JP2021153916A - 包装材、及び包装吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済み吸収性物品を廃棄するために包装シートで巻いた際、包装シートの端部をより確実に止着できる包装材を提供する。【解決手段】吸収性物品を包装するための包装シートと、前記包装シートによって吸収性物品が包装された状態で、前記包装シートの一端部領域を前記包装シートの別領域に止着する止着テープとを備えた包装材であって、前記止着テープが、前記一端部領域の外面及び前記別領域の外面にわたって貼着される第1テープと、前記第1テープに剥離可能に貼着された第2テープとを備え、前記第1テープが、前記一端部領域の外面に貼着される固定部と、前記別領域の外面に剥離可能に貼着される自由部とを有し、前記自由部側に第1摘み部を有し、前記第2テープが、前記第1摘み部とは反対側に第2摘み部を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、包装材、及び包装吸収性物品に関する。
一般的に、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッドといった吸収性物品は、衛生的である、また持ち運びに便利である等の理由から、包装シートによって包装された状態で提供されている。このような包装された吸収性物品(包装吸収性物品)の典型的な形態として、吸収性物品を長方形状の包装材でその長手方向の一端縁部から開封可能に個装し、一端縁部の両側の包装材に亘ってそれらの表面に止着テープを止着したものが知られている(例えば、特許文献1)。
止着テープの本来の機能は、包装が一端縁部から意図せず開封されないよう、すなわち外側に配置された端部領域が開かないよう、当該端部領域をそれ以外の領域に止めることである。また、止着テープは、包装吸収性物品の開封時には、使用者が把持可能な把持部となり、端部領域を持ち上げて開くことを容易にする機能も有する。このような開封前及び開封時の機能に対し、止着テープは、吸収性物品の交換時に使用済みの吸収性物品を廃棄する際にも使用される。その場合、使用済み吸収性物品を包装シートで包んだ後、止着テープによって包装シートの端部領域を止めることができる(例えば、特許文献2の図5等)。
特開平9−220254号公報 特開2013−135827号公報
しかしながら、包装吸収性物品の開封時に、包装シートに貼着されていた止着テープを剥がした場合、剥がされた止着テープの粘着剤層の粘着力は低下していることが多い。特に、包装材の材質又は表面構造によっては、包装材の要素が粘着剤層に移行したり、粘着剤層に物理的及び/又は化学的な変化を生じさせたりすることで、粘着剤層の粘着力に変化が生じ、粘着剤層が再使用できない場合がある。
本発明の一態様は、使用済み吸収性物品を廃棄するために包装シートで巻いた際、包装シートの端部をより確実に止着できる包装材を提供することを課題とする。
本発明の第一の態様は、吸収性物品を包装するための包装シートと、前記包装シートによって吸収性物品が包装された状態で、前記包装シートの一端部領域を前記包装シートの別領域に止着する止着テープとを備えた包装材であって、前記止着テープが、前記一端部領域の外面及び前記別領域の外面にわたって貼着される第1テープと、前記第1テープに剥離可能に貼着された第2テープとを備え、前記第1テープが、前記一端部領域の外面に貼着される固定部と、前記別領域の外面に剥離可能に貼着される自由部とを有し、前記自由部側に第1摘み部を有し、前記第2テープが、前記第1摘み部とは反対側に第2摘み部を有する。
上記第一の態様によれば、止着テープが、包装シートに貼着された第1テープと、第1テープ上に剥離可能に貼着された第2テープとを有する。第2テープの粘着剤層は包装シートに直接貼着されているのではなく、第1テープの表面に貼着されている。そのため、第2テープを第1テープから剥がすことによって、第2テープの、包装シートに対して未使用の粘着剤層を露出させることができる。よって、吸収性物品の交換時に使用済み吸収性物品を包装シートで包み、包装シートの端部領域を別領域に止着する際には、第2テープの、上述の未使用の粘着剤層を新たに露出させ、利用することで、より確実な止着が可能となる。
また、使用者は、包装吸収性物品を開封するために(包装吸収性物品の包装を解くために)、下層の第1テープの自由部を包装シートの別領域から剥がす必要があるが、その際、誤って上層の第2テープのみを剥がし、開封に時間がかかってしまう場合がある。これに対し、本態様によれば、第1テープに貼着された第2テープが、第1テープの第1摘み部と反対側に第2摘み部を有する。よって、開封時に止着テープを剥がす際には、使用者は、第1テープの第1摘み部を摘まんで、或いは第1テープの第1摘み部と第1摘み部の上に重ねられた第2テープとを共に摘まんで、止着テープを剥がすことができる。この動作においては、第1摘み部と反対側に設けられた第2摘み部は摘ままれないため、開封時に、使用者が誤って第2テープのみを剥がす可能性を低減できる。
本発明の第二の態様では、前記包装シートが細長形状を有し、長手方向の一端を含む第1端部領域と、他端を含む第2端部領域と、前記第1端部領域と前記第2端部領域との間の中央領域とを有し、前記吸収性物品が包装された状態で、前記第1端部領域の内面が前記第2端部領域の外面と対向するように、前記第1端部領域及び前記第2端部領域が前記長手方向に折り返され、前記一端部領域が前記包装シートの前記第1端部領域であり、前記別領域が前記第2端部領域である。
上記第二の態様によれば、細長形状の包装シートが、第1端部領域が第2端部領域の上に重ねられるように少なくとも三つ折りされ、第1端部領域の外面及び第2端部領域の外面にわたって止着テープが配置されている。このような折り畳みによる包装構造は複雑でなく、吸収性物品を確実に包装できる。また、使用者は、止着テープの第1摘み部を持って引っ張り、第1端部領域を開くことで容易に開封できる。
本発明の第三の態様では、前記第2テープが、前記第1テープから別体となるよう分離可能である。
上記第三の態様によれば、第1テープと第2テープとが別体に分離可能であるので、使用者は、廃棄しようとする使用済み吸収性物品を包む際に第1テープから第2テープを分離させ、第2テープを独立したテープとして所望の位置で用いることができる。その場合、独立した第2テープを単独で用いてもよいし、第1テープと共に使用してもよい。
本発明の第四の態様では、前記第1テープが、前記第2テープと、前記第1テープの前記自由部側の端部で一体的に接続されている。
上記第四の態様によれば、第1テープと第2テープとが分離されないので、第2テープが紛失する可能性を低減できる。また、第2テープを第1テープから剥がして開くことによって、止着テープは、第1テープの長さ及び第2テープの長さのほぼ合計の長さを有する連続したテープとなり得る。このようなテープにおいては、第1テープの粘着剤層が包装シートの内面側に、第2テープの粘着剤層が包装シートの外面側に位置する。そのため、使用者は、吸収性物品の交換時に、使用済み吸収性物品を包むために、新たに露出した未使用の第2テープの粘着剤層を使用してもよいし、従来のように第1テープの粘着剤層を使用することもでき、状況に応じて選択することができる。
第2テープの未使用の粘着剤層を使用する場合、使用者は、使用済み吸収性物品を包装シートの外面に置いて包むことができる。よって、例えば、吸収性物品の交換時、新しい包装吸収性物品の開封の途中で、新しい包装吸収性物品の包装シートの外面に使用済み吸収性物品を載せ、その状態で新しい吸収性物品を取り出すことができる。その後、使用済み吸収性物品に包装シートを巻き付け、第2テープの粘着剤層を利用し、包装シートの端部領域を別領域に止めることができる。これにより、吸収性物品の交換作業を手元の狭い場所で行うことができる。
本発明の第五の態様は、上記第一から第四のいずれかの態様に記載の包装材と、前記包装材によって包装された吸収性物品とを備えた包装吸収性物品であって、前記吸収性物品が、装着中に下着からのズレを防止するズレ止め部を備え、前記ズレ止め部を覆い前記ズレ止め部から剥離可能に配置され、且つ前記包装シートに剥離不能に接着された剥離シートをさらに備える。
上記第五の態様によれば、第一から第四のいずれかの態様で得られる効果と同じ効果を奏する包装吸収性物品を提供できる。吸収性物品がズレ止め部を備えた形態であり、吸収性物品が使用中に下着からズレにくい。また、剥離シートによりズレ止め部が保護されているので、開封までズレ止め部の機能を維持できる。
本発明の第六の態様は、前記吸収性物品が包装された状態で、平面視で、前記止着テープが、前記剥離シートの外側に配置されている。
上記第四の態様に関連して述べたように、使用済み吸収性物品を包装シートで包む際に、使用済み吸収性物品を包装シートの外面に配置して、包装シートを使用済み吸収性物品に巻き付け、第2テープの粘着剤層を利用して包装シートの端部を止めることができる。その場合、包装シートの内面が外側に露出する。ここで、剥離シートを備えた包装材を使用する場合、第2テープを剥離シートの面に貼着することになるので、止着が難しいことがある。
これに対し、上記第六の態様によれば、使用済み吸収性物品を包む際に、止着テープの位置を剥離シートに重ならないようにできるので、第2テープの粘着剤層を、剥離シートが配置されていない包装シートの内面に貼着させることができる。よって、剥離シートを備えた構成であっても、止着テープによる止着がより確実になる。
本発明の第七の態様は、少なくとも前記第2テープに、前記止着テープの延在方向に沿った易破断線が形成されている。
上記第七の態様によれば、易破断線に沿って止着テープに切れ目を形成し、止着テープを少なくとも部分的に分割することができる。これにより、使用済み吸収性物品の廃棄時に、使用済み吸収性物品を包装シートの外面に配置して包むことで包装シートの内面(剥離シートが配置された面)が外側に露出する場合であっても、分割された止着テープを包装シートの幅方向に延ばして、剥離シートが配置されていない部分に貼り付けることができる。よって、剥離シートを備えた構成であっても、止着テープによる止着がより確実になる。
本発明の一態様によれば、使用済み吸収性物品を廃棄するために包装シートで巻いた際、包装シートの端部をより確実に止着できる包装材を提供できる。
第1実施形態による包装吸収性物品の平面図である。 図1の包装吸収性物品を展開した状態を示す平面図である。 図1のI−I線断面図である。 本発明の第1実施形態による包装材の機能を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による包装材の機能を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による包装材の機能を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による包装吸収性物品の断面図である。 図7に示す包装吸収性物品を展開した状態を示す平面図である。 第2実施形態による包装材の機能を説明するための図である。 第2実施形態による包装材の機能を説明するための図である。 第2実施形態による包装材の機能を説明するための図である。 第2実施形態による包装材の機能を説明するための図である。 第2実施形態による包装材の機能を説明するための図である。 第2実施形態による包装材の変形例を示す図である。 第2実施形態による包装材の変形例を示す図である。 第2実施形態における止着テープの変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、図面は、発明の理解を助けるための模式的なものである。
<第1実施形態>
図1に、本発明の第1実施形態による包装材50、及び包装材50によって包装された吸収性物品1とを含む包装吸収性物品(又は個装吸収性物品)100の平面図を示す。図2に、図1の包装吸収性物品100を展開した状態で吸収性物品1が配置されている側から見た平面図を示す。また、図3は、図1のI−I線平面図である。図1〜3に示すように、包装材50は、包装シート10と、包装シート10の一端部領域を、包装シート10の当該一端部領域以外の別の領域に止着するための止着テープ20とを備える。
(吸収性物品)
本形態の包装材によって包装される吸収性物品1は、扁平状の物品であってよく、具体的には、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、軽失禁用パッド等であってよい。
吸収性物品は、液不透過性の裏面シート、吸収体、及び液透過性の表面シートがこの順に積層されてなる構造を有していてよい。裏面シートとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シート等の少なくとも遮水性を有するシート材を用いることができる。ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布の積層シート等を用いることができる。また、透湿性を有するものが用いられてもよい。
表面シートとしては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスチックシート等が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、及びこれらの混紡繊維、並びに綿等の天然繊維を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
吸収体は、体液を吸収して保持できる材料であれば限定されないが、綿状パルプと吸水性ポリマーとを含むことが好ましい。吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(superabsorbent polymer(SAP))、高吸水ポリマー繊維(superabsorbent fiber(SAF))及びこれらの組合せを用いることができる。パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられる。
吸収体の厚みは、0.5〜25mmの範囲内とすることができ、1.5〜15mmの範囲であると好ましい。吸収体は、体液排出口に対応させる領域(体液排出口対応領域)や、体液排出口対応領域より後方の、臀部の溝に対向する領域を、膨出させた構造とすることもできる。
上記吸収体は、表面シート及び裏面シートからはみ出さない寸法及び形状を有し、吸収体の前方及び後方の端縁部では、裏面シートと表面シートとの外縁がホットメルト等の接着剤やヒートシール、超音波シール等の接着手段によって接合されている。また、吸収体の側方の外方においては、幅方向両端部に長手方向に沿ってサイド不織布が設けられていてもよい。サイド不織布としては、撥水処理不織布又は親水処理不織布を使用することができる。
吸収性物品1の裏面シート側、すなわち下着に対向する非肌面側には、下着に装着した際に下着からのズレを抑制するためのズレ止め部が形成されていてもよい。ズレ止め部は、粘着性材料からなっていてもよいし、非粘着性材料からなっていてもよい。吸収性物品1が粘着性のズレ止め部を有する場合、包装シートの吸収性物品1に対向する側の面は、ズレ止め部に対して剥離可能とすることができる。或いは、後述のように、包装シート10とズレ止め部との間に、ズレ止め部を保護するための剥離シートが配置されていてよい。
吸収性物品には、長手方向中央付近で本体から幅方向に延びる一対のウィングが設けられていてもよい。ウィングは、表面シート又はサイド不織布と裏面シートとが接合されて形成されていてよい。吸収性物品の本体(ウィング等のフラップ状の部分を除いた部分)は全体として細長形状であってよい。吸収性物品の全長は、140〜420mmとすることができ、吸収性物品の本体の幅は50〜130mmとすることができる。
(包装シート)
吸収性物品1を包装するための包装シート10の形状は特に限定されないが、図2に示すように展開された状態(折り畳まれていない状態)で細長形状、例えば長方形、長楕円形等を有するものであると好ましい。これにより、細長形状で且つ扁平状の吸収性物品1を衛生的に包装することができる。
包装シート10の寸法は、包装する吸収性物品1の大きさや形状によるが、例えば、包装シート10を広げた状態で、包装シート10の長手方向Lの長さ(単に長さと呼ぶ場合がある)は100〜450mmとすることができ、長手方向Lに直交する幅方向Wの長さ(単に幅と呼ぶ場合がある)は70〜250mmとすることができる。
包装シート10を構成する材料は、特に限定されず、紙、不織布等の繊維含有シートであってもよいし、樹脂製フィルムであってもよい。
包装シート10に紙を用いた場合、廃棄の際の環境負担が少なく、独特の風合いを付与できるという点で好ましい。なお、本明細書において、紙とは、植物繊維その他の繊維を膠着剤で膠着させて平板状にしたものを指すことができる。特に、植物繊維(パルプ)を主原料としたもの、例えば含有繊維のうち植物繊維が50%以上であるもの、好ましくは80%以上であるものを指すことができる。紙に含まれるパルプの種類としては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプが含まれていてよく、これらは、機械パルプ、化学パルプのいずれであってもよい。紙には、添加剤が添加されていてもよい。さらに、包装シート10に用いられる具体的な紙の例としては、洋紙、和紙、加工紙、合成紙等の様々な種類の紙を挙げることができる。また、従来他の用途で使用されている紙、例えば、新聞用紙、印刷用紙(上質紙を含む)、筆記用紙、図画用紙、包装用紙、薄葉紙、雑種紙等と呼ばれる紙を未加工で又は加工して用いることもできる。
包装シート10の材料として紙を用いた場合には、吸収性物品を包装する際に折り畳みやすく、包装された後の状態を維持しやすくするために、包装シート10は、目付の低い薄葉紙とすることができる。薄葉紙は、薄口模造紙、インディアンペーパー、ライスペーパー、グラシン紙、ティシュペーパー、トイレットペーパー、ろ紙等であってもよい。また、包装シート10は、抄紙後に加工が施されたものであってもよい。上記加工とは、例えば、クレープ加工、エンボス加工、カレンダー加工、撥水加工(又は剥離加工)、スリット加工、プライ加工、印刷加工等が挙げられる。クレープ加工やエンボス加工を行うことにより、強度及び柔軟性をともに向上させることができる。
包装シート10の材料として紙を用いた場合、包装シートの目付は、好ましくは50g/m以下、より好ましくは40g/m以下、さらに好ましくは30g/m以下、20g/m以下、11g/m以下、8g/m以下とすることができる。また、包装シート10の目付の下限は、包装シート10として機能できる限りは特に限定されないが、好ましくは5g/m以上、より好ましくは10g/m以上とすることができる。また、紙製の包装シート10の厚みは、好ましくは40〜200μm、より好ましくは100〜200μmとすることができる。
包装シート10に不織布を用いた場合、風合いやソフト感等を向上させることができ、好ましい。用いられる不織布としては、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布等が好ましく、これらの不織布の層を組み合わせ複数積層させたものを用いることもできる。また、不織布を構成する繊維は、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン等のポリアミド等であってよい。
包装シート10に樹脂製フィルを用いた場合、用いられる樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。樹脂製フィルムとしては、延伸加工されたものが好ましい。また、樹脂製フィルムは、非通気性フィルムであってもよいし、通気性フィルムであってもよい。樹脂製フィルムを用いた場合、印刷の輪郭が明瞭になり、着色剤の発色も良好になるので、包装シートのデザイン性を向上させることができる。
包装シート10としては、1枚の包装シート10が、上述の材料からなる単層のシートであってもよいし、1枚の包装シート10が、異なる材料からなる複数の層を積層させてなる積層シートであってもよい。よって、例えば、上述の紙製のシートに、樹脂フィルムをラミネートさせて構成したものであってもよい。
(包装構造)
吸収性物品1が包装材50によって包装された状態では、すなわち包装吸収性物品100では、包装シート10の1つの端部領域が包装シート10の別の領域に重ねられている。包装吸収性物品100を得るには、例えば、吸収性物品1を包装シート10とともに折り畳んで包装することができる。
より具体的には、図2に示すように、包装シート10に吸収性物品1を配置する。そして、包装シート10の長手方向Lの他端12を含む第2端部領域R2を第2折り線FL2にて、長手方向Lの一端11を含む第1端部領域R1を第1折り線FL1にて、それぞれ内面IF側(吸収性物品1が配置されている側)に折り返す。その際、第1端部領域R1が第2端部領域R2に重なるように、すなわち第1端部領域R1の内面が第2端部領域R2の外面に対向するように配置する。これにより、図1〜図3に示すような巻き三つ折り状態となる。
吸収性物品1の長さが長い場合等には、第2端部領域R2を第2折り線FL2にて折る前に、第2折り線FL2と包装シート10の他端12との間の第3折り線にて第2端部領域R2を予め折り返しておいてもよい。これにより、長い吸収性物品もコンパクトに折り畳み、包装することができる。なお、本明細書では、第1端部領域R1と第2端部領域R2との間の領域を中央領域R3と呼ぶ。
吸収性物品1及び包装シート10が上述のように折り畳まれた後、包装シート10の両側部(第2方向D2の両縁部)をシールして、シール部15、15を形成することができる。シール部15、15は、使用者の通常の力によって剥離可能である。シール部15、15によって、吸収性物品1が外部に露出することを防止し、また包装吸収性物品100の内側にゴミ等が侵入することも防止できる。シール部15、15は、例えばヒートシール、超音波シール、接着剤、或いは機械的手法によって形成されていてよい。機械的手法は、例えば、エンボス加工等によって包装シートの表面に変形を加え、包装シート同士を係合させる方法である。
(止着テープ)
上述のように、吸収性物品1が包装シート10によって包まれた後、包装シート10の外面には、止着テープ20を設けることができる(図1〜図3)。止着テープ20は、包装シート10の側に粘着剤層を備えた着脱自在な粘着テープである。
止着テープの基材の材質は、樹脂フィルムであってもよいし、不織布、紙、織物、編み物を含む繊維含有材であってもよい。止着テープの基材を紙から構成した場合、廃棄時の環境への負担を低減できるので好ましい。
図1〜図3の例では、止着テープ20は、第2端部領域R2の外面から第1端部領域R1の外面にわたって貼着されている。別言すれば、止着テープ20は、吸収性物品1を包装した状態の包装シート10の露出した面に、第1端部領域R1に含まれる包装シート10の長手方向Lの一端11を跨るように貼着されている。止着テープ20を設けることで、包装吸収性物品100において外側に配置されている第1端部領域R1を、別領域である第2端部領域R2に、少なくとも部分的に止着でき、包装吸収性物品100が意図せず開封されないようにすることができる。例えば、第1端部領域R1と第2端部領域R2との間に誤って手や物が入り、第1端部領域R1が第2端部領域R2から剥がされてしまうことを防止できる。また、包装吸収性物品100の開封前に、第1端部領域R1と第2端部領域R2との間からゴミ等が侵入することも防止できる。
本形態による止着テープ20は2層構造を有する。より具体的には、図3に示すように、止着テープ20は、第1端部領域R1の外面及び第2端部領域R2の外面に直接的に貼着された第1テープ21と、第1テープ21に剥離可能に貼着された第2テープ22とを有する。第1テープ21には、その片面に第1粘着剤層21aが設けられ、第2テープ22には、その片面に第2粘着剤層22aが設けられている。第1テープ21は、第1粘着剤層21aによって包装シート10の外面(第1端部領域R1及び第2端部領域R2)に貼着され、第2テープ22は、第2粘着剤層22aによって、第1テープ21の表面(第1粘着剤層21aが設けられていない側)に貼着される。
第1テープ21の第1粘着剤層21aに使用される粘着剤と、第2テープ22の第2粘着剤層22aに使用される粘着剤とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1粘着剤層21aの粘着力と第2粘着剤層22aの粘着力とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。第1粘着剤層21aの粘着力と第2粘着剤層22aの粘着力とを変更するには、両者で使用される粘着剤を異ならせるか、又は同じ粘着剤を使用するが、テープ基材における粘着剤の単位面積当たりの面積を異ならせることができる。例えば、包装シートの材料及び表面状態、第1テープ21の基材の材料及び表面状態に応じて、一方の粘着剤を不連続に設け、他方を連続的に設けてもよい。
第1テープ21は、第1端部領域R1に貼着されている部分、すなわち固定部21Sと、第2端部領域R2に貼着されている部分、すなわち自由部21Fとを有する。自由部21Fは、包装吸収性物品100の開封を開始する際に、包装シート10(第2端部領域R2)から剥がされる部分であり、固定部21Sは、包装シート10(第1端部領域R1)に固定される部分である。なお、自由部21Fの長手方向Lの長さは、固定部21Sの長手方向L長さの60〜150%とすることができる。
第1テープ21は、自由部21F側の端部に、第1摘み部21gを有し得る。第1摘み部21gは、第1テープ21が包装シート10に貼着されていない部分であり、例えば第1テープの端部を包装シート10側に折り返して、第1粘着剤層21aが包装シート10に対向しないようにした部分であってよい。また、第1摘み部21gは、折返しによらず、第1粘着剤層21aを、テープ基材の端部に配置しないことによって形成することができるし、第1テープ21の端部の第1粘着剤層21aに粘着性を除去又は低減する処理を施することによって形成することもできる。包装吸収性物品100を開封する際には、使用者は、第1テープ21の第1摘み部21gを、場合によっては第2テープ22とともに摘まんで持ち、止着テープ20全体を引っ張ることができる。
第1摘み部21gの、止着テープ20の延在方向での長さは、2〜10mmであってよい。なお、止着テープ20の延在方向は、止着テープ20の長手方向であってよく、また図1〜図3の例では、包装シート10の長手方向Lに沿った方向である。
第2テープ22は、平面視で、第1テープ21の第1摘み部21gと反対側の端部に、第2摘み部22gを有する。第2摘み部22gの寸法、形成方法等は、第1摘み部21gと同様であってよい。第2摘み部22gは、第1テープ21の上に配置されていてもよいし、図3に示すように、全体的に又は部分的に第1テープ21を越えて、包装シート10の上に配置されていてよい。使用者は、第2摘み部22gを摘まんで引っ張ることで、第2テープ22を第1テープ21から剥がすことができる。これにより、第2テープ22の、包装シート10に対して未使用の第2粘着剤層22aを露出させることができる。
なお、第1テープ21及び第2テープ22の基材の表面、或いは少なくとも第1テープ21の基材の表面は、粘着剤層と接触しても粘着剤層の粘着力を弱めないものであってよい。例えば、上記基材自体を粘着剤層の粘着力を弱めない材料から形成する、又は上記基材の表面を剥離加工することができ、接触した粘着剤層の粘着力を維持できる。剥離加工は、例えば、シリコーン系樹脂、パラフィン系樹脂、フッ素樹脂等を含む液を塗布することによって行うことができる。
(包装材及び止着テープの機能)
以下、第1実施形態による包装材50及び止着テープ20の機能を、図3〜図6を参照して説明する。包装吸収性物品100を開封する場合、使用者は、止着テープ20を持って開封できる。例えば、包装シート10の第2折り線FL2付近を一方の手で持って、止着テープ20を他方の手で持って開封方向D1(図3)に引っ張ることができる。止着テープ20を持つ際、使用者は、第1テープ21の自由部21F側の端部に形成されている第1摘み部21gと包装シート10との間に指を入れて止着テープ20を引き上げることができる。使用者は、止着テープ20をさらに引っ張って、第1テープ21の自由部21Fを包装シート10(第2端部領域R2)から剥がすことができる。その際、固定部21Sは第1端部領域R1に固定されたままとなるので、止着テープ20と共に第1端部領域R1も引き上げられ、シール部15、15(図1)における第1端部領域R1と第2端部領域R2との接合が解除され、第1端部領域R1を第2端部領域R2から剥がすことができる。
図4に、図3に示す状態から、止着テープ20の自由部21Fを包装シート10(第2端部領域R2)から剥がして持ち上げた状態を示す。図4に示すように、開封時には、止着テープ20は、第1テープ21及び第2テープ22が重ねられた状態が維持されている。第1端部領域R1を長手方向L外方に開いた後、第2端部領域R2を長手方向L外方に開いて吸収性物品1を取り出すか、又は第2端部領域R2を開かず、現れた吸収性物品1の端部を持って取り出す。
図4に示すように、包装吸収性物品の開封時に止着テープを剥がす際には、第1テープ21の自由部21Fを剥がす必要がある。その際、例えば第2テープ22が、平面視で第1テープ21の自由部21Fの側に摘み部を有していた場合、使用者は、誤って第2テープ22のみを剥がしてしまう可能性があり、開封に時間がかかることがある。これに対し、本形態では、図3及び図4に示すように、第2テープ22の第2摘み部22gが、第1摘み部21gと反対側に、すなわち、平面視で第1テープ21の固定部21S側の端部に設けられている。そのため、開封時に、使用者が第1テープ21の第1摘み部21gを摘まんだ際に、第1摘み部21gでなく第2摘み部22gを摘まむという誤りが生じにくく、第2テープ22のみを第1テープ21から剥がす可能性が低減する。
図5に、吸収性物品1を取り出した後に残された包装材50を示す。このような残された包装材50は、吸収性物品の交換時には、使用済み吸収性物品を包んで廃棄するために使用することができる。使用済み吸収性物品を包むには、一般に行われているように、使用済み吸収性物品1aを包装シート10の内面IFに配置し(図5)、使用済み吸収性物品1aに包装シート10を巻き付け、最後に包装シート10の一端11を、包装シート10の別領域に止着テープ20で止める。その場合、止着テープ20の第1テープ21の第1粘着剤層21aを利用する。
しかしながら、一度包装シート10に貼着させた第1テープの第1粘着剤層21aは、包装シート10の影響を受け、粘着力が弱まっている場合がある。特に、包装シート10が、紙、不織布等の繊維含有シートである場合、第1粘着剤層21aには繊維要素が付着し、使用済み吸収性物品を丸めて包んだ後に包装シート10の端部を十分に止着できない場合がある。
これに対し、本形態によれば、止着テープ20が第1テープ21と、第1テープ21に貼着された第2テープ22からなっている。そのため、包装吸収性物品100の開封前、又は包装吸収性物品100の開封後に吸収性物品1を取り出した後、第2テープ22の剥離方向D2(図5)に、第2テープ22を第1テープ21から剥がすことができる。第2テープ22を剥がすことにより、第2粘着剤層22aが新しく現れる。第2粘着剤層22aは、第1テープ21の表面に貼着されており、包装シート10に貼着されておらず、すなわち包装シート10に対して未使用である。上述のように、第1テープ21の表面を粘着剤層の粘着力を低下させないよう構成しておくことで、第2テープの第2粘着剤層22aは、包装シート10の影響を受けることがなく、粘着剤層の初期粘着力をほぼ維持することができる。よって、使用済み吸収性物品を丸めて包装シート10で包んだ後、包装シート10の端部領域を別領域に止着する際に、粘着力が低下していない又はほとんどしていない第2粘着剤層22aを使用でき、より確実な止着が可能となる。
第2テープ22を剥がす際(図5)には、使用者は、第2摘み部22gを摘まむことができる。すなわち、第2摘み部22gと、その下に配置さされている包装シート10又は第1テープ21の表面との間に指を入れて第2テープ22を持ち上げることができる。
本形態における止着テープ20では、第1テープ21と第2テープ22とが別体となっている。そのため、第2テープ22を第1テープ21から剥がすと、図6に示すように、第2テープ22は第1テープ21から分離し、独立したテープとなり得る。
分離させ、独立した第2テープ22は、包装シート10で包まれた使用済み吸収性物品の、使用者の所望の位置に、所望の方向で貼着できる。より具体的には、図6に示すように、使用済み吸収性物品1aを包装シート10の内面IFに配置し、使用済み吸収性物品1aに包装シート10を巻き付け、最後に包装シート10の一端11を、包装シート10の別領域に止着テープ20で止着する際に、独立した第2テープ22を使用者の希望に応じて使用できる。例えば、第1テープ21を再使用して止着した上で、さらに第2テープ22を用いて止着を補強することができる。或いは、第1テープ21を再使用することなく、第2テープ22のみを用いて、包装シート10の一端を別領域に止着してもよい。これにより、止着をより確実にでき、使用済み吸収性物品を包んだ包装シートが開かないようにすることができる。このように、本形態によれば、第1テープ21の第1粘着剤層21aの状態に応じて、第2テープ22の使用の仕方を使用者が選択できる。
第1テープ21と第2テープ22の長さは同じであっても異なっていてもよい。また、第1テープ21及び第2テープ22の長さに関わらず、第1テープ21と第2テープ22とは、止着テープ20の延在方向のどちらかの側にずらされていてもよい。図3及び図4に示すように、第2テープ22は、第2摘み部22gが設けられている側で、第1テープ21の端部を越えて延びていてよい。そのため、図3及び図4に示す例では、第2摘み部22gは、第1テープ21上に直接配置されているのではなく、包装シート10(第1端部領域R1)上に配置されている。第2テープ22の第2摘み部22gが包装シート10上に配置されていることで、第2摘み部22gが摘まみやすくなり、また第2摘み部22gを摘まむ際に誤って第1テープ21も摘まんでしまうことを防止できる。
一方、第1テープ21の第1摘み部21gが設けられている側では、第1テープ21及び第2テープ22の端部の位置が揃っている。これにより、開封時に、止着テープ20を包装シート10(第2端部領域R2)から剥がそうとした場合、重ねられた第1テープ21及び第2テープ22を共に取り扱うことが容易にとなるので、誤って第2テープ22を第1テープ21から剥がしてしまう可能性をさらに低減できる。
<第2実施形態>
次に、包装材50及び包装吸収性物品100の第2実施形態について図7〜図13を参照して説明する。第1実施形態では、止着テープ20の第1テープ21と第2テープ22とが別体になっていたが、第2実施形態は、第1テープ21と第2テープ22とが一体的になっているという点で、第1実施形態と異なる。また、第2実施形態における止着テープ20の機能を説明するために、吸収性物品1の非肌面側に配置されたズレ止め部9、及びズレ止め部9を保護するための剥離シート30を明示する。第2実施形態のその他の構成及び効果は、言及しない限り第1実施形態と同様である。
図7に、第2実施形態による包装吸収性物品100の、包装シート10の長手方向Lに沿って切った断面図を示す。図7は、第1実施形態についての説明において参照した図3に対応する図である。また、図8に、第2実施形態による包装吸収性物品100を展開した状態で、吸収性物品1が配置された側から見た平面図を示す。図8は、第1実施形態についての説明にて言及した図3に対応する図である。
図7及び図8に示すように、吸収性物品1には、長手方向Lに延在する複数のズレ止め部9が設けられている。そして、ズレ止め部9を覆う形状及び大きさを有する剥離シート30が、包装シート10と吸収性物品1との間に配置されている。剥離シートは、ズレ止め部9に対して剥離可能になっており、例えばズレ止め部9に対向する面が剥離加工されているシートからなっていてよい。
図7に示すように、止着テープ20は第1テープ21と第2テープ22とを有しているが、両テープは、第1テープ21の第1摘み部21gが設けられている側、すなわち第1テープ21の自由部21Fの側で接続されている。図示の例では、両テープは、接着剤層25によって接続されているが、接着剤を用いない別の形式で接続されていてもよい(例えば、後述の図16(b))。
第2実施形態における包装材50又は止着テープ20の使い方も、別途言及しない限り、第1実施形態と同様である。開封時には、止着テープ20を、第1テープ21の第1摘み部21gの側で持って持ち上げることができ(図9)、さらに止着テープ20とともに第1端部領域R1を開くことができる(図10)。
図10に示すように、第2実施形態でも、止着テープ20の第2テープ22を、第1テープ21から剥離方向D2で剥離させることができる。図11に、第2テープ22を第1テープ21から剥離させた後の状態を示す。第1テープ21と第2テープ22とは一体的に接続されているので、第2テープ22の剥離によって、第2テープ22が開かれ、第1テープ21の長さと第2テープ22の長さとのほぼ合計の長さを有する連続したテープとなる。本形態では、第1テープ21と第2テープ22とが連続しているので、第2テープ22を紛失してしまう可能性を低減できる。
なお、開封時に、第1テープ21の自由部21Fの側(第1摘み部21gの側)から止着テープ20を剥がさず、第2テープ22を、第2摘み部22gを摘まんで第2テープ22の剥離方向D2に開いた場合でも、第2テープ22を持って引き続き引っ張ることで、第2テープ22と接続している第1テープ21を、包装シート10(第2端部領域R2)から剥がすことができる。このように、第2テープ22を最初に剥がした場合でも、続けて開封動作を行うこともできる。
第2テープ22を剥がして開いた後の状態では、第1テープ21の第1粘着剤層21aが包装シート10の内面IF側に、第2テープ22の第2粘着剤層22aが包装シート10の外面OF側に位置する。そのため、使用者は、吸収性物品の交換時に、使用済み吸収性物品を包むために、新たに露出した第2テープ22の第2粘着剤層22aを使用してもよいし、従来のように第1テープ21の第1粘着剤層21aを使用してもよい。使用者は、使用する粘着剤層を、状況に応じて選択することができる。
第2テープ22を剥離方向D2に剥がすことによって新たに露出した第2テープ22の第2粘着剤層22aを利用する場合、次のような利点が得られる。使用者は、吸収性物品の交換時に、新しい包装吸収性物品100を開封している途中で、すなわち、図11に示すように、第1端部領域R1を開いた状態で、使用済み吸収性物品1aを開封中の包装吸収性物品100の第2端部領域R2の外面に配置することができる。ここで、大抵の吸収性物品の非肌面には粘着性のズレ止め部が設けられているので、使用済み吸収性物品1aを丸めた状態では使用済み吸収性物品1aの外面に粘着性のズレ止め部が露出している。よって、使用済み吸収性物品1aは、粘着性のズレ止め部によって、新しい包装吸収性物品100の包装シート10の第2端部領域R2の外面に貼り付けることができる(図11)。
使用済み吸収性物品1aを貼り付けた後、新しい吸収性物品1を取り出す。続いて、図12に示すように、使用済み吸収性物品1aの周りに包装シート10を巻き付けることができる。その際、包装シート10の外面OFが使用済み吸収性物品1aに対向しているので、包装シート10を巻き付けた後の状態では、包装シート10の内面IFが外側に露出することになる。図13に、使用済み吸収性物品1aを包装シート10である程度巻いた状態を示す。
図13に示す状態から、包装シート10をさらに巻き、端部を矢印の方向に被せて、包装シート10の別領域に止着させるが、その際、包装シート10の別領域に対向するのは、止着テープ20の第2テープ22の第2粘着剤層22aである。よって、十分な粘着力を有する第2テープ22の第2粘着剤層22aを使用して、包装シート10を止着することができる。
このように、本形態では、包装シート10の外面OF側に現れる第2テープ22の第2粘着剤層22aを利用できることから、使用済み吸収性物品1aを包装シート10の外面OFに載せて包装シート10で巻くことができる。よって、に新しい包装吸収性物品100の開封中に、使用済み吸収性物品1aを包装シート10に貼り付けることができるので、吸収性物品の交換作業を狭い場所でも行うことができる。
なお、止着テープ20全体の幅は、好ましくは5〜30mm、より好ましくは10〜20mmであってよい。また、止着テープ20全体の長さは、好ましくは10〜50mm、より好ましくは15〜40mmであってよい。
第1テープ21及び第2テープ22の長さは同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1テープ21及び第2テープ22の幅も同じであってもよいし、異なっていてもよい。但し、止着テープ20の最上層を構成する第2テープ22の幅が、第1テープ21の幅より小さいと、第2テープ22が配置されていることが使用者に明らかとなり、第2テープ22を第1テープ21から剥がす際に剥がしやすい。
なお、第2実施形態における止着テープ20は、第2テープ22の上に剥離可能に配置された第3テープを有していてもよい。ここで、第3テープを、第2テープ22から分離して独立したテープとなるように構成しておくと好ましい。これにより、第2テープ22を第1テープ21から剥がして、使用済み吸収性物品1aを包む際に第1テープ21の第1粘着剤層21aを使用した上、独立した第3テープを別途使用して止着を補強することができる。
<第2実施形態の変形例>
上述のように、第2実施形態においては、図9〜13に示すように、包装シート10の外面OFに使用済み吸収性物品1aを置いて包装シート10で包んだ場合、図13に示すように、包装シート10の内面IFが外部に露出する。ここで、内面IFには、剥離シート30が設けられているので(図8)、吸収性物品1に形成されたズレ止め部の形状若しくは大きさ、又は剥離シート30の形状若しくは大きさによっては、止着テープ20で止着する際に、第2テープ22の第2粘着剤層22aを剥離シート30に貼り付けることになる。そして、第2粘着剤層22a又は剥離シート30の構成によっては、第2粘着剤層22aが十分に貼り付かない場合がある。
これに対し、図14(a)に示すように、止着テープ20を、包装吸収性物品200の平面視で、剥離シート30の外側に配置することができる。これにより、図11〜図13を参照して説明したように、包装シート10の外面OFに使用済み吸収性物品1aを配置して包装シート10を巻き付け、止着テープ20で止着しようとした際、止着テープ20を、包装シート10の内面IFの、剥離シート30が配置されていない場所に貼り付けることができる(図14(b))。そのため、より確実に、包装シート10の端部領域をより確実に止着でき、使用済み吸収性物品1aが丸められ包装シート10で包まれたコンパクトな状態をより確実に維持できる。
図14に示す例の場合、止着テープ20が、上述の第3テープ、すなわち第2テープ22の上に設けられた分離可能なテープを有すると好ましい。使用済み吸収性物品1aを包装シート10で包んだ際、図14(b)に示すように、止着テープ20が幅方向Wの一方の端部付近に配置されるため、独立した第3テープを用いて幅方向Wの他方の端部付近をさらに止着することで、外側に重ねられた端部領域を開きにくくできる。
また、別の変形例を図15に示す。図15(a)に、止着テープ20に、止着テープ20の延在方向に沿った易破断線28が形成された包装吸収性物品300の平面図を示す。易破断線28は、使用者の通常の力で破断できる線であり、ミシン目等で形成することができる。易破断線28は、少なくとも第2テープ22に形成されている。また、易破断線28は、第2テープ22の第2摘み部22g側の端部(第1テープ21の固定部21S側の端部)から、第2摘み部22gと反対側の端部(第1テープ21の自由部21F側の端部)の手前まで延在する線であってよい。
易破断線28が設けられていることで、第2テープ22を第1テープ21から剥がした後、図15(b)に示すように、易破断線28で第2テープ22を、第2テープ22の延在方向に沿って破断させることができる。これにより、第2テープ22が幅方向に分割され、止着テープ20全体としては、先端側が2つに枝分かれした形状となり得る。これにより、使用済み吸収性物品1aを包装シート10で包んだ後、端部領域を別領域に止着させる際、第2テープ22が分割されて形成された各部分を幅方向W外方に伸ばして、第2テープ22の第2粘着剤層22aを、剥離シート30の幅方向W外側に接触させることができる。第2粘着剤層22aを包装シート10の内面IFの剥離シート30のない部分に貼り付けることができるので、包装シート10をより確実に止着でき、使用済み吸収性物品1aが包装シート10でコンパクトに包まれた状態をより確実に維持できる。
図15の例では、易破断線28は、第2テープ22にのみ形成されているが、第2テープ22及び第1テープ21の自由部21Fに形成されていてもよい。これにより、第2テープ22を第1テープ21から剥がした後、第2テープ22から第1テープ21にわたって切れ目を形成することができる。その場合、接着剤層25も易破断線28に対応させて分断可能にしておくか、或いは第1テープ21及び第2テープ22を連続した材料で形成すること(図16(b))が好ましい。
また、図15に示すように、第2テープ22を易破断線28で破断させて幅方向W外方に伸ばす例では、少なくとも第2テープ22を、好ましくは第2テープ22及び第1テープ21を、伸長性の、又は塑性変形可能な材料で構成することができる。また、止着テープ20の長さを長くするか、或いは第2テープ22の長さを第1テープ21の長さより長くしてもよい。
さらに、図16に、止着テープ20の変形例を示す。図16に示す止着テープ20はいずれも、第1テープ21と第2テープ22とが、第1テープ21の第1摘み部21gの側で一体的に接続された例(第2実施形態)である。図16(a)の例では、第2テープ22が、接着剤層25が設けられている位置を越えて延長され、第1テープ21の第1摘み部21gの側の端部全体を包むように設けられている。これにより、開封時に止着テープ20を開封方向D1に開く場合に、第1テープ21の第1摘み部21gを包む第2テープ22を持って止着テープ20を持ち上げることができる。本例によれば、第1摘み部21g側の厚みが増すので、開封時に止着テープ20を剥がしやすくなる。また、開封時に第2テープ22のみ剥がしてしまう可能性も低減できる。
図16(b)の例では、第1テープ21と第2テープ22とが接着剤を介してではなく、連続した材料で構成され、折り曲げられている。そのため、第1テープ21と第2テープ22との結合は強固となり、第2テープ22を剥離方向D2に第1テープ21から剥がした場合にも第2テープ22が離脱してしまう可能性を低減できる。なお、本例では、第1テープ21の第1摘み部21gは、テープを折り返すことではなく、図示のように第1粘着剤層21aを端部に形成しないことによって、又は粘着剤層の粘着性を弱める又はなくす処理を端部に施すことによって形成される。
1 吸収性物品
1a 使用済み吸収性物品
9 ズレ止め部
10 包装シート
11 包装シートの長手方向一端
12 包装シートの長手方向他端
15 シール部
20 止着テープ
21 第1テープ
21a 第1粘着剤層
21g 第1摘み部
21F 自由部
21S 固定部
22 第2テープ
22a 第2粘着剤層
22g 第2摘み部
25 接着剤層
28 易破断線
30 剥離シート
100、200、300 包装吸収性物品
D1 止着テープの剥離方向(開封方向)
D2 第2テープの剥離方向
IF 包装シートの内面
FL1 第1折り線
FL2 第2折り線
L 包装シートの長手方向
OF 包装シートの外面
R1 第1端部領域
R2 第2端部領域
R3 中央領域
W 包装シートの幅方向

Claims (7)

  1. 吸収性物品を包装するための包装シートと、
    前記包装シートによって吸収性物品が包装された状態で、前記包装シートの一端部領域を前記包装シートの別領域に止着する止着テープと
    を備えた包装材であって、
    前記止着テープが、前記一端部領域の外面及び前記別領域の外面にわたって貼着される第1テープと、前記第1テープに剥離可能に貼着された第2テープとを備え、
    前記第1テープが、前記一端部領域の外面に貼着される固定部と、前記別領域の外面に剥離可能に貼着される自由部とを有し、前記自由部側に第1摘み部を有し、
    前記第2テープが、前記第1摘み部とは反対側に第2摘み部を有する、包装材。
  2. 前記包装シートが細長形状を有し、長手方向の一端を含む第1端部領域と、他端を含む第2端部領域と、前記第1端部領域と前記第2端部領域との間の中央領域とを有し、
    前記吸収性物品が包装された状態で、前記第1端部領域の内面が前記第2端部領域の外面と対向するように、前記第1端部領域及び前記第2端部領域が前記長手方向に折り返され、
    前記一端部領域が前記包装シートの前記第1端部領域であり、前記別領域が前記第2端部領域である、請求項1に記載の包装材。
  3. 前記第2テープが、前記第1テープから別体となるよう分離可能である、請求項1又は2に記載の包装材。
  4. 前記第1テープが、前記第2テープと、前記第1テープの前記自由部側の端部で一体的に接続されている、請求項1又は2に記載の包装材。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の包装材と、
    前記包装材によって包装された吸収性物品とを備えた包装吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が、装着中に下着からのズレを防止するズレ止め部を備え、
    前記ズレ止め部を覆い前記ズレ止め部から剥離可能に配置され、且つ前記包装シートに剥離不能に接着された剥離シートをさらに備える、包装吸収性物品。
  6. 前記吸収性物品が包装された状態で、平面視で、前記止着テープが、前記剥離シートの外側に配置されている、請求項5に記載の包装吸収性物品。
  7. 少なくとも前記第2テープに、前記止着テープの延在方向に沿った易破断線が形成されている、請求項5に記載の包装吸収性物品。
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