JP4068663B2 - バッカチン誘導体の選択的保護のための方法及びタキサン合成へのその適用 - Google Patents

バッカチン誘導体の選択的保護のための方法及びタキサン合成へのその適用 Download PDF

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Description

本発明はタキサンの半合成のための新規な中間体及びその製造法に関する。
そのジテルペン性主鎖が一般にN−アルキル−もしくはN−アロイル−フェニル−イソセリンから誘導されるβ−アミノ酸側鎖でエステル化されている天然物質であるタキサン類(Taxanes)は抗癌剤として既知である。例えば下記の式1及び2により示されるパクリタキセル(PACLITAXEL)(R1=Ac、R2=Ph、R3=R4=H)、セファロマニン(cephalomanin)、10位において脱アセチル化されているそれらの誘導体又はバッカチン(baceatins)(側鎖のない誘導体)などのイチイ属(genus Taxus)のタキサセアエ(Taxaceae)から単離される数十種のタキサン類がある。
Figure 0004068663
その原供給源を急速に枯渇させない努力において、フランスの研究者であるT.brevifoliaはヨーロッパイチイの木の再生可能な部分(葉)からパクリタキセルを単離しようとした。かくして彼らはタキサン類の生物発生的前駆体であり得、それが葉の抽出物中に比較的豊富なために半合成のための理想的スプリングボードである10−デアセチルバッカチンIIIを同定した。
従って、パクリタキセル又はドセタキセル(DOCETAXEL)(R1=Ac、R2=t.ブチルオキシ、R3=R4=H)などのタキサン類の半合成は、バッカチン又は10−デアセチルバッカチンIIIの保護誘導体の13−位におけるヒドロキシルをβ−アミノ酸誘導体を用いてエステル化することにある。
パクリタキセル又はドセタキセルの半合成のための種々の方法が当該技術分野の現状において記載されている(EP−0,253,738、EP−0,336,840、EP−0,336,841、EP−0,495,718、WO 92/09589、WO 94/07877、WO 94/07878、WO 94/07879、WO 94/10169、WO 94/12482、EP−0,400,971、EP−0,428,376、WO 94/14787。2つの最近のマニュアル[I.George,T.T.Chen,I Ojima,and D.M.Vyas,“Taxane Anticancer Agents,Basic Science and Current Status”,ACS Symposium Series 583,Washington(1995)]及び特に[Matthew Suffness,“TAXOLR Science and Applications” CRC Press(1995)及び1500の引用されている参照文献]はタキサン類の半合成を徹底的に編集している。
7−及び10−位においてジヒドロキシル化されたタキサン類の選択的一保護(selective monoprotection)はこれまでトリアルキルシランエーテル基を用いてのみ得られてきた(EP−A−0,336,840)。この保護は非常に興味深いものであり、それは一方で例えばパクリタキセルの直接前駆体であるバッカチンIIIの希少性及び他方でもっとずっと容易に入手可能なその類似体である10−デアセチルバッカチンIIIから有利な条件下で10−位における有効な選択的保護なしにそれを製造することが不可能なためである。
事実、10−デアセチルバッカチンIIIなどのジヒドロキシタキサンの保護のための酢酸エステル基などの普通の基又はわずかに束縛された(hindered)ハロアルコキシカルボニル、例えば通常のトリクロロエトキシカルボニルの使用でさえ全く選択的でないという欠点を有する。他方、それらは今日まで、ドセタキセルの合成における重要な中間体である7,10−ジ−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルオキシ)−10−デアセチルバッカチンIIIを与えるための10−デアセチルバッカチンIIIのような7,10−ジヒドロキシタキサン類の非選択的脱保護に広く用いられてきた。
7−及び10−位においてジヒドロキシル化されているタキサン類の7−位に位置するヒドロキシルの保護のためのトリアルキルシランの使用は、わずかに酸性の媒体に対するこれらの保護基の相対的不安定性の故に、その高い選択性を相殺する複数の大きな欠点を有する。
1/本発明の場合となるはずの7−位におけるあらかじめの選択的保護を正当化する10−位におけるその後のアシル化は、反応媒体中に存在するアシル化基によりトリアルキルシリル化エーテルが置き換えられ易いために50〜60%の平均収率を生じ、この状況は7−位がすでに嵩高い基により占有されている場合に10−位をエステル化するというもっと大きな困難により悪化する。この副反応は、それが非常に低温でアルカリ金属アルコレートを中間体として用いて行われれば避けることができるが、出願WO−A−94/14787に示されている通り工業的合成の場合の新しい2重の欠点をもたらす。
2/酸性条件へのアルキルシリル化エーテルの感受性が、その後の合成順序の処理における酸性試薬の使用の可能性を制限し、従ってこれらの保護基の適用の分野を非常に狭くする。さらにtert−ブチルジメチルシリルエーテルなどの高級同族体はこれらの条件に対してもっと耐性であると思われるが、その導入はそれらの過剰に大きい立体障害のために不可能にされていることに注意しなければならない。
3/水及びアルコールなどのヒドロキシル化溶媒に対するアルキルシリル化エーテルの周知の感受性は、再結晶においてこれらの溶媒を用いることを不可能にしており、それにもかかわらずこれらの系はこの系列の化合物を高度に精製するので有用であり、これは他の大きな欠点である。
4/シリル化エーテルを有する中間体の工業的クロマトグラフィー精製の間の部分的分解は、実際にこの精製法を許さず、それにもかかわらずこの精製法は高純度の高付加価値製薬学的原料を製造する目的のために価値が高い。
次式3a
Figure 0004068663
[式中、
1、R2、R4、R5、R6、R14は互いに独立して基Qを示し、ここで:
Q=R、H、OH、OR、SH、SR、OCOR、OCOOR、HCO、Xであり、
X=ハロゲンであり、
Rは互いに独立して飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基、パーハロアルキル基、飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝鎖状ヘテロアルキル基、飽和もしくは不飽和のシクロアルキル基、飽和もしくは不飽和のヘテロシクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、これらの基は特に1つもしくはそれ以上のハロゲンにより置換されていることができ、あるいは他の場合、それらの単一多重組み合わせアセンブリ(their single multiple combined assemblies)及びさらに一般的には単一の又は繰り返される単位の形態でそれらを含有するいずれかの組み合わせを示す]の側鎖を有していないタキソイド類ならびに特に一般式2の誘導体、例えば10−デアセチルバッカチンIIIは、多くの場合に少なくとも4つの遊離のヒドロキシルを有しており、その1つは3級であり、1−位にあり、高度に束縛されており、激しい条件下でのみエステル化が可能であり、他の3つは2級であり、7−、10−及び13−位にあり、エステル化が容易であり、それらはその立体障害に基づいて2つの反応性の群に分けることができる:
−13−位にある第1の群は標準的反応条件下におけるエステル化(文献に従い、側鎖の導入の場合を含む)に対して比較的反応し難く;
−7−及び10−位にある第2の群は、本発明の主題にとって興味深く、それら自身をエステル化又は炭酸エステル化に対する反応性の微妙に異なる2つのレベルに分けることができ、7−位におけるヒドロキシルがわずかに優位である。
我々の個人的研究から、2つのヒドロキシル化部位がアロステリック相互作用の状態を呈していることも明らかになる:7−又は10−位の1つへの束縛されたエステルの導入は他の位置の立体的利用性を改変する。
従って、本発明は特別な反応条件を用い、同時に2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル(これは我々の特定の反応条件下で非選択的のままである)よりも束縛されており、β−脱離機構により除去することができる(Protecting Groups,P.J.Kocienski,Thieme Verlag Ed.,p.7(1994)及び引用されている参照文献)2−(もしくはβ−)位において置換されているアルコキシカルボニル基を用いる、上記のトリアルキルシリル化エーテルの欠点のいずれをも示さない上記の一般式3aの7,10−ジヒドロキシタキサン類の7−位における選択的保護のための新規な方法に関する。
特許出願WO−A−94/07877はタキサンの合成のための方法を記載しており、その方法の場合10−デアセチルバッカチンIIIのヒドロキシル7及び10のための保護基として2−トリクロロメチル−2−プロポキシカルボニルを用いることができる。しかしながら、この基は7−位のヒドロキシルの選択的保護のために用いられてはおらず、保護基としての2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルの唯一の例示された利用と共に実施例で現実に製造された唯一の生成物であるドセタキセルの製造に必要な2つのヒドロキシル7及び10の保護に用いられていることが記載から明らかになる。従って、この特許出願の記載は当該技術分野における熟練者を、10−デアセチルバッカチンIIIから7−位において保護されているバッカチンIIIを製造するために、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルよりもずっと束縛されているβ−ハロアルコキシカルボニル基を用いることから遠ざける傾向がある。
本発明はそれから得られる新規な中間体、7−位において保護されているタキサン類の10−位(13−位に位置するヒドロキシルに関して)における選択的アシル化のための方法、ならびにそれから得られる新規な7−(β−置換−アルコキシカルボニルオキシ)−10−アシルオキシタキサン、タキサン類の側鎖とのカップリングにおけるその利用ならびにそれから得られる新規な保護タキサン中間体にも関する。
最後に、本発明は最終的タキサン類、特にドセタキセルに導くβ−置換−アルコキシカルボニル保護基の選択的除去の記載にある。
従って、本発明はまず最初に、ピリジン及び/又は束縛された置換ピリジン、例えば4−ピロリジノピリジン又はジメチルアミノピリジンの存在下で、通常用いられる慣例と対照的に室温より高い温度、好ましくは20〜80℃において、適した溶媒中で希釈された2−位において置換されている対応するアルコキシカルボニルクロリドを、上記で定義された一般式3aの7−10−ジヒドロキシタキサン類の激しく撹拌されている溶液にゆっくり加えることにより、次式3b
Figure 0004068663
[式中、
1、R2、R4、R5、R6、R14は上記で定義され、
7は2−(もしくはβ−)位で置換され、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルよりも束縛されており且つβ−脱離機構により除去されることができるアルコキシカルボニル基を示す]
に相当する7−(β−置換−アルコキシカルボニルオキシ)−10−ヒドロキシタキサン誘導体を製造するための方法に関する。
特に、R7は一般式
Figure 0004068663
[式中、
Z1及びZ2は互いに独立して水素原子、上記で定義された基R又はハロゲンを示し、
Z3、Z4及びZ5は互いに独立して水素原子、ハロゲン、基R、OR、Si(R)3を示し、Rは上記で定義されているか、あるいはZ3、Z4及びZ5の2つは一緒になって芳香族又はその他の環の一部を形成し、
但しZ3、Z4又はZ5の1つが水素原子を示す場合、Z3、Z4又はZ5の少なくとも1つは基Si(R)3を示し、
但しZ3、Z4又はZ5の1つがハロゲンを示す場合、Z3、Z4及びZ5はそれぞれ臭素又はヨウ素から選ばれるハロゲンを示す]
のアルコキシカルボニル基を示す。
エステル化は、有利には、一般式3aの7−10−ジヒドロキシタキサンに対して1〜1.5当量のクロロギ酸エステルを用いて行われる。
次いで室温において、適した溶媒中で希釈された対応するアシルクロリド(1〜1.2当量)をピリジン及び/又は束縛された置換ピリジン、例えば4−ピロリジノピリジン又はジメチルアミノピリジンの存在下で、上記で得られる7−(β−置換−アルコキシカルボニルオキシ)−10−ヒドロキシタキサン誘導体の激しく撹拌された溶液にゆっくり加えることにより、以下の一般式3c
Figure 0004068663
[式中、
1、R2、R4、R5、R6、R7及びR14は上記で定義されており、
10は式O−CO−Rのアシル基を示し、Rは上記で定義されている]に対応する7−(β−置換−アルコキシカルボニルオキシ)−10−アシルオキシタキサンを製造する。
これらの2つの反応のために適した溶媒は非ヒドロキシル化溶媒、特にハロゲン化アルキル、例えばメチレンクロリド、クロロホルム又はジクロロエタンである。
上記で得られる7−位において保護されているタキサン3cは、13−位におけるヒドロキシルを適したタキサン側鎖前駆体を用いてエステル化し、一般式3d
Figure 0004068663
[式中、
1、R2、R4、R5、R6、R7、R10及びR14は上記で定義されており、
13はタキサン側鎖前駆体である基を示す]
のタキサン誘導体を得、次いで7−位におけるヒドロキシルを選択的に脱保護し、場合によりその後及び/又は前に側鎖前駆体の開環及び/又は転換及び/又は脱保護を行い、所望のタキサンを得ることにより、タキサンの半合成に用いることができる。
特に当該技術分野の現状において記載されているタキサン側鎖前駆体(EP−0,253,738、EP−0,336,840、EP−0,336,841、EP−0,495,718、WO 92/09589、WO 94/07877、WO 94/07878、WO 94/07879、WO 94/10169、WO 94/12482、EP−0,400,971、EP−0,428,376、WO 94/14787)又は引用することによりその記載事項が本明細書の内容となる特許出願FR−95 12 735に記載されているオキサゾリジノンが用いられるであろう。それらは特に、対応するタキサン類の直接の前駆体を与えるために文献において既知の方法に従って(EP−0,253,738、EP−0,336,840、EP−0,336,841、EP−0,495,718、WO 92/09589、WO 94/07877、WO 94/07878、WO 94/07879、WO 94/10169、WO 94/12482、EP−0,400,971、EP−0,428,376、WO 94/14787又はFR−95 12 735)式3cの誘導体と結合される以下の鎖前駆体であることができる:
Figure 0004068663
式中、
Q=H、RCO、ROCOであり、
W=Bz又はヒドロキシル官能基を保護する基PGであり、
R’=R、OR、SR、X、Si(R)3であり、
R”及びR”’=Rであり、
Rは上記で定義されている。
以下のタキサン側鎖前駆体:
Figure 0004068663
[式中、Q、R、R’、R”、R”’及びWは上記で定義されている]特にR及びR’がアリールを示し、Qがアロイル基を示すものを用いるのが有利であろう。
特許出願FR 95 12 735に記載されているオキサゾリジノンが用いられる場合、それはN−ベンゾイル−4−フェニルオキサゾリジン−2−オンカルボン酸、特に対応する(+)−メンチルエステルの制御されたけん化により有利に得られる(4S,5R)異性体が好ましい。
バッカチンの7−位におけるヒドロキシルの脱保護は通常の方法に従ってβ−脱離により行われる[P.J.Kocienski,Protecting Groups,Thieme Verlag Ed.,p.7(1994)及び引用されている参照文献]。
ヒドロキシル官能基を保護するための基R7は、好ましくは、式
Figure 0004068663
[式中、Z1及びZ2は水素原子を示す]
の基を示す。
Z3、Z4及びZ5がハロゲンを示す場合、それは臭素であるのが好ましい。
本発明の他の好ましい実施態様に従うと、Z3、Z4又はZ5の少なくとも1つはアルキル基を示し、残るZ3、Z4及びZ5の少なくとも1つはパーハロアルキル基を示す。
本発明の他の好ましい実施態様に従うと、Z3、Z4及びZ5の2つは一緒になってフルオレニル環の一部を形成する。
基R7は、有利には、2,2,2−トリブロモエトキシカルボニル、2−トリクロロメチル−2−プロポキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニル及びフルオレニルメトキシカルボニル基から選ばれる。
本発明の方法は一般式3aの7,10−ジヒドロキシタキサンに関して一般的に記載されることができ、それは該方法が置換基R1、R2、R4、R5、R6又はR14の性質にかかわらず7−位におけるヒドロキシルの選択的保護に関しているからである。もちろん該方法はパクリタキセルの半合成の重要中間体であるR7及びR10が水素原子を示す一般式の10−デアセチルバッカチンの保護に特に適している。
従って、本発明はR7が上記で定義された保護基を示し、R10がアセチル基を示す一般式のバッカチンIII誘導体をパクリタキセルの側鎖の適した前駆体を用いてエステル化し、次いで上記に記載された方法に従って7−位におけるヒドロキシルを脱保護し、場合によりその前及び/又は後にパクリタキセル側鎖前駆体の開環及び/又は転換及び/又は脱保護を行って該パクリタキセル側鎖を得ることにより得られるパクリタキセルの製造のための方法にも関する。
直鎖状もしくは分枝鎖状アルキルは本発明に従うと好ましくはC1−C6アルキルを意味すると理解され、特にメチル、エチル、プロピル、イソプロピルならびにブチル基及びその種々の分枝鎖状異性体、例えばtert−ブチル、ペンチルならびにヘキシル及びその種々の分枝鎖状異性体から選ばれる。この定義はアルコキシ、アラルキル又はアラルコキシ基のアルキル残基にも適用される。
シクロアルキルは本発明に従うと好ましくはC3−C6シクロアルキルを意味すると理解され、特にシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル基から選ばれる。
アリールは本発明に従うと好ましくは芳香族又は複素芳香族基を意味すると理解され、特にフェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、ピリジル及びピリミジル基などから選ばれる。
最後にハロゲンは好ましくは塩素、臭素又はヨウ素を意味すると理解される。パーハロアルキル基の場合、パークロル化基、特にトリクロロメチル又はペンタクロロエチル基が好ましい。
本発明の方法及び中間体の他の特徴は下記の実施例を見て明らかになるであろう。
ハロアルコキシカルボニルを用いる比較研究
本発明の主な目的は、少なくとも7−及び10−位における2つの遊離のヒドロキシルを有するタキサンの非選択的保護においてすでに非選択的に用いられている(EP−A−0,336,841)2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル(Troc)より束縛されているβ−置換アルコキシカルボニル保護基の、選択性の点における決定的な利点を示すことであるので、それに関して比較速度論的研究を行った。
比較のために、そして本発明の範囲を制限することなく我々は例としてTrocより実質的に束縛されている保護基2,2,2−トリクロロ−tert−ブトキシカルボニル(TCBoc)及びトリブロモエトキシカルボニル(Tbroc)を選び、基質の例としてパクリタキセル及びドセタキセルの半合成のための通常の前駆体である10−デアセチルバッカチンIIIを用いた。
この速度論的研究の実施例において用いられる反応条件は以下である:
−温度:38℃
−溶媒:ジクロロメタン
−クロロギ酸:1.1〜1.5モル当量
−研究の合計持続時間:16時間
−触媒:ピリジン、5モル当量、
4−ピロリジノピリジン、1.4モル当量
−手順:激しい撹拌、クロロホルメートのゆっくりした添加(1時間当たり1モル当量)。
高性能液体クロマトグラフィーにより定量分析的監視を行った。
この比較速度論敵研究の結果を下記の表Iに集める。
Figure 0004068663
Figure 0004068663
この比較研究の結果は、7−位において保護されたバッカチンIIIの合成に用いられる本発明の新規な保護基が、当該技術分野の現状において用いられる唯一の基であるトリエチルシリルの選択率に近い選択率で7−位において保護された10−デアセチルバッカチンIIIを得ることを可能にすることを明らかに示している。
次いで10−位におけるヒドロキシルの選択的アシル化を行うと、7−トリエチルシリル−10−デアセチルバッカチンIIIの場合に得られる収率より高い収率が得られる。
従って当該技術分野の現状の方法の場合に得られる合計収率より高い、10−デアセチルバッカチンからの7−位において保護されたバッカチンIIIの合成の合計収率が得られる(57〜64%に対して75〜87%)。
実験の部
実施例1
7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)−10−デアセチルバッカチンIII
2mlのジクロロメタン中の0.26g(1.10ミリモル)の2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニルクロリドの溶液を不活性雰囲気下に、40℃において50分かけて、5mlの乾燥ジクロロメタン中の500mg(0.919ミリモル)の10−デアセチルバッカチンII1及び0.19g(1.29ミリモル)の4−ピロリジノピリジンの撹拌溶液に加える。さらに1時間反応させ、室温に戻した後、有機溶液をHClの2%水溶液(5ml)で洗浄し、透析水(osmosed water)で洗浄し(2x5ml)、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。粗生成物のシリカゲル(15〜40μm)上におけるクロマトグラフィーの後(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、60/40)、7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)−10−デアセチルバッカチンIIIが白色の粉末の形態で得られる(Y=89%)。
得られる生成物は以下の特性を有する:
1H NMR 400MHz(CDCl3)(δppm):8.10(2H,d,J=7.3Hz);7.62(1H,t,J=7.3Hz);7.49(2H,t,J=7.6Hz);5.64(1H,d,J=6.8Hz);5.50(1H,d);5.39(1H,dd,J=10.6及び7.3Hz);4.97(1H,d,J=8.6Hz);4.89(1H,m);4.34及び4.20(2H,2d,J=8.4Hz);4.09(1H,d);4.06(1H,d);2.60(1H,m);2.31(3H,s);2.29(1H,m);2.13(3H,s)及び(1H,m);2.06(1H,m);1.90(6H,s);1.85(3H,s);1.09(3H,s);1.06(3H,s)。
実施例2
7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)−バッカチンIII
不活性雰囲気下に、室温において2.5mlの乾燥ジクロロメタン中の260mg(0.347ミリモル)の7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)−10−デアセチルバッカチンIII及び127.5mg(1.04ミリモル)の4−ジメチルアミノピリジンの撹拌溶液に50μl(0.695ミリモル)のアセチルクロリドを加える。室温における1時間の反応の後、有機相をpH=6が得られるまでHClの2%水溶液で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。得られる残留物のシリカゲル(15〜40μm)上のクロマトグラフィーの後(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル 6/4)、7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)バッカチンIIIが固体の状態で得られる(Y=96%)。
得られる化合物は以下の特性を有する:
−−1H NMR 400MHz(CDCl3)(δppm):8.10(2H,d,J=7.6Hz);7.61(1H,t,J=7.4Hz);7.48(2H,t,J=7.7Hz);6.52(1H,s);5.65(1H,d,J=6.9Hz);5.39(1H,dd,J=10.4及び7.3Hz);4.96(1H,d,J=8.9Hz);4.86(1H,m);4.32及び4.17(2H,2d,J=8.4Hz);4.01(1H,d,J=6.9Hz);2.69(1H,m);2.30(2H,m);2.29(3H,s);2.16(3H,s);2.14(3H,s);2.07(1H,d,J=4.8);1.97(1H,m);1.95及び1.91(6H,2s);1.80(3H,s);1.61(1H,s);1.15(3H,s);1.07(3H,s)。
実施例3(比較)
7−O−トリクロロエトキシカルボニル−10−デアセチルバッカチンIII
2mlのジクロロメタン中の0.152ml(1.10ミリモル)のトリクロロエトキシカルボニルクロリドの溶液を不活性雰囲気下に、40℃において40分かけて、5mlの乾燥ジクロロメタン中の500mg(0.919ミリモル)の10−デアセチルバッカチンIII及び0.19g(1.29ミリモル)の4−ピロリジノピリジンの撹拌溶液に加える。さらに1時間反応させ、室温に戻した後、有機溶液をHClの2%水溶液(5ml)で洗浄し、透析水で洗浄し(2x5ml)、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮する(HPLC収率=57%)。粗生成物のシリカゲル(15〜40μm)上におけるクロマトグラフィーの後(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、60/40)、7−O−トリクロロエトキシカルボニル−10−デアセチルバッカチンIIIが白色の粉末の形態で得られる。
得られる生成物は以下の特性を有する:
1H NMR 400MHz(CDCl3)(δppm):8.10(2H,d,J=7Hz);7.62(1H,t,J=7.4Hz);7.49(2H,t,J=7.6Hz);5.64(1H,d,J=6.9Hz);5.44(1H,dd,J=10.8及び7.3Hz);5.39(1H,d);4.98(1H,d,J=7.5Hz);4.89(1H,m);4.84及び4.70(2H,2d,J=11.9Hz);4.35及び4.20(2H,2d,J=8.4Hz);4.10(1H,d,J=7Hz);4.01(1H,d,J=1.8Hz);2.64(1H,m);2.31(3H,s);2.29(1H,m);2.11(3H,d);2.05(2H,m);1.89(3H,s);1.09(3H,s);1.07(3H,s)。
実施例4
7−O−トリクロロエトキシカルボニルバッカチンIII(比較)
不活性雰囲気下に、室温において17mlの乾燥ジクロロメタン中の1.70g(2.36ミリモル)の7−O−トリクロロエトキシカルボニル−10−デアセチルバッカチンII1及び0.96ml(12ミリモル)のピリジンの撹拌溶液に0.68ml(0.695ミリモル)のアセチルクロリドを加える。室温における3時間の反応の後、有機相を水で洗浄し(2x20ml)、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。得られる残留物のシリカゲル(15〜40μm)上のクロマトグラフィーの後(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル 6/4)、1.38gの7−O−トリクロロエトキシカルボニルバッカチンIIIが固体の状態で得られる(Y=75%)。
得られる化合物は以下の特性を有する:
1H NMR 400MHz(CDCl3)(δppm):8.11(2H,d,J=7.1Hz);7.62(1H,t,J=7.4Hz);7.49(2H,t,J=7.6Hz);6.39(1H,s);5.64(1H,d,J=6.9Hz);5.61(1H,dd,J=10.7及び7.2Hz);5.04及び4.65(2H,2d,J=12Hz);4.99(1H,d,J=8.2Hz);4.87(1H,m);4.33及び4.16(2H,2d,J=8.4Hz);4.02(1H,d,J=6.9Hz);2.64(1H,ddd,J=14.4、9.5及び7.2Hz);2.30(3H,s)及び(2H,m);2.17(3H,s);2.13(3H,d,J=0.8Hz);2.04(1H,m);1.83(3H,s);1.63(1H,s);1.14(3H,s);1.09(3H,s)。
実施例5
13−O−[[(4S,5R)−2,4−ジフェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル]カルボニル]−7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)バッカチンIII
不活性雰囲気下に、室温において60mlの無水トルエン中の3.38g(12.7ミリモル)の(4S,5R)−2,4−ジフェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−カルボン酸の撹拌溶液に2.61g(12.7ミリモル)のジシクロヘキシルカルボジイミドを加える。5分間撹拌した後、5g(6.33ミリモル)の7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)ハッカチンIII及び0.77g(6.33ミリモル)の4−ジメチルアミノピリジンを加え、混合物を室温で15分間撹拌する。濾過により不溶性物質を除去した後、有機相を減圧下で濃縮し、得られる残留物をシリカゲル(15〜40μm)上のクロマトグラフィーにより精製する(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル 9/1)。
かくして6.2gの標題に挙げられている化合物が白色の固体の形態で得られ(Y=94%)、その化合物は以下の特性を有する:
1H NMR 400MHz(CDCl3)(δppm):8.18(2H,d,J=7.2Hz);8.07(2H,d,J=7.6Hz);7.64(1H,t,J=7.4Hz);7.60(1H,t,J=7.3Hz);7.52(4H,m);7.39(5H,m);6.47(1H,s);6.24(1H,t,J=8.4Hz);5.70(1H,d,J=7Hz);5.59(1H,d,J=7.3Hz);5.35(1H,dd,J=10.4及び7.2);4.93(2H,d,J=7.3Hz);4.29及び4.17(2H,2d,J=8.5Hz);3.96(1H,d,J=6.9Hz);2.71(1H,m);2.37(1H,dd,J=15.1及び9.2Hz);2.28(1H,dd,J=15.1及び88Hz);2.13(3H,s);2.01(6H,s);1.95及び1.93(6H,2s);1.80(3H,s);1.72(1H,s);1.23(3H,s);1.18(3H,s)。
実施例6
13−O−[(2R,3S)−O−ベンゾイル−3−フェニルイソセリン−1−イル]−7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)バッカチンIII
不活性雰囲気下に、室温においてテトラヒドロフラン(1ml)及びメタノール(1ml)の混合物中の100mg(0.0963ミリモル)の13−O−[[(4S,5R)−2,4−ジフェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5イル]カルボニル]−7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)バッカチンIIIの撹拌溶液に0.2ml(0.2ミリモル)のHClの1M水溶液を加え、反応混合物を室温で14時間30分撹拌する。15mg(0.2ミリモル)の固体炭酸水素ナトリウムを加え、続いて10分間撹拌した後、反応媒体を酢酸エチルで抽出し(2x2ml)、有機相を水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。
かくして102mgの標題に挙げられている化合物が単離され(粗収率=定量的)、その化合物は次の段階でそのまま用いられ、以下の特性を有する:
1H NMR 400MHz(DMSO−d6)(δppm):8.15(2H,d,J=7.9Hz);7.97(2H,d,J=7.7Hz);7.75(1H,t,J=7.4Hz);7.64(1H,t,J=7.7Hz);7.59(1H,t,J=7.7Hz);7.48(2H,d,J=7.3Hz);7.42(2H,t,J=7.5Hz);7.42(2H,t,J=7.5Hz);7.19(1H,t,J=7Hz);6.34(1H,s);5.89(1H,t,J=8.9Hz);5.47(1H,d,J=7Hz);5.28(1H,dd,J=10.5及び7.3);5.16(1H,d,J=6.8Hz);4.98(1H,d,J=9.5Hz);4.80(1H,s);4.41(1H,d,J=6.8);4.06(2H,ブロードs);3.72(1H,d,J=7Hz);2.26(3H,s);2.07(3H,s);2.0〜1.6(4H,m);1.86(6H,s);1.83(3H,s);1.64(3H,s);1.05(3H,s);1.01(3H,s)。
実施例7
7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)タキソール
不活性雰囲気下に、室温においてテトラヒドロフラン(4ml)及びメタノール(4ml)の混合物中の90mg(0.0852ミリモル)の13−O−[(2R,3S)−O−ベンゾイル−3−フェニルイソセリン−1−イル]−7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)バッカチンIIIの撹拌溶液に0.25mlの炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液を加え、反応混合物を室温で48時間撹拌する。反応媒体を酢酸エチルで抽出した後(2x5ml)、分離された有機相を水で洗浄し(5ml)、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮し、得られる残留物をシリカゲル(15〜40μm)上のクロマトグラフィーにより精製する(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル 6/4)。
かくして63mgの標題に挙げられている化合物が白色の固体の形態で得られ(Y=70%)、その化合物は以下の特性を有する:
1H NMR 400MHz(CDCl3)(δppm):8.12(2H,d,J=7.4Hz);7.75(2H,d,J=7.3Hz);7.61(1H,t,J=7.4Hz);7.50(5H,m);7.38(5H,m);7.19(1H,t,J=9Hz);6.47(1H,s);6.18(1H,t,J=8.6Hz);5.79(1H,dd,J=8.9及び2.2Hz);5.70(1H,d,J=6.8Hz);5.33(1H,dd,J=10.3及び7.2);4.93(1H,d,J=9Hz);4.80(1H,d,J=2.4Hz);4.31及び4.21(2H,2d,J=8.5Hz);3.91(1H,d,J=6.8Hz);2.66(1H,m);2.38(3H,s);2.33(2H,m);2.13(3H,s);1.99(1H,m);1.94(3H,s);1.90(6H,s);1.81(3H,s);1.19(3H,s);1.18(3H,s)。
実施例8
13−O−[[(4S,5R)−2,4−ジフェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル]カルボニル]バッカチンIII
不活性雰囲気下に、室温において10mlの酢酸エチル中の390mg(0.376ミリモル)の13−O−[[4S,5R)−2,4−ジフェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル]カルボニル]−7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニルバッカチンIIIの撹拌溶液に300μl(5.26ミリモル)の酢酸及び221mg(3.38ミリモル)の亜鉛粉末を加える。30℃において1時間15分撹拌し、TLCにより調べた後、有機相を濾過の後に透析水(5ml)、炭酸水素ナトリウム水溶液(2x5ml)、再び水(2x5ml)で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。
かくして314mgの標題に挙げられている化合物(粗収率=定量的)が単離され、その化合物は次の段階でそのまま用いられ、以下の特性を有する:
1H NMR 400MHz(CDCl3)(δppm):8.18(2H,d,J=7.3Hz);8.07(2H,d,J=7.4Hz);7.64(1H,t,J=7.4Hz);7.60(1H,t,J=7.3Hz);7.52(2H,t,J=8.1Hz);7.50(2H,t,J=7.8Hz);7.39(5H,m);6.27(1H,s);6.24(1H,t,J=8.5Hz);5.67(1H,d,J=7.1Hz);5.59(1H,d,J=6.9Hz);4.96(1H,d);4.95(1H,d,J=6.9Hz);4.29及び4.15(2H,2d,J=8.4Hz);3.82(1H,d,J=7Hz);2.57(1H,ddd,J=15.9.6及び6.8Hz);2.48(1H,d,J=4Hz);2.38(1H,dd,J=15.3及び9Hz);2.27(1H,dd,J=15.3及び8.7Hz);2.24(3H,s);2.04(3H,s);1.89(3H,s);1.88(1H,m);1.75(1H,s);1.67(1H,s);1.26(3H,s);1.15(3H,s)。
実施例9
パクリタキセルの製造
a)13−O−[[(4S,SR)−2,4−ジフェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル]カルボニル]−7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)バッカチンIIIから
不活性雰囲気下に、室温においてテトラヒドロフラン(0.18ml)及びメタノール(0.18ml)の混合物中の15mg(0.0148ミリモル)の13−O−[[(4S,SR)−2,4−ジフェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル]カルボニル]−7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)バッカチンIIIの撹拌溶液に90μl(0.09ミモル)のHClの1M水溶液を加え、反応混合物を室温で8時間撹拌する。0.6mlの炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液を加えた後、1mlのテトラヒドロフラン及び1mlの水を加えることにより溶液を均一に保持し、反応媒体をさらに1時間30分撹拌する。2.5mlの酢酸エチル及び2.5mlの透析水を加えた後、残留水相を酢酸エチルで抽出する(2.5ml)。合わせた有機相をMgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。
かくして14mgの7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)タキソールが粗状態で得られ(Y=93%)、それをさらに精製することなく次の段階で用いる。
室温において2mlの酢酸エチル中の13mg(0.0128ミリモル)の7−O−(2,2,2−トリクロロ−t−ブトキシカルボニル)タキソールの撹拌溶液に30μl(0.525ミリモル)の酢酸及び22.5mg(0.344ミリモル)の亜鉛粉末を加える。室温で2時間30分撹拌し、TLCにより調べた後、そして3mlの酢酸エチルで反応媒体を希釈した後、有機相を透析水(1ml)、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(1ml)、再び水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。
かくして粗生成物のシリカゲル(15〜40μm)上のクロマトグラフィーの後(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、6/4)、9.5mgのパクリタキセルが結晶化状態で単離される(Y=89%)。
b)13−O−[[(4S,5R)−2,4−ジフェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル]カルボニル]バッカチンIIIから
不活性雰囲気下に、室温においてテトラヒドロフラン(4ml)及びメタノール(4ml)の混合物中の290mg(0.347ミリモル)の13−O−[[(4S,SR)−2,4−ジフェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−5−イル]カルボニル]バッカチンIIIの撹拌溶液に0.7ml(0.7ミモル)のHClの1M水溶液を加え、反応混合物を室温で4時間撹拌する。6mlの炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液を加えた後、10mlの水を加えることにより溶液を均一に保持し、反応媒体をさらに3時間30分撹拌する。20mlの酢酸エチル及び10mlの透析水を加えた後、残留水相を酢酸エチルで抽出する(20ml)。合わせた有機相をMgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮する。
かくして粗生成物のシリカゲル(15〜40μm)上のクロマトグラフィーの後(溶離剤:シクロヘキサン−酢酸エチル、5/5)、270mgのパクリタキセルが結晶化状態で単離される(Y=93%)。

Claims (17)

  1. 一般式3b
    Figure 0004068663
    [式中、
    1、R2、R4、R5、R6及びR14は互いに独立して基Qを示し、ここで:
    Q=H、OH、R、OR、SH、SR、OCOR、OCOOR、HCO、Xであり、
    X=ハロゲンであり、
    Rは互いに独立して飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基、パーハロアルキル基、飽和もしくは不飽和の直鎖状もしくは分枝鎖状ヘテロアルキル基、飽和もしくは不飽和のシクロアルキル基、飽和もしくは不飽和のヘテロシクロアルキル基、アリール基、アラルキル基を示し、これらの基は特に1つもしくはそれ以上のハロゲンにより置換されていることができ、
    72,2,2−トリクロロ−tert−ブトキシカルボニル基を示す]に相当する7−(β−置換−アルコキシカルボニルオキシ)−10−ヒドロキシタキサン誘導体を製造する方法であって、ピリジン及び/又は束縛された置換ピリジンの存在下で、室温より高い温度において、適した溶媒中で希釈された2,2,2−トリクロロ−tert−ブトキシカルボニルクロリドを一般式3a
    Figure 0004068663
    [式中、
    1、R2、R4、R5、R6及びR14は上記で定義されているとおりである]
    の7,10−ジヒドロキシタキサンの激しく撹拌されている溶液にゆっくり加えることによる方法。
  2. 3aの10−ヒドロキシタキサンが一般式
    Figure 0004068663
    [式中、Acはアセチルであり、Bzはベンゾイルである
    の10−デアセチルバッカチンであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 一般式3aの7,10−ジヒドロキシタキサンに対して1〜1.5当量の2,2,2−トリクロロ−tert−ブトキシカルボニルクロリドを用いてエステル化を行うことを特徴とする請求の範囲第1及び2項のいずれかに記載の方法。
  4. 次いで室温において、適した溶媒中で希釈された対応するアシルクロリドをピリジン及び/又は束縛された置換ピリジンの存在下で、請求の範囲第1項において定義された式3bの7−(β−置換−アルコキシカルボニルオキシ)−10−ヒドロキシタキサン誘導体の激しく撹拌された溶液にゆっくり加えることにより、以下の一般式3c
    Figure 0004068663
    [式中、
    1、R2、R4、R5、R6、R7及びR14請求の範囲第1項で定義されているとおりであり、
    10は式O−CO−Rのアシル基を示し、Rは請求の範囲第1項で定義されているとおりである]
    の7−(β−置換−アルコキシカルボニルオキシ)−10−アシルオキシタキサン誘導体を製造することを特徴とする請求の範囲第1〜項の1つに記載の方法。
  5. Rがアルキル基、特にメチル基を示すことを特徴とする請求の範囲第項に記載の方法。
  6. アルキル基がメチル基であることを特徴とする請求の範囲第5項に記載の方法
  7. 束縛された置換ピリジンが4−ピロリジノピリジン又はジメチルアミノピリジンであることを特徴とする請求の範囲第1及び4項のいずれかに記載の方法
  8. 20〜80℃の温度で行う特徴とする請求の範囲第1項に記載の方法。
  9. 適した溶媒が非ヒドロキシル化溶媒であることを特徴とする請求の範囲第1〜項の1つに記載の方法。
  10. 非ヒドロキシル化溶媒がハロゲン化アルキルであることを特徴とする請求の範囲第9項に記載の方法
  11. ハロゲン化アルキルがメチレンクロリド、クロロホルム又はジクロロエタンであることを特徴とする請求の範囲第10項に記載の方法
  12. 次いで13−位におけるヒドロキシルを適したタキサン側鎖前駆体を用いてエステル化し、一般式3d
    Figure 0004068663
    [式中、
    1、R2、R4、R5、R6、R7、R10及びR14請求の範囲第1項で定義されているとおりであり、
    13はタキサン側鎖前駆体である基を示す]
    のタキサン誘導体を得、次いで7−位におけるヒドロキシルを選択的に脱保護し、場合によりその後及び/又は前に側鎖前駆体の開環及び/又は転換及び/又は脱保護を行い、所望のタキサンを得ることにより、請求の範囲第項で定義された一般式3cのタキサンをタキサン類の半合成に用いることを特徴とする請求の範囲第1〜11項の1つに記載の方法。
  13. 13がパクリタキセル(PACLITAXEL)側鎖前駆体であることを特徴とする請求の範囲第12項に記載の方法。
  14. 7−位におけるヒドロキシルの脱保護をβ−脱離により行うことを特徴とする請求の範囲第12及び13項のいずれかに記載の方法。
  15. 次式3b
    Figure 0004068663
    [式中、
    1、R2、R4、R5、R6、R7及びR14は請求の範囲第1項で定義されているとおりである
    に対応する7−(β−置換−アルコキシカルボニルオキシ)−10−ヒドロキシタキサン誘導体。
  16. 以下の一般式3c
    Figure 0004068663
    [式中、
    1、R2、R4、R5、R6、R7及びR14は請求の範囲第1項で定義されているとおりであり、R10は請求の範囲第項で定義されているとおりである
    の誘導体。
  17. 以下の一般式3d
    Figure 0004068663
    [式中、
    1、R2、R4、R5、R6、R7、R10及びR14は請求の範囲第16項で定義されているとおりであり、R13はタキサン側鎖前駆体である基を示す]
    の誘導体。
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