PI3K阻害剤およびCD20阻害剤を含む医薬組成物が本明細書に記載されている。いくつかの例では、本明細書に記載される医薬組成物は、癌などの過剰な細胞増殖に関連する疾患あるいは障害を処置するために使用されることもある。さらに、i)PI3K阻害剤とii)CD20阻害剤を用いて増殖性疾患および障害を処置する方法が本明細書に記載されている。
定義
本明細書で説明される開示の理解を促すために、多くの用語を以下に定義する。
通常、本明細書で使用される命名法と本明細書に記載される有機化学、医薬品化学、および薬理学における検査法は、当該技術分野において周知でありかつ一般的に使用されるものである。別段の定めのない限り、本明細書で使用される全ての技術用語と科学用語は、本開示が属する分野の当業者に共通して理解されるもののと同じ意味を有する。用語「被験体」とは、限定されないが、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、あるいはマウスを含む動物を指す。用語「被験体」および「患者」とは、例えば、ヒト被験体、一実施形態ではヒトなどの哺乳動物の被験体を参照する際に、本明細書では互換的に使用される。
「処置する」、「処置すること」、および「処置」との用語は、障害、疾患、あるいは疾病、または障害、疾患、あるいは疾病に関連する症状の1つ以上を軽減あるいは抑止すること;または、障害、疾患、または疾病自体の原因を軽減または根絶することを含むことを意味する。
「予防する」、「予防すること」、および「予防」との用語は、障害、疾患、あるいは疾病、および/または、その付随する症状の発症を遅らせるおよび/または排除すること;被験体が障害、疾患、あるいは疾病を獲得するのを阻むこと;または、被検体が障害、疾患、あるいは疾病を獲得するリスクを減らすことを含む。
「治療上有効な量」あるいは「有効な量」との用語は、投与時に、処置される障害、疾患、または疾病の症状の1以上の進行を予防する、またはある程度軽減するのに十分な化合物の量を含むことを意味する。「治療上有効な量」あるいは「有効な量」との用語は、研究者、獣医、医師、あるいは臨床医によって求められている、生体分子(例えば、タンパク質、酵素、RNA、あるいはDNA)、細胞、組織、系、動物、あるいはヒトの生体反応または医学的反応を誘発するのに十分な化合物の量を指す。
用語「薬学的に許容可能な担体」、「薬学的に許容可能な賦形剤」、「生理的に許容可能な担体」、あるいは「生理的に許容可能な賦形剤」は、液体あるいは固体の充填剤、希釈剤、溶媒、またはカプセル化材料などの、薬学的に許容可能な材料、組成物、またはビヒクルを指す。1つの実施形態では、各成分は、医薬製剤の他の成分と適合し、および、過度の毒性、炎症、アレルギー応答、免疫原性、あるいは他の問題または合併症のないヒトおよび動物の組織または臓器に接する使用に適しており、適切なベネフィット・リスク比に見合うという意味で、「薬学的に許容可能」である。Remington: The Science and Practice of Pharmacy,21st Edition,Lippincott Williams & Wilkins: Philadelphia,PA,2005; Handbook of Pharmaceutical Excipients,5th Edition,Rowe et al.,Eds.,The Pharmaceutical Press and the American Pharmaceutical Association: 2005;および、Handbook of Pharmaceutical Additives,3rd Edition,Ash and Ash Eds.,Gower Publishing Company: 2007; Pharmaceutical Preformulation and Formulation,2nd Edition,Gibson Ed.,CRC Press LLC: Boca Raton,FL,2009を参照。
「約」あるいは「ほぼ」との用語は、当該技術分野の当業者によって決定されるような特定の値についての許容可能な誤差を意味し、これは、値がどのように測定または決定されるかに部分的に依存する。特定の実施形態では、用語「約」または「およそ」は、1、2、3、または4の標準偏差内であることを意味する。特定の実施形態では、「約」あるいは「ほぼ」との用語は、所定の値あるいは範囲の50%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、あるいは0.05%以内であることを意味する。
「有効成分」および「活性物質」との用語は、障害、疾患、あるいは疾病の1つ以上の症状を処置、予防、あるいは改善するために、被験体に単独でまたは1つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤と組み合わせて投与される化合物を指す。本明細書で使用されるように、「有効成分」および「活性物質」は本明細書に記載される化合物の光学活性異性体であってもよい。
「薬物」、「治療剤」、および「化学療法剤」との用語は、化合物あるいはその医薬組成物を指し、これは、障害、疾患、または疾病の1つ以上の症状を処置、予防、または改善するために、被験体に投与される。
「自然発生の」あるいは「天然の」との用語は、核酸分子、ポリペプチド、宿主細胞などの生体材料と関連して使用されるときには、自然界で見られ、かつ、ヒトによって操作されていない材料を指す。同様に、「非自然発生の」または「非天然の」との用語は、自然界で見られない材料、あるいは、ヒトによって構造上改変または合成された材料を指す。
用語「PI3K」とは、ホスホイノシチド3−キナーゼまたはその変異体を指し、これは、D−3位置のPIのイノシトール環をリン酸化することができる。用語「PI3K変異体」とは、天然のPI3Kのアミノ酸配列と比較して、天然のPI3Kに実質的に相同なタンパク質、つまり。1つ以上の自然発生または非自然発生のアミノ酸の欠失、挿入、あるいは置換(例えば、PI3K誘導体、ホモログ、および断片)を含むように意図されている。PI3K変異体のアミノ酸配列は、天然のPI3Kと少なくとも約80%同一であり、少なくとも約90%同一であり、あるいは少なくとも約95%同一である。PI3Kの例はとしては、限定されないが、p110α、p110β、p110δ、p110γ、PI3K−C2α、PI3K−C2β、PI3K−C2γ、Vps34、mTOR、ATM、ATR、およびDNA−PKが挙げられる。Fry,Biochem.Biophys.Acta 1994,1226,237−268; Vanhaesebroeck and Waterfield,Exp.Cell.Res.1999,253,239−254;および、Fry,Breast Cancer Res.2001,3,304−312を参照。PI3Ksは少なくとも4つのクラスに分類される。クラスIはp110α、p110β、p110δ、およびp110γを含む。クラスIIはPI3K−C2α、PI3K−C2β、および、PI3K−C2γを含む。クラスIIIはVps34を含む。クラスIVはmTOR、ATM、ATR、およびDNA−PKを含む。ある実施形態では、PI3KはクラスIキナーゼである。ある実施形態では、PI3Kはp110α、p110β、p110δ、あるいはp110γである。ある実施形態では、PI3KはクラスIキナーゼの変異体である。ある実施形態では、PI3Kはp110α突然変異体である。p110α突然変異体の例は、限定されないが、R38H、G106V、K111N、K227E、N345K、C420R、P539R、E542K、E545A、E545G、E545K、Q546K、Q546P、E453Q、H710P、I800L、T1025S、M10431、M1043V、H1047L、H1047R、およびH1047Yを含む(Ikenoue et al.,Cancer Res.2005,65,4562−4567; Gymnopoulos et al.,Proc.Natl.Acad Sci.,2007,104,5569−5574)。ある実施形態では、PI3KはクラスIIキナーゼである。ある実施形態では、PI3KはPI3K−C2α、PI3K−C2β、あるいはPI3K−C2γである。ある実施形態では、PI3KはクラスIIIキナーゼである。ある実施形態では、PI3KはVps34である。ある実施形態では、PI3KはクラスIVキナーゼである。ある実施形態では、PI3KはmTOR、ATM、ATR、あるいはDNA−PKである。
用語「CD20」とは、プロB相(CD45R+、CD117+)で始まり、成熟するまで徐々に濃度が増大する、すべてのB細胞の表面上で発現される活性化されたグリコシル化リン酸タンパク質を指す。ヒトにおけるCD20はMS4A1遺伝子によってコードされる。この遺伝子は、膜貫通4A遺伝子ファミリーのメンバーをコードする。この新生タンパク質ファミリーのメンバーは、共通の構造的特徴と、同様のイントロン/エクソンスプライス境界とを特徴とし、造血細胞と非リンパ組織のなかで特有の発現パターンを示す。この遺伝子は、B細胞の発育と形質細胞への分化においてある役割を果たすBリンパ球表面分子をコードする。このファミリーメンバーはファミリーメンバーのクラスターの中で11q12に局在する。この遺伝子の選択的スプライシングは、同じタンパク質をコードする2つの転写変異体を生じさせる。タンパク質は既知の天然リガンドを持っておらず、その機能は、とりわけ、T細胞非依存性抗原に対して、最適なB細胞免疫応答を可能にすることである。それは細胞膜中のカルシウムチャネルとして作用することが疑われている。CD20はB細胞の微環境相互作用である役割を果たし、ゆえに、複数のタイプの癌を処置するために使用されることがわかっている。
用語「抗体」とは、(a)特異的抗原に特異的に結合する抗原結合部位を含む、免疫グロブリンポリペプチド、免疫グロブリンポリペプチドの免疫学的に活性な部分あるいは、つまり、免疫グロブリンファミリーのポリペプチドあるいはそのフラグメント、または、(b)抗原に特異的に結合する上記免疫グロブリンポリペプチドあるいはそのフラグメントの保存的に置換された誘導体を指す。抗体フラグメントの例としては、限定されないが、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fd、Fv、scFv、およびscFv−Fcフラグメント、二特異性抗体、三重特異性抗体、四重特異性抗体、線形抗体、一本鎖抗体、および抗体フラグメントから形成された他の多特異性抗体が挙げられる。(Holliger and Hudson, 2005, Nat. Biotechnol. 23: 1126−1136を参照。)免疫グロブリン分子は、免疫グロブリン分子の任意のタイプ(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA、およびIgY)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2)、またはサブクラスであり得る。Fey受容体と相互作用するアミノ酸残基中に修飾(例えば、置換、欠失、あるいは添加)を含む、定常領域中に修飾を有する免疫グロブリン分子が、免疫グロブリンという用語に含まれる。抗体は一般に、例えば、Harlow & Lane, Antibodies: A Laboratory Manual (Cold Spring Harbor Laboratory Press, 1988)に記載されている。
「モノクローナル抗体」(mAb)との用語は、実質的に均質の抗体の集団から得られた抗体を指す;すなわち、上記集団を含む個々の抗体は、少量で存在し得る自然発生の突然変異を除けば、同一である。モノクローナル抗体は非常に特異的であり、単一の抗原決定基に対して方向付けられ、エピトープとも呼ばれる。修飾因子「モノクローナル」は、同一のエピトープに方向付けられた抗体の実質的に均質の集団を示し、任意の特定の方法による抗体の産生を必要とするものとして解釈されない。モノクローナル抗体は、当該技術分野において既知の任意の技術あるいは方法;例えば、Kohlerらの1975, Nature 256:495によって初めて記載されたハイブリドーマ方法、あるいは、当該技術分野において知られている組換えDNA方法(例えば、U.S. Pat. No. 4,816,567を参照)によって作ることができる別の例では、モノクローナル抗体は、Clackson et al., 1991, Nature 352: 624−628, and Marks et al., 1991, J. Mol. Biol. 222:581−597に記載される技術を使用して、ファージ抗体ライブラリから単離することも可能である。対照的に、ポリクローナル抗体の調製物中の抗体は典型的には、免疫グロブリンのアイソタイプおよび/またはクラスの異質な集団であり、様々なエピトープ特異性も示す。
「バイオシミラー」あるいは「後続バイオ医薬品」あるいは「後続参入のバイオ医薬品」との用語は、異なる会社によって製造されるオリジナルの製品のほとんど同一のコピーである、医療用バイオ製品を指す。バイオシミラーはもともとの「革新」製品の公式に認可されたバージョンであり、もともとの製品の特許の期限が切れると、製造することができる。革新製品に対する言及は承認の不可欠な構成要素である。バイオシミラーバイオ製品は、臨床的に不活性な成分の小さな差にもかかわらず、基準製品に非常に似ており、製品の安全性、純度、および効能の点から、バイオ製品と基準製品との間には臨床的に意味のある差はない。
本明細書に開示されるような抗体を参照する際、「変異体」という用語は、基準抗体の活性、例えば、抗原−結合活性の少なくとも一部を保持するが構造上異なるあらゆる抗体を含むことができる。変異体は、抗体のフラグメント(例えば、Fab、Fab’およびF(ab’)2、Fd、Fvs、一本鎖Fvs(scFv)、一本鎖抗体、ジスルフィド結合Fvs(sdFv)フラグメント)と、アミノ酸の置換、欠失、あるいは挿入により、例えば、可変ドメイン中の改変されたアミノ酸配列を含む抗体も含む。変異体は自発的に生じ得るか、あるいは故意に構築され得る。故意に構築された変異体は、従来技術で知られている突然変異誘発技術を使用して生成され得る。変異体抗体は、保存的あるいは非保存的なアミノ酸の置換、欠失、あるいは添加を含むことができる。変動は、抗体が基準抗体の機能、例えば、基準抗体と同じエピトープに結合するか、あるいは基準抗体を競合的に阻害することを維持する制約、によって制限されている。
本明細書で使用されるような「相乗作用」、「相乗性」、あるいは、「相乗的である」との用語は、任意の2つ以上の単一の治療の予想される相加効果よりも有効な治療の組み合わせ(例えば、式(I)のPI3K阻害剤と抗CD20抗体の使用)を指す。例えば、治療の組み合わせの相乗効果は、治療の1つ以上のより低投与量の使用、および/または、被験体に対する上記治療の低頻度の適用を可能にする。低投与量の治療を利用するおよび/または低頻度で治療を施す能力は、B細胞悪性腫瘍などの所定の疾患の予防、管理、処置、あるいは改善における上記治療の有効性を減少させることなく、被験体への治療の適用に関連した毒性を減少させる。加えて、相乗効果は、B細胞悪性腫瘍などの所定の疾患の予防、管理、処置、あるいは改善における治療の有効性の改善をもたらし得る。最後に、治療の組み合わせの相乗効果は、任意の単一の治療の使用に関連する有害な、または、望ましくない副作用を回避または減少させることもある。組み合わせの「相乗作用」、「相乗性」、あるいは「相乗」効果は、Chou et al.,および/またはClarke et alによって本明細書に決定されることがある。Ting−Chao Chou,Theoretical Basis,Experimental Design,and Computerized Simulation of Synergism and Antagonism in Drug Combination Studies,Pharmacol Rev 58:621−681 (2006)、および、Clarke et al.,Issues in experimental design and endpoint analysis in the study of experimental cytotoxic agents in vivo in breast cancer and other models,Breast Cancer Research and Treatment 46:255−278 (1997)を参照。両文献とも組み合わせの「相乗作用」、「相乗性」、あるいは「相乗」効果を判定する方法に関して参照により組み込まれる。
用語「同位体変異体」とは、化合物を構成する原子の1つ以上において不自然な割合の同位体を含む化合物を指す。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は、限定されないが、水素(1H)、重水素(2H)、トリチウム(3H)、炭素−11(11C)、炭素−12(12C)、炭素−13(13C)、炭素−14(14C)、窒素−13(13N)、窒素−14(14N)、窒素−15(15N)、酸素−14(14O)、酸素−15(15O)、酸素−16(16O)、酸素−17(17O)、酸素−18(18O)、フッ素−17(17F)、フッ素−18(18F)、リン−31(31P)、リン−32(32P)、リン−33(33P)、硫黄−32(32S)、硫黄−33(33S)、硫黄−34(34S)、硫黄35(35S)、硫黄−36(36S)、塩素−35(35Cl)、塩素−36(36Cl)、塩素−37(37Cl)、臭素−79(79Br)、臭素−81(81Br)、ヨウ素−123(123I)、ヨウ素−125(125I)、ヨウ素127(127I)、ヨウ素−129(129I)、および、ヨウ素−131(131I)を含む、不自然な割合の1つ以上の同位体を含む。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は安定した形態、すなわち、非放射性である。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は、限定されないが、水素(1H)、重水素(2H)、炭素−12(12C)、炭素−13(13C)、窒素−14(14N)、窒素−15(15N)、酸素−16(16O)、酸素−17(17O)、酸素−18(18O)、フッ素−17(17F)、リン−31(31P)、硫黄−32(32S)、硫黄−33(33S)、硫黄−34(34S)、硫黄−36(36S)、塩素−35(35Cl)、塩素−37(37Cl)、臭素−79(79Br)、臭素−81(81Br)、および、ヨウ素127(127I)を含む、不自然な割合の1つ以上の同位体を含む。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は安定していない形態、すなわち、放射性である。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は、限定されないが、トリチウム(3H)、炭素−11(11C)、炭素−14(14C)、窒素−13(13N)、酸素−14(14O)、酸素−15(15O)、フッ素−18(18F)、リン−32(32P)、リン−33(33P)、硫黄35(35S)、塩素−36(36Cl)、ヨウ素−123(123I)、ヨウ素−125(125I)、ヨウ素−129(129I)、および、ヨウ素−131(131I)を含む、不自然な割合の1つ以上の同位体を含む。本明細書で提供されるような化合物において、当業者の判断に従って実現可能な場合には、任意の水素は例えば、2Hであり得、あるいは、任意の炭素は例えば、13Cであり得、あるいは、任意の窒素は例えば、15Nであり得、あるいは、任意の酸素は例えば、18Oであり得るということを理解されたい。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は、不自然な割合の重水素(D)を含む。
「アルキル」との用語は、直鎖状または分枝状の飽和した一価の炭化水素ラジカルを指し、ここで、アルキレンは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されてもよい。「アルキル」との用語は、別段の定めのない限り、直鎖状および分枝状のアルキルも包含する。ある実施形態では、アルキルは、1〜20(C1−20)、1〜15(C1−15)、1〜10(C1−10)、あるいは1〜6(C1−6)の炭素原子を有する直鎖状の飽和した一価の炭化水素ラジカル、または、3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜10(C3−10)、あるいは3〜6(C3−6)の炭素原子の分枝状の飽和した一価の炭化水素ラジカルである。本明細書で使用されるように、直鎖状のC1−6と分枝状のC3−6アルキル基も「低級アルキル」と呼ばれる。アルキル基の例としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル(すべての異性型を含む)、n−プロピル、イソプロピル、ブチル(すべての異性型を含む)、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル(すべての異性型を含む)、およびヘキシル(すべての異性型を含む)が挙げられる。例えば、C1−6アルキルは、1〜6の炭素原子の直鎖状の飽和した一価の炭化水素ラジカル、あるいは3〜6の炭素原子の分枝状の飽和した一価の炭化水素ラジカルを指す。
「アルキレン」との用語は、直鎖状または分枝状の飽和した二価の炭化水素ラジカルを指し、ここで、アルキレンは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されてもよい。「アルキレン」との用語は、別段の定めのない限り、直鎖状および分枝状のアルキレンも包含する。ある実施形態では、アルキレンは、1〜20(C1−20)、1〜15(C1−15)、1〜10(C1−10)、あるいは1〜6(C1−6)の炭素原子を有する直鎖状の飽和した二価の炭化水素ラジカル、または、3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜10(C3−10)、あるいは3〜6(C3−6)の炭素原子の分枝状の飽和した二価の炭化水素ラジカルである。本明細書で使用されるように、直鎖状のC1−6と分枝状のC3−6アルキレン基も「低級アルキレン」と呼ばれる。アルキレン基の例としては、限定されないが、メチレン、エチレン、プロピレン(すべての異性型を含む)、n−プロピレン、イソプロピレン、ブチレン(すべての異性型を含む)、n−ブチレン、イソブチレン、t−ブチレン、ペンチレン(すべての異性型を含む)、およびヘキシレン(すべての異性型を含む)が挙げられる。例えば、C1−6アルキレンは、1〜6の炭素原子の直鎖状の飽和した二価の炭化水素ラジカル、あるいは3〜6の炭素原子の分枝状の飽和した二価の炭化水素ラジカルを指す。
「ヘテロアルキレン」との用語は、炭化水素鎖中のO、S、およびNから各々独立して選択された1つ以上のヘテロ原子を含む、直鎖状または分枝状の飽和した二価炭化水素ラジカルを指す。例えば、C1−6ヘテロアルキレンは、1〜6の炭素原子の直鎖状の飽和した二価の炭化水素ラジカル、あるいは3〜6の炭素原子の分枝状の飽和した二価の炭化水素ラジカルを指す。ある実施形態では、ヘテロアルキレンは、1〜20(C1−20)、1〜15(C1−15)、1〜10(C1−10)、あるいは1〜6(C1−6)の炭素原子を有する直鎖状の飽和した二価の炭化水素ラジカル、または、3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜10(C3−10)、あるいは3〜6(C3−6)の炭素原子の分枝状の飽和した二価の炭化水素ラジカルである。本明細書で使用されるように、直鎖状のC1−6と分枝状のC3−6ヘテロアルキレン基も「低級ヘテロアルキレン」と呼ばれる。ヘテロアルキレン基の例としては、限定されないが、−CH2O−、−CH2OCH2−、−CH2CH2O−、−CH2NH−、−CH2NHCH2−、−CH2CH2NH−、−CH2S−、−CH2SCH2−、および、−CH2CH2S−を含む。ある実施形態では、ヘテロアルキレンも本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されることがある。
「アルケニル」との用語は、直鎖状または分枝状の一価の炭化水素ラジカルを指し、これは、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、4、あるいは5の、別の実施形態では、1つの炭素炭素二重結合を含む。アルケニルは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されてもよい。「アルケニル」との用語は、当業者によって理解されるように、「シス」および「トランス」配置、あるいは、代替的に「Z」および「E」配置を有するラジカルも包含する。本明細書で使用されるように、「アルケニル」との用語は、別段の定めがない限り直鎖状または分枝状のアルケニルを包含する。例えば、C2−6アルケニルは、2〜6の炭素原子の直鎖状の非飽和の一価の炭化水素ラジカル、あるいは3〜6の炭素原子の分枝状の非飽和の一価の炭化水素ラジカルを指す。ある実施形態では、アルケニルは、2〜20(C2−20)、2〜15(C2−15)、2〜10(C2−10)、あるいは2〜6(C1−6)の炭素原子の直鎖状の一価の炭化水素ラジカル、または、3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜10(C3−10)、あるいは3〜6(C3−6)の炭素原子の分枝状の一価の炭化水素ラジカルである。アルケニル基の例としては、限定されないが、エテニル、プロペン−1−イル、プロペン−2−イル、アリル、ブテニル、および4−メチルブテニルが挙げられる。
「アルケニレン」との用語は直鎖状または分枝状の二価の炭化水素ラジカルを指し、これは、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、4、あるいは5の、別の実施形態では、1つの炭素炭素二重結合を含む。アルケニレンは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されてもよい。同様に、「アルケニレン」との用語は、「シス」および「トランス」配置、あるいは、代替的に「E」および「Z」配置を有するラジカルを包含する。本明細書で使用されるように、「アルケニレン」との用語は、別段の定めがない限り直鎖状または分枝状のアルケニレンを包含する。例えば、C2−6アルケニレンは、2〜6の炭素原子の直鎖状の非飽和の二価の炭化水素ラジカル、あるいは3〜6の炭素原子の分枝状の非飽和の二価の炭化水素ラジカルを指す。ある実施形態では、アルケニレンは、2〜20(C2−20)、2〜15(C2−15)、2〜10(C2−10)、あるいは2〜6(C1−6)の炭素原子の直鎖状の二価の炭化水素ラジカル、または、3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜10(C3−10)、あるいは3〜6(C3−6)の炭素原子の分枝状の二価の炭化水素ラジカルである。アルケニレン基の例としては、限定されないが、エテニレン、アリレン、プロペニレン、ブテニレン、および4−メチルブテニレンが挙げられる。
「ヘテロアルケニレン」との用語は、直鎖状または分枝状の二価の炭化水素ラジカルを指し、これは、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、4、あるいは5の、別の実施形態では、1つの炭素炭素二重結合を含み、および、これは、炭化水素鎖中のO、S、およびNから各々独立して選択された1つ以上のヘテロ原子を含有する。ヘテロアルケニレンは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されてもよい。「ヘテロアルケニレン」との用語は、当業者によって理解されるように、「シス」あるいは「トランス」配置あるいはその混合物、または、代替的に「Z」および「E」配置あるいはその混合物を有するラジカルも包含する。例えば、C2−6ヘテロアルケニレンは、2〜6の炭素原子の直鎖状の非飽和の二価の炭化水素ラジカル、あるいは3〜6の炭素原子の分枝状の非飽和の二価の炭化水素ラジカルを指す。ある実施形態では、ヘテロアルケニレンは、2〜20(C2−20)、2〜15(C2−15)、2〜10(C2−10)、あるいは2〜6(C1−6)の炭素原子の直鎖状の二価の炭化水素ラジカル、または、3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜10(C3−10)、あるいは3〜6(C3−6)の炭素原子の分枝状の二価の炭化水素ラジカルである。ヘテロアルケニレン基の例としては、限定されないが、−CH=CHO−、−CH=CHOCH2−、−CH=CHCH2O−、−CH=CHS−、−CH=CHSCH2−、−CH=CHCH2S−、あるいは−CH=CHCH2NH−が挙げられる。
「アルキニル」との用語は直鎖状または分枝状の一価の炭化水素ラジカルを指し、これは、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、4、あるいは5の、別の実施形態では、1つの炭素炭素三重結合を含む。アルキニルは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されてもよい。「アルキニル」との用語は、別段の定めのない限り、直鎖状および分枝状のアルキニルも包含する。ある実施形態では、アルキニルは、2〜20(C2−20)、2〜15(C2−15)、2〜10(C2−10)、あるいは2〜6(C1−6)の炭素原子の直鎖状の一価の炭化水素ラジカル、または、3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜10(C3−10)、あるいは3〜6(C3−6)の炭素原子の分枝状の一価の炭化水素ラジカルである。アルキニル基の例としては、限定されないが、エチニル(−C≡CH)およびプロパルギル(−CH2C≡CH)が挙げられる。例えば、C2−6アルキニルは、2〜6の炭素原子の直鎖状の非飽和の一価の炭化水素ラジカル、あるいは3〜6の炭素原子の分枝状の非飽和の一価の炭化水素ラジカルを指す。
「シクロアルキル」との用語は、環状の飽和した架橋したおよび/または架橋していない一価の炭化水素ラジカルを指し、これは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されてもよい。ある実施形態では、シクロアルキルは、3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜10(C3−10)、あるいは3〜7(C3−7)の炭素原子を有する。シクロアルキル基の例としては、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、デカリニル、およびアダマンチルが挙げられる。
「シクロアルケニル」との用語は、環状の非飽和の非芳香族の架橋したおよび/または架橋していない一価の炭化水素ラジカルを指し、これは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されてもよい。ある実施形態では、シクロアルケニルは、3〜20(C3−20)、3〜15(C3−15)、3〜10(C3−10)、あるいは3〜7(C3−7)の炭素原子を有する。シクロアルキル基の例としては、限定されないが、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、あるいはシクロヘプテニルが挙げられる。
「アリール」との用語は、単環式の芳香族基および/または多環式の一価の芳香族基を指し、これは少なくとも1つの芳香族炭化水素環を含有している。ある実施形態では、アリールは、6〜20(C6−20)、6〜15(C6−15)、あるいは6〜10(C6−10)の環原子を有する。アリール基の例としては、限定されないが、フェニル、ナフチル、フルオレニル、アズレニル、アントリル、フェナントリル、ピレニル、ビフェニル、およびテルフェニルが挙げられる。アリールは二環式または三環式の炭素環を指し、環のうちの1つは芳香族であり、環の他のものは飽和され、部分的に未飽和であり、あるいは、芳香族、例えば、ジヒドロナフチル、インデニル、インダニル、あるいはテトラヒドロナフチル(テトラリニル)であり得る。ある実施形態では、アリールは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されることがある。
「アラルキル」あるいは「アリールアルキル」との用語は、1つ以上のアリール基で置換された一価のアルキル基を指す。ある実施形態では、アラルキルは、7〜30(C7−30)、7〜20(C7−20)、あるいは7〜16(C7−16)の炭素原子を有する。アラルキル基の例としては、限定されないが、ベンジル、2−フェニルエチル、および3−フェニルプロピルが挙げられる。ある実施形態では、アラルキルは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換される。
「ヘテロアリール」との用語は、一価の単環式の芳香族基あるいは一価の多環式の芳香族基を指し、これは少なくとも1つの芳香族環を含有し、ここで、少なくとも1つの芳香族環は環中のO、S、N、およびPから独立して選択された1つ以上のヘテロ原子を含有している。ヘテロアリール基はその芳香族環を介して分子の残りに結合する。ヘテロアリール基の各環は、1つあるいは2つのO原子、1つあるいは2つのS原子、1〜4Nの原子、および/または、1つあるいは2つのP原子を含有することができ、ただし、各環中のヘテロ原子の合計数は4以下であり、各環は少なくとも1つの炭素原子を含有するとする。ある実施形態では、ヘテロアリールは、5〜20、5〜15、あるいは、5〜10の環原子を有する。単環式のヘテロアリール基の例としては、限定されないが、フラニル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、テトラゾリル、トリアジニル、および、トリアゾリルが挙げられる。二環式ヘテロアリール基の例としては、限定されないが、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フロピリジル(furopyridyl)、イミダゾピリジニル、イミダゾチアゾリル、インドリジニル、インドリル、インダゾリル、イソベンゾフラニル、イソベンゾチエニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、ナフチリジニル、オキサゾロピリジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピリドピリジル、ピロロピリジル、キノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、チアジアゾロピリミジル、およびチエノピリジルが挙げられる。三環式ヘテロアリール基の例としては、限定されないが、アクリジニル、ベンズインドリル、カルバゾイル、ジベンゾフラニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナントリジニル、フェナルサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、およびキサンテニルが挙げられる。ある実施形態では、ヘテロアリールも本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されることがある。
「ヘテロシクリル」あるいは「複素環式」との用語は、一価の単環式非芳香族環系、あるいは少なくとも1つの非芳香族環を含有する一価の多環式環系を指し、ここで、非芳香族環原子の1つ以上は、O、S、N、およびとPから独立して選択されたヘテロ原子であり;残りの環原子は炭素原子である。ある実施形態では、3〜20、3〜15、3〜10、3〜8、4〜7、あるいは5〜6の環原子を有する。ヘテロシクリル基はその非芳香族環を介して分子の残りに結合する。ある実施形態では、ヘテロシクリルは単環式、二環式、三環式、あるいは四環式の環系であり、これは、スピロであり、縮合され得、あるいは架橋され得、ここで、窒素または硫黄の原子は随意に酸化されることもあり、窒素原子は随意に四級化されることもあり、複数の環は部分的にあるいは完全に飽和されることもあれば、芳香族であることもある。ヘテロシクリルは、安定した化合物の生成をもたらす任意のヘテロ原子あるいは炭素原子で主要な構造に結合されることもある。そのような複素環基の例としては、限定されないが、アゼピニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラノニル、ベンゾピラノニル、ベンゾピラニル、ベンゾテトラヒドロフラニル、ベンゾテトラヒドロチエニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾオキサジニル、β−カルボリニル、クロマニル、クロモニル、シンノリニル、クマリニル、デカヒドロイソキノリニル、ジヒドロベンズイソチアジニル、ジヒドロベンズイソキサジニル、ジヒドロフラニル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロピラニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジオキソラニル、1,4−ジチアニル、フラノニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、インドリニル、イソベンゾテトラヒドロフラニル、イソベンゾテトラヒドラチエニル、イソクロマニル、イソクマリニル、イソインドリニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、オキサゾリジノニル、オキサゾリジニル、オキシラニル、ピペラジニル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピロリジニル、ピロリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、チアモルホリニル、チアゾリジニル、テトラヒドロキノリニル、および、1,3,5−トリチアニルが挙げられる。ある実施形態では、ヘテロシクリルは本明細書に記載されるような1つ以上の置換基Qで随意に置換されることもある。
「ハロゲン」、「ハロゲン化物」、あるいは「ハロ」との用語は、フッ素、塩素、臭素、および/またはヨウ素を指す。
「随意に置換される」との用語は、基あるいは置換基、例えば、アルキル、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニル、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール−C1−6アルキル、およびヘテロシクリル基が1つ以上の置換基Qで置換され得ることを意味することを目的とし、置換基Qの各々は、以下から独立して選択される:例えば、(a)オキソ(=O)、ハロ、シアノ(−CN)、およびニトロ(−NO2);(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、および、ヘテロシクリルであり、この各々はさらに、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、4、あるいは5の置換基Qaで随意に置換され;および、(c)−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)NRbRc、−C(NRa)NRbRc、−ORa、−OC(O)Ra、−OC(O)ORa、−OC(O)NRbRc、−OC(=NRa)NRbRc、−OS(O)Ra、−OS(O)2Ra、−OS(O)NRbRc,−OS(O)2NRbRc、−NRbRc、−NRaC(O)Rd、−NRaC(O)ORd、−NRaC(O)NRbRc、−NRaC(=NRd)NRbRc、−NRaS(O)Rd、−NRaS(O)2Rd、−NRaS(O)NRbRc、−NRaS(O)2NRbRc、−P(O)RaRd、−P(O)(ORa)Rd、−P(O)(ORa)(ORd)、−SRa、−S(O)Ra、−S(O)2Ra、−S(O)NRbRc、および、−S(O)2NRbRc、ここで、各Ra、Rb、Rc、およびRdは独立して、(i)水素;(ii)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、この各々は、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、あるいは4の置換基Qaで随意に置換され;あるいは、(iii)RbとRcはそれらが結合しているN原子と一体となってヘテロアリールあるいはヘテロシクリルを形成し、これらは、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、あるいは4の置換基Qaで随意に置換される。本明細書で使用されるように、別段の定めのない限り、置換することができる基はすべて「随意に置換される」。
一実施形態では、各置換基Qaは以下からなる群から独立して選択される:(a)オキソ、シアノ、ハロ、およびニトロ;および、(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、および、ヘテロシクリル;および、(c)−C(O)Re、−C(O)ORe、−C(O)NRfRg、−C(NRe)NRfRg、−ORe、−OC(O)Re、−OC(O)ORe、−OC(O)NRfRg、−OC(=NRe)NRfRg、−OS(O)Re、−OS(O)2Re、−OS(O)NRfRg、−OS(O)2NRfRg、−NRfRg、−NReC(O)Rh、−NReC(O)ORh、−NReC(O)NRfRg、−NReC(=NRh)NRfRg、−NReS(O)Rh、−NReS(O)2Rh、−NReS(O)NRfRg、−NReS(O)2NRfRg、−P(O)ReRh、−P(O)(ORe)Rh、−P(O)(ORe)(ORh)、−SRe、−S(O)Re、−S(O)2Re、−S(O)NRfRg、および、−S(O)2NRfRg;ここで、各Re、Rf、Rg、およびRhは独立して、(i)水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり;または、(ii)RfとRgはそれらが結合しているN原子と一体となってヘテロアリールあるいはヘテロシクリルを形成する。
ある実施形態では、「光学的に活性な」および「鏡像異性的に活性な」とは、約50%以上、約70%以上、約80%以上、約90%以上、約91%以上、約92%以上、約93%以上、約94%以上、約95%以上、約96%以上、約97%以上、約98%以上、約99%以上、約99.5%以上、あるいは約99.8%以上の鏡像体過剰率を有する、分子の集合物を指す。ある実施形態では、化合物は、問題のラセミ化合物の全重量に基づいて、所望のエナンチオマーの約95%以上、あるいは、好ましくないエナンチオマーの約5%以下を含む。
光学的に活性な化合物を記載する際、接頭辞RとSは、そのキラル中心周りの分子の絶対配置を表示するために使用される。(+)と(−)は化合物の旋光度、すなわち、偏光面が光学的に活性な化合物によって回転する方向を表示するために使用される。(−)接頭辞は、化合物が左旋性であること、すなわち、化合物は偏光面を左にあるいは左回りに回転させることを示す。(+)接頭辞は、化合物が右旋性であること、すなわち、化合物は偏光面を右にあるいは右回りに回転させることを示す。しかしながら、旋光度の記号(+)と(−)は、分子に絶対配置RとSには関連しない。
「エナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいはその同位体変異体;または、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ」との句は、「本明細書で参照される化合物のエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体;または、本明細書で参照される化合物の薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ;または、本明細書で参照される化合物のエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体の薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ」と同じ意味を有する。
「溶媒和物」との用語は、溶質(例えば、本明細書で提供される化合物の1つ以上の分子、および、溶媒の1つ以上の分子によって形成された複合体または凝集体を指し、これは化学量論的または非化学量論的な量で存在する。適切な溶媒としては、限定されないが、水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、および酢酸が挙げられる。特定の実施形態では、溶媒は薬学的に許容可能である。一実施形態では、複合体あるいは凝集体は結晶形態である。別の実施形態では、複合体あるいは凝集体は非結晶形態である。溶媒が水である場合、溶媒和物は水和物である。水和物の例としては、限定されないが、半水化物、一水和物、二水和物、三水和物、四水和物、および五水和物が挙げられる。
「耐性を有する」、「再発性」、「難治性」との用語は、処置に対して減少した応答性(例えば、癌が試みられた処置の形態に応答しないポイント)を有する癌を指す。癌は処置の最初には耐性を有することがあり得るか、あるいは、処置中に耐性を有するようになることがある。「難治性」との用語は、処置(例えば、化学療法剤、生物学的製剤、および/または放射線治療)が効果がないと分かっている癌を指すことがある。難治性癌腫瘍は縮むことがあるが、処置が効果的であると判断される程度までは縮まないこともある。しかしながら、典型的には、腫瘍は処置の前と同じサイズのままであるか(安定した疾患)、あるいは、それは成長する(進行性の疾患)。
「応答性」、あるいは、処置に「応答する」こと、およびこの用語の他の形態は、本明細書で使用されるように、治療薬、例えば、PI3K阻害剤を、単独で、あるいは、組み合わせて、例えば、単独療法または併用療法と用いる処置に対する被験体の反応を指す。治療、例えば、PI3K阻害剤を単独あるいは組み合わせて用いる処置に対する応答性は、例えば、Hallek, M. et al. (2008) Blood 111 (12): 5446−5456に記載される (CLLのための)IWCLL 2008;例えば、Cheson, B.D. et al. Journal of Clinical Oncology, 32(27): 3059−3067に記載されるルガーノ分類(Lugano Classification)などの1以上の臨床基準を用いて、治療に対する被験体の反応を比較することによって評価可能である。応答性のさらなる分類が提供される。これらの基準は、癌患者が処置中に、いつ改善する(「応答する」)か、同じままである(「安定している」)か、悪化する(「進行」)かを定義する規則書のセットを提供する。
例えば、CLLを抱える被験体は、完全寛解(CR)または部分寛解(PR)にあると判定され得る。例えば、IWCLL 2008に従って、被験体は、治療の完了後に評価された以下の基準の少なくともすべてが満たされている場合に、CRであるとみなされる:(i)4×109/L(4000μl)を下回る(血液と様々な数によって評価された)末梢血リンパ球;(ii)身体検査によって肝腫も脾腫はない。(iii)全身症状が存在しない;および、(iv)Hallek, M. et alで説明される値を上回る血球数(例えば、好中球、血小板、ヘモグロビン)。CLLのための部分寛解(PR)は、以下の1つを含むものとして、IWCLL 2008に従って定義される:(i)治療前の値から50%以上の血液リンパ球の数の減少;(ii)CTスキャンまたは触診によって検出されるリンパ節症の減少;あるいは、(iii)CTスキャンまたは触診によって検出される50%以上の脾臓あるいは肝臓の前処置拡大の減少;および、Hallek, M. et alで説明される値に従った血球数(例えば、好中球、血小板、ヘモグロビン)。他の実施形態では、CLLを抱える被験体は、進行性の疾患(PD)あるいは安定した疾患(SD)を抱えると判断される。例えば、IWCLL 2008に従って、被験体は、以下の基準の少なくとも1つが満たされる場合、治療中あるいは治療後にPDにあるとみなされる:(i)リンパ節症の進行;(ii)50%以上の脾臓あるいは肝臓の前処置拡大の減少、あるいはより多くの物の前処置拡大の増大、あるいは肝腫または脾腫のデノボ出現;(iii)1マイクロリットル当たり少なくとも5000のBリンパ球を有する50%以上の血液リンパ球の数の増加;(iv)より侵襲的な組織構造へのトランスフォーメーション(例えば、リヒター症候群);あるいは(v)CLLに起因する血球減少(好中球減少症、貧血症、あるいは血小板減少症)の発症。CLLのための安定した疾患(SD)は、CRまたはPRを達成せず、かつ、進行性の疾患を示さなかった患者として、IWCLL 2008に従って定義される。
例えば、いくつかの実施形態では、IWCLLに従った疾患進行の基準の少なくとも1つが例えば、約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%以上遅延しているか、減少している場合、CLLを抱える被験体は、PI3K阻害剤を単独あるいは組み合わせて用いる処置に応答する。別の例では、いかなる処置も施されない場合に、被験体が平均余命延長を経験する場合、例えば、予測された平均余命を約5%、10%、20%、30%、40%、50%以上超えて延びた場合に、被験体は、PI3K阻害剤を単独あるいは組み合わせて用いる処置に応答する。別の例では、被験体が以下の1つ以上を有する場合、被験体は、PI3K阻害剤を単独あるいは組み合わせて用いる処置に応答する:例えば、Hallek, M. et alに記載されるような、増加した無進行生存、全生存期間、あるいは増加した無増悪期間(TTP)。
化合物
本明細書では式(I)のPI3K阻害剤:
または、そのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体;または、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグが本明細書で開示され;
式中、
X、Y、およびZはそれぞれ独立して、NあるいはCRXであり、ただし、X、Y、およびZの少なくとも2つがチッ素原子であるとし;
RXは水素またはC1−6アルキルであり;
R1とR2はそれぞれ独立して、(a)水素、シアノ、ハロ、あるいはニトロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;ここで、R1a、R1b、R1c、およびR1dはそれぞれ独立して、(i)水素;(ii)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり;または、(iii)R1bとR1cはそれらが結合しているN原子と一体となってヘテロシクリルを形成し;
R3とR4はそれぞれ独立して、水素あるいはC1−6アルキルであり;あるいは、R3とR4は一体となって結合して、単結合、C1−6アルキレン、C1−6ヘテロアルキレン、C2−6アルケニレン、あるいはC2−6ヘテロアルケニレンを形成し;
R5aは(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5bは(a)ハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5cは−(CR5fR5g)n−(C6−14アリール)または−(CR5fR5g)n−ヘテロアリールであり;
R5dとR5eはそれぞれ独立して、(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5fとR5gはそれぞれ独立して、(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;あるいは、(d)R5fの1つの出現とR5gの1つの出現が同じ炭素原子と結合している時、R5fとR5gはそれらが結合している炭素原子と一体となって、C3−10シクロアルキルあるいはヘテロシクリルを形成し;
R6は、水素、C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、あるいは−SO2−C1−6アルキルであり;
mは0あるいは1であり;および、
nは0、1、2、3、あるいは4であり;
ここで、R1、R2、R3、R4、R6、RX、R1a、R1b、R1c、R1d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5f、およびR5g中の各アルキル、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニル、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換され、ここで、各置換基Qは以下から独立して選択される:(a)オキソ、シアノ、ハロ、およびニトロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、および、ヘテロシクリルであり、この各々はさらに、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、あるいは4の置換基Qaで随意に置換され;および、(c)−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)NRbRc、−C(NRa)NRbRc、−ORa、−OC(O)Ra、−OC(O)ORa、−OC(O)NRbRc、−OC(=NRa)NRbRc、−OS(O)Ra、−OS(O)2Ra、−OS(O)NRbRc、−OS(O)2NRbRc、−NRbRc、−NRaC(O)Rd、−NRaC(O)ORd、−NRaC(O)NRbRc、−NRaC(=NRd)NRbRc、−NRaS(O)Rd、−NRaS(O)2Rd、−NRaS(O)NRbRc、−NRaS(O)2NRbRc、−SRa、−S(O)Ra、−S(O)2Ra、−S(O)NRbRc、および、−S(O)2NRbRcであり、ここで、各Ra、Rb、Rc、およびRdは独立して、(i)水素;(ii)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、この各々はさらに、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、あるいは4の置換基Qaで随意に置換され;または、(iii)RbとRcはそれらが結合しているN原子と一体となってヘテロシクリルを形成し、これはさらに、1つ以上の、ある実施形態では、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;
ここで、各Qaは以下からなる群から選択される:(a)オキソ、シアノ、ハロ、およびニトロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、および、ヘテロシクリル;および、(c)−C(O)Re、−C(O)ORe、−C(O)NRfRg、−C(NRe)NRfRg、−ORe、−OC(O)Re、−OC(O)ORe、−OC(O)NRfRg、−OC(=NRe)NRfRg、−OS(O)Re、−OS(O)2Re、−OS(O)NRfRg、−OS(O)2NRfRg、−NRfRg、−NReC(O)Rh、−NReC(O)ORh、−NReC(O)NRfRg、−NReC(=NRh)NRfRg、−NReS(O)Rh、−NReS(O)2Rh、−NReS(O)NRfRg、−NReS(O)2NRfRg、−SRe、−S(O)Re、−S(O)2Re、−S(O)NRfRg、および−S(O)2NRfRg;ここで、Re、Rf、Rg、およびRhはそれぞれ独立して、(i)水素;(ii)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり;または、(iii)RfとRgはそれらが結合しているN原子と一体となってヘテロシクリルを形成し;または、
互いに隣接している2つの置換基Qは随意に、C3−10シクロアルケニル、C6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルを形成し、各々は、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換される。
式(I)の化合物の1つの実施形態では、X、Y、およびZはそれぞれ独立してNまたはCRXであり、ただし、X、Y、およびZの少なくとも2つがチッ素原子であるとし;
RXは水素またはC1−6アルキルであり;
R1とR2はそれぞれ独立して、(a)水素、シアノ、ハロ、あるいはニトロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;ここで、R1a、R1b、R1c、およびR1dはそれぞれ独立して、(i)水素;(ii)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり;または、(iii)R1bとR1cはそれらが結合しているN原子と一体となってヘテロシクリルを形成し;
R3とR4はそれぞれ独立して、水素あるいはC1−6アルキルであり;あるいは、R3とR4は一体となって結合して、単結合、C1−6アルキレン、C1−6ヘテロアルキレン、C2−6アルケニレン、あるいはC2−6ヘテロアルケニレンを形成し;
R5aは(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5bは(a)ハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5cは−(CR5fR5g)n−(C6−14アリール)または−(CR5fR5g)n−ヘテロアリールであり;
R5dとR5eはそれぞれ独立して、(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5fとR5gはそれぞれ独立して、(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;あるいは、(d)R5fの1つの出現とR5gの1つの出現が同じ炭素原子と結合している時、R5fとR5gはそれらが結合している炭素原子と一体となって、C3−10シクロアルキルあるいはヘテロシクリルを形成し;
R6は、水素、C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、あるいは−SO2−C1−6アルキルであり;
mは0あるいは1であり;および、
nは0、1、2、3、あるいは4であり;
ここで、各アルキル、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニル、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、1つ以上の、1つの実施形態では、1、2、3、4、あるいは5つの本明細書に定義されるような置換基Qで随意に置換される。
式(I)の化合物の別の実施形態では、
X、Y、およびZはそれぞれ独立してNまたはCRXであり、ただし、X、Y、およびZの少なくとも2つがチッ素原子であるとし;
RXは水素またはC1−6アルキルであり;
R1とR2はそれぞれ独立して、(a)水素、シアノ、ハロ、あるいはニトロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;ここで、R1a、R1b、R1c、およびR1dはそれぞれ独立して、(i)水素;(ii)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり;または、(iii)R1bとR1cはそれらが結合しているN原子と一体となってヘテロシクリルを形成し;
R3とR4はそれぞれ独立して、水素あるいはC1−6アルキルであり;あるいは、R3とR4は一体となって結合して、単結合、C1−6アルキレン、C1−6ヘテロアルキレン、C2−6アルケニレン、あるいはC2−6ヘテロアルケニレンを形成し;
R5aは(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5bは(a)ハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5cは−(CR5fR5g)n−(C6−14アリール)または−(CR5fR5g)n−ヘテロアリールであり;
R5dとR5eはそれぞれ独立して、(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5fとR5gはそれぞれ独立して、(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;あるいは、(d)R5fの1つの出現とR5gの1つの出現が同じ炭素原子と結合している時、R5fとR5gはそれらが結合している炭素原子と一体となって、C3−10シクロアルキルあるいはヘテロシクリルを形成し;
R6は、水素、C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、あるいは−SO2−C1−6アルキルであり;
mは0あるいは1であり;および、
nは0、1、2、3、あるいは4であり;
ここで、各アルキル、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニル、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、1つ以上の、1つの実施形態では、1、2、3、4、あるいは5つの本明細書に定義されるような置換基Qで随意に置換される。
式(I)の化合物のさらに別の実施形態では、
X、Y、およびZはそれぞれ独立してNまたはCRXであり、ただし、X、Y、およびZの少なくとも2つがチッ素原子であるとし;
RXは水素またはC1−6アルキルであり;
R1とR2はそれぞれ独立して、(a)水素、シアノ、ハロ、あるいはニトロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;ここで、R1a、R1b、R1c、およびR1dはそれぞれ独立して、(i)水素;(ii)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり;または、(iii)R1bとR1cはそれらが結合しているN原子と一体となってヘテロシクリルを形成し;
R3とR4はそれぞれ独立して、水素あるいはC1−6アルキルであり;あるいは、R3とR4は一体となって結合して、単結合、C1−6アルキレン、C1−6ヘテロアルキレン、C2−6アルケニレン、あるいはC2−6ヘテロアルケニレンを形成し;
R5aは(a)ハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5bは(a)ハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5cは−(CR5fR5g)n−(C6−14アリール)または−(CR5fR5g)n−ヘテロアリールであり;
R5dとR5eはそれぞれ独立して、(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5fとR5gはそれぞれ独立して、(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;あるいは、(d)R5fの1つの出現とR5gの1つの出現が同じ炭素原子と結合している時、R5fとR5gはそれらが結合している炭素原子と一体となって、C3−10シクロアルキルあるいはヘテロシクリルを形成し;
R6は、水素、C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、あるいは−SO2−C1−6アルキルであり;
mは0あるいは1であり;および、
nは0、1、2、3、あるいは4であり;
ここで、各アルキル、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニル、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、1つ以上の、1つの実施形態では、1、2、3、4、あるいは5つの本明細書に定義されるような置換基Qで随意に置換される。
式(I)の化合物のさらに別の実施形態では、
X、Y、およびZはNであり;
R1とR2はそれぞれ独立して、(a)水素、シアノ、ハロ、あるいはニトロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;ここで、R1a、R1b、R1c、およびR1dはそれぞれ独立して、(i)水素;(ii)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり;または、(iii)R1bとR1cはそれらが結合しているN原子と一体となってヘテロシクリルを形成し;
R3とR4はそれぞれ独立して、水素あるいはC1−6アルキルであり;あるいは、R3とR4は一体となって結合して、単結合、C1−6アルキレン、C1−6ヘテロアルキレン、C2−6アルケニレン、あるいはC2−6ヘテロアルケニレンを形成し;
R5aは(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5bは(a)ハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、あるいはヘテロアリール;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5cは−(CR5fR5g)n−(C6−14アリール)または−(CR5fR5g)n−ヘテロアリールであり;
R5dとR5eはそれぞれ独立して、(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;
R5fとR5gはそれぞれ独立して、(a)水素あるいはハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;あるいは、(d)R5fの1つの出現とR5gの1つの出現が同じ炭素原子と結合している時、R5fとR5gはそれらが結合している炭素原子と一体となって、C3−10シクロアルキルあるいはヘテロシクリルを形成し;
R6は、水素、C1−6アルキル、−S−C1−6アルキル、−S(O)−C1−6アルキル、あるいは−SO2−C1−6アルキルであり;
mは0あるいは1であり;および、
nは0、1、2、3、あるいは4であり;
ここで、各アルキル、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニル、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルは、1つ以上の、1つの実施形態では、1、2、3、4、あるいは5つの本明細書に定義されるような置換基Qで随意に置換される。
いくつかの実施形態では、構造式(I)の化合物であって、
X、Y、およびZはそれぞれNであり;
R1とR2はそれぞれ水素であり;
R3とR4はそれぞれ水素であり;
R5aはC1−6アルキルであり;
R5bはC1−6アルキルであり;
R5cは−(CH2)−フェニルであり、ここで、R5cは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qで随意に置換され;
R5dとR5eはそれぞれ水素であり;
R6はCHF2であり;および、
mは0であり、
ここで、アルキルはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qで随意に置換され、置換基Qはそれぞれ、C6−14アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリルから独立して選択され、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでさらに随意に置換され;ヘテロアリールは、5〜10の環原子と、O、S、およびNから独立して選択された1つ以上のヘテロ原子とを有し、ならびに、ヘテロシクリルは3〜15の環原子と、O、S、およびNから独立して選択された1つ以上のヘテロ原子とを有し;
Qaはそれぞれ、ハロ、C1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、および−OReからなる群から独立して選択され、Reは水素あるいはC1−6アルキルである。
さらに、式(IX)の化合物:
または、そのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体;または、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグが本明細書で提供され;
式中、
R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eはそれぞれ独立して、(a)水素、シアノ、ハロ、あるいは、ニトロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;または、(c)−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)NRbRc、−C(NRa)NRbRc、−ORa、−OC(O)Ra、−OC(O)ORa、−OC(O)NRbRc、−OC(=NRa)NRbRc、−OS(O)Ra、−OS(O)2Ra、−OS(O)NRbRc、−OS(O)2NRbRc、−NRbRc、−NRaC(O)Rd、−NRaC(O)ORd、−NRaC(O)NRbRc、−NRaC(=NRd)NRbRc、−NRaS(O)Rd、−NRaS(O)2Rd、−NRaS(O)NRbRc、−NRaS(O)2NRbRc、−SRa、−S(O)Ra、−S(O)2Ra、−S(O)NRbRc、あるいは、−S(O)2NRbRcであり、あるいは、
互いに隣接しているR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの2つは、C3−10シクロアルケニル、C6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルを形成し、各々は、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;および、R1、R2、R3、R4、R6、R1a、R1b、R1c、R1d、R5a、R5b、R5d、R5e、X、Y、およびZはそれぞれ、本明細書に定義されるとおりである。
式(IX)の化合物の特定の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、C6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、C6−14アリール、例えば、フェニルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロアリール、例えば、5員または6員のヘテロアリールであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロシクリル、例えば、5員または6員のヘテロシクリルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−4−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルであり;および、ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルである。
式(IX)の化合物のある実施形態では、R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、C6−14アリール、例えば、フェニルであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロアリール、例えば、5員または6員のヘテロアリールであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロシクリル、例えば、5員または6員のヘテロシクリルであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7aは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−4−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルであり;および、ある実施形態では、R7aは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルである。
式(IX)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいは−OR1aであり、R1aは、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換された、C1−6アルキルであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6は1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換された、C1−6アルキルであり;
R5aとR5bはそれぞれ独立して、水素、ハロ、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換されたC1−6アルキルであり;
R5dとR5eはそれぞれ独立して、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換されたC1−6アルキルであり;
R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;ならびに、
X、Y、およびZはそれぞれ独立して、NあるいはCRXであり、ただし、X、Y、およびZの少なくとも2つがNであるとし;
RXは水素、または、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換されたC1−6アルキルである。
式(IX)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6は1つ以上のハロで随意に置換された、C1−6アルキルであり;
R5aとR5bは水素であり;
R5dとR5eはそれぞれ独立してC1−6アルキルであり;
R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;ならびに、
X、Y、およびZはそれぞれ独立して、NあるいはCHである。
式(IX)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは水素であり;
R5dとR5eはメチルであり;
R7aはC6−14アリール、単環式のヘテロアリール、あるいは単環式のヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;ならびに、
X、Y、およびZはそれぞれ独立して、NあるいはCHである。
式(IX)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは水素であり;
R5dとR5eはメチルであり;
R7aはフェニル、5員または6員のヘテロアリール、あるいは5員または6員のヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;ならびに、
X、Y、およびZはそれぞれ独立して、NあるいはCHである。
式(IX)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは水素であり;
R5dとR5eはメチルであり;
R7aは、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;ならびに、
X、Y、およびZはそれぞれ独立して、NあるいはCHである。
式(IX)の化合物の特定の実施形態では、R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは水素であり;
R5dとR5eはメチルであり;
R7aは、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;ならびに、
X、Y、およびZはそれぞれ独立して、NあるいはCHである。
さらに、式(X)の化合物:
または、そのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体;または、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグが本明細書で提供され;ここで、R1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R5d、R5e、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eはそれぞれ、本明細書に定義されるとおりである。
式(X)の化合物の特定の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、C6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、C6−14アリール、例えば、フェニルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロアリール、例えば、5員または6員のヘテロアリールであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロシクリル、例えば、5員または6員のヘテロシクリルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−4−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルであり;および、ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルである。
式(IX)の化合物のある実施形態では、R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、C6−14アリール、例えば、フェニルであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロアリール、例えば、5員または6員のヘテロアリールであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロシクリル、例えば、5員または6員のヘテロシクリルであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7aは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−4−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルであり;および、ある実施形態では、R7aは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルである。
式(IX)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいは−OR1aであり、R1aは、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換された、C1−6アルキルであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6は1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換された、C1−6アルキルであり;
R5aとR5bはそれぞれ独立して、水素、ハロ、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換されたC1−6アルキルであり;
R5dとR5eはそれぞれ独立して、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換されたC1−6アルキルであり;
R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ならびに、
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(X)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6は1つ以上のハロで随意に置換された、C1−6アルキルであり;
R5aとR5bは水素であり;
R5dとR5eはそれぞれ独立してC1−6アルキルであり;
R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ならびに、
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(X)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは水素であり;
R5dとR5eはメチルであり;
R7aはC6−14アリール、単環式のヘテロアリール、あるいは単環式のヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ならびに、
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(X)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは水素であり;
R5dとR5eはメチルであり;
R7aはフェニル、5員または6員のヘテロアリール、あるいは5員または6員のヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ならびに、
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(X)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは水素であり;
R5dとR5eはメチルであり;
R7aは、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ならびに、
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(X)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは水素であり;
R5dとR5eはメチルであり;
R7aは、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ならびに、
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(XI)の化合物:
または、そのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体;または、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグが本明細書で提供され;
式中、
R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eはそれぞれ独立して、(a)水素、シアノ、ハロ、あるいは、ニトロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;または、(c)−C(O)Ra、−C(O)ORa、−C(O)NRbRc、−C(NRa)NRbRc、−ORa、−OC(O)Ra、−OC(O)ORa、−OC(O)NRbRc、−OC(=NRa)NRbRc、−OS(O)Ra、−OS(O)2Ra、−OS(O)NRbRc、−OS(O)2NRbRc、−NRbRc、−NRaC(O)Rd、−NRaC(O)ORd、−NRaC(O)NRbRc、−NRaC(=NRd)NRbRc、−NRaS(O)Rd、−NRaS(O)2Rd、−NRaS(O)NRbRc、−NRaS(O)2NRbRc、−SRa、−S(O)Ra、−S(O)2Ra、−S(O)NRbRc、あるいは、−S(O)2NRbRcであり、あるいは、互いに隣接しているR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの2つは、C3−10シクロアルケニル、C6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルを形成し、各々は、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ならびに、
R1、R2、R3、R4、R6、R1a、R1b、R1c、R1d、R5a、R5b、R5f、R5g、X、Y、およびZはそれぞれ、本明細書に定義されるとおりである。
式(XI)の化合物の特定の実施形態では、R5aとR5bはそれぞれ独立して、(a)ハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリル;または、(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、あるいは−S(O)2NR1bR1cであり;ならびに、R1、R2、R3、R4、R5f、R5g、R6、R7a、R7b、R7c、R7d、R7e、X、Y、Z、R1a、R1b、R1c、およびR1dは、本明細書の他の部分で定義される。
式(XI)の化合物の特定の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eの1つは、C6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、C6−14アリール、例えば、フェニルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロアリール、例えば、5員または6員のヘテロアリールであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロシクリル、例えば、5員または6員のヘテロシクリルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−4−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルであり;および、ある実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうちの1つは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルである。
式(XI)の化合物の特定の実施形態では、R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、C6−14アリール、例えば、フェニルであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロアリール、例えば、5員または6員のヘテロアリールであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換された、ヘテロシクリル、例えば、5員または6員のヘテロシクリルであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7aは、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaでそれぞれ随意に置換された、フェニル、イミダゾリル、ピロゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、あるいはピペラジニルであり;ある実施形態では、R7aは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−4−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルであり;および、ある実施形態では、R7aは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピロゾール−4−イル、1−メチル−ピロゾール−イル、2−メチルピロゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、あるいは4−メチルピペラジン−1−イルである。
式(XI)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいは−OR1aであり、R1aは、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換された、C1−6アルキルであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6は1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換された、C1−6アルキルであり;
R5aとR5bはそれぞれ独立して、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換されたC1−6アルキルであり;
R5fとR5gはそれぞれ独立して、水素、ハロ、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換されたC1−6アルキルであり;または、R5fとR5gは、それらが結合している炭素原子と一体となって、C1−10シクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成し、これらはそれぞれ、1、2、3、4、あるいは5つの置換基Qで随意に置換され;
R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;ならびに、
X、Y、およびZはそれぞれ独立して、NあるいはCRXであり、ただし、X、Y、およびZの少なくとも2つがNであるとし;
RXは水素、または、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換されたC1−6アルキルである。
式(XI)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素あるいはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6は1つ以上のハロで随意に置換された、C1−6アルキルであり;
R5aとR5bはそれぞれ独立してC1−6アルキルであり;
R5fとR5gはそれぞれ独立して、水素あるいはC1−6アルキルであり;
または、R5fとR5gは、それらが結合している炭素原子と一体となって、C1−10シクロアルキルを形成し;
R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、あるいはヘテロシクリルであり、これらはそれぞれ、1、2、3、あるいは4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;ならびに、
X、Y、およびZはそれぞれ独立して、NあるいはCHである。
式(XI)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bはメチルであり;
R5fとR5gは水素であり;またはR5fとR5gは、それらが結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルを形成し;
R7aはC6−14アリール、単環式ヘテロアリール、または単環式ヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;並びに
X、Y、およびZは各々独立して、NまたはCHである。
式(XI)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bはメチルであり;
R5fとR5gは水素であり;またはR5fとR5gは、それらが結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルを形成し;
R7aは、フェニル、5員または6員のヘテロアリール、あるいは5員または6員のヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;並びに
X、Y、およびZは各々独立して、NまたはCHである。
式(XI)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bはメチルであり;
R5fとR5gは水素であり;またはR5fとR5gは、それらが結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルを形成し;
R7aは、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;並びに
X、Y、およびZは各々独立して、NまたはCHである。
式(XI)の化合物の特定の実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bはメチルであり;
R5fとR5gは水素であり;またはR5fとR5gは、それらが結合している炭素原子と一体となって、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルを形成し;
R7aは、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニルピペリジニル、またはピペラジニルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;並びに
X、Y、およびZは各々独立して、NまたはCHである。
本明細書に提供されるものは、式(XVI)の化合物:
またはそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、または同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、またはプロドラッグであり;ここで、R1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物の一実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうち1つは、C6−14アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、残りのR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物の別の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうち1つは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、残りのR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうち1つは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、残りのR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物の別の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうち1つは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロアリールであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、残りのR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物の別の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうち1つは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、残りのR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物の別の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうち1つは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロシクリルであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、残りのR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうち1つは、各々が1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、残りのR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうち1つは、各々が1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、残りのR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうち1つは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、または4−メチルピペラジン−1−イルである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7a、R7b、R7c、R7d、およびR7eのうち1つは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、または4−メチルピペラジン−1−イルであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、残りのR7a、R7b、R7c、R7d、およびR7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物の実施形態では、R7aは、C6−14アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R7b、R7c、R7d、R7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物の別の実施形態では、R7aは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R7b、R7c、R7d、R7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7aは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R7b、R7c、R7d、R7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7aは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロアリールであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R7b、R7c、R7d、R7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7aは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R7b、R7c、R7d、R7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7aは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロシクリルであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R7b、R7c、R7d、R7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7aは、各々が1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R7b、R7c、R7d、R7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7aは、各々が1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R7b、R7c、R7d、R7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7aは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、または4−メチルピペラジン−1−イルである。
式(XVI)の化合物のまた別の実施形態では、R7aは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、または4−メチルピペラジン−1−イルであり;およびR1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R7b、R7c、R7d、R7e、X、Y、およびZは各々、本明細書で定められる通りである。
式(XVI)の化合物の一実施形態では、
R1は水素または−OR1aであり、ここで、R1aは、1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6は、1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルであり;
R5aとR5bは各々独立して、1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルであり;
R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;並びに
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(XVI)の化合物の一実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6は、1つ以上のハロで随意に置換されたC1−6アルキルであり;
R5dとR5bは各々独立してC1−6アルキルであり;
R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;並びに
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(XVI)の化合物の一実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bはメチルであり;
R7aはC6−14アリール、単環式ヘテロアリール、または単環式ヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;並びに
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(XVI)の化合物の一実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bはメチルであり;
R7aは、フェニル、5員または6員のヘテロアリール、あるいは5員または6員のヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;並びに
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(XVI)の化合物の一実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bはメチルであり;
R7aは、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり、各々は1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換され;並びに
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(XVI)の化合物の一実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bはメチルであり;
R7aは、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニルピペリジニル、またはピペラジニルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;並びに
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素である。
式(XVI)の化合物の一実施形態においいて、R5aとR5bは各々独立して、(a)ハロ;(b)C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクリル;または(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、または−S(O)2NR1bR1cであり;および、R1、R2、R3、R4、R6、R7a、R7b、R7c、R7d、R7e、R1a、R1b、R1c、およびR1dは、本明細書のあらゆる場所で定義される。
本明細書に提供される式の何れかの一実施形態では、
R1は水素または−OR1aであり、ここで、R1aは、1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6は、1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルであり;
R5aとR5bは各々独立して、1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される水素またはC1−6アルキルであり;
R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;並びに
X、Y、およびZは各々独立して、X、Y、およびZのうち少なくとも2つがNであるという条件で、NまたはCRxあり;
ここで、Rxは、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される水素またはC1−6アルキルである。
本明細書に提供される式の何れかの一実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6は、1つ以上のハロで随意に置換されたC1−6アルキルであり;
R5aとR5bは各々独立して、水素またはC1−6アルキルであり;
R7aはC6−14アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;並びに
X、Y、およびZは各々独立して、NまたはCHである。
本明細書に提供される式の何れかの一実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは各々独立して、水素またはC1−6アルキルであり;
R7aはC6−14アリール、単環式ヘテロアリール、または単環式ヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;並びに
X、Y、およびZは各々独立して、NまたはCHである。
本明細書に提供される式の何れかの一実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは各々独立して、水素またはC1−6アルキルであり;
R7aは、フェニル、5員または6員のヘテロアリール、あるいは5員または6員のヘテロシクリルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換され;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;並びに
X、Y、およびZは各々独立して、NまたはCHである。
本明細書に提供される式の何れかの一実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは各々独立して、水素またはC1−6アルキルであり;
R7aは、各々が1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;並びに
X、YおよびZは各々独立して、NまたはCHである。
本明細書に提供される式の何れかの一実施形態では、
R1は水素またはメトキシであり;
R2は水素であり;
R3とR4は水素であり;
R6はジフルオロメチルであり;
R5aとR5bは各々独立して、水素またはC1−6アルキルであり;
R7aは、各々が1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニルピペリジニル、またはピペラジニルであり;
R7b、R7c、R7d、およびR7eは水素であり;並びに
X、YおよびZは各々独立して、NまたはCHである。
本明細書に提供される式、例えば式(I)、(IX)、(X)、(XI)、(XVI)における群または変形、R1、R2、R3、R4、R6、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5f、R5g、R7a、R7b、R7c、R7d、R7e、m、n、X、Y、およびZは更に、本明細書に記載される実施形態では定義される。そのような基および/または変形について本明細書に提供される実施形態の全ての組み合わせは、本開示の範囲内である。
特定の実施形態では、R1は水素である。特定の実施形態では、R1はシアノである。特定の実施形態では、R1はハロである。特定の実施形態では、R1はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R1はニトロである。特定の実施形態では、R1は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R1は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R1は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R1は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R1は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R1は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R1は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R1は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R1は−C(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−C(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−C(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−C(NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−O−C1−6アルキルであり、ここでアルキルは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される。特定の実施形態では、R1はメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、または3−ジメチルアミノプロポキシである。特定の実施形態では、R1は−OC(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−OC(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−OC(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−OC(=NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−OS(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−OS(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−OS(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−OS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−NR1aC(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−NR1aC(O)OR1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−NR1aC(=NR1d)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、R1c、およびR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−NR1aS(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−NR1aS(O)2R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−SR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−S(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−S(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−S(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−S(O)2NR1bR1cであり;ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R2は水素である。特定の実施形態では、R2はシアノである。特定の実施形態では、R2はハロである。特定の実施形態では、R2はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R2はニトロである。特定の実施形態では、R2は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R2は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R2は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R2は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R2は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−7シクロアルキルである。特定の実施形態では、R2は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R2は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R2は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R2は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R2は−C(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−C(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−C(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−C(NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R1は−O−C1−6アルキルであり、ここでアルキルは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される。特定の実施形態では、R1はメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、または3−ジメチルアミノプロポキシである。特定の実施形態では、R2は−OC(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−OC(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−OC(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−OC(=NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−OS(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−OS(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−OS(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−OS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2はアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R2は−NR1aC(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−NR1aC(O)OR1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−NR1aC(=NR1d)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、R1c、およびR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−NR1aS(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−NR1aS(O)2R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−SR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−S(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−S(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−S(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R2は−S(O)2NR1bR1cであり;ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R3は水素である。特定の実施形態では、R3は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R3は、水素、メチル、エチル、またはプロピル(例えばn−プロピル、イソプロピル、または2−イソプロピル)である。
特定の実施形態では、R4は水素である。特定の実施形態では、R4は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R4は、水素、メチル、エチル、またはプロピル(例えばn−プロピル、イソプロピル、または2−イソプロピル)である。
特定の実施形態では、R3とR4は共に結合することで単結合を形成する。特定の実施形態では、R3とR4は共に結合することで、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキレンを形成する。特定の実施形態では、R3とR4は共に結合することで、各々が本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、メチレン、エチレン、またはプロピレンを形成する。特定の実施形態では、R3とR4は共に結合することで、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6ヘテロアルキレンを形成する。特定の実施形態では、R3とR4は共に結合することで、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルケニレンを形成する。特定の実施形態では、R3とR4は共に結合することで、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6ヘテロアルケニレンを形成する。
特定の実施形態では、R6は水素である。特定の実施形態では、R6は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R6は、1つ以上の、一実施形態では1、2、または3つのハロで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R6は、1つ以上の、一実施形態では1、2、または3つのフルオロで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R6はメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、またはトリフルオロメチルである。特定の実施形態では、R6はジフルオロメチルである。特定の実施形態では、R6は−S−C1−6アルキルであり、ここでアルキルは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される。特定の実施形態では、R6は−S(O)−C1−6アルキルであり、ここでアルキルは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される。特定の実施形態では、R6は−SO2−C1−6アルキルであり、ここでアルキルは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される。
特定の実施形態では、R5aは水素である。特定の実施形態では、R5aは水素ではない。特定の実施形態では、R5aはハロである。特定の実施形態では、R5aはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R5aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5aは、各々が本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、メチル、エチル、プロピル、またはブチルである。特定の実施形態では、R5aは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、またはt−ブチルである。特定の実施形態では、R5aはメチルである。特定の実施形態では、R5aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R5aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R5aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R5aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−7シクロアルキルである。特定の実施形態では、R5aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R5aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R5aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R5aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R5aは−C(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5aは−C(O)OCH3である。特定の実施形態では、R5aは−C(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−C(NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−OC(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−OC(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−OC(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−OC(=NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−OS(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−OS(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−OS(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−OS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R5aは−NR1aC(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−NR1aC(O)OR1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−NR1aC(=NR1d)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、R1c、およびR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−NR1aC(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−NR1aS(O)2R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−SR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−S(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−S(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−S(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5aは−S(O)2NR1bR1cであり;ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R5aは、(a)水素またはハロ;(ii)各々1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、またはヘテロアリール;または(c)−C(O)R1a、−C(O)OR1a、−C(O)NR1bR1c、−C(NR1a)NR1bR1c、−OR1a、−OC(O)R1a、−OC(O)OR1a、−OC(O)NR1bR1c、−OC(=NR1a)NR1bR1c、−OS(O)R1a、−OS(O)2R1a、−OS(O)NR1bR1c、−OS(O)2NR1bR1c、−NR1bR1c、−NR1aC(O)R1d、−NR1aC(O)OR1d、−NR1aC(O)NR1bR1c、−NR1aC(=NR1d)NR1bR1c、−NR1aS(O)R1d、−NR1aS(O)2R1d、−NR1aS(O)NR1bR1c、−NR1aS(O)2NR1bR1c、−SR1a、−S(O)R1a、−S(O)2R1a、−S(O)NR1bR1c、または−S(O)2NR1bR1cである。特定の実施形態では、R5aは、(a)水素またはハロ;または(b)各々が1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−10シクロアルキル、C6−14アリール、C7−15アラルキル、またはヘテロアリールである。
特定の実施形態では、R5bはハロである。特定の実施形態では、R5bはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R5bは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5bは、各々が本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、メチル、エチル、プロピル、またはブチルである。特定の実施形態では、R5bは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、またはt−ブチルである。特定の実施形態では、R5bはメチルである。特定の実施形態では、R5bは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R5bは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R5bは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R5bは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−7シクロアルキルである。特定の実施形態では、R5bは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R5bは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R5bは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R5bは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロシクリルである。特定の実施形態では、R5bはヘテロシクリルではない。
特定の実施形態では、R5bは−C(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5bは−C(O)OCH3である。特定の実施形態では、R5bは−C(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−C(NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−OC(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−OC(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−OC(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−OC(=NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−OS(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−OS(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−OS(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−OS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R5bは−NR1aC(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−NR1aC(O)OR1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−NR1aC(=NR1d)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、R1c、およびR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−NR1aC(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−NR1aS(O)2R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−SR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−S(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−S(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−S(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5bは−S(O)2NR1bR1cであり;ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R5aとR5bは各々独立して、各々が本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、またはt−ブチルである。特定の実施形態では、R5aとR5bは各々独立して、各々が1つ以上のハロで随意に置換される、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、またはt−ブチルである。特定の実施形態では、R5aとR5bは各々独立して、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、またはt−ブチルである。特定の実施形態では、R5aとR5bは各々メチルである。
特定の実施形態では、R5cは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R5bは、本明細書に記載されるような1つの置換基Qで、2−位置において置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R5cは、各々が本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、フェニルまたはナフチルである。特定の実施形態では、R5cは、各々が本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、フェニル、ナフタ−1−イル、またはナフタ−2−イルである。特定の実施形態では、R5cはフェニル、4−クロロフェニル、4−メトキシフェニル、またはナフタ−2−イルである。特定の実施形態では、R5cは、本明細書に記載されるような1つ以上の置換基で随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R5cは、本明細書に記載されるような1つ以上の置換基で随意に置換される単環式ヘテロアリールである。特定の実施形態では、R5cは、本明細書に記載されるような1つ以上の置換基で随意に置換される5員または6員のヘテロアリールである。特定の実施形態では、R5cは、本明細書に記載されるような1つ以上の置換基で随意に置換される二環式ヘテロアリールである。
特定の実施形態では、R5cは−(CR5fR5g)n−(C6−14アリール)であり、ここでC6−14アリールは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される。特定の実施形態では、R5cはベンジル、2−フェネチル、3−フェニルプロピル、または4−フェニルブチルであり、ここで、フェニル部分の各々は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される。特定の実施形態では、R5cはベンジル、2−フェネチル、3−フェニルプロピル、または4−フェニルブチルである。特定の実施形態では、R5cは、ベンジル、フルオロベンジル、クロロベンジル、ブロモベンジル、シアノベンジル、メチルベンジル、またはメトキシベンジルである。特定の実施形態では、R5cは、(ナフタレン−1−イル)メチル、(ナフタレン−2−イル)メチル、2−(ナフタレン−1−イル)エチル、2−(ナフタレン−2−イル)エチル、3−(ナフタレン−1−イル)プロピル、3−(ナフタレン−2−イル)プロピル、4−(ナフタレン−1−イル)ブチル、または4−(ナフタレン−2−イル)ブチルであり、ここで、ナフチル部分の各々は、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される。特定の実施形態では、nは0または1である。一実施形態では、nは1である。一実施形態では、nは、1、2、3、または4である。特定の実施形態では、R5cは−CH2−(C6−14アリール)であり、ここでC6−14アリールは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される。特定の実施形態では、R5cは−C(CH3)2−(C6−14アリール)であり、ここでC6−14アリールは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される。特定の実施形態では、R5cは、−CH2−フェニルまたは−CH2−ナフチルであり、ここでフェニルまたはナフチルは各々、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換され、例えば、1つ以上のF、Cl、Br、I、−CN、−CH3、−CF3、−OCH3、または−OCF3で随意に置換される。特定の実施形態では、R5cは、−CH2−フェニル、−CH2−ナフタ−1−イル、または−CH2−ナフタ−2−イルであり、ここでフェニルまたはナフチルは各々、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換され、例えば、1つ以上のF、Cl、Br、I、−CN、−CH3、−CF3、−OCH3、または−OCF3で随意に置換される。特定の実施形態では、R5cは、−CH2−フェニル、−CH2−ナフタ−1−イル、または−CH2−ナフタ−2−イルであり、ここでフェニルまたはナフチルは各々、1つ以上のF、Cl、Br、I、−CN、−CH3、−CF3、−OCH3、−OCF3で随意に置換される。他の実施形態では、R5cは、−CH2−フェニル、−CH2−ナフタ−1−イル、または−CH2−ナフタ−2−イルであり、ここでフェニルまたはナフチルは各々、1つ以上のF、Cl、Br、I、−CN、−CH3、−CF3、−OCH3、−OCF3、−O−(C1−4アルキレン)−N−(C1−4アルキル)2(例えば、−O−CH2CH2−N(CH3)2)、−O−ヘテロシクリル(例えば−O−(N−メチルピペリジニルまたは−O−ピペリジニル)、−O−ヘテロアリール(例えば−O−ピリジル)、−NH−ヘテロシクリル(例えば−NH−(N−メチルピペリジニル)、−NH−(N−メチルピロリジニル)、−NH−ピペリジニル、または−NH−ピロリジニル)、−NH−ヘテロアリール(例えば−NH−ピリジル)、−NCH3−ヘテロシクリル(例えば−NCH3−(N−メチルピペリジニル)、−NCH3−(N−メチルピロリジニル)、−NCH3−ピペリジニル、または−NCH3−ピロリジニル)、−NCH3−ヘテロアリール(例えば−NCH3−ピリジル)、ヘテロシクリル(例えばピペリジニル、ピペラジニル、N−メチルピペリジニル、またはN−メチルピペラジニル)、またはヘテロアリール(例えばピリジルまたはイミダゾリル)で随意に置換される。特定の実施形態では、R5cは、−CH2−フェニル、−C(CH3)2−フェニル、−CH2−(2−メチルフェニル)、−CH2−(2−メトキシルフェニル)、−CH2−(2−フルオロフェニル)、−CH2−(2−クロロフェニル)、−CH2−(2−ブロモフェニル)、−CH2−(3−メチルフェニル)、−CH2−(3−メトキシルフェニル)、−CH2−(3−フルオロフェニル)、−CH2−(3−クロロフェニル)、−CH2−(3−ブロモフェニル)、−CH2−(4−メチルフェニル)、−CH2−(4−メトキシルフェニル)、−CH2−(4−フルオロフェニル)、−CH2−(4−クロロフェニル)、−CH2−(4−ブロモフェニル)、−CH2−ナフタ−1−イル、または−CH2−ナフタ−2−イルである。
特定の実施形態では、R5cは−(CR5fR5g)−(C6−14アリール)であり、ここでC6−14アリールは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換され、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、3〜6員のシクロアルキルまたはヘテロシクリルを形成する。一実施形態では、R5cは−シクロプロピル−フェニルである。一実施形態では、R5cは−シクロブチル−フェニルである。一実施形態では、R5cは−シクロペンチル−フェニルである。一実施形態では、R5cは−シクロヘキシル−フェニルである。
特定の実施形態では、R5cは−(CR5fR5g)n−ヘテロアリールであり、ここでヘテロアリールは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換され、nは本明細書のあらゆる場所で定められる。特定の実施形態では、R5cは−CH2−(単環式ヘテロアリール)であり、ここでヘテロアリールは、本明細書に記載されるような1つ以上の置換基で随意に置換される。特定の実施形態では、R5cは−CH2−(5員または6員のヘテロアリール)であり、ここでヘテロアリールは、本明細書に記載されるような1つ以上の置換基で随意に置換される。特定の実施形態では、R5cは−CH2−(二環式ヘテロアリール)であり、ここでヘテロアリールは、本明細書に記載されるような1つ以上の置換基で随意に置換される。
特定の実施形態では、R5dは水素である。特定の実施形態では、R5dはハロである。特定の実施形態では、R5dはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R5dは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5dは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるメチルである。特定の実施形態では、R5dはメチルである。特定の実施形態では、R5dは、各々が本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、メチル、エチル、プロピル、またはブチルである。特定の実施形態では、R5dは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、またはt−ブチルである。特定の実施形態では、R5dは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R5dは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R5dは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R5dは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R5dは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R5dは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R5dは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R5dは−C(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5dは−C(O)OCH3である。特定の実施形態では、R5dは−C(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−C(NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−OC(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−OC(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−OC(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−OC(=NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−OS(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−OS(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−OS(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−OS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R5dは−NR1aC(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−NR1aC(O)OR1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−NR1aC(=NR1d)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、R1c、およびR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−NR1aS(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−NR1aS(O)2R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−SR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−S(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−S(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−S(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5dは−S(O)2NR1bR1cであり;ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R5eは水素である。特定の実施形態では、R5eはハロである。特定の実施形態では、R5eはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R5eは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5eは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるメチルである。特定の実施形態では、R5eはメチルである。特定の実施形態では、R5eは、各々が本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、メチル、エチル、プロピル、またはブチルである。特定の実施形態では、R5eは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、またはt−ブチルである。特定の実施形態では、R5eは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R5eは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R5eは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R5eは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R5eは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R5eは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R5eは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R5eは−C(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5eは−C(O)OCH3である。特定の実施形態では、R5eは−C(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−C(NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−OC(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−OC(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−OC(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−OC(=NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−OS(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−OS(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−OS(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−OS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R5eは−NR1aC(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−NR1aC(O)OR1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−NR1aC(=NR1d)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、R1c、およびR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−NR1aS(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−NR1aS(O)2R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−SR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−S(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−S(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−S(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5eは−S(O)2NR1bR1cであり;ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R5fは水素である。特定の実施形態では、R5fはハロである。特定の実施形態では、R5fはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R5fは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5fは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるメチルである。特定の実施形態では、R5fはメチルである。特定の実施形態では、R5fは、各々が本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、メチル、エチル、プロピル、またはブチルである。特定の実施形態では、R5fは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、またはt−ブチルである。特定の実施形態では、R5fは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R5fは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R5fは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R5fは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R5fは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R5fは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R5fは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R5fは−C(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5fは−C(O)OCH3である。特定の実施形態では、R5fは−C(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−C(NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−OC(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−OC(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−OC(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−OC(=NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−OS(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−OS(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−OS(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−OS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R5fは−NR1aC(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−NR1aC(O)OR1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−NR1aC(=NR1d)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、R1c、およびR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−NR1aS(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−NR1aS(O)2R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−SR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−S(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−S(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−S(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5fは−S(O)2NR1bR1cであり;ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R5gは水素である。特定の実施形態では、R5gはハロである。特定の実施形態では、R5gはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R5gは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5gは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるメチルである。特定の実施形態では、R5gはメチルである。特定の実施形態では、R5gは、各々が本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される、メチル、エチル、プロピル、またはブチルである。特定の実施形態では、R5gは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、またはt−ブチルである。特定の実施形態では、R5gは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R5gは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R5gは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R5gは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R5gは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R5gは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R5gは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R5gは−C(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−C(O)OR1aであり、ここでR1aは、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R5gは−C(O)OCH3である。特定の実施形態では、R5gは−C(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−C(NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−OC(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−OC(O)OR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−OC(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−OC(=NR1a)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−OS(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−OS(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−OS(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−OS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R5gは−NR1aC(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−NR1aC(O)OR1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−NR1aC(=NR1d)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、R1c、およびR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−NR1aS(O)R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−NR1aS(O)2R1dであり、ここでR1aとR1dは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここでR1a、R1b、およびR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−SR1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−S(O)R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−S(O)2R1aであり、ここでR1aは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−S(O)NR1bR1cであり、ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R5gは−S(O)2NR1bR1cであり;ここでR1bとR1cは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−10シクロアルキルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるC3−7シクロアルキルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるシクロプロピルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるシクロブチルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるシクロペンチルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるシクロヘキシルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるシクロヘプチルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となってシクロプロピルを形成する。
特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換されるヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される3員ヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される4員ヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される5員ヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R5fの1つの発生およびR5gの1つの発生が同じ炭素原子に結合されると、R5fとR5gは、それらが結合される炭素原子と一体となって、本明細書に記載されるような1、2、3、4、または5つの置換基Qで随意に置換される6員ヘテロシクリルを形成する。
特定の実施形態では、R7aは水素である。特定の実施形態では、R7aはシアノである。特定の実施形態では、R7aはハロである。特定の実施形態では、R7aはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R7aはニトロである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−7シクロアルキルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるフェニルである。特定の実施形態では、R7aは1つ以上の置換基で随意に置換されるフェニルであり、その各々は、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、およびメトキシから成る群から独立して選択される。特定の実施形態では、R7aは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される単環式ヘテロアリールである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員ヘテロアリールである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、イミダゾリルまたはピラゾリルである。特定の実施形態では、R7aは、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−ピラゾール−4−イル、または2−メチルピラゾール−3−イルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される6員ヘテロアリールである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるピリジニルである。特定の実施形態では、R7aは、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−メチルピリジン−4−イル、または2−メトキシピリジン−4−イルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される単環式ヘテロシクリルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員ヘテロシクリルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される6員ヘテロシクリルである。特定の実施形態では、R7aは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、ピペリジニルまたはピペラジニルである。特定の実施形態では、R7aは1−メチルピペリジン−4−イル、または4−メチルピペラジン−1−イルである。
特定の実施形態では、R7aは−C(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−C(O)ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−C(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−C(NRa)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、Raは−O−C1−6アルキルであり、ここでアルキルは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される。特定の実施形態では、Raはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、または3−ジメチルアミノプロポキシである。特定の実施形態では、R7aは−OC(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−OC(O)ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−OC(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−OC(=NRa)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−OS(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−OS(O)2Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−OS(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−OS(O)2NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R7aは−NRaC(O)Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−NRaC(O)ORdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−NRaC(O)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−NRaC(=NRd)NRbRcであり、ここでRa、Rb、Rc、およびRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−NRaS(O)Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−NRaS(O)2Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−NRaS(O)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−NRaS(O)2NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−SRaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−S(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−S(O)2Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−S(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7aは−S(O)2NRbRcであり;ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R7aは、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり、その各々は、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される。特定の実施形態では、R7aは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、または4−メチルピペラジン−1−イルである。
特定の実施形態では、R7bは水素である。特定の実施形態では、R7bはシアノである。特定の実施形態では、R7bはハロである。特定の実施形態では、R7bはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R7bはニトロである。特定の実施形態では、R7bは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R7bは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R7bは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R7bは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R7bは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−7シクロアルキルである。特定の実施形態では、R7bは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R7bは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R7bは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R7bは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R7bは−C(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−C(O)ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−C(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−C(NRa)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、Raは−O−C1−6アルキルであり、ここでアルキルは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される。特定の実施形態では、Raはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、または3−ジメチルアミノプロポキシである。特定の実施形態では、R7bは−OC(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−OC(O)ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−OC(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−OC(=NRa)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−OS(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−OS(O)2Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−OS(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−OS(O)2NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R7bは−NRaC(O)Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−NRaC(O)ORdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−NRaC(O)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−NRaC(=NRd)NRbRcであり、ここでRa、Rb、Rc、およびRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−NRaS(O)Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−NRaS(O)2Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−NRaS(O)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−NRaS(O)2NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−SRaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−S(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−S(O)2Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−S(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7bは−S(O)2NRbRcであり;ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R7bは、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される。特定の実施形態では、R7bは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、または4−メチルピペラジン−1−イルである。
特定の実施形態では、R7cは水素である。特定の実施形態では、R7cはシアノである。特定の実施形態では、R7cはハロである。特定の実施形態では、R7cはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R7cはニトロである。特定の実施形態では、R7cは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R7cは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R7cは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R7cは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R7cは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−7シクロアルキルである。特定の実施形態では、R7cは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R7cは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R7cは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R5fは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R7cは−C(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−C(O)ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−C(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−C(NRa)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、Raは−O−C1−6アルキルであり、ここでアルキルは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される。特定の実施形態では、Raはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、または3−ジメチルアミノプロポキシである。特定の実施形態では、R7cは−OC(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−OC(O)ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−OC(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−OC(=NRa)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−OS(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−OS(O)2Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−OS(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−OS(O)2NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R7cは−NRaC(O)Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−NRaC(O)ORdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−NRaC(O)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−NRaC(=NRd)NRbRcであり、ここでRa、Rb、Rc、およびRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−NRaS(O)Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−NRaS(O)2Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−NRaS(O)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−NRaS(O)2NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−SRaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−S(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−S(O)2Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−S(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7cは−S(O)2NRbRcであり;ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R7cは、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される。特定の実施形態では、R7cは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、または4−メチルピペラジン−1−イルである。
特定の実施形態では、R7dは水素である。特定の実施形態では、R7dはシアノである。特定の実施形態では、R7dはハロである。特定の実施形態では、R7dはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R7dはニトロである。特定の実施形態では、R7dは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R7dは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R7dは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R7dは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R7dは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−7シクロアルキルである。特定の実施形態では、R7dは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R7dは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R7dは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R7dは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R7dは−C(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−C(O)ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−C(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−C(NRa)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、Raは−O−C1−6アルキルであり、ここでアルキルは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される。特定の実施形態では、Raはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、または3−ジメチルアミノプロポキシである。特定の実施形態では、R7dは−OC(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−OC(O)ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−OC(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−OC(=NRa)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−OS(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−OS(O)2Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−OS(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−OS(O)2NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R7dは−NRaC(O)Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−NRaC(O)ORdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−NRaC(O)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−NRaC(=NRd)NRbRcであり、ここでRa、Rb、Rc、およびRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−NRaS(O)Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−NRaS(O)2Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−NRaS(O)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−NRaS(O)2NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−SRaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−S(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−S(O)2Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−S(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7dは−S(O)2NRbRcであり;ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R7dは、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される。特定の実施形態では、R7dは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、または4−メチルピペラジン−1−イルである。
特定の実施形態では、R7eは水素である。特定の実施形態では、R7eはシアノである。特定の実施形態では、R7eはハロである。特定の実施形態では、R7eはフルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードである。特定の実施形態では、R7eはニトロである。特定の実施形態では、R7eは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC1−6アルキルである。特定の実施形態では、R7eは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC2−6アルケニルである。特定の実施形態では、R7eは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC2−6アルキニルである。特定の実施形態では、R7eは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−10シクロアルキルである。特定の実施形態では、R7eは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−7シクロアルキルである。特定の実施形態では、R7eは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールである。特定の実施形態では、R7eは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC7−15アラルキルである。特定の実施形態では、R7eは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールである。特定の実施形態では、R7eは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルである。
特定の実施形態では、R7eは−C(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−C(O)ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−C(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−C(NRa)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、Raは−O−C1−6アルキルであり、ここでアルキルは、本明細書に記載されるような1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される。特定の実施形態では、Raはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、または3−ジメチルアミノプロポキシである。特定の実施形態では、R7eは−OC(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−OC(O)ORaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−OC(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−OC(=NRa)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−OS(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−OS(O)2Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−OS(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−OS(O)2NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eはアミノ(−NH2)である。特定の実施形態では、R7eは−NRaC(O)Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−NRaC(O)ORdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−NRaC(O)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−NRaC(=NRd)NRbRcであり、ここでRa、Rb、Rc、およびRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−NRaS(O)Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−NRaS(O)2Rdであり、ここでRaとRdは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−NRaS(O)NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−NRaS(O)2NRbRcであり、ここでRa、Rb、およびRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−SRaであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−S(O)Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−S(O)2Raであり、ここでRaは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−S(O)NRbRcであり、ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、R7eは−S(O)2NRbRcであり;ここでRbとRcは各々、本明細書に定められる通りである。
特定の実施形態では、R7eは、フェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、またはピペラジニルであり、その各々は1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される。特定の実施形態では、R7eは、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、2−メチルフェニル、2−(3−ジメチルアミノプロピル)フェニル、2−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−メトキシフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、4−フルオロ−3−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−モルホリン−4−イルメチルフェニル、イミダゾール−1−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−ピラゾール−4−イル、2−メチルピラゾール−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−3−イル、2−メチルピリジン−4−イル、2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、ピリミジン−5−イル、ピロリジン−3−イル、1−メチルピロリジン−3−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチルピペリジン−4−イル、1−エチルピペリジン−4−イル、1−イソプロピルピペリジン−4−イル、1−アセチルピペリジン−4−イル、1−メチルスルホニルピペリジン−4−イル、または4−メチルピペラジン−1−イルである。
特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、各々が1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、C3−10シクロアルケニル、C6−14アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−10シクロアルケニルを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるシクロヘキセニルを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるフェニルを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される単環式ヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される二環式ヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される単環式ヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7aとR7bは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される二環式ヘテロシクリルを形成する。
特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、各々が1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、C3−10シクロアルケニル、C6−14アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−10シクロアルケニルを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるシクロヘキセニルを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるフェニルを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される単環式ヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qで随意に置換される5員または6員のヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される二環式ヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される単環式ヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7bとR7cは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される二環式ヘテロシクリルを形成する。
特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、各々が1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、C3−10シクロアルケニル、C6−14アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−10シクロアルケニルを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるシクロヘキセニルを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるフェニルを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される単環式ヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される二環式ヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される単環式ヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7cとR7dは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される二環式ヘテロシクリルを形成する。
特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、各々が1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される、C3−10シクロアルケニル、C6−14アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC3−10シクロアルケニルを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるシクロヘキセニルを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるC6−14アリールを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるフェニルを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される単環式ヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される二環式ヘテロアリールを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換されるヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される単環式ヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される5員または6員のヘテロシクリルを形成する。特定の実施形態では、R7dとR7eは、それらが結合される炭素原子と一体となって、1、2、3、または4つの置換基Qaで随意に置換される二環式ヘテロシクリルを形成する。
特定の実施形態では、mは0である。特定の実施形態では、mは1である。
特定の実施形態では、nは0である。特定の実施形態では、nは1である。特定の実施形態では、nは2である。特定の実施形態では、nは3である。特定の実施形態では、nは4である。特定の実施形態では、nは0、1、または2である。特定の実施形態では、nは0、1、2、または3である。特定の実施形態では、nは、1、2、または3である。特定の実施形態では、nは1または2である。
特定の実施形態では、mは0であり、nは0、1、2、または3である。特定の実施形態では、mは0であり、nは0、1、または2である。特定の実施形態では、mは0であり、nは0または1である。特定の実施形態では、mは0であり、nは0である。特定の実施形態では、mは0であり、nは1である。特定の実施形態では、mは1であり、nは0、1、2、または3である。特定の実施形態では、mは1であり、nは0、1、または2である。特定の実施形態では、mは1であり、nは0または1である。特定の実施形態では、mは1であり、nは0である。特定の実施形態では、mは1であり、nは1である。
特定の実施形態では、mは0であり、nは1であり、R5aとR5bは各々メチルである。
特定の実施形態では、XはNである。特定の実施形態では、XはCRxであり、ここでRxは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、XはCHである。
特定の実施形態では、YはNである。特定の実施形態では、YはCRxであり、ここでRxは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、YはCHである。
特定の実施形態では、ZはNである。特定の実施形態では、ZはCRxであり、ここでRxは本明細書に定められる通りである。特定の実施形態では、ZはCHである。
特定の実施形態では、X、YおよびZはNである。特定の実施形態では、XとYはNであり、ZはCHである。特定の実施形態では、XとZはNであり、YはCHである。特定の実施形態では、YとZはNであり、XはCHである。
特定の実施形態では、本明細書に提供される化合物は、4−(2−(ジフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−6−モルホリノ−N−(2−フェニル−2−(ピロリジン−1−イル)エチル)−1,3,5−トリアジン−2−アミンではない。特定の実施形態では、本明細書に提供される化合物は、6−(2−(ジフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)−N−(1−(4―((R)−3−(メトキシメチル)モルホリノ)フェニル)エチル)−2−モルホリノピリミジン−4−アミンではない。
特定の実施形態では、X、YおよびZがNであり、R5aが水素であるとき、R5bはヘテロシクリルではない。特定の実施形態では、X、YおよびZがNであり、R5aが水素であるとき、R5bは5員ヘテロシクリルではない。特定の実施形態では、X、YおよびZがNであり、R5aが水素であるとき、R5bはピロリジニルではない。特定の実施形態では、X、YおよびZがNであり、R5aが水素であるとき、R5bはピロリジン−1−イルではない。
特定の実施形態では、XとZがNであり、YがCHであり、R5aが水素であるとき、R5bはモルホリノ置換フェニルである。特定の実施形態では、XとZがNであり、YがCHであり、R5aが水素であるとき、R5bは4−((R)−3−(メトキシメチル)モルホリノ)フェニルではない。
一実施形態では、本明細書には以下から選択される化合物が提供される:
一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A35、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A36、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A68、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A70、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A37、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A38、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A41、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A42、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A43、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A44、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A62、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A63、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A64、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A65、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A66、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。一実施形態では、PI3K阻害剤は、化合物A67、その同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、およびプロドラッグである。
本明細書に提供される式、例えば式(I)、(IX)、(X)、(XI)、および/または(XVI)の何れかの化合物の合成は、開示に対して参照により組み込まれるは米国特許第9,056,852B2号に記載される。
CD20阻害剤
PI3K阻害剤が、CD20阻害剤と組み合わせて本明細書に記載される。
Bリンパ球は液性免疫の起源で、かなりの部分の造血器悪性腫瘍を示し、自己免疫に寄与する。それゆえ、B細胞およびその悪性の相当物によって発現された細胞表面分子は、免疫療法の重要な標的である。CD20(MS4A遺伝子ファミリーのB細胞に特異的なメンバー)は、未熟B細胞および成熟B細胞と、それらの悪性の相当物の表面に発現される。
マウス細胞株および組織におけるCD20転写産物の制限された分析は、マウスCD20もB細胞に特異的であることを示唆する。ヒトおよびマウスCD20の両方のcDNAは、4回膜を通過するのに十分な長さの疎水性領域を有する、膜に埋め込まれたタンパク質をコード化する。マウスおよびヒトCD20は、アミノ酸配列、とりわけ、膜貫通細胞質ドメイン、長いアミノ末端細胞質ドメイン、カルボキシル末端細胞質ドメインにおいてよく保存される(73%)。細胞質ドメインは、リン酸化のための複数のコンセンサス配列を有するセリンおよびトレオニンが豊富である。ヒトCD20はグリコシル化しないが、3つのアイソフォーム(33,000、35,000および37,000分子量)は、異なるセリンおよびトレオニン残基上の単一のタンパク質の差次的リン酸化に起因する。
CD20は、ヒトB細胞活性化、増殖、およびCa2+輸送を調節する役割を果たす。CD20の抗体ライゲーションは、膜貫通シグナルを生成することができ、CD20リン酸化の増強、c−mycおよびB−myb癌遺伝子発現の誘導、細胞タンパク質のセリン/トレオニンおよびチロシンリン酸化の誘導、CD18、CD58およびMHCクラスII分子発現の増加、ならびにB細胞接着を誘導するタンパク質チロシンキナーゼ活性化を結果としてもたらす。CD20ライゲーションは、膜貫通Ca2+輸送を促進するが、通常、広範な架橋後を除いて、細胞内のカルシウム([Ca2+]i)3レベルの増加をもたらさない。CD20に結合する抗体は、マイトジェン刺激後の細胞周期のG1期からS/G2+M期へのB細胞進行を阻害し、マイトジェンで誘導されたB細胞分化および抗体分泌を阻害する。広範なCD20架橋結合はアポトーシスにも影響を及ぼす場合がある。これらの多岐にわたる観察は、CD20が、膜輸送体、または細胞周期進行中に活性化されるCa2+イオンチャネルを形成するオリゴマーの複合体の構成要素であるという知見によって部分的に説明され得る。それにもかかわらず、CD20欠陥のある(CD20−/−)マウスの系統におけるB細胞の発生および機能が正常であることが報告される。
大部分のヒトB細胞系統の悪性腫瘍はCD20を発現する。CD20に対するキメラあるいは放射標識モノクローナル抗体ベースの治療は、非ホジキンリンパ腫などのB細胞悪性腫瘍に使用されている。
あらゆる適切なCD20阻害剤が、本明細書に記載のPI3K阻害剤と組み合わせて使用されてもよい。いくつかの実施形態では、CD20は、CD20のアンタゴニストである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、抗体、変異体、またはそれらのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20は、モノクローナル抗体である。
本明細書に提供されるいくつかの実施形態は、CD20阻害剤と組み合わせて本明細書に記載のPI3K阻害剤を含む医薬組成物、または該医薬組成物を使用するための方法を記載している。本明細書で提供される医薬組成物および方法で使用するためのCD20阻害剤としては、限定されないが、オファツムマブ、オビヌツズマブ、リツキシマブ、オカラツズマブ、オクレリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ・チウクセタン、チソツマブベドチン(チソツマブベドチン)、ウブリツキシマブ、TRU−015、ベルツズマブ、BTCT4465A(RG7828)、EDC9、MT−3724、BLX−301、1 F5、ATCC寄託番号HB−96450、BM−ca、C2H7、PRO131921、BVX−20、MEDI−522、またはその変異体あるいはバイオシミラー、またはそれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物および方法で使用するためのCD20阻害剤は、オファツムマブ、オビヌツズマブ、リツキシマブ、オカラツズマブ、オクレリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ・チウクセタン、チソツマブベドチン、ウブリツキシマブ、TRU−015、ベルツズマブ、BTCT4465A(RG7828)、EDC9、MT−3724、またはその変異体あるいはバイオシミラー、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物および方法で使用するためのCD20阻害剤は、オファツムマブ、オビヌツズマブ、リツキシマブ、オカラツズマブ、オクレリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ・チウクセタン、チソツマブベドチン、ウブリツキシマブ、ベルツズマブ、またはその変異体あるいはバイオシミラー、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物および方法で使用するためのCD20阻害剤は、オビヌツズマブまたはリツキシマブ、あるいはその変異体またはバイオシミラー、あるいはそれらの組み合わせを含む。
いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、オファツムマブ、オファツムマブの変異体、あるいはオファツムマブのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、オビヌツズマブ、オビヌツズマブの変異体、あるいはオビヌツズマブのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、リツキシマブ、リツキシマブの変異体、あるいはリツキシマブのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、リツキシマブバイオシミラーは、CT−P10、Reditux(登録商標)、ABP 798、AcellBia、BI 695500、Maball、JHL1101、Novex、MabionCD20、PF−05280586、Kikuzubam、SAIT101、GP 2013、HLX01、CMAB304、BT−D004、AP−052またはTL−011である。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、オカラツズマブ、オカラツズマブの変異体、あるいはオカラツズマブのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、オクレリズマブ、オクレリズマブの変異体、あるいはオクレリズマブのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、トシツモマブ、トシツモマブの変異体、トシツモマブのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、イブリツモマブ・チウクセタン、イブリツモマブ・チウクセタンの変異体、あるいはイブリツモマブ・チウクセタンのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、チソツマブベドチン、チソツマブベドチンの変異体、あるいはチソツマブベドチンのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、ウブリツキシマブ、ウブリツキシマブの変異体、あるいはウブリツキシマブのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、TRU−015、TRU−015の変異体、あるいはTRU−015のバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、ベルツズマブ、ベルツズマブの変異体、あるいはベルツズマブのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、BTCT4465A(RG7828)、BTCT4465A(RG7828)の変異体、あるいはBTCT4465A(RG7828)のバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、EDC9、EDC9の変異体、あるいはEDC9のバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、MT−3724、MT−3724の変異体、あるいはMT−3724のバイオシミラーである。
使用の方法
イデラリシブは、リツキシマブと組み合わせた再発性慢性リンパ性白血病(CLL)について研究されたPI3K阻害剤である。しかし、イデラリシブおよびCD20阻害剤(例えば、リツキシマブまたはオファツムマブ)の組み合わせは、感染症および/または重度の有害作用による死亡リスクの目を見張る程の増加を示し、組み合わせの有用性を制限する。観察された好ましくない効果としては、限定されないが、感染症、好中球減少症、下痢/大腸炎、肝臓トランスアミナーゼの上昇(アラニンアミノトランスフェラーゼ/アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ>5×正常上限)、肺臓炎、発疹、肝障害、腎障害、発熱、トリグリセリドの増加、またはそれらの組み合わせが挙げられる。PI3K阻害剤と副作用が低減したCD20阻害剤の組み合わせが、本明細書に記載された癌を(例えば、CLL)効果的に処置するために必要である。
本明細書に提供されるいくつかの実施形態は、CD20の阻害剤と組み合わせてPI3K阻害剤を投与する工程を含む、増殖性疾患または障害を処置または予防するための方法を記載する。いくつかの実施形態では、増殖性疾患または障害の再発を予防するための方法が本明細書で提供され、上記方法は、CD20阻害剤と組み合わせてPI3K阻害剤を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、部分的な癌の寛解を達成および保持するための方法が本明細書で提供され、上記方法は、CD20阻害剤と組み合わせてPI3K阻害剤を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、完全な癌の寛解を達成および保持するための方法が本明細書で提供され、上記方法は、CD20阻害剤と組み合わせてPI3K阻害剤を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のPI3K阻害剤(例えば、式(I)の化合物)とCD20阻害剤の併用療法は、相乗効果をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のPI3K阻害剤(例えば、式(I)の化合物)とCD20阻害剤の併用療法は、相乗的な抗腫瘍活性または抗癌活性をもたらす。特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、より低用量のPI3K阻害剤および/またはCD20阻害剤の使用を可能にする。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、PI3K阻害剤および/またはCD20阻害剤の被験体へのあまり頻繁でない投与を可能にする。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、B細胞悪性腫瘍などの癌の予防、管理、処置、または改善における効果を減らすことなく、被験体へのPI3K阻害剤および/またはCD20阻害剤の投与に関連する毒性を減らす。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の併用療法で観察される相乗効果は、B細胞悪性腫瘍などの癌の予防、管理、処置、または改善における効果の改善をもたらす。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、PI3K阻害剤および/またはCD20阻害剤に関連する有害なまたは不要な副作用を、回避するか、あるいは減少する。特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、感染症による死亡のリスクを回避するか、減少させるか、または最小限にする。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される併用療法は、併用療法を受ける患者の感染症、好中球減少症、下痢/大腸炎、肝臓トランスアミナーゼの上昇(アラニンアミノトランスフェラーゼ/アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ>5×正常上限)、肺臓炎、発疹、肝臓障害、腎障害、発熱、またはトリグリセリドの増加、あるいはそれらの組み合わせを回避するか、減少させるか、または最小限する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、PI3K阻害剤および/またはCD20阻害剤の使用に関連する感染症の発生を回避するか、減少させるか、あるいは最小化する。特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、好中球減少の発生を回避するか、減少させるか、または最小限にする。特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、下痢/大腸炎の発生を回避するか、減少させるか、または最小化する。特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、肝臓トランスアミナーゼの発生を回避するか、減少させるか、または最小限にする。特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、肺臓炎の発生を回避するか、減少させるか、または最小限にする。特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、発疹の発生を回避するか、減少させるか、または最小限にする。特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、肝臓障害あるいは腎障害の発生を回避するか、減少させるか、または最小限にする。特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、発熱の発生を回避するか、減少させるか、または最小限にする。特定の実施形態では、本明細書に記載の併用療法は、トリグリセリドの増加の発生を回避するか、減少させるか、または最小限にする。特定の実施形態では、本明細書に記載される併用療法は、全腸炎(下痢として現れる)、皮膚毒性(cutaneous toxicities)、肝毒性(トランスアミナーゼの上昇として現れる)、肺毒性(非感染性肺炎として現れる)、感染症、またはそれらの組み合わせを回避するか、減少させるか、または最小限にする。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される併用療法は、放射線学の検査および/または身体検査からの腫瘍評価によって決定される高い奏効率(ORR)を提供する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される併用療法は、被験体または患者における持続性奏功(DR)および/または増加した持続性奏功率(DRR;連続奏効[完全または部分的な奏功]、処置の12ヶ月以内に始まり、≧6ヶ月続く)をもたらした。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される併用療法は完全寛解をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される併用療法は、式(I)の化合物および/またはCD20阻害剤の単独療法処置と比較して、より良い奏効をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される併用療法は、処置の12ヶ月以内に始まり、≧6ヶ月続く完全寛解をもたらす。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される併用療法は、処置の12ヶ月以内に始まり、≧6ヶ月続く完全奏効(CR)および/または疾患所見なし(NED)をもたらす。
特定の実施形態では、有効な量の式(I)の化合物、またはその同位体変異体、あるいは薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ、および有効な量のCD20阻害剤を投与する工程を含む、疾病を処置あるいは予防するための方法が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A35、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A36、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A68、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A70、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A37、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A38、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A41、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A42、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A43、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A44、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A62、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A63、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A64、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A65、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A66、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、化学式(I)の化合物は、化合物A67、またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、オファツムマブ、オビヌツズマブ、リツキシマブ、オカラツズマブ、オクレリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ・チウクセタン、チソツマブベドチン、ウブリツキシマブ、TRU−015、ベルツズマブ、BTCT4465A(RG7828)、EDC9、MT−3724、またはその変異体あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤はリツキシマブである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A35またはその同位体変異体、その薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、リツキシマブ、またはその変異体あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A35またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オビヌツズマブ、またはその変異体あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A35またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オファツムマブ、またはその変異体あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A35またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オカラツズマブ、またはその変異体あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A35またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、トシツモマブ、またはその変異体あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A35またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、イブリツモマブ・チウクセタン、またはその変異体あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A35またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、ウブリツキシマブ、またはその変異体あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A35またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、EDC9、または変異体そのあるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A35またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、MT−3724、またはその変異体あるいはバイオシミラーである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A36またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、リツキシマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A36またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オビヌツズマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A36またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オファツムマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A36またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オカラツズマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A36またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、トシツモマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A36またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、イブリツモマブ・チウクセタン、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A36またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、ウブリツキシマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A36またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、EDC9、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A36またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、MT−3724、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A68またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、リツキシマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A68またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オビヌツズマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A68またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オファツムマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A68またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オカラツズマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A68またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、トシツモマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A68またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、イブリツモマブ・チウクセタン、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A68またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、ウブリツキシマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A68またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、EDC9、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A68またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、MT−3724、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A70またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、リツキシマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A70またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オビヌツズマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A70またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オファツムマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A70またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オカラツズマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A70またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、トシツモマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A70またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、イブリツモマブ・チウクセタン、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A70またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、ウブリツキシマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A70またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、EDC9、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A70またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、MT−3724、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A37またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、リツキシマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A37またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オビヌツズマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A37またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オファツムマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A37またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、オカラツズマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A37またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、トシツモマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A37またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、イブリツモマブ・チウクセタン、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A37またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、ウブリツキシマブ、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A37またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、EDC9、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物A37またはその同位体変異体、薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグであり、および、CD20阻害剤は、MT−3724、またはその変異体、あるいはバイオシミラーである。
いくつかの実施形態では、増殖性疾患は癌である。特定の実施形態では、増殖性疾患は血液悪性腫瘍である。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法により治療可能な癌としては、限定されないが、(1)急性白血病、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、例えば、骨髄芽球性白血病、前骨髄球性白血病、骨髄単球性白血病、単球性白血病、赤血白血病、および骨髄異形成症候群、またはそれらの症状(貧血症、血小板減少症、好中球減少症、二血球減少症または汎血球減少症など)、不応性貧血(RA)、環状鉄芽球(RARS)を伴うRA、過剰な芽細胞を伴うRA(RAEB)、変質におけるRAEB(RAEBT)、前白血病、および慢性骨髄単球性白血病(CMML)を含むがこれらに限定されない白血病;(2)慢性骨髄性(顆粒白血球)白血病、慢性リンパ性白血病、および有毛細胞白血病を含むがこれらに限定されない、慢性白血病;(3)一次性赤血球増加症;(4)ホジキン病および非ホジキン病を含むがこれらに限定されない、リンパ腫;(5)くすぶり型多発性骨髄腫、非分泌性骨髄腫、骨硬化性黒色腫、形質細胞性白血病、孤立性形質細胞腫、および髄外の形質細胞腫を含むがこれらに限定されない、多発性骨髄腫;(6)ヴァルデンストレームマクログロブリン血症;(7)意義不明の単クローン性ガンマグロブリン血症;(8)良性単クローン性免疫グロブリン症;(9)重鎖病;(10)骨肉腫、骨肉腫(osteosarcoma)、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性巨細胞腫、骨の繊維肉腫、脊索腫、骨膜肉腫、軟部組織肉腫、血管肉腫(血管肉腫(hemangiosarcoma))、繊維肉腫、カポジ肉腫、平滑筋肉腫、脂肪肉腫、リンパ管肉腫、転移性癌、神経鞘腫、横紋筋肉腫および滑膜肉腫を含むがこれらに限定されない、骨および結合組織の肉腫;(11)神経膠腫、星細胞腫、脳幹神経膠腫、上衣腫、乏突起神経膠腫(aligodendrogliorna)、非神経膠腫瘍、聴神経腫、頭蓋咽頭腫、髄芽腫、髄膜腫、松果体腫、松果体芽細胞腫、および原発性脳リンパ腫を含むがこれらに限定されない、脳腫瘍;(12)腺癌、小葉状(小細胞)癌腫、分泌管内癌、乳房の髄様癌、粘液性乳房癌、乳腺管状癌、乳頭癌、原発性癌癌、パジェット病および炎症性乳癌を含むがこれらに限定されない、乳房癌;(13)褐色細胞腫および副腎皮質癌を含むがこれらに限定されない、副腎癌;(14)乳頭状または濾胞性甲状腺癌、甲状腺髄様癌および未分化甲状腺癌を含むがこれらに限定されない甲状腺癌;(15)インスリノーマ、ガストリノーマ、グルカゴノーマ、ビポーマ、ソマトスタチン分泌腫瘍、およびカルチノイド、または島細胞腫を含むがこれらに限定されない、膵臓癌;(16)クッシング病、プロラクチン分泌腫瘍、先端巨大症、および尿崩症を含むがこれらに限定されない、脳下垂体の癌;(17)虹彩黒色腫、脈絡膜黒色腫および毛様体黒色腫などの目の黒色腫、および網膜芽細胞腫を含むがこれらに限定されない、眼癌;(18)扁平上皮癌、腺癌および黒色腫を含むがこれらに限定されない膣癌;(19)扁平上皮癌、黒色腫、腺癌、基底細胞癌、肉腫およびパジェット病を含むがこれらに限定されない、外陰癌;(20)扁平上皮癌および腺癌を含むがこれらに限定されない、子宮頚癌;(21)子宮内膜癌および子宮肉腫を含むがこれらに限定されない、子宮癌;(22)卵巣上皮性悪性腫瘍、境界型腫瘍、生殖細胞腫瘍および間質性腫瘍を含むがこれらに限定されない、卵巣癌;(23)扁平上皮癌、腺癌、腺様嚢胞癌、粘液性類表皮癌、腺扁平上皮癌、肉腫、黒色腫、形質細胞腫、疣状癌および燕麦細胞(小細胞)癌腫を含むがこれらに限定されない、食道癌;(24)腺癌、肉芽腫性軟性(ポリープ状)、潰瘍化型、表在拡大型、節外部位全体拡大型の悪性リンパ腫、脂肪肉腫、繊維肉腫および癌肉腫を含むがこれらに限定されない、胃癌;(25)結腸癌;(26)直腸癌;(27)肝細胞癌および肝芽腫を含むがこれらに限定されない肝臓癌;(28)腺癌を含むがこれらに限定されない、胆嚢癌;(29)乳頭状、結節性、およびびまん性を含むがこれらに限定されない、胆管癌;(30)非小細胞肺癌、扁平上皮癌(類表皮癌)、腺癌、大細胞癌および小細胞肺癌を含むがこれらに限定されない、肺癌;(31)胚腫瘍、精上皮腫、未分化型、古典的(典型的)、精母細胞性、非精上皮腫(nonserninoma)、胎児性癌、奇形腫癌腫、および絨毛癌(卵黄嚢腫瘍)を含むがこれらに限定されない、精巣癌;(32)腺癌、胃平滑筋肉腫、結節性、および横紋筋肉腫を含むがこれらに限定されない、前立腺癌;(33)腎臓癌(penal cancer);(34)扁平上皮癌およびを含むがこれに限定されない、口腔癌;(35)基底癌;(36)腺癌、粘液性類表皮癌および腺様嚢胞癌を含むがこれらに限定されない、唾液腺癌;(37)扁平上皮癌および疣状癌を含むがこれらに限定されない、咽頭癌;(38)基底細胞癌、扁平上皮癌および黒色腫、表在拡大型黒色腫、結節型黒色腫、ほくろ悪性黒色腫および末端性性ほくろ性黒色腫を含むがこれらに限定されない、皮膚癌;(39)腎細胞癌、腺癌、副腎腫、繊維肉腫および移行性細胞癌(腎盂および/または尿管)を含むがこれらに限定されない、腎臓癌;(40)ウィルムス腫瘍;(41)移行上皮癌、扁平上皮癌、腺癌および癌肉腫を含むがこれらに限定されない、膀胱癌;(42)子宮頚癌、子宮癌、卵巣癌、または精巣癌などの生殖器癌;(43)食道癌;(44)喉頭癌;(45)頭頚部癌(口、鼻、咽喉、喉頭、鼻腔、または唾液腺の癌など);および、粘液肉腫、骨原性肉腫、内皮肉腫、リンパ脈管内皮肉腫(lymphangio−endotheliosarcoma)、中皮腫、滑膜腫、血管芽細胞腫、上皮性悪性腫瘍、嚢胞腺癌、気管支原生癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭状癌、および乳頭状腺癌(Fishman et al., 1985, Medicine, 2d Ed. , J.B. Lippincott Co., Philadelphia and Murphy et al., 1997, Informed Decisions: The Complete Book of Cancer Diagnosis, Treatment, and Recovery, Viking Penguin, Penguin Books U.S.A., Inc., United States of Americaを参照)を含むがこれらに限定されないその他の癌を含む。いくつかの実施形態では、癌は、非小細胞肺癌、黒色腫、腎細胞癌、頭頚部癌、結腸癌、または中皮腫である。いくつかの実施形態では、癌は非小細胞肺癌である。いくつかの実施形態では、癌は黒色腫である。
特定の実施形態では、患者における、有効な量の式(I)の化合物あるいはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグと、有効な量のCD20阻害剤を組み合わせて血液悪性腫瘍を処置する方法が本明細書で提供される。特定の実施形態では、血液悪性腫瘍は、白血病、リンパ腫、骨髄腫、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、T細胞悪性腫瘍、またはB細胞悪性腫瘍である。いくつかの実施形態では、血液悪性腫瘍はホジキンリンパ腫である。
特定の実施形態では、血液悪性腫瘍はT細胞悪性腫瘍である。特定の実施形態では、T細胞悪性腫瘍は、非特定型末梢T細胞リンパ腫(peripheral T−cell lymphoma not otherwise specified)(PTCL−NOS)、未分化大細胞リンパ腫、血液免疫芽細胞リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)、分芽型NK細胞リンパ腫、腸疾患型T細胞リンパ腫、肝脾(hematosplenic)ガンマ−デルタT細胞リンパ腫、リンパ芽球性リンパ腫、鼻のNK/T細胞リンパ腫、または処置に関連したT細胞リンパ腫である。
特定の実施形態では、血液悪性腫瘍はB細胞悪性腫瘍である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるPI3K阻害剤とCD20阻害剤の相乗的な組み合わせが、B細胞悪性腫瘍の処置に使用される。いくつかの実施形態では、B細胞悪性腫瘍としては、急性リンパ性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性単球性白血病(AMoL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、高リスクの慢性リンパ球白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、高リスクの小リンパ球性リンパ腫(SLL)、濾胞性リンパ腫(FL)、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症、多発性骨髄腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、非バーキットリンパ高悪性度Bリンパ腫、原発性縦隔B細胞リンパ腫(PMBL)、免疫芽細胞性大細胞型リンパ腫、前駆B−リンパ芽球性リンパ腫、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾臓周辺帯リンパ腫、プラスマ細胞骨髄腫、形質細胞腫、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞リンパ腫、原発性体腔性リンパ腫、またはリンパ腫様肉芽腫症が挙げられる。特定の実施形態では、B細胞悪性腫瘍は、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、原発性滲出性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、脾辺縁帯リンパ腫、MALT(粘膜関連リンパ系組織)リンパ腫、有毛細胞白血病、慢性リンパ性白血病、B細胞性前リンパ球性白血病、B細胞リンパ腫(例えば、様々な形態のホジキン病、B細胞非ホジキンリンパ腫(NHL)、白血病(例えば、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL;B細胞慢性リンパ性白血病(BCLL)とも呼ばれる)、有毛細胞白血病、および性骨髄芽球性白血病(chronic myoblastic leukemia)および骨髄腫(例えば、多発性骨髄腫)から選択される。特定の実施形態では、B細胞悪性腫瘍は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である。特定の実施形態では、血液悪性腫瘍は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である。特定の実施形態では、DLBCLは、活性化B細胞DLBCL(ABC−DLBCL)、胚中心B細胞様DLBCL(GBC−DLBCL)、ダブルヒットDLBCL(DH−DLBCL)、またはトリプルヒットDLBCL(TH−DLBCL)である。いくつかの実施形態では、血液悪性腫瘍は、B細胞の非ホジキンリンパ腫(NHL)である。いくつかの実施形態では、血液悪性腫瘍は、B細胞の無痛性非ホジキンリンパ腫(NHL)である。特定の実施形態では、B細胞悪性腫瘍は、慢性リンパ性白血病(CLL)、小リンパ球性リンパ腫(SLL)、濾胞性リンパ腫(FL)、辺縁帯B細胞リンパ腫(MZL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、および高悪性度の非ホジキンリンパ腫から選択される。特定の実施形態では、B細胞悪性腫瘍は、慢性リンパ性白血病(CLL)、濾胞性リンパ腫(FL)、辺縁帯B細胞リンパ腫(MZL)、またはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)から選択される。
特定の実施形態では、血液悪性腫瘍は再発性または難治性の血液悪性腫瘍である。特定の実施形態では、再発性または難治性の血液悪性腫瘍は、再発性または難治性のT細胞悪性腫瘍である。特定の実施形態では、再発性または難治性の血液悪性腫瘍は、再発性または難治性のB細胞悪性腫瘍である。いくつかの実施形態では、癌は、再発性のB細胞非ホジキンリンパ腫(NHL)または慢性リンパ性白血病(CLL)である。いくつかの実施形態では、血液悪性腫瘍は、再発性のB細胞非ホジキンリンパ腫(NHL)または慢性リンパ性白血病(CLL)である。
投与量および投与計画
処置される障害、疾患、または疾病、および被験体の状態に応じて、本明細書で提供される化合物または医薬組成物は、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、ICV、大槽内の注射または注入、皮下注射、あるいは移植)、吸入、経鼻、腟内、直腸内、舌下、または局所性(例えば、経皮的あるいは局所的)の投与経路によって投与することができ、本明細書の他の場所に記載される各投与経路に適切な薬学的に許容可能な賦形剤、担体、アジュバント、およびビヒクルを有する適切な投与単位で、単独でまたは一緒に製剤化することができる。
特定の実施形態では、本明細書で提供される方法は、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ、およびCD20の阻害剤を、同じまたは異なる投与経路によって同時にまたは連続的に患者に投与する工程を含む。
特定の有効成分に利用される特定の投与経路の適合性は、有効成分自体(例えば、血流に入る前に分解することなく経口投与可能であるか否か)、および処置される疾患に依存する。
特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ、およびCD20阻害剤は、同時に、本質的に同時に、または連続して投与される。投与が連続して起こる場合、CD20阻害剤は、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグの投与前あるいはその投与後に投与されてもよい。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグの投与前に投与される。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、式(I)の化合物、その同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグの投与と同時に投与される。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、式(I)の化合物、その同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグの投与後に投与される。
特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ、およびCD20阻害剤は、同じビヒクルによって投与される必要はない。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤および式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、異なるビヒクルにおいて投与される。CD20の阻害剤は1回以上投与されてもよく、組み合わせの各成分の投与の回数は同じまたは異なっていてもよい。加えて、式(I)の化合物、またはその同位体変異体、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ、およびCD20の阻害剤は、同じ部位に投与される必要はない。
いくつかの例では、本明細書にさらに記載される方法は、CD20阻害剤と組み合わせたPI3K阻害剤を、それを必要とする被験体または患者に、各サイクル間に休止期間がある定期的に繰り返される複数のサイクルで投与する工程を含む。例えば、いくつかの例において、1処置サイクルでは、処置が1週間行われ、その後、3週間の休止が続く。
いくつかの例では、サイクルは、CD20阻害剤の投与と同時のPI3K阻害剤の投与を含む。いくつかの例では、PI3K阻害剤およびCD20阻害剤は、約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、約14日、約15日、約16日、約17日、約18日、約19日、約20日、約21日、約22日、約23日、約24日、約25日、約26日、約27日、あるいは約28日間投与される。
いくつかの例では、サイクルは、最初にCD20阻害剤を投与し、その後にPI3K阻害剤を投与すること含む。いくつかの例では、PI3K阻害剤を、約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、約14日間投与し、その後、CD20阻害剤を約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、あるいは約14日間投与する。
いくつかの例では、サイクルは、最初にPI3K阻害剤を投与し、その後、CD20阻害剤を併用投与することを含む。いくつかの例では、最初にPI3K阻害剤を、約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、または約14日間投与し、その後、CD20阻害剤を、約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、または約14日間併用投与する。いくつかの例では、最初にPI3K阻害剤を、約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、または約7日間投与し、その後、CD20阻害剤を約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、または約14日間併用投与する。いくつかの例では、最初にPI3K阻害剤を約7日間投与し、その後、CD20阻害剤を約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、または約14日間併用投与する。いくつかの例では、最初にPI3K阻害剤を約7日間投与し、その後、CD20阻害剤を約10日、約11日、約12日、約13日、または約14日間併用投与する。
いくつかの例では、サイクルはPI3K阻害剤のみの投与を含む。いくつかの例では、PI3K阻害剤を、約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、約14日、約15日、約16日、約17日、約18日、約19日、約20日、約21日、約22日、約23日、約24日、約25日、約26日、約27日、または約28日間投与する。
いくつかの例では、サイクルはCD20阻害剤のみの投与を含む。いくつかの例では、CD20阻害剤を、約1日、約2日、約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、約14日、約15日、約16日、約17日、約18日、約19日、約20日、約21日、約22日、約23日、約24日、約25日、約26日、約27日、あるいは約28日間投与する。
いくつかの例では、複数サイクルの化学療法のための方法は、約60日または約3ヶ月以内の第2サイクルの投与を含む。いくつかの例では、複数サイクルの化学療法のための方法は、50日以内の第2サイクルの投与を含む。他の場合において、第2のサイクルは、第1サイクルの45、40、35、30、25、21、20、15、14、10、9、8、7、6、5、4、3、2、または1日以内に投与される。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの50日内である。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの10日内である。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの9日内である。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの8日内である。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの7日内である。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの6日内である。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの5日内である。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの4日内である。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの3日内である。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの2日内である。いくつかの実施形態では、任意の追加のサイクルの投与は前のサイクルの1日内である。別の実施形態では、追加のサイクルは、前のサイクルの45、40、35、30、25、21、20、15、14、10、9、8、7、6、5、4、3、2、または1日以内に投与される。
処置サイクルの長さは、与えられている処置に依存する。いくつかの実施形態では、処置サイクルの長さは2〜6週間の範囲である。いくつかの実施形態では、処置サイクルの長さは4〜6週間の範囲である。いくつかの実施形態では、処置サイクルの長さは28日である。いくつかの実施形態では、処置サイクルの長さは56日である。いくつかの実施形態では、処置サイクルは1、2、3、または4週間続く。いくつかの実施形態では、処置サイクルは4週間続く。各サイクル内で予定される処置投与の数も、与えられている薬物に応じて変わる。
ある例において、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日サイクルで被験体に投与される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、少なくとも1回の28日サイクルで被験体に投与される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、少なくとも2回の28日サイクルで被験体に投与される。
ある実施形態では、式(I)の化合物、またはそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、最大約7日間にわたって被験体に投与される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグが投与される日は断続的である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを、28日サイクルで約7日間連続して被験体に投与する。
いくつかの実施形態では、方法は断続的な投与スケジュール(IS)を含み、式(I)の化合物、またはそのエナンチオマー、あるいはエナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを、28日サイクルで、7日間連続して1日1回被験体に投与し、その後、21日間は処置を行わない工程を含む。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを、少なくとも1回の28日サイクルにわたって被験体に投与する。いくつかの実施形態では、ISは、全腸炎(下痢として現れる)、皮膚毒性、肝毒性(トランスアミナーゼの上昇として現れる)、肺毒性(非感染性肺炎として現れる)、および感染症などの、PI3K阻害剤の使用に関連する有害なまたは不必要な副作用を回避するか、あるいは減少させる。いくつかの実施形態では、ISは、全腸炎、発疹、高トランスアミナーゼ血症、またはその組み合わせを回避するか、あるいは減少させる。
いくつかの実施形態では、方法は連続的な毎日の投与スケジュール(CS)を含み、式(I)の化合物、あるいはそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを、28日サイクルで、28日間連続して1日1回被験体に投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、あるいは同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを、少なくとも2回のCSの28日サイクルにわたって被験体に投与する。ある例では、方法は、少なくとも2回のCSの28日サイクルにわたる連続的な毎日の投与スケジュール(CS)と、その後の断続的な投与スケジュール(IS)を含み、式(I)の化合物、あるいはそのエナンチオマー、あるいはエナンチオマーの混合物、2つ以上のジアステレオマーの混合物、または同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを、少なくとも2回のCSの28日サイクル後に、28日サイクルで、7日間連続して1日1回被験体に投与し、その後、21日間は処置を行わない工程を含む。いくつかの実施形態では、投与スケジュールは、全腸炎(下痢として現れる)、皮膚毒性、肝毒性(トランスアミナーゼの上昇として現れる)、肺毒性(非感染性肺炎として現れる)、および感染症などの、PI3K阻害剤の使用に関連する有害なまたは不必要な副作用を回避するか、あるいは減少させる。いくつかの実施形態では、投与スケジュールは、全腸炎、発疹、高トランスアミナーゼ血症、またはその組み合わせを回避するか、あるいは減少させる。
いくつかの例では、複数の化合物の投与のための方法は、互いに48時間以内に化合物を投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、投与は、24時間、12時間、6時間、3時間、1時間、または15分以内に起こる。いくつかの例では、化合物は同時に投与される。同時の投与の一実施例は、ある化合物を、第2の化合物の経口投与直前、投与直後、または投与中に注射することを含み、直前または直後とは、投与前あるいは投与後約5分未満の時間を指す。
いくつかの例では、複数の化合物の投与のための方法は連続した順序で起こり、ここで、PI3K阻害剤はCD20阻害剤の投与前に投与される。他の場合において、CD20阻害剤はPI3K阻害剤の投与前に投与される。
いくつかの例では、PI3K阻害剤を投与するための方法は経口によるものであり、CD20阻害剤を投与するための方法は注射によるものである。いくつかの例では、PI3K阻害剤を投与するための方法は吸入によるものであり、CD20阻害剤を投与するための方法は注射によるものである。いくつかの例では、PI3K阻害剤を投与するための方法は注射によるものであり、CD20阻害剤を投与するための方法は注射によるものである。
ある実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ、およびCD20阻害剤は、周期的に被験体に投与される。上述されるように、サイクリング療法は、ある期間にわたる有効成分または有効成分の組み合わせの投与、その後のある期間にわたる休止、およびこの連続投与の繰り返しを含む。いくつかの実施形態では、サイクリング療法は、治療薬の1つ以上に対する耐性の発達を低減し、治療薬の1つの副作用を回避するか、あるいは減少させるか、および/または処置の効果を改善する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、毎日、隔日、隔日で週3回、2週間毎、3週間毎、4週間毎、5週間毎、3日毎、4日毎、5日毎、6日毎、毎週、隔週、週に3回、週に4回、週に5回、週に6回、月に1回、月に2回、月に3回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、4ヶ月毎に1回、5ヶ月毎に1回、または6ヶ月毎に1回投与される。いくつかの実施形態の実施形態では、式(I)の化合物は毎日投与される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、最大約28日間にわたって毎日投与される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物は、最大約7日間にわたって毎日投与される。
いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、毎日、隔日、隔日で週3回、3日毎、4日毎、5日毎、6日毎、毎週、2週間毎、3週間毎、4週間毎、5週間毎、隔週、週に3回、週に4回、週に5回、週に6回、月に1回、月に2回、月に3回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、4ヶ月毎に1回、5ヶ月毎に1回、または6ヶ月毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、CD20阻害剤は、6ヶ月で8回投与される。
いくつかの例では、式(I)の化合物またはCD20阻害剤は随意に継続的に与えられる;あるいは、投与される薬物の投与量は、特定の期間、一時的に減らされるか、一時的に中止される(すなわち、休薬期間)。いくつかの実施形態では、休薬期間の長さは2日〜1年の間で変動し、ほんの一例として、2日、3日、4日、5日、6日、7日、8日、9日、10日、12日、14日、15日、20日、21日、28日、35日、50日、70日、100日、120日、150日、180日、200日、250日、280日、300日、320日、350日、または365日を含む。休薬期間の間の用量減少は、10%〜100%であり得、これは、一例として、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、および100%を含む。
特定の実施形態では、本明細書に記載される障害、疾患、または疾病の1つ以上の症状の処置、予防、あるいは改善において、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;または薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグの適切な用量レベルは通常、約1〜1000mg、約1〜約500mg、約5〜約500mg、約5〜約200mg、約5〜約250mg、または約10〜約150mgの範囲であり、これは、単回または複数回投与量で投与することができる。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、約1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、150、155、160、165、170、175、180、185、190、195、200、225、250、275、300、325、350、375、400、450、または500mgの量で投与される。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、約60mg、約120mg、約150mg、または約180mgの量で投与される。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、約60mgの量で投与される。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、約1、約5、約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、約50、約55、約60、約65、約70、約75、約80、約85、約90、約95、約100、約105、約110、約115、約120、約125、約130、約135、約140、約145、約150、約155、約160、約165、約170、約175、約180、約185、約190、約195、約200、約225、約250、約275、約300、約325、約350、約375、約400、約450、または約500mg/日の量で投与される。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、約45mg/日の量で投与される。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、約60mg/日の量で投与される。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、約90mg/日の量で投与される。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、約120mg/日の量で投与される。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、約150mg/日の量で投与される。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、約180mg/日の量で投与される。
経口投与の場合、本明細書で提供される医薬組成物は、約1.0〜約1,000mgの式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを含有する錠剤の形態で製剤化され得、一実施形態ではは、約1、約5、約10、約15、約20、約25、約50、約75、約100、約150、約200、約250、約300、約400、500(約)約600、約750、約800、約900および約1,000mgの式(I)の化合物、またはその同位体変異体;あるいは薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを含む錠剤の形態で、処置される患者への投与量の対症調整(symptomatic adjustment of the dosage)のために製剤化され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物は、約45mgの式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを含む錠剤の形態で製剤化され得る。医薬組成物は、1日1回、2回、3回、および4回を含む、1日あたり1〜4回のレジメンで投与することができる。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日または56日間にわたって、約45mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日間にわたって、約45mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。他の特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、56日間にわたって、約45mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物は、約60mgの式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを含む錠剤の形態で製剤化され得る。医薬組成物は、1日1回、2回、3回、および4回を含む、1日あたり1〜4回のレジメンで投与することができる。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日または56日間にわたって、約60mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日または56日間にわたって、約45mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、56日間にわたって、約45mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物は、約90mgの式(I)の化合物、あるいはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを含む錠剤の形態で製剤化され得る。医薬組成物は、1日1回、2回、3回、および4回を含む、1日あたり1〜4回のレジメンで投与することができる。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日または56日間にわたって、約90mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日間にわたって、約90mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。他の特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、56日間にわたって、約90mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物は、約120mgの式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを含む錠剤の形態で製剤化され得る。医薬組成物は、1日1回、2回、3回、および4回を含む、1日あたり1〜4回のレジメンで投与することができる。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日または56日間にわたって、約120mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日間にわたって、約120mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、56日間にわたって、約120mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物は、約150mgの式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを含む錠剤の形態で製剤化され得る。医薬組成物は、1日1回、2回、3回、および4回を含む、1日あたり1〜4回のレジメンで投与することができる。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日または56日間にわたって、約150mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日間にわたって、約150mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。他の特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、56日間にわたって、約150mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される医薬組成物は、約180mgの式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグを含む錠剤の形態で製剤化され得る。医薬組成物は、1日1回、2回、3回、および4回を含む、1日あたり1〜4回のレジメンで投与することができる。特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日または56日間にわたって、約180mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、28日間にわたって、約180mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。他の特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、56日間にわたって、約180mgの量で、それを必要とする患者に毎日投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグと組み合わせて使用されるCD20阻害剤は、リツキシマブである。特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、28日サイクルでの静脈内注入としてリツキシマブを投与することをさらに含む。特定の実施形態では、リツキシマブは、複数の28日サイクルにわたって静脈内注入として投与される。特定の実施形態では、リツキシマブは、最初のサイクルでは375mg/m2の投与量で、および2−6回目のサイクルでは500mg/m2の投与量で静脈内注入として投与される。特定の実施形態では、リツキシマブは、1サイクル当たり375mg/m2の投与量での注入として、静脈内投与される。特定の実施形態では、リツキシマブは、375mg/m2の投与量の静脈内注入として6ヶ月で合計8回投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の投与、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグと組み合わせて使用されるCD20阻害剤は、オファツムマブである。特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、静脈内注入としてオファツムマブを毎週投与することをさらに含む。特定の実施形態では、オファツムマブは、複数のサイクルにわたって静脈内注入として投与される。特定の実施形態では、オファツムマブは、300mgの初回量で静脈注射として投与され、その1週間後に、毎週2,000mgの投与量で7回投与され、その4週間後に、2,000mgの投与量で4週間毎に4回投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の投与、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグと組み合わせて使用されるCD20阻害剤は、オビヌツズマブである。特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、28日サイクルでの静脈内注入としてオビヌツズマブを投与することをさらに含む。特定の実施形態では、オビヌツズマブは、複数の28日サイクルにわたって静脈内注入として投与される。特定の実施形態では、オビヌツズマブは、1回目のサイクルの1日目に100mgの投与量および2日目に900mgの投与量、1サイクル目の8日目および15日目に1000mgの投与量、ならびに、2〜6回目のサイクルの1日目に1000mgの投与量で、静脈内注入として投与される。特定の実施形態では、オビヌツズマブは、1回目のサイクルの1日目、8日目および15日目に1000mgの投与量で、2−6回目のサイクルの1日目に1000mgの投与量で静脈内注入として投与され、その後、2年間にわたって2ヶ月毎に投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の投与、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグと組み合わせて使用されるCD20阻害剤は、オカラツズマブである。特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、皮下注射としてオカラツズマブを毎週投与することをさらに含む。特定の実施形態では、オカラツズマブは、複数のサイクルにわたって皮下注射として投与される。ある実施形態では、オカラツズマブは、約20mg/週〜約100mg/週の投与量で投与される。ある実施形態では、オカラツズマブは、40mg/週の投与量で投与される。ある実施形態では、オカラツズマブは、80mg/週の投与量で投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の投与、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグと組み合わせて使用されるCD20阻害剤は、オクレリズマブである。特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、24週サイクルでの静脈内注入としてオクレリズマブを投与することをさらに含む。特定の実施形態では、オクレリズマブは、複数のサイクルにわたって静脈内注入として投与される。特定の実施形態では、オクレリズマブは、第1の投与のために1日目および15日目に300mgの注入として600mgの投与量で静脈内注入として投与され、ならびに24週間毎のその後の全ての注入で600mgの単一注入として投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の投与、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグと組み合わせて使用されるCD20阻害剤は、ウブリツキシマブである。特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、複数のサイクルでの静脈内注入としてウブリツキシマブを投与することをさらに含む。特定の実施形態では、ウブリツキシマブは、複数のサイクルにわたって静脈内注入として投与される。特定の実施形態では、ウブリツキシマブは、各サイクルの1日目、8日目および15日目に静脈内注入として投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の投与、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグと組み合わせて使用されるCD20阻害剤は、BTCT4465Aである。特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、21日サイクルでの静脈内注入としてBTCT4465Aを投与することをさらに含む。特定の実施形態では、BTCT4465Aは、複数のサイクルにわたって静脈内注入として投与される。特定の実施形態では、BTCT4465Aは、各21日サイクルの1日目に静脈内注入として投与される。特定の実施形態では、BTCT4465Aは、1回目のサイクルの1日目、8日目および15日目に、ならびに、その後各21日サイクルの1日目に静脈内注入として投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の投与、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグと組み合わせて使用されるCD20阻害剤は、ベルツズマブである。ある実施形態では、本明細書に記載される方法は、毎週サイクルでの皮下注射としてベルツズマブを投与することをさらに含む。ある実施形態では、ベルツズマブは、複数毎週のサイクルにわたって皮下注射として投与される。ある実施形態では、ベルツズマブは、4週間にわたって、80mg/m2の投与量を静脈内注入または皮下注射として毎週1回投与される。ある実施形態では、ベルツズマブは、4週間にわたって、120mg/m2の投与量を静脈内注入または皮下注射として毎週1回投与される。ある実施形態では、ベルツズマブは、4週間にわたって、200mg/m2の投与量で静脈内注入または皮下注射として毎週1回投与される。ある実施形態では、ベルツズマブは、4週間にわたって、375mg/m2の投与量で静脈内注入または皮下注射として毎週1回投与される。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物の投与、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグと組み合わせて使用されるCD20阻害剤は、TRU−015である。特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、毎週サイクルで静脈内注入としてTRU−015を投与することをさらに含む。特定の実施形態では、TRU−015は、毎週サイクルにわたって静脈内注入として投与される。ある実施形態では、TRU−015は、約100mg/週〜約12000mg/週の投与量で投与される。ある実施形態では、TRU−015は、400mg/週の投与量で投与される。ある実施形態では、TRU−015は、700mg/週の投与量で投与される。ある実施形態では、TRU−015は、1000mg/週の投与量で投与される。
ある実施形態では、CD20阻害剤は、1日1回、1日2回、または1日3回投与される。ある実施形態では、CD20阻害剤は、1日1回投与される。ある実施形態では、CD20阻害剤は、1日1回、1日2回、または1日3回投与される。ある実施形態では、CD20阻害剤は、1日1回投与される。ある実施形態では、CD20阻害剤は、1日1回(例えば、単一の投与形態で)同時投与される。
ある実施形態では、CD20阻害剤は毎週投与される。ある実施形態では、CD20阻害剤は、2週間毎に1回、3週間毎に1回、4週間毎に1回、または5週間毎に1回投与される。ある実施形態では、CD20は4週間毎に1回投与される。ある実施形態では、CD20阻害剤は21日サイクルで投与される。ある実施形態では、CD20阻害剤は28日サイクルで投与される。ある実施形態では、CD20阻害剤は静脈内投与される。ある実施形態では、CD20阻害剤は静脈内注入として投与される。ある実施形態では、CD20阻害剤は皮下投与される。
しかし、任意の特定の患者の特定の投与量レベルと投与頻度は変動することがあり、利用する特定の化合物の活性、その化合物の代謝性安定性と作用の長さ、年齢、体重、健康状態、性別、食事、投与の形態と時間、排泄の速度、複合薬、特定の疾病の重症度、および治療を受ける宿主を含む、様々な要因に依存することが理解されよう。
追加の併用療法
特定の実施形態では、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ、および、CD20阻害剤を含む併用療法の方法は、増殖性障害、疾患、または疾病の1つ以上の症状の処置、予防、または改善に有用な第3の薬剤または治療薬と組み合わせられるか、あるいはそれと組み合わせて使用することができる。
治療の適切な第3の薬剤は、限定されないが、(1)アルファアドレナリン作用薬;(2)抗不整脈薬;(3)ACAT阻害剤などの抗アテローム性動脈硬化剤;(4)アントラサイクリン、ブレオマイシン、マイトマイシン、ダクチノマイシン、およびプリカマイシンなどの抗生物質;(5)抗癌剤および細胞毒性薬剤、例えば、ナイトロジェンマスタード、スルホン酸アルキル、ニトロソ尿素、エチレンイミン、およびトリアゼンなどのアルキル化剤;(6)アセノクマロール、アルガトロバン、ビバリルジン、レピルジン、フォンダパリヌクス、ヘパリン、フェニンジオン、ワルファリン、およびxirnelagatranなどの抗凝固剤、(7)ビグアニド(例えば、メトホルミン)、グルコシダーゼ阻害剤(例えば、アカルボース)、インシュリン、メグリチニド(例えば、レパグリニド)、スルホニル尿素(例えば、グリメピリド、グリブライド、およびグリピジド)、チアゾリジンジオン(例えば、トログリタゾン、ロシグリタゾン、およびピオグリタゾン)、ならびにPPAR−ガンマモニスト(PPAR−gamma monists)などの抗糖尿病薬;(8)アモロルフィン、アムホテリシンB、アニデュラフンギン、ビホナゾール、ブテナフィン、ブトコナゾール、カスポファンギン、シクロピロックス、クロトリマゾール、エコナゾール、フェンチコナゾール、フィリピン、フルコナゾール、イソコナゾール、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ミカファンギン、ミコナゾール、ナフチフィン、ナタマイシン、ナイスタチン、オキシコナゾール、ラブコナゾール、ポサコナゾール、リモシジン、セルタコナゾール、スルコナゾール、テルビナフィン、チオコナゾール、およびボリコナゾールなどの抗真菌薬;(9)抗炎症薬、例えば、アセクロフェナク、アセメタシン、アモキシプリン、アスピリン、アザプロパゾン、ベノリラート、ブロムフェナク、カルプロフェン、セレコキシブ)、サリチル酸コリンマグネシウム、ジクロフェナク、ジフルニサル、エトドラク、エトリコキシブ、ファイスラミン、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、ケトロラク、ロルノキシカム、ロキソプロフェン、ルミラコキシブ、メクロフェナム酸、メフェナム酸、メロキシカム、メタミゾール、サリチル酸メチル、サリチル酸マグネシウム、ナブメトン、ナプロキセン、ニメスリド、オキシフェンブタゾン、パレコキシブ、フェニルブタゾン、ピロキシカム、サリチル酸サリチル、スリンダク、スルフィンピラゾン、スプロフェン、テノキシカム、チアプロフェン酸、およびトルメチンなどの非ステロイド性抗炎症薬(10)葉酸アンタゴニスト、プリンアナログ、およびピリジンアナログなどの代謝拮抗剤;(11)GPIIb/IIIa遮断薬(例えば、アブシキシマブ、エプチフィバチド、およびチロフィバン)、P2Y(AC)アンタゴニスト(例えば、クロピドグレル、チクロピジンおよびCS−747)、シロスタゾール、ジピリダモール、およびアスピリンなどの、抗血小板剤;(12)メトトレキセート、FK506(タクロリムス)およびミコフェノール酸モフェチルなどの抗増殖剤;(13)エタネルセプト、ラパマイシン、およびレフルノミドなどの、抗TNF抗体または可溶性のTNF受容体;(14)aP2阻害剤;(15)カルベジロールおよびメトプロロールなどの、ベータアドレナリン作用薬;(16)クエストランなどの胆汁酸吸着剤;(17)ベシル酸アムロジピンなどのカルシウムチャネル遮断薬;(18)化学療法剤;(19)セレコキシブおよびロフェコキシブなどのシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤;(20)シクロスポリン;(21)アザチオプリンおよびシクロホスファミドなどの細胞障害性薬物;(22)クロロサイアザイド、ヒドロクロロチアジド、フルメサイアザイド、ヒドロフルメチアジド、ベンドロフルメサイアザイド、メチルクロロチアジド、トリクロロメチアジド、ポリチアジド、ベンゾチアジド、エタクリン酸、チクリナフェン、クロルサリドン、フロセミド、ムゾリミン、ブメタニド、トリアムテレン、アミロライド、およびスピロノラクトンなどの利尿剤;(23)フォスフォラミドンなどのエンドセリン変換酵素(ECE)阻害剤;(24)L−アスパラギナーゼなどの酵素;(25)第VIIa因子阻害剤および第Xa因子阻害剤;(26)ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤;(27)フィブラート;(28)PDGF活性のモジュレーターなどの成長因子阻害剤;(29)成長ホルモン分泌促進因子;(30)プラバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、シンバスタチン、NK−104(別名、イタバスタチン、ニスバスタチン(nisvastatin)、ニスバスタチン(nisbastatin))、およびZD−4522(ロスバスタチン、またはアトルバスタチン(atavastatin)あるいはビサスタチンとしても知られる)などの、HMG CoAリダクターゼ阻害剤;中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤;(31)グルココルチコイド(例えば、コルチゾン)、エストロゲン/抗エストロゲン、アンドロゲン/抗アンドロゲン、プロゲスチン、および黄体形成ホルモン放出ホルモンアンタゴニスト、ならびに酢酸オクトレオチドなどのホルモン剤;(32)免疫抑制薬;(33)スピロノラクトンおよびエプレレノンなどの鉱質コルチコイド受容体遮断剤;(34)エクテイナシジンなどの微小管かく乱剤;(35)パシタキセル、ドセタキセル、およびエポチロンA−Fなどの微小管安定剤;(36)MTP阻害剤;(37)ナイアシン;(38)PDE III阻害剤(例えば、シロスタゾール)およびPDE V阻害剤(例えば、シルデナフィル、タダラフィル、およびバルデナフィル)などのホスホジエステラーゼ阻害剤;(39)ビンカアルカロイド、エピポドフィロトキシン、およびタキサンなどの植物由来の生成物;(40)血小板活性化因子(PAF)アンタゴニスト;(41)シスプラチン、サトラプラチン、およびカルボプラチンなどの白金配位化合物;(42)カリウムチャネル開口薬;(43)プレニル−タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤;(44)タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤;(45)レニン阻害剤;(46)スクアレンシンテターゼ阻害剤;(47)アルドステロン、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、デオキシコルチコナテロン酢酸、フルドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン(コルチゾール)、プレドニゾロン、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン、およびトリアムシノロンなどのステロイド;(48)テニダップなどのTNF−アルファ阻害剤;(49)ヒルジンなどのトロンビン阻害剤;(50)アニストレプラーゼ、レテプラーゼ、テネクテプラーゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)、組み換えtPA、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、およびアニソイル化プラスミノゲンストレプトキナーゼ活性化因子複合体(APSAC)などの、血栓溶解剤;(51)イフェトロバンなどのトロンボキサン受容体アンタゴニスト;(52)トポイソメラーゼ阻害剤;(53)オマパトリラトおよびゲモパトリラトなどのバソペプチダーゼ阻害薬、ならびに、(54)ヒドロキシ尿素、プロカルバジン、マイトテイン、ヘキサメチルメラミン、および金化合物などの他の様々な混合剤(miscellaneous agent)を含む。
ある実施形態では、本明細書で提供される方法と組み合わせて使用され得る第3の治療は、限定されないが、手術、内分泌療法、生物学的な応答調節剤(例えば、インターフェロン、インターロイキン、および腫瘍壊死因子(TNF))、発熱療法および凍結療法、ならびに何らかの悪影響を弱めるための薬剤(例えば、鎮吐剤)を含む。
ある実施形態では、本明細書で提供される化合物と組み合わせて使用され得る第3の治療剤は、限定されないが、アルキル化剤(メクロレタミン、クロラムブシル、シクロホスファミド、メルファラン、およびイホスファミド)、代謝拮抗剤(シタラビン(サイトシンアラビノサイドまたはAra−Cとしても知られる)、およびメトトレキサート)、プリンアンタゴニストおよびピリミジンアンタゴニスト(6−メルカプトプリン、5−フルオロウラシル、シタラビン、ならびにゲムシタビン)、紡錘体毒(ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビン)、ポドフィロトキシン(エトポシド、イリノテカン、およびトポテカン)、抗生物質(ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン、およびマイトマイシン)、ニトロソ尿素(カルムスチンおよびロムスチン)、酵素(アスパラギナーゼ(asparaginasc))、およびホルモン(タモキシフェン、レウプロリド、フルタミド、およびメゲストロール)、イマチニブ、アドリアマイシン、デキサメタゾン、ならびにシクロホスファミドを含む。
別の実施形態では、本明細書に提供される方法は、式(I)の化合物、またはその同位体変異体、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ、およびCD20阻害剤の投与を、以下から選択される1つ以上の化学療法薬および/または治療薬の投与と共に行うことを含む:アルキル化剤(例えば、シスプラチン、カルボプラチン);代謝拮抗物質(例えば、メトトレキセートおよび5−FU);抗腫瘍抗生物質(例えば、アドリアマイシン(adriamymycin)およびブレオマイシン);抗腫瘍性の植物性アルカロイド(例えば、タキソールおよびエトポシド);抗腫瘍ホルモン(例えば、デキサメタゾンおよびタモキシフェン);抗腫瘍性の疫学的薬剤(例えば、インターフェロンα、β、およびγ);放射線治療;および手術。特定の実施形態では、1つ以上化学療法剤および/または治療薬は、式(I)の化合物、またはその同位体変異体、またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグは、CD20阻害剤の投与前、投与中、または投与後に、被験体に投与される。
他のそのような薬剤、あるいは薬物は、一般的に使用される経路によって、および一般的に使用される量で、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ、ならびにCD20阻害剤と同時にまたは連続して投与することができる。式(I)の化合物およびCD20阻害剤が1つ以上の他の薬物と同時に使用される場合、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグ、およびCD20阻害剤に加えて、そのような他の薬物を含んでいる医薬組成物を使用することができるが、必須ではない。従って、本明細書に提供される医薬組成物には、式(I)の化合物に加えて、1つ以上の他の有効成分または治療薬を含むものも含まれる。
医薬組成物および投与経路
式(I)の化合物、CD20阻害剤および薬学的に許容可能な賦形剤、アジュバント、担体、緩衝液、または安定化剤を含む医薬組成物が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物およびCD20阻害剤は同じ医薬組成物中に存在する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物およびCD20阻害剤は異なる医薬組成物中に存在する。
一実施形態では、医薬組成物は、経口投与のための剤形で提供され、これには、本明細書に提供される化合物、および1つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤または担体が含まれている。経口投与のために製剤化された本明細書に提供される医薬組成物は、錠剤、カプセル剤、粉末、または液体の形態であってもよい。いくつかの実施形態では、錠剤は固形担体またはアジュバントを含む。液体医薬組成物は通常、水、石油、動物性油または植物性油、鉱油、または合成潤滑油などの液体担体を含む。生理食塩溶液、デキストロース、または他のサッカライド溶液、あるいはエチレングリコール、プロピレングリコール、またはポリエチレングリコールなどのグリコールも含まれる。いくつかの実施形態では、カプセル剤はゼラチンなどの固形担体を含む。
他の実施形態では、医薬組成物は、非経口投与のための投与形態で提供され、これには、本明細書に提供される化合物、および1つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤または担体が含まれている。医薬組成物が静脈内、皮膚、または皮下の注射のために製剤化される得る場合、有効成分は非経口的に許容可能な水溶液の形態であり、これは発熱物質を含まず、適切なpH、等張性、および安定性を有している。当業者は、例えば、生理食塩液注射液、リンガー液、または乳酸加リンガー液などの等張性ビヒクルを使用して、十分に適切な溶液を調製することができる。いくつかの実施形態では、防腐剤、安定剤、緩衝液、抗酸化剤、および/または他の添加剤が含まれている。
さらに別の実施形態では、医薬組成物は、局所投与のための剤形で提供され、これには、本明細書に提供される化合物、および1つ以上の薬学的に許容可能な賦形剤または担体が含まれている。
医薬組成物は、遅延放出、拡張放出、持続放出、徐放、パルス放出、制御放出、促進放出、即時放出、標的放出、およびプログラム放出を含む、放出調節剤形、並びに胃貯留の剤形としても製剤化され得る。これらの剤形は、当業者に公知の従来の方法と技術に従って調製され得る(Remington: The Science and Practice of Pharmacy, supra; Modified−Release Drug Delivery Technology, 2nd Edition, Rathbone et al., Eds., Marcel Dekker, Inc.: New York, NY, 2008を参照)。
本明細書で提供される医薬組成物は、単位剤形または複数回用の剤形で提供され得る。本明細書で使用されるように、単位剤形は、ヒトと動物の被験体への投与に適した物理的に別個の単位を指し、当該技術分野で知られているように個別に包装される。それぞれの単位投与量は、必要な医薬担体または賦形剤とともに、望ましい治療効果をもたらすのに十分な有効成分の予め決められた量を包含している。単位剤形の例としては、アンプル、シリンジ、および個々に包装された錠剤およびカプセル剤が挙げられる。単位剤形は、分割して、またはその倍数単位で投与されてもよい。複数回用の剤形は、分離した単位剤形で投与される単一の容器に入れられた複数の同一の単位剤形である。複数回用の剤形の例としては、バイアル、錠剤またはカプセル剤のボトル、あるいはパイントまたはガロンのボトルが挙げられる。
本明細書に提供される医薬組成物は、1回で、または間隔をおいて複数回で投与することができる。正確な用量と処置の期間は、処置される患者の年齢、体重、および状態により変動し、かつ、既知の試験プロトコルを用いて、または、インビボまたはインビトロの試験、あるいは診断データからの外挿により判定され得ることが理解される。任意の特定の個人のために、特定の投薬レジメンが、その個人の必要性、および、投与を行うまたは製剤の投与を監督する個人の専門的判断に従って、経時的に調整されるべきであることも理解される。
特定の実施形態では、本明細書に提供される医薬組成物は更に、本明細書で定義されるような1つ以上の化学療法剤を含む。
A.経口投与
経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、経口投与用の固体、半固体、または液体の剤形で提供することができる。本明細書で使用されるように、経口投与は、頬側、舌側、および舌下の投与も含む。適切な経口剤形は、限定されないが、錠剤、速溶錠(fastmelts)、咀嚼錠、カプセル剤、丸剤、細片、トローチ、ロゼンジ、香錠、カシェ剤、ペレット剤、薬用チューインガム、原薬粉末、発泡性または非発泡性粉末または顆粒剤、経口ミスト(oral mists)、溶液、エマルジョン、懸濁液、ウェハ剤、スプリンクル剤、エリキシル剤、およびシロップ剤を含む。有効成分に加えて、医薬組成物は、1つ以上の薬学的に許容可能な担体または賦形剤を含むことができ、これには、限定されないが、結合剤、充填剤、希釈剤、崩壊剤、湿潤剤、潤滑剤、滑剤、着色料、色素移動阻害剤(dye−migration inhibitors)、甘味料、香料、乳化剤、懸濁化剤および分散剤、防腐剤、溶媒、非水性液体、有機酸、ならびに二酸化炭素のソースを含む。
結合剤または造粒機は、錠剤に粘着性を与え、圧縮後に残りの錠剤を傷つけないようにする。適切な結合剤または造粒機の例としては、限定されないが、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、およびアルファデンプン(例えば、STARCH 1500)などのデンプン;ゼラチン;ショ糖、グルコース、デキストロース、糖蜜、およびラクトースなどの砂糖;アラビアゴム、アルギン酸、アルギン酸塩、アイリッシュ・モスの抽出液、パンワールガム(Panwar gum)、ガティガム(ghatti gum)、イサゴール殻(isabgol husk)の粘液、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン(PVP)、Veegum(登録商標)、カラマツのアラビノガラクタン(larch arabogalactan)、トラガント粉末、およびグアーガムなどの天然の合成ゴム;エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシルメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)などのセルロース;AVICEL−PH−101、AVICEL−PH−103、AVICEL RC−581、AVICEL−PH−105(FMC Corp., Marcus Hook, PA)などの微結晶性セルロース;およびそれらの混合物を含む。適切な充填剤としては、限定されないが、タルク、炭酸カルシウム、微結晶性セルロース、粉末セルロース、デキストレート(dextrates)、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、デンプン、アルファデンプン、およびそれらの混合物が挙げられる。本明細書に提供される医薬組成物中の結合剤または充填剤の量は製剤のタイプによって変動し、かつ当業者にとって容易に識別可能である。結合剤または充填剤は、本明細書で提供される医薬組成物の約50重量%〜約99重量%で存在し得る。
適切な希釈剤としては、限定されないが、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、ラクトース、ソルビトール、ショ糖、イノシトール、セルロース、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、乾燥したデンプンおよび粉糖が挙げられる。マンニトール、ラクトース、ソルビトール、スクロース、およびイノシトールなどの特定の希釈剤は、十分な量で存在するとき、咀嚼により口の中での崩壊を可能にする特性を一部の圧縮錠剤に付与することができる。そのような圧縮錠剤は咀嚼錠として使用することができる。本明細書に提供される医薬組成物中の希釈剤の量は製剤のタイプによって変動し、かつ当業者にとって容易に識別可能である。
適切な崩壊剤は、限定されないが、寒天;ベントナイト;メチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースなどのセルロース、木製品;天然のスポンジ;陽イオン交換樹脂;アルギン酸;グアーガムおよびVeegumHVなどのゴム;柑橘類の果肉;クロスカルメロースなどの架橋セルロース;クロスポビドンなどの架橋ポリマー;架橋デンプン;炭酸カルシウム;ナトリウム・デンプン・グリコレートなどの微結晶性セルロース;ポラクリリン(polacrilin)カリウム;トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、タピオカデンプン、およびアルファデンプンなどのデンプン;粘土;アルギン(aligns);およびそれらの混合物を含む。本明細書に提供される医薬組成物中の崩壊剤の量は製剤のタイプによって変動し、かつ当業者にとって容易に識別可能である。本明細書に提供される医薬組成物中の崩壊剤の量は製剤のタイプによって変動し、かつ当業者にとって容易に識別可能である。本明細書に提供される医薬組成物は、約0.5〜約15重量%、または約1〜約5重量%の崩壊剤を含み得る。
適切な潤滑剤としては、限定されないが、ステアリン酸カルシウム;ステアリン酸マグネシウム;鉱油;軽油;グリセリン;ソルビトール;マンニトール;ベヘン酸グリセロールおよびポリエチレングリコール(PEG)などのグリコール;ステアリン酸;ラウリル硫酸ナトリウム;タルク;落花生油、綿実油、ひまわり油、ゴマ油、オリーブオイル、トウモロコシ油、およびダイズ油を含む水素化植物油;ステアリン酸亜鉛;オレイン酸エチル;ラウリン酸エチル(ethyl laureate);寒天;デンプン;ヒカゲノカズラ;AEROSIL(登録商標)200(W.R. Grace Co., Baltimore, MD)およびCAB−O−SIL(登録商標)(Cabot Co. of Boston, MA)などのシリカまたはシリカゲル;およびそれらの混合物を含む。本明細書に提供される医薬組成物は、約0.1〜約5重量%の潤滑剤を含み得る。
適切な滑剤は、限定されないが、コロイド状二酸化ケイ素、CAB−O−SIL(登録商標)(Cabot Co. of Boston, MA)、およびアスベストを含まないタルクを含んでいる。適切な着色剤は、限定されないが、承認され認証された不溶性のFD&C色素、アルミナ水和物上で懸濁される水不溶性FD&C色素、染色レーキ、およびそれらの混合物の何れかを含む。染色レーキは、重金属の水和酸化物への水溶性の色素の吸着による組み合わせであり、結果として色素の不溶性の形態をもたらす。適切な香料としては、限定されないが、果物などの植物から抽出した天然香料、および、ペパーミントおよびサリチル酸メチルなどの好ましい味覚を作り出す化合物の合成ブレンドが挙げられる。適切な甘味料としては、限定されないが、スクロース、ラクトース、マンニトール、シロップ、グリセリン、および、サッカリンおよびアスパルテームなどの人工甘味料が挙げられる。適切な乳化剤としては、限定されないが、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(TWEEN(登録商標)20)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート80(TWEEN(登録商標)80)、およびトリエタノールアミンオレアートなどのゼラチン、アカシア、トラガント、ベントナイト、および界面活性剤が挙げられる。適切な懸濁化剤および分散剤としては、限定されないが、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ペクチン、トラガント、Veegum、アカシア、ナトリウムカルボメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリビニルピロリドンが挙げられる。適切な防腐剤としては、限定されないが、グリセリン、メチルおよびプロピルパラベン、安息香酸、安息香酸ナトリウム、およびアルコールが挙げられる。適切な湿潤剤としては、限定されないが、プロピレングリコールモノステアレート、ソルビタンモノオレアート、ジエチレングリコールモノラウレート、およびポリオキシエチレンラウリルエーテルが挙げられる。適切な溶媒としては、限定されないが、グリセリン、ソルビトール、エチルアルコール、およびシロップが挙げられる。乳剤に利用される適切な非水性の液体は、限定されないが、鉱油および綿実油を含む。適切な有機酸は、限定されないが、クエン酸および酒石酸を含む。二酸化炭素の適切なソースは、限定されないが、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸ナトリウムを含む。
多くの担体および賦形剤が同じ製剤内でも様々な機能を果たし得ることを理解されたい。
経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、圧縮錠剤、擦り込み錠剤、咀嚼可能なロゼンジ、速溶錠剤、有核錠、または腸溶コーティング錠剤、糖コーティング錠剤、またはフィルムコーティング錠剤として提供され得る。腸溶錠は、胃酸の作用に耐えるが、腸内で溶解または崩壊する物質でコーティングされた圧縮錠剤であり、これにより胃の酸性環境から有効成分を保護する。腸溶コーティングとしては、限定されないが、脂肪酸、脂肪、サリチル酸フェニル、ろう、セラック、アンモニア化セラック、および酢酸フタル酸セルロースが挙げられる。糖衣錠は、糖衣で囲まれた圧縮錠剤であり、好ましくない味または香味を隠しかつ酸化から錠剤を保護することにおいて有益であり得る。フィルムコーティング錠剤は、水溶性の物質の薄層またはフィルムで覆われている圧縮錠剤である。フィルムコーティングとしては、限定されないが、ヒドロキシエチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール4000、および酢酸フタル酸セルロースが挙げられる。フィルムコーティングは糖衣と同じ一般的特色を与える。有核錠は、層状の錠剤、および圧縮成形錠剤または乾燥成形錠剤を含む、1より多くの圧縮サイクルによって作られた圧縮錠剤である。
錠剤の剤形は、粉末の形態、結晶の形態、または粒状の形態の活性成分から単独で調製され、あるいは、結合剤、崩壊剤、制御放出ポリマー、滑沢剤、希釈剤、および/または着色剤を含む、本明細書に記載される1つ以上の担体または賦形剤と組み合わせて調製され得る。香味料および甘味料は、咀嚼錠とロゼンジの形成に特に有用である。
経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、ゼラチン、メチルセルロース、デンプン、またはアルギン酸カルシウムから製造可能な、ソフトカプセルまたはハードカプセルとして提供され得る。乾燥充填カプセル(DFC)としても知られているハードカプセルは2つの部分から成り、一方の部分が他方の部分上をスリップしており、従って有効成分が完全に封入されている。ソフトカプセル(SEC)は、グリセリン、ソルビトール、または同様のポリオールの添加によって可塑化される、ゼラチンシェルなどの柔軟で球状のシェルである。ソフトゼラチンシェルは、微生物の増殖を防ぐための防腐剤を含み得る。適切な防腐剤は、メチルパラベンおよびプロピルパラベン、並びにソルビン酸を含む、本明細書に記載のものである。本明細書に提供される液体、半固体、および固体の剤形は、カプセル中に封入されてもよい。適切な液体および半固体の剤形は、炭酸プロピレン、植物油、またはトリグリセリド中に溶液および懸濁液を含む。そのような溶液を含むカプセル剤は、米国特許第4,328,245号;第4,409,239号;および4,410,545号に記載されるように調製することができる。有効成分の溶解を改変または持続するために、カプセルは当業者に知られているようにコーティングされ得る。
経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、乳剤、溶液、懸濁液、エリキシル剤、およびシロップ剤を含む液体および半固体の剤形で提供することができる。乳剤は二相系であり、1つの液体が、水中油型または油中水型であり得るもう別の液体全体にわたって小さな小球の形態で分散される。乳剤は、薬学的に許容可能な非水性の液体または溶媒、乳化剤、および防腐剤を含み得る。懸濁液は薬学的に許容可能な懸濁化剤および防腐剤を含み得る。アルコール性水溶液は、低級アルキルアルデヒドのジ(低級アルキル)アセタール、例えば、アセトアルデヒドジエチルアセタールなどの薬学的に許容可能なアセタール;およびプロピレングリコールやエタノールなどの1つ以上のヒドロキシル基を持つ水混和性溶媒を含み得る。エリキシル剤は、透明で、甘みのある、および水アルコール性の溶液である。シロップ剤は、糖、例えば、スクロースの濃縮水溶液であり、防腐剤も含み得る。液体剤形の場合、例えば、ポリエチレングリコール中の溶液は、投与のために都合よく測定されるのに十分な量の薬学的に許容可能な液体担体、例えば、水で希釈され得る。
他の有用な液体および半固体の剤形としては、限定されないが、本明細書に提供される有効成分、および、ジアルキル化モノアルキレングリコールまたはポリアルキレングリコールを含むものが挙げられ、これには、1,2−ジメトキシエタン(dimetboxymethane)、ジグリム、トリグリム、テトラグリム、ポリエチレングリコール−350−ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール−550−ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール−750−ジメチルエーテルが含まれ、ここで、350、550、および750は、ポリエチレングリコールのおよその平均分子量を指す。これら製剤は更に、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル、ビタミンE、ヒドロキノン、ヒドロキシクマリン、エタノールアミン(ethanolarnine)、レシチン、ケファリン、アスコルビン酸、リンゴ酸、ソルビトール、リン酸、亜硫酸水素塩、ピロ亜硫酸ナトリウム(sodium rnetabisulfite)、チオジプロピオン酸およびそのエステル、並びにジカルバミン酸塩などの1つ以上の抗酸化剤を含み得る。
経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、リポソーム、ミセル、小球体、またはナノ系の形態でも提供することができる。米国特許第6,350,458号に記載されるミセル剤形が調製され得る。
経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、液体剤形へと再構成される非発泡性または発泡性の顆粒剤および粉末として提供することができる。非発泡性の顆粒剤または粉末に使用される薬学的に許容可能な担体および賦形剤は、希釈剤、甘味料、および湿潤剤を含み得る。発泡性の顆粒剤または粉末に使用される薬学的に許容可能な担体および賦形剤は、有機酸、および二酸化炭素のソースを含み得る。
着色料および香味料は、上記剤形の全てに使用することができる。
経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、遅延放出、除放、パルス放出、制御放出、標的化放出、およびプログラム化放出の形態を含む、即時のまたは放出調節剤形として製剤化され得る。
B.非経口投与
本明細書に提供される医薬組成物は、局所または全身投与のために、注射、注入、または移植によって非経口的投与され得る。本明細書で使用されているように、非経口投与は、静脈内、動脈内、腹腔内、鞘内、脳室内、尿道内、胸骨内、頭蓋内、筋肉内、滑液内、膀胱内、および皮下の投与を含む。
非経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、溶液、懸濁剤、乳剤、ミセル、リポソーム、小球体、ナノ系、および注射前の液体の溶液または懸濁液に適切な固形形態を含む、非経口投与に適した任意の剤形に製剤化され得る。そのような剤形は、製薬の科学の当業者に既知の従来方式によって調製され得る(上記のRemington: The Science and Practice of Pharmacyを参照)。
非経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、1つ以上の薬学的に許容可能な担体および賦形剤を含むことができ、これには、限定されないが、水性ビヒクル、水混和性ビヒクル、非水性ビヒクル、微生物の増殖に対する抗菌剤または防腐剤、安定化剤、溶解促進剤、等張化剤、緩衝化剤、抗酸化剤、局所麻酔剤、懸濁剤および分散剤、湿潤剤または乳化剤、錯化剤、金属イオン封鎖剤またはキレート剤、凍結保護物質、溶解保護剤、増粘剤、pH調整剤、および不活性ガスが含まれる。
適切な水性ビヒクルとしては、限定されないが、水、生理食塩水、生食水またはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)、塩化ナトリウム注射液、リンゲル注射液、等張性デキストロース注射、滅菌水注射液、デキストロースおよび乳酸リンゲル注射液が挙げられる。適切な非水性のビヒクルとしては、限定されないが、植物由来の固定油、ヒマシ油、トウモロコシ油、綿実油、オリーブ油、落花生油、ハッカ油、ベニバナ油、胡麻油、ダイズ油、水素と化合した植物油、水素と化合したダイズ油、およびココナッツ油の中鎖トリグリセリド、並びにパーム核油が挙げられる。適切な水混和性のビヒクルとしては、限定されないが、エタノール、1,3−ブタンジオール、液体ポリエチレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール300およびポリエチレングリコール400)、プロピレングリコール、グリセリン、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、およびジメチルスルホキシドが挙げられる。
適切な抗菌剤または防腐剤としては、限定されないが、フェノール、クレゾール、水銀、ベンジルアルコール、クロロブタノール、メチルおよびプロピルp−ヒドロキシベンゾエート、チメロサール、塩化ベンザルコニウム(例えば、塩化ベンゼトニウム)、メチル−パラベンおよびプロピル−パラベン、並びにソルビン酸が挙げられる。適切な等張剤としては、限定されないが、塩化ナトリウム、グリセリン、およびデキストロースが挙げられる。追加の緩衝化剤は、限定されないが、リン酸塩およびシトラートが挙げられる。適切な酸化防止剤は、亜硫酸水素塩およびメタ重亜硫酸ナトリウムを含む、本明細書に記載されるようなものである。適切な局所麻酔薬としては、限定されないが、塩酸プロカインが挙げられる。適切な懸濁剤および分散剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリビニルピロリドンを含む、本明細書に記載されるようなものである。適切な乳化剤は、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート80、およびトリエタノールアミンオレアートを含む、本明細書に記載されるものである。適切な金属イオン封鎖またはキレート剤としては、EDTAが挙げられるが、これに限定されない。適切なpH調整剤は、水酸化ナトリウム、塩酸、クエン酸、および乳酸を含むが、これらに限定されない。適切な錯化剤としては、限定されないが、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、スルホブチルエーテル−β−シクロデキストリン、およびスルホブチルエーテル7−β−シクロデキストリン(CAPTISOL(登録商標)、CyDex、Lenexa、KS)を含むシクロデキストリンが挙げられる。
本明細書に提供される医薬組成物が複数回投与のために製剤化される場合、複数回投与の非経口製剤は、細菌または真菌の静止濃度で抗菌剤を含まなければならない。当該技術分野で認識または実施されるように、全ての非経口製剤は無菌でなければならない。
一実施形態では、非経口投与用の医薬組成物は、既成の滅菌溶液として提供される。別の実施形態では、医薬組成物は、使用前にビヒクルで再構成される、凍結乾燥粉末および注射用錠剤を含む滅菌乾燥可溶性生成物として提供される。さらに他の実施形態では、医薬組成物は既成の滅菌懸濁液として提供される。さらに他の実施形態では、医薬組成物は、使用前にビヒクルで再構成される滅菌乾燥不溶性生成物として提供される。さらに他の実施形態では、医薬組成物は既成の滅菌乳剤として提供される。
非経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、遅延放出、除放、パルス放出、制御放出、標的化放出、およびプログラム化放出の形態を含む、即時のまたは放出調節剤形として製剤化され得る。
非経口投与用の本明細書に提供される医薬組成物は、埋め込みデポ(implanted depot)として投与するために、懸濁液、固体、半個体、またはチキソトロピーの液体として製剤化することができる。一実施形態では、本明細書に提供される医薬組成物は、固形の内部マトリックスにおいて分散され、該マトリックスは、体液中で不溶性であるが医薬組成物中の有効成分の分散を可能にする、外部高分子膜により囲まれている。
適切な内部マトリックスとしては、限定されないが、ポリメチルメタクリレート、ポリブチル−メタクリレート、可塑化または非可塑化ポリ塩化ビニル、可塑化ナイロン、可塑化ポリエチレンテレフタレート、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、シリコーンゴム、ポリジメチルシロキサン、シリコーンカーボネートコポリマー、親水性ポリマー、例えば、アクリル酸およびメタクリル酸のエステルのヒドロゲル、コラーゲン、架橋ポリビニルアルコール、および架橋された部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニルが挙げられる。
適切な外部高分子膜としては、限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレンコポリマー、エチレン/アクリル酸エチルコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、シリコーンゴム、ポリジメチルシロキサン、ネオプレンゴム、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニルを有する塩化ビニルコポリマー、塩化ビニリデン、エチレンおよびプロピレン、イオノマー・ポリエチレン・テレフタレート、ブチルゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレン/ビニルアルコールコポリマー、エチレン/酢酸ビニル/ビニルアルコール三量体、およびエチレン/ビニルオキシエタノールコポリマーが挙げられる。
製品
本明細書に提供される化合物は、当業者に周知である包装材料を使用して製品として提供することもできる。例えば、米国特許第5,323,907号;第5,052,558号;および第5,033,252号を参照。医薬包装材料としては、限定されないが、ブリスターパック、ボトル、チューブ、吸入器、ポンプ、バッグ、バイアル、容器、シリンジ、および、選択された製剤並びに投与および処置の意図した形態に適切なあらゆる包装材料が挙げられる。
医師による使用時に、被験体への適切な量の有効成分の投与を単純化することができるキットも本明細書に提供される。ある実施形態では、本明細書で提供されるキットは、1つ以上の容器、ならびに、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグおよびCD20阻害剤の剤形を含む。
ある実施形態では、本明細書で提供されるキットは、1つ以上の容器、ならびに、式(I)の化合物、またはその同位体変異体;またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、水和物、あるいはプロドラッグおよびCD20阻害剤の剤形を含む。本明細書に提供されるキットは、有効成分を投与するために使用されるデバイスを更に含み得る。そのようなデバイスとしては、限定されないが、シリンジ、針なしの注射器、点滴用バッグ、パッチ、および吸入器が挙げられる。
本明細書に提供されるキットは、1つ以上の有効成分を投与するために使用することができる、薬学的に許容可能なビヒクルを更に含み得る。例えば、非経口投与のために再構成されなければならない固体形態で有効成分が提供される場合、キットは、非経口投与に適した微粒子を含まない無菌液を形成するために有効成分が溶解され得る、適切なビヒクルの密封容器を含み得る。薬学的に許容可能なビヒクルの例としては、限定されないが、以下が挙げられる:USPの注射用滅菌水、生理食塩注射液、リンガー注射液、デキストロース注射液、デキストロースおよび生理食塩注射液、並びに乳酸加リンガー注射液を含むがこれらに限定されない水性ビヒクル;エチルアルコール、ポリエチレングリコール、およびポリプロピレングリコールを含むがこれらに限定されない水混和性ビヒクル;および、トウモロコシ油、綿実油、落花生油、ゴマ油、オレイン酸エチル、イソプロピルミリステート、およびベンジルベンゾエートを含むがこれらに限定されない非水性ビヒクル。
本開示は以下の非限定的な実施例によってさらに理解される。
本明細書で使用されるように、これらのプロセス、スキーム、および実施例に使用される記号および慣習は、特定の略語が具体的に定義されているか否かにかかわらず、現代の科学文献、例えば、the Journal of the American Chemical Society or the Journal of Biological Chemistryに使用されるものと一致している。具体的には、限定されないが、以下の略語が実施例において、および本明細書全体にわたって使用され得る:g(グラム);mg(ミリグラム);mL(ミリリットル);μL(マイクロリットル);M(モル);mM(ミリモル)、μM(マイクロモル);eq.(当量);mmol(ミリモル)、Hz(ヘルツ)、MHz(メガヘルツ);hrまたはhrs(時間);min(分);およびMS(質量分析法)。
以下の実施例の全てに関して、当業者に既知の標準のワークアップおよび精製の方法が利用され得る。他に示されない限り、全ての温度は℃(摂氏度)で表される。他に示されない限り、全ての反応は室温で行われる。本明細書に例示される合成方法は、特定の実施例の使用を通じて適用可能な化学的性質を例証するように意図されており、本開示の範囲を示すものではない。
化合物I−XVIの合成は、米国特許第9,056,852 B2号に記載され、この文献は開示のために参照により組み込まれる。
実施例1:再発した難治性のCLLまたはリヒター形質転換を患う患者におけるPI3K阻害剤およびCD20阻害剤の組み合わせに関する研究
この試験の目的は、CLLまたはリヒター形質転換を患う患者において、化合物A35、A36、A68、またはA70(3つの投与量:60mg、120mg、および150mg/日)およびリツキシマブの安全性および有効性を評価することである。
研究タイプ:介入
研究設計:介入モデル:単一群割り当て
マスキング:マスキングなし
主目的:処置
主要評価項目:
・処置に関連する許容可能な有害事象を判定する[時間枠:6ヶ月の治療]。有害事象の発生率、潜在的な異常の検査結果、および用量制限毒性を判定する。
副次的評価項目:
・奏効率[時間枠:最大1年]。化合物A35、A36、A68またはA70とリツキシマブの組み合わせにより処置された、CLLおよびリヒター形質転換を患う患者の奏効率(ORR)。
適格性
試験を受ける資格がある年齢:18歳以上(成人、シニア)
試験を受ける資格がある性別:すべて
健康なボランティアの受け入れ:なし
基準包含基準:
・B細胞慢性リンパ性白血病またはリヒター形質転換の確定診断
・少なくとも1つの前の処置レジメンに対して免疫性があるか、あるいは少なくとも1つの前の処置レジメン後に再発した。
・0〜2の米国東部癌治療共同研究グループ(ECOG)スコア
除外基準:
・14日内のいかなる大手術、化学療法、または免疫療法
・既知のB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、またはHIV感染症
・活動性自己免疫疾患(自己免疫溶血性貧血またはITPを除いて)
実施例2:慢性リンパ性白血病(CLL)を含む、再発性のB細胞非ホジキンリンパ腫(NHL)を患う患者におけるPI3K阻害剤およびCD20阻害剤の組み合わせに関する研究
この試験の目的は、再発性のB細胞悪性腫瘍を患う患者において、化合物A35(一用量:60mg/日)およびリツキシマブの安全性および有効性を評価することである。
研究タイプ:介入
研究設計:介入モデル:単一群割り当て
マスキング:マスキングなし
主目的:処置
主要評価項目:
・処置に関連する許容可能な有害事象を判定する[時間枠:6ヶ月の治療]。有害事象の発生率、潜在的な異常の検査結果、および用量制限毒性を判定する。
副次的評価項目:
・奏効(OR)によって評価されるリツキシマブを有する化合物A35の効果[時間枠:2年]。リツキシマブを伴う化合物A35の効果は、慢性リンパ性白血病(IWCLL)に関する国際ワークショップに従って、完全寛解(CR)、不完全な骨髄回復(CRi)を伴う完全寛解、または部分奏効(PR)を達成する被験体のパーセントとして算出された、被験体の奏効によって決定される。
・リツキシマブ(AUC)を伴う化合物A35のPKを評価する[時間枠:2年]。濃度時間曲線下面積(AUC)によって決定される。
・リツキシマブ(Cmax)を伴う化合物A35のPKを評価する[時間枠:2年]ピーク血漿中濃度(Cmax)によって決定される。
適格性
試験を受ける資格がある年齢:18歳以上(成人、シニア)
試験を受ける資格がある性別:すべて
健康なボランティアの受け入れ:なし
基準包含基準:
・再発性または難治性のCLL SLLまたはFL、MZL、DLBCLおよび高悪性度のB細胞リンパ腫の診断。被験体は、再発性または難治性の疾患について以下の基準を満たさなければならない:
○再発性疾患:以前にCRまたはPRに達したが、>6ヶ月の奏効期間後に疾患の進行を示した被験体
○難治性疾患:直近の治療の6ヶ月以内に疾患の進行を示した被験体
・PI3Kδ阻害剤を用いた前の治療がない
・被験体がBTK治療に不耐性でない限り、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤を用いた前の治療がない
・CLL、SLL、FL、およびMZLを患う被験体は、少なくとも1回の以前の全身療法に失敗していなければならず、研究者によってリツキシマブベースのレジメンを用いた治療の候補としてみなされなければならない;DLBCLおよび高悪性度のB細胞リンパ腫を患う被験体は、少なくとも2回の以前の治療に失敗していなければならない。
・Fridericiaの式に従って補正されたQT間隔(QTcF)≦450ミリ秒(ms)
・左室駆出率>50%
・CLLを患う者以外の被験体については、2014年のLugano分類(Cheson et al., J Clin Oncol 2014;32(27):3059−68)によって定義されるように、>1.5cmの少なくとも1つの二次元的に測定可能な結節の病変(nodal lesion)を有していなければならない。
・薬物動態サンプルの収集に参加する意思
・出産可能な女性の試験0日目から14日以内の血清妊娠検査陰性
除外基準:
・CLLから中悪性度リンパ腫への既知の組織学的形質転換
・制御されない自己免疫溶血性貧血または免疫性血小板減少
・B型肝炎表面抗原および/またはB型肝炎コア抗体の検査で陽性の結果が出た被験体
・C型肝炎ウイルス抗体(HCV Ab)またはヒト免疫不全ウイルス(HIV)抗体が陽性
・進行中の薬物誘発性肺炎
・臨床的に重要な心血管異常の病歴
ベースライン特性
15人の患者が登録された。人口統計および疾患の特徴は、他の試験において登録された、再発性のB細胞NHLおよびCLL/SLLを患う患者のものと一致している。
化合物A35の投与スケジュール
化合物A35の投与は、連続的な投与スケジュール(CS)または断続的な投与スケジュール(IS)で行われる。ISにおいては、患者は7日間連続して60mgを1日1回投与され、その後、21日間は治療を行わず、28日毎にサイクルを繰り返す。CSにおいては、患者が28日サイクルの全体にわたって60mg/日を摂取する。全ての患者はCS投与計画で開始される。CSの2回のサイクルを完了した患者はISに切り替えられる。
いずれの場合も、リツキシマブの投薬は、6ヶ月において合計8回分で投与された375mg/m2である。
結果
化合物A35のCSにおいては、無痛性の非ホジキンリンパ腫(NHL)を患う10人の患者のうち7人(70%)、FLを患う患者9人、およびMZLを患う患者1人において奏効が報告された。1人の患者のみが疾患の進行を示し、試験を中止した。他の9人の患者については、追跡の中央値は5.4ヶ月(範囲、3.3−7.7ヶ月)である。リツキシマブと組み合わせた化合物A35は、患者において非常に高い奏効率を達成する。
DLBCLを患う4人の患者のうち1人(25%)において奏効が報告された。疾患の奏効を達成した患者は5.4ヶ月間試験に参加し、他の3人の患者は疾患が進行したために中止した。
CSの2回のサイクルの後にISに切り替える
15人患者が、6ヶ月にわたるリツキシマブの375mg/m2×8回投与、CSの2回のサイクルでの60mgの化合物A35の投与、その後のISへの切り替えからなるレジメンで処置された。
現在まで、10/15の患者がCSの2回のサイクルを完了してISに切り替えられ、1/10の患者(10%)のみが、ISにおける3.4ヶ月の追跡期間の中央値(範囲、1.5−5.7)で、遅延性の免疫関連毒性を発達させた。
治療の2回のサイクル後に疾患の奏効を達成した8人の患者のうち、ISにおいて登録から5.2ヶ月の追跡期間の中央値(範囲、3.1−7.5)で、疾患の進行を示す患者はいなかった。
リツキシマブと組み合わせた化合物A35は、再発性の無痛性NHLおよびCLL/SLLを患う患者において非常に高い奏効率を達成する。これらの奏効は耐久性があるように思われる。これらの結果は、これら疾患における他の処置のアプローチと比較して有利である。予備データは、ISが、治療有効性における侵食なしに遅発性の免疫毒性の発生率を低下させるように思われることを示唆する。