JP2001121926A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2001121926A
JP2001121926A JP30275699A JP30275699A JP2001121926A JP 2001121926 A JP2001121926 A JP 2001121926A JP 30275699 A JP30275699 A JP 30275699A JP 30275699 A JP30275699 A JP 30275699A JP 2001121926 A JP2001121926 A JP 2001121926A
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Eisuke Seta
英介 瀬田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 氷上性能を犠牲にすることなく、摩耗後の雪
上トラクション性能の低下を抑えることのできる空気入
りタイヤを提供すること。 【解決手段】 ブロック状陸部18の周囲全周には、周
方向溝及び横溝の溝底よりも高く、ブロック状陸部18
の踏面19よりも低い傾斜した頂部20Aを有する段部
20が一体的に設けられている。ブロック状陸部18に
はサイプ22が形成され、段部20にはサイプ24が形
成されている。ブロック状陸部18が摩耗すると、段部
20に設けられたサイプ24が踏面19に出現し、サイ
プエッジが増加するためにサイプエッジが雪路の雪を掘
り起こす効果、即ちエッジ効果により雪上トラクション
性能の低下を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雪道を走行する自
動車の使途に供する空気入りタイヤに関し、特には雪上
トラクション性能を向上させた空気入りタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】冬季の氷雪路の走行するために、サマー
タイヤに代えて冬用タイヤを使用する場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冬用の
空気入りタイヤであっても、雪道での発進時にタイヤの
回転を加速する場合、加速の程度が大きすぎるとタイヤ
が雪道をグリップしきれずにタイヤが雪上をスリップす
る難点があった。
【0004】このような雪道における発進時の加速性
(以下雪上トラクション性能という。)を改良するため
に、従来からタイヤトレッドパターンの溝部の面積を増
加させることもなされてきたが、同じ冬用タイヤの要求
性能である氷上性能が、溝部の面積を増加させると氷に
接触する面積が減少するために低下するという難点があ
り、雪上性能と氷上性能の両立から溝部による雪上トラ
クション性能の改良には限度があった。
【0005】冬用タイヤは、摩耗後に溝深さが減少する
ため、溝部が雪を押し固めて剪断させトラクションを得
る効果(以下、雪柱剪断力)が、トレッドの摩耗と共に
減少していき、摩耗の進行に伴って雪上トラクション性
能が低下するという問題もある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、トレッドパタ
ーンの溝部面積を変えずに、即ち、氷上性能を犠牲にす
ることなく、摩耗後の雪上トラクション性能の低下を抑
えることのできる空気入りタイヤを提供することが目的
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、トレッドに互いに交差する複数の主溝により区分さ
れる複数のブロック状陸部を備えた空気入りタイヤであ
って、前記ブロック状陸部に設けられる少なくとも1以
上の第2のサイプと、前記ブロック状陸部の周囲の少な
くとも一部または全周に設けられ、前記主溝の溝底より
も高く前記ブロック状陸部の踏面よりも低い頂部を有す
る段部と、前記段部に設けられ、前記段部の側壁から前
記ブロック状陸部へ向けて延びる少なくとも1以上の第
1のサイプと、を有することを特徴とする特徴としてい
る。
【0008】次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0009】従来一般の冬用の空気入りタイヤでは、ト
レッドが摩耗するに伴って、雪上走行時の雪柱剪断力が
悪化し、雪上トラクション性能が低下するが、請求項1
に記載の空気入りタイヤでは、トレッドが摩耗すると段
部が踏面に出現すると共に段部に設けられた第1のサイ
プが踏面に出現し、第1のサイプのサイプエッジが雪を
掘り起こす効果(以下、エッジ効果という。)により雪
上トラクション性能の低下を抑えることができる。
【0010】さらに、この空気入りタイヤでは、溝面積
を拡大することによって雪上トラクション性能を向上さ
せているのでは無いため、氷上性能を犠牲にすることが
無い。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記ブロック状陸部に、少
なくとも1以上の第2のサイプが設けられていることを
特徴とする空気入りタイヤ。
【0012】次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0013】請求項2に記載の空気入りタイヤでは、新
品時より第2のサイプが踏面に表れているので、この第
2のサイプのエッジ効果により新品時より高い氷上性能
及び雪上性能が得られる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記段部の少なくとも一つ
の前記第1のサイプは、前記第2のサイプとは接続して
いないことを特徴としている。
【0015】次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0016】請求項3に記載の空気入りタイヤでは、ブ
ロック状陸部の第2のサイプと段部の第1のサイプとを
接続しないことにより、ブロック状陸部のブロック剛性
を確保し、ブロック状陸部が接地した時に第2のサイプ
と第1のサイプとの間等でブロック状陸部が過度に変形
することを抑制でき、接地面積を確保することができ
る。これにより、氷上性能の低下を抑えることができ
る。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項2または
請求項3に記載の空気入りタイヤにおいて、前記段部の
少なくとも一つの前記第1のサイプは、前記第2のサイ
プと接続していることを特徴としている。
【0018】次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0019】請求項4に記載の空気入りタイヤでは、ブ
ロック状陸部の第2のサイプと段部の第1のサイプとを
接続することにより、この接続部分で接地時にブロック
状陸部を変形させ(傾けさせ)て、サイプエッジが雪に
貫入する量を増やし、エッジ効果を効果的に引き出すこ
とができる。これにより、雪上トラクション性能の低下
を効果的に抑えることができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記頂部は、前記踏面からの深さ位置が、3mm以上7mm
以下であることを特徴としている。
【0021】次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0022】段部の頂部の踏面からの深さ位置が3mm未
満であると、主溝深さが8mm付近のタイヤにおいて、摩
耗初期に段部及び第1のサイプが出現してしまい、その
後の摩耗が進展したときの雪上トラクション性能の低下
を抑えることが出来なくなる。
【0023】一方、段部の頂部の踏面からの深さ位置が
7mmを越えると、摩耗しても(通常の摩耗末期)段部及
び第1のサイプが出現せず、第1のサイプが機能しな
い。
【0024】このため、頂部の踏面からの深さ位置を3
mm以上7mm以下とすることが好ましい。
【0025】なお、頂部の踏面からの深さ位置を4mm以
上6mm以下とすることが更に好ましい。これは、頂部の
踏面からの深さ位置が4mm以上あれば摩耗後の雪上トラ
クション性能の低下を適切な時期から抑えることがで
き、4mm以上6mm以下とすることにより摩耗初期〜摩耗
中期の段階から雪上トラクション性能の低下を抑えるこ
とが出来るためである。
【0026】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記段部は、前記ブロック状陸部からの幅が、1mm以上
であることを特徴としている。
【0027】次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0028】請求項6に記載の空気入りタイヤでは、摩
耗時に第1のサイプが1mm以上の長さで踏面に現れるの
で、この第1のサイプのエッジ効果により新品時より高
い氷上性能及び雪上性能が得られる。なお、第1のサイ
プの長さが1mmより少ないと、この第1のサイプによる
エッジ効果が効果的に得られない。
【0029】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記段部は、前記ブロック状陸部からの幅が、前記主溝
の幅の25%以下であることを特徴としている。
【0030】次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0031】請求項7に記載の空気入りタイヤでは、段
部を設けても主溝の断面積が段部を設けない場合に比べ
て50%以下にはならない(主溝を挟んで片側にしか段
部を設けない場合には、75%以下にはならない。)た
め、排水性の低下(特に、摩耗後期)を引き起こすこと
がない。
【0032】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記頂部が前記踏面に立てた法線に対して角度θで傾斜
しており、前記θが45°以下であることを特徴として
いる。
【0033】次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0034】段部の頂部を踏面に立てた法線に対して4
5°以下の角度で傾斜させると、段部が摩耗により踏面
に露出するときに、除々に第1のサイプのエッジ部が踏
面に出現することになり、雪上トラクション性能の急激
な変化を抑えることができる。
【0035】なお、角度θは、好ましくは30°以下で
あり、これにより、摩耗時に段部が露出した時の雪上ト
ラクション性能の急激な変化をより一層抑えることがで
きる。
【0036】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]次に、本発明
の空気入りタイヤの第1の実施形態を図1及び図2にし
たがって説明する。
【0037】図2に示すように、本発明の空気入りタイ
ヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向(矢印A方向
及び矢印B方向)に沿って延びる複数の周方向溝14
と、タイヤ軸方向(矢印L方向及び矢印R方向)に沿っ
て延びる複数の横溝16とによって区分される複数のブ
ロック状陸部18を備えている。
【0038】なお、この空気入りタイヤ10の内部構造
は、一般のラジアルタイヤと同様の構造であるので、内
部構成に関しての説明は省略する。
【0039】図1(A)〜(C)に示すように、ブロッ
ク状陸部18の周囲全周には、周方向溝14及び横溝1
6の溝底よりも高く、ブロック状陸部18の踏面19よ
りも低い頂部20Aを有する段部20が一体的に設けら
れている。
【0040】ブロック状陸部18には、タイヤ軸方向に
沿って延びてブロック状陸部18を横断するサイプ22
がタイヤ周方向に複数本(本実施形態では3本)形成さ
れている。なお、サイプ22の溝底は、周方向溝14及
び横溝16の溝底よりも浅い位置にある。
【0041】一方、段部20には、タイヤ軸方向に沿っ
て段部側面20Bからブロック状陸部18に向かって延
びるサイプ24が複数本(本実施形態では2本)形成さ
れている。なお、段部20のサイプ24は、ブロック状
陸部18と接続しないように配置されている。また、サ
イプ24の溝底は、周方向溝14及び横溝16の溝底よ
りも浅い位置にある。
【0042】ここで、ブロック状陸部18の段部20
は、隣接するブロック状陸部18の段部20と間隔(本
実施形態では6mm程度。)を設けており、周方向溝14
及び横溝16の排水性を確保している。
【0043】本実施形態のブロック状陸部18の寸法
は、タイヤ周方向長さL1 が35mm、タイヤ軸方向幅W
1 が25mmである。
【0044】段部20の頂部20Aは、ブロック状陸部
18から離れるに従って低くなるように踏面19に立て
た法線HLに対して角度θ(本実施形態では45°)で
傾斜している(なお、頂部20Aが曲線である場合には
平均値をとる。)。
【0045】なお、踏面19から溝深さ方向に沿って計
測した頂部20Aの深さD1 (頂部20Aが傾斜してる
場合は、踏面19から頂部20Aの最上端までの寸法と
する。)は、本実施形態では4mmである。
【0046】段部20の幅W2 は、全周に渡って2mmで
一定である。
【0047】段部20の頂部20Aから計測するサイプ
24の深さD2 (頂部20Aが傾斜してる場合は、頂部
20Aの最上端から計測する。)は、9mmである。
【0048】周方向溝14の溝幅W3 (ブロック状陸部
18の端部間隔)は8mm、周方向溝14の溝深さD3 が
12mm、横溝16の溝幅W4 (ブロック状陸部18の端
部間隔)が8mm、横溝16の溝深さD4 が12mmであ
る。
【0049】また、サイプ22の溝深さD5 は、9mmで
ある。 (作用)次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用
を説明する。
【0050】図3(A)に示すようなブロック状陸部1
8が摩耗すると、図3(B)に示すように、段部20に
設けられたサイプ24が踏面19に出現し、サイプエッ
ジが増加するためにサイプエッジが雪路の雪を掘り起こ
す効果、即ちエッジ効果により雪上トラクション性能の
低下を抑えることができる。
【0051】また、本実施形態では、ブロック状陸部1
8のサイプ22と段部20のサイプ24とが接続してい
ないので、ブロック状陸部18のブロック剛性が確保さ
れ、接地面積を確保することができる。このため、氷上
性能の低下を抑えることができる。
【0052】また、段部20の頂部20Aを踏面19に
対して45°で傾斜させたので、段部20が摩耗により
踏面19に露出するときに、除々に段部20のサイプ2
4のエッジ部が踏面19に出現することになり、雪上ト
ラクション性能の急激な変化を抑えることができる。
【0053】さらに、段部20の頂部20Aの深さD1
を4mmに設定したので、摩耗初期〜摩耗中期の段階から
雪上トラクション性能の低下を効果的に抑えることが出
来る。 [第2の実施形態]次に、本発明の第2の実施形態に係
る空気入りタイヤ30を図4にしたがって説明する。な
お、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
【0054】図4(A)に示すように、本実施形態の空
気入りタイヤ30のブロック状陸部18には、第1の実
施形態と同様に3本のサイプ22が形成されているが、
段部20には中央のサイプ22と直線状に配置されて接
続するタイヤ軸方向に沿って延びる1本のサイプ24が
形成されている。
【0055】本実施形態では、ブロック状陸部18の中
央のサイプ22と段部20のサイプ24とを接続したの
で、図4(B)に示すように摩耗した後でも接続部分で
接地時にブロック状陸部18を変形させ(タイヤ周方向
に傾けさせ)て、サイプエッジが雪に貫入する量を増や
すことができる。
【0056】このため、エッジ効果を効果的に引き出す
ことができ、雪上トラクション性能の低下を効果的に抑
えることができる。 (他の実施形態)なお、ブロック状陸部18のサイプ2
2の本数及び段部20のサイプ24の本数は、所望の特
性に合わせて適宜変更可能である。
【0057】段部20頂部20Aは、上記実施形態では
踏面19に対して傾斜していたが、平行であっても良
い。
【0058】上記実施形態では、段部20のサイプ24
が段部20の周方向主溝14に面している部分に設けら
れていたが、図5に示すように、横溝16に面する部分
に設けられていても良い。これにより、横方向の滑りを
抑えることができる。
【0059】サイプ22及びサイプ24は、直線形状で
あったが、長手方向に沿ってジグザグ形状または波形等
であっても良く、深さ方向にジグザグ形状または波形等
であっても良い。
【0060】また、上記実施形態では、ブロック状陸部
18の周囲全周に渡って段部20が設けられていたが、
少なくともサイプ24を設けた段部20がブロック状陸
部18の周囲の一部にあれば良い。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、比較例のタ
イヤ4種と本発明の適用された実施形態のタイヤ6種と
を用意し、雪上トラクション性能(新品時、30%摩耗
時及び50%摩耗時)及びハイドロプーニング性能を測
定した。
【0061】雪上トラクション性能は、試験タイヤを6
J−15のリムに内圧200kPaで組み付けて乗用車
に装着し、雪道にて静止状態からアクセルを全開し、5
0m走行するまでの時間(加速タイム)で評価した。な
お、評価は、新品の比較例のタイヤ1の加速タイムの逆
数を100とする指数表示としており、数値が大きいほ
ど雪上トラクション性能に優れていることを表す。
【0062】ハイドロプーニング性能は、試験タイヤを
6J−15のリムに内圧200kPaで組み付け、乗用
車に装着して水深10mmのプールに速度を変えて進入
し、テストドライバーによるハイドロプレーニング発生
速度の評価を行った。結果は、ハイドロプレーニング発
生速度の指数で表し、指数大が良である。・実施例のタ
イヤ及び比較例のタイヤ共に、ブロック状陸部の周囲全
周に段部を備えている。ここで、表1,2内のサイプ形
状Aは、図6に示すようにブロック状陸部18にサイプ
22が形成され、段部20にサイプ24が形成されてい
ないことを表し、サイプ形状Bは図3に示すようにブロ
ック状陸部にサイプが形成され、ブロック状陸部18の
サイプ22と接続されないサイプ24が段部に形成され
ていることを表し、サイプ形状Cは図4に示すようにブ
ロック状陸部18にサイプ22が形成され、ブロック状
陸部18のサイプ22と接続されるサイプ24が段部2
0に形成されていることを表す。
【0063】また、その他の諸元は、評価と共に表1及
び表2に合わせて記載した。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】以上の試験結果が示す通り、本発明の適用
された実施例1〜8のタイヤは、摩耗による雪上トラク
ション性能の低下が抑えれていることが分かる。
【0067】なお、比較例1のタイヤの摩耗時の性能が
良くないのは、段部にサイプが形成されていないためで
あり、比較例2のタイヤの摩耗時の性能が良くないの
は、溝体積が減少したためであり、比較例4のタイヤの
摩耗時の性能が良くないのは、段部が踏面に露出直後、
踏面に凹凸が残ってしまったためである。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
タイヤは上記の構成としたので、氷上性能を犠牲にする
ことなく、摩耗後の雪上トラクション性能の低下を抑え
ることができる、という優れた効果を有する。
【0069】請求項2に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、新品時より高い氷上及び雪上性能を得
ることができる、という優れた効果を有する。
【0070】請求項3に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、ブロック状陸部のブロック剛性を確保
して氷上性能の低下を抑えることができる。
【0071】請求項4に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、接地時にブロック状陸部を変形させて
サイプエッジが雪に貫入する量を増やし、エッジ効果を
効果的に引き出して雪上トラクション性能の低下を効果
的に抑えることができる。
【0072】請求項5に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、トレッドの摩耗により雪上トラクショ
ン性能が低下する頃に第1のサイプを出現させてその低
下を抑えることができる、という優れた効果を有する。
【0073】請求項6に記載の空気入りタイヤでは、摩
耗時に第1のサイプが1mm以上の長さで踏面に現れるの
で、この第1のサイプのエッジ効果により新品時より高
い氷上性能及び雪上性能が得られる。なお、第1のサイ
プの長さが1mmより少ないと、この第1のサイプによる
エッジ効果が効果的に得られない。
【0074】請求項7に記載の空気入りタイヤでは、段
部を設けても主溝の断面積が段部を設けない場合に比べ
て50%以下にはならない(主溝を挟んで片側にしか段
部を設けない場合には、75%以下にはならない。)た
め、排水性の低下(特に、摩耗後期)を引き起こすこと
がない。
【0075】請求項8に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、除々に第1のサイプのエッジ部を踏面
に出現させることができ、雪上トラクション性能の急激
な変化を抑えることができる、という優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はブロック状陸部の平面図であり、
(B)はブロック状陸部の周方向主溝側から見た側面図
であり、(C)は横溝側から見たブロック状陸部の側面
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
のトレッドの平面図である。
【図3】(A)は第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
のブロック状陸部の新品時の斜視図であり、(B)は図
3(A)に示すブロック状陸部の摩耗時の斜視図であ
る。
【図4】(A)は第2の実施形態に係る空気入りタイヤ
のブロック状陸部の新品時の斜視図であり、(B)は図
4(A)に示すブロック状陸部の摩耗時の斜視図であ
る。
【図5】他の実施形態に係る空気入りタイヤのブロック
状陸部の新品時に斜視図である。
【図6】比較例に係る空気入りタイヤのブロック状陸部
の新品時に斜視図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 12 トレッド 14 周方向溝(主溝) 15 横溝(主溝) 18 ブロック状陸部 19 踏面 20 段部 20A 頂部 22 サイプ(第2のサイプ) 24 サイプ(第1のサイプ) 30 空気入りタイヤ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドに互いに交差する複数の主溝に
    より区分される複数のブロック状陸部を備えた空気入り
    タイヤであって、 前記ブロック状陸部の周囲の少なくとも一部または全周
    に設けられ、前記主溝の溝底よりも高く前記ブロック状
    陸部の踏面よりも低い頂部を有する段部と、 前記段部に設けられ、前記段部の側壁から前記ブロック
    状陸部へ向けて延びる少なくとも1以上の第1のサイプ
    と、 を有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記ブロック状陸部に、少なくとも1以
    上の第2のサイプが設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記段部の少なくとも一つの前記第1の
    サイプは、前記第2のサイプとは接続していないことを
    特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記段部の少なくとも一つの前記第1の
    サイプは、前記第2のサイプと接続していることを特徴
    とする請求項2または請求項3に記載の空気入りタイ
    ヤ。
  5. 【請求項5】 前記頂部は、前記踏面からの深さ位置
    が、3mm以上7mm以下であることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記段部は、前記ブロック状陸部からの
    幅が、1mm以上であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 【請求項7】 前記段部は、前記ブロック状陸部からの
    幅が、前記主溝の幅の25%以下であることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の空気入り
    タイヤ。
  8. 【請求項8】 前記頂部が前記踏面に立てた法線に対し
    て角度θで傾斜しており、前記θが45°以下であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記
    載の空気入りタイヤ。
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