JP2000326707A - 冬用空気入りタイヤ - Google Patents
冬用空気入りタイヤInfo
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- B60C11/03—Tread patterns
- B60C11/12—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
- B60C11/1204—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
- B60C2011/1213—Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface
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Abstract
性能を向上させ、併せて、雪上性能の、氷上性能とのバ
ランスのとれた向上を実現する。 【課題】 【解決手段】 トレッド踏面端2から、踏面幅Wのほぼ
1/4の位置で周方向に延びる一対の主溝3により、主
溝間に位置する中央区域4と、主溝の側方に位置する側
部区域5とを区画し、前記中央区域4に、ジクザク状を
なして周方向に延びるリブ8を形成するとともに、側部
区域5に主溝に開口する幅方向溝12を設けて、前記リ
ブ8の振り幅を、主溝間隔とほぼ等しくする。
Description
ヤ、なかでも氷上性能および雪上性能のそれぞれをとも
に有効に向上させることができるトレッドパターンに関
するものである。
し得る従来タイヤとしては、図2に展開図で示すような
トレッドパターンを有するものがあり、また雪上性能に
重点をおいたスノータイヤとしては、周方向に連続する
ジクザク主溝を直線主溝とを組み合わせたトレッドパタ
ーンを有するものが一般的である。
ッドパターンを示す従来タイヤでは、トレッド中央区域
から側部区域までほぼ均等にブロックを配設するととも
に、それぞれのブロックに、トレッド幅方向に延びるサ
イプをもまたほぼ均等に配設していることから氷上およ
び雪上での駆動および制動に対してはすぐれた性能を発
揮することができても、耐横滑り性に関しては満足し得
るほどの性能をもたらすことができなかった。
は、ネガティブ率を小さくしてタイイヤの接地面圧を低
減させることが、一方、雪上性能の向上のためにはネガ
ティブ率を大きくしてタイヤの接地面圧を増加させるこ
とが有効であるところ、従来のスノータイヤはもちろ
ん、図2に示すようなタイヤにおいてもまた、トレッド
中央区域から側部区域までのほぼ全体を、氷上性能重視
のネガティブ率(たとえば32〜35%程度)に比して
相当大きなネガティブ率(約45%)を有する雪上性能
の向上のための溝配分としているため、氷上性能の不足
傾向が否めなった。
問題点を解決することを課題とするものであり、それの
目的とするところは氷上での駆動および制動性能の他、
耐横滑り性能をも高め、併せて、雪上性能の、 氷上性能
とのバランスのとれた向上を実現した冬用空気入りタイ
ヤを提供するにある。
タイヤは、トレッド踏面の周方向および幅方向のそれぞ
れの方向に延在する溝の基本的な延在形態ないしは配置
構成に着目してなされたものであり、それぞれのトレッ
ド踏面端から、踏面幅のほぼ1/4の位置で、周方向に
直線状またはジクザグ状に連続して延びる一対の主溝に
より、主溝間に位置する中央区域と、主溝の側方に位置
する側部区域とを区画したところにおいて、中央区域に
ジクザク状をなして周方向に延びるリブを形成するとと
もに、側部区域に、主溝に開口して踏面端に達する幅方
向溝を設け、前記リブの振り幅を、主溝間隔とほぼ等し
くしたものである。ここで、リブのジグザク辺のトレッ
ド周方向に対する鋭角側の角度は30〜70度の範囲と
することが好適である。
から、踏面幅のほぼ1/4の位置に一対の主溝を配設す
ることで、氷上および雪上でのすぐれた直進安定性を確
保するとともに、高い排水性能に基く、すぐれた耐ハイ
ドロプレーニング性能を確保することができる。
が、主溝間隔とほぼ等しい大きな振り幅でジグザグ状に
延在することから、リブそれ自体に踏面幅方向の大きな
エッジ成分を付与することができ、これにより、氷上お
よび雪上での駆動性能および制動性能のそれぞれを、直
線状に延びるリブのように、踏面幅方向のエッジ成分を
全く有しないものに比してはるかに高めることができ
る。
方向に対する角度を30〜70度とした場合には、上述
したところに加えて、氷雪上でのすぐれた耐横滑り性能
を十分に確保することができる。なお、上記角度が30
度未満では、踏面幅方向のエッジ成分が小さくなって、
駆動および制動性能の所期したほどの向上が難しく、ま
た、リブが周方向に長くなることによって3〜4ピッチ
周期のリブとなるため、モールド作成工数が増大するこ
とになる。一方、70度を越えると、周方向のエッジ成
分が小さくなって、耐横滑り性能の低下が余儀なくされ
る他、排水性能もまた低下することになる。
切る方向に延びる多数のサイプを設ける。ここでは、ジ
グザグ状に延びるリブの全長が長くなることに基いて、
より多くのサイプを配設することができ、これにより、
駆動および制動性能を一層向上させるころができる。
域に、一端が主溝に開口するとともに、中間部で折れ曲
がり、他端が主溝に開口することなく終了してリブの区
画に寄与する幅方向溝を設け、この幅方向溝を、タイヤ
の負荷転動に当って、折れ曲がり部が最初に接地面内に
入り込む向きに延在させる。これによれば、折れ曲がり
幅方向溝によって排水性能を高めるとともに、折れ曲が
り部の内側に区画される陸部隅部の雪中への進入を容易
ならしめることができる。
を、タイヤの負荷転動に当って、主溝側部分から順次に
接地面内に入り込む向きに延在させた場合にもほぼ同様
であり、この場合には、旋回走行時の排水性能を高め、
陸部隅部の雪中への進入を容易にして駆動および制動性
能を向上させることができる。
の、幅方向溝にて区画される各陸部を周方向に延びる挾
幅溝によって二個の分割陸部とすること、および、中央
区域および側部区域に区画される、リブ以外の陸部にサ
イプを設けることが好適であり、前者によれば、側部区
域の陸部剛性を適正化して接地性を高め、また、陸部エ
ッジの周方向成分を増加させて、氷雪上での旋回性能を
高めることができ、後者によれば、サイプエッジの作用
下で、氷雪上での走行性能をより一層高めることができ
る。
面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発明
の実施の形態を示すトレッドパターンの展開図であり、
図中1はトレッド踏面を、2はそれの踏面端をそれぞれ
示す。ここでは、それぞれの踏面端2から踏面幅Wのほ
ぼ1/4の位置に、ほぼ鋸歯状に折曲して周方向に連続
して延びる一対の主溝3を設け、これによって主溝間に
中央区域4を、主溝3の側方に側部区域5をそれぞれ区
画する。
ほぼV字状をなし、各一端が一対の主溝3のそれぞれに
交互に開口するとともに、中間部に折曲部を有し、他端
が主溝3に開口することなく終了するそれぞれの折曲が
り幅方向溝6と、各折れ曲がり幅方向溝6の、折曲部よ
り主溝側部分とほぼ平行に延びて一端が主溝3に、他端
が折れ曲がり幅方向溝6にそれぞれ開口する直線状幅方
向溝7とによって、ジクザク状をなして周方向に実質的
に連続して延びるリブ8および、主溝3と両幅方向溝
6、7とで囲繞されるブロック9を形成する。
い振り幅、すなわち振幅を有する。このようなリブ8の
ジグザグ辺の、トレッド周方向に対する鋭角側の角度θ
は30〜70度の範囲とすることが好ましく、また好ま
しくは、リブ8に、それを横切る方向、たとえば、傾向
的にリブ8の側縁とほぼ直交する方向に延びて、周方向
と幅方向とのそれぞれのエッジ成分を有する多数のサイ
プ10を形成する。また、図に示すところでは、ブロッ
ク9に直線状幅方向溝7とほぼ直交する方向に延びて、
これも、周方向および幅方向の両方向のエッジ成分を有
するサイプ11を設け、それぞれのサイプ11の一端
を、幅方向溝6、7に交互に開口させる。
る前記直線状幅方向溝7と同方向に延在して、一端が主
溝3に、他端が踏面端2にそれぞれ開口するとともに、
途中で、周方向に対する角度が大きくなる方向に折れ曲
がる幅方向溝12を設けることによって陸部13を形成
し、好ましくは、これらの各陸部13を、周方向に延び
る狭幅溝14によって、幅方向に隣接する二個の分割陸
部としての二個のブロック15、16とする。
ック15、16のそれぞれには、図示のように、傾向的
に幅方向に延びるそれぞれのサイプ17、18を設ける
ことが好ましい。なお、前述したサイプ10、11を含
み、これらのサイプ17、18は図に示すように、それ
らの延在方向と直交する向きのジクザクを有するものと
することがより好ましい。そしてさらに、とくに旋回走
行時における横滑り抗力を一層高めるためには、最外側
のブロック16の、幅方向溝12との隣接縁を、これも
図示のように、サイプ18とほぼ平行に延びるジクザグ
縁とすることが好適である。
において、トレッドパターンを図1に示すものとすると
ともに、ネガティブ率を35.5%とし、また、主溝3
の幅を8mm、狭幅溝14の幅を2.5mm、中央区域
4の幅方向溝6.7の幅を6mm、側部区域5の幅方向
溝12の幅を6〜8mm、リブ8の幅を14mm、リブ
8の角度θを50°、折れ曲がり幅方向溝6の折れ曲が
り角度を100°、各サイプの開口幅を0.5mmとし
た場合における、雪上フィーリング、雪上駆動および制
動性能、氷上フィーリングならびに氷上制動性能のそれ
ぞれは、従来タイヤをコントロールとして評価したとこ
ろ表1に示す通りとなった。なお、表中の指数値は大き
いほどすぐれた結果を示すものとした。
サイズで、図2に示すトレッドパターンを有するものと
し、雪上フィーリングは、圧雪路面のテストコースにお
ける制動性、発進性、直進性およびコーナリング性の総
合フィーリングをもって評価し、雪上駆動性能は、圧雪
上での50mの距離での発進からの加速タイムを計測す
ることにより評価し、雪上制動性能は、圧雪上を40k
m/hからフル制動したときの制動距離を計測すること
によって評価し、氷上フィーリングは、氷盤路面のテス
トコースにおける制動性、発進性、直進性およびコーナ
リング性の総合フィーリングをもって評価し、氷上制動
性能は、氷盤上を20km/hからフル制動したときの
制動距離を計測することにより評価した。
能および氷上性能の両者を、従来タイヤに比してバラン
ス良く向上させることができ、なかでもとくに、氷上フ
ィーリングおよび氷上制動性能の向上がとくに顕著であ
ることが解かる。
からも明らかなように、従来タイヤに比して、とくに氷
上での、駆動および制動性能と併せて、耐横滑り性能を
も有効に向上させることができ、しかも、かかる氷上性
能の向上を雪上性能の向上と十分にバランスさせること
ができるので、氷雪両用の冬用タイヤとしてすぐれた実
用性を実現することができる。
ンの展開図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 それぞれのトレッド踏面端から、踏面幅
のほぼ1/4の位置で周方向に連続して延びる一対の主
溝により、主溝間に位置する中央区域と、主溝の側方に
位置する側部区域とを区画し、前記中央区域に、ジグザ
グ状をなして周方向に延びるリブを形成するとともに、
側部区域に主溝に開口する幅方向溝を設けてなるタイヤ
において、 前記リブの振り幅を、主溝間隔とほぼ等しくしたことを
特徴とする冬用空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記リブのジグザグ辺の、トレッド周方
向に対する鋭角側の角度を30〜70度の範囲としてな
る請求項1に記載の冬用空気入りタイヤ - 【請求項3】 前記リブに、それを横切る方向に延びる
多数のサイプを設けてなる請求項1もしくは2に記載の
冬用空気入りタイヤ。 - 【請求項4】 中央区域に、一端が主溝に開口するとと
もに、中間部で折れ曲がり、他端が主溝に開口すること
なく終了して前記リブの区画に寄与する幅方向溝を設
け、この幅方向溝をタイヤの負荷転動に当って、折曲が
り部が最も先に接地面内に入り込む向きに延在させてな
る請求項1〜3のいずれかに記載の冬用空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項5】 側部区域の幅方向溝を、タイヤの負荷転
動に当って、主溝側部分から順次に接地面内に入り込む
向きに延在させてなる請求項1〜4のいずれか記載の冬
用空気入りタイヤ。 - 【請求項6】 側部区域の、幅方向溝にて区画される各
陸部を周方向に延びる狭幅溝によって二個の分割陸部と
してなる請求項1〜5のいずれかに記載の冬用空気入り
タイヤ。 - 【請求項7】 中央区域および側部区域に区画される、
前記リブ以外の陸部にサイプを設けてなる請求項1〜6
のいずれかに記載の冬用空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
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