JP2000168316A - 中央リブと複数のブロック列とを備えた空気入りタイヤ - Google Patents

中央リブと複数のブロック列とを備えた空気入りタイヤ

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JP2000168316A
JP2000168316A JP10349426A JP34942698A JP2000168316A JP 2000168316 A JP2000168316 A JP 2000168316A JP 10349426 A JP10349426 A JP 10349426A JP 34942698 A JP34942698 A JP 34942698A JP 2000168316 A JP2000168316 A JP 2000168316A
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C2011/0337Tread patterns characterised by particular design features of the pattern
    • B60C2011/0339Grooves
    • B60C2011/0381Blind or isolated grooves
    • B60C2011/0383Blind or isolated grooves at the centre of the tread

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥した路面を走行したときの操縦安定性
能に優れ、しかも、氷雪路面を走行したときの制動性能
などの氷雪路走行性能にも優れた乗用車用空気入りラジ
アル・タイヤを提供すること。 【解決手段】 中央周方向リブの両側には、周方向に
間隔を置いて、多数の袋溝が形成され、互いに周方向に
隣接する袋溝の間には少なくとも1本の、周方向に対し
傾斜した方向に延びる傾斜サイプが形成され、中間ブロ
ック列と該両側ブロック列とを形成する各ブロックに
は、それぞれ、少なくとも1本の傾斜サイプが形成さ
れ、中央周方向リブの幅は接地幅の11乃至13%で、
中間ブロック列の幅は接地幅の15乃至17%で、両側
ブロック列の幅は接地幅の15乃至18%であり、中央
周方向リブ、中間ブロック列および両側ブロック列に形
成された溝およびサイプの接地面内における幅方向成分
の総和を、それぞれ、T1、T2およびT3としたとき
に、T2はT1の150乃至200%で、T3はT1の
200乃至350%であることを特徴とする空気入りラ
ジアル・タイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乗用車用空気入りタイヤ
に関するもので、特に、トレッドの中央部に配置され、
タイヤ周方向に連続して延びる中央周方向リブと、該中
央周方向リブ両側に隣接して配置され、タイヤ周方向に
連続して延びる左右一対の中央周方向溝と、該中央周方
向溝の外側に隣接して配置され、タイヤ周方向に延びる
左右一対の中間ブロック列と、該中間ブロック列の外側
に隣接して配置され、タイヤ周方向に連続して延びる左
右一対の両側周方向溝と、該両側周方向溝の外側に隣接
して配置され、タイヤ周方向に延びる左右一対の両側ブ
ロック列とよりなる、タイヤ赤道線に対し点対称または
線対称のトレッド・パターンを備えた乗用車用空気入り
タイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような、中央周方向リブと
中間ブロック列および両側ブロック列とよりなるトレッ
ド・パターンを備えた乗用車用空気入りタイヤでは、乾
燥した路面を走行したときの操縦安定性能を重視した場
合、ブロックを相対的に大きくして極力サイプを少なく
する設計手法が採用されている。一方、氷雪路走行性能
を重視した場合、適度な幅と本数の溝および/またはサ
イプを配置して、エッジ成分を増加する設計手法が採用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】乾燥した路面を走行し
たときの操縦安定性能に重きを置いて溝および/または
サイプを極力少なくすると、極端に氷雪路走行性能が低
下し、一方、氷雪路走行性能に重きを置いて溝および/
またはサイプを多数設けると、乾燥した路面を走行した
ときの操縦安定性能が著しく低下する。すなわち、乾燥
した路面での操縦安定性能と氷雪路走行性能はパターン
設計上互いに相反する要求性能であって、乾燥した路面
走行時および氷雪路走行時のいずれの場合においても優
れた性能を備えたタイヤを提供することは、従来、極め
て困難であった。
【0004】本発明の目的は、上記のような従来技術の
不具合を解消して、乾燥した路面を走行したときの操縦
安定性能に優れ、しかも、氷雪路面を走行したときの制
動性能などの氷雪路走行性能にも優れた乗用車用空気入
りラジアル・タイヤを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の空気入りタイヤは、トレッドの中央部に配
置され、タイヤ周方向に連続して延びる中央周方向リブ
と、該中央周方向リブ両側に隣接して配置され、タイヤ
周方向に連続して延びる左右一対の中央周方向溝と、該
中央周方向溝の外側に隣接して配置され、タイヤ周方向
に延びる左右一対の中間ブロック列と、該中間ブロック
列の外側に隣接して配置され、タイヤ周方向に連続して
延びる左右一対の両側周方向溝と、該両側周方向溝の外
側に隣接して配置され、タイヤ周方向に延びる左右一対
の両側ブロック列とよりなる、タイヤ赤道線に対し点対
称または線対称のトレッド・パターンを備えた空気入り
タイヤにおいて、(1)該中央周方向リブの両側には、
周方向に間隔を置いて、多数の袋溝が形成され、互いに
周方向に隣接する該袋溝の間には少なくとも1本の、周
方向に対し傾斜した方向に延びる傾斜サイプが形成さ
れ、(2)該中間ブロック列と該両側ブロック列とを形
成する各ブロックには、それぞれ、少なくとも1本の傾
斜サイプが形成され、(3)該中央周方向リブの幅は接
地幅の11乃至13%で、該中間ブロック列の幅は接地
幅の15乃至17%で、該両側ブロック列の幅は接地幅
の15乃至18%であり、(4)該中央周方向リブ、該
中間ブロック列および該両側ブロック列に形成された溝
およびサイプの接地面内における幅方向成分の総和を、
それぞれ、T1、T2およびT3としたときに、T2は
T1の150乃至200%で、T3はT1の200乃至
350%であることを特徴とする空気入りラジアル・タ
イヤである。
【0006】上記目的を達成するために、本発明の空気
入りタイヤでは、該中央周方向リブ、該中間ブロック列
および該両側ブロック列に形成された溝の接地面内にお
ける幅方向成分の総和を、それぞれ、G1、G2および
G3としたときに、G2はG1の200乃至300%
で、G3はG1の200乃至300%であること、およ
び/または該中央周方向リブ、該中間ブロック列および
該両側ブロック列に形成されたサイプの接地面内におけ
る幅方向成分の総和を、それぞれ、S1、S2およびS
3としたときに、S2はS1の90乃至150%で、S
3はS1の150乃至300%であることが好ましい。
【0007】上記目的を達成するために、本発明の空気
入りタイヤでは、該両側ブロック列に形成された該傾斜
サイプは、該傾斜サイプとブロック端の周方向間隔およ
び隣接する該傾斜サイプの周方向間隔が6乃至9mmと
なるように配置されていることが好ましい。
【0008】上記目的を達成するために、本発明の空気
入りタイヤでは、タイヤ接地面の中央部周方向長さをL
C とし、中央部から左右に80%(片側40%)の位置
の周方向長さをLL およびLR としたときに、(LL +
LR )/2LC で算出される矩形率の値が85乃至10
0%であること、および/または該トレッド・パターン
のネガティブ率が30乃至40%で、トレッド・ゴムの
硬さが55乃至75度であることが好ましい。
【0009】空気入りタイヤは、それぞれのサイズに応
じて、JATMA(日本)、TRA(米国)およびET
RTO(欧州)などが発行する規格に定められた標準リ
ムに装着して使用され、この標準リムが通常正規リムと
称される。本明細書でもこの慣用呼称に従い、「正規リ
ム」とは、JATMAすなわち社団法人日本自動車タイ
ヤ協会が1998年度に発行したJATMA YEAR
BOOKにおいて定められた、適用サイズ・プライレ
ーティングにおける標準リムを指す。同様に、本明細書
において「正規荷重」および「正規内圧」とは、社団法
人日本自動車タイヤ協会が1998年度に発行したJA
TMA YEAR BOOKにおいて定められた、適用
サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力およ
び最大負荷能力に対応する空気圧を指す。本明細書にお
いて「タイヤ接地幅」とは、JATMAすなわち社団法
人日本自動車タイヤ協会が1998年度に発行したJA
TMA YEAR BOOKにおいて定められているよ
うに、タイヤを正規リムすなわち標準リムに装着し、規
定の内圧を充填し、静止した状態で平板に対して垂直に
置き、規定の質量に対応する負荷を静的に加えたときの
平板との接触面に置けるタイヤ軸方向最大直線距離を指
す。なお乗用車用タイヤの場合は、社団法人日本自動車
タイヤ協会が1998年度に発行したJATMA YE
AR BOOKにおいて定められた「タイヤの測定方
法」に従い、「規定の内圧」は180kPaとし、「規
定の質量に対応する負荷」は適用サイズ・プライレーテ
ィングにおける最大負荷能力の88%に相当する質量と
する。本明細書において「トレッド接地部」とは、上記
タイヤ接地幅の測定のときに平板と接触しているトレッ
ド部を指す。本明細書において、「矩形率」は、上記
「タイヤ接地幅」の測定と同様に、タイヤを正規リムに
装着し、180kPaの内圧を充填し、適用サイズ・プ
ライレーティングにおける最大負荷能力の88%に相当
する質量に対応する負荷を静的に加えて測定する。本明
細書において、「ネガティブ率」とは、見かけのトレッ
ド接地面積全体のうち、溝などがあって実際には接地し
ていない部分の面積が占める割合を意味する。本明細書
において、「ゴムの硬さ」とは、JIS K 6253
「加硫ゴムの硬さ試験方法」にしたがってタイプAデユ
ロメーターで測定されたゴム硬さを指す。なお、タイプ
Aデユロメーターで測定されたゴムの硬さが90を超え
るときは、JIS K 6253「加硫ゴムの硬さ試験
方法」の規定にしたがって、タイプDデユロメーターで
測定する。詳細はJIS K 6253「加硫ゴムの硬
さ試験方法」を参照。
【0010】本発明の目的は、上記のように、乾燥した
路面を走行したときの操縦安定性能に優れ、しかも、氷
雪路面を走行したときの制動性能などの氷雪路走行性能
にも優れた乗用車用空気入りラジアル・タイヤを提供す
ることである。氷雪路走行性能をある程度要求されるタ
イヤについては、乾燥した路面を走行したときの操縦安
定性能のうち、比較的横Gが低い入力時のハンドリング
性能が強く要求されるが、これについては本発明の空気
入りタイヤは上記のような構成であり、タイヤ接地面内
の中央部は両側部と比べて横溝やサイプが少なくなって
いるので、中央部のパターン剛性が高くなって、横Gが
低い入力時のハンドリング性能が確保される。
【0011】氷雪路を走行したときの制動性能について
は、接地圧の高い両側部の寄与が大きく、本発明の空気
入りタイヤは上記のような構成であり、タイヤ接地面内
の両側部は中央部と比べて横溝やサイプが重点的に配置
されているので、氷雪路制動性能に優れたタイヤが得ら
れる。また、氷雪路走行性能のうち氷雪路を走行したと
きのハンドリング性能も重要な要求性能であるが、本発
明の空気入りタイヤは上記のような構成であって、特
に、タイヤ周方向に連続して延びる左右一対の中央周方
向溝と左右一対の両側周方向溝の4本の主溝が配置され
ているので、氷雪路を走行したときのハンドリング性能
を確保するに十分な周方向溝成分が得られている。
【0012】溝の設定は、その領域でのトレッドゴムの
減少を意味する。高速道路主体の使用を考えた場合、タ
イヤへの入力は、タイヤ周方向の入力が主体となる。こ
の場合、一般的に言って、最も接地長が長いタイヤセン
ター領域が最も早く摩耗することになるので、タイヤセ
ンター領域のゴム体積を他領域に比較して大きく設定し
ておくことでセンター摩耗を防止することができる。本
発明の空気入りタイヤは上記のような構成であり、特
に、中央周方向リブ、中間ブロック列および両側ブロッ
ク列に形成された溝の接地面内における幅方向成分の総
和を、それぞれ、G1、G2およびG3としたときに、
G2はG1の200乃至300%で、G3はG1の20
0乃至300%であるので、センター摩耗を抑制または
防止することができる。
【0013】両側ブロック列については、いわゆるヒー
ルアンドトー摩耗といわれる偏摩耗の発生が懸念され
る。本発明の空気入りタイヤは上記のような構成であ
り、特に、両側ブロック列に形成された傾斜サイプは、
傾斜サイプとブロック端の周方向間隔および隣接する傾
斜サイプの周方向間隔が6乃至9mmとなるように配置
されているので、ヒールアンドトー摩耗の段差を小さく
することができる。この周方向間隔が9mmより大きく
なるとヒールアンドトー摩耗が顕著に発生しやすくな
り、一方、6mmより小さくなるとブロック剛性が低下
して、十分な運動性能やブレーキ性能が得られない。
【0014】タイヤ接地形状は摩耗形態に大きな影響を
及ぼす。本発明の空気入りタイヤは上記のような構成で
あり、特に、タイヤ接地面の中央部周方向長さをLC と
し、中央部から左右に80%(片側40%)の位置の周
方向長さをLL およびLR としたときに、(LL +LR
)/2LC で算出される矩形率の値が85乃至100
%であるので、トレッドの摩耗度合いがタイヤ接地面の
中央部と両側部とで均一になる。矩形率の値が100%
より大きくなるとショルダー寄りの領域が早く摩耗し、
一方、85%より小さくなるとセンター領域が早く摩耗
する。本発明の空気入りタイヤは上記のような構成であ
り、特に、トレッド・ゴムの硬さが55乃至75度であ
って、夏タイヤと冬タイヤとの中間的な物性をもたせる
ことで、乾燥した路面を走行したときの剛性感と氷雪路
走行時の低温グリップ性能を両立することができる。ま
た、トレッド・パターンのネガティブ率が30乃至40
%であるので、氷雪路走行性能と乾燥した路面を走行し
たときの操縦安定性能が両立される。また、本発明の空
気入りタイヤは中央周方向リブの幅は中間ブロック列の
幅や両側ブロック列の幅と比べ若干狭くなっているの
で、タイヤ接地面の中央部での排水性能に優れた空気入
りタイヤが得られる。なお、パターン・ノイズを分散す
るためにピッチ・バリエーションを施して、結果的に大
きく異なるブロック長さのパターンができたときには、
ブロックの長さに応じてサイプの数を増減してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に基づく実施例1乃
至6の空気入りタイヤおよび従来例の空気入りタイヤに
ついて図面を参照して説明する。タイヤ・サイズは、い
ずれも、195/65R15である。
【0016】図1に示す本発明に基づく実施例1のタイ
ヤは、トレッドの中央部に配置されタイヤ周方向に連続
して延びる中央周方向リブ1と、中央周方向リブ1の両
側に隣接して配置されタイヤ周方向に連続して延びる左
右一対の中央周方向溝4と、中央周方向溝4の外側に隣
接して配置されタイヤ周方向に延びる左右一対の中間ブ
ロック列2と、中間ブロック列2の外側に隣接して配置
されタイヤ周方向に連続して延びる左右一対の両側周方
向溝5と、両側周方向溝5の外側に隣接して配置されタ
イヤ周方向に延びる左右一対の両側ブロック列3とより
なる、タイヤ赤道線Eに対し線対称のトレッド・パター
ンを備えている。中央周方向リブの両側1には、周方向
に間隔を置いて、多数の袋溝61が形成され、互いに周
方向に隣接する袋溝61の間には1本の、周方向に対し
90度傾斜した方向に延びる傾斜サイプ71が形成され
ている。中間ブロック列2を形成する各ブロックには、
周方向に対し90度傾斜した方向に延びる1本の傾斜サ
イプ72が形成され、中間ブロック列2を形成する各ブ
ロックの間には溝62が形成されている。両側ブロック
列3を形成する各ブロックには、周方向に対し90度傾
斜した方向に延びる2本の傾斜サイプ73が形成され、
両側ブロック列3を形成する各ブロックの間には溝63
が形成されている。中央周方向リブ1の幅Aは接地幅の
12%で、中間ブロック列2の幅Bは接地幅の16%
で、両側ブロック列3の幅Cは接地幅の17%である。
中央周方向リブ1、中間ブロック列2および両側ブロッ
ク列3に形成された溝61、62、63およびサイプ7
1、72、73の接地面内における幅方向成分の総和
を、それぞれ、T1、T2およびT3としたときに、T
2はT1の164%で、T3はT1の267%である。
中央周方向リブ1、中間ブロック列2および両側ブロッ
ク列3に形成された溝61、62、63の接地面内にお
ける幅方向成分の総和を、それぞれ、G1、G2および
G3としたときに、G2はG1の164%で、G3はG
1の179%である。中央周方向リブ1、中間ブロック
列2および両側ブロック列3に形成されたサイプ71、
72および73の接地面内における幅方向成分の総和
を、それぞれ、S1、S2およびS3としたときに、S
2はS1の164%で、S3はS1の357%である。
両側ブロック列3に形成された傾斜サイプ73は、傾斜
サイプ73とブロック端の周方向間隔および隣接する傾
斜サイプ73の周方向間隔が10mmとなるように配置
されている。タイヤ接地面の中央部周方向長さをLC と
し、中央部から左右に80%(片側40%)の位置の周
方向長さをLL およびLR としたときに、(LL +LR
)/2LC で算出される矩形率の値が90%である。
トレッド・パターンのネガティブ率が35%で、トレッ
ド・ゴムの硬さが62度である。
【0017】図2に示す実施例2のタイヤは、中央周方
向リブ1、中間ブロック列2および両側ブロック列3に
形成された溝61、62、63およびサイプ71、7
2、73の接地面内における幅方向成分の総和を、それ
ぞれ、T1、T2およびT3としたときに、T2はT1
の191%で、T3はT1の313%であること、およ
び、中央周方向リブ1、中間ブロック列2および両側ブ
ロック列3に形成された溝61、62、63の接地面内
における幅方向成分の総和を、それぞれ、G1、G2お
よびG3としたときに、G2はG1の230%で、G3
はG1の250%であることを除いて、上記実施例1の
タイヤとほぼ同じタイヤである。
【0018】図3に示す実施例3のタイヤは、中央周方
向リブ1、中間ブロック列2および両側ブロック列3に
形成された溝61、62、63およびサイプ71、7
2、73の接地面内における幅方向成分の総和を、それ
ぞれ、T1、T2およびT3としたときに、T2はT1
の167%で、T3はT1の230%であること、中央
周方向リブ1、中間ブロック列2および両側ブロック列
3に形成された溝61、62、63の接地面内における
幅方向成分の総和を、それぞれ、G1、G2およびG3
としたときに、G2はG1の230%で、G3はG1の
250%であること、および、中央周方向リブ1、中間
ブロック列2および両側ブロック列3に形成されたサイ
プ71、72および73の接地面内における幅方向成分
の総和を、それぞれ、S1、S2およびS3としたとき
に、S2はS1の121%で、S3はS1の270%で
あることを除いて、上記実施例1のタイヤとほぼ同じタ
イヤである。
【0019】図4に示す実施例4のタイヤは、中央周方
向リブ1、中間ブロック列2および両側ブロック列3に
形成された溝61、62、63およびサイプ71、7
2、73の接地面内における幅方向成分の総和を、それ
ぞれ、T1、T2およびT3としたときに、T2はT1
の167%で、T3はT1の230%であること、中央
周方向リブ1、中間ブロック列2および両側ブロック列
3に形成された溝61、62、63の接地面内における
幅方向成分の総和を、それぞれ、G1、G2およびG3
としたときに、G2はG1の230%で、G3はG1の
250%であること、中央周方向リブ1、中間ブロック
列2および両側ブロック列3に形成されたサイプ71、
72および73の接地面内における幅方向成分の総和
を、それぞれ、S1、S2およびS3としたときに、S
2はS1の121%で、S3はS1の270%であるこ
と、および、両側ブロック列3に形成された傾斜サイプ
73は、傾斜サイプ73とブロック端の周方向間隔およ
び隣接する傾斜サイプ73の周方向間隔が7mmとなる
ように配置されていることを除いて、上記実施例1のタ
イヤとほぼ同じタイヤである。
【0020】図5および図6は本発明に基づく変形実施
例であって、上記実施例1乃至4のタイヤでは、袋溝6
1、溝62および溝63は周方向に対し90度傾斜した
方向に延びていたが、これらの変形実施例に示すように
本発明に基づくタイヤでは、周方向に対し50乃至90
度傾斜した方向に延びていてもよく、さらに、任意の曲
線すなわち円弧の一部や折曲線であってもよい。また、
本発明に基づくタイヤでは、図6の変形実施例に示され
るように、周方向に対し平行に延びるサイプを採用して
もよい。
【0021】図7に示す従来例のタイヤは、トレッドの
中央部に配置されタイヤ周方向に連続して延びる中央周
方向リブ1の代わりに中央周方向ブロック列8が配置さ
れていること、袋溝61の代わりに溝62、溝63と同
様の横溝64が配置されていること、両側ブロック列3
を形成する各ブロックには1本の傾斜サイプ73が形成
されていること、T2はT1の133%で、T3はT1
の142%であること、G2はG1の133%で、G3
はG1の142%であること、S2はS1の133%
で、S3はS1の142%であること、および傾斜サイ
プ73とブロック端の周方向間隔が15mmであること
を除いて、上記実施例1のタイヤとほぼ同じタイヤであ
る。
【0022】本発明に基づく上記実施例1乃至4のタイ
ヤと上記従来例のタイヤについて、乾燥した路面走行時
の操縦安定性能と雪上走行時の制動性能の評価試験を実
施した。
【0023】乾燥した路面走行時の操縦安定性能は、長
い直線部分を含む高速周回路やコース規制されたカーブ
の多いハンドリング評価路などからなるテストコース内
を、低速から150km/h程度の高速までの幅広い速
度域で実車走行して、直進安定性能、操舵時のハンドル
応答性および路面グリップ性能などを2名のテスト・ド
ライバーがフィーリングで評価した結果の平均値であ
る。雪上走行時の制動性能の評価試験は、十分に積雪の
ある平坦な直線コースを均一にならして、速度40km
/hからフルブレーキングした場合の停止距離を測定す
るもので、各供試タイヤについて6回実施しその平均値
で評価した。
【0024】上記の評価試験の結果を、供試タイヤの概
要とともに、表1に示す。評価試験の結果は、上記従来
例のタイヤを100とした指数表示で示され、数字が大
きいほうがタイヤの性能が優れていることを示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】上記の結果から、本発明によって、乾燥
した路面での操縦安定性能に優れ、しかも、濡れた路面
を走行したときのブレーキ性能に優れた乗用車用空気入
りラジアル・タイヤが得られることことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタイヤのトレッド・パターンの一
部拡大正面図である。
【図2】本発明によるタイヤのトレッド・パターンの一
部拡大正面図である。
【図3】本発明によるタイヤのトレッド・パターンの一
部拡大正面図である。
【図4】本発明によるタイヤのトレッド・パターンの一
部拡大正面図である。
【図5】本発明によるタイヤのトレッド・パターンの一
部拡大正面図である。
【図6】本発明によるタイヤのトレッド・パターンの一
部拡大正面図である。
【図7】従来例のタイヤのトレッド・パターンの一部拡
大正面図である。
【符号の説明】
1 中央周方向リブ 2 中間ブロック列 3 両側ブロック列 4 中央周方向溝 5 両側周方向溝 61 袋溝 62 溝 63 溝 64 溝 71 傾斜サイプ 72 傾斜サイプ 73 傾斜サイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60C 11/11 B60C 11/11 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドの中央部に配置され、タイヤ周
    方向に連続して延びる中央周方向リブと、該中央周方向
    リブ両側に隣接して配置され、タイヤ周方向に連続して
    延びる左右一対の中央周方向溝と、該中央周方向溝の外
    側に隣接して配置され、タイヤ周方向に延びる左右一対
    の中間ブロック列と、該中間ブロック列の外側に隣接し
    て配置され、タイヤ周方向に連続して延びる左右一対の
    両側周方向溝と、該両側周方向溝の外側に隣接して配置
    され、タイヤ周方向に延びる左右一対の両側ブロック列
    とよりなる、タイヤ赤道線に対し点対称または線対称の
    トレッド・パターンを備えた空気入りタイヤにおいて、
    (1)該中央周方向リブの両側には、周方向に間隔を置
    いて、多数の袋溝が形成され、互いに周方向に隣接する
    該袋溝の間には少なくとも1本の、周方向に対し傾斜し
    た方向に延びる傾斜サイプが形成され、(2)該中間ブ
    ロック列と該両側ブロック列とを形成する各ブロックに
    は、それぞれ、少なくとも1本の傾斜サイプが形成さ
    れ、(3)該中央周方向リブの幅は接地幅の11乃至1
    3%で、該中間ブロック列の幅は接地幅の15乃至17
    %で、該両側ブロック列の幅は接地幅の15乃至18%
    であり、(4)該中央周方向リブ、該中間ブロック列お
    よび該両側ブロック列に形成された溝およびサイプの接
    地面内における幅方向成分の総和を、それぞれ、T1、
    T2およびT3としたときに、T2はT1の150乃至
    200%で、T3はT1の200乃至350%であるこ
    とを特徴とする空気入りラジアル・タイヤ。
  2. 【請求項2】 該中央周方向リブ、該中間ブロック列お
    よび該両側ブロック列に形成された溝の接地面内におけ
    る幅方向成分の総和を、それぞれ、G1、G2およびG
    3としたときに、G2はG1の200乃至300%で、
    G3はG1の200乃至300%であることを特徴とす
    る請求項1記載の空気入りラジアル・タイヤ。
  3. 【請求項3】 該中央周方向リブ、該中間ブロック列お
    よび該両側ブロック列に形成されたサイプの接地面内に
    おける幅方向成分の総和を、それぞれ、S1、S2およ
    びS3としたときに、S2はS1の90乃至150%
    で、S3はS1の150乃至300%であることを特徴
    とする請求項1乃至2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 該両側ブロック列に形成された該傾斜サ
    イプは、該傾斜サイプとブロック端の周方向間隔および
    隣接する該傾斜サイプの周方向間隔が6乃至9mmとな
    るように配置されていることを特徴とする請求項1乃至
    3記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 タイヤ接地面の中央部周方向長さをLC
    とし、中央部から左右に80%(片側40%)の位置の
    周方向長さをLL およびLR としたときに、(LL +L
    R )/2LC で算出される矩形率の値が85乃至100
    %であることを特徴とする請求項1乃至4記載の空気入
    りタイヤ。
  6. 【請求項6】 該トレッド・パターンのネガティブ率が
    30乃至40%で、トレッド・ゴムの硬さが55乃至7
    5度であることを特徴とする請求項1乃至5記載の空気
    入りタイヤ。
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