JPH075491B2 - ジエノ−ル及びそのエステル、並びにそれらの製造方法 - Google Patents

ジエノ−ル及びそのエステル、並びにそれらの製造方法

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JPH075491B2
JPH075491B2 JP12556092A JP12556092A JPH075491B2 JP H075491 B2 JPH075491 B2 JP H075491B2 JP 12556092 A JP12556092 A JP 12556092A JP 12556092 A JP12556092 A JP 12556092A JP H075491 B2 JPH075491 B2 JP H075491B2
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monocarboxylic acid
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純蔵 大寺
浩一 金平
繁昭 鈴木
万蔵 塩野
芳司 藤田
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Kuraray Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なジエノ−ル及び
そのエステル、並びにそれらの製造方法に関する。本発
明により提供されるジエノ−ル又はそのエステルは、種
々の香料組成物の香気成分として有用であり、また、種
々の香料組成物の香気成分として有用な、二環式アルコ
−ル又はその低級脂肪族モノカルボン酸エステルの合成
中間体としても有用である。
【0002】
【従来の技術】一方の末端にプレニル基と他方の末端に
二重結合とを有し、かつこの末端二重結合を形成する末
端炭素原子から4〜6位の炭素原子にヒドロキシル基を
有するジエノ−ルとして、4,8−ジメチル−1,7−
ノナジエン−4−オ−ル(特開昭57−11978号公
報参照)、4,5,8−トリメチル−5−ビニル−1,
8−デカジエン−4−オ−ル〔ケミストリ− レタ−ズ
(Chemistry Letters)、第5号、第527〜528頁
(1979年)参照〕などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の香料素材とは違
った香気を有する化合物を提供することは調合香料の香
気に変化をもたせるうえで望ましいことである。しかし
て、本発明の1つの目的は、モッシ−(mossy)で菫葉様
のグリ−ンノ−トを伴うトップノ−トを有し、かつアニ
マリックでパウダリックな香気を有する芳香化合物であ
り、しかも強い拡散性と保香性を持ち、多くの香料素材
とよく調和する優れた性質を有する新規なジエノ−ル又
はそのエステルを提供することにある。また、本発明の
他の目的はかかる新規なジエノ−ル又はそのエステルの
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
1つの目的は、一般式(I)
【0005】
【化7】
【0006】で示されるジエノ−ル又はそのエステルを
提供することによって達成される。
【0007】上記一般式(I)において、R↑1 、R↑
2 、R↑3 及びR↑4 は同一又は異なり、各々水素原
子;又はメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プ
ロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、n−ペン
チル基などの低級アルキル基を表わす。
【0008】Yは水素原子又はホルミル基、アセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基などの低級アシル基を
表わす。
【0009】mは1又は2の整数を表わし、nは0又は
1の整数を表わす。
【0010】本発明により提供される一般式(I)で示
されるジエノ−ル又はそのエステルは、一方の末端にプ
レニル基と他方の末端に二重結合とを有し、この末端二
重結合を形成する末端炭素原子から4〜6位の炭素原子
にヒドロキシル基又は低級アシルオキシ基を有すること
によって特徴づけられる直鎖状の第2級アルコ−ル又は
その低級脂肪族モノカルボン酸エステルであり、文献未
載の新規化合物である。
【0011】これらのジエノ−ル及びそのエステルは、
モッシ−(mossy)で菫葉様のグリ−ンノ−トを伴うトッ
プノ−トを有し、かつアニマリックでパウダリックな香
気を有する芳香化合物であり、しかも強い拡散性と保香
性を持ち、多くの香料素材とよく調和する優れた性質を
有することから種々の香料組成物の香気成分として有用
である。
【0012】また、該ジエノ−ル及びそのエステルは、
本発明者らが見出した種々の香料組成物の香気成分とし
て有用な、ベチバ様香気やシダ−ウッド様香気を想起せ
しめる典型的なウッディノ−トを有する芳香化合物であ
る1,1,3,3,6−ペンタメチル−2,3,3a,
4,5,7a−ヘキサヒドロ−1H−インデン−2−イ
ル アセテ−トに代表される一般式(II)
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R↑1 、R↑2 、R↑3 、R↑4
、Y、m及びnは前記定義のとおりである)で示され
る二環式アルコ−ル又はその低級脂肪族モノカルボン酸
エステルの合成中間体としても有用である。
【0015】また、本発明によれば、上記の他の目的
は、一般式(I)で示されるジエノ−ル又はそのエステ
ルの、下記の製造方法を提供することによって達成され
る。
【0016】すなわち、一般式(III)
【化9】
【0017】(式中、R↑1 、R↑2 及びmは前記定義
のとおりであり、lは0又は1の整数を表わす。)で示
される含酸素オレフィンを、一般式(IV−1)
【0018】
【化10】
【0019】(式中、R↑3 、R↑4 及びnは前記定義
のとおりであり、Xはハロゲン原子を表わす。)で示さ
れる有機マグネシウム化合物又は/及び一般式(IV−
2)
【0020】
【化11】
【0021】(式中、R↑3 、R↑4 、X及びnは前記
定義のとおりである)で示される有機マグネシウム化合
物と反応させることにより、一般式(I−1)
【0022】
【化12】
【0023】(式中、R↑1 、R↑2 、R↑3 、R↑4
、m及びnは前記定義のとおりである)で示されるジ
エノ−ルを得ることができる。
【0024】そして該ジエノ−ルを低級脂肪族モノカル
ボン酸又はその反応性誘導体と反応させることにより一
般式(I−2)
【0025】
【化13】
【0026】(式中、R↑1 、R↑2 、R↑3 、R↑4
、m及びnは前記定義のとおりであり、R↑5 は低級
アルキル基を表わす。)で示されるジエノ−ルの低級脂
肪族モノカルボン酸エステルを得ることができる。
【0027】本発明方法における出発原料である一般式
(III)で示される含酸素オレフィンは公知化合物で
あり、その代表的な化合物である2,2,5−トリメチ
ル−4−ヘキセン−1−ア−ルは、例えば、プレニルハ
ライドとイソブチルアルデヒドとを水酸化カリウムなど
のアルカリの存在下に反応させるか、又は2−メチル−
3−ブテン−2−オ−ルとイソブチルアルデヒドとをp
−トルエンスルホン酸、硫酸などの酸性触媒の存在下に
反応させることにより容易に製造することができる〔油
化学、第31巻、第5号、第295〜299頁(198
2年)参照〕。
【0028】また、一般式(IV−1)又は(IV−
2)で示される有機マグネシウム化合物は、対応する有
機ハロゲン化物と金属マグネシウムとを窒素、ヘリウム
などの不活性ガス雰囲気下、テトラヒドロフラン、ジエ
チルエ−テル、ジメトキシエタンなどのエ−テル系溶媒
中で反応させることにより製造することができる。
【0029】金属マグネシウムの使用量は有機ハロゲン
化物に対して約1〜5倍原子当量、好ましくは1〜1.
5倍原子当量である。
【0030】反応温度は、一般式(IV−1)又は(I
V−2)においてnが0である有機マグネシウム化合物
に対応する有機ハロゲン化物を原料として用いる場合に
は−30℃〜室温、好ましくは−20℃〜+20℃であ
り、また、そのnが1である有機マグネシウム化合物に
対応する有機ハロゲン化物を原料として用いる場合には
0℃〜使用する溶媒の沸点の範囲が好ましい。
【0031】また、この反応を円滑に行うために、反応
系内にヨウ素、臭化アルキル、アルキレンジクロリドな
どを加えて金属マグネシウムを活性化することが好まし
い。
【0032】一般式(III)で示される含酸素オレフ
ィンと一般式(IV−1)で示される有機マグネシウム
化合物又は/及び一般式(IV−2)で示される有機マ
グネシウム化合物との反応は、通常、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエ−テル、ジメトキシエタンなどのエ−テ
ル系溶媒中で行われる。この反応は、上記のようにして
得られた有機マグネシウム化合物の調製液に該含酸素オ
レフィンを滴下して行うのが簡便である。
【0033】含酸素オレフィンの使用量は有機マグネシ
ウム化合物の調製に用いた有機ハロゲン化物に対して約
0.5〜2倍モル量である。
【0034】反応温度は−40℃〜+50℃、好ましく
は−20℃〜+20℃である。
【0035】反応終了後、反応混合物からの一般式(I
−1)で示されるジエノ−ルの分離回収は一般的な方法
により行うことができる。例えば、反応混合物を塩化ア
ンモニウム水溶液に注ぎ、ついでこれに希塩酸水を加え
たのち、ヘキサンなどで抽出する。抽出液を水洗後、硫
酸マグネシウムなどで乾燥し、溶媒を留去したのち、そ
の残渣を減圧下に蒸留することにより、目的とする一般
式(I−1)で示されるジエノ−ルを得ることができ
る。
【0036】一般式(I−1)で示されるジエノ−ルと
低級脂肪族モノカルボン酸又はその反応性誘導体との反
応は、一般的なエステル合成反応条件下にて行うことが
できるが、以下にそのエステル合成反応の代表例を示
す。
【0037】(反応例イ)ジエノ−ルと低級脂肪族モノ
カルボン酸との反応 ジエノ−ルと低級脂肪族モノカルボン酸とをベンゼン、
トルエン、キシレンなどの不活性溶媒中、例えばジシク
ロヘキシルカルボジイミド、又はヨウ化2−クロル−1
−メチルピリジニウムとトリエチルアミン、硫酸マグネ
シウム、モレキュラ−シ−ブなどの脱水縮合剤の存在下
に、室温又は加温下に反応させるか、あるいは共沸脱水
条件下で反応させることにより目的とするジエノ−ルの
低級脂肪族モノカルボン酸エステルを得ることができ
る。
【0038】(反応例ロ)ジエノ−ルと低級脂肪族モノ
カルボン酸ハライドとの反応 ジエノ−ルと低級脂肪族モノカルボン酸ハライド、好ま
しくはクロライドとをベンゼン、トルエン、エ−テル、
クロロホルムなどの不活性溶媒中、アルコ−ルに対して
1〜3モル当量のピリジン、トリエチルアミンなどの第
3級アミンの存在下に、室温〜溶媒の沸点の温度で反応
させることにより目的とするジエノ−ルの低級脂肪族モ
ノカルボン酸エステルを得ることができる。
【0039】(反応例ハ)ジエノ−ルと低級脂肪族モノ
カルボン酸無水物との反応 ジエノ−ルと低級脂肪族モノカルボン酸無水物とをベン
ゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンなどの不活性溶媒
中、好ましくは硫酸、p−トルエンスルホン酸、塩化亜
鉛などの酸又はピリジン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、4−ピロリジンピリジン、トリエチルアミン、酢酸
ナトリウムなどの塩基の存在下に、室温又は加温下に反
応させることにより目的とするジエノ−ルの低級脂肪族
モノカルボン酸エステルを得ることができる。
【0040】(反応例ニ)ジエノ−ルと低級脂肪族モノ
カルボン酸の低級アルキルエステルとの反応 ジエノ−ルと低級脂肪族モノカルボン酸の低級アルキル
エステルとを適当なエステル交換触媒、例えばp−トル
エンスルホン酸、又はチタン酸テトラメチルのようなチ
タン化合物の存在下に、トルエン、キシレンなどの不活
性溶媒中で加熱反応させ、発生する低沸点アルコ−ルを
反応系外に除去することにより目的とするジエノ−ルの
低級脂肪族モノカルボン酸エステルを得ることができ
る。
【0041】(反応例ホ)ジエノ−ルと低級カルボニル
化合物のエノ−ルエステルとの反応 ジエノ−ルと低級カルボニル化合物のエノ−ルエステ
ル、例えば酢酸イソプロペニルとを適当なエステル交換
触媒、例えばp−トルエンスルホン酸、又はチタン酸テ
トラメチルのようなチタン化合物の存在下に、トルエ
ン、キシレンなどの不活性溶媒中で加熱反応させ、発生
する低沸点の低級カルボニル化合物を反応系外に除去す
ることにより目的とするジエノ−ルの低級脂肪族モノカ
ルボン酸エステルを得ることができる。
【0042】上記のエステル合成反応により得られたジ
エノ−ルの低級脂肪族モノカルボン酸エステルの分離回
収は通常の方法により行うことができる。例えば、反応
混合物を水に注ぎ、ついでヘキサンなどで抽出し、抽出
液を水洗後、硫酸マグネシウムなどで乾燥し、溶媒を留
去したのち、その残渣を減圧下に蒸留することにより、
目的とする一般式(I−2)で示されるジエノ−ルの低
級脂肪族モノカルボン酸エステルを得ることができる。
【0043】一般式(I)で示されるジエノ−ル又はそ
のエステルは前記のとおり非常に快い芳香性と優れた香
料適応性を有することから、例えば香料組成物(香料)
の製造に使用することができ、また化粧用製品(石け
ん、ロ−ション、クリ−ム等)の香気付け、浄化剤又は
洗剤の香気付けなどに使用することができる。
【0044】一般式(I−2)で示されるジエノ−ルの
低級脂肪族モノカルボン酸エステルは、例えば次の方法
により一般式(II)で示される二環式アルコ−ル又は
その低級脂肪族モノカルボン酸エステルに誘導される。
【0045】
【化14】
【0046】式中、Aは下記の式
【0047】
【化15】
【0048】で示される基を表わし、R↑1 、R↑2 、
R↑3 、R↑4 、R↑5 、Y、m及びnは前記定義のと
おりであり、Rは低級アルキル基を表わし、Mはアルカ
リ金属を表わす。
【0049】すなわち、一般式(I−2)で示されるジ
エノ−ルの低級脂肪族モノカルボン酸エステルを塩化メ
チレン、クロロホルムなどの水とは非混和性の有機溶媒
と水との二相系においてさらし粉とドライアイスとから
その場(in situ)で発生させた次亜塩素酸と反応させ
ることにより一般式(V)で示されるクロル化ジエノ−
ルエステルを得、ついで該クロル化ジエノ−ルエステル
をこれに対して等モルないしやや過剰量の酢酸ナトリウ
ム、プロピオン酸カリウムなどの低級脂肪族モノカルボ
ン酸のアルカリ金属塩及びクロル化ジエノ−ルエステル
に対して約1〜5モル%のPd〔P(C↓6H↓5)↓
3〕↓4 などの零価のパラジウム錯体の存在下に、生成
する低級脂肪族モノカルボン酸を系外に除去しながら約
150〜250℃で加熱反応させ、必要に応じ生成物を
加水分解することにより一般式(II)で示される二環
式アルコ−ル又はその低級脂肪族モノカルボン酸エステ
ルを得ることができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例及び参考例により説明
する。
【0051】実施例1 3,3,5,5,8−ペンタメチル−1,7−ノナジエ
ン−4−オ−ルの合成
【0052】
【化16】
【0053】窒素雰囲気下に金属マグネシウム47.6
g(1.96mol)をテトラヒドロフラン300ml
に加え、この溶液にヨウ素50mgと1,2−ジブロモ
エタン0.5mlを加えて撹拌した。ヨウ素の色が消失
した時点から系内を−5℃〜−10℃に冷却し、上記の
混合液に塩化プレニル175g(1.68mol)のテ
トラヒドロフラン500mlの溶液を撹拌下に滴下し
た。滴下速度は反応温度が0℃を越えないように調節し
た。滴下終了後、0℃で30分間撹拌したのち、内温を
0℃に保ちながら、反応混合物に2,2,5−トリメチ
ル−4−ヘキセン−1−ア−ル147g(1.05mo
l)のテトラヒドロフラン150mlの溶液を滴下し
た。滴下終了後、室温で1.5時間撹拌したのち、反応
混合物を大量の飽和塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、
固形物を希塩酸水を加えて溶解したのち、ジエチルエ−
テルで抽出した。抽出液を飽和重曹水、飽和食塩水で順
次洗滌したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。エ
−テルを減圧下に留去したのち、その残渣を減圧蒸留す
ることにより、下記の物性を有する3,3,5,5,8
−ペンタメチル−1,7−ノナジエン−4−オ−ルを1
87g(0.89mol)得た。収率85%(2,2,
5−トリメチル−4−ヘキセン−1−ア−ル基準)。 bp.:63℃/0.1mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.90(s,6H);1.09(s,6H);
1.17(s,1H);1.57,1.68(each
bs,6H);1.8〜2.3(m,2H);3.1
6(s,1H);4.8〜5.1(m,2H);5.1
6(m,1H);5.97(dd,J=10Hz及び1
8Hz,1H) Massスペクトル m/e:210〔M〕↑+
【0054】実施例2 3,3,5,5,8−ペンタメチル−1,7−ノナジエ
ン−4−イル アセテ−トの合成
【0055】
【化17】
【0056】3,3,5,5,8−ペンタメチル−1,
7−ノナジエン−4−オ−ル40.0g(190mmo
l)、トリエチルアミン50ml(360mmol)及
び4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン0.50g
(4.1mmol)の混合液に無水酢酸25g(245
mmol)をゆっくり滴下した。室温で16時間撹拌し
たのち、反応混合物を水に注ぎ、ジエチルエ−テルで抽
出した。抽出液を希塩酸水、飽和重曹水、ついで飽和食
塩水で順次洗滌したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。エ−テルを減圧下に留去したのち、その残渣を減
圧蒸留することにより、下記の物性を有する3,3,
5,5,8−ペンタメチル−1,7−ノナジエン−4−
イル アセテ−トを45.3g(179mmol)得
た。収率94%。 bp.:87〜94℃/0.5mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.81(s,6H);0.96(s,3H);
1.01(s,3H);1.47,1.63(each
bs,6H);1.75〜2.0(m,2H);1.
95(s,3H);4.63(s,1H);4.7〜
5.0(m,2H);5.05(m,1H);5.96
(dd,J=10Hz及び18Hz,1H) Massスペクトル m/e:192〔M−CH↓3 C
OOH〕↑+
【0057】実施例3 3,5,5,8−テトラメチル−1,7−ノナジエン−
4−オ−ルの合成
【0058】
【化18】
【0059】窒素雰囲気下に金属マグネシウム3.0g
(123mmol)をテトラヒドロフラン20mlに加
え、この溶液にヨウ素50mgと1,2−ジブロムエタ
ン0.5mlを加えて撹拌した。ヨウ素の色が消失した
時点から系内を−5℃〜−10℃に冷却し、上記混合液
に塩化クロチル10.0g(110mmol)のテトラ
ヒドロフラン30mlの溶液を撹拌下に滴下した。滴下
速度は反応温度が0℃を越えないように調節した。滴下
終了後、0℃で30分間撹拌したのち、内温を0℃に保
ちながら、反応混合物に2,2,5−トリメチル−4−
ヘキセン−1−ア−ル10.8g(78.0mmol)
のテトラヒドロフラン10mlの溶液を滴下した。滴下
終了後、室温で1.5時間撹拌したのち、反応混合物を
大量の飽和塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、固形物を
希塩酸水を加えて溶解したのち、ジエチルエ−テルで抽
出した。抽出液を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗滌し
たのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。エ−テルを
減圧下に留去したのち、その残渣を減圧蒸留することに
より、下記の物性を有する3,5,5,8−テトラメチ
ル−1,7−ノナジエン−4−オ−ルを12.9g(6
5.5mmol)得た。収率84%。 bp.:95〜100℃/3mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.82(s,6H);1.03(d,J=7H
z,3H);1.37,1.57(each bs,6
H);1.68(bs,6H);1.8〜2.0(m,
2H);2.2〜2.7(m,1H);3.05〜3.
2(m,1H);4.8〜5.3(m,3H);5.6
〜6.15(m,1H) Massスペクトル m/e:196〔M〕↑+
【0060】実施例4 3,5,5,8−テトラメチル−1,7−ノナジエン−
4−イル アセテ−トの合成
【0061】
【化19】
【0062】3,5,5,8−テトラメチル−1,7−
ノナジエン−4−オ−ル12.9g(65.8mmo
l)、トリエチルアミン9.0g(89mmol)、無
水酢酸8.0g(78mmol)及び4−(N,N−ジ
メチルアミノ)ピリジン0.1g(0.8mmol)を
ジエチルエ−テル20mlに溶解し、そのまま室温で一
夜反応させた。反応混合物を実施例2と同様にして処理
することにより、下記の物性を有する3,5,5,8−
テトラメチル−1,7−ノナジエン−4−イルアセテ−
トを10.0g(42mmol)得た。収率64%。 bp.:45〜60℃/0.15mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.84(s,6H);0.95(d,J=7H
z,3H);1.54,1.69(each bs,6
H);1.8〜2.1(m,2H);1.99(s,3
H);2.3〜2.7(m,1H);4.63(m,1
H);4.8〜5.3(m,3H);5.6〜6.1
(m,1H) Massスペクトル m/e:178〔M−CH↓3 C
OOH〕↑+
【0063】実施例5 5,5,8−トリメチル−1,7−ノナジエン−4−イ
ル アセテ−トの合成
【0064】
【化20】
【0065】実施例3において塩化クロチル10.0g
(110mmmol)の代りに塩化アリル8.4g(1
10mmol)を用いる以外は同様にして反応させ、反
応混合物を同様にして処理することにより、エ−テル抽
出液を得た。抽出液を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗
滌したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、これより
エ−テルを留去することにより5,5,8−トリメチル
−1,7−ノナジエン−4−オ−ルの粗生成物12.2
g(67.1mmol)を得た。この粗生成物を実施例
4と同様にして反応させ、反応混合物を同様にして処理
することにより、下記の物性を有する5,5,8−トリ
メチル−1,7−ノナジエン−4−イルアセテ−トを1
5.0g(66.9mmol)得た。収率86%。 bp.:65〜67℃/0.4mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.83(s,6H);1.54,(each
bs,6H);1.8〜1.95(m,2H);1.9
2(s,3H);2.0〜2.4(m,2H);4.6
5〜5.25(m,4H);5.45〜5.9(m,1
H) Massスペクトル m/e:164〔M−CH↓3 C
OOH〕↑+
【0066】実施例6 3−イソプロピル−5,5,8−トリメチル−1,7−
ノナジエン−4−イルアセテ−トの合成
【0067】
【化21】
【0068】実施例3において塩化クロチル10.0g
(110mmmol)の代りに1−ブロモ−4−メチル
−2−ペンテン17.9g(110mmol)を用いる
以外は同様にして反応させ、反応混合物を同様にして処
理することにより、エ−テル抽出液を得た。抽出液を飽
和重曹水、飽和食塩水で順次洗滌したのち、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、これよりエ−テルを留去すること
により3−イソプロピル−5,5,8−トリメチル−
1,7−ノナジエン−4−オ−ルの粗生成物11.4g
(50.8mmol)を得た。この粗生成物を実施例4
と同様にして反応させ、反応混合物を同様にして処理す
ることにより、下記の物性を有する3−イソプロピル−
5,5,8−トリメチル−1,7−ノナジエン−4−イ
ル アセテ−トを13.1g(49.2mmol)得
た。収率63%。 bp.:77〜83℃/0.25mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.75,0.88(each d,J=6.5
Hz,6H);0.81(s,6H);1.54,1.
67(each bs,6H);1.25〜1.7
(m,1H);1.8〜2.2(m,3H);1.98
(s,3H);4.8〜5.25(m,4H);5.5
〜5.95(m,1H) Massスペクトル m/e:206〔M−CH↓3 C
OOH〕↑+
【0069】実施例7 3,3,5,9−テトラメチル−1,8−デカジエン−
4−オ−ルの合成
【0070】
【化22】
【0071】実施例1において2,2,5−トリメチル
−4−ヘキセン−1−ア−ル147g(1.05mo
l)の代りに2,6−ジメチル−5−ヘプテン−1−ア
−ル147g(1.05mol)を用いる以外は同様に
して反応させ、反応混合物を同様にして処理することに
より、下記の物性を有する3,3,5,9−テトラメチ
ル−1,8−デカジエン−4−オ−ルを64.1g(3
05mmol)得た。収率29%。 bp.:60〜65℃/0.5mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.75(d,J=7Hz,3H);0.97
(s,6H);0.9〜1.5(m,4H);1.5
4,1.62(each bs,6H);1.7〜2.
05(m,2H);3.0〜3.15(m,1H);
4.75〜5.2(m,3H);5.85(dd,J=
10Hz及び18Hz,1H) Massスペクトル m/e:210〔M〕↑+
【0072】実施例8 3,3,5,9−テトラメチル−1,8−デカジエン−
4−イル アセテ−トの合成
【0073】
【化23】
【0074】実施例2において3,3,5,5,8−ペ
ンタメチル−1,7−ノナジエン−4−オ−ル40.0
g(190mmol)の代りに3,3,5,9−テトラ
メチル−1,8−デカジエン−4−オ−ル40.0g
(190mmol)を用いる以外は同様にして反応さ
せ、反応混合物を同様にして処理することにより、下記
の物性を有する3,3,5,9−テトラメチル−1,8
−デカジエン−4−イルアセテ−トを32.6g(12
9mmol)得た。収率68%。 bp.:83〜84℃/0.35mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.77(d,J=7Hz,3H);0.96
(s,6H);1.0〜1.4(m,3H);1.5
4,1.62(each bs,6H);1.7〜2.
05(m,2H);1.97(s,3H);4.5〜
4.7(m,1H);4.8〜5.1(m,3H);
5.86(dd,J=10Hz及び18Hz,1H) Massスペクトル m/e:192〔M−CH↓3 C
OOH〕↑+
【0075】実施例9 3,3,9−トリメチル−1,8−デカジエン−5−オ
−ルの合成
【0076】
【化24】
【0077】実施例1において2,2,5−トリメチル
−4−ヘキセン−1−ア−ル147g(1.05mo
l)の代りに6−メチル−1,2−エポキシ−5−ヘプ
テン133g(1.05mol)を用いる以外は同様に
して反応させ、反応混合物を同様にして処理することに
より、下記の物性を有する3,3,9−トリメチル−
1,8−デカジエン−5−オ−ルを179g(0.91
2mol)得た。収率87%。 bp.:96〜102℃/3mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:1.00(s,6H);1.2〜1.8(m,4
H);1.54,1.61(each bs,6H);
1.8〜2.1(m,3H);3.45〜3.8(m,
1H);4.8〜5.2(m,3H);5.86(d
d,J=10Hz及び18Hz,1H) Massスペクトル m/e:196〔M〕↑+
【0078】実施例10 3,3,9−トリメチル−1,8−デカジエン−5−イ
ル アセテ−トの合成
【0079】
【化25】
【0080】実施例2において3,3,5,5,8−ペ
ンタメチル−1,7−ノナジエン−4−オ−ル40.0
g(190mmol)の代りに3,3,9−トリメチル
−1,8−デカジエン−5−オ−ル37.3g(190
mmol)を用いる以外は同様にして反応させ、反応混
合物を同様にして処理することにより、下記の物性を有
する3,3,9−トリメチル−1,8−デカジエン−5
−イル アセテ−トを30.3g(127mmol)得
た。収率67%。 bp.:109〜112℃/4mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.96(s,6H);1.25〜1.65
(m,4H);1.52,1.60(each bs,
6H);1.7〜2.0(m,2H);1.90(s,
3H);4.7〜5.1(m,4H);5.70(d
d,J=10Hz及び18Hz,1H) Massスペクトル m/e:178〔M−CH↓3 C
OOH〕↑+
【0081】実施例11 6,6,9−トリメチル−1,8−デカジエン−5−イ
ル アセテ−トの合成
【0082】
【化26】
【0083】窒素雰囲気下に金属マグネシウム3.0g
(123mmol)をテトラヒドロフラン20mlに加
え、この溶液にヨウ素50mgと1,2−ジブロムエタ
ン0.5mlを加えて撹拌した。ヨウ素の色が消失した
時点で、上記混合液に1−ブロモ−3−ブテン14.9
g(110mmol)のテトラヒドロフラン30mlの
溶液の一部を室温で撹拌下に滴下し、反応を開始させた
のち、残りの1−ブロモ−3−ブテンのテトラヒドロフ
ラン溶液を反応液が緩やかに還流するような速度で滴下
した。滴下終了後、1時間加熱還流したのち、系内を0
℃に冷却し、この反応混合物に2,2,5−トリメチル
−4−ヘキセン−1−ア−ル10.8g(78.0mm
ol)のテトラヒドロフラン10mlの溶液を滴下し
た。滴下終了後、室温で1.5時間撹拌したのち、反応
混合物を大量の飽和塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、
固形物を希塩酸水を加えて溶解したのち、ジエチルエ−
テルで抽出した。抽出液を飽和重曹水、飽和食塩水で順
次洗滌したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。エ
−テルを減圧下に留去することにより6,6,9−トリ
メチル−1,8−デカジエン−5−オ−ルの粗生成物を
得た。この粗生成物を実施例4と同様にして無水酢酸と
反応させることにより、下記の物性を有する6,6,9
−トリメチル−1,8−デカジエン−5−イル アセテ
−トを8.0g(33.6mmol)得た。収率43
%。 bp.:74〜77℃/0.35mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.80(s,6H);1.4〜1.7(m,2
H);1.54,1.67(each bs,6H);
1.7〜2.1(m,4H);1.96(s,3H);
4.6〜5.25(m,4H);5.5〜6.0(m,
1H) Massスペクトル m/e:178〔M−CH↓3 C
OOH〕↑+
【0084】参考例1 フ−ゼア(Fougere)系香料組成物 次の処方によりフ−ゼア調の香気をもつ香料組成物を得
た。
【0085】
【表1】
【0086】参考例2 シプレ(Chypre)系香料組成物 次の処方によりファンシ−調シプレ様の香気をもつ香料
組成物を得た。
【0087】
【表2】
【0088】参考例3 7−クロロ−3,3,5,5,8−ペンタメチル−1,
8−ノナジエン−4−イル アセテ−トの合成
【0089】
【化27】
【0090】さらし粉(有効塩素60%)25.0gを
蒸留水100mlに加え、そのままでしばらく撹拌した
のち、この溶液に3,3,5,5,8−ペンタメチル−
1,7−ノナジエン−4−イル アセテ−ト44.2g
(175mmol)及び塩化メチレン400mlを加え
た。この混合液を氷冷し、内温が3〜8℃に保たれるよ
うに撹拌しながら、その混合液にドライアイスの小片を
徐々に加えた。発熱がみられなくなった時点でドライア
イスを加えるのをやめ、同温度でしばらく撹拌したの
ち、反応混合液を分液した。水層を塩化メチレンで抽出
し、この抽出液と有機層とを合わせ、重曹水及び水で順
次洗滌した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。つい
で、この有機層から塩化メチレンを留去し、その残渣を
減圧蒸留することにより、下記の物性を有する7−クロ
ロ−3,3,5,5,8−ペンタメチル−1,8−ノナ
ジエン−4−イル アセテ−トを36.7g(128m
mol)得た。収率73%。 bp.:110〜120℃/0.4mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.85〜1.05(m,12H);1.73
(bs,3H);1.82(d,J=6Hz,2H);
1.96,1.99(s,diastereomeri
c,3H);4.45(t,J=6Hz,1H);4.
60,4.66(s,diastereomeric,
1H);4.55〜5.05(m,4H);5.95,
5.98(dd,diastereomeric,J=
10Hz及び18Hz,1H) Massスペクトル m/e:226 〔M−CH↓3
COOH〕↑+
【0091】参考例4 1,1,3,3,6−ペンタメチル−2,3,3a,
4,5,7a−ヘキサヒドロ−1H−インデン−2−イ
ル アセテ−トの合成
【0092】
【化28】
【0093】蒸留器付きの100ml容なす形フラスコ
に酢酸パラジウム287mg(1.28mmol)、ト
リフェニルホスフィン2.70g(10.3mmo
l)、酢酸ナトリウム12.6g(154mmol)、
7−クロロ−3,3,5,5,8−ペンタメチル−1,
8−ノナジエン−4−イル アセテ−ト36.7g(1
23mmol)及びベンゼン5mlを入れ、この混合物
を減圧下(110Torr)に撹拌しながら徐々に温度
を上げてベンゼンを留去したのち、170℃で20分
間、酢酸を留去させながら反応させた。冷却後、反応混
合物を水にあけ、ジエチルエ−テルで抽出した。抽出液
を重曹水及び飽和食塩水で順次洗滌したのち、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。ついで、この抽出液からエ−
テルを留去し、その残渣を減圧蒸留することにより、下
記の物性を有する1,1,3,3,6−ペンタメチル−
2,3,3a,4,5,7a−ヘキサヒドロ−1H−イ
ンデン−2−イル アセテ−トを26.3g(105m
mol)得た。収率82%。 bp.:90〜92℃/0.45mmHg NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,HMS)
δ:0.7〜1.15(m,12H);1.2〜2.
0(m,6H);1.60(bs,3H);2.00
(s,3H);4.45,4.59(s,diaste
reomeric,1H);5.30(bs,1H) Massスペクトル m/e:190 〔M−CH↓3
COOH〕↑+
【0094】参考例5 ウッディ−ベ−ス 次の処方により木質様(Woody)の香気をもつベ−
スを得た。
【0095】
【表3】
【0096】参考例6 モダン調香料組成物 次の処方によりモダン調(Modern Type)の
香気をもつ香料組成物を得た。
【0097】
【表4】
【0098】
【発明の効果】種々の香料組成物の香気成分として有用
な、新規なジエノ−ル又はそのエステル、及びそれらの
製造方法が提供される。本発明により提供されるジエノ
−ル又はそのエステルは、種々の香料組成物の香気成分
として有用な、二環式アルコ−ル又はその低級脂肪族モ
ノカルボン酸エステルの合成中間体としても有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11B 9/00 S 2115−4H // C07C 29/36

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R↑1 、R↑2 、R↑3 及びR↑4 は同一又は
    異なり、各々水素原子又は低級アルキル基を表わし;Y
    は水素原子又は低級アシル基を表わし;mは1又は2の
    整数を表わし;nは0又は1の整数を表わす。)で示さ
    れるジエノ−ル又はそのエステル。
  2. 【請求項2】 一般式 【化2】 (式中、R↑1 及びR↑2 は同一又は異なり、各々水素
    原子又は低級アルキル基を表わし;lは0又は1の整数
    を表わし;mは1又は2の整数を表わす。)で示される
    含酸素オレフィンを、一般式 【化3】 (式中、R↑3 及びR↑4 は同一又は異なり、各々水素
    原子又は低級アルキル基を表わし;Xはハロゲン原子を
    表わし;nは0又は1の整数を表わす。)で示される有
    機マグネシウム化合物又は/及び一般式 【化4】 (式中、R↑3 、R↑4 、X及びnは前記定義のとおり
    である。)で示される有機マグネシウム化合物と反応さ
    せることにより一般式 【化5】 (式中、R↑1、R↑2 、R↑3 、R↑4 、m及びnは
    前記定義のとおりである。)で示されるジエノ−ルを
    得、必要に応じ該ジエノ−ルを低級脂肪族モノカルボン
    酸又はその反応性誘導体と反応させることを特徴とする
    一般式 【化6】 (式中、R↑1、R↑2 、R↑3 、R↑4 、m及びnは
    前記定義のとおりであり、Yは水素原子又は低級アシル
    基を表わす。)で示されるジエノ−ル又はそのエステル
    の製造方法。
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