JP2009166608A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロックの剛性を局部的に下げ過ぎることなく、ブロック内の接地圧を均一化してアイス路面での走行性能を高めることができる空気入りタイヤを提供すること。
【解決手段】トレッド面にブロック1を設けた空気入りタイヤにおいて、ブロック1の表面1aに形成され、サイプ幅方向に間隔を置いて平行に配置された複数の表面サイプ11と、表面サイプ11の長手方向に位置する壁面にてタイヤ径方向に沿って延び、隣り合う一対の表面サイプ11,11の間に配置された壁面サイプ12とを備える
【選択図】図2

Description

本発明は、トレッド面にブロックを設けた空気入りタイヤに関し、特にスタッドレスタイヤとして有用である。
従来、スタッドレスタイヤでは、トレッド面のブロックにサイプと呼ばれる切り込みを形成しており、このサイプによるエッジ効果や除水効果によって、摩擦係数が低いアイス路面での走行性能を高めている。かかるサイプとしては、長手方向に沿って直線状に延びる直線サイプや、波状或いはジグザグ状に延びる波形サイプなどが実用化されている。
本発明者は、アイス路面での走行性能を更に高めるにあたって、アイス路面上ではブロックの動きが大きく、それに起因してブロック内の接地圧が不均一となり易いことに着目した。そして、更に研究を重ねたところ、接地圧が特に高くなる領域がブロックの壁面近傍に存在しており、そのことが接地圧の不均一性を高めてアイス路面での走行性能を悪化させていることが判明した。かかる接地圧分布に関する知見について、以下に説明する。
図9は、アイス路面でタイヤに制動力を負荷したときのブロック内の接地圧分布を示しており、矢印Rはタイヤの回転方向である。これによれば、回転方向前方となる壁面21に近い領域と共に、その両側の壁面22,23に近い領域でも接地圧が高く、そのことがブロック20内の接地圧の不均一性を高める要因となっていることが分かる。また、旋回走行による横力が負荷された場合には、壁面22,23に近い領域の接地圧は更に高くなる。なお、タイヤに駆動力を負荷したときには図9とは上下逆の傾向となるが、やはり壁面22,23に近い領域の接地圧は高くなる。
ここで、下記特許文献1には、ブロックの周囲の壁面にタイヤ径方向に延びる細溝を形成したタイヤが記載されている。しかし、このタイヤは、ブロックの壁面と雪氷との間に発生する水膜を除去するためのものであり、上記のブロック内の接地圧の不均一化に関して、その解決手段を示唆するものではない。また、このタイヤでは、表面のサイプと壁面の細溝とが同一面内に配される箇所が存在するため、ブロックの剛性が局部的に且つ極端に下がり過ぎて操縦安定性能が悪化するという問題がある。
また、下記特許文献2には、ブロックの周囲に段部を一体的に設けて、タイヤ径方向に延びるサイプをその段部の側壁に形成したタイヤが記載されている。しかし、このタイヤは、摩耗の中末期以降の雪上トラクション性能を確保するべく、段部の側壁に形成したサイプを踏面に出現させてエッジ効果を高めるものであり、上記のブロック内の接地圧の不均一化に関して、その解決手段を示唆するものではない。むしろ、段部によってブロックの周辺部の剛性が向上するため、壁面に近い領域の接地圧が上がる傾向にあり、ブロック内の接地圧の不均一化を助長するおそれがある。
更に、下記特許文献3には、トレッド面と略平行に延び且つ溝内に突出する複数の補強リブをブロックの壁面に設けたタイヤが記載されている。しかし、このタイヤは、ブロックの曲げ変形に起因する路面からの浮き上がりを抑制するためのものであり、上記のブロック内の接地圧の不均一化に関して、その解決手段を示唆するものではない。当該文献は、ブロックの壁面が補強リブにより蛇腹状をなすことでは、路面と平行な剪断方向や圧縮方向に対する剛性が変化しないと位置付けている。
特開2004−42773号公報 特開2001−121926号公報 特開2000−158915号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ブロックの剛性を局部的に下げ過ぎることなく、ブロック内の接地圧を均一化してアイス路面での走行性能を高めることができる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明の空気入りタイヤは、トレッド面にブロックを設けた空気入りタイヤにおいて、前記ブロックの表面に形成され、サイプ幅方向に間隔を置いて平行に配置された複数の表面サイプと、前記表面サイプの長手方向に位置する壁面にてタイヤ径方向に沿って延び、隣り合う一対の前記表面サイプの間に配置された壁面サイプと、を備えるものである。
本発明の空気入りタイヤでは、表面サイプの長手方向に位置する壁面にサイプを形成しているため、その壁面に近い領域の剛性を低下させることができる。これにより、接地圧が特に高くなりがちな領域での圧力を分散して、ブロック内の接地圧の均一化を図ることができる。しかも、隣り合う一対の表面サイプの間に壁面サイプを配置することから、表面サイプと壁面サイプとが同一面内に配されることを回避し、ブロックの剛性が局部的に下がり過ぎることを防ぐことができる。以上のように、本発明によれば、ブロックの剛性を局部的に下げ過ぎることなく、ブロック内の接地圧を均一化してアイス路面での走行性能を高めることができる。
上記において、前記壁面サイプが前記ブロックの表面に開口せずに前記壁面内で終端するものが好ましい。これにより、ブロックの表面と壁面との稜線部分にて剛性が局部的に下がり過ぎることを防いで、操縦安定性能などを好適に確保することができる。
上記において、前記ブロックが、表面側に配された上層部と、前記上層部よりも硬いゴムからなり、前記上層部のタイヤ径方向内側に配された下層部とを備え、前記壁面サイプが、前記上層部よりも前記下層部で本数を多くしているものが好ましい。かかる構成によれば、接地圧が特に高くなりがちな領域の接地圧を下げながらも、ブロックの上層部と下層部との剛性バランスを良好にして、ブロック内の接地圧の均一性を高めることができる。
上記において、前記ブロックが、表面側に配された上層部と、前記上層部よりも硬いゴムからなり、前記上層部のタイヤ径方向内側に配された下層部とを備え、前記壁面サイプが、波形サイプで形成されており且つ前記上層部よりも前記下層部で波数を多くしているものが好ましい。かかる構成によれば、接地圧が特に高くなりがちな領域の接地圧を下げながらも、ブロックの上層部と下層部との剛性バランスを良好にして、ブロック内の接地圧の均一性を高めることができる。
上記において、隣り合う一対の前記表面サイプの間の距離をWとするとき、その表面サイプから0.1W〜0.3Wとなる領域内に前記壁面サイプが配置されているものが好ましい。かかる構成によれば、表面サイプの長手方向に位置する壁面に近い領域の中でも、特に接地圧が高くなりがちな領域に壁面サイプが配置されるため、ブロック内の接地圧を効果的に均一化することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す展開図である。この空気入りタイヤは、複数のブロック1を有するトレッドパターンを備える。ブロック1は、タイヤ周方向に延びる主溝2とタイヤ幅方向に延びる横溝3とによって区分されており、タイヤ赤道線Cに関して対称的に5列のブロック1が配列されている。
各ブロック1の表面1aには、直線状の開口部を有する複数本(本実施形態では3本)の表面サイプ11がサイプ幅方向に間隔を置いて平行に配置されている。表面サイプ11は、表面1a内で両端を終端させた両側クローズドサイプとして形成されている。エッジ効果や除水効果を十分に発現するうえで、表面サイプ11のサイプ幅は0.3〜0.6mmであることが好ましく、サイプ深さは主溝2深さの30〜80%であることが好ましい。
図2は、ブロックの斜視図であり、図3は、ブロックの(a)平面図と(b)側面図である。本実施形態のブロック1は、矩形状の表面1aを有する直方体状をなしており、表面サイプ11の長手方向に位置して主溝2に面する一対の壁面1b,1dと、表面サイプ11のサイプ幅方向に位置して横溝3に面する一対の壁面1c,1eとを有する。
壁面1b,1dには、タイヤ径方向に延びる壁面サイプ12が、隣り合う一対の表面サイプ11,11の間に配置されている。本実施形態では、直線状の開口部を有する2本の壁面サイプ12が所定の間隔を置いて平行に配置され、それぞれが表面サイプ11と同一面内となる位置に配置されないよう、一対の表面サイプ11,11の中間に配置されている。
アイス路面上ではブロック1の壁面1b,1dに近い領域の接地圧が高くなりがちであるが、このような壁面サイプ12が形成されていることにより、壁面1b,1dに近い領域の剛性を低下させて、ブロック1内の接地圧の均一化を図ることができる。しかも、表面サイプ11と壁面サイプ12とが同一面内に配されないため、ブロック1の剛性が局部的に下がり過ぎることを防ぐことができる。
これに対して、図4に示すようなブロック4では次のような問題がある。このブロック4では、表面サイプ41と壁面サイプ42とが平行に延び且つ同一面内に配されている。それ故、表面サイプ41と壁面サイプ42とで区画された部分が小ブロックとして挙動することとなり、表面サイプ41がクローズドサイプであるにも関わらずブロック4の剛性が局部的に下がり、操縦安定性能が悪化するなどの不具合を招来してしまう。
図5は、ブロックの要部を拡大して示す側面図である。符号Wは、一対の表面サイプ11,11の間の距離である。本発明では、隣り合う一対の表面サイプ11,11の間に壁面サイプ12(図5では不図示)を配置するにあたり、その表面サイプ11からサイプ幅方向に距離D1以上離しておくことが好ましく、この距離D1は0.1Wである。これにより、表面サイプ11と壁面サイプ12との間隔を確保し、それらが同一面内に配されることを確実に回避して、ブロック1の剛性が局部的に下がり過ぎることを防ぐことができる。
また、制駆動時には、壁面1b,1dに近い領域の中でも特に表面サイプ11近くで接地圧が高くなることから(図9参照)、壁面サイプ12を領域A内に配置することが好ましい。この領域Aは、表面サイプ11から0.1W〜0.3Wとなる領域であり、したがって距離D2は0.3Wである。これにより、壁面1b,1dに近い領域の剛性を効果的に下げることができる。なお、上記のW,D1及びD2は、サイプ幅方向の中央を基準にして測定される距離とする。
壁面サイプ12のサイプ幅は、壁面1b,1dに近い領域の剛性を低下させうるものであれば特に制限されず、0.3〜0.6mmであるものが例示されるが、1.0〜2.0mmとして切り欠き状に形成しても構わない。壁面サイプ12のサイプ深さは、0.3〜1.5mmが好ましく、0.7〜1.0mmがより好ましい。壁面サイプ12のタイヤ径方向長さは、主溝2深さに対して30〜80%であることが好ましい。
本実施形態では、壁面サイプ12が、ブロック1の表面1aに開口せずに壁面1b内で終端している。本発明では、壁面サイプ12をブロック1の表面で開口させても構わないが、このように壁面サイプ12をクローズドサイプとして形成することにより、表面1aと壁面1bとの稜線部分でブロック1の剛性が局部的に下がり過ぎることを防ぎ、操縦安定性能などを好適に確保することができる。
本実施形態では、表面サイプ11及び壁面サイプ12の何れもが直線サイプとして形成されているが、本発明では、これらの一部又は全部を波形サイプとして形成することも可能である。表面サイプ11が波形サイプである場合には、表面サイプ11の開口部が狭くなり難いことによりエッジ効果や除水効果を向上できる。また、壁面サイプ12は、少なくとも1本形成されていればよいが、壁面1b,1dに近い領域の剛性を確実に下げるために複数本ずつ形成されていることが好ましい。
壁面サイプ12は、隣り合う一対の表面サイプ11,11の間に配置されるものであれば、タイヤ径方向に対して±30°の角度で傾斜していても構わない。かかる角度は、壁面サイプ12が波形サイプであれば振幅の中央を通る中央線を基準にして求められる。
図6は、本発明の別実施形態におけるブロックの斜視図である。このブロック5は、表面側に配された上層部5Aと、上層部5Aよりも硬いゴムからなり、上層部5Aのタイヤ径方向内側に積層配置された下層部5Bとの二層構造を有する。かかる構造においては、ブロック5の表面側が軟らかいことにより、接地面積を確保し易くなってアイス路面での走行性能を向上しうると共に、ブロック5の根本側が硬いことにより、ブロック5の過度の倒れ込みを抑制してエッジ効果を確保することができる。
ブロック5は、その表面5aに直線サイプである表面サイプ51が形成され、その表面サイプ51の長手方向に位置する壁面5bに、波形サイプである壁面サイプ52が形成されている。壁面サイプ52は、上層部5Aから下層部5Bに亘って連続しているが、上層部5Aと下層部5Bとで波長を異ならせており、上層部5Aよりも下層部5Bで波数を多くしている。これにより、壁面5bに近い領域の接地圧を下げながらも、上層部5Aと下層部5Bとの剛性バランスを良好にして、ブロック5内の接地圧の均一性を高めることができる。
上層部5Aと下層部5Bとのゴム硬度(JISK6253のデュロメータ硬さ試験(タイプA)に準じて室温23℃にて測定した値とする。以下同じ。)の差は、45〜55°であるものが例示される。また、上層部5Aと下層部5Bとの界面は、ブロック5の中央部に配されることが好ましく、具体的には表面5aから主溝深さの45〜55%となる深さ位置に配されることが好ましい。
図7は、本発明の別実施形態におけるブロックの斜視図である。このブロック6は、上述したブロック5と同様に、上層部6Aと下層部6Bとで硬度を異ならせた二層構造を有する。ブロック6は、その表面6aに直線サイプである表面サイプ61が形成され、その表面サイプ61の長手方向に位置する壁面6bに、波形サイプである壁面サイプ62が形成されている。
壁面サイプ62は、上層部6Aから下層部6Bに亘って連続して延びたサイプ62aと、下層部6B内でのみ延在するサイプ62bとを含み、上層部6Aよりも下層部6Bで本数を多くしている。なお、サイプ62a及びサイプ62bの何れも隣り合う一対の表面サイプ61,61の間に配置されている。これにより、壁面6bに近い領域の接地圧を下げながらも、上層部6Aと下層部6Bとの剛性バランスを良好にして、ブロック6内の接地圧の均一性を高めることができる。
図6,7の例では、上層部と下層部とで壁面サイプの本数や波数を変更した例を示したが、これに代えて又はこれに併せて、上層部よりも下層部で壁面サイプのサイプ深さを大きくし、それによって上層部と下層部との剛性バランスを改善することも可能である。
上記のようなタイヤは、加硫成形用金型に壁面サイプを形成するためのブレードを装着する程度の改変で、その他は従来のタイヤ製造工程と同様にして製造を行うことができる。即ち、加硫成形用金型の内周面には、図8に示すように主溝や横溝を形成するための骨部7が突設され、その骨部7の間に設けられた凹部8にてブロックが形成されるので、その骨部7の側方にブレード9を装着することで上記の如き壁面サイプを形成できる。
図8には、壁面サイプを形成するためのブレード9と、表面サイプを形成するためのブレード10が図示されている。加硫成形時には、未加硫タイヤのトレッド面Trに骨部7及び凹部8が押し当てられて所定のトレッドパターンが形成され、その際にブレード9,10によって各種のサイプが形成される。ブレード9のタイヤ径方向外側となる端部9aはテーパ状或いは円弧状に形成されており、加硫成形後の脱型時にブレード9がブロックから容易に抜け出るように構成されている。
本発明の空気入りタイヤは、ブロックに上記の如きサイプが形成されること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造などが何れも本発明に採用できる。
本発明は、いわゆる夏用タイヤにも適用できるが、アイス路面での走行性能に優れていることから、特にスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)として有用である。
[他の実施形態]
(1)本発明の空気入りタイヤが有するトレッドパターンは、特に限定されるものではない。したがって、ブロックの形状も矩形に限られず、多角形やV字形など何れの形状のブロックにも適用できる。また、前述の実施形態では、表面サイプの長手方向がタイヤ幅方向に平行となる例を示したが、本発明はこれに限られるものではない。
(2)本発明では、表面サイプが壁面に端部を開口させたオープンサイプであってもよいが、ブロックの剛性が局部的に下がり過ぎることを防止する観点から、少なくとも片端が終端したクローズドサイプであることが好ましく、上述したような両側クローズドサイプであることがより好ましい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示すため、アイス制動性能を評価したので説明する。アイス制動性能は、アイス路面を走行して速度40km/hから制動力をかけてABSを作動させた際の制動距離にて評価した。比較例1の結果を100として指数で示し、数値が大きいほどアイス制動性能が良好であることを示す。
比較例1〜3
図1に示したトレッドパターンを有するタイヤにおいて、壁面サイプを備えないものを比較例1、ブロックの表面に平行して延びるリブを主溝に面する壁面に設けたこと以外は比較例1と同じものを比較例2、ブロックの周囲の壁面にタイヤ径方向に延びるサイプを全面的に設けたこと以外は比較例1と同じものを比較例3とした。
実施例1〜6
図1に示したトレッドパターンを有するタイヤにおいて、図2,3に示したブロック構造を有するものを実施例1、壁面サイプが波形サイプであること以外は実施例1と同じものを実施例2、図6に示したブロック構造を有するものを実施例3、図6において下層部5Bにおける壁面サイプ52の波数を上層部5Aと同じにしたものを実施例4、図7に示したブロック構造を有するものを実施例5、図7において上層部6Aから下層部6Bに亘ってサイプ62bを連続させたものを実施例6とした。
比較例1〜3及び実施例1,2ではブロックのゴム硬度を45°とし、実施例3〜6ではブロックの上層部のゴム硬度を45°、下層部のゴム硬度を55°とした。また、タイヤサイズはいずれも225/45R17とした。評価結果を表1に示す。
Figure 2009166608
表1に示すように、実施例1〜6では、比較例1〜3に比べてアイス制動性能が改善されている。これは、上記の如き壁面サイプを形成することにより、壁面に近い領域の剛性を下げて、ブロック内の接地圧を均一化できるためと考えられる。また、実施例3,5では、それぞれ実施例4,6に比べてアイス制動性能が向上しており、ブロックの上層部と下層部とで剛性バランスが改善されていると考えられる。
本発明に係る空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す展開図 ブロックの斜視図 ブロックの斜視図 本発明との比較のために示したブロックの斜視図 ブロックの要部を拡大して示す側面図 本発明の別実施形態におけるブロックの斜視図 本発明の別実施形態におけるブロックの斜視図 加硫成形用金型の要部断面図 アイス路面上でタイヤに制動力を負荷したときのブロック内の接地圧分布を示す概念図
符号の説明
1 ブロック
1a 表面
1b 壁面
2 主溝
11 表面サイプ
12 壁面サイプ

Claims (5)

  1. トレッド面にブロックを設けた空気入りタイヤにおいて、前記ブロックの表面に形成され、サイプ幅方向に間隔を置いて平行に配置された複数の表面サイプと、前記表面サイプの長手方向に位置する壁面にてタイヤ径方向に沿って延び、隣り合う一対の前記表面サイプの間に配置された壁面サイプと、を備えることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記壁面サイプが前記ブロックの表面に開口せずに前記壁面内で終端する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ブロックが、表面側に配された上層部と、前記上層部よりも硬いゴムからなり、前記上層部のタイヤ径方向内側に配された下層部とを備え、
    前記壁面サイプが、前記上層部よりも前記下層部で本数を多くしている請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ブロックが、表面側に配された上層部と、前記上層部よりも硬いゴムからなり、前記上層部のタイヤ径方向内側に配された下層部とを備え、
    前記壁面サイプが、波形サイプで形成されており且つ前記上層部よりも前記下層部で波数を多くしている請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  5. 隣り合う一対の前記表面サイプの間の距離をWとするとき、その表面サイプから0.1W〜0.3Wとなる領域内に前記壁面サイプが配置されている請求項1〜4いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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