JP4088336B2 - 移動先予測装置および移動先予測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体の移動先を予測する移動先予測装置、特に移動先の履歴の有無に依存しないで移動先を予測する技術に関するものである。
現在、カーナビゲーション装置や携帯電話などのモバイル端末などにおいて、ユーザの状況に応じて提供する情報を変更することや、情報の提供するタイミングを変更することが行われてきている。例えば、大量に存在するお店の情報の中から移動体の現在位置の近くにあるお店の情報だけをフィルタリングして提供するということが行われてきている。また、目的地や経由地、通過地といった移動体の移動先情報も情報提供に影響する重要な情報である。例えば、予めユーザに入力された目的地により、目的地までの経路や目的地近くの駐車場情報などの目的地に関連する情報を提供することや、目的地までの経路上にあるお店の情報や渋滞情報を移動体に提供するということがなされている。しかし、移動先をユーザが入力することはユーザへの負担が大きい。また、ユーザの入力が間違っている場合もある。よって、装置が移動先を予測する手法が従来よりなされている。一般的には特許文献1のように実際に移動体が移動した履歴を用いて移動先予測を行う。
移動体の移動中に、出発地から現在までの移動の方向から移動先を予測する手法もある。特許文献2は、移動方向と、出発位置における予測目的地への方向の一致度も用いて移動先を予測する。
特開平7−83678号公報 特開2000−266562号公報
移動体の移動先予測による情報提供について、特許文献1のような履歴を用いた移動先予測技術では、履歴を十分収集するまでは予測できないという欠点があった。また初めて行く移動先は予測できない。よって履歴以外の情報から移動先を予測する必要がある。
そこで、特許文献2のように、移動体の移動方向と、出発地から現在までの移動方向の一致度から移動先を予測する手法がある。しかし、目的地が北方向にあったとしても、北に川が存在していたとすると、移動体は橋を通るために東や西に向かわなければならない。このように道路の構造により、目的地の存在する方向へ移動体が進めない場合も多々あるため、移動方向を用いるだけでは移動先の予測には不十分であるという問題があった。
本発明では、移動先の履歴が存在しなかったとしても、出発地から現在までの移動情報を用いることで移動先を予測することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の移動先予測装置は、移動先を予測する移動先予測装置であって、地図上の複数の地点の位置と前記複数の位置間の経路とを少なくとも含む地図情報を蓄積した地図情報蓄積手段と、移動体の出発位置を取得する出発位置取得手段と、移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、取得された前記現在位置に基づいて、移動体の移動先となりうる複数の移動先候補の位置を前記地図情報蓄積手段から取得する移動先候補位置取得手段と、前記現在位置を含む前記出発位置から前記移動先候補の位置までの経路についての、前記出発位置から前記移動先候補の位置までの最小経路コストの経路からのずれ量である遠回り度を算出する遠回り度算出手段と、前記移動先候補のうちで算出された前記遠回り度が最小となる移動先候補を、移動先と予測する移動先予測手段とを備えることを特徴とする。
本発明の移動先予測装置は、遠回り度を用いることで移動先を予測する。遠回り度を用いることで、移動先の履歴が存在しないときでも、移動体の移動先を予測することができる。
(実施の形態1)
図1に本実施の形態の移動先予測装置の構成を示す。図1の移動先予測装置は、現在位置取得部101、出発位置取得部102、移動先候補位置取得部103、地図情報蓄積部104、経路コスト算出部105、遠回り度算出部106、移動先予測部107、情報提供部108を備えている。
本実施の形態1の移動先予測装置は、「移動先を予測する移動先予測装置であって、地図上の複数の地点の位置と前記複数の位置間の経路とを少なくとも含む地図情報を蓄積した地図情報蓄積手段と、移動体の出発位置を取得する出発位置取得手段と、移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、取得された前記現在位置に基づいて、移動体の移動先となりうる複数の移動先候補の位置を前記地図情報蓄積手段から取得する移動先候補位置取得手段と、前記現在位置を含む前記出発位置から前記移動先候補の位置までの経路についての、前記出発位置から前記移動先候補の位置までの最小経路コストの経路からのずれ量である遠回り度を算出する遠回り度算出手段と、前記移動先候補のうちで算出された前記遠回り度が最小となる移動先候補を、移動先と予測する移動先予測手段とを備える移動先予測装置」に相当し、地図情報蓄積部104は「地図情報蓄積手段」に、出発位置取得部102は「出発位置取得手段」に、現在位置取得部101は「現在位置取得手段」に、移動先候補位置取得部103は「移動先候補位置取得手段」に、遠回り度算出部106は「遠回り度算出手段」に、移動先予測部107は「移動先予測手段」に対応する。
また、移動先予測装置は、「前記地図情報を用いて、前記現在位置と前記移動先候補の位置との間の経路を特定し、特定された前記経路に対する経路コストである現在候補位置間経路コストを算出する現在候補位置間経路コスト算出手段と、前記地図情報を用いて、前記出発位置と前記現在位置との間の経路を特定し、特定された前記経路に対する経路コストである出発現在位置間経路コストを算出する出発現在位置間経路コスト算出手段と、前記地図情報を用いて、前記出発位置と前記移動先候補の位置との間の経路を特定し、特定された前記経路に対する経路コストである出発候補位置間経路コストを算出する出発候補位置間経路コスト算出手段とを備え、前記移動先候補位置取得手段は、移動体の現在位置から所定の範囲内にある移動先候補の位置を取得し、前記現在候補位置間経路コスト算出手段、前記出発現在位置間経路コスト算出手段および前記出発候補位置間経路コスト算出手段は、それぞれ、前記現在候補位置間経路コスト、前記出発現在位置間経路コストおよび前記出発候補位置間経路コストを、始点から終点までの経路の距離および始点から終点までの移動に要する時間のいずれか1つを用いて計算し、前記遠回り度算出手段は、前記現在候補位置間経路コストと、前記出発現在位置間経路コストとの和から、前記出発候補位置間経路コストを減算することによって前記遠回り度を算出することを特徴とする移動先予測装置」に相当し、経路コスト算出部105は「現在候補位置間経路コスト算出手段」、「出発現在位置間経路コスト算出手段」および「出発候補位置間経路コスト算出手段」に相当し、移動先候補位置取得部103は「移動先候補位置取得手段」に相当し、遠回り度算出部106は「遠回り度算出手段」に相当する。
以下、まず各構成要素について図を用いて説明し、後に本装置の動作について説明する。
現在位置取得部101は、GPSアンテナまたはICタグ、基地局通信、画像認識等により、移動体の現在地を検知する。例えば、東経「134.5.59.9」、北緯「34.5.15.6」のように移動体の経度、緯度の情報を検知する。
出発位置取得部102は、移動体が移動を開始した出発位置を取得する。例えば、移動体が一定時間以上移動を行わなかった位置のうち最も現在時刻に近いものを出発位置とする。位置情報は、東経「134.5.59.9」、北緯「34.5.15.6」のように出発位置の経度、緯度の情報を検知する。出発位置はなお、移動体が最後に内部にいた店などの建物、ランドマークでもよい。また、移動体が車の場合、最後にエンジンを掛けた位置としてもよい。乗車人数が最後に変更された位置でも良い。
移動先候補位置取得部103は、図2のような移動体の移動先の候補の位置を取得する。例えば、移動体の現在位置から所定の範囲内にある地図情報蓄積部104に蓄積されたランドマークを移動先の候補とする。具体的には、地図情報蓄積部104に蓄積されたランドマークと現在地との距離を計算し、距離が所定の値以下、例えば10km以下であるランドマークのみを抽出する。図2の場合、現在地からの距離が10km以下である移動先候補「A店」(4.8km)、「B店」(3.0km)、「C店」(5.3km)が抽出される。
地図情報蓄積部104は、位置やリンク距離といった道路情報を蓄積する。例えば、図3のように、ノードの位置、接続ノード、ノード間を結ぶリンク距離が蓄積されている。図3のノードID「001」はノード位置が経度「134.3.0.9」であり、緯度が「34.6.3.6」であり、ノードID「002」「003」「004」「005」と接続している。また、リンクID「001」は始点ノードID「001」と終点ノードID「002」を結ぶリンクであり、リンク距離は「1km」であることを示す。また店、名所といったランドマークの位置が蓄積されている。
経路コスト算出部105は、地図情報蓄積部104に蓄積された、ノードの位置、接続ノード、リンク距離といった道路情報を用いて、経路コストを算出する。現在位置取得部101が取得した現在位置と出発位置取得部102が取得した出発位置との間の最小の経路コスト、現在位置取得部101が取得した現在位置と移動先候補位置取得部103が取得した移動先候補位置との間の最小の経路コスト、出発位置取得部102が取得した出発位置と移動先候補位置取得部103が取得した移動先候補位置との間の最小の経路コストを算出する。
経路コストとは、ある経路を通って移動した場合に、その移動にかかる利用者の負担の度合いを言う。具体的には、経路コストは、移動のための所要時間、移動距離、心理的負荷などであり、出発位置、現在位置、移動先候補位置といった位置間の経路の距離、経路を走行する場合の所要時間、道路種別、道路規制情報、右折、左折回数などから算出する。例えば、位置間を移動するときに通る道路距離の総和を経路コストとする。遠回り度を計算する際に用いる最小の経路コストとは、位置間を移動するときに考えられる複数の経路のうち、経路コストが最小のものである。例えば、図4のように、現在位置、出発位置、移動先候補位置、地図情報が取得されていたとき、図5のように現在位置と出発位置との間の経路コストは「1km」、移動先候補「A店」についての出発位置との候補位置との間の経路コストは「6km」、現在位置と候補位置との間の経路コストは「5km」になり、図6のように、移動先候補「B店」についての出発位置と候補位置との間の経路コストは「4km」、現在位置と候補位置との間の経路コストは「3km」、移動先候補「C店」についての出発位置と候補位置との間の経路コストは「4km」、現在位置と候補位置との間の経路コストは細かい破線で示した経路を通るので「8km」となる。
遠回り度算出部106は、経路コスト算出部105で算出された経路コストから遠回り度を算出する。遠回り度は、現在位置を含む出発位置から移動先候補の位置までの経路についての、出発位置から移動先候補の位置までの最小経路コストの経路からのずれ量であり、本実施の形態では、現在、移動体が通っている経路を通ってそのまま移動先まで到着したときの移動経路のコストと、出発位置から移動先までの最小経路コストの差である。具体的には、現在出発位置間経路コストと現在候補位置間経路コストとの和から、出発候補位置間経路コストを減算して得られる値が遠回り度となる。例えば、図4、図5、図6のように経路コストが算出されていたとき、図7のように、移動先候補「A店」についての遠回り度は、現在出発位置間経路コスト「1km」と現在候補位置間経路コスト「5km」の和「6km」と、出発候補位置間経路コスト「6km」の差「0km」となる。同様に移動先候補「B店」についての遠回り度は「0km」(1km+3km−4km)、移動先候補「C店」についての遠回り度は「5km」(1km+8km−4km)となる。
移動先予測部107は遠回り度算出部106が算出した遠回り度から移動体の移動先を予測する。移動体は移動先を目指す場合に移動にかかる経路コストが小さくなるように移動する傾向がある。よって、最小コストに対するコスト差である遠回り度も小さくなる。そのため遠回り度が最も小さい移動先を移動先とする。例えば図4の場合、遠回り度が最も低い「A店」(遠回り度0km)もしくは「B店」(遠回り度0km)が移動先である。また、さらに移動体が移動し、図8のようになったとする。このとき、図9のように「A店」に対する遠回り度は、「12km」(2km+16km−6km)、「B店」に対する遠回り度は、「0km」(2km+2km−4km)、「C店」に対する遠回り度は、「5km」(2km+7km−4km)となる。最も遠回り度が小さい移動先は「B店」(遠回り度0km)であり、一つに絞られる。このように移動距離が増すと予測がより正確になる。
情報提供部108は移動先予測部107が予測した移動先に従って、移動先予測装置の画面や音声によって、ユーザに情報を提供する。例えば図10のように、移動体の移動先が「B店」と予測した場合、「B店」までの経路の交通情報や推奨経路、「B店」のセール情報を提供することが出来る。
このように、遠回り度を用いることで、移動先を予測できるため、予測した移動先への経路を提供することや、移動先やその経路上の店舗情報、交通情報、渋滞情報を提供することや提供情報のフィルタリングを行うことが出来る。
以下、本実施の形態1のフローチャートを、図11を用いて説明する。
まず、出発位置取得部102が、移動体が移動を開始した出発位置を取得する(ステップS801)。現在位置取得部101は、GPS等により、現在位置を取得する(ステップS802)。移動先候補位置取得部103は、現在位置から所定の範囲内にあるランドマーク位置を地図情報蓄積部104から取得する(ステップS803)。経路コスト算出部105は、地図情報蓄積部104に蓄積された道路情報を用いて、現在位置と出発位置との間の経路コスト、現在位置と移動先候補位置との間の経路コスト、出発位置と移動先候補位置との間の経路コストを算出する(ステップS804)。遠回り度算出部106は、経路コスト算出部105で算出された経路コストから遠回り度を算出する(ステップS805)。移動先予測部107は遠回り度算出部106が算出した遠回り度から移動体の移動先を予測する(ステップS806)。情報提供部108は移動先予測部107が予測した移動先に従って、ユーザに情報を提供する(ステップS807)。
なお、本実施の形態において、遠回り度算出部106における遠回り度の算出は、定期的なタイミングで行うものとして説明した。一方、カーナビ等の端末においては、車両の移動に伴う地図のスクロールや、GPSアンテナによる位置の検出、さらには、VICS(登録商標)情報の取得等、複数のプログラムが同時に動作している。そのため、遠回り度を常に算出することが計算量の上で困難な場合もある。そこで、あらかじめ、遠回り度を算出するタイミングを算出しておいてもよい。例えば、本実施の形態のように、移動先が「A店」「B店」という2つの候補の場合には、現在地点から、各候補位置への経路コストを求めた経路を蓄積する。次に、蓄積している複数の経路において、経路が分岐する交差点を検出する。これらの交差点を通過したときに、車両が「A店」と「B店」のどちらに向かおうとしているかを判断することができる。そこで、これらの交差点を通過したときに、本実施の形態において述べた遠回り度を算出し、目的地の推定を行うことが可能になる。
なお、上記実施の形態では、移動先候補を遠回り度が最も小さいものに絞り込んだが、必ずしも遠回り度が最小になる必要はなく、遠回り度が所定の閾値(第1の閾値)以下になるように絞り込むとしても良い。つまり、遠回り度が最小となる移動先候補に加えて、あるいは、遠回り度が最小となる移動先候補に代えて、遠回り度が予め設定された閾値(第1の閾値)以下となる1つ又は複数の移動先候補を移動先として予測してもよい。特に、道路交通情報や商用情報の提供のために、移動先を予測する場合、ユーザは必ずしも一つの移動先の情報だけを欲しがっているとは限らない。ユーザは複数の移動先の中からどちらに行くかを迷っている可能性がある。このようなとき、より移動先となる可能性の高い遠回り度が所定の閾値以下になる複数の移動先候補について情報を提供すると、その情報を元にユーザがどちらの移動先に行けばよいかを判断することができる。このとき、閾値は、固定値であってもよいし、ユーザ設定可能な値であってもよい。
また、移動先候補が予め設定した個数(例えば、3個)になるように、遠回り度が小さいものから順に選択しても良い。このとき、予測する移動先の個数は、固定値であってもよいし、ユーザ設定可能な値であってもよいし、ユーザの状況に依存して自動的に変動する値であってもよい。特に道路交通情報の情報をユーザに提供する場合、ユーザの状況によってユーザが欲する情報の量は異なる。例えば、ユーザが停車中であれば多くの情報を見ることができるが、走行中は少ない情報しか見ることができない。走行中に多くの情報をユーザに提供すると運転の妨げになってしまう。そこで、ユーザの状況により、予測する移動先の個数を変動させ、遠回り度の低い順に所定の個数になるまで移動先を選択し、選択した移動先の情報を提供してもよい。これにより状況に応じた情報提供が可能になる。
なお、遠回り度により予測する移動先は、最終的な移動先ではなく、仮の移動先であってもよい。つまり、遠回り度により選択した複数の移動先候補を最終的な移動先と決定し、それらすべての情報を提供するのではなく、遠回り度により選択した複数の移動先候補を仮の移動先とし、その仮移動先の中から別の移動先予測手法により、最終的な移動先を決定し、最終的な移動先に関する情報を提供してもよい。別の移動先予測手法とは、例えば特許文献1のように、過去の履歴を用いて移動先を予測する手法である。例えば、遠回り度によって選択された「A’店」、「B’店」、「C’店」という仮移動先の中から、ユーザが過去に訪問した回数の最も多い仮移動先を最終的な移動先として決定する。これにより、遠回り度、別の移動予測手法、両方の観点から、移動先となりえない移動先候補を除去できる。従って、移動先となる可能性が十分にある場所の情報だけをユーザに提供することができる。このため、必要のない情報をユーザに与えたために、ユーザの運転などのタスクを妨げてしまうことを防ぐことができる。
また、上記実施の形態では、移動先候補位置までの距離や経路コストによらず、遠回り度は、現在出発位置間経路コストと現在候補位置間経路コストとの和から出発候補地間の経路コストを減算した値を遠回り度としていた。この算出方法は、あまり遠くに出かけないユーザなど、移動先候補位置取得部103が、移動先候補を選択する際の現在位置から候補位置への距離範囲の閾値が小さい場合については良いが、特に遠くに出かけることもあるユーザなど、移動先候補位置取得部103が、移動先候補を選択する際の現在位置から候補位置への距離範囲の閾値を大きくしなければならない場合、遠くの予測候補位置は、最短の経路コストとは異なる道を少し通っただけでも、遠回り度が大きく算出されてしまうため、近くの予測候補位置ばかりが移動先として予測されてしまうという問題がある。そこで遠くに出かけることもあるユーザに対しては、出発位置から移動先候補位置までの経路コストにより、遠回り度を正規化してもよい。つまり、遠回り度を候補位置までの距離や経路コストに反比例させ、候補位置までの距離や経路コストが大きいほど遠回り度を小さくする。具体的には現在候補位置間経路コストと出発現在位置間経路コストとの和から出発候補位置間経路コストを減算した値に比例し、かつ、出発候補位置間経路コストに反比例する値を、遠回り度として算出してもよい。これにより、遠くに出かけることもあるユーザに対しても、遠くの移動先が予測可能となる。なお、出発地から候補位置までの経路コストではなく、出発地から候補位置までの距離、もしくは出発地から候補位置までの所要時間で割った値(これらの距離又は所要時間に反比例する値)を遠回り度としてもよい。
(実施の形態1の変形例1)
なお、本実施の形態1では、出発位置と現在位置と移動先候補位置から遠回り度を算出することで目的地の予測を行っていた。遠回り度を用いることで、図12のように移動先候補が目的地となる可能性のある範囲を限定することができる。しかし、移動先候補に対する遠回り度が一定であれば、移動先候補までの距離に関わらず、同等に目的地の存在する可能性のある範囲となる。よって、図12のように出発地が北西であり、南に移動し、東に移動して現在地に着いたとき、現在地から東の移動先候補ならば、どこまで距離が離れても目的地候補となりうる。しかし、出発地から現在地までの移動経路を用いることで、移動先候補が目的地となる可能性のある範囲を、移動先候補への距離により、さらに限定することができる。一般的に移動体が車の場合、国道などの道路幅の広い道をできるだけ通ろうとする傾向がある。狭い道を通るときは、目的地までに移動するために広い道がないため、狭い道を通らざるを得ない状況にあることが多い。よって一般的に、車は出発後まず幅の広い道に出ることを優先し、その後広い道を走行した後、目的地が幅の狭い道に面しているならば、目的地直前になって幅の狭い道に入り、目的地に到着する傾向がある。よって道路幅が広い道から狭い道に移動したときには、目的地直前であることが推定でき、目的地までの距離により目的地の存在する範囲を限定することができる。このことから、出発位置から現在位置までの移動経路から、道幅の広い道から狭い道に移動するイベントの有無とイベントの発生位置を検知し、イベントの発生位置から移動先候補への距離により、目的地を予測しても良い。これにより、遠回り度と同様に過去の移動履歴を使わなくても、出発位置から現在位置までの移動経路から移動先となる範囲をさらに限定することができる。例えば、車が幅の広い道から狭い道に移動したときに、目的地の存在する範囲を遠回り度とイベント発生位置からの距離から限定し、移動体の目的地となる駐車場の候補を提示することができる。
以下、本実施の形態の手法について説明する。
図13は、本実施の形態における移動先予測装置の構成図である。前記実施の形態1で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。以下、まず各構成要素について図を用いて説明し、後に本装置の動作について説明する。
この移動先予測装置は、「前記移動体の現在位置における道路幅を取得する道路幅取得手段と、取得された前記道路幅よりも、道路幅が減少した位置をイベント発生位置として検出するイベント発生検出手段と、前記イベント発生位置よりも道路幅が大きい道路で囲まれた領域であり、かつ、前記イベント発生位置を含む領域にない移動先候補を、前記イベント発生位置以後の移動先候補から除外する距離制限手段とを備え、前記移動先予測手段は、前記イベント発生位置よりも道路幅が大きい道路で囲まれた前記領域内にある移動先候補のうちから移動先を予測する」に相当し、イベント発生検出部5110は「道路幅取得手段」と「イベント発生検出手段」とに相当し、距離閾値算出部5113と距離制限部5114とが「距離制限手段」と「移動先予測手段」とに相当する。
地図情報蓄積部5104は、位置や幅、リンク距離といった道路情報を蓄積する。例えば、図14のように、ノードの位置、接続ノード、ノード間を結ぶリンクの距離、リンクの道路幅が蓄積されている。図14のノードID「001」はノード位置が経度「134.3.0.9」であり、緯度が「34.6.3.6」であり、ノードID「002」「003」「004」「005」と接続している。また、リンクID「001」は始点ノードID「001」と終点ノードID「002」を結ぶリンクであり、道路幅は「5m」であり、リンク距離は「1km」であることを示す。また店、名所といったランドマークの位置が蓄積されている。
道路幅記憶部5109は、イベント発生検出部が算出した道路幅を記憶する。
イベント発生検出部5110は、例えば一秒ごとに現在位置取得部が取得した現在位置における道路の幅を地図情報蓄積部5104から取得する。現在地における道路幅が所定の値未満であり、道路幅記憶部5109に記憶された道路幅が所定の値以上であるときに、つまり道幅の広い道から道幅の狭い道に侵入したときに、イベントの発生とイベントの発生位置を検出し、イベント位置記憶部5111に記憶する。そしてイベント位置記憶部5111に算出した最新の道路幅を記憶する。広い道から狭い道への侵入イベントの発生判定にもちいる道路幅の境界値は、例えば1車線と2車線の境界である5.5mとする。つまり、一秒ごとに現在の道路幅を算出し、5.5m以上の道路幅から5.5m未満の道路幅になったときに、イベントの発生を検出し、発生したときの現在位置をイベント位置記憶部5111に記憶する。例えば、図15のように、現在位置の道路幅が12mから5mになったときに、イベントの発生を検出する。
イベント位置記憶部5111は、イベント発生検出部5110の結果から、出発位置から現在位置までにおける道路幅の広い道から狭い道への侵入イベントの発生の有無と発生位置を記憶する。
移動先予測部5107は遠回り度算出部106が算出した遠回り度から移動体の移動先を予測する。移動体は移動先を目指す場合に移動にかかる経路コストが小さくなるように移動する傾向がある。よって、最小コストに対するコスト差である遠回り度も小さくなる。そのため遠回り度が所定の値、例えば1kmより小さい移動先全てを移動先とする。例えば図15のように移動先候補として「A店」「B店」「F店」が存在するとき、図16のように遠回り度が検出されたとすると、遠回り度が1kmより小さい「A店」(遠回り度0km)もしくは「F店」(遠回り度0km)が移動先である。
距離算出部5112は、イベント位置記憶部5111にイベント発生が記憶されているときに、移動先予測部5107が予測した単一または複数の移動先に対して、イベント発生位置から予測した移動先までの距離を算出する。
距離閾値算出部5113は、イベント位置記憶部5111にイベント発生が記憶されているときに、距離制限部5114が予測移動先までの距離により、移動先を除去する際の距離の閾値を算出する。イベント位置記憶部5111に記憶されたイベント発生位置と地図情報蓄積部5104に蓄積された「ノード位置」「接続ノード」「リンク距離」、「道路幅」といった道路情報を用いて、閾値を算出する。具体的には、イベント発生位置から全方向について、「道路幅」が広い道と狭い道とを区別するための閾値「5.5m」以上である道路までの最短距離を算出し、算出された最短距離の全方向中、最も距離が大きくなったときの値を閾値とする。例えば、イベント発生位置と道路の関係が図17のようになっていた場合、「5.5」以上である道路への最短距離は、「0km」以上「8km」までの間となる。よって最大値である「8km」を閾値とする。
移動先までの距離がイベント発生位置から道幅の大きい道路への距離の最大値以上である場合、移動先にはイベント発生位置で狭い道に侵入しなくても、より移動先に近い位置まで、右折、左折回数を増加させずに、道幅の大きい道路を通る経路が存在する。このため、イベント発生位置で狭い道に侵入することは不自然である。しかし、移動先までの距離が、イベント発生位置から道幅の大きい道路への距離の最大値より小さい場合、イベント発生位置で狭い道に侵入しなければ、移動先までの移動距離や右折、左折回数が大きくなる可能性がある。このため、移動先に向かう際にイベント発生位置で狭い道に侵入することは自然である。よってイベント発生位置から道幅の大きい道路への距離の最大値を閾値とする。
距離制限部5114は、イベント位置記憶部5111にイベント発生が記憶されているときに、移動先予測部5107が予測した単一または複数の移動先に対して、距離算出部5112が算出したイベント発生位置からの距離が、距離閾値算出部5113が算出した閾値以上であるものを移動先から除去し、閾値未満であるもののみを予測移動先として情報提供部108に出力する。これは道幅の大きい道から小さい道への移動が起こったときには目的地までの距離が制限されるためである。例えば、図18のように、移動先予測部5107が予測した移動先がA店(距離算出部5112が算出した距離4km)、「F店」(距離算出部5112が算出した距離9km)であり、距離閾値算出部5113が算出した閾値が8kmであったとき、「F店」は距離が8km以上であるため移動先から除去し、距離が8km未満である「A店」を移動先として出力する。
以下、本実施の形態1の変形例1のフローチャートを、図20を用いて説明する。前記実施の形態1で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。
実施の形態1と同様に出発位置と現在位置を取得した後、イベント発生検出部5110は、現在位置の道路幅を検出する(ステップS5703)。イベント発生検出部5110が道路幅によりイベント発生を判定し(ステップS5704)、道路幅記憶部5109に記憶された以前の道路幅が閾値以上であり、現在位置の道路幅が閾値未満であるならば(ステップS5705のYes)、ステップS5705に進み、そうでないならば(ステップS5705のNo)、ステップS5706に進む。以前の道路幅が閾値以上であり、現在位置の道路幅が閾値未満であるならば、イベント発生検出部5110は、イベント発生を有とし、イベント発生が有であることとイベントの発生位置をイベント位置記憶部5111に記憶する(ステップS5705)。そしてステップS5706に進む。その後、道路幅記憶部5109は現在位置の道路幅を記憶する(ステップS5706)。その後、実施の形態1と同様に、移動先候補位置取得部103は、現在位置から所定の範囲内にあるランドマーク位置を地図情報蓄積部104から取得する(ステップS803)。経路コスト算出部105は、地図情報蓄積部104に蓄積された道路情報を用いて、現在位置と出発位置との間の経路コスト、現在位置と移動先候補位置との間の経路コスト、出発位置と移動先候補位置との間の経路コストを算出する(ステップS804)。遠回り度算出部106は、経路コスト算出部105で算出された経路コストから遠回り度を算出する(ステップS805)。移動先予測部107は遠回り度算出部106が算出した遠回り度から移動体の移動先を予測する(ステップS806)。距離算出部5112は、イベント位置記憶部5111にイベント発生が有であることが記憶されているかどうかを判定し(ステップS5707)、イベント発生有が記憶されていれば(ステップS5707のYes)、ステップS5708に進む。イベント発生有が記憶されていなければ(ステップS5707のNo)、ステップS5711に進む。イベント発生有が記憶されていたとき、距離算出部5112は、イベント位置記憶部5111が記憶したイベント発生位置から移動先予測部107が予測した移動先までの距離を算出する(ステップS5708)。距離閾値算出部5113は、イベント位置記憶部5111が記憶したイベント発生位置と地図情報蓄積部5104に蓄積された道路情報から、閾値を算出する(ステップS5709)。距離制限部5114は移動先予測部107が予測した移動先の中から、距離算出部5112が算出した距離が、距離閾値算出部5113が算出した閾値以上である移動先を除去する(ステップS5710)。情報提供部108は、距離制限部5114が除去した移動先を除く移動先予測部107が予測した移動先に従って、ユーザに情報を提供する(ステップS5711)。
なお、本実施の形態において、イベント検出位置からの距離により予測移動先を除去した。しかし、イベント検出位置と予測移動先の間に閾値以上の道路幅をもつ道路が存在するときに、その予測移動先を除去し、閾値以上の道路幅を持つ道路が存在しないときに、その予測移動先を移動先としてもよい。つまり、図19のように予測移動先の位置が、イベント検出位置の周囲にある道路幅の大きい道路に囲まれた範囲内になければ、その予測移動先を除去する。これにより、イベント発生位置で道路幅の小さい道に入るより、道路幅の大きい経路を長く通ることのできる移動先をより効率よく除去できる。
なお、本実施の形態において、道路幅が大きい道から小さい道に移動したときに、目的地までの距離は制限できると説明した。しかし、渋滞を避け、抜け道を通るために、故意に道路幅の小さい道を通るときがある。これを避けるために、道路幅が大きい道から小さい道に曲がったときに、他の車の移動履歴を用いて、他の車が曲がらない交差点で、移動体が曲がっていたときのみ目的地までの距離を制限しても良い。道路幅の小さい道が渋滞を避ける抜け道の場合は、他の車もその抜け道を移動する可能性が高い。よって他の車が道路幅の大きい道からあまり侵入してこない道路幅の小さい道に、道路幅の大きい道から侵入してきたときにのみイベント発生検出部5110はイベントの発生を検出する。
なお、道路幅が大きい道から小さい道に移動したときに、目的地までの距離は制限できると説明した。しかし、渋滞を避け、抜け道を通るために、故意に道路幅の小さい道を通るときがある。これを避けるために、VICS(Vehicle Information and Communication System)などの渋滞情報を取得し、道路幅が大きい道から小さい道に曲がったときに、移動体の現在の進行方向に渋滞がなかったときのみ目的地までの距離を制限しても良い。イベント発生検出部5110は道路幅の大きい道から道路幅の小さい道に侵入し、移動体の進行方向に渋滞がなかったときにイベントの発生を検出する。
(実施の形態2)
実施の形態1では、移動体の移動先候補は地図情報に蓄積されたランドマークから取得していた。しかし、移動体の交通量検出位置を移動先候補としてもよい。交通量検出位置とは、例えば、主要幹線道路の交差点の出口付近や高速道路上などでビーコンが設置されている地点を言う。ビーコンは、赤外線通信、準マイクロ波またはFM多重放送などにより車載側のVICSユニットと通信を行い、直下を通行する車の交通量やその進行方向や車線などを検知するとともに、車載側のVICSユニットに渋滞、事故、規制、工事および目的地までの所要時間などの交通情報を提供する装置である。この交通量検出位置は移動体が一般的によく通る場所であり、移動先となる可能性が高い。また、移動体は交通量が大きい場所を通る可能性が高いため、検出した交通量を用いることで予測をより正確に行うことができる。
以下、本実施の形態の手法について説明する。
図21は、本実施の形態における移動先予測装置の構成図である。前記実施の形態1で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。以下、まず各構成要素について図を用いて説明し、後に本装置の動作について説明する。
本実施の形態の移動先予測装置は、「前記移動先候補位置取得手段は、交通情報提供者が移動体の交通量を検出する地点である交通量検出地を前記移動先候補として、前記移動先候補の位置を取得し、前記移動先予測装置は、さらに、前記交通情報提供者から、前記交通量検出地の各地点における進行方向ごとの交通量を取得する交通量取得手段を備え、前記現在候補位置間経路コスト算出手段は、前記現在候補位置間経路コストを、現在の移動体の進行方向に応じて、前記交通量検出地の各地点を当該移動体が通過する方向ごとに算出し、前記出発候補位置間経路コスト算出手段は、前記出発候補位置間経路コストを、前記交通量検出地の各地点を当該移動体が通過する方向ごとに算出し、前記移動先予測手段は、前記遠回り度が前記最小となり、かつ、その中でも取得された交通量がより大きい前記交通量検出地を移動先と予測することを特徴とする移動先予測装置」に相当し、これにおいて、交通量検出位置取得部903が「移動先候補位置取得手段」および「交通量取得手段」に相当し、経路コスト算出部905が「現在候補位置間経路コスト算出手段」および「出発候補位置間経路コスト算出手段」に相当し、移動先予測部907が「移動先予測手段」に相当する。
現在位置取得部901は、GPSアンテナまたはICタグ、基地局通信、画像認識等により、移動体の現在地の位置と向きを検知する。東経「134.5.59.9」、北緯「34.5.15.6」、向き「295度」のように移動体の経度、緯度の情報を検知する。向きは真北方向角であり、真北の方向を0度とし、真北の方向から右回りを正としている。
出発位置取得部902は、移動体が移動を開始した出発位置と向きを取得する。例えば、移動体が車の場合、最後にエンジンを掛けた箇所である。東経「134.5.59.9」、北緯「34.5.15.6」、向き「295度」のように移動体の経度、緯度の情報を検知する。なお、出発位置、向きは移動体が最後に、所定の時間以上停止していた場所、移動体が最後に内部にいた店などの建物、ランドマークにおける移動体の位置や向きでもよい。
交通量検出位置蓄積部909は、交通量を検出できる位置及び検出した交通量の大きさと向きを蓄積する。例えば図22のID「001」の交通量検出位置の場合、位置は東経「134.3.0.9」、北緯「34.6.3.6」であり、検出位置における向き(方向角)「0度」への大きさが「50台/時間」である。
なお、交通量検出位置の交通量情報は、VICS電波やネットワーク回線から最新の交通量情報を入手してもよい。
交通量検出位置取得部903は、移動体の移動先の候補となる交通量を検出できる位置及び検出した交通量の大きさと向きを取得する。図7のように現在位置から所定の範囲、例えば10km以内にある交通量検出位置の交通量情報を交通量検出位置蓄積部909から取得する。
地図情報蓄積部904は、位置やリンク距離といった道路情報を蓄積する。例えば、ノードの位置、接続ノード、ノード間を結ぶリンク距離が蓄積されている。
経路コスト算出部905は、地図情報蓄積部904に蓄積された、ノードの位置、接続ノード、リンク距離といった道路情報を用いて、経路コストを算出する。現在位置取得部901が取得した現在位置と出発位置取得部902が取得した出発位置との間の最小経路コスト、現在位置取得部901が取得した現在位置と交通量検出位置取得部903が取得した移動先候補位置との間の最小経路コスト、出発位置取得部902が取得した出発位置と交通量検出位置取得部903が取得した移動先候補位置との間の最小経路コストを算出する。
経路コストは、出発位置、現在位置、移動先候補位置といった位置間の経路の距離、経路を走行する場合の所要時間、道路種別、道路規制情報、右折、左折回数などから、それぞれの位置の向きを考慮して算出する。具体的には、位置間を移動するときに通る道路距離の総和と移動するときの右折、左折回数の和を経路コストとする。例えば、右折、左折回数1回ごとに経路コストが1km増えるとする。図23のように、現在位置と向き、出発位置と向き、移動先候補位置と向き、地図情報が取得されていたとき、図24、図25のように現在出発位置間経路コストは「1km」(1km+右折左折0回)、移動先候補ID「002」についての出発候補位置間経路コストは「9km」(6km+右折左折3回)、現在候補位置間経路コストは「8km」(5km+右折左折3回)となる。
移動先予測部907は遠回り度算出部106が算出した遠回り度と交通量検出位置取得部が取得した交通量検出位置の所定の交通量の向きにおける交通量の大きさから移動体の移動先を予測する。具体的には、遠回り度が所定の値(例えば渋滞の迂回経路許容距離の設定、例の場合1km)以下になる移動先候補の中から交通量が最も大きい移動先候補を移動先とする。例えば図26の場合、遠回り度が所定の値1km以下である移動先候補は図27のようにID「001」(遠回り度0km)、ID「002」(遠回り度0km)、ID「004」(遠回り度0km)、ID「005」(遠回り度0km)である。このうち交通量の大きさが最も大きいID「004」(交通量400台/時)が移動先となる。
遠回り度算出部106は、実施の形態1と同様に経路コスト算出部105で算出された経路コストから遠回り度を算出する。現在出発位置間経路コストと現在候補位置間経路コストの和と、出発候補位置間経路コストの差が遠回り度となる。例えば、図23のように移動先候補が存在したとき、図28のように遠回り度が計算される。例えば、移動先候補「002」についての遠回り度は、現在出発位置間経路コスト「1km」と現在候補位置間経路コスト「8km」の和「9km」と、出発候補位置間経路コスト「9km」の差「0km」となる。
情報提供部908は移動先予測部907が予測した移動先に従って、移動先予測装置の画面や音声によって、ユーザに情報を提供する。例えば図29のように、移動体がID「004」の交通量検出位置を「180度」の向きに通過すると予測した場合、ID「004」を「180度」の向きで通過するまで、及びその前方所定の範囲内の経路の交通情報や推奨経路を提供することが出来る。
情報提供部908においては、各地点における交通量から渋滞度合いを算出することで、将来、車両が走行する可能性が高い経路における渋滞度合いを、事前にユーザに提供することが可能になる。例えば、「これから通過する交差点での渋滞が500Mです」というような情報を提供することが可能になる。しかしながら、渋滞距離が所定の値より長い場合には、ユーザの車両がすでに渋滞の中にある場合がある。そこで、ユーザの車両がすでに渋滞の中にあるか否かを、車両の平均走行速度等から算出し、すでに渋滞の中にあるときには、渋滞情報を提供する場合に、「これから1KMは渋滞中です」等、渋滞情報の表現方法を変更してもよい。具体的には、一般道路の場合平均速度が10km以下のときに、高速道路の場合は平均速度が20km以下のときに渋滞とする。これにより、ユーザの車両が現在渋滞中の場合には、交差点の名称等を知らなくても、渋滞の度合いを直感的に把握することが可能になる。
以下、本実施の形態2のフローチャートを、図30を用いて説明する。
まず、出発位置取得部902が、移動体が移動を開始した出発位置と向きを取得する(ステップS1501)。現在位置取得部901は、GPS等により、現在位置と向きを取得する(ステップS1502)。交通量検出位置取得部903は、現在位置取得部901が取得した現在位置から所定の範囲内にある移動体の移動先の候補である交通量を検出できる位置及び検出した交通量の大きさと向きを交通量検出位置蓄積部909から取得する(ステップS1503)。経路コスト算出部905は、地図情報蓄積部904に蓄積された道路情報を用いて、現在位置と出発位置との間の経路コスト、現在位置と移動先候補位置との間の経路コスト、出発位置と移動先候補位置との間の経路コストをそれぞれの向きも考慮して算出する(ステップS1504)。遠回り度算出部106は、経路コスト算出部905で算出された経路コストから遠回り度を算出する(ステップS1505)。移動先予測部907は遠回り度算出部906が算出した遠回り度から移動体の移動先候補を選択する(ステップS1506)。移動先予測部907は移動先候補位置の交通量の大きさにより、移動先を予測する(ステップS1507)。情報提供部908は移動先予測部907が予測した移動先に従って、ユーザに情報を提供する(ステップS1508)。
(実施の形態3)
なお、本実施の形態1では、移動履歴を用いずに移動体の移動先候補は地図情報に蓄積されたランドマークから取得していた。しかし、移動履歴が充分蓄積された後に限っては、一度行ったことがある場所が目的地となることが多い。よって、移動体の目的地の履歴を蓄積し、履歴が充分蓄積されているならば、過去の目的地から移動先候補を取得してもよい。
以下本実施の形態の手法について説明する。
図31は、本実施の形態における移動先予測装置の構成図である。前記実施の形態1で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。以下、まず各構成要素について図を用いて説明し、後に本装置の動作について説明する。
本実施の形態の移動先予測装置は、「さらに、前記移動体が行ったことがある位置の履歴を蓄積する移動履歴蓄積手段を備え、前記移動先候補位置取得手段は、前記移動履歴蓄積手段で蓄積されている前記位置を前記移動先候補として、前記移動先候補の位置を取得し、前記移動先予測手段は、前記移動履歴蓄積手段で蓄積されている前記位置のうち前記遠回り度が前記最小となる移動先候補を、移動先と予測することを特徴とする移動先予測装置」に相当し、これにおいて、目的地履歴蓄積部1604は「移動履歴蓄積手段」に相当し、移動先候補位置取得部1603は「移動先候補位置取得手段」に相当し、移動先予測部107は「移動先予測手段」に相当する。
目的地履歴蓄積部1604は、GPSアンテナまたはICタグ、基地局通信、画像認識等により、移動体の過去に目的地となった位置を取得し、履歴を蓄積する。目的地とは例えば移動体が車の場合、エンジンを切った場所である。なお、停止時間が所定の値以上の場所を目的地として蓄積してもよい。目的地履歴は例えば図32のように少なくとも目的地の位置情報を蓄積する。図32の場合、例えばID「005」において、目的地の名前「Eセンター」の位置は、「A店」の位置は東経「134.7.26.9」、北緯「34.4.49.2」である。
移動先候補位置取得部1603は、目的地履歴蓄積部1604に蓄積された過去の目的地から移動先の候補の位置を取得する。例えば、移動体の現在位置から所定の範囲内にある目的地履歴蓄積部1604に蓄積された目的地を移動先の候補とする。
以下、本実施の形態3のフローチャートを、図33を用いて説明する。前記実施の形態1で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。実施の形態1と同様に出発位置と現在位置を取得した後、移動先候補位置取得部1603は、現在位置取得部101が取得した移動体の現在位置から所定の範囲内にある目的地履歴蓄積部1604に蓄積された過去の目的地を移動先候補として取得する(ステップS1803)。以下実施の形態1と同様である。
本実施の形態においては、図32に示したように、過去の走行履歴において、停車時間が所定の時間より長い場所の経度、緯度から移動先の候補の位置座標を決定した。しかしながら、位置座標とすると広い駐車場のある場所に停車した場合には、停車場所が異なる位置となり、移動先の候補が増加してしまう可能性がある。そこで、所定の範囲内の停車位置は、同一の場所として、所定の範囲内の中心位置を代表の位置の移動先の候補としてもよい。
また、本実施の形態においては、停車場所を移動先の候補としたが、過去の走行した代表的な交差点を移動先の候補としてもよい。過去の走行したことがある交差点の数は、多くなり、各地点に対して経路コストを算出するには、計算量が増大してしまう。そこで、過去の走行において、分岐した交差点、言い換えると、複数の方向へ進行したことがある交差点を代表的な交差点として、移動先の候補としてもよい。
(実施の形態4)
なお、本実施の形態1では、移動体の移動先候補は地図情報に蓄積されたランドマークから取得していた。しかし、移動体の移動先候補は移動先予測装置に予めユーザにより設定、もしくは装置等により予測された移動体の目的地であってもよい。カーナビゲーションシステムなどの移動体への移動先予測装置の場合、ユーザは移動の前に予め目的地を自ら設定することが多い。しかし、例えば自宅を目的地として設定した場合、ユーザは指定した目的地である自宅には直接向かわず、別のルートの本屋やガソリンスタンドを経由して目的地である自宅に向かうという場合がある。目的地は設定するが、ちょっと立ち寄るだけの経由地は設定しないことがある。しかし経由地の存在のため、目的地に向かう最適なルートは変化することがある。
本実施の形態4において、装置は移動体が遠回り度から設定された目的地に直接向かっているかどうかを判断する。つまり目的地に向かう前に移動体が経由しようとしている経由地が存在するかを判断し、同時に経由地の予測を行う。これにより、現在位置から経由地に向かうルートの情報や、経由地から目的地に向かうルートの情報など、設定された目的地だけでなく経由地に関連する情報を提供することができる。
以下本実施の形態の手法について説明する。
図34は、本実施の形態における移動先予測装置の構成図である。前記実施の形態1で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。以下、まず各構成要素について図を用いて説明し、後に本装置の動作について説明する。
本実施の形態の移動先予測装置は「前記移動先予測装置は、さらに、利用者から移動体の目的地を取得する目的地取得手段と、前記目的地に対する遠回り度が第2の閾値以上であった場合に、前記目的地に向かう前に移動体が経由しようとしている経由地が存在すると判定する経由地判定手段とを備え、前記移動先候補位置取得手段は、前記経由地が存在すると判定された場合、移動体の現在位置から所定の範囲内にあり、前記経由地となりうる移動先候補の位置を取得し、前記移動先予測手段は、前記移動先候補のうちで前記遠回り度が前記最小となる移動先候補を、前記経由地と予測する」に相当し、これにおいて、目的地取得部1909が「目的地取得手段」に相当し、経由地判定部1907が「経由地判定手段」に相当し、移動先候補位置取得部103が「移動先候補位置取得手段」に相当し、経由地予測部1910が「移動先予測手段」に相当する。
目的地取得部1909は、ユーザ等により装置に予め設定された目的地の位置を取得する。例えば、目的地の位置、東経「134.7.26.9」、北緯「34.4.49.2」を取得する。なお、装置もしくは他の移動先予測装置が予測、あるいは設定した目的地位置を取得してもよい。
経路コスト算出部1905は、地図情報蓄積部に蓄積された、ノードの位置、接続ノード、リンク距離といった道路情報を用いて、経路コストを算出する。現在位置取得部101が取得した現在位置と出発位置取得部102が取得した出発位置との間の経路コスト、現在位置取得部101が取得した現在位置と目的地取得部1909が取得した目的地との間の経路コスト、出発位置取得部102が取得した出発位置と目的地取得部1909が取得した目的地との間の経路コスト、現在位置取得部101が取得した現在位置と移動先候補位置取得部103が取得した移動先候補位置との間の経路コスト、出発位置取得部102が取得した出発位置と移動先候補位置取得部103が取得した移動先候補位置との間の経路コストを算出する。
遠回り度算出部1906は、経路コスト算出部1905で算出された経路コストから遠回り度を算出する。目的地と移動先候補についてそれぞれ遠回り度を算出する。遠回り度は出発位置から目的地あるいは移動先候補までのコストが最小である経路のコストに対する、現在移動体が通っている経路のコストの差である。具体的には、現在出発位置間経路コストと現在目的地間経路コストの和から、出発目的地間経路コストを減算した経路コストが目的地に対する遠回り度となる。現在出発位置間経路コストと現在候補位置間経路コストの和から、出発候補位置間経路コストを減算した経路コストが移動先候補に対する遠回り度となる。
経由地判定部1907は遠回り度算出部1906が算出した遠回り度から移動体の経由地の存在の有無を判定する。つまり、移動体の次に向かう目的地が設定された目的地であるのか、それとも設定された目的地とは別の経由地であるのかを判定する。移動体は移動先を目指す場合に移動にかかる経路コストが小さくなるように移動する傾向がある。よって、最小コストに対するコスト差である遠回り度も小さくなる。そのため目的地を直接目指している場合は、遠回り度は低い。逆に遠回り度が高いときは、目的地を直接は目指しておらず、別の経由地を目指している。このことから、経由地判定部は、目的地に対する遠回り度が所定の値(第2の閾値)より大きいときに、経由地は存在すると判定する。所定の値は、具体的には機器に予め設定された、渋滞が存在したときに迂回経路を探索する際に、迂回経路が最短経路に対して移動距離が長くなるのをユーザが許容する範囲を示す許容迂回距離とする。これは、遠回り度が大きくなるときは、経由地を目指しているのではなく、渋滞を避けるために迂回経路を通っている可能性があるからである。予め設定された許容迂回距離より遠回り度が高いときは、迂回経路を通っている可能性がなくなるため、目的地とは別の経由地を目指していると判定できる。
例えば図35の場合、設定された目的地「B店」に対する遠回り度は図36のように9kmである。経由地判定に用いる遠回り度の境界値(第2の閾値)、すなわち、許容迂回距離を、例えば3kmとすると、遠回り度は9kmと3kmより大きいため経由地が存在すると判定する。
経由地予測部1910は、経由地判定部1907が経由地は存在すると判定したときに、遠回り度算出部1906によって算出された、移動先候補位置取得部103が取得した移動先候補に対する遠回り度を用いて経由地の位置も予測する。
例えば図35の場合、経由地判定部1907により経由地が存在すると判定されたとき、移動先候補取得部が取得した移動先候補が図37の「A店」と「C店」、「D店」であり、遠回り度が図36のようにそれぞれ「0km」「9km」「4km」であったとする。このとき遠回り度が移動先候補の中で最も低い「A店」を経由地と予測する。
情報提供部1908は、目的地取得部1909が取得した目的地及び経由地予測部が予測した経由地に従って、移動先予測装置の画面や音声によって、ユーザに情報を提供する。例えば図38のように、移動体の目的地が「B店」であり、経由地が「A店」であると予測したとき、「A店」を経由して「B店」へ向かう経路の交通情報や推奨経路、「A店」のセール情報を提供することが出来る。逆に経由地が存在しないと判定したときは、目的地までの経路の交通情報や、目的地の情報を提供する。
以下、本実施の形態4のフローチャートを、図39を用いて説明する。前記実施の形態1で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。実施の形態1と同様に出発位置と現在位置を取得した後、目的地取得部1909が、装置に設定された目的地との位置を取得する(ステップS2303)。経路コスト算出部1905は、地図情報蓄積部104に蓄積された道路情報を用いて、現在位置と出発位置との間の経路コスト、現在位置と目的地との間の経路コスト、出発位置と目的地との間の経路コストを算出する(ステップS2304)。遠回り度算出部1906は、経路コスト算出部1905で算出された経路コストから目的地に対する遠回り度を算出する(ステップS2305)。経由地判定部1907が、目的地に対する遠回り度から経由地が存在するか否かを判定する(ステップS2306)。経由地が存在するか否か判定を行い(ステップS2307)、経由地が存在すると判定したときは(ステップS2307のYes)ステップS803に進む。経由地が存在しないと判定したときは(ステップS2307のNo)ステップS2310に進む。経由地が存在すると判定したとき、移動先候補位置取得部103は、現在位置から所定の範囲内にあるランドマーク位置を地図情報蓄積部104から取得する(ステップS803)。経路コスト算出部1905は、地図情報蓄積部104に蓄積された道路情報を用いて、現在位置と出発位置との間の経路コスト、現在位置と移動先候補位置との間の経路コスト、出発位置と移動先候補位置との間の経路コストを算出する(ステップS804)。遠回り度算出部106は、経路コスト算出部1905で算出された経路コストから移動先候補に対する遠回り度を算出する(ステップS805)。経由地予測部1910は遠回り度算出部1906が算出した移動先候補に対する遠回り度から経由地を予測する(ステップS2308)。情報提供部1908は目的地取得部1909が取得した目的地と経由地予測部1910が予測した経由地に従って、ユーザに情報を提供する(ステップS2309)。経由地が存在しないと判定したとき、情報提供部1908は目的地取得部1909が取得した目的地に従って、ユーザに情報を提供する(ステップS2310)。
(実施の形態4の変形例1)
なお、本実施の形態4では、移動体の移動先候補に対する遠回り度によって経由地を予測していた。しかし、経由地を予測する際に予め設定した目的地の情報を用いてもよい。具体的には現在地から経由地を経由したときの目的地までの経路コストを用いる。通常、ユーザは経由地を経由したとしてもそれほど遠回りにならない場所を経由地とする傾向がある。例えば目的地が自宅であるときに本屋に寄りたい場合でも、本屋が複数ある場合、本屋を経由したときの自宅への距離が最も低い本屋を選ぶ傾向がある。これらのことより、現在地から経由地を経由した目的地までの経路コストを用いる。
本実施の形態の移動先予測装置は「前記移動先予測手段は、さらに、前記遠回り度が前記最小である移動先候補のうち、現在地から移動先候補を経由したときの目的地までの経路コストが、最も小さくなる移動先候補を前記経由地と予測することを特徴とする移動先予測装置」に相当し、この移動先予測装置において、経由地予測部1907が「移動先予測手段」に相当する。
具体的には経由地予測部1907が、遠回り度が所定の値以下である移動先候補のうち、移動先候補を経由したときの目的地までの経路コストが最も小さい移動先候補を経由地と予測する。
(実施の形態4の変形例2)
なお、実施の形態4では、移動体の移動先候補に対する遠回り度によって経由地を予測していた。しかし、移動履歴が充分に収集されているときは経由地を予測する際に予め設定した目的地の情報と目的地履歴を用いて、設定した目的地に向かう前に立ち寄りやすい場所を経由地と予測してもよい。具体的には目的地の履歴を蓄積し、設定した目的地の直前に目的地となった場所の中から遠回り度の最も低いものを目的地とする。これにより、よりユーザに応じた経由地を予測することができる。
以下本実施の形態の手法について説明する。
図40は、本実施の形態における移動先予測装置の構成図である。前記実施の形態1、2で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。以下、まず各構成要素について図を用いて説明し、後に本装置の動作について説明する。
本実施の形態の移動先予測装置は「さらに、前記目的地取得手段によって取得された目的地の履歴を前記目的地への到着日時と対応付けて蓄積する目的地履歴蓄積手段を備え、前記移動先予測手段は、前記目的地履歴蓄積手段に蓄積されている目的地のうちで、現在取得されている目的地の直前に到達された目的地を、前記経由地と予測することを特徴とする移動先予測装置」に相当し、これにおいて、目的地履歴蓄積部2404が「目的地履歴蓄積手段」に相当し、経由地予測部1910が「移動先予測手段」に相当する。
目的地履歴蓄積部2404は、移動体の過去に目的地となった位置と目的地に到着した時刻の履歴を蓄積する。目的地とは例えば移動体が車の場合、エンジンを切った場所である。なお、停止時間が所定の値以上の場所を目的地として蓄積してもよい。目的地履歴は例えば図41の場合、ID「005」において、目的地の名前「E社」の位置は、東経「134.7.26.9」、北緯「34.4.49.2」であり、到着時刻は「9/21 9:00」である。
移動先候補位置取得部2403は目的地履歴蓄積部2404が蓄積した目的地履歴から目的地取得部1909が取得した目的地を用いて移動先候補を取得する。具体的には、取得した取得目的地が蓄積されているとき、履歴から取得目的地の直前に目的地となった場所を移動先候補とする。例えば、取得した目的地が「E社」、東経「134.7.26.9」、北緯「34.4.49.2」であったとする。このとき、図41のように目的地が蓄積されていたとすると、目的地「E社」はID「005」(到着日時9/21 9:00)、「009」(到着日時9/22 8:55)に蓄積されている。図42のように蓄積された目的地を到着日時順に見たとき、目的地「E社」の直前に蓄積されている目的地は、ID「004」の「Dレストラン」(到着日時9/21 8:40)、ID「008」の「G店」(到着日時9/22 8:40)である。この「Dレストラン」と「G店」が移動先候補、つまり経由地の候補となる。
以下、本実施の形態4変形例2のフローチャートを、図43を用いて説明する。前記実施の形態1、4で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。実施の形態4と同様に経由地存在を判定した後、経由地が存在する場合、目的地履歴蓄積部2404が蓄積した目的地履歴の中から目的地取得部1909が取得した目的地により移動先候補を取得する(ステップS2703)。以下実施の形態4と同様である。
(実施の形態4の変形例3)
なお、実施の形態4では経由地判定部1907が経由地存在の判定に用いる遠回り度の閾値は一定であった。しかし、目的地近くでは、移動体が道に迷うことや、道路幅などにより遠回りをせざるを得ない状況となる可能性が高い。このため、目的地から現在位置への距離が所定の値以下であるときは、経由地存在の有無を判定するときに用いる閾値を大きくしても良い。
(実施の形態4の変形例4)
なお、実施の形態4では経由地判定部1907が経由地存在の判定に用いる遠回り度の閾値は一定であった。しかし、出発位置からの距離が増加するに従い、移動体は休憩のために経由地に立ち寄る可能性が高くなる。このため、出発位置から現在位置までの距離が所定の値以上であるときは、経由地存在の有無を判定するときに用いる閾値を小さくしても良い。
(実施の形態4の変形例5)
なお、実施の形態4では、遠回り度によって経由地の存在を判定していた。しかし、移動体が車の場合、経由地が存在しなくても、移動体が渋滞を避けるために目的地までの最小コスト経路から外れることにより、遠回り度が大きくなる可能性がある。特に、渋滞を避けようとして抜け道に入ったが、元の道より時間がかかってしまい、経路コストが大きくなるときに、ますます遠回り度が大きくなってしまう。そこで、ユーザによって設定された目的地までの出発地からの最小コストの経路と現在移動体が経由地を通らずに目的地に向かうときに予測される移動経路の合流点を予測し、最小コスト経路からの分岐点と予測合流点の間に渋滞の有無を判定することで、渋滞を避けるために遠回り度が高くなったのか、経由地によるために遠回り度が高くなったのかを判定することができる。
以下本実施の形態の手法について説明する。
図44は、本実施の形態における移動先予測装置の構成図である。前記実施の形態4で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。以下、まず各構成要素について図を用いて説明し、後に本装置の動作について説明する。
本実施の形態の移動先予測装置は、「さらに、前記出発位置と前記目的地を結ぶ経路と前記出発位置と前記現在位置を結ぶ経路の分岐点の位置を算出する分岐点算出手段と、前記出発位置と前記目的地を結ぶ経路と前記現在位置と前記目的位置を結ぶ経路の合流点の位置を予測する合流点予測手段と、前記出発位置と前記目的地とを結ぶ経路周辺の渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、前記出発位置と前記目的地とを結ぶ経路のうち分岐点位置と合流点位置の間に、渋滞が存在するか否かを判定する渋滞回避判定手段とを備え、前記移動先予測手段は、前記目的地に対する遠回り度が前記第2の閾値以上であり、かつ、前記渋滞回避判定手段が、渋滞は存在しないと判定したときに経由地が存在することを予測することを特徴とする移動先予測装置」に相当する。これにおいて、分岐点算出部5812が「分岐点算出手段」に相当し、合流点予測部5811が「合流点予測手段」に相当し、渋滞情報取得部5813が「渋滞情報取得手段」に相当し、渋滞回避判定部5814が「渋滞回避判定手段」に相当し、経由地予測部1910が「移動先予測手段」に相当する。
経路コスト算出部5805は、実施の形態4と同様に地図情報蓄積部に蓄積された、ノードの位置、接続ノード、リンク距離といった道路情報を用いて、経路コストを算出する。現在位置取得部101が取得した現在位置と出発位置取得部102が取得した出発位置との間の移動経路の経路コスト、現在位置取得部101が取得した現在位置と目的地取得部1909が取得した目的地との間の経路コスト、出発位置取得部102が取得した出発位置と目的地取得部1909が取得した目的地との間の移動経路の経路コストを算出する。また、算出した経路コストを持つ経路自身の情報も出力する。つまり出発位置から現在位置までの移動体の移動経路、出発位置から目的位置までの経路コストが最小である経路、現在位置から目的位置までの経路コストが最小である経路の情報を出力する。また、実施の形態4と同様に現在位置取得部101が取得した現在位置と移動先候補位置取得部103が取得した移動先候補位置との間の経路コスト、出発位置取得部102が取得した出発位置と移動先候補位置取得部103が取得した移動先候補位置との間の経路コストを算出する。
合流点予測部5811は、経路コスト算出部5805が算出した出発位置から目的位置までの最小経路と現在位置から目的位置までの経路の合流点の位置を算出する。具体的には出発目的位置間経路と現在目的位置間経路の交点のうち、現在位置に近い交点の位置を合流点の位置とする。交点がない場合は、合流点を算出しない。
分岐点算出部5812は、経路コスト算出部5805が算出した出発位置から目的位置までの最小経路と出発位置から現在位置までの経路の分岐点の位置を算出する。具体的には出発目的位置間経路と現在出発位置間経路の交点のうち、現在位置に近い交点の位置を分岐点の位置とする。交点がない場合は、分岐点を算出しない。
渋滞情報取得部5813は、FM電波やビーコンからVICS情報などを取得することにより、渋滞情報を取得する。具体的は渋滞の始点と終点の位置と渋滞の方向を取得する。
渋滞回避判定部5814は、経由地判定部が経由地は存在すると判定し、合流点予測部5811が合流点を算出し、分岐点算出部5812が分岐点を算出したときに、渋滞情報取得部5813が取得した渋滞情報を用いて、経路コスト算出部5805が算出した出発目的地間経路における分岐点と合流点の間の渋滞の存在を判定し、渋滞が存在するときは、渋滞回避のために遠回りをしたとして、経由地は存在しないと経由地判定を改める。具体的には、経路コスト算出部5805が算出した出発目的地間経路における分岐点と合流点の間の経路を算出し、経路中に分岐点から合流点に向かう方向の渋滞が存在したときに、経由地は存在しないと経由地判定を改める。例えば、図45の場合、目的地に対して遠回りをしているため、遠回り度が高くなり、経由地判定部1907が経由地の存在を予測したとする。しかし、出発目的地間経路の分岐点位置と合流点位置の間に、分岐点から合流点に向かう方向の渋滞が存在するため、渋滞回避のために遠回りをしたと判断し、経由地は存在しないと経由地判定を改める。
以下、本実施の形態4変形例5のフローチャートを、図46を用いて説明する。前記実施の形態4で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。実施の形態4と同様に出発位置、現在位置、目的地を取得した後、経路コスト算出部5805は、地図情報蓄積部104に蓄積された道路情報を用いて、現在位置と出発位置との間の移動経路と経路コスト、現在位置と目的地との間の移動経路と経路コスト、出発位置と目的地との間の移動経路と経路コストを算出する(ステップS6004)。
遠回り度算出部1906は、経路コスト算出部5805で算出された経路コストから目的地に対する遠回り度を算出する(ステップS2305)。経由地判定部1907が、目的地に対する遠回り度から経由地が存在するか否かを判定する(ステップS2306)。経由地が存在するか否か判定を行い(ステップS6007)、経由地が存在すると判定したときは(ステップS6007のYes)ステップS6008に進む。経由地が存在しないと判定したときは(ステップS6007のNo)ステップS2310に進む。経由地が存在すると判定したとき、分岐点算出部5812は、経路コスト算出部5805が算出した出発目的位置間経路と現在出発位置間経路から分岐点の位置を算出する(ステップS6008)。合流点予測部5811は、経路コスト算出部5805が算出した出発目的位置間経路と現在目的位置間経路から合流点の位置を予測する(ステップS6009)。渋滞情報取得部5813はVICSなどから渋滞情報を取得する(ステップS6010)。渋滞回避判定部5814は、経路コスト算出部5805が算出した出発目的位置間経路のうち、分岐点算出部5812が算出した分岐点と合流点予測部が予測した合流点の間に、渋滞情報取得部5813が取得した渋滞が存在するときに、経由地は存在するか否かを判定する(ステップS6011)。渋滞が存在すると判定したとき(ステップS6011のYes)、ステップS2310に進む。渋滞が存在しないと判定したときは(ステップS6011のNo)ステップS803に進む。渋滞が存在しないと判定したとき、移動先候補位置取得部103は、現在位置から所定の範囲内にあるランドマーク位置を地図情報蓄積部104から取得する(ステップS803)。経路コスト算出部5805は、地図情報蓄積部104に蓄積された道路情報を用いて、現在位置と出発位置との間の経路コスト、現在位置と移動先候補位置との間の経路コスト、出発位置と移動先候補位置との間の経路コストを算出する(ステップS804)。遠回り度算出部106は、経路コスト算出部1905で算出された経路コストから移動先候補に対する遠回り度を算出する(ステップS805)。経由地予測部1910は遠回り度算出部1906が算出した移動先候補に対する遠回り度から経由地を予測する(ステップS2308)。情報提供部1908は目的地取得部1909が取得した目的地と経由地予測部1910が予測した経由地に従って、ユーザに情報を提供する(ステップS2309)。経由地が存在しない、もしくは渋滞が存在すると判定したとき、情報提供部1908は目的地取得部1909が取得した目的地に従って、ユーザに情報を提供する(ステップS2310)。
(実施の形態5)
なお、本実施の形態4では、装置に設定された目的地は間違っていないという前提の下、経由地の存在を予測していた。しかし設定された目的地が間違っている可能性がある。例えば、カーナビゲーションシステムの場合、カーナビゲーションシステムに不慣れなユーザが目的地を設定したとき、操作ミスなどにより、設定した目的地自身が間違っている可能性がある。また、ユーザの考えが移動中に変わり、初めに設定した目的地とは別の場所が目的地となることもある。よって、目的地の設定ミスを検出し、設定ミスであることをユーザに伝える、もしくは目的地設定を自動的に解除し、設定された目的地より計算された推奨ルート表示や案内情報提供をフィルタリングしてもよい。これにより、間違った目的地案内により、装置が何度もUターンするように言うなど、ユーザにとって邪魔な情報が何度も提供されるのを防ぐことができる。
図47は、本実施の形態における移動先予測装置の構成図である。前記実施の形態1、2、4で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。以下、まず各構成要素について図を用いて説明し、後に本装置の動作について説明する。
経路コスト算出部2805は、地図情報蓄積部904に蓄積された、ノードの位置、接続ノード、リンク距離といった道路情報を用いて、経路コストを算出する。現在位置取得部101が取得した現在位置と出発位置取得部102が取得した出発位置との間の経路コスト、現在位置取得部101が取得した現在位置と目的地取得部1909が取得した目的地との間の経路コスト、出発位置取得部102が取得した出発位置と目的地取得部1909が取得した目的地との間の経路コストを算出する。
本実施の形態の移動先予測装置は、「さらに、少なくとも目的地および前記目的地までの経路に関する情報を提供する情報提供手段を備え、前記情報提供手段は、前記目的地誤設定検出手段が、取得された前記目的地が誤りであると判定したときに、前記目的地に対する遠回り度が大きいほど、前記目的地に関する情報を簡略化して提供することを特徴とする移動先予測装置」に相当し、これにおいて、情報提供部2808が「情報提供手段」に相当する。
遠回り度算出部2806は、経路コスト算出部1905で算出された経路コストから目的地に対する遠回り度を算出する。遠回り度は出発位置から目的地までのコストが最小である経路のコストに対する、現在移動体が通っている経路のコストの差である。具体的には、現在出発位置間経路コストと現在目的位置間経路コストの和と、出発目的位置間経路コストの差が目的地に対する遠回り度となる。
目的地誤設定検知部2807は遠回り度算出部2806が算出した遠回り度から設定された目的地の正誤を判定する。移動体は移動先を目指す場合に移動にかかる経路コストが小さくなるように移動する傾向がある。よって、最小コストに対するコスト差である遠回り度も小さくなる。そのため目的地に対する遠回り度は低いはずである。逆に、遠回り度が高いときは、設定された目的地以外の場所が目的地である可能性が高い。具体的には、目的地に対する遠回り度が所定の値(第3の閾値)より大きいときに、目的地は誤っていると判定する。
例えば図35の場合、目的地「B店」に対する遠回り度は図48のように9kmである。遠回り度を判別する境界値(第3の閾値)を機器に設定された渋滞の許容迂回距離、例えば3kmとすると、遠回り度は9kmと3kmより大きいため目的地は誤っていると判定する。
情報提供部2808は、目的地取得部1909が取得した目的地及び目的地後設定検知部の判定結果に従って、移動先予測装置の画面や音声によって、ユーザに情報を提供する。具体的には、目的地が正しいと判定されている間は推奨経路など目的地に関する情報を提示するが、目的地が誤っていると判定されたときは、機器に設定された目的地を解除し、目的地に関する情報を提示しない。
なお、目的地が正しいと判定されているときは、目的地に関する経路の交通情報などを音声と画面表示によって情報を行うが、目的地が誤っていると判定されたときは、目的地に対する音声案内は行わず、画面表示のみ行うといったフィルタリングを行ってもよい。
なお、目的地が誤っていると判定されたときは、目的地が誤っているという情報をユーザに提供してもよい。
例えば図49のように、移動体の目的地が「B店」であったとき、目的地が正しいと判定されている間は、推奨経路の案内を行う。しかし目的地が誤っていると判定されると、図50のように目的地設定をキャンセルし、推奨経路の案内を行わない。
以下、本実施の形態5のフローチャートを、図51を用いて説明する。前記実施の形態1、4で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。実施の形態4と同様に目的地に対する遠回り度を算出した後、目的地誤設定検知部2807が目的地に対する遠回り度により設定された目的地の正誤を判定する(ステップS3106)。目的地が誤っていると判定したときは(ステップS3107のYes)、情報提供部2808は設定された目的地を解除し、目的地に関する提供情報をフィルタリングする。目的地が正しいと判定したときは(ステップS3107のNo)、情報提供部2808は目的地に関する情報をユーザに提供する(ステップS3109)。
なお、遠回り度が高いときには、実施の形態4のように目的地の設定ミスではなく、経由地が新たに存在する可能性がある。よって遠回り度に対する閾値を二つ設定することによって、次目的地が設定された目的地であるのか、次目的地が経由地であるのか、目的地の設定が間違っているのかを検知しても良い。具体的には、遠回り度に対して経由地存在の判定に用いる閾値、渋滞許容距離と目的地誤設定の判定に用いる閾値、経由許容距離を予めユーザが設定しておく。経由許容距離とは、目的地に対して最短距離で移動する経路に対して、経由地に寄ることによって増加する経路距離のユーザが許容する最大値である。経由許容距離は渋滞許容距離に対して大きくなる。例えば、渋滞許容距離が3km、経由許容距離が6kmだったとする。このとき、設定された目的地に対する遠回り度が3km以下のときは、目的地設定は誤っておらず、経由地も存在しないと判定し、設定された目的地に対する情報を提供する。設定された目的地に対する遠回り度が3kmより大きく6km以下のときは、目的地設定は誤っておらず、経由地が存在すると判定し、経由地を予測し、経由地を通って目的地に向かう経路の情報を提供する。設定された目的地に対する遠回り度が6km以上のときは、目的地設定が誤っていると判定し、機器に設定された目的地を解除し、目的地に関する情報を提供しない。
なお、実施の形態4の変形例5と同様に、出発位置目的位置間の経路中の分岐点と合流点の間に渋滞があるときに、渋滞回避のために遠回り度が増加したとして、目的地設定は誤っていないとしてもよい。
(実施の形態5の変形例1)
なお、本実施の形態5では、設定目的地が誤っていることを検知したときの処理が遠回り度の大きさに関わらず一定であった。しかし遠回り度の大きさに応じて処理を変更してもよい。具体的には遠回り度の大きさに応じて目的地に関する情報をフィルタリングする度合いを変更する。具体的には、設定目的地に対する遠回り度が小さいほど、設定目的地や設定目的地に対する経路の提供する情報の量を大きくする。遠回り度が大きいほど、設定目的地に対する提供情報の量を小さくする、つまり情報をフィルタリングする。設定された目的地に対する遠回り度が小さいときは、設定された目的地は誤っていない可能性が高い。よって、設定された目的地に対する情報は有用であるために、情報量が大きくても構わない。しかし、設定された目的地に対する遠回り度が大きくなるに従い、設定された目的地が誤っている可能性が高くなる。もしくは、誤っていなかったとしても設定された目的地の前にたち寄るべき新たな経由地などが存在し、目的地に対する情報は求められてはいない可能性が高くなる。求められてはいない情報を提供することはユーザにとって好ましくない。移動体が車であると特にユーザの運転の妨げになる。よって、遠回り度の大きさ、つまり設定された目的地が誤っている可能性に応じて設定された目的地に対する提供情報の情報量を制限することは有用である。特に、現在地から目的地までの推奨経路の案内情報を提供する際に、設定された目的地が誤っているときには、推奨経路から外れることが多いため、推奨経路の再計算が頻繁に行われ、提供情報の情報量が非常に大きくなる。しかし、設定された目的地が誤っているときには、ユーザは設定された目的地までの情報を必要としていないために、ユーザの運転などの妨げとなる。遠回り度によって情報を段階的にフィルタリングすることで、推奨経路の案内情報は遠回り度が目的地が誤っていると確信できるほど大きくない状態でもフィルタリングすることができる。
また、このように段階的に情報をフィルタリングすることで、ユーザが知りたかった目的地への経路情報が突然消えることを防ぐなど、目的地正誤判断ミスによるユーザへの悪影響を防ぐことが出来る。
遠回り度に応じた、設定目的地に対する提供情報のフィルタリングの手法は、具体的には、提供される情報提供の種類に遠回り度のランク付けを行い、情報提供部2808は、遠回り度から導かれたランクに対応する種類の情報を提供することにより行う。
例えば、遠回り度のランクは図52のようになっている。図52の場合ランク「1」は提供情報が「推奨経路表示、経路音声案内、経路の道路交通情報、目的地周辺の道路交通情報、目的地情報」であり、遠回り度は2km未満であることを表している。このように遠回り度が大きくなるほど提供される情報の量が制限されるように遠回り度ランクと、提供される情報の種類を決定する。道路交通情報は渋滞情報、工事情報などであり、目的地情報は目的地自身の情報、例えば目的地がレストランの場合メニュー情報や開店時間、空席の情報である。
具体例を示す。遠回り度が5kmであった場合、情報提供部2808は遠回り度5kmに対応する遠回り度ランクが3であることから、目的地までの経路の道路交通情報及び目的地周辺の道路交通情報、目的地情報をユーザに提供する。
(実施の形態5の変形例2)
なお、本実施の形態5では、設定目的地が誤っていたときに、目的地設定をキャンセルするもしくは、提供情報のフィルタリングを行っていた。しかし、新たに正しい目的地を予測してもよい。例えば、実施の形態3のように目的地履歴と遠回り度を用いて目的地を予測する。これにより、ユーザが目的地を一から設定しなおすことなく、正しい目的地に関する情報を提供できる。
(実施の形態5の変形例3)
なお、本実施の形態においては、遠回り度を用いて目的地設定の誤りの検出を行った。さらに、ユーザが目的地設定を行った方式に基づき、目的地の修正を行ってもよい。一般にカーナビにおいては、目的地を設定する際に、ランドマークの名称で設定する場合と、地図上の地点を入力し、目的地を設定する場合がある。ランドマークの名称で目的地を設定する場合には、ランドマークの検索や、ユーザが既に設定した登録ポイントの情報を呼び出し、その名称を選択することによって、目的地を設定する。この場合、同一名称による設定のミス等が起きる可能性が高い。例えば、「守口市駅」という場所を目的地として設定しようとして「守口駅」という別の場所を設定することもある。また、「セフンイレフン 守口店」を設定しようとして、「セフンイレフン 門真店」を設定してしまうこともある。さらに大阪の「日本橋」を設定しようとして、東京の「日本橋」を設定してしまうこともあるだろう。そこで、遠回り度を算出し、ユーザの目的地の設定が誤っていると判定した場合には、同一名称、または類似名称で他の地点情報を検索し、その地点に対して遠回り度を算出することで、正しい目的地を検出することが可能になる場合がある。また、地図上で地点を入力することで目的地を設定した場合には、目的地が設定される地図において、類似した名称の地名が存在する場所を検索することで、正しい目的地を検出することが可能になることもある。さらに、電話番号やマップコードで目的地が設定された場合には類似した電話番号で検索することで正しい目的地を検出することが可能になる場合もある。このように、目的地設定を行った方式に基づき、正しい目的地を検索することで、自動的に目的地の修正を行うことが可能になる。
図53は、本実施の形態における移動先予測装置の構成図である。前記実施の形態5で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。以下、まず各構成要素について図を用いて説明し、後に本装置の動作について説明する。
本実施の形態の移動先予測装置は、「さらに、利用者から移動体の目的地を取得する目的地取得手段と、前記目的地に対する遠回り度が第3の閾値以上であった場合に、取得された前記目的地が誤りであると判定する目的地誤設定検出手段とを備え、前記移動先候補位置取得手段は、取得された前記目的地が誤りであると判定された場合、移動体の現在位置から所定の範囲内にあり、前記目的地と間違えられやすい類似位置を移動先として、移動先候補の位置を取得し、前記移動先予測手段は、前記移動先候補のうちで前記遠回り度が前記最小となる移動先候補を、正しい目的地と予測することを特徴とする移動先予測装置」に相当し、これにおいて、目的地取得部1909が「目的地取得手段」に相当し、目的地誤設定検知部2807が「目的地誤設定検出手段」に相当し、類似位置算出部6112が「移動先候補位置取得手段」に相当し、目的地予測部6113が「移動先予測手段」に相当する。
地図情報蓄積部6104は、位置やリンク距離といった道路情報を蓄積する。例えば、図3のように、ノードの位置、接続ノード、ノード間を結ぶリンク距離が蓄積されている。図3のノードID「001」はノード位置が経度「134.3.0.9」であり、緯度が「34.6.3.6」であり、ノードID「002」「003」「004」「005」と接続している。また、リンクID「001」は始点ノードID「001」と終点ノードID「002」を結ぶリンクであり、リンク距離は「1km」であることを示す。また図56のように地名、店、名所、駅といった目的地となりうるランドマークの名称と名称のフリガナ、電話番号、マップコード、位置といったランドマーク情報が蓄積されている。ランドマークの「名称」と「名称のフリガナ」、「電話番号」、「マップコード」、「位置」をランドマークのカテゴリと呼ぶ。
経路コスト算出部6105は、地図情報蓄積部6104に蓄積された、ノードの位置、接続ノード、リンク距離といった道路情報を用いて、経路コストを算出する。現在位置取得部101が取得した現在位置と出発位置取得部102が取得した出発位置との間の経路コスト、現在位置取得部101が取得した現在位置と目的地取得部1909が取得した目的地との間の経路コスト、出発位置取得部102が取得した出発位置と目的地取得部1909が取得した目的地との間の経路コスト、現在位置取得部101が取得した現在位置と類似位置算出部6112が取得した類似位置との間の経路コスト、出発位置取得部102が取得した出発位置と類似位置算出部6112が取得した類似位置との間の経路コストを算出する。
遠回り度算出部6106は、経路コスト算出部6105で算出された経路コストから遠回り度を算出する。目的地と類似位置算出部6112が取得した類似位置についてそれぞれ遠回り度を算出する。遠回り度は出発位置から目的地あるいは移動先候補までのコストが最小である経路のコストに対する、現在移動体が通っている経路のコストの差である。具体的には、現在出発位置間経路コストと現在目的地間経路コストの和と、出発目的地間経路コストの差が目的地に対する遠回り度となる。現在出発位置間経路コストと現在類似位置間経路コストの和と、出発類似位置間経路コストの差が類似位置に対する遠回り度となる。
目的地設定法取得部6110は、ユーザがカーナビ等の移動先予測装置に目的地を設定したときの目的地の設定手法の種類、媒体と実際に入力、表示選択された目的地に関連する文字列を取得する。目的地の設定手法の種類は、ユーザが目的地を設定したときカーナビ等の移動先予測装置の図示しないメモリに記憶される。具体的には、ユーザが目的地を設定するときには、カーナビ等の移動先予測装置のメニュー画面で何種類かの目的地の設定方法が提示される。例えば、音声入力による目的地の設定、地図を表示したタッチパネルからの入力による目的地の設定、ランドマークの名称を文字列で入力することによる目的地の設定などである。ユーザは、提示された設定方法のうちから所望の設定方法を選択し、選択した設定方法で目的地を設定する。このとき、カーナビ等の移動先予測装置は、選択された目的地設定方法をメモリに記憶する。図54は目的地設定法取得部の内部構造である。
また、本実施の形態の移動先予測装置は「前記地図情報蓄積手段は、ランドマーク名称、ランドマーク位置、電話番号およびマップコードの少なくとも一つで前記地点が表されたランドマーク情報を蓄積し、前記移動先予測装置は、さらに、前記目的地取得手段で取得された前記目的地を表すランドマーク情報の種類と前記目的地に関連する文字列とを取得する目的地設定法取得手段と、前記目的地のランドマーク情報の種類と前記文字列とに従って、前記ランドマーク情報の種類と文字列とからなり、前記類似位置を検索するための検索式を生成する検索式生成手段と、前記検索式に従って前記ランドマーク情報から前記類似位置を検索する類似位置算出手段とを備え、前記移動先予測手段は、前記類似位置のうちで前記遠回り度が前記最小となる移動先候補を、正しい目的地と予測することを特徴とする移動先予測装置」に相当し、これにおいて、地図情報蓄積部6104が「地図情報蓄積手段」に相当し、設定種類取得部6114、入力媒体取得部6115および文字列取得部6116が「目的地設定法取得手段」に相当し、検索式生成部6111が「検索式生成手段」に相当し、類似位置算出部6112が「類似位置算出手段」に相当し、目的地予測部6113が「移動先予測手段」に相当する。
設定種類取得部6114は、目的地設定手法の種類を取得する。目的地設定手法の種類には、「守口市駅」などランドマークの名称を画面表示された一覧から選択、またはリモコンなどで直接入力する「名称入力」、電話番号などの数字を入力する「電話番号入力」「マップコード入力」「緯度経度入力」、地図画面を表示し、目的地の位置を直接指定する「地図画面入力」などが存在する。例えば、マイクに向かって「モリグチシエキ」と発音することでユーザが目的地を設定した場合、「名称入力」という設定手法の種類を取得する。また「0600000000」と電話番号を直接入力することでユーザが目的地を設定した場合、「電話番号入力」という種類を取得する。例えば、地図画面上で、目的地の位置を直接設定した場合、「地図画面入力」という種類を取得する。
入力媒体取得部6115は、目的地の設定時に、音声で入力されたかどうかを検知する。入力媒体にはユーザがリモコンやタッチパネルによって文字や位置を選択して入力する「選択入力」と、マイクに向かってユーザが音声で発音することで入力する「音声入力」がある。例えば、画面に表示された目的地の一覧から「守口市駅」を選択することでユーザが目的地を設定した場合、「選択入力」という媒体を取得する。また、マイクに向かって「モリグチシエキ」と発音することでユーザが目的地を設定した場合、「音声入力」という媒体を取得する。例えば、「0600000000」と電話番号を直接入力することでユーザが目的地を設定した場合、「選択入力」という媒体を取得する。例えば、地図画面上で、目的地の位置を直接設定した場合、「選択入力」という媒体を取得する。
文字列取得部6116は、設定された目的地に関連する文字列を取得する。文字列取得部6116は、「音声入力」で目的地が設定されたときに、文字列取得を行う読み文字列取得部6117と、「地図画面入力」で目的地が設定されたときに文字列取得を行う地図文字列取得部6119と、それら以外の手法によって目的地が設定されたときに文字列取得を行う表記文字列取得部6118がある。
読み文字列取得部6117は、入力媒体取得部6115が取得した媒体が「音声入力」であったときに、音声で入力された言葉を読み文字列として取得する。例えば、マイクに向かって「モリグチシエキ」と発音することでユーザが目的地を設定した場合、「モリグチシエキ」という文字列を取得する。
表記文字列取得部6118は、入力媒体設定部6115が取得した媒体が「選択入力」であり、設定種類取得部6114が取得した設定種類が「地図画面入力」以外の種類であった場合、ナビ画面からユーザによって選択、入力された画面の表示文字列を取得する。例えば、画面に表示された目的地の一覧から「守口市駅」と表示された欄を選択することでユーザが目的地を設定した場合、「守口市駅」という文字列を取得する。また、「0600000000」と電話番号を直接入力することでユーザが目的地を設定した場合、入力されたときに画面に表示された「0600000000」という文字列を取得する。
地図文字列取得部6119は、設定種類取得部6114が取得した設定種類が「地図画面入力」であったときに、目的地が設定されたときの移動先予測装置の地図画面上に表示されたランドマーク名称の表記文字列を全て取得する。例えば、図55のように「守口市駅」と「セフンイレフン守口店」というランドマーク名称が表示された地図画面上で、目的地の位置を直接設定した場合、「守口市駅」、「セフンイレフン守口店」という文字列を取得する。
検索式生成部6111は、目的地設定法取得部6110が取得した目的地の設定手法の種類、媒体と、目的地に関連する文字列から、設定された目的地の類似位置を検索する際の検索式を算出する。検索式は、ランドマークの名称と名称のフリガナ、電話番号、マップコード、位置といったランドマーク情報のカテゴリと検索用文字列からなる。
具体的には、「名称入力」かつ「選択入力」でランドマークが設定されていた場合は、入力された文字列の一部を0個以上の全ての文字列の代用となるワイルドカード(*)とすることで検索式を生成する。例えば「守口市駅」と入力されていた場合、ランドマークの「名称」カテゴリの検索で「*口市駅」「守*市駅」「守口*駅」「守口市*」を検索用文字列とする。また、「名称入力」かつ「音声入力」でランドマークが設定されていた場合、入力された文字列(フリガナ)の一部を0個以上の全ての文字列の代用となるワイルドカード(*)とすることで検索用文字列を生成する。例えば「モリグチシエキ」と入力されていた場合、ランドマークの「名称(フリガナ)」カテゴリの検索で「*リグチシエキ」「モ*グチシエキ」「モリ*チシエキ」「モリグ*シエキ」「モリグチ*エキ」「モリグチシ*キ」「モリグチシエ*」を検索式とする。また、「電話番号入力」、「マップコード入力」、「緯度経度入力」で入力されていたときは入力された番号文字列の0個以上の全ての文字列の代用となるワイルドカード(*)とすることで検索式を生成する。検索のカテゴリは「電話番号入力」ならば「電話番号」、「マップコード入力」ならば「マップコード」、「緯度経度入力」ならば「緯度」「経度」である。例えば、電話番号入力で「0669081121」と入力されていたとき、「電話番号」カテゴリの検索で、「*669081121」「0*69081121」「06*9081121」「066*081121」「0669*81121」「06690*1121」「066908*121」「0669081*21」「06690811*1」「066908112*」を検索用文字列とする。また、地図画面入力であったときは、地図文字列取得部6119が取得した全ての文字列について、一部を0個以上の全ての文字列の代用となるワイルドカード(*)とすることで検索用文字列を生成する。例えば、取得した地図文字列が「守口市駅」と「セフンイレフン守口店」であった場合、それぞれに対し、その名称の一部を0個以上の全ての文字列の代用となるワイルドカード(*)とすることで検索用文字列を生成する。検索カテゴリはランドマークの「名称」となる。
類似位置算出部6112は、検索式生成部6111が算出した検索式を用いて地図情報蓄積部6104に蓄積されたランドマーク情報から、設定された目的地に類似する類似位置を算出する。具体的には、算出された検索式によって検索されたランドマーク全ての位置を類似位置とする。例えば、検索式として検索カテゴリ「名称」、検索用文字列は「*口市駅」「守*市駅」「守口*駅」「守口市*」であった場合、地図情報蓄積部に蓄積されたランドマークの「名称」について、算出された検索用文字列により検索する。例えば、図56の場合、設定された目的地である「守口市駅」以外に「守口駅」が検索され、類似位置として経度「134.5.59.9」緯度「34.6.4.6」が算出される。
目的地予測部6113は、目的地誤設定検知部2807が目的地設定が誤っていることを検知したときに、遠回り度算出部6106によって算出された、類似位置算出部6112が取得した類似位置に対する遠回り度を用いて正しい目的地の位置を予測する。具体的には、算出された類似位置のうち、最も遠回り度が低い類似位置を目的地と予測する。
情報提供部6108は、目的地が誤っていないことが検知された場合には、目的地取得部1909が取得した目的地に従って、ユーザに情報を提供する。目的地が誤っていることが検知された場合には目的地予測部6113が予測した目的地に従って、ユーザに情報を提供する。目的地や目的地までの経路の交通情報や推奨経路の情報を移動先予測装置の画面や音声によってユーザに提供する。
以下、本実施の形態5の変形例3のフローチャートを、図57を用いて説明する。前記実施の形態5で示した構成要素には同様の符号を付与し、説明を省略する。実施の形態5と同様に出発位置と現在位置を取得した後、目的地設定法取得部6110は、目的地の設定方法と、目的地に関連する文字列を取得する(ステップS6307)。目的地取得部1909は、装置に設定された目的地との位置を取得する(ステップS2303)。経路コスト算出部6105は、地図情報蓄積部104に蓄積された道路情報を用いて、現在位置と出発位置との間の経路コスト、現在位置と目的地との間の経路コスト、出発位置と目的地との間の経路コストを算出する(ステップS2304)。遠回り度算出部6106は、経路コスト算出部6105で算出された経路コストから目的地に対する遠回り度を算出する(ステップS2305)。目的地誤設定検知部2807が目的地に対する遠回り度により設定された目的地の正誤を判定する(ステップS3106)。目的地が誤っていると判定したときは(ステップS6308のYes)、ステップS6309に進む。目的地が誤っていないと判定したときは(ステップS6308のNo)、ステップS6314に進む。目的地が誤っていると判定したとき、検索式生成部6111は、目的地設定法取得部6110が取得した目的地設定法と目的地に関連する文字列から検索式を生成する(ステップS6309)。類似位置算出部6112は、検索式生成部6111が算出した検索式と地図情報蓄積部6104に蓄積されたランドマーク情報から設定された目的地に対する類似ランドマークの位置を算出する(ステップS6310)。経路コスト算出部6105は、地図情報蓄積部104に蓄積された道路情報を用いて、現在位置と出発位置との間の経路コスト、現在位置と類似位置との間の経路コスト、出発位置と類似位置との間の経路コストを算出する(ステップS6311)。遠回り度算出部6106は、経路コスト算出部6105で算出された経路コストから類似位置に対する遠回り度を算出する(ステップS6312)。目的地予測部6113は類似位置に対する遠回り度から目的地となる類似位置を予測する(ステップS6313)。情報提供部6108は、設定目的地が正しい場合は設定目的地、誤っていた場合は予測された目的地に従ってユーザに情報を提供する。
以上のように、本発明に係わる移動先予測装置は、遠回り度により移動体の移動先や移動体の異常行動に関する情報を提供することが可能になり、例えば、カーナビゲーション装置や携帯電話、GPS付き防犯装置等の移動体の位置情報を取得し、情報を提供する装置において有用である。
図1は、本発明の実施の形態1における移動先予測装置の構成を示すブロック図である。 図2は、移動先候補位置取得部が取得する移動先候補の例を示す図である。 図3(a)、(b)は、地図情報蓄積部に蓄積された道路情報の例を示す図である。 図4は、現在位置と移動先候補位置の例を示す図である。 図5は、経路コスト算出部が移動先候補A店についての経路コストを算出する例を示す図である。 図6は、経路コスト算出部が移動先候補B、C店についての経路コストを算出する例を示す図である。 図7は、遠回り度算出部が遠回り度を算出する例を示す図である。 図8は、現在位置と移動先候補位置の例を示す図である。 図9は、遠回り度算出部が遠回り度を算出する例を示す図である。 図10は、情報提供部が予測した移動先に関連する情報を提供する例を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態1における移動先予測装置の動作の例を示すフローチャートである。 図12は、遠回り度から算出した目的地となる移動先候補が存在する範囲の例を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態1の変形例1における移動先予測装置の構成を示すブロック図である。 図14(a)、(b)は、地図情報蓄積部に蓄積された道路情報の例を示す図である。 図15は、現在位置、移動先予測候補位置、イベント発生位置の例を示す図である。 図16は、遠回り度算出部が遠回り度を算出する例を示す図である。 図17は、距離閾値算出部が距離閾値を算出する例を示す図である。 図18は、距離制限算出部が距離と距離閾値により予測移動先を除去する例を示す図である。 図19は、予測移動先の位置と道路幅の大きい道路に囲まれた範囲により予測移動先を除去する例を示す図である。 図20は、本発明の実施の形態1の変形例1における移動先予測装置の動作の例を示すフローチャートである。 図21は、本発明の実施の形態2における移動先予測装置の構成を示すブロック図である。 図22(a)、(b)は、交通量検出位置取得部が取得する移動先候補の例を示す図である。 図23は、現在位置と交通量検出位置の例を示す図である。 図24は、経路コスト算出部が移動先候補ID「002」についての経路コストを算出する例を示す図である。 図25は、経路コスト算出部が移動先候補ID「002」についての経路コストを算出する例を示す図である。 図26は、遠回り度算出部が算出した遠回り度の例を示す図である。 図27は、移動先予測部が移動先を予測する例を示す図である。 図28は、遠回り度算出部が遠回り度を算出する例を示す図である。 図29は、情報提供部が予測した移動先に関連する情報を提供する例を示す図である。 図30は、本発明の実施の形態2における移動先予測装置の動作の例を示すフローチャートである。 図31は、本発明の実施の形態3における移動先予測装置の構成を示すブロック図である。 図32は、目的地蓄積部が蓄積する目的地の例を示す図である。 図33は、本発明の実施の形態3における移動先予測装置の動作の例を示すフローチャートである。 図34は、本発明の実施の形態4における移動先予測装置の構成を示すブロック図である。 図35は、設定された目的地と遠回り度の例を示す図である。 図36は、遠回り度算出部が遠回り度を算出する例を示す図である。 図37は、現在位置と移動先候補位置の例を示す図である。 図38は、情報提供部が予測した経由地に関連する情報を提供する例を示す図である。 図39は、本発明の実施の形態4における移動先予測装置の動作の例を示すフローチャートである。 図40は、本発明の実施の形態4の変形例2における移動先予測装置の構成を示すブロック図である。 図41は、目的地蓄積部が蓄積する目的地の例を示す図である。 図42は、経由地候補の例を示す図である。 図43は、本発明の実施の形態4の変形例2における移動先予測装置の動作の例を示すフローチャートである。 図44は、本発明の実施の形態4の変形例5における移動先予測装置の構成を示すブロック図である。 図45は、渋滞回避判定部が、渋滞の有無を判定する例を示す図である。 図46は、本発明の実施の形態4の変形例2における移動先予測装置の動作の例を示すフローチャートである。 図47は、本発明の実施の形態5における移動先予測装置の構成を示すブロック図である。 図48は、遠回り度算出部が遠回り度を算出する例を示す図である。 図49は、情報提供部が設定された目的地に関連する情報を提供する例を示す図である。 図50は、目的地設定を解除する例を示す図である。 図51は、本発明の実施の形態5における移動先予測装置の動作の例を示すフローチャートである。 図52は、遠回り度ランクの例を示す図である。 図53は、本発明の実施の形態5の変形例3における移動先予測装置の構成を示すブロック図である。 図54は、目的地設定法取得部の構成を示すブロック図である。 図55は、地図文字列取得部が地図文字列を取得する例を示す図である。 図56は、地図情報蓄積部に蓄積されたランドマーク情報の例を示す図である。 図57は、本発明の実施の形態5の変形例3における移動先予測装置の動作の例を示すフローチャートである。
符号の説明
101 現在位置取得部
102 出発位置取得部
103 移動先候補位置取得部
104 地図情報蓄積部
105 経路コスト算出部
106 遠回り度算出部
107 移動先予測部
108 情報提供部
901 現在位置取得部
902 出発位置取得部
903 交通量検出位置取得部
904 地図情報蓄積部
905 経路コスト算出部
906 遠回り度算出部
907 移動先予測部
908 情報提供部
1603 移動先候補位置取得部
1604 目的地履歴蓄積部
1905 経路コスト算出部
1906 遠回り度算出部
1907 経由地判定部
1908 情報提供部
1909 目的地取得部
1910 経由地予測部
2403 移動先候補位置取得部
2404 目的地履歴蓄積部
2805 経路コスト算出部
2806 遠回り度算出部
2807 目的地誤設定検知部
2808 情報提供部
3302 出発位置取得部
3307 情報提供規則蓄積部
3308 情報提供部
3309 目的地取得部
3310 目的地登録部
3701 現在位置取得部
3702 出発位置取得部
3704 地図情報蓄積部
3705 経路コスト算出部
3706 遠回り度算出部
3710 待ち時間算出部
5104 地図情報蓄積部
5107 移動先予測部
5109 道路幅記憶部
5110 イベント発生検出部
5111 イベント位置記憶部
5112 距離算出部
5113 距離閾値算出部
5114 距離制限部
5805 経路コスト算出部
5811 合流点予測部
5812 分岐点算出部
5813 渋滞情報取得部
5814 渋滞回避判定部
6104 地図情報蓄積部
6105 経路コスト算出部
6106 遠回り度算出部
6108 情報提供部
6110 目的地設定法取得部
6111 検索式生成部
6112 類似位置算出部
6113 目的地予測部
6410 到着判定部
6411 遠回り度蓄積部
6412 閾値算出部

Claims (16)

  1. 移動先を予測する移動先予測装置であって、
    あらかじめ定められた複数の地点の位置と前記複数の位置間の道路情報とを含む地図情報を蓄積した地図情報蓄積手段と、
    移動体の出発位置を取得する出発位置取得手段と、
    移動体の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
    取得された前記出発位置と前記現在位置に基づいて、移動体の移動先となりうる複数の移動先候補の位置を前記地図情報蓄積手段から取得する移動先候補位置取得手段と、
    (1)前記現在位置を経由して前記出発位置から前記移動先候補の位置に至る経路
    (2)前記出発位置から前記移動先候補の位置まで最小経路コストで到達できる経路経路コストのずれ量である遠回り度を算出する遠回り度算出手段と、
    前記移動先候補のうちで算出された前記遠回り度が最小となる移動先候補を、移動先と予測する移動先予測手段と
    を備えることを特徴とする移動先予測装置。
  2. 前記移動先予測手段は、前記遠回り度が最小となる移動先候補に加えて、前記移動先候補のうちで前記遠回り度が第1の閾値以下となる移動先候補も、前記移動先と予測する
    ことを特徴とする請求項1記載の移動先予測装置。
  3. 前記移動先予測装置は、さらに、
    前記地図情報を用いて、前記現在位置と前記移動先候補の位置との間の経路を特定し、特定された前記経路に対する経路コストである現在候補位置間経路コストを算出する現在候補位置間経路コスト算出手段と、
    前記地図情報を用いて、前記出発位置と前記現在位置との間の経路を特定し、特定された前記経路に対する経路コストである出発現在位置間経路コストを算出する出発現在位置間経路コスト算出手段と、
    前記地図情報を用いて、前記出発位置と前記移動先候補の位置との間の経路を特定し、特定された前記経路に対する経路コストである出発候補位置間経路コストを算出する出発候補位置間経路コスト算出手段とを備え、
    前記移動先候補位置取得手段は、移動体の現在位置から所定の範囲内にある移動先候補の位置を取得し、
    前記現在候補位置間経路コスト算出手段、前記出発現在位置間経路コスト算出手段および前記出発候補位置間経路コスト算出手段は、それぞれ、前記現在候補位置間経路コスト、前記出発現在位置間経路コストおよび前記出発候補位置間経路コストを、始点から終点までの経路の距離および始点から終点までの移動に要する時間のいずれか1つを用いて計算し、
    前記遠回り度算出手段は、前記現在候補位置間経路コストと、前記出発現在位置間経路コストとの和から、前記出発候補位置間経路コストを減算することによって前記遠回り度を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の移動先予測装置。
  4. 前記遠回り度算出手段は、前記現在候補位置間経路コストと前記出発現在位置間経路コストとの和から前記出発候補位置間経路コストを減算した値に比例し、かつ、前記出発候補位置間経路コストに反比例する値を、前記遠回り度として算出する
    ことを特徴とする請求項3記載の移動先予測装置。
  5. 前記移動先予測装置は、さらに、
    前記移動体の現在位置における道路幅を取得する道路幅取得手段と、
    取得された前記道路幅よりも、道路幅が減少した位置をイベント発生位置として検出するイベント発生検出手段と、
    前記イベント発生位置よりも道路幅が大きい道路で囲まれた領域であり、かつ、前記イベント発生位置を含む領域にない移動先候補を、前記イベント発生位置以後の移動先候補から除外する距離制限手段とを備え、
    前記移動先予測手段は、前記イベント発生位置よりも道路幅が大きい道路で囲まれた前記領域内にある移動先候補のうちから移動先を予測する
    ことを特徴とする請求項3記載の移動先予測装置。
  6. 前記移動先候補位置取得手段は、交通情報提供者が移動体の交通量を検出する地点である交通量検出地を前記移動先候補として、前記移動先候補の位置を取得し、
    前記移動先予測装置は、さらに、
    前記交通情報提供者から、前記交通量検出地の各地点における進行方向ごとの交通量を取得する交通量取得手段を備え、
    前記現在候補位置間経路コスト算出手段は、前記現在候補位置間経路コストを、現在の移動体の進行方向に応じて、前記交通量検出地の各地点を当該移動体が通過する方向ごとに算出し、
    前記出発候補位置間経路コスト算出手段は、前記出発候補位置間経路コストを、前記交通量検出地の各地点を当該移動体が通過する方向ごとに算出し、
    前記移動先予測手段は、前記遠回り度が前記最小となり、かつ、その中でも取得された交通量がより大きい前記交通量検出地を移動先と予測する
    ことを特徴とする請求項5記載の移動先予測装置。
  7. 前記移動先予測装置は、さらに、
    前記移動体が行ったことがある位置の履歴を蓄積する移動履歴蓄積手段を備え、
    前記移動先候補位置取得手段は、前記移動履歴蓄積手段で蓄積されている前記位置を前記移動先候補として、前記移動先候補の位置を取得し、
    前記移動先予測手段は、前記移動履歴蓄積手段で蓄積されている前記位置のうち前記遠回り度が前記最小となる移動先候補を、移動先と予測する
    ことを特徴とする請求項5記載の移動先予測装置。
  8. 前記移動先予測装置は、さらに、
    利用者から移動体の目的地を取得する目的地取得手段と、
    前記目的地に対する遠回り度が第2の閾値以上であった場合に、前記目的地に向かう前に移動体が経由しようとしている経由地が存在すると判定する経由地判定手段とを備え、
    前記移動先候補位置取得手段は、前記経由地が存在すると判定された場合、移動体の現在位置から所定の範囲内にあり、前記経由地となりうる移動先候補の位置を取得し、
    前記移動先予測手段は、前記移動先候補のうちで前記遠回り度が前記最小となる移動先候補を、前記経由地と予測する
    ことを特徴とする請求項1記載の移動先予測装置。
  9. 前記移動先予測手段は、さらに、前記遠回り度が前記最小である移動先候補のうち、現在地から移動先候補を経由したときの目的地までの経路コストが、最も小さくなる移動先候補を前記経由地と予測する
    ことを特徴とする請求項8記載の移動先予測装置。
  10. 前記移動先予測装置は、さらに、
    前記出発位置と前記目的地を結ぶ経路と前記出発位置と前記現在位置を結ぶ経路の分岐点の位置を算出する分岐点算出手段と、
    前記出発位置と前記目的地を結ぶ経路と前記現在位置と前記目的位置を結ぶ経路の合流点の位置を予測する合流点予測手段と、
    前記出発位置と前記目的地とを結ぶ経路周辺の渋滞情報を取得する渋滞情報取得手段と、
    前記出発位置と前記目的地とを結ぶ経路のうち分岐点位置と合流点位置の間に、渋滞が存在するか否かを判定する渋滞回避判定手段とを備え、
    前記移動先予測手段は、前記目的地に対する遠回り度が前記第2の閾値以上であり、かつ、前記渋滞回避判定手段が、渋滞は存在しないと判定したときに経由地が存在することを予測する
    ことを特徴とする請求項9記載の移動先予測装置。
  11. 前記移動先予測装置は、さらに、
    前記目的地取得手段によって取得された目的地の履歴を前記目的地への到着日時と対応付けて蓄積する目的地履歴蓄積手段を備え、
    前記移動先予測手段は、前記目的地履歴蓄積手段に蓄積されている目的地のうちで、現在取得されている目的地の直前に到達された目的地を、前記経由地と予測する
    ことを特徴とする請求項8記載の移動先予測装置。
  12. 前記移動先予測装置は、さらに、
    利用者から移動体の目的地を取得する目的地取得手段と、
    前記目的地に対する遠回り度が第3の閾値以上であった場合に、取得された前記目的地が誤りであると判定する目的地誤設定検出手段とを備え、
    前記移動先候補位置取得手段は、取得された前記目的地が誤りであると判定された場合、移動体の現在位置から所定の範囲内にあり、前記目的地と間違えられやすい類似位置を移動先として、移動先候補の位置を取得し、
    前記移動先予測手段は、前記移動先候補のうちで前記遠回り度が前記最小となる移動先候補を、正しい目的地と予測する
    ことを特徴とする請求項1記載の移動先予測装置。
  13. 前記移動先予測装置は、さらに、
    少なくとも目的地および前記目的地までの経路に関する情報を提供する情報提供手段を備え、
    前記情報提供手段は、前記目的地誤設定検出手段が、取得された前記目的地が誤りであると判定したときに、前記目的地に対する遠回り度が大きいほど、前記目的地に関する情報を簡略化して提供する
    ことを特徴とする請求項12記載の移動先予測装置。
  14. 前記地図情報蓄積手段は、ランドマーク名称、ランドマーク位置、電話番号およびマップコードの少なくとも一つで前記地点が表されたランドマーク情報を蓄積し、
    前記移動先予測装置は、さらに、
    前記目的地取得手段で取得された前記目的地を表すランドマーク情報の種類と前記目的地に関連する文字列とを取得する目的地設定法取得手段と、
    前記目的地のランドマーク情報の種類と前記文字列とに従って、前記ランドマーク情報の種類と文字列とからなり、前記類似位置を検索するための検索式を生成する検索式生成手段と、
    前記検索式に従って前記ランドマーク情報から前記類似位置を検索する類似位置算出手段とを備え、
    前記移動先予測手段は、前記類似位置のうちで前記遠回り度が前記最小となる移動先候補を、正しい目的地と予測する
    ことを特徴とする請求項12記載の移動先予測装置。
  15. あらかじめ定められた複数の地点の位置と前記複数の位置間の道路情報とを含む地図情報を蓄積した地図情報蓄積手段を備え、移動先を予測する移動先予測方法であって、
    出発位置取得手段が、移動体の出発位置を取得する出発位置取得ステップと、
    現在位置取得手段が、移動体の現在位置を取得する現在位置取得ステップと、
    移動先候補位置取得が、取得された前記出発位置と前記現在位置に基づいて、移動体の移動先となりうる複数の移動先候補の位置を前記地図情報蓄積手段から取得する移動先候補位置取得ステップと、
    遠回り度算出手段が、(1)前記現在位置を経由して前記出発位置から前記移動先候補の位置に至る経路(2)前記出発位置から前記移動先候補の位置まで最小経路コストで到達できる経路経路コストのずれ量である遠回り度を算出する遠回り度算出ステップと、
    移動先予測手段が、前記移動先候補のうちで算出された前記遠回り度が最小となる移動先候補を、移動先と予測する移動先予測ステップと
    を含むことを特徴とする移動先予測方法。
  16. あらかじめ定められた複数の地点の位置と前記複数の位置間の道路情報とを含む地図情報を蓄積した地図情報蓄積手段を備え、移動先を予測する移動先予測装置のためのプログラムであって、コンピュータに出発位置取得手段が、移動体の出発位置を取得する出発位置取得ステップと、現在位置取得手段が、移動体の現在位置を取得する現在位置取得ステップと、移動先候補位置取得が、取得された前記出発位置と前記現在位置に基づいて、移動体の移動先となりうる複数の移動先候補の位置を前記地図情報蓄積手段から取得する移動先候補位置取得ステップと、遠回り度算出手段が、(1)前記現在位置を経由して前記出発位置から前記移動先候補の位置に至る経路(2)前記出発位置から前記移動先候補の位置まで最小経路コストで到達できる経路経路コストのずれ量である遠回り度を算出する遠回り度算出ステップと、移動先予測手段が、前記移動先候補のうちで算出された前記遠回り度が最小となる移動先候補を、移動先と予測する移動先予測ステップとを実行させるプログラム。
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