JP2021052972A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋が全開した状態で露受け部から露が溢れるのを防止し得る加熱調理器を実現すること。【解決手段】本発明の加熱調理器は、内鍋(14)と、蓋体(12)と、撹拌アーム(22)を有する撹拌装置(21)と、回転支持部(13)と、蓋体(12)が開放する際に、内鍋(14)上で当該蓋体(12)の開放速度を減速させる開放速度調整機構(40)と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、蓋の付いた加熱調理器に関する。
従来、特許文献1に示すように、内鍋の内部に収容した食材を例えばヒータにて加熱して調理する加熱調理器が提案されている。この種の加熱調理器は、調理器本体と蓋体とを備え、調理器本体が内鍋を有し、蓋体が内蓋および外蓋を有している。内鍋は、調理器本体に対して蓋体を閉じることにより、内蓋によって蓋をされる。
特許文献1に記載の加熱調理器は、内鍋の内部の食材を撹拌しながら加熱することができる加熱調理器である。撹拌に用いられる撹拌装置は、例えば内蓋の表面側(蓋を閉じたときに内鍋に対向する面)に設けられ、回転体および2本の撹拌アームを有する。この2本の撹拌アームが回転体から下方へ延びた状態となり、撹拌装置自体を回転させることによって、当該2本の撹拌アームが回転して内鍋の内部の食材を撹拌するようになっている。
特開2013−223705号公報
ところで、上述したように、蓋に撹拌アームを備えた加熱調理器の場合、調理が終了して蓋を開けると、撹拌アームに付着した煮汁が滴下する。通常、蓋の開放に伴って、撹拌アームに付着した煮汁は内鍋に滴下される。
しかしながら、蓋が全開するまでの間に、撹拌アームに付着した煮汁が十分に滴下されなければ、調理器本体に設けられた露受け部に、当該撹拌アームに付着した残りの煮汁が滴下される。この露受け部には、蓋体の内側(内鍋に対向する面)に付着した水滴も受けるようになっているため、蓋が全開した状態で撹拌アームに付着した残りの煮汁が多ければ、露受け部に滴下される露(煮汁、水滴等)が多くなり、溢れる恐れがある。
本発明は、蓋が全開するまでの間に、当該蓋および撹拌アームに付着した露をできるだけ内鍋に滴下することで、蓋が全開した状態で露受け部から露が溢れるのを防止し得る加熱調理器を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る加熱調理器は、内鍋と、前記内鍋に蓋をする蓋体と、前記蓋体を前記内鍋に対して開閉自在に支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記内鍋に対して、付勢力によって前記蓋体を開放する弾性体と、前記蓋体が前記弾性体の付勢力によって開放する際に、前記内鍋上で当該蓋体の開放速度を減速または当該蓋体を一時停止させる開放制御機構と、を有することを特徴としている。
本発明の一態様によれば、蓋が全開した状態で露受け部から露が溢れるのを防止できるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る加熱調理器の斜視図である。 図1に示す加熱調理器において蓋体が閉じた状態の概略断面図である。 図1に示す加熱調理器において蓋体が所定の角度まで開放した状態の概略断面図である。 図1に示す加熱調理器において蓋体が全開した状態の概略断面図である。 図1に示す加熱調理器の蓋体と調理器本体部との概略分解斜視図である。 蓋体を閉じた状態の概略平面図である。 蓋体を閉じた状態の概略側面図である。 図7に示すAA線矢視断面図である。 本発明の実施形態2に係る加熱調理器の概略断面図である。 図9に示す加熱調理器の蓋体が全開した状態の露ガイド付近を拡大した概略断面図である。 図9に示す加熱調理器の蓋体が閉じた状態の露ガイド付近を拡大した概略断面図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、本実施形態では、本発明の調理器の例として加熱調理器について説明する。図1は、本実施形態の加熱調理器101を示す斜視図である。図2は、図1に示す加熱調理器101の蓋体12を閉めた状態を示す概略断面図である。
(加熱調理器101の構造)
図1に示すように、加熱調理器101は、調理器本体部(筐体)11と蓋体12とを備えている。調理器本体部11と蓋体12とは後部の回転支持部(支持部)13によって支持されている。したがって、蓋体12は回転支持部13を中心として回転し、調理器本体部11に対して開閉自在となっている。
調理器本体部11は内鍋(食材収容部)14を有し、内鍋14は、調理器本体部11の内部の凹部に出し入れ自在に収納されている。
蓋体12は、外蓋15と内蓋16とを有する。外蓋15は、蓋体12の筐体部となっており、主として樹脂にて形成されている。内蓋16は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料により円板状に形成され、蓋体12を閉じたときに、内鍋14の蓋となり、内鍋14の上面を塞ぐようになっている。内蓋16は、外蓋15の内面に設けられ、例えば外周部分を外蓋15に嵌合させることにより、外蓋15に対して着脱自在となっている。内蓋16の表面(内鍋14を内蓋16で蓋をしたときに当該内鍋14に対向する面)16aには、内鍋14に収容された食材を撹拌するための1本の撹拌アーム22を有する撹拌装置(回転体)21が設けられている。
撹拌装置21には、図2に示すように、駆動モータ31の駆動軸32が接続される接続部24が設けられている。駆動モータ31の駆動力が駆動軸32を介して接続部24に伝わり、当該接続部24を中心に撹拌装置21自体が回転する。
また、撹拌装置21が備える撹拌アーム22は、自重により回動するようになっている。撹拌アーム22は、自重によって、蓋体12が開いている場合には、内蓋16の表面16a側に回動し、また、蓋体12が閉じている場合には、内鍋14側に回動する。但し、撹拌アーム22は、内鍋14側の回動は規制されている。ここでは、撹拌アーム22は、内鍋14の中心X線上に位置するまで回動すると、その先に回動しないように規制されている。規制手段として支持軸23に突起(図示せず)を設けて、撹拌アーム22が所定の位置まで回動したときに、当該支持軸23の突起が撹拌装置21内に設けられた係合部(図示せず)に係合することで、当該撹拌アーム22の回転を規制する。すなわち、撹拌アーム22は、蓋体12の内蓋16の表面16aに沿った第1位置から、当該第1位置とは異なる第2位置まで回動するように、回動範囲が設定されている。第1位置から、当該第1位置とは異なる第2位置までの回動範囲とは、例えば図2に示すように、矢印で示した範囲となる。すなわち、撹拌アーム22の長手方向が、内蓋16の表面16aに沿った位置(第1位置)から内鍋14の底面14aに対してほぼ垂直な位置(第2位置)になるまでの範囲が当該撹拌アーム22の回動範囲となる。
従って、撹拌装置21の撹拌アーム22は、自重によって、蓋体12が内鍋14に蓋をしたときに当該内鍋14の内容物を撹拌可能な状態(図2)となり、蓋体12が内鍋14を開放したときに当該内鍋14から完全に離脱した状態(図1)となる。これにより、撹拌アーム22は、撹拌時には確実に内鍋14内の内容物を撹拌し、内鍋14の開放時には、当該内鍋14から内容物を取り出す際の邪魔にならないようにできる。
上述したように、蓋体12は回転支持部13を中心として回転し、調理器本体部11に対して開閉自在となっている。上記構成の加熱調理器101は、蓋体12が開放する際に、内鍋14上で当該蓋体12の開放速度を減速させる機構として、開放速度調整機構40を備えている。以下に、開放速度調整機構40について説明する。
(開放速度調整機構40)
図3は、蓋体12を地面に対して約60°開放した状態の概略断面図である。図4は、蓋体12を地面に対して約85°開放した状態の概略断面図である。なお、本実施形態では、図4に示すように、蓋体12を地面に対して約85°開放した状態を、蓋体12が全開した状態とする。
開放速度調整機構40は、例えば図2に示す蓋体12が内鍋14に蓋をした状態から、図3に示すように、地面に対して約60°まで蓋体12を開放し、この地点から図4に示すように、蓋体12が全開状態になるまでの間、蓋体12の開放速度を減速させる。
上記構成によれば、加熱調理器101において調理終了後に、蓋体12を開放する際、撹拌アーム22に付着した煮汁(露)は、初期の段階(図3に示す状態になるまでの間)から少しずつ内鍋14に落ちる。そして、撹拌アーム22に付着した煮汁(露)は、蓋体12の開放速度が減速する地点から当該蓋体12が全開状態になるまでの間に内鍋14に殆ど落ちることになる。特に、蓋体12の開放速度が減速する地点では、慣性によって撹拌アーム22が支持軸23を中心に振り子状に回転することで、当該撹拌アーム22に付着した煮汁が内鍋14内に落ちやすくなる。さらに、蓋体12の開放速度が減速する地点では、減速時に生じる衝撃が大きければ大きい程(減速前後の開放速度差が大きい程)、撹拌アーム22に付着した煮汁が内鍋14内に落ちやすくなる。
以上のように、開放速度調整機構40によって、蓋体12の開放速度が減速されることで、蓋体12の開放途中で撹拌アーム22に付着した煮汁の殆どが内鍋14内に落ちることになる。従って、蓋体12が全開した状態では、撹拌アーム22には殆ど煮汁が付着していない状態にすることが可能となる。
さらに、蓋体12が全開した状態で、撹拌アーム22に残った煮汁は、例えば図1に示すように、調理器本体部11に設けられた露受け部51に滴下する。露受け部51は、内鍋14の回転支持部13側の内面端14bと、当該回転支持部13との間に設けられている。このため、露受け部51には、蓋体12が全開状態になれば、撹拌アーム22に付着した煮汁の他に、内蓋16の表面16aに付着した水滴も滴下される。従って、蓋体12が全開した状態で、撹拌アーム22に付着した煮汁が多ければ、露受け部51から露が溢れる恐れがある。
しかしながら、上述したように、蓋体12が全開した状態で撹拌アーム22には殆ど煮汁が付着していなければ、露受け部51に滴下される露は内蓋16の表面16aからの水滴が殆どとなるため、当該露受け部51から露が溢れる可能性が低くなる。
しかも、開放速度調整機構40によって、蓋体12の開放速度が減速されて撹拌アーム22に付着した煮汁が内鍋14に滴下する際、内蓋16の表面16aに付着した水滴も内鍋14に滴下されることになる。このため、蓋体12が全開した状態では、露受け部51に滴下される煮汁および水滴が減るため、当該露受け部51から露が溢れる可能性をさらに低くすることができる。
なお、蓋体12の開放速度を減速させるだけでなく、当該蓋体12の開放を地面に対して約60°になる地点で一時停止させるようにしても、当該蓋体12の開放を減速した場合と同様の効果を奏する。この一時停止の時間は、撹拌アーム22に付着した煮汁の殆どが内鍋14内に落ちるまでの時間(例えば数秒程度)であればよく、特に限定されるものではない。
(蓋体12の減速(一時停止)地点)
蓋体12が全開した状態になるまでの間に、撹拌アーム22に付着した煮汁の殆どを内鍋14に落とすには、以下のようにすればよい。つまり、開放速度調整機構40は、蓋体12が、内鍋14に蓋をした状態から、撹拌アーム22の先端部22aが内鍋14の回転支持部13側の内面端14bに位置するまで開放する間の何れかの位置で、当該蓋体12の開放速度を減速(または一時停止)させる。従って、蓋体12を減速(または一時停止)させる地点は、地面に対して約60°まで蓋体12が開放された地点に限定されない。つまり、蓋体12を開放する際に、撹拌アーム22の先端部22aの重力方向の投影面が内鍋14内に収まる範囲であれば、蓋体12を減速(または一時停止)させる地点はどこでもよい。特に、蓋体12を減速(または一時停止)させる地点は、撹拌アーム22の先端部22aの重力方向の投影面が内鍋14の底面の中央よりであることが好ましい。
以下に、開放速度調整機構40について詳細に説明する。なお、本実施形態では、蓋体12を減速させる例について説明する。
(開放速度調整機構40の詳細)
蓋体12は、図2に示すように、回転支持部13に設けられたバネ(弾性体)17によって開方向に付勢されている。蓋体12は、調理器本体部11に対して、バネ17の付勢力に抗するようにして閉状態となるように図示しないロック機構でロックされている。従って、蓋体12は、閉状態においてロック機能のロックが解除されると、回転支持部13を支点にバネ17の付勢力により開方向に回動する。従って、開放速度調整機構40は、蓋体12がバネ17の付勢力によって開放する際に、内鍋14上で当該蓋体12の開放速度を減速させる。この開放速度を減速させる機構について以下に説明する。
図5は、蓋体と調理器本体部との概略分解斜視図である。図6は、蓋体を閉じた状態の概略平面図である。図7は、蓋体を閉じた状態の概略側面図である。図8は、図7に示すAA線矢視断面図である。
開放速度調整機構40は、ブレーキ形成部40a、ブレーキ接触部(筐体)40b、第1のブレーキ部材41、第2のブレーキ部材42からなる。
ブレーキ形成部40aは、図5に示すように、蓋体12のヒンジ側の端部12aに形成されている。ブレーキ形成部40aは、蓋体12の蓋面(図1に示す内蓋16の表面16a)に対して垂直に形成された2つの板状の部材が対向配置した構造となっている。そして、ブレーキ形成部40aの2つの板状の部材のそれぞれの対向面には、ブレーキ接触部40bに接触することで、蓋体12が開放する速度を落とすための第1のブレーキ部材41が形成されている。さらに、蓋体12のヒンジ側の端部12aの垂直壁面には、ブレーキ接触部40bに接触することで、蓋体12が開放する速度を落とすための第2のブレーキ部材42が設けられている。
ブレーキ接触部40bは、図5に示すように、調理器本体部11のヒンジ側の端部11aに形成されている。ブレーキ接触部40bは、調理器本体部11における蓋体12の対向面に対して垂直に形成された対向する2つの板状の部材と、2つの板状の部材とを接続する板状の部材とを有する3面構造となっている。ブレーキ接触部40bにおける、対向する2つの板状の部材それぞれの側面(外側の面)は、蓋体12が回動する際に第1のブレーキ部材41が接触するようになっている。また、ブレーキ接触部40bにおける、対向する2つの板状の部材に挟まれたもう一つの板状の部材の上端部は、蓋体12が回動する際に第2のブレーキ部材42が接触するようになっている。但し、図6〜図8に示すように、蓋体12が閉じている状態では、第1のブレーキ部材41はブレーキ接触部40bに接触した状態となっているが、第2のブレーキ部材42はブレーキ接触部40bに接触した状態となっていない。第2のブレーキ部材42がブレーキ接触部40bに接触するのは、蓋体12が所定の角度(本実施形態では、地面に対して60°)まで開放した時点からである。つまり、第2のブレーキ部材42のブレーキが効き始める地点が、蓋体12の開放速度が減速する地点である。
ここで、第2のブレーキ部材42によるブレーキの効きを高めれば、蓋体12の開放速度をより大きく減速させることが可能となる。この場合、蓋体12における減速時の衝撃が大きくなり、より多くの煮汁が撹拌アーム22から内鍋14に落ちることになる。但し、第2のブレーキ部材42によるブレーキの効きが高くなりすぎると、蓋体12が全開するまで回動しないことになる恐れがある。このため、バネ17の付勢力を考慮して、蓋体12が全開するまで回動し、且つ大きく減速できるように、第2のブレーキ部材42のブレーキの効きを調整する必要がある。
(効果)
上記構成の加熱調理器101によれば、蓋体12は、バネ17の付勢力によって開放する際に、開放速度調整機構40によって内鍋14上で減速または一時停止する。従って、蓋体12に付着した蒸気や撹拌アーム22に付着した煮汁等の露を、当該蓋体12が全開するまでの間、できるだけ多く内鍋14に滴下することができる。これにより、調理後において、蓋体12を全開状態にした場合に、露が露受け部51に滴下される露の量を大幅に軽減できるため、当該露受け部51から露が溢れるのを防止することができる。
以下の実施形態2では、蓋体12が全開した状態で、当該蓋体12の内蓋16の表面16aに付着した露を、露受け部51に適切に導くための露ガイドについて説明する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。図9は、本実施形態の加熱調理器102の蓋体12が全開した状態と蓋体12が閉じた状態とを示す概略断面図である。図10は、図9の符号1001に示す加熱調理器102の蓋体12が全開状態での要部1001aを拡大した拡大断面図である。図11は、図9の符号1002に示す加熱調理器102の蓋体12が閉じた状態での要部1001bを拡大した拡大断面図である。
(加熱調理器102の構造)
本実施形態に係る加熱調理器102は、前記実施形態1の加熱調理器101と殆ど同じ構成であるが、図9に示すように、露受け部51に露を導くための露ガイド61が設けられている点で異なる。
露ガイド61は、露受け部51の露受け面51aに対向する先端部61a(露が流れる下流側の端部)の重力方向の投影面の一部が当該露受け面51a上に重なるように、蓋体12の、回転支持部13側の端部12aに設けられている。
露ガイド61は、図10に示すように、蓋体12の端部12aにおいて、回転軸62により自重で回動するように回動自在に軸支されている。露ガイド61の回動は以下のように規制されている。すなわち、露ガイド61は、図10に示すように、蓋体12が全開状態のとき、先端部61aが内蓋16の表面16aに対して露受け部51側に突出した位置で係止される。これにより、蓋体12の全開状態では、露ガイド61は、図10に示すように、重力方向側への更なる回動は規制される。また、露ガイド61は、図11に示すように、蓋体12が閉じた状態のとき、自重により先端部61aが重力方向に向くように回動される。このように、露ガイド61が自重で回動する構成であるため、蓋体12が閉じた状態のとき、露ガイド61が回動しない構成の場合に必要な当該露ガイド61を収容するためのスペースを確保する必要がない。従って、露を露受け部51に適切に滴下できて、且つ、加熱調理器102自体の大型化を招来しないという効果を奏する。
(効果)
上記構成の加熱調理器102によれば、蓋体12が全開状態になったとき、内蓋16の表面16aに付着した水滴、撹拌アーム22に付着した煮汁が重力方向に流れて、露ガイド61に導かれて露受け部51に滴下する。ここで、露ガイド61が、露受け部51の露受け面51aに対する先端部61aの重力方向の投影面の一部が当該露受け面51a上で重なるように、蓋体12の回転支持部13側の端部12aに設けられている。このため、蓋体12の内蓋16の表面16aから流れる露(水滴、煮汁等)は、露ガイド61の先端部61aの表面から裏面に回り込んでも、先端部61aの投影面の一部が当該露受け面51a上で重なっているため、露受け部51に確実に滴下できる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る加熱調理器は、内鍋14と、前記内鍋14に蓋をする蓋体12と、前記蓋体12を前記内鍋14に対して開閉自在に支持する支持部(回転支持部13)と、前記支持部(回転支持部13)を支点に前記蓋体12を付勢力によって開放する弾性体(バネ17)と、前記蓋体12が前記弾性体(バネ17)の付勢力によって開放する際に、前記内鍋14上で当該蓋体12の開放速度を減速または当該蓋体12を一時停止させる開放制御機構(開放速度調整機構40)と、を有する。
上記の構成によれば、蓋体は、弾性体の付勢力によって開放する際に、開放制御機構によって内鍋上で減速または一時停止するので、蓋体に付着した蒸気や撹拌アームに付着した煮汁等の露を、蓋体が全開するまでの間、できるだけ多く内鍋に滴下することができる。これにより、調理後において、蓋体を全開状態にした場合に、露が露受け部に滴下される露の量を大幅に軽減できるため、当該露受け部から露が溢れるのを防止することができる。
本発明の態様2に係る加熱調理器は、上記態様1において、前記蓋体12に設けられ、当該蓋体12が前記内鍋14に蓋をしたときに、当該内鍋14内を回転して内容物を撹拌する撹拌アーム22を備えた回転体(撹拌装置21)をさらに有し、前記撹拌アーム22は、前記回転体(撹拌装置21)に対して自重により回動し、前記開放制御機構(開放速度調整機構40)は、前記蓋体12が前記内鍋14に蓋をした位置から、前記撹拌アーム22の先端部22aが前記内鍋14の前記支持部(回転支持部13)側の内面端14bに位置するまでの何れかの位置で、当該蓋体12の開放速度を減速させてもよい。
上記構成によれば、蓋体が内鍋に蓋をした位置から、撹拌アームの先端が内鍋の支持部側の内面端に位置するまでの何れかの位置で、当該蓋体の開放速度を減速させているので、撹拌アームに付着した煮汁を内鍋に確実に落とすことができる。
本発明の態様3に係る加熱調理器は、上記態様1において、前記蓋体12に設けられ、当該蓋体12が前記内鍋14に蓋をしたときに、当該内鍋14内を回転して内容物を撹拌する撹拌アーム22を備えた回転体(撹拌装置21)をさらに有し、前記撹拌アーム22は、前記回転体(撹拌装置21)に対して自重により回動し、前記開放制御機構(開放速度調整機構40)は、前記蓋体12が前記内鍋14に蓋をした位置から、前記撹拌アーム22の先端部22aが前記内鍋14の前記支持部(回転支持部13)側の内面端14bに位置するまでの何れかの位置で、当該蓋体12を一時停止させてもよい。
上記構成によれば、蓋体が内鍋に蓋をした位置から、撹拌アームの先端が内鍋の支持部側の内面端に位置するまでの何れかの位置で、当該蓋体を一時停止させているので、撹拌アームに付着した煮汁を内鍋に確実に落とすことができる。
本発明の態様4に係る加熱調理器は、上記態様1〜3の何れか1態様において、前記内鍋14と前記支持部(回転支持部13)との間に、前記蓋体12が全開状態のときに、当該蓋体12の表面に付着した露を受ける露受け部51が設けられ、前記蓋体12の前記支持部(回転支持部13)側の端部12aに、当該蓋体12の表面から流れる露を前記露受け部51に導く露ガイド61が設けられ、前記露ガイド61は、前記露受け部51に導く先端部61aの重力方向の投影面の一部が当該露受け部51の露受け面51a上に重なるように設けられていてもよい。
上記構成によれば、蓋体の内蓋の表面から流れる露(水滴、煮汁等)が、露ガイドの先端部の表面から裏面に回り込んだとしても、先端部の重力方向の投影面の一部が露受け部の露受け面上に重なっているため、露を露受け部に確実に滴下させることができる。
本発明の態様5に係る加熱調理器は、上記態様4において、前記露ガイド61は、前記蓋体12に対して回動自在に設けられていてもよい。
上記構成によれば、露ガイドが自重で回動する構成であるため、蓋体が閉じた状態のとき、露ガイドが回動しない構成の場合に必要な当該露ガイドを収容するためのスペースを確保する必要がない。従って、露を露受け部に適切に滴下できて、且つ、装置の大型化を招来しないという効果を奏する。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
11 調理器本体部
11a、12a 端部
12 蓋体
13 回転支持部(支持部)
14 内鍋
14a 底面
14b 内面端
15 外蓋
16 内蓋
16a 表面
17 バネ(弾性体)
21 撹拌装置
22 撹拌アーム
22a、61a 先端部
23 支持軸
24 接続部
31 駆動モータ
32 駆動軸
40 開放速度調整機構(開放制御機構)
40a ブレーキ形成部
40b ブレーキ接触部
41 第1のブレーキ部材
42 第2のブレーキ部材
61 露ガイド
62 回転軸
101、102 加熱調理器

Claims (5)

  1. 内鍋と、
    前記内鍋に蓋をする蓋体と、
    前記蓋体を前記内鍋に対して開閉自在に支持する支持部と、
    前記支持部を支点に前記蓋体を付勢力によって開放する弾性体と、
    前記蓋体が前記弾性体の付勢力によって開放する際に、前記内鍋上で当該蓋体の開放速度を減速または当該蓋体を一時停止させる開放制御機構と、を有することを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記蓋体に設けられ、当該内鍋内を回転して内容物を撹拌する撹拌アームを備えた回転体をさらに有し、
    前記撹拌アームは、前記回転体に対して自重により回動し、
    前記開放制御機構は、
    前記蓋体が、前記内鍋に蓋をした位置から、前記撹拌アームの先端が前記内鍋の前記支持部側の内面端に位置するまでの何れかの位置で、当該蓋体の開放速度を減速させることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記蓋体に設けられ、当該内鍋内を回転して内容物を撹拌する撹拌アームを備えた回転体をさらに有し、
    前記撹拌アームは、前記回転体に対して自重により回動し、
    前記開放制御機構は、
    前記蓋体が、前記内鍋に蓋をした位置から、前記撹拌アームの先端が前記内鍋の前記支持部側の内面端に位置するまでの何れかの位置で、当該蓋体を一時停止させることを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  4. 前記内鍋と前記支持部との間に、前記蓋体が全開状態のときに、当該蓋体の表面に付着した露を受ける露受け部が設けられ、
    前記蓋体の前記支持部側の端部に、当該蓋体の表面から流れる露を前記露受け部に導く露ガイドが設けられ、
    前記露ガイドは、前記露受け部に導く先端部の重力方向への投影面の一部が前記露受け部の露受け面上に重なるように設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の加熱調理器。
  5. 前記露ガイドは、前記蓋体に対して回動自在に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の加熱調理器。
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