JP2021032857A - 情報処理装置、情報処理方法、音声出力システム、プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】運行経路に適した音出力が行われるようにする。【解決手段】情報処理装置は、経由地に関する情報を取得する取得手段と、スタート地点から１又は複数の前記経由地を経由して目的地点に至るコースを設定するコース設定手段と、コース上に存在する前記経由地に音データを対応付ける登録処理を行う登録手段と、現在位置を検出する検出手段と、検出手段によって検出された現在位置が前記経由地から所定の範囲内であるか否かを判断する第１判断手段と、第１判断手段による判断結果に応じて登録処理で対応付けられた音データの出力を制御する制御手段とを備えるようにする。【選択図】図２

Description

本発明は情報処理装置、情報処理方法、音声出力システム、プログラムに関し、特に車両走行の経路ナビゲーションに関連する機能の技術に関する。

例えばスタート地点と目的地点を入力することで、地図上で経路を提示すると共に、走行中に経路のガイドを行う車載用のナビゲーション装置が普及している。
下記特許文献１では、ナビゲーション装置において、利用者の目的や嗜好に合わせた情報をＰＯＩデータベースから収集し、利用者によって特定された出発地から目的地までの経路を含む地図上に顧客の目的や嗜好に合わせた情報を付加した特定地図データを生成することが開示されている。

特許４９８３０８８号公報

ところで従来のナビゲーション装置の場合、スタート地点から目的地点までのコースを提案し、また経路上に興味深い施設等の表示を行うが、特にドライブの目的や、場所、道路等に応じた演出、例えば車内の雰囲気を形成する音演出等を行うものは提案されていない。
本発明では、経路ナビゲーションにより単に運行の効率を上げるのではなく、ドライブ中の運転者や同乗者の体験や感動をアシストしたり盛り上げたりすることができるような技術を提案する。

本発明に係る情報処理装置は、経由地に関する情報を取得する取得手段と、スタート地点から１又は複数の前記経由地を経由して目的地点に至るコースを設定するコース設定手段と、前記コース上に存在する前記経由地に音データを対応付ける登録処理を行う登録手段と、現在位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された現在位置が、前記経由地から所定の範囲内であるか否かを判断する第１判断手段と、前記第１判断手段による判断結果に応じて、前記登録処理で対応付けられた音データの出力を制御する制御手段と、を備える。
経由地とは、スタート地点から目的地点までのコース上で立ち寄ったり通過したりする場所を指す。このような経由地に対応する音データが登録され、経由地近辺で登録された音データが再生出力されるようにする。音データとしては楽曲、メッセージ音声、アナウンス音声、効果音などが想定される。

上記した情報処理装置においては、前記取得手段は、同乗者の属性に関する情報を更に取得し、前記第１判断手段による判断結果と、前記取得手段が取得した同乗者の属性に応じた音データの出力制御が行われるようにすることが考えられる。
例えば前記登録手段によって、経由地に対応する音データの候補の中で同乗者属性に応じた音データが登録されれば、制御手段がその登録された音データの出力制御を行うと第１判断手段による判断結果と同乗者の属性に応じた音データの出力制御が行われる。
或いは例えば、前記登録手段は経由地に対応する音データを複数登録させ、制御手段がその登録された音データのうちで同乗者属性に応じて選択した音データの出力制御を行うと、第１判断手段による判断結果と同乗者の属性に応じた音データの出力制御が行われるようになる。

上記した情報処理装置においては、前記取得手段は、運行目的に関する情報を更に取得し、前記第１判断手段による判断結果と、前記取得手段が取得した運行目的に応じた音データの出力制御が行われるようにすることが考えられる。
即ち、さらに運行目的を加味して適切な音データ出力が行われるようにする。

上記した情報処理装置においては、前記経由地は、通過することを目的として経由地のデータベースに登録された位置又は道路を含むことが考えられる。
単に立ち寄る場所ではなく、通過により特別な体験を与える場所や道路が経由地とされるようにする。

上記した情報処理装置においては、前記経由地は、景色がよいという判断基準を用いて選択された位置又は道路を含むことが考えられる。
景色のよい場所や道路が、通過する経由地の候補となるようにする。

上記した情報処理装置においては、車両で走行する経路を案内する機能を有し、前記経由地は、前記車両の特性に基づいて決定された位置又は道路を含むことが考えられる。
乗る車両について、メーカーや車種に応じた経由地が設定できるようにする。

上記した情報処理装置においては、音声メッセージを記憶媒体に録音する処理を行う録音手段を更に備え、前記音データは前記録音手段により録音された音声メッセージを含むことが考えられる。
例えばユーザの音声を録音し、音データの１つである音声メッセージとして登録する。

上記した情報処理装置においては、前記音データは当該情報処理装置又は当該情報処理装置と通信可能なサーバに保存された楽曲データを含むことが考えられる。
再生する音データは情報処理装置内に記憶されているものでもよいし、外部サーバからダウンロード或いはストリーミングなどで取得したものでもよい。

上記した情報処理装置においては、キャラクターと、当該キャラクターに対応するキャラクター音声データと、前記キャラクター音声データの出力条件とを対応付けて記憶媒体に記録する処理を行う記録手段と、前記出力条件を満たしたか否かを判断する第２判断手段と、を更に備え、前記制御手段は更に、前記第２判断手段が前記出力条件を満たしていると判断した場合に、前記出力条件に対応付けて記録されている前記キャラクター音声データを出力する制御を行うことが考えられる。
例えばＤＪキャラクターなどの設定されたキャラクターの音声を加えた音声出力が、所定の出力条件に応じて再生されるようにする。

上記した情報処理装置においては、前記出力条件は、前記スタート地点、前記目的地点、及び前記経由地の少なくとも１つを含む特定の位置から所定の範囲内に、前記検出手段によって検出された現在位置が存在する、ということが考えられる。
例えばＤＪキャラクターなどの設定されたキャラクターの音声を加えた音声出力が、経由地などの所定の場所で再生されるように出力条件を設定する。

上記した情報処理装置においては、前記記録手段は更に、前記キャラクターの動画像データを前記キャラクター音声データに対応づけて記憶媒体に記録する処理を行い、前記制御手段は、前記キャラクター音声データと共に前記動画像データを出力する制御を行うことが考えられる。
例えばＤＪキャラクターなどの動画像が出力されるようにする。

本発明に係る情報処理方法は、経由地に関する情報を取得する取得ステップと、スタート地点から１又は複数の前記経由地を経由して目的地点に至るコースを設定するコース設定ステップと、前記コース上に存在する前記経由地に音データを対応付ける登録処理を行う登録ステップと、現在位置を検出する検出ステップと、前記検出ステップで検出された現在位置が、前記経由地から所定の範囲内であるか否かを判断する第１判断ステップと、前記第１判断ステップによる判断結果に応じて前記登録処理で対応付けられた音データの出力を制御する制御ステップを含む。
情報処理装置がこのような処理を行うことより、経由地に応じて登録された音データが再生出力されるようにする。
本発明に係るプログラムは、以上の各ステップの処理を情報処理装置に実行させるプログラム。
これにより各種の情報処理装置としての機器において、上記の本発明の情報処理動作機能を提供できるようにする。

本発明に係る音声出力システムは、音データを記憶する記憶媒体と、音声出力装置を含む音声出力システムである。そして前記音声出力装置は、スタート地点から１又は複数の経由地を経由して目的地点に至るコース上に存在する前記経由地に前記記憶媒体に記憶された音データを対応付ける登録処理を行う登録手段と、現在位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された現在位置が、コース上に設定された経由地から所定の範囲内である場合に、前記記憶媒体に記憶された前記音データのうち、前記登録処理で対応付けられた音データを出力する音声出力手段と、を備える。例えば車両の音声出力部と連携して、経由地に応じた音出力を行うようにする。

本発明によれば、経路ナビゲーションとともにドライブ中の運転者や同乗者の体験や感動をアシストしたり盛り上げたりするような音出力ができ、ユーザが楽しめるドライブ中の車内演出を実現できる。

本発明の実施の形態の情報処理装置のブロック図である。 実施の形態の情報処理装置の機能構成のブロック図である。 第１の実施の形態のコースデザイン処理のフローチャートである。 第１の実施の形態のコースデザイン開始までの画面例の説明図である。 第１の実施の形態のドライブイベント情報の説明図である。 第１の実施の形態のコースデザインの画面例の説明図である。 第１の実施の形態のコースデザインの画面例の説明図である。 第１の実施の形態のナイスモーメント用楽曲登録の画面例の説明図である。 第１の実施の形態の待機画面の処理のフローチャートである。 第１の実施の形態のフェイバリットミュージック登録の画面例の説明図である。 第１の実施の形態のミュージックストック登録の画面例の説明図である。 第１の実施の形態のナイスモーメント用楽曲登録の画面例の説明図である。 第１の実施の形態のメッセージ登録の画面例の説明図である。 第１の実施の形態のドライブ中の処理のフローチャートである。 第１の実施の形態のドライブ開始の際の画面例の説明図である。 第２の実施の形態の音出力の説明図である。 第２の実施の形態のキャラクター音声出力のための情報の説明図である。 第２の実施の形態のドライブ中の処理のフローチャートである。

＜定義＞
まず、使用する用語について定義しておく。
「コース」とはスタート地点から目的地点（ゴール地点ともいう）までの全体の経路を指す。経路案内機能として、スタート地点と目的地点の入力に応じてコースが設定される。
「ルート」とは、スタート地点、立ち寄りスポット、目的地点の各箇所間の経路を指す。例えばスタート地点から最初の立ち寄りスポットまでの経路、最初の立ち寄りスポットから次の立ち寄りスポットまでの経路、最後の立ち寄りスポットから目的地点までの経路を、それぞれ「ルート」と呼ぶ。

「経由地」はコース上で立ち寄ったり通過したりする場所の総称であり、「立ち寄りスポット」や「ナイスモーメントプレイス」を含む。
「立ち寄りスポット」は、例えば施設、景勝地、レストラン、休憩所など、目的地点に至るまでに立ち寄る場所としてコース上に登録された場所を指す。
「ナイスモーメントプレイス」は、通過することでユーザが特別な体験を得ることができる位置や道路を指し、ユーザが車両でコースを走行する場合には、ユーザが乗車する車種の特性（諸元や性能を含む）に基づき、当該車両の性能や魅力が伝わりやすい位置や道路も含まれる。ここでいう位置とは、或る場所としての地点、地域、区域、領域、範囲などを含む。また道路とは、或る道路（例えば道路名称が付された範囲）の全区間でもよいし、一部の区間でもよい。なお「ナイスモーメントプレイス」のことを「ナイスモーメント」と略称する場合もある。

＜情報処理装置の構成例＞
実施の形態の情報処理装置１の構成例を図１で説明する。
情報処理装置１としてはスマートフォン等の携帯型端末装置が想定される。もちろんそれに限らず、情報処理装置１の具体例としてはパーソナルコンピュータ装置、タブレット型情報処理装置、携帯電話装置、ゲーム機器、オーディオ機器、ビデオ機器などの各種の例が想定される。情報処理装置１は、情報処理としての演算を行うことのできる装置、例えばマイクロコンピュータを内蔵する装置であれば実現可能である。
本実施の形態では、情報処理装置１は、経路案内時において経路案内時に対象車両内で用いられることが前提とされる。

図１に示すように情報処理装置１は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）２、ＲＯＭ（Read Only Memory）３、ＲＡＭ（Random Access Memory）４、不揮発性メモリ部５、入力部６、表示部７、音声出力部８、位置情報検出部９、近距離通信部１０、ネットワーク通信部１１を有する。これらの各部はバス２０を介して相互に接続され、必要な制御信号、データ、検出信号等のやりとりが各部の間で行われる。

ＣＰＵ２は、ＲＯＭ３に記憶されているプログラム、または不揮発性メモリ部５からＲＡＭ４にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。ＲＡＭ４にはまた、ＣＰＵ２が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。

不揮発性メモリ部５は、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）やフラッシュメモリなどにより構成される。この不揮発性メモリ部５には、本実施の形態の処理を実現する機能や、経路案内としてのナビゲーション機能を実現するためのアプリケーションプログラムが記憶される。また不揮発性メモリ部５には、地図情報や、ナビゲーションのために計算された経路情報や、ドライブイベント情報、音データ、キャラクター情報、立ち寄りスポットデータベース、ナイスモーメントデータベース（以下、データベースは「ＤＢ」と表記する）など、本実施の形態の処理に必要な情報が記憶される。

ドライブイベント情報とは、或る目的地点までのドライブを行うためにユーザの入力及び経路自動探索処理などに応じて設定された運行プランの情報であり、内容の例は後述する。

音データとは、楽曲、メッセージ音声、効果音、キャラクター音声など本例の処理により再生出力させるオーディオデータを指す。なお、例えばネットワーク経由のストリーミング再生や、或いは車両のオーディオシステム側に記憶されている楽曲データを再生させることなどを想定する場合は、音データは必ずしも情報処理装置１内に記憶しておく必要はない。

キャラクター情報は、第２の実施の形態において説明するキャラクターの出力のための各種情報であり、例えば出力条件とそれに対応する情報、画像データ、音声データ、テキストデータなどである。

立ち寄りスポットＤＢは、経路探索の際に立ち寄りスポットの候補となる場所の情報のＤＢである。なお、立ち寄りスポットは目的地点となる場合もある。従って立ち寄りスポットＤＢは、目的地又は立ち寄り地となるような各種の観光地、駐車場、各種施設などについての位置、情報、画像等を記憶したＤＢである。
ナイスモーメントＤＢは、経路探索の際にナイスモーメントプレイスの候補となる場所や道路の情報のＤＢである。

入力部６は、キーボード、マウス、キー、ダイヤル、タッチパネル、タッチパッド、リモートコントローラ等の各種の操作子や操作デバイスを包括的に表している。入力部６によりユーザの操作が検知され、入力された操作に応じた信号はＣＰＵ２によって解釈される。

表示部７は、例えばＬＣＤ（Liquid Crystal Display）や有機ＥＬ（electro-luminescence）パネルなどによるディスプレイデバイスを有して構成され、ユーザに各種の情報を表示する。なお、表示部７が有するディスプレイデバイスとしては、情報処理装置１の筐体に設けられることに限らず、情報処理装置１に接続される別体のディスプレイデバイスとされてもよい。
表示部７は、ＣＰＵ２の指示に基づいて表示画面上に各種の画像の表示を行う。また表示部７は、ＣＰＵ２の指示に基づいて各種操作メニュー、アイコン、メッセージ等、即ちＧＵＩ（Graphical User Interface）としての表示を行う。

音声出力部８は、スピーカーやアンプ等を有し、ＣＰＵ２からの指示に基づく各種の音の出力を行う。例えば、経路案内時における案内音声の出力等を行う。

位置情報検出部９は、ＧＮＳＳ（Global Navigation Satellite System）センサを有して構成され、情報処理装置１の現在位置を検出する。位置情報検出部９により検出された情報処理装置１の現在位置を表す情報は、現在位置情報としてＣＰＵ２に入力される。ＣＰＵ２に入力された現在位置情報は、経路案内のための処理に用いられる。

近距離通信部１０は、各種機器との間でブルートゥース（Bluetooth：登録商標）、Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）通信、ＮＦＣ（Near Field Communication）等の近距離無線通信や、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）等による有線接続通信を行う。
ＣＰＵ２は、近距離通信部１０を介して、例えば車両側に設けられた情報処理装置との間で各種データの通信を行うことが可能とされる。
本実施の形態の場合、情報処理装置１は、近距離通信部１０により、車両オーディオシステム４０の情報処理装置との間で無線通信を行うことを想定する。例えばＣＰＵ２は、不揮発性メモリ部５に記憶された楽曲等の音データを近距離通信部１０により車両オーディオシステム４０に送信し、車両オーディオシステム４０は、その音データを受信して、車両に備えられたオーディオアンプ、スピーカー等を利用して楽曲等の再生出力を行ってもよい。

ネットワーク通信部１１は、ネットワーク４１を介した通信処理を行う。
ネットワーク４１としては、例えばインターネット、ＬＡＮ（Local Area Network）、衛星通信網、その他の各種のネットワークが想定される。
ＣＰＵ２は、ネットワーク通信部１１を介して、ネットワーク４１に接続された外部装置、特に本実施の形態の場合には外部のサーバ４２との間で各種データの通信を行うことが可能とされる。

図２は情報処理装置１のＣＰＵ２が有する各種機能についての説明図である。なお図２では、ＣＰＵ２が有する各種機能を機能ブロックとして示すと共に、図１に示した構成のうちそれら機能に関連する構成を併せて示している。

図示のようにＣＰＵ２は、ドライブイベントデザイン機能２０、ナビゲーション機能３０としての機能を有する。
ナビゲーション機能３０は、設定されたコースに従って経路案内等を行う機能を示している。
ドライブイベントデザイン機能２０は、より楽しいドライブを演出するためのドライブイベントの設定や実行制御のための機能を示している。
ナビゲーション機能３０とドライブイベントデザイン機能２０は、別のアプリケーションプログラムとされて連携処理を行うものとしてもよいし、一体的なアプリケーションプログラムとされてもよい。
情報処理装置１では、ドライブイベントデザイン機能２０やナビゲーション機能３０を実現するソフトウエアを、ネットワーク通信部１１によるネットワーク通信によりインストールすることができる。或いはリムーバブル記録媒体を介してインストールしてもよいし、予めＲＯＭ３や不揮発性メモリ部５等に記憶されていてもよい。

以下では、特にドライブイベントデザイン機能２０に着目して説明していく。
ドライブイベントデザイン機能２０としては、図示のように取得手段２１、コース設定手段２２、録音手段２３、登録手段２４、記録手段２５、検出手段２６、第１判断手段２７、第２判断手段２８、及び制御手段２９としての機能が構成される。

取得手段２１は、経由地に関する情報を取得する。すなわち、不揮発性メモリ部５における前述した立ち寄りスポットＤＢやナイスモーメントＤＢに格納されている立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイスの情報を取得する。特に取得手段２１は、コース設定手段２２が設定したコース／ルートに応じた、或いは候補となる、立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイスの情報を取得する。
なお取得手段２１は、経由地に関する情報を、ネットワーク通信部１１を介してサーバ４２より取得することもできる。
また取得手段２１はユーザの操作に応じて経由地の変更の情報、経由地に対応付ける楽曲の情報などを取得する。即ちユーザ入力情報を取得して各種の処理に反映させる。

コース設定手段２２は、スタート地点から１又は複数の経由地を経由して目的地点に至るコースを設定する。即ちスタート地点、少なくとも一つの経由地、及び目的地点を設定する。
本例において、コース設定手段２２は、スタート地点、及び目的地点については入力部６を介したユーザからの操作入力に基づき設定する。これらスタート地点、目的地点、立ち寄りスポットの入力については、例えば表示部７に表示させた地図上からの指定入力や、文字入力などにより受け付けることができる。またナイスモーメントプレイスについてルート、コースに応じて自動設定することができる。
設定したコースは不揮発性メモリ部５に記憶され、実際のドライブ時には、ナビゲーション機能３０によって当該コースに従った経路案内が行われる。

録音手段２３は入力された音声メッセージを不揮発性メモリ部５に録音する処理を行う。例えば録音手段２３は、ユーザがドライブイベントデザインを行う際に、メッセージ入力の操作を行って発声した場合に、その音声を録音する処理を行う。

登録手段２４は、コース上に存在する経由地に対応付けて音データを不揮発性メモリ部５に登録する処理を行う。例えばナイスモーメントプレイスに楽曲等を対応付けるために、ナイスモーメントプレイスの位置情報に音指定情報を対応づけて登録する処理などを行う。音指定情報とは、楽曲やメッセージなどの音データを指定する情報である。

記録手段２５は、キャラクターと、当該キャラクターに対応するキャラクター音声データと、キャラクター音声データの出力条件とを対応付けて不揮発性メモリ部５に記録する処理を行う。キャラクターとは、例えば演出上で設定された架空の人物などのキャラクターである。後述する第２の実施の形態においてはＤＪ（ディスクジョッキー）としてのキャラクターを用いる例を説明する。

検出手段２６は現在位置を検出する処理を行う。即ち位置情報検出部９によるＧＮＳＳ受信情報を入力し、現在位置としての緯度、経度を判別する。

第１判断手段２７は、検出手段２６によって検出された現在位置が、コース上で設定された経由地から所定の範囲内であるか否かを判断する処理を行う。つまり現在、経由地付近であるか否かを判断する。

第２判断手段２８は、記録手段２５が記録させたキャラクター、キャラクター音声データ、キャラクターの動画像データの出力条件に関し、その出力条件を満たしたか否かを判断する処理を行う。この処理については第２の実施の形態で説明する。

制御手段２９は、第１判断手段２７による判断結果に応じて、不揮発性メモリ部５に登録されている音データの出力を制御する処理を行う。例えば現在位置が或る経由地の付近であると判断されることに応じて、その経由地に対応づけられた楽曲の再生を指示するなどの制御を行う。
また制御手段２９は更に、第２判断手段２８が出力条件を満たしていると判断した場合に、出力条件に対応付けて記録されているキャラクター音やキャラクターの動画を出力する制御を行う場合もある。
これらの制御として、制御手段２９は表示部７の表示制御、音声出力部８の音声出力制御、近距離通信部１０による車両オーディオシステム４０への音データの送信の制御などを行うことになる。

＜第１の実施の形態の処理＞
以下、第１の実施の形態としての処理例を説明する。以下の各処理例は、情報処理装置１のＣＰＵ２が図２に示した機能により実行する処理である。また各画面は、情報処理装置１の表示部７に画像が表示されている状態の例である。具体的には情報処理装置１としてスマートフォンを想定し、スマートフォンの画面表示の例としている。

図３はＣＰＵ２が実行するコースデザイン処理を示している。ユーザは、情報処理装置１においてドライブイベントデザイン機能２０を実現するアプリケーションプログラムを起動することで、予定しているドライブに関する各種設定を行うことができる。ユーザのアプリケーションプログラムの起動画面からの操作により、図４Ａのようなイベント情報画面５０が表示される。図３のステップＳ１０１は、このイベント情報画面５０の表示処理を示している。

イベント情報画面５０は、１つのドライブイベント（以下、単に「イベント」ともいう）のトップページであり、例えばこれからイベント設定を行う場合や、既に設定していたイベント設定を呼び出したときに表示される。図４Ａに示すようにイベント情報画面５０には、画像が表示されるイメージ領域１００や、イベントの日付（例えば２０１９．１０．１）、目的地点（例えば□□山）、紹介文などが記されたイベント内容領域１０１が用意され、１つのイベント内容がユーザに提示される。またイベント情報画面５０にはプラン作成ボタン１０２が用意される。

ＣＰＵ２は、アプリケーションプログラムの起動後、ユーザ操作に応じてステップＳ１０１で、このようなイベント情報画面５０の表示制御を行う。例えばユーザが日付と目的地点など入力することで、１つのドライブイベントが生成され、イベント情報画面５０が表示される。イベント内容領域１０１の紹介文としては、ＣＰＵ２は例えば目的地点の観光情報などを、不揮発性メモリ部５に記録した立ち寄りスポットＤＢやサーバ４２から取得して表示させることが考えられる。
そしてＣＰＵ２はイベント情報画面５０の表示中には、プラン作成ボタン１０２の操作や他の操作を待機する。
ユーザがプラン作成ボタン１０２をタップする等の操作を検知した場合、ＣＰＵ２はドライブプラン作成の操作が行われたと認識してステップＳ１０２からステップＳ１０３に進み、設定入力画面の表示制御を行う。

ここでいう設定入力画面とは、各種の入力を要求する画面であり、図４Ｂに示す同乗者設定画面５１や、図示しない目的設定画面、車両設定画面などがある。
目的設定画面では、ユーザはイベントの目的（運行目的）を入力したり選択したりすることができる。例えばドライブイベントの目的として、通常観光、プロポーズ、誕生祝い、などを設定できる。

車両設定画面では、ユーザはドライブに使用する車両の車種、種別、メーカー等を入力することができる。例えば具体的なメーカー名、車種名を入力する。或いは普通車、軽自動車などの車両タイプや、一般にＳＵＶ（Sport Utility Vehicle）、コンパクトカー、ファミリーカーなどと呼ばれるような種別があるが、ユーザはイベントに使用する車両がどれに当たるかを選択してもよい。なお、ユーザが所有する自動車をデフォルト登録しておけるようにしてもよい。

同乗者については、ユーザは図４Ｂに示す同乗者設定画面５１において選択する操作を行う。例えば「ひとりで」「カップル」「家族で」「仲間と」というような選択肢が用意され、ユーザが選択できるようにされている。

ＣＰＵ２は図３のステップＳ１０３でこれらの設定入力画面の表示を行うとともに、画面上での設定操作に応じてステップＳ１０５からステップＳ１０６に進み、入力設定を記憶する。
図５には、１つのドライブイベント（ドライブイベント＃１）に対応する設定情報の例を示している。１つのドライブイベントに対して、イベント情報、コース情報、音楽情報が登録される。
そしてイベント情報として、イベントタイトル、日時、場所、同乗者属性、車種、目的等が記憶される。図３のステップＳ１０６の入力設定の記憶処理では、ＣＰＵ２がユーザ入力に応じて、イベント情報における同乗者属性、車種、目的の全部又は一部の記憶処理を行うことになる。

同乗者設定画面５１等の設定入力画面には、図４Ｂに示すように、コースデザインに進むためのネクストボタン１０４が設けられている。このネクストボタン１０４をユーザが操作したことを検知したら、ＣＰＵ２は図３のステップＳ１０４からステップＳ１１０に進み、図６Ａに示すようなコースデザイン画面５２の表示制御を行う。

図６Ａは、コースデザイン画面５２においてスタート地点の選択をユーザに求める状態の表示を示している。
コース表示領域１１０には地図表示が行われ、ゴールマーク１１３によりゴール地点（目的地点）が示される。また複数のスタートマーク１１４によりスタート地点の候補が示される。
コース表示領域１１０の下方にはスタート地点選択領域１１１が設けられ、説明文と選択肢が表示される。例えばこの例では、「○○ＳＡ」（「ＳＡ」はサービスエリア）、「○△ＰＡ」（「ＰＡ」はパーキングエリア）、「□□ＳＡ」がスタートマーク１１４により示されているとする。またコースデザインの開始のための開始ボタン１１２が用意される。

ユーザは、「○○ＳＡ」「○△ＰＡ」「□□ＳＡ」のうちで任意にスタート地点を選択し、開始ボタン１１２を操作する。するとＣＰＵ２は処理を図３のステップＳ１１１からステップＳ１２０に進め、コース算出を行う。
ＣＰＵ２はスタート地点が選択されたことに応じてスタート地点からゴール地点までの適切なコースを算出するのであるが、この場合、単にスタート地点からゴール地点までの効率的なコースを算出するのではなく、立ち寄りスポットＤＢやナイスモーメントＤＢを参照して、立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイスを選択し、それらを含めたコース算出を行う。例えば少なくとも１つ以上の立ち寄りスポットを加えたコース算出を行う。
なお立ち寄りスポットの候補を提示してユーザが選択できるようにしてもよい。

またＣＰＵ２は、立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイスについての選択は、ステップＳ１０３で入力された設定に応じて行う。例えば同乗者、目的、車両に応じて適した立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイスを選択する。
このため、例えば立ち寄りスポットＤＢやナイスモーメントＤＢには、各経由地に対応して、同乗者、目的、車両タイプ等の別に対する親和性のポイントを付しておき、それに応じて自動選択を行うことが想定される。

ＣＰＵ２はステップＳ１２１で、音データを仮設定する。これは、算出したコースに含まれる立ち寄りスポットや、スタート地点、ゴール地点に対応して音データ（楽曲等）を自動的に設定（自動選曲）する処理である。

このコース算出及び音データ仮設定により、図５のドライブイベント＃１におけるコース情報が仮に作成される。例えば一例として、スタート地点から目的地点（ゴール地点）までの間に、３つの立ち寄りスポットＳＢ＃１、ＳＢ＃２、ＳＢ＃３が設定され、また３つのナイスモーメントプレイスＮＭ＃１，ＮＭ＃２，ＮＭ＃３が設定されたとする。この場合、これらのそれぞれについての位置情報が記憶され、またそれぞれに対応する音指定情報が記憶される。音指定情報とは、例えば楽曲等に付されたＩＤ情報や、アルバムナンバ及び曲ナンバなどとされることが考えられる。
立ち寄りスポットに対応付ける楽曲としては、その立ち寄りスポットの特徴に応じて後述する質問項目に対応するフェイバリットミュージックの登録に応じて選択されることが考えられる。

図３のステップＳ１２２でＣＰＵ２はコース提示制御を行う。例えば図６Ｂに示すようにコースデザイン画面５２のコース表示領域１１０に、スタートマーク１１４からゴールマーク１１３までの経路を示すコースライン１１５を表示させる。また選択した立ち寄りスポットを立ち寄りスポットマーク１１６で示し、ナイスモーメントプレイスをナイスモーメントマーク１１７で示すようにする。
立ち寄りスポットマーク１１６には数字を付し、各立ち寄りスポットの名称等がコース詳細領域１２１に数字に対応して表示されるようにする。この例では「道の駅○△」「□□茶屋」「○△渓谷」が立ち寄りスポットとして表示されている。
またナイスモーメントマーク１１７は、例えば星型を含むなど、立ち寄りスポットマーク１１６とは異なる態様のマークとされる。
またコースデザイン画面５２には、コース算出が行われたことに応じて完了ボタン１２０が表示される。

ユーザから見れば、図３のステップＳ１２２までの処理により、図６Ａの画面上でスタート地点を選択すると、直後に図６Ｂのようにコース表示がなされることになる。そしてコースライン１１５で示されるコースは、いくつかの立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイスを経由する複数のルートで形成されるものとなる。

この状態でユーザは、完了ボタン１２０を操作してコースデザインを終了（或いは一時的に終了）させてもよいし、引き続き立ち寄りスポットの変更等を行ったり、ナイスモーメントプレイスに対応づけられた音データの指定を行ったりすることができる。
このためＣＰＵ２は、ステップＳ１３０で立ち寄りスポットの操作を監視し、ステップＳ１４０でナイスモーメントプレイスの指定操作を監視し、ステップＳ１５０で完了操作を監視する。

例えばユーザがコース詳細領域１２１に上げられた立ち寄りスポットを選択する操作や、或いはコース表示領域１１０内の立ち寄りスポットマーク１１６を選択する操作をした場合、ＣＰＵ２は図３のステップＳ１３０からステップＳ１３１に進み、立ち寄りスポット編集処理を行う。
例えばユーザの立ち寄りスポット選択に応じて図６Ｃのように立ち寄りスポット詳細画面５３を表示させる。立ち寄りスポット詳細画面５３には、その立ち寄りスポットの画像を表示するイメージ領域１００や、立ち寄りスポットの詳細を示した説明領域１２４が設けられ、これによりユーザが、現在のコースではどのような立ち寄りスポットが設定されているかを確認できるようにされる。また閉じるボタン１２２、変更ボタン１２５が設けられる。

ユーザが、特に立ち寄りスポットの変更の指示を行わずに、閉じるボタン１２２を操作した場合は、ＣＰＵ２はステップＳ１３１からステップＳ１３２を経てステップＳ１２２に戻り、図６Ｂのコースデザイン画面５２に戻るようにする。

立ち寄りスポット詳細画面５３においてユーザが変更ボタン１２５の操作を行ったことを検知した場合、ＣＰＵ２はステップＳ１３１の立ち寄りスポット編集として、以下の処理を行う。
ＣＰＵ２はまず図７Ａに示すような立ち寄りスポット一覧画面５４を表示させる。これは候補一覧領域１２７においてコース近辺で候補となる立ち寄りスポットを示す画面である。ＣＰＵ２は立ち寄りスポットＤＢを参照して、現在設定されている立ち寄りスポットの近辺で候補となる他の立ち寄りスポットを抽出し、提示する。ユーザは候補一覧領域１２７に挙げられた内で任意の立ち寄りスポットを選択できる。
なお立ち寄りスポット一覧画面５４にはキャンセルボタン１１９が設けられ、この操作を検知した場合、ＣＰＵ２は図６Ｃの表示状態に戻す。

立ち寄りスポット一覧画面５４において、ユーザが或る立ち寄りスポットを選択する操作を行った場合、ＣＰＵ２は図７Ｂに示すように、その選択された立ち寄りスポットについての詳細を示す立ち寄りスポット詳細画面５３を表示させる。ここではユーザが一覧内で「××フラワーパーク」を選択したことに応じて「××フラワーパーク」についての詳細が示される例を示している。
この場合も、その立ち寄りスポットの画像を表示するイメージ領域１００や、詳細を説明する説明領域１２４が設けられ、これによりユーザが立ち寄りスポットを確認できるようにされる。また閉じるボタン１２２が設けられる。またこの場合は図６の変更ボタン１２５に代えて指定ボタン１２８が設けられる。
ユーザが閉じるボタン１２２を操作したら、ＣＰＵ２は図７Ａの立ち寄りスポット一覧画面５４に戻す。
ユーザが指定ボタン１２８を操作した場合は、ＣＰＵ２は立ち寄りスポットの変更が指示されたものとして処理を行う。その場合、ＣＰＵ２は図３のステップＳ１３２からステップＳ１２０に進み、立ち寄りスポットを変更したうえでコース算出を行い、ステップＳ１２１でコース変更（立ち寄りスポットの変更）に応じた音データの仮設定を行い、ステップＳ１２２でコース提示を行う。

この場合、ステップＳ１２２で提示されるコースは例えば図７Ｃのようになる。即ち立ち寄りスポットマークの位置が変更された新たなコースライン１１５が表示される。またコース変更に応じてナイスモーメントプレイスの変更が生じる場合もある。コース詳細領域１２１においては、１番目の立ち寄りスポットが「××フラワーパーク」に変更されていることが示される。またステップＳ１２０，Ｓ１２１の処理ではＣＰＵ２は図５のコース情報の更新も行うことになる。

このような処理によりユーザは立ち寄りスポットを任意に変更できる。もちろん立ち寄りスポットを削除する編集ができるようにしてもよい。

またユーザは、コースライン１１５上に示されるナイスモーメントプレイスについて、楽曲指定を行うことができる。
図８Ａは図７Ｃと同じ状態を示している。ユーザは、例えばコース表示領域１１０におけるナイスモーメントマーク１１７をタップする等の操作で、特定のナイスモーメントプレイスを指定できる。
ＣＰＵ２はこのような操作を検知したら、図３のステップＳ１４０からステップＳ１４１に進み、以下のような楽曲指定処理を行う。

ナイスモーメントマーク１１７の指定に応じてＣＰＵ２は図８Ｂのように、当該指定されたナイスモーメントプレイスの詳細を示すナイスモーメント詳細画面５５を表示させる制御を行う。このナイスモーメント詳細画面５５には、そのナイスモーメントプレイスの画像を表示するイメージ領域１００や、ナイスモーメントプレイスの詳細を示した説明領域１２４が設けられ、これによりユーザがナイスモーメントプレイスを確認できるようにされる。また閉じるボタン１２２、＋ボタン１２３が設けられる。
また楽曲アイコン１０５として、現在そのナイスモーメントプレイスに対応付けられている特定の楽曲を示す表示が行われる。図８Ｂの楽曲アイコン１０５は、まだ特定の楽曲が対応付けられていない状態を示している。

ユーザが、対応づけられている楽曲を変更する操作を行わずに、図８Ｂの閉じるボタン１２２を操作した場合は、ＣＰＵ２はステップＳ１４１からステップＳ１４２を経てステップＳ１２２に戻り、図８Ａのコースデザイン画面５２に戻るようにする。

ナイスモーメント詳細画面５５においてユーザが＋変更ボタン１２５の操作を行ったことを検知した場合、ＣＰＵ２はステップＳ１４１において以下の処理を行う。
ＣＰＵ２はまず図８Ｃに示すような楽曲選択画面５６を表示させる。これは、アーティスト名、アルバム名、曲名、ジャンルなどの条件を入力して、特定の楽曲を指定できる用にした画面である。指定操作の詳細は省略するが、ユーザはこの画面上の操作により特定の楽曲を指定できる。
なお楽曲選択画面５６にはキャンセルボタン１１９が設けられ、この操作を検知した場合、ＣＰＵ２は図８Ｂの表示状態に戻す。

楽曲選択画面５６において、ユーザが或る楽曲を指定する操作を行った場合、ＣＰＵ２は図８Ｄに示すように、ナイスモーメント詳細画面５５において、その指定された楽曲を提示させる制御を行う。
即ち楽曲アイコン１０５により、指定された楽曲に対応づけられている画像を表示させ、また楽曲タイトル１０６として曲名やアーティスト名を表示させる。
なお、ＣＰＵ２は楽曲が指定された状態では−ボタン１２９を表示させる。ユーザが−ボタン１２９を操作した場合、ＣＰＵ２は指定状態を解除し、図８Ｂの状態に戻す。

ユーザが楽曲を指定した状態で閉じるボタン１２２を操作したことを検知したら、ＣＰＵ２は楽曲指定が行われたとして、図３のステップＳ１４１からステップＳ１４２を介してステップＳ１４３に進み、指定された楽曲を当該ナイスモーメントプレイスに対応付けるように仮設定する。即ち図５のコース情報における今回の指定に係るナイスモーメントプレイスに対応して音指定情報を仮設定する。そしてステップＳ１２２に戻り、図８Ｅのようにコースデザイン画面５２を表示させる。
この場合、或るナイスモーメントプレイスについて楽曲指定が行われたことを示すため、図示のようにナイスモーメントマーク１１７の表示態様を変更してもよい。例えばナイスモーメントマーク１１７の色を変えたり、点滅させたりするなどである。

ユーザは、コース上の各ナイスモーメントプレイスについて、このように楽曲を指定していくことができる。つまりユーザが、特別な体験が期待できる場所において再生させる音楽を指定することができる。
なお、ナイスモーメントプレイス自体を追加、変更、削除するような編集ができるようにしてもよい。
また、ナイスモーメントプレイスに対応付けられる楽曲等は、ステップＳ１２１で自動的にも選択されたうえで、ユーザが以上の処理で変更できるようにするものであってもよい。

例えば図６Ｂ、図７Ｃ、図８Ｅのようなコースデザイン画面５２においてユーザが完了ボタン１２０を操作したことを検知したら、ＣＰＵ２は図３の処理をステップＳ１５０からステップＳ１５１に進め、その時点のコースや音データ指定を有効なものとして登録する。即ちその時点の図５のイベント情報、コース情報を、１つの有効なドライブイベントの登録情報として例えば不揮発性メモリ部５に保存する。そしてＣＰＵ２はステップＳ１５２でコースデザイン終了として画面表示を次に説明する待機画面５７に遷移させる。

図９は或るドライブイベントの待機画面でのＣＰＵ２の処理例を示し、図１０Ａに待機画面５７の例を示している。
待機画面５７ではコース表示領域１１０において設定されたコースが示されるとともに再編集ボタン１４１が設けられる。
またこのイベントに関する操作領域１３０が設けられ、フェイバリット曲操作部１３１、ストック曲操作部１３２、ナイスモーメント曲操作部１３３が配置され、それぞれ現在の登録曲数１０７も表示される。
またメッセージ操作部１３４やガイダンス部１３５が設けられる。

図９の処理では、ＣＰＵ２はこのような待機画面５７に対するユーザ操作を監視する。ステップＳ２０１ではＣＰＵ２は再編集ボタン１４１の操作を監視しており、再編集ボタン１４１の操作を検知したら、上述したコースデザイン画面５２に遷移させて、コースデザインを実行させる。例えば図３のステップＳ１２２からの処理を行うことが考えられる。或いは図３のステップＳ１０３、或いはステップＳ１１０からの処理を行うようにしてもよい。
ユーザはこれによりドライブイベントの内容、即ちコース、ルート、経由地、指定した曲等を変更することができる。

図９のステップＳ２０２ではＣＰＵ２はフェイバリット曲の操作を監視している。ＣＰＵ２は図１０Ａの待機画面５７でフェイバリット曲操作部１３１の操作を検知したらステップＳ２１２で以下のようなフェイバリットミュージック登録処理を行う。
例えばＣＰＵ２は図１０Ｂのようなフェイバリットミュージック登録画面５８を表示させる。フェイバリットミュージック登録画面５８には、完了ボタン１２０、登録曲数１０７が表示されるとともに、質問領域１４０が用意される。

質問領域１４０には、「Ｑ１」「Ｑ２」などとして、いくつかの質問項目が表示され、それぞれユーザが質問に応じた楽曲を指定するものとされる。例えば「景色のよい場所で聞きたい曲は何ですか？」「峠道で聞きたい曲は何ですか？」などの質問が記される。ユーザが質問項目をタップする等の操作を行うと、ＣＰＵ２は図１０Ｃのように楽曲選択画面５６を表示させる。ユーザはこの楽曲選択画面５６からの操作により、質問内容に応じた楽曲を選択することができる。ＣＰＵ２は、選択された楽曲を、質問項目に対応するフェイバリットミュージックとして登録する処理を行う。例えば図５の音楽情報として、質問項目「Ｑ１」「Ｑ２」・・・「Ｑｎ」に対応して、音指定情報を登録する。

図１０Ｄは、例えば質問項目Ｑ２，Ｑ７についてユーザが楽曲を指定した後の表示状態を示している。質問項目Ｑ２，Ｑ７について指定された楽曲の楽曲アイコン１０５や楽曲タイトル１０６等が表示される。また登録曲数１０７の表示が「２」とされる。
ＣＰＵ２は、ステップＳ２１２のフェイバリットミュージック登録処理において、以上のような楽曲指定に応じて質問項目に対応する楽曲の登録や表示の制御を行う。そしてＣＰＵ２は、フェイバリットミュージック登録画面５８において完了ボタン１２０が操作されたら図１０Ｅの待機画面５７に戻るようにする。上記のように２つの楽曲を登録した場合、フェイバリット曲操作部１３１に対応する登録曲数１０７の表示は「２」となる。

このようなフェイバリットミュージック登録により、ＣＰＵ２は上述した図３のステップＳ１２１などで、立ち寄りスポットに対応付ける楽曲の選択が可能となる。例えば或る立ち寄りスポットが景勝地という属性情報を有する場合、その立ち寄りスポットに対応付けて「景色のよい場所で聞きたい曲は何ですか？」という質問項目に対してユーザが選択した楽曲を対応付けることなどが可能となる。すると、実際にドライブでその経由地に至ったときに、その経由地に合致し、かつユーザが聴きたいと思う楽曲を再生できることになる。

図９のステップＳ２０３ではＣＰＵ２はストック曲の操作を監視している。ＣＰＵ２は図１１Ａの待機画面５７でストック曲操作部１３２の操作を検知したら、ステップＳ２１３で以下のようなミュージックストック登録処理を行う。
例えばＣＰＵ２は図１１Ｂのようなミュージックストック登録画面５９を表示させる。ミュージックストック登録画面５９には、完了ボタン１２０、登録曲数１０７が表示されるとともに、ストック領域１４２が設けられる。

当初ストック領域１４２は空欄である。ストック領域１４２は、当該ドライブイベントでドライブ中にかけたい曲を表示する領域である。
ユーザがストック領域１４２をタップする等の操作を行うと、ＣＰＵ２は図１１Ｃのように楽曲選択画面５６を表示させる。ユーザはこの楽曲選択画面５６からの操作により、ストックする楽曲を指定することができる。ＣＰＵ２は、指定された楽曲をミュージックストック、つまりドライブ中に再生させたい曲として登録する処理を行う。例えば図５の音楽情報として、ミュージックストックの記憶領域に音指定情報を登録する。

図１１Ｄは、例えばユーザが４曲を指定した後の表示状態を示している。ストック領域１４２に各楽曲の楽曲アイコン１０５や楽曲タイトル１０６等が表示される。また登録曲数１０７の表示が「４」とされる。
ＣＰＵ２は、ステップＳ２１３のミュージックストック登録処理において、以上のような楽曲指定に応じてミュージックストックの登録や表示の制御を行う。そしてＣＰＵ２は、ミュージックストック登録画面５９において完了ボタン１２０が操作されたら図１１Ｅの待機画面５７に戻るようにする。上記のように４つの楽曲を登録した場合、ストック曲操作部１３２に対応する登録曲数１０７の表示は「４」となる。

図９のステップＳ２０４ではＣＰＵ２はナイスモーメント曲の操作を監視している。ＣＰＵ２は図１２Ａの待機画面５７でナイスモーメント曲操作部１３３の操作を検知したらステップＳ２１４で以下のようなナイスモーメント用の楽曲登録処理を行う。
例えばＣＰＵ２は図１２Ｂのようなナイスモーメント曲一覧画面６０を表示させる。ナイスモーメント曲一覧画面６０には、完了ボタン１２０、登録曲数１０７が表示されるとともに、曲一覧領域１４３が設けられる。

曲一覧領域１４３には、ナイスモーメントプレイスを示すナイスモーメント名称１３９と楽曲アイコン１０５等の組により、各ナイスモーメントプレイスについて登録された楽曲が提示される。
ユーザが曲一覧領域１４３をタップする等の操作を行うと、ＣＰＵ２は図１２Ｃのように楽曲選択画面５６を表示させる。ユーザはこの楽曲選択画面５６からの操作により、ナイスモーメントプレイスに対応づける楽曲を指定することができる。ＣＰＵ２は、指定された楽曲をナイスモーメントプレイスに対応づけて登録する処理を行う。例えば図５のコース情報として、ナイスモーメントプレイスに対応する音指定情報を登録する。

図１２Ｄは、例えば２曲がナイスモーメントプレイスに対応づけられた後の表示状態を示している。曲一覧領域１４３に、ナイスモーメント名称１３９と楽曲アイコン１０５の組が２つ表示される。また登録曲数１０７の表示が「２」とされる。
ＣＰＵ２は、ステップＳ２１４において、以上のような楽曲指定に応じてナイスモーメントプレイスに対応する楽曲の登録や表示の制御を行う。そしてＣＰＵ２は、ナイスモーメント曲一覧画面６０において完了ボタン１２０が操作されたら図１２Ｅの待機画面５７に戻るようにする。上記のように２つの楽曲を登録した場合、ナイスモーメント曲操作部１３３に対応する登録曲数１０７の表示は「２」となる。

図９のステップＳ２０５ではＣＰＵ２はメッセージ操作を監視している。ＣＰＵ２は図１３Ａの待機画面５７でメッセージ操作部１３４の操作を検知したらステップＳ２１５で以下のようなメッセージ録音の処理を行う。
例えばＣＰＵ２は図１３Ｂのようなメッセージ登録画面６１を表示させる。メッセージ登録画面６１には、完了ボタン１２０が表示されるとともに、メッセージ操作領域１５０が設けられる。メッセージ操作領域１５０には、メッセージの種類を指定する種類ボタン１５１、メッセージを再生する場所を指定するための場所指定ボタン１５２、録音ボタン１５３などが用意される。

ユーザはこのようなメッセージ操作領域１５０の操作により、メッセージの種類や場所を指定することができ、また録音ボタン１５３を操作してから発声することでメッセージを録音することができる。ＣＰＵ２はこれらの操作に応じて、音声データを録音する処理を行い、また指定された場所（立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイスなど）に応じて、そのメッセージ音声を示す音指定情報を図５のコース情報に登録する。

図１３Ｃはメッセージ録音が行われた後の表示状態を示している。録音ボタン１５３が再生ボタン１５４に変更され、またゴミ箱アイコン１５５が表示される。ユーザが再生ボタン１５４を操作したことを検知したら、ＣＰＵ２は録音したメッセージ音声を再生させる。またユーザがゴミ箱アイコン１５５を操作したことを検知したら、ＣＰＵ２は録音したメッセージ音声を消去させ、図１３Ｂの表示状態に戻す。これによりユーザはメッセージ録音するとともに、聞き直したり、消去して録音をやり直したりすることができる。

ＣＰＵ２は、ステップＳ２１５において、以上のようなメッセージ録音に関する操作に応じて音声録音、再生、消去、地点に応じた登録、表示の制御等を行う。そしてＣＰＵ２は、メッセージ登録画面６１において完了ボタン１２０が操作されたら図１３Ｄの待機画面５７に戻るようにする。

図９のステップＳ２０６ではＣＰＵ２はドライブ開始の操作を監視している。後述するドライブ開始操作が行われると、ＣＰＵ２は後述するドライブ開始確認画面を表示させ、その後、図１４のドライブ中の処理を実行する。

図９のステップＳ２０７ではＣＰＵ２は上記以外の操作、例えば上記以外の画面遷移操作や終了操作等を監視している。ＣＰＵ２は、操作の検知に応じて必要な処理を行う。

次にドライブが開始される時点からのＣＰＵ２の処理例を図１４で説明し、また画面遷移を図１５に示す。
図１５Ａは、上記のようにルートや楽曲指定などをユーザが任意に実行できる待機画面５７を示している。ドライブイベントの当日になると、図１５Ｂのようにガイダンス部１３５には、スタート地点（○○サービスエリア）への移動を指示する表示が行われる。ユーザはこれに従ってスタート地点へ移動する。

スタート地点に達すると、ガイダンス部１３５に代えてドライブスタートボタン１３６が表示される。ユーザがこれを操作すると、ＣＰＵ２は図１５のドライブ開始確認画面６２を表示させる。
ドライブ開始確認画面６２では、開くボタン１３７、キャンセルボタン１３８が表示される。キャンセルボタン１３８が操作されたらＣＰＵ２は図１５Ｃの待機画面５７に戻る。開くボタン１３７は、ナビゲーションのためのアプリケーションとの連携を開始するための操作子である。ユーザが開くボタン１３７を操作したら、ＣＰＵ２は図１４のステップＳ３０１としてナビゲーション処理との連携を開始し、図１５Ｅのようにナビゲーション画像１６０を表示させて地図上で自車位置を提示させる。そして今回のドライブイベントとして設定したコースに従った経路案内を開始する。

以降、ＣＰＵ２は経路案内処理と平行して図１４のステップＳ３０２以降の処理を実行する。
ＣＰＵ２は定期的にステップＳ３０２で現在位置検出を行う。
ステップＳ３０３でＣＰＵ２は、第１判断処理を行う。これは図５のコース情報においてスタート地点、経由地（立ち寄りスポットやナイスモーメントスポット）、目的地点のいずれか（以下「経由地等」ともいう）の位置情報と現在位置を比較し、現在位置が或る地点と近い状態（離間距離が所定以内）となっているか否かを判断する処理である。

現在位置が経由地等の近辺でなければＣＰＵ２はステップＳ３０４からステップＳ３０７に進み音再生処理を行う。この場合は、特に経由地等に対応付けられた楽曲ではなく、ミュージックストックとして登録された中から選択した楽曲を再生させることが考えられる。

現在位置が経由地等の近辺であるときは、ＣＰＵ２はステップＳ３０４からステップＳ３０５に進み、その経由地等について音データ登録の有無を確認する。即ち、図５のコース情報を確認し、現在位置が近いとされた経由地等について、音指定情報が登録されているか否かの判断である。登録されていなければＣＰＵ２はステップＳ３０７に進む。
現在位置が近いとされた経由地等について、音指定情報が登録されている場合は、ＣＰＵ２はステップＳ３０６に進んで再生する音データを特定する。そしてステップＳ３０７に進み、当該特定した音データの再生の制御を行う。
この場合、特定する音データは、音指定情報で示される楽曲等となる。音指定情報は、ユーザがナイスモーメントプレイスに対応して登録させた楽曲や、立ち寄りスポットや同乗者、車種、目的などに応じて自動選択された楽曲等を指定する情報となっている。
また１つの経由地等に対して複数の音指定情報により複数の楽曲等が登録されることも考えられる。その場合、ＣＰＵ２は、複数の楽曲等のうちで、同乗者、車種、目的等に応じて親和性の高い楽曲を特定することが考えられる。
なおステップＳ３０７の制御としては、それまで再生されていた楽曲が終了したら、今回特定した楽曲を再生させるようにしてもよいし、それまで再生させていた楽曲をフェードアウトさせるなどして終了させ、今回特定した楽曲を再生させるようにしてもよい。

例えば或るナイスモーメントプレイスＮＭ＃１について楽曲Ａが登録されていたら、そのナイスモーメントプレイスＮＭ＃１に近づくと楽曲Ａの再生が開始されることになる。 また或る立ち寄りスポットＳＢ＃２についてメッセージ音声が登録されていたら、その立ち寄りスポットＳＢ＃２に近づいた時点でメッセージ音声が再生される。
また特にユーザが楽曲を指定していなくとも、ナイスモーメントプレイスＮＭ＃３が景勝地である場合、ナイスモーメントプレイスＮＭ＃３に近づくと、「景色のよい場所で聴きたい曲」との質問に応じてフェイバリットミュージック登録した楽曲Ｂの再生が開始されるようにすることもできる。

ＣＰＵ２は、以上のステップＳ３０２からステップＳ３０７の処理を、ステップＳ３０８で終了タイミングと判定するまで繰り返す。
ＣＰＵ２が終了タイミングと判断するのは、目的地点に到達した経路案内を終了するとき、或いは図１５のナビゲーション画面６３において終了ボタン１６１が操作されたときなどである。
終了タイミングとなったら、ＣＰＵ２はステップＳ３０９で終了処理を行って一連の処理を終了させる。

＜第２の実施の形態の処理＞
第２の実施の形態は、音楽やメッセージを経由地等に応じて再生させるだけでなく、例えばＤＪなどのキャラクターを設定し、そのキャラクターのトークを交えてオリジナルのラジオ番組のような再生を行う例である。

図１６に再生イメージを時系列で示す。最初のプランニングの期間は上述のようにドライブイベントを設定する期間を示している。
この例では、スタート地点以降は、特定の地点ＰＳ＃１、ＰＳ＃２、立ち寄りスポットＳＢ＃１、ＳＢ＃２、ＳＢ＃３、ゴール地点を示している。

例えばスタート地点、地点ＰＳ＃１、ＰＳ＃２では、オートイベントとしての音再生が行われる。
例えばスタート地点に至った時点から、オートイベントとしてキャラクター２００のトークを交えた音楽再生が行われていく。例えばスタート地点でキャラクター２００がオープニングトークを行いながら、曲を紹介し、その曲を再生させる。
また地点ＰＳ＃１や地点ＰＳ＃２の近辺に至ると、キャラクター２００が観光案内のトークを行ったり、特定の楽曲を再生させたりする。
立ち寄りスポットＳＢ＃１近辺では、経由地イベントとして、立ち寄りスポットＳＢ＃１に対応付けられた楽曲Ｍ１が再生され、立ち寄りスポットＳＢ＃２近辺では、経由地イベントとして、立ち寄りスポットＳＢ＃２に対応付けられたメッセージ音声ＶＭが再生され、立ち寄りスポットＳＢ＃３近辺では、経由地イベントとして、立ち寄りスポットＳＢ＃３に対応付けられた楽曲Ｍ２が再生される。これら経由地イベントについてもキャラクター２００による紹介トーク等が再生されてもよい。
もちろんナイスモーメントプレイスに対応して経由地イベントが行われるようにすることもできる。
キャラクター２００の画像（動画像や静止画像）は情報処理装置１の表示部７において、例えば図１５Ｅのナビゲーション画像１６０に重畳して表示される。

つまりＤＪが選曲したような雰囲気で楽曲が再生されたり、場所に応じたトークが出力される。そしてその過程で第１の実施の形態で説明したような、ユーザ操作や自動選曲により経由地に対応付けられた楽曲やメッセージ等の再生も、その経由地近辺に達したタイミングで行われるようにする。

経由地に対応付けられた楽曲やメッセージ等の登録は第１の実施の形態と同様である（図５参照）。
一方、キャラクター２００のトーク内容や画像については図１７のように出力条件に対応づけて登録しておく。

例えば出力条件とは、「スタート地点である」「県境を越えた」「特定地点に達した」「登録された経由地に近づいた」などが考えられる。また時刻の要素を出力条件に加えてもよい。

キャラクター２００のトークを形成する音声データや画像データとしては各種のパターンの内容を用意しておき、出力条件に対してキャラクター音声指定情報、キャラクター画像指定情報として登録しておく。
即ちキャラクター２００の各種の音声データやキャラクター２００の動画などの各種の画像データについては、別途不揮発性メモリ部５に記録しておき、キャラクター音声指定情報やキャラクター画像指定情報により、出力条件に応じて再生すべき音声データや画像データが特定できるようにする。
従って図１７の登録データは、或る出力条件に対して、どのようなキャラクター音声やキャラクター画像を出力するかを設定したテーブルデータである。
この図１７のような情報は、ユーザが設定してもよいし、アプリケーションプログラムの制作者側が提供するようにしてもよい。

第２の実施の形態のＣＰＵ２のドライブ中の処理を図１８に示す。図１８において図１４と同様の処理は同一のステップ番号を付し詳細な説明は避ける。
図１８のステップＳ３０１でナビゲーション処理との連携が開始された後、ＣＰＵ２はステップＳ３０２で現在位置検出を行い、ステップＳ３０３で上述した第１判断処理を行う。
第１判断処理で現在位置が経由地等（スタート地点、立ち寄りスポット、ナイスモーメントスポット、目的地点）の近辺であると判断し、かつその経由地について音データ登録（音指定情報の登録）があれば、ステップＳ３２０でフラグＦ１をオンとする。
一方、第１判断処理で経由地近辺ではないと判断した場合、もしくは経由地等の近辺であるが音データ登録がされていない場合は、ＣＰＵ２はステップＳ３２１に進みフラグＦ１をオフとする。このフラグＦ１は、経由地イベントを行うタイミングであるか否かを示すフラグとなる。

ステップＳ３３０でＣＰＵ２は第２判断処理を行う。第２判断処理は、図１７に示した出力条件のいずれかを満たしたか否かの判断である。
或る出力条件を満たしたと判断した場合は、ＣＰＵ２はステップＳ３２２でフラグＦ２をオンとする。出力条件を満たしていないと判断した場合は、ＣＰＵ２はステップＳ３３３でフラグＦ２をオフとする。このフラグＦ２は、オートイベント又は経由地イベントとしてキャラクター２００のトーク音声や画像の出力を行うタイミングであるか否かを示すフラグとなる。

ステップＳ３４０でＣＰＵ２は、フラグＦ１、Ｆ２を確認する。フラグＦ１、Ｆ２のいずれもがオフであるときは、ＣＰＵ２はステップＳ３５０に進み、音・画像再生処理を行う。例えば特に経由地等に対応付けられた楽曲ではなく、ミュージックストックとして登録された中から選択した楽曲を再生させることが考えられる。特にキャラクター画像の再生表示制御は行わない。

フラグＦ１、Ｆ２のいずれかがオンであるときは、ＣＰＵ２はステップＳ３４１に進み、再生する音データや画像データを特定する。
例えばフラグＦ２のみオンであれば、ＣＰＵ２はオートイベントとしての出力させるキャラクター２００のトーク音声を特定する。その場合、ステップＳ３５０の音・画像再生処理で、特定したトーク音声を再生させ、その後はミュージックストックとして登録された中からランダムに選択した楽曲を再生させることが考えられる。
例えばフラグＦ１のみオンであれば、ＣＰＵ２は第１の実施の形態と同様に、ナイスモーメントプレイスや立ち寄りスポットに対応付けた楽曲、或いはフェイバリットミュージック登録された楽曲などを特定し、ステップＳ３５０で再生させることが考えられる。
フラグＦ１，Ｆ２の両方がオンであれば、キャラクター２００のトーク音声とＣＰＵ２は経由地等に登録された楽曲を特定し、ステップＳ３５０で、特定したキャラクター２００のトーク音声につづいて特定した楽曲を再生させるような処理が考えられる。

またフラグＦ２がオンの場合で、出力条件に応じたキャラクター画像データが登録されていれば、ＣＰＵ２はステップＳ３４１で画像データを特定し、ステップＳ３５０でキャラクター２００のトーク音声に合わせて、キャラクター２００の画像（例えば動画）を表示させる制御を行う。

なお図１７のテーブルデータにおいて、出力条件に対してキャラクター音声指定情報を登録せず、キャラクター画像指定情報を登録しておくことも考えられる。そのような場合ＣＰＵ２は、ステップＳ３４１で画像データを特定し、キャラクター音声を再生させず、通常のミュージックストックの楽曲を再生させながら、キャラクター画像を表示出力させるようにすることが考えられる。

ＣＰＵ２は、以上のステップＳ３０２からステップＳ３５０までの処理を、ステップＳ３０８で終了タイミングと判定するまで繰り返す。終了タイミングとなったら、ＣＰＵ２はステップＳ３０９で終了処理を行って一連の処理を終了させる。
以上により、例えば図１６に示したような音や画像の再生が実現される。

＜まとめ及び変形例＞
以上の実施の形態によれば次のような効果が得られる。
実施の形態の情報処理装置１は、経由地に関する情報を取得する取得手段２１と、スタート地点から１又は複数の経由地を経由して目的地点に至るコースを設定するコース設定手段２２と、コース上に存在する経由地に音データを対応付けて記憶媒体に登録する処理を行う登録手段２４と、現在位置を検出する検出手段２６と、検出手段２６によって検出された現在位置が経由地から所定の範囲内であるか否かを判断する第１判断手段２７と、第１判断手段２７による判断結果に応じて記憶媒体に登録されている音データの出力を制御する制御手段２９を備える。
これにより、立ち寄りスポット近辺やナイスモーメントプレイスを通過する際などに、その雰囲気に合致した楽曲等を再生させることができ、ドライブ中に乗員に特別な演出を楽しんでもらえるようにすることができる。
なお音データとしては楽曲、メッセージ音声に限らず、アナウンス音声、効果音などであってもよい。

実施の形態の情報処理装置１においては、取得手段２１は、同乗者の属性に関する情報を更に取得し、第１判断手段２７による判断結果と、取得手段２１が取得した同乗者の属性に応じた音データの出力制御が行われるようにしている。
例えば図３のステップＳ１２１で経由地（立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイス）に対応する音データの候補の中で同乗者属性に応じた音データが登録され、図１４のステップＳ３０６でその登録された音データを指定し、ステップＳ３０７で出力制御を行うようにすれば、第１判断処理の結果と同乗者の属性に応じた音データの出力制御が行われるようになる。
或いは例えば図３のステップＳ１２１で経由地に対応する音データを複数登録させ、図１４のステップＳ３０６では登録された音データのうちで同乗者属性に応じて選択した音データを指定し、ステップＳ３０７で出力制御を行うようにすれば、第１判断処理の結果と同乗者の属性に応じた音データの出力制御が行われるようになる。
このようにすることで、同乗者の属性に対応した音演出を実現できる。例えば家族でのドライブ、友人同士のドライブ、パートナーとのドライブなどに応じて適した楽曲が適した場所で再生されるようにすることができる。

実施の形態では、取得手段２１は、運行目的に関する情報を更に取得し、第１判断手段２７による判断結果と、取得手段２１が取得した運行目的に応じた音データの出力制御が行われるようにしている。
例えば図３のステップＳ１２１で経由地（立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイス）に対応する音データの候補の中で運行目的に応じた音データが登録され、図１４のステップＳ３０６でその登録された音データを指定し、ステップＳ３０７で出力制御を行うようにすれば、第１判断処理の結果と運行目的に応じた音データの出力制御が行われるようになる。
或いは例えば図３のステップＳ１２１で経由地に対応する音データを複数登録させ、図１４のステップＳ３０６では登録された音データのうちで運行目的に応じて選択した音データを指定し、ステップＳ３０７で出力制御を行うようにすれば、第１判断処理の結果と運行目的に応じた音データの出力制御が行われる。
このようにすることで、運行目的に対応した音演出を実現できる。例えば通常観光、プロポーズ、誕生祝いなどの目的に適した楽曲が適した場所で再生されるようにすることができる。

なお、同乗者の属性及び運行目的の両方に応じた音データの出力制御が行われるようにしてもよい。
例えば図３のステップＳ１２１で経由地（立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイス）に対応する音データの候補の中で同乗者属性及び運行目的に応じた音データが登録され、図１４のステップＳ３０６でその登録された音データを指定し、ステップＳ３０７で出力制御を行うようにすれば、第１判断処理の結果と同乗者の属性と運行目的に応じた音データの出力制御が行われるようになる。
或いは例えば図３のステップＳ１２１で経由地に対応する音データを複数登録させ、図１４のステップＳ３０６では登録された音データのうちで同乗者属性及び運行目的に応じて選択した音データを指定し、ステップＳ３０７で出力制御を行うようにすれば、第１判断処理の結果と同乗者の属性と運行目的に応じた音データの出力制御が行われる。
このようにすることで、同乗者の属性及び運行目的に対応した音演出を実現できる。例えば家族でのドライブ、友人同士のドライブ、パートナーとのドライブなどに応じ、かつその目的（例えば通常観光、プロポーズ、誕生祝いなど）に適した楽曲が適した場所で再生されるようにすることができる。

実施の形態では、経由地は、通過することを目的として経由地のＤＢに登録された位置又は道路、即ちナイスモーメントプレイスを含むものとした。
例えば景色のよい道路、峠道、海岸通り、ダートロード、特徴のある交差点、有名な場所など、運転者や同乗者に特別な体験を与える道や場所としてナイスモーメントプレイスを設定しておく。そしてその経由地がルートに組み込まれ、かつ、それらのナイスモーメントプレイスで雰囲気に合った楽曲や音声が再生されることで、ドライブの楽しみを一層向上させることができる。この意味で、特に経由地としてナイスモーメントＤＢに登録されるナイスモーメントプレイスは、通過することでユーザに特定の体験を与えられると推測される位置又は道路を含むものとすることが好適となる。

特に実施の形態のナイスモーメントプレイスは、景色がよいという判断基準を用いて選択された位置又は道路を含むことが想定される。
これによりユーザに、景色のよいナイスモーメントプレイスを提案できるとともに、ドライブ中にその場所に合った音再生が行われるようにすることができる。

実施の形態の情報処理装置１は、車両で走行する経路を案内する機能を有する。そして経由地は、車両の特性に基づいて決定された位置又は道路を含む例を述べた。
車両は、車種やメーカー毎に特性が異なる。例えば一般にＳＵＶ、コンパクトカー、ファミリーカーなどと呼ばれるような種別があるし、普通車、軽自動車などの車両タイプの違いもある。さらには自動車メーカーによる設計思想の違いもある。これらのことから、ドライブで特別な体験という観点では、車両の種別やメーカー等により、適したナイスモーメントプレイスが異なることが考えられる。例えばＳＵＶであれば峠道を楽しめるが、軽自動車であれば峠道は楽しめず、より平坦で景色のよい道路の方がよいということもある。そこで車両の特性に応じてナイスモーメントプレイスが設定されることで、当該車両の性能や魅力が伝わりやすいコースや乗員により望ましいコースを提案できることになる。

実施の形態の情報処理装置１は、音声メッセージを記憶媒体に録音する処理を行う録音手段２３を更に備える。そして出力制御される音データには録音手段により録音された音声メッセージが含まれる。
これにより、立ち寄りスポット近辺やナイスモーメントプレイスを通過する際などに、その雰囲気に合わせてメッセージ音声を再生させるなどのことができる。ユーザは、ドライブ中に特定のメッセージを、ナイスモーメントプレイスなどで同乗者に聞かせるといった演出が可能になる。

実施の形態においては、音データは情報処理装置１又は情報処理装置１と通信可能なサーバ４２に保存された楽曲データを含むものとした。
つまり再生する音データは情報処理装置内に記憶されているものでもよいし、外部のサーバ４２からダウンロード或いはストリーミングなどで取得したものでもよい。
これにより多様なソースから楽曲や効果音などを取得して、それを再生し、ドライブ中の演出に用いることができる。

第２の実施の形態の情報処理装置１は、キャラクター２００と、当該キャラクター２００に対応するキャラクター音声データと、キャラクター音声データの出力条件とを対応付けた図１７の情報を記憶媒体に記録する処理を行う記録手段２５と、出力条件を満たしたか否かを判断する第２判断手段２８と備え、制御手段２９は更に、第２判断手段２８が出力条件を満たしていると判断した場合に、出力条件に対応付けて記録されているキャラクター音を出力する制御を行う例を述べた（図１８参照）。
これにより、楽曲の再生だけでなく、ＤＪ風のトークなど、より多様な演出を楽しむことができるようになる。

第２の実施の形態で説明した出力条件として、スタート地点、目的地点、経由地の少なくとも１つを含む特定の位置から所定の範囲内に、検出手段によって検出された現在位置が存在するという例を挙げた。
これによりキャラクターの音声データが、立ち寄りスポットやナイスモーメントプレイスで適切に再生されることで、場所や風景に合わせた雰囲気の演出を行い、興趣を向上させることができる。

第２の実施の形態では更に、キャラクター２００の動画像データをキャラクター音声データに対応づけて記憶媒体に記録し、制御手段は、キャラクター音声データと共に動画像データを出力する制御を行う例を述べた。例えばＤＪキャラクターなどの動画像が出力されるようにする。これにより例えば特定の経由地などで、キャラクターの音声データに合わせてキャラクターの動画像が適宜表示されるなどし、同乗者を楽しませることができる。

実施の形態のプログラムは、図３、図９、図１４或いは図１８のような処理を、例えばＣＰＵ、ＤＳＰ等、或いはこれらを含むデバイスに実行させるプログラムである。
即ち実施の形態のプログラムは、経由地に関する情報を取得する取得ステップと、スタート地点から１又は複数の経由地を経由して目的地点に至るコースを設定するコース設定ステップと、コース上に存在する前記経由地に音データを対応付ける登録処理を行う登録ステップと、現在位置を検出する検出ステップと、検出ステップで検出された現在位置が、経由地から所定の範囲内であるか否かを判断する第１判断ステップと、第１判断ステップによる判断結果に応じて登録処理で対応付けられた音データの出力を制御する制御ステップとを含む処理を情報処理装置に実行させる。
このようなプログラムにより、上述した情報処理装置１を、例えばスマートフォンやタブレット機器等の携帯端末装置やパーソナルコンピュータ、その他の情報処理が実行できる機器において実現できる。

このような情報処理装置１を実現するプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記録媒体としてのＨＤＤや、ＣＰＵを有するマイクロコンピュータ内のＲＯＭ等に予め記録しておくことができる。あるいはまた、ディスク記録媒体、カード型記録媒体、スティック型記録媒体などのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納（記録）しておくことができる。またプログラムは、リムーバブル記録媒体から情報処理装置１にインストールする他、ネットワーク４１を介してダウンロードすることもできる。

実施の形態の音声出力システムは、情報処理装置１のＣＰＵ２と、不揮発性メモリ部５と、車両オーディオシステム４０により構成される。
不揮発性メモリ部５には音データが記憶され、また上述したＣＰＵ２の制御により経由地に対応付けられた音データの再生制御が実行される。そして実際の再生音声が車両オーディオシステム４０により出力される。これにより例えばスマートフォン等の情報処理装置１と車両オーディオシステム４０が連携して上述の経由地等に応じた楽曲等の再生が実現される。
なお、音声出力システムとしては、情報処理装置１のみで実現することもできる。即ち情報処理装置１の音声出力部８におけるスピーカー等を用いて音声出力を行うようにしてもよい。

また音データに関してはサーバ４２側で記憶しておくようにし、情報処理装置１は現在位置に応じて逐次サーバ４２から必要な楽曲等の音データをダウンロードし、音声出力を行うようにしてもよい。例えば立ち寄りスポットやナイスモーメントスポットに応じて登録された楽曲等については、その立ち寄りスポット等の近辺に近づいた時点でダウンロードするということが想定される。

１ 情報処理装置
２ ＣＰＵ
３ ＲＯＭ
４ ＲＡＭ
５ 不揮発性メモリ部
６ 入力部
７ 表示部
８ 音声出力部
９ 位置情報検出部
１０ 近距離通信部
１１ ネットワーク通信部
２０ ドライブイベントデザイン機能
２１ 取得手段
２２ コース設定手段
２３ 録音手段
２４ 登録手段
２５ 記録手段
２６ 検出手段
２７ 第１判断手段
２８ 第２判断手段
２９ 制御手段
３０ ナビゲーション機能
４０ 車両オーディオシステム
４１ ネットワーク
４２ サーバ

Claims (14)

1. 経由地に関する情報を取得する取得手段と、
   スタート地点から１又は複数の前記経由地を経由して目的地点に至るコースを設定するコース設定手段と、
   前記コース上に存在する前記経由地に音データを対応付ける登録処理を行う登録手段と、
   現在位置を検出する検出手段と、
   前記検出手段によって検出された現在位置が、前記経由地から所定の範囲内であるか否かを判断する第１判断手段と、
   前記第１判断手段による判断結果に応じて、前記登録処理で対応付けられた音データの出力を制御する制御手段と、を備えた
   情報処理装置。
2. 前記取得手段は、同乗者の属性に関する情報を更に取得し、
   前記第１判断手段による判断結果と、前記取得手段が取得した同乗者の属性に応じた音データの出力制御が行われるようにした
   請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記取得手段は、運行目的に関する情報を更に取得し、
   前記第１判断手段による判断結果と、前記取得手段が取得した運行目的に応じた音データの出力制御が行われるようにした
   請求項１又は請求項２に記載の情報処理装置。
4. 前記経由地は、通過することを目的として経由地のデータベースに登録された位置又は道路を含む
   請求項１から請求項３のいずれかに記載の情報処理装置。
5. 前記経由地は、景色がよいという判断基準を用いて選択された位置又は道路を含む
   請求項４に記載の情報処理装置。
6. 車両で走行する経路を案内する機能を有し、
   前記経由地は、前記車両の特性に基づいて決定された位置又は道路を含む
   請求項４又は請求項５に記載の情報処理装置。
7. 音声メッセージを記憶媒体に録音する処理を行う録音手段を更に備え、
   前記音データは前記録音手段により録音された音声メッセージを含む
   請求項１から請求項６のいずれかに記載の情報処理装置。
8. 前記音データは当該情報処理装置又は当該情報処理装置と通信可能なサーバに保存された楽曲データを含む
   請求項１から請求項７のいずれかに記載の情報処理装置。
9. キャラクターと、当該キャラクターに対応するキャラクター音声データと、前記キャラクター音声データの出力条件とを対応付けて記憶媒体に記録する処理を行う記録手段と、
   前記出力条件を満たしたか否かを判断する第２判断手段と、
   を更に備え、
   前記制御手段は更に、前記第２判断手段が前記出力条件を満たしていると判断した場合に、前記出力条件に対応付けて記録されている前記キャラクター音声データを出力する制御を行う
   請求項１から請求項８のいずれかに記載の情報処理装置。
10. 前記出力条件は、前記スタート地点、前記目的地点、及び前記経由地の少なくとも１つを含む特定の位置から所定の範囲内に、前記検出手段によって検出された現在位置が存在することである
    請求項９記載の情報処理装置。
11. 前記記録手段は更に、前記キャラクターの動画像データを前記キャラクター音声データに対応づけて記憶媒体に記録する処理を行い、
    前記制御手段は、前記キャラクター音声データと共に前記動画像データを出力する制御を行う
    請求項９又は請求項１０に記載の情報処理装置。
12. 経由地に関する情報を取得する取得ステップと、
    スタート地点から１又は複数の前記経由地を経由して目的地点に至るコースを設定するコース設定ステップと、
    前記コース上に存在する前記経由地に音データを対応付ける登録処理を行う登録ステップと、
    現在位置を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出された現在位置が、前記経由地から所定の範囲内であるか否かを判断する第１判断ステップと、
    前記第１判断ステップによる判断結果に応じて前記登録処理で対応付けられた音データの出力を制御する制御ステップと、
    を含む情報処理方法。
13. 音データを記憶する記憶媒体と、音声出力装置を含む音声出力システムであって、
    前記音声出力装置は、
    スタート地点から１又は複数の経由地を経由して目的地点に至るコース上に存在する前記経由地に前記記憶媒体に記憶された音データを対応付ける登録処理を行う登録手段と、
    現在位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された現在位置が、コース上に設定された経由地から所定の範囲内である場合に、前記記憶媒体に記憶された前記音データのうち、前記登録処理で対応付けられた音データを出力する音声出力手段と、を備えた
    音声出力システム。
14. 経由地に関する情報を取得する取得ステップと、
    スタート地点から１又は複数の前記経由地を経由して目的地点に至るコースを設定するコース設定ステップと、
    前記コース上に存在する前記経由地に音データを対応付ける登録処理を行う登録ステップと、
    現在位置を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出された現在位置が、前記経由地から所定の範囲内であるか否かを判断する第１判断ステップと、
    前記第１判断ステップによる判断結果に応じて前記登録処理で対応付けられた音データの出力を制御する制御ステップと、
    を含む処理を情報処理装置に実行させるプログラム。

Images