JPS6377839A - イソカルバサイクリン類及びその製造法 - Google Patents

イソカルバサイクリン類及びその製造法

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JPS6377839A
JPS6377839A JP61219119A JP21911986A JPS6377839A JP S6377839 A JPS6377839 A JP S6377839A JP 61219119 A JP61219119 A JP 61219119A JP 21911986 A JP21911986 A JP 21911986A JP S6377839 A JPS6377839 A JP S6377839A
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篤夫 羽里
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はイソカルバサイクリン類の製造法に関する。
更に詳細には、イソカルバサイクリン類を4,4−ビス
アリールスルホニルイソ力ルバサイクリン類から製造す
る新規方法に関する。
〈従来技術〉 カルバサイクリンは生体内生理活性物質であるプロスタ
グランジン(PGと略記することがある)T2  (P
GI2 )の6,9−位の酸素原子がメチレン基で置換
されたプロスタグランジン12類縁体であり、分子内に
エノールエーテルの部分構造を有する天然プロスタグラ
ンジンI2に比較して化学的に安定であるために抗血栓
剤等の医薬品として有用な化合物である。近年、カルバ
サイクリンの二重結合異性体の一種であるイソカルバサ
イクリン、すなわち、9(O)−メタノ−△6(9α)
−プロスタグランジン11類がこの同族体の中でも最も
強い血小板凝集抑制作用を示すことが発見され、医薬品
としての応用が期待されるようになった[池上ら、テト
ラヘドロン・レターズ(Tetrahebron  L
 t3tters) 、 33.3493rI3よび3
497 (19B3)ならびに特開昭59−13744
5号および59−210044号公報参照]。
従来、かかる9(O)−メタノ−△6(9α)−プロス
タグランジンI+  (イソカルバサイクリン)の製法
に関しては数例知られており、その方法の概要をまとめ
て例証すると以下の通りである。
(1)  池上ら、テトラヘドロン・レターズ(Tet
rahedron  Letters) 、 24.3
493(1983)およびケミストリー・レターズ(C
hem t St ryLetters) 、 198
4.1069:RR イソ力ルバサイタリン (2池上ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetrah
cdron  Letters) 、 24.3497
 (1983) :(3)池上ら、ジャーナル・オブ・
ザ・ケミカル・ソサイエテイー、ケミカル・コミュニケ
ーション(J、 Chem 、 Soc、、Chemi
cal CommunicatiO口S ) 、 1旦
邑4. 1602  :イソカルバサイクリン (4)紫崎ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetra
hedron  L−etters) 、25゜508
7<$984)  : (5)柴崎ら、テトラヘドロン・レターズ(Tetra
hedron hetters) 。
25、1067 (1984)  : イソカルバサイクリン (6)小島ら、ケミカル・アンド・ファーマシューテイ
カル・ブレティン(Chem、Pharm、 Bull
 ) 、 32.2866 (1984) :(du)
−イソカルバサイクリン (71小島ら特開昭60−28943号公報:(dJl
)−イソカルバサイクリン これら7種類の方法のうち、方法(1)と方法(5)は
PGE2出発原料とし、数工程を経て鍵中間体に導き、
さらに数工程を経て目的物のイソカルバサイクリンをる
もので工業的な製法とはいいがたい。
方法(2)と方法(3)は、いずれも、対応する出発原
料。
および鍵中間体を得るために高価なコーリーラクトンか
ら多段階の工程を要し、通算収率も高くなく、必ずしも
工業的に有利な方法とはいえないという難点がある。な
お方法(6)および方法(7)は最終生成物がd、9体
でしか得られず医薬品化を意図する製法としては論外の
方法である。
最後に、方法(4)は光学活性な(R)−4−ヒドロキ
シ−″2−シクロベンテノンから容易に得られるばかり
でなく(特開昭57−155116号公報)、その出発
原料から鍵中間体へのp 4も工業的に何ら問題なく製
造できる方法である。しかし、鍵中間体から最終のイソ
カルバサイクリン類へ到る工程において、有橢水銀化合
物の使用や、位置特異性の喪失等の数々の難点のために
全収率が低くなり実用的、工業的製造法とはなりえない
という太きな難点がある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明者らは上述した諸点に着目し、9(O)メタノプ
ロスタサイクリン類の新規製造法を見出すべき鋭意研究
した結果、4,4−ビスアリールスルホニルイソカルバ
サイクリン類に還元剤を反応せしめることによって、目
的とするイソカルバサイクリン類が工業的に有利に製造
し得ることを見出し、本発明に到達したものである。
く問題点を解決するための手段〉 本発明では下記式[I] 1、 下記式[I] で表わされる化合物、その鏡像体、あるいはそれらの任
意の割合の混合物である4、4−ビス(アリールスルホ
ニル 類を還元剤と反応せしめ、必要に応じて脱保護反応及/
又は加水分解反応に附することを特徴で表わされる化合
物、その鏡像体あるいはそれらの割合の混合物である9
く○)−メタノプロスタサイクリン類の製造法が提供さ
れる。この場合原料[I]の骨格は完全に保持される。
本発明において原料として用い.られる上記式[I]で
代表され4,4−ビス(アリールスルホニル)イソカル
バサイクリン類は2種類の異なったルート(チャート1
,ルートA,ルートB)により合成することができる。
ルートAにおける出発原料!は、例えば柴崎ら,テトラ
ヘドロン・レターズ(Tetrahedron  le
tters)25。
5087 ( 1984 )記載の方法と同様にして製
造され、またルートBにおける出発原料空−は!合成時
の中間体より合成することができる(チャート2)〈チ
ャート1〉 (a)                      
 [I]〈ルートB〉 (11)                     
  [I]〈チャート2〉 (虹) 上記式[I]においてR1はC1〜C4のアルキル基も
しくはアルケニル基を表わす。R1の01〜C4アルキ
ル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基などが挙げられ、アルケニル基としては2−プロペン
基、3−ブテン基などが挙げられるがメチル基及び2−
プロペン基が好ましい。
上記式[I]においてR2およびR3は、同一もしくは
異なり、トリ(C+’−C’)炭化水素シリル基または
水酸基の酸素原子とともにアセタール結合を形成する基
を表わす。
トリ(C+〜C7>炭化水素シリル基としては、例えば
、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソ
プロごルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基のよう
なトリ(C+〜Ca )アルキルシリル基2℃−ブチル
ジフェニルシリル基のようなジフェニル(CI−Ca)
アルキルシリル基。
ジメチルフェニル基のようなジ(CI−Ca)アルキル
フェニル基、またはトリベンジルシリル基などを好まし
いものとして挙げることができる。
トリ(C+〜C4)アルキルシリル基、ジフェニル (
CI−04)アルキルシリル基、フェニルジ (C+〜
Ca )アルキルシリル基が好ましく、なかでもt−ブ
チルジメチルシリル基、トリメチルシリル基が特に好ま
しい。
水酸基の酸素原子と共にアセタール結合を形成する基と
しては、例えば、メトキシメチル基、1−エトキシエチ
ル基、2−メトキシ−2−プロピル基、2−エトキシ−
2−プロピル基、(2−メトキシエトキシ)メチル基、
ベンジルオキシメチル基、2−テトラヒドロピラニル基
、2−テトラヒドロフラニル基、または6.6−シメチ
ルー3−オキサ−2−オキソビシクロ[3,1,0]へ
キス−4−イル基を挙げることができる。2−テトラヒ
ドロピラニル基、2−テトラヒドロフラニル基。
1−エトキシエチル基、2−エトキシ−2−プロピル基
、(2−メトキシエトキシ)メチル基。
6.6−シメチルー3−オキサ−2−オキソビシクロ[
3,1,03へキス−4−イル基が特に好ましい。
なかでも2−テトラヒドロピラニル基が特に好ましい。
これらのシリル基およびアセタール結合を形成する基は
水酸基の保護基であると理解されるべきである。これら
の保護基は最終生成物の段階で弱酸性から中性の条件で
容易に除去されて薬剤として有用な遊離の水酸基とする
ことができる。したがってこのような性質を有している
水酸基の保護基はシリル基やアセタール結合を形成する
基の代わりとして使用することもできる。
上記式[I]においてR4は水素原子、メチル基、また
はビニル基を表わす。
上記式[I]においてR5は酸素原子を含んでいてもよ
い直鎖もしくは分枝鎖の03〜C9のアルキル基、アル
ケニル基もしくはアルキニル基;置換もしくは非置換の
フェニル基:@換もしくは非置換のフェノキシ基;置換
もしくは非置換の03〜CIGシクロアルキル基;また
はC1〜C6アルコキシ基、置換されていてもよいフェ
ニル基。
置換されてい−もよいフェノキシ基もしくは置換されて
いてもよいC3〜C+oシクロアルキル基で置換されて
いる直鎖もしくは分枝鎖のC+”−Csアルキル基を表
わす。
酸素を含んでいてもよい直鎖もしくは分枝鎖のC3〜C
9アルキル基としては2−メトキシエチル基、2−エト
キシエチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基、ヘプチル基、2−ヘキジル基、2−メチル−
2−ヘキシル基、2−メチルブチル基、2−メチルペン
チル基、2−メチルヘキシル基、2,2−ジメチルヘキ
シル基などを挙げることができる。ブチル基、ペンチル
基。
ヘキシル基、ヘプチル基、2−ヘキシル基、2−メチル
−2−ヘキシル基、2−メチルブチル基。
2−メチルペンチル基が好ましい。
酸素原子を含んでいてもよい直鎖もしくは分枝鎖のC3
〜C9アルケニル基としては、例えば、1−ブチルビニ
ル基、2−プロとルアリル基、2−ペンテニル基、4−
ペンテニル基、2−メチル−3−ペンテニル基、4−へ
キセニルW、  1.4−ジメチル−3−ペンテニル基
、5−へブテニル基。
1−メチル−5−へキセニル基、6−メチル−5−へブ
テニルW、  2.6−ジメヂルー5−へブテニルなど
が好ましい。
酸素原子を含んでいてもよい直鎖もしくは分子鎖のC3
〜C9アルキニル基としては、例えば、2−ブチニル基
、2−ペンチニル基、3−ペンチニル基、1−メチル−
2−ペンチニル基、1−メチル−3−ペンチニル基が好
ましい。
置換フェニル基、置換フェノキシ基、もしくはC3〜0
1Gの置換シクロアルキル基の置換基としては、例えば
ハロゲン原子、保護された水酸基(例えばシリルオキシ
基1cI〜C6アルコキシ基など)、C1〜C4アルキ
ル基などが挙げられる。03〜CIQのシクロアルキル
基としては、例えば、シクロプロピル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロへキセニル基、シクロ
へブチル基、シクロオクチル基、シクロデシル基などを
挙げることができる。シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基が好ましい。
C1〜C6アルコキシ基、置換されていてもよいフェニ
ル基、置換されていもよいフェノキシ基。
もしくは置換されていてもよいC3〜CIOシクロアル
キル基で置換されている直鎖もしくは分枝鎖のC1〜C
5アルキル基において、C1〜C6アルコキシ基として
は、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基
、イソプロピルオキシ基。
ブトキシ基、t−ブトキシ基、ヘキシルオキシ基などが
挙げられる。置換されていてもよいフェニル基、置換さ
れていてもよいフェノキシ基、もしくは置換されていて
もよい03〜CIOシクロアルキル基の置換基およびC
3〜CIOシクロアルキル基としては前述の例示と同じ
ものを挙げることができる。直鎖もしくは分枝鎖C1〜
C5アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基
、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、 5ea−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基な
どを挙げることができる。かかるR5としてはブチル基
、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基。
2−ヘキシル基、2−メチル−2−ヘキシル基。
2−メチルブチル基、2−メチルペンチル基、シクロペ
ンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基。
フェノキシ基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシ
ルメチル基などを好ましいものとして挙げることができ
る。なお、置換基はその任意の位置に結合していてもよ
い。
上記式[I]においてnはOまたは1を表わす。
Arは置換もしくは非置換のフェニル基を表わし、その
置換基の例としては前述したものが挙げられフェニル基
が好ましい。
上記式[I]で表わされる化合物においてビシクロ[3
,3,0]オクタン環自身およびそのビシクロ[3,3
,0]オクタン環上に結合している置換基の結合してい
る炭素11位、12位あるいは15位の炭素原子等は不
斉な環境のために立体異性体が存在するが、本発明では
いずれの立体異性体をも含むものであり、またこれらの
任意の割合の立体異性体混合物でもさしつかえない。
また、式で代表される化合物とはこれらの立体異性体す
べて、およびそれらの異性体の任意の割合の混合物をあ
られすが、式であられされた立体構造を有す化合物が最
も好ましいものとしてあげられる。
本発明方法においては、上述した上記式[I]で代表さ
れる4、4−ビス(アリールスルホニル)イソカルバサ
イクリンを還元剤と反応せしめ、必要により脱保護反応
及び/又は加水分解反応に付することにより目的とする
式[II]で代表される9(O)−メタノプロスタサイ
クリン類に誘導される。
この反応は、上記式[I]をアルカリ金属アマルガムと
反応せしめることにより達成される。この反応は基本的
には、トロスト(T rost)ら、テトラヘドロン・
レターズ(Tetrahedron  Lett、)。
3477 (1676)の方法に準じて実施される。す
なわち上記製造法において用いられるアルカリ金属アマ
ルガムとしてはナトリウムアマルガムが好適に用いられ
、ナトリウム含mが1〜20%、好ましくは2〜10%
のものが好適に用いられる。その使用母は上記式[I]
で代表される5−アリールスルホニルイソカルバサイク
リン類1モルに対してナトリウムとして5−500モル
倍好ましくは50〜500モル倍用いる。反応温度は一
78℃〜100℃。
好ましくは一40℃〜30℃の範囲で行なわれ反応時間
は反応温度により異なり、例えば−10℃では4時間程
度反応せしめれば十分である。この反応においては1〜
10モル倍のリン酸2ナトリウムを共存させて行う。
かかる第1〜第3の反応は有機媒体中で行なわれる。か
かる有機媒体としてはヘキサン、ベンゼン、トルエン、
エーテル、テトラヒドロフラン。
ジメトキシエタン、ジオキサン、N、N−ジ・メチルホ
ルムアミド、メタノール、エタノールなどが用いられる
が、メタノールが好ましく用いられる。
その使用mは反応が円滑に進行する圀であれば良く、通
常、反応物質の容量に対して1.0〜100容聞、好ま
しくは5.0〜50容1用いて実施される。
かくして得られた反応液の処理は、通常行なわれる方法
に準じて侵処理すればよい。例えばヘキサン、ペンタン
、石油エーテル、エチルエーテル。
酢酸エチルなどの水に難溶の有機溶媒を加えて1qられ
た有機混合物を、必要に応じて食塩水などで洗浄し、無
水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム、無水塩化カ
ルシウムなどの乾燥剤にて乾燥後、有機媒体を減圧除去
して粗生成物が得られる。
粗生成物は、所望により、カラムクロマトグラフィー、
薄層クロマトグラフィー、液体クロマトグラタフィ−な
どの精製手段により、精製することが出来る。
本発明方法ではさらにここで得られた生成物を、必要に
応じて脱保護反応、加水分解反応に付するで表わされる
化合物、その鏡像体あるいはそれらの任意の割合の混合
物であるイソカルバサイクリン類の@l造される。
R11が01〜C5のアルキル基またはアルケニル基で
あるときの具体例としては上記式[I]におけるR1に
例示したものと同一である。
P、 、 R31が水酸基の保W!基であるときの具体
例として上記式[I]におけるR2 、R3に例示した
ものと同一である。
水酸基の保護基の除去は、保護基が水酸基の酸素原子と
共にアセタール結合を形成する基の場合には、例えば酢
酸、P−トルエンスルホン酸のピリジニウム塩または陽
イオン交換樹脂等を触媒とし、例えば水、テトラヒドロ
フラン、エチルエーテル、ジオキサン、アセトン、アセ
トニトリル等を反応溶媒とすることにより好適に実施さ
れる。
反応は通常−78℃〜+30℃の温度範囲で10分〜3
日間程度行なわれる。また、保護基°がトリ(C+〜C
y)炭化水素シリル基の場合には、例えば酢酸、テトラ
ブチルアンモニウムフルオライド、セシウムフルオライ
ド、フッ化水素水、ビリジン−フッ化水素の存在下に、
上記したような反応溶媒中で同様の温度で同様の時間実
施される。
カ<シて上記式[I]で代表されるアリールスルホニル
イソカルバサイクリン類を出発物質として本発明方法に
より上記式[I]で代表されるイソカルバサイクリン類
が得られる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
尚、実施例中−02は一08i  −tBu Me 2
  (j−ブチル・ジメチルシリルオキシ基)を表わし
、−OYは−O3iMe3 (トリメチルシリルオキシ
基)を表わす。
〈実施例〉 実施例1 4.4−ごス(フヱニルスルホニル)イソカルバサイク
リンメチルエステル−11,15(t−ブチルジメチル
シリル)エーテル624 (0,071mmol)の無
水メタノール(1,5d)溶液に窒素気流下無水リン酸
2ナトリウム41#ISF (0,291111101
)を加え、−30℃に冷却した。ここにナトリウムアマ
ルガム(6%in)−1g >  600■を加え、2
時間撹拌した。
さらにナトリウムアマルガム200m9を加えて3時間
撹拌した。反応を塩化アンモニウム水溶液で終結させ、
エーテル抽出した。有曙層を飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウム上で乾燥し、溶媒を減圧した留去した
。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラタイ−(n
−ヘキサン:酢酸エチル−50:1→10:  1)に
供し、イソカルバサイクリンメチルエステル−11,1
5−ビス(t−ブチル。
ジメチルシリル)エーテル36■〈8e%)を得た。
このものは別途合成した標品をTLC,スペクトルデー
ターが一致した。
NMR(δ ppm、CD(J3): 0.9(S +l 、 21H) 、  1.2〜2.
5(ffl 、 22H)3.0<m 、 1 H) 
、  3.7(s 、 3H) 。
3.7〜4.1 (In 、 2H) 、  5.3(
m 、 I H) 。
5.55  (+++ 、 2H) TLC: Rf −0,75(ローヘキサン:酢酸エチ
ル−4=1) 実施例1で得られたイソ力ルバサイクリンメチルエステ
ルー11.15−ビス(t−ブチルジメチルシリル)エ
ーテル35q (0,06IIlmol)の乾燥THF
(31Ii)溶液に、0℃にてテトラブチルアンモニウ
ムフルオライド(IM  in THF)  400u
fl(0,4mmol)を加え、30分後室温にして1
4時間撹拌した。水で反応を終結させ、酢酸エチルで抽
出した。有機層を飽和°食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、溶媒を減圧上留去した。
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−
ヘキサン:酢酸エチル−1=1→1:2)に供し、イソ
カルバサイクリンメチルエステル1819(85%)を
得た。このものは別途合成した標品とHPLC,TLC
,スペクトルデーターが一致した。
NMR(δDI)II 、 CDCf3)  :0.9
(1,3H)、  1.2〜2.5 (+e 、 24
H)3.0(i 、  1 H) 、  3.7(s 
、 3H)3.7〜4.1 (i 、 2H) 、  
5.3(m 、  1 H)5.55  (m 、  
2H) TLC: Rr −0,5(n−ヘキサン:酢酸エチル
−1+4> HPLC: (Zorbax −8I L 2.5%エ
タノールヘキサン1.3d/分) 保持時間 24分 実施例3 17(S)、20−ジメチル−4,4−ビス(フェニル
スルホニル テル−11.15ビス(t−ブチルジメチルシリル)エ
ーテル45ay ( 0.05 gis+ol)の無水
メタノール(  1.5te)溶液に窒素気流下無水リ
ン!I!2ナトリウム2811g(  0.21110
1)を加え、−30℃に冷却した。
ここにナトリウムアマルガム(6%inHg)600■
を加え、6時間撹拌した。
反応を塩化アンモニウム水溶液で終結させ、エーテル抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウム上で乾燥し、溶媒を減圧上留去゛した。粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン
:酢酸エチル=50:1→10:1)に供し、17(s
 ) 、 20−ジメチルイソカルバサイクリンメチル
エステル−11.15ビス(t−ブチルジメチルシリル
)エーテル24■(79%)を得た。このものは別途合
成した標品をTLC。
スペクトルデーターが一致した。
NMR (δ pDIII, CD(J3) :0、9
(s +m 、 21H) 、  1.0 〜2.5(
m 、 26H)3、0(1 、 1 H) 、  3
.7(s 、 3H) 。
3、7 〜4.1(n+ 、 2H) 、  5.3(
a+ 、 I H) 。
5、55  (m 、 2H) TLC:Rf − 0.75  (n−ヘキサン:酢酸
エチル=4:1) 実施例4 15−デオキシ−16−メチル−16−ビドロキシー4
、4−ビス(フェニルスルホニル)イソカルバサイクリ
ンメチルエステル−11−t−ブチルジメチルシリルエ
ーテル−16−ドリメチルシリルエーテル341ftg
( 0.04 n+mlo)の無水メタノール(1rd
)溶液に窒素気流下無水リン酸2ナトリウム24mg(
 0,17 ilRol)を加え、−30℃に冷却した
。ここにナトリウムアマルガム(6% in Hg> 
 400rRgを加え、7時間撹拌した。反応を塩化ア
ンモニウム水溶液で終結させ、エーテル抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾
燥し、溶媒を減圧した留去した。粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル
=50:1→10:1)に供し、15−デオキシ−16
−メチル−16−ヒトロキシイソカルバサイクリンメチ
ルエステルー11−1−ブチルジメチルシリルエーテル
−16−ドリメチルシリルエーテル17■(75%)を
得た。このものは別途合成した標品とTLC,スペクト
ルデーターが一致した。
NMR(δ Dpm、CD(J3): 0.9(s +m 、 12H) 、  1.1(s 
、 3H) 。
1.2〜2.5(+ 、 22H) 、  3.0(n
 、  1 H) 。
3.65  (s 、 3H) 、  3.8〜4.0
(1、18)5.3(+ 、  1 H) 、  5.
55  (m 、  2H)TLC:Rf −0,75
(n−ヘキ+jン:酢Rxチル=4:1) 実施例5 16、17.18.19.20−ペンタノルー15−シ
クロベンチルー4.4−ビス(フェニルスルホニル)イ
ソカルバサイクリンメチルエステル−11,15−ビス
(t−ブチルジメチルシリル)エーテル51rItg<
 0.059m1Ilol)の無水メタノール<  i
、s−>溶液に窒素気流下無水リン酸2ナトリウム36
11+9(0,25mmol)を加え、−30℃に冷却
した。ここにナトリウムアマルガム(6% in H!
] )  800■を加え、5時間撹拌した。反応を塩
化アンモニウム水溶液で終結させ、エーテル抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上
で乾燥し、溶媒を減圧上留去した。粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン:酢酸エチ
ル−50=1→10:1)に供し、16゜17、18.
19.20−ペンタノルー15−シクロペンチルイソカ
ルバサイクリンメチルエステル−ビス(t−ブチルジメ
チルシリル)エーテル25IRg(72%)を得た。こ
のものは別途合成した標品とTLC.スペクトルデータ
ーが一致した。
MMR (δ I)I)L CDCf3 ) :0、9
(s 、 18H) 、  1.0 〜2.5(m 、
 23H) 。
3、0(Ill 、 1 H) 、  3.7(s 、
 3H) 。
3、7 〜4.1(ra, 2H) 、  5.3(m
 、 I H) 。
5、55  (m 、 2H) TLC : Rf − 0.75  (n−ヘキサン:
 酢酸エチル=4:1) 実施例3〜5で得られたジシリル体は実施例2と同様に
して脱保護される。
以下にそのNMRスペクトルを記す。
(δ I)I)m.  CDCf3) 0、9(m 、  3H) 、  1.0 〜2.5(
m 、  28H) 。
0、3(m  、  1 H) 、  3.7(s  
、  3H)3、0 〜4.1(+I1.  2H) 
、  5.3(m 、  1 H)5、55  (m 
 、  2H) 0、9(m 、3H)、  1.1(s 、3H)。
1、2 〜2.5(m 、  24H) 、  3.0
(m  、  1 H) 。
3、65  (3 、  3H) 、  3.8 〜4
.0(m 、  1 H) 。
5、3(m  、  1 H)  、  5.55  
(m  、  1 H)OHOH 1,0〜 2.5(+n  、25H)、  3.0(
m  、  1 H)。
3.7(s  、3H’)、  3.7〜4.1(m 
 、  2H)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼…[ I ] 〔但し、式中、 R^1はC_1〜C_4のアルキル基もしくはアルケニ
    ル基を表わし: R^2及びR^3は同一もしくは異なり、トリ(C_1
    〜C_7)炭化水素シリル基、または水酸基の酸素原子
    とともにアセタール結 合を形成する基を表わし: R^4は水素原子、メチル基、またはビニ ル基を表わし: R^5は酸素原子を含んでいてもよい直鎖 もしくは分枝鎖のC_3〜C_9のアルキル基アルケニ
    ル基もしくはアルキニル基;置換 もしくは非置換のフェニル基;置換もしく は非置換のフェノキシ基;置換もしくは非 置換のC_3〜C_1_0シクロアルキル基;またはC
    _1〜C_6アルコキシ基、置換されていてもよいフェ
    ニル基、置換されていてもよ いフェノキシ基もしくは置換されていても よいC_3〜C_1_0シクロアルキル基で置換されて
    いる直鎖もしくは分枝鎖C_1〜C_5アルキル基を表
    わし: nは0または1を表わし: Arは置換もしくは非置換のフェニル基 を表わす。〕 で表わされる化合物、その鏡像体、あるいはそれらの任
    意の割合の混合物である4,4−ビス(アリールスルホ
    ニル)イソカルバサイクリン類を還元剤と反応せしめ、
    必要により脱保護反応及び/又は加水分解反応に付すこ
    とを特徴とする下記式[II] ▲数式、化学式、表等があります▼…[II] 〔式中、 R^1^1は水素原子又はC_1〜C_4のアルキル基
    もしくはアルケニル基を表わし; R^2^1、R^3^1は同一もしくは異なり、水素原
    子、トリ(C_1〜C_7)炭化水素シリル基、または
    水酸基の酸素原子とともにアセ タール結合を形成する基を表わし; R^4、R^5及びnは前記定義に同じであるで表わさ
    れる化合物、その鏡像体あるいはそれらの割合の混合物
    であるイソカルバサイクリン類の製造法。 2、還元剤としてアルカリ金属アマルガムを用いる特許
    請求の範囲第1項記載のイソカルバサイクリン類の製造
    法。 3、アルカリ金属アマルガムがナトリウムアマルガムで
    ある特許請求の範囲第2項記載のイソカルバサイクリン
    剤の製造法。 4、Arがフェニル基である特許請求の範囲第1項から
    第3項記載のいずれかのイソカルバサイクリン類の製造
    法。 5、R_1がメチル基である特許請求の範囲第1項から
    第4項記載のいずれかのイソカルバサイクリン類の製造
    法。 6、n=0であり、R^4が水素原子で、R^5がn−
    ペンチル基、2−メチルヘキシル基、シクロヘキシル基
    又はシクロペンチル基である特許請求の範囲第1項から
    第5項記載のいずれかのイソカルバサイクリン類の製造
    法。 7、n=1であり、R^4がメチル基で、R^5がn−
    プロピル基である特許請求の範囲第1項から第5項記載
    のいずれかのイソカルバサイクリン類の製造法。
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