JP2023018807A - 包装吸収性物品 - Google Patents

包装吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2023018807A
JP2023018807A JP2021123089A JP2021123089A JP2023018807A JP 2023018807 A JP2023018807 A JP 2023018807A JP 2021123089 A JP2021123089 A JP 2021123089A JP 2021123089 A JP2021123089 A JP 2021123089A JP 2023018807 A JP2023018807 A JP 2023018807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent article
packaging sheet
region
sealing tape
packaged absorbent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021123089A
Other languages
English (en)
Inventor
恵 葭葉
Megumi Ashiba
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2021123089A priority Critical patent/JP2023018807A/ja
Publication of JP2023018807A publication Critical patent/JP2023018807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Abstract

【課題】包装シートを構成する材料に関わらず、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破損することを抑制する包装吸収性物品を提供する。【解決手段】本発明の一態様は、包装シートと、前記包装シートに対して剥離シートを介して剥離可能に取り付けられ、前記包装シートで包装された包装吸収性物品と、を含む包装吸収性物品であって、前記包装シートは、前記包装シートの長手方向の一端を含む第1領域と、前記長手方向の他端を含む第2領域と、を有し、前記第1領域を、前記第2領域の外面に重ねることによって折り畳まれ、前記第1領域の外面及び第2領域の外面にわたって封止テープが貼着されており、前記第1領域の内面に、前記剥離シートを固定する接着剤層が設けられ、前記第1領域は、平面視で、前記長手方向における、少なくとも前記封止テープの前記接着剤層側の端部と前記接着剤層の前記封止テープ側の端部との間に、前記包装吸収性物品の開封時に破損し難い耐破損部が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、包装吸収性物品に関する。
一般的に、生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッドといった吸収性物品は、衛生面から、また持ち運びを便利にするために、包装シートによって包装された状態で提供されている。
このような包装された吸収性物品(包装吸収性物品、又は吸収性物品の個別包装体)としては、例えば、特許文献1に、熱可塑性樹脂からなる第1層と該第1層よりも耐熱性の高い樹脂からなる第2層とを含むラミネートフィルムにおける該第1層の表面に剥離処理層を設けてなり、吸収性物品を個別包装する際に該剥離処理層同士又は該剥離処理層と該ラミネートフィルムにおける該剥離処理層と反対側の表面とが対向、接触した状態でヒートシールされて用いられることを特徴とする吸収性物品の個別包装体用包装材料が記載されている。
特許文献1には、第1層に熱可塑性樹脂層を用い、第2層以降に該熱可塑性樹脂よりも耐熱性の高い樹脂を用いることにより、ヒートシール性が良好となり、吸収性物品の個別包装体を開封する際の取出性が容易となり、更に包装材料の破れや伸びが生じなくなることが記載されている。
特開平9-154880号公報
近年、脱プラスチックの動きが高まる中で、包装資材や包装容器を、多くの場合、非常に高い強度とは言い難い、環境負荷の低い天然由来材料やリサイクル可能な材料へ置き換えることが求められている。しかしながら、特許文献1に記載された吸収性物品包装体では、実質的に包装材料全体の強度を高めることで、包装材料の破れや伸びが生じないようにしており、従来から使用されている包装材料を用いる場合や環境負荷の低い天然由来材料やリサイクル可能な材料を選択する場合については考慮されていない。
本発明の一態様は、包装シートを構成する材料に関わらず、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破損することを抑制する包装吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、包装シートと、前記包装シートに対して剥離シートを介して剥離可能に取り付けられ、前記包装シートで包装された包装吸収性物品と、を含む包装吸収性物品であって、前記包装シートは、前記包装シートの長手方向の一端を含む第1領域と、前記長手方向の他端を含む第2領域と、を有し、前記第1領域を、前記第2領域の外面に重ねることによって折り畳まれ、前記第1領域の外面及び第2領域の外面にわたって封止テープが貼着されており、前記第1領域の内面に、前記剥離シートを固定する接着剤層が設けられ、前記第1領域は、平面視で、前記長手方向における、少なくとも前記封止テープの前記接着剤層側の端部と前記接着剤層の前記封止テープ側の端部との間に、前記包装吸収性物品の開封時に破損し難い耐破損部が形成されている。
上記第一の態様によれば、包装吸収性物品の開封時に力がかかり破損し易い部分である、平面視で、長手方向における、封止テープの接着剤層側の端部と接着剤層の封止テープ側の端部との間の包装シートに、耐破損部が形成されている。これにより、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破損することを抑制することができる。さらに、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破損することを抑制することができるため、スムーズに開封することができ、廃棄時に包装シートで使用済みの吸収性物品を包むことができる。なお、本明細書において「破損」とは、破れ、又は折れ、伸び等の変形を意味する。
また、本形態によれば、例えば、天然由来材料等、樹脂に比べて強度が比較的低い材料から構成された包装シートであっても、破損し易い部分に耐破損部を形成することにより、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破損することを抑制することができる。即ち、従来からから使用されている材料を含め、包装シートを構成する材料に関わらず、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破損することを抑制することができる。
本発明の第二の態様は、前記耐破損部は、前記第1領域の他の部分より剛性が高い高剛性部を含む。
上記第二の態様によれば、包装吸収性物品の開封時に包装シートが変形することを抑制することができる。よって、包装シートが変形することにより破れることを抑制することができる。なお、包装シートにおいては、多くの場合、剛性を高めることにより包装シートの強度を高めることができるので、本明細書において、「高剛性」とは、剛性が高いこと及び強度が高いことを含む。
本発明の第三の態様は、前記高剛性部は、前記包装シートの幅方向全域に形成されている。
上記第三の態様によれば、包装吸収性物品を開封する際に使用者が偏った力の入れ方をしても、包装シートが変形することを抑制することができる。よって、包装シートが変形することにより破れることを抑制することができる。
本発明の第四の態様は、前記高剛性部は、圧搾された圧搾部を有する。
上記第四の態様によれば、高剛性部を、包装シートの所望の部分に形成することができる。また、包装シートを構成する材料に関わらず、高剛性部を形成することができる。
本発明の第五の態様は、前記耐破損部は、増強剤塗布部を有する。
上記第五の態様によれば、耐破損部は、増強剤が塗布された増強剤塗布部を有することにより、剛性又は強度を高めることができる。また、耐破損部を、包装シートの所望の部分に形成することができる。さらに、包装シートを構成する材料に関わらず、耐破損部を形成することができる。
本発明の第六の態様は、前記耐破損部は、撥水性を有する。
上記第六の態様によれば、耐破損部は、撥水性を有することにより、例えば、手が濡れている場合であっても耐破損部が濡れることを防ぐことができるので、包装シートが紙等の濡れに対する強度が比較的低い材料の場合であっても、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破れることを抑制することができる。また、廃棄時に包装シートで使用済みの吸収性物品を包む際、経血の染み出しを防止することができ、衛生的に廃棄することができる。
本発明の第七の態様は、平面視において、前記耐破損部と、前記封止テープ及び/又は前記接着剤層とは重なる。
上記第七の態様によれば、包装吸収性物品の開封時に力がかかり破損し易い部分である、平面視で、長手方向における、封止テープと接着剤層との間の全域に耐破損部を形成でき、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破れることをより抑制することができる。
本発明の第八の態様は、前記耐破損部は、前記封止テープの前記接着剤層側の端部と、前記接着剤層の前記封止テープ側の端部との距離が15mm以下に形成されている。
上記第八の態様によれば、包装吸収性物品の開封時に力がかかり破損し易い部分である、平面視で、長手方向における、封止テープの接着剤層側の端部と接着剤層の封止テープ側の端部との間の包装シートの面積を小さくすることができる。換言すると、包装シートの、封止テープ及び接着剤層と接着していない部分を減らすことができる。
また、封止テープを引っ張って開封する際、封止テープを引っ張る方向が長手方向からずれる場合がある。そうすると、第1領域の短手方向の端部にねじり力(剪断力)が作用し、封止テープの接着剤層側の端部と、接着剤層の前記封止テープ側の端部との間が破損する可能性が生じる。平面視で、長手方向における、封止テープの接着剤層側の端部と、接着剤層の前記封止テープ側の端部との距離が大きい程、破損する可能性が大きくなるが、封止テープの端部と粘着剤層との距離を短くすることにより、破損する可能性を低減することができる。これにより、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破損することを抑制することができる。
本発明の第九の態様は、前記包装シートは、天然由来材料から構成されている。
上記第九の態様によれば、脱プラスチックを推進し、環境負荷を低減することができる。
本発明の一態様によれば、包装シートを構成する材料に関わらず、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破損することを抑制する包装吸収性物品を提供することができる。
本発明の一実施形態による包装吸収性物品の平面図である。 図1のI-I線断面図である。 図1に示す包装吸収性物品が展開された状態を、吸収性物品が載置されている側から見た平面図である。 圧搾部の他の例を示す図である。 耐破損部の第一変形例を示す図である。 耐破損部の第二変形例を示す図である。 耐破損部の第三変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、特に説明がない限り、同一の又は対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。また、図面は、発明の理解を助けるための模式的なものである。
(包装吸収性物品)
図1は、本発明の一実施形態による包装吸収性物品100の平面図を示す。図2は、図1のI-I線断面図を示す。また、図3は、図1に示す包装吸収性物品100が展開された状態を、吸収性物品1が載置されている側から見た平面図を示す。図4は、圧搾部22の他の例を示す図である。
図1~図3に示すように、包装吸収性物品100は、包装シート10と、包装シート10に対して剥離シート40を介して剥離可能に取り付けられ、包装シート10によって包装された吸収性物品1とを含む。別言すれば、包装吸収性物品100は、1枚の包装シート10に1つの吸収性物品1を収容した個別包装体である。包装吸収性物品100は、広げた包装シート10に吸収性物品1を載置し、包装シート10の一方向の両端の領域が重なるようにして包装シート10を吸収性物品1とともに、吸収性物品1が載置されている側へと折り畳むことによって、すなわち包装シート10を吸収性物品1とともに少なくとも巻き三つ折りすることによって、得ることができる。
より具体的には、包装シート10は、包装シート10の長手方向(第1方向)D1の一端11を含む第1領域R1と、包装シート10の長手方向D1の他端12を含む第2領域R2とを備え、第1領域R1と第2領域R2との間の領域を第3領域R3とする。第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3の内面には、剥離シート40を固定する接着剤層30、31、32が設けられている。なお、図1、及び図4~図7では、接着剤層31、32は図示されていない。吸収性物品1は、非肌面にズレ止め用粘着部を有し、ズレ止め用粘着部によって、剥離シート40上に剥離可能に取り付けられている。そして、第1領域R1を第2領域R2の外面に重ねることによって、吸収性物品1を包み込むことができる。その際、第1領域R1は、長手方向D1と直交する短手方向(第2方向)D2に沿って延びる第1折り線L1にて折り返される。また、第2領域R2は、第1領域R1が折り返される前に、短手方向D2に沿って延びる第2折り線L2にて折り返される。
第2領域R2を第2折り線L2にて折り返す際、長手方向D1の他端12が、第1領域R1の第1折り線L1に達するように折り畳まれてもよいし、図1に示すように、他端12が第1折り線L1から離れた位置となるように折り畳まれてもよい。また、第1領域R1を第1折り線L1にて折り返す際、包装シート10の長手方向D1の一端11が、第2折り線L2を越えて第2領域R2からはみ出さないことが好ましい。包装シート10の端の2領域を重ね合せるこのような包装方法は簡単であり、且つ吸収性物品を外部環境に晒されない状態で確実に封入することができるので、好ましい。
(吸収性物品)
本発明の実施形態において用いられる吸収性物品1は、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、軽失禁用パッド等であってよい。本明細書では、吸収性物品1は平面視で細長形状を有しているが、吸収性物品1の平面視形状は図示のものに限られない。吸収性物品1は、例えば、包装シートとともに折り畳まずに包装シートによって包装される形状のもの、例えば正方形を含む正多角形、円形等の形状の体液吸収パッド等であってもよい。吸収性物品1が細長形状である場合、吸収性物品1の全長は、140~430mmとすることができ、吸収性物品1の幅は50~120mmとすることができる。
吸収性物品1は、液不透過性の裏面シート、吸収体、及び液透過性の表面シートがこの順に積層されてなる構造を有していてよい。裏面シートとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シート等の少なくとも遮水性を有するシート材を用いることができる。ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布の積層シート等を用いることができる。また、透湿性を有するものが用いられてもよい。
表面シートとしては、有孔又は無孔の不織布や多孔性プラスチックシート等が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維、及びこれらの混紡繊維、並びに綿等の天然繊維を単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
吸収体は、体液を吸収して保持できる材料であれば限定されないが、綿状パルプと吸水性ポリマーとを含むことが好ましい。吸水性ポリマーとしては、高吸水ポリマー粒状粉(superabsorbent polymer(SAP))、高吸水ポリマー繊維(superabsorbent fiber(SAF))及びこれらの組合せを用いることができる。パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられる。
吸収体の厚みは、0.5~25mmの範囲内とすることができ、1.5~6.5mmの範囲であると好ましい。吸収体は、体液排出口に対応させる領域(体液排出口対応領域)や、体液排出口対応領域より後方の、臀部の溝に対向する領域を、膨出させた構造とすることもできる。
上記吸収体は、表面シート及び裏面シートからはみ出さない寸法及び形状を有し、吸収体の前方及び後方の端縁部では、裏面シートと表面シートとの外縁がホットメルト等の接着剤やヒートシール、超音波シール等の接着手段によって接合されている。また、吸収体の側方の外方においては、幅方向両端部に長手方向に沿ってサイド不織布が設けられていてもよい。サイド不織布としては、撥水処理不織布又は親水処理不織布を使用することができる。
(包装シート)
包装シート10の形状は特に限定されないが、図3に示すように展開された状態(折り畳まれていない状態)で細長形状、例えば長方形、長楕円形等を有するものであると好ましい。これにより、細長形状で且つ平面状の吸収性物品1を衛生的に包装することができる。
包装シート10の寸法は、包装する吸収性物品1の大きさや形状によるが、例えば、包装シート10を広げた状態で、長手方向D1の長さ(単に長さと呼ぶ場合がある)は100~450mmとすることができ、長手方向D1に直交する短手方向D2の長さ(単に幅と呼ぶ場合がある)は70~250mmとすることができる。
なお、長さが比較的長い吸収性物品を包装する場合には、吸収性物品の長さに合わせて、長さのより長い包装シート10を使用することができる。その場合、第2領域R2の長さを第3領域R3の長さよりも長くしておき、第2領域R2を折り畳む際に、まず第2領域R2を、第2折り線L2と他端12との間の位置にする短手方向D2に沿って延びる第3折り線にて吸収性物品が載置された側に折り込み、その後、第2折り線L2にて第2領域R2全体を、続いて第1折り線L1にて第1領域R1を折り畳み、全体として四つ折りされた包装吸収性物品を得ることができる。
包装シート10を構成する材料は、特に限定されないが、環境負荷を低減し、脱プラスチックを推進できる観点から、植物繊維(パルプ)、レーヨン、コットン、リヨセル等の天然由来材料であることが好ましい。包装シート10の形態は、特に限定されないが、例えば、紙、不織布、フィルム、ラミネート等が挙げられる。
包装シート10に紙を用いた場合、環境負荷を低減できると共に、独特の風合いを付与できるという点で好ましい。なお、本明細書において、紙とは、植物繊維その他の繊維を膠着剤で膠着させて平板状にしたものを指すことができる。特に、植物繊維(パルプ)を主原料としたもの、例えば含有繊維のうち植物繊維が50%以上であるもの、好ましくは80%以上であるものを指すことができる。紙に含まれるパルプの種類としては、木材パルプ、非木材パルプ、古紙パルプが含まれていてよく、これらは、機械パルプ、化学パルプのいずれであってもよい。紙には、添加剤が添加されていてもよい。さらに、包装シート10に用いられる具体的な紙の例としては、未晒紙、洋紙、和紙、加工紙、合成紙等の様々な種類の紙を挙げることができる。また、従来他の用途で使用されている紙、例えば、新聞用紙、印刷用紙(上質紙を含む)、筆記用紙、図画用紙、包装用紙、薄葉紙、雑種紙等と呼ばれる紙を未加工で又は加工して用いることもできる。
包装シート10の材料として紙を用いた場合には、吸収性物品を包装する際に折り畳みやすく、包装された後の状態を維持しやすくするために、包装シート10は、目付の低い薄葉紙とすることができる。薄葉紙は、薄口模造紙、インディアンペーパー、ライスペーパー(タバコ用巻紙等として使用)、グラシン紙、ティシュペーパー、トイレットペーパー、ろ紙等であってもよい。また、包装シート10は、抄紙後に加工が施されたものであってもよい。上記加工とは、例えば、クレープ加工、エンボス加工、カレンダー加工、撥水加工、スリット加工、プライ加工、印刷加工等が挙げられる。クレープ加工やエンボス加工を行うことにより、強度及び柔軟性をともに向上させることができる。
包装シート10の材料として紙を用いた場合、包装シートの目付は、好ましくは50g/m以下、より好ましくは40g/m以下、さらに好ましくは30g/m以下、20g/m以下、11g/m以下、8g/m以下とすることができる。また、包装シート10の目付の下限は、包装シート10として機能する限りは特に限定されないが、好ましくは5g/m以上、より好ましくは10g/m以上とすることができる。また、紙製の包装シート10の厚みは、好ましくは40~200μm、より好ましくは100~200μmとすることができる。
包装シート10に不織布を用いた場合、風合いやソフト感等を向上させることができ、好ましい。用いられる不織布としては、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布等が好ましく、これらの不織布の層を組み合わせ複数積層させたものを用いることもできる。また、不織布を構成する繊維は、天然由来材料であることが好ましいが、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン等のポリアミド等であってもよい。
包装シート10としては、1枚の包装シート10が、上述の材料からなる単層のシートであってもよいし、1枚の包装シート10が、異なる材料からなる複数の層を積層させてなる積層シートであってもよい。よって、例えば、上述の紙製のシートに、フィルムをラミネートさせて構成したものであってもよい。
包装吸収性物品100には、図1に示すように、短手方向D2の両縁部に、剥離可能なシール部15、15が形成されている。シール部15、15によって、吸収性物品1が外部に対して露出することを防止し、また包装吸収性物品100の内側にゴミ等が侵入することも防止できる。シール部15、15は、例えばヒートシール、超音波シール、圧着等によって、或いは接着剤によって形成されていてよい。
(封止テープ)
包装吸収性物品100には、吸収性物品1が包装シート10によって包まれた後に、封止テープ50が設けられている(図1~図3)。封止テープ50は、包装シート10との対向面に粘着剤層を備えた粘着テープである。粘着テープは、ある程度の時間経過後でも包装シート10の外面に対して着脱自在なテープである。
封止テープ50は、第2領域R2の外面に重ねられた第1領域R1から第2領域R2にわたって貼着されている。別言すれば、封止テープ50は、包装シート10の外面に、第1領域R1に含まれる包装シート10の長手方向D1の一端11を跨るように貼着されている。封止テープ50を設けることで、第1領域R1を第2領域R2に少なくとも部分的に留めておき、第1領域R1が開かないようにすることができる。そのため、包装吸収性物品100の開封前に、第1領域R1と第2領域R2との間からゴミ等が侵入することを防止できる。また、第1領域R1と第2領域R2との間に誤って手や物が入り、第1領域R1が第2領域R2から剥がされてしまうことも防止できる。
また、封止テープ50は、第1領域R1の外面側に位置する固定部52と、第2領域R2の外面側に位置する把持部51を有する。包装吸収性物品100の開封時には、通常、包装シート10の第2折り線L2付近を一方の手で持って、封止テープ50の第2領域R2に貼着されている把持部51を他方の手で持って引っ張り、封止テープ50を第2領域R2から剥がす。そして、封止テープ50をさらに引っ張ると、シール部15、15のシールが解除されるが、封止テープ50の第1領域R1に貼着されている固定部52は第1領域R1に貼着されたままに維持される。よって、引き続き封止テープ50を引っ張ることで、第1領域R1が封止テープ50とともに持ち上げられて第2領域R2から剥がされて、包装吸収性物品100を展開することができる。
なお、封止テープ50の把持部51の端部51aは、包装シート10に貼着されていなくてもよい。例えば、図1~図3に示すように、封止テープ50の把持部51側の端が折り返され、封止テープ50の外面(粘着剤層のない面)が包装シート10に対向する端部51aが形成されていてよい。これにより、使用者は包装吸収性物品100の開封時に、端部51aを摘まんで封止テープ50の把持部51を容易に持ち上げることができる。
封止テープ50の形状は特に限定されないが、幅が一定の長方形又は正方形であってよい。封止テープ50の幅は、好ましくは5~30mm、より好ましくは10~20mmであってよい。また、封止テープ50の全体の長さは、好ましくは10~50mm、より好ましくは15~40mmであってよい。
(耐破損部)
包装シート10の第1領域R1には、平面視で、長手方向D1における、少なくとも封止テープ50の接着剤層30側の端部52aと接着剤層30の封止テープ50側の端部30aとの間に、包装吸収性物品100の開封時に破損し難い耐破損部20が形成されている。
包装シート10が紙又は不織布等である場合、繊維配向が幅方向D2であり、包装シート10がフィルム等の場合、延伸方向が幅方向D2であるため、長手方向D1の強度が相対的に弱い。特に、封止テープ50の接着剤層30側の端部52a(固定部52の端部)と接着剤層30の封止テープ50側の端部30aとの間は、平面視で包装シート10が封止テープ50及び接着剤層30と重なっておらず、第1領域R1の他の部分より相対的に強度が弱い部分になっている。第1領域R1のこの部分は、包装吸収性物品の開封時、使用者が封止テープ50の把持部51を把持し引っ張り、第1領域R1が封止テープ50とともに持ち上げられて第2領域R2から剥がされることにより、力がかかるため破損し易い。この破損し易い部分に、耐破損部20が形成されていることにより、包装吸収性物品100の開封時に包装シート10が破損することを抑制することができる。さらに、包装吸収性物品100の開封時に包装シート10が破損することを抑制することができるため、スムーズに開封することができ、廃棄時に包装シート10で使用済みの吸収性物品1を包むことができる。
なお、耐破損部20は、平面視で、長手方向D1において、封止テープ50の接着剤層30側の端部52aと接着剤層30の封止テープ50側の端部30aとの間を越えて形成されていてもよく、第1領域R1全域に形成されていてもよい。
また、特に、天然由来材料等、樹脂に比べて強度の低い材料から構成された包装シート10であっても、破損し易い部分に耐破損部20を形成することにより、包装吸収性物品100の開封時に包装シート10が破損することを抑制することができる。即ち、包装シート10を構成する材料に関わらず、包装吸収性物品100の開封時に包装シートが破損することを抑制することができる。
耐破損部20は、第1領域の他の部分より剛性が高い高剛性部21を含んでいることが好ましい。耐破損部20は、高剛性部21を含んでいることにより、包装吸収性物品100の開封時に包装シート10が変形することを抑制することができる。よって、包装シート10が変形することにより破れることを抑制することができる。
高剛性部21は、包装シート10の厚み方向に圧搾された圧搾部(エンボス)22を有していてよい。圧搾部22は、複数、間欠して形成されていてよい。圧搾部22の平面視形状は、特に限定されず、円形、四角形、ひし形、ハート等であってよく、デザイン性を持たせてもよい。高剛性部21が圧搾部22を有していることにより、包装シート10の所望の部分に高剛性部21を形成することができる。また、包装シート10を構成する材料に関わらず、包装シート10に高剛性部21を形成することができる。また、圧搾部22は、図4に示す例のように、クロスパターン等、連続的なパターンであってもよい。これにより、圧搾部22を広い領域に効率的に形成することができる。
高剛性部21(耐破損部20)は、包装シート10の幅方向D2全域に形成されていることが好ましい。これにより、包装吸収性物品100を開封する際に使用者が偏った力の入れ方をしても、包装シート10が変形することを抑制することができる。よって、包装シート10が変形することにより破れることを抑制することができる。
また、高剛性部21(耐破損部20)は、長手方向D1においては、平面視で、封止テープ50及び接着剤層30の少なくともいずれかと重なるように形成されていることが好ましい。平面視において、高剛性部21と、封止テープ50及び接着剤層30との長手方向D1の重なりは、5mm以上であることが好ましく、15mm以上であることがより好ましい。これにより、長手方向において、包装吸収性物品100の開封時に力がかかり破損し易い部分の全域に高剛性部21(耐破損部20)を形成でき、包装吸収性物品100の開封時に包装シート10が変形することをより抑制でき、また、包装シート10が破れることをより抑制することができる。
(耐破損部の変形例)
図5は、耐破損部20の第一変形例を示す図である。図6は、耐破損部20の第二変形例を示す図である。図7は、耐破損部20の第三変形例を示す図である。
図5に示す例のように、耐破損部20は、増強剤が塗布された増強剤塗布部23を有していてもよい。増強剤としては、例えば、セルロースナノファイバーが挙げられる。増強剤塗布部23は、例えば、公知の塗布方法を用いて、増強剤を包装シート10に塗布することにより形成できる。塗布方法としては、印刷加工、噴霧器による噴霧等が挙げられる。増強剤塗布部23を有することにより、包装シート10の剛性又は強度を、増強剤を塗布していない部分に対して高めることができ、包装吸収性物品300の開封時に包装シート10が破れることを抑制することができる。また、耐破損部20を、包装シート10の所望の部分に形成することができる。さらに、包装シート10を構成する材料に関わらず、耐破損部20を形成することができる。
耐破損部20は、撥水加工を施すことにより撥水性を有していてもよい。例えば、シリコーン系樹脂、パラフィン系樹脂、フッ素樹脂等を含む撥水剤を、包装シート10に塗布することにより撥水加工を施すことができる。また、上述のセルロースナノファイバーは、撥水性を有するため、増強剤及び撥水剤として機能し、セルロースナノファイバーを塗布することにより、剛性又は強度を高めると共に、撥水性を付与することができる。耐破損部20は、撥水性を有することにより、例えば、手が濡れている場合であっても耐破損部20が濡れることを防ぐことができるので、包装シート10が紙等の濡れに対する強度が比較的低い材料の場合であっても、包装吸収性物品の開封時に包装シートが破れることを抑制することができる。また、廃棄時に包装シートで使用済みの吸収性物品を包む際、撥水性を有することにより、経血の染み出しを防止することができ、衛生的に廃棄することができる。
図6に示す例のように、耐破損部20は、包装シート10の外面側から視認可能な印刷部24を有していてもよい。印刷部24は、例えば、包装シート10に商品名、商品ブランド名、デザイン性のある模様等の印刷加工を施すことにより形成できる。印刷加工としては、例えば、フレキソ印刷、グラビア印刷等が挙げられる。印刷を行うことでインクが追加され、補強されるので、印刷加工を施した部分の包装シート10の剛性又は強度を、印刷加工を施していない部分に対して高くすることができ、包装吸収性物品400の開封時に包装シート10が破れることを抑制することができる。また、包装吸収性物品400に商品名の視認性、又はデザイン性を付与することができる。
図7に示す例のように、耐破損部20は、封止テープ50の接着剤層30側の端部52aと、接着剤層30の封止テープ50側の端部30aとの距離Aが、15mm以下に形成されていてもよい。図7に示す例は、距離Aが短い点、高剛性部21、増強剤塗布部23、又は印刷部24が形成されていない点で、図1及び図4~図6に示す例と異なる。これにより、包装吸収性物品500の開封時に力がかかり破損し易い部分である、平面視で、長手方向における、封止テープ50の接着剤層30側の端部52aと接着剤層30の封止テープ50側の端部30aとの間の包装シート10の面積を小さくすることができる。換言すると、包装シート10の、封止テープ50及び接着剤層30と接着していない部分を減らすことができる。
また、封止テープ50を引っ張って開封する際、封止テープ50を引っ張る方向が長手方向D1からずれる場合がある。そうすると、シール部15が解除された第1領域R1の短手方向D2の端部にねじり力(剪断力)が作用する。特にシール部15の解除が進行する部分の距離Aが長いほど、また長手方向D1とのずれが大きくなるほど、剪断力が大きくなり、包装シート10の短手方向D2の端部に破損が発生する可能性が生じる。よって、距離Aを短くすることにより包装シート10の短手方向D2の端部からの破損の可能性を低く抑えることができる。これにより、包装吸収性物品500の開封時に包装シート10が破損することを抑制することができる。
なお、耐破損部20は、図1及び図4~図6に示す例を組み合わせて構成されていてもよい。
以上の通り、実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え、変更などを行うことが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 吸収性物品
10 包装シート
11 長手方向の一端
12 長手方向の他端
15 シール部
20 耐破損部
21 高剛性部
22 圧搾部
23 増強剤塗布部
24 印刷部
30、31、32 接着剤層
30a 接着剤層の封止テープ側の端部
40 剥離シート
50 封止テープ
51 把持部
51a 把持部の端部
52 固定部
52a 封止テープの接着剤層側の端部
100、200、300、400、500 包装吸収性物品
D1 包装シートの第1方向
D2 包装シートの第2方向
L1 第1折り線
L2 第2折り線
R1 第1領域
R2 第2領域
R3 第3領域

Claims (9)

  1. 包装シートと、
    前記包装シートに対して剥離シートを介して剥離可能に取り付けられ、前記包装シートで包装された包装吸収性物品と、を含む包装吸収性物品であって、
    前記包装シートは、前記包装シートの長手方向の一端を含む第1領域と、前記長手方向の他端を含む第2領域と、を有し、
    前記第1領域を、前記第2領域の外面に重ねることによって折り畳まれ、前記第1領域の外面及び第2領域の外面にわたって封止テープが貼着されており、
    前記第1領域の内面に、前記剥離シートを固定する接着剤層が設けられ、
    前記第1領域は、平面視で、前記長手方向における、少なくとも前記封止テープの前記接着剤層側の端部と前記接着剤層の前記封止テープ側の端部との間に、前記包装吸収性物品の開封時に破損し難い耐破損部が形成された、包装吸収性物品。
  2. 前記耐破損部は、前記第1領域の他の部分より剛性が高い高剛性部を含む、請求項1に記載の包装吸収性物品。
  3. 前記高剛性部は、前記包装シートの幅方向全域に形成されている、請求項2に記載の包装吸収性物品。
  4. 前記高剛性部は、圧搾された圧搾部を有する、請求項2又は3に記載の包装吸収性物品。
  5. 前記耐破損部は、増強剤塗布部を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の包装吸収性物品。
  6. 前記耐破損部は、撥水性を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の包装吸収性物品。
  7. 前記耐破損部と、前記封止テープ及び/又は前記接着剤層とは重なる請求項1から6のいずれか一項に記載の包装吸収性物品。
  8. 前記耐破損部は、前記封止テープの前記接着剤層側の端部と、前記接着剤層の前記封止テープ側の端部との距離が15mm以下に形成されている、請求項1に記載の包装吸収性物品。
  9. 前記包装シートは、天然由来材料で構成されている、請求項1から8のずれか一項に記載の包装吸収性物品。
JP2021123089A 2021-07-28 2021-07-28 包装吸収性物品 Pending JP2023018807A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021123089A JP2023018807A (ja) 2021-07-28 2021-07-28 包装吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021123089A JP2023018807A (ja) 2021-07-28 2021-07-28 包装吸収性物品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023018807A true JP2023018807A (ja) 2023-02-09

Family

ID=85159014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021123089A Pending JP2023018807A (ja) 2021-07-28 2021-07-28 包装吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023018807A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101732572B1 (ko) 흡수성 물품 및 흡수성 물품 패키징
WO2022158102A1 (ja) 包装吸収性物品
JP7425627B2 (ja) 包装シート、及び包装吸収性物品
JP7349388B2 (ja) 包装シート、及び包装吸収性物品
WO2021172006A1 (ja) 包装シート、及び包装吸収性物品
JP7364515B2 (ja) 包装構造体、及び包装吸収性物品
JP7381380B2 (ja) 包装材、包装面状物品、包装吸収性物品、及び個装方法
JP2023018807A (ja) 包装吸収性物品
JP2012115465A (ja) 陰唇間パッド
JP7386748B2 (ja) 包装シート、及び包装吸収性物品
JP7394660B2 (ja) 包装シート、及び包装吸収性物品
JP7386729B2 (ja) 包装吸収性物品、及び包装吸収性物品の製造方法
JP7488145B2 (ja) 個装吸収性物品、及び個装吸収性物品の製造方法
WO2023157370A1 (ja) 個装吸収性物品
WO2020195088A1 (ja) 包装構造体、及び包装吸収性物品
JP2024019914A (ja) 個装吸収性物品
JP2021153916A (ja) 包装材、及び包装吸収性物品
JP2023032954A (ja) 個装吸収性物品
JP2022105799A (ja) 個装吸収性物品
JP2021049293A (ja) 包装吸収性物品
JP2023176104A (ja) 吸収性物品の個包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240617