JP2007112626A - 基板搬送装置及び基板検査装置並びに基板搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板搬送時に基板の吸着が解除されたときの復帰処理を自動で行えるようにする。
【解決手段】基板搬送装置1は、浮上ステージ3で浮上させた基板Wを吸着保持する吸着部10を有し、吸着部10は基板搬送部8によって搬送方向Cに往復移動可能に構成されている。吸着部10には、基板Wを吸着する吸着パッド11と、基板Wを整列させる基準ピン13及び押し付けピン12a,12b,12cと、基板Wの有無を検出する基板検出部15とが設けられている。基板Wの搬送途中に吸着が外れたら、基板検出部15で基板Wが検出される位置まで基板搬送部8を引き戻し、押し付けピン12b,12cで基板Wを基板脱落防止壁5に押し当てながら整列させ、再度吸着保持を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を搬送する基板搬送装置、基板を搬送する基板搬送方法、基板搬送装置を含む基板検査装置に関する。
液晶ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイを製造する際には、大型のガラス基板上に多数の画素や駆動回路などのパターンが形成される。ここで、フラットパネルディスプレイの製造工程において、ガラス基板を搬送する際には、ガラス基板の下方からエアーを噴き付けて浮上させた非接触状態で、この浮上したガラス基板に対して傾斜ノズルにより圧縮空気を吹き付けて推進力を与えることにより搬送する基板搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1のように圧縮空気をガラス基板に吹き付けて推進力を与える方法では、ガラス基板を高速に搬送することができなくなる。
フラットパネルディスプレイの製造工程では、製品の品質向上及び製品の生産性向上のためにガラス基板を非接触で高速搬送することが要求されている。この高速搬送の要求を満たす基板搬送装置として、搬送路上に浮上したガラス基板の裏面の周縁部の一部を基板移送部で保持して搬送路に沿って強制的に移動させることが行なわれている(例えば、特許文献2)。特許文献2に示された基板搬送装置は、ガラス基板を浮上させる浮上搬送路の両側に沿って一対の基板移送部が設けられ、この基板移送部によりガラス基板の先端両端部を吸着して浮上したガラス基板を搬送方向に向けて強制的に搬送している。
特開2000−21949号公報 国際公開第03/086917号パンフレット
しかしながら、ガラス基板を吸着保持して搬送する際には、ガラス基板の搬送中に何らかの原因によりガラス基板に対する吸着エラーが発生すると、ガラス基板が基板移送部から外れて搬送できないことがある。ガラス基板が基板移送部から外れた場合には、このガラス基板をオペレータが手で位置決めセンサが配置されたアライメント部まで移動させ、復旧処理を行ってから再スタートさせなければならなかった。ここで、復旧処理とは、例えば、一対の基板移送部をアライメント部の待機位置まで戻し、ガラス基板の先端両端を一対の基板搬送部で吸着保持させた後、各基板搬送部によりガラス基板の姿勢を制御して基準位置に位置決めする処理があげられる。このような復旧処理を手動で行うためにはオペレータを24時間待機させておく必要があると共に、吸着エラーが発生してからオペレータが現場に行くまでに時間を要するために、ガラス基板が外れてから復旧までの時間が長くなり効率が悪かった。
特に、フラットパネルディスプレイの製造は、1ラインで複数の作業を行なうFIFO(First In First Out)方式が採用されており、製造装置での作業が終了すると次の製造装置に搬送され、次々とガラス基板が搬送される。このFIFO方式では、搬送中にガラス基板が基板搬送部から外れてしまうと、次のガラス基板がアライメント部に搬入されているため、外れた前のガラス基板をアライメト部に戻すことができなくなる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的とするところは、基板搬送時に基板移送部からガラス基板が外れたときの復帰処理を自動で行えるようにすることである。
上記の課題を解決する本発明は、基板を浮上させるステージと、前記ステージで浮上させた前記基板の一部を保持する吸着部と、前記吸着部を前記ステージに沿って移動させる搬送機構と、前記吸着部と共に移動し、前記基板の位置を検出する基板検出部と、前記基板を整列させる基板整列機構と、前記ステージに沿って設けられて前記ステージからの前記基板の脱落を防止する基板脱落防止部とを有し、基板搬送時に前記基板の保持が外れたときに、前記基板検出部で前記基板の有無を検出した後に前記基板を前記吸着部で保持するように構成したことを特徴とする基板搬送装置とした。
また、本発明は、基板を浮上させた状態でその一部を吸着部で保持し、前記吸着部を搬送機構によって移動させることで基板を浮上させながら搬送するにあたり、前記吸着部による基板の吸着が外れたときには、前記搬送機構で前記吸着部を移動させ、前記吸着部に設けられた基板検出部で前記基板の存在を検出した後に前記吸着部で前記基板を再度吸着保持することを特徴とする基板搬送方法とした。
本発明では、基板を吸着部に吸着保持させて搬送する途中で吸着が外れたときに、吸着部に設けられた基板検出部が基板を検出する位置まで吸着部を移動させた後に、基板を吸着して搬送可能な状態に復旧させる。
本発明によれば、基板を吸着保持する吸着部と共に移動し、基板の有無を検出する基板検出部を設けたので、基板の搬送中に吸着が外れて基板を保持できなくなったときに、自動で復旧処理が行えるようになるので、復旧処理を無人化でき、かつ迅速に行えるようになり、生産効率が向上する。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1及び図2に示すように、基板搬送装置1は、ベース部2を有し、ベース部2の上部には矩形状のガラス基板Wを浮上させる細長の浮上ステージ3が設けられている。浮上ステージ3は、箱状の部材の組み合わせで構成され、その上面に複数の孔4が規則的には配設されており、これら箱状部材の空洞部にエアーコンプレッサなどを接続することで、複数の孔4からエアーを噴き出すように構成されている。浮上ステージ3の一方の側部には、ガラス基板Wの脱落を防止する基板脱落防止部である基板脱落防止壁5が浮上ステージ3の上面よりも上方に延びるように、かつ浮上ステージ3の長手方向(搬送方向C)に沿って設けられている。また、浮上ステージ3の他方の側部には、搬送機構を構成するリニアモータ6と、リニアガイド7とが並列にベース部2上に敷設されている。リニアガイド7には、浮上ステージ3上に浮上したガラス基板Wを搬送方向Cに強制的に搬送する基板搬送部8が支持されている。この基板搬送部(基板搬送ユニット)8は、リニアモータ6の駆動によって搬送方向Cに往復移動が可能である。なお、リニアモータ6は、基板搬送装置1を制御する制御ユニット9に接続されており、制御ユニット9によって制御がされる。なお、搬送機構の駆動部は、リニアモータ6に限定されない。例えば、モータを連結したボールネジ機構であっても良い。
基板搬送部8上には、吸着部(吸着ユニット)10が上下移動自在に設けられている。この吸着部10上には、ガラス基板Wの一辺の縁部を保持する基板保持部としてガラス基板Wの裏面を吸着保持する吸着パッド11が搬送方向Cに沿って複数配設されている。吸着部10及び吸着パッド11は、ガラス基板Wが吸着パッド11から外れて基板脱落防止壁5に押し付けられた状態において、ガラス基板Wの縁部を吸着できるような位置に配設されている。なお、吸着部10は、浮上ステージ3上の基板受け渡し位置にガラス基板Wが搬入されるまで、吸着パッド11がガラス基板Wの裏面に接触しない位置まで下降して停止する。また、この吸着部10は、ガラス基板Wが基板受け渡し位置に搬入されると、吸着パッド11の吸着面がガラス基板Wの浮上基準高さより若干高い位置まで上昇して停止する。この上昇により吸着パッド11の吸着面は、ガラス基板Wの裏面に軽く接触する。この状態で吸着パッド11に対する吸引を開始すると、吸着パッド11はガラス基板Wの裏面に吸着し、吸着による負圧で吸着パッド11の吸着面が基準高さまで没してガラス基板Wが浮上基準高さに維持される。
また、吸着部10には、押し付けピン12a〜12cと基準ピン13が配設されている。押し付けピン12aと基準ピン13は、ガラス基板Wを搬送方向Cから挟み込むように対峙して設けられている。押付けピン12aは、対峙する基準ピン13に向けて移動自在に吸着部10に支持されている。さらに、基準ピン13又は押付けピン12aは、ガラス基板Wの搬入時又は受け渡し時に干渉する場合には吸着部10に対して出没自在に設け、ガラス基板Wを整列させるときのみに吸着部10の上方に突出させることができる。なお、吸着部10を押付けピン12a〜12cと基準ピン13の先端が浮上ステージ3の上面よりも下まで下降することができれば、基準ピン13(押付けピン12a)の出没機構を省略することができる。また、押し付けピン12b,12cは、ガラス基板Wを基板脱落防止壁5側に押し付けるように移動自在に吸着部10に支持されている。そして、これら押し付けピン12a〜12cと、吸着部10に設けられた基準ピン13と、基板脱落防止壁5の一端部側に所定の間隔で複数設けられた基準ピン14とで、基板整列機構(位置決め機構)が構成される。基準ピン14は、基板脱落防止壁5よりもリニアモータ6側に突出するように基板脱落防止壁5に移動可能に設けられ、ガラス基板Wの搬送時には基板脱落防止壁5内に待避する。これら基準ピン14の配設されている箇所がガラス基板Wを基準位置に位置決めする整列位置となる。
さらに、吸着部10において、浮上ステージ3側には、ガラス基板Wの縁を検出する基板検出部15、15が設けられている。これら基板検出部15としては、ガラス基板Wの縁を検出できるラインセンサや、発光部と受光部を備えたものが知られている。基板検出部15は、ガラス基板の縁を検出できればよく、本実施の形態では基板検出部15としてラインセンサを用いる。基板検出部15、15は、押し付けピン12aと基準ピン13の近傍で、かつガラス基板Wが基準ピン13に押付けられた基準位置において、搬送方向Cと直交するガラス基板Wの前後の各辺を検出できる位置にそれぞれ設けられている。さらに、2つの基板検出部15,15は、ガラス基板Wの向きが搬送方向Cに対して最も斜めになったときでも、同時にガラス基板Wの前後の縁を検出できるように押付けピン12b,12cの基準ラインから所定の距離離して設けられ、かつガラス基板Wの前後の縁から外れない長さに形成することが望ましい。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
まず、この基板搬送装置1は、基準ピン14,14が配設されている浮上ステージ3の一方端部側(上流側)に設けられた整列位置にガラス基板Wが搬入され、ここから浮上ステージ3の他端部側(下流側)に向かってガラス基板Wを搬送するものである。したがって、初期状態では、制御ユニット9が基板搬送部8を図1に示すように上流側で待機させると共に、浮上ステージ3の孔4からエアーを噴き出させた状態で待機している。不図示の多関節ロボットにより搬入されたガラス基板Wは、浮上ステージ3の孔4から噴き出されるエアーによって浮上させられるので、制御ユニット9は吸着部10の基準ピン13を突出させてから、各押し付けピン12a〜12cをガラス基板Wの各縁に向けて移動させて、基準ピン14,14,13と共にガラス基板Wを基準位置に整列させる。1つの押し付けピン12aと1つの基準ピン13によって搬送方向Cの整列がなされ、2つの押し付けピン12b,12cと2つの基準ピン14,14によって搬送方向Cに直交する方向の整列がなされる。
ガラス基板Wの整列が終了したら、制御ユニット9は吸着パッド11を吸着部10ごと上昇させてガラス基板Wの裏面に吸着パッド11を当接させてから真空吸着を開始させる。これによって、ガラス基板Wの一辺が吸着部10上に保持される。制御ユニット9からの指示でリニアモータ6を駆動させると、基板搬送部8がリニアガイド7に沿って移動し、基板搬送部8上の吸着部10に保持されているガラス基板Wが、浮上ステージ3によって浮上させられた状態で搬送される。そして、ガラス基板Wが浮上ステージ3の下流側まで搬送されたら、真空吸着を解除し、不図示の多関節ロボットでガラス基板Wを装置外に搬出する。
ここで、搬送途中で、ガラス基板Wが吸着部10から外れた場合、例えば図3に示すように、ガラス基板Wを残した状態で基板移送部8が先行した場合の復帰処理について、図4のフローチャートに従って説明する。なお、ガラス基板Wが吸着部10から外れたことは、基板検出部15,15の出力、又は吸着パッド11内の圧力の変化などから検出される。また、ガラス基板Wが吸着部10から外れた場合には、基板脱落防止壁5によってガラス基板Wが浮上ステージ3の一方の側部側から脱落することが防止される。
基板搬送時にガラス基板Wの吸着が外れた場合には、制御ユニット9が浮上ステージ3からエアーの噴き出しを停止する(ステップS101)。このエアーの吹出しを停止することによって、ガラス基板Wの浮上力が無くなり、ガラス基板Wと浮上ステージ3との間の摩擦力によりガラス基板Wの移動が制限される。さらに、制御ユニット9は、吸着パッド11からの吸引を停止する(ステップS102)。その後、制御ユニット9は、吸着パッド11及び押し付けピン押付けピン12a〜12c,基準ピン13がガラス基板Wの裏面に接触しないように吸着部10を下降させる(ステップS103)。この状態で、リニアモータ6を逆転させて、基板搬送部8を上流側に移動させながら、図5に示すように2つの基板検出部15によりガラス基板Wの前後の縁を検出する(ステップS104)。制御ユニット9は、基板検出部15、15がガラス基板Wを検出したなら、リニアモータ6を停止させ、この位置で吸着部10を上昇させる(ステップS105)。これによって、吸着パッド11による吸着や、押し付けピン12a〜12cと基準ピン13によりガラス基板Wの姿勢制御が可能になるので、浮上ステージ3からエアーの噴き出しを再開する(ステップS106)。ガラス基板Wがエアー浮上させられることによって、ガラス基板Wの移動が可能になるので、押し付けピン12aと基準ピン13とを突出させてから、押し付けピン12b,12cによりガラス基板Wを基板脱落防止壁5に押付けて搬送方向Cと平行になるように整列させる(ステップS107)。そして、このように整列させた後、ガラス基板Wを吸着パッド11で吸着する(ステップS108)。この際、ガラス基板Wが吸着パッド11で吸着されない場合には、押し付けピン12aを基準ピン13方向に移動させてガラス基板Wを把持しても良い。この際、ガラス基板Wが基板脱落防止壁5に接触しないように吸着部10を基板脱落防止壁5から離れる方向に若干移動させ、ガラス基板Wを基板脱落防止壁5から離した状態で搬送することが好ましい。
ここまでの工程でガラス基板Wを搬送可能な程度に整列し、吸着部10上にガラス基板Wを吸着保持又は把持したので、基板搬送部8を移動させてガラス基板Wを搬入部側の整列位置まで戻す(ステップS109)。制御ユニット9は、リニアモータ6を駆動させて基板搬送部8を整列位置に戻したら、再び吸着パッド11による吸着を停止し(ステップS110)、ガラス基板Wを浮上ステージ3上に自由に移動可能に浮上させる。ガラス基板Wを移動可能にした後、基準ピン14,14を基板脱落防止壁5よりも内側の基準位置まで移動させてから、押し付けピン12a〜12cをガラス基板Wの各縁に向けて移動させて、ガラス基板Wを基準ピン14,14,13に押付けて基準位置に整列させる(ステップS111)。ガラス基板Wを移動するために吸着部10を基板脱落防止壁5より離れる方向に移動させた場合には、位置決めを行なう前に基準ピン13が基準位置になるように吸着部10を正規の位置まで戻す。このようにしてガラス基板Wを基準位置に合わせた後、ガラス基板Wを吸着パッド11により再度吸着保持してから(ステップS112)、基板搬送部8を移動させてガラス基板Wを目的位置まで移動させる(ステップS113)。
なお、図6に示すように、この基板搬送装置1における搬送経路中に検査部20を設けることで基板検査装置21を構成することができる。検査部20は、例えば、門型フレーム22を搬送方向Cと直交する方向にガラス基板Wを跨ぐようにベース部2に側部に固定し、この門型フレーム22の水平フレームに顕微鏡23を搬送方向Cと直交する方向に移動自在に取り付けて構成される。この基板検査装置21では、顕微鏡23によるガラス基板Wの拡大画像を取得してガラス基板W上の欠陥を検査することが可能になる。なお、検査部20の他の形態としては、ライン照明光源とライン撮像部とを有し、ライン照明光源から出射されるライン状の光をガラス基板Wで反射させ、この反射光をライン撮像部で撮像することでガラス基板Wの全面の画像を取得するマクロ検査装置のように、種々の検査に応じて検査部20を構成することができる。
この実施の形態によれば、基板搬送部8上にガラス基板Wの縁を検出する基板検出部15を設けることにより、ガラス基板Wの搬送途中で吸着部10の吸着が外れた場合に、一旦吸着が外れたガラス基板Wを探し当て、整列位置まで自動的に搬送して位置決めして自動復帰させことができる。また、基板検出部15を2つ設けることにより、ガラス基板Wが傾いている場合でもガラス基板Wの両端を確実に検出することができるため、ガラス基板Wの下に基板搬送部8を確実に導くことができる。したがって、オペレータが常に待機している必要がなくなると共に、復帰までの時間を短縮することができる。
さらに、基板脱落防止壁5を設けたので、ガラス基板Wの脱落が防止されると共に、この基板脱落防止壁5を利用してガラス基板Wの位置を仮調整することが可能になる。また、仮調整(仮位置決め)することにより、一旦吸着が外れたガラス基板を搬送方向に平行になるように姿勢を直すことが可能になり、吸着部10による吸着を確実に行い安定して整列位置まで搬送することができる。
さらに、検査部20を設けることで構成される基板検査装置21では、ガラス基板Wの搬送中に吸着が外れても、速やかに、かつ自動で復帰処理が行われるので、検査時間の短縮化が図れる。
なお、基板検出部15の構成、配置、数は、図1に示すものに限定されない。例えば、吸着部10において搬送方向Cの一端部(整列位置)側又は他端部側の一方のみに基板検出部15を設けて良い。吸着部10の一端部側のみに基板検出部15を設ける場合には、基板Wの大きさを予め制御ユニット9に登録しておき、基板検出部15がガラス基板Wを検出してから、さらにガラス基板Wの大きさに略等しい距離だけ基板搬送部8を戻してからリニアモータ6を停止させれば良い。また、基板検出部15は、ガラス基板Wの縁を検出可能であれば、ラインセンサに拘るものではなく、透過型や反射型の二次元センサやフォトマルなどのスポットセンサでも良い。ラインセンサを用いた場合は、搬送方向Cの基板Wの位置をさらに高精度に検出することが可能になるので好ましい。
さらに、基板脱落防止壁5は、ガラス基板Wを傷付けない程度の硬度を有する材料から製造されることが好ましく、複数のピンに巻き回した樹脂製のベルトから構成しても良い。また、基板脱落防止壁5は、連続した1つの壁でなく、搬送方向Cに分割された複数の壁部から構成されても良い。さらに、複数のローラやピンを搬送方向Cに沿って設けることで基板脱落防止部を形成しても良い。
さらに、基準ピン14,14は、ガラス基板Wの搬入位置である整列位置に2個配置したが、この基準ピン14をガラス基板Wの幅寸法(搬送方向の長さ)より短い間隔で等間隔に連続させて配置して、そのうちの一対の基準ピン14,14の中心を整列位置の中心と決めて、近い整列位置に基板搬送部8により一旦外れたガラス基板Wを搬送させて復帰処理させるようにしてもよい。また、一対の基準ピン14,14を1組とし、これら組を浮上ステージ3の任意の複数箇所に配置し、各組の基準ピン14,14の中心を整列位置とし、近い整列位置に基板搬送部8により一旦外れたガラス基板Wを搬送させて復帰処理させるようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
この発明の第2の実施の形態を図7及び図8を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図7に示すように、基板搬送装置30は、基板搬送部8に基板押付機構31が搬送方向Cに沿って2つ設けられている。基板押付機構31は、エアー又は電気によって駆動するシリンダ32と、シリンダ32に対して進退するピストン33とからなる。基板押付機構31は、ピストン33が最も突出させたときにガラス基板Wを基板脱落防止壁5に押し付ける位置まで延び、最も引き戻したときに基準位置決めされたガラス基板Wと干渉しない位置まで退避するようにストロークが調整されている。
この実施の形態における復帰処理について図8のフローチャートを参照して説明する。
図8に示すように、基板搬送部8を戻して基板検出部15でガラス基板Wを検出し(ステップS104)、浮上ステージ3で基板Wを浮上させた後(ステップS105)、基板押付機構31を駆動させ、ピストン33でガラス基板Wを押圧し、ピストン33と基板脱落防止壁5とで基板Wを挟むようにして整列させる(ステップS106B)。その他の工程は、第1の実施の形態と同様である。基板押付機構31は、ガラス基板Wを基板脱落防止壁5に押し付けることでガラス基板Wは搬送方向Cと平行になるように整列を行うことが好ましいが、基板脱落防止壁5に押し付けることなく各ピストン33を所定長だけ突出させることで整列させても良い。この場合には、吸着部10を上昇させて、吸着パッド11上にガラス基板Wを接触させた状態で、各基板押付機構31を作動させるとよい。これにより、吸着パッド11とガラス基板Wとの間の摩擦力により、浮上した無抵抗化したガラス基板Wの移動を規制し、安全にガラス基板Wを仮調整(仮位置決め)することができる。
この実施の形態によれば、基板Wが大きく傾いた場合のように、押付ピン12b,12cのストロークのみではガラス基板Wを搬送可能な程度に整列させられない場合であっても、基板押付機構31を用いることでガラス基板Wを整列させることが可能になる。基板検査装置を構成した場合を含むその他の効果は、第1の実施の形態と同じである。
(第3の実施の形態)
この発明の第3の実施の形態を図9及び図10を参照して説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図9に示すように、基板搬送装置40は、浮上ステージ3の一方の側部に基板脱落防止部41を有する。基板脱落防止部41は、搬送方向Cに配設される複数の基板脱落防止ピン42を有し、これら基板脱落防止ピン42は搬送方向Cと直交する方向に進退自在にベース部2に支持されている。基板脱落防止ピン42を移動させる駆動機構43は、エアーや、電気で駆動するシリンダと、シリンダに対して進退するロッドで構成される。複数の基板脱落防止ピン42は、支持板に所定の間隔で支持され、この支持板に駆動機構43のロッドが連結されて搬送方向Cと直交する方向に移動するようになっている。図9において、基板脱落防止ピン42は、基準ピン14を避けるように複数組に分かれて駆動機構43に連結されているが、1つの基板脱落防止ピン42が1つの駆動機構に連結されても良い。
この実施の形態の作用について説明する。
まず、基板脱落防止ピン42は、ガラス基板Wが吸着パッド11から外れたときに、浮上ステージ3から脱落することを防止する。さらに、復旧処理を行う際には、基板検出部15による基板検出後の整列時に、基板脱落防止ピン42が基板搬送部8側に移動されてガラス基板Wを押圧し、押し付けピン12b,12cにガラス基板Wを押し付け、ガラス基板Wを搬送可能に整列させる。基板脱落防止ピン42による整列を行ったら、ガラス基板Wを吸着パッド11により吸着して基準ピン14,14のある整列位置まで戻って、押し付けピン12a〜12cと基準ピン13,14,14によって再度整列させてからガラス基板Wを目的位置まで搬送する。
この実施の形態によれば、復旧処理時に基板脱落防止ピン42を移動させガラス基板Wを吸着部10側に押圧して整列することにより、ガラス基板Wを吸着部10の吸着パッド11上に位置させることができるため、ガラス基板Wを確実に吸着パッド11で吸着保持し安定して搬送することができると共に、吸着パッド11のレイアウトの自由度が高まる。その他の効果は第1、第2の実施の形態と同じである。
なお、本発明は前記の各実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、復旧処理時にガラス基板Wの両端を押付けピン12aと基準ピン13により把持して搬送を行っても良い。
第3の実施の形態において、基板脱落防止ピン42は、すべてのピンが一体的に移動しても良いし、ガラス基板Wが存在する部分の基板脱落防止ピン42のみが移動するように構成しても良い。
また、吸着部10に設けられる整列機構の他の形態について、図11から図13に示す。図11に示すような押し付け部材51は、ガラス基板Wの一方の隅部に合わせてL型になっており、搬送方向Cに対して斜めにガイドに沿って進退自在に設けられている。押し付け部材51をガラス基板Wに向けて前進させることで、ガラス基板Wを基準ピン13,141,14に押付けて基準位置に位置決めすることが可能になる。また、図12に示すような押し付け部材52は、搬送方向Cに対して斜めに進退自在に設けられ、かつ基板Wの隅部に向かうように傾斜配置された平坦な部材からなる。押付け部材52をガラス基板Wに向けて前進させることによって、ガラス基板Wを基準ピン13,14,14に押付けて基準位置に位置決めすることが可能になる。図13に示すような押し付け部材53は、軸54で回動自在に支持された押し付け板55が設けられている。押し付け部材53は、軸54を回動させることで、押し付け板55によってガラス基板Wを基準ピン13,14,14に押付けて基準位置に位置決めすることが可能になる。
(第4の実施の形態)
この発明の第4の実施の形態を図14及び図15を参照して説明する。なお、第3の実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図14に示すように、この実施形態の基板搬送装置100は、第1の搬送装置101と、第2の搬送装置121とが搬送方向Cに直列に配置されて、搬送ラインを構成している。第1の搬送装置101及び第2の搬送装置121は、それぞれ、ベース部2の上部に浮上ステージ3が設けられている。
第1の搬送装置101は、浮上ステージ3の一方の側部に基板脱落防止部41を有する。基板脱落防止部41の搬送方向Cに複数配設された基板脱落防止ピン42は、基準ピン102、103を避けるように複数組に分かれて駆動機構43に連結されている。ここで、基準ピン102、103は、第1の搬送装置101において搬送方向Cの上流側に設けられる第1の整列位置A1と対応して設けられていて、基準ピン102、102はガラス基板Wを搬送方向Cと直交する方向で基準位置に位置決めするものであり、基準ピン103は搬送方向Cで基準位置に位置決めするものである。これらの基準ピン102、103は、位置決めする基準となる位置に配置可能であるとともに、搬送時にガラス基板Wと干渉しないよう搬送方向Cと直交する方向に退避可能とされている。
また、基板脱落防止部41が設けられた側部と反対側の他方の側部には、リニアモータ104とリニアガイド105とが並列にベース部2上に敷設されていて、基板搬送部106が支持されていて、リニアモータ104、リニアガイド105及び基板搬送部106で第1の搬送機構を構成している。リニアモータ104及びリニアガイド105は、後述する第2の搬送装置102の浮上ステージ3の側部まで延設されている。また、基板搬送部106には、吸着パッド11及び基板検出部15、15を有する吸着部107が上下移動自在に設けられている。吸着部107には、押し付けピン108、109が設けられている。押し付けピン108は、基準ピン102とガラス基板Wを搬送方向Cと直交する方向に挟み込むように対峙して設けられていて、搬送方向Cと直交する方向に移動自在に吸着部107に支持されている。また、押し付けピン109は、基準ピン103とガラス基板Wを搬送方向Cに挟み込むように対峙して設けられていて、搬送方向Cに移動自在に吸着部107に支持されている。そして、基準ピン102、103及び押し付けピン108、109によって、第1の整列位置A1でガラス基板Wを整列させる第1の基板整列機構が構成されることとなる。また、リニアモータ104及び基板検出部15、15には制御ユニット110が接続されていて、制御ユニット110は、リニアモータ104を制御するとともに、基板検出部15、15による検出結果が入力される。
また、第2の搬送装置121は、第1の搬送装置101と同様に、浮上ステージ3の一方の側部に基板脱落部41を有し、他方の側部にリニアモータ122とリニアガイド123とが敷設され、基板搬送部124が支持されていて。リニアモータ122、リニアガイド123及び基板搬送部124で第2の搬送機構を構成している。基板搬送部124にも同様に、吸着パッド11及び基盤検出部15、15を有する吸着部125が上下移動自在に設けられている。ここで、第2の搬送装置121のリニアモータ122、リニアガイド123、及び基板搬送部124は、第1の搬送装置101のリニアモータ104、リニアガイド107、及び基板搬送部106が設けられた浮上ステージ3の側部とは、反対側の側部に設けられている。そして、第2の搬送装置121の基板搬送部124が搬送方向Cの最も上流側に位置している場合において、第1の装置の基板搬送部106と対向する位置に配置可能に、第1の装置101のリニアモータ104及びリニアガイド105は第2の搬送装置121側まで下流に延設されている。
そして、第2の搬送装置121の基板搬送部124において、吸着部125には基準ピン126、127が設けられていて、基準ピン126、127は、基板搬送部124が最も上流側に配置されたときに、第2の整列位置A2と対応するように設けられている。基準ピン126、126は、第2の整列位置A2において、第1の搬送装置101の基板搬送部106の押し付けピン108とガラス基板Wを挟み込むことで、ガラス基板Wを搬送方向Cと直交する方向で基準位置に位置決めするものである。また、基準ピン127は、第2の整列位置A2において、第1の搬送装置101の基板搬送部106の押し付けピン109とガラス基板Wを挟み込むことで、ガラス基板Wを搬送方向Cで基準位置に位置決めするものである。すなわち、基準ピン125、127及び押し付けピン108、109によって、第2の整列位置A2でガラス基板Wを整列させる第2の基板整列機構が構成されることとなる。また、これらの基準ピン126、127は、位置決めする基準となる位置に配置可能であるとともに、搬送時にガラス基板Wと干渉しないよう搬送方向Cと直交する方向に退避可能とされている。また、リニアモータ122及び基板検出部15、15には制御ユニット128が接続されていて、制御ユニット128は、リニアモータ122を制御するとともに、基板検出部15、15による検出結果が入力される。さらに、第2の搬送装置121の制御ユニット128と、第1の搬送装置101の制御ユニット110とは、互いに接続されていて、通信により協調制御が行えるようになっている。なお、第1の搬送装置101及び第2の搬送装置121のそれぞれには、その目的に応じて、搬送経路中に検査部等が設けられ、所望の作業を行うことが可能とされている。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
まず、図14に示すように、基板搬送装置100において、第1の搬送装置101の浮上ステージ3の上流側に設けられた第1の整列位置A1にガラス基板Wが搬入される。この際、第1の実施形態同様に、第1の搬送装置101において、制御ユニット110は、基板搬送部106を上流側で待機させると共に、浮上ステージ3の孔4からエアー噴き出させた状態で待機させている。そして、制御ユニット110は、基準ピン102、103を第1の整列位置A1と対応する位置まで進出させてから押し付けピン108、109をガラス基板Wの各縁に向けて移動させることで、浮上ステージ3上に浮上したガラス基板Wを基準位置に整列させる。
そして、ガラス基板Wの整列が終了したら、制御ユニット110は、吸着部107を上昇させて、ガラス基板Wの裏面に吸着パッド11を当接させてから真空吸着を開始させ、吸着パッド11によりガラス基板Wの一辺を吸着保持させる。さらにこの状態で、基準ピン102、103及び押し付けピン108、109を退避させる。そして、制御ユニット110がリニアモータ104を駆動させれば、ガラス基板Wは基板搬送部106とともに搬送方向Cの下流側へ浮上ステージ3から浮上した状態で搬送されることとなり、浮上ステージ3上で基板検査等所望の作業が可能となる。そして、作業が完了したら、次の第2の搬送装置121の基板搬送部124に受け渡される。
この際、第2の搬送装置121の基板搬送部124は、第2の整列位置A2まで移動し、吸着部125を下降させた状態で待機する。また、浮上ステージ3は、孔4からエアーを噴き出した状態としている。なお、基板搬送124の基準ピン126、127は、ガラス基板Wと干渉しない位置に退避した状態となっている。そして、第1の搬送装置101の基板搬送部106が第2の整列位置A2までガラス基板Wを搬送したら、第2の搬送装置120の制御ユニット128は、吸着部125を上昇させて真空吸着を開始することで、ガラス基板Wにおいて第1の搬送装置101の吸着部107で保持されている一辺と反対側の他辺を第2の搬送装置120の吸着部125上に吸着保持させる。そして、ガラス基板Wが第2の搬送装置120の吸着部125に吸着保持されると、第1の搬送装置101の制御ユニット110は、基板搬送部106の吸着パッド11の吸着を解除することで、ガラス基板Wは、第1の整列位置A1で位置決めされた状態のまま第2の搬送装置121に受け渡され、基板搬送部124によって下流側まで搬送される。
次に、第1の搬送装置101の搬送途中で、ガラス基板Wが第1の搬送装置101の吸着部107から外れた場合について説明する。この際、第1の搬送装置101の搬送途中でガラス基板Wが外れても、ガラス基板Wは、基板脱落防止部41の基板脱落防止ピン42によって一方の側部側から脱落することが防止される。そして、制御ユニット110は、第1の実施形態と同様に、基板搬送部106の基板検出部15の検出結果をもとに吸着部107の吸着パッド11に再吸着させる。なお、ガラス基板Wが大きく向きを傾けた状態で外れている場合には、基板脱落防止ピン42をガラス基板W側へ進出させてガラス基板Wの向きを修正した後に、吸着部107の吸着パッド11で再吸着させるものとしても良い。
そして、第1の搬送装置101において、吸着部107の吸着パッド11で再吸着したら、図15に示すように、制御ユニット110は、リニアモータ104の駆動によって基板搬送部107を下流側へ移動させ、ガラス基板Wを第2の整列位置A2まで移動させる。この際、通常の受渡しと同様に、第2の搬送装置121の基板搬送部124は浮上ステージ3の第2の整列位置A2まで移動し、吸着部125を下降した状態で待機する。また、浮上ステージ3は、孔4からエアーを噴き出した状態としている。そして、第1の搬送装置101の基板搬送部106によって第2の整列位置A2にガラス基板Wを搬送したら、基板搬送部124の吸着部107を上昇させるとともに、第1の基板搬送部106の吸着パッド11による吸着を解除する。次に、第2の搬送装置120の制御ユニット128は、基板搬送部124の基準ピン126、127を第2の整列位置A2と対応する位置に進出させる。この状態で、第1の搬送装置101の制御ユニット110が基板搬送部106の押し付けピン108、109を進出させることで、ガラス基板Wは、第2の整列位置A2において、基準ピン126、127によって基準位置に改めて位置決めされた状態となる。そして、第2の搬送装置121の制御ユニット128は、吸着部125の吸着パッド11によってガラス基板Wを吸着保持することで、第2の整列位置A2で位置決めされたガラス基板Wは、第一の搬送装置101から第2の搬送装置121に受け渡される。次に、第2の搬送装置121の基準ピン126、127と、第1の搬送装置101の押し付けピン108、109とを退避させることで、第2の搬送装置121において浮上ステージ3の下流側へ搬送可能な状態となる。
この実施の形態によれば、第2の搬送装置121の基板搬送部124が、第1の搬送装置101の基板搬送部106と受渡し可能に反対側に設けられ、一方の基板搬送部101に押し付けピン108、109が設けられるとともに、他方の基板搬送部124に基準ピン126、127が設けられている。このため、ガラス基板Wが搬入されて位置決めされる第1の整列位置A1だけでなく、第1の搬送装置101から第2の搬送装置120へ受け渡す位置における第2の整列位置でも、ガラス基板Wの位置決めを行うことが可能である。すなわち、搬送途中でガラス基板Wが基板搬送部106から外れても、上流側に戻ることなく、下流側まで搬送して再度位置決めすることができる。このため、FIFO方式において、次のガラス基板が上流側の整列位置まで搬入されていても、ガラス基板の搬送が停滞してしまうことなく、下流側でガラス基板を再整列させて、自動復旧することができる。
なお、本実施形態では、2台の搬送装置を組み合わせたものとしたが、これに限るものでは無い。2台以上の搬送装置を直列に整列したとしても、基板搬送部を両側部に交互に設けて、隣合う搬送装置同士の基板搬送部が対向配置可能にリニアモータ及びリニアガイドを延設するとともに、基板搬送部に交互に基準ピンまたは押し付けピンを設けることで、同様に基板整列をすることができる。また、1台の搬送装置としても、浮上ステージの両端部に基板搬送部を設けて互いに受渡し可能とし、また、一方の基板搬送部に基準ピンと、他方の基板搬送部に押し付けピンを設けても同様の効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
この発明の第5の実施の形態を図16を参照して説明する。なお、第4の実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図15に示すように、この実施形態の基板搬送装置130は、第1の搬送装置101と、第1の搬送装置101の下流側に直列配置された第2の搬送装置131とを備える。第2の搬送装置131は、第4の実施形態同様に、第1の搬送装置101の基板搬送部106と反対側の側部に、リニアモータ122、リニアガイド123及び基板搬送部124が設けられている。また、第2の搬送装置131の下流側の搬出位置には、基板搬送部124と対向する側部において基準ピン132、133が設けられ、基板脱落防止ピン42は、基準ピン132、133を避けるように複数組み分かれて駆動機構43に連結されている。ここで、基準ピン132、133は、第2の搬送装置131において搬送方向Cの下流側でガラス基板Wを第2の搬送装置131から搬出する位置で設けられる第3の整列位置A3と対応して設けられている。基準ピン132、133は、ガラス基板Wを搬送方向C及び搬送方向Cと直交する方向で基準位置に位置決めするものである。これらの基準ピン132、133は、位置決めする基準位置に配置可能であるとともに、搬送時にガラス基板Wと干渉しないよう搬送方向Cと直交する方向に退避可能とされている。また、基板搬送部124の吸着部125には、上記の基準ピン126、127だけでなく、さらに押し付けピン134、135が設けられている。また、押し付けピン134は、基準ピン132とガラス基板Wを搬送方向Cと直交する方向に挟み込むように対峙して設けられていて、搬送方向Cと直交する方向に移動自在に吸着部125に支持されている。また、押し付けピン135は、基準ピン133とガラス基板Wを搬送方向Cに挟み込むように対峙して設けられていて、搬送方向Cに移動自在に吸着部125に支持されている。すなわち、基準ピン132、133及び押し付けピン134、135によって、第3の整列位置A3でガラス基板Wを整列させる第3の基板整列機構が構成されることとなる。
この実施の形態によれば、第2の搬送装置131の下流側にも第3の整列位置A3として、ガラス基板Wを整列可能に基準ピン132、133及び押し付けピン1
34、135を備えている。このため、第1の搬送装置101と第2の搬送装置131との受渡し位置だけでなく、第2の搬送装置131から搬送ロボットなどで搬出する位置においても、ガラス基板Wを整列させることができる。このように、ガラス基板Wの搬出位置に第3の基板整列機構を設けることにより、常にガラス基板Wを整列させた状態で搬送ロボットに受け渡すことができるため、搬送ロボットによりガラス基板Wをカセットや他の製造装置内に正確に搬入することができる。
(第6の実施の形態)
この発明の第5の実施の形態を図17を参照して説明する。なお、第4の実施の形態と同じ構成要素には同一の符号を付してある。また、重複する説明は省略する。
図17に示すように、この実施形態の基板搬送装置140は、第1の搬送装置101と、第1の搬送装置101の下流側に直列配置された第2の搬送装置141とを備える。第2の搬送装置141は、第4の実施形態同様に、第1の搬送装置101の基板搬送部106と反対側の側部に、リニアモータ122、リニアガイド123及び基板搬送部142が設けられている。また、第2の搬送装置141は、基板搬送部142が第2の整列位置A2と対応して上流側に位置している状態で、基板搬送部142と対向する位置に基準ピンユニット143を備える。基準ピンユニット143には、第2の整列位置A2と対応して基準ピン144、145が設けられている。そして、基準ピンユニット143は、第1の搬送装置101の基板搬送部106が第2の整列位置A2に移動した時に、基準ピン144、145が基板搬送部106と干渉しない位置まで下降することが可能である。また、第2の搬送装置141において、基板搬送部142の吸着部146には、押し付けピン147、148が設けられている。押し付けピン147は、基準ピン144とガラス基板Wを搬送方向Cと直交する方向に挟み込むように対峙して設けられていて、搬送方向Cと直交する方向に移動自在に吸着部146に支持されている。また、押し付けピン148は、基準ピン145とガラス基板Wを搬送方向Cに挟み込むように対峙して設けられていて、搬送方向Cに移動自在に吸着部146に支持されている。すなわち、基準ピン144、145及び押し付けピン147、148によって、第2の整列位置A2でガラス基板Wを整列させる第2の基板整列機構が構成されることとなる。また、本実施形態では、基準ピンユニット143によって、第1の搬送装置101の基板搬送部106と第2の搬送装置141の基板搬送部142のいずれも、基準ピンを備えずに、押し付けピンのみを備える構成となっている。
この実施の形態によれば、第1の搬送装置101の搬送途中でガラス基板Wが外れた場合には、上記同様にまず、第1の搬送装置101の基板搬送部106がガラス基板Wを再吸着し、第2の整列位置A2まで搬送する。この際、第2の搬送装置141の基準ピンユニット143は、第1の搬送装置101の基板搬送部106と干渉しないように下降している。そして、ガラス基板Wを第2の整列位置A2まで搬送したら、第1の搬送装置106の制御ユニット110は、吸着部107の吸着パッド11の吸着を解除した後に基板搬送部106を第1の整列位置A1へ移動させる。この状態で、ガラス基板Wは、第2の整列位置A2において第2の搬送装置141の浮上ステージ3のエアーによって浮上した状態に保たれている。次に、第2の搬送装置141の制御ユニット128は、基準ピンユニット143を上昇させる。次に、基準ピン144、145を退避した状態から基準位置に進出させた後に、基板搬送部142の押し付けピン147、148を進出させることで、ガラス基板Wは第2の整列位置A2において、基準ピン144、145に位置決めされた状態となる。そして、吸着部146の吸着パッド11によってガラス基板Wを吸着することで、ガラス基板Wは吸着部146によって保持された状態となる。次に、基準ピンユニット143の基準ピン144、145を退避させた後に基準ピンユニット143を下降させるとともに、第2の搬送装置141の押し付けピン147、148を退避させる。これにより、第2の搬送装置141において、基板搬送部142によって、ガラス基板Wを整列した状態で、浮上ステージ3の下流側へ搬送可能な状態とすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る基板搬送装置の構成を示す平面図である。 図1のA矢視図である。 基板の搬送中に吸着が外れた状態を示す図である。 復旧処理のフローチャートである。 復旧時の基板と搬送部の配置を説明する図である。 基板搬送装置を含む基板検査装置の構成を示す平面図である。 第2の形態の基板搬送装置において復旧時の動作を説明する図である。 図7に示す基板搬送装置における復旧処理のフローチャートである。 第3の形態の基板搬送装置を示す平面図である。 図9に示す基板搬送装置において復旧時の動作を説明する図である。 整列機構の他の形態を示す図である。 整列機構の他の形態を示す図である。 整列機構の他の形態を示す図である。 第4の形態の基板搬送装置を示す平面図である。 図14に示す基板搬送装置において復旧時の動作を説明する図である。 第5の形態の基板搬送装置を示す平面図である。 第6の形態の基板搬送装置を示す平面図である。
符号の説明
1,30,40基板搬送装置 3 浮上ステージ(基板を浮上させる機構) 5 基板脱落防止壁(基板脱落防止部) 6 リニアモータ(搬送機構) 7 リニアガイド(搬送機構) 8 搬送部(搬送機構) 10吸着部 12a,12b,12c 押し付けピン(基板整列機構) 13,14基準ピン(基板整列機構) 15基板検出部 20検査部 21基板検査装置 31基板押付機構 41基板脱落防止部 W 基板

Claims (11)

  1. 基板を浮上させるステージと、
    前記ステージで浮上させた前記基板の一部を保持する吸着部と、
    前記吸着部を前記ステージに沿って移動させる搬送機構と、
    前記吸着部と共に移動し、前記基板の位置を検出する基板検出部と、
    前記基板を整列させる基板整列機構と、
    前記ステージに沿って設けられて前記ステージからの前記基板の脱落を防止する基板脱落防止部とを有し、
    基板搬送時に前記基板の保持が外れたときに、前記基板検出部で前記基板の有無を検出した後に前記基板を前記吸着部で保持するように構成したことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記基板整列機構は、前記基板が押し付けられる基準ピンを有し、
    前記基準ピンは前記基板脱落防止部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 前記基板整列機構を前記ステージに沿って複数有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板搬送装置。
  4. 前記搬送機構と、該搬送機構と対応して設けられる前記吸着部及び前記基板検出部とを複数組有し、
    複数の前記搬送機構は、前記ステージ上の前記基板を受渡し可能に、前記ステージの両側部に交互に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  5. 前記基板整列機構は、前記基板が押し付けられる基準ピンと、該基準ピンと前記基板を挟み込むように対峙して設けられて該基板を押し付ける押し付けピンとを有し、
    前記基準ピンと前記押し付けピンとは、複数の前記搬送機構に交互に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の基板搬送装置。
  6. 前記基板脱落防止部を前記ステージに対して進退自在に設け、
    この基板脱落防止部を含んで前記基板整列機構を構成したことを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  7. 前記基板整列機構は、前記基板を前記基板脱落防止部に押し付ける基板押付機構を有することを特徴とする請求項1から請求項6いずれかに記載の基板搬送装置。
  8. 請求項1から請求項7いずれかに記載の基板搬送装置を備え、
    前記搬送機構によって搬送される前記基板の外観検査を行う検査部を有することを特徴とする基板検査装置。
  9. 基板を浮上させた状態でその一部を吸着部で保持し、前記吸着部を搬送機構によって移動させることで基板を浮上させながら搬送するにあたり、前記吸着部による基板の吸着が外れたときには、前記搬送機構で前記吸着部を移動させ、前記吸着部に設けられた基板検出部で前記基板の存在を検出した後に前記吸着部で前記基板を再度吸着保持することを特徴とする基板搬送方法。
  10. 前記基板検出部で前記基板の存在を検出してから前記吸着部で前記基板を吸着保持した後に、前記基板の位置決めを行う基板整列機構が設けられた整列位置に前記基板を搬送し、前記基板を整列させることを特徴とする請求項9に記載の基板搬送方法。
  11. 前記基板整列機構を前記基板の搬送方向に複数有していて、
    前記基板の位置決めを行う際には、前記搬送方向下流側の位置で前記基板整列機構が設けられた前記整列位置に前記基板を搬送し、前記基板を整列させることを特徴とする請求項10に記載の基板搬送方法。
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