JP2021075184A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】泥濘路などの低μ路において走行性能を向上し得るタイヤの提供。【解決手段】トレッド部2を有するタイヤ1である。トレッド部2は、クラウンブロック11及びショルダーブロック10を含んでいる。クラウンブロック11のタイヤ周方向の長さLaは、ショルダーブロック10のタイヤ周方向の長さLbよりも大きくされている。クラウンブロック11には、タイヤ軸方向に延びるサイプ13が設けられている。クラウンブロック11を区分するクラウン横溝9は、タイヤ軸方向に対して第1方向に傾斜する中央部分と、中央部分の両外側に位置し、タイヤ軸方向に対して第1方向とは逆向きの第2方向に傾斜する一対の外側部分とを含んでいる。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤに関する。
下記特許文献1には、一対のセンター主溝とセンター横溝とで区分されたセンターブロックと、前記センター主溝とショルダー主溝とミドル横溝とで区分されたミドルブロックと設けられた空気入りタイヤが記載されている。前記センター横溝は、タイヤ軸方向の一方側に傾斜している。前記センターブロック及び前記ミドルブロックには、セミオープンタイプのサイピングが設けられている。
特開2015−16866号公報
例えば、車両を泥濘路で走行させるとき、轍などの影響によって、直進走行が困難となる場合がある。このような泥濘路での走行では、ハンドルを左右に切り返しつつ走行する必要がある。また、例えば、鉄板上や砂利道を走行する機会もある。これらの路面は、アスファルト路に比べると摩擦係数μが小さいので、トラクションが発生しにくいという問題がある。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、泥濘路などの低μ路において走行性能を向上し得るタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部には、トレッド端を構成するショルダー陸部と、前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向内側に隣接するクラウン陸部とを含み、前記ショルダー陸部は、ショルダーブロックがタイヤ周方向に配列されており、前記クラウン陸部は、クラウン横溝により区分されたクラウンブロックがタイヤ周方向に配列されており、前記クラウンブロックのタイヤ周方向の長さは、前記ショルダーブロックのタイヤ周方向の長さよりも大きく、前記クラウンブロックには、タイヤ軸方向に延びるサイプが設けられ、前記クラウン横溝は、タイヤ軸方向に対して第1方向に傾斜する中央部分と、前記中央部分の両外側に位置し、タイヤ軸方向に対して前記第1方向とは逆向きの第2方向に傾斜する一対の外側部分とを含む。
本発明に係るタイヤは、前記一対の外側部分の少なくとも一方が、タイヤ軸方向に対する角度が変化するように延びている、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記角度が段階的に変化する、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記一対の外側部分の少なくとも一方が、前記中央部分側に位置する第1外側部分と、前記第1外側部分よりも前記クラウン横溝の端部側の第2外側部分とを含み、前記第2外側部分のタイヤ軸方向に対する角度が、前記第1外側部分のタイヤ軸方向に対する角度よりも小さい、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記第1外側部分の前記角度と、前記第2外側部分の前記角度との差が40〜60度である、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記第2外側部分のタイヤ軸方向の長さが、前記第1外側部分のタイヤ軸方向の長さよりも大きい、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記第2外側部分のタイヤ軸方向の長さが、前記クラウンブロックのタイヤ軸方向の幅の20%〜40%である、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記一対の外側部分のタイヤ周方向の間隔が、前記クラウンブロックのタイヤ周方向の長さの30%〜70%である、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記中央部分のタイヤ軸方向に対する角度が、前記一対の外側部分のタイヤ軸方向に対する角度よりも大きい、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記サイプが、両端が前記クラウンブロック内で終端する2本以上のクローズドサイプを含む、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記クラウンブロックのタイヤ周方向の長さが、前記ショルダーブロックのタイヤ周方向の長さの130%以上である、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記一対の外側部分の少なくとも一方が、タイヤ軸方向に対する角度が連続的に変化するように延びている、のが望ましい。
本発明では、クラウンブロックのタイヤ周方向の長さは、ショルダーブロックのタイヤ周方向の長さよりも大きく構成されている。クラウンブロックは、大きな接地圧が作用するので、そのタイヤ周方向の長さを大きくすることで、高い摩擦力を発生させ、低μ路での走行性能を向上する。
また、前記クラウンブロックには、タイヤ軸方向に延びるサイプが設けられているため、低μ路での引っ掻き効果を発揮し、トラクションを補うことができる。
さらに、前記クラウン横溝は、第1方向に傾斜する中央部分と、前記中央部分の両外側に位置し、前記第1方向とは逆向きの第2方向に傾斜する一対の外側部分とを含んでいる。このようなクラウン横溝は、泥濘路において左右にハンドルを切り返しつつ発進する際にも、前記外側部分や前記中央部分がタイヤ軸方向成分として機能し、大きなトラクションを発生させることができる。
したがって、本発明のタイヤは、泥濘路、鉄板路及び砂利路での走行性能を向上する。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部を示す展開図である。 クラウン陸部の拡大図である。 トレッド部の平面図である。 クラウンブロックの平面図である。 クラウンブロックの平面図である。 他の実施形態のクラウン陸部の平面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ1のトレッド部2の展開図である。本実施形態では、好ましい態様として、ライトトラックに装着されるオールシーズン用の空気入りタイヤ1が示される。なお、本発明は、乗用車用や重荷重用の空気入りタイヤ1や、他のカテゴリーのタイヤ1にも適用し得る。
図1に示されるように、本実施形態のトレッド部2は、ショルダー陸部4と、ショルダー陸部4のタイヤ軸方向の内側に隣接するクラウン陸部5とを含んでいる。ショルダー陸部4は、本実施形態では、トレッド部2のタイヤ軸方向の両端側に設けられている。各ショルダー陸部4は、例えば、トレッド端Teを構成している。このように本実施形態のトレッド部2は、4つの陸部で形成されている。クラウン陸部5は、本実施形態では、タイヤ軸方向に2つ並べられている。クラウン陸部5は、タイヤ赤道C上の任意の点で点対称形状である。各クラウン陸部5は、例えば、タイヤ赤道Cの両側に配されている。
前記「トレッド端Te」とは、正規状態の空気入りタイヤ1に正規荷重を付加しかつキャンバー角0度で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地端として定められる。トレッド端Te間のタイヤ軸方向の距離がトレッド幅TWである。
前記「正規状態」とは、タイヤ1が正規リム(図示省略)に装着されかつ正規内圧が充填された無負荷である。特に断りがない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、この正規状態で測定された値である。
前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めているリムであり、JATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。
前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とする。
前記「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば"最大負荷能力"、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"とする。
トレッド部2には、例えば、ショルダー陸部4とクラウン陸部5とを区分する一対のショルダー主溝6と、一対のクラウン陸部5を区分するクラウン主溝7とが設けられている。ショルダー主溝6及びクラウン主溝7は、それぞれ、タイヤ周方向に連続して延びている。
また、本実施形態のトレッド部2には、ショルダー陸部4を横断する複数本のショルダー横溝8と、クラウン陸部5を横断する複数本のクラウン横溝9とが設けられている。本実施形態のショルダー横溝8は、ショルダー主溝6とトレッド端Teとを継いでいる。本実施形態のクラウン横溝9は、ショルダー主溝6とクラウン主溝7とを継いでいる。
ショルダー陸部4は、本実施形態では、複数本のショルダー横溝8によって、ショルダーブロック10がタイヤ周方向に配列されている。クラウン陸部5は、本実施形態では、複数本のクラウン横溝9によって、クラウンブロック11がタイヤ周方向に配列されている。
クラウンブロック11のタイヤ周方向の長さLaは、ショルダーブロック10のタイヤ周方向の長さLbよりも大とされている。クラウンブロック11は、大きな接地圧が作用するので、そのタイヤ周方向の長さを大きくすることで、高い摩擦力を発生させ、低μ路での走行性能を向上する。
上述のような作用を効果的に発揮させるために、クラウンブロック11の長さLaは、ショルダーブロック10の長さLbの130%以上が望ましい。クラウンブロック11の長さLaが過度に大きくなると、クラウン横溝9の溝容積が小さくなり、泥に対するせん断力や雪柱せん断力が低下するおそれがある。このため、クラウンブロック11の長さLaは、ショルダーブロック10の長さLbの170%以下が望ましく、165%以下がさらに望ましい。
クラウンブロック11には、タイヤ軸方向に延びるサイプ13が設けられている。このようなサイプ13は、低μ路での引っ掻き効果を発揮し、トラクションを補うことができる。「サイプ」は、本明細書では、長手方向に対して直交する幅が1.5mm未満の切込み状体である。本明細書では、「溝」は、長手方向に対して直交する幅が1.5mm以上の溝状体である。
図2は、クラウン陸部5の拡大図である。図2に示されるように、本実施形態のクラウン横溝9は、中央部分15と一対の外側部分16とを含んでいる。中央部分15は、本実施形態では、タイヤ軸方向に対して第1方向(図では左下がり)に傾斜している。各外側部分16は、本実施形態では、中央部分15の両外側に位置して、タイヤ軸方向に対して第1方向とは逆向きの第2方向(図では右下がり)に傾斜している。このようなクラウン横溝9は、泥濘路において左右にハンドルを切り返しつつ発進する際にも、外側部分16や中央部分15がタイヤ軸方向の成分として機能し、大きなトラクションを発生させることができる。
一対の外側部分16の少なくとも一方は、タイヤ軸方向に対する角度θ1が変化するように延びている。本実施形態では、一対の外側部分16のそれぞれにおいて、角度θ1が変化するように延びている。これにより、異なる舵角でハンドルを切り返すときにも、それぞれにおいて、エッジ効果を発揮することができる。
一対の外側部分16の少なくとも一方は、中央部分15側に位置する第1外側部分18と、第1外側部分18よりもクラウン横溝9の端部側の第2外側部分19とを含んでいる。本実施形態では、一対の外側部分16のそれぞれが、第1外側部分18と第2外側部分19とを含んでいる。そして、例えば、第1外側部分18と第2外側部分19とで角度θ1が変化している。本実施形態の外側部分16は、第1外側部分18と第2外側部分19とで、屈曲部を形成している。
第2外側部分19のタイヤ軸方向に対する角度θ1bは、例えば、第1外側部分18のタイヤ軸方向に対する角度θ1aよりも小とされている。このような第2外側部分19は、直進走行での泥や雪柱に対するせん断力を高める。また、第2外側部分19が第1外側部分18よりもクラウン横溝9の端部側に配されているので、第2外側部分19内の雪や泥が、タイヤ1の転動を利用して、ショルダー主溝6及びクラウン主溝7にスムーズに排出される。第2外側部分19の角度θ1bは、例えば、5〜25度である。
第1外側部分18の角度θ1aと第2外側部分19の角度θ1bとの差(θ1a−θ1b)は、40〜60度であるのが望ましい。角度の差(θ1a−θ1b)が40度未満の場合、タイヤ軸方向の成分の変化が小さくなり、大きく異なる舵角でハンドルを切り返す走行では、エッジ効果が発揮されなくなるおそれがある。角度の差(θ1a−θ1b)が60度を超える場合、第1外側部分18と第2外側部分19との間の角度が小さくなり、第1外側部分18に挟まった泥や雪が第2外側部分19を介してクラウン主溝7やショルダー主溝6に排出されにくくなる。このような観点より、角度の差(θ1a−θ1b)は、45〜55度が望ましい。
第2外側部分19のタイヤ軸方向の長さL2は、第1外側部分18のタイヤ軸方向の長さL1よりも大とされるのが望ましい。これにより、タイヤ軸方向の成分が相対的に大きく確保されるので、低μ路での直進時の走行性能が向上する。特に限定されるものではないが、第2外側部分19の長さL2は、第1外側部分18の長さL1の2.5〜4.5倍程度が望ましい。本明細書では、横溝や主溝の長さは、その溝中心線での長さである。
第2外側部分19のタイヤ軸方向の長さL2は、クラウンブロック11のタイヤ軸方向の幅Waの20%〜40%であるのが望ましい。第2外側部分19の長さL2がクラウンブロック11の幅Waの20%未満の場合、第2外側部分19による雪柱せん断力や鉄板を引っ掻く力が小さくなる。第2外側部分19の長さL2がクラウンブロック11の幅Waの40%を超える場合、例えば、第1外側部分18の角度θ1aが大きくなり、第1外側部分18内の雪や泥が排出されにくくなるおそれがある。
中央部分15のタイヤ軸方向に対する角度θ2は、本実施形態では、外側部分16の角度θ1よりも大とされている。このような中央部分15は、タイヤ1の転動を利用して、中央部分15内に埋設された雪や泥を第1外側部分18側に排出することができる。特に限定されるものではないが、中央部分15の角度θ2は、例えば、60度以上が望ましく、65度以上がさらに望ましい。また、中央部分15の角度θ2は、例えば、85度以下が望ましく、80度以下がさらに望ましい。
雪や泥の効果的な排出、及び、泥濘路での高いトラクションの発生をバランスよく高めるために、中央部分15のタイヤ周方向の長さL3は、クラウンブロック11のタイヤ周方向の長さLaの5%〜25%が望ましい。
一対の外側部分16のタイヤ周方向の間隔Pは、クラウンブロック11のタイヤ周方向の長さLaの30%〜70%であるのが望ましい。間隔Pがクラウンブロック11の長さLaの30%未満の場合、中央部分15のタイヤ周方向の長さL3が小さくなり、第2方向の成分が低下する。このため、泥濘路面での走行性能が悪化するおそれがある。間隔Pがクラウンブロック11の長さLaの70%を超える場合、クラウン横溝9のタイヤ周方向の長さが大きくなり、クラウンブロック11の剛性が低下して、鉄板路や砂利路での走行性能が悪化するおそれがある。間隔Pは、本明細書では、第1外側部分18の溝中心線18cと第2外側部分19の溝中心線19cとの交点16c間の距離である。
本実施形態のクラウン横溝9は、第1外側部分18と中央部分15とが屈曲して連なっている。これにより、大きなエッジ効果が発揮され、トラクションが高められる。
図3は、トレッド部2の平面図である。図3に示されるように、ショルダー主溝6は、本実施形態では、ジグザグ状に延びている。ショルダー主溝6は、例えば、タイヤ軸方向に対して第1方向(図では左下がり)に傾斜する第1ショルダー傾斜部6Aと、タイヤ軸方向に対して第1方向とは逆向きの第2方向(図では右下がり)に傾斜する第2ショルダー傾斜部6Bとを含んでいる。第1ショルダー傾斜部6Aのタイヤ周方向の長さL4と第2ショルダー傾斜部6Bのタイヤ周方向の長さL5との比は、例えば、0.9以上である。前記比は、タイヤ周方向の長さが大きい方を分母としている。第1ショルダー傾斜部6A及び第2ショルダー傾斜部6Bのタイヤ軸方向に対する角度α1は、例えば、第1外側部分18の角度θ1aよりも大である。角度α1は、本実施形態では、60〜80度である。
クラウン主溝7は、本実施形態では、ジグザグ状に延びている。クラウン主溝7は、例えば、タイヤ軸方向に対して第1方向に傾斜する第1クラウン傾斜部7Aと、タイヤ軸方向に対して第1方向とは逆向きの第2方向に傾斜する第2クラウン傾斜部7Bとを含んでいる。第1クラウン傾斜部7Aのタイヤ周方向の長さL6と第2クラウン傾斜部7Bのタイヤ周方向の長さL7との比は、例えば、0.9以上である。前記比は、タイヤ周方向の長さが大きい方を分母としている。第1クラウン傾斜部7A及び第2クラウン傾斜部7Bのタイヤ軸方向に対する角度α2は、例えば、外側部分16の角度θ1よりも大である。角度α2は、本実施形態では、60〜80度である。なお、ショルダー主溝6及びクラウン主溝7は、このような態様に限定されるものではない。
ショルダー主溝6の溝幅W1及びクラウン主溝7の溝幅W1は、例えば、トレッド幅TWの3%〜7%である。ショルダー主溝6の溝深さ及びクラウン主溝7の溝深さ(図示省略)は、例えば、11.5〜14.5mmである。
図4は、クラウンブロック11の平面図である。図4に示されるように、本実施形態のクラウンブロック11は、その踏面11aが略S字状に形成されている。クラウンブロック11は、本実施形態では、外側ブロック縁11Aと内側ブロック縁11Bと一対の横ブロック縁11Cとを含んでいる。外側ブロック縁11Aは、例えば、ショルダー主溝6に面してタイヤ周方向に延びている。本実施形態の外側ブロック縁11Aは、第1ショルダー傾斜部6Aに面する外側第1部分20aと、第2ショルダー傾斜部6Bに面する外側第2部分20bとを含んでいる。内側ブロック縁11Bは、例えば、クラウン主溝7に面してタイヤ周方向に延びている。本実施形態の内側ブロック縁11Bは、第1クラウン傾斜部7Aに面する内側第1部分21aと、第2クラウン傾斜部7Bに面する内側第2部分21bとを含んでいる。横ブロック縁11Cは、例えば、クラウン横溝9に面してタイヤ軸方向に延びている。本実施形態の横ブロック縁11Cは、中央部分15に面する横中央部分22aと、第1外側部分18に面する一対の横第1外側部分22bと、第2外側部分19に面する一対の横第2外側部分22cとを含んでいる。前記「ブロック縁」は、ブロックの踏面とブロックに面する溝の溝壁面とが交差するエッジである。
図5は、クラウンブロック11の平面図である。図5に示されるように、本実施形態のサイプ13は、両端がクラウンブロック11内で終端する2本以上のクローズドサイプを含んでいる。このようなサイプ13は、クラウンブロック11の剛性の過度の低下を抑制して、砂利路でのトラクションを高く維持する。
サイプ13は、例えば、クラウンブロック11のタイヤ周方向の中央部11cに配されている。これにより、クラウンブロック11の剛性が高く維持され、優れた耐摩耗性能が発揮される。クラウンブロック11の中央部11cとは、クラウンブロック11のタイヤ周方向の中間位置を中心としてタイヤ周方向の両側へクラウンブロック11のタイヤ周方向の長さLaの50%以内の領域をいう。サイプ13は、本実施形態では、中央部11cよりもタイヤ周方向の外側には、形成されていない。
サイプ13は、直線状に延びる第1サイプ13Aと、屈曲状に延びる第2サイプ13Bとを含んでいる。第1サイプ13A及び第2サイプ13Bは、本実施形態では、各クラウンブロック11のそれぞれに、複数本、例えば、2本ずつ設けられている。
第1サイプ13Aは、本実施形態では、横第2外側部分22cに沿って延びている。このような第1サイプ13Aは、横第2外側部分22cによるエッジ効果を高めるので、低μ路での走行性能を向上する。前記「沿って」とは、本明細書では、その対象となる両者のタイヤ軸方向に対する角度の差の絶対値が0度(即ち、両者が平行)なのは勿論、10度以下の態様を含むものとする。第1サイプ13Aは、例えば、横第2外側部分22cと平行に延びている。
各第2サイプ13Bは、本実施形態では、第1サイプ13Aの間に挟まれている。第2サイプ13Bは、例えば、そのタイヤ周方向の両側に第1サイプ13Aが設けられている。各第2サイプ13Bは、例えば、タイヤ軸方向に離間して設けられており、タイヤ赤道C側に配された内側サイプ14Aと、トレッド端Te側に配された外側サイプ14Bとからなる。例えば、内側サイプ14Aと外側サイプ14Bとの間には、クラウンブロック11の踏面11aの図心11oが形成されている。
内側サイプ14Aは、本実施形態では、横第2外側部分22cに沿って延びる第1部分14aと、内側第2部分21bに沿って延びる第2部分14bとを含んでいる。外側サイプ14Bは、本実施形態では、横第2外側部分22cに沿って延びる第3部分14cと、外側第2部分20bに沿って延びる第4部分14dとを含んでいる。このように、第2サイプ13Bは、クラウンブロック11のいずれかのブロック縁に沿って延びている。
第2サイプ13Bのタイヤ周方向の長さLcは、クラウンブロック11の長さLaの10%〜30%が望ましい。このような第2サイプ13Bは、クラウンブロック11の剛性の過度の低下を抑制しつつ、エッジ効果を高める。
本実施形態のクラウンブロック11は、内側第1部分21aと横第2外側部分22cとの交差位置において、踏面11aからタイヤ半径方向の内側へ溝底に達することなく終端する三角形状のブロック壁面K1が形成される。また、クラウンブロック11は、例えば、外側第1部分20aと横第2外側部分22cとの交差位置において、踏面11aからタイヤ半径方向の内側へ溝底に達することなく終端する三角形状のブロック壁面K2が形成される。このようなブロック壁面K1、K2は、クラウンブロック11の剛性段差を小さくして、偏摩耗の発生を抑制する。
図3に示されるように、ショルダーブロック10は、本実施形態では、その踏面10aに溝が設けられていない。このようなショルダーブロック10は、高い剛性を有するので、鉄板路や砂利路での走行性能を高める。
本実施形態のショルダーブロック10には、タイヤ軸方向に延びるショルダーサイプ25が設けられている。このようなショルダーサイプ25は、引っ掻き効果を高める。
本実施形態のショルダーサイプ25は、タイヤ軸方向に延びている。ショルダーサイプ25は、例えば、直線状に延びている。ショルダーサイプ25は、本実施形態では、タイヤ周方向に並べられている。ショルダーサイプ25は、タイヤ周方向に等ピッチで並べられている。ショルダーサイプ25は、各ショルダーブロック10に3〜7本並べられている。
ショルダーサイプ25は、ショルダーブロック10内の一端25eからタイヤ軸方向に沿ってトレッド端Teまで延びている。ショルダーサイプ25のタイヤ軸方向の長さLdは、例えば、ショルダーブロック10のタイヤ軸方向の幅Wbの50%以下であるのが望ましく、30%以下であるのがより望ましく、10%以下であるのが一層望ましい。
ショルダー陸部4のランド比は、70%〜90%が望ましい。ランド比は、ショルダーブロック10のショルダーサイプ25とショルダー横溝8とを埋めて得られる仮想ショルダー陸部の踏面の面積Saに対する全てのショルダーブロック10の踏面10aの面積Sbの比(Sb/Sa)である。
図6は、他の実施形態のクラウン陸部5の平面図である。本実施形態の構成要件と同じ構成要件には、同じ符号が付されてその詳細な説明が省略される。図6に示されるように、クラウン陸部5は、複数本のクラウン横溝9によって、クラウンブロック11がタイヤ周方向に配列されている。クラウン横溝9は、本実施形態では、中央部分15と一対の外側部分16とを含んでいる。
この実施形態の外側部分16の少なくとも一方は、タイヤ軸方向に対する角度θ1が連続的に変化するように延びている。このような外側部分16は、外側部分16内に残存した泥や雪を外側に排出するのに役立つ。この実施形態では、両側の外側部分16がタイヤ軸方向に対する角度θ1が連続的に変化するように延びている。
この実施形態のクラウン横溝9は、その両端間において、タイヤ軸方向に対する角度θ3が連続的に変化するように延びている。これにより、上述の作用がより効果的に発揮される。クラウン横溝9は、この実施形態では、略S字状に形成されている。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1の基本パターンを有するタイヤが表1及び表2の仕様に基づき試作された。そして、各テストタイヤについて、低μ路での走行性能及び耐摩耗性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下のとおりである。
<走行性能>
テストタイヤが排気量3000ccのライトトラックの全輪に装着された。テストドライバーが鉄板路、泥濘路、砂利路を上記車両で走行し、各路面それぞれにおいて、駆動性、制動性及び安定性に関する評価が、テストドライバーの官能によりなされた。結果は、実施例1を100とする評点で表示される。数値が大きいほど各路面での走行性能に優れている。
タイヤサイズ:205/85R16 117/115L
リムサイズ:16×5.5J
空気圧:600kPa
積載荷重:0kN
<耐摩耗性能>
テストドライバーが乾燥アスファルト路面を上記車両で走行した。そして、ショルダーブロックの摩耗の程度や偏摩耗の発生状況がテストドライバーの官能により評価された。結果は、実施例1を100とする評点で表示される。数値が大きいほど、摩耗や偏摩耗の発生が抑制されており、耐摩耗性能に優れている。
走行距離:20000km
テストの結果が表1に示される。
Figure 2021075184
Figure 2021075184
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに対して、低μ路での走行性能や耐摩耗性能に優れている。
1 タイヤ
2 トレッド部
9 クラウン横溝
10 ショルダーブロック
11 クラウンブロック
13 サイプ
15 中央部分
16 外側部分

Claims (12)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部には、トレッド端を構成するショルダー陸部と、前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向内側に隣接するクラウン陸部とを含み、
    前記ショルダー陸部は、ショルダーブロックがタイヤ周方向に配列されており、
    前記クラウン陸部は、クラウン横溝により区分されたクラウンブロックがタイヤ周方向に配列されており、
    前記クラウンブロックのタイヤ周方向の長さは、前記ショルダーブロックのタイヤ周方向の長さよりも大きく、
    前記クラウンブロックには、タイヤ軸方向に延びるサイプが設けられ、
    前記クラウン横溝は、タイヤ軸方向に対して第1方向に傾斜する中央部分と、前記中央部分の両外側に位置し、タイヤ軸方向に対して前記第1方向とは逆向きの第2方向に傾斜する一対の外側部分とを含む、
    タイヤ。
  2. 前記一対の外側部分の少なくとも一方は、タイヤ軸方向に対する角度が変化するように延びている、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記角度が段階的に変化する、請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記一対の外側部分の少なくとも一方は、前記中央部分側に位置する第1外側部分と、前記第1外側部分よりも前記クラウン横溝の端部側の第2外側部分とを含み、
    前記第2外側部分のタイヤ軸方向に対する角度が、前記第1外側部分のタイヤ軸方向に対する角度よりも小さい、請求項3に記載のタイヤ。
  5. 前記第1外側部分の前記角度と、前記第2外側部分の前記角度との差が40〜60度である、請求項4に記載のタイヤ。
  6. 前記第2外側部分のタイヤ軸方向の長さは、前記第1外側部分のタイヤ軸方向の長さよりも大きい、請求項4又は5に記載のタイヤ。
  7. 前記第2外側部分のタイヤ軸方向の長さは、前記クラウンブロックのタイヤ軸方向の幅の20%〜40%である、請求項4ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ。
  8. 前記一対の外側部分のタイヤ周方向の間隔は、前記クラウンブロックのタイヤ周方向の長さの30%〜70%である、請求項4ないし7のいずれか1項に記載のタイヤ。
  9. 前記中央部分のタイヤ軸方向に対する角度は、前記一対の外側部分のタイヤ軸方向に対する角度よりも大きい、請求項1ないし8のいずれか1項に記載のタイヤ。
  10. 前記サイプは、両端が前記クラウンブロック内で終端する2本以上のクローズドサイプを含む、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のタイヤ。
  11. 前記クラウンブロックのタイヤ周方向の長さは、前記ショルダーブロックのタイヤ周方向の長さの130%以上である、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のタイヤ。
  12. 前記一対の外側部分の少なくとも一方は、タイヤ軸方向に対する角度が連続的に変化するように延びている、請求項1に記載のタイヤ。
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