JP7286505B2 - 調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋の付いた調理器に関する。
従来、特許文献1に示すように、内鍋の内部に収容した食材を例えばヒータにて加熱して調理する加熱調理器が多用されている。この種の加熱調理器は、調理器本体と蓋体とを備え、調理器本体が内鍋を有し、蓋体が内蓋および外蓋を有している。内鍋は、調理器本体に対して蓋体を閉じることにより、内蓋によって蓋をされる。この蓋体は、調理器本体に対してヒンジ軸によって回動自在に支持され、さらに、スプリングによって開方向に付勢されている。
特開2013-223705号公報
近年、加熱調理器の多機能化がすすみ、液晶パネル等を含む操作部やモータ等の駆動部が蓋体に設けられ、蓋体自体が重くなっている。このように重くなった蓋体を開放するには、スプリングの付勢力も強力にする必要がある。このため、閉状態からロックを解除すると勢いよく蓋体が開くことになる。
そこで、ダンパーを設けることで、蓋体を安定した速度で閉状態から開放状態にすることが考えられるが、ダンパーを設けるためのスペースが新たに必要となるため、装置が大型化するという問題が生じる。
本発明の一態様は、装置の大型化を招来せず、蓋体を安定した速度で開放することのできる調理器を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る調理器は、内鍋と、前記内鍋に蓋をする蓋体と、前記蓋体を前記内鍋に対して開閉自在に支持する支持部と、前記支持部に設けられ、前記内鍋に対して、付勢力によって前記蓋体を開放させる弾性体と、少なくとも、前記蓋体を前記内鍋に蓋をした状態から所定の角度まで開放するまでの間、当該蓋体の開放速度を減速させる第1のブレーキ部材と、前記蓋体が前記所定の角度まで開放した状態から全開するまでの間、当該蓋体の開閉速度を減速させる第2のブレーキ部材と、を備え、前記第1のブレーキ部材は、少なくとも前記内鍋に蓋をした状態から前記所定の角度まで開放するまでの間、前記内鍋を収容する筐体に接触するように、当該蓋体に設けられ、前記第2のブレーキ部材は、前記蓋体が前記所定の角度まで開放した状態から全開するまでの間、前記筐体に接触するように、当該蓋体に設けられていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、装置の大型化を招来せず、蓋体を安定した速度で開放できる調理器を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る加熱調理器の斜視図である。 図1に示す加熱調理器において蓋体を閉じた状態の概略断面図である。 図1に示す加熱調理器の蓋体と調理器本体部との概略分解斜視図である。 蓋体を閉じた状態の概略平面図である。 蓋体を閉じた状態の概略側面図である。 図5に示すAA線矢視断面図である。 図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が閉じた状態の概略側面図である。 図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が閉じた状態の概略断面図である。 図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が所定の角度まで開放した状態の概略側面図である。 図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が所定の角度まで開放した状態の概略断面図である。 図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が全開した状態の概略側面図である。 図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が全開した状態の概略断面図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、本実施形態では、本発明の調理器の例として加熱調理器について説明する。図1は、本実施形態の加熱調理器を示す斜視図である。図2は、図1に示す加熱調理器の蓋体を閉めた状態を示す概略断面図である。
(加熱調理器101の構造)
図1に示すように、加熱調理器101は、調理器本体部(筐体)11と蓋体12とを備えている。調理器本体部11と蓋体12とは後部の回転支持部(支持部)13によって連結されている。したがって、蓋体12は回転支持部13を中心として回転し、調理器本体部11に対して開閉自在となっている。
調理器本体部11は内鍋(食材収容部)14を有し、内鍋14は、調理器本体部11の内部の凹部に出し入れ自在に収納されている。
蓋体12は、外蓋15と内蓋16とを有する。外蓋15は、蓋体12の筐体部となっており、主として樹脂にて形成されている。内蓋16は、例えばアルミニウムやステンレス等の金属材料により円板状に形成され、蓋体12を閉じたときに、内鍋14の蓋となり、内鍋14の上面を塞ぐようになっている。内蓋16は、外蓋15の内面に設けられ、例えば外周部分を外蓋15に嵌合させることにより、外蓋15に対して着脱自在となっている。内蓋16の表面(内鍋14を内蓋16で蓋をしたときに当該内鍋14に対向する面)16aには、内鍋14に収容された食材を撹拌するための1本の撹拌アーム22を有する撹拌装置(回転体)21が設けられている。
撹拌装置21は、図2に示すように、駆動モータ31の駆動軸32が接続される接続部24が設けられている。駆動モータ31の駆動力が駆動軸32を介して接続部24に伝わり、当該接続部24を中心に撹拌装置21自体が回転する。
また、撹拌装置21が備える撹拌アーム22は、自重により回動するようになっている。撹拌アーム22は、自重によって、蓋体12が開いている場合には、内蓋16の表面16a側に回動し、また、蓋体12が閉じている場合には、内鍋14側に回動する。但し、撹拌アーム22は、内鍋14側の回動は規制されている。ここでは、撹拌アーム22は、内鍋14の中心X線上に位置するまで回動すると、その先に回動しないように規制されている。規制手段としては、支持軸23に突起(図示せず)を設けて、撹拌アーム22が所定の位置まで回動したときに、当該支持軸23の突起が撹拌装置21内に設けられた係合部(図示せず)に係合することで、当該撹拌アーム22の回転を規制する。すなわち、撹拌アーム22は、蓋体12の内蓋16の表面16aに沿った第1位置から、当該第1位置とは異なる第2位置まで回動するように、回動範囲が設定されている。第1位置から、当該第1位置とは異なる第2位置までの回動範囲とは、例えば図2に示すように、矢印で示した範囲となる。すなわち、撹拌アーム22の長手方向が、内蓋16の表面16aに沿った位置(第1位置)から内鍋14の底面14aに対してほぼ垂直な位置(第2位置)になるまでの範囲が当該撹拌アーム22の回動範囲となる。
従って、撹拌装置21の撹拌アーム22は、自重によって、蓋体12が内鍋14に蓋をしたときに当該内鍋14の内容物を撹拌可能な状態となり、蓋体12が内鍋14を開放したときに当該内鍋14から完全に離脱した状態となる。これにより、撹拌アーム22は、撹拌時には確実に内鍋14内の内容物を撹拌し、内鍋14の開放時には、当該内鍋14から内容物を取り出す際の邪魔にならないようにできる。
上述したように、蓋体12は回転支持部13を中心として回転し、調理器本体部11に対して開閉自在となっている。さらに、蓋体12は、図2に示すように、回転支持部13に設けられたバネ(弾性体)17によって開方向に付勢されている。蓋体12は、調理器本体部11に対して、バネ17の付勢力に抗するようにして閉状態となるように図示しないロック機構でロックされている。従って、蓋体12は、閉状態においてロック機能のロックが解除されると、バネ17の付勢力により開方向に回動する。この場合、バネ17の付勢力の強ければ、蓋体12の開放速度が非常に速くなり、蓋体12の重みにより調理器本体部11がのけぞる恐れがある。また、バネ17の付勢力が弱ければ、蓋体12の開放速度が遅くなり、蓋体12の回動によって調理器本体部11がのけぞる恐れはないものの、蓋体12が全開するまで回動しない恐れがある。そこで、本加熱調理器101では、蓋体12の開放速度を調整するための開放速度調整機構40を備えている。以下に、開放速度調整機構40について説明する。
(開放速度調整機構40)
図3は、蓋体と調理器本体部との概略分解斜視図である。図4は、蓋体を閉じた状態の概略平面図である。図5は、蓋体を閉じた状態の概略側面図である。図6は、図5に示すAA線矢視断面図である。
開放速度調整機構40は、ブレーキ形成部40a、ブレーキ接触部(筐体)40b、第1のブレーキ部材41、第2のブレーキ部材42からなる。
ブレーキ形成部40aは、図3に示すように、蓋体12のヒンジ側の端部12aに形成されている。ブレーキ形成部40aは、蓋体12の蓋面(図1に示す内蓋16の表面)に対して垂直に形成された2つの板状の部材が対向配置した構造となっている。そして、ブレーキ形成部40aの2つの板状の部材のそれぞれの対向面には、ブレーキ接触部40bに接触することで、蓋体12が開放する速度を落とすための第1のブレーキ部材41が形成されている。さらに、蓋体12のヒンジ側の端部12aの垂直壁面には、ブレーキ接触部40bに接触することで、蓋体12が開放する速度を落とすための第2のブレーキ部材42が設けられている。
ブレーキ接触部40bは、図3に示すように、調理器本体部11のヒンジ側の端部11aに形成されている。ブレーキ接触部40bは、調理器本体部11における蓋体12の対向面に対して垂直に形成された対向する2つの板状の部材と、2つの板状の部材とを接続する板状の部材とを有する3面構造となっている。ブレーキ接触部40bにおける、対向する2つの板状の部材それぞれの側面(外側の面)は、蓋体12が回動する際に第1のブレーキ部材41が接触するようになっている。また、ブレーキ接触部40bにおける、対向する2つの板状の部材に挟まれたもう一つの板状の部材の上端部は、蓋体12が回動する際に第2のブレーキ部材42が接触するようになっている。但し、図4~図6に示すように、蓋体12が閉じている状態では、第1のブレーキ部材41はブレーキ接触部40bに接触した状態となっているが、第2のブレーキ部材42はブレーキ接触部40bに接触した状態となっていない。第2のブレーキ部材42がブレーキ接触部40bに接触するのは、蓋体12が所定の角度まで開放した時点からである。この詳細については後述する。
(開放速度調整機構40による開放速度調整)
図7は、図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が閉じた状態の概略側面図である。図8は、図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が閉じた状態の概略断面図である。図9は、図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が所定の角度まで開放した状態の概略側面図である。図10は、図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が所定の角度まで開放した状態の概略断面図である。図11は、図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が全開した状態の概略側面図である。図12は、図1に示す加熱調理器における開放速度調整機構を説明するための図であり、蓋体が全開した状態の概略断面図である。なお、図7~図12は、蓋体12の開閉速度の調整を説明するために各部材を簡略化して示している。
第1のブレーキ部材41は、少なくとも、蓋体12を内鍋14に蓋をした状態から所定の角度まで開放するまでの間、ブレーキ接触部40bに接触して、当該蓋体12の開放速度を減速させる。また、第2のブレーキ部材42は、蓋体12が前記所定の角度まで開放した状態から全開するまでの間、ブレーキ接触部40bに接触して当該蓋体12の開閉速度を減速させる。これら、第1のブレーキ部材41、第2のブレーキ部材42の詳細について以下に説明する。
第1のブレーキ部材41は、ゴム等の弾性を有し、且つ、摩擦抵抗の大きい素材で形成され、ブレーキ接触部40bの側面と接触する際の摩擦により蓋体12の開放速度を減速させる。このため、第1のブレーキ部材41とブレーキ接触部40bとの間で生じる摩擦力を調整することで、蓋体12の開放速度の調整を行うことができる。
すなわち、蓋体12が閉状態のとき、第1のブレーキ部材41は、図7に示すように、ブレーキ接触部40bに接触した状態となっている。蓋体12が所定の角度(例えば閉状態から60°)まで開放された状態のとき、第1のブレーキ部材41は、図9に示すように、ブレーキ接触部40bに接触した状態となっている。さらに、蓋体12が全開状態(閉状態から概ね90°)のとき、第1のブレーキ部材41は、図11に示すように、ブレーキ接触部40bに接触した状態となっている。これらのことから、第1のブレーキ部材41は、蓋体12が閉状態から全開状態になるまで常にブレーキ接触部40bに接触していることになる。つまり、第1のブレーキ部材41は、蓋体12が開放する際のブレーキとして常に機能していることになる。
第2のブレーキ部材42は、第1のブレーキ部材41と同様に、ゴム等の弾性を有し、且つ、摩擦抵抗の大きい素材で形成され、ブレーキ接触部40bの上端部と接触する際の摩擦により蓋体12の開放速度を減速させる。このため、第2のブレーキ部材42とブレーキ接触部40bとの間で生じる摩擦力を調整することで、蓋体12の開放速度の調整を行うことができる。なお、第2のブレーキ部材42よるブレーキの効き始めは、蓋体12が所定の角度まで開放され、当該第2のブレーキ部材42がブレーキ接触部40bの上端部に接触し始めた時である。
すなわち、蓋体12が閉状態のとき、第2のブレーキ部材42は、図8に示すように、ブレーキ接触部40bに接触していない状態となっている。蓋体12が所定の角度(例えば閉状態からの60°)まで開放された状態のとき、第2のブレーキ部材42は、図10に示すように、ブレーキ接触部40bに接触した状態となっている。さらに、蓋体12が全開状態(例えば閉状態から概ね90°)のとき、第2のブレーキ部材42は、図12に示すように、ブレーキ接触部40bに接触した状態となっている。これらのことから、第2のブレーキ部材42は、蓋体12が所定の角度開いた状態から全開状態になるまで常にブレーキ接触部40bに接触していることになる。つまり、第2のブレーキ部材42は、蓋体12が開放する際のブレーキとして途中から機能していることになる。
以上のように、蓋体12が閉状態から所定の角度開放した状態までの間(第1段階)では、第1のブレーキ部材41はブレーキ接触部40bに接触し続けるため、当該第1のブレーキ部材41のみが蓋体12が開放する際のブレーキとして機能する。さらに、蓋体12が所定の角度開放した状態から全開状態になるまでの間(第2段階)では、第1のブレーキ部材41に加えて第2のブレーキ部材42もブレーキ接触部40bに接触し続ける。このため、当該第1のブレーキ部材41と第2のブレーキ部材42とが蓋体12が開放する際のブレーキとして機能する。つまり、蓋体12が開放し始める第1段階では、第1のブレーキ部材41のみによって当該蓋体12の開放速度が減速し、次の第2段階では、第1のブレーキ部材41と第2のブレーキ部材42の両方によって当該蓋体12の開放速度が減速する。このように、第2段階でのブレーキの効き具合は、第1段階でのブレーキの効き具合よりも大きくなる。従って、蓋体12が開放する際に生じる遠心力が高まる地点、すなわち蓋体12が所定の角度開放された地点において、ブレーキの効きが大きくなる。これにより、蓋体12の開放速度を、全開状態に近づくにつれて徐々に遅くさせることができる。このため、蓋体12の開放速度が速すぎるために生じる不具合、例えば蓋体12の開放動作により調理器本体部11が後ろへのけぞるといった問題は生じない。
特に、近年の加熱調理器101のように、蓋体12に操作部、操作パネル、制御部を備えていれば、蓋体12自体の重みが増す。このため、蓋体12の重みに応じて、バネ17の付勢力を強くする必要がある。付勢力が強くなったバネ17を使用して蓋体12を開放した場合、蓋体12の開放速度が速くなりすぎる傾向にあるので、上記のように、2段階のブレーキを効かせる開放速度調整機構40は非常に有効である。
本実施形態では、第1のブレーキ部材41は、蓋体12が閉状態から全開状態までの間、常にブレーキ接触部40bに接触するように形成されていているが、これに限定されるものではない。
例えば、第1のブレーキ部材41は、蓋体12を閉状態から所定の角度まで開放するまでの間のみ、ブレーキ接触部40bに接触するように形成してもよい。つまり、第1のブレーキ部材41は、蓋体12が閉状態から所定の角度で開放された状態までブレーキとして機能し、所定の角度から全開状態になるまでの間、蓋体12が開放する際のブレーキとして機能しなくなる。第1のブレーキ部材41がブレーキとして機能しなくなる時点、すなわち、蓋体12が閉状態から所定の角度開放された時点から、第2のブレーキ部材42がブレーキ接触部40bに接触し始める。そして、蓋体12が全開状態になるまで、第2のブレーキ部材42が、蓋体12が開放する際のブレーキとして機能する。すなわち、蓋体12が開放し始める第1段階では、第1のブレーキ部材41のみによって当該蓋体12の開放速度が減速し、次の第2段階では、第2のブレーキ部材42のみによって当該蓋体12の開放速度が減速する。この場合、第2段階でのブレーキの効き具合を、第1段階でのブレーキの効き具合よりも大きくするために、第2のブレーキ部材42とブレーキ接触部40bとの間に生じる摩擦力が大きくなるように、第2のブレーキ部材42の素材等を調整すればよい。このように、第2のブレーキ部材42とブレーキ接触部40bとの間に生じる摩擦力を調整することで、蓋体12が開放する際に生じる遠心力が高まる地点、すなわち蓋体12が所定の角度開放された地点において、ブレーキの効きを大きくできる。これにより、蓋体12の開放速度を、全開状態に近づくにつれて徐々に遅くさせることができる。このため、蓋体12の開放速度が速すぎるために生じる不具合、例えば蓋体12の開放動作により調理器本体部11が後ろへのけぞるといった問題は生じない。
なお、上記の説明では、第1のブレーキ部材41がブレーキ接触部40bへの接触状態が解除されると共に、第2のブレーキ部材42がブレーキ接触部40bに接触し始める例を示した。つまり、蓋体12が所定の角度開放された地点を境にして、第1のブレーキ部材41によるブレーキと、第2のブレーキ部材42によるブレーキと切替える例について説明した。しかしながら、蓋体12が所定の角度開放された地点を過ぎてもしばらく第1のブレーキ部材41がブレーキ接触部40bに接触させた後、蓋体12が全開するまでの間にブレーキ接触部40bとの接触を解除するようにしてもよい。この場合、蓋体12が所定の角度開放された地点から第1のブレーキ部材41のブレーキ接触部40bへの接触が解除されるまでの区間では、第1のブレーキ部材41と第2のブレーキ部材42との両方によってブレーキを効かせることが可能となる。
また、通常、バネ17は、ばね鋼で形成されている。このため、バネ17に熱が加わるとバネの特性が変化し、付勢力が低下する。従って、加熱調理器101のように加熱調理を行うことが前提の調理器の場合、開放速度調整機構40による蓋体12の開放速度が熱による低下を考慮して第1のブレーキ部材41、第2のブレーキ部材42によるブレーキの効き具合を設定することになる。つまり、第1のブレーキ部材41、第2のブレーキ部材42によるブレーキ接触部40bへの摩擦力を、熱によるバネ17の特性変化を考慮して設定することで、蓋体12の開閉を安定して行わせることが可能となる。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る調理器は、内鍋14と、前記内鍋14に蓋をする蓋体12と、前記蓋体12を前記内鍋14に対して開閉自在に支持する支持部(回転支持部13)と、前記支持部(回転支持部13)に設けられ、前記内鍋14に対して、付勢力によって前記蓋体12を開放させる弾性体(バネ17)と、少なくとも、前記蓋体12を前記内鍋14に蓋をした状態から所定の角度まで開放するまでの間、当該蓋体12の開放速度を減速させる第1のブレーキ部材41と、前記蓋体12が前記所定の角度まで開放した状態から全開するまでの間、当該蓋体12の開閉速度を減速させる第2のブレーキ部材42と、を備えている。
上記の構成によれば、蓋体の開放動作、すなわち蓋体が内鍋に蓋をした状態から内鍋を全開した状態に移行する際に、開放の初期段階(蓋体を前記内鍋に蓋をした状態から所定の角度まで開放するまでの間)は、第1のブレーキ部材を使用し、蓋体の開放する速度を落とし、次の段階(蓋体が前記所定の角度まで開放した状態から全開するまでの間)は、第2のブレーキ部材を使用し、蓋体の開放する速度を落とす。このように、2つのブレーキ部材を使用することで、各ブレーキ部材による開放速度が減速する割合を変更することが可能となる。これにより、蓋体が閉状態から全開状態となるまでの間、蓋体が開放する速度を徐々に下げることが可能となる。従って、従来のように、一つのブレーキ部材を使用して蓋体の開放速度を制御する場合のように、蓋体の開放動作のブレーキの効きが強すぎて、蓋体が途中で開放動作が停止したり、蓋体の開放動作のブレーキの効きが弱すぎて、蓋体の開放動作により調理器自体が後ろへのけぞったりするという問題は生じない。
本発明の態様2に係る調理器は、上記態様1において、前記第1のブレーキ部材41は、少なくとも前記蓋体12が閉状態から所定の角度まで開放するまでの間、前記内鍋14を収容する筐体(ブレーキ接触部40b)に接触するように、当該蓋体12に設けられ、前記第2のブレーキ部材42は、前記蓋体12が所定の角度まで開放した状態から全開するまでの間、前記筐体(ブレーキ接触部40b)に接触するように、当該蓋体12に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、少なくとも前記蓋体が閉状態から所定の角度まで開放するまでの間は、蓋体に設けられた第1のブレーキ部材が筐体に接触することで、1段階目のブレーキを効かせて、蓋体の開放速度を減速させることができる。さらに、蓋体が所定の角度まで開放した状態から全開するまでの間は、蓋体に設けられた第2のブレーキ部材が筐体に接触することで、2段階目のブレーキを効かせて、蓋体の開放速度を減速させることができる。従って、第1のブレーキ部材と第2のブレーキ部材の各筐体との摩擦力の大きさを異ならせることで、蓋体の開放速度の調整を行うことが可能となる。
本発明の態様3に係る調理器は、上記態様2において、前記第1のブレーキ部材41は、前記蓋体12を前記内鍋14に蓋をした状態から所定の角度まで開放するまでの間のみ、前記筐体(ブレーキ接触部40b)に接触してもよい。
上記構成によれば、第1のブレーキ部材は、蓋体を前記内鍋に蓋をした状態から所定の角度まで開放するまでの間のみ筐体に接触するので、蓋体が所定の角度まで開放した状態から全開するまでの間は、第2のブレーキ部材のみが筐体に接触することになる。従って、第1のブレーキ部材による蓋体の開放動作の減速が行われたのち、第2のブレーキ部材のみによる蓋体の開放動作の減速が行われる。
本発明の態様4に係る調理器は、上記態様2において、前記第1のブレーキ部材41は、前記蓋体12を前記内鍋14に蓋をした状態から全開するまでの間、前記筐体(ブレーキ接触部40b)に接触していてもよい。
上記構成によれば、第1のブレーキ部材は、蓋体を前記内鍋に蓋をした状態から全開するまでの間、筐体に接触するので、蓋体が所定の角度まで開放するまでの間は、当該第1のブレーキ部材のみが筐体に接触し、蓋体が所定の角度まで開放した状態から更に全開するまでの間は、第1のブレーキ部材と第2のブレーキ部材の両方が筐体に接触することになる。従って、第1のブレーキ部材による蓋体の開放動作の減速が行われたのち、第1のブレーキ部材と第2のブレーキ部材との両方による蓋体の開放動作の減速が行われる。
本発明の態様5に係る加熱調理器は、上記態様1~4の何れか1態様に記載の調理器である。
通常、調理器の支持部材が備える弾性体が金属のバネである場合、加熱調理を実行するとバネも加熱されその特性が変化する。しかしながら、上記構成によれば、第1のブレーキ部材、第2のブレーキ部材による筐体への摩擦力を、熱によるバネの特性変化を考慮して設定することで、蓋体の開閉を安定して行わせることが可能となる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
11 調理器本体部
11a、12a 端部
12 蓋体
13 回転支持部(支持部)
14 内鍋
14a 底面
15 外蓋
16 内蓋
16a 表面
17 バネ(弾性体)
21 撹拌装置
22 撹拌アーム
23 支持軸
24 接続部
31 駆動モータ
32 駆動軸
40 開放速度調整機構
40a ブレーキ形成部
40b ブレーキ接触部(筐体)
41 第1のブレーキ部材
42 第2のブレーキ部材
101 加熱調理器(調理器)

Claims (4)

  1. 内鍋と、
    前記内鍋に蓋をする蓋体と、
    前記蓋体を前記内鍋に対して開閉自在に支持する支持部と、
    前記支持部に設けられ、前記内鍋に対して、付勢力によって前記蓋体を開放させる弾性体と、
    少なくとも、前記蓋体を前記内鍋に蓋をした状態から所定の角度まで開放するまでの間、当該蓋体の開放速度を減速させる第1のブレーキ部材と、
    前記蓋体が前記所定の角度まで開放した状態から全開するまでの間、当該蓋体の開閉速度を減速させる第2のブレーキ部材と、を備え
    前記第1のブレーキ部材は、少なくとも前記内鍋に蓋をした状態から前記所定の角度まで開放するまでの間、前記内鍋を収容する筐体に接触するように、当該蓋体に設けられ、
    前記第2のブレーキ部材は、前記蓋体が前記所定の角度まで開放した状態から全開するまでの間、前記筐体に接触するように、当該蓋体に設けられていることを特徴とする調理器。
  2. 前記第1のブレーキ部材は、
    前記蓋体を前記内鍋に蓋をした状態から前記所定の角度まで開放するまでの間のみ、前記筐体に接触することを特徴とする請求項に記載の調理器。
  3. 前記第1のブレーキ部材は、
    前記蓋体を前記内鍋に蓋をした状態から全開するまでの間、前記筐体に接触していることを特徴とする請求項に記載の調理器。
  4. 請求項1~の何れか1項に記載の調理器を備えた加熱調理器。
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