JP2001293852A - インクジェットプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント装置

Info

Publication number
JP2001293852A
JP2001293852A JP2000115103A JP2000115103A JP2001293852A JP 2001293852 A JP2001293852 A JP 2001293852A JP 2000115103 A JP2000115103 A JP 2000115103A JP 2000115103 A JP2000115103 A JP 2000115103A JP 2001293852 A JP2001293852 A JP 2001293852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print medium
ink
unit
heat
print
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000115103A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Irisawa
剛 入澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000115103A priority Critical patent/JP2001293852A/ja
Publication of JP2001293852A publication Critical patent/JP2001293852A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温環境下でのインクの不吐出や吐出方向の
乱れを防止し、コストアップを招くことなくプリントヘ
ッドの安定したインク吐出を維持し、安定した良好な画
像のプリントを実現する。 【構成】インクジェットプリント部20における温度を
検出し、該プリント部20の温度が所定値より低いとき
には定着ユニット70等の熱付与処理部で発生する熱を
取り込み、該プリント部の温度が所定値より高いときに
は熱付与処理部で発生する熱を装置本体外へ放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント後のプリ
ント媒体に熱付与処理を行う熱付与処理部を備えたイン
クジェットプリント装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ、捺染
機等のプリント機能を有するプリント装置、あるいはコ
ンピューターやワードプロセッサ等を含む複合型電子機
器やワークステーションなどの出力機器として用いられ
るプリント装置には、画像情報(記録情報)に基づい
て、紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等の
被記録材(記録媒体)にインクを吐出してプリント(記
録)を実行するインクジェットプリント方式を用いたも
の(インクジェットプリント装置)が普及している。ま
た、これら被記録材の材質に対する要求も様々なものが
あり、近年では、これらの要求に対する開発が進み、通
常の被記録材である紙(薄紙や加工紙を含む)や樹脂薄
板(OHPシート等)などの他に、布、皮革、不織布、
更には金属等を被記録材として用いるプリント装置(記
録装置)も使用されるようになっている。
【0003】従来、プリント面側に熱可塑性層を有する
プリント媒体として、例えば、特開平7−237348
号公報に開示されているようなプリント面側に形成され
た多孔質高分子層を加熱処理することによってプリント
面を被覆する透明高分子膜を形成してプリント面を保護
するようにしたり、特開平8−2090号公報に開示さ
れているようなプリント面側に形成された樹脂多孔質層
を加熱処理することによってプリント面を被覆する透明
樹脂膜を形成してプリント面を保護するようにした種類
のプリント媒体が使用されている。
【0004】このような種類のプリント媒体を使ってプ
リントを行うことができるプリント装置として、インク
ジェットヘッドを用いてプリント媒体へのプリントを実
行するインクジェットプリント部とプリント後のプリン
ト媒体に熱付与処理を行う熱付与処理部とを備えたイン
クジェットプリント装置が存在する。また、前記インク
ジェットプリント装置においては、前記熱付与処理部の
有無に関わらず、プリントヘッドを取り巻く環境温度が
低い場合(例えば摂氏5度環境)には、プリントヘッド
内部のインクの粘度が増粘することにより、インク不吐
出や吐出方向の乱れが生じたり、インクの供給が満足に
行われなくなるといったような不具合が発生し、安定し
た画像形成が不可能になることがある。こうした問題に
対して、従来より、プリントヘッドの内部や外部に保温
用ヒータを設けてインクを暖めることによって画像形成
の安定化を図るようにしたプリント装置が存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
トヘッドの内部や外面部に保温用ヒータを設ける場合、
消耗交換品であるプリントヘッドそのもののコストが上
がってしまうという問題がある。また、このような構成
では、プリントヘッドの温度を保温することから、プリ
ントヘッドの温度低下によるインクの不吐出や吐出方向
の乱れといった弊害は回避できるが、プリント装置が低
温環境下で稼働する場合に生じる他の部分での弊害は回
避できないという問題もある。
【0006】例えば、インクを外部インクタンクからプ
リントヘッドまでチューブを通して供給している形態の
プリント装置においては、低温環境になるとインク供給
チューブ内のインクの粘性が高まることによってインク
供給不足等の問題が発生することがあり、また、プリン
ト媒体によっては低温環境下でカールが発生しインクジ
ェットプリントを行う際にプリント媒体とプリントヘッ
ドが接触するという不都合が生じることもあり、さらに
は、紙搬送部での摩擦により発生する静電気などに起因
する問題が発生することもあり、低温環境下では、イン
クの不吐出や吐出方向の乱れといったプリントヘッドの
温度低下に起因する弊害の他に、プリント装置が低温環
境下にあることに起因する多くの弊害が生じることが考
えられる。
【0007】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、環境温度の高低に
関わらず、プリントヘッドの温度を所定の温度以上に保
温することにより、低温環境下でのプリント装置の稼働
におけるインクの不吐出や吐出方向の乱れといった不具
合の発生を防止することで、プリント品位(記録画像の
品位)の低下を招くことなく安定した画像記録(プリン
ト)を実現できるインクジェットプリント装置を提供す
ることである。
【0008】本発明の他の目的は、プリントヘッドの内
部や外部に保温用ヒータを設けることなくプリントヘッ
ドの温度を所定の温度以上に保温することができ、それ
によって、消耗交換品であるプリントヘッドそのものの
コストを上げることなくインクジェットヘッドの安定し
たインク吐出を維持でき、もって安定した画像記録を実
現できるインクジェットプリント装置を提供することで
ある。本発明のさらに他の目的は、低温環境下における
プリント装置の稼働において、プリント装置のプリント
ヘッド以外の部分の温度が低下することによる様々な悪
影響を回避でき、もって安定した画像記録を実現できる
インクジェットプリント装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)は、
上記目的を達成するため、インクジェットプリントヘッ
ドを用いてプリント媒体にプリントするインクジェット
プリント部と、前記インクジェットプリント部における
プリント後のプリント媒体に熱付与処理を行う熱付与処
理部と、を備えたインクジェットプリント装置におい
て、前記熱付与処理部で発生する熱を利用して、前記イ
ンクジェットプリント部の室温度を所定の温度範囲に制
御することを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、上記請求項1の構成に
加えて、前記インクジェットプリント部における室温度
を温度検出手段で検出し、前記インクジェットプリント
部における室温度が所定の温度より低いときには前記熱
付与処理部で発生する熱を取り込み、前記インクジェッ
トプリント部における室温度が所定の温度より高い場合
には前記熱付与処理部で発生する熱を装置本体外へ放出
する構成とすることにより、一層効率よく上記目的を達
成するものである。
【0011】請求項3〜5の発明は、上記請求項1の構
成に加えて、前記インクジェットプリント部と前記熱付
与処理部との間に断熱部材を配する構成、前記インクジ
ェットプリント部へ送給するプリント媒体を収容するプ
リント媒体収容部を備え、前記プリント媒体収容部と前
記熱付与処理部との間に断熱部材を配する構成、あるい
は、前記プリント媒体収容部は前記プリント媒体をロー
ル状に巻回して収容するものであり、前記インクジェッ
トプリント部と前記プリント媒体収容部との間に前記プ
リント媒体の弛みを許容する空間が設けられ、該空間と
前記熱付与処理部との間に断熱部材が配されている構成
とすることにより、一層効率よく上記目的を達成するも
のである。
【0012】請求項6〜13の発明は、上記請求項1の
構成に加えて、前記プリント媒体の弛みは該プリント媒
体の自重を利用して行われる構成、前記プリント媒体の
弛みは前記プリント媒体収容部におけるプリント媒体の
巻回方向と逆方向の曲げを形成するような弛みである構
成、前記断熱部材の前記インクジェットプリント部側に
排インク吸収部材が配されている構成、前記プリント媒
体はインク通液性を備えた熱可塑性層を有する構成、前
記プリント媒体はインク保持性を備えた熱可塑性層を有
する構成、前記熱付与処理部は、プリント後のプリント
媒体に熱を付与する第1熱付与部と該第1熱付与部での
熱付与により生じるプリント媒体のカールを除去するた
めの熱を付与する第2熱付与部とを有する構成、前記第
2熱付与部はプリント媒体の種類に応じて該プリント媒
体への加熱量を変化させる構成、あるいは、前記インク
ジェットプリントヘッドは、電気熱変換体を備え、該電
気熱変換体により発生する熱エネルギーを用いて吐出口
からインクを吐出する構成とすることにより、一層効率
よく上記目的を達成するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図4は本発明を適用したインクジ
ェットプリント装置において使用するのに好適なプリン
ト媒体1の構成例を示す部分断面図である。図4におい
て、プリント媒体1は、植物性繊維を主体とする紙やP
ET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムなどから
成る基材1Aの上面に、インク吸収層1B、インク定着
層1C及び熱可塑性の層1Dを順次塗工して構成されて
いる。前記熱可塑性の層1Dは、例えば、多孔質かつ熱
溶融性樹脂のラテックスによって形成することができ、
通常、インク通液性もしくはインク保持性を備えてい
る。そこで、以下においては、前記熱可塑性層1Dを
「ラテックス層」とも呼ぶ。ただし、この層1Dはラテ
ックス層に限定されるものではない。
【0014】図4において、インクジェットプリントヘ
ッドから吐出されたインクは、ラテックス層1Dを通過
してインク定着層1C及びインク吸収層1Bに達する。
このインクがインク定着層1Cに定着されることで画像
が形成される。また、インク定着層1Cからインク吸収
層1Bへ移動したインクは該インク吸収層1Bにおいて
吸収される。プリント媒体1に画像をプリントした後で
最上面のラテックス層1Dを加熱・加圧することによっ
て、そのラテックス層1Dに多孔性を喪失するような非
可逆的な変化が生じさせる。その場合に、例えば図4に
示すように、加熱された上下のローラR1、R2の間に
プリント媒体1を通すことにより、ラテックス層1Dを
加熱・加圧することができる。
【0015】前記熱可塑性層(ラテックス層)1Dは、
加熱されることにより溶融してから凝固して透明化す
る。このように多孔性を喪失するように非可逆的に変化
したラテックス層1Dは、プリントされた画像の画質を
損なうことなく、プリント媒体1の表面に高耐久性の保
護層を構成する。また、基材1Aの図4中の下面に、防
湿性などを向上させるためのバックコートを施してもよ
い。基材1Aとしては、白色を出すための硫酸バリウム
の層が形成されたバライタ紙などを用いることもでき
る。さらに、プリント媒体1の表裏両面をプリント面と
すべく、基材1Aの図4中の下面側にもインク吸収層1
B、インク定着層1C及びラテックス層1Dを塗工して
もよい。この場合には、プリント媒体1の表裏両面に画
像をプリントすることができ、また、両面のラテックス
層1Dの多孔性を同時に非可逆的に喪失させることがで
きる。
【0016】図1及び図2は本発明を適用したインクジ
ェットプリント装置の一実施例の構成を示す模式的側面
図であり、図1は開閉扉が閉じた状態を示し、図2は開
閉扉が開いた状態を示す。図1及び図2において、10
はプリント媒体供給機構であり、本実施例の場合、この
プリント媒体供給機構はロールRのように巻回されたプ
リント媒体1を繰り出しながら供給するように構成され
ている。前記プリント媒体1は、図4に示すような構造
をしており、プリント媒体収容部11の内部ではラテッ
クス層(熱可塑性層)1Dが形成されたプリント面を外
側にしてロール状に(図示Rのように)巻回された状態
で収納されている。つまり、プリント媒体1は、プリン
ト面を外側にした外巻形態で収納されている。2はプリ
ント媒体1が巻き付けられる紙管であり、この紙管2は
カートリッジ(プリント媒体収容部)11の内部に軸心
O1を中心として回転自在に軸支されている。このよう
にプリント媒体1を収容するカートリッジ11は、図1
及び図2に示すようにプリント装置本体100の定位置
にセットされる。
【0017】前記カートリッジ11内のプリント媒体1
は、ローラ対12A、12B及びローラ対14A、14
Bによって該カートリッジ11内から送り出され、プリ
ント機構(記録機構)から成るインクジェットプリント
ユニット20に供給される。その際、ローラ対12A、
12Bとローラ対14A、14Bとの間のプリント媒体
搬送経路では、プリント媒体1が自重で下方に凸状のル
ープ1Eを形成できるようになっている。このループ1
Eは、前記プリント媒体収容部11のロールRからプリ
ント媒体1を引き出す負荷を軽減することにより、プリ
ントユニット20における搬送負荷を軽減して精密な搬
送精度を確保するためのものである。また、前記ループ
1Eは、前記ロールRの巻回方向に曲がりぐせのついた
プリント媒体1を逆方向に曲げて該ロールRによる曲が
りぐせを除去する機能も備えている。
【0018】インクジェットプリントユニット20にお
いては、ローラ対21A、21Bとローラ対22A、2
2Bの間において、インクジェットプリントヘッド31
のインク吐出口からプリント媒体1に向けてインクを吐
出することにより該プリント媒体1のプリント面に画像
が形成される。前記インクジェットプリントヘッド31
はインクタンク32と共にキャリッジユニット23に搭
載されている。キャリッジユニット23は、プリント媒
体1の搬送方向と略直交する方向に延在する軸24にガ
イド(案内支持)され、該軸24に沿う方向(以下、主
走査方向ともいう。)に往復移動される。
【0019】プリントヘッド31とインクタンク32と
は、例えば一体化されたインクジェットカートリッジを
構成するものであってもよい。キャリッジユニット23
をプリントヘッド31と共に主走査方向に往復移動さ
せ、これに同期してプリントヘッド31からインクを吐
出させることによってプリント媒体1に画像がプリント
(記録)される。そして、キャリッジユニット23が1
往復する毎にプリント媒体1を矢印B方向に一定量づつ
紙送りする。その際、プリント媒体1はカセット(プリ
ント媒体収納部)11内から順次供給される。
【0020】インクジェットプリントヘッド31は、例
えば、熱エネルギーを利用してインク吐出口からインク
を吐出する構成となっている。その場合、プリントヘッ
ド31には複数のインク吐出口のそれぞれに連通するイ
ンク路が形成され、さらに、それぞれのインク路に対応
する電気熱変換体が配設されている。前記電気熱変換体
は、プリントデータ(記録情報)に応じて印加される駆
動パルスによって発熱させられ、その熱によりインクに
膜沸騰を生じさせ、その膜沸騰による気泡の成長に伴っ
て対応するインク吐出口からインク滴を吐出させるよう
に作用するものである。また、プリントヘッド31は、
例えば電気エネルギーの印加により体積変化を生じるピ
エゾ素子のような電気機械変換体を用いて、その体積変
化によりインク吐出口からインクを吐出する構成のもの
でもよい。
【0021】また、前記キャリッジユニット23に搭載
されるインクジェットプリントヘッド31として異なる
インクを吐出可能な複数のプリントヘッドを使用し、カ
ラー画像をプリント(記録)できるように構成してもよ
い。その場合、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、
イエロー(Y)及びブラック(B)などの異なる色のイ
ンクを用いたり、同じ色で濃淡が異なるインクを用いた
りすることができる。濃淡に関しては、例えばシアン
(C)及びマゼンタ(M)のインクとして、それぞれの
濃インク及び淡インクが用いられる。
【0022】図1及び図2において、40は切断手段と
してのカッターユニットである。このカッターユニット
40には、プリントユニット20にて画像がプリントさ
れたプリント媒体1を所定の長さに切断するためのカッ
ターが設けられている。50は各ユニット間で異なるプ
リント媒体搬送速度を調節するための緩衝手段である。
この緩衝手段50は、プリントユニット20でプリント
されたプリント媒体1を導入した後、該プリント媒体1
を後述する定着ユニット70へ導出するものである。前
記緩衝手段50には、軸51Aを中心として回動可能な
切換レバー51が設けられている。この切換レバー51
は、図1及び図2に示すような実線の回動位置と点線の
回動位置とに選択的に切り換え可能になっている。プリ
ント後のプリント媒体1が矢印B方向へ排出されると
き、前記切換レバー51は図1及び図2中の実線の回動
位置に切り換えられている。
【0023】52は断面D字状のDカットローラであ
る。このDカットローラ52は軸52Aを中心として往
復回動可能に軸支されている。プリント後のプリント媒
体1が矢印B方向から排出されるとき、Dカットローラ
52は図1及び図2に示す回動位置にある。52BはD
カットローラ52に形成されたフラットなカット面であ
る。53は取り外しが可能な中間トレイである。プリン
ト後のプリント媒体1はこの中間トレイ53に載せられ
る。中間トレイ53の長さは例えばA4サイズの紙の幅
程度とされ、長尺なプリント媒体1が載せられた時に
は、図1及び図2中の2点鎖線で示すように該プリント
媒体1の一部が中間トレイ53の先端から垂れ下がるこ
とになる。プリントユニット20でプリントされたプリ
ント媒体1は、前記中間トレイ53上に載せられた後、
切換レバー51を図1及び図2に示す点線の回動位置へ
回動すると、Dカットローラ52の図中反時計回りの回
動によって後述する緩衝手段50の搬送路54内へ送り
込まれる。
【0024】前記緩衝手段50には、プリント媒体1を
後述する定着ユニット70へ導くための搬送路54が設
けられている。この搬送路54内の5箇所にローラ55
A、55Bから成るローラ対が配設されている。また、
前記搬送路54に沿って一対のガイド板56、56が配
設されている。各ローラ対55A、55Bは、不図示の
モータにより回転駆動されることにより、プリント後の
プリント媒体1を矢印C方向へ送る。前記一対のガイド
板56、56には通気用の長孔が形成されている。ま
た、前記搬送路54内にプリント媒体1のジャム(紙詰
まり)が生じたときには、ガイド板56、56で挟まれ
た空間を開放するように不図示の機構によって該ガイド
板56、56を開くことにより、ジャムを解消するため
の作業を行うことができる。
【0025】図1及び図2において、61は断熱部材を
示し、この断熱部材61は例えば内部に断熱のための空
気層を形成するような空間を有する部材である。そし
て、前記断熱部材61は、プリント媒体1を収容する前
記カートリッジ(プリント媒体収容部)11とプリント
媒体1のループ1Eの部分とインクジェットプリントユ
ニット20とを、後述する定着ユニット70及びデカー
ルユニット80から成る熱付与処理部から仕切るように
配置されている。つまり、前記断熱部材61は、定着ユ
ニット70からの熱がプリント媒体1のループ1E部分
やプリントユニット20やカートリッジ11などに伝達
しないようにする機能を有している。本実施例では、熱
付与処理部としての定着ユニット70及びデカールユニ
ット80は、プリント装置全体をよりコンパクト化する
ために、インクジェットプリントユニット20の下方に
配置されている。
【0026】そのため、熱付与処理部で発生した熱は、
該熱付与処理部の周囲の空気を暖めて上昇し、上方に位
置するインクジェットプリントユニット20内に配され
たインクジェットプリントヘッド31及びその周囲の温
度を必要以上に高温に上昇させるおそれがある。その結
果生じ得る種々の不具合、すなわち、インクジェットプ
リントヘッド31のインク吐出口内のインク溶媒が蒸発
しインクが固化してインク吐出口の目詰まりが生じると
いう不具合、更に、ループ1Eのプリント媒体1に所定
温度以上の熱が加わって該プリント媒体1にループ状の
曲がりぐせが形成されてしまうという不具合、また更
に、プリント媒体1が熱可塑性樹脂層を備えている場合
に前記熱付与処理部からの過剰な熱によって該熱可塑性
樹脂層が変質してしまいプリント品位の低下を招くとい
う不具合、などの悪影響の発生を未然に防ぐことを目的
として上記断熱部材61が配置されている。こうして、
前記断熱部材61を配設することにより、インクジェッ
トプリントユニット20内の温度が必要以上に上昇する
ことが防止されている。
【0027】図1及び図2において、62はファンであ
り、101は開閉扉であり、102は温度検出手段であ
る。これら3者の働きにより、低温環境下でプリント装
置を稼働させる際に、インクジェットプリントユニット
20内の温度を所定の温度以上に保温することができ
る。それによって、インクジェットプリントユニット2
0内の温度が所定の温度より低くなった場合に引き起こ
される各種の弊害を回避することができる。
【0028】ここで、インクジェットプリントユニット
20内の温度が所定の温度より低くなった場合に引き起
こされる弊害として次のような不具合を挙げることがで
きる。すなわち、プリントヘッド31を取り巻く環境温
度が低い場合(例えば摂氏5度環境)、該プリントヘッ
ド31の内部のインクの粘度が増粘することによりイン
クの不吐出や吐出方向の乱れといった不具合が発生す
る。また、インクの供給が満足になされないといった不
具合も発生する。これらの不具合が発生すると、安定し
た画像形成を行うことができなくなる。
【0029】例えば、インクを外部インクタンクからプ
リントヘッドまでチューブを通して供給している形態の
プリント装置では、低温環境になるとインク供給チュー
ブ内のインク粘性が高まることによって供給不足等の問
題が発生することがある。また、プリント装置で使用さ
れるプリント媒体によっては、低温環境下でカールが発
生し、インクジェットプリントを行う際にプリント媒体
とプリントヘッドとが接触するという問題が発生するこ
ともある。さらに、紙搬送部での摩擦により発生する静
電気などに起因する不具合発生も考えられる。プリント
装置が低温環境にある場合に発生する弊害にはその他に
も種々のものがあり、上記の弊害にはそのような弊害も
含まれる。
【0030】前記ファン62は、断熱部材61の下方で
あって定着ユニット70の上方の熱せられた装置内の空
気を前記搬送路54へ向けて送風する(吹き出す)。図
1の状態では開閉扉101は閉まっており、温度検出手
段102で検出されたインクジェットプリントユニット
20内の温度が所定の温度よりも高い場合、開閉扉10
1を閉めた状態でファン62を動作させることにより、
熱せられた装置内の空気を搬送路54を通して機外へ排
出する。搬送路54には前述したように長孔が形成され
ているため、搬送路54内にプリント媒体1がないとき
は、その長孔を通して熱せられた空気を一層容易に機外
へ排出することができる。また、外装カバー63にはル
ーパー部63Aが形成されている。前記搬送路54の長
孔を通過した熱せられた空気はこのルーパー部63Aを
通して機外へスムーズに排出されるようになっている。
【0031】次に、温度検出手段102で検出されたイ
ンクジェットプリントユニット20内の温度が所定の温
度よりも低い場合の動作を図2を用いて説明する。図2
において、開閉扉101は開いており、温度検出手段1
02で検出されたインクジェットプリントユニット内の
温度が所定の温度よりも低い場合、開閉扉101を開く
ことによって定着ユニット70の上方の熱せられた装置
内の空気をインクジェットプリントユニット20内へ送
り込む。すなわち、定着ユニット70の上方の熱せられ
た装置内の空気を有効に活用することによってインクジ
ェットプリントユニット内の温度を所定の温度まで上昇
させ、前述のインクジェットプリントユニット内の温度
が所定の温度より低くなった場合に引き起こされる様々
な弊害(不具合)を解消する。
【0032】開閉扉101は、開閉することによってフ
ァン62から送風される(吹き出す)熱せられた装置内
の空気の送風方向を、インクジェットプリントユニット
20内へ向かう方向と搬送路54を通して機外へ排出す
る方向とに切り換えるように配置されている。また、温
度検出手段102で検出されたインクジェットプリント
ユニット20内の温度が所定の温度よりも高くなると、
再び、開閉扉101を閉じて熱せられた装置内の空気を
搬送路54を通して機外へ排出するようにする。それに
よって、インクジェットプリントユニット20内の温度
が所定の温度以上に上昇しないように制御し、もって前
述のインクジェットプリントユニット20内の温度が所
定の温度より高くなった場合に引き起こされる様々な弊
害(不具合)を解消することができる。
【0033】図1及び図2のインクジェットプリント装
置によれば、ファン62と開閉扉101と温度検出手段
102の協働動作により、インクジェットプリントユニ
ット20内の温度が所定の温度範囲内に保たれ、環境温
度の高低にかかわらず(特に低温環境においても)安定
した画像記録を維持することができる。
【0034】図1において、断熱部材61の上側であっ
てプリントユニット20の下方又は下方近傍には、イン
クジェットプリントヘッド31の吐出性能を維持するた
めの空吐出や吸引による回復処理によって生じた排イン
クを貯留するための排インク貯留部材25が設けられて
いる。この排インク貯留部材25に貯留されている排イ
ンクは、排インク貯留部材25の排インク貯留能力を維
持するために、自然蒸発するのが望ましい。なお、この
排インク貯留部材25は、排インク貯留能力に限界がき
た場合に取り換えることができるように構成されてい
る。
【0035】図1及び図2において、70は定着ユニッ
トであり、該定着ユニット70はヒータを内蔵した回転
自在なローラ対71、72を備えている。ローラ対7
1、72は、所定の圧力によってプリント媒体1を加熱
・加圧しつつ、該プリント媒体1を矢印D方向に送る
(搬送する)。プリント媒体1は、このローラ対71、
72の間を通るときに加熱・加圧され、前述したように
ラテックス層(熱可塑性層)1Dが溶融した後凝固して
透明化する。このように溶融後に凝固・透明化したラテ
ックス層1Dは、プリントされた画像の画質を損なうこ
となく、プリント媒体1の表面に高耐久性の保護層を形
成する。以下、このようなラテックス層1Dの変化に伴
うプリント媒体1の変化を「熱定着」ともいう。
【0036】このように熱定着されたプリント媒体1
は、その平面性を向上させるためのカール除去手段とし
てのデカールユニット80内を通され、その後に機外の
排出口64に排出される。デカールユニット80はロー
ラ対81A、81Bと加熱ローラ82とを備えている。
加熱ローラ82はヒータを内蔵している。また、前記ロ
ーラ対81A、81Bは前記加熱ローラ82によって加
熱される。このデカールユニット80と定着ユニット7
0は、プリント媒体1が両ユニットを通過する間にジャ
ムなどの搬送不良等が生じた場合、両ユニット70、8
0をレール73、74に沿って機外に引き出せるように
なっている。その際、デカールユニット80と定着ユニ
ット70を別ユニットで構成しても良いのは勿論である
が、両ユニットを一体構成とした場合には、プリント媒
体1のジャムが両ユニット70、80の間で発生したと
きに、該プリント媒体1の切断やローラの傷つきを回避
しつつジャム処理等を容易に行うことができる。
【0037】図3及び図5は熱付与処理部としての定着
ユニット70及びデカールユニット80の構成を示す模
式的拡大側面図であり、図3はケース86を閉じた状態
を示し、図5はケース86を開いた状態を示す。図3及
び図5中の定着ユニット70において、75A、75B
は一対の搬送ローラであり、搬送路54からのプリント
媒体1はこれらの搬送ローラ75A、75Bによって搬
送ガイド76A、76Bを通って加圧ローラ71と定着
ローラ72との間へ送られる。これらのローラ71、7
2には前述したようにヒータが内蔵され、後述するよう
に温度制御手段によって温度制御されている。77は定
着ローラ72の表面をクリーニングするためのクリーニ
ングローラである。
【0038】ところで、プリント媒体1のラテックス層
(熱可塑性層)1Dが溶融後凝固して熱定着される際
に、該ラテックス層1Dの表面に定着ローラ72の表面
の凹凸が転写されてしまうことがある。以下では、熱定
着されたラテックス層1Dを「ラミネート層」ともい
う。一般に、PET(ポリエチレンテレフタレート)の
押出成形時においては、フィラーなどがない場合、その
表面の十点平均粗さRZが5μm<RZ≦10μmでは
粗粒感を与えることになり、RZ≦5μmでは鏡面と感
じられる。同様に、プリント媒体1の場合もラミネート
層の表面の光沢感が画質の鮮明感につながるため、プリ
ント媒体1のプリント面に圧接する定着ローラ72の表
面粗さは、十点平均粗さRZを5μm以下とすることが
好ましく、さらにRZを2.5μm以下とすることが望
ましい。
【0039】本実施形態では、デカールユニット80の
ベース83は定着ユニット70と一体に結合されてお
り、これにより、定着ユニット70とデカールユニット
80は一体的に引き出せるように構成されている。ロー
ラ81Aは金属等の剛性の金属ローラであり、ローラ8
1Bはゴム等の弾性材による弾性ローラである。ここ
で、ローラ81Aを「金属ローラ」、ローラ81Bを
「ゴムローラ」ともいう。金属ローラ81Aはスライダ
84に軸支されており、該スライダ84はベース83に
図3中の上下方向にスライド自在にガイドされている。
ベース83の定位置には、スライダ84を上下方向に変
位調整するためのカム85が回動可能に設けられてい
る。このカム85は後述するようにデカール圧制御手段
によって制御される。
【0040】82は加熱ローラである。この加熱ローラ
82は前記ゴムローラ81Bに接することによって該ゴ
ムローラ81Bを加熱する。加熱ローラ82に内蔵され
たヒータ82Aは後述する温度制御手段によって制御さ
れる。プリント媒体1は、このように加熱されたゴムロ
ーラ81Bと金属ローラ81Aとの間において、加熱・
加圧されて効果的にデカール(カール除去)される。ゴ
ムローラ81B及び加熱ローラ82はケース86に軸支
されており、該ケース86は図3中の紙面の表裏方向に
延在する軸心Oを中心としてベース83に開閉(回動)
自在に支持されている。図3はケース86を閉じた状態
を示し、図5はケース86を開いた状態を示す。87は
ケース86と定着ユニット70との間に張設されるスプ
リングであり、このスプリング87によってケース86
は閉じた状態に保持される。ケース86を開く場合に
は、図5に示すように前記スプリング87を外せばよ
い。88は、前記ヒータ82Aの温度を検出して温度制
御手段にフィードバックするためのサーミスタである。
【0041】ところで、このようなデカールユニット8
0において、加熱ローラ82を介して間接的にゴムロー
ラ81Bを加熱するようにした理由は次の通りである。
すなわち、仮に、ゴムローラ81Bにヒータを内蔵して
熱の伝達効率を上げた場合には、ゴムローラ81Bが硬
化してしまうことになる。一方、金属ローラ81Aを加
熱した場合には、プリント媒体1をその裏面側から加熱
することになって、熱効率が低下してしまうからであ
る。
【0042】次に、定着ユニット70及びデカールユニ
ット80の具体的制御について説明する。先ず、これら
のユニット70、80におけるプリント媒体1の移動速
度VA、VBと搬送路54におけるプリント媒体1の移
動速度VCとは、プリント媒体1の定着速度と搬送速度
の安定性を確保するために、VC<VA<VBの関係と
なるように制御される。このような速度制御により、定
着ユニット70の前後におけるプリント媒体1のループ
の発生が防止される。仮に、ローラ対71、72の間に
入る前のプリント媒体1に弛み等によりループが生じた
場合には、プリント媒体1が定着ローラ72に当たって
該定着ローラ72の熱によりラテックス層1Dの平滑性
が損なわれてしまう。また、定着ユニット70とデカー
ルユニット80との間においてプリント媒体1に弛み等
によりループが生じた場合には、ローラ対71、72の
間から出たプリント媒体1が定着ローラ72側へ引っ張
られて、該ローラ72に巻き付くおそれがある。
【0043】一方、プリント媒体1の熱が充分に放熱さ
れていない間は、それを直線状態に保つことがカールの
発生を防止する上において好ましく、この点においても
上記のような速度制御は有効となる。仮に、ラテックス
層1Dが溶融した後に冷却・凝固する間に、プリント媒
体1が湾曲していた場合には、その湾曲形状を維持する
ようにラテックス層1Dが凝固し、プリント媒体1のカ
ール発生の原因となってしまう。
【0044】定着ユニット70の前後におけるプリント
媒体1のカールの発生を防止するためには、ローラ対
(加圧ローラと定着ローラ)71、72の間にプリント
媒体1が到達したときに、搬送路54側の搬送力を解除
して、ローラ対71、72による搬送力によってプリン
ト媒体1を移動させるようにしてもよい。また、ユニッ
ト70、80と搬送路54におけるプリント媒体1の移
動速度の速度差は特に限定されず、プリント媒体1がロ
ーラ対71、72の間に支配されているときに、搬送路
54及びデカールユニット80におけるローラの駆動系
中に滑りが生じるように構成することもできる。
【0045】定着ユニット70におけるローラ対71、
72の温度制御に際しては、以下の点を考慮して、その
下限温度と上限温度を設定する。先ず、ローラ対71、
72の下限温度は、プリント媒体1のラテックス層1D
のガラス転移温度付近とする。つまり、加熱温度が低い
ためにラテックス層1Dが溶融しない場合は、インクを
充分に吸収するように設計されたラテックス層1Dとシ
リコーンゴムなどによって形成された定着ローラ72と
の間に大きな摩擦力と親和力とが生じる。そのため、ラ
テックス層1Dが溶融していないときのプリント媒体1
は、定着ローラ72に巻き付きやすいものであり、その
ためプリント媒体1の搬送不良が生じやすくなる。この
ような理由から、ローラ対71、72の温度制御の下限
は、ラテックス層1Dのガラス転移温度付近に設定され
る。
【0046】一方、ローラ対71、72の温度制御の上
限については、加熱温度が摂氏200度を超えると熱定
着後のプリント媒体1に波打ちやカールが発生すること
があり、更に一般にプリント装置に用いられているPE
T基材のプリント媒体の場合には、加熱温度が摂氏25
0度を超えるとプリント媒体自体のこしが無くなり、プ
リント媒体が定着ローラ72に巻き付きやすくなってし
まう。結局、ローラ対71、72の温度制御の範囲は、
摂氏100度以上かつ摂氏250度以下、より好ましく
は、摂氏100度以上かつ摂氏200度以下とするのが
好ましい。また、ローラ対71、72の温度は、プリン
ト媒体1の種類、つまり基材1Aやラテックス層1Dの
材質等に応じて制御することが望ましい。また、プリン
ト媒体1に対する熱影響を考慮した場合、ローラ対7
1、72のニップ幅を3mm〜8mmとし、プリント媒
体1の通過速度は縦向きのA4サイズのプリント媒体を
15〜30秒で通過させる速度とするのが好ましい。
【0047】デカールユニット80はプリント媒体1の
種類に応じて温度制御される。以下、プリント媒体1と
して、基材1Aが植物性繊維を主体とする秤量157g
/m 2 のバライタ紙のプリント媒体(以下、「紙ベー
ス」という)と、基材1Aが厚さ125μmのPETで
あるプリント媒体(以下、「フィルムベース」という)
とを例に挙げて説明する。紙ベース及びフィルムベース
共に、熱定着時に加熱されてから常温に冷却されるまで
の間において直線状態に保たれていればカールは発生し
ない。このことは、特に、フィルムベースの場合に顕著
である。
【0048】しかし、プリント装置本体100の内部に
おいて、このようにプリント媒体1を直線状態に長く保
とうとした場合には、装置全体の大型化及び処理時間の
長期化を招くことになり、好ましくないものである。そ
こで、デカールユニット80によって、発生しやすいカ
ールと逆方向にプリント媒体1を湾曲させて矯正するよ
うにしている。デカールユニット80のローラ対(金属
ローラとゴムローラ)81A、81Bは、図3中におい
て下方に凸状態とするようにプリント媒体1を矯正する
ものである。また、熱定着後のプリント媒体1が一旦冷
えてしまった場合には、このようなデカール効果は小さ
くなってしまうので、前述したように、ゴムローラ81
Bの表面温度を制御するようにしている。
【0049】このようなデカールユニット80において
は、フィルムベースの場合、ゴムローラ81Bを摂氏9
0度以上とすることによってデカール効果が上がり、好
ましくは摂氏100度以上とすると一層顕著なデカール
効果が認められた。しかしながら、ゴムローラ81Bの
温度が高過ぎる場合には、ラミネート層が再溶融してプ
リント媒体1の表面状態が乱れることになる。つまり、
デカールユニット80の制御温度は、熱定着器ユニット
(定着ユニット)70の制御温度よりも低い方が好まし
い。
【0050】ここで、紙ベースとフィルムベースを比較
した場合、前者よりも後者の方がデカール効果が大きく
現れる。それは、基材1A自体の配向性や熱収縮性に原
因がある。そこで、紙ベースの場合にはローラ対81
A、81Bのニップ量を大きくし、フィルムベースの場
合にはローラ対81A、81Bのニップ量を小さくす
る。具体的には、前者の場合は、ゴムローラ81Bの表
面に対する金属ローラ81Aの表面の進入量を3mmと
し、後者の場合は、進入量を1mmとすることにより、
良好な結果が得られた。ゴムローラ81Bの表面に対す
る金属ローラ81Aの表面の進入量はカム85の回動位
置に応じてスライダ84を上下動させることにより制御
することができる。
【0051】さらに、このようなデカール効果は、定着
ユニット70及びデカールユニット80における熱の付
与量とも関連する。そこで、本実施形態では、両ユニッ
トの制御温度の好ましい一例として、紙ベースの場合、
ユニット70における制御温度(熱定着温度)を摂氏1
60度、ユニット80における制御温度(デカール温
度)を摂氏110度とし、一方、フィルムベースの場合
は、ユニット70における制御温度(熱定着温度)を摂
氏150度、ユニット80における制御温度(デカール
温度)を摂氏80度としている。また、紙ベースの熱定
着温度を摂氏110度以上かつ摂氏210度以下とし、
またフィルムベースの熱定着温度を摂氏100度以上か
つ摂氏200度以下としても同様の結果が得られた。
【0052】さらに、紙ベースの熱定着温度は、摂氏1
70度±20度、より好ましくは摂氏170度±10度
の範囲に設定することが効果的である。また、フィルム
ベースの熱定着温度は、摂氏160度±20度、より好
ましくは摂氏160度±10度の範囲に設定することが
効果的である。このような温度の制御条件は、基材1A
やラテックス層1Dの種類などによっても異なる。紙ベ
ースの場合、定着温度を上げていくと、過剰な加熱によ
ってラミネート層が定着ローラ72に転写することがあ
る。その場合には、紙ベースの定着温度をフィルムベー
スよりも下げるとともに、該紙ベースのデカール効果を
上げるように、デカール温度、又はゴムローラ81Bの
表面に対する金属ローラ81Aの表面の進入量をフィル
ムベースの場合よりも大きくすることが効果的である。
また、両ユニット70、80におけるプリント媒体1の
通過速度に応じて、プリント媒体1に対する加熱量を制
御することも効果的である。
【0053】図6は本発明を適用したインクジェットプ
リント装置の他の実施例の構成を示す模式的側面図であ
る。次に、図6を用いて、特にインクジェットプリント
部の周囲温度を一定にする機構について説明する。以下
において特に説明しないところは図1及び図2の実施例
の場合と実質的に同じである。図6に示すインクジェッ
トプリント装置では、図1及び図2のインクジェットプ
リント装置に比べ、インクジェットプリント部20及び
プリント媒体収容部(カートリッジ)11と熱付与処理
部(定着ユニット70及びデカールユニット80)との
間に断熱部材が配されていない。
【0054】従って、図6のプリント装置においては、
熱付与処理部70、80で発生した熱は、周囲の空気を
暖め、そのままインクジェットプリント部及びプリント
媒体収容部11の周囲温度を上昇させる。そして、低温
環境下でのプリント装置稼働時には、この熱を利用して
インクジェットプリントユニット20内の温度を所定の
温度以上に保温できる構成となっている。これにより、
インクジェットプリントユニット20内の温度が所定の
温度より低くなった場合に引き起こされる前述の弊害を
回避することができる。
【0055】また、ファン62A及びファン62Bの配
置にも工夫がなされている。つまり、温度が装置内に均
等に行き渡るようにファン62Aにより装置内の空気を
送風循環させ、装置内の温度に不均一性が発生しないよ
うになっている。次にプリント装置内の温度が所定の温
度の上限以上に達するとファン62Bが動作し装置内の
暖かい空気を装置外へ排出し始め、装置内の温度を所定
の温度まで下げる。これによって、インクジェットプリ
ントユニット20内に配されるインクジェットプリント
ヘッド31の周囲温度が必要以上に高温に上昇しないよ
うに制御され、前述のインクジェットプリントヘッド3
1の周囲温度が高温になった場合に引き起こされる諸問
題を回避することができる。また、プリント装置内の温
度を下げる機構としては、ファンに代えて、ヒートパイ
プやペルチェ素子を利用した冷却機構など他の冷却手段
を用いてもよい。
【0056】以上のように図6の実施例によれば、イン
クジェットプリントヘッド31を用いてプリント媒体1
にプリントするインクジェットプリント部と、該インク
ジェットプリント部でプリントした後のプリント媒体に
熱付与処理(例えば、定着やデカールの処理)を行う熱
付与処理部70、80とを備え、更にインクジェットプ
リント部20における室温度を検出する温度検知手段1
02を有し、熱付与処理部で発生する熱を使ってインク
ジェットプリント装置各部の室温を所定の温度域に保温
し、また、室温度が所定の温度より高い場合はファン6
2Bによって装置外へ排気する構成を有しており、これ
によって、インクジェットプリント装置による画質出力
を安定的に補償することができる。
【0057】なお、以上の実施例では、プリントヘッド
をプリント媒体に対して相対移動させながらプリント
(記録)するシリアル記録方式のプリント装置(記録装
置)を例に挙げて説明したが、本発明は、プリント媒体
の全幅または一部をカバーする長さのラインタイプのプ
リントヘッドを用いて副走査のみでプリントするライン
記録方式のプリント装置に対しても同様に適用すること
ができ、同様の効果を達成し得るものである。
【0058】また、本発明は、1個のプリントヘッドを
用いるプリント装置(記録装置)、異なる色でプリント
する複数のプリントヘッドを用いるカラープリント装
置、あるいは同じ色彩で濃度の異なるインクでプリント
する複数のプリントヘッドを用いる階調プリント装置、
さらには、これらを組み合わせて画像記録(プリント)
を実行するためのプリント装置の場合にも、同様に適用
することができ、同様の効果を達成し得るものである。
【0059】なお、本発明は、インクジェットプリント
装置が、例えば、ピエゾ素子等の電気機械変換体等を用
いるプリントヘッドを使用するものである場合にも適用
できるが、中でも、熱エネルギーを利用してインクを吐
出する方式のプリントヘッドを使用するインクジェット
プリント装置(インクジェット記録装置)において優れ
た効果をもたらすものである。かかる方式によれば、プ
リント(記録)の高密度化、高精細化が達成できるから
である。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
(請求項1)によれば、インクジェットプリントヘッド
を用いてプリント媒体にプリントするインクジェットプ
リント部と、前記インクジェットプリント部におけるプ
リント後のプリント媒体に熱付与処理を行う熱付与処理
部と、を備えたインクジェットプリント装置において、
前記熱付与処理部で発生する熱を利用して、前記インク
ジェットプリント部の室温度を所定の温度範囲に制御す
る構成としたので、環境温度の高低に関わらず保温用ヒ
ータを設けることなくプリントヘッドの温度を所定値以
上に保温できることから、低温環境下でのインクの不吐
出や吐出方向の乱れを防止することができ、コストアッ
プを招くことなくプリントヘッドの安定したインク吐出
を維持でき、画像品位の低下を招くことなく安定したプ
リントを実現できるインクジェットプリント装置が提供
される。
【0061】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
構成に加えて、前記インクジェットプリント部における
室温度を温度検出手段で検出し、前記インクジェットプ
リント部における室温度が所定の温度より低いときには
前記熱付与処理部で発生する熱を取り込み、前記インク
ジェットプリント部における室温度が所定の温度より高
い場合には前記熱付与処理部で発生する熱を装置本体外
へ放出する構成としたので、一層効率よく上記効果を達
成することができる。
【0062】請求項3〜5の発明によれば、上記請求項
1の構成に加えて、前記インクジェットプリント部と前
記熱付与処理部との間に断熱部材を配する構成、前記イ
ンクジェットプリント部へ送給するプリント媒体を収容
するプリント媒体収容部を備え、前記プリント媒体収容
部と前記熱付与処理部との間に断熱部材を配する構成、
あるいは、前記プリント媒体収容部は前記プリント媒体
をロール状に巻回して収容するものであり、前記インク
ジェットプリント部と前記プリント媒体収容部との間に
前記プリント媒体の弛みを許容する空間が設けられ、該
空間と前記熱付与処理部との間に断熱部材が配されてい
る構成としたので、一層効率よく上記効果を達成するこ
とができる。
【0063】請求項6〜13の発明によれば、上記請求
項1の構成に加えて、前記プリント媒体の弛みは該プリ
ント媒体の自重を利用して行われる構成、前記プリント
媒体の弛みは前記プリント媒体収容部におけるプリント
媒体の巻回方向と逆方向の曲げを形成するような弛みで
ある構成、前記断熱部材の前記インクジェットプリント
部側に排インク吸収部材が配されている構成、前記プリ
ント媒体はインク通液性を備えた熱可塑性層を有する構
成、前記プリント媒体はインク保持性を備えた熱可塑性
層を有する構成、前記熱付与処理部は、プリント後のプ
リント媒体に熱を付与する第1熱付与部と該第1熱付与
部での熱付与により生じるプリント媒体のカールを除去
するための熱を付与する第2熱付与部とを有する構成、
前記第2熱付与部はプリント媒体の種類に応じて該プリ
ント媒体への加熱量を変化させる構成、あるいは、前記
インクジェットプリントヘッドは、電気熱変換体を備
え、該電気熱変換体により発生する熱エネルギーを用い
て吐出口からインクを吐出する構成としたので、一層効
率よく上記効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリント装置
の一実施例の構成を開閉扉が閉じられた状態で示す模式
的側面図である。
【図2】図1のインクジェットプリント装置で開閉扉が
開けられた状態を示す模式的側面図である。
【図3】図1中のインクジェットプリント装置の定着ユ
ニット及びデカールユニットの詳細を示す模式的部分側
面図である。
【図4】図1のインクジェットプリント装置で使用され
るプリント媒体の構成例を示す部分断面図である。
【図5】図3の定着ユニット及びデカールユニットでデ
カールユニットのケースが開けられた状態を示す模式的
部分側面図である。
【図6】本発明を適用したインクジェットプリント装置
の他の実施例の構成を示す模式的側面図である。
【符号の説明】 1 プリント媒体 1A 基材 1B インク吸収層 1C インク定着層 1D 熱可塑性層(ラテックス層) 1E ループ 10 プリント媒体供給機構 11 プリント媒体収容部(カートリッジ) 20 インクジェットプリントユニット 23 キャリッジユニット 24 ガイド軸 25 排インク貯留部材 31 インクジェットプリントヘッド 32 インクタンク 40 カッターユニット 50 緩衝手段 51 切換レバー 52 Dカットローラ 53 中間トレイ 54 搬送路 61 断熱部材 62 ファン 70 熱付与処理部(定着ユニット) 71 加圧ローラ 72 定着ローラ 80 熱付与処理部(デカールユニット) 81A 金属ローラ 81B ゴムローラ 82 加熱ローラ 82A ヒータ 100 プリント装置本体 101 開閉扉 102 温度検出手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットプリントヘッドを用い
    てプリント媒体にプリントするインクジェットプリント
    部と、前記インクジェットプリント部におけるプリント
    後のプリント媒体に熱付与処理を行う熱付与処理部と、
    を備えたインクジェットプリント装置において、 前記熱付与処理部で発生する熱を利用して、前記インク
    ジェットプリント部の室温度を所定の温度範囲に制御す
    ることを特徴とするインクジェットプリント装置。
  2. 【請求項2】 前記インクジェットプリント部におけ
    る室温度を温度検出手段で検出し、前記インクジェット
    プリント部における室温度が所定の温度より低いときに
    は前記熱付与処理部で発生する熱を取り込み、前記イン
    クジェットプリント部における室温度が所定の温度より
    高い場合には前記熱付与処理部で発生する熱を装置本体
    外へ放出することを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェットプリント装置。
  3. 【請求項3】 前記インクジェットプリント部と前記
    熱付与処理部との間に断熱部材を配することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のインクジェットプリント装
    置。
  4. 【請求項4】 前記インクジェットプリント部へ送給
    するプリント媒体を収容するプリント媒体収容部を備
    え、前記プリント媒体収容部と前記熱付与処理部との間
    に断熱部材を配することを特徴とする請求項3に記載の
    インクジェットプリント装置。
  5. 【請求項5】 前記プリント媒体収容部は前記プリン
    ト媒体をロール状に巻回して収容するものであり、前記
    インクジェットプリント部と前記プリント媒体収容部と
    の間に前記プリント媒体の弛みを許容する空間が設けら
    れ、該空間と前記熱付与処理部との間に断熱部材が配さ
    れていることを特徴とする請求項3又は4に記載のイン
    クジェットプリント装置。
  6. 【請求項6】 前記プリント媒体の弛みは該プリント
    媒体の自重を利用して行われることを特徴とする請求項
    5に記載のインクジェットプリント装置。
  7. 【請求項7】 前記プリント媒体の弛みは前記プリン
    ト媒体収容部におけるプリント媒体の巻回方向と逆方向
    の曲げを形成するような弛みであることを特徴とする請
    求項5又は6に記載のインクジェットプリント装置。
  8. 【請求項8】 前記断熱部材の前記インクジェットプ
    リント部側に排インク吸収部材が配されていることを特
    徴とする請求項3〜7のいずれかに記載のインクジェッ
    トプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記プリント媒体はインク通液性を備
    えた熱可塑性層を有することを特徴とする請求項1〜8
    のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  10. 【請求項10】 前記プリント媒体はインク保持性を
    備えた熱可塑性層を有することを特徴とする請求項1〜
    8のいずれかに記載のインクジェットプリント装置。
  11. 【請求項11】 前記熱付与処理部は、プリント後の
    プリント媒体に熱を付与する第1熱付与部と該第1熱付
    与部での熱付与により生じるプリント媒体のカールを除
    去するための熱を付与する第2熱付与部とを有すること
    を特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のインク
    ジェットプリント装置。
  12. 【請求項12】 前記第2熱付与部はプリント媒体の
    種類に応じて該プリント媒体への加熱量を変化させるこ
    とを特徴とする請求項11に記載のインクジェットプリ
    ント装置。
  13. 【請求項13】 前記インクジェットプリントヘッド
    は、電気熱変換体を備え、該電気熱変換体により発生す
    る熱エネルギーを用いて吐出口からインクを吐出するこ
    とを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のイン
    クジェットプリント装置。
JP2000115103A 2000-04-17 2000-04-17 インクジェットプリント装置 Pending JP2001293852A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000115103A JP2001293852A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 インクジェットプリント装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000115103A JP2001293852A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 インクジェットプリント装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001293852A true JP2001293852A (ja) 2001-10-23

Family

ID=18626807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000115103A Pending JP2001293852A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 インクジェットプリント装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001293852A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004243655A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Hitachi Ltd インクジェット記録装置および現金取り扱い装置
US7601219B2 (en) 2004-10-21 2009-10-13 Seiko Epson Corporation Apparatus for ejecting liquid droplet, work to be applied thereto, method of manufacturing electro-optic device, electro-optic device, and electronic equipment
US9156253B2 (en) 2013-03-28 2015-10-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet printer, liquid ejection device, and printing method
JP2021041597A (ja) * 2019-09-10 2021-03-18 キヤノン株式会社 記録装置及びその制御方法
JP7447590B2 (ja) 2020-03-18 2024-03-12 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004243655A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Hitachi Ltd インクジェット記録装置および現金取り扱い装置
US7601219B2 (en) 2004-10-21 2009-10-13 Seiko Epson Corporation Apparatus for ejecting liquid droplet, work to be applied thereto, method of manufacturing electro-optic device, electro-optic device, and electronic equipment
US8033240B2 (en) 2004-10-21 2011-10-11 Seiko Epson Corporation Apparatus for ejecting liquid droplet, work to be applied thereto, method of manufacturing electro-optic device, electro-optic device, and electronic equipment
US9156253B2 (en) 2013-03-28 2015-10-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Inkjet printer, liquid ejection device, and printing method
JP2021041597A (ja) * 2019-09-10 2021-03-18 キヤノン株式会社 記録装置及びその制御方法
JP7394561B2 (ja) 2019-09-10 2023-12-08 キヤノン株式会社 記録装置及びその制御方法
JP7447590B2 (ja) 2020-03-18 2024-03-12 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10291306A (ja) インクジェットプリント装置
US8149255B2 (en) Image forming apparatus and modification sheet cartridge using the same
US7364249B2 (en) Ink jet recording apparatus and ink jet recording method
JP3564075B2 (ja) 画像形成装置
JP2003311941A (ja) インクジェット記録装置
JP2001293852A (ja) インクジェットプリント装置
JPH10230589A (ja) インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JP2011011488A (ja) 画像形成システム
JP4505921B2 (ja) インクジェットプリンタおよびこれに用いる記録媒体
JP2005246908A (ja) 画像形成装置
JP3351918B2 (ja) プリント媒体供給装置およびラベルプリンタ
JP2002067295A (ja) インクジェット記録装置
US6779883B1 (en) Overcoating device and ink jet recording apparatus with the overcoating device
KR101047066B1 (ko) 인쇄용지의 디컬 장치가 구비된 포토 프린터
JP3767744B2 (ja) 画像形成装置
JP2005271453A (ja) プリンタ
JPH04338575A (ja) インクジェット記録装置
JP2008080647A (ja) プリンタ及びリボンカセット
JP4492159B2 (ja) 画像形成装置
JP2007038554A (ja) 画像形成装置
JP2004090508A (ja) ラミネート装置
JP4385881B2 (ja) 画像形成装置
JP2002254517A (ja) 画像形成装置
JP2004255688A (ja) 画像形成装置
JP2023082826A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法および画像形成装置の制御プログラム