以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために説明と関係していない部分は省略したし、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素については同じ参照符号を付した。
本発明の一実施例に係る巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100は、図10〜図13に図示された通り、固体型スティックで生産された巻きタバコ10を加熱することによって、喫煙用蒸気を生成する巻きタバコ型電子タバコ200に適用され得る。
これを通じて、本発明の一実施例に係る巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100が適用された巻きタバコ型電子タバコ200は、ニコチンが含まれた喫煙用蒸気だけでなく、煙出し用蒸気を共に生成させることができることによって、実際の巻きタバコの喫煙時に発生する煙量と同等水準以上の蒸気量を放出することができる。
このために、本発明の一実施例に係る巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100は、図1〜図3に図示された通り、喫煙用蒸気発生部110および煙出し用蒸気発生部120を含む。
前記喫煙用蒸気発生部110は、喫煙時に巻きタバコ10を加熱してニコチンが含まれた喫煙用蒸気を発生させることができる。このために、前記喫煙用蒸気発生部110は電源の印加時に巻きタバコ10を加熱するための第1発熱ヒーター111を含むことができる。
この時、前記第1発熱ヒーター111は図4に図示された通り、前記巻きタバコ10の一部が内部に挿入され得るように、上、下部が開放された中空の円筒形に形成され得る。
これに伴い、前記中空側に挿入された巻きタバコ10は図3に図示された通り、前記第1発熱ヒーター111の発熱時に提供される熱を通じて加熱され得、全周面が加熱され得ることによって加熱面積が広くなるとともに全体的に均等な加熱が行われ得る。
このような第1発熱ヒーター111は公知の発熱ヒーターが円筒形で構成された形態であり得るが、昇温と冷却が繰り返して行われる作動条件で信頼性と製品の寿命を延ばし、発熱源から発生した熱を迅速に移動させることができるようにセラミック材質を含むことができる。
一例として、前記第1発熱ヒーター111は図7に図示された通り、支持体111a、電極パターン111bおよび保護層111cを含むことができる。
この時、前記支持体111aはセラミック材質からなり得、前記電極パターン111bは前記支持体111aの一面にパターン形成され得る。
これに伴い、電源の印加時に前記電極パターン111bで発生した熱はセラミック材質からなる支持体111a側に移動した後、支持体111aの全体の面積に迅速に伝達され得る。これを通じて、第1発熱ヒーター111は加熱面積が広くなるとともに全体的に均等な加熱が行われ得る。
本発明で前記支持体111aは、前記電極パターン111bの発熱時に100℃以上の高温で耐えることができるように、耐熱性を有するセラミック材質で構成され得る。具体的な一例として、前記支持体111aはアルミナ、MgO、Si3N4、SiC、AINなどのようなセラミック材質であり得るが、これに限定されず、公知のセラミック材質をすべて適用することができる。
しかし、前記支持体111aの材質はこれに限定されず、前記電極パターン111bの発熱時に電極パターン111bとのショートを防止し100℃以上の高温に耐え得るように、絶縁性および耐熱性を有する材質であればいずれも適用することができる。
また、前記電極パターン111bは電源の印加時に熱を生成する発熱体の役割を遂行することができる。このような電極パターン111bは前記支持体111aの一面にパターン形成され得る。
本発明で、前記電極パターン111bは導電性ペーストを通じて形成された印刷パターンでもよく、エッチングや打ち抜きのような形状加工を通じてパターン形成された導電性部材が付着した形態でもよい。一例として、前記導電性ペーストはAg、タングステン、モリブデンおよびこれらが相互に組み合わせられた成分であり得るが、これに限定されず、通常的に使われる電極材料のうち、電源の印加時に要求される発熱温度に合うように適切に選択された公知の電極材料をすべて使うことができる。
一方、前記保護層111cは前記電極パターン111bが外部に露出することを防止するとともに、前記電極パターン111bが他の部品とショートすることを防止できるように絶縁性を有する材質で形成され得る。また、前記保護層111cは前記電極パターン111bから発生した熱によって破壊されることを防止できるように耐熱性および熱硬化性を有してもよい。
一例として、前記保護層111cは絶縁性、熱硬化性および耐熱性を有する樹脂からなって、前記支持体111aの少なくとも一面に所定の厚さで塗布されるコーティング層であり得る。これに伴い、前記電極パターン111bは前記保護層111cを通じて外部への露出が遮断され得る。
具体的な一例として、前記保護層111cは液状のポリイミドまたはポリアミドイミドからなるコーティング層であり得るが、これに限定されず、絶縁性、熱硬化性および耐熱性を有する材質であれば公知のすべての材質を使うことができる。
この時、前記保護層111cは前記電極パターン111bを覆うように前記支持体111aの一面にのみ形成されてもよいが、前記支持体111aの両面をすべて覆うように形成されてもよい。これに伴い、前記支持体111aが脆性に強いセラミック材質で形成されるとしても、前記保護層111cを通じて外力による衝撃を吸収できることによって前記支持体111aが外力によって損傷することを防止することができる。
このような第1発熱ヒーター111は、複数個のリード部111dを通じて後述する回路基板140と電気的に連結されることによって、電気的な作動が制御され得る。
一方、前記喫煙用蒸気発生部110は図4に図示された通り、断熱部材112、固定部材113および第1蓋部材114をさらに含むことができ、図2に図示された通り、前記第1蓋部材114を媒介として支持部130の一側に着脱可能に結合され得る。
すなわち、前記喫煙用蒸気発生部110は前記断熱部材112、固定部材113および第1蓋部材114が前記第1発熱ヒーター111を囲むように順次配置され得、前記支持部130に着脱可能に結合される第1蓋部材114を通じて前記支持部130側に締結された状態を維持するか分離され得る。
前記断熱部材112は、前記第1発熱ヒーター111の外面を囲むように配置されることによって、前記第1発熱ヒーター111で発生した熱が外部に放出されたり周辺の他の部品に伝達されることを遮断することができる。
これを通じて、前記第1発熱ヒーター111で発生した熱は前記第1発熱ヒーター111内に集中され得、前記第1発熱ヒーター111の中空側に挿入された巻きタバコ10側に熱が集中され得る。
この時、前記断熱部材112は通常的に使われる断熱材をすべて適用できるが、前記第1発熱ヒーター111で発生した熱が前記第1発熱ヒーター111の半径方向に放出されることを減らし、前記半径方向と垂直な水平方向への熱伝達が容易に行われ得るようにグラファイト材質を含むことができる。
一例として、前記断熱部材112は図6に図示された通り、所定の面積を有して互いに合紙する第1シート112aおよび第2シート112bを含むことができる。この時、前記第1シート112aおよび第2シート112bのうちいずれか一つは板状のグラファイトシートであり得、残りの一つはPIフィルム部材であり得る。
一般にグラファイトシートは、長さまたは幅方向に該当する水平方向への熱伝達率は優秀であるが、厚さ方向に該当する垂直方向に対する熱伝達率は非常に劣っている。
本発明ではこのようなグラファイトシートの熱伝達特性を考慮して前記断熱部材112が第1発熱ヒーター111の外側に位置するように配置することができる。
すなわち、前記断熱部材112は板状のグラファイトシートとPIフィルム部材が互いに合紙された形態であり得、前記グラファイトシートの厚さ方向が前記第1発熱ヒーター111の半径方向と平行な方向をなすように、前記断熱部材112が第1発熱ヒーター111の外側に配置され得る。これを通じて、前記断熱部材112は前記第1発熱ヒーター111で発生した熱が外部に放出されることを最小化することによって、第1発熱ヒーター111で発生した熱を第1発熱ヒーター111側に集中させることができる。
すなわち、前記第1発熱ヒーター111で発生した熱は、前記断熱部材112側に伝達されても厚さ方向への熱伝達率が小さいグラファイトシートを通じて熱が外部に放出されることを遮断することができる。
また、グラファイトシート側に一部の熱が伝達されても、前記グラファイトシートに伝達された熱は水平方向に沿って分散されることによって、前記第1発熱ヒーター111を保温する役割を遂行することができる。
併せて、前記グラファイトシート側に伝達された一部の熱は前記PIフィルム部材を通じて2次的に熱の移動が遮断されることによって、さらなる優秀な断熱性を確保することができる。
このような断熱部材112は接着層を媒介として前記第1発熱ヒーター111の外面に付着されてもよいが、中空型の固定部材113を通じて固定され得る。
すなわち、図6に図示された通り、前記断熱部材112は前記第1発熱ヒーター111の周り方向に沿って第1発熱ヒーター111の外面を覆うように一回以上巻き取られ得、前記断熱部材112を囲む固定部材113を通じて固定され得る。
これを通じて、前記断熱部材112は前記第1発熱ヒーター111および固定部材113の間に配置され得、両面がそれぞれ第1発熱ヒーター111の外面と固定部材113の内面に接触した状態を維持することができる。
ここで、前記固定部材113は、前記断熱部材112が第1発熱ヒーター111の外面に密着した状態を維持できるように前記断熱部材112を固定する役割と共に、前記第1発熱ヒーター111を保護できるように剛性を有する材質からなり得る。一例として、前記固定部材113は金属材質からなり得る。
このような固定部材113は下部縁が前記支持部130の一側によって支持され得る。
前記第1蓋部材114は一側が前記支持部130と結合され得る。これを通じて、前記第1蓋部材114は前記固定部材113および第1発熱ヒーター111を外部環境から保護するとともに、前記固定部材113および第1発熱ヒーター111の装着位置を維持することができる。
このために、前記第1蓋部材114は前記固定部材113を囲むことができるように中空型に形成され得、外部から挿入された巻きタバコ10が前記第1発熱ヒーター111の内部に進入できるように前記第1発熱ヒーター111の中空部と対応する領域が開放され得る。
このような第1蓋部材114は下部側が前記支持部130に着脱可能に結合され得る。これを通じて、前記固定部材113および/または第1発熱ヒーター111の取り替えが必要な場合、前記第1蓋部材114を支持部130と分離することによって取り替えが必要な部品を簡便に取り替えることができる。
この時、本発明の一実施例に係る巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100は図6に図示された通り、互いに対面する第1蓋部材114の内部面と固定部材113の外部面の間に隙間dが形成され得、前記隙間dは前記固定部材113の高さ方向に沿って形成され得る。
これに伴い、前記隙間dには空気層が形成され得、前記隙間dに形成された空気層は断熱効果を具現することができる。これによって、前記第1発熱ヒーター111で発生した熱は前記断熱部材112および空気層を通じて二度にわたって前記第1発熱ヒーター111の半径方向と平行な方向への熱移動が遮断され得る。これを通じて、前記第1発熱ヒーター111で発生した熱は、第1発熱ヒーター111の中空部側にさらに集中され得、前記第1蓋部材114の温度上昇を最小化することができる。
前記煙出し用蒸気発生部120は、喫煙時にニコチンが含まれていない煙出し用蒸気を生成させて前記喫煙用蒸気発生部110側に供給することができる。
これを通じて、使用者は喫煙時に前記喫煙用蒸気発生部110に挿入された巻きタバコ10から生成された喫煙用蒸気とともに、前記煙出し用蒸気発生部120で生成された煙出し用蒸気を共に吸入することができる。
すなわち、本発明の一実施例に係る巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100が適用された巻きタバコ型電子タバコ200を利用する場合、使用者は前記喫煙用蒸気発生部110で生成されたニコチンが含まれた喫煙用蒸気とともに前記煙出し用蒸気発生部120で生成されたニコチンが含まれていない煙出し用蒸気を追加的に吸入した後放出することができる。
これによって、使用者は通常の巻きタバコを利用した喫煙時に発生する煙量と同等水準以上に豊富な量の蒸気を吸入および放出できることによって、喫煙に対する満足感を増大させることができる。
このために、前記煙出し用蒸気発生部120は図3および図8に図示された通り、加熱時に煙出し用蒸気に変換される液状物質が貯蔵される貯蔵空間122aが形成された第2蓋部材122と、前記貯蔵空間122aから流入した液状物質を気化させて煙出し用蒸気を生成する第2発熱ヒーター121を含むことができる。また、前記煙出し用蒸気発生部120は前記貯蔵空間122aに貯蔵された液状物質を前記第2発熱ヒーター121側に供給する吸収部材123を含むことができる。
これに伴い、前記第2発熱ヒーター121に電源が供給される場合、前記液状物質は吸収部材123を通じて第2発熱ヒーター121側に供給され得、前記第2発熱ヒーター121側に供給された液状物質は第2発熱ヒーター121から提供される熱を通じて気化され得る。これを通じて、前記煙出し用蒸気発生部120は煙出し用蒸気を生成することができる。
ここで、前記液状物質はニコチンを含まなくてもよく、100℃以下の温度で気化する物質であり得る。一例として、前記液状物質はグリセリンが含まれた液状物質であり得るがこれに限定されず、300℃以下、好ましくは100℃以下の温度で気化され得る物質であればすべて適用可能であることを明らかにしておく。併せて、前記液状物質は通常の電子タバコで喫煙用蒸気を発生させるために使われるニコチン物質が含まれてもよいことを明らかにしておく。
併せて、前記吸収部材123はグラスファイバー、綿、または織物であり得るが、前記吸収部材123の材質はこれに限定されず、液状物質を円滑に吸収できる材質であればすべて適用することができる。
また、前記第2発熱ヒーター121は前記吸収部材123の長さ方向に沿って複数回巻線されたコイル部材であり得る。
このような煙出し用蒸気発生部120は図1に図示された通り、前記喫煙用蒸気発生部110と並んで配置され得、前記第2発熱ヒーター121を通じて生成された煙出し用蒸気が前記喫煙用蒸気発生部110側に供給され得る。
このために、本発明の一実施例に係る巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100は、前記喫煙用蒸気発生部110および煙出し用蒸気発生部120が結合される支持部130を含むことができ、前記喫煙用蒸気発生部110および煙出し用蒸気発生部120は前記支持部130の一側に並んで結合され得る。
この時、前記煙出し用蒸気発生部120は前記支持部130に固定された形態で提供され得、前記貯蔵空間122aに貯蔵された液状物質がすべて消耗した場合、前記貯蔵空間122aと連通した注入口(図示されず)等を通して液状物質が補充され得る。
代案として、前記煙出し用蒸気発生部120は図2に図示された通り、前記支持部130と着脱可能に結合され得る。これを通じて、前記貯蔵空間122aに貯蔵された液状物質がすべて消耗した場合、前記喫煙用蒸気発生部110を前記支持部130から分離することによって前記喫煙用蒸気発生部110自体を取り替えることができる。
これに伴い、本発明の一実施例に係る巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100は液状物質を注入しなければならない煩雑さをなくすことができ、規定された液状物質が含まれた喫煙用蒸気発生部110を使うように誘導することによって、製品に対する信頼性および安全性を高めることができる。
具体的な一例として、前記煙出し用蒸気発生部120は図2および図8に図示された通り、前述した第2蓋部材122、吸収部材123および第2発熱ヒーター121とともに胴体124および結合部材126をさらに含むモジュール形態で構成され得る。
これを通じて、前記煙出し用蒸気発生部120は前記結合部材126を媒介として前記支持部130の一側に着脱可能に結合され得る。
ここで、前記胴体124は外気が通過できるように長さ方向に沿って空気通過路125が貫通形成され得、前記結合部材126に着脱可能に結合され得る。
また、前記第2蓋部材122は前記胴体124の少なくとも一部を囲むように、前記結合部材126に着脱可能に締結され得る。これを通じて、前記貯蔵空間122aは前記結合部材126および胴体124を通じて規定され得、外気を流入するための流入路122bが前記胴体124に形成される空気通過路125と連結されるように高さ方向に沿って形成され得る(図3参照)。
併せて、前記第2発熱ヒーター121および吸収部材123は前記空気通過路125に配置され得る。このような場合、前記第2発熱ヒーター121は前記吸収部材123の長さ方向に沿って複数回巻線された形態に配置され得、前記吸収部材123は前記貯蔵空間122aに貯蔵された液状物質を円滑に吸収できるように、両端部側が前記貯蔵空間122a側に突出するように前記胴体124に固定され得る。
さらに、前記結合部材126は前記胴体124および第2蓋部材122がそれぞれ内部面と外部面に着脱可能に結合され得るように中空型に形成され得、前記結合部材126の下部縁側には外側に突出するフランジ126aが形成され得る。これを通じて、前記結合部材126は前記支持部130の一面に突出形成される係止部137側に係止設置され得る。
この時、前記胴体124は複数個の部材が相互に結合された形態であり得る。
一例として、前記胴体124は第1胴体124a、第2胴体124b、絶縁部材124cおよび第1電極部材124dを含むことができる。このような場合、前記第1胴体124aは上、下部が開放された中空型で備えられ得、前記第2胴体124bは前記第1胴体124aの上部側に結合され、前記第1電極部材124dが締結された絶縁部材124cが前記第1胴体124aの下部側に結合され得る。
これを通じて、前記第2胴体124b、第1胴体124aおよび第1電極部材124dの中空部は、互いに連通されることによって前述した空気通過路125を形成することができ、前記第1胴体124aと第2胴体124bの結合時に前記第2発熱ヒーター121が巻線された吸収部材123の両端部は前記第1胴体124a側に固定され得る。
併せて、前記第1胴体124a、第1電極部材124dおよび結合部材126は金属のような導電性材質からなり得、前記第2発熱ヒーター121を構成するコイルの両端部は前記第1胴体124aおよび第1電極部材124dとそれぞれ連結され得る。
これに伴い、前記煙出し用蒸気発生部120が前記支持部130側に締結される場合、前記第2発熱ヒーター121は前記支持部130側に備えられた二つの電極部材138、150を通じて電気的に連結され得る。
しかし、前記胴体はこれに限定されず、適切な個数の部材が互いに結合された形態でもよく、内部に長さ方向に沿って空気通過路が形成された一つの中空型部材でもよい。また、前記胴体が一つの部材で形成された場合、前記胴体側には前記空気通過路125と垂直な方向に二つの通過孔が形成され、前記通過孔に吸収部材123の両端部側が挿入された後固定される形態でもよい。
併せて、前記煙出し用蒸気発生部120の構成は前述した構造に限定されず、貯蔵空間122aから提供された液状物質を、第2発熱ヒーター121を通じて加熱して煙出し用蒸気を発生させることができる方式であれば、細部的な構成は設計条件に応じて適切に変更され得る。
一方、前記支持部130は前記喫煙用蒸気発生部110および煙出し用蒸気発生部120を支持することができ、前述した通り、前記喫煙用蒸気発生部110および煙出し用蒸気発生部120がそれぞれ着脱可能に結合され得る。
この時、前記喫煙用蒸気発生部110および煙出し用蒸気発生部120は前記支持部130の水平面上にそれぞれ結合されてもよいが、前記喫煙用蒸気発生部110および煙出し用蒸気発生部120は前記第1発熱ヒーター111を通じて生成された煙出し用蒸気が外部に漏れることを遮断し、締結性を高め得るように水平面から一定の高さ突出した部分に結合され得る。
一例として、前記支持部130は図2に図示された通り、一面から上方に一定の高さ延びる中空型の第1突出部131および第2突出部132を含むことができる。
これに伴い、前記喫煙用蒸気発生部110は前記第1蓋部材114の下部側が前記第1突出部131と締結され得、前記固定部材113の下部縁が前記第1突出部131の上部縁によって支持され得る。
また、前記煙出し用蒸気発生部120は前記第2突出部132が前述した結合部材126の下部側に挿入され得る。これを通じて、前記第2突出部132の内部は前記空気通過路125と連通され得る。
ここで、前記第1電極部材124dは図9に図示された通り、下部側に内側に引き込まれる切開溝124eが形成され得る。これに伴い、前記第1電極部材124dの長さ方向または高さ方向に沿って移動する空気は、前記切開溝124eを通じて水平方向に移動できることによって前記第2突出部132の内部に流入することができる。
この時、前記第2突出部132側には図3に図示された通り、前記煙出し用蒸気発生部120と支持部130の結合時に、前記第2発熱ヒーター121との電気的な連結のための第2電極部材150が提供され得る。
一例として、前記第2突出部132側には前記第2電極部材150を配置するための電極配置孔136が貫通形成され得、前記電極配置孔136側に前記第2電極部材150が着脱可能に挿入され得る。これに伴い、前記煙出し用蒸気発生部120が前記第2突出部132側に締結される場合、前記煙出し用蒸気発生部120に含まれた第1電極部材124dの下端は前記第2電極部材150と接触され得、前記第1電極部材124dおよび第2電極部材150は接触を通じて通電され得る。
また、前記支持部130の一面には前記煙出し用蒸気発生部120との結合時に前記結合部材126の下部縁と対応する領域で外部に露出する接触電極138が備えられ得る。
これに伴い、前記煙出し用蒸気発生部120が前記第2突出部132側に締結されると、導電性材質からなる結合部材126と前記接触電極138が互いに接触され得る。これを通じて、前記結合部材126および接触電極138は互いに通電され得る。ここで、前記接触電極138はボールプランジャーであり得、前記第2電極部材150および接触電極138は巻きタバコ型電子タバコ200の制御部を構成するメイン基板231と互いに電気的に連結され得る。
一方、本発明の一実施例に係る巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100は、使用者が前記巻きタバコ10を吸入する場合、前記喫煙用蒸気発生部110で生成された喫煙用蒸気と前記煙出し用蒸気発生部120で生成された煙出し用蒸気が使用者側に同時に供給され得る。この時、前記喫煙用蒸気および煙出し用蒸気は使用者の吸入力を通じて使用者側に供給され得る。
このために、前記支持部130は前記煙出し用蒸気発生部120で生成された煙出し用蒸気を前記喫煙用蒸気発生部110側に移動させる移動通路133を含むことができる。
一例として、前記移動通路133は図3に図示された通り、前記支持部130の内部に形成され得、前記移動通路133は前記第1突出部131の内部と前記第2突出部132の内部を互いに連結することができる。
この時、前記第2突出部132の底面には前記移動通路133と連結される連通路134が形成され得る。
これを通じて、前記喫煙用蒸気発生部110に挿入された巻きタバコ10の端部を使用者が吸入する場合、前記煙出し用蒸気発生部120で生成された煙出し用蒸気は使用者の吸入力によって前記空気通過路125に沿って下方に移動した後、前記第1電極部材124dに形成された切開溝124eを通じて前記第2突出部132の中空部側に移動することができる。
その後、前記第2突出部132の中空部側に移動した煙出し用蒸気は前記連通路134および移動通路133を経由して前記喫煙用蒸気発生部110側に流入することができる。これに伴い、前記煙出し用蒸気は前記喫煙用蒸気発生部110で生成された喫煙用蒸気と合わせられ得、巻きタバコを通過して前記喫煙用蒸気とともに外部に排出され得る。
これに伴い、使用者は喫煙用蒸気とともに煙出し用蒸気を同時に吸入することができ、使用者が吸入された蒸気を外部に放出する場合、放出される蒸気量は煙出し用蒸気に該当する量だけ増加し得る。これを通じて、使用者の喫煙時に豊富な量の蒸気が外部に吐出され得ることによって使用者の喫煙満足感を増大させることができる。
しかし、前記煙出し用蒸気の供給方式はこれに限定されず、前記煙出し用蒸気発生部120で生成された煙出し用蒸気は喫煙用蒸気が供給される経路側に他の方式を通じて供給されてもよい。
併せて、前述した通り、前記煙出し用蒸気発生部120側には外気が流入され得るように高さ方向に沿って形成された流入路122bが空気通過路125と連結され得る。これを通じて、前記煙出し用蒸気発生部120で生成された煙出し用蒸気は、使用者の吸入力によって移動通路133を経て喫煙用蒸気発生部110側に円滑に移動することができる。
一方、前記支持部130の一面には前記第1発熱ヒーター111と電気的に連結される回路基板140が配置され得、前記回路基板140は前記支持部130に固定され得る。
一例として、図3に図示された通り、前記支持部130は一面に前記回路基板140を収容できるように引き込み形成される収容溝139を含むことができ、前記回路基板140は前記収容溝139に挿入配置され得る。
ここで、前記回路基板140は前述した第1発熱ヒーター111から所定の長さで引き出される複数個のリード部111dが連結され得、別途のケーブル(図示されず)を媒介として巻きタバコ型電子タバコ200の制御部を構成するメイン基板231と電気的に連結され得る。
また、前記支持部130側には前記複数個のリード部111dが通過するリード部配置孔135が貫通形成され得る。これに伴い、前記リード部配置孔135に挿入されたリード部111dは前記支持部130を通じて外力から保護され得る。
これを通じて、前記第1発熱ヒーター111が前記支持部130の一面に固定された回路基板140と前記リード部配置孔135を通過するリード部111dを媒介として電気的に連結される場合、前記リード部111dは落下のような外部衝撃が発生しても前記回路基板140と断線することが防止され得る。これによって、電気的な断線のような諸問題を解決することができ、製品の信頼性を高めることができる。
前述した巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100は巻きタバコ型電子タバコ200で具現され得る。
本発明の一実施例に係る巻きタバコ型電子タバコ200は図10〜図13に図示された通り、前述した巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100、ケース210、制御部および電源供給部220を含むことができる。
すなわち、前記ヒーター組立体100は制御部および電源供給部220とともに前記ケース210の内部に収容され得、前記電源供給部220で提供される電源を駆動電源として使うことができる。すなわち、前記ヒーター組立体100は前記制御部の駆動を通じて前記第1発熱ヒーター111および第2発熱ヒーター121が作動され得、前記喫煙用蒸気発生部110に挿入された巻きタバコと前記煙出し用蒸気発生部120に含まれた液状物質から喫煙用蒸気および煙出し用蒸気がそれぞれ生成され得る。
ここで、前記電源供給部220は公知のバッテリであり得、前記バッテリは一次電池であり得るが、再充電が可能な二次電池でもよい。併せて、前記制御部は図12に図示された通り、メイン基板231の一面にMCUのようなチップセット232が実装された形態で構成され得、前記メイン基板231は電気または電子的な駆動のための多様な回路を含むことができる。
具体的には、前記ケース210は前記喫煙用蒸気発生部110および煙出し用蒸気発生部120を内部に収容するための第1ケース211と、前記制御部および電源供給部220を内部に収容するための第2ケース212で構成され得る。また、前記支持部130は前記第2ケース212の上部縁側に着脱可能に固定され得る。
このような場合、図11に図示された通り、前記第1ケース211と前記支持部130側には互いに対応する一対の磁石部材160、240が備えられ得る。これに伴い、前記一対の磁石部材160、240は磁力による拘束力を提供することができ、前記第1ケース211は前記拘束力を通じて第2ケース212から容易に分離されることが防止され得る。しかし、前記ケース210の形態はこれに限定されず、一つの部材で形成されてもよい。
この時、前記第1ケース211は前記喫煙用蒸気発生部110と対応する領域に貫通形成される投入口213を含むことができる。
これに伴い、前記投入口213側に巻きタバコ10が挿入される場合、前記巻きタバコ10は中空型に形成された前記第1発熱ヒーター111の中空部側に挿入され得、前記第1発熱ヒーター111で発生する熱によって加熱され得る。
一方、前記ケース210は前記投入口213を開閉するためのカバー部材250をさらに含むことができる。これに伴い、前記巻きタバコ型電子タバコ200を使用しない時、前記カバー部材250は開放された投入口213を密閉することによって前記第1発熱ヒーター111が外部に露出することを防止することができる。これに伴い、前記第1発熱ヒーター111は外部環境から汚染することが防止され得る。
一例として、前記カバー部材250は図13に図示された通り、前記ケース210の一面に沿って往復移動するスライディング方式で具現され得るが、これに限定されず、ヒンジ方式、挿入方式など、前記投入口213を密閉できる形態であれば公知の多様な方式をすべて適用することができる。
また、図12に図示された通り、前記ケース210は一側に前記電源供給部220を再充電するための充電用ポート60が外部に露出され得、前記充電用ポート60は前記メイン基板231上実装され得る。
一例として、前記充電用ポート60は公知のUSBコネクタであり得、公知の充電ケーブルが連結され得る。これを通じて、前記電源供給部220の充電が必要な場合、前記充電用ポート60は充電ケーブルを通じて外部の電源供給源と連結されて電源の供給を受けることによって、前記電源供給部220が再充電され得る。
また、前記巻きタバコ型電子タバコ200は、オン/オフ、第1、2発熱ヒーター111、121の稼動時間、喫煙が可能な状態または喫煙が不可能な状態などのような多様な情報を使用者が容易に認識できるように、所定の信号を出力する通報手段を含むことができる。
一例として、前記通報手段は図12に図示された通り、前記制御部と電気的に連結されて通報が必要な場合、振動を発生させる振動モーター270であり得る。
しかし、前記通報手段はこれに限定されず、音声が出力される方式、文字が表示される方式、照明が点灯または消灯される方式でもよく、二つ以上の方式が互いに組み合わせられた方式でもよい。
また、前記巻きタバコ型電子タバコ200は外部機器との無線通信を通じて、機器の状態や、吸入回数のような喫煙に関連した情報を送受信できる無線通信機能を含んでもよい。一例として、前記無線通信機能はブルートゥース(登録商標)やNFC方式であり得るがこれに限定されず、公知の多様な無線通信方式をすべて適用できることを明らかにしておく。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これもまた本発明の思想範囲内に属するものと言える。
代案として、前記煙出し用蒸気発生部120は図2に図示された通り、前記支持部130と着脱可能に結合され得る。これを通じて、前記貯蔵空間122aに貯蔵された液状物質がすべて消耗した場合、前記煙出し用蒸気発生部120を前記支持部130から分離することによって前記煙出し用蒸気発生部120自体を取り替えることができる。
これに伴い、本発明の一実施例に係る巻きタバコ型電子タバコ用ヒーター組立体100は液状物質を注入しなければならない煩雑さをなくすことができ、規定された液状物質が含まれた煙出し用蒸気発生部120を使うように誘導することによって、製品に対する信頼性および安全性を高めることができる。
この時、前記喫煙用蒸気発生部110および煙出し用蒸気発生部120は前記支持部130の水平面上にそれぞれ結合されてもよいが、前記喫煙用蒸気発生部110および煙出し用蒸気発生部120は前記第2発熱ヒーター121を通じて生成された煙出し用蒸気が外部に漏れることを遮断し、締結性を高め得るように水平面から一定の高さ突出した部分に結合され得る。