JPH06219108A - 雪氷路用タイヤ - Google Patents
雪氷路用タイヤInfo
- Publication number
- JPH06219108A JPH06219108A JP5009347A JP934793A JPH06219108A JP H06219108 A JPH06219108 A JP H06219108A JP 5009347 A JP5009347 A JP 5009347A JP 934793 A JP934793 A JP 934793A JP H06219108 A JPH06219108 A JP H06219108A
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- JP
- Japan
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- sipes
- tire
- block
- snow
- closed
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C11/00—Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1236—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern
- B60C2011/1254—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern with closed sipe, i.e. not extending to a groove
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐偏摩耗性と雪氷路での制動性能とを同時に
向上させると共に、摩耗に伴う制動性能の低下を抑制可
能にした雪氷路用タイヤを提供する。 【構成】 トレッド1に複数のブロック4を設け、各ブ
ロック4にタイヤ幅方向に延びる複数のサイプを設けた
雪氷路用タイヤにおいて、ブロック4のタイヤ周方向両
端部にクローズドサイプ5aを配置し、これらクローズ
ドサイプ5a,5a間に片側オープンサイプ5bを配置
する。
向上させると共に、摩耗に伴う制動性能の低下を抑制可
能にした雪氷路用タイヤを提供する。 【構成】 トレッド1に複数のブロック4を設け、各ブ
ロック4にタイヤ幅方向に延びる複数のサイプを設けた
雪氷路用タイヤにおいて、ブロック4のタイヤ周方向両
端部にクローズドサイプ5aを配置し、これらクローズ
ドサイプ5a,5a間に片側オープンサイプ5bを配置
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロックに複数のサイ
プを設けた雪氷路用タイヤに関し、更に詳しくは、耐偏
摩耗性と雪氷路での制動性能とを同時に向上させると共
に、摩耗に伴う制動性能の低下を抑制可能にした雪氷路
用タイヤに関する。
プを設けた雪氷路用タイヤに関し、更に詳しくは、耐偏
摩耗性と雪氷路での制動性能とを同時に向上させると共
に、摩耗に伴う制動性能の低下を抑制可能にした雪氷路
用タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】雪氷路用タイヤでは、トレッドにタイヤ
周方向に延びる複数の主溝とタイヤ幅方向に延びる複数
の副溝を設け、これら複数の主溝及び副溝によって複数
のブロックを分割形成すると共に、各ブロックにタイヤ
幅方向に延びる複数のサイプを設けるようにしている。
このサイプとしては、両端を主溝に連通させた両側オー
プンサイプや一端だけを主溝に連通させた片側オープン
サイプや両端を主溝に連通させないクローズドサイプ等
が採用されていた。
周方向に延びる複数の主溝とタイヤ幅方向に延びる複数
の副溝を設け、これら複数の主溝及び副溝によって複数
のブロックを分割形成すると共に、各ブロックにタイヤ
幅方向に延びる複数のサイプを設けるようにしている。
このサイプとしては、両端を主溝に連通させた両側オー
プンサイプや一端だけを主溝に連通させた片側オープン
サイプや両端を主溝に連通させないクローズドサイプ等
が採用されていた。
【0003】しかしながら、ブロックにオープンサイプ
だけを設けた場合、ブロック剛性が低くなるため、カッ
ピング等の偏摩耗が発生しやすい。このような偏摩耗を
防止するために、一般にオープンサイプに対して種々の
形状の底上げを施すようにしているが、この場合、底上
げ部まで摩耗が進行するとサイプ長さが変化し、制動性
能が著しく低下してしまう。
だけを設けた場合、ブロック剛性が低くなるため、カッ
ピング等の偏摩耗が発生しやすい。このような偏摩耗を
防止するために、一般にオープンサイプに対して種々の
形状の底上げを施すようにしているが、この場合、底上
げ部まで摩耗が進行するとサイプ長さが変化し、制動性
能が著しく低下してしまう。
【0004】一方、ブロックにクローズドサイプだけを
設けた場合、ブロック剛性が高くなり、耐偏摩耗性は優
れているものの、サイプ長さがオープンサイプに比べて
短くなるため、エッジ効果による雪氷路での制動性能が
劣っていた。
設けた場合、ブロック剛性が高くなり、耐偏摩耗性は優
れているものの、サイプ長さがオープンサイプに比べて
短くなるため、エッジ効果による雪氷路での制動性能が
劣っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐偏
摩耗性と雪氷路での制動性能とを同時に向上させると共
に、摩耗に伴う制動性能の低下を抑制可能にした雪氷路
用タイヤを提供することにある。
摩耗性と雪氷路での制動性能とを同時に向上させると共
に、摩耗に伴う制動性能の低下を抑制可能にした雪氷路
用タイヤを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の雪氷路用タイヤは、トレッドに複数のブロッ
クを設け、各ブロックにタイヤ幅方向に延びる複数のサ
イプを設けた雪氷路用タイヤにおいて、前記ブロックの
タイヤ周方向両端部に位置するサイプをクローズドサイ
プとし、これらクローズドサイプ間に位置するサイプを
片側オープンサイプとしたことを特徴とするものであ
る。
の本発明の雪氷路用タイヤは、トレッドに複数のブロッ
クを設け、各ブロックにタイヤ幅方向に延びる複数のサ
イプを設けた雪氷路用タイヤにおいて、前記ブロックの
タイヤ周方向両端部に位置するサイプをクローズドサイ
プとし、これらクローズドサイプ間に位置するサイプを
片側オープンサイプとしたことを特徴とするものであ
る。
【0007】このようにクローズドサイプと片側オープ
ンサイプとを組み合わせ、ブロック内で最も変形しやす
いタイヤ周方向両端部にクローズドサイプを配置するこ
とにより、その部分におけるブロック剛性を高めて耐偏
摩耗性を向上させると共に、これらクローズドサイプ間
に片側オープンサイプを配置することにより、エッジ効
果による雪氷路での制動性能を向上させることができ
る。また、上記のようにブロック剛性を確保することに
より、サイプに底上げを施す必要がなくなり、サイプ深
さを一定にすることが可能になるので、摩耗に伴う制動
性能の低下を抑制することができる。
ンサイプとを組み合わせ、ブロック内で最も変形しやす
いタイヤ周方向両端部にクローズドサイプを配置するこ
とにより、その部分におけるブロック剛性を高めて耐偏
摩耗性を向上させると共に、これらクローズドサイプ間
に片側オープンサイプを配置することにより、エッジ効
果による雪氷路での制動性能を向上させることができ
る。また、上記のようにブロック剛性を確保することに
より、サイプに底上げを施す必要がなくなり、サイプ深
さを一定にすることが可能になるので、摩耗に伴う制動
性能の低下を抑制することができる。
【0008】以下、本発明の構成について添付の図面を
参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施例からな
る雪氷路用タイヤのトレッドパターンを示すものであ
る。図において、トレッド1には、タイヤ周方向に延び
る複数の主溝2と、タイヤ幅方向に延びる複数の副溝3
が設けられており、これら複数の主溝2及び副溝3によ
って複数のブロック4が分割形成されている。各ブロッ
ク4には、タイヤ幅方向に延びる複数のサイプ5が設け
られている。ブロック4の1個当りに設けるサイプ5の
数は3〜7本にすることが好ましく、その相互間隔を等
間隔にすることが好ましい。
参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施例からな
る雪氷路用タイヤのトレッドパターンを示すものであ
る。図において、トレッド1には、タイヤ周方向に延び
る複数の主溝2と、タイヤ幅方向に延びる複数の副溝3
が設けられており、これら複数の主溝2及び副溝3によ
って複数のブロック4が分割形成されている。各ブロッ
ク4には、タイヤ幅方向に延びる複数のサイプ5が設け
られている。ブロック4の1個当りに設けるサイプ5の
数は3〜7本にすることが好ましく、その相互間隔を等
間隔にすることが好ましい。
【0009】本発明では、図2のようにブロック4のタ
イヤ周方向両端部にクローズドサイプ5aを配置し、こ
れらクローズドサイプ5a間に片側オープンサイプ5b
を配置するようにする。クローズドサイプ5aは両端が
主溝2に連通しないようにブロック4内に設けられてい
る。また、片側オープンサイプ5bは一端だけが主溝2
に連通するように設けられ、その連通方向が交互に逆方
向となるように配置されている。図2では、サイプ5
a,5bを直線状とし、クローズドサイプ5a,5aの
間に3本の片側オープンサイプ5bを配置した場合を示
すものであるが、サイプ5a,5bの形状及び片側オー
プンサイプ5bの数は特に限定されることはない。例え
ば、図3のように片側オープンサイプ5bの数を2本に
したり、サイプ5a,5bの平面視形状を波状にしたり
することが可能である。また、サイプ5a,5bの深さ
は主溝2の60〜100%にし、底上げを施さずに一定
にすることが好ましい。
イヤ周方向両端部にクローズドサイプ5aを配置し、こ
れらクローズドサイプ5a間に片側オープンサイプ5b
を配置するようにする。クローズドサイプ5aは両端が
主溝2に連通しないようにブロック4内に設けられてい
る。また、片側オープンサイプ5bは一端だけが主溝2
に連通するように設けられ、その連通方向が交互に逆方
向となるように配置されている。図2では、サイプ5
a,5bを直線状とし、クローズドサイプ5a,5aの
間に3本の片側オープンサイプ5bを配置した場合を示
すものであるが、サイプ5a,5bの形状及び片側オー
プンサイプ5bの数は特に限定されることはない。例え
ば、図3のように片側オープンサイプ5bの数を2本に
したり、サイプ5a,5bの平面視形状を波状にしたり
することが可能である。また、サイプ5a,5bの深さ
は主溝2の60〜100%にし、底上げを施さずに一定
にすることが好ましい。
【0010】本発明によれば、ブロック4において最も
変形しやすいタイヤ周方向両端部にクローズドサイプ5
aを配置することにより、その部分におけるブロック剛
性を高めて耐偏摩耗性を向上させることができる。しか
も、これらクローズドサイプ5a,5a間に片側オープ
ンサイプ5bを配置することにより、十分なエッジ効果
を確保することができるので、雪氷路での制動性能を向
上させることができる。なお、上記のようにクローズド
サイプ5a,5a間に片側オープンサイプ5bを配置す
るのは、この部分に図5に示す両側オープンサイプ5c
を設けたのでは、ブロック4の挙動が分断されて偏摩耗
が生じやすくなるからである。
変形しやすいタイヤ周方向両端部にクローズドサイプ5
aを配置することにより、その部分におけるブロック剛
性を高めて耐偏摩耗性を向上させることができる。しか
も、これらクローズドサイプ5a,5a間に片側オープ
ンサイプ5bを配置することにより、十分なエッジ効果
を確保することができるので、雪氷路での制動性能を向
上させることができる。なお、上記のようにクローズド
サイプ5a,5a間に片側オープンサイプ5bを配置す
るのは、この部分に図5に示す両側オープンサイプ5c
を設けたのでは、ブロック4の挙動が分断されて偏摩耗
が生じやすくなるからである。
【0011】また、上記のようにタイヤ周方向両端部に
クローズドサイプ5aを配置してブロック剛性を確保す
ることにより、サイプ5a,5bに底上げを施す必要が
なくなり、サイプ深さを一定にすることができるので、
摩耗に伴う制動性能の低下を抑制することができる。す
なわち、図5の両側オープンサイプ5dのように底上げ
を施すことによって剛性を確保した場合、底上げ部まで
摩耗が進行するとサイプ長さが変化し、制動性能が著し
く低下してしまうが、本発明では底上げ部をなくすこと
ができるので、摩耗が進行しても制動性能が低下するこ
とはない。
クローズドサイプ5aを配置してブロック剛性を確保す
ることにより、サイプ5a,5bに底上げを施す必要が
なくなり、サイプ深さを一定にすることができるので、
摩耗に伴う制動性能の低下を抑制することができる。す
なわち、図5の両側オープンサイプ5dのように底上げ
を施すことによって剛性を確保した場合、底上げ部まで
摩耗が進行するとサイプ長さが変化し、制動性能が著し
く低下してしまうが、本発明では底上げ部をなくすこと
ができるので、摩耗が進行しても制動性能が低下するこ
とはない。
【0012】本発明において、クローズドサイプ5aの
長さW2 は、その形成位置におけるブロック4の幅W1
に対して、0.56≦W2 /W1 ≦0.88の関係にす
ることが好ましい。クローズドサイプ5aの長さW2 を
上記範囲に設定することにより、制動性能をより一層向
上させることができる。
長さW2 は、その形成位置におけるブロック4の幅W1
に対して、0.56≦W2 /W1 ≦0.88の関係にす
ることが好ましい。クローズドサイプ5aの長さW2 を
上記範囲に設定することにより、制動性能をより一層向
上させることができる。
【0013】
【実施例】タイヤサイズ185/70R13とし、図1
に示すようなブロックパターン(タイヤ周方向のブロッ
ク数:58個、溝深さ:10.5mm、陸部に対する溝
面積比:40%)において、ブロックに設けるサイプだ
けを図6のように種々異ならせた5種類の雪氷路用タイ
ヤを製作した。図6において、A〜Dは従来タイヤ、E
は本発明タイヤである。
に示すようなブロックパターン(タイヤ周方向のブロッ
ク数:58個、溝深さ:10.5mm、陸部に対する溝
面積比:40%)において、ブロックに設けるサイプだ
けを図6のように種々異ならせた5種類の雪氷路用タイ
ヤを製作した。図6において、A〜Dは従来タイヤ、E
は本発明タイヤである。
【0014】これら従来タイヤA〜D及び本発明タイヤ
Eについて、下記の試験方法により制動性能及び耐偏摩
耗性を評価し、その結果をそれぞれ図9,図10に示し
た。また、従来タイヤA〜D及び本発明タイヤEにおけ
るブロックの変形状態及び偏摩耗状態をそれぞれ図7,
図8に示した。図7,図8において、εは変形量であ
り、δはカッピング量である。
Eについて、下記の試験方法により制動性能及び耐偏摩
耗性を評価し、その結果をそれぞれ図9,図10に示し
た。また、従来タイヤA〜D及び本発明タイヤEにおけ
るブロックの変形状態及び偏摩耗状態をそれぞれ図7,
図8に示した。図7,図8において、εは変形量であ
り、δはカッピング量である。
【0015】制動性能:試験タイヤをリムサイズ13×
5Jのホイールに組付け、空気圧1.9kg/cm2 と
して排気量1800ccの前輪駆動車に装着し、気温−
8〜−6℃の条件下に氷盤路を速度40km/hで走行
し、この状態からロック制動をかけたときの制動距離
を、残溝100%と残溝50%の場合についてそれぞれ
測定した。その評価結果は、制動距離の逆数を求め、従
来タイヤAの残溝100%時の値を100とする指数に
より示した。この指数値が大きいほど制動性能が優れて
いる。
5Jのホイールに組付け、空気圧1.9kg/cm2 と
して排気量1800ccの前輪駆動車に装着し、気温−
8〜−6℃の条件下に氷盤路を速度40km/hで走行
し、この状態からロック制動をかけたときの制動距離
を、残溝100%と残溝50%の場合についてそれぞれ
測定した。その評価結果は、制動距離の逆数を求め、従
来タイヤAの残溝100%時の値を100とする指数に
より示した。この指数値が大きいほど制動性能が優れて
いる。
【0016】耐偏摩耗性:試験タイヤをリムサイズ13
×5Jのホイールに組付け、空気圧1.9kg/cm2
として排気量1800ccの前輪駆動車に装着し、舗装
路からなる試験コースを5000km走行した後、ブロ
ックのカッピング量δを測定した。図9から明らかなよ
うに、本発明タイヤEは、残溝100%時において、従
来タイヤC,Dに比べて制動性能が優れており、両側オ
ープンサイプだけを設けた従来タイヤA,Bと同等の制
動性能を備えていた。しかも、サイプに底上げを施した
従来タイヤBでは、残溝50%時に制動性能が大幅に低
下しているが、本発明タイヤEでは、残溝50%時にお
ける制動性能の低下を抑制することができた。
×5Jのホイールに組付け、空気圧1.9kg/cm2
として排気量1800ccの前輪駆動車に装着し、舗装
路からなる試験コースを5000km走行した後、ブロ
ックのカッピング量δを測定した。図9から明らかなよ
うに、本発明タイヤEは、残溝100%時において、従
来タイヤC,Dに比べて制動性能が優れており、両側オ
ープンサイプだけを設けた従来タイヤA,Bと同等の制
動性能を備えていた。しかも、サイプに底上げを施した
従来タイヤBでは、残溝50%時に制動性能が大幅に低
下しているが、本発明タイヤEでは、残溝50%時にお
ける制動性能の低下を抑制することができた。
【0017】また、図10から明らかなように、本発明
タイヤEは、従来タイヤA〜Cに比べてカッピング量δ
が少なく、クローズドサイプだけを設けた従来タイヤD
と同等の耐偏摩耗性を備えていた。次に、本発明タイヤ
Eにおいて、ブロックの幅W1 に対して、タイヤ周方向
両端部に位置するクローズドサイプの長さW2 を種々異
ならせ、上記と同様の方法により残溝100%時におけ
る制動性能を評価し、その結果を図11に示した。但
し、評価結果は、W2 /W1 =0.5とした時の値を1
00とする指数により示した。図11から判るように、
クローズドサイプの長さW2 が0.56≦W2 /W1≦
0.88の関係を満足するときに制動性能がより一層向
上していた。
タイヤEは、従来タイヤA〜Cに比べてカッピング量δ
が少なく、クローズドサイプだけを設けた従来タイヤD
と同等の耐偏摩耗性を備えていた。次に、本発明タイヤ
Eにおいて、ブロックの幅W1 に対して、タイヤ周方向
両端部に位置するクローズドサイプの長さW2 を種々異
ならせ、上記と同様の方法により残溝100%時におけ
る制動性能を評価し、その結果を図11に示した。但
し、評価結果は、W2 /W1 =0.5とした時の値を1
00とする指数により示した。図11から判るように、
クローズドサイプの長さW2 が0.56≦W2 /W1≦
0.88の関係を満足するときに制動性能がより一層向
上していた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レッドに複数のブロックを設け、各ブロックにタイヤ幅
方向に延びる複数のサイプを設けた雪氷路用タイヤにお
いて、前記ブロックのタイヤ周方向両端部に位置するサ
イプをクローズドサイプとし、これらクローズドサイプ
間に位置するサイプを片側オープンサイプとしたことに
より、ブロック剛性とエッジ効果を共に確保することが
できるので、耐偏摩耗性及び雪氷路での制動性能を同時
に向上させることができ、しかもブロック剛性の確保の
ためにサイプに底上げを施す必要がなくなり、サイプ深
さを一定にすることが可能になるので、摩耗に伴う制動
性能の低下を抑制することができる。
レッドに複数のブロックを設け、各ブロックにタイヤ幅
方向に延びる複数のサイプを設けた雪氷路用タイヤにお
いて、前記ブロックのタイヤ周方向両端部に位置するサ
イプをクローズドサイプとし、これらクローズドサイプ
間に位置するサイプを片側オープンサイプとしたことに
より、ブロック剛性とエッジ効果を共に確保することが
できるので、耐偏摩耗性及び雪氷路での制動性能を同時
に向上させることができ、しかもブロック剛性の確保の
ためにサイプに底上げを施す必要がなくなり、サイプ深
さを一定にすることが可能になるので、摩耗に伴う制動
性能の低下を抑制することができる。
【図1】本発明の実施例からなる雪氷路用タイヤのトレ
ッドパターンを示す平面図である。
ッドパターンを示す平面図である。
【図2】本発明の雪氷路用タイヤにおけるブロックを示
す拡大平面図である。
す拡大平面図である。
【図3】本発明の雪氷路用タイヤにおいてブロックのサ
イプ数を異ならせた変形例を示す拡大平面図である。
イプ数を異ならせた変形例を示す拡大平面図である。
【図4】本発明の雪氷路用タイヤにおいてブロックのサ
イプ形状を異ならせた変形例を示す拡大平面図である。
イプ形状を異ならせた変形例を示す拡大平面図である。
【図5】種々のサイプの断面形状を示すブロック断面図
である。
である。
【図6】試験タイヤのブロックを示す平面図である。
【図7】試験タイヤにおけるブロックの変形状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図8】試験タイヤにおけるブロックの偏摩耗状態を示
す側面図である。
す側面図である。
【図9】試験タイヤの制動性能を示す図である。
【図10】試験タイヤのカッピング量を示す図である。
【図11】本発明タイヤにおいて、ブロックの幅W1 に
対するクローズドサイプの長さW 2 の比W2 /W1 と制
動性能との関係を示す図である。
対するクローズドサイプの長さW 2 の比W2 /W1 と制
動性能との関係を示す図である。
1 トレッド 4 ブロック 5 サイプ 5a クローズドサイプ 5b 片側オープンサイプ
Claims (1)
- 【請求項1】 トレッドに複数のブロックを設け、各ブ
ロックにタイヤ幅方向に延びる複数のサイプを設けた雪
氷路用タイヤにおいて、前記ブロックのタイヤ周方向両
端部に位置するサイプをクローズドサイプとし、これら
クローズドサイプ間に位置するサイプを片側オープンサ
イプとした雪氷路用タイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5009347A JPH06219108A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 雪氷路用タイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5009347A JPH06219108A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 雪氷路用タイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06219108A true JPH06219108A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=11717944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5009347A Pending JPH06219108A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 雪氷路用タイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06219108A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004025954A (ja) * | 2002-06-24 | 2004-01-29 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 氷雪路用空気入りタイヤ |
DE10312488A1 (de) * | 2003-03-20 | 2004-09-30 | Continental Aktiengesellschaft | Fahrzeugreifen, insbesondere Winterreifen mit einem Laufstreifenprofil |
JP2009166608A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
WO2010030001A1 (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-18 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
US20100212794A1 (en) * | 2007-07-05 | 2010-08-26 | Bridgestone Corporation | Pneumatic radial tire |
JP2015063183A (ja) * | 2013-09-24 | 2015-04-09 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
US9027612B2 (en) | 2008-07-02 | 2015-05-12 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire having tread provided with three-dimensionally shaped sipes |
JP2015128990A (ja) * | 2015-03-09 | 2015-07-16 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
JP2019209731A (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-12 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP5009347A patent/JPH06219108A/ja active Pending
Cited By (14)
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