JP2021026065A - 画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、金属光沢を有する粉体粒子を用いた場合には、金属光沢感が高く、かつ、グリッター感の高い画像を形成することができ、金属光沢を有さない粉体粒子を用いた場合には、粒状感のある画像を形成することができる画像形成方法を提供することである。【解決手段】本発明の画像形成方法は、樹脂画像層上に粉体粒子を配置する画像形成方法であって、前記粉体粒子が、非真球形状の粉体粒子であり、樹脂画像層上に配置された前記粉体粒子の配向を調整する工程を有し、前記粉体粒子の配向を調整する工程前後の反射光分布の半値幅をhd1及びhd2としたとき、下記式(1)で表される関係を満たすように調整することを特徴とする。式(1):hd1<hd2【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成方法に関し、特に、金属光沢を有する粉体粒子を用いた場合には、金属光沢感が高く、かつ、グリッター感の高い画像を形成することができ、金属光沢を有さない粉体粒子を用いた場合には、粒状感のある画像を形成することができる画像形成方法に関する。
近年、オンデマンド印刷市場において、特色印刷、高付加価値印刷の需要が高まっている。中でも、メタリック印刷やパール印刷に関する要望は特に大きく、多種多様な検討が行われてきた。
その方法の一つとして、トナーを接着層として利用し、金属箔や樹脂箔を転写する方法が検討されてきた。例えば、特許文献1では、トナー画像を形成し、トナー部にのみ転写箔を接着する方法が提案されている。この方法では、画像の一部のみに箔を転写する場合、残りの箔は全て無駄になるという問題があった。また、ミラー調とグリッター調など複数のメタリック表現を印刷する場合、それぞれ別の箔を用意する必要があった。
一方で、トナー中に光輝性顔料を添加する検討も行われてきた。例えば、特許文献2では、光輝性顔料をトナーに含有させることで、必要な部分にのみメタリック画像を形成する方法が提案されている。しかし、この方法では、要求されるメタリック感やパール感には到達していない。
特開平1−200985号公報 特開2014−157249号公報
本発明は、上記問題・状況に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、金属光沢を有する粉体粒子を用いた場合には、金属光沢感が高く、かつ、グリッター感の高い画像を形成することができ、金属光沢を有さない粉体粒子を用いた場合には、粒状感のある画像を形成することができる画像形成方法を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく、上記問題の原因等について検討する過程において、樹脂画像層上に配置された非真球形状の粉体粒子の配向を調整する工程前後の反射光分布の半値幅が特定の関係を満たすように調整することで、金属光沢感及びグリッター感の高い画像を形成することができることを見いだし本発明に至った。
すなわち、本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
1.樹脂画像層上に粉体粒子を配置する画像形成方法であって、
前記粉体粒子が、非真球形状の粉体粒子であり、
樹脂画像層上に配置された前記粉体粒子の配向を調整する工程を有し、
前記粉体粒子の配向を調整する工程前後の反射光分布の半値幅をhd1及びhd2としたとき、下記式(1)で表される関係を満たすように調整することを特徴とする画像形成方法。
式(1):hd1<hd2
2.前記非真球形状の粉体粒子が、扁平粉体粒子であることを特徴とする第1項に記載の画像形成方法。
3.記録媒体上に形成された前記樹脂画像層上に、前記粉体粒子を供給する工程を有することを特徴とする第1項又は第2項に記載の画像形成方法。
4.前記樹脂画像層が、電子写真法によって形成されたトナー画像層であることを特徴とする第1項から第3項までのいずれか一項に記載の画像形成方法。
5.さらに、前記樹脂画像層を軟化する工程を有することを特徴とする第1項から第4項までのいずれか一項に記載の画像形成方法。
6.前記粉体粒子の配向を調整する工程が、押圧を伴うことを特徴とする第1項から第5項までのいずれか一項に記載の画像形成方法。
7.前記粉体粒子の配向を調整する工程に使用する押圧部材の表面形状を、粗さ曲線要素の平均高さRcを0.005〜2.000mmの範囲内とし、粗さ曲線要素の平均長さRSmを0.005〜2.000mmの範囲内とすることを特徴とする第1項から第6項までのいずれか一項に記載の画像形成方法。
8.前記粉体粒子が、金属光沢を有することを特徴とする第1項から第7項までのいずれか一項に記載の画像形成方法。
本発明の上記手段により、金属光沢を有する粉体粒子を用いた場合には、金属光沢感が高く、かつ、グリッター感の高い画像を形成することができ、金属光沢を有さない粉体粒子を用いた場合には、粒状感のある画像を形成することができる画像形成方法を提供することができる。
本発明の効果の発現機構又は作用機構については、明確にはなっていないが、以下のように推察している。
樹脂画像層上に供給された非真球形状の粉体粒子が、樹脂画像層に対してほぼ水平な状態で配向している画像に対して、表面が平滑でない部材を用いて押圧することで、粉体粒子が不均一に押圧され、粉体粒子の配向状態を乱すことができる。
粉体粒子は変形せずに、粉体粒子の配向を乱すということは、粉体粒子の角度を色々な角度の混合した状態にすることである。粉体粒子の角度が色々な方向を向いていることによって、それぞれの粉体粒子が微視的に見ると正反射するため、角度を変えると、キラキラする画像が得られる。
そこで、本発明では、樹脂画像層上に配置された非真球形状の粉体粒子の配向を調整する工程前後の反射光分布の半値幅をhd1及びhd2としたとき、前記式(1)で表される関係を満たすように調整するので、粉体粒子の配向状態が乱されて、金属光沢を有する粉体粒子を用いた場合には、金属光沢感が高く、かつ、グリッター感の高い画像を形成することができ、金属光沢を有さない粉体粒子を用いた場合には、粒状感のある画像を形成することができると推察される。
本発明に係る表面処理装置及びそれを有する電子写真様式の画像形成システムの構成を模式的に示す図 本発明に係る表面処理装置を模式的に示す図 本発明に係る押圧工程を説明するための図
本発明の画像形成方法は、樹脂画像層上に粉体粒子を配置する画像形成方法であって、前記粉体粒子が、非真球形状の粉体粒子であり、樹脂画像層上に配置された前記粉体粒子の配向を調整する工程を有し、前記粉体粒子の配向を調整する工程前後の反射光分布の半値幅をhd1及びhd2としたとき、前記式(1)で表される関係を満たすように調整することを特徴とする。
この特徴は、下記各実施形態に共通又は対応する技術的特徴である。
本発明の実施態様としては、前記非真球形状の粉体粒子が、扁平粉体粒子であることが本発明の効果発現の観点から好ましい。
また、記録媒体上に形成された前記樹脂画像層上に、前記粉体粒子を供給する工程を有することが好ましい。
また、前記樹脂画像層が、電子写真法によって形成されたトナー画像層であることが、容易に任意の色の樹脂画像を任意の位置に形成でき、最終画像の価値を高める観点で好ましい。
さらに、前記樹脂画像層を軟化する工程を有することが、樹脂画像層に対する粉体粒子の付着を確実に行うことができる点で好ましい。
前記粉体粒子の配向を調整する工程が、押圧を伴うことが、粉体粒子を所望の配向状態に乱すことができる点で好ましい。
前記粉体粒子の配向を調整する工程に使用する押圧部材の表面形状を、粗さ曲線要素の平均高さRcを0.005〜2.000mmの範囲内とし、粗さ曲線要素の平均長さRSmを0.005〜2.000mmの範囲内とすることが、粉体粒子を所望の配向状態に乱すことができる点で好ましい。
前記粉体粒子が、金属光沢を有することが、金属光沢感が高く、かつ、グリッター感の高い画像を形成することができる点で好ましい。
以下、本発明とその構成要素及び本発明を実施するための形態・態様について説明をする。なお、本願において、「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用する。
[画像形成方法]
本発明の画像形成方法は、樹脂画像層上に粉体粒子を配置する画像形成方法であって、前記粉体粒子が、非真球形状の粉体粒子であり、樹脂画像層上に配置された前記粉体粒子の配向を調整する工程を有し、前記粉体粒子の配向を調整する工程前後の反射光分布の半値幅をhd1及びhd2としたとき、下記式(1)で表される関係を満たすように調整することを特徴とする。
式(1):hd1<hd2
また、本発明の画像形成方法は、さらに、記録媒体上に樹脂画像層を形成する工程(樹脂画像層形成工程)、樹脂画像層を当該樹脂画像層が軟化する状態に調整する工程(軟化工程)、軟化した状態の樹脂画像層上に前記非真球形状の粉体粒子を供給する工程(粉体供給工程)、粉体粒子が供給された樹脂画像層の表面を摺擦する工程(摺擦工程)を有するか、又は、粉体供給工程としてあらかじめ粉体粒子を配向部材に配向させたものを画像面に転写する工程(粉体転写工程)を有することが好ましい。粉体供給工程として粉体転写工程を有する場合は、樹脂画像層の表面を摺擦する工程(摺擦工程)は省略してもよい。
以下、各工程について説明する。
<配向調整工程>
配向調整工程は、樹脂画像層上に配置された粉体粒子の配向を調整する工程であり、このとき、前記式(1)で表される関係を満たすように調整する。
(反射光分布の半値幅)
本発明に係る反射光分布の半値幅は、ゴニオフォトメーターGP−5(村上色彩研究所社製)を用いて測定し、測定データを解析ソフトGPG1_WINで解析することで、算出することができる。測定条件としては下記に示すとおりである。なお、半値幅は、半値全幅のことをいい、解析ソフトで算出される半値半幅(AF)の2倍の数値である。
(測定条件)
IA:45°
FA:0.0°
R1:0°
R2:+90°
データの補正:試料
前記半値幅hd1及びhd2は、下記式(2)を満たすように調整することがより好ましい。
式(2):0.5<hd2−hd1<20
前記半値幅hd1及びhd2が前記式(1)の関係を満たすように調整する手段としては、樹脂画像層上に配置された粉体粒子の配向を調整することにより行う。具体的に、粉体粒子の配向を調整する工程は押圧を伴うことが好ましい。樹脂画像層上に配置された粉体粒子に対して、押圧することにより、粉体粒子の配向状態が乱されて、前記半値幅を所望の範囲に調整することができる。
ここで、「押圧」とは、樹脂画像層の表面に対して交差する方向(例えば、垂直方向)に樹脂画像層の表面を押すことをいう。
前記配向調整工程に使用する押圧部材の表面形状を、粗さ曲線要素の平均高さRcを0.005〜2.000mmの範囲内とし、粗さ曲線要素の平均長さRSmを0.005〜2.000mmの範囲内とすることが好ましい。より好ましくは、平均高さRcを0.010〜1.000mm、平均長さRSmを0.500〜1.500mmの範囲内とする。
(平均高さRc、平均長さRSm)
前記粗さ曲線要素の平均高さRc、平均長さRSmの算出方法としては、キーエンス社製ワンショット3D形状測定機VR−3200を用いて高倍カメラ、倍率40倍の条件で形状測定し、線粗さ計測を行い、水平線3本、垂直線3本の計6本分のRc、RSmを測定し、その値を平均することで求められる。
本発明に係る押圧部材としては、特に限定されず、金属、樹脂、木、石、布、紙、セラミックなどの各種材料、又はそれらの複合材料から適宜選択することができる。
また、押圧部材の表面には、離型剤、帯電防止剤などのコーティング層が塗布されていてもよい。
押圧部材で押圧する際の温度としては、40〜200℃の範囲内であることが好ましく、押圧時間としては、0.010〜20秒、押圧力は1〜500kPaの範囲内であることが好ましい。
<樹脂画像層形成工程>
樹脂画像層形成工程は、記録媒体上に樹脂画像層を形成する工程である。当該工程は、通常の電子写真方式の画像形成方法によって行うことができる。
<軟化工程>
軟化工程は、樹脂画像層を軟化した状態に調整する工程である。樹脂画像層は少なくとも後述する摺擦工程による、樹脂画像層の表面の摺擦時に樹脂画像層が軟化した状態に調整されているか、又は後述する粉体転写工程による粉体転写時に軟化した状態に調整されていればよい。
樹脂画像層を軟化した状態に調整する方法としては、特に限定されず、例えば、樹脂画像層を加熱してもよいし、過剰に加熱された樹脂画像層を冷却してもよいし、加熱された樹脂画像層を保温してもよいし、樹脂画像層に軟化剤を塗布してもよい。前記軟化した状態に調整された樹脂画像層は、樹脂画像層の表面上に供給された粉体粒子が摺擦によって配向し、その後、当該表面に接着する程度に粘着性を呈するか、又は粉体転写時に粉体粒子が樹脂画像層に移行する程度の粘着性を呈する。
摺擦工程における前記樹脂画像層が軟化する温度(以下、「摺擦温度」ともいう。)は、例えば、常温の樹脂画像層及び記録媒体の温度を徐々に上げていき、樹脂画像層の表面に粉体粒子が貼り付き始める温度を検出することによって求めることが可能である。より具体的には、上記摺擦温度は、ホットプレートを所定の温度に加熱しておき、そこに、記録媒体を樹脂画像層(画像面)が上になるように乗せ、使用したい粉体粒子を適当な塗布部材、例えばアイシャドーチップのスポンジ部分、に付着させて上記樹脂画像層の表面を軽くこすり、樹脂画像層の表面への粉体粒子の付着の有無を確認する方法によって決めることが可能である。
上記の方法で、ホットプレートの設定温度を所定の間隔、例えば5℃ずつ、上げながら、粉体粒子が上記樹脂画像層の表面に付着し始める温度を探す。そして、付着し始めた温度から適当な範囲、例えば、粉体粒子が付着し始めたときの温度から+5℃高い温度まで、を摺擦温度とすることができる。
粉体転写工程における前記樹脂画像層が軟化する温度(以下、「転写温度」ともいう。)は例えば、シリコーンゴム上に粉体粒子を摺擦配向させたものを樹脂画像面に配置し、ホットプレートの設定温度を所定の間隔、例えば5℃ずつ、上げながら加熱加圧することで粉体粒子が樹脂画像層に転写する温度を決定することができ、その温度より高い温度を転写温度とすることができる。
また、軟化剤を樹脂画像層に塗布する方法は、特に限定されない。樹脂画像層に軟化剤を塗布する方法の例には、スプレー法、ワイヤーバー法、ドクターブレード法、ローラーを用いた塗布方法などが含まれる。樹脂画像層に塗布される軟化剤は、樹脂画像層を軟化させることができれば特に限定されない。軟化剤の例には、メタノール、エタノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ペンタン、ヘキサンなどの炭化水素溶媒、テトラヒドロフランが含まれる。
軟化装置としては、樹脂画像層を適切に軟化させることができれば特に限定されないが、具体的には、温度調整装置や軟化剤塗布装置が挙げられる。
前記温度調整装置は、加熱装置であってもよいし、冷却装置であってもよいし、その両方の機能を有する装置であってもよい。当該温度調整装置には公知の装置を利用することができ、その例には、ホットプレート、オーブン、光照射装置及び送風装置が含まれる。
前記軟化剤塗布装置は、軟化剤を樹脂画像層の表面に塗布するための装置である。軟化剤塗布装置は、軟化剤を霧状に塗布するスプレー塗布装置であってもよいし、ローラーで軟化剤を塗布するローラー塗布装置であってもよい。また、ワイヤーバーやドクターブレードを用いた方法でもよい。
<粉体供給工程>
粉体供給工程は、樹脂画像層の表面に粉体粒子を供給する工程である。粉体粒子を供給する手段としては、樹脂画像層の表面に粉体粒子を供給することができる装置であれば特に制限されない。当該装置としては、粉体粒子の性状に応じて公知の装置を用いることができ、例えば、粉体供給装置としては、特開2013−178452号公報に記載されている粉体供給手段や、後述する図2に示す粉体供給摺擦部70であってもよい。又は、あらかじめ配向部材に配向した粉体粒子を樹脂画像層表面に転写する粉体転写工程であってもよい。
樹脂画像層に対して供給される粉体粒子の量は、所期の質感を表現できる量であれば特に制限されないが、0.1層〜10層の範囲内とすることが好ましい。
また、粉体粒子は、樹脂画像層上にのみ選択的に供給されてもよいし、樹脂画像層上のみならず、樹脂画像層が形成されていない部分も含む記録媒体表面の全体に対して供給されてもよい。
<摺擦工程>
摺擦工程は、粉体粒子が供給された樹脂画像層の表面を摺擦する工程である。
「摺擦」とは、記録媒体上の樹脂画像層の表面に接触しながら当該表面に沿って樹脂画像層に対して相対的に移動することをいう。
上記摺擦には押圧が伴うことが、樹脂画像層の表面に粉体粒子を配向させる観点、及び、樹脂画像層に対する粉体粒子の接着を強める観点、から好ましい。
上記摺擦において、樹脂画像層に対する摺擦装置における摺擦部分の相対的な速度は、遅すぎると樹脂画像層の表面に沿う粉体の配向が不十分となり、速すぎると粉体粒子の付着が不十分となることがあり、上記樹脂画像層の表面に沿う粉体粒子の配向が不十分となり、最終画像におけるミラー調又はパール調の所期の外観の明瞭さが低下することがある。上記樹脂画像層の表面における粉体粒子の付着と配向とを十分に行う観点から、上記相対的な速度は、5〜500mm/秒の範囲内であることが好ましい。
また、上記摺擦において、上記樹脂画像層の表面における上記摺擦部分の接触幅は、狭すぎると上記摺擦部分が上記樹脂画像層の表面に沿って移動する際に粉体粒子の向きのばらつきが生じやすく、上記樹脂画像層に付着する粉体粒子の配向が不十分になることがあり、上記接触幅が広すぎると、記録媒体の搬送が難しくなる。上記樹脂画像層の表面に付着する粉体粒子の所期の配向性及び記録媒体の搬送性を十分に実現する観点から、上記接触幅は、上記樹脂画像層に対する上記摺擦部分の移動方向の長さで、1〜200mmの範囲内であることが好ましい。
また、上記押圧における押圧力が低すぎると、粉体粒子の付着強度が弱くなることがあり、高すぎると、上記樹脂画像層自体が乱れることがあり、また、記録媒体を搬送する際のトルクが高くなることがある。上記記録媒体の搬送の円滑な実現かつ省力化の観点、上記層に形成されている画像の保持の観点、及び、粉体粒子の付着強度を高める観点、から、上記押圧力は、上記樹脂画像層の表面に対して1〜30kPaの範囲内であることが好ましく、前記した配向調整工程における押圧よりも小さい押圧力で行う。
摺擦部材は、回転部材であってもよいし、往復運動する部材又は固定されている部材のような非回転部材であってもよい。摺擦部材は、水平な表面を有する樹脂画像層の表面に接して水平方向に、当該表面に対して相対的に移動可能な部材であってもよいし、樹脂画像層の表面に接する回転自在なローラーであってもよい。
<粉体除去工程>
本発明の画像形成方法は、粉体供給工程又は摺擦工程の後に、粉体除去工程をさらに含んでいてもよい。粉体除去工程では、樹脂画像層に付着しなかった粉体粒子を記録媒体上から除去する。このとき、記録媒体上から除去された粉体粒子を回収して再利用してもよい。すなわち、本発明の画像形成方法は、粉体転写工程又は摺擦工程の後、樹脂画像層に付着しなかった粉体粒子を記録媒体上から回収する、粉体回収工程をさらに含んでいてもよい。このように、加飾に用いられなかった余分な粉体粒子を回収することは、経済性の観点及び環境負荷の軽減の観点から好ましい。
粉体粒子の除去又は回収方法は特に制限されず、公知の方法により行うことができる。例えば、刷毛やブラシ等の部材で掻きとる方法、粘着テープ等の粘着部材で除去する方法、粉体粒子を吸引又は吸着することができる集粉器等の公知の器械で吸引する方法等が挙げられる。このように、粉体粒子の除去又は回収工程を行うための粉体除去手段(部材)又は粉体回収手段(部材)としては、上述のように、刷毛やブラシ等の部材、粉体粒子に対して粘着性を有する粘着部材、粉体粒子を吸引する吸引部材を有する集粉器等を用いることができる。また、粉体粒子が磁性粉末である場合には、マグネット部材を有する集粉器を用いてもよい。
<追い刷り印刷工程>
本発明の画像形成方法は、粉体転写工程の後、又は摺擦工程、押圧工程及び/又は粉体除去工程の後に、追い刷り印刷工程をさらに含んでいてもよい。追い刷り印刷工程では、粉体粒子の付着した樹脂画像層(すなわち、すでに加飾の施された光沢画像)を有する記録媒体上に、さらに画像を形成する。
追い刷り印刷方法については、特に制限されず、公知の手法を用いることができ、例えば、インクジェット方式や、電子写真方式といった印刷方式を用いることができる。また、追い刷り印刷工程を行うための追い刷り印刷手段としては、公知の装置を用いることができる。印刷物の付加価値をさらに向上させるという観点からは、追い刷り印刷工程をさらに行うことが好ましい。
<定着工程>
本発明の画像形成方法は、粉体転写工程又は摺擦工程、押圧工程、粉体除去工程及び/又は追い刷り印刷工程の後に、必要であれば定着工程を設けることも好ましい。
当該定着工程は特に制限されるものではなく、公知の定着画像形成装置、特には、電子写真方式を利用した画像形成装置によって行うことができる。定着画像形成方法の一例として、トナー画像が転写された記録媒体に、定着手段にて熱及び圧力を加え、記録媒体上のトナー画像を記録媒体上に定着させる方法が採用されうる。
さらには、当該定着工程は光照射によって定着させることも好ましい。その照射条件は適宜調整されうるものである。
<粉体粒子>
本発明の画像形成方法で用いられる粉体粒子の形状は非真球形状であれば、特に限定されない。
非真球形状の粉体粒子は、扁平な粒子形状を有することが、樹脂画像層の表面に沿って粉体粒子を配向させて付着させる観点から好ましい。非真球形状の粉体粒子の「扁平な粒子形状」とは、非真球形状の粉体粒子における最大長さを長径、当該長径に直交する方向における最大長さを短径、上記長径に直交する方向の最少長さを厚さ、とするときに、厚さに対する短径の比率が5以上である形状であること、をいう。
前記粉体粒子の厚さは、粉体粒子の配向した付着による外観効果を十分に発現させる観点から、0.2〜10μmの範囲内であることが好ましく、0.2〜3.0μmの範囲内であることがより好ましい。上記厚さが小さすぎると、樹脂画像層の表面に付着した粉体粒子の長径方向及び短径方向を含む粉体粒子の平面方向が上記樹脂画像層の表面方向に実質的に沿う粉体粒子の良好な配向状態が十分に形成されないことがある。上記厚さが大きすぎると、画像をこすった時に粉体粒子が取れてしまうことがある。
粉体粒子の材料は、限定されない。当該粉体粒子は、最終画像の所望の外観として金属光沢感、グリッター感を発現させる観点から、金属光沢を有することが好ましい。金属粉であることが好ましく、又は金属酸化物粉であることが好ましい。粉体粒子は、その材料が異なる二種以上の材料の粒子を混合して用いることも可能である。また、粉体は、被覆されていてもよく、例えば、金属酸化物又は樹脂でその表面が被覆されている金属粉であってもよいし、樹脂又は金属でその表面が被覆されている金属酸化物粉であってもよいし、金属、金属酸化物又は樹脂でその表面が被覆されている樹脂粉であってもよい。
前記粉体粒子は、合成品であってもよいし市販品であってもよい。当該非球形の粉体粒子の例には、サンシャインベビー クロムパウダー、オーロラパウダー、パールパウダー(いずれもGGコーポレーション社製)、ICEGEL ミラーメタルパウダー(TAT社製)、ピカエース MCシャインダスト 、エフェクトC(クラチ社製、「ピカエース」は同社の登録商標)、PREGEL マジックパウダー、ミラーシリーズ(プリアンファ社製、「PREGEL」は同社の登録商標)、Bonnailシャインパウダー(ケイズプランイング社製、「BON NAIL」は同社の登録商標)、エルジーneo(尾池イメージング社製)、メタシャイン(日本板硝子社製)、ST1025PS(日本板硝子社製)が含まれる。なお、これらの例は、いずれも扁平粒子である。
<記録媒体>
本発明の画像形成方法で用いられる樹脂画像層は、記録媒体上に形成される。
前記記録媒体は、樹脂画像層を担持可能な物体から適宜に選ぶことが可能であり、通常、シート状の形状を有するが、形状は限定されない。当該記録媒体の例には、薄紙から厚紙までの普通紙、上質紙、アート紙又はコート紙などの塗工された印刷用紙、市販されている和紙やはがき用紙、プラスチックフィルム及び布、が含まれる。上記記録媒体の色も限定されず、例えば、形成すべき最終画像に応じて適宜に決めればよい。
<樹脂画像層>
前記樹脂画像層は、表面に粉体粒子を固着できるものであれば特に限定されず、例えば、加熱により軟化又は可塑化する樹脂を含有することが好ましい。また、樹脂画像層が、電子写真法によって形成されたカラートナー画像層であることが本発明の効果を顕著に発現できる点で好ましい。
このような樹脂として、例えば、熱可塑性樹脂や熱溶融性樹脂が挙げられる。また、熱可塑性樹脂以外に、着色剤、分散剤、界面活性剤、可塑剤、離型剤、酸化防止剤等の他の成分を含有してもよい。
熱可塑性樹脂は、熱可塑性を有する公知の樹脂を用いることができ、特に制限されない。また、熱溶融性樹脂は、熱溶融性を有する公知の樹脂を用いることができ、特に制限されない。
熱可塑性樹脂又は熱溶融性樹脂の例としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、スチレン樹脂、スチレン・アクリル樹脂、オレフィン樹脂(環状オレフィン樹脂を含む)、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ハロゲン含有樹脂(ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フッ素樹脂など)、ポリスルホン樹脂(ポリエーテルスルホン、ポリスルホンなど)、セルロース誘導体(セルロースエステル類、セルロースカーバメート類、セルロースエーテル類など)、シリコーン樹脂(ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサンなど)、ポリビニルエステル樹脂(ポリ酢酸ビニルなど)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリビニルアルコール樹脂及びこれらの誘導体樹脂、ゴム又はエラストマー(ポリブタジエン、ポリイソプレンなどのジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリルゴム、ウレタンゴムなど)などが挙げられる。上記熱可塑性樹脂及び熱溶融性樹脂は、単独でも又は2種以上組み合わせても使用することができる。なお、本明細書中、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル及び/又はメタクリル」を示すものである。
熱可塑性樹脂及び熱溶融性樹脂は、共重合体であってもよい。熱可塑性樹脂が共重合体である場合の共重合体の形態は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体、交互共重合体のいずれでもよい。
また、熱可塑性樹脂及び熱溶融性樹脂としては、合成品を用いてもよいし市販品を用いてもよい。これらの熱可塑性樹脂及び熱溶融性樹脂を合成するための重合方法は特に制限されず、公知の方法を用いることができる。例えば、高圧ラジカル重合法、中低圧重合法、溶液重合法、スラリー重合法、塊状重合法、乳化重合法、気相重合法等を挙げることができる。また、重合時に使用するラジカル重合開始剤や触媒も特に制限はなく、例えば、アゾ系又はジアゾ系重合開始剤、過酸化物系重合開始剤といったラジカル重合開始剤;過酸化物触媒、チーグラー−ナッタ触媒、メタロセン触媒といった重合触媒;等を用いることができる。
樹脂画像層の表面状態を制御しやすいという観点から、熱可塑性樹脂及び熱溶融性樹脂は、上述の樹脂の中でも、(メタ)アクリル樹脂、スチレン樹脂、スチレン・アクリル樹脂及びポリエステル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含んでいると好ましく、スチレン・アクリル樹脂及びポリエステル樹脂からなる群より選択される少なくとも1種を含むことがより好ましい。
本発明でいうスチレン・アクリル樹脂とは、少なくともスチレン単量体と(メタ)アクリル酸エステル単量体とを用いて、重合を行うことにより形成されるものである。ここで、スチレン単量体とは、CH=CH−Cの構造式で表されるスチレンの他、スチレン構造中に公知の側鎖や官能基を有する構造のものも含まれる。
また、(メタ)アクリル酸エステル単量体とは、エステル結合を有する官能基を側鎖に有するものである。具体的には、CH=CHCOOR(Rはアルキル基)で表されるアクリル酸エステル単量体の他、CH=C(CH)COOR(Rはアルキル基)で表されるメタクリル酸エステル単量体などのビニル系エステルが含まれる。
また、スチレン・アクリル樹脂には、上述したスチレン単量体及び(メタ)アクリル酸エステル単量体のみで形成された共重合体の他に、一般のビニル単量体(オレフィン類、ビニルエステル類、ビニルエーテル類、ビニルケトン類、N−ビニル化合物類など)をさらに用いて形成される共重合体も含まれる。
さらに、スチレン・アクリル樹脂には、スチレン単量体、(メタ)アクリル酸エステル単量体及びその他の一般のビニル単量体の他、多官能性ビニル単量体や、側鎖にイオン性解離基(カルボキシ基、スルホン酸基、リン酸基など)を有するビニル単量体を用いて形成される共重合体も含まれる。かようなビニル単量体の例としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸などがある。
ポリエステル樹脂は、2価以上のカルボン酸(多価カルボン酸成分)と、2価以上のアルコール(多価アルコール成分)との重縮合反応によって得られる公知のポリエステル樹脂である。なお、ポリエステル樹脂は、非晶性であってもよいし結晶性であってもよい。
多価カルボン酸成分及び多価アルコール成分の価数としては、好ましくはそれぞれ2〜3であり、特に好ましくはそれぞれ2であるため、特に好ましい形態として価数がそれぞれ2である場合(すなわち、ジカルボン酸成分、ジオール成分)について説明する。
ジカルボン酸成分としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,9−ノナンジカルボン酸、1,10−デカンジカルボン酸(ドデカン二酸)、1,11−ウンデカンジカルボン酸、1,12−ドデカンジカルボン酸、1,13−トリデカンジカルボン酸、1,1
4−テトラデカンジカルボン酸、1,16−ヘキサデカンジカルボン酸、1,18−オクタデカンジカルボン酸などの飽和脂肪族ジカルボン酸;メチレンコハク酸、フマル酸、マレイン酸、3−ヘキセンジオイック酸、3−オクテンジオイック酸、ドデセニルコハク酸などの不飽和脂肪族ジカルボン酸;フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、t−ブチルイソフタル酸、テトラクロロフタル酸、クロロフタル酸、ニトロフタル酸、p−フェニレン二酢酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4′−ビフェニルジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸などの不飽和芳香族ジカルボン酸;などが挙げられ、また、これらの低級アルキルエステルや酸無水物を用いることもできる。ジカルボン酸成分は、単独でも又は2種以上混合して用いてもよい。
その他、トリメリット酸、ピロメリット酸などの3価以上の多価カルボン酸、及び上記のカルボン酸化合物の無水物、又は炭素数1〜3のアルキルエステルなども用いることができる。
ジオール成分としては、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,13−トリデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,20−エイコサンジオール、ネオペンチルグリコールなどの飽和脂肪族ジオール;2−ブテン−1,4−ジオール、3−ブテン−1,4−ジオール、2−ブチン−1,4−ジオール、3−ブチン−1,4−ジオール、9−オクタデセン−7,12−ジオールなどの不飽和脂肪族ジオール;ビスフェノールA、ビスフェノールFなどのビスフェノール類、及びこれらのエチレンオキサイド付加物、プロピレンオキサイド付加物などのビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などの芳香族ジオールが挙げられ、また、これらの誘導体を用いることもできる。ジオール成分は、単独でも又は2種以上混合して用いてもよい。
ポリエステル樹脂の製造方法は特に制限されず、例えば公知のエステル化触媒を利用して、上記多価カルボン酸成分及び多価アルコール成分を重縮合する(エステル化する)方法が挙げられる。
樹脂画像層に含有される前記樹脂の重量平均分子量は特に制限されないが、好ましくは2000〜1000000であり、より好ましくは5000〜100000であり、特に好ましくは10000〜50000の範囲内である。
(重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn))
測定対象となる樹脂を、濃度1mg/mLとなるようにテトラヒドロフラン(THF)に溶解させ、次いで、ポアサイズ0.2μmのメンブレンフィルターを用いて濾過し、得られた溶液をGPC測定用のサンプルとして用いた。GPC測定条件は、下記に示すGPC分析条件を採用し、サンプル中に含まれる樹脂の重量平均分子量又は数平均分子量を測定した。
〈GPC測定条件〉
GPC装置として「HLC−8120GPC、SC−8020(東ソー株式会社製)」を用い、カラムとして「TSKgel、SuperHM−H(東ソー株式会社製6.0mmID×15cm)」を2本用い、溶離液としてテトラヒドロフラン(THF)を用いた。分析は、流速0.6mL/min、サンプル注入量10μL、測定温度40℃、RI検出器を用いて行った。また、検量線は東ソー社製「polystylene標準試料TSK standard」:「A−500」、「F−1」、「F−10」、「F−80」、「F−380」、「A−2500」、「F−4」、「F−40」、「F−128」、「F
−700」の10サンプルから作製した。なお、試料解析におけるデータ収集間隔は300msとした。
樹脂画像層中における樹脂の含有量は特に制限されないが、樹脂画像層の表面を軟化させ、樹脂画像層の表面状態を制御しやすくするという観点から、樹脂画像層の総質量に対して、0質量%より多く95質量%以下の範囲であると好ましく、0質量%より多く50質量%以下の範囲であるとより好ましく、5〜50質量%の範囲であるとさらに好ましく、10〜50質量%の範囲であると特に好ましい。
一方、樹脂画像層が樹脂とともに他の成分(例えば、着色剤、離型剤等)を含む場合、当該他の成分の含有量は特に制限されないが、樹脂画像層の表面を溶融又は軟化させ、樹脂画像層の表面状態を制御しやすくするという観点から、樹脂画像層の総質量に対して3〜40質量%であると好ましく、5〜20質量%の範囲内であるとより好ましい。
上記他の成分としての着色剤は、特に制限されず、公知の染料及び顔料を用いることができる。このような着色剤としては、カーボンブラック、磁性体、鉄・チタン複合酸化物ブラックなど;C.I.ソルベントイエロー19、同44などの染料;C.I.ピグメントイエロー14、同17などの顔料;C.I.ソルベントレッド1、同49などの染料;C.I.ピグメントレッド5、同122などの顔料;C.I.ソルベントブルー25、同36などの染料;C.I.ピグメントブルー1、同7などの顔料が挙げられるが、これらに制限されない。
また、上記他の成分としての離型剤は、特に制限されず、公知の離型剤を用いることができる。かような離型剤としては、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどのポリオレフィンワックス;マイクロクリスタリンワックスなどの分枝鎖状炭化水素ワックス;パラフィンワックス、サゾールワックスなどの長鎖炭化水素系ワックス;ジステアリルケトンなどのジアルキルケトン系ワックス;カルナウバワックス、モンタンワックス、ベヘン酸ベヘニル、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1、18−オクタデカンジオールジステアレート、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなどのエステル系ワックス;エチレンジアミンベヘニルアミド、トリメリット酸トリステアリルアミドなどのアミド系ワックス等が挙げられるが、これらに制限されない。
樹脂画像層の厚さは特に制限されないが、例えば、1〜100μmの範囲内であると好ましく、1〜50μmの範囲内であるとより好ましい。樹脂画像層の厚さが上記範囲であると、粉体粒子の配向をより制御しやすくなり、質感の調節が容易となる。
[画像形成装置]
本発明の画像形成方法に用いられる画像形成装置は、粉体粒子の配向を調整する手段を有していればよく、例えば、加飾装置3として、電子写真方式のトナー画像形成装置2に付加されている形態を以下に説明する。
図1に示されるように、画像形成システム1は、トナー画像形成装置2と加飾装置3とを有する。
トナー画像形成装置2は、公知のカラープリンターと同様の構成を有しており、例えば、画像読取部、画像形成部、用紙搬送部、給紙部、制御部及び定着部27を有する。
画像読取部は、光源11、光学系12、撮像素子13、及び画像処理部14を有する。
画像形成部は、イエロー(Y)トナーからなる画像を形成する画像形成部Y、マゼンタ(M)トナーからなる画像を形成する画像形成部M、シアン(C)トナーからなる画像を形成する画像形成部C、黒(K)色トナーからなる画像を形成する画像形成部K、及び、中間転写ベルト26を有する。なお、Y、M、C及びKは、トナーの色を表している。
画像形成部Yは、回転体としての感光体ドラム21、ならびにその周囲に配置された帯電部22、光書込部23、現像装置24及びドラムクリーナー25を有している。画像形成部M、C、Kも、画像形成部Yと同じ構成を有している。中間転写ベルト26は、複数のローラーにより巻回され、走行可能に支持されている。
用紙搬送部は、送り出しローラー31、さばきローラー32、搬送ローラー33、ループローラー34、レジストローラー35、排紙ローラー36及び用紙反転部37を備える。給紙部は、用紙(記録媒体)Sを収容している複数の給紙トレイ41、42、43を有する。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を有する。CPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって、画像読取部、画像形成部、用紙搬送部、給紙部、及び加飾装置3を制御し、演算結果等をRAMに記憶する。また、制御部は、外部から受信された印刷データを解析して、ビットマップ形式の画像データを生成し、画像データに基づく画像(樹脂画像層201)を用紙S上に形成する制御を行う。
加飾装置3は、図2に示すように、粉体供給摺擦部70、加熱部材(加熱部)80、配向調整部100、及び粉体除去部90を備える。
粉体供給摺擦部70は、粉体粒子200の供給手段として、前記トナー画像形成装置2によって形成された樹脂画像層201上に粉体粒子200を供給するための装置である。
粉体供給摺擦部70は、粉体粒子200を収容するための容器71と、容器71の開口部まで粉体粒子200を搬送するための第1供給ローラー72と、粉体粒子200を容器71から取り出すとともに、ローラー部材74によって配向された粉体粒子を、対向ローラー75とともに樹脂画像層201上に配置して転写する転写ローラー73と、転写ローラー73に保持される粉体粒子200を摺擦して転写ローラー73の表面に沿って配向させ、粉体粒子200の薄層を形成するためのローラー部材74と、転写ローラー73に対向して配置され、用紙Sを搬送する対向ローラー75と、を有する。
粉体粒子200は、前述した非真球形状であり、好ましくは扁平な粒子形状を有している。
容器71の開口部は、転写ローラー73に保持される粉体粒子200の量を規制するために、転写ローラー73の表面に接触する大きさに形成されている。
ローラー部材74は、転写ローラー73と接触する位置に配置されている。転写ローラー73へのローラー部材74の食い込み量は、例えば粉体粒子200の供給量などを考慮して決めることができる。
ローラー部材74は、転写ローラー73と接触する位置に固定されていてもよいが、転写ローラー73の停止時にローラー部材74が転写ローラー73から離間するように、ローラー部材74が移動可能に構成されていてもよい。
転写ローラー73は、第1供給ローラー72から供給されて、ローラー部材74によって摺擦されることで、表面に沿って配向した粉体粒子200の薄層を樹脂画像層201上に供給する。
転写ローラー73は、用紙Sの搬送方向と垂直な方向(紙面に対して垂直な方向)に回転軸を有し、図中の矢印の方向へ回転自在に構成されており、付勢部材(不図示)により付勢されるように構成されている。転写ローラー73は、例えば、円筒状の芯金と、その外周面上に配置されている樹脂製のスポンジなどの弾性層とを有している。転写ローラー73の軸方向の長さは、用紙Sの幅よりも長い。
対向ローラー75は、転写ローラー73に対向して設けられ、樹脂画像層201を備えた用紙Sを搬送方向に搬送する。
加熱部材80は、樹脂画像層201を加熱して軟化させた状態にする。加熱部材80は、転写ローラー73よりも搬送方向において上流側に配置されていることが好ましいが、下流側に配置してもよい。また、加熱部材80は、用紙S側の面を加熱するように配置することが好ましく、加熱部材80としては、例えばホットプレートなどが用いられる。
配向調整部100は、押圧部材101と、当該押圧部材101に対向して配置された対向部材102とからなる構成が好ましく、押圧部材101及び対向部材102によって、前記転写ローラー73によって摺擦された粉体粒子200の樹脂画像層201における配向を調整する。
押圧部材101は、樹脂画像層201を押圧する。押圧部材と画像表面との速度差は、実質的に0であることが好ましい。ただし、用紙搬送の観点から必要と判断された場合、わずかに速度差をつける場合もある。
押圧部材101は、前記したとおり、その表面形状を粗さ曲線要素の平均高さRcを0.005〜2.000mmの範囲内とし、粗さ曲線要素の平均長さRSmを0.005〜2.000mmの範囲内とすることが好ましい。
本発明に係る押圧部材101としては、特に限定されず、金属、樹脂、木、石、布、紙、セラミックなどの各種材料、又はそれらの複合材料から適宜選択することができる。
また、押圧部材101の表面には、離型剤、帯電防止剤などのコーティング層が塗布されていてもよい。
対向部材102は、押圧部材101に対向して設けられ、押圧部材101と対向部材102との間にある樹脂画像層201の表面を押圧することで、樹脂画像層201上の粉体粒子200の配向を調整する。また、対向部材102によって樹脂画像層201を備えた用紙Sを搬送方向に搬送する。
粉体除去部90は、例えば、第1供給ローラー72から供給された粉体粒子200のうちの余剰の粉体粒子200を吸引するための集粉器であることが好ましい。
集粉器は、用紙Sの搬送路から適当な高さの位置で吸引口が開口するように配置されており、例えば、粉体粒子200を吸引するが用紙Sを吸引しない適度な出力で運転するように構成されていることが好ましい。
また、粉体除去部90として、前記集粉器以外に、樹脂画像層201へ粉体粒子200を押圧した後に、樹脂画像層201上の余剰の粉体粒子200を除去するための清掃部材を設けてもよい。清掃部材としては、粘着ゴムローラー等が挙げられる。
画像形成システム1において、制御部は、画像読取部、画像形成部、用紙搬送部、給紙部及び加飾装置3を制御する。
画像読取部では、光源11から照射された光は、読取面に載置された原稿に照射され、その反射光は光学系12のレンズ及び反射鏡を介して、読取り位置に移動した撮像素子13に結像する。撮像素子13は、原稿からの反射光の強度に応じて電気信号を生成する。生成された電気信号は、画像処理部14において、アナログ信号からディジタル信号に変換された後、補正処理、フィルター処理、画像圧縮処理等が施され、画像データとして画像処理部14のメモリーに記憶される。こうして、画像読取部は、原稿の画像を読み取り、画像データを記憶する。
画像形成部では、感光体ドラム21は、ドラムモーターにより所定の速度で回転する。帯電部22は、感光体ドラム21の表面を所望の電位に帯電させ、光書込部23は、画像データに基づいて、画像情報信号を感光体ドラム21に書き込み、感光体ドラム21に画像情報信号に基づく潜像を形成する。そして潜像は現像装置24により現像され、感光体ドラム21上に可視画像であるトナー像が形成される。このようにして、YMCKの各画像形成部の感光体ドラム21に、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、黒色の未定着のトナー画像が形成される。こうして、画像形成部は、電子写真方式の画像形成プロセスを用いてトナー画像を形成する。
YMCKの各画像形成部により形成された各色のトナー画像は、走行する中間転写ベルト26上に一次転写部により逐次転写される。こうして、中間転写ベルト26上に、イエロー、マゼンタ、シアン、及び黒色の各色のトナー層が重畳したカラートナー画像が形成される。
用紙搬送部では、用紙Sは、送り出しローラー31及びさばきローラー32によって給紙部の給紙トレイ41、42、43から一枚ずつ搬送経路に送り出される。搬送経路に送り出された用紙Sは、搬送ローラー33によって搬送経路に沿ってループローラー34及びレジストローラー35を経て2次転写ローラーに搬送される。そして、用紙S上に中間転写ベルト21上のカラートナー画像が転写される。
カラートナー画像が転写された用紙Sに、定着部27にて熱と圧力とが加えられることにより、用紙S上のカラートナー画像がカラートナー層として用紙Sに定着される。こうして、用紙S上に樹脂画像層201が作製される。樹脂画像層201を有する用紙Sは、排紙ローラー36を経て加飾装置3に送られる。
なお、定着がなされた用紙Sを用紙反転部37に導いて用紙Sの表裏を反転して排出することができる。これにより、用紙Sの両面に画像を形成することができる。
加飾装置3に送られると、粉体供給摺擦部70では、容器71に収容されている粉体粒子200が、第1供給ローラー72によって転写ローラー73まで搬送される。転写ローラー73は、例えば図に示すように時計回り(第1供給ローラー71の回転方向に対して反対周り)に回転し、かつ粉体粒子200を捕捉する。転写ローラー73に捕捉された粉体粒子200はローラー部材74によって、転写ローラー73の表面に、粉体粒子200が配向されてなる薄層が形成される。
一方、樹脂画像層201を有する用紙Sは、粉体粒子200が供給される前に加熱部材80によって用紙Sの裏面から加熱される。この加熱により、樹脂画像層201が適度に軟化し、樹脂画像層201の表面に粘着力が生じる。
また、転写ローラー73は、用紙Sに向けて付勢されているとともに、前記した方向に回転している。転写ローラー73は、樹脂画像層201上の粉体粒子200を適度な力(例えば10kPa程度)で押圧しつつ回転し、転写ローラー73と対向ローラー75との間において、前記粉体粒子200が配向されてなる薄層を供給するとともに粉体粒子200が供給された樹脂画像層201の表面に転写する。樹脂画像層201の表面は、粘着性を有し、かつ粉体粒子200が供給され、かつ転写ローラー73で転写されることから、樹脂画像層201の表面には、当該表面に沿う方向に粉体粒子200が前記薄層の状態で配列して付着する。
ここで、粉体粒子200は、非真球形状を有しており、好ましくは扁平形状を有している。このため、粉体粒子200は、長軸と短軸とを含む平面(厚さ方向に直交する平面)に沿って配列しやすい。加えて、樹脂画像層201上の粉体粒子200は、転写ローラー73によって適度に押圧されながら転写される。
また、樹脂画像層201に直接接触しない部分は、転写ローラー73から転写される際に転写されずに転写ローラー73上に残る。このため、粉体粒子200の薄層は、図3(a)に示されるように、樹脂画像層201の表面に沿って、当該表面上に配列して付着する。
このようにして配列して付着した粉体粒子200の薄層は、さらに押圧部材101によって、その粉体粒子200の配向が乱されて、所望の配向、すなわち、反射光分布の半値幅がhd1<hd2となるように調整される(図3(b)及び図3(c)参照。)。
こうして粉体粒子200が供給された樹脂画像層201を有する用紙Sは、例えば室温まで冷却され、粉体粒子200は、樹脂画像層201上に固定され、その結果、用紙S、樹脂画像層201及び粉体粒子200の薄層、をこの順で有する画像が最終的に形成される。
なお、転写されるはずのなかった樹脂画像層201のない領域に静電気的に又は何かの要因でわずかに粉体粒子200が移行する場合がある。これらの粉体粒子200は、清掃部材によって樹脂画像層201上から除去されたり、集粉器による空気の流れにより集粉器に吸引されて、用紙S、樹脂画像層201及び上記搬送路から除去される。
このように、粉体粒子200の薄層が樹脂画像層201の表面に付着し、さらに、上記押圧によって粉体粒子200の配向が調整されて、中でも、樹脂画像層201の粘着性による接着力が発揮される粉体粒子200のみが樹脂画像層201に付着して上記表面上に残る。
こうして、粉体粒子200は、前記した各工程を経て樹脂画像層201の表面に付着する。樹脂画像層201の表面は、粉体粒子200によってその全てが覆われることはない。例えば、当該表面における粉体粒子200による隠蔽率は、30〜80%程度であることが好ましい。
したがって、最終画像では、粉体粒子200の層による視覚効果と、用紙S及びトナー層による画像(下地画像)の視覚効果とが合わさった外観として、グリッター感又は粒状感の外観が得られる。
最終画像の外観は、粉体粒子の外観と下地画像の彩度との組み合わせによって制御される。例えば、粉体粒子が金属光沢を有する粉体粒子である場合では、下地画像が無彩色の場合はシルバーのグリッター調画像、彩度が高い画像の場合は、下地画像の色調を反映したグリッター画像が得られる傾向にある。
なお、上記画像形成装置(加飾装置)は、図示の実施形態では、電子写真方式のカラープリンター(トナー画像形成装置2)と合体しているが、上記画像形成装置のみから構成されていてもよい。又は、上記画像形成装置は、上記カラープリンター内に組み込まれ、当該カラープリンターと一体的に構成されていてもよい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、下記実施例において、特記しない限り、操作は室温(25℃)で行われた。また、特記しない限り、「%」及び「部」は、それぞれ、「質量%」及び「質量部」を意味する。
[トナーの製造]
(1)着色剤微粒子分散液の調製工程
n−ドデシル硫酸ナトリウム11.5質量部をイオン交換水160質量部に投入し、溶解、撹拌して界面活性剤水溶液を調製した。この界面活性剤水溶液中に、着色剤(カーボンブラック:モーガルL)15質量部を徐々に添加し、「クリアミックスWモーションCLM−0.8」(エムテクニック社製)を用いて分散処理を行って、着色剤微粒子分散液を調製した。
着色剤微粒子分散液中の着色剤微粒子は、体積基準のメディアン径が220nmであった。なお、体積基準のメディアン径は、「MICROTRAC UPA−150」(HONEYWELL社製)を用い、下記測定条件下で測定したものである。
サンプル屈折率:1.59
サンプル比重:1.05(球状粒子換算)
溶媒屈折率:1.33
溶媒粘度:0.797(30℃)、1.002(20℃)
0点調整:測定セルにイオン交換水を投入し調整した。
(2)コア部用樹脂粒子の作製工程
下記に示す第1段重合、第2段重合及び第3段重合を経て多層構造を有するコア部用樹脂粒子を作製した。
(a)第1段重合
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器にポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム4質量部をイオン交換水3040質量部に溶解させた界面活性剤溶液を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、内温を80℃に昇温させた。
上記界面活性剤水溶液中に、過硫酸カリウム10質量部をイオン交換水400質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加し、温度を75℃に昇温させた後、下記化合物よりなる単量体混合液を1時間かけて反応容器中に滴下した。
スチレン 532質量部
n−ブチルアクリレート 200質量部
メタクリル酸 68質量部
n−オクチルメルカプタン 16.4質量部
上記単量体混合液を滴下後、この系を75℃にて2時間にわたり加熱、撹拌することにより重合(第1段重合)を行い、樹脂粒子〔A1〕を作製した。
(b)第2段重合
撹拌装置を取り付けたフラスコ内に下記化合物よりなる単量体混合液を投入し、離型剤としてパラフィンワックス「HNP−57」(日本精蝋社製)93.8質量部を添加し、90℃に加温して溶解させた。
スチレン 101.1質量部
n−ブチルアクリレート 62.2質量部
メタクリル酸 12.3質量部
n−オクチルメルカプタン 1.75質量部
一方、ポリオキシエチレン−2−ドデシルエーテル硫酸ナトリウム3質量部をイオン交換水1560質量部に溶解させた界面活性剤水溶液を調製し、98℃に加熱した。この界面活性剤水溶液中に樹脂粒子〔A1〕を32.8質量部(固形分換算)添加し、さらに、上記パラフィンワックスを含有する単量体混合液を添加した後、循環経路を有する機械式分散機「クレアミックス」(エムテクニック社製)で8時間混合分散した。混合分散により分散粒子径が340nmの乳化粒子を含有する乳化粒子分散液を調製した。
次いで、この乳化粒子分散液に過硫酸カリウム6質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加し、この系を98℃にて12時間にわたり加熱撹拌を行うことで重合(第2段重合)を行って樹脂粒子〔A2〕を作製した。
(c)第3段重合
樹脂粒子〔A2〕に、過硫酸カリウム5.45質量部をイオン交換水220質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加し、80℃の温度条件下で、下記化合物よりなる単量体混合液を1時間かけて滴下した。
スチレン 293.8質量部
n−ブチルアクリレート 154.1質量部
n−オクチルメルカプタン 7.08質量部
滴下終了後、2時間にわたり加熱撹拌を行って重合(第3段重合)を行い、重合終了後、28℃に冷却してコア部用樹脂粒子を作製した。
(3)シェル用樹脂粒子の作製工程
コア部用樹脂粒子の作製における第1段重合で使用された単量体混合液を以下のものに変更した以外は同様にして、重合反応及び反応後の処理を行ってシェル用樹脂粒子を作製した。
スチレン 624質量部
2−エチルヘキシルアクリレート 120質量部
メタクリル酸 56質量部
n−オクチルメルカプタン 16.4質量部
(4)ブラックトナーの作製工程
(a)コア部の形成
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器に、
コア部用樹脂粒子 420.7質量部(固形分換算)
イオン交換水 900質量部
着色剤微粒子分散液 300質量部
を投入、撹拌した。反応容器内の温度を30℃に調整後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを8〜11に調整した。
次いで、塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を撹拌の下で30℃にて10分間かけて添加した。3分間放置後に昇温を開始し、この系を60分間かけて65℃まで昇温させ、上記粒子の会合を行った。この状態で「マルチサイザ3」(コールター社製)を用いて会合粒子の粒子径測定を行い、会合粒子の体積基準メディアン径が5.8μmになった時に、塩化ナトリウム40.2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解させた水溶液を添加して会合を停止させた。
会合停止後、さらに、熟成処理として液温を70℃にして1時間にわたり加熱撹拌を行うことにより融着を継続させてコア部を作製した。
コア部の平均円形度を「FPIA2100」(シスメック社製)で測定したところ、0.912だった。
(b)シェルの形成
次に、上記液を65℃にしてシェル用樹脂粒子50質量部(固形分換算)を添加し、さらに、塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を10分間かけて添加した後、70℃まで昇温させて1時間にわたり撹拌を行った。この様にして、コア部の表面にシェル用樹脂粒子を融着させた後、75℃で20分間熟成処理を行ってシェルを形成させた。
この後、塩化ナトリウム40.2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を添加してシェル形成を停止した。さらに、8℃/分の速度で30℃に冷却して生成した粒子をろ過し、45℃のイオン交換水で繰り返し洗浄した後、40℃の温風で乾燥することにより、コア部表面にシェルを有するブラックトナー粒子を作製した。
(c)外添剤添加工程
ブラックトナー粒子に下記外添剤を添加して、「ヘンシェルミキサー」(三井三池鉱業社製)にて外添処理を行い、ブラックトナーを作製した。
ヘキサメチルシラザン処理したシリカ微粒子 0.6質量部
n−オクチルシラン処理した二酸化チタン微粒子 0.8質量部
なお、ヘンシェルミキサーによる外添処理は、撹拌羽根の周速35m/秒、処理温度35℃、処理時間15分の条件の下で行った。
このブラックトナーに、メチルメタクリレートとシクロヘキシルメタクリレート樹脂で被覆した体積平均粒子径40μmのフェライトキャリアを混合し、トナー濃度が6%のブラック現像剤を作製した。
[画像形成]
王子製紙社製OKトップコート+157gsmを記録媒体とし、AccurioPressC2060を出力機として用い、2cm×2cmの正方形のパッチをブラックトナーを用いて出力した。シリコーンゴムシートRBAM2−100にメイクパフを用いて尾池イメージング社製エルジーneo#325SILVERを摺擦配向させた。
画像が形成された記録媒体を120℃に設定したホットプレートの上に置き、その上に、粉体粒子を配向させたシリコーンゴムシートの粉体面をトナー画像に接触する向きに載せ、ローラーを用いて、200kpaで10秒間押圧し、シリコンゴムシート剥離し、冷却した。
村上色彩研究所社製GP−5を用いて、入射角45°受光角0〜90°で反射光分布の測定を行い、半値幅を算出したところ、2.8°であった。
[実施例1]
前記で形成した画像に以下の方法で、配向調整工程を行った。
押圧部材として、三井理化学株式会社製布ヤスリ#60(Rc=0.320mm、RSm=1.117mm)を用い、当該ヤスリの砥粒面をブラック画像面に接触させるように重ね、温度150℃、200kPaで10秒間押圧し、粉体粒子の配向を調整した。
反射光分布の半値幅を測定したところ、17.2°であった。
[実施例2]
実施例1で使用した押圧部材を、三井理化学株式会社製布ヤスリ#320(Rc=0.045、RSm=0.811)に変更した以外は同様にして粉体粒子の配向を調整した。
[実施例3]
実施例1の加熱温度を130℃に変更した以外は同様にして粉体粒子の配向を調整した。
[実施例4]
実施例1の押圧力を150kpaに変更した以外は同様にして粉体粒子の配向を調整した。
[実施例5]
実施例1の押圧時間を7秒に変更した以外は同様にして粉体粒子の配向を調整した。
[実施例6]
実施例1で形成した画像に、THF(テトラヒドロフラン)を噴霧して浸透させた。その後、ホットプレートを用いて、画像裏面より150℃で加熱し、完全に乾燥させて、粉体粒子の配向を調整した。
[実施例7]
実施例1で使用した粉体粒子を、日本板硝子社製ガラスフレークST1025FYに変更した以外は同様にして粉体粒子の配向を調整した。
配向調整工程前の半値幅は2.6°、配向調整工程後の半値幅は17.0°であった。
[比較例1]
実施例1において、配向調整工程を行わずに、形成した画像をそのまま比較例1とした。
[評価]
<グリッター感(粒状感)>
実施例1〜7及び比較例1で得られた画像について、熟練の評価者10人に目視で評価してもらい、グリッター感(粒状光沢感)があるかどうか尋ねた。10人中8人以上がグリッター感(粒状光沢感)があると回答されたものを合格とした。なお、実施例7に関しては、金属光沢のある粉体ではないので、粒状感があるかどうか尋ねた。
Figure 2021026065
上記結果に示されるように、本発明の画像形成方法を用いた場合、比較例に比べて、グリッター感又は粒状感を有する画像を形成できることが分かる。
1 画像形成システム
2 トナー画像形成装置
3 加飾装置
11 光源
12 光学系
13 撮像素子
14 画像処理部
21 感光体ドラム
22 帯電部
23 光書込部
24 現像装置
25 ドラムクリーナー
26 中間転写ベルト
27 定着部
31 送り出しローラー
32 さばきローラー
33 搬送ローラー
34 ループローラー
35 レジストローラー
36 排紙ローラー
37 用紙反転部
41〜43 給紙トレイ
70 粉体供給摺擦部
71 容器
72 第1供給ローラー
73 転写ローラー
74 ローラー部材
75 対向ローラー75
80 加熱部材
90 粉体除去部
100 配向調整部
101 押圧部材101
102 対向部材
200 粉体粒子
201 樹脂画像層
S 用紙(記録媒体)

Claims (8)

  1. 樹脂画像層上に粉体粒子を配置する画像形成方法であって、
    前記粉体粒子が、非真球形状の粉体粒子であり、
    樹脂画像層上に配置された前記粉体粒子の配向を調整する工程を有し、
    前記粉体粒子の配向を調整する工程前後の反射光分布の半値幅をhd1及びhd2としたとき、下記式(1)で表される関係を満たすように調整することを特徴とする画像形成方法。
    式(1):hd1<hd2
  2. 前記非真球形状の粉体粒子が、扁平粉体粒子であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 記録媒体上に形成された前記樹脂画像層上に、前記粉体粒子を供給する工程を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 前記樹脂画像層が、電子写真法によって形成されたトナー画像層であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の画像形成方法。
  5. さらに、前記樹脂画像層を軟化する工程を有することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の画像形成方法。
  6. 前記粉体粒子の配向を調整する工程が、押圧を伴うことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の画像形成方法。
  7. 前記粉体粒子の配向を調整する工程に使用する押圧部材の表面形状を、粗さ曲線要素の平均高さRcを0.005〜2.000mmの範囲内とし、粗さ曲線要素の平均長さRSmを0.005〜2.000mmの範囲内とすることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の画像形成方法。
  8. 前記粉体粒子が、金属光沢を有することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の画像形成方法。
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