JP4730958B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、トレッド表面にサイプが刻まれた空気入りタイヤに関し、より詳しくは氷雪路における初期性能の向上を図った空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤにおいて、主溝や横溝の他にトレッド表面に更に幅の狭いサイプを切り刻んで、排水性を向上させてきた。また、氷雪路の走行を目的としたスタッドレスタイヤにおいては、更に多くのサイプを刻み、該サイプのエッジ効果を発揮させ、氷雪路での制動・駆動性能及び旋回性能(ウィンター性能)を向上させてきた。
タイヤの摩耗初期においては、氷雪路面との接地性が良好でないため、サイプによるエッジ効果が不十分なことがあった。そのため、特許文献1に開示された空気入りタイヤにおいては、サイプを刻んだ上に、サイプより溝深さが浅い浅溝を刻んで、タイヤの摩耗初期における氷雪路での制動性能の向上が図られている。
特開2005−162078号公報
しかしながら、特許文献1の空気入りタイヤでは、浅溝はブロックのエッジに沿って延びているため、タイヤ幅方向及び周方向に対して斜め方向のエッジ効果を発揮できず、特に旋回性能が満足に向上できなかった。
したがって、本発明の目的は、タイヤの摩耗初期における氷雪路面上での制動性能と旋回性能とを向上させることにある。
上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、本願発明は、トレッドに複数の溝が刻まれ、前記溝によりリブ及び/又はブロックが形成された空気入りタイヤにおいて、
前記リブ及び/又はブロックにサイプが刻まれ、更に3以上の多角形状の細溝が同心状に配置されたことを特徴とする空気入りタイヤである。
タイヤの摩耗初期において、サイプによるエッジ効果に加えて、細溝によるエッジ効果が発揮する。しかも、細溝が多角形、好ましくは6角形以上であるので、細溝を構成する辺がタイヤ幅方向、タイヤ周方向及びこれらに対して斜め方向に対するエッジ効果を発揮する。その結果、タイヤの摩耗初期において氷雪路上の制動性能及び旋回性能が向上する。
本願発明は、トレッドに複数の溝が刻まれ、前記溝によりリブ及び/又はブロックが形成された空気入りタイヤにおいて、
前記リブ及び/又はブロックにサイプが刻まれ、更に3周以上する渦巻き状の細溝が配置されたことを特徴とする空気入りタイヤである。
同様に、渦巻状の細溝を構成する辺がタイヤ幅方向、タイヤ周方向及びこれらに対して斜め方向に対するエッジ効果を発揮する。その結果、タイヤの摩耗初期において氷雪路上の制動性能及び旋回性能が向上する。
なお、多角形状の細溝は3以上の細溝群で構成されることが好ましい。渦巻き状の細溝の場合、3周以上巻回する渦巻きであることが好ましい。要するに、細溝の中心から放射状に仮想線を引いたとき、仮想線と細溝とが3点以上で交わるような構成とすることが好ましい。また、本願で言う細溝とは、通常刻まれるサイプよりも幅が狭い溝を言い、具体的には、0.1mm〜0.3mmの溝を言う。
以下、図面を用いて、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態を説明する。図1(a)は、本発明に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す図である。図において、周方向溝1と、周方向溝1同士を連結する横溝2とによりブロック3が形成されている。図1(b)に示すように、ブロック3にはタイヤ幅方向Wに延びる波形サイプ4が刻まれ、更に、多角形状の細溝5が刻まれている。なお、dは隣接する辺の最短距離である。
既述したように、サイプ4のエッジ効果により氷雪路での性能が高められる。サイプ4の形状は直線状であってもよく、向上させる性能に応じてタイヤ周方向Rや斜め方向に延びていてもよい。細溝5は多角形状をしているので、細溝を構成する辺がタイヤ幅方向W、タイヤ周方向R及びこれらに対して斜め方向に対するエッジ効果を発揮する。その結果、タイヤの摩耗初期において氷雪路上の制動性能及び旋回性能が向上する。
細溝5は、タイヤの摩耗初期の性能を向上させるものであるから、細溝5の深さは0.1mm〜0.3mmが好ましい。深さが0.1mm未満であると、摩耗により細溝5が極めて早期に消滅するので、タイヤの摩耗初期の性能を向上させることができない。逆に、深さが0.3mmと超えると、トレッド表面の剛性が低下しすぎて、偏摩耗や細溝5の辺に挟まれた領域に欠けが生じるなどの問題が発生することがある。
多角形状の細溝5は同心状に3以上配置することが好ましい。2以下であると細溝5によるエッジ効果が不十分なことがある。タイヤ幅方向W、タイヤ周方向R及びこれらに対して斜め方向に対してエッジ効果を得るために、多角形は6角形以上が好ましく、8角形以上がより好ましい。
ここで、同心状とは、各多角形の重心又は中心が一致している状態のほか、異なる細溝5の多角形の辺が接触や交差しない状態を含む。細溝5の辺に挟まれた領域の剛性を確保する観点から、隣接する辺の最短距離dは1.5mm以上あることが好ましい。
図1(c)に示すように、渦巻き状の細溝6をブロック3に配置してもよい。渦巻き状の細溝を構成する各辺がタイヤ幅方向W、タイヤ周方向R及びこれらに対して斜め方向に対するエッジ効果を発揮する。その結果、タイヤの摩耗初期において氷雪路上の制動性能及び旋回性能が向上する。細溝6によるエッジ効果が不十分なことがあるため、渦巻きは3周以上するとすることが好ましく、細溝6の辺に挟まれた領域の剛性を確保する観点から、隣接する辺の最短距離dは1.5mm以上あることが好ましい。
更に、多角形又は渦巻きの折れ点から発生するクラックを防止する観点から、図1(d)、(e)に示すように、折れ点部分10において、細溝を構成する辺が接しないようなサイプ形状としてもよい。なお、図1(d)、(e)において、説明のためサイプ4は省略している。
なお、トレッドパターンはブロックのみのパターンの他、リブのみのパターン、ブロックとリブが混在するパターンであってもよい。サイプ4、細溝5、6は、いずれのブロック及び/又はリブにも刻むことができる。
実施例として本発明に係る空気入りタイヤ及び比較例に係る空気入りタイヤをそれぞれ試作して新品時の性能評価を行った。実施例及び比較例のタイヤは図1(a)に示すトレッドパターンを有し、ブロック3には幅方向Wに延びる波形サイプ4が刻まれている。実施例1〜4は、それぞれ図1(b)〜(e)に示す細溝5又は6を備えている。比較例1は図2(a)に示すように周方向に延びる細溝8を備え、比較例2は図2(b)に示すように周方向Rに対して45度の方向に延びる細溝9を備えている。比較例3は図1(b)に示すような細溝5を備えるが、細溝5が2周のみである。また、いずれのタイヤにおいても、細溝の辺の最短距離は1.5mmであり、タイヤサイズは205/65R15であり、3000ccFRセダン型乗用車に装着して性能評価を行った。
表1において、アイス制動は、アイス路面上を時速40kmからのABS制動距離の逆数である。アイス旋回は、レムニスケート曲線(8の字)のアイス路面コースを走行したときのラップタイムの逆数を示す。いずれも比較例1を100とした指数で表し、数字が大きいほど性能が良いことを示す。
Figure 0004730958
表1によれば、比較例2では、アイス旋回性能が向上したものの、アイス制動性能が劣化している。比較例3では細溝の数が少ないので、性能が十分に向上していない。これに対して、実施例1〜4のタイヤでは、アイス制動及びアイス旋回の両性能が向上している。
(a)は本発明に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを示す。(b)〜(e)はブロックに刻まれたサイプ及び細溝を示す。 (a)、(b)は、比較例に係るタイヤの細溝を示す。
符号の説明
1 周方向溝
2 横溝
3 ブロック
4 サイプ
5、6 細溝

Claims (2)

  1. トレッドに複数の溝が刻まれ、前記溝によりリブ及び/又はブロックが形成された空気入りタイヤにおいて、
    前記リブ及び/又はブロックにサイプが刻まれ、更に3以上の多角形状の細溝が同心状に配置されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. トレッドに複数の溝が刻まれ、前記溝によりリブ及び/又はブロックが形成された空気入りタイヤにおいて、
    前記リブ及び/又はブロックにサイプが刻まれ、更に3周以上する渦巻き状の細溝が配置されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
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