JP2021041597A - 記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク画像が記録された記録媒体を良好に乾燥させ、高品位な画像を出力することである。【解決手段】記録装置は、シート状の複数枚の記録媒体が積載された給送装置から一枚ずつ給送された記録媒体を搬送する搬送手段と、搬送された記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドとを備える。その装置はさらに、前記記録媒体の搬送方向に関し、記録ヘッドの下流側に設けられ、記録媒体を加熱して画像を加熱する加熱手段を備える。その装置はさらに、前記記録媒体の搬送方向に関し前記加熱手段の下流側にあって、前記記録媒体に発生するカールを矯正する矯正手段を備える。そして、前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記加熱手段によって画像が加熱された記録媒体の搬送を遅延させるよう制御する。【選択図】 図10

Description

本発明は記録装置及びその制御方法に関し、特に、例えば、インクジェット記録ヘッドを搭載した記録装置における記録後の記録媒体の乾燥技術に関する。
従来のインクジェット記録装置の中には、記録ヘッドから吐出されたインクにより画像が記録された記録媒体(例えば、記録紙)を加熱し、その記録媒体に含まれた水分を蒸発させる機構を備えたものがある。例えば、引用文献1は、記録媒体に印刷されたインクの乾燥手段として、記録媒体に対して接離可能な加熱ローラと、非接触でインクを乾燥させるカーボンヒータやハロゲンヒータ等を備えた画像形成装置を開示している。引用文献1によれば、加熱ローラや、カーボンヒータやハロゲンヒータ等の動作を制御することで、記録媒体に吐出されたインクを加熱乾燥させている。
特開2009−012414号公報
しかしながら上記従来例では、記録媒体の搬送方向に関し、加熱ローラ配置位置の下流側に搬送ローラが配置されているので、記録媒体が半乾きの状態で搬送ローラのニップ部に記録媒体が突入すると、インク色材が搬送ローラに付着してしまうことがある。
この点について、図面を参照して説明する。
図15は、熱定着器により画像が熱定着されて半乾きの記録媒体が搬送ローラに突入する様子を示す図である。
高デューティの記録がなされると、記録媒体の単位面積当たり吐出されるインク量は多くなる。この場合、たとえ記録ヘッドによりインクが吐出され画像が記録された記録媒体が熱定着器により熱定着されたとしても、その記録媒体はインクの水分が完全に蒸発した状態で熱定着器から出力されるのではなく、図15に示すように、半乾きの状態で出力される。そして、その記録媒体が弾性ローラと金属ローラとでニップ部を形成する搬送ローラへと搬送される。このとき、記録媒体は半乾きの状態であると、そのニップ部において、記録媒体に吐出されたインクの色材の一部が記録媒体から剥離して金属ローラに付着してしまう。
その結果、記録された画像の濃度が低下したり、画像がかすれてしまい、記録画像の品質が劣化してしまうという問題が発生する。また、金属ローラに付着したインクが、後続する記録媒体に付着してしまい、後続する記録画像の品質にも影響を与えてしまうこともある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、インク画像が記録された記録媒体を良好に乾燥させ、高品位な画像を出力することが可能な記録装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の記録装置は次のような構成からなる。
即ち、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドと、前記記録媒体の搬送方向に関し、前記記録ヘッドの下流側に設けられ、前記記録媒体を加熱して前記画像を加熱する加熱手段と、前記記録媒体の搬送方向に関し前記加熱手段の下流側にあって、前記記録媒体に発生するカールを矯正する矯正手段と、前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記加熱手段によって画像が加熱された記録媒体の搬送を遅延させるよう制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また本発明を別の側面から見れば、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドと、前記記録媒体の搬送方向に関し、前記記録ヘッドの下流側に設けられ、前記記録媒体を加熱して前記画像を加熱する加熱手段と、前記記録媒体の搬送方向に関し前記加熱手段の下流側にあって、前記記録媒体に発生するカールを矯正する矯正手段とを有する記録装置の制御方法であって、前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記加熱手段によって画像が加熱された記録媒体の搬送を遅延させるよう制御することを特徴とする制御方法を備える。
本発明によれば、かすれや濃度低下が生じない高品位な記録画像を出力することができるという効果がある。
記録システムの正面図である。 記録装置の概要図である。 乾燥促進ユニットの説明図である。 排気ユニットの説明図である。 本体装置の制御ユニットのブロック図である。 図2の記録装置の動作説明図である。 図2の記録装置の動作説明図である。 図2の記録装置の動作説明図である。 図2の記録装置の動作説明図である。 実施例1に従う記録媒体の搬送制御の概念を模式的に説明する図である。 実施例2に従う記録媒体の搬送制御を示すフローチャートである。 実施例3に従う記録媒体の搬送制御を示すフローチャートである。 実施例4に従う記録媒体の搬送制御を示すフローチャートである。 実施例5に従う記録媒体の搬送制御を示すフローチャートである。 熱定着器により画像が熱定着されて半乾きの記録媒体が搬送ローラに突入する様子を示す図である。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には、複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられても良い。さらに添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路であり、「記録素子は」吐出口に対応して設けられ、インク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を指すものとして用いる。例えば、吐出口と対向する位置に記録素子が設けられることがある。
以下に用いる記録ヘッド用の素子基板(ヘッド基板)とは、シリコン半導体からなる単なる基体を指し示すものではなく、各素子や配線等が設けられた構成を差し示すものである。
さらに、基板上とは、単に素子基板の上を指し示すだけでなく、素子基板の表面、表面近傍の素子基板内部側をも示すものである。また、本発明でいう「作り込み(built-in)」とは、別体の各素子を単に基体表面上に別体として配置することを指し示している言葉ではなく、各素子を半導体回路の製造工程等によって素子板上に一体的に形成、製造することを示すものである。
<記録システムの構成>
図1は本発明の一実施形態に係る記録システム1の正面図である。図1を含む各図において矢印Xは左右方向を、矢印Yは奥行き方向を示し、互いに直交する。矢印Zは上下方向を示す。
記録システム1は、本体装置2と後処理装置3とを含む。本実施形態の本体装置2は複合機を構成する装置であり、複写機能、スキャナ機能、プリンタ機能を有している。本体装置2は読取装置4と記録装置5と給送装置6とを含み、また、本体装置2の前部には操作部7が設けられている。操作部7はユーザとの入出力インタフェースであり、例えばハードキーと表示部、或いは、ユーザの入力を受け付けると共に情報を表示するタッチパネルを含み、また、音声発生器等の出力部を含む。
読取装置4はADF(自動原稿送り装置)を含み、積載された原稿の搬送と原稿画像の読み取りとを行う。給送装置6は記録装置5に記録媒体を給送する装置である。記録媒体は本実施形態の場合、紙、フィルムなどのシートであり、特にカットシートである。記録媒体のことをシートと呼ぶ場合がある。給送装置6はシートが積載される複数のカセット6aと、搬送経路RT上でカセット6aから記録装置5へシートを給送する給送機構(不図示)とを含む。
記録装置5はシートに画像を記録する。記録装置5は、インクをシートに吐出して画像を記録する記録ユニット30と、シートの乾燥を促進する乾燥促進ユニット40、50とを含む。記録装置5の詳細は後述する。
後処理装置3は、オプションの装置として本体装置2の側部に分離可能に取り付けられ、シートの後処理を行うフィニッシャ(シート処理装置)である。後処理としては、例えば、記録装置5から排出されるシートをトレイ3aに積載する積載処理、記録装置5から排出されたシートを順に複数枚取り込み、整合して束状にするソート処理がある。さらには、束ねたシート束をステイプラで綴じるステイプル処理、製本処理、穴あけ処理を挙げることができる。
<記録装置の構成>
図2は記録装置5の内部構造を示す説明図である。記録装置5は、その内部機構を支持するフレームとして、底壁部5a、上壁部5b、右壁部5c、左壁部5d、背壁部5eを含む。これら壁部は記録装置5の内部空間を画定している。記録装置5の内部空間は、更に、仕切壁5hによって下側の空間SP1と上側の空間SP2とに区画されている。空間SP1と空間SP2とは気密に区切られているわけではなく、互いに連通している。
底壁部5aは給送装置6から給送されるシートが通過する開口5fを有している。また、右壁部5cは後処理装置3へ排出されるシートが通過する開口5gを有している。左壁部5d及び右壁部5cは、メンテナンスのため、扉形式で開閉可能に支持されてもよい。
記録装置5は、搬送ユニット20、記録ユニット30、乾燥促進ユニット40及び50、矯正ユニット60、及び、排気ユニット70を含む。
<搬送ユニット>
搬送ユニット20は、搬送経路RTに沿ってシートを搬送する機構である。搬送経路RTは、本実施形態の場合、開口5fを上流端、開口5gを下流端として、シートが搬送される経路である。搬送経路RTは、主経路RT1及びRT2、スイッチバック経路RT3及び反転経路RT4を含む。主経路RT1及びRT2は、開口5fから中間点M1を通って開口5gに繋がる経路であり、開口5fから中間点M1までが主経路RT1、中間点M1から開口5gまでが主経路RT2である。主経路RT1及びRT2は、シートを左方向→上方向→右方向と搬送させる経路であり、シートは記録ユニット30→乾燥促進ユニット40→乾燥促進ユニット50→矯正ユニット60の順でこれらを通過する。シートの片面のみを記録する片面記録の場合、シートは主経路RT1及びR2を通って搬送される。
スイッチバック経路RT3及び反転経路RT4は、シートの両面を記録する両面記録の場合に、片面記録後のシートが搬送される経路である。スイッチバック経路RT3は、中間点M1から主経路RT2とは別の経路を形成している。また、反転経路RT4は中間点M1から主経路RT1の途中の合流点M2までの経路であり、反転経路RT4を経由することで、シートは表裏が反転されて再び主経路RT1に戻されることになる。
以下の説明において下流側、上流側と呼ぶ場合、搬送経路RTにおけるシートの搬送方向を基準とする。
搬送ユニット20は、シートに搬送力を付勢する駆動機構と、搬送経路RTに沿ったシートの搬送を案内するガイドとを含み、図2にはその一部が図示されている。駆動機構は、モータ等の駆動源により駆動される複数の搬送ローラ21を含む。各搬送ローラ21には従動ローラ又は拍車が対向して配置される。シートは搬送ローラ21と従動ローラ又は拍車との間に挟まれるようにして搬送される。拍車は、記録画像の品質保持のため、記録ユニット30よりも下流側の領域において、記録面の側に接するように配置される。ガイドは、ガイド部材22〜24を含む。ガイド部材24は左壁部5dに支持されている。ガイド部材23とガイド部材24との間に搬送経路RTの一部が形成され、ガイド部材22とガイド部材24との間に経路RT1の一部が形成される。
搬送ユニット20は、また、経路切替ユニット25、26を含む。経路切替ユニット25、26はシートの案内経路を切り替えるユニットであり、電磁ソレノイドやモータ等の駆動源により作動する。経路切替ユニット25、26は片面記録の場合はシートを主経路RT1から主経路RT2へ案内し、両面記録の場合はシートを主経路RT1からスイッチバック経路RT3へ案内し、スイッチバックされたシートを反転経路RT4に案内する。図3は経路切替ユニット25、26の経路切替態様を示している。経路切替ユニット25、26は、それぞれ、回動自在なフラップを含み、フラップの位置により経路を切り替える。実線で示す位置が片面記録の場合の位置であり、破線で示す位置が両面記録の場合の位置である。
<記録ユニット>
図2に戻り、記録ユニット30は記録ヘッド31を含み、記録ヘッド31はインクをシートに吐出して画像(インク像)を形成するインクジェットヘッドである。記録ヘッド31が吐出するインクは、複数のインク貯留部Tに貯留される。インク貯留部Tはインクの種類毎に設けられており、インクの種類は例えば、色の種類として、イエロ、マゼンタ、シアン、ブラックである。
記録ヘッド31はインクの種類毎に設けられる。本実施形態の場合、各記録ヘッド31は、Y方向に延設されたフルラインヘッドであり、使用可能な最大サイズのシートの画像記録領域の幅をカバーする範囲にノズルが配列されている。記録ヘッドは、微小隙間(例えば数mm)を介してシートと対向する下面を含み、この下面はノズルが開口したインク吐出面を形成する。
各ノズルには吐出素子が設けられている。吐出素子は、例えば、ノズル内に圧力を発生させてノズル内のインクを吐出させる素子であり、公知のインクジェットヘッドの技術が適用可能である。吐出素子としては、例えば電気−熱変換体によりインクに膜沸騰を生じさせ気泡を形成することでインクを吐出する素子、電気−機械変換体によってインクを吐出する素子、静電気を利用してインクを吐出する素子等が挙げられる。電気−熱変換体を利用した吐出素子を用いることで、高速で高密度の記録を行うことができる。
なお、記録ユニット30は、キャリッジに搭載された記録ヘッドが、シートの幅方向に往復移動して記録を行うシリアル型の記録ユニットであってもよい。また、吐出されるインクは黒色のみ等、一種類であってもよい。記録ユニット30の記録モードとして、単一インクの記録モードと、複数種類のインクの記録モードが選択できてもよい。インクは、主として色剤(染料又は顔料)と溶媒成分を含有してもよい。溶媒成分は水系材料を用いることができる。染料としては、例えば直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素などに代表される水溶性染料が好ましい。しかしながら、上記の記録媒体との組み合わせで定着性、発色性、鮮明性、安定性、耐光性その他の要求される性能を満たす画像を与えるものであれば何れであってもよい。顔料としては、カーボンブラックなどが好ましい。顔料と分散剤を併用する方法も自己分散型顔料を用いる方法、マイクロカプセル化する方法も可能である。また、インクには必要に応じて溶剤成分や可溶化剤、粘度調整剤、界面活性剤、表面張力調整剤、pH調整剤、比抵抗調整剤などの各種添加剤を加えて用いることもできる。
<乾燥促進ユニット>
記録ユニット30により画像が記録されたシートは、インクの液分によって膨張し、起伏を生じ得る。こうしたシートは、記録装置5内における紙ジャムや後処理装置3における積載性/整列性を悪化させる要因になる。シートの乾燥を促進することで、インクの液分によるシートの膨張を抑制することができる。本実施形態の記録装置5は、シートの乾燥方式が異なる複数の乾燥促進ユニット40及び50を備える。
乾燥促進ユニット40は、記録ユニット30よりも下流側に配置されており、温風をシートに送風することで、シートと非接触でシートの乾燥を促進するユニットである。その構造を図2と図3を参照して説明する。
乾燥促進ユニット40は、内部空間を画定する中空体41と、中空体41の内部に配置されたファン42及び発熱素子43とを含む。中空体41は、その右側部に空気の取入れ口41aを備える。中空体41の左側部を形成する壁部41bは、シートの搬送ガイドを兼用したガイド壁部であり、最大サイズのシートの幅をカバーするようにY方向に延設されている。ガイド壁部41bは、C字型の断面形状(X−Z平面上の断面)を有しており、ガイド部材22〜24と対向する壁面を有する。この壁面とガイド部材22〜24との間に、搬送経路RTの一部が形成され、また、中間点M1が設定されている。ガイド壁部41bには中空体41の内部空間と連通した温風の吹き出し孔Nが多数形成されている。
ファン42は、モータを駆動源とした電動ファンであり、例えばシロッコファンである。ファン42は取入れ口41aから中空体41内に空気を導入する。導入された空気により中空体41内の気圧が高まり、中空体41内の空気は吹き出し孔Nから中空体41外に吹き出る。ファン42は1つでもよいが、Y方向に複数のファン42が並設されてもよい。
発熱素子43は、ファン42によって取入れ口41aから中空体41内に導入される空気を加熱する。本実施形態の場合、発熱素子43は赤外線ランプヒータ等の棒状の発熱素子であり、Y方向に延設されている。また、複数の発熱素子43がZ方向に配列されている。複数の発熱素子43は、ファン43と取入れ口41aとの間に配置されており、取入れ口41aから中空体41内に導入される空気は、発熱素子43を通過する際に加熱されることになる。乾燥促進ユニット40には温度センサ44が設けられており、温度センサ44の検知結果により発熱素子43の駆動が制御される。
このような構成により、乾燥促進ユニット40は、図3において矢印で気流を示すように、温風を吹き出し孔Nから送風する。これにより、搬送経路RTを通過するシートを加熱し、シート上のインク像に含まれる液分の蒸発を促し、シートの乾燥を促進することができる。
乾燥促進ユニット50は、乾燥促進ユニット40よりも下流側に配置されており、シートと接触してシートを加熱し、その乾燥を促進する加熱定着器である。その構造を図2を参照して説明する。
乾燥促進ユニット50は、発熱体51とローラ56とを含み、これらは最大サイズのシートの幅をカバーするようにY方向に延設されている。発熱体51は、発熱素子54を支持する支持部材53を含む。発熱素子54は例えばセラミックヒータであり、Y方向に延設されている。発熱素子54の温度は、サーミスタに代表される温度センサ55により検知され、検知結果に基づき発熱素子54の駆動が制御される。
支持部材53は、また、フィルム52を支持する。フィルム52は円筒形状に構成され、Y方向に延設されている。フィルム52は支持部材53の回りを回転自在に支持部材53に支持され、かつ、ローラ56と発熱素子54との間に介在している。フィルム52は、例えば、膜厚が10μm以上100μm以下の単層フィルム或いは複合層フィルムである。単層フィルムの場合、その材料は、例えば、PTFE、PFA、FEPである。複合層フィルムの場合、例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS等の層に、PTFE、PFA、FEP等を被覆するか、或いは、コーティングを施した層構造のフィルムである。
なお、発熱体51の構成としては、この構造に限られず、例えば、中空の金属の芯軸内部にハロゲンヒータなどの発熱素子を備え、芯軸の周囲をシリコンゴム等の弾性体で被覆した構造のものであってもよい。
ローラ56は芯金56aの周面をシリコンゴム等の弾性体56bで被覆して構成される。ローラ56は、所定の押圧力をもって発熱体51に圧接され、ローラ56と発熱体51とによってニップ部が形成される。ローラ56はモータを駆動源として回転され、フィルム52はローラ56に連れ回る。このような構成により、シートはニップ部において搬送されつつ加熱され、シートの乾燥を促進することができる。
本実施形態では、乾燥促進ユニット40及び50により二段階でシートを乾燥したが、乾燥促進ユニットはどちらか一つだけ設けてもよい。
<矯正ユニット>
矯正ユニット60はシートの湾曲(ここではカール)を矯正する機構(デカール機構)である。本実施形態の場合、矯正ユニット60は、大径の駆動ローラ61と、小径の従動ローラ62とを含む。駆動ローラ61は、芯金の周囲をシリコンゴム等の弾性体で被覆したローラである。従動ローラ62は、金属ローラである。駆動ローラ61と従動ローラ62とは互いに圧接されている。これら2つのローラを含む矯正ユニット60をデカールローラとも呼ぶ。駆動ローラ61と従動ローラ62との間をシートが通過する際、これらのローラによってシートに圧力を加え、シートのカールを矯正することができる。矯正ユニット60は、シートに対して、例えば上向きに凸となる方向の矯正力を付与することができる。この場合、下向きに凸のカールを有するシートを矯正ユニット60によって、より平坦な形態に矯正することができる。
<排気ユニット>
排気ユニット70は、記録装置5内の空気を装置外へ排気するユニットである。本実施形態の記録装置5は、乾燥促進ユニット40及び50を備えており、これらは装置内の気温を高める。また、これらはインクの水分を蒸発させるように作用する。多数のシートに対して連続的に記録を行う場合、装置内の湿度が上昇し得る。高湿度はシートの湾曲の要因となる。乾燥促進ユニット50から開口5gまでの間はシートの搬送距離が比較的長く、しかも、水蒸気が滞留しやすい上部の空間SP2内をシートが搬送される。空間SP2内においてシートが高湿度雰囲気に曝される場合がある。排気ユニット70によって空間SP2内の空気を装置外に排気することで装置内の湿度を下げることができる。
本実施形態の排気ユニット70は、複数の排気ダクト71〜73により空間SP2内の空気を自然排気する構造である。しかし、排気ユニット70はファン等によって装置内の空気を強制排気するものであってもよい。図2及び図4を参照して排気ユニット70の構造について説明する。図4は排気ユニット70の周辺を示す平面図であり、上壁部5bは図示を省略している。
排気ダクト71は、Y方向に延設された延設部71aと、延設部71aのY方向奥側の端部からX方向右側に延設された延設部71bとを含む管部材である。延設部71aは、乾燥促進ユニット50におけるシートの排出位置近傍であって、かつ、主経路RT2よりも下側の位置において延設されている。延設部71aは、左側上部と、底部とに空気の取入れ口となる複数のスリットが形成された空気取入れ部である。左側上部のスリットからは、例えば、乾燥促進ユニット50で温められた空気が導入され、底部のスリットからは、例えば、乾燥促進ユニット40の吹き出し孔Nから吹き出された温風が導入され得る。延設部71aは、背壁部5eを横断して延設されており、そのY方向の奥側の端部と、延設部71bは空間SP2の外部(Y方向の奥側)に位置している。なお、延設部71aは、主経路RT2の上側の位置において延設される形態であってもよい。
排気ダクト72は、Y方向に延設された延設部72aと、延設部72aから右側へ延びる集合部72bと、集合部72bの右側端部からY方向奥側へ延設された延設部72cとを含む管部材である。延設部72aは、乾燥促進ユニット50におけるシートの排出位置近傍であって、かつ、主経路RT2よりも上側の位置において延設されている。延設部72aの底部は開口して空気の取入れ口を形成しており、例えば、乾燥促進ユニット50で温められた空気や空間SP2内の水蒸気が導入される。延設部72aは、上壁部5bを横断して上壁部5bの上方に突出している。
集合部72bは、平面視で延設部72a側が幅広の三角形状を有しており、その全体が上壁部5bの上方に位置している。集合部72bは延設部72aに導入された空気を、その右側端部においてY方向中央部に集合させる。集合した空気は延設部72cに流入する。延設部72cもその全体が上壁部5bの上方に位置しており、部分的に屈折して背壁部5eの奥側に延設されている。背壁部5eの奥側において、排気ダクト71の延設部71bが、排気ダクト72の延設部72cに接続され、これらの内部空間が連通している。延設部72cは、排気ダクト73に接続されている。
排気ダクト73は、X方向に延設され、かつ、Y方向で奥側に開口した排気部材である。排気ダクト73の開口は、本体装置2の背面側の外装を形成するカバー8に対向している。カバー8には多数のスリット(ルーバー)8aが形成されており、排気ダクト73に流入した空気はスリット8aを通って本体装置2の背面側から装置外へ排気される。
<制御ユニット>
本体装置2の制御系について説明する。図5は本体装置2の制御ユニット9のブロック図である。制御ユニット9は、処理部10と、記憶部11と、読取制御部13と、画像処理部14と、ヘッド制御部15と、エンジン制御部16と、乾燥制御部17と、を含む。処理部10はCPU(中央演算処理部)に代表されるプロセッサであり、本体装置2の各ユニットの動作を統合的に制御する。記憶部11は、例えば、ROM、RAM等の記憶デバイスである。記憶部11には、処理部10が実行するためのプログラム、本体装置2の各種動作に必要な固定データ(例えば、各カセット6aに収容されているシートの種類に関するデータ)を格納する。また、記憶部11は処理部10のワークエリアとして又は種々の受信データの一時格納領域として各種設定データを記憶する。
読取制御部13は読取装置4を制御する。画像処理部14は、本体装置2で扱う画像データの画像処理を行う。入力された画像データの色空間(例えばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(例えばsRGB)に変換する。これらの画像処理によって得られた記録データは、記憶部11に格納される。ヘッド制御部15は、処理部10から受信した制御コマンドに基づいて記録データに応じて記録ユニット30の駆動制御を行なう。エンジン制御部16は、シートの搬送制御等を行う。乾燥制御部17は、乾燥促進ユニット40、50の駆動制御を行う。これらの各制御部は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等の記憶デバイス、外部デバイスとのインタフェースを含む。
I/O12は、制御ユニット9とホスト装置18及び後処理装置3と接続するためのインターフェース(I/F)であり、ローカルI/F又はネットワークI/Fである。ホスト装置18は、記録装置5に記録動作を行わせるための画像データの供給源となる装置である。ホスト装置18は、汎用又は専用のコンピュータであってもよいし、画像リーダ部を有する画像キャプチャ、デジタルカメラ、フォトストレージ等の専用の画像機器であってもよい。
<動作例>
制御ユニット9の制御による記録装置5の記録動作の例について図6〜図9を参照して説明する。まず、図6及び図7を参照してシートの片面に画像を記録する場合の動作について説明する。シートの片面に画像を記録する場合、経路切替ユニット25、26が片面記録の場合の位置(図3における実線で示す位置)にセットされる。乾燥促進ユニット40の発熱素子43や乾燥促進ユニット50の発熱素子54は事前に所定の温度に維持される。
図6の状態ST1は、給送装置6から給送されたシートPが搬送ユニット20により主経路RT1上を記録ユニット30へ搬送され、記録ユニット30による記録が開始されている状態を示す。記録ユニット30は、矢印で示すようにシートPにインクを吐出して画像を記録する。シートPは乾燥促進ユニット40に向けて搬送される。乾燥促進ユニット40は作動を開始し、図6の状態ST2に示すように、搬送されるシートPに温風を送風する。温風により、インクにより湿ったシートPの乾燥が促進される。
シートPは更に主経路RT2上を乾燥促進ユニット50に向けて搬送される。乾燥促進ユニット50は作動を開始し、図7の状態ST3に示すようにローラ56が回転してシートPが搬送されると共に発熱体51によりシートPが加熱される。シートPの乾燥が更に促進される。
図7の状態ST4に示すようにシートPは更に主経路RT2上を矯正ユニット60に向けて搬送される。矯正ユニット60は作動を開始し、シートPはそのカールが矯正されつつ、開口5gから後処理装置3へ排出される。
次に、図8及び図9を参照してシートの両面に画像を記録する場合の動作について説明する。図8の状態ST11は、給送装置6から給送されたシートPが搬送ユニット20により主経路RT1上を記録ユニット30へ搬送され、記録ユニット30による記録が開始されている状態を示す。記録ユニット30は、矢印で示すようにシートPの表面にインクを吐出して画像を記録する。経路切替ユニット26が両面記録の場合の位置(図3における破線で示す位置)にセットされる。
シートPは乾燥促進ユニット40に向けて搬送される。乾燥促進ユニット40は作動を開始し、図8の状態ST12に示すように、搬送されるシートPに温風を送風する。温風により、インクにより湿ったシートPの乾燥が促進される。経路切替ユニット26の案内によりシートPは乾燥促進ユニット50には搬送されず、スイッチバック経路RT3に搬送される。シートPの後端が経路切替ユニット25の位置を通過すると、経路切替ユニット25が両面記録の場合の位置にセットされる。続いて搬送ユニット20はスイッチバック経路RT3上をシートPを逆方向に搬送する(スイッチバック搬送)。
経路切替ユニット25の案内により、シートPは図8の状態ST13に示すように反転経路RT4に搬送される。そして、シートPは図8の状態ST14に示すように、主経路RT1に戻される。経路切替ユニット25は片面記録の場合の位置(図3における実線で示す位置)にセットされる。記録ユニット30は、矢印で示すようにシートPの裏面にインクを吐出して画像を記録する。その後の動作は片面記録の場合の状態ST2〜ST4と同じである。
次に、上記構成の記録システムにおける記録画像の加熱乾燥後の記録媒体の搬送制御に関するいくつかの実施例について説明する。
図10は実施例1に従う記録媒体の搬送制御の概念を模式的に説明する図である。
図10(a)は、乾燥促進ユニット50から半乾き状態で出力された記録媒体がそのまま矯正ユニット60へと搬送される様子を示している。図10(b)は、乾燥促進ユニット50から半乾き状態で出力された記録媒体が矯正ユニット60の前、その搬送を一時停止或いは減速する様子を示している。なお、図10において、既に図1〜図9を参照して説明した構成要素には同じ参照番号を付し、その説明は省略する。
また、図10(a)に示す場合も、図10(b)に示す場合も、同じ記録デューティの画像が記録媒体に記録され、乾燥促進ユニット50に搬送され、画像が加熱乾燥されて、矯正ユニット60へと搬送される。
さらに、図10に示す構成では、乾燥促進ユニット50のニップ部と矯正ユニット60のニップ部との間の距離はL、記録媒体の搬送方向に関する記録媒体の長さをLPとし、L>LPの関係を満たすものとする。つまり、乾燥促進ユニット50から記録媒体の長さ以上離した距離に矯正ユニット60は設けられる。このため、記録媒体の搬送方向に関し、記録媒体の後端部が乾燥促進ユニット50のニップ部を通過した時点で、その記録媒体の先端部は矯正ユニット60のニップ部に達しておらず、さらなる搬送が必要となる。
ここでは、半乾きとは基本的には、記録媒体に付与したインク中の水分が完全に蒸発していない状態をいい、例えば、次のような状態の記録媒体を乾燥促進ユニット50で一部蒸発させた状態を半乾きと定義する。即ち、記録解像度が600dpi、インク付与量を20ng/単位面積、インク中の水分量を70%、インク中の水分量を14(20×0.7)ng/単位面積の状態で、水分を一部蒸発させた状態を半乾き状態とする。
図10(a)に示すように、半乾き状態の記録媒体の後端部が時刻t=t1で、発熱体51とローラ56とのニップ部を通過し、さらにそのまま停止することなく搬送速度vで搬送し、そのまま記録媒体が矯正ユニット60に達する。さらに、その記録媒体は搬送され、時刻t=t2で、その記録媒体の後端部が駆動ローラ61と従動ローラ62のニップ部を通過する。この場合、半乾き状態の記録媒体のインク色材の一部が従動ローラ62に付着してしまう。
このため、この実施例では、図10(b)に示すように、半乾き状態の記録媒体の後端部が時刻t=t1で、発熱体51とローラ56とのニップ部を通過した時点で、その記録媒体の搬送を一時停止するか、その搬送速度を減速する。この搬送の一時停止の時間、或いは、減速時間は、記録媒体が矯正ユニット60に達した時点で、記録媒体のインク色材が従動ローラ62に付着しない程度のインク状態になるまでの時間とする。
図10(b)に示すように、記録媒体の後端部が時刻t=t1で、乾燥促進ユニット50のニップ部を通過する。その後、時刻t=t1+t3まで、乾燥促進ユニット50と矯正ユニット60との間の搬送路で待機する。その後、記録媒体のインク色材が従動ローラ62に付着しない程度のインク状態になると、記録媒体の搬送を再開するか、搬送速度を通常のvに戻して搬送する。そして、時刻t=t2+t3において、記録媒体の後端部が矯正ユニット60のニップ部を通過する。
なお、促進ユニット50と矯正ユニット60との間の搬送路には、図2に示されているように、複数の搬送ローラ21が設けられている。従って、これらのローラの回転を停止させたり、その回転速度を遅くすることにより、記録媒体の搬送の一時停止や搬送速度の減速を達成する。これらの制御は処理部10のCPUとエンジン制御部16とが連携して実行される。
従って以上説明した実施例に従えば、記録媒体の搬送方向に関し下流側にある矯正ユニットの手前で半乾き状態の記録媒体が十分に乾燥させるように、記録媒体の搬送を制御するので、矯正ユニットのローラにインク色材が付着するのを防止することができる。
このように記録媒体の矯正ユニット(デカールローラ)への突入タイミングを遅延させることによって、記録媒体に吐出されたインクの一部が剥離して記録濃度が低下したり、インクがかすれたりすることがなくなり、高品位な記録が達成できる。
高デューティの記録では記録媒体へのインク付与量が多くなり、記録媒体(例えば、記録用紙)の内部へのインク浸透が遅くなる。また、インク付与量が多いことで発熱体51を通過した際の記録媒体の記録面上の残水分量が多くなることに伴い、デカールローラ60を通過する際にインク色材が従動ローラ62に付着しやすい。このため、実施例1に従う制御では、加熱乾燥後の記録媒体の矯正ユニット(デカールローラ)への突入タイミングを遅延させた。
この実施例では、実施例1の制御構成に加えて、その記録媒体へのインク付与量によって加熱乾燥後の記録媒体の矯正ユニット(デカールローラ)への突入タイミングを遅延を変化させる例についてフローチャートを参照して説明する。
図11は実施例2に従う実施例2に従う記録媒体の搬送制御を示すフローチャートである。
図11によれば、まずステップS100では、ホスト装置18から送信される記録データに基づいて、記録媒体1枚当たりのインク吐出量(インク付与量)を算出する。具体的には、記録媒体1枚に記録ヘッドから吐出されるインク液滴数をカウントすることによりインク付与量を算出する。このカウントは、処理部10のCPUによって実行される。
次に、ステップS110では、ステップS100において算出されたインク付与量に基づいて、乾燥促進ユニット50と矯正ユニット60との間の搬送路での記録媒体の搬送遅延時間を決定する。この決定には、デカールローラ60を通過させた場合における記録媒体の濃度の低下率やデカールローラ60の汚れが発生しない条件も考慮して決定する。なお、処理速度を高速にするために、記録媒体1枚当たりのインク付与量と記録媒体の搬送遅延時間との関係を示すLUT(ルックアップテーブル)を備え、CPUがそのLUTにアクセスして記録媒体の搬送遅延時間を決定しても良い。
ステップS120では、給送装置6のカセット6aからシート状の記録媒体一枚をピックアップして搬送経路RTへと搬送し、ステップS130では記録ヘッド30からインクを記録媒体に吐出して画像を記録する。さらに、ステップS140では画像が記録された記録媒体を乾燥促進ユニット40により温風乾燥し、さらにステップS150では記録画像を乾燥促進ユニット50により加熱乾燥する。
そして、ステップS160では、記録媒体の搬送方向に関し、記録媒体の後端部が乾燥促進ユニット50の発熱体51とローラ56により形成されるニップ部を通過したかどうかを調べる。記録媒体がそのニップ部を通過中であれば、ステップS150における乾燥促進ユニット50による加熱乾燥を続け、記録媒体の後端部が乾燥促進ユニット50のニップ部を通過したと判断されたなら、処理はステップS170に進む。
ステップS170では、記録媒体が乾燥促進ユニット50と矯正ユニット60との間の搬送路にあるとき、搬送ローラ21の回転を停止するか、或いは、その回転速度を減速して記録媒体の搬送を一時停止、又は、減速する。このように記録媒体搬送を遅延させることにより、記録媒体が発熱体51を通過後、デカールローラ60に突入するタイミングを遅延させる。ステップS180では、その遅延時間がステップS110で決定された搬送遅延時間に達したかどうかを調べる。
ここで、その遅延が搬送遅延時間に達していないなら、処理はステップS170における搬送遅延を続行し、その遅延が搬送遅延時間に達したなら、処理はステップS190に進み、記録媒体を通常の搬送に復帰させる。その後、記録媒体はデカールローラ60へ到達し、ステップS200において、記録媒体のカールを矯正ユニット60により矯正(デカール)する。そして、ステップS210では、記録媒体を装置外へと排出する。
従って以上説明した実施例に従えば、記録媒体1枚当たりのインク吐出量(インク付与量)に基づいて、加熱乾燥後の記録媒体のデカールローラへの搬送タイミングを制御することができる。これにより、記録媒体が十分に乾燥した状態でデカールローラへ搬送できるので、矯正ユニットのローラにインク色材が付着するのを防止することができる。
坪量の大きい記録媒体やインク浸透性の低い記録媒体は、インク付与量が多い場合と同様に記録媒体の内部へのインク浸透が遅くなるため、デカールローラを通過する際にインク色材がローラに付着しやすい。実施例2では、記録デューティ(即ち、記録媒体へのインク吐出量、インク付与量)に基づいて搬送遅延時間を決定したが、この実施例では記録媒体の種類に従って搬送遅延時間を決定する例について説明する。このため、この実施例では、給送装置6のカセット6aのピックアップ部分や記録ヘッド31までの搬送経路に記録媒体の種類を判別するセンサを備える。
記録媒体の種類を検知するセンサは、その種類に従う特性を分光反射率に基づいて光学的に検知する。このセンサは、記録媒体検出時に、発光素子からの照射光が記録媒体により反射され、その反射光を受光素子で検出し、その光量レベルから記録媒体の種類を判別する。そのため、記録媒体が停止した状態又は極低速で検出した方が光量レベルの変化がなく、正確な検出が可能となる。なお、このセンサの構成は公知であり、例えば、特開平9−114267号公報などに開示されているので、その説明は省略する。
図12は実施例3に従う記録媒体の搬送制御を示すフローチャートである。なお、図12において、既に図11で説明したのと同じ処理ステップについては同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。
図12によれば、ステップS100Aにおいて記録媒体の種類をセンサにより判別し、ステップS110Aにおいて、その判別結果に基づいて、乾燥促進ユニット50と矯正ユニット60との間の搬送路での記録媒体の搬送遅延時間を決定する。この決定には、デカールローラ60を通過させた場合における記録媒体の濃度の低下率やデカールローラ60の汚れが発生しない条件も考慮して決定する。なお、処理速度を高速にするために、記録媒体の種類と記録媒体の搬送遅延時間との関係を示すLUT(ルックアップテーブル)を備え、CPUがそのLUTにアクセスして記録媒体の搬送遅延時間を決定しても良い。
以下の処理は実施例2で説明したように、ステップS120〜S210の処理を実行する。
従って以上説明した実施例に従えば、記録媒体の種類に基づいて、加熱乾燥後の記録媒体のデカールローラへの搬送タイミングを制御することができる。
実施例2では記録デューティ(即ち、記録媒体へのインク吐出量、インク付与量)に基づいて、実施例3では記録媒体の種類に従って搬送遅延時間を決定した。発熱ローラ51による付与熱量によって、画像が加熱乾燥された記録媒体の半乾きの状態が異なる。
この実施例では、発熱ローラの発熱能力(発熱素子に仕様)を表す情報と記録データに基づく記録媒体へのインク付与量とに基づいて、記録媒体が乾燥促進ユニットを通過後の記録媒体の水分量情報を予測する。そして、その予測値に応じて、記録媒体の搬送遅延時間を決定する。
図13は実施例4に従う記録媒体の搬送制御を示すフローチャートである。なお、図13において、既に図11で説明したのと同じ処理ステップについては同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。
図13によれば、ステップS100Bにおいて発熱体51の発熱能力とホスト装置18から送信された記録データに基づく記録媒体へのインク付与量とに基づいて、乾燥促進ユニットを通過後の記録媒体の水分量情報を予測する。
次に、ステップS110Aにおいて、予測された記録媒体の水分量情報に基づいて、乾燥促進ユニット50と矯正ユニット60との間の搬送路での記録媒体の搬送遅延時間を決定する。なお、処理速度を高速にするために、記録媒体の水分量と記録媒体の搬送遅延時間との関係を示すLUT(ルックアップテーブル)を備え、CPUがそのLUTにアクセスして記録媒体の搬送遅延時間を決定しても良い。
以下の処理は実施例2で説明したように、ステップS120〜S210の処理を実行する。
従って以上説明した実施例に従えば、記録媒体の画像を加熱乾燥する発熱体の発熱能力に基づいて、加熱乾燥後の記録媒体のデカールローラへの搬送タイミングを制御することができる。
なお、発熱体51の発熱能力に余裕がある場合、発熱体51による発熱量を増加させることにより、搬送遅延時間を設定しないでデカールローラを通過させても良い。これにより、より速い記録スループットが得られる。
実施例2では記録デューティ(即ち、記録媒体へのインク吐出量、インク付与量)に基づいて、実施例3では記録媒体の種類に従って、実施例4では発熱体の発熱能力と記録媒体へのインク付与量に従って搬送遅延時間を決定した。
デカールローラ60近傍の温度が低い場合、付与したインクの粘度が高くなり、かつ記録媒体への浸透速度が遅くなるため、デカールローラ60へインク色材が付着しやすくなる。また、デカールローラ60近傍の湿度が低い場合でも、記録媒体へのインク浸透速度が遅くなるため、デカールローラ60へインク色材が付着しやすい。このため、この実施例では、デカールローラ60周辺に温度センサと湿度センサとを設け、デカールローラ60周辺の温度と湿度とを測定監視する。そして、デカールローラ60近傍の温度と湿度に基づいて搬送遅延時間を決定する。
図14は実施例5に従う記録媒体の搬送制御を示すフローチャートである。なお、図14において、既に図11で説明したのと同じ処理ステップについては同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。
図14によれば、ステップS100Cにおいてデカールローラ60近傍の温度と湿度とを温度センサと湿度センサとを用いて測定する。次に、ステップS110Cにおいて、測定されたデカールローラ60の近傍の温度と湿度に基づいて、乾燥促進ユニット50と矯正ユニット60との間の搬送路での記録媒体の搬送遅延時間を決定する。なお、処理速度を高速にするために、温度と湿度と記録媒体の搬送遅延時間との関係を示すLUT(ルックアップテーブル)を備え、CPUがそのLUTにアクセスして記録媒体の搬送遅延時間を決定しても良い。
以下の処理は実施例2で説明したように、ステップS120〜S210の処理を実行する。
従って以上説明した実施例に従えば、測定されたデカールローラ近傍の温度と湿度とに基づいて、加熱乾燥後の記録媒体のデカールローラへの搬送タイミングを制御することができる。
なお、実施例2〜5ではそれぞれ、1つの要因に基づいて搬送遅延時間を決定したが、本発明はこれによって限定されるものではなく、実施例2〜5で説明した2つ以上の要因を組み合わせて、搬送遅延時間を決定しても良い。
<他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1 記録システム、2 本体装置、3 後処理装置、3a トレイ、4 読取装置、
5 記録装置、5a〜5e 壁部、5f、5g 開口、6 給送装置、6a カセット、
7 操作部、8 外装カバー、9 制御ユニット、10 処理部、11 記憶部、
12 I/F、13 読取制御部、14 画像処理部、15 ヘッド制御部、
16 エンジン制御部、17 乾燥制御部、18 ホスト装置、20 搬送ユニット、
21 搬送ローラ、22〜24 ガイド部材、30 記録ユニット、31 ヘッド、
40 乾燥促進ユニット、41 中空体、41a 取入れ口、41b ガイド壁部、
42 ファン、43 発熱素子、44 温度センサ、50 乾燥促進ユニット、
51 発熱体、52 フィルム、53 支持体、54 発熱素子、55 温度センサ、
56 ローラ、56a 芯金、56b 弾性体、60 矯正ユニット、
61 駆動ローラ、62 従動ローラ、70 排気ユニット、71 排気ダクト、
71a 延設部、71b 延設部、72 排気ダクト、72a 延設部、
72b 集合部、72c 延設部、73 排気ダクト、RT 搬送経路、
RT1〜RT2 主経路、RT3 スイッチバック経路、RT4 反転経路、
M1〜M2 搬送経路RTの分岐位置、T インク貯留部、P シート

Claims (12)

  1. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドと、
    前記記録媒体の搬送方向に関し、前記記録ヘッドの下流側に設けられ、前記記録媒体を加熱して前記画像を加熱する加熱手段と、
    前記記録媒体の搬送方向に関し前記加熱手段の下流側にあって、前記記録媒体に発生するカールを矯正する矯正手段と、
    前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記加熱手段によって画像が加熱された記録媒体の搬送を遅延させるよう制御する制御手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記記録媒体の搬送を遅延させるために、前記搬送手段による搬送を一時停止させるか、又は、前記搬送手段による搬送を減速させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記矯正手段は、前記記録媒体を圧接することにより前記記録媒体に発生するカールを矯正するためのローラを含み、
    前記制御手段は、前記ローラに、記録媒体に吐出されたインクの色材が付着しないように当該記録媒体の記録面が乾燥するまで、前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記記録媒体の搬送を遅延させることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記ローラは、弾性体で被覆された第1のローラと、金属からなる第2のローラとから構成される対のローラであり、前記第1のローラと前記第2のローラにより前記記録媒体を圧接することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記記録媒体の搬送路に沿って、前記記録ヘッドと前記加熱手段との間に設けられ、前記記録ヘッドによりインクが吐出され画像が記録された記録媒体を温風乾燥する乾燥手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. ホスト装置から入力された記録データに基づいて、前記記録ヘッドにより記録媒体1枚に吐出されるインク付与量を算出する算出手段をさらに有し、
    前記制御手段は前記算出手段によって算出されたインク付与量に基づいて、前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記記録媒体の搬送を遅延させる時間を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記加熱手段は、前記記録媒体を加熱するための発熱体を含み、
    前記制御手段は、前記算出手段によって算出されたインク付与量と前記発熱体の発熱能力とに基づいて、前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記記録媒体の搬送を遅延させる時間を決定することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 複数枚の記録媒体が積載された給送装置から給送される記録媒体の種類を判別する判別手段をさらに有し、
    前記制御手段は前記判別手段によって判別された記録媒体の種類に基づいて、前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記記録媒体の搬送を遅延させる時間を決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記矯正手段の近傍の温度を測定する温度センサと、
    前記矯正手段の近傍の湿度を測定する湿度センサとをさらに有し、
    前記制御手段は、前記温度センサによって測定された温度と前記湿度センサによって測定された湿度とに基づいて、前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記記録媒体の搬送を遅延させる時間を決定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 前記加熱手段により加熱された前記記録媒体は、半乾きの状態にあることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記矯正手段は、前記加熱手段から前記記録媒体の搬送方向に関し、前記記録媒体の長さ以上離して設けられることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 記録媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドと、前記記録媒体の搬送方向に関し、前記記録ヘッドの下流側に設けられ、前記記録媒体を加熱して前記画像を加熱する加熱手段と、前記記録媒体の搬送方向に関し前記加熱手段の下流側にあって、前記記録媒体に発生するカールを矯正する矯正手段とを有する記録装置の制御方法であって、
    前記加熱手段と前記矯正手段との間において、前記加熱手段によって画像が加熱された記録媒体の搬送を遅延させるよう制御することを特徴とする制御方法。
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