JP2021132892A - 包装シート、及び包装吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】テープとしての本来の機能を維持しつつ、開封時に剥がしやすいテープを備えた包装吸収性物品を提供する。【解決手段】吸収性物品を包装するための包装シートであって、第1方向の一端を含む第1領域を、前記第1方向の他端を含む第2領域の外面に重ねることによって吸収性物品を包装でき、前記第1領域の外面の第1部分及び第2領域の外面の第2部分にわたって封止テープが貼着されており、前記第2部分の外面に、前記封止テープと接触しない非接触部が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、包装シート、及び包装吸収性物品に関する。
一般的に、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッドといった吸収性物品は、衛生面から、また持ち運びを便利にするために、包装シートによって包装された状態で提供されている。
このような包装された吸収性物品(包装吸収性物品、又は吸収性物品の個別包装体)としては、例えば、特許文献1に、前縁部が包装シートの外側に位置するように重ねられて重なり部が形成されるとともに側縁部で包装シート同士が剥離可能に接合されており、重なり部の外側に位置する包装シートの表面にテープの基端側が固定され、このテープの自由端側が一方の端縁部を越えて端縁部に隣接する包装シートの外面に剥離可能に接着された個別包装体が記載されている。
特許文献1には、個別包装体の、テープの基端側が固定される包装シートの表面を、平滑化処理すること、及びこの平滑化処理によって、不織布である包装シートに、テープの基端側が確実に固定されることが記載されている。
特開2003−175990号公報
しかしながら、特許文献1に記載された個別包装体では、テープの自由端側が貼着される包装シートの外面には特段の工夫がなされていないため、粘着性の強いテープを用いた場合等には、開封時にはテープの自由端側が剥がしにくくなることがある。そして、このように自由端側が剥がしにくいテープを無理に強い力で剥がした場合、包装シートが破れる可能性もある。
一方、テープの剥がしやすさの向上のために、粘着力の低いテープを用いた場合には、テープが基端側でも剥がれやすくなるため、開封前にテープが脱落してテープとしての役割を果たせなくなる可能性がある。
本発明の一態様は、テープとしての本来の機能を維持しつつ、開封時にテープを剥がしやすい包装シートを提供することを課題とする。
本発明の第一の態様は、吸収性物品を包装するための包装シートであって、第1方向の一端を含む第1領域を、前記第1方向の他端を含む第2領域の外面に重ねることによって吸収性物品を包装でき、前記第1領域の外面の第1部分及び第2領域の外面の第2部分にわたって封止テープが貼着されており、前記第2部分の外面に、前記封止テープと接触しない非接触部が形成されている。
上記第一の態様によれば、封止テープが貼着される第2部分の外面に、封止テープと接触しない非接触部が形成されているので、封止テープと包装シートの第2部分との間の接触面積、より具体的には、封止テープの包装シート側に設けられている粘着剤と第2部分との間の接触面積を低減できる。これにより、封止テープの自由部と包装シートとの間の結合力が低減され、封止テープの自由部を持って包装吸収性物品を開封する際、封止テープを第2領域からより小さい力で剥がすことができる。
また、本形態によれば、封止テープの粘着力を弱めることなく、包装吸収性物品の開封時に封止テープの自由部を第2領域から剥がしやすくできる。そのため、封止テープの固定部と包装シートの第1部分との結合力は高く維持することができる。
本発明の第二の態様は、前記非接触部が、不連続な複数の凹部の形成によって形成されている、第一の態様の包装シートである。
上記第二の態様によれば、封止テープと包装シートとの間の接触面積の低減を、包装シートの第2部分(又は封止テープの自由部)全体にわたって生じさせることができる。また、凹部を分散させて形成することで、使用者が封止テープの自由部を剥がす際に偏った力の入れ方をしても、封止テープをスムーズに剥がすことができる。
本発明の第三の態様は、前記非接触部の単位面積当たり面積が、前記吸収性物品が包装された状態で、前記一端に近い側よりも前記一端から離れた側において大きい、上記第一又は二の態様の包装シートである。
上記第三の態様では、封止テープの自由端を持って包装吸収性物品を開封する際の封止テープの剥がし始めの位置において、封止テープと包装シートとの間の接触面積がより小さく、両者間の結合力がより小さくなっている。よって、封止テープの剥がし始めの段階で要する力を小さくでき、封止テープをよりスムーズに剥がすことができる。
本発明の第四の態様は、繊維含有シートである、第一から第三の態様のいずれかの包装シートである。
上記第四の態様によれば、包装吸収性物品の持ち運び時及び開封時に発生する音を低減でき、柔らかな触感をもたらすことができる。
本発明の第五の態様は、前記繊維含有シートが紙である、第四の態様の包装シートである。
上記第五の態様によれば、廃棄時の環境への負担を低減でき、独特の風合いを有する包装シートを提供することができる。
本発明の第六の態様は、第一から第五の態様のいずれかの包装シートと吸収性物品とを含む包装吸収性物品である。
上記第六の態様によれば、第一から第五の態様のいずれかと同じ効果を奏する包装吸収性物品を提供することができる。
本発明の一態様によれば、テープとしての本来の機能を維持しつつ、開封時に剥がしやすいテープを備えた包装吸収性物品を提供することができる。
本発明の一実施形態による包装シートと吸収性物品とを含む包装吸収性物品の平面図である。 図1のI−I線断面図である。 図1に示す包装吸収性物品を部分的に展開した後の平面図である。 図1に示す包装シートが展開された状態を、吸収性物品が載置されている側から見た平面図である。 図1に示す包装シートの第2領域の第2部分及びその周辺の拡大図である。 図1のII−II線断面の部分拡大図である。 非接触部(凹部)の変形例を示す図である。 非接触部(凹部)の別の変形例を示す図である。 非接触部(凹部)のさらに別の変形例を示す図である。 非接触部(凹部)のさらに別の変形例を示す図である。 変形例による包装シートと吸収性物品とを含む包装吸収性物品の平面図である。 図11に示す包装シートの第2領域の第2部分及びその周辺の拡大図である。 図11のIII−III線断面の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、図面は、発明の理解を助けるための模式的なものである。
(包装吸収性物品)
図1に、本発明の一実施形態による包装シート10と吸収性物品1とを含む包装吸収性物品100の平面図を示す。図2に、図1のI−I線断面図を示す。また、図3に、図1に示す包装吸収性物品100を部分的に展開した図を示す。図4には、図1に示す包装吸収性物品100を展開した状態を包装シート10の外面側から見た平面図を示す。
図1〜4に示すように、包装吸収性物品100は、包装シート10と包装シート10によって包装された吸収性物品1とを含む。別言すれば、包装吸収性物品100は、1枚の包装シート10に1つの吸収性物品1を収容した個別包装体である。包装吸収性物品100は、広げた包装シート10に吸収性物品1を載置し、包装シート10の一方向の両端の領域が重なるようにして包装シート10を吸収性物品1とともに、吸収性物品1が載置されている側へと折り畳むことによって、すなわち包装シート10を吸収性物品1とともに少なくとも巻き三つ折りすることによって、得ることができる。
より具体的には、包装シート10は、図3及び図4より明らかであるように、包装シート10の長手方向(第1方向)D1の一端11を含む第1領域R1と、包装シート10の長手方向D1の他端12を含む第2領域R2とを備えている。そして、第1領域R1を第2領域R2の外面に重ねることによって、吸収性物品1を包み込むことができる。その際、第1領域R1は、長手方向D1と直交する短手方向(第2方向)D2に沿って延びる第1折り線L1にて折り返される。また、第2領域R2は、第1領域R1が折り返される前に、短手方向D2に沿って延びる第2折り線L2にて折り返される。なお、本形態では、第1領域R1と第2領域R2との間の領域を第3領域R3とする。
第2領域R2を第2折り線L2にて折り返す際、長手方向D1の他端12が、第1領域R1の第1折り線L1に達するように折り畳まれてもよいし、図1に示すように、他端12が第1折り線L1から離れた位置となるように折り畳まれてもよい。また、第1領域R1を第1折り線L1にて折り返す際、包装シート10の長手方向D1の一端11が、第2折り線L2を越えて第2領域R2からはみ出さないことが好ましい。包装シート10の端の2領域を重ね合せるこのような包装方法は簡単であり、且つ吸収性物品を外部環境に晒されない状態で確実に封入することができるので、好ましい。
(吸収性物品)
本発明の実施形態において用いられる吸収性物品1は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、軽失禁用パッド等であってよい。本明細書では、吸収性物品1は平面視で細長形状を有しているが、吸収性物品1の平面視形状は図示のものに限られない。吸収性物品1は、例えば、包装シートとともに折り畳まずに包装シートによって包装される形状のもの、例えば正方形を含む正多角形、円形等の形状の体液吸収パッド等であってもよい。吸収性物品1が細長形状である場合、吸収性物品1の全長は、140〜420mmとすることができ、吸収性物品1の幅は50〜110mmとすることができる。
吸収性物品1は、液不透過性の裏面シート、吸収体、及び液透過性の表面シートがこの順に積層されてなる構造を有していてよい。裏面シートとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シート等の少なくとも遮水性を有するシート材を用いることができる。ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布の積層シート等を用いることができる。また、透湿性を有するものが用いられてもよい。
表面シートとしては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスチックシート等が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、及びこれらの混紡繊維、並びに綿等の天然繊維を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
吸収体は、体液を吸収して保持できる材料であれば限定されないが、綿状パルプと吸水性ポリマーとを含むことが好ましい。吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(superabsorbent polymer(SAP))、高吸水ポリマー繊維(superabsorbent fiber(SAF))及びこれらの組合せを用いることができる。パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられる。
吸収体の厚みは、0.5〜25mmの範囲内とすることができ、1.5〜6.5mmの範囲であると好ましい。吸収体は、体液排出口に対応させる領域(体液排出口対応領域)や、体液排出口対応領域より後方の、臀部の溝に対向する領域を、膨出させた構造とすることもできる。
上記吸収体は、表面シート及び裏面シートからはみ出さない寸法及び形状を有し、吸収体の前方及び後方の端縁部では、裏面シートと表面シートとの外縁がホットメルト等の接着剤やヒートシール、超音波シール等の接着手段によって接合されている。また、吸収体の側方の外方においては、幅方向両端部に長手方向に沿ってサイド不織布が設けられていてもよい。サイド不織布としては、撥水処理不織布又は親水処理不織布を使用することができる。
(包装シート)
包装シート10の形状は特に限定されないが、図4に示すように展開された状態(折り畳まれていない状態)で細長形状、例えば長方形、長楕円形等を有するものであると好ましい。これにより、細長形状で且つ平面状の吸収性物品1を衛生的に包装することができる。
包装シート10の寸法は、包装する吸収性物品1の大きさや形状によるが、例えば、包装シート10を広げた状態で、長手方向D1の長さ(単に長さと呼ぶ場合がある)は100〜450mmとすることができ、長手方向D1に直交する短手方向D2の長さ(単に幅と呼ぶ場合がある)は70〜250mmとすることができる。
なお、長さが比較的長い吸収性物品を包装する場合には、吸収性物品の長さに合わせて、長さのより長い包装シート10を使用することができる。その場合、第2領域R2の長さを第3領域R3の長さよりも長くしておき、第2領域R2を折り畳む際に、まず第2領域R2を、第2折り線L2と他端12との間の位置にする短手方向D2に沿って延びる第3折り線にて吸収性物品が載置された側に折り込み、その後、第2折り線L2にて第2領域R2全体を、続いて第1折り線L1にて第1領域R1を折り畳み、全体として四つ折りされた包装吸収性物品を得ることができる。
包装シート10を構成する材料は、特に限定されず、紙、不織布等の繊維含有シートであってもよいし、樹脂製フィルムであってもよい。
包装シート10に紙を用いた場合、廃棄の際の環境負担が少なく、独特の風合いを付与できるという点で好ましい。なお、本明細書において、紙とは、植物繊維その他の繊維を膠着剤で膠着させて平板状にしたものを指すことができる。特に、植物繊維(パルプ)を主原料としたもの、例えば含有繊維のうち植物繊維が50%以上であるもの、好ましくは80%以上であるものを指すことができる。紙に含まれるパルプの種類としては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプが含まれていてよく、これらは、機械パルプ、化学パルプのいずれであってもよい。紙には、添加剤が添加されていてもよい。さらに、包装シート10に用いられる具体的な紙の例としては、洋紙、和紙、加工紙、合成紙等の様々な種類の紙を挙げることができる。また、従来他の用途で使用されている紙、例えば、新聞用紙、印刷用紙(上質紙を含む)、筆記用紙、図画用紙、包装用紙、薄葉紙、雑種紙等と呼ばれる紙を未加工で又は加工して用いることもできる。
包装シート10の材料として紙を用いた場合には、吸収性物品を包装する際に折り畳みやすく、包装された後の状態を維持しやすくするために、包装シート10は、目付の低い薄葉紙とすることができる。薄葉紙は、薄口模造紙、インディアンペーパー、ライスペーパー(タバコ用巻紙等として使用)、グラシン紙、ティシュペーパー、トイレットペーパー、ろ紙等であってもよい。また、包装シート10は、抄紙後に加工が施されたものであってもよい。上記加工とは、例えば、クレープ加工、エンボス加工、カレンダー加工、撥水加工(後述のコーティング層の形成を含む)、スリット加工、プライ加工、印刷加工等が挙げられる。クレープ加工やエンボス加工を行うことにより、強度及び柔軟性をともに向上させることができる。また、包装シート10を撥水加工する場合、例えば、シリコーン系樹脂、パラフィン系樹脂、フッ素樹脂等を含む撥水剤を、包装シート10の外面(吸収性物品1が包装された状態で外部に露出する側)及び外面と反対側の内面の少なくとも一方に塗布することができる。
包装シート10の材料として紙を用いた場合、包装シートの目付は、好ましくは50g/m以下、より好ましくは40g/m以下、さらに好ましくは30g/m以下、20g/m以下、11g/m以下、8g/m以下とすることができる。また、包装シート10の目付の下限は、包装シート10として機能できる限りは特に限定されないが、好ましくは5g/m以上、より好ましくは10g/m以上とすることができる。また、紙製の包装シート10の厚みは、好ましくは40〜200μm、より好ましくは100〜200μmとすることができる。
包装シート10に不織布を用いた場合、風合いやソフト感等を向上させることができ、好ましい。用いられる不織布としては、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布等が好ましく、これらの不織布の層を組み合わせ複数積層させたものを用いることもできる。また、不織布を構成する繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン等のポリアミド等であってよい。
包装シート10に樹脂製フィルを用いた場合、用いられる樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。樹脂製フィルムとしては、延伸加工されたものが好ましい。また、樹脂製フィルムは、非通気性フィルムであってもよいし、通気性フィルムであってもよい。樹脂製フィルムを用いた場合、印刷の輪郭が明瞭になり、着色剤の発色も良好になるので、包装シートのデザイン性を向上させることができる。
包装シート10としては、1枚の包装シート10が、上述の材料からなる単層のシートであってもよいし、1枚の包装シート10が、異なる材料からなる複数の層を積層させてなる積層シートであってもよい。よって、例えば、上述の紙製のシートに、樹脂フィルムをラミネートさせて構成したものであってもよい。
包装吸収性物品100には、図1に示すように、短手方向D2の両縁部に、剥離可能なシール部15、15が形成されている。シール部15、15によって、吸収性物品1が外部に対して露出することを防止し、また包装吸収性物品100の内側にゴミ等が侵入することも防止できる。シール部15、15は、例えばヒートシール、超音波シール等によって、或いは接着剤によって形成されていてよい。
(封止テープ)
また、包装吸収性物品100には、吸収性物品1が包装シート10によって包まれた後に、封止テープ50が設けられている(図1〜図4)。封止テープ50は、包装シート10の側に粘着剤層を備えた粘着テープである。粘着テープは、ある程度の時間経過後でも包装シート10の外面に対して着脱自在なテープである。
封止テープ50は、第2領域R2の外面に重ねられた第1領域R1から第2領域R2にわたって貼着されている。別言すれば、封止テープ50は、包装シート10の外面に、第1領域R1に含まれる包装シート10の長手方向D1の一端11を跨るように貼着されている。封止テープ50を設けることで、第1領域R1を第2領域R2に少なくとも部分的に留めておき、第1領域R1が開かないようにすることができる。そのため、包装吸収性物品100の開封前に、第1領域R1と第2領域R2との間からゴミ等が侵入することを防止できる。また、第1領域R1と第2領域R2との間に誤って手や物が入り、第1領域R1が第2領域R2から剥がされてしまうことも防止できる。
包装吸収性物品100の開封時には、通常、包装シート10の第2折り線L2付近を一方の手で持って、封止テープ50の第2領域R2に貼着されている部分(すなわち自由部51)を他方の手で持って引っ張り、封止テープ50を第2領域R2から剥がす。そして、封止テープ50をさらに引っ張ると、シール部15、15のシールが解除されるが、封止テープ50の第1領域R1に貼着されている部分(すなわち固定部52)は第1領域R1に貼着されたままに維持される。よって、引き続き封止テープ50を引っ張ることで、第1領域R1が封止テープ50とともに持ち上げられて第2領域R2から剥がされて、包装吸収性物品100を展開することができる。
第1領域R1において封止テープ50が貼着されている部分を第1部分p1とし、第2領域R2において封止テープ50が貼着されている部分を第2部分p2とする。別の言い方をすると、包装シート10において、封止テープ50の自由部51が貼着される部分が第1部分p1であり、封止テープ50の固定部52が貼着される部分が第2部分p2である。なお、第2部分p2の長手方向D1長さは、第1部分p1の長手方向D1長さの60〜150%とすることができる。
なお、封止テープ50の自由部51側の端部51aは、包装シート10に貼着されていなくてもよい。例えば、図1、図3及び図4に示すように、封止テープ50の自由部51側の端が折り返され、封止テープ50の外面(粘着剤層のない面)が包装シート10に対向する端部51aが形成されていてよい。これにより、使用者は包装吸収性物品100の開封時に、端部51aを摘まんで封止テープ50の自由部51を容易に持ち上げることができる。
封止テープ50の幅は、好ましくは5〜30mm、より好ましくは10〜20mmであってよい。また、封止テープ50の全体の長さは、好ましくは10〜50mm、より好ましくは15〜40mmであってよい。
(非接触部)
図1及び図3に示すように、本形態では、第2領域R2において封止テープ50が貼着される部分、すなわち第2部分p2の外面に非接触部25が形成されている。さらに、図5に、図3に示す包装シート10における第2部分p2及びその周辺の領域の拡大図を示す。また、図6に、図1のII−II線断面の部分拡大図を示す。
包装吸収性物品100において、封止テープ50が包装シート10に貼着されている状態では、封止テープ50に設けられた粘着剤層が包装シート10の外面と接触する。しかし、第2領域R2の第2部分p2の外面に非接触部25が設けられていると、封止テープ50の自由部51の粘着剤層50bは、包装シート10と接触しないか又は接触しにくくなる(図6)。そうすると、第2部分p2において封止テープ50と包装シート10との間の接触面積が低減し、封止テープ50と包装シート10との間の結合力が低減する。よって、包装吸収性物品100の開封時に、封止テープ50の自由部51を第2領域R2の外面から剥がすために要する力を小さくすることができ、スムーズな動作で包装吸収性物品100を開封することができる。
なお、第2部分p2に非接触部25が形成されていない従来の技術では、封止テープ50の自由部51を剥がし易くするために、粘着性の弱い封止テープ50が用いられることがあった。しかしながら、封止テープ50全体の粘着性を弱くしてしまうと、封止テープ50の固定部52の粘着性も弱くなり、包装吸収性物品100の開封前又は開封動作中に、封止テープ50の固定部52が第1領域R1から剥がれてしまい、封止テープ50が、第1領域R1が開かないようにするという本来の役割を果たせないことがあった。これに対し、本形態によれば、封止テープ50の構成を変更することなく、封止テープ50の自由部51のみにおいて結合力を弱めることができるので、封止テープ50の固定部52の第1領域R1への結合力の高さを維持したまま、自由部51を剥がし易くすることができる。
さらに、使用者は、吸収性物品を交換する際に、新しい包装吸収性物品を開封した時に剥がされた包装シート10で、使用済みの吸収性物品を包んで廃棄することが多い。その際、使用済みの吸収性物品を丸めて包装シート10で包んだ後、包装シート10の第1領域R1に貼着されたままとなっている封止テープ50を再使用して、包まれた使用済み吸収性物品を留めることができる。より具体的には、包装シート10の封止テープ50を有する第1領域R1が外側に位置するように使用済み吸収性物品を包み、封止テープ50の自由端51を、自由端51の下側に配置される包装シート10の表面に貼着させる。これにより、使用済み吸収性物品がコンパクトに丸められ包まれた状態を維持できる。よって、開封時に一旦剥がされた封止テープ50の自由部51は、再使用できること(再止着性を有すること)が好ましい。
特に包装シート10が繊維含有シートである場合には、包装吸収性物品の開封時に封止テープ50を剥がした時に、包装シート10の表面の繊維が封止テープ50の粘着剤層に付着しやすい。そして、一旦剥がされた封止テープ50に付着した繊維は、粘着剤層の粘着性を低下させ得る。これに対し、本形態によれば、封止テープ50の自由部51が貼着される第2部分p2に非接触部25が形成されているので、非接触部25には、繊維が付着しないか又は付着し難い。そのため、開封後(封止テープ50を剥がした後)における封止テープ50の自由部51の粘着性を向上させることができる。よって、使用済みの吸収性物品の廃棄時に、使用済みの吸収性物品を包装シート10で包んで封止テープ50で留める際に、封止テープ50がより確実に留まり、使用済み吸収性物品の包まれた状態を維持することができる。
図1、図3、図5及び図6に示すように、非接触部25は、例えば凹部DBの形成によって形成することができる。凹部DBは、デボス加工により形成された、包装シート10の外面側から内面側へと窪んだ部分であってよい。凹部DBは、例えば、雄型及び雌型の組合せを有するプレス機を用いて、雄型を包装シート10の外面側に配置するようにしてプレスすることにより形成された、周囲よりも高さが低くなっている部分である。このような凹部DBの形成は、加熱装置等を用いて加熱しながら、又は加熱装置等を用いないで行うことができる。
なお、図6に示す例では、凹部DBは、凹部DBの内面が封止テープ50と接触しないように構成されているが、包装シート10の材料、凹部DBの寸法(平面視寸法及び深さ)等によっては、凹部DBの内面が封止テープ50の一部と接触していてもよい。
図1、図3、図5及び図6に示すように、凹部DBは複数設けられていてよい。そして、特に図5に示すように、複数の凹部DBは、互いに離間して形成されていてよい。複数の離間した凹部DBによって、封止テープ50と包装シート10とが接触しない又は接触しにくい部分を分散して存在させることができる。よって、使用者が自由部51を剥がす際に力を偏って加えても、封止テープ50をスムーズに剥がすことができる。
非接触部25は、少なくとも第2部分p2の外面に形成されている。すなわち、非接触部25は、第2領域R2の第2部分p2以外の領域にも設けられていてよい。例えば図1及び図3に示すように、非接触部25を形成する不連続の複数の凹部DBが、長手方向D1の所定の長さにわたり且つ短手方向D2の長さ(幅)全体にわたる領域(非接触部形成領域20)に設けられていてよい。このように非接触部25が短手方向D2全体にわたる帯状の領域に形成されている包装シート10は、包装シート10を短手方向D2に沿って搬送する際に1対のロールを有するプレス機を用いて比較的簡便に製造できるので、好ましい。また、帯状の非接触部形成領域20に複数の凹部DBが形成されていることで、デザイン性も向上させることができる。
また、図1、図3、及び図5に示すように、複数の凹部DBは、長手方向D1及び短手方向D2の両方に互いに離間して配置されている。すなわち、複数の凹部DBは、長手方向D1及び短手方向D2の両方向で分散して配置されている。よって、使用者が自由部51を剥がす際に加える力の偏りにより一層対応することができる。
本例のように、複数の凹部DBが長手方向D1にも短手方向D2にも互いに離間して配置されていて、複数の非接触部25が長手方向D1にも短手方向D2にも互いに離間して配置されている場合、1つの凹部DBの平面視の面積、すなわち周囲より窪んでいる部分の平面視面積は、好ましくは0.75〜180mm、より好ましくは7〜20mmであってよい。また、凹部DB間の間隔は、1〜5mmであってよい。また、長手方向D1にも短手方向D2にも互いに離間して配置された凹部DBの配置は、格子状であってもよいし(図7(c))、千鳥状であってもよい(図1、図3及び図5等)。
図1、図3及び図5に示すように、各凹部DBの平面視形状(周囲より深くなっている部分の輪郭の形状)は円形であってよい。このように凹部DBの平面視形状が円形である場合、その円の直径は、好ましくは1〜15mm、より好ましくは3〜5mmであってよい。
第2部分p2の面積に対する、非接触部25の平面視面積の合計の割合は、封止テープ50の粘着剤の性能及び包装シート10の材料にもよるが、好ましくは10〜70%、より好ましくは20〜50%であってよい。特に非接触部25の平面視面積の合計の割合を50%以下とすることで、接触面積を50%以上とすることができるので、開封前に第1領域R1が開かないようにするという封止テープ50の役割を確保することができる。
なお、封止テープ50の固定部52と第1部分p1との間の結合力を妨げず、開封前又は開封時に固定部52が第1領域R1から外れるようなことがない程度であれば、第1領域R1の第1部分p1にも非接触部が形成されていてよい。しかしながら、固定部52と第1部分p1との間の結合力はより高い方が好ましいため、第1部分p1には非接触部が形成されていないことが好ましい。また、非接触部形成領域20以外の領域には、包装シート10の外面には非接触部25を形成しないことが好ましい。これにより、使用済みの吸収性物品を丸めて包装シート10で包んで廃棄する際に、包んだ後に封止テープ50を包装シートの外面に良好に貼着させることができ、使用済み吸収性物品の丸められたコンパクトな状態を維持することができる。
(凹部の形状の変形例)
凹部DBが長手方向D1及び短手方向D2の両方向に不連続で配置されている場合、凹部DBの平面視形状は、円形に限られず、楕円形、三角形、四角形等の多角形、ハート形、星形、滴形等の任意の形状であってよい。図7に、凹部DBの平面視形状の変形例を示す。図7(a)には、凹部DBの平面視形状が正五角形である例を、図7(b)には、凹部DB平面視形状がハート形である例を示す。また、図7(c)には、凹部DBの平面視形状が長方形である例を示す。図7(a)〜(c)は、図5に対応する図であり、第1領域R1が重ねられていない状態での、第2領域R2の第2部分p2及びその周辺の部分の拡大図である。
図8に、凹部DBの別の変形例を示す。図8(a)〜(c)は、図5及び図7に対応する図であり、第1領域R1が重ねられていない状態での、第2領域R2の第2部分p2及びその周辺の部分の拡大図である。
図8に記載の例では、凹部DBは、線状又は溝状に形成されている。例えば、図8(a)に示す例では、短手方向D2に延びる線状の複数の凹部DBが長手方向D1に離間して配置されている。図8(b)に示す例では、長手方向D2に延びる線状の複数の凹部DBが短手方向D2に離間して配置されている。さらに、図8(c)に示す例では、一方向に沿って延びる複数の線状の凹部DBと、当該一方向と交差する別方向に沿って延びる複数の線状の凹部DBとが交差するように組み合わされてなる網目状の非接触部25が形成されている。図8(c)の例では、長手方向D1又は短手方向D2に対して斜めに延びる一方向に沿った複数の線状の凹部DBと、当該一方向に略直交する他方向に沿った複数の線状の凹部DBとが交差した網目状の非接触部25が形成されている。
図8に示す例のように凹部DBが線状又は溝状に形成されている場合、その線の幅は、好ましくは2〜5mm、より好ましくは2〜3mmであってよい。また、線状の凹部DBは、第2部分p2の一縁部から別の縁部まで延在していることが好ましい。
(凹部の配置の変形例)
さらに、図9及び図10に、非接触部形成領域20における凹部DBの配置の変形例を示す。図9には、図1〜図8と同様に、少なくとも第2部分p2に複数の凹部DBが長手方向D1及び短手方向D2の両方向に沿って不連続に形成された例を示すが、非接触部形成領域20にわたって凹部DBの構成が均一でない点で、図1〜図8に示す例と異なる。
例えば、図9(a)に示す例では、円形又は楕円形の凹部DBが、長手方向D1及び短手方向D2に沿って不連続に配置されているが、1つの凹部DBの平面視面積が、長手方向D1の位置によって異なっている。より具体的には、包装吸収性物品100において(包装シート10が折り畳まれた状態で)、包装シートの第1領域R1に含まれる一端11から離れた側(図9において下側)における凹部DBの平面視面積が、一端11に近い側(図9において上側)における凹部DBの平面視面積より大きい。別言すれば、包装シート10の第2領域R2に含まれる他端12から離れた側における凹部DBの平面視面積が、他端12に近い側における凹部DBの平面視面積より大きい。また、第2折り線L2に近い側における凹部DBの平面視面積が、第2折り線L1に遠い側における凹部DBの平面視面積より大きい。
さらに、図9(b)に示す例では、複数の円形の凹部DBが、長手方向D1及び短手方向D2に沿って不連続に配置されていて、各凹部DBは同じ平面視形状及び平面視面積を有しているが、凹部DB間の短手方向D2の距離が、長手方向D1の位置によって異なっている。より具体的には、包装吸収性物品100において、包装シート10の第1領域R1に含まれる一端11から離れた側(図9において下側)における短手方向D2での複数の凹部DB間の距離は、一端11に近い側(図9において上側)における短手方向D2での複数の凹部DB間の距離よりも小さい。別言すれば、包装シート10の第2領域R2に含まれる他端12から離れた側における短手方向D2での複数の凹部DB間の距離は、他端12に近い側における短手方向D2での複数の凹部DB間の距離より小さい。また、第2折り線L2に近い側における短手方向D2での複数の凹部DB間の距離は、第2折り線L2から遠い側における短手方向D2での複数の凹部DB間の距離より小さい。さらに別言すれば、包装シート10の第1領域R1に含まれる一端11から離れた側における複数の凹部DBは、一端11に近い側における複数の凹部DBよりも密集している。
図10(a)に示す例では、短手方向D2に延びる複数の線状の凹部DBが長手方向D1に離間して配置されているが、複数の線状の凹部DBの幅が、長手方向D1の位置によって異なっている。より具体的には、包装シート10の第1領域R1に含まれる一端11から離れた側(図10において下側)における凹部DBの幅が、一端11に近い側(図10において上側)における凹部DBの幅よりも大きい。別言すれば、包装シート10の第2領域R2に含まれる他端12から離れた側における凹部DBの幅が、他端12に近い側における凹部DBの幅よりも大きい。
また、図10(b)に示す例でも、短手方向D2に延びる複数の線状の凹部DBが長手方向D1に離間して配置されているが、線状の凹部DB間の長手方向D1に沿った距離が、長手方向D1の位置によって異なっている。より具体的には、包装シート10の第1領域R1に含まれる一端11から離れた側(図10において下側)における複数の凹部DB間の長手方向D1の距離が、一端11に近い側(図10において上側)における複数の凹部DB間の長手方向D1の距離よりも小さい。別言すれば、包装シート10の第2領域R2に含まれる他端12から離れた側における複数の凹部DB間の距離が、他端12に近い側における複数の凹部DB間の距離よりも小さい。
図9(a)及び(b)、並びに図10(a)及び(b)は互いに異なる変形例であるが、いずれにおいても、吸収性物品1が包装シート10で包まれた状態で、包装シート10の第1領域R1に含まれる一端11から離れた側(図9及び図10において下側)における非接触部25の単位面積当たり面積が、一端11に近い側(図9及び図10において上側)における非接触部25の単位面積当たり面積よりも大きい。この非接触部25の単位面積当たりの面積は、長手方向D1に沿って一端11から離れるにつれ、段階的に又は漸次大きくすることができる。この構成により、包装シート10の第1領域R1に含まれる一端11から離れた側、すなわち封止テープ50の自由部51の端部51aに近い側において、封止テープ50と包装シート10との間の接触面積をより小さくすることができる。よって、封止テープ50を剥がし始めの段階で、剥がすために要する力を小さくすることができ、封止テープ50をスムーズに剥がすことができる。
(非接触部の変形例)
図11〜図13に、非接触部25の構成の変形例を示す。図11は、包装吸収性物品100の平面図である。また、図12に、第2領域R2の第2部分p2及びその周辺の領域の部分の拡大図を示し、図13に、図11のIII−III線断面の部分拡大図を示す。図11〜図13に示す包装シート10は、図1〜図6に示す包装シート10と基本的な構成は同じであるが、非接触部25の構成が異なっている。図11〜図13に示す包装シート10には、不連続の複数の凸部EBが形成されており、その凸部EB間の部分が凸部EBに対して相対的に深くなり、非接触部25を形成する。図11〜図13の例では、非接触部25は、第2領域p2において連続している。
凸部EBは、エンボス加工によって形成された、包装シート10の内面側から外面側へと盛り上がった部分であってよい。凸部EBは、例えば、雄型及び雌型の組合せを有するプレス機を用いて、凹部DBを形成する場合とは逆の配置で、すなわち雄型を包装シート10の内面側に配置するようにしてプレスすることにより形成できる。
凸部EBは、凹部DBと同様に、少なくとも第2部分p2に形成される。すなわち、凸部EBは、第2部分p2及び第2部分p2以外の部分にも形成されていてよく、非接触部25が第2部分p2以外の部分にも形成されていてよい。例えば、凸部EBは、長手方向D1の所定の長さにわたり且つ短手方向D2の長さ(幅)全体にわたる領域(非接触部形成領域20)に設けられていてよく、これにより、非接触部25が、長手方向D1の所定の長さにわたり且つ短手方向D2の長さ(幅)全体にわたる非接触部形成領域20に形成される。
凸部EBの形状及び寸法、並びに配置(凸部EB間の距離等)は、第2領域R2に非接触部25を形成できるのであれば、特に限定されず、包装シート10の材料、封止テープ50の粘着剤層の粘着性等に応じて適宜選択することができる。例えば、凸部EBの平面視形状及び寸法、並びに配置等は、上述の凹部DBの平面視形状及び寸法、並びに凹部DB間の距離等と同程度とすることができる。よって、凸部EBの平面視形状は、円形、楕円形、多角形、ハート形等のその他の形状とすることができる。凸部EBの平面視面積も、好ましくは0.75〜180mm、より好ましくは7〜20mmとすることができる。
また、図11〜図13に示す不連続な複数のエンボスEBを形成することで非接触部25を形成する本例においても、第2部分p2における非接触部25の単位面積当たり面積を、長手方向D1の位置によって異ならせることができる。例えば、吸収性物品1が包装シート10によって包装された状態で、第2部分p2における非接触部25の単位面積当たり面積を、包装シート10の第1領域R1の一端11から離れた側でより大きく、一端11に近い側でより小さくできる。図11〜図13に示す複数のエンボスEBの形成によって非接触部25を形成している例では、一端11から離れた側におけるエンボスEBの単位面積当たり平面視面積を、一端11に近い側におけるエンボスEBの単位面積当たり平面視面積より小さくすることができる。
このように、少なくとも第2部分p2に設けられた非接触部25は、凹部DBを形成することで凹部DB自体から構成されていてもよいし(図1〜図10)、凸部EBを形成することで凸部EB間に形成される相対的に深い部分から構成されてもよい(図11〜図13)。
1 吸収性物品
10 包装シート
11 長手方向の一端
12 長手方向の他端
20 非接触部形成領域
25 非接触部
50 封止テープ
51 封止テープの自由部
51a 自由部の端部
52 封止テープの固定部
100 包装吸収性物品
D1 包装シートの第1方向
D2 包装シートの第2方向
DB 凹部
EB 凸部
L1 第1折り線
L2 第2折り線
p1 第1部分
p2 第2部分
R1 第1領域
R2 第2領域
R3 第3領域

Claims (6)

  1. 吸収性物品を包装するための包装シートであって、
    第1方向の一端を含む第1領域を、前記第1方向の他端を含む第2領域の外面に重ねることによって吸収性物品を包装でき、前記第1領域の外面の第1部分及び第2領域の外面の第2部分にわたって封止テープが貼着されており、
    前記第2部分の外面に、前記封止テープと接触しない非接触部が形成されている、包装シート。
  2. 前記非接触部が、不連続な複数の凹部の形成によって形成されている、請求項1に記載の包装シート。
  3. 前記非接触部の単位面積当たり面積が、前記吸収性物品が包装された状態で、前記一端に近い側よりも前記一端から離れた側において大きい、請求項1又は2に記載の包装シート。
  4. 繊維含有シートである、請求項1から3のいずれか一項に記載の包装シート。
  5. 前記繊維含有シートが紙である、請求項4に記載の包装シート。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の包装シートと、吸収性物品とを含む、包装吸収性物品。
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