JPH11189271A - 生理用品等の個別包装 - Google Patents
生理用品等の個別包装Info
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- JPH11189271A JPH11189271A JP10032168A JP3216898A JPH11189271A JP H11189271 A JPH11189271 A JP H11189271A JP 10032168 A JP10032168 A JP 10032168A JP 3216898 A JP3216898 A JP 3216898A JP H11189271 A JPH11189271 A JP H11189271A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生理用品等を個別に包装する個包装フィ
ルムの止着テープを貼着する部分の剥離強度を、止着テ
ープを剥離させる部分と接着したままとしておく部分と
で、強度に差異をもたせることにより、包装安定性を損
なうことなく開封作業性を改善し、止着テープの剥離に
引き続いて個包装フィルムの開封を容易に行い得るよう
にすると共に、使用後の生理用品等を個包装フィルムで
包んで止着するために止着テープを再使用可能としたこ
とを課題とする。 【解決手段】 生理用品等を個別に包装する個包装フィ
ルムの開封縁を止着テープで止着し、該止着テープの根
元側に形成した止着部を個包装フィルムの開封縁の表面
にホットメルトで固定し、先端側に形成した剥離部を個
包装フィルムの開封縁の外方に延出させて個包装フィル
ムに剥離自在に接着した生理用品等の個別包装具におい
て、止着テープの根元側の止着部が接着される個包装フ
ィルムの部分の表面性状を、他の部分よりも大きな接着
力を発揮し得る表面性状としたことを特徴とする。
ルムの止着テープを貼着する部分の剥離強度を、止着テ
ープを剥離させる部分と接着したままとしておく部分と
で、強度に差異をもたせることにより、包装安定性を損
なうことなく開封作業性を改善し、止着テープの剥離に
引き続いて個包装フィルムの開封を容易に行い得るよう
にすると共に、使用後の生理用品等を個包装フィルムで
包んで止着するために止着テープを再使用可能としたこ
とを課題とする。 【解決手段】 生理用品等を個別に包装する個包装フィ
ルムの開封縁を止着テープで止着し、該止着テープの根
元側に形成した止着部を個包装フィルムの開封縁の表面
にホットメルトで固定し、先端側に形成した剥離部を個
包装フィルムの開封縁の外方に延出させて個包装フィル
ムに剥離自在に接着した生理用品等の個別包装具におい
て、止着テープの根元側の止着部が接着される個包装フ
ィルムの部分の表面性状を、他の部分よりも大きな接着
力を発揮し得る表面性状としたことを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、生理用品等を個
別に包装するための個包装に関し、特に生理用品等を包
装した包装フィルムを止着する止着テープの開封を容易
としたものである。
別に包装するための個包装に関し、特に生理用品等を包
装した包装フィルムを止着する止着テープの開封を容易
としたものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、例えば図７に示したように、
薄く且柔軟なポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂フ
ィルムにより形成した個包装フィルム(２)で生理用品等
(１)を個別に包み込むことにより、複数個の生理用品等
(１)をワンパックとして箱或いはバッグに包装する場
合、或いは個別に携行する場合に収納スペースが大きく
ならないようにすると共に、携行時における内容物の汚
損等を防止している。又上記のように生理用品等(１)を
包み込む個包装フィルム(２)の包装安定性を確保するた
めに、従来では同図に示したように粘着テープで形成し
た止着テープ(３)を用いて個包装フィルム(２)の開封縁
を止着し、開封時はこの止着テープ(３)を摘んで個包装
フィルム(２)を開封するようにしていた。
薄く且柔軟なポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂フ
ィルムにより形成した個包装フィルム(２)で生理用品等
(１)を個別に包み込むことにより、複数個の生理用品等
(１)をワンパックとして箱或いはバッグに包装する場
合、或いは個別に携行する場合に収納スペースが大きく
ならないようにすると共に、携行時における内容物の汚
損等を防止している。又上記のように生理用品等(１)を
包み込む個包装フィルム(２)の包装安定性を確保するた
めに、従来では同図に示したように粘着テープで形成し
た止着テープ(３)を用いて個包装フィルム(２)の開封縁
を止着し、開封時はこの止着テープ(３)を摘んで個包装
フィルム(２)を開封するようにしていた。
【０００３】この止着テープを貼着する個包装フィルム
面は、その全面に亘って均一な状態であるため、止着テ
ープを貼着したとき、剥離させる部分と止着させたまま
としておく部分が同じ接着状態となり、止着テープ(３)
の接着力を弱くして開封時における止着テープ(３)の剥
離性を高くすると、取扱中に止着テープ(３)が外れた
り、或いは、使用後の生理用品等(１)を廃棄のために個
包装フィルム(２)で包装して止着テープ(３)で止めよう
とする時、図８に示すように止着テープ(３)がはがれて
止着が不十分となる可能性がある。一方、止着テープ
(３)の接着力が強過ぎる場合は、図９に示すように開封
時に止着テープ(３)が容易に剥がれず個包装フィルム
(２)を破いてしまうおそれがあり、破断した個包装フィ
ルムが止着テープ(３)の接着面に接着して被覆してしま
うため、廃棄時に止着テープ(３)を再使用することがで
きないという不具合があった。
面は、その全面に亘って均一な状態であるため、止着テ
ープを貼着したとき、剥離させる部分と止着させたまま
としておく部分が同じ接着状態となり、止着テープ(３)
の接着力を弱くして開封時における止着テープ(３)の剥
離性を高くすると、取扱中に止着テープ(３)が外れた
り、或いは、使用後の生理用品等(１)を廃棄のために個
包装フィルム(２)で包装して止着テープ(３)で止めよう
とする時、図８に示すように止着テープ(３)がはがれて
止着が不十分となる可能性がある。一方、止着テープ
(３)の接着力が強過ぎる場合は、図９に示すように開封
時に止着テープ(３)が容易に剥がれず個包装フィルム
(２)を破いてしまうおそれがあり、破断した個包装フィ
ルムが止着テープ(３)の接着面に接着して被覆してしま
うため、廃棄時に止着テープ(３)を再使用することがで
きないという不具合があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、生理用品
等を個別に包装する個包装フィルムの止着テープを貼着
する部分の剥離強度を、止着テープを剥離させる部分と
接着したままとしておく部分とで、強度に差異をもたせ
ることにより、包装安定性を損なうことなく開封作業性
を改善し、止着テープの剥離に引き続いて個包装フィル
ムの開封を容易に行い得るようにすると共に、使用後の
生理用品等を個包装フィルムで包んで止着するために止
着テープを再使用可能としたことを課題とする。
等を個別に包装する個包装フィルムの止着テープを貼着
する部分の剥離強度を、止着テープを剥離させる部分と
接着したままとしておく部分とで、強度に差異をもたせ
ることにより、包装安定性を損なうことなく開封作業性
を改善し、止着テープの剥離に引き続いて個包装フィル
ムの開封を容易に行い得るようにすると共に、使用後の
生理用品等を個包装フィルムで包んで止着するために止
着テープを再使用可能としたことを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、生理用品等を個別に包装す
る個包装フィルムの開封縁を止着テープで止着し、該止
着テープの根元側に形成した止着部を個包装フィルムの
開封縁の表面にホットメルトで固定し、先端側に形成し
た剥離部を個包装フィルムの開封縁の外方に延出させて
個包装フィルムに剥離自在に接着した生理用品等の個別
包装具において、止着テープの根元側の止着部が接着さ
れる個包装フィルムの部分の表面性状を、他の部分より
も大きな接着力を発揮し得る表面性状としたことを特徴
とする。
にこの発明が採った手段は、生理用品等を個別に包装す
る個包装フィルムの開封縁を止着テープで止着し、該止
着テープの根元側に形成した止着部を個包装フィルムの
開封縁の表面にホットメルトで固定し、先端側に形成し
た剥離部を個包装フィルムの開封縁の外方に延出させて
個包装フィルムに剥離自在に接着した生理用品等の個別
包装具において、止着テープの根元側の止着部が接着さ
れる個包装フィルムの部分の表面性状を、他の部分より
も大きな接着力を発揮し得る表面性状としたことを特徴
とする。
【０００６】又、生理用品等を個別に包装する個包装フ
ィルムの開封縁を止着テープで止着し、該止着テープの
根元側に形成した止着部を個包装フィルムの開封縁の表
面にホットメルトで固定し、先端側に形成した剥離部を
個包装フィルムの開封縁の外方に延出させて個包装フィ
ルムに剥離自在に接着した生理用品等の個別包装具にお
いて、止着テープの先端側の剥離部が接着される個包装
フィルムの部分の表面を、他の部分よりも小さな接着力
を発揮し得る表面性状としたことを特徴とする。
ィルムの開封縁を止着テープで止着し、該止着テープの
根元側に形成した止着部を個包装フィルムの開封縁の表
面にホットメルトで固定し、先端側に形成した剥離部を
個包装フィルムの開封縁の外方に延出させて個包装フィ
ルムに剥離自在に接着した生理用品等の個別包装具にお
いて、止着テープの先端側の剥離部が接着される個包装
フィルムの部分の表面を、他の部分よりも小さな接着力
を発揮し得る表面性状としたことを特徴とする。
【０００７】更に、生理用品等を個別に包装する個包装
フィルムの開封縁を止着テープで止着し、該止着テープ
の根元側に形成した止着部を個包装フィルムの開封縁の
表面にホットメルトで固定し、先端側に形成した剥離部
を個包装フィルムの開封縁の外方に延出させて個包装フ
ィルムに剥離自在に接着した生理用品等の個別包装具に
おいて、止着テープの根元側の止着部が接着される個包
装フィルムの部分の表面を、他の部分よりも大きな接着
力を発揮し得る表面性状とし、止着テープの先端側の剥
離部が接着される個包装フィルムの部分の表面を、他の
部分よりも小さな接着力を発揮し得る表面性状としたこ
とを特徴とする。
フィルムの開封縁を止着テープで止着し、該止着テープ
の根元側に形成した止着部を個包装フィルムの開封縁の
表面にホットメルトで固定し、先端側に形成した剥離部
を個包装フィルムの開封縁の外方に延出させて個包装フ
ィルムに剥離自在に接着した生理用品等の個別包装具に
おいて、止着テープの根元側の止着部が接着される個包
装フィルムの部分の表面を、他の部分よりも大きな接着
力を発揮し得る表面性状とし、止着テープの先端側の剥
離部が接着される個包装フィルムの部分の表面を、他の
部分よりも小さな接着力を発揮し得る表面性状としたこ
とを特徴とする。
【０００８】更に、個包装フィルムが、表面に印刷若し
くはシリコン塗工を施して表面性状を他の部分から異な
らせた包装フィルムからなることを特徴とする。印刷
は、ワックスを含有したインクにより施すことを特徴と
する。
くはシリコン塗工を施して表面性状を他の部分から異な
らせた包装フィルムからなることを特徴とする。印刷
は、ワックスを含有したインクにより施すことを特徴と
する。
【０００９】更に、止着テープの止着部の接着力を、個
包装フィルムの両側を封止するサイドシールを開放する
に十分な強度として、止着テープにより個包装フィルム
の開封を可能とすると共に、止着テープの先端側の剥離
部の接着強度を、個包装フィルムを破損しない程度の強
度としたことを特徴とする。
包装フィルムの両側を封止するサイドシールを開放する
に十分な強度として、止着テープにより個包装フィルム
の開封を可能とすると共に、止着テープの先端側の剥離
部の接着強度を、個包装フィルムを破損しない程度の強
度としたことを特徴とする。
【００１０】更に、止着テープの根元側の接着強度を、
個包装フィルムのサイドシールの接着強度と少なくとも
等しく、好ましくはこれより大きくしたことを特徴とす
る。
個包装フィルムのサイドシールの接着強度と少なくとも
等しく、好ましくはこれより大きくしたことを特徴とす
る。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の好ましい実施の
形態を詳細に説明する。図１〜６において、図７〜９に
示した従来例と同一機能を有する部分には同一の符号を
付した。図１〜６を参照して、生理用品等(１)を個別に
包み込む個包装フィルム(２)は、薄く且柔軟なポリエチ
レン、ポリプロピレン等の樹脂フィルムにより形成さ
れ、包み込み状態における個包装フィルム(２)の開封縁
(２ａ)を止着テープ(３)で止着している。止着テープ
(３)は、前記開封縁(２ａ)の表面に接着固定される根元
側の止着部(３ａ)と、開封縁(２ａ)の外方に延出した先
端側の剥離部(３ｂ)で形成され、剥離部(３ｂ)を個包装
フィルム(２)の表面に貼り付けることにより、個包装フ
ィルム(２)の包装安定性を確保している。個包装フィル
ム(２)の対向する両側は、好ましくはサイドシール部で
シールされ、生理用品等(１)を収納している。尚、かか
る個別包装具は従来公知であり、個包装フィルム(２)及
び止着テープ(３)の構成、材質等は特に限定されるもの
ではなく、従来公知のいずれの構成、材質であってもよ
い。
形態を詳細に説明する。図１〜６において、図７〜９に
示した従来例と同一機能を有する部分には同一の符号を
付した。図１〜６を参照して、生理用品等(１)を個別に
包み込む個包装フィルム(２)は、薄く且柔軟なポリエチ
レン、ポリプロピレン等の樹脂フィルムにより形成さ
れ、包み込み状態における個包装フィルム(２)の開封縁
(２ａ)を止着テープ(３)で止着している。止着テープ
(３)は、前記開封縁(２ａ)の表面に接着固定される根元
側の止着部(３ａ)と、開封縁(２ａ)の外方に延出した先
端側の剥離部(３ｂ)で形成され、剥離部(３ｂ)を個包装
フィルム(２)の表面に貼り付けることにより、個包装フ
ィルム(２)の包装安定性を確保している。個包装フィル
ム(２)の対向する両側は、好ましくはサイドシール部で
シールされ、生理用品等(１)を収納している。尚、かか
る個別包装具は従来公知であり、個包装フィルム(２)及
び止着テープ(３)の構成、材質等は特に限定されるもの
ではなく、従来公知のいずれの構成、材質であってもよ
い。
【００１２】この発明は、かかる個別包装具において、
止着テープ(３)が止着される個包装フィルム(２)の、止
着テープ(３)を固定的に止着する部分(４a)と止着テー
プ(３)を剥離自在とする部分(４b)の表面性状を異なら
せて、根元側の止着部(３a)の接着力を強固にすると共
に、止着テープ(３)の先端側の剥離部(３b)の剥離を容
易にしたことを特徴とするものである。個包装フィルム
(２)の表面性状を異ならせる方法としては、図３に示す
ように止着テープ(３)の止着部(３a)を固定的に止着す
る部分(４a)の表面性状を、それ以外の部分よりも接着
力が大きくなる表面性状とする場合、又は、図４に示す
ように止着テープ(３)の剥離部(３b)が剥離自在に止着
する部分(４b)の接着力を、それ以外の部分よりも小さ
くする場合、或は図５に示すように固定的に止着する部
分(４a)の接着力を大きくし、剥離自在に止着する部分
(４b)の接着力を小さくするように、表面性状をその他
の部分(４c)とは異ならせる場合が考えられる。
止着テープ(３)が止着される個包装フィルム(２)の、止
着テープ(３)を固定的に止着する部分(４a)と止着テー
プ(３)を剥離自在とする部分(４b)の表面性状を異なら
せて、根元側の止着部(３a)の接着力を強固にすると共
に、止着テープ(３)の先端側の剥離部(３b)の剥離を容
易にしたことを特徴とするものである。個包装フィルム
(２)の表面性状を異ならせる方法としては、図３に示す
ように止着テープ(３)の止着部(３a)を固定的に止着す
る部分(４a)の表面性状を、それ以外の部分よりも接着
力が大きくなる表面性状とする場合、又は、図４に示す
ように止着テープ(３)の剥離部(３b)が剥離自在に止着
する部分(４b)の接着力を、それ以外の部分よりも小さ
くする場合、或は図５に示すように固定的に止着する部
分(４a)の接着力を大きくし、剥離自在に止着する部分
(４b)の接着力を小さくするように、表面性状をその他
の部分(４c)とは異ならせる場合が考えられる。
【００１３】個包装フィルム(２)の表面性状の変更は、
印刷手段若しくはシリコン塗工の方法によって行う。図
６は、個包装フィルムの表面性状を変更する製造方法の
一例を示しており、フィルム材料(５)の長手方向に所要
の印刷若しくはシリコン塗工を行って、フィルム材料
(５)の所要部分の表面性状を変えた後、生理用品等の１
個分の幅に切断する。印刷手段としては、例えばグラビ
ア印刷、凸版印刷、オフセット印刷等の印刷手段が挙げ
られる。又、シリコン塗工は、紫外線照射又は電子線照
射によって硬化し、或は溶剤タイプのものを塗布して熱
風乾燥することにより、フィルム上にシリコン膜を形成
させる。
印刷手段若しくはシリコン塗工の方法によって行う。図
６は、個包装フィルムの表面性状を変更する製造方法の
一例を示しており、フィルム材料(５)の長手方向に所要
の印刷若しくはシリコン塗工を行って、フィルム材料
(５)の所要部分の表面性状を変えた後、生理用品等の１
個分の幅に切断する。印刷手段としては、例えばグラビ
ア印刷、凸版印刷、オフセット印刷等の印刷手段が挙げ
られる。又、シリコン塗工は、紫外線照射又は電子線照
射によって硬化し、或は溶剤タイプのものを塗布して熱
風乾燥することにより、フィルム上にシリコン膜を形成
させる。
【００１４】印刷手段による場合には、ワックス成分を
含有したインクによって行うのが好ましい。印刷は、止
着テープ(３)の止着部(３a)の貼付領域を除いた個装フ
ィルム(２)の外面のほぼ全域に亘って施すのが好ましい
が、個装フィルム(２)の外面における少なくとも止着テ
ープ(３)の剥離部(３b)の貼付領域に施してあればよ
い。止着テープ(３)の剥離部(３b)の貼付領域に、ワッ
クス成分を含むインクによる印刷を施すことにより、止
着テープ(３)の剥離部(３b)の接着力がインクに含まれ
るワックス成分で弱められて剥離性が大きくなるため、
開封時に止着テープ(３)が円滑にはがれ、個装フィルム
(２)を破損することがなくなる。従って、個装フィルム
を丸めて廃棄する場合に、止着テープ(３)の再使用が出
来ると共に、生産コストの上昇を招く個装フィルムの裏
張り補強が不要となる。止着テープ(３)の根元側の止着
部(３a)の貼付領域を除いた個装フィルム(２)の外面の
ほぼ全域にワックス成分を含有するインクによる印刷を
施した場合、個装フィルム(２)と止着テープ(３)との結
合力を高く保持させて取扱中等における止着テープ(３)
の剥がれを回避しつつ、開封時における止着テープ(３)
の剥離性を大きくすることが出来ると共に、包装状態で
の意匠効果をより高くすることが出来る。
含有したインクによって行うのが好ましい。印刷は、止
着テープ(３)の止着部(３a)の貼付領域を除いた個装フ
ィルム(２)の外面のほぼ全域に亘って施すのが好ましい
が、個装フィルム(２)の外面における少なくとも止着テ
ープ(３)の剥離部(３b)の貼付領域に施してあればよ
い。止着テープ(３)の剥離部(３b)の貼付領域に、ワッ
クス成分を含むインクによる印刷を施すことにより、止
着テープ(３)の剥離部(３b)の接着力がインクに含まれ
るワックス成分で弱められて剥離性が大きくなるため、
開封時に止着テープ(３)が円滑にはがれ、個装フィルム
(２)を破損することがなくなる。従って、個装フィルム
を丸めて廃棄する場合に、止着テープ(３)の再使用が出
来ると共に、生産コストの上昇を招く個装フィルムの裏
張り補強が不要となる。止着テープ(３)の根元側の止着
部(３a)の貼付領域を除いた個装フィルム(２)の外面の
ほぼ全域にワックス成分を含有するインクによる印刷を
施した場合、個装フィルム(２)と止着テープ(３)との結
合力を高く保持させて取扱中等における止着テープ(３)
の剥がれを回避しつつ、開封時における止着テープ(３)
の剥離性を大きくすることが出来ると共に、包装状態で
の意匠効果をより高くすることが出来る。
【００１５】止着テープ(３)の止着部(３ａ)を、個包装
フィルム(２)の開封縁(２ａ)の固定的に止着する部分
(４a)の表面に接着し、止着テープ(３)の剥離部(３ｂ)
を個包装フィルム(２)の開封縁(２ａ)の外方に延出さ
せ、個包装フィルム(２)の剥離自在に止着する部分(４
b)の表面に接着する。個包装フィルム(２)の表面性状を
変えることにより、止着テープ(３)の止着部(３a)と剥
離部(３b)の接着力を同一としつつ、個包装フィルム
(２)を破断しない程度の強さで剥離自在に接着しつつ、
止着テープ(２)の止着部を強固に接着することが可能と
なる。この止着部(３a)の接着強度は、好ましくは個包
装フィルムのサイドシール部の接着力と等しいか若しく
は大きくして、開封時に止着テープが個包装フィルムか
ら外れることがないようにし、止着テープでサイドシー
ル部を開封可能とする。
フィルム(２)の開封縁(２ａ)の固定的に止着する部分
(４a)の表面に接着し、止着テープ(３)の剥離部(３ｂ)
を個包装フィルム(２)の開封縁(２ａ)の外方に延出さ
せ、個包装フィルム(２)の剥離自在に止着する部分(４
b)の表面に接着する。個包装フィルム(２)の表面性状を
変えることにより、止着テープ(３)の止着部(３a)と剥
離部(３b)の接着力を同一としつつ、個包装フィルム
(２)を破断しない程度の強さで剥離自在に接着しつつ、
止着テープ(２)の止着部を強固に接着することが可能と
なる。この止着部(３a)の接着強度は、好ましくは個包
装フィルムのサイドシール部の接着力と等しいか若しく
は大きくして、開封時に止着テープが個包装フィルムか
ら外れることがないようにし、止着テープでサイドシー
ル部を開封可能とする。
【００１６】包装された生理用品等(１)を取り出す場合
は、図２に示すように、止着テープ(３)の剥離部(３ｂ)
を指先等で引きはがし、この剥離部(３ｂ)を摘んでサイ
ドシール部を破断しつつ、個包装フィルム(２)を開封す
る。このとき、止着テープ(３)の剥離部(３ｂ)は容易に
引き剥すことができるにも拘らず、止着部(３ａ)が個包
装フィルム(２)から外れてしまうことはない。従って、
止着テープ(３)の接着力を必要以上に強くして開封時あ
るいは取扱中における止着テープ(３)の外れを回避する
必要性がなく、剥離部(３ｂ)の引きはがし時に懸念され
る個包装フィルム(２)の破れを予防することができる。
は、図２に示すように、止着テープ(３)の剥離部(３ｂ)
を指先等で引きはがし、この剥離部(３ｂ)を摘んでサイ
ドシール部を破断しつつ、個包装フィルム(２)を開封す
る。このとき、止着テープ(３)の剥離部(３ｂ)は容易に
引き剥すことができるにも拘らず、止着部(３ａ)が個包
装フィルム(２)から外れてしまうことはない。従って、
止着テープ(３)の接着力を必要以上に強くして開封時あ
るいは取扱中における止着テープ(３)の外れを回避する
必要性がなく、剥離部(３ｂ)の引きはがし時に懸念され
る個包装フィルム(２)の破れを予防することができる。
【００１７】
【発明の効果】この発明に係る生理用品等の個別包装具
によれば、剥離性を損なわない適度な接着力の止着テー
プを個包装フィルムの開封縁に充分な接着力で接着させ
ることができるために、取扱中等に見られる止着テープ
のはがれ等を回避して包装安定性を高くすることができ
るにも拘らず、開封時に懸念される個包装フィルムの破
れを回避して止着テープを再使用することができる。
又、止着テープの接着力は止着部と剥離部とで異ならせ
る必要がなく、個包装フィルムの表面性状を簡単に変更
することにより、止着テープの止着部と剥離部の接着強
度を変えることが出来、コストが安価となる利点があ
る。
によれば、剥離性を損なわない適度な接着力の止着テー
プを個包装フィルムの開封縁に充分な接着力で接着させ
ることができるために、取扱中等に見られる止着テープ
のはがれ等を回避して包装安定性を高くすることができ
るにも拘らず、開封時に懸念される個包装フィルムの破
れを回避して止着テープを再使用することができる。
又、止着テープの接着力は止着部と剥離部とで異ならせ
る必要がなく、個包装フィルムの表面性状を簡単に変更
することにより、止着テープの止着部と剥離部の接着強
度を変えることが出来、コストが安価となる利点があ
る。
【図１】この発明に係る生理用品等の個別包装具による
包装状態を示す外観斜視図
包装状態を示す外観斜視図
【図２】この発明に係る生理用品等の個別包装具の開封
状態を示す外観斜視図
状態を示す外観斜視図
【図３】個包装フィルムの表面性状の一例を示す図
【図４】個包装の表面性状の他の例を示す図
【図５】個包装の表面性状の更に他の例を示す図
【図６】個包装の表面性状を変えるために方法の一例を
示す図
示す図
【図７】生理用品等の個別包装具の従来例を示す開封時
の斜視図
の斜視図
【図８】生理用品等の個別包装具の廃棄の状態を示す斜
視図
視図
【図９】生理用品等の個別包装具の他の従来例を示す開
封時の斜視図
封時の斜視図
(１) 生理用品等 (２) 個包装フィルム (２a) 開封縁 (３) 止着テープ (３a) 止着部 (３b) 剥離部 (４a) 固定的に止着する部分 (４b) 剥離自在に止着する部分 (５) フィルム材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ６５Ｄ 65/08 Ａ６１Ｆ 13/18 ３７０
Claims (9)
- 【請求項１】生理用品等を個別に包装する個包装フィル
ムの開封縁を止着テープで止着し、該止着テープの根元
側に形成した止着部を個包装フィルムの開封縁の表面に
ホットメルトで固定し、先端側に形成した剥離部を個包
装フィルムの開封縁の外方に延出させて個包装フィルム
に剥離自在に接着した生理用品等の個別包装具におい
て、止着テープの根元側の止着部が接着される個包装フ
ィルムの部分の表面性状を、他の部分よりも大きな接着
力を発揮し得る表面性状としたことを特徴とする生理用
品等の個別包装。 - 【請求項２】生理用品等を個別に包装する個包装フィル
ムの開封縁を止着テープで止着し、該止着テープの根元
側に形成した止着部を個包装フィルムの開封縁の表面に
ホットメルトで固定し、先端側に形成した剥離部を個包
装フィルムの開封縁の外方に延出させて個包装フィルム
に剥離自在に接着した生理用品等の個別包装具におい
て、止着テープの先端側の剥離部が接着される個包装フ
ィルムの部分の表面を、他の部分よりも小さな接着力を
発揮し得る表面性状としたことを特徴とする生理用品等
の個別包装。 - 【請求項３】生理用品等を個別に包装する個包装フィル
ムの開封縁を止着テープで止着し、該止着テープの根元
側に形成した止着部を個包装フィルムの開封縁の表面に
ホットメルトで固定し、先端側に形成した剥離部を個包
装フィルムの開封縁の外方に延出させて個包装フィルム
に剥離自在に接着した生理用品等の個別包装具におい
て、止着テープの根元側の止着部が接着される個包装フ
ィルムの部分の表面を、他の部分よりも大きな接着力を
発揮し得る表面性状とし、止着テープの先端側の剥離部
が接着される個包装フィルムの部分の表面を、他の部分
よりも小さな接着力を発揮し得る表面性状としたことを
特徴とする生理用品等の個別包装。 - 【請求項４】個包装フィルムが、表面に印刷を施して表
面性状を他の部分から異ならせた包装フィルムからなる
ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の生
理用品等の個別包装。 - 【請求項５】個包装フィルムが、表面にシリコン塗工を
施して表面性状を他の部分から異ならせた包装フィルム
からなることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに
記載の生理用品等の個別包装。 - 【請求項６】止着テープの止着部の接着力を、個包装フ
ィルムの両側を封止するサイドシールを開放するに十分
な強度として、止着テープにより個包装フィルムの開封
を可能とすると共に、止着テープの先端側の剥離部の接
着強度を、個包装フィルムを破損しない程度の強度とし
たことを特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載の
生理用品等の個別包装。 - 【請求項７】止着テープの根元側の接着強度を、個包装
フィルムのサイドシールの接着強度と少なくとも等し
く、好ましくはこれより大きくしたことを特徴とする請
求項１乃至６のいずれかに記載の生理用品等の個別包
装。 - 【請求項８】ワックス成分を含有するインクによる印刷
を、個装フィルムの外面における少なくとも止着テープ
の剥離部の貼付領域に施したことを特徴とする請求項
２，３又は４のいずれかに記載の生理用品の個別包装。 - 【請求項９】ワックス成分を含有するインクによる印刷
の領域が、止着テープの根元側の止着部の貼付領域を除
いた個装フィルムのほぼ全域に及ぶものであることを特
徴とする請求項８記載の生理用品の個別包装。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10032168A JPH11189271A (ja) | 1997-10-20 | 1998-01-29 | 生理用品等の個別包装 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-304983 | 1997-10-20 | ||
| JP30498397 | 1997-10-20 | ||
| JP10032168A JPH11189271A (ja) | 1997-10-20 | 1998-01-29 | 生理用品等の個別包装 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11189271A true JPH11189271A (ja) | 1999-07-13 |
Family
ID=26370695
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10032168A Withdrawn JPH11189271A (ja) | 1997-10-20 | 1998-01-29 | 生理用品等の個別包装 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11189271A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003305078A (ja) * | 2002-04-17 | 2003-10-28 | Crecia Corp | パンティライナーの個別包装体 |
| JP2020103809A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-09 | 大王製紙株式会社 | 包装シート、包装シートの製造方法、及び包装吸収性物品 |
| JP2021159318A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 吸収性物品の個包装体 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP10032168A patent/JPH11189271A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003305078A (ja) * | 2002-04-17 | 2003-10-28 | Crecia Corp | パンティライナーの個別包装体 |
| JP2020103809A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-09 | 大王製紙株式会社 | 包装シート、包装シートの製造方法、及び包装吸収性物品 |
| JP2021159318A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 株式会社リブドゥコーポレーション | 吸収性物品の個包装体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050405 |