JP2791572B2 - 大環状化合物及びその製造法 - Google Patents

大環状化合物及びその製造法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な大環状化合物及びその製造法に関し、
さらに詳しくはシベトンの合成に有用な大環状化合物に
関する。
(従来の技術) シベトンはじゃ香猫から採れるシベットの香気成分で
あり、下記式で表わされるようにシス二重結合を持つ17
員環ケトン製造をしている。
かかるシベトンは天然のシベットが高価で入手が困難で
あるということから、合成研究が検討されているが、立
体選択的に合成する方法はあまり知られていない。
例えば、後記一般式(IV)で表わされる1,17−ヘプタ
デカンジカルボン酸のジエステルを原料としてデヒドロ
シベトンを経由する方法(テトラヘドロン レターズ,
37,3285〜3286(1977))が報告されているが、この方
法では反応工程数が多いためシベトンを効率良く得られ
ないという問題点があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは前記問題点を解決すべく鋭意研究の結
果、1,17−ヘプタデカンジカルボン酸のジエステルをト
リアルキルシリルハライドの存在下にアシロイン縮合す
ればシス二重結合を持つ後記一般式(III)のシクロヘ
プタデセン化合物が高選択的に得られ、それを原料とし
て用いれば、立体配置維持したまま後記一般式(II)、
(I)の化合物を経由してシベトンを高選択的にかつ効
率良く合成できることを見い出し、この知見に基づいて
本発明を完成するに到った。
(課題を解決するための手段) かくして本発明によれば、下記一般式(I)で表わさ
れるビシクロ化合物、 (式中、R1は低級アルキレンジオキシル基、二つの低級
アルコキシル基または酸素原子を、R2は低級アルキル基
を示す。) 下記一般式(II)で表わされる1,2−ビス(トリアル
キルシリルオキシ)シクロヘプタデカン化合物、 (式中、R1′は低級アルキレンジオキシル基または二つ
の低級アルコキシル基を、R3は低級アルキル基を示
す。) 下記一般式(III)で表わされる1,2−ビス(トリアル
キルシリルオキシ)シクロヘプタデセン化合物、 (式中、R1′は低級アルキレンジオキシル基または二つ
の低級アルコキシル基を、R3は低級アルキル基を示
す。) さらに下記一般式(IV)で表わされる1,17−ヘプタデ
カンジカルボン酸のジエステルを下記一般式(V)で表
わされるトリアルキルシリルハライドの存在下にアシロ
イン縮合することを特徴とする前記一般式(III)示さ
れるる1,2−ビス(トリアルキルシリルオキシ)シクロ
ヘプタデセン化合物の製造法が提供される。
(式中、R1′は低級アルキレンジオキシル基または二つ
の低級アルコキシル基を、R3及びR4は低級アルキル基
を、Xはハロゲン原子を示す。) 本発明においては、まず1,17−ヘプタデカンジカルボ
ン酸のジエステルをトリアルキルシリルハライドの存在
下にアシロイン縮合することにより前記一般式(III)
で表わされる1,2−ビス(トリアルキルシリルオキシ)
シクロヘプタデセン化合物を得る。
用いられる1,17−ヘプタデカンジカルボン酸のジエス
テルは前記一般式(IV)で表わされる。
式中、R1′は低級アルキレンジオキシル基又は二つの
アルコキシル基であり、ケタールの保護基として作用す
る。R1′の具体例としてはエチレンジオキシル基、トリ
メチレンジオキシル基、それらのメチル置換体、エチル
置換体、ジメチル置換体などのごとき低級アルキレンジ
オキシル基、メトキシル基、エトキシル基、n−プロポ
キシル基、イソプロポキシル基、n−ブチロキシル基、
イソブチロキシル基、n−アミロキシル基、イソアミロ
キシル基、n−ヘキシロキシル基、イソヘキシロキシル
基などのごとき低級アルコキシル基などが挙げられる。
R4は低級アルキル基であり、例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基などが挙げられる。
トリアルキルシリルハライドは前記一般式(V)で表
わされ、式中、R3はR4と同様の低級アルキル基が挙げら
れる。又、Xはハロゲン原子であり、例えば塩素原子、
臭素原子、沃素原子などが挙げられる。
アシロイン縮合は常法に従って行なえば良く、例えば
適当な溶媒の還流下に1,17−ヘプタデカンジカルボン酸
のジエステルをトリアルキルシリルハライドと共に滴下
し、ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金
属やナトリウムとカリウムの合金などの金属と反応させ
ることにより行なわれる。
用いられる溶媒としてはキシレン、ベンゼン、トルエ
ン、メシチレンなどの芳香族炭化水素、エチルシクロヘ
キサンなどの脂肪族炭化水素、ジ−n−ブチルエーテル
などのエーテル類などが挙げられる。
トリアルキルシリルハライドの使用量は1,17−ヘプタ
デカンジカルボン酸のジエステル1モルに対して2〜10
モル、好ましくは4〜6モルである。
溶媒の使用量は1,17−ヘプタデカンジカルボン酸のジ
エステルに対し5〜50倍(重量基準)、好ましくは10〜
30倍である。
金属の使用量は1,17−ヘプタデカンジカルボン酸のジ
エステル1モルに対して1〜10モル、好ましくは4〜6
モルである。反応温度は10〜180℃、好ましくは100〜15
0℃、反応時間は2〜12時間、好ましくは4〜10時間で
ある。
かくして得られたシクロヘプタデセン化合物は文献未
記載の新規化合物で、シベトンの合成原料として有用で
ある。かかるシクロヘプタデセン化合物は前述の反応に
より効率良く得られ、又、シス二重結合を高選択的に構
築することができる。
本発明によれば、このようにして得られた前記一般式
(III)で表わされるシクロヘプタデセン化合物を用い
て以下に示すような反応式(但し、この場合一般式
(I)のR1と一般式(II)及び(III)のR1′は同じも
のを示す。)に従いシベトンを合成することができる。
前記一般式(II)で表わされる1,2−ビス(トリアル
キルシリルオキシ)シクロヘプタデカン化合物は一般式
(III)で表わされる1,2−ビス(トリアルキルシリルオ
キシ)シクロヘプタデセン化合物を適当な触媒を用いて
水素添加せしめることにより得られる。
用いられる触媒としては白金族金属化合物であり、例
えばパラジウム担持の活性炭、酸化白金などが挙げられ
る。
触媒の使用量は一般式(II)で表わされるシクロヘプ
タデセン化合物1モルに対して0.01〜0.1モル、好まし
くは0.02〜0.08モルである。
反応は加圧下に行なわれ、例えば80〜150気圧下の範
囲で適宜選択される。
反応温度は通常、10〜110℃、反応時間は通常、20〜5
0時間である。
反応は無溶媒でも可能ではあるが、望ましくは通常の
水素添加反応に用いられる溶媒、たとえば炭化水素類、
エーテル類、アルコール類、エステル類などを用いるの
が好都合である。
次いで一般式(II)で表わされるシクロヘプタデカン
化合物を適当な溶媒中、オルトギ酸トリアルキルエステ
ルと酸性触媒の存在下に反応せしめることにより一般式
(I)で表わされるビシクロ化合物(但し、R1は低級ア
ルキレンジオキシル基又は低級アルコキシル基である)
が得られる。
用いられるオルトギ酸トリアルキルエステルは前記一
般式(VI)で表わされ、式中R2は低級アルキル基であ
り、メチル基、エチル基、プロピル基などが挙げられ
る。
用いられる溶媒としては例えばテトラヒドロフランや
ジエチルエーテルなどのエーテル類または無水酢酸が適
当であるが、通常この種の反応に用いることのできる溶
媒はすべて用いることができる。
酸性触媒としてはピリジニウムp−トルエンスルホナ
ート、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、
硫酸、塩酸、カンファースルホン酸、硝酸アンモニウム
などが挙げられる。
式(II)のシクロヘプタデカン化合物に対する溶媒の
使用量(重量基準)は1〜10倍、酸性触媒の使用量(モ
ル基準)は0.05〜1倍である。
反応温度は通常、10〜溶媒の還流温度(℃)、反応時
間は通常、2〜30時間である。
一方、一般式(I)で示されるビシクロ化合物のR1
酸素原子である場合は、前述の反応式に従い一般式(I
I)で示されるビストリアルキルシリルオキシシクロヘ
プタデカン化合物を合成した後、ケタール保護基を後述
の方法により脱保護する。この際トリアルキルシリル基
も除去されジオール体になる。次いで一般式(VI)で示
されるオルトギ酸トリアルキルエステルと酸性触媒の存
在下に応させることにより一般式(I)で表わされるビ
シクロ化合物(但し、R1は酸素原子である)を得る。
かくして得られた一般式(I)で表わされるビシクロ
化合物を用いて以下に述べる方法によりシベトンを合成
することができる。まず、ビシクロ化合物のジオキソラ
ン環を適当な溶媒の還流下に熱分解しシス脱酸素反応を
行なう。用いられる溶媒としては無水酢酸が最も好都合
であるが、トルエン、キシレンなどの炭化水素溶媒また
はこれらと無水酢酸の混合溶媒などが挙げられる。溶媒
の使用量はビシクロ化合物に対して2〜20倍重量部であ
る。
反応温度は通常、110〜150℃、反応時間は通常、1〜
20時間である。
次いで、必要に応じて、すなわち一般式(I)におい
てR1が低級アルキレンジオキシル基または二つの低級ア
ルコキシル基のごときケタール保護基である場合は、ケ
タール保護基を常法により脱保護せしめる。脱保護の方
法は特に限定されず、例えば塩酸、硫酸、酢酸の如き酸
を用いる方法、アセトン中、硫酸、p−トルエンスルホ
ン酸、またはピリジニウム−p−トルエンスルホナート
を用いてケタール交換を行う方法、塩化メチレン中、ト
リチルテトラフルオロボラートにより酸化的分解を行う
方法などが挙げられる。
反応終了後は水にあけて溶媒抽出し、粗生生物をカラ
ムクロマトグラフィーあるいは蒸留することにより高純
度のシベトンを効率良く得ることができる。
(発明の効果) かくして本発明によれば、新規な前記一般式(I)、
(II)及び(III)で示される大環状化合物を得ること
ができ、それを用いることにより従来技術に比較して反
応工程数が少なく効率良く、かつ高選択的にシベトンを
得ることができる。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
る。
実施例1 金属ナトリウム2.42gをキシレン240ml中環流下に撹拌
して懸濁溶液とし、そこに9,9−エチレンジオキシ−1,1
7−ヘプタデカンジカルボン酸ジメチルエステル9.30gと
クロロトリメチルシラン11.50gをキシレン25mlに溶解し
たものを4時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに4
時間還流下に撹拌した後、室温まで戻し吸引過を行な
い無機物を除去した。液を減圧濃縮して得た粗生成を
シリカゲルクロマトグラフィーにより精製し1,2−ビス
(トリメチルシリルオキシ)−1−シクロヘプタデセン
−10−オンエチレンアセタール7.236gを得た。このもの
の立体化学的純度はZ体:E体=92:8であった。
以下に物性値を示す。
IR(meat):1660,1240,1060,840cm-1 NMR(CDCl3):δ0.16(18H,s),1.30〜1.52(24H,m),
1.97〜2.07(4H,m),3.89(4H,s) 実施例2 金属ナトリウム1.02gをエチルシクロヘキサン120ml中
還流下に撹拌して懸濁溶液とし、そこに9,9−エチレン
ジオキシ−1,17−ヘプタデカンジカルボン酸ジメチルエ
スエル3.50gとクロロトリメチルシラン4.48gを滴下し、
実施例1に準じて操作を行なったところ1,2−ビス(ト
リメチルシリルオキシ)−1−シクロヘプタデセン−10
−オンエチレンアセタール2.96gを得た。このものの立
体化学的純度はZ体:E体=89:11であった。
実施例3 金属ナトリウム0.54gをトルエン100ml中還流下に撹拌
して懸濁溶液とし、そこに9,9−エチレンジオキシ−1,1
7−ヘプタデカンジカルボン酸ジメチルエステル2.03gと
クロロトリメチルシラン2.53gを滴下し、実施例1に準
じて操作を行なったところ、1,2−ビス(トリメチルシ
リルオキシ)−1−シクロヘプタデセン−10−オンエチ
レンアセタール2.10gを得た。
実施例4 金属ナトリウム0.94gをキシレン100ml中還流下に撹拌
して懸濁溶液とし、そこに9,9−エチレンジオキシ−1,1
7−ヘプタデカンジカルボン酸ジメチルエスエル3.50gと
キシレン11mlに溶かしたものを4時間かけて滴下した。
滴下終了後、さらに2時間半、還流下に撹拌した後、ク
ロロトリメチルシラン4.40gをキシレン7mlに溶かしたも
のを30分かけて滴下し、さらに2時間半還流下に撹拌し
た。反応終了後、実施例1と同様に処理したところ1,2
−ビス(トリメチルシリルオキシ)−1−シクロヘプタ
デセン−10−オンエチレンアセタール2.98gを得た。こ
のものの立体化学的純度はZ体:E体=86:14であった。
実施例5 1,2−、ビス(トリメチルシリルオキシ)−1−シク
ロヘプタデセン−10−オンエチレンアセタール2.99gを
テトラヒドロフラン30mlに溶解し、パラジウムカーボン
(パラジウム担持量:5%)0.69gを加えオートクレーブ
中(水素圧120kg/cm2)、80℃で48時間撹拌した。反応
終了後、室温まで戻し、パラジウムカーボンを吸引過
により除いた。液を減圧濃縮して得た粗生成物をシリ
カゲルクロマトグラフィーにより精製し1,2−ビス(ト
リメチルシリルオキシ)−1−シクロヘプタデカン−10
−オンエチレンアセタール2.30gを得た。
以下に物性値を示す。
IR(meat):1240,1060,840cm-1 NMR(CDCl3):δ0.16(18H,s),1.30〜1.51(28H,m),
3.51(2H,bs),3.90(4H,s) 実施例6 1,2−ビス(トリメチルシリルオキシ)−1−シクロ
ヘプタデカン−10−オンエチレンアセタール795mgをテ
トラヒドロフラン5mlに溶解し、ピリジニウムパラトル
エンスルホネート0.20gとオルトギ酸メチル0.92gを加え
て20℃で12時間撹拌した。反応終了後、ピリジニウムパ
ラトルエンスルホネートをショートシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより除き、次いで、減圧濃縮し、1,
2−メトキシメチレンジオキシシクロヘプタデカン−10
−オンエチレンアセタール650mgを得た。
以下に物性値を示す。
IR(meat):2940,1080cm-1 NMR(CCl4):δ1.30〜1.56(28H,m),3.30(3H,s),3.
90(4H,s),4.21(2H,bs),5.63(1H,s) 実施例7 1,2−ビス(トリメチルシリルオキシ)−1−シクロ
ヘプタデカン−10−オンエチレンアセタール418mgを塩
酸のテトラヒドロフラン溶液(1N塩酸:テトラヒドロフ
ラン=1:1)10mlに溶かし20℃で一晩撹拌した後、エー
テルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製して、1,2−ジヒ
ドロキシ−1−シクロヘプタデカン−10−オン197mgを
得た。
次いで、この1,2−ジヒドロキシ−1−シクロヘプタ
デカン−10−オン195mgをテトラヒドロフラン4mlに溶か
し、ピリジニウムパラトルエンスルホナート90mg、オル
トギ酸メチル365mgを加え20℃で4時間撹拌した。反応
終了後、ピリジニウムパラトルエンスルホネートをショ
ートシリカゲルクロマトグラフィーにより除き、次いで
減圧濃縮し、1,2−メトキシメチレンジオキシシクロヘ
プタデカン−10−オン235mgを得た。
以下に物性値を示す。
IR(meat):1700,1100,1060,980cm-1 NMR(CCl4):δ1.30〜1.53(28H,m),2.33(4H,t,J=6
Hz),3.13(3H,s),4.06(2H,bs),4.56(1H,s) 参考例1 1,2−メトキシメチレンジオキシシクロヘプタデカン
−10−オン235mgを無水酢酸3mlに溶かし還流下に4時間
撹拌した。反応終了後、反応液を水中にあけ、エーテル
で抽出し、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。次いで減圧濃縮して粗生成物を
得、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し
たところシベトンを146mg得た。このものの立体化学的
純度をガスクロマトグラフィーにより分析したところZ
体:E体=92:8であった。
参考例2 1,2−メトキシメチレンジオキシシクロヘプタデカン
−10−オン296mgをキシレン5mlに溶かし無水酢酸0.7g
(6.94mmol)を加え還流下に1晩撹拌した。反応終了後
は参考例1と同様に処理したところシベトンを170mg得
た。
参考例3 1,2−メトキシメチレンジオキシシクロヘプタデカン
−10−オンエチレンアセタール650mgを無水酢酸6mlに溶
かし、還流下に4時間撹拌した。次いで、無水酢酸を留
去した後、20℃で塩酸のテトラヒドロフラン溶液(1N塩
酸:テトラヒドロフラン=1:1)6mlを加え一晩撹拌し
た。反応終了後は参考例1と同様に処理したところシベ
トンを302mg得た。このものの立体化学的純度をガスク
ロマトグラフィーにより分析したところZ体:E体=92:8
であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07F 7/18 C07F 7/18 G

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表わされるビシクロ化
    合物。 (式中、R1は低級アルキレンジオキシル基、二つの低級
    アルコキシル基または酸素原子を、R2は低級アルキル基
    を示す。)
  2. 【請求項2】下記一般式(II)で表わされる1,2−ビス
    (トリアルキルシリルオキシ)シクロヘプタデカン化合
    物。 (式中、R1′は低級アルキレンジオキシル基または二つ
    の低級アルコキシル基を、R3は低級アルキル基を示
    す。)
  3. 【請求項3】下記一般式(III)で表わされる1,2−ビス
    (トリアルキルシリルオキシ)シクロヘプタデセン化合
    物。 (式中、R1′は低級アルキレンジオキシル基または二つ
    の低級アルコキシル基を、R3は低級アルキル基を示
    す。)
  4. 【請求項4】下記一般式(IV)で表わされる1,17−ヘプ
    タデカンジカルボン酸のジエステルを下記一般式(V)
    で表わされるトリアルキルシリルハライドの存在下にア
    シロイン縮合することを特徴とする請求項3の1,2−ビ
    ス(トリアルキルシリルオキシ)シクロヘプタデセン化
    合物の製造法。 (式中、R1′は低級アルキレンジオキシル基または二つ
    の低級アルコキシル基を、R3及びR4は低級アルキル基
    を、Xはハロゲン原子を示す。)
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