JP2012166446A - プリント装置 - Google Patents

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Junichi Yoshikawa
淳一 吉川
Yuji Shikame
鹿目  祐治
Takatsugu Horiba
崇嗣 堀場
Hikaru Watanabe
光 渡邊
Yoshiaki Suzuki
義章 鈴木
Somei Tokizawa
聡明 時沢
Yoshito Kurasawa
歓土 倉澤
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Abstract

【課題】 加湿手段を有するインクジェット方式のプリント装置において、低温の環境下で装置を起動してもプリント部に結露が生じることを抑制する。
【解決手段】 プリント部に供給される加湿された気体を生成する生成部と、プリント部でプリントされたシートを加熱して乾燥させる乾燥部とを有するプリント装置であって、生成部で発生する熱の一部をプリント部に導入するための導入手段を有する。
【選択図】 図5

Description

本発明はインクジェット方式のプリント装置に関する。
インクジェットプリント装置で用いられるノズル列の中で使用頻度の低いノズルは、ノズル内のインクの揮発成分が蒸発してインク粘度が上昇していく。インク粘度の上昇が進むとそのノズルが吐出不能になる畏れがある。
特許文献1には、プリント動作中にプリントヘッドのインク乾燥を抑えるために、プリントヘッドとシートの間の隙間に向けて加湿気体を供給する構成を備えたプリント装置が開示されている。
特開2006−44021号公報
プリント装置を起動して間もない時間は、装置内部の各部材が完全に温まっていない。その状態でプリントヘッドの近傍に加湿気体を導入すると、冷えた部材によって加湿気体が結露する場合がある。これは、プリント装置が設置される環境が低温の場合に顕著である。もしプリントヘッドで結露が生じると、垂れた水滴がプリントヘッドのノズルに回り込んでインクの吐出不良を引き起こす可能性がある。また、垂れた水滴がシート上に滴下して、インクの滲みでプリント品位を低下させる可能性がある。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、加湿手段を有するインクジェット方式のプリント装置において、低温の環境下で装置を起動してもプリント部に結露が生じることを抑制することができる手法の提供である。
本発明のプリント装置は、搬送されるシートにインクを付与するインクジェット方式のプリントヘッドを含むプリント部と、前記プリント部に供給される加湿された気体を生成する生成部と、前記プリント部でプリントされたシートを加熱して乾燥させる乾燥部と、前記生成部で発生する熱の一部を前記プリント部に導入するための第1導入手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、装置内で発生する熱の一部によりプリント動作に先立ってプリント部を昇温させることができるので、プリントの際に加湿された気体を供給しても結露の発生を抑制することができる。
プリント装置の内部構成を示す概略図 制御部のブロック図 乾燥部の内部構成を示す構成図 生成部の内部構成を示す構成図 プリント部における熱の導入を示す図 暖機動作を含む全体のシーケンスを示すフローチャート 生成部の初期動作についてのフローチャート 乾燥部の初期動作についてのフローチャート
以下、インクジェット方式を用いたプリント装置の実施形態を説明する。本例のプリント装置は、長尺で連続したシート(搬送方向において繰り返しのプリント単位(1ページあるいは単位画像という)の長さよりも長い連続したシート)を使用し、片面プリントおよび両面プリントの両方に対応した高速ラインプリンタである。
例えば、プリントラボ等における大量の枚数のプリントの分野に適している。なお、本明細書では、1つのプリント単位(1ページ)の領域内に複数の小さな画像や文字や空白が混在していたとしても、当該領域内に含まれるものをまとめて1つの単位画像という。つまり、単位画像とは、連続したシートに複数のページを順次プリントする場合の1つのプリント単位(1ページ)を意味する。なお、単位画像といわずに単に画像という場合もある。プリントする画像サイズに応じて単位画像の長さは異なる。例えばL版サイズの写真ではシート搬送方向の長さは135mm、A4サイズではシート搬送方向の長さは297mmとなる。
本発明はプリンタ、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置、各種デバイスの製造装置など、インクを用いて乾燥が必要なプリント装置に広く適用可能である。また、本発明は感光材料が付与されたシートにレーザ等で潜像を描画して液体現像方式でプリントを行なうプリント装置にも適用可能である。また、本発明はプリント処理に限らず連続したシートに乾燥が必要な種々の処理(記録、加工、塗布、照射、読取、検査など)を行なうシート処理装置にも適用可能である。
図1はプリント装置の内部構成を示す断面の概略図である。本実施形態のプリント装置は、ロール状に巻かれたシートを用いて、シートの第1面と第1面の背面側の第2面に両面プリントすることが可能となっている。プリント装置内部には、大きくは、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、プリント部4、検査部5、カッタ部6、情報プリント部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12、生成部20、制御部13の各ユニットを備える。シートは、図中の実線で示したシート搬送経路に沿ってローラ対やベルトからなる搬送機構で搬送され、各ユニットで処理がなされる。なお、シート搬送経路の任意の位置において、シート供給部1に近い側を「上流」、その逆側を「下流」という。
シート供給部1は、ロール状に巻かれた連続シートを保持して供給するためのユニットである。シート供給部1は、2つのロールR1、R2を収納することが可能であり、択一的にシートを引き出して供給する構成となっている。なお、収納可能なロールは2つであることに限定はされず、1つ、あるいは3つ以上を収納するものであってもよい。また、連続したシートであれば、ロール状に巻かれたものに限らない。例えば、単位長さごとのミシン目が付与された連続したシートがミシン目ごとに折り返されて積層され、シート供給部1に収納されるものでもよい。
デカール部2は、シート供給部1から供給されたシートのカール(反り)を軽減させるユニットである。デカール部2では、1つの駆動ローラに対して2つのピンチローラを用いて、カールの逆向きの反りを与えるようにシートを湾曲させて通過させることでデカール力を作用させてカールを軽減させる。
斜行矯正部3は、デカール部2を通過したシートの斜行(本来の進行方向に対する傾き)を矯正するユニットである。基準となる側のシート端部をガイド部材に押し付けることにより、シートの斜行が矯正される。
プリント部4は、搬送されるシートに対して上方からプリントヘッド14によりシート上にプリント処理を行なって画像を形成するユニットである。つまり、プリント部4はシートに所定の処理を行なう処理部である。プリント部4は、シートを搬送する複数の搬送ローラも備えている。プリントヘッド14は、使用が想定されるシートの最大幅をカバーする範囲でインクジェット方式のノズル列が形成されたライン型プリントヘッドを有する。プリントヘッド14は、複数のプリントヘッドが搬送方向に沿って平行に並べられている。本例ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、G(グレー)、K(ブラック)の5色に対応した5つのプリントヘッドを有する。なお、色数およびプリントヘッドの数は5つには限定はされない。インクジェット方式は、発熱素子を用いた方式、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式等を採用することができる。各色のインクは、インクタンクからそれぞれインクチューブを介してプリントヘッド14に供給される。プリント部4にはさらに、プリント部4内の温度を検出して後述するプリント部4付近の温度制御を実行するための温度センサ331が設けられる。
検査部5は、プリント部4でシートにプリントされた検査パターンや画像をスキャナによって光学的に読み取って、プリントヘッドのノズルの状態、シート搬送状態、画像位置等を検査して画像が正しくプリントされたかを判定するためのユニットである。スキャナはCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサを有する。
カッタ部6は、プリント後のシートを所定長さに切断する機械的なカッタを備えたユニットである。カッタ部6は、シートを次工程に送り出すための複数の搬送ローラも備えている。
情報プリント部7は、切断されたシートの非プリント領域にプリントのシリアル番号や日付などのプリント情報(固有の情報)を記録するユニットである。記録はインクジェット方式、熱転写方式などで文字やコードをプリントすることで行なわれる。情報プリント部7の上流側且つカッタ部6の下流側には、切断されたシートの先端エッジを検知するセンサ23が設けられている。つまり、センサ23はカッタ部6と情報プリント部7による記録位置との間でシートの端部を検知する、センサ23の検知タイミングに基づいて情報プリント部7で情報記録するタイミングが制御される。
乾燥部8は、プリント部4でプリントされたシートを加熱して、付与されたインクを短時間に乾燥させるためのユニットである。乾燥部8は、シートを次工程に送り出すための搬送ベルトおよび搬送ローラも備えている。乾燥部8の詳細については後述する。
以上のシート供給部1から乾燥部8までのシート搬送経路を第1経路と称する。第1経路はプリント部4から乾燥部8までの間にUターンする形状を有し、カッタ部6はUターンの形状の途中に位置している。
反転部9は両面プリントを行う際に表面プリントが終了した連続シートを一時的に巻き取って表裏反転させるためのユニットである。反転部9は、乾燥部8を通過したシートを再びプリント部4に供給するための、乾燥部8からデカール部2を経てプリント部4に到る経路(ループパス)(第2経路と称する)の途中に設けられている。反転部9はシートを巻き取るための回転する巻取回転体(ドラム)を備えている。表面のプリントが済んで切断されていない連続シートは巻取回転体に一時的に巻き取られる。巻き取りが終わったら、巻取回転体が逆回転して巻き取り済みシートは巻き取りのときとは逆順に送り出されてデカール部2に供給され、プリント部4に送られる。このシートは表裏反転しているのでプリント部4で裏面にプリントを行うことができる。両面プリントのより具体的な動作については後述する。
排出搬送部10は、カッタ部6で切断され乾燥部8で乾燥させられたシートを搬送して、ソータ部11までシートを受け渡すためのユニットである。排出搬送部10は、反転部9が設けられた第2経路とは異なる経路(第3経路と称する)に設けられている。第1経路を搬送されてきたシートを第2経路と第3経路のいずれか一方に選択的に導くために、経路の分岐位置には可動フラッパを有する経路切替機構が設けられている。
ソータ部11と排出部12は、シート供給部1の側部で且つ第3経路の末端に設けられている。ソータ部11は必要に応じてプリント済みシートをグループ毎に仕分けるためのユニットである。仕分けられたシートは、複数のトレイからなる排出部12に排出される。このように、第3経路はシート供給部1の下方を通過して、シート供給部1を挟んでプリント部4や乾燥部8とは逆側にシートを排出するレイアウトとなっている。
以上のように、シート供給部1から乾燥部8までが第1経路に順に設けられている。乾燥部8の先は第2経路と第3経路に分岐され、第2経路は途中に反転部9が設けられ反転部9の先は第1経路に合流する。第3経路の末端には排出部12が設けられている。
生成部20は、周囲雰囲気よりも加湿された気体(加湿気体)を生成してプリント部4に供給するためのユニットである。プリント部4においてプリントヘッドのノズルが露出する空間に加湿気体を供給することで、プリント中のノズルの乾燥が抑制される。生成部20の詳細については後述する。
生成部20とプリント部4は第1ダクト21で接続されている。第1ダクト21を通して、生成部20からプリント部4に対して加湿気体が供給される。さらに、生成部20で発生した高温の気体の一部を、第1ダクト21を通してプリント部4に導入することが可能な構成となっている。生成部20または第1ダクト21には、熱の流れを遮断するための第1遮断手段が設けられている。第1遮断手段はダクトの開閉弁や送風ファンなどからなる。
また、乾燥部8とプリント部4は第2ダクト22で接続されている、第2ダクトを通して、乾燥部8からプリント部4に対して乾燥部8で発生した熱の一部を導入することが可能な構成となっている。乾燥部8または第2ダクト22には、熱の流れを遮断するための第2遮断手段が設けられている。第2遮断手段はダクトの開閉弁や送風ファンなどからなる。
制御部13は、プリント装置全体の各部の制御を司るユニットである。制御部13は、CPU、記憶装置、各種制御部を備えたコントローラ、外部インターフェース、およびユーザーが入出力を行なう操作部15を有する。プリント装置の動作は、コントローラまたはコントローラに外部インターフェースを介して接続されるホストコンピュータ等のホスト装置16からの指令に基づいて制御される。
図2は制御部13の概念を示すブロック図である。制御部13に含まれるコントローラ(破線で囲んだ範囲)は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、画像処理部207、エンジン制御部208、個別ユニット制御部209から構成される。CPU201(中央演算処理部)はプリント装置の各ユニットの動作を統合的に制御する。ROM202はCPU201が実行するためのプログラムやプリント装置の各種動作に必要な固定データを格納する。RAM203はCPU201のワークエリアとして用いられたり、種々の受信データの一時格納領域として用いられたり、各種設定データを記憶させたりする。HDD204(ハードディスク)はCPU201が実行するためのプログラム、プリントデータ、プリント装置の各種動作に必要な設定情報を記憶読出することが可能である。操作部15はユーザーとの入出力インターフェースであり、ハードキーやタッチパネルの入力部、および情報を提示するディスプレイや音声発生器などの出力部を含む。
高速なデータ処理が要求されるユニットについては専用の処理部が設けられている。画像処理部207は、プリント装置で扱うプリントデータの画像処理を行う。入力された画像データの色空間(たとえばYCbCr)を、標準的なRGB色空間(たとえばsRGB)に変換する。また、画像データに対し解像度変換、画像解析、画像補正等、様々な画像処理が必要に応じて施される。これらの画像処理によって得られたプリントデータは、RAM203またはHDD204に格納される。エンジン制御部208は、CPU201等から受信した制御コマンドに基づいてプリントデータに応じてプリント部4のプリントヘッド14の駆動制御を行なう。エンジン制御部208は更にプリント装置内の各部の搬送機構の制御も行なう。個別ユニット制御部209は、シート供給部1、デカール部2、斜行矯正部3、検査部5、カッタ部6、情報プリント部7、乾燥部8、反転部9、排出搬送部10、ソータ部11、排出部12、加湿部20の各ユニットを個別に制御するためのサブコントローラである。CPU201による指令に基づいて個別ユニット制御部209によりそれぞれのユニットの動作が制御される。外部インターフェース205は、コントローラをホスト装置16に接続するためのインターフェース(I/F)であり、ローカルI/FまたはネットワークI/Fである。以上の構成要素はシステムバス210によって接続されている。
ホスト装置16は、プリント装置にプリントを行わせるための画像データの供給源となる装置である。ホスト装置16は、汎用または専用のコンピュータであってもよいし、画像リーダ部を有する画像キャプチャ、デジタルカメラ、フォトストレージ等の専用の画像機器であってもよい。ホスト装置16がコンピュータの場合は、コンピュータに含まれる記憶装置にOS、画像データを生成するアプリケーションソフトウェア、プリント装置用のプリンタドライバがインストールされる。なお、以上の処理の全てをソフトウェアで実現することは必須ではなく、一部または全部をハードウェアによって実現するようにしてもよい。
次に、プリント時の基本動作について説明する。プリントは、片面プリントモードと両面プリントモードとでは動作が異なるので、それぞれについて説明する。
片面プリントモードでは、シート供給部1から供給され、デカール部2、斜行矯正部3でそれぞれ処理されたシートは、プリント部4において表面(第1面)のプリントがなされる。長尺の連続シートに対して、搬送方向における所定の単位長さの画像(単位画像)を順次プリントして複数の画像を並べて形成していく。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において単位画像ごとに切断される。切断されたカットシートは、必要に応じて情報プリント部7でシートの裏面にプリント情報が記録される。そして、カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され乾燥が行なわれる。その後、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。一方、最後の単位画像の切断でプリント部4の側に残されたシートはシート供給部1に送り戻されて、シートがロールR1またはR2に巻き取られる。
このように、片面プリントにおいては、シートは第1経路と第3経路を通過して処理され、第2経路は通過しない。以上をまとめると、片面プリントモードにおいては制御部13の制御により、以下(1)〜(6)のシーケンスが実行される。
(1)シート供給部1からシートを送り出してプリント部4に供給する;
(2)供給されたシートの第1面にプリント部4で単位画像のプリントを繰り返す;
(3)第1面にプリントした単位画像ごとにカッタ部6でシートの切断を繰り返す;
(4)単位画像ごとに切断されたシートを1枚ずつ乾燥部8を通過させ、乾燥を促進させる;
(5)1枚ずつ乾燥部8を通過したシートを、第3経路を通して排出部12に排出する;(6)最後の単位画像を切断してプリント部4の側に残されたシートをシート供給部1に送り戻す。
両面プリントモードでは、表(おもて)面(第1面)プリントシーケンスに次いで裏面(第2面)プリントシーケンスを実行する。最初の表面プリントシーケンスでは、シート供給部1から検査部5までの各ユニットでの動作は上述の片面プリントの動作と同じである。カッタ部6では切断動作は行わずに、連続シートのまま乾燥部8に搬送される。乾燥部8での表面のインク乾燥の後、排出搬送部10の側の経路(第3経路)ではなく、反転部9の側の経路(第2経路)にシートが導かれる。第2経路においてシートは、順方向(図面では反時計回り方向)に回転する反転部9の巻取回転体に巻き取られていく。プリント部4において、予定された表面のプリントが全て終了すると、カッタ部6にて連続シートのプリント領域の後端が切断される。切断位置を基準に、搬送方向下流側(プリントされた側)の連続シートは乾燥部8を経て反転部9でシート後端(切断位置)まで全て巻き取られる。一方、この巻取りと同時に、切断位置よりも搬送方向上流側(プリント部4の側)に残された連続シートは、シート先端(切断位置)がデカール部2に残らないように、シート供給部1に巻き戻されて、シートがロールR1またはR2に巻き取られる。この巻き戻しによって、以下の裏面プリントシーケンスで再び供給されるシートとの衝突が避けられる。
上述の表面プリントシーケンスの後に、裏面プリントシーケンスに切り替わる。反転部9の巻取回転体が巻き取り時とは逆方向(図面では時計回り方向)に回転する。巻き取られたシートの端部(巻き取り時のシート後端は、送り出し時にはシート先端になる)は、図の破線の経路に沿ってデカール部2に送り込まれる。デカール部2では巻取回転体で付与されたカールの矯正がなされる。つまり、デカール部2は第1経路においてシート供給部1とプリント部4の間、ならびに第2経路において反転部9とプリント部4の間に設けられて、いずれの経路においてもデカールの働きをする共通のユニットとなっている。シートの表裏が反転したシートは、斜行矯正部3を経て、プリント部4に送られて、シートの裏面にプリントが行なわれる。プリントされたシートは検査部5を経て、カッタ部6において予め設定されている所定の単位長さ毎に切断される。カットシートは両面にプリントされているので、情報プリント部7での記録はなされない。カットシートは1枚ずつ乾燥部8に搬送され、排出搬送部10を経由して、ソータ部11の排出部12に順次排出され積載されていく。
このように、両面プリントにおいてはシートは第1経路、第2経路、第1経路、第3経路の順に通過して処理される。以上をまとめると、両面プリントモードにおいては制御部13の制御により、以下(1)〜(11)のシーケンスが実行される。
(1)シート供給部1からシートを送り出してプリント部4に供給する;
(2)供給されたシートの第1面にプリント部4で単位画像のプリントを繰り返す;
(3)第1面にプリントされたシートを、乾燥部8を通過させ、乾燥を促進させる;
(4)乾燥部8を通過したシートを第2経路に導いて、反転部9が有する巻取回転体に巻き取っていく;
(5)第1面への繰返しのプリントが済んだら最後にプリントした単位画像の後ろでカッタ部6でシートを切断する;
(6)切断したシートの端部が乾燥部8を通過して巻取回転体に達するまで巻取回転体に巻き取る。これと共に、切断してプリント部4の側に残されたシートをシート供給部1に送り戻す;
(7)巻取りが済んだら巻取回転体を逆回転させて、第2経路から再びプリント部4にシートを供給する;
(8)第2経路から供給されるシートの第2面にプリント部4で単位画像のプリントを繰り返す;
(9)第2面にプリントした単位画像ごとにカッタ部6でシートの切断を繰り返す;
(10)単位画像ごとに切断されたシートを1枚ずつ、乾燥部8を通過させ、乾燥を促進させる;
(11)1枚ずつ乾燥部8を通過したシートを、第3経路を通して排出部12に排出する。
図3は乾燥部8の内部の構成図である。シートは複数の搬送ベルト31とローラ32の間に挟持されながら移動する。複数の搬送ベルト31にはモータ35の回転駆動力が伝達される。モータ35の回転状態はロータリエンコーダ36によって検出され、モータ35がフィードバック制御される。インクが付与され乾燥させるべきプリント面は下方向(床方向)を向いている。ヒータ34(発熱手段)で加熱された気体(空気)はファン33で図中Z方向に循環して、通過するシートに対して少なくとも下面側から熱風を付与してインク付与面を乾燥させる。急速乾燥でシートは反りを生じやすいが、乾燥中にシートは搬送ベルト31とローラ32の間に挟まれているので、反りが抑制される。乾燥部8の内部にはユニット内部の温度を検知する温度センサ330が設けられている(図1参照)。なお、乾燥部8での乾燥方式はヒータで生成した熱気を付与する方式に限らず、電磁波(紫外線や赤外線など)をシート表面に照射して加熱する方式であってもよい。図4は生成部20の内部の構成図である。生成部20は、第1加湿室20aと、第2加湿室20bとが直列に接続され、第1加湿室20aと第2加湿室20bとは一つの筐体に収められ一体化されている。つまり、第1加湿室20aと第2加湿室20bは単一の筐体内部で壁によって仕切られて隣接して設けられている。第1加湿室20aには、導入口323、ヒータ324a(発熱手段)、加湿フィルタ326a、ファン322a、噴出口が設けられている。第1加湿室20aにはさらに、第1加湿室20a内の温度を検出してヒータ324aの発熱量を制御するための温度センサ328a、第1加湿室20a内の気体湿度Hmを測定する温湿度センサ329aが設けられている。第2加湿室20bには、第1加湿室20aの噴出口に接続された導入口、ヒータ324b(発熱手段)、加湿フィルタ326b、ファン322b、噴出口327が設けられている。第2加湿室20bにはさらに、第2加湿室20b内の温度を検出してヒータ324bの発熱量を制御するための温度センサ328b、第2加湿室20b内の気体湿度Hmを測定する温湿度センサ329bが設けられている。第1加湿室20aおよび第2加湿室20bの底部には、加湿用の加湿水325が蓄積されている。加湿水325は不図示のタンクから供給される。第1加湿室20aと第2加湿室20bは底部で接続されており、底部に溜まった加湿水325は第1加湿室20aと第2加湿室20bで共有される。加湿水325が蓄積された状態で、第1加湿室20aと第2加湿室20bとの間には部屋を仕切るための壁があるが、加湿水325の水面下には壁がなく、加湿水325は第1加湿室20aと第2加湿室20bで共用される。
加湿フィルタ326a、326bはともに、高い吸水性を有し且つ気体が通過する材料からなる中空円筒形状(ローラ形状)の回転体である。加湿フィルタ326a、326b下部は加湿水325に浸漬され、回転することで吸水して全体が濡れた状態となる。加湿フィルタに昇温した気体を吹き付けると、気体は1つの加湿フィルタを外側から内側に通過し次いで内側から外側に通過し、計2回通過して加湿される。加湿フィルタ326a、326bでそれぞれ2回ずつ通過するので計4回通過する。加湿フィルタ326a、326bはともに同一方向に回転する。回転方向は、図4における反時計周り、すなわち加湿フィルタの中空円筒を左右に二分してみたとき、加湿室への導入口(ヒータ)により近い側(右側)が加湿水325の水面から上に登り出て、且つより遠い側(左側)が水面下に沈むような回転方向である。水面から出た直後の方がフィルタの水分保持量が多く、回転とともに徐々に減少していく。したがって、より水分保持量が多い状態(右側にある状態)のフィルタに対して、ヒータにより昇温された直後のより高温の気体が通過するので、加湿効率が高くなる。第1加湿室20a、第2加湿室20bともに高効率で加湿されるので全体として極めて高い加湿効率が得られる。
生成部20で生成された加湿気体は、第1ダクト21を通してプリント部4に供給される。生成部20は、積極的に加湿した加湿気体を供給する第1モードの他に、積極的には加湿せずに高温の空気(より湿度の低い加湿気体)を供給する第2モードを有し、いずれかのモードを選択して稼働することが可能である。第1モードでは、加湿フィルタ326a、326bを回転させながらファン322a、322bによって送風する。一方、第2モードでは、加湿フィルタ326a、326bを回転させずに静止させた状態でファン322a、322bによって送風する。いずれもモードでもヒータ234a、324bはオンにする。第1モードでは第2モードに比べて、より湿度の高い気体が第1ダクトから排出される。
第1モードにおいて、第1ダクト21の排出口から排出された加湿気体はプリント部4のシート搬送機構に吹き付けられる。吹き付けられた気体の一部は、複数のプリントヘッド14のノズルが露出する空間に上流から下流に向けて流れる。これにより、プリント動作中にプリントヘッドの使用頻度が低いノズルが保湿され、インク乾燥によってノズルが目詰まりや吐出不良を引き起こすことが抑制される。
図5はプリント部における熱の導入を説明するための図である。上述したように、生成部20のヒータ(発熱手段)で発生した熱の一部は、第1ダクト21(第1導入手段)を通してプリント部4に導入される。また、乾燥部8のヒータ(発熱手段)で発生した熱の一部は、第2ダクト22(第2導入手段)を通してプリント部4に導入される。プリント部において、第1ダクト21の排気口はプリントヘッド14よりも上流に設けられており、上流から下流に向けて熱が導入される。一方、第2ダクト22の排気口はプリントヘッドよりも下流に設けられており、下流から上流に向けて熱が導入される。プリント部4には、下部に設けられたベース340の複数個所、少なくとも上流側と下流側に、ユニット内の温度を検知する温度センサ331が設けられている。これら温度センサ331の検知出力から、プリントヘッド14のノズル近傍の温度に関する情報を取得することができる。
上述の第1導入手段、第2導入手段はダクトを介して高温の気体をプリント部4に導入する形態に限らない。たとえば、熱伝達媒体を用いて熱を伝達するヒートパイプあるいは熱伝導率の高い金属等の部材により、生成部20とプリント部4の間、乾燥部8とプリント部の間を接続し、プリント部4に熱を導入する形態であってもよい。
第1ダクト21の排出口から排出された高温の気体は、矢印334で示す方向からプリント部4のシート搬送機構に吹き付けられる。吹き付けられた気体の一部は、プリントヘッドのノズルが露出する空間に上流から下流に向けて流れる。一方、第2ダクト22の排出口から排出された高温の気体は、矢印335で示す方向からプリント部4のシート搬送機構に吹き付けられる。吹き付けられた気体の一部は、プリントヘッドのノズルが露出する空間に下流から上流に向けて流れる。上流と下流からそれぞれ供給された気体は、複数のプリントヘッド14や搬送ローラを含むプリント部4の全体を暖めるように対流して、矢印338および矢印339で示すように上方向に逃げる。プリント部4の上方に複数のプリントヘッド14の全体を覆うカバーが設けられており、供給された高温の気体はカバーで覆われた内部を対流して、プリント部4を全体的に昇温させる。こうして、上流と下流の両方から高温の気体を導入することで、短時間に効率よくプリント部4全体を昇温させることができる。プリント装置が設置される環境が低温であっても、プリントヘッドを保湿する加湿気体を導入する前に予めプリント部4を昇温させておけば、加湿気体がプリントヘッドや搬送ローラなどで結露することが抑制される。
次に、以上の構成のプリント装置において、電源を投入してからプリントを実行するまでのシーケンスについて説明する。図6は暖気動作を含む全体のシーケンスを示すフローチャートである。これらの動作は13のコントロールによって実行される。
ステップS11では、シャットダウンもしくはスリープ状態にあるプリント装置の電源がONにされる。使用者が電源スイッチをONにするのを受け付ける、もしくは予めタイマで設定された時刻に自動的に電源ONとなる。ステップS12では、生成部20および乾燥部8の両方もしくはいずれか一方からプリント部4に向けて熱を供給してプリント部の暖気を行う。ステップS13では、プリント部4が結露を生じさせない所定の設定温度に達するまでループを繰り返して待つ。ステップS14では、生成部および乾燥部がともに予め設定された温度に達するまでループを繰り返して待つ。
ステップS14の判断がYESになったら、ループを抜ける。これがプリント可能状態であり、指令に基づいていつでもプリント動作を開始することができる。ステップS15では、プリント開始に先立って、生成部がプリント部に加湿気体の供給を開始する。プリント部が所定の加湿状態になったら、ステップS16ではシートにプリントを開始する。上述したシーケンスに従ってシートの両面もしくは片面にプリントを行って、シーケンスを終了する。
図7は、図6の一部シーケンスと並行して実行される生成部の初期動作についてのフローチャートである。ステップS21では、プリント装置が電源ONとされると同時に、生成部20が有するヒータ324a、324bをONにして、ヒータを昇温させる。このとき第1ダクトからプリント部に熱が導入されないように、第1遮断手段は遮断した状態としておく。これにより、生成部の内部は閉じた空間となって急速に昇温する。ステップS22では、生成部の内部が予め設定された第1の設定温度に達するまで待つ。ステップS22の判断がYESとなったら、ステップS23に移行する。ステップS23では、第1遮断手段の遮断を解除して第1ダクトからプリント部に熱を導入する。ここまでの、ステップS21〜ステップS23は、図6におけるステップS12〜ステップS13と並行して行われる。ステップS22の判断は、生成部の温度センサ328a、328b、温湿度センサ329a、329bの少なくとも1つの検知出力に基づいて行う。これに限らず、第1の設定温度に達するであろう時間を見込んで設定された時間を待つようにしてもよい。
ステップS24では、生成部が予め設定された第2の設定温度に達するまで待つ。第2の設定温度は第1の設定温度よりも高い温度である。この第2の設定温度は図6のステップS14における設定温度のことである。ステップS24の判断がYESになったら、生成部の暖気が完了なので、生成部の暖気動作を終了してこの状態を維持する。ステップS24の判断は、生成部の温湿度センサまたは温度センサの検知出力に基づいて行う形態に限らず、第2の設定温度に達するであろう時間を見込んで設定された時間を待つようにしてもよい。
図8は、図6および図7と並行して実行される乾燥部の初期動作についてのフローチャートである。ステップS31では、プリント装置が電源ONとされると同時に、乾燥部が有するヒータをONにして、ヒータを昇温させる。このとき第2ダクトからプリント部に熱が導入されないように、第2遮断手段は遮断した状態としておく。これにより、乾燥部の内部は閉じた空間となって急速に昇温する。ステップS32では、乾燥部の内部が予め設定された第3の設定温度に達するまで待つ。ステップS32の判断がYESとなったら、ステップS33に移行する。ステップS33では、第2遮断手段の遮断を解除して第2ダクトからプリント部に熱を導入する。ここまでの、ステップS31〜ステップS33は、図6におけるステップS12〜ステップS13と並行して行われる。ステップS32の判断は、乾燥部の温度センサ330の検知出力に基づいて行う。これに限らず、第3の設定温度に達するであろう時間を見込んで設定された時間を待つようにしてもよい。
ステップS34では、乾燥部が予め設定された第4の設定温度に達するまで待つ。第4の設定温度は第3の設定温度よりも高い温度である。この第4の設定温度は図6ステップS14における設定温度のことである。ステップS34の判断がYESになったら、乾燥部の暖気が完了なので、乾燥部の暖気動作を終了してこの状態を維持する。ステップS34の判断は、乾燥部の温度センサの検知出力に基づいて行う形態に限らず、第4の設定温度に達するであろう時間を見込んで設定された時間を待つようにしてもよい。
以上の実施形態では、生成部で発生する熱の一部をプリント部に導入するための第1導入手段、および乾燥部で発生する熱の一部をプリント部に導入するための第2導入手段の両方を用いて、短時間でプリント部の暖気を行うことを可能とするものである。これに限らず、第1導入手段と第2導入手段の一方のみを用いてプリント部の暖気を行うようにしてもよい。生成部と乾燥部は個々のユニットの暖気に要する時間が同じであるとは限らない。この場合は、より短時間に暖気が完了するユニットから一部の熱をプリント部に導入して、他方ユニットは自身の暖気に専念するようにすれば、プリント装置全体としての暖気の最適化を図ることができる。
4 プリント部
8 乾燥部
14 プリントヘッド
15 制御部
20 生成部
21 第1ダクト(第1導入手段に相当)
22 第2ダクト(第2導入手段に相当)

Claims (11)

  1. 搬送されるシートにインクを付与するインクジェット方式のプリントヘッドを含むプリント部と、
    前記プリント部に供給される加湿された気体を生成する生成部と、
    前記プリント部でプリントされたシートを加熱して乾燥させる乾燥部と、
    前記乾燥部で発生する熱の一部を前記プリント部に導入するための第1導入手段と、
    を有することを特徴とするプリント装置。
  2. 前記生成部で発生する熱の一部を前記プリント部に導入するための第2導入手段をさらに有することを特徴とする、請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記第1導入手段は第1ダクトを有し、前記第1ダクトの口は前記プリント部において前記プリントヘッドよりも上流に設けられ、
    前記第2導入手段は第2ダクトを有し、前記第2ダクトの口は前記プリント部において前記プリントヘッドよりも下流に設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のプリント装置。
  4. シートへのプリント動作に先立って、前記熱を前記プリント部に導入して少なくとも前記プリントヘッドを昇温させ、次いで、前記加湿された気体を前記プリント部に導入してシートへのプリント動作を開始するようことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のプリント装置。
  5. 前記生成部または前記第1導入手段には熱の流れを遮断するための第1遮断手段が設けられ、
    プリント動作に先立って、前記第1遮断手段を遮断した状態で前記生成部における発熱手段を昇温させ、次いで、前記第1遮断手段の遮断を解除して前記第1導入手段から前記プリント部に熱を導入されるよう制御するとともに、前記プリント動作を行う際には前記第1遮断手段を再び遮断した状態にするよう制御することを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のプリント装置。
  6. 前記乾燥部または前記第2導入手段には熱の流れを遮断するための第2遮断手段が設けられ、
    プリント動作に先立って、前記第2遮断手段を遮断した状態で前記乾燥部が有する前記生成部における発熱手段を昇温させ、次いで、前記第2遮断手段の遮断を解除して前記第2導入手段から前記プリント部に熱が導入されるよう制御するとともに、前記プリント動作を行う際には前記第2遮断手段を再び遮断した状態にするよう制御することを特徴とする、請求項2に記載のプリント装置。
  7. 搬送されるシートにインクを付与するインクジェット方式のプリントヘッドを含むプリント部と、
    前記プリント部に供給される加湿された第1の加湿気体および、前記プリント部を昇温させるための前記第1の加湿気体よりも湿度の低い第2の加湿気体のいずれかを生成する生成部と、
    前記生成部で生成される、前記第1の加湿気体もしくは前記第2の加湿気体を前記プリント部に導入するための導入手段と
    を有することを特徴とするプリント装置。
  8. シートへのプリント動作に先立って、前記加湿気体を前記プリント部に導入して少なくとも前記プリントヘッドを昇温させ、次いで、前記加湿気体を前記プリント部に導入してシートへのプリント動作を開始することを特徴とする、請求項7記載のプリント装置。
  9. 前記生成部は、気体を昇温させるヒータと、吸水性の回転体の一部が水に浸漬しながら回転する加湿フィルタとを備え、前記回転体を回転させながら前記ヒータによって昇温させられた気体を前記加湿フィルタに当てて排出する第1モードと、前記加湿フィルタを回転させずに前記ヒータによって昇温された気体を排出する第2モードを切り替えて稼働することが可能であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載のプリント装置。
  10. 搬送されるシートにインクを付与するインクジェット方式のプリントヘッドを含むプリント部と、
    加湿された第1の気体を、前記プリント部に供給する第1の供給手段と、
    前記第1の気体よりも湿度が低く且つ加熱された第2の気体を、前記プリント部に供給する第2の供給手段と、
    を有することを特徴とするプリント装置。
  11. 気体を昇温させるヒータと、
    吸水性の回転体の一部が水に浸漬しながら回転する加湿フィルタと、
    を備え、前記回転体を回転させながら前記ヒータによって昇温された気体を前記加湿フィルタに当てて排出する第1モードと、前記加湿フィルタを回転させずに前記ヒータによって昇温させられた気体を排出する第2モードを切り替えて稼働することが可能であることを特徴とする加湿気体の生成装置。
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