JP2022163302A - 画像形成方法、後加工装置および調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉体の色と樹脂製画像の色との差を目立ちにくくすることが可能な後加工方法、画像形成方法、後加工装置および調整装置を提供する。【解決手段】本発明の後加工方法は、記録媒体S上に配置された樹脂製画像100の上に、金属様の光沢を有する粉体200を供給することを含み、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値および前記粉体の色彩値が所定の式を満たす。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成方法、後加工装置および調整装置に関する。
近年、オンデマンド印刷市場において、加飾印刷および高付加価値印刷の需要が高まっている。たとえば、金属光沢感を付与できるメタリック印刷は、このような加飾印刷および高付加価値印刷の一つとして注目されている。
特許文献1では、樹脂製画像の表面に粉体を供給することにより、画像の質感を調整する方法が提案されている。たとえば、金属用の光沢を有する粉体を用いることにより、画像に金属光沢感を付与することができる。
特開2018-205694号公報
このように、粉体が供給された画像では、粉体の色と樹脂製画像の色との差が目立ちにくいことが望ましい。
そこで、本発明は、粉体の色と樹脂製画像の色との差を目立ちにくくすることが可能な画像形成方法、後加工装置および調整装置を提供することを目的とする。
上記課題は以下の手段により解決されるものである。
本発明は、記録媒体上に配置された樹脂製画像の上に、金属様の光沢を有する粉体を供給することを含み、記録媒体上の樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値が下記式(1)を満たす、画像形成方法である。
Figure 2022163302000002
本発明によれば、記録媒体上の樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値が式(1)を満たしている。これにより、粉体の色と樹脂製画像の色との差が小さくなる。よって、粉体の色と樹脂製画像の色との差を目立ちにくくすることが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成システムの概略構成の一例を表す模式図である。 図1に示した後加工装置の構成の一例を表す模式図である。 図1に示した画像形成システムの画像形成方法の一例を表すフローチャートである。 図3に示したステップS104の工程の前の樹脂製画像および粉体を表す模式図である。 図3に示したステップS104の工程の後の樹脂製画像および粉体を表す模式図である。 変形例に係る後加工装置の構成を表す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成システムが有する調整装置の構成の一例を表すブロック図である。 図6に示した調整装置の機能構成の一例を表すブロック図である。 図6に示した調整装置の処理方法の一例を表すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみには限定されない。また、本明細書において、範囲を示す「X~Y」は、XおよびYを含み、「X以上Y以下」を意味する。さらに、本明細書において、特記しない限り、操作および物性等の測定は室温(20~25℃)/相対湿度40~50%RHの条件で行う。
<第1実施形態>
[画像形成システム1の構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成システム1の全体構成を模式的に表している。画像形成システム1は、画像形成装置60および後加工装置70を有している。画像形成装置60は、記録媒体S上に樹脂製画像を形成する。後加工装置70は、画像形成装置60で形成された樹脂製画像に後加工を施す。画像形成システム1は、たとえば、画像形成装置60および後加工装置70を制御する制御部(図示せず)を有している。画像形成装置60および後加工装置70各々に、制御部が設けられていてもよい。
画像形成装置60は、たとえば、電子写真方式の画像形成装置であり、画像読取部、画像形成部、用紙搬送部および給紙部等を有している。画像形成装置60では、たとえば、カラーのトナー画像が形成される。
画像読取部は、たとえば、光源11、光学系12、撮像素子13、および画像処理部14を有している。
画像形成部は、たとえば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)各々のトナー画像を形成し、このトナー画像を中間転写ベルト26に転写する。画像形成部は、たとえば、Y、M、CおよびK各々について、感光体ドラム21、帯電部22、光書込部23、現像装置24およびドラムクリーナー25を有している。画像形成部は、クリアー(CL)のトナー画像を形成してもよい。トナーは、たとえば、熱可塑性樹脂等の樹脂を含んでいる。ここでは、トナーが、本発明の画像形成材料の一具体例に対応する。
トナーに含まれる熱可塑性樹脂は、熱可塑性を有する公知の種々の樹脂から適宜に選ぶことができ、一種でもそれ以上でもよい。たとえば、トナーには、スチレン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン-(メタ)アクリル系共重合体樹脂、オレフィン系樹脂などのビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテル樹脂、または、ポリ酢酸ビニル系樹脂等が含まれる。特に、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂またはポリエステル樹脂が好適である。
感光体ドラム21は回転体である。帯電部22は、感光体ドラム21の周囲に配置されている。中間転写ベルト26は、複数のローラーにより巻回され、走行可能に支持されている。
用紙搬送部は、たとえば、送り出しローラー31、さばきローラー32、搬送ローラー33、ループローラー34、レジストローラー35、排紙ローラー36および用紙反転部37を有している。この用紙搬送部の搬送路にそって搬送された記録媒体S上に、中間転写ベルト26上に形成されたカラートナー画像が転写される。給紙部は、記録媒体Sを収容している複数の給紙トレイ41、42、43を有している。
中間転写ベルト26から記録媒体Sに転写されたカラートナー画像は、定着部27で記録媒体Sに定着される。これにより、記録媒体S上に樹脂製画像(後述の図2の樹脂製画像100)が形成される。この記録媒体S上の樹脂製画像は、たとえば、金属様の光沢のない画像、いわゆるソリッドカラーの画像であり、L 、a およびb で表される色彩値を有している。
記録媒体Sは、その上に画像を形成することができれば特に制限はない。記録媒体としては、特に制限はなく、たとえば、薄紙から厚紙までの普通紙、上質紙、アート紙またはコート紙などの塗工された印刷用紙、水溶紙、市販されている和紙やはがき用紙等の紙類;ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム等のプラスチックフィルム;布、皮革などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、記録媒体の色は特に限定されず、種々の色の記録媒体を使用することができる。記録媒体は、透明であってもよく、不透明であってもよい。
トナー画像が定着された記録媒体Sは、排紙ローラー36を介して後加工装置70に搬送される。トナー画像が定着された記録媒体Sは、用紙反転部37に送られてもよい。用紙反転部37に送られた記録媒体Sは、表裏を反転され、排出される。これにより、記録媒体Sの両面に画像を形成することができる。
図2は、図1に示した後加工装置70を拡大して表している。後加工装置70は、記録媒体S上に配置された樹脂製画像(樹脂製画像100)の上に、粉体(後述の図2の粉体200)を供給する。この後加工装置70は、たとえば、摺擦ローラー74、ヒーター75、搬送路76、粉体散布部98および粉体回収部99を含んでいる。ここでは、粉体散布部98が、本発明の粉体供給部の一具体例に対応する。
粉体散布部98は、記録媒体S上に粉体200を散布する。この粉体散布部98は、たとえば、容器98a、搬送スクリュー98b、ブラシローラー98cおよびフリッカー98dを有している。
容器98aには、粉体200が収容されている。容器98aに収容された粉体200は、金属様の光沢を有している。ここで、金属様の光沢とは、金属そのものの光沢であってもよく、金属以外の物質から発せられる金属に類似した光沢であってもよい。この粉体200が、樹脂製画像100の表面に供給されることにより、メタリック調の画像(いわゆるメタリック画像)が形成される。即ち、粉体200による樹脂製画像100への加飾効果が発揮される。粉体200のより具体的な構成については、後述する。
粉体200が収容された容器98aには、ブラシローラー98cに向かう開口部が設けられている。この容器98aの開口部を介して、容器98aに保持された粉体200がブラシローラー98cに運ばれる。容器98aの開口部の縁は、たとえば、ブラシローラー98cのブラシの先端に接触可能に構成されている。これにより、ブラシローラー98cに保持される粉体200の量を制御することが可能となる。
搬送スクリュー98bは、たとえば、粉体200とともに、容器98aの内部に配置されている。この搬送スクリュー98bが回転することにより、容器98aの内部に収容された粉体200が容器98aの開口部近傍に搬送される。
ブラシローラー98cは、容器98aの開口部近傍に配置されている。搬送スクリュー98bにより容器98aの開口部近傍に搬送された粉体200は、ブラシローラー98cのブラシに保持される。ブラシローラー98cは、回転可能に構成されており、たとえば、反時計回り(図2の矢印方向)に回転する。
フリッカー98dは、ブラシローラー98cのブラシから粉体200を離間させる役割を担っている。フリッカー98dは、たとえば、板状の部材であり、このフリッカー98dの一端が、回転するブラシローラー98cのブラシに食い込むことにより、ブラシローラー98cのブラシに付着している粉体200が弾かれ、粉体200がブラシローラー98cから離間する。このブラシローラー98cから離間した粉体200は、重力方向(下方)に沿って、搬送路76上の記録媒体Sの表面に落下する。
フリッカー98dの一端とブラシローラー98cとが接触する位置は、たとえば、容器98aから離れている。ブラシローラー98cへのフリッカー98dの食い込み量は、たとえば粉体200の供給量およびブラシの偏摩耗などを考慮して決定される。ブラシローラー98cのブラシ毛長およびブラシ密度は、たとえば粉体200の供給量およびそのボタ落ちなどを考慮して決定される。
フリッカー98dの位置は、その一端がブラシローラー98cと接触するように固定されていてもよく、あるいは、ブラシローラー98cの回転停止時に、ブラシローラー98cから離間するように、変位してもよい。
摺擦ローラー74は、粉体散布部98よりも記録媒体Sの搬送方向の下流に配置されており、粉体200が散布された記録媒体Sの表面を摺擦する。ここで、「記録媒体Sの表面を摺擦する」とは、摺擦ローラー74が、記録媒体S上に配置された樹脂製画像100の表面に接触しながら、当該表面に沿いつつ、樹脂製画像100に対して相対的に移動することを言う。摺擦ローラー74が、粉体200の散布された記録媒体Sの表面を摺擦することにより、粉体200は所定の方向に配向して樹脂製画像100に付着する。摺擦ローラー74による摺擦には、押圧が伴うことが好ましい。「押圧」とは、樹脂製画像100の表面に対して交差する方向(たとえば、垂直方向)に樹脂製画像100の表面を押すことを言う。押圧を伴う摺擦を行うことにより、粉体200を十分に配向させ、かつ、粉体200を十分な強度で樹脂製画像100に接着させることができる。
摺擦ローラー74は、たとえば、円筒状の芯金と、その外周面上に配置されている樹脂製のスポンジなどの弾性層とを有している。摺擦ローラー74の弾性層は、柔軟性を有していることが好ましく、たとえば、ブラシ等であってもよい。
この摺擦ローラー74は、たとえば、搬送路76の延在方向と垂直な方向(たとえば、搬送路76の延在方向に紙面の長さ方向が平行であるとき、紙面の幅方向)に回転軸を有しており、図2中の矢印の方向へ回転自在に構成されている。これにより、摺擦ローラー74と記録媒体Sとの接触部分では、これらが互いに逆方向に移動する。即ち、摺擦ローラー74は、樹脂製画像100に対して相対的に移動する。樹脂製画像100の表面における摺擦ローラー74の接触幅は、1mm~200mmであることが好ましい。樹脂製画像100の表面における摺擦ローラー74の接触幅を1mm以上とすることにより、粉体200の向きが揃いやすくなり、樹脂製画像100の表面に沿って粉体200を配向させやすくなる。また、樹脂製画像100の表面における摺擦ローラー74の接触幅を200mm以下とすることにより、記録媒体Sの搬送性を維持しやすくなる。
摺擦ローラー74は、樹脂製画像100に対しての相対的な速度が5~500mm/秒となるように回転することが好ましい。樹脂製画像100に対する摺擦ローラー74の相対速度を5mm/秒以上にすることにより、樹脂製画像100の表面に沿って粉体200を十分に配向させやすくなる。また、樹脂製画像100に対する摺擦ローラー74の相対速度を500mm/秒以下にすることにより、粉体200を樹脂製画像100の表面に十分な強度で付着させやすくなる。粉体200が、樹脂製画像100の表面に沿って十分に配向し、かつ、十分な強度で付着することにより、明瞭なメタリック画像を得ることができる。
摺擦ローラー74は、たとえば、付勢部材(不図示)により搬送路76側に付勢されており、搬送路76を搬送される記録媒体Sの表面を押圧する。摺擦ローラー74の弾性層が柔軟性を有しているとき、押圧時には、樹脂製画像100の表面の形状に追従して摺擦ローラー74の表面(弾性層)が変形する。これにより、樹脂製画像100の乱れを抑えることができる。
摺擦ローラー74の押圧力は、樹脂製画像100の表面に対して1~30kPaであるが好ましい。1kPa以上の力で摺擦ローラー74が樹脂製画像100の表面を押圧することにより、粉体200を十分な強度で樹脂製画像100の表面に付着させることができる。また、30kPa以下の力で摺擦ローラー74が樹脂製画像100の表面を押圧することにより、樹脂製画像100の乱れを抑え、また、樹脂製画像100を搬送する際のトルクの上昇を抑えることができる。よって、摺擦ローラー74が、樹脂製画像100の表面に対して1~30kPaの押圧力を有することにより、樹脂製画像100を円滑に搬送するとともに、樹脂製画像100の乱れを抑えつつ、粉体200の付着強度を高めることができる。
ヒーター75は、記録媒体S上に配置された樹脂製画像100を軟化させる役割を担っている。樹脂製画像100を軟化させることにより、粉体200が樹脂製画像100に付着しやすくなる。ヒーター75は、たとえば、搬送路76を間にして、粉体散布部98および摺擦ローラー74に対向しており、粉体200が供給される記録媒体Sの表面と反対側の面を加熱する。ヒーター75は、粉体200が記録媒体Sの表面に供給される前に樹脂製画像100を軟化させてもよく、粉体200が記録媒体Sの表面に供給された後に樹脂製画像100を軟化させてもよい。記録媒体Sの表面への粉体200の供給および樹脂製画像100の軟化が同時に行われてもよい。ヒーター75は、たとえばホットプレートである。
樹脂製画像100が軟化する温度は、たとえば、常温の樹脂製画像100の温度を徐々に上げていき、樹脂製画像100の表面に粉体200が貼り付き始める温度である。この温度は、たとえば以下のようにして測定することができる。まず、ホットプレートを所定の温度に加熱しておき、そこに記録媒体S上に形成された樹脂製画像100を載せる。次に、粉体200を付着させたアイシャドーチップのスポンジ部分等により、樹脂製画像100の表面を軽くこする。この後、樹脂製画像100の表面への粉体200の付着の有無を確認する。このようにして、ホットプレートの設定温度を、たとえば、5℃ずつ上昇させ、樹脂製画像100の表面に粉体200が付着し始める温度を探すことにより、樹脂製画像100の軟化温度を決定することができる。
粉体回収部99は、摺擦ローラー74よりも記録媒体Sの搬送方向の下流に配置されており、記録媒体Sの表面から余剰の粉体200を除去する。この粉体回収部99は、たとえば、記録媒体Sの表面から粉体200を吸引するための集粉器である。この集粉器は、たとえば、記録媒体Sの搬送路76から適当な高さの位置に配置された吸引口を有しており、この吸引口を介して粉体200を吸引する。集粉器は、たとえば、粉体200を吸引し、かつ、記録媒体Sを吸引しない程度の出力で運転するように構成されている。
ここで、粉体200の具体的な構成を説明する。粉体200は、たとえば、粉体粒子が集合したものにより構成されている。金属様の光沢を有する粉体200は、たとえば、金属粉を含んでいる。金属粉は、たとえば、アルミニウム、銀、白金、クロム、ニッケル、ロジウム、鉄、金または銅等を含んでいる。粉体粒子の例には、金属粒子、樹脂粒子、磁性粒子および非磁性粒子などが含まれる。また、粉体粒子は異なる2種以上の材料からなるものであってもよい。粉体粒子の形状は、球形粒子であってもよいし、非球形粒子であってもよい。粉体200は、合成品であってもよいし市販品であってもよい。粉体200は、異なる二種以上の粉体粒子の混合品であってもよい。なお、粉体200はトナーではない。
上記粉体粒子は、被覆されていてもよい。たとえば、金属粒子は、当該金属とは異なる金属、金属酸化物または樹脂等で被覆されたものでもよいし、樹脂またはガラス等の表面を金属または金属酸化物等で被覆したものでもよい。また、金属粒子は金属酸化物粒子であってもよく、当該金属酸化物とは異なる金属酸化物、金属または樹脂等で被覆されたものでもよい。また、金属粒子は、金属または金属酸化物を板状に延展させて粉砕したもの、それを種々の材料で被覆したもの、あるいは、フィルムまたはガラスに金属または金属酸化物を蒸着または湿式コーティングしたものでもよい。金属粒子は金属または金属酸化物を含有することが好ましく、金属または金属酸化物の含有量は、粉体100質量%に対して0.2質量%~100質量%が好ましい。
上記非球形粒子は、球形粒子以外の粒子である。球形粒子は、無作為に100個の粉体粒子を選択したとき、その投影形状の平均円形度が0.970以上である粒子である。なお、当該平均円形度は、公知の方法によって求めることができ、あるいはカタログ値であってもよい。
非球形粒子は、扁平な粒子形状を有する扁平形粒子であることが、樹脂層の表面に沿って粉体粒子を配向させる観点から好ましい。非球形粒子の「扁平な粒子形状」とは、非球形粒子における最大長さを長径、当該長径に直交する方向における最大長さを短径、長径および短径の両方に直交する方向の最少長さを厚み、とするときに、厚みに対する短径の比率(短径/厚み)が5以上である形状であることを意味する。
粉体粒子の長径、短径および厚みは走査型電子顕微鏡を用いて以下のように測定する。カーボンテープに対して接触面積が大きくなるように粉体粒子を接着させて測定試料とする。カーボンテープの表面に対して真上から走査型電子顕微鏡で粉体粒子を観察することで長径および短径を測定する。一方、厚みは、カーボンテープの表面に対して真横から走査型電子顕微鏡で粉体粒子を観察することで測定する。
上記扁平な粒子形状は、粉体粒子を記録媒体の表面に対して傾斜して配向させるという観点から、長径が10μm以上100μm以下であることが好ましく、短径が10μm以上100μm以下であることが好ましい。
上記扁平な粒子形状は、厚みが0.2μm以上3.0μm以下の粒子であることが好ましく、1μm以上2μm以下であることがより好ましい。扁平な粒子形状の厚みが0.2μm以上であると、樹脂製画像100の表面に沿って配向した粉体が所望の外観を呈しやすくなる。上記扁平な粒子形状の厚みが3.0μm以下であると、画像をこすったときに粉体がはがれにくくなる。
上記非球形粒子の例には、サンシャインベビー クロムパウダー、オーロラパウダー、パールパウダー(いずれも株式会社GGコーポレーション製)、ICEGEL ミラーメタルパウダー(株式会社TAT製)、ピカエース MCシャインダスト 、エフェクトC(株式会社クラチ製、「ピカエース」は同社の登録商標)、PREGEL マジックパウダー、ミラーシリーズ(有限会社プリアンファ製、「PREGEL」は同社の登録商標)、Bonnailシャインパウダー(株式会社ケイズプランニング製、「BON NAIL」は同社の登録商標)、メタシャイン(日本板硝子株式会社製、同社の登録商標)、エルジーneo(尾池工業株式会社製、同社の登録商標)、アストロフレーク(福田金属箔粉工業株式会社製)、アルミニウム顔料(東洋アルミニウム株式会社製)が含まれる。
このような粉体200は、L 、a およびb で表される色彩値を有している。本実施形態では、このような粉体200の色彩値と、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値とが、下記式(1)を満たしている。詳細は後述するが、これにより、粉体200の色と、樹脂製画像100の色との差が小さくなり、粉体200の色と樹脂製画像の色との差を目立ちにくくすることが可能となる。なお、粉体の色と樹脂製画像の色との差とは、粉体と樹脂製画像との間での、明るさの差および色調の差を含む。
Figure 2022163302000003
また、粉体200の色彩値と、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値とは、さらに、下記式(2)を満たすことが好ましい。これにより、粉体200の色と、樹脂製画像100の色との差が目立ちにくくなる。
Figure 2022163302000004
粉体200の色彩値は、たとえば、以下のような条件で測定される。粉体200の色彩値は、たとえば、正反射光を含んで測定される:
測定装置:コニカミノルタ株式会社製分光測色計CM-3600d
セル:ガラスセルCM-A98(光路長10mm、粉体200を高さ20mmに充填)
測定径:8mm
測定方式:SCI(Specular Component Include)
光源:D50
観察条件:2°視野。
記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値は、たとえば、以下のような条件で測定される。記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値は、たとえば、正反射光を含まずに測定される。なお、ここでは、記録媒体Sおよび樹脂製画像100の色彩値が測定される。たとえば、記録媒体S上に、光透過性を有する樹脂製画像100が設けられているとき、記録媒体Sの色と樹脂製画像100の色とが減法混色された色彩値が測定される:
測定装置:コニカミノルタ株式会社製蛍光分光濃度計FD-7
測定方式:SCE(Specular Component Exclude)
光源:D50
観察条件:2°視野。
[画像形成システム1の画像形成方法]
図3は、画像形成システム1を用いた画像形成方法を表すフローチャートである。
画像形成システム1は、まず、画像形成装置60により、記録媒体S上に樹脂製画像100を形成する(ステップS101)。画像形成装置60は、たとえば、以下のようにして、記録媒体S上に樹脂製画像100を形成する。
まず、画像形成装置60の画像読取部は、光源11から読取面に載置された原稿に光を照射する。この光が原稿で反射されると、この反射光は光学系12のレンズおよび反射鏡を介して、読取り位置に移動した撮像素子13に結像する。撮像素子13は、原稿からの反射光の強度に応じて電気信号を生成する。生成された電気信号は、画像処理部14において、アナログ信号からデジタル信号に変換された後、補正処理、フィルター処理、画像圧縮処理等が施され、画像データとして画像処理部14のメモリに記憶される。こうして、画像読取部は、原稿の画像を読み取り、画像データを記憶する。
次に、この画像データに基づいて、画像形成部がトナー画像を形成する。トナー画像は、たとえば、以下のようにして形成される。まず、画像形成部の帯電部22は、所定の速度で回転する感光体ドラム21の表面を所望の電位に帯電させる。次に、光書込部23は、画像データに基づいて、画像情報信号をこの感光体ドラム21に書き込み、感光体ドラム21に画像情報信号に基づく潜像を形成する。この後、潜像は現像装置24により現像され、感光体ドラム21上に可視画像であるトナー像が形成される。このようにして、YMCKの各画像形成部の感光体ドラム21に、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの未定着のトナー画像が形成される。
YMCKの各画像形成部により形成された各色のトナー画像は、走行する中間転写ベルト26上に一次転写部により逐次転写される。こうして、中間転写ベルト26上に、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの各色のトナー層が重畳したカラートナー画像が形成される。
次に、2次転写ローラーが、給紙トレイ41、42、43から搬送された記録媒体Sに、中間転写ベルト26上のカラートナー画像を転写する。この後、定着部27が、この記録媒体Sに、熱および圧力を加えることにより、記録媒体S上のカラートナー画像が記録媒体Sに定着される。このようにして、画像形成装置60は、記録媒体S上に樹脂製画像100を形成する。
記録媒体S上のトナーの付着量は、0.1g/m~25.0g/mであると好ましく、2.0g/m~20.0g/mであるとより好ましい。記録媒体S上のトナーの付着量を0.1g/m以上にすることにより、粉体200が固定化されやすくなり、また、記録媒体S上のトナーの付着量を25.0g/m以下にすることにより、定着不良等の発生を抑えることができる。即ち、記録媒体S上のトナーの付着量を、0.1g/m~25.0g/mとすることにより、後の工程で、樹脂製画像100に粉体200を密着させやすくなる。樹脂製画像100が形成された記録媒体Sは、排紙ローラー36を経て後加工装置70に送られる。
画像形成装置60は、記録媒体Sの両面に樹脂製画像100を形成してもよい。このとき、画像形成装置60は、一方の面に樹脂製画像100が定着された記録媒体Sを用紙反転部37に導き、記録媒体Sの表裏を反転して排出する。
画像形成装置60が、記録媒体S上に樹脂製画像100を形成した後、画像形成システム1は、搬送路76により、記録媒体Sを後加工装置70のヒーター75上に搬送し、樹脂製画像100を軟化させる(ステップS102)。具体的には、ヒーター75が、樹脂製画像100を記録媒体Sの裏面(樹脂製画像100が形成された面と反対の面)側から加熱する。これにより、樹脂製画像100に含まれる樹脂が軟化し、樹脂製画像100の表面の粘着性が向上する。後加工装置70は、樹脂製画像100全体を軟化させてもよく、樹脂製画像100の一部の領域を軟化させてもよい。
次いで、画像形成システム1は、記録媒体Sを粉体散布部98に搬送する。粉体散布部98は、たとえば、以下のようにして、記録媒体S上の樹脂製画像100の表面に粉体200を供給する(ステップS103)。まず、容器98aに収容されている粉体200が、搬送スクリュー98bによって搬送され、反時計回りに回転するブラシローラー98cに保持される。ブラシローラー98cに保持された粉体200は、フリッカー98dに接触することによりブラシローラー98cから離れ、重力に沿って、記録媒体S上に落下する。たとえば、このようにして記録媒体S上の樹脂製画像100の表面に粉体200が供給される。
画像形成システム1は、記録媒体S上の樹脂製画像100の表面に粉体200を供給した後、樹脂製画像100を軟化させてもよい。あるいは、記録媒体S上の樹脂製画像100の表面に粉体200を供給するのと同時に、樹脂製画像100を軟化させてもよい。
画像形成システム1は、記録媒体S上の樹脂製画像100の表面に粉体200を供給した後、摺擦ローラー74を用いて記録媒体Sを押圧しながら摺擦する(ステップS104)。具体的には、摺擦ローラー74が反時計回りに回転することにより、記録媒体S上の樹脂製画像100に対して摺擦ローラー74が相対的に移動し、粉体200が供給された樹脂製画像100の表面が摺擦される。これにより、粉体200が、樹脂製画像100の表面に沿って配向するとともに、樹脂製画像100の表面に付着する。樹脂製画像100の表面に付着しなかった粉体200は、摺擦ローラー74により樹脂製画像100の表面から除去され、粉体回収部99に回収される。
図4Aは摺擦前の粉体200の状態、図4Bは摺擦後の粉体200の状態を各々、模式的に表している。たとえば、粉体散布部98により散布された粉体200は、互いの向きが異なる状態で、樹脂製画像100の表面に付着する(図4A)。即ち、摺擦前の粉体200は配向していない。ここで、粉体200が扁平な粒子形状を有しているとき、粉体200は、長軸と短軸とを含む平面に沿って配列しやすい。このため、粉体200が供給された樹脂製画像100の表面を摺擦することにより、樹脂製画像100の厚み方向に対して直交する方向に、粉体200の長軸および短軸が揃えられ、粉体200が配向する。
記録媒体S上の樹脂製画像100は、搬送路76に沿って、1mm~200mmの距離の間摺擦されることが好ましい。1mm以上の距離にわたって摺擦されることにより、粉体200の配向方向のばらつきが生じにくくなり、樹脂製画像100に付着する粉体200を十分に配向させることができる。また、この距離を200mm以下にすることにより、搬送距離の増大が抑えられ、記録媒体Sを容易に搬送することができる。
画像形成システム1は、樹脂製画像100の表面に粉体200を付着させた後、搬送路76に沿って記録媒体Sを搬送する。たとえば、この搬送中に、樹脂製画像100は室温まで冷却され、粉体200が樹脂製画像100の表面に固定される。これにより、記録媒体S、樹脂製画像100および粉体200をこの順に有する最終画像、即ち、粉体200により加飾されたメタリック調の画像が形成される。
たとえば、樹脂製画像100の表面には、実質的に一層の粉体200が固定されており、樹脂製画像100の表面に対する粉体200の被覆率は、たとえば、30%~80%程度である。即ち、樹脂製画像100の表面の一部は、粉体200から露出されている。したがって、観測者には、樹脂製画像100の表面からの反射光と粉体200からの反射光とが視認される。
ここで、本実施形態では、上述のように、粉体200の色彩値と、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値とが、上記式(1)を満たしている。これにより、粉体200の色と、樹脂製画像100の色との差が小さくなる。このため、仮に、樹脂製画像100上での粉体200の被覆率がばらついていたとしても、観測者は被覆率のばらつきに起因する色ムラを感じにくくなる。
[画像形成システム1の作用効果]
本実施形態に係る画像形成システム1の後加工装置70では、粉体200の色彩値と、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値とが、上記式(1)を満たしているので、粉体200の色と、樹脂製画像100の色との差が小さくなる。よって、粉体200の色と樹脂製画像100の色との差を目立ちにくくすることが可能となる。以下、この作用効果について詳細に説明する。
たとえば、粉体の色と、樹脂製画像の色との差が大きい場合には、粉体の色と樹脂製画像の色との差が目立ちやすくなる。特に、金属用の光沢を有する粉体により加飾されたメタリック調の画像では、下記のようなメタリック調の画像の特性に起因して、観察者は粉体の色と樹脂製画像の色との差を強く感じやすい。
メタリック調の画像の特性として、観察者が光源に対して正反射の方向から画像を観察するときには、主に、粉体からの正反射光が視認され、光源に対して正反射以外の方向から画像を観察するときには、樹脂製画像からの拡散反射光と粉体からの拡散反射光との合成光が視認される。このため、粉体の色と、樹脂製画像の色との差が大きいと、観察方向によって視認される光の色が大きく異なってしまい、粉体の色と樹脂製画像の色との差が目立ちやすい。
このように粉体の色と樹脂製画像の色との差が大きい場合には、たとえば、樹脂製画像上の粉体の被覆率のばらつきが、観察者に画像の色ムラとして認識される。また、樹脂製画像の色の影響により、粉体の色調を活かすことができず、粉体による加飾性が十分に得られない場合がある。
これに対し、画像形成システム1では、粉体200の色彩値と、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値とが、上記式(1)を満たしているので、粉体200の色と、樹脂製画像100の色との差が小さくなる。これにより、金属様の光沢を有する粉体200により加飾されたメタリック調の画像においても、粉体200の色と樹脂製画像100の色との差を目立ちにくくすることができる。したがって、樹脂製画像100上の粉体200の被覆率がばらついている場合にも、観察者は色ムラを感じにくくなる。また、樹脂製画像100の色が粉体200の色になじむので、粉体200の色調が活き、粉体200による加飾性が発揮されやすくなる。
さらに、粉体200の色彩値と、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値とが、上記式(2)を満たすことにより、粉体200の色と、樹脂製画像100の色との差をより目立ちにくくすることができる。
ここで、式(1)および式(2)について説明する。
一般的なソリッド画像では、ΔEを3以下に抑えることにより、色彩値の差が視認されにくいことが知られている。たとえば、2つの色(L* 1,a* 1,b* 1)、(L* ,a* ,b* )のΔEは、以下の式(3)で表される。
Figure 2022163302000005
たとえば、明度が同じであるときには(ΔL=0)、色味の差(Δa**)が3以下であれば、色彩値の差が認識されにくいことになる。
たとえば、樹脂製画像の上に粉体を固定すると、樹脂製画像に対する粉体の被覆率は30%~80%程度であり、樹脂製画像の表面が露出されている部分は画像全体の20%~70%程度である。したがって、表面に粉体が固定された樹脂製画像では、一般的なソリッド画像に比べてΔa**が大きくても色彩値の差が認識されにくくなる。たとえば、樹脂製画像に対する粉体の被覆率が70%程度、樹脂製画像の表面が露出されている部分が画像全体の30%程度であるとき、一般的なソリッド画像に比べて、Δa**が3.3倍程度大きくても、即ち、Δa**が10程度であっても色彩値の差が認識されにくいと言える。これにより、上記式(2)が導かれる。
次に、明度の差(ΔL)を考える。メタリック調の画像では、粉体の明度が樹脂製画像の明度よりも40程度高いときに、観察者が画像の明度を自然に感じるという結果が得られている。このため、ΔL=40が理想と考える。また、上記のように、メタリック調の画像では、観察方向によって視認される光の種類が異なるため、観察方向によって視認される画像の明度も異なる。具体的には、正反射の方向では高い明度、正反射以外の方向では低い明度となる。メタリック調の画像は、そもそも、このような観察方向によって明度が異なるという特性を有しているので、メタリック調の画像におけるΔLの許容幅は、Δa**の許容幅に比べて大きい。たとえば、ΔLが理想値(40)から10程度大きい場合であっても、観察者は粉体により加飾されたメタリック調の画像の明度を自然に感じる。このようなΔLと上記Δa**とは相互に関係しており、ΔLが多少大きい場合であってもΔa**が小さい場合には、観察者はメタリック調の画像を自然に感じる。Δa**が多少大きく、ΔLが小さい場合にも同様である。これにより、上記式(1)が導かれる。
さらに、本実施形態では、粉体200の色彩値をSCI方式で測定し、樹脂製画像100の色彩値をSCE方式で測定しているので、粉体200の色と樹脂製画像100の色との差がより目立ちにくくなる。以下、これについて説明する。
粉体の色彩値を測定する場合、粉体を隙間なく並べるか、容器に充填して測定を行う必要がある。粉体を隙間なく並べることは現実的に不可能であるため、容器に充填して測定を行う方法が良く用いられている。
メタリック粉体を容器に充填して測定する場合、容器内での粉体の充填状況による影響を受ける。特に、SCE方式のように、特定の反射に反射した光だけを測定する方式の場合、その影響が顕著になるため、容器に充填したメタリック粉体を測定する場合には、SCI方式での測定が必要である。
SCI方式で測定した粉体の色は、粉体を樹脂製画像上に配向させたときの、光源に対して正反射の角度から見た時の光の色と同じである。この時、粉体からの反射光量が、樹脂製画像上の反射光量に対して大きく上回るため、粉体からの反射光のみ視認されているように感じる。一方で、光源に対して正反射以外の角度から見た場合、粉体からの反射光は視認されず、樹脂製画像からくる拡散反射光のみが視認される。この光源に対して正反射の角度で見た場合の色と、正反射以外の角度から見た場合の色が同じになることが好ましい。
本実施形態では、粉体200の色彩値をSCI方式で測定し、樹脂製画像の色彩値をSCE方式で測定し、その数値を規定の範囲内としているので、正反射の方向および正反射以外の方向のいずれの方向から観察しても、ムラが視認されにくい。
以上のように、画像形成システム1では、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値および粉体200の色彩値が式(1)を満たすので、樹脂製画像100の色と粉体200の色との差が視認されにくくなる。よって、粉体200による加飾性を高めることが可能となる。
以下、上記実施形態の変形例および他の実施形態について説明するが、前述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
<変形例>
図5は、変形例に係る後加工装置80の構成の要部を模式的に表している。この後加工装置80は、薄層化された粉体200を樹脂製画像100上に供給する。この点を除き、本変形例に係る後加工装置80は、上記第1実施形態で説明した後加工装置70と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏する。
後加工装置80は、たとえば、容器81、第1供給ローラー82、転写ローラー83、ローラー部材84および対向ローラー85を含んでいる。後加工装置80は、さらに、ヒーター75および粉体回収部(たとえば、図2の粉体回収部99)を含んでいてもよい。ここでは、転写ローラー83が、本発明の粉体供給部の一具体例に対応する。
容器81には、粉体200が収容されている。この容器81には、転写ローラー83に向かう開口部が設けられている。容器81の開口部の縁は、たとえば、転写ローラー83に接触可能に構成されている。これにより、転写ローラー83に保持される粉体200の量を制御することが可能となる。
第1供給ローラー82は、たとえば、粉体200とともに、容器81の内部に配置されている。この第1供給ローラー82が回転することにより、容器81の内部に収容された粉体200が容器81の開口部近傍に搬送される。
転写ローラー83は、容器81の開口部近傍に配置されている。第1供給ローラー82により容器81の開口部近傍に搬送された粉体200は、転写ローラー83の表面に保持され、記録媒体S上の樹脂製画像100に供給される。この転写ローラー83は、円筒状の芯金と、この芯金の外周面に設けられた弾性層とを有している。弾性層は、たとえば、樹脂製のスポンジ等により構成されている。転写ローラー83は、記録媒体Sの搬送方向に交差する方向(たとえば、搬送方向が記録媒体Sの長さ方向であるとき、記録媒体Sの幅方向)に回転軸を有し、回転可能に構成されている。転写ローラー83は、たとえば、時計回り(図5の矢印方向)に回転する。転写ローラー83の軸方向の長さは、記録媒体Sの幅よりも大きくなっている。転写ローラー83は、たとえば、付勢部材(図示せず)によりローラー部材84に付勢されている。
ローラー部材84は、転写ローラー83に接して設けられている。転写ローラー83へのローラー部材84の食い込み量は、たとえば、粉体200の供給量に応じて調整される。ローラー部材84は、たとえば、転写ローラー83の回転軸と略平行な回転軸を有し、回転可能に構成されている。このローラー部材84が、転写ローラー83に接して回転することにより、転写ローラー83の表面の粉体200が摺擦される。摺擦された粉体200は、転写ローラー83の表面に沿って配向し、転写ローラー83の表面に粉体200の薄層が形成される。この粉体200の薄層が、転写ローラー83の表面から記録媒体S上の樹脂製画像100に供給される。
対向ローラー85は、記録媒体Sの搬送路を間にして、転写ローラー83に対向して配置されている。この対向ローラー85は、たとえば、転写ローラー83の回転軸と略平行方向の回転軸を有し、回転可能に構成されている。対向ローラー85は、たとえば、反時計回り(図5の矢印方向)に回転する。この対向ローラー85の回転により、記録媒体Sが所定の方向に搬送される。
このように、後加工装置80は、粉体200の薄層を樹脂製画像100に供給するようにしてもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る画像形成システム1は、調整装置(後述の図6の調整装置300)を有している。この調整装置300は、記録媒体S上に配置される樹脂製画像100の色彩値と、粉体200の色彩値とを調整する。この点を除き、第2実施形態に係る画像形成システム1は、上記第1実施形態で説明した画像形成システム1と同様の構成を有し、同様の作用効果を奏する。
図6は、調整装置300の概略構成を示すブロック図である。調整装置300は、たとえばサーバーまたはPC等のコンピューターである。調整装置300は、複数の装置から構成されてもよく、たとえば多数のサーバーによってクラウドサーバーとして仮想的に構成されてもよい。この調整装置300は、CPU(Central Processing Unit)310、ROM(Read Only Memory)320、RAM(Random Access Memory)330、ストレージ340、通信インターフェース350および操作表示部360を有する。各構成は、バス370を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU310は、ROM320またはストレージ340に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御や各種の演算処理を行う。CPU310の具体的な機能については後述する。ROM320は、各種プログラムおよび各種データを格納する。RAM330は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する。
ストレージ340は、オペレーティングシステムを含む各種プログラムおよび各種データを格納する。たとえば、ストレージ340には、他の装置との間で各種情報を送受信したり、他の装置から取得する各種情報に基づいて出力する色彩値を決定したりするためのアプリケーションがインストールされている。また、ストレージ340には、出力する情報の候補および、各種情報に基づいて出力する色彩値を決定するために必要となる情報が記憶されている。
通信インターフェース350は、他の装置と通信するためのインターフェースである。通信インターフェース350としては、有線または無線の各種規格による通信インターフェースが用いられる。
操作表示部360は、たとえば、タッチパネル式のディスプレイであり、各種情報を表示すると共に、ユーザーからの各種入力を受け付ける。
図7は、CPU310の機能構成の一例を示すブロック図である。調整装置300では、たとえば、CPU310がストレージ340に記憶されたプログラムを読み込んで処理を実行することによって、取得部311、算出部312および出力部313として機能する。
取得部311は、粉体200の色彩値に関する粉体情報を取得する。粉体情報は、たとえば、分光測色計を用いて粉体200の色彩値を測定することによって得られる情報である。粉体情報は、分光測色計から調整装置300に送信されてもよく、作業者等によって調整装置300に入力されてもよい。取得部311は、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値に関する画像情報を取得してもよい。画像情報は、たとえば、蛍光分光濃度計を用いて記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値を測定することによって得られる情報である。
算出部312は、取得部311が取得した粉体情報を用いて、上記式(1)を満たす記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値を算出する。算出部312は、取得部311が取得した画像情報を用いて、上記式(1)を満たす粉体200の色彩値を算出してもよい。
出力部313は、算出部312によって算出された記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値に関する第1色彩値情報を出力する。出力部313は、算出部312によって算出された粉体200の色彩値に関する第2色彩値情報を出力してもよい。出力部313は、たとえば、第1色彩値情報または第2色彩値情報を、操作表示部360等に表示することによって、出力する。
調整装置300が出力する第1色彩値情報に基づいて、画像形成装置60が樹脂製画像100を形成してもよい。あるいは、調整装置300が出力する第2色彩値情報に基づいて、後加工装置70が樹脂製画像100上に粉体200を供給してもよい。
図8は、調整装置300において実行される処理の手順を示すフローチャートである。調整装置300による処理は、たとえば、調整装置300のストレージ140にプログラムとして記憶されており、CPU310が各部を制御することにより実行される。
まず、調整装置300は、粉体200の色彩値に関する粉体情報を取得する(ステップS201)。次に、調整装置300は、このステップS101で取得した粉体情報に基づいて、上記式(1)を満たす記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値を算出する(ステップS202)。この後、調整装置300は、ステップS202の処理で算出された記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値に関する第1色彩値情報を出力する(ステップS203)。
あるいは、調整装置300は、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値に関する画像情報を取得した後、この画像情報に基づいて、上記式(1)を満たす粉体200の色彩値を算出し、この粉体200の色彩値に関する第2色彩値情報を出力してもよい。
このように、画像形成システム1は、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値または粉体200の色彩値を調整する調整装置300を有していてもよい。この画像形成システム1では、上記第1実施形態で説明したのと同様に、記録媒体S上の樹脂製画像100の色彩値および粉体200の色彩値が式(1)を満たすので、樹脂製画像100の色と粉体200の色との差が視認されにくくなる。よって、粉体200による加飾性を高めることが可能となる。
<その他の変形例>
上記実施形態および変形例において説明した画像形成システム1は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができる。たとえば、上記実施形態で説明した画像形成装置60および後加工装置70の各部の構成、形状および大きさ等は一例であり、他の構成、形状および大きさ等であってもよい。また、上記実施形態で説明した画像形成装置60および後加工装置70の一部の部材を省略してもよく、あるいは、他の部材が追加されてもよい。たとえば、後加工装置70は、樹脂製画像100に供給する粉体200の量を調整する部材を有していてもよい。
また、画像形成システム1は、電子写真方式の画像形成装置60に代えて、インクジェット方式等の他の方式で画像形成を行う画像形成装置を有していてもよいが、画像形成システム1は、電子写真方式の画像形成装置60を有していることが好ましい。電子写真方式で用いられるトナー粒子は、一般に、結着樹脂としての熱可塑性樹脂を含む。よって、電子写真方式で形成されたトナー画像では、軟化樹脂層が形成されやすく、粉体200を画像に密着させやすい。
また、記録媒体Sにトナー画像を転写した後、定着工程の前に、トナー画像の表面に粉体200を供給するようにしてもよいが、定着工程の後に、粉体200を供給することが好ましい。記録媒体Sに定着されたトナー画像(樹脂製画像100)は、その表面が均一かつ平滑に整えられている。そのため、軟化樹脂層への粉体の埋没が抑制され、樹脂製画像100の表面近傍に均一に粉体200を配置しやすくなる。
また、上記第1実施形態では、粉体散布部98近傍にヒーター75を配置する例を説明したが、ヒーター75は、粉体散布部98よりも記録媒体Sの搬送方向Xの上流に配置されていてもよく、下流に配置されていてもよい。あるいは、後加工装置70に記録媒体Sが搬送される際に、樹脂製画像100が軟化されていてもよく、このとき、後加工装置70はヒーター75を有していなくてもよい。
また、樹脂製画像100を軟化させる方法は特に限定されない。たとえば、過剰に加熱された樹脂製画像100を冷却してもよく、加熱された樹脂製画像100を保温してもよい。あるいは、樹脂製画像100に溶媒を塗布することにより、樹脂製画像100を軟化させてもよい。
樹脂製画像100に溶媒を塗布する方法は、特に限定されない。たとえば、スプレー法、ワイヤーバー法、ドクターブレード法またはローラーを用いた塗布方法等によって、樹脂製画像100に溶媒を塗布することができる。樹脂製画像100に塗布する溶媒は、樹脂製画像100を軟化させることが可能な溶媒であれば、特に限定されない。たとえば、アルコール類、ケトン類、炭化水素溶媒およびテトラヒドロフラン等を樹脂製画像100に塗布することができる。アルコール類は、たとえば、メタノールおよびエタノール等であり、ケトン類は、たとえば、アセトンおよびメチルエチルケトン等であり、炭化水素溶媒は、たとえば、ペンタンおよびヘキサン等である。
また、上記第1実施形態では、摺擦ローラー74が、樹脂製画像100の表面を押圧または摺擦する例を説明したが、樹脂製画像100の表面を押圧または摺擦する部材は、他の部材であってもよい。たとえば、非回転部材が、樹脂製画像100の表面を押圧または摺擦してもよい。
また、上記実施形態および変形例では、粉体200が金属様の光沢を有する例について説明したが、粉体200は、これに限定されない。
以下、本実施形態の具体的な実施例を比較例とともに説明する。ただし、本発明の技術的範囲が以下の実施例のみに制限されるわけではない。
[黒色用分散液の調製]
n-ドデシル硫酸ナトリウム11.5質量部をイオン交換水160質量部に投入し、溶解、撹拌して界面活性剤水溶液を調製した。この界面活性剤水溶液中に、着色剤(カーボンブラック:モーガルL)15質量部を徐々に添加し、「クレアミックスWモーションCLM-0.8」(エムテクニック株式会社製、「クレアミックス」は同社の登録商標)を用いて分散処理を行った。こうして、黒色着色剤の微粒子が分散した液(黒色用分散液)を調製した。
黒色用分散液中の黒色着色剤の微粒子の粒径は、体積基準のメディアン径で220nmであった。なお、体積基準のメディアン径は、「MICROTRAC UPA-150」(マイクロトラック・ベル株式会社製)を用い、下記測定条件下で測定して求めた。
サンプル屈折率:1.59
サンプル比重:1.05(球状粒子換算)
溶媒屈折率:1.33
溶媒粘度:0.797(30℃)、1.002(20℃)
0点調整:測定セルにイオン交換水を投入し調整した。
[イエロー用分散液の調製]
「カーボンブラック:モーガルL」の代わりに「C.I.ピグメントイエロー74」を用いる以外は黒色用分散液の調製と同様にして、イエロー着色剤の微粒子が分散した液(イエロー用分散液)を調製した。
[マゼンタ用分散液の調製]
「カーボンブラック:モーガルL」の代わりに「C.I.ピグメントレッド122」を用いる以外は黒色用分散液の調製と同様にして、マゼンタ着色剤の微粒子が分散した液(マゼンタ用分散液)を調製した。
[シアン用分散液の調製]
「カーボンブラック:モーガルL」の代わりに「C.I.ピグメントブルー15:3」を用いる以外は黒色用分散液の調製と同様にして、シアン着色剤の微粒子が分散した液(シアン用分散液)を調製した。
イエロー用分散液におけるイエロー着色剤の微粒子の粒径は、上記メディアン径で140nmであり、マゼンタ用分散液におけるマゼンタ着色剤の微粒子のメディアン径は130nmであり、シアン用分散液におけるシアン着色剤の微粒子のメディアン径は110nmであった。
[コア用樹脂粒子の作製]
下記に示す第1段重合、第2段重合および第3段重合を経て多層構造を有するコア用樹脂粒子を作製した。
(a)第1段重合
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器にポリオキシエチレン-2-ドデシルエーテル硫酸ナトリウム4質量部をイオン交換水3040質量部に溶解させた界面活性剤水溶液1を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、当該溶液の温度を80℃に昇温させた。
上記界面活性剤水溶液1中に、過硫酸カリウム10質量部をイオン交換水400質量部に溶解させた重合開始剤溶液1を添加し、得られた混合液の温度を75℃に昇温させた後、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液1を1時間かけて上記混合液に滴下した:
スチレン 532質量部
n-ブチルアクリレート 200質量部
メタクリル酸 68質量部
n-オクチルメルカプタン 16.4質量部。
上記単量体混合液1を滴下後、得られた反応液を75℃にて2時間にわたり加熱、撹拌することにより重合(第1段重合)を行い、樹脂粒子A1を作製した。
(b)第2段重合
撹拌装置を取り付けたフラスコ内に、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液2を投入し、離型剤としてパラフィンワックス「HNP-57」(日本精蝋株式会社製)93.8質量部を添加し、90℃に加温して溶解させた:
スチレン 101.1質量部
n-ブチルアクリレート 62.2質量部
メタクリル酸 12.3質量部
n-オクチルメルカプタン 1.75質量部。
一方、ポリオキシエチレン-2-ドデシルエーテル硫酸ナトリウム3質量部をイオン交換水1560質量部に溶解させた界面活性剤水溶液2を調製し、98℃に加熱した。この界面活性剤水溶液2中に樹脂粒子A1を32.8質量部添加し、さらに、上記単量体混合液2を添加した後、循環経路を有する機械式分散機「クレアミックス」(エムテクニック株式会社製)で8時間混合分散した。この混合分散により分散粒子径が340nmの乳化粒子を含有する乳化粒子分散液1を調製した。
次いで、この乳化粒子分散液1に、過硫酸カリウム6質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた重合開始剤溶液2を添加し、得られた混合液を98℃にて12時間にわたり加熱撹拌を行うことで重合(第2段重合)を行い、樹脂粒子A2を作製し、また、当該樹脂粒子A2を含有する分散液を得た。
(c)第3段重合
上記樹脂粒子A2を含有する分散液に、過硫酸カリウム5.45質量部をイオン交換水220質量部に溶解させた重合開始剤溶液3を添加し、得られた分散液に、80℃の温度条件下で、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液3を1時間かけて滴下した:
スチレン 293.8質量部
n-ブチルアクリレート 154.1質量部
n-オクチルメルカプタン 7.08質量部。
滴下終了後、2時間にわたり加熱撹拌を行って重合(第3段重合)を行い、重合終了後、28℃に冷却してコア用樹脂粒子を作製した。
[シェル用樹脂粒子の作製]
コア用樹脂粒子の作製における第1段重合で使用された単量体混合液1を、下記の成分を下記の量で含有する単量体混合液4に変更した以外は同様にして、重合反応および反応後の処理を行ってシェル用樹脂粒子を作製した:
スチレン 624質量部
2-エチルヘキシルアクリレート 120質量部
メタクリル酸 56質量部
n-オクチルメルカプタン 16.4質量部。
[ブラックトナー粒子の作製]
(a)コア部の作製
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器に、下記の成分を下記の量で投入、撹拌した。得られた混合液の温度を30℃に調整後、5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を当該混合液に添加して、そのpHを8~11に調整した:
コア用樹脂粒子 420.7質量部
イオン交換水 900質量部
黒色用分散液 300質量部。
次いで、塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を撹拌の下で30℃にて10分間かけて上記混合液に添加した。3分間放置後に混合液の昇温を開始し、上記混合液を60分間かけて65℃まで昇温させ、上記混合液中の粒子の会合を行った。この状態で「マルチサイザー3」(ベックマン・コールター株式会社製)を用いて会合粒子の粒子径測定を行い、会合粒子の体積基準メディアン径が5.8μmになった時に、塩化ナトリウム40.2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解させた水溶液を上記混合液に添加して粒子の会合を停止させた。
会合停止後、さらに、熟成処理として液温を70℃にして1時間にわたり加熱撹拌を行うことにより会合粒子の融着を継続させてコア部を作製した。コア部の平均円形度を「FPIA2100」(シスメックス株式会社製、「FPIA」は同社の登録商標)で測定したところ、0.912だった。
(b)シェルの作製
次に、上記混合液を65℃にして、シェル用樹脂粒子50質量部を当該混合液に添加し、さらに、塩化マグネシウム・6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を10分間かけて上記混合液に添加した。その後、上記混合液を70℃まで昇温させて1時間にわたり撹拌を行った。この様にして、コア部の表面にシェル用樹脂粒子を融着させた後、75℃で20分間熟成処理を行ってシェルを形成させた。
その後、塩化ナトリウム40.2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を添加してシェルの形成を停止した。さらに、8℃/分の速度で30℃まで冷却した。生成した粒子をろ過し、45℃のイオン交換水で繰り返し洗浄した後、40℃の温風で乾燥することにより、コア部の表面を覆うシェルを有するブラックトナー母体粒子を作製した。
(c)外添剤添加工程
ブラックトナー母体粒子に下記外添剤を添加して、「ヘンシェルミキサー(登録商標、以下同じ)」(日本コークス工業株式会社製)にて外添処理を行い、ブラックトナー粒子を作製した:
ヘキサメチルシラザン処理したシリカ微粒子 0.6質量部
n-オクチルシラン処理した二酸化チタン微粒子 0.8質量部。
なお、ヘンシェルミキサーによる外添処理は、撹拌羽根の周速35m/秒、処理温度35℃、処理時間15分の条件の下で行った。また、上記外添剤の上記シリカ微粒子の粒径は、体積基準のメディアン径で12nmであり、上記二酸化チタン微粒子の粒径は、体積基準のメディアン径で20nmであった。
[イエロートナー粒子の作製]
黒色用分散液の代わりにイエロー用分散液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、イエロートナー粒子を作製した。
[マゼンタトナー粒子の作製]
黒色用分散液の代わりにマゼンタ用分散液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、マゼンタトナー粒子を作製した。
[シアントナー粒子の作製]
黒色用分散液の代わりにシアン用分散液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、シアントナー粒子を作製した。
[クリアトナー粒子の作製]
黒色用分散液の代わりに、イオン交換水281.5質量部にn-ドデシル硫酸ナトリウム18.5質量部を混合した界面活性剤水溶液を用いる以外はブラックトナー粒子の作製と同様にして、クリアトナー粒子を作製した。
[現像剤の作製]
ブラックトナー粒子、イエロートナー粒子、マゼンタトナー粒子、シアントナー粒子、ホワイトトナー粒子およびクリアトナー粒子に、メチルメタクリレートとシクロヘキシルメタクリレートとの共重合体でその表面が被覆されている、体積平均粒子径40μmのフェライトキャリア粒子をトナー濃度が6質量%となる量で混合し、ブラック現像剤、イエロー現像剤、マゼンタ現像剤、シアン現像剤、ホワイト現像剤およびクリア現像剤のそれぞれを作製した。
[記録媒体の準備]
下記記録媒体を用意した。
記録媒体:王子製紙株式会社製「OKトップコート+157g/m
[粉体の準備]
下記シルバー、ゴールドおよびカッパーの金属様の光沢を有する3種類の粉体を用意した。
シルバー:尾池工業株式会社製「エルジーneo#325SILVER」
ゴールド:尾池工業株式会社製「エルジーneo#325S-GOLD」
カッパー:尾池工業株式会社製「エルジーneo#325COPPER」
下記の条件で測定した上記シルバーの粉体の色彩値は、L p=86.21、a p=-0.52、b p=-1.3であり、上記ゴールドの粉体の色彩値は、L p=78.67、a p=0.77、b p=33.72であり、上記カッパーの粉体の色彩値は、L p=69.14、a p=19.64、b p=19.28であった。
測定装置:コニカミノルタ株式会社製分光測色計CM-3600d
セル:ガラスセルCM-A98(光路長10mm、粉体200を高さ20mmに充填)
測定径:8mm
測定方式:SCI(Specular Component Include)
光源:D50
観察条件:2°視野
[実施例1]
「AccurioPressC6100」(コニカミノルタ株式会社製、「AccurioPress」は同社の登録商標)の改造機にブラック現像剤およびクリア現像剤を収容し、当該改造機を用いて3cm×3cmの正方形の樹脂製画像を記録媒体上に形成した。当該改造機は、CL100、K80で、この樹脂製画像を出力した。下記の条件で測定した樹脂製画像の色彩値は、L i=33.95、a i=-0.17、b i=0.93であった:
測定装置:コニカミノルタ株式会社製蛍光分光濃度計FD-7
測定方式:SCE(Specular Component Exclude)
光源:D50
観察条件:2°視野。
110℃に加熱したホットプレートの上に、上記樹脂製画像が形成された記録媒体を置き、当該樹脂製画像上に、上記シルバーの粉体を散布した。この後、粉体が散布された樹脂製画像の表面をスポンジローラーで摺擦した。摺擦時の押圧力は、約10kPaであった。摺擦後、上記樹脂製画像を室温条件下で冷却した後、刷毛によって残余の粉体を樹脂製画像の表面から除去し、メタリック調の画像を得た。樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値は、上記式(1)および式(2)を満たしていた。
[実施例2]
改造機に、シアン現像剤、マゼンタ現像剤、イエロー現像剤およびクリア現像剤を収容して樹脂製画像を形成した以外は、実施例1と同様にして、記録媒体上に樹脂製画像を形成した。当該改造機は、C40、M40、Y80、CL100で、この樹脂製画像を出力した。上記実施例1と同様の条件で測定した樹脂製画像の色彩値は、L i=40.49、a i=8.79、b i=15.24であった。樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値は、上記式(1)を満たしていた。
[実施例3]
改造機に、シアン現像剤、マゼンタ現像剤およびイエロー現像剤を収容して樹脂製画像を形成し、この樹脂製画像上にゴールドの粉体を散布した以外は、実施例1と同様にして、記録媒体上に樹脂製画像を形成した。当該改造機は、C40、M20、Y100で、この樹脂製画像を出力した。上記実施例1と同様の条件で測定した樹脂製画像の色彩値は、L i=51.17、a i=-2.28、b i=41.53であった。樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値は、上記式(1)および式(2)を満たしていた。
[実施例4]
改造機に、シアン現像剤、マゼンタ現像剤およびイエロー現像剤を収容して樹脂製画像を形成し、この樹脂製画像上にゴールドの粉体を散布した以外は、実施例1と同様にして、記録媒体上に樹脂製画像を形成した。当該改造機は、C60、M20、Y100で、この樹脂製画像を出力した。上記実施例1と同様の条件で測定した樹脂製画像の色彩値は、L i=45.28、a i=-13.25、b i=32.73であった。樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値は、上記式(1)を満たしていた。
[実施例5]
改造機に、シアン現像剤、マゼンタ現像剤およびイエロー現像剤を収容して樹脂製画像を形成し、この樹脂製画像上にカッパーの粉体を散布した以外は、実施例1と同様にして、記録媒体上に樹脂製画像を形成した。当該改造機は、C60、M80、Y100で、この樹脂製画像を出力した。上記実施例1と同様の条件で測定した樹脂製画像の色彩値は、L i=28.27、a i=18.54、b i=18.47であった。樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値は、上記式(1)および式(2)を満たしていた。
[実施例6]
改造機に、シアン現像剤、マゼンタ現像剤およびイエロー現像剤を収容して樹脂製画像を形成し、この樹脂製画像上にカッパーの粉体を散布した以外は、実施例1と同様にして、記録媒体上に樹脂製画像を形成した。当該改造機は、C40、M80、Y100で、この樹脂製画像を出力した。上記実施例1と同様の条件で測定した樹脂製画像の色彩値は、L i=32.92、a i=28.95、b i=25.55であった。樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値は、上記式(1)を満たしていた。
[比較例1]
改造機に、ブラック現像剤のみを収容して樹脂製画像を形成した以外は、実施例1と同様にして、記録媒体上に樹脂製画像を形成した。当該改造機は、K100で、この樹脂製画像を出力した。上記実施例1と同様の条件で測定した樹脂製画像の色彩値は、L i=11.36、a i=-0.22、b i=-0.48であった。樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値は、上記式(1)および式(2)を満たしていなかった。
[比較例2]
改造機が、C80、M20、Y100で樹脂製画像を出力した以外は、実施例3、4と同様にして、記録媒体上に樹脂製画像を形成した。上記実施例1と同様の条件で測定した樹脂製画像の色彩値は、L i=40.02、a i=-25.62、b i=24.3であった。樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値は、上記式(1)および式(2)を満たしていなかった。
[比較例3]
改造機が、C100、M80、Y100で樹脂製画像を出力した以外は、実施例5、6と同様にして、記録媒体上に樹脂製画像を形成した。上記実施例1と同様の条件で測定した樹脂製画像の色彩値は、L i=19.61、a i=-5.06、b i=5.66であった。樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値は、上記式(1)および式(2)を満たしていなかった。
[評価方法]
なお、上記実施例1~6および比較例1~3で形成したメタリック調の画像の外観を、標準光源D50のもと、観察者10名の目視によって評価した。観察者は、明るさの自然さ、色調の自然さおよび均一性(ムラの目立ちにくさ)の3つの評価項目について、実施例1~6および比較例1~3で形成したメタリック調の画像の評価を行った。明るさの自然さおよび色調の自然さについては、それぞれ、「自然である」と評価した観察者の人数をカウントした。均一性については、「均一である(ムラが目立たない)」と評価した観察者の人数をカウントした。7名以上の観察者が「自然である」および「均一である(ムラが目立たない)」と評価したメタリック調の画像を、樹脂製画像の色と粉体の色との差が視認されにくい画像、即ち、合格とした。
上記実施例および比較例の各条件と評価の結果とを表1に示す。なお、表1中のΔEおよびΔaは、下記式(4)、(5)で表される。
Figure 2022163302000006
Figure 2022163302000007
Figure 2022163302000008
表1の結果より、実施例1~6は、比較例1~3に比べて、樹脂製画像の色と粉体の色との差が視認されにくくなることが確認された。特に、実施例1、3、5では、樹脂製画像の色彩値および粉体の色彩値が式(1)に加えて、式(2)も満たしているので、より、樹脂製画像の色と粉体の色との差が視認されにくくなることが確認された。
1 画像形成システム、
11 光源、
12 光学系、
13 撮像素子、
14 画像処理部、
21 感光体ドラム、
22 帯電部、
23 光書込部、
24 現像装置、
25 ドラムクリーナー、
26 中間転写ベルト、
27 定着部、
31 送り出しローラー、
32 さばきローラー、
33 搬送ローラー、
34 ループローラー、
35 レジストローラー、
36 排紙ローラー、
37 用紙反転部、
41、42、43 給紙トレイ、
60 画像形成装置、
70,80 後加工装置、
74 摺擦ローラー、
75 ヒーター、
81 容器、
82 第1供給ローラー、
83 転写ローラー、
84 ローラー部材、
85 対向ローラー、
98 粉体散布部、
98a 容器、
98b 搬送スクリュー、
98c ブラシローラー、
98d フリッカー、
99 粉体回収部、
100 樹脂製画像、
200 粉体、
S 記録媒体。

Claims (11)

  1. 記録媒体上に配置された樹脂製画像の上に、金属様の光沢を有する粉体を供給することを含み、
    前記記録媒体上の前記樹脂製画像の色彩値および前記粉体の色彩値が下記式(1)を満たす、画像形成方法。
    Figure 2022163302000009
  2. 前記記録媒体上の前記樹脂製画像の色彩値および前記粉体の色彩値が、さらに下記式(2)を満たす、請求項1に記載の画像形成方法。
    Figure 2022163302000010
  3. 前記粉体の色彩値は正反射光を含んで測定され、
    前記記録媒体上の前記樹脂製画像の色彩値は正反射光を含まずに測定されている、請求項1または2に記載の画像形成方法。
  4. 前記樹脂製画像を軟化させることをさらに含む、請求項1~3のいずれかに記載の画像形成方法。
  5. 前記記録媒体上に、前記樹脂製画像を形成することをさらに含む、請求項1~4のいずれかに記載の画像形成方法。
  6. 前記樹脂製画像は、電子写真方式で形成されている、請求項1~5のいずれかに記載の画像形成方法。
  7. 画像形成材料を2g/m以上20g/m以下の量で前記記録媒体に付着させることにより、前記記録媒体上に前記樹脂製画像が配置されている、請求項1~6のいずれかに記載の画像形成方法。
  8. 前記記録媒体上の前記樹脂製画像はソリッドカラーの画像である、請求項1~7のいずれかに記載の画像形成方法。
  9. 記録媒体上に配置された樹脂製画像の上に、金属様の光沢を有する粉体を供給する粉体供給部を備え、
    前記記録媒体上の前記樹脂製画像の色彩値および前記粉体の色彩値が下記式(1)を満たす、後加工装置。
    Figure 2022163302000011
  10. 記録媒体上に配置される樹脂製画像の色彩値と、前記記録媒体上の前記樹脂製画像の上に供給される金属様の光沢を有する粉体の色彩値とを調整するための調整装置であって、
    前記粉体の色彩値に関する粉体情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記粉体情報を用いて、下記式(1)を満たす前記記録媒体上の前記樹脂製画像の色彩値に関する第1色彩値情報を出力する出力部と、
    を備える、調整装置。
    Figure 2022163302000012
  11. 記録媒体上に配置される樹脂製画像の色彩値と、前記記録媒体上の前記樹脂製画像の上に供給される金属様の光沢を有する粉体の色彩値とを調整するための調整装置であって、
    前記記録媒体上の前記樹脂製画像の色彩値に関する画像情報を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記画像情報を用いて、下記式(1)を満たす前記粉体の色彩値に関する第2色彩値情報を出力する出力部と、
    を備える、調整装置。
    Figure 2022163302000013
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