JP2021113985A - 露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板の品種に応じて最適化されたクリーニングが行えるようにした露光方法を提供する。【解決手段】 搬入ハンド31の前端には伸縮機構42を備えたアーム41を介してクリーニングローラ4が取り付けられ、搬入ハンド31が基板Wをプラテン1に載置した後に待機位置に戻る際にクリーニングローラ4を基板Wに接触させながら水平移動して基板Wがクリーニングされる。コントローラ6の入力部64からの入力により、プラテン1に載置された基板Wから内側の位置をクリーニング開始点Psとして設定することができ、コントローラ6はマージンを避けてクリーニングローラ4にクリーニングを行わせる。【選択図】 図1

Description

本願の発明は、基板に対して所定のパターンの光を照射して露光する露光方法に関するものであり、特に、基板の表面に付着した異物を除去するクリーニング機構を備えた露光装置を使用した露光方法に関するものである。
基板に対して所定のパターンの光を照射して露光することは、フォトリソグラフィにおける主要な工程として広く行われている。このため、種々の露光装置が使用されている。
露光装置には、主として三つのタイプの装置が知られている。一つのタイプは投影露光であり、もう一つのタイプはコンタクト露光であり、さらにもう一つのタイプはプロキシミティ露光である。また、DMDのような空間光変調素子を使用するDI(ダイレクトイメージング)露光も知られている。これらの露光装置では、基板は、プラテンと呼ばれるステージ状の部材に載置されて処理される。
このような露光装置には、製品の高機能化、小型化、軽量化等を背景として、露光パターンの微細化や露光品質の向上が求められている。このため、露光装置は、しばしばクリーニング機構を備えている。露光処理の品質の低下は、露光の際に基板の表面に異物が付着していることによって生じる場合が多い。このため、基板からパーティクルを除去するクリーニング機構を備えた露光装置が知られている。
特許文献1には、この種のクリーニング機構を備えた露光装置が開示されている。特許文献1の装置に設けられたクリーニング機構は、粘着性の除塵ローラによって塵を除去する機構となっている。粘着性の除塵ローラは、基板を搬送するハンドに取り付けられている。
特開2014−59494号公報 特開2007−25436号公報 特開2000−330097号公報
特許文献1では、マスクの除塵について詳説されているものの、基板のクリーニングについては詳説されていない。発明者の研究によると、基板のクリーニングについては特有の事情があり、その事情は基板の品種によって異なっていることが判ってきた。
本願の発明は、この知見に基づいて為されたものであり、基板の品種に応じて最適化されたクリーニングが行えるようにした露光方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、この出願の請求項1記載の発明は、プラテンと、プラテンに基板を搬入して載置するとともに露光後に基板をプラテンから搬出する搬送系と、プラテンに載置された基板に所定のパターンの光を照射する光照射ユニットと、プラテンに載置される前に基板をラフに位置合わせするプリアライメントを行う機構とを備えた露光装置を使用し、プラテンに載置された基板に光照射ユニットにより所定のパターンの光を照射して基板を露光する露光方法であって、
搬送系は、搬送の際に基板を保持する搬送ハンドを含んでおり、
搬送ハンドには、粘着力により異物を吸着して除去するクリーニングローラが取り付けられており、
クリーニングローラは、想定される最も大きな基板の幅よりも長くプラテンの幅よりも長いものであり、
基板の搬入又は搬出のために搬送ハンドが待機位置とプラテンとの間を一往復の移動をする際にクリーニングローラが基板に接触しながら移動することで基板がクリーニングされる基板クリーニングが行われる方法であり、
基板クリーニングにおけるクリーニングローラの移動は、プラテンに載置された基板の縁から内側の位置から開始されるものであり、この内側の位置は、前記プリアライメントを行う機構におけるプリアライメントの精度において基板の縁よりも内側となる位置であり、
所定の回数の露光の後、基板が載置されていない状態のプラテンにクリーニングローラが接触しながら移動することでプラテンがクリーニングされるプラテンクリーニングが行われるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記プラテンクリーニングにおける移動の開始点は、移動方向における前記プラテンの一方の側の縁の位置であり、終了点は他方の側の縁であるという構成を有する。
以下に説明する通り、この出願の発明によれば、プラテンに載置された基板の縁から内側の位置がクリーニング開始点として設定されるので、クリーニングローラがプラテンに接触しないようにして基板のみクリーニングすることが可能であるとともに、基板の位置ズレ等を防止しながらクリーニングすることができる。
また、プラテンのクリーニングも行われるので、プラテンを経由した基板への異物の付着等が防止される。
実施形態の露光方法に使用される露光装置の正面概略図である。 プログラムの概略を示したフローチャートである。 クリーニングローラの制御情報について示した正面概略図である。 クリーニングローラの制御情報について示した平面概略図である。 マージン領域を避けてクリーニングすることの意義について示した正面概略図である。 マージン領域を避けてクリーニングすることの意義について示した正面概略図である。 実施形態の露光方法としての露光装置の動作を示した正面概略図である。 実施形態の露光方法としての露光装置の動作を示した正面概略図である。 搬入ハンドの速度について示した概略図である。 クリーニングローラの高さ制御について示した正面概略図である。
次に、この出願の発明を実施するための形態(以下、実施形態)について説明する。
図1は、実施形態の露光方法に使用される露光装置の正面概略図である。図1に示す露光装置は、プラテン1と、プラテン1に載置された基板Wに対して所定のパターンの光を照射して露光する光照射ユニット2と、プラテン1に対して基板Wを搬入し、露光後に基板Wをプラテン1から搬出する搬送系3とを備えている。
プラテンとは、処理の際に基板Wが載置される台状の部材の総称である。この実施形態では、プラテン1は、水平な上面に基板Wが載置されるものとなっている。プラテン1は、上面において基板Wを真空吸着する真空吸着機構12を備えている。
光照射ユニット2は、露光の方式に応じて適宜のものが選択されて搭載される。例えばコンタクト方式の場合、光照射ユニット2は、基板Wと同程度の大きさのマスクと、プラテン1に載置された基板Wをマスクに密着させるプラテン駆動機構と、マスクを通して所定のパターンの光照射する照射光学系等を備えた構成とされる。プロキシミティ方式の場合、マスク駆動機構がマスクを基板Wから僅かに離れた位置に配置するよう構成される他は、コンタクト方式と基本的に同様である。投影露光方式の場合には、光照射ユニット2は、マスクを透過した光を基板W上に結像させる投影光学系とされる。この他、DMDのような空間光変調素子を使用して照射パターンをマスク無しで直接形成するDI露光の方式が採用されることもあり得る。
搬送系3は、搬送の際に基板Wを保持する搬送ハンド31,32を含んでいる。この実施形態では、搬入側と搬出側とに搬送ハンド31,32が設けられている(以下、搬入ハンド、搬出ハンドという)。搬送系3は、各ハンド31,32を駆動する駆動機構310,320を備えている。
また、搬送系3は、プラテン1を挟んでコンベア33,34を備えている。搬入ハンド31は、搬入側コンベア33から基板Wをピックアップしてプラテン1に搬入し、搬出ハンド32はプラテン1から露光済みの基板Wをピックアップして搬出側コンベア34に搬送する。図1では左側が搬入側で右側が搬出側となっているが、逆でも良いことは言うまでもない。
各ハンド31,32は、上側から基板Wを吸着する吸着パッド311,321を備えている。吸着パッド311,321は、この実施形態では真空吸着パッドとなっている。吸着パッド311,321は、基板Wの大きさに応じて複数均等に設けられている。
装置は、プラテン1上で基板Wを所定の位置に位置させるアライメント手段を備えている。アライメント手段は、基板Wのアライメントマークを撮影する不図示のカメラと、プラテン1を駆動して位置を調節するプラテン駆動機構11等から構成されている。
このような露光装置は、露光処理の品質を向上させるため、搬送ハンドにクリーニングローラ4を設けている。クリーニングローラ4は、搬入ハンド31と搬出ハンド32のいずれでも良いが、この実施形態では搬入ハンド31に設けている。クリーニングローラ4は、この実施形態では、シリコンゴムローラのような異物が付着し易い樹脂製のローラとなっている。
以下、搬入ハンド31において、基板Wの搬入の際に移動する向きを前、それとは反対側を後ろとする。また、前後方向に垂直な水平方向(図1の紙面垂直方向)を奥行き方向という。
図1に示すように、クリーニングローラ4は、搬入ハンド31の前端に取り付けられている。クリーニングローラ4の前端には、下方に延びるアーム41が固定されている。奥行き方向の両側に固定された一対のものである。アーム41には、伸縮機構42が設けられている。伸縮機構42は、クリーニングローラ4の位置を調節したり、クリーニングローラ4を邪魔にならないように退避させたりするための機構である。伸縮機構42としては、例えばエアシリンダのような流体圧シリンダが使用できる。
クリーニングローラ4は、長手方向が奥行き方向に向いており、一対のアーム41により従動回転可能に保持されている。クリーニングローラ4の長さは、処理される基板Wの奥行き方向の長さ(基板Wの幅)よりも少し長い。異なる大きさの基板Wが一台の露光装置で処理される場合が多いが、想定される最も大きな基板Wの幅よりも少し長いクリーニングローラ4が使用される。
また、装置は、移着ローラ5を備えている。移着ローラ5は、クリーニングローラ4に付着した異物を移着させ、クリーニングローラ4のメンテナンス頻度を低くする目的で設けられている。
移着ローラ5は、表面に粘着層を有する粘着ローラである。移着ローラ5は、家庭用のゴミ取り用粘着ローラと同様、粘着テープ(粘着紙)が巻かれた構造であり、移着ローラ5への異物の付着量が多くなった場合、表面の一枚の粘着テープを剥がすことで付着力が再生するものである。移着ローラ5の粘着力は、クリーニングローラ4よりも相当程度高いものとなっている。
この実施形態では、移着ローラ5は、プラテン1と搬入側コンベア33との間の位置に設けられている。移着ローラ5は、クリーニングローラ4と同程度の長さのものであり、同様に奥行き方向が長手方向になるように配置されている。移着ローラ5は、自身を能動的に回転させる不図示の移着ローラ回転機構を備えている。クリーニングローラ4が移着ローラ5に接触している状態で不図示の移着ローラ回転機構が動作すると、クリーニングローラ4が従動回転し、クリーニングローラ4上の異物が効率良く移着ローラ5に移される。尚、移着ローラ5には、移着ローラ昇降機構51が付設されている。移着ローラ昇降機構51は、移着ローラ5の高さを調整してクリーニングローラ4との良好な接触状態を確保したり、移着ローラ5が基板Wの搬送動作の邪魔にならないように退避させたりするための機構である。
図1に示すように、装置は、各部を制御するコントローラ6を備えている。コントローラ6には、各部の制御に使用される各種制御情報を記憶した記憶部61が設けられており
、所定のシーケンスで各部を動作させるプログラム62が実装されている。コントローラ6は、汎用OSで動作するパソコンで構成することができ、装置の各部の制御のために実装された制御ボードを含む構成とすることができる。このようなコントローラは、各部に対して制御信号を出力する出力部(各種インターフェースを含む)63を備えるものとされる。
プログラム62の概略図について、以下に説明する。図2は、プログラム62の概略を示したフローチャートである。
図2に示すように、プログラム62は、一つのロットの各基板Wについて、搬入動作、基板クリーニング、露光、搬出動作を繰り返す。そして、プラテンクリーニング周期に達したら、プラテン1のクリーニングを行う。一つのロットの最後の基板Wについて搬出動作が終了すると、そのロットについてのプログラムの実行が終了となる。このような手順で動作するよう、プログラム62がプログラミングされている。
上記構成に係る露光装置において、基板Wのクリーニングは、搬入ハンド31が基板Wをプラテン1に載置した後に搬入側コンベア33に戻る動作の際、クリーニングローラ4が基板Wに接触した状態で搬入ハンド31が水平移動することで行われる。クリーニングローラ4は、基板Wとの摩擦力によって従動転動し、この際に基板W上の異物を吸着する。
このようなクリーニングについて、露光装置を使用した実施形態の露光方法をより好ましいものにするため、コントローラ6の構成が最適化されている。以下、この点について説明する。
コントローラ6は、任意の制御情報を入力する入力部64を備えており、制御情報を入力部64から入力させてプログラム62に対して変数として与えるための不図示の入力プログラムがコントローラ6に実装されている。入力部64は、例えばタッチパネルであり、入力プログラムは、タッチパネルに入力画面を表示し、そこで入力された値を制御情報としてプログラム62に組み込むようプログラミングされている。
コントローラ6における制御情報には、上記クリーニングローラ4の制御のための情報も含まれる。そして、入力部64から入力される制御情報には、このクリーニングローラ4の制御情報も含まれる。図3及び図4は、クリーニングローラ4の制御情報について示した概略図であり、図3は正面概略図、図4は平面概略図である。
プログラム62に与えられるクリーニングローラ4の制御情報には、クリーニングのための移動の開始地点と終了地点の情報が含まれる。これには、基板Wのクリーニングの際の移動の開始地点及び終了地点が含まれる。この他、プラテン1のクリーニングの際の移動の開始地点及び終了地点が含まれる場合もある。
また、高さ方向については、クリーニングの際にプラテン1の上面(基板載置面)が位置する高さ(以下、プラテン高さという)と、クリーニングの際にクリーニングローラ4が位置する設定上の高さ(以下、設定ローラ高さという)とが制御情報に含まれる。
尚、搬送ハンド31,32については、基板Wの搬送時に水平移動する高さ(以下、搬送高さという)が設定されている。搬送高さに搬入ハンド31が位置している状態では、クリーニングローラ4の位置は設定ローラ高さよりも高い。この実施形態では、搬入ハンド31が搬送高さにある状態で伸縮機構42がアーム41を限度位置まで伸すことでクリーニングローラ4が達すると想定される位置が設定ローラ高さである。
図3において、プラテン高さをHpで示し、基板の厚さをtで示し、設定ローラ高さをHrで示す。また、クリーニング開始地点をPで示し、クリーニング終了地点をPで示す。クリーニングの際の基板Wの表面の位置は、プラテン高さHp+基板Wの厚さtで
あるが、基板Wが薄い場合、tをゼロと見なす場合もある。尚、各位置の特定には、基準となる位置を必要であるが、例えば、装置は全体を支える定盤10を備えているので、その定盤の上面が基準面とされ、その中心10Cが水平方向の基準点とされる。
必須ではないが、図3及び図4において、プラテン1の中心は基準点10Cと同一鉛直線上にある。以下、この鉛直線を中心軸という。基板Wの載置領域は、中心軸上の点であるプラテン1の中心を基準として設定される。即ち、平面視(図4)において基板Wの中心がプラテン1の中心に一致する位置である。尚、基板Wは方形であり、一辺が搬送方向に一致し、他の一辺が奥行き方向に一致した状態で載置される。
以下、説明の都合上、搬送方向をX方向、奥行き方向をY方向、鉛直方向をZ方向とする。前述したように、クリーニングローラ4は長手方向が奥行き方向に一致した状態で配置され、その長さはプラテン1の奥行きと同程度又はそれより少し長い程度である。基板Wがプラテン1の上面より大きくなることはない。したがって、クリーニング開始点Pは、基本的にはX方向及びZ方向の座標として特定されれば足りる。即ち、Y方向について基板Wの品種によらず定数として良い。定数とするというのは、例えばクリーニングローラ4の長さ方向の中心がY軸上に位置するとして設定するということである。
Z方向については、どちらを最初に設定しても良いが、例えば設定ローラ高さHrに対してプラテン高さHpを設定する。即ち、設定ローラ高さHrの位置にクリーニングローラ4が位置し、その後、プラテン1が上昇した際、プラテン1上の基板Wがクリーニングローラ4に確実に当接する高さがプラテン高さHpとして設定される。この場合、クリーニングローラ4は、プラテン1上の基板Wを多少押圧することが好ましいので、設定ローラ高さHrは、プラテン高さHp+基板Wの厚さtよりも少し低く設定される場合がある(Hp+t>Hr)。この場合、クリーニングの際にはクリーニングローラ4はプラテン1により少し押し上げられた状態なので、クリーニングローラ4の実際の高さは、設定ローラ高さHrより少し高くなる。
クリーニングローラ4がプラテン1を押圧する構造としては、何らかの弾性部材をクリーニングローラ4側に設けることが考えられるが、クリーニングローラ4を上下動させる機構として流体圧シリンダを採用するのが簡便であり、実施形態ではこの構造が採用されている。即ち、プラテン1の上昇によって基板Wを介してクリーニングローラ4が押し上げられ、伸縮機構42として使用された流体圧シリンダ内の流体が少し圧縮される状態となる。
一方、X方向については、クリーニングの種別及び基板Wの品種に応じて設定される。この実施形態では、クリーニングローラ4は、基板Wのクリーニングのみならずプラテン1のクリーニングにも使用されるから、クリーニングの種別は、基板Wのクリーニングかプラテン1のクリーニングかということになる。
プラテン1のクリーニングの場合、クリーニング開始点のX方向の位置は、プラテン1の上面のX方向の縁ということになる。また、クリーニング終了点のX方向の位置は、X方向の反対側の縁ということになる。即ち、図4に示すように、プラテン1の上面のX方向の長さをPLとすると、クリーニング開始点のY座標は+PL/2であり、クリーニング終了点のY座標は−PL/2ということになる。
基板Wのクリーニングの場合、基板の品種に応じた値が入力され、クリーニング開始点のX座標及びクリーニング終了点のX座標がそれぞれ取得される。「基板の品種に応じた値」というのは、基板の形状や大きさに関する情報を含むが、それに加えて、基板の面内においてクリーニングすべき領域に関する情報が含まれる場合がある。
具体的には、図4において、ある基板Wの輪郭をSで示し、基板Wの横方向の長さをSLで示す。後述するように基板Wはプリアライメントされるから、プラテン1に載置された基板Wの横方向は搬送方向に一致し、縦方向は奥行き方向に一致する。前述したように基板Wの中心が中心軸に一致した位置になるように基板Wは配置されるから、基板Wの搬送方向の領域は原点Oに対して±SL/2である。
この場合、入力部64においてSLの情報が入力されると、入力プログラムはそれをプログラム62に与え、プログラム62では、±SL/2をクリーニングの制御情報として組み込むことがあり得る。即ち、+SL/2がクリーニング開始点のX座標として設定され、−SL/2がクリーニング終了地点として設定され得る。
より好ましい実施形態として、SLより小さいサイズ情報をプログラム62に与え、基板Wの周縁から一定の領域(以下、マージン領域という)を避けてクリーニングすることがあり得る。この点の意義について、図5及び図6を使用して説明する。図5及び図6は、マージン領域を避けてクリーニングすることの意義について示した正面概略図である。
マージン領域を避けた方が良い理由の一つは、基板Wの位置ずれを防止するためである。基板Wの表面の全域をクリーニングする場合、前述したように±SLの情報を与え±SL/2をクリーニング開始点、クリーニング終了点として設定する。この場合、クリーニングローラ4の下端は、基板Wの縁のきっちりと一致して当接することは少なく、プリアライメントの精度上の問題、クリーニングローラ4を下降させる機構精度上の問題から、少しずれてしまうことがあり得る。
この際、図5(1)に示すように、基板Wに対して外側にずれた位置にクリーニングローラ4が下降し、そこからクリーニングローラ4が水平移動を始めると、クリーニングローラ4が基板Wを横に押し出すような状態となる。この場合、前述したように基板Wはプラテン1に真空吸着されているものの、横方向の力が加わると、ずれ易い。クリーニング後、前述したように基板Wのアライメントが行われ、その状態で露光がされるものの、位置ずれが大きくなると、アライメントマークがカメラの視野を外れてしまいアライメントエラー(アライメント不能)となってしまうことがある。
上記問題は、反った基板Wの場合に特に顕著である。例えばガラスエポキシ製のようなリジッド基板Wについては多少反っている場合があり、反った形状であっても特に不良品ではないという場合がある。そのように反った基板Wについては、プラテン1に載置して真空吸着させた際、真空吸着孔の密閉が不十分となるため、真空吸着力が低下する場合がある。真空吸着力が低下した状態で、上記のように横方向の力が加わると、大きなずれが生じ易く、アライメントエラーになり易い。
+SL/2をクリーニング開始点とした場合の別の問題点として、プラテン1上の異物を拾い易いという問題がある。この点が、図5(2)に示されている。図5(2)に示すように、プリアライメント精度等の問題から基板Wの縁を少し外れた位置にクリーニングローラ4が当接した場合、クリーニングローラ4は、プラテン1の表面に当接することになる。この場合、その場所に異物Cが存在していると、当該異物Cがクリーニングローラ4に付着し、この状態でクリーニングローラ4が水平移動して基板Wの表面上を転動することになる。この結果、異物Cが基板Wの表面に移着することになり易い。
このようなことから、プリアライメント精度等を考慮し、基板Wの縁よりも少し内側からクリーニングが開始されるようにすることが好ましい。
マージン領域を避けてクリーニングすべきさらに別の点は、ドライフィルムの剥がれ防
止の観点である。この点が、図6に示されている。
プリント基板用の露光装置の場合、表面のレジスト層としてドライフィルムを被着させた基板に対してしばしば露光が行われる。ドライフィルム付きの基板に対してクリーニングを行う場合、クリーニングローラ4が直接当接するのは、ドライフィルムであり、ドライフィルム表面の異物を除去することになる。発明者の研究によると、このようにしてドライフィルム付きの基板に対してクリーニングを行うと、ドライフィルムの剥れが生じ易い。
即ち、ドライフィルム付きの基板Wに対してクリーニングを行う際、図6(1)に示すように基板Wの縁をクリーニング開始点Pとしてクリーニングを行うと、図6(2)に示すようにドライフィルムFの縁が巻き込まれてドライフィルムFが剥がれ易い。剥がれたドライフィルムFは破片となって放出され、新たなゴミの発生源となってしまう。ドライフィルムFは、基板Wの周縁から少し内側の領域を覆っている場合もあるが、この場合も、ドライフィルムFの剥がれ、ゴミの発生の問題が生じ易く、問題の発生頻度はより高い。
このような問題を防止するには、図6(3)に示すように、ドライフィルムFの縁より少し内側の位置からクリーニングを開始すれば良い。即ち、ドライフィルムFの被着位置のデータを制御情報として入力し、クリーニング開始点のX座標がドライフィルムFの縁よりも原点側になるようにすれば良い。
このようなことから、図4に示すようにSLより少し小さい値SLを設定し、プログラム62に対して±SL/2をクリーニング開始点PのX座標、クリーニング終了点PのX座標として与えるようにする。即ち、上記各観点を考慮してマージン量を決定して入力部64で入力し、±SL/2が設定されるようにする。
尚、このようにマージンが設定されるとその領域ではクリーニングがされないことになるが、この領域は微細回路形成等の用途には使用されることは通常ないので、特に問題になることは少ない。また、クリーニング終了点については、基板Wの縁であっても問題はないので、クリーニング終了点については、−SL/2をX座標とすることもある。
次に、このような露光装置を使用した露光方法について、図7及び図8を使用して概略的に説明する。図7及び図8は、実施形態の露光方法としての露光装置の動作を示した正面概略図である。以下の説明では、コンタクト方式の露光装置を例にする。
あるロットの基板Wは、一枚ずつ搬入側コンベア33で露光装置に搬入され、搬入側コンベア33上の待機位置に達する。その後、搬入コンベア33上の待機位置でプリアライメントがされる。プリアライメントは、プリアライメントピン機構により基板Wの位置をラフにアライメントする動作である。プリアライメントの精度は、例えば100〜数100μm程度である。この基板Wは、図7(1)に示すように搬入ハンド31によりピックアップされ、図7(2)に示すようにプラテン1に載置される。基板Wは、真空吸着機構12によりプラテン1に真空吸着される。
次に、搬入ハンド31は、搬送高さまでいったん上昇した後、クリーニングローラ4のX座標が+SL/2又は+SL/2になる位置まで水平移動する。この位置で、伸縮機構42が動作し、アーム41が伸びてクリーニングローラ4を下降させる。クリーニングローラ4の下降は、不図示のストッパにより停止し、設定ローラ高さHrの位置になる。この状態で、プラテン駆動機構11が動作してプラテン1をプラテン高さHpまで押し上げる。この結果、図7(3)に示すように、クリーニングローラ4が基板Wに当接した状態となる。クリーニングローラ4の当接位置のX座標は、入力部64からの入力により設定された+SL/2又は+SL/2である。
そして、搬入ハンド31は、X方向−側に水平移動し、図7(4)に示すように、クリーニングローラ4のX座標が−SL/2又は−SL/2となる位置で停止する。この
動作の際、クリーニングローラ4が基板Wとの摩擦力により従動回転し、基板Wがクリーニングされる。
次に、クリーニングローラ4が−SL/2又は−SL/2の位置に位置した際に伸縮機構42が動作し、クリーニングローラ4を上昇させる。そして、搬入ハンド31は、水平方向に移動して搬入側の待機位置に戻る。搬入ハンド31の待機位置は、移着ローラ5の上方にクリーニングローラ4が位置する位置であり、移着ローラ昇降機構51が移着ローラ5を上昇させ、クリーニングローラ4に当接させる。この状態で、不図示の移着ローラ回転機構が移着ローラ5を回転させ、クリーニングローラ4上の異物を移着ローラ5に移着させる。尚、クリーニングローラ4のゴミが移着ローラ5に転移するのに十分な時間が経過した後、搬入ハンド31において、伸縮機構42はアーム41を当初の縮めた状態に戻す。
一方、プラテン1上では、基板Wの本アライメントが行われ、マスクと基板Wとが正しい位置関係で重ね合わされる。この状態で、図8(2)に示すように、光照射ユニット2から光が照射され、マスクを通して基板Wが露光される。尚、クリーニングローラ4上の異物を移着ローラ5に移着させる動作は、露光と並行して行われる場合もある。
露光が終了すると、図8(3)に示すように、搬出ハンド32が基板Wをプラテン1からピックアップする。そして、図8(4)に示すように、搬入側コンベア34に搬出する。搬入側コンベア34は、不図示のラック等に基板Wを搬出する。一方、搬入側コンベア33上の待機位置には次の基板Wが搬送されており、搬入ハンド31は、この基板Wをピックアップして搬入する。そして、同様の手順が繰り返される。このような動作を繰り返し、各基板Wに対して露光処理が順次行われる。
プラテンクリーニング周期の回数(枚数)の露光が終了すると、プログラム62の動作により、プラテン1のクリーニングが行われる。搬入ハンド31は、基板Wを保持することなくプラテン1上に進入する。そして、搬入ハンド31は、クリーニングローラ4のX座標が+PL/2の位置となる位置で停止した後、クリーニングローラ4が設定ローラ高さの位置になるまで下降する。次に、搬入ハンド31は、X方向−側に水平移動し、クリーニングローラ4が−PL/2の位置となる位置で停止した後、クリーニングローラ4を元に位置まで上昇させる。その後、搬入ハンド31は、搬入側の待機位置に戻る。
尚、上記動作において、搬入ハンド31の移動速度は、クリーニングローラ4が基板Wに接触している際以外は速い速度となっている。この点について、図9を参照して説明する。図9は、搬入ハンド31の移動速度について示した概略図である。
図9は、搬入ハンド31がプラテン1に基板Wを載置した後、搬入側の待機位置に戻る際の移動速度について示している。図9の横軸はX方向(搬送方向)の位置を示し、縦軸は移動速度を示す。
図9において、搬入ハンド31が基板Wをプラテン1に載置し、クリーニングローラ4のX座標がクリーニング開始点Pに達するまでの水平移動する際の速度がVとして示され、クリーニングローラ4がクリーニング開始点Pからクリーニング終了点Pに達するまで搬送ハンド31の移動速度Vとして示されている。そして、クリーニング終了点Pでクリーニングローラ4を元の高さに上昇させた後、クリーニングローラ4を移着ローラ5の上方に位置するよう搬送ハンド31が移動する際の移動速度はVと同程度となっている。図9に示すように、VはVに比べて高くなっており、クリーニング時以外は搬送ハンドを高速移動させ、タクトタイムがより短くなるようにしている。このような搬入ハンド31の速度制御も、プログラム62に組み込まれており、プログラム62が実行されているコントローラ6から搬送系3に送られる制御信号で実現される。
次に、クリーニングローラの高さ制御について図10を参照してより詳しく説明する。図10は、クリーニングローラの高さ制御について示した正面概略図である。
上述した実施形態において、クリーニングローラ4が基板Wに当接する高さについては、ある固定された値(定数)として制御を行っても良いし、変数として制御を行っても良い。例えば、当該露光装置で露光される基板Wがいずれのロットにおいても厚さが薄く、プラテン1のクリーニングの際の高さで基板Wのクリーニングを行って良い場合、クリーニングローラ4の高さを定数とする場合がある。例えば基板Wの厚さが0.1mm以下の場合、そのようにすることがあり得る。
定数として制御する場合の簡便な構成としては、図10(1)に示すようにクリーニングローラ4が下降した際に当接するストッパ43を設け、ストッパ43の位置を設定ローラ高さHrとの関係で所定の固定した位置とした構成が挙げられる。前述した実施形態はこの構成である。
一方、基板Wの厚さtに応じてクリーニングローラ4の高さを変更して制御する場合もあり、これは基板Wが薄い場合もあり得る。この構成の例としては、クリーニングローラ4にアーム41にサーボモータを含む位置調節機構を設ける例が挙げられる。この場合は、基板Wの厚さtに応じて異なる値(変数)が設定ローラ高さHrとして与えられ、コントローラ6により設定ローラ高さHrになるようクリーニングローラ4が制御される。
上記の構成でも良いが、プラテン駆動機構11のサーボ系を利用すると、簡便な構成により同じことが行える。プラテン駆動機構11によりプラテン1を制御し、プラテン1の押し上げ量を制御することで種々の基板厚さに対応する。この場合、基板厚さに応じてプラテン高さHpを入力部64から入力し、変数としてプログラム62に与える。
このようなクリーニングローラ4の高さ制御において、クリーニングローラ4が確実に基板Wに当接していることを確認することが好ましい。このためのセンサを設けた構成が図10(2)に示されている。クリーニングローラ4が確実に基板Wに当接していることを検出するには、クリーニングローラ4のアーム41の位置を検出するのが簡便である。即ち、図10(2)に示すように、アーム41の適宜の高さの位置に被検出部44を設け、被検出部44を検出するセンサ(近接センサ、光センサ等)45を設ける。クリーニングローラ4が適度な圧力で基板Wに当接する位置関係で、被検出部44及びセンサ45を配置する。
センサ45によるクリーニングローラ4の当接確認は、当接高さの制御を変数として制御する場合に特に有意義であるが、定数の場合でも意義がある。定数の場合でも、予定されているよりも薄い基板Wが誤って装置に投入された場合、クリーニングローラ4が基板Wに当接しない状態が生じ得るからである。尚、当接しているかどうかだけの確認を行う場合、クリーニングローラ4のアーム41を駆動する流体圧シリンダにおける流体の圧力変化(押し上げに伴う流体の圧力上昇)を検出する構成が採用されることもある。
いずれにしても、実施形態の露光方法によれば、基板Wのクリーニングかプラテン1のクリーニングかに応じてクリーニング開始点Pが選択され、且つ基板Wのクリーニングについては、基板Wの品種に応じて任意のクリーニング開始点Pを設定してクリーニングを行わせることができるので、基板Wの品種に応じて最適なクリーニングが行える。
この際、基板Wのサイズとは別にマージンの設定が行えるので、基板Wの縁よりも少し内側の位置をクリーニング開始点として設定することで、クリーニング時の基板Wのズレを防止したり、ドライフィルム付きの基板である場合のクリーニングローラ4によるドライフィルムの巻き込みを防止したりすることが可能となる。
また、クリーニングローラ4が基板Wに接触している間は搬入ハンド31の速度は遅くなるものの、それ以外では速度は速くするので、基板Wのクリーニング動作を導入しつつ
も全体のタクトタイムの長期化が防止される。
尚、クリーニングローラを搬出ハンド32に取り付けてクリーニングを行うことも可能である。この場合は、搬入ハンド31が基板Wを搬入してプラテン1に載置して後退した後、搬出ハンド32が入れ替わって進入してクリーニングローラを基板Wに接触させることになる。この場合は、クリーニングローラの位置は搬出ハンド32においてX方向の−側の端部であり、搬出ハンド32がX方向−側から+側に水平移動しながらクリーニングが行われることになる。
但し、搬出ハンド32にクリーニングローラを取り付けてクリーニングを行わせると、基板Wの搬出動作とは別に搬入ハンド32が往復動を行うことになり、搬入ハンド31の場合と比較すると、タクトタイムが長くなってしまう。このため、搬入ハンド31にクリーニングローラを取り付けてクリーニングを行う方が好ましい。
上記実施形態の露光方法の説明では、コンタクト露光を例にしたが、プロキシミティ露光や投影露光、DI露光等の他の方式の露光についても、光照射ユニット2の構成、動作が異なるのみであり、他は同様に実施できる。また、基板についても、プリント基板の他、液晶基板その他の各種基板について、本願発明は実施可能である。
1 プラテン
2 光照射ユニット
3 搬送機構
31 搬入ハンド
32 搬出ハンド
33 搬入側コンベア
34 搬出側コンベア
4 クリーニングローラ
5 移着ローラ
6 コントローラ
61 記憶部
62 プログラム
63 出力部
64 入力部
Hr 設定ローラ高さ
Hp プラテン高さ
クリーニング開始点
クリーニング終了点

Claims (2)

  1. プラテンと、プラテンに基板を搬入して載置するとともに露光後に基板をプラテンから搬出する搬送系と、プラテンに載置された基板に所定のパターンの光を照射する光照射ユニットと、プラテンに載置される前に基板をラフに位置合わせするプリアライメントを行う機構とを備えた露光装置を使用し、プラテンに載置された基板に光照射ユニットにより所定のパターンの光を照射して基板を露光する露光方法であって、
    搬送系は、搬送の際に基板を保持する搬送ハンドを含んでおり、
    搬送ハンドには、粘着力により異物を吸着して除去するクリーニングローラが取り付けられており、
    クリーニングローラは、想定される最も大きな基板の幅よりも長くプラテンの幅よりも長いものであり、
    基板の搬入又は搬出のために搬送ハンドが待機位置とプラテンとの間を一往復の移動をする際にクリーニングローラが基板に接触しながら移動することで基板がクリーニングされる基板クリーニングが行われる方法であり、
    基板クリーニングにおけるクリーニングローラの移動は、プラテンに載置された基板の縁から内側の位置から開始されるものであり、この内側の位置は、前記プリアライメントを行う機構におけるプリアライメントの精度において基板の縁よりも内側となる位置であり、
    所定の回数の露光の後、基板が載置されていない状態のプラテンにクリーニングローラが接触しながら移動することでプラテンがクリーニングされるプラテンクリーニングが行われることを特徴とする露光方法。
  2. 前記プラテンクリーニングにおける移動の開始点は、移動方向における前記プラテンの一方の側の縁の位置であり、終了点は他方の側の縁であることを特徴とする請求項1記載の露光方法。
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