JPH05178028A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH05178028A
JPH05178028A JP4019552A JP1955292A JPH05178028A JP H05178028 A JPH05178028 A JP H05178028A JP 4019552 A JP4019552 A JP 4019552A JP 1955292 A JP1955292 A JP 1955292A JP H05178028 A JPH05178028 A JP H05178028A
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JP
Japan
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sipe
tire
groove
block
pneumatic tire
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4019552A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Obara
将明 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サイプを設定したリブ又はブロックパターン
を有する空気入りタイヤにおいて、サイプエッジにより
かき集められた接地面部の水分を容易に溝に排出可能と
し、湿潤路,雪氷上路面での走行性能を向上せしめる。 【構成】 トレッド面に溝(1)により区切られたリブ
又は独立したブロック(2)による区画トレッドパター
ンを有する空気入りタイヤにおいて、前記リブ又はブロ
ック(2)の区画表面に渦巻状のサイプ(3)を設定
し、かつ該サイプの少なくとも一端をエッジの溝(1)
に開放せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りタイヤに係り、
詳しくはトレッドにリブ又はブロックパターンを有する
空気入りタイヤの剛性を確保しつつ、水膜除去性能なら
びに雪氷上性能を向上させた空気入りタイヤに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤでは通常、トレッド部に
溝により区切られて区画したリブ又は独立したブロック
によるトレッドパターンが形成されており、これら区画
した表面にサイプと称する切り込み(13)が設定され
ている。例えば図4では溝(11)により独立したブロ
ック(12)をもつトレッドデザインが示され、各ブロ
ック(12)内にサイプ(13)が設定されている。
【0003】このサイプは従来、その形状としてストレ
ートのもの、図4の如く鋭・鈍角に折り曲げたもの、波
型のもの,円弧状のものなどに大別され、更に1つのブ
ロック内に複数のサイプを設定する場合には基本的に平
行となるように設定されているが、ストレート形状のサ
イプにおいては、一定方向におけるトラクション性は確
保されているものの他方向についてはトラクション性が
最大効果のある方向に対し、あまり発揮されない状況で
ある。この点、ストレート形状のものより少しでもトラ
クション性を向上させるべく設定されたのが鋭・鈍角に
サイプを折り曲げたもの、あるいは波型をつけたり、円
弧状にしたものであると云える。
【0004】ところが、氷雪性能が問題視されていない
時代においては、タイヤとして要求される性能を前述の
如きサイプ設定で充分確保することができたけれども、
近年の社会問題化されている環境問題に対し対応可能な
スタッドレスタイヤの性能を向上させる上では従来の設
定方法ではまだ充分でなく、問題点を有している。
【0005】即ち、接地面部でのサイプの変形は例えば
制動時において圧縮力を受ける部分(タイヤ幅方向に延
びる部分)ではサイプの厚みを無くする方向に変形し、
これに直交する方向においてはサイプ厚みが広がる方向
となって水膜が存在する路面上において制動を行った場
合、サイプ及びブロックエッジにより水膜をかきとり、
また毛細管現象により水分を吸い上げるなど、路面上の
水膜を除去する動きをするが、従来のサイプ設定方法で
はサイプがタイヤ幅方向に設定されている場合、水膜除
去効果は期待できてもサイプが潰れているためサイプか
ら溝に水分が排出され難く、サイプのもちうる絶対貯水
量が飽和状態となって、やがて水膜除去作用の低下が始
まる。一方、サイプが周方向に設定されている場合はタ
イヤ幅方向におけるエッジ成分が少ないため、水膜除去
効果が期待できず、何れの場合も共に充分満足できる効
果は得られなかった。
【0006】また、水膜除去作用を向上させるべく徒ら
にサイプ容積を増加させ絶対貯水量を増大させようとす
ればリブ又はブロックの剛性の低下を招き、耐偏摩耗性
能を悪化する難があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の如き実
状に対処し、氷上性能向上の大きな要因である水膜除去
性能と、これに反する耐偏摩耗性能との両立を図ること
を意図し、リブ又はブロック内に設定するサイプの形状
に着目すると共にサイプの一端をリブ又はブロックエッ
ジの溝に開放することによりサイプエッジによりかき集
められた接地面部の水分を容易に溝に排出可能とし、湿
潤路、雪氷上路面での走行性能を向上せしめることを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明の特徴とするところは、トレッド面に溝により
区切られたリブ又は独立したブロックによる区画トレッ
ドパターンを有する空気入りタイヤにおいて、前記リブ
又はブロックの区画表面に渦巻状のサイプを設定し、か
つ該サイプの少なくとも一端をエッジの溝に開放せしめ
た点にある。ここで、渦巻状のサイプは連続した渦巻線
状であってもよいが、断続して渦巻状を呈する形状であ
ってもよい。そしてサイプの溝に開放する端部は一端が
好適であるが、形状によっては両端であってもよい。更
に渦巻状のサイプが内外重なる部分では内外サイプ間に
おいて3mm位の間隔を保持させるのが好ましい。
【0009】
【作用】上記本発明おけるサイプ形状をもつ空気入りタ
イヤはタイヤ全方向のエッジ成分が多く確保され、しか
も一端がタイヤ溝方向に開放されているため、水膜除去
作用が良好であると共に、サイプの潰れた部分より潰れ
ていない部分へのポンピング作用により路面水分の排水
性能が更に確保される。
【0010】
【実施例】以下、更に添付図面を参照し、本発明の具体
的実施例を説明する。
【0011】図1は本発明空気入りタイヤにおけるタイ
ヤトレッド部の基礎パターンの1例であり、溝(1)に
より夫々独立した多数のブロック(2)を有するトレッ
ドパターンが示されている。そして図2及び図3は上記
の如きタイヤトレッドのパターンにおいて、そのブロッ
ク(2)に設定する、本発明の特徴をなすサイプの各形
状例であり、図2においては連続した渦巻線状のサイプ
(3)がタイヤ表面より形成されており、また図3にお
いては一部で分断された断続的な渦巻形状のサイプ
(3)がタイヤ表面より形成されていて、これらサイプ
の各端部は図2においては該渦巻線状サイプ(3)の外
方側の一端(e1 )がタイヤ幅方向に延びる溝(1)に
開放され、また図3においては断続的な渦巻形状サイプ
(3)の2つの端部(e2 ),(e3 )が夫々タイヤ周
方向に延びる溝(1)に開放されている。
【0012】この場合、後者の2つの端部にあっては、
一端はタイヤ幅方向に延びる溝に、他の一端はタイヤ周
方向に延びる溝に開放せしめるようにしてもよい。な
お、渦巻形状としては、円形をベースとする渦巻形状の
外、三角形,四角形あるいはそれ以上の多角形、もしく
は楕円形状をベースとする2重,3重の渦巻形状であっ
てもよく、適宜、ブロック形状に合わせて選ぶことが好
ましい。そして2重,3重でサイプが内外重なる部分で
は内外サイプ間で3mm程度の間隔を保持させるのが性能
を充分発揮させる面で有利である。また、ブロックの剛
性を維持するにしても接地部単位面積当たりのサイプ長
さ、即ち、サイプ密度を0.10〜0.15あるいはそれ以上と
することも可能である。
【0013】次に上記本発明に係るサイプ形状をブロッ
クに有するタイヤについて、従来品と対比し性能を比較
した例を揚げる。先ずタイヤとして10,000R20サイズの
タイヤを用い、図1におけるタイヤ幅方向の溝幅(a)
を9mm、タイヤ周方向の溝幅(b)を10mm、両溝間の
ブロックのタイヤ幅方向長さ(c)を36.8mm、タイヤ周
方向長さ(d)を20mmとして基礎パターンを作り、サ
イプの形状のみを図2,図3の如く変更して本発明品
A,Bを作成し、一方、既知のようにタイヤ幅方向にサ
イプを設定して従来品A,タイヤ周方向にサイプを設定
して従来品Bを作成した。なお、基礎パターンの諸元は
下記の通りである。 (イ)溝深さ ; 15mm (ロ) サイプ深さ ; 12mm (ハ)サイプ厚み ; 0.6 mm (ニ)溝部比率 ; 43.7% なおタイヤの内部構造及びゴム物性は従来既知のものと
同様である。
【0014】次に上記各作成した本発明品及び従来品を
夫々既知の測定方式に従って雪氷路面上での制動性,横
すべり性,コーナーリング性の各性能につき比較した。
その結果を下記表1に示す。なお、数値は本発明品Aを
基準としこれに対する指数で示し、数値は大きい程、良
好である。
【0015】
【表1】
【0016】上記表1の結果より本発明に係るサイプ形
状をもつタイヤは従来のサイプ形状をもつタイヤに比
し、各性能共にすぐれており、水膜除去性能,排水性
能,トラクション性能共に良好であることが分かる。な
お、以上はブロックパターンの空気入りタイヤについて
説明して来たが、トレッド表面にリブを有するリブタイ
ヤについても同様であり、湿潤路での同じく良好な水膜
除去性能,排水性能を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明空気入りタイヤはト
レッドの独立したリブ又はブロック内に渦巻状のサイプ
を設定し、その少なくとも一端をリブ又はブロックエッ
ジの溝に開放したものであり、従来のサイプ形状に比し
サイプの総延長距離が長くなり、サイプ容積の絶対量が
大きく絶対貯水量を大幅に向上することができると共
に、エッジ成分も多くなり、水膜をかきとり、水分を吸
い上げるポンピング作用を良好ならしめ、しかもサイプ
一端は溝に開放しているため、かき集められた接地面部
の水分を容易に溝に排出可能として水膜除去性能を大幅
に向上することができる顕著な効果を有する。殊に、本
発明タイヤはその接地に際してサイプの潰れは少なく、
起ったとしても潰れない部分が残って潰れた部分から潰
れない部分へのポンピング作用により従来の周方向設定
サイプより排水性能を大きく確保することができ、渦巻
形状によるすべての方向のトラクション成分の確保と共
に湿潤路,雪氷上路面での走行性能の向上に極めて有効
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明空気入りタイヤのトレッド部の基礎パタ
ーン例を示す平面図である。
【図2】本発明タイヤにおけるサイプ形状の1例を示す
説明図である。
【図3】本発明タイヤにおけるサイプ形状の他の実施例
を示す説明図である。
【図4】既知のタイヤのトレッドパターン例を示す平面
図である。
【符号の説明】 (1) 溝 (2) ブロック (3) サイプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド面に溝により区切られたリブ又
    は独立したブロックによる区画トレッドパターンを有す
    る空気入りタイヤにおいて、前記リブ又はブロックの区
    画表面に渦巻状のサイプをタイヤ表面より設定し、かつ
    該サイプの少なくとも一端をエッジの溝に開放せしめて
    なることを特徴とする空気入りタイヤ。
JP4019552A 1992-01-07 1992-01-07 空気入りタイヤ Withdrawn JPH05178028A (ja)

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Effective date: 19990408