JP6899026B1 - エアロゾル吸引器の電源ユニット、エアロゾル吸引器、及びエアロゾル吸引システム - Google Patents

エアロゾル吸引器の電源ユニット、エアロゾル吸引器、及びエアロゾル吸引システム Download PDF

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Abstract

【課題】安全性が高く、電源が蓄積する電力の浪費を抑制することができるエアロゾル吸引器の電源ユニット、エアロゾル吸引器、及びエアロゾル吸引システムを提供する。【解決手段】エアロゾル源22から生成されたエアロゾルを香味源33に通過させて、エアロゾルに香味源33の香味成分を付加するエアロゾル吸引器1の電源ユニット10であって、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱可能か否かを判断し、第二負荷31が香味源33を加熱可能と判断される場合、電源12から第一負荷21への放電である第1放電を開始する前に、電源12から第二負荷31への放電である第2放電を開始又は継続する。【選択図】図6

Description

本発明は、エアロゾル吸引器の電源ユニット、エアロゾル吸引器、及びエアロゾル吸引システムに関する。
近年、液体を加熱して生成したエアロゾルを香味源に通すことで、香味源に含まれる香味成分をエアロゾルに付加し、香味成分が含まれるエアロゾルをユーザに吸引させることのできる装置が知られている。
特許文献1〜3に記載の装置は、エアロゾル生成のために液体を加熱するヒータと、香味源を加熱するヒータと、を有している。
国際公開第2020/039589号 特表2017−511703号公報 国際公開第2018/017654号公報
このような2つのヒータを備えた装置では、香味源を加熱するヒータの近くにエアロゾル吸引器の吸口が配置されることが多い。そのため、香味源が加熱できない状態で、この香味源を加熱するヒータに通電することは、エアロゾル吸引器の安全性の観点で好ましくない。また、エアロゾル吸引器は小型化の要請が強く、電源の浪費を避けることも望まれる。
本発明は、安全性が高く、電源が蓄積する電力の浪費を抑制することができるエアロゾル吸引器の電源ユニット、エアロゾル吸引器、及びエアロゾル吸引システムを提供する。
第1発明は、
エアロゾル源から生成されたエアロゾルを香味源に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記エアロゾル源を加熱する第一負荷に放電可能、且つ、前記香味源を加熱する第二負荷に放電可能に構成された電源と、
処理装置と、
通知部と、
前記第二負荷若しくは前記香味源の温度、又は、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度に関する値を出力する第1センサと、を備え、
前記処理装置は、
起動モードと、前記電源ユニットの消費電力が前記起動モードより少なく且つ前記電源から前記第一負荷への放電である第1放電と前記電源から前記第二負荷への放電である第2放電が実行不能な省電力モードと、で前記電源ユニットを動作可能であり、
前記第1センサの出力に基づき、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度を取得し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、前記第1放電を開始する前に、前記第2放電を開始又は継続し、且つ、目標温度に前記第二負荷若しくは前記香味源の温度が収束するように、前記第2放電を実行し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断される場合、
前記通知部に第1通知を実行させ、
前記第1通知を実行させてから前記電源ユニットを前記省電力モードで動作させる迄の時間である制限時間を、前記第二負荷の温度に応じて異ならせる。
また、第2発明は、
エアロゾル源から生成されたエアロゾルを香味源に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記エアロゾル源を加熱する第一負荷に放電可能、且つ、前記香味源を加熱する第二負荷に放電可能に構成された電源と、
処理装置と、
通知部と、
前記第二負荷若しくは前記香味源の温度、又は、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度に関する値を出力する第1センサと、をさらに備え、
前記処理装置は、
起動モードと、前記電源ユニットの消費電力が前記起動モードより少なく且つ前記電源から前記第一負荷への放電である第1放電と前記電源から前記第二負荷への放電である第2放電が実行不能な省電力モードと、で前記電源ユニットを動作可能であり、
前記第1センサの出力に基づき、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度を取得し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、
前記第1放電を開始する前に、前記第2放電を開始又は継続し、且つ、目標温度に前記第二負荷若しくは前記香味源の温度が収束するように、前記第2放電を実行し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断される場合、
前記通知部に第1通知を実行させ、
前記第1通知の実行中に前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断され、且つ、前記第二負荷の温度が閾値以下の場合、前記第1通知の実行後も前記電源ユニットを前記起動モードで動作させ続ける。
また、第3発明は、
エアロゾル源から生成されたエアロゾルを香味源に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器であって、
前記香味源を含む香味源ユニットと、
前記エアロゾル源と、前記エアロゾル源を加熱する第一負荷と、を含むエアロゾル源ユニットと、
前記香味源ユニット及び前記エアロゾル源ユニットが着脱可能に構成される電源ユニットと、を備え、
前記電源ユニットは、上記した第1発明の電源ユニットである。
また、第4発明は、
エアロゾル源から生成されたエアロゾルを香味源に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器であって、
前記香味源を含む香味源ユニットと、
前記エアロゾル源と、前記エアロゾル源を加熱する第一負荷と、前記香味源を加熱する第二負荷と、を含み、前記香味源ユニットが着脱可能に構成されるエアロゾル源ユニットと、
前記エアロゾル源ユニットが着脱可能に構成される電源ユニットと、を備え、
前記電源ユニットは、上記した第2発明の電源ユニットである
また、第5発明は、
エアロゾル源から生成されたエアロゾルを香味源に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引システムであって、
前記エアロゾル源を加熱する第一負荷と、
前記香味源を加熱する第二負荷と、
前記第一負荷に放電可能、且つ、前記第二負荷に放電可能に構成された電源と、
処理装置と、
通知部と、
前記第二負荷若しくは前記香味源の温度、又は、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度に関する値を出力する第1センサと、を備え、
前記処理装置は、
起動モードと、前記エアロゾル吸引システムの消費電力が前記起動モードより少なく且つ前記電源から前記第一負荷への放電である第1放電と前記電源から前記第二負荷への放電である第2放電が実行不能な省電力モードと、で前記エアロゾル吸引システムを動作可能であり、
前記第1センサの出力に基づき、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度を取得し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、前記第1放電を開始する前に、前記第2放電を開始又は継続し、且つ、目標温度に前記第二負荷若しくは前記香味源の温度が収束するように、前記第2放電を実行し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断される場合、
前記通知部に第1通知を実行させ、
前記第1通知を実行させてから前記エアロゾル吸引システムを前記省電力モードで動作させる迄の時間である制限時間を、前記第二負荷の温度に応じて異ならせる。
本発明によれば、エアロゾル吸引器の安全性が向上すると共に、電源が蓄積する電力の浪費を抑制することができる。
エアロゾル吸引器の概略構成を模式的に示す斜視図である。 図1のエアロゾル吸引器の他の斜視図である。 図1のエアロゾル吸引器の断面図である。 図1のエアロゾル吸引器における電源ユニットの斜視図である。 図3の部分拡大図である。 図1のエアロゾル吸引器のハードウエア構成を示す模式図である。 図6に示す電源ユニットの具体例を示す図である。 図1のエアロゾル吸引器の動作を説明するためのフローチャートである。 図1のエアロゾル吸引器の動作を説明するためのフローチャートである。 図1のエアロゾル吸引器の第2カートリッジ検出処理を説明するためのフローチャートである。 図6に示す電源ユニットの変形例を示す図である。 第1通知後の第2カートリッジ検出処理を説明するためのフローチャートである。 第2カートリッジの交換通知後の第2カートリッジ検出処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態のエアロゾル吸引器の概略構成を模式的に示す斜視図である。 図14のエアロゾル吸引器の断面図である。 図14のエアロゾル吸引器のハードウエア構成を示す模式図である。 図16に示す電源ユニットの具体例を示す図である。
以下、本発明のエアロゾル吸引器の一実施形態であるエアロゾル吸引器1について、図1から図5を参照して説明する。
(エアロゾル吸引器)
エアロゾル吸引器1は、香味成分が付加されたエアロゾルを、燃焼を伴わずに生成して、吸引可能とするための器具であり、図1及び図2に示すように、所定方向(以下、長手方向Xと呼ぶ)に沿って延びる棒形状となっている。エアロゾル吸引器1は、長手方向Xに沿って、電源ユニット10と、第1カートリッジ20と、第2カートリッジ30と、がこの順に設けられている。第1カートリッジ20は、電源ユニット10に対して着脱可能(換言すると、交換可能)である。第2カートリッジ30は、第1カートリッジ20に対して着脱可能(換言すると、交換可能)である。図3に示すように、第1カートリッジ20には、第一負荷21と第二負荷31が設けられ、第2カートリッジ30には、香味源33が設けられている。
(電源ユニット)
電源ユニット10は、図3〜図6に示すように、円筒状の電源ユニットケース11の内部に、電源12と、充電IC55Aと、MCU(Micro Controller Unit)50と、DC/DCコンバータ51と、吸気センサ15と、カプセルセンサ16と、電圧センサ52及び電流センサ53を含む温度検出用素子T1と、電圧センサ54及び電流センサ55を含む温度検出用素子T2と、を収容する。
電源12は、充電可能な二次電池、電気二重層キャパシタ等であり、好ましくは、リチウムイオン二次電池である。電源12の電解質は、ゲル状の電解質、電解液、固体電解質、イオン液体の1つ又はこれらの組合せで構成されていてもよい。
図6に示すように、MCU50は、吸気センサ15、カプセルセンサ16、電圧センサ52、電流センサ53、電圧センサ54、及び電流センサ55等の各種センサ装置と、DC/DCコンバータ51と、操作部14と、通知部45と、に接続されており、エアロゾル吸引器1の各種の制御を行う。
MCU50は、具体的にはプロセッサを主体に構成されており、プロセッサの動作に必要なRAM(Random Access Memory)及び各種情報を記憶するROM(Read Only Memory)等の記憶媒体により構成されるメモリ50aを更に含む。本明細書におけるプロセッサとは、具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
図4に示すように、電源ユニットケース11の長手方向Xの一端側(第1カートリッジ20側)に位置するトップ部11aには、放電端子41が設けられる。放電端子41は、トップ部11aの上面から第1カートリッジ20に向かって突出するように設けられ、第1カートリッジ20の第一負荷21及び第二負荷31の各々と電気的に接続可能に構成される。
また、トップ部11aの上面には、放電端子41の近傍に、第1カートリッジ20の第一負荷21に空気を供給する空気供給部42が設けられている。
電源ユニットケース11の長手方向Xの他端側(第1カートリッジ20と反対側)に位置するボトム部11bには、外部電源(図示省略)と電気的に接続可能な充電端子43が設けられる。充電端子43は、ボトム部11bの側面に設けられ、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子、又はmicroUSB端子等が接続可能である。
なお、充電端子43は、外部電源から送電される電力を非接触で受電可能な受電部であってもよい。このような場合、充電端子43(受電部)は、受電コイルから構成されていてもよい。非接触による電力伝送(Wireless Power Transfer)の方式は、電磁誘導型でもよいし、磁気共鳴型でもよい。また、充電端子43は、外部電源から送電される電力を無接点で受電可能な受電部であってもよい。別の一例として、充電端子43は、USB端子、microUSB端子、又はLightning端子が接続可能であり、且つ上述した受電部を有していてもよい。
電源ユニットケース11には、ユーザが操作可能な操作部14が、トップ部11aの側面に充電端子43とは反対側を向くように設けられる。より詳述すると、操作部14と充電端子43は、操作部14と充電端子43を結ぶ直線と長手方向Xにおける電源ユニット10の中心線の交点について点対称の関係にある。操作部14は、ボタン式のスイッチ又はタッチパネル等から構成される。
図3に示すように、操作部14の近傍には、パフ(吸引)動作を検出する吸気センサ15が設けられている。電源ユニットケース11には、内部に外気を取り込む不図示の空気取込口が設けられている。空気取込口は、操作部14の周囲に設けられていてもよく、充電端子43の周囲に設けられていてもよい。
吸気センサ15は、後述の吸口32を通じたユーザの吸引により生じた電源ユニット10内の圧力(内圧)変化の値を出力するよう構成されている。吸気センサ15は、例えば、空気取込口から吸口32に向けて吸引される空気の流量(すなわち、ユーザのパフ動作)に応じて変化する、後述するエアロゾル流路25を含む流路内の圧力に応じた出力値(例えば、電圧値又は電流値)を出力する圧力センサである。吸気センサ15は、アナログ値を出力してもよいし、アナログ値から変換したデジタル値を出力してもよい。
吸気センサ15は、検出する圧力を補償するために、電源ユニット10の置かれている環境の温度(外気温)を検出する温度センサを内蔵していてもよい。吸気センサ15は、圧力センサではなく、コンデンサマイクロフォン等から構成されていてもよい。
カプセルセンサ16は、第2カートリッジ30の装着状態を検出するためのセンサである。カプセルセンサ16は、電源ユニット10への第2カートリッジ30の装着時における静電容量の変化の値を出力する静電容量センサであってもよく、電源ユニット10への第2カートリッジ30の装着時における第一負荷21又は第二負荷31に印加される電圧を出力するセンサであってもよく、第2カートリッジ30の装着時におけるエアロゾル流路25を含む流路内の圧力変化を出力する吸気センサ15であってもよい。以下の説明では、特に規定する場合を除き、カプセルセンサ16が静電容量センサである場合について説明する。
MCU50は、パフ動作が行われて、吸気センサ15の出力値が閾値を超えると、エアロゾルの生成要求がなされたと判定し、その後、吸気センサ15の出力値がこの閾値を下回ると、エアロゾルの生成要求が終了されたと判定する。なお、エアロゾル吸引器1においては、第一負荷21の過熱を抑制する等の目的のために、エアロゾルの生成要求がなされている期間が第一既定値tupper(例えば、2.4秒)に達すると、吸気センサ15の出力値にかかわらずに、エアロゾルの生成要求が終了されたと判定されるようにしている。即ち、MCU50は、吸引の開始又は第一負荷21への放電の開始からの第一既定値tupperの経過と、吸引の終了とのいずれか一方が検知されたら、エアロゾルの生成要求が終了されたと判定する。このように、吸気センサ15の出力値はエアロゾルの生成要求を示す信号として利用される。したがって、吸気センサ15は、エアロゾルの生成要求を出力するセンサを構成する。
なお、吸気センサ15に代えて、操作部14の操作に基づいてエアロゾルの生成要求を検出するようにしてもよい。例えば、ユーザがエアロゾルの吸引を開始するために操作部14に対し所定の操作を行うと、操作部14がエアロゾルの生成要求を示す信号をMCU50に出力するように構成してもよい。この場合には、操作部14が、エアロゾルの生成要求を出力するセンサを構成する。
MCU50は、カプセルセンサ16の出力値に基づいて、電源ユニット10への第2カートリッジ30の装着状態を検出し、第二負荷31が香味源33を加熱可能か否かを判断する。即ち、MCU50は、電源ユニット10への第2カートリッジ30の装着が認められる場合に、第二負荷31が香味源33を加熱可能と判断し、電源ユニット10への第2カートリッジ30の装着が認められない場合に、第二負荷31が香味源33を加熱不能と判断する。MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱可能と判断される場合、電源12から第一負荷21への放電である第1放電を開始する前に、電源12から第二負荷31への放電である第2放電を開始又は継続する。一方、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱不能と判断される場合、通知部45に第2カートリッジ30が挿入されていないことをユーザに報知させる第1通知を実行させ、且つ、第2放電を開始及び継続しない。これらの制御についての詳細は後述する。なお、第2放電の開始とは、第2放電が実行されていない状態から第2放電を実行する状態へ切替えることを意味する。電源ユニット10を後述するスリープモードから後述する起動モードへ移行させた直後に第2放電を実行することは、第2放電の開始の具体的一例である。また、第2放電の継続とは、すでに実行されている第2放電を、実行させ続けることを意味する。エアロゾルの生成を終了した後に、後述するスリープモードへ電源ユニット10を移行させずに、第2放電を実行し続けながら次の第1放電の実行を待つことは、第2放電の継続の具体的一例である。
充電IC55Aは、充電端子43に近接して配置され、充電端子43から入力される電力の電源12への充電制御を行う。なお、充電IC55Aは、MCU50の近傍に配置されていてもよい。
(第1カートリッジ)
図3に示すように、第1カートリッジ20は、円筒状のカートリッジケース27の内部に、エアロゾル源22を貯留するリザーバ23と、エアロゾル源22を霧化するための第一負荷21と、リザーバ23から第一負荷21へエアロゾル源を引き込むウィック24と、エアロゾル源22が霧化されることで発生したエアロゾルが第2カートリッジ30に向かって流れるエアロゾル流路25と、第2カートリッジ30の一部を収容するエンドキャップ26と、エンドキャップ26に設けられた、第2カートリッジ30を加熱するための第二負荷31と、を備える。
リザーバ23は、エアロゾル流路25の周囲を囲むように区画形成され、エアロゾル源22を貯留する。リザーバ23には、樹脂ウェブ又は綿等の多孔体が収容され、且つ、エアロゾル源22が多孔体に含浸されていてもよい。リザーバ23には、樹脂ウェブ又は綿上の多孔質体が収容されず、エアロゾル源22のみが貯留されていてもよい。エアロゾル源22は、グリセリン、プロピレングリコール、又は水などの液体を含む。
ウィック24は、リザーバ23から毛管現象を利用してエアロゾル源22を第一負荷21へ引き込む液保持部材である。ウィック24は、例えば、ガラス繊維や多孔質セラミックなどによって構成される。
第一負荷21は、電源12から放電端子41を介して供給される電力によって、燃焼を伴わずにエアロゾル源22を加熱することで、エアロゾル源22を霧化する。第一負荷21は、所定ピッチで巻き回される電熱線(コイル)によって構成されている。
なお、第一負荷21は、エアロゾル源22を加熱することで、これを霧化してエアロゾルを生成可能な素子であればよい。第一負荷21は、例えば、発熱素子である。発熱素子としては、発熱抵抗体、セラミックヒータ、及び誘導加熱式のヒータ等が挙げられる。
第一負荷21は、温度と電気抵抗値が相関を持つものが用いられる。第一負荷21としては、例えば、温度の増加に伴って電気抵抗値も増加するPTC(Positive Temperature Coefficient)特性を有するものが用いられる。
エアロゾル流路25は、第一負荷21の下流側であって、電源ユニット10の中心線L上に設けられる。エンドキャップ26は、第2カートリッジ30の一部を収容するカートリッジ収容部26aと、エアロゾル流路25とカートリッジ収容部26aとを連通させる連通路26bと、を備える。
図5に示すように、第二負荷31は、カートリッジ収容部26aの周囲に配置された第二負荷収容部70に埋設されている。第二負荷31は、電源12から放電端子41を介して供給される電力によって、カートリッジ収容部26aに収容される第2カートリッジ30(より詳細にはこれに含まれる香味源33)を加熱する。第二負荷31は、例えば、所定ピッチで巻き回される電熱線(コイル)によって構成される。
なお、第二負荷31は、第2カートリッジ30を加熱することのできる素子であればよい。第二負荷31は、例えば、発熱素子である。発熱素子としては、発熱抵抗体、セラミックヒータ、ステンレスチューブヒータ、及び誘導加熱式のヒータ等が挙げられる。
第二負荷31は、温度と電気抵抗値が相関を持つものが用いられる。第二負荷31としては、例えば、PTC特性を有するものが用いられる。
第二負荷収容部70の下方には、コンデンサ収容部71が設けられる。コンデンサ収容部71には、一対の金属板74、75がカートリッジ収容部26aを挟んで対向するように配置される。一対の金属板74、75は、長手方向Xに沿って平行に配置され、コンデンサ77を構成する。
カプセルセンサ16は、一対の金属板74、75の間に発生する静電容量の変化に基づいて、物体や流体などを検知する静電容量センサであり、本実施形態では、第2カートリッジ30の第1カートリッジ20への装着状態を検知する。MCU50は、コンデンサ77の静電容量を計測する。このようなカプセルセンサ16によれば、一対の金属板74、75間に第2カートリッジ30が挿入されると、コンデンサ77の静電容量が変化するので、MCU50は、第2カートリッジ30の第1カートリッジ20への装着状態を検知できる。即ち、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱不能な場合として第2カートリッジ30が挿入されていない時の空気の静電容量と、第二負荷31が香味源33を加熱可能な場合として第2カートリッジ30が挿入されている時の静電容量の違いから、第2カートリッジ30の挿入を検知でき、第二負荷31が香味源33を加熱可能か否かを判断することができる。
コンデンサ77を構成する一対の金属板74、75は、金属板74、75間への第2カートリッジ30の挿入が完了した時に、MCU50が最大値となる静電容量を取得するように配置されることが好ましい、例えば、一対の金属板74、75の長手方向Xにおける長さは、第2カートリッジ30の長手方向Xにおける長さよりも短くなっており、第2カートリッジ30が一対の金属板74、75間に収容された状態において、上下方向における第2カートリッジ30の到達端、即ち第2カートリッジ30の下端部30aに、一対の金属板74、75の下端部74a、75aが位置するように配置される。これにより、第2カートリッジ30の挿入が完了した時と、挿入されていない時との静電容量の差が最大となるので、MCU50がこの差を区別しやすくなる。したがって、第2カートリッジ30が挿入されているか否かをさらに高精度に検知することができる。
なお、コンデンサ77は、対向する一対の金属板74、75から構成されるものではなく、一枚の金属板74とGND電位を有する接地面(例えば、カートリッジケース27)とで構成される疑似的なコンデンサであってもよい。
(第2カートリッジ)
第2カートリッジ30は、香味源33を貯留する。第二負荷31によって第2カートリッジ30が加熱されることで、香味源33が加熱される。第2カートリッジ30は、第1カートリッジ20のエンドキャップ26に設けられたカートリッジ収容部26aに着脱可能に収容される。第2カートリッジ30は、第1カートリッジ20側とは反対側の端部が、ユーザの吸口32となっている。なお、吸口32は、第2カートリッジ30と一体不可分に構成される場合に限らず、第2カートリッジ30と着脱可能に構成されてもよい。このように吸口32を電源ユニット10と第1カートリッジ20とは別体に構成することで、吸口32を衛生的に保つことができる。
第2カートリッジ30は、第一負荷21によってエアロゾル源22が霧化されることで発生したエアロゾルを香味源33に通すことによってエアロゾルに香味成分を付加する。香味源33を構成する原料片としては、刻みたばこ、又は、たばこ原料を粒状に成形した成形体を用いることができる。香味源33は、たばこ以外の植物(例えば、ミント、漢方、又はハーブ等)によって構成されてもよい。香味源33には、メントール等の香料が付加されていてもよい。
エアロゾル吸引器1では、エアロゾル源22と香味源33によって、香味成分が付加されたエアロゾルを発生させることができる。つまり、エアロゾル源22と香味源33は、エアロゾルを発生させるエアロゾル生成源を構成している。
エアロゾル吸引器1におけるエアロゾル生成源は、ユーザが交換して使用する部分である。この部分は、例えば、1つの第1カートリッジ20と、1つ又は複数(例えば5つ)の第2カートリッジ30とが1セットとしてユーザに提供される。したがって、エアロゾル吸引器1においては、電源ユニット10の交換頻度が最も低く、第1カートリッジ20の交換頻度が次に低く、第2カートリッジ30の交換頻度が最も高くなっている。そのため、第1カートリッジ20と第2カートリッジ30の製造コストを下げることが重要になる。なお、第1カートリッジ20と第2カートリッジ30を一体化して1つのカートリッジとして構成してもよい。
このように構成されたエアロゾル吸引器1では、図3中の矢印Bで示すように、電源ユニットケース11に設けられた不図示の取込口から流入した空気が、空気供給部42から第1カートリッジ20の第一負荷21付近を通過する。第一負荷21は、ウィック24によってリザーバ23から引き込まれたエアロゾル源22を霧化する。霧化されて発生したエアロゾルは、取込口から流入した空気と共にエアロゾル流路25を流れ、連通路26bを介して第2カートリッジ30に供給される。第2カートリッジ30に供給されたエアロゾルは、香味源33を通過することで香味成分が付加され、吸口32に供給される。
また、エアロゾル吸引器1には、各種情報を通知する通知部45が設けられている(図6参照)。通知部45は、発光素子によって構成されていてもよく、振動素子によって構成されていてもよく、音出力素子によって構成されていてもよい。通知部45は、発光素子、振動素子、及び音出力素子のうち、2以上の素子の組合せであってもよい。通知部45は、電源ユニット10、第1カートリッジ20、及び第2カートリッジ30のいずれに設けられてもよいが、電源ユニット10に設けられることが好ましい。例えば、操作部14の周囲が透光性を有し、LED等の発光素子によって発光するように構成される。
(電源ユニットの詳細)
図6に示すように、DC/DCコンバータ51は、電源ユニット10に第1カートリッジ20が装着された状態において、第一負荷21と電源12の間に接続される。MCU50は、DC/DCコンバータ51と電源12の間に接続されている。第二負荷31は、電源ユニット10に第1カートリッジ20が装着された状態において、MCU50とDC/DCコンバータ51との接続ノードに接続される。このように、電源ユニット10では、第1カートリッジ20が装着された状態において、DC/DCコンバータ51及び第一負荷21の直列回路と、第二負荷31とが、電源12に並列接続される。
DC/DCコンバータ51は、入力電圧を昇圧可能な昇圧回路であり、入力電圧又は入力電圧を昇圧した電圧を第一負荷21に供給可能に構成されている。DC/DCコンバータ51によれば第一負荷21に供給される電力を調整できるため、第一負荷21が霧化するエアロゾル源22の量を制御することができる。DC/DCコンバータ51としては、例えば、出力電圧を監視しながらスイッチング素子のオン/オフ時間を制御することで、入力電圧を希望する出力電圧に変換するスイッチングレギュレータを用いることができる。DC/DCコンバータ51としてスイッチングレギュレータを用いる場合には、スイッチング素子を制御することで、入力電圧を昇圧せずに、そのまま出力させることができる。
MCU50のプロセッサは、後述する第二負荷31への放電を制御するため、香味源33の温度及び/又は第二負荷31の温度を取得できるように構成される。また、MCU50のプロセッサは、第一負荷21の温度を取得できるように構成されることが好ましい。第一負荷21の温度は、第一負荷21やエアロゾル源22の過熱の抑制や、第一負荷21が霧化するエアロゾル源22の量を高度に制御するために用いることができる。
電圧センサ52は、第二負荷31に印加される電圧値を測定して出力する。電流センサ53は、第二負荷31を貫流する電流値を測定して出力する。電圧センサ52の出力と、電流センサ53の出力は、それぞれ、MCU50に入力される。MCU50のプロセッサは、電圧センサ52の出力と電流センサ53の出力に基づいて第二負荷31の抵抗値を取得し、この抵抗値に応じた第二負荷31の温度を取得する。第二負荷31の温度は、第二負荷31によって加熱される香味源33の温度と厳密には一致しないが、香味源33の温度とほぼ同じと見做すことができる。このため、温度検出用素子T1は、香味源33及び/又は第二負荷31の温度を検出するための温度検出用素子を構成している。
なお、第二負荷31の抵抗値を取得する際に、第二負荷31に定電流を流す構成とすれば、温度検出用素子T1において電流センサ53は不要である。同様に、第二負荷31の抵抗値を取得する際に、第二負荷31に定電圧を印加する構成とすれば、温度検出用素子T1において電圧センサ52は不要である。
また、温度検出用素子T1に代えて、第1カートリッジ20に、第2カートリッジ30の温度を検出するための温度センサを設ける構成としてもよい。この温度センサは、第2カートリッジ30の近傍に配置される例えばサーミスタにより構成される。温度センサを用いて第2カートリッジ30(香味源33)の温度を取得することで、温度検出用素子T1を用いて香味源33の温度を取得するよりも、香味源33の温度をより正確に取得することが可能となる。
電圧センサ54は、第一負荷21に印加される電圧値を測定して出力する。電流センサ55は、第一負荷21を貫流する電流値を測定して出力する。電圧センサ54の出力と、電流センサ55の出力は、それぞれ、MCU50に入力される。MCU50のプロセッサは、電圧センサ54の出力と電流センサ55の出力に基づいて第一負荷21の抵抗値を取得し、この抵抗値に応じた第一負荷21の温度を取得する。なお、第一負荷21の抵抗値を取得する際に、第一負荷21に定電流を流す構成とすれば、温度検出用素子T2において電流センサ55は不要である。同様に、第一負荷21の抵抗値を取得する際に、第一負荷21に定電圧を印加する構成とすれば、温度検出用素子T2において電圧センサ54は不要である。
図7は、図6に示す電源ユニット10の具体例を示す図である。図7では、温度検出用素子T1として電流センサ53を持たず、且つ、温度検出用素子T2として電流センサ55を持たない構成の具体例を示している。
図7に示すように、電源ユニット10は、電源12と、MCU50と、LDO(Low Drop Out)レギュレータ60と、開閉器SW1と、開閉器SW2と、電圧センサ54を構成するオペアンプOP1及びアナログデジタル変換器(以下、ADCと記載)50cと、電圧センサ52を構成するオペアンプOP2及びADC50bと、カプセルセンサ16を構成する静電容量デジタル変換器(以下、CDCと記載)56と、を備える。
本明細書にて説明する開閉器とは、配線路の遮断と導通を切り替えるトランジスタ等のスイッチング素子である。図7の例では、開閉器SW1、SW2は、それぞれトランジスタとなっている。
LDOレギュレータ60は、電源12の正極に接続された主正母線LUに接続されている。MCU50は、LDOレギュレータ60と、電源12の負極に接続された主負母線LDとに接続されている。MCU50は、開閉器SW1、SW2の各々にも接続されており、これらの開閉制御を行う。MCU50は、CDC56に接続され、コンデンサ77又は疑似的なコンデンサの静電容量の変化を検出する。LDOレギュレータ60は、電源12からの電圧を降圧して出力する。LDOレギュレータ60の出力電圧V1は、MCU50、DC/DCコンバータ51、CDC56、オペアンプOP1、及びオペアンプOP2の各々の動作電圧としても利用される。
DC/DCコンバータ51は、主正母線LUに接続されている。第一負荷21は、主負母線LDに接続される。開閉器SW1は、DC/DCコンバータ51と第一負荷21との間に接続されている。
開閉器SW2は、主負母線LDに接続された第二負荷31と、主正母線LUとの間に接続されている。開閉器SW1と開閉器SW2は、主に絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT、Insulated Gate Bipolar Transistor)等のバイポーラトランジスタや金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET、Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)等の電界効果トランジスタなどから構成されてもよい。または、開閉器SW1と開閉器SW2は、リレーによって構成されてもよい。
オペアンプOP1の非反転入力端子は、開閉器SW1と第一負荷21との接続ノードに接続されている。オペアンプOP1の反転入力端子は、主負母線LDに接続されている。
オペアンプOP2の非反転入力端子は、開閉器SW2と第二負荷31との接続ノードに接続されている。オペアンプOP2の反転入力端子は、主負母線LDに接続されている。
ADC50cは、オペアンプOP1の出力端子に接続されていて、オペアンプOP1の出力信号をデジタル信号へ変換する。ADC50bは、オペアンプOP2の出力端子に接続されていて、オペアンプOP2の出力信号をデジタル信号へ変換する。ADC50cとADC50bは、MCU50の外部に設けられていてもよい。
CDC56は、カートリッジ収容部26aの近傍に配置されたコンデンサ77に接続される。CDC56は、L−C共振器を含み、L−C共振器の容量の変化を共振周波数の変化としてデジタル値をMCU50に出力する。
(MCU)
次に、MCU50の機能について説明する。MCU50は、ROMに記憶されたプログラムをプロセッサが実行することにより実現される機能ブロックとして、温度検出部と、電力制御部と、カプセル検出部と、通知制御部と、を備える。
温度検出部は、温度検出用素子T1の出力に基づいて、香味源33及び/又は第二負荷31の温度を取得する。また、温度検出部は、温度検出用素子T2の出力に基づいて、第一負荷21の温度を取得する。
図7に示す回路例の場合、温度検出部は、開閉器SW2を遮断状態に制御し、開閉器SW1を導通状態に制御した状態にて、ADC50cの出力値(第一負荷21に印加される電圧値)を取得し、この出力値に基づいて第一負荷21の温度を取得する。また、温度検出部は、開閉器SW1を遮断状態に制御し、開閉器SW2を導通状態に制御した状態にて、ADC50bの出力値(第二負荷31に印加される電圧値)を取得し、この出力値に基づいて第二負荷31の温度を香味源33の温度及び/又は第二負荷31の温度として取得する。なお、温度検出部は、開閉器SW1と開閉器SW2を共に導通状態に制御した状態において、第一負荷21の温度や第二負荷31の温度を取得してもよい。
通知制御部は、各種情報を通知するように通知部45を制御する。例えば、通知制御部は、第2カートリッジ30の交換タイミングの検出に応じて、第2カートリッジ30の交換を促す通知を行うように通知部45を制御する。通知制御部は、第2カートリッジ30の交換を促す通知に限らず、第1カートリッジ20の交換を促す通知、電源12の交換を促す通知、電源12の充電を促す通知等を行わせてもよい。さらに、通知制御部は、電源ユニット10への第2カートリッジ30の装着が認められない場合に、第二負荷31が香味源33を加熱不能であることの通知(第1通知)を行うように通知部45を制御する。
電力制御部は、吸気センサ15から出力されたエアロゾルの生成要求を示す信号に応じて、電源12から第一負荷21及び第二負荷31への放電(負荷の加熱に必要な放電)を制御する。
エアロゾル吸引器1では、第二負荷31への放電によって香味源33の加熱が可能となっている。このため、第一負荷21に放電する電力が同じであれば、香味源33を加熱することによって、香味源33を加熱しない場合よりも、エアロゾルに付加される香味成分量を多くすることができる。
ユーザによる1回の吸引動作によって、第1カートリッジ20にて生成されて香味源33を通過するエアロゾルの重量[mg]をエアロゾル重量Waerosolと記載する。このエアロゾルの生成のために第一負荷21に供給が必要な電力を霧化電力Pliquidと記載する。このエアロゾルの生成のために霧化電力Pliquidが第一負荷21へ供給された時間を供給時間tsenseと記載する。この供給時間tsenseは、1回の吸引あたり、上述した第一既定値tupperが上限値とされる。香味源33に含まれている香味成分の重量[mg]を香味成分残量Wcapsuleと記載する。香味源33の温度に関する情報を温度パラメータTcapsuleと記載する。ユーザによる1回の吸引動作によって、香味源33を通過するエアロゾルに付加される香味成分の重量[mg]を香味成分量Wflavorと記載する。香味源33の温度に関する情報とは、具体的には、温度検出用素子T1の出力に基づいて取得される香味源33や第二負荷31の温度である。
香味成分量Wflavorは、香味成分残量Wcapsule、温度パラメータTcapsule、及びエアロゾル重量Waerosolに依存することが実験的にわかっている。したがって、香味成分量Wflavorは、以下の式(1)によりモデル化することができる。
flavor = β × (Wcapsule × Tcapsule) × γ × Waer
osol・・(1)
式(1)のβは、1回の吸引において、香味源33に含まれている香味成分のうちのどの程度の量がエアロゾルに付加されるかの割合を示す係数であり、実験的に求められる。式(1)のγは、実験的に求められる係数である。1回の吸引が行われる期間において、温度パラメータTcapsuleと香味成分残量Wcapsuleはそれぞれ変動し得るが、このモデルでは、これらを一定値として取り扱うために、γを導入している。
なお、香味成分残量Wcapsuleは、吸引が行われる毎に減少する。このため、香味成分残量Wcapsuleは、吸引が行われた回数(換言すると、エアロゾルの生成要求に応じた、エアロゾル生成のための第一負荷21への放電動作の累積回数)である吸引回数に反比例する。また、香味成分残量Wcapsuleは、吸引に応じてエアロゾル生成のために第一負荷21への放電が行われた時間、が長いほど多く減少する。このため、香味成分残量Wcapsuleは、吸引に応じてエアロゾル生成のために第一負荷21への放電が行われた時間の累積値(以下、累積放電時間と記載)にも反比例する。
式(1)のモデルから分かるように、吸引毎のエアロゾル量Waerosolをほぼ一定に制御することを想定すると、香味成分量Wflavorを安定化させるためには、香味成分残量Wcapsuleの減少(換言すると、吸引回数又は累積放電時間の増加)に合わせて、香味源33の温度を上げる必要がある。
そこで、MCU50の電力制御部は、吸引回数又は累積放電時間に基づいて、香味源33の目標温度(以下に記載する目標温度Tcap_target)を増加させる。そして、MCU50の電力制御部は、温度検出用素子T1の出力に基づき、香味源33の温度が目標温度へ収束するように、電源12から第二負荷31への香味源33の加熱のための放電を制御する。これにより、香味成分量Wflavorを多く且つ安定化させることが可能である。具体的には、MCU50の電力制御部は、メモリ50aに予め記憶されたテーブルにしたがって目標温度を管理する。このテーブルは、吸引回数又は累積放電時間と、香味源33の目標温度とを対応付けて記憶するものである。
なお、香味源33の目標温度の増加は、段階的に行うことが好ましい。目標温度を段階的に増加させることで、頻繁な目標温度の変更が抑制される。このため、香味源33の温度制御を簡易な制御としつつ、さらに安定して制御を実行することができる。
(エアロゾル吸引器の動作)
図8及び図9は、図1のエアロゾル吸引器1の動作を説明するためのフローチャートである。操作部14の操作等によってエアロゾル吸引器1の電源がONされると(ステップS0:YES)、MCU50は、電源12から第一負荷21への放電及び電源12から第二負荷31への放電が可能な起動モードで電源ユニット10を動作させる。続いて、MCU50は、カプセルセンサ16の出力に基づいて、第2カートリッジ30が挿入されているか否か、即ち、第二負荷31が香味源33を加熱可能か否かを判断する(ステップS100)。第2カートリッジ30が挿入されている場合(ステップS100:YES)、MCU50は、メモリ50aに記憶している吸引回数又は累積放電時間に基づいて、香味源33の目標温度Tcap_targetを決定(設定)する(ステップS1)。
次に、MCU50は、現時点での香味源33の温度Tcap_senseを温度検出用素子T1の出力に基づいて取得する(ステップS2)。
そして、MCU50は、温度Tcap_senseと目標温度Tcap_targetに基づいて、香味源33を加熱するための第二負荷31への放電を制御する(ステップS3)。換言すれば、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱可能と判断される場合、後述するステップS10又はステップS12において電源12から第一負荷21への放電である第1放電を開始する前に、電源12から第二負荷31への放電である第2放電を開始する。具体的には、MCU50は、温度Tcap_senseが目標温度Tcap_targetに収束するように、PID(Proportional−Integral−Differential )制御、又は、ON/OFF制御によって第二負荷31へ電力供給を行う。
PID制御は、温度Tcap_senseと目標温度Tcap_targetの差をフィードバックし、そのフィードバック結果に基づいて、温度Tcap_senseが目標温度Tcap_targetに収束するよう電力制御を行うものである。PID制御によれば、温度Tcap_senseを目標温度Tcap_targetに高精度に収束させることができる。なお、MCU50は、PID制御に代えてP(Proportional)制御やPI(Proportional−Integral)制御を用いてもよい。
ON/OFF制御は、温度Tcap_senseが目標温度Tcap_target未満の状態では第二負荷31への電力供給を行い、温度Tcap_senseが目標温度Tcap_target以上の状態では、温度Tcap_senseが目標温度Tcap_target未満になるまで第二負荷31への電力供給を停止する制御である。ON/OFF制御によれば、PID制御よりも香味源33の温度を早く上昇させることができる。このため、後述のエアロゾルの生成要求が検知される前の段階にて、温度Tcap_senseが目標温度Tcap_targetに到達する可能性を高めることができる。なお、目標温度Tcap_targetは、ヒステリシスを有していてもよい。
ステップS3の後、MCU50は、エアロゾルの生成要求の有無を判定する(ステップS4)。MCU50は、エアロゾルの生成要求を検出しなかった場合(ステップS4:NO)には、ステップS5にて、エアロゾルの生成要求が行われていない時間(以下、無操作時間と記載)の長さを判定する。そして、MCU50は、無操作時間が所定時間に達していた場合(ステップS5:YES)には、第二負荷31への放電を終了して(ステップS6)、消費電力を低減させたスリープモードへと移行する(ステップS7)。MCU50は、無操作時間が所定時間未満であった場合(ステップS5:NO)には、ステップS2に処理を移行する。
MCU50は、エアロゾルの生成要求を検知すると(ステップS4:YES)、香味源33の加熱のための第二負荷31への放電を終了し、その時点での香味源33の温度Tcap_senseを温度検出用素子T1の出力に基づいて取得する(ステップS8)。そして、MCU50は、ステップS8にて取得した温度Tcap_senseが目標温度Tcap_target以上かを否かを判定する(ステップS9)。
温度Tcap_senseが目標温度Tcap_target以上である場合(ステップS9:YES)には、MCU50は、予め決められた霧化電力Pliquidを第一負荷21に供給して、第一負荷21の加熱(エアロゾル源22を霧化するための加熱)を開始する(ステップS10)。ステップS10での第一負荷21の加熱開始後、MCU50は、エアロゾルの生成要求が終了されていない場合(ステップS11:NO)には加熱を継続し、エアロゾルの生成要求が終了された場合(ステップS11:YES)には、第一負荷21への電力供給を停止する(ステップS14)。ステップS14において、MCU50は、第二負荷31への電力供給も停止してもよい。
温度Tcap_senseが目標温度Tcap_target未満である場合(ステップS9:NO)には、MCU50は、霧化電力Pliquidを所定量増加した電力を第一負荷21に供給して、第一負荷21の加熱を開始する(ステップS12)。ここでの電力の増加は、例えば、温度Tcap_senseと目標温度Tcap_targetの温度差と、電力増加量とを対応付けたテーブルにしたがって行う。ステップS12での第一負荷21の加熱開始後、MCU50は、エアロゾルの生成要求が終了されていない場合(ステップS13:NO)には加熱を継続し、エアロゾルの生成要求が終了された場合(ステップS13:YES)には、第一負荷21への電力供給を停止する(ステップS14)。
このように、エアロゾルの生成要求がなされた時点にて、香味源33の温度が目標温度に到達していない場合であっても、ステップS12の処理が行われることで、生成されるエアロゾル量を増やすことができる。この結果、香味源33の温度が目標温度よりも低いことに起因するエアロゾルに付加される香味成分量の減少を、エアロゾル量の増加によって補うことが可能となる。したがって、エアロゾルに付加される香味成分量を目標量に収束させることができる。
ステップS14の後、MCU50は、メモリ50aに記憶している吸引回数又は累積放電時間を更新する(ステップS15)。
次に、MCU50は、更新後の吸引回数又は累積放電時間が閾値を超えるか否かを判定する(ステップS16)。MCU50は、更新後の吸引回数又は累積放電時間が閾値以下の場合(ステップS16:NO)には、ステップS19に処理を移行する。MCU50は、更新後の吸引回数又は累積放電時間が閾値を超える場合(ステップS16:YES)には、第2カートリッジ30の交換を促す通知を通知部45に行わせる(ステップS17)。そして、MCU50は、吸引回数又は累積放電時間を初期値(=0)にリセットし、目標温度Tcap_targetを初期化する(ステップS18)。目標温度Tcap_targetの初期化とは、メモリ50aに記憶しているその時点での目標温度Tcap_targetを設定値から除外することを意味する。
ステップS18の後、MCU50は、電源がオフされなければ(ステップS19:NO)、ステップS100に処理を戻し、電源がオフされたら(ステップS19:YES)、処理を終了する。
図8に戻って、ステップS100の結果、第2カートリッジ30が挿入されていない場合、即ち、第二負荷31が香味源33を加熱不能と判断される場合(ステップS100:NO)、図10に示すように、MCU50は、通知部45に第2カートリッジ30が挿入されていないことをユーザに報知させる第1通知を実行させる(ステップS101)。ステップS0で第2カートリッジ30を装着しない状態で電源ONをした場合や、ステップS17の交換通知後に第2カートリッジ30を外したまま第2カートリッジ30を装着していない場合、第二負荷31が香味源33を加熱不能と判断される。第1通知により、香味源33が加熱できない状態、言い換えると、生成したエアロゾルに香味を付与できない状態をユーザが認識できるため、ユーザがエアロゾル吸引器の状態を正確に把握でき、利便性が向上する。
続いて、MCU50は、タイマが起動済みか否かを検出し(ステップS102)、タイマが起動していなければ(ステップS102:NO)、タイマを起動し(ステップS103)、第二負荷31の温度を温度検出用素子T1の出力に基づいて取得し(ステップS104)、第二負荷31の温度に基づいて時間閾値を設定する(ステップS105)。時間閾値は、第1通知を実行させてから起動モードよりも消費電力を低減させたスリープモードへ移行する迄の制限時間であり、第二負荷31の温度に応じて異なっている。なお、スリープモードでは、電源12から第一負荷21及び第二負荷31への放電が実行不能である。
香味源33の温度に応じた適切な制限時間の間は、第二負荷31が香味源33を加熱不能であっても起動モードが継続される。そのため、第二負荷31が香味源33を加熱可能な状態に移行した場合に起動モードを継続しておくことで、第2カートリッジ30が挿入された場合に香味源33を早期に加熱することができるので、利便性が向上する。一方で、第二負荷31が香味源33を加熱不能な時にいつまでも起動モードが継続されると電力が浪費されてしまう。したがって、制限時間を、香味源33の温度に応じて異ならせることで、省電力化と利便性のバランスを適切な状態に保つことができる。
制限時間についてより具体的に説明すると、図10の右上のグラフに示すように、制限時間は、第二負荷31の温度が高くなるほど、短くなるよう設定される。省電力モードにすることで電源ユニット10内部の発熱が抑えられるので、起動モードよりも第二負荷31の温度を早く下げることができ、安全性を高めることができる。
ステップS102の結果、タイマの起動済みである場合、及び、ステップS105で時間閾値を設定した場合、続いて、タイマ値が時間閾値未満か否かが判定され(ステップS106)、タイマ値が時間閾値未満である場合には(ステップS106:YES)、上述のステップS100に移行し、タイマ値が時間閾値以上である場合には(ステップS106:NO)、スリープモードへ移行する(ステップS107)。換言すれば、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱不能と判断される場合、電源12から第二負荷31への放電である第2放電を開始しない。ユーザが第1通知中に第2カートリッジ30を交換して第二負荷31を香味源33を加熱可能な状態にしないということは、香味が付与されたエアロゾル生成を望まないということを意味する。このユーザの意思に鑑み、タイマ値が時間閾値を超えた場合に電源ユニット10をスリープモードへ移行することで、ユーザの意思に反せずに電源ユニット10の省電力化を実現することができる。
一方で、タイマ値が時間閾値未満である場合には(ステップS106:YES)、ステップS100に移行するが、そこで第1通知中に第2カートリッジ30の挿入が確認された場合は(ステップS100:YES)、ステップS3で第二負荷31へ放電が開始され、ステップS10で第一負荷21への放電が開示又は再開される。
なお、ステップS104で取得した第二負荷31の温度が所定の閾値(例えば、30℃)以下の場合、第1通知の実行後も電源ユニット10を起動モードで動作させ続けてもよい。第二負荷31の温度が低い場合は十分に安全性が担保できることから、起動モードで動作させ続けることで利便性を向上させることができる。
ステップS100における第2カートリッジ30が挿入されているか否かの判断は、エアロゾル吸引器1の電源がONになった直後だけでなく(ステップS0:YES)、エアロゾルの生成後に電源がオフされなかった直後にも(ステップS19:NO)、実行され得る。ステップS14において第二負荷31への電力供給も停止しない場合、ステップS19の直後に実行されるステップS100のタイミングでは、第二負荷31への電力供給は実行されたままである。ステップS100において、第2カートリッジ30が挿入されていないと判断されない限り、ステップS107において電源ユニット10はスリープモードへ移行しない。換言すれば、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱可能と判断される場合、後述するステップS10又はステップS12において電源12から第一負荷21への放電である第1放電を開始する前に、電源12から第二負荷31への放電である第2放電を継続する。また、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱不能と判断される場合、電源12から第二負荷31への放電である第2放電を継続しない。
(第1変形例)
これまでカプセルセンサ16が静電容量センサである場合について説明したが、上記したように、カプセルセンサ16は電源ユニット10への第2カートリッジ30の装着時における第一負荷21又は第二負荷31に印加される電圧を出力するセンサであってもよい。例えば、図11に示すように、図7に示す回路例における電圧センサ52を構成するオペアンプOP2及びADC50bが、カプセルセンサ16を兼ねることができる。この場合、図7に示す回路例におけるCDC56及びコンデンサ77が不要となり、電源ユニット10のコスト・重量・体積を小さなものにすることができる。
図11に示す回路図では、オペアンプOP2及びADC50bは、第二負荷31の電圧値を出力し、MCU50は、この電圧値に基づいて第二負荷31の抵抗値を取得する。
ここで、オペアンプOP2の非反転入力電圧をV、オペアンプOP2の反転入力電圧をV、第二負荷31に繋がる正極側の放電端子41の接触抵抗をRC2+、第二負荷31に繋がる負極側の放電端子41の接触抵抗をRC2−、開閉器SW2の下流に位置するシャント抵抗の抵抗をRshunt2、第二負荷31の抵抗をRheater2、電源12の電圧をVとすると、オペアンプOP2の差動入力電圧V−Vは、以下の式(2)で表される。

Figure 0006899026
(2)で示されるように、オペアンプOP2の差動入力電圧V−Vは、放電端子41の接触抵抗RC2+、C2−に応じて変動する。MCU50は、差動入力電圧V−Vに差動利得を乗算した出力電圧を取得する。第2カートリッジ30の挿入時や取外し時においては、第2カートリッジ30の挿入や取外しによって放電端子41に応力が加わる。この応力は、放電端子41の接触抵抗RC2+、C2−を大きく変化させる。つまり、MCU50は、出力電圧の変化から第2カートリッジ30の挿入を検出することができ、出力電圧に基づいて算出される第二負荷31の抵抗値Rheater2の変化から第2カートリッジ30の挿入を検出することもできる。
図12は、第1変形例における第1通知後の第2カートリッジ30の挿入検出処理のフロー図であり、図13は、第1変形例における第2カートリッジ30の交換通知後の第2カートリッジ30の挿入検出処理のフロー図である。
図12に示すように、第1通知後、MCU50は、第二負荷31の抵抗値Rheater2又はオペアンプOP2の出力電圧の急変を検出したか否かを判定し(ステップS200)、急変を検出しなければ(ステップS200:NO)、ステップS200の処理を繰り返す。一方、MCU50は、第二負荷31の抵抗値Rheater2又はオペアンプOP2の出力電圧の急変を検出した場合(ステップS200:YES)、続いてこの急変が収まったかどうかを判定し(ステップS201)、急変が収まっていない場合は(ステップS201:NO)、急変が収まるまでステップS201の処理を繰り返し、急変が収まった場合(ステップS201:YES)、第2カートリッジ30が挿入されたもの、即ち第二負荷31が香味源33を加熱可能と判定する(ステップS202)。ステップS200やステップS201における判定は、第二負荷31の抵抗値Rheater2又はオペアンプOP2の出力電圧の時間微分値や、前回値からの差分などに基づき実行されてもよい。
図13に示すように、第2カートリッジ30の交換通知後は、MCU50は、第二負荷31の抵抗値Rheater2又はオペアンプOP2の出力電圧の急変を検出したか否かを判定し(ステップS300)、急変を検出しなければ(ステップS300:NO)、ステップS300の処理を繰り返す。一方、MCU50は、第二負荷31の抵抗値Rheater2又はオペアンプOP2の出力電圧の急変を検出した場合(ステップS300:YES)、続いてこの急変が収まったかどうかを判定し(ステップS301)、急変が収まっていない場合は(ステップS301:NO)、急変が収まるまでステップS301の処理を繰り返し、急変が収まった場合(ステップS301:YES)、第2カートリッジ30が取り外されたもの、即ち第二負荷31が香味源33を加熱不能と判定する(ステップS302)。
続いて、MCU50は、第二負荷31の抵抗値Rheater2又はオペアンプOP2の出力電圧の急変を検出したか否かを判定し(ステップS303)、急変を検出しなければ(ステップS303:NO)、ステップS303の処理を繰り返す。一方、MCU50は、第二負荷31の抵抗値Rheater2又はオペアンプOP2の出力電圧の急変を検出した場合(ステップS303:YES)、続いてこの急変が収まったかどうかを判定し(ステップS304)、急変が収まっていない場合は(ステップS304:NO)、急変が収まるまでステップS304の処理を繰り返し、急変が収まった場合(ステップS304:YES)、第2カートリッジ30が挿入されたもの、即ち第二負荷31が香味源33を加熱可能と判定する(ステップS305)。ステップS300、ステップS301、ステップS303及びステップS304における判定は、第二負荷31の抵抗値Rheater2又はオペアンプOP2の出力電圧の時間微分値や、前回値からの差分などに基づき実行されてもよい。
なお、ステップS302における判定やステップS305における判定の結果は、ステップS107において電源ユニット10がスリープモードへ移行した後もMCU50が記憶し続けることが好ましい。このようにすれば、エアロゾル吸引器1の電源がONになった直後において(ステップS0:YES)、ステップS100を実行する場合においても、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱可能か否かを精度よく判断することができる。
図12及び図13では第1通知後と第2カートリッジ30の交換通知後における第2カートリッジ30の挿入検出処理のフローについて説明した。これらに加えて、第二負荷31が香味源33を加熱可能と判断されている状態において、第二負荷31の抵抗値Rheater2又はオペアンプOP2の出力電圧の急変を検出したら、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱不能と判断してもよい。これにより、ステップS16とステップS19においてNOと判断された後にステップS100を実行する場合においても、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱可能か否かを精度よく判断することができる。
(第2変形例)
第1変形例では、図7に示す回路例における電圧センサ52を構成するオペアンプOP2及びADC50bが、カプセルセンサ16を兼ねる場合について説明したが、図7に示す回路例における電圧センサ54を構成するオペアンプOP1及びADC50cが、カプセルセンサ16を兼ねてもよい。
本実施形態では第2カートリッジ30が第1カートリッジ20に対し交換可能であるため、第2カートリッジ30の着脱によって第一負荷21に繋がる正極側の放電端子41の接触抵抗RC1+、第一負荷21に繋がる負極側の放電端子41の接触抵抗RC1−も急変する。この場合の第2カートリッジ30の検出原理及び検出フローは第1変形例と同様であるため詳しい説明は省略する。
(第3変形例)
また、図7に示す回路例における電圧センサ54を構成するオペアンプOP1及びADC50cを第1カートリッジ20の装着状態を検出する他のカプセルセンサして利用し、且つ、電圧センサ52を構成するオペアンプOP2及びADC50bを第2カートリッジ30の装着状態を検出するカプセルセンサ16として利用してもよい。第1カートリッジ20が装着された状態におけるオペアンプOP1の出力信号が、第1カートリッジ20が装着されていない状態におけるオペアンプOP1の出力信号と大きく異なることは明らかであろう。この場合、第2カートリッジ30の交換のみならず、第1カートリッジ20の交換を検出することができる。
したがって、MCU50は、第1カートリッジ20が装着されて第一負荷21がエアロゾル源22を加熱可能と判断され、且つ、第2カートリッジ30が装着されて第二負荷31が香味源33を加熱可能と判断される場合のみ、電源12から第一負荷21への放電である第1放電を開始する前に、電源12から第二負荷31への放電である第2放電を開始又は継続してもよい。このようにエアロゾルが生成でき、生成したエアロゾルに香味を付与できるという条件が揃った場合のみ、香味源33を加熱する第二負荷31への放電を許容することで、電源12が蓄積する電力の浪費をより効果的に抑制することができる。
(第4変形例)
さらに、カプセルセンサ16は、エアロゾル流路25を含む流路内の圧力を出力する吸気センサ15であってもよい。MCU50は、第2カートリッジ30の着脱に伴う吸気センサ15の出力の変化を検出することで、第2カートリッジ30が装着されて第二負荷31が香味源33を加熱可能な状態と、第2カートリッジ30が取り外されて第二負荷31が香味源33を加熱不能な状態とを判定してもよい。このように、エアロゾル源22からエアロゾルを生成する第一負荷21を起動するための吸気センサ15を用いて、第二負荷31が香味源33を加熱可能か否かを判断することで、第二負荷31が香味源33を加熱可能かを検出するための専用のセンサが不要になる。したがって、電源ユニット10のコスト・重量・体積を小さなものにすることができる。なお、カプセルセンサ16は、光学センサであってもよい。MCU50は、光学センサから取得される第2カートリッジ30の色や反射率などに基づき、第二負荷31が香味源33を加熱可能か否かを判断してもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のエアロゾル吸引器1について説明する。
第1実施形態のエアロゾル吸引器1は、電源ユニット10と、第1カートリッジ20と、第2カートリッジ30と、が一列に並び、且つ、第2カートリッジ30が第1カートリッジ20に対して交換可能であったが、第2実施形態のエアロゾル吸引器1は、電源ユニット10に対して、第1カートリッジ20及び第2カートリッジ30が交換可能に構成されている点で相違する。以下、相違点についてのみ詳細に説明し、同一又は同等の構成については図14〜17中、同一の符号を付して説明を省略する。
(エアロゾル吸引器)
エアロゾル吸引器1は、手中におさまるサイズであることが好ましく、略直方体形状を有する。なお、エアロゾル吸引器1は、卵型形状、楕円形状等であってもよい。以下の説明では、略直方体形状のエアロゾル吸引器において、直交する3方向のうち、長さの長い順から、上下方向、前後方向、左右方向と称する。また、以下の説明では、便宜上、前方、後方、左方、右方、上方、下方を定義し、前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
(電源ユニット)
電源ユニット10は、図14〜図16に示すように、略直方体形状の電源ユニットケース11の内部に、電源12と、充電IC55Aと、MCU50と、DC/DCコンバータ51と、吸気センサ15と、カプセルセンサ16と、電圧センサ52及び電流センサ53を含む温度検出用素子T1と、電圧センサ54及び電流センサ55を含む温度検出用素子T2と、第2カートリッジ30を加熱するための第二負荷31と、を収容する。
電源ユニットケース11の前方には、上方に第2カートリッジ30を取り外し可能に収容する第2カートリッジ収容部11dが設けられ、下方に第1カートリッジ20を取り外し可能に収容する第1カートリッジ収容部11eが設けられ、上下方向において第2カートリッジ収容部11dと第1カートリッジ収容部11eとの間に第1カートリッジ20のエアロゾル流路25と第2カートリッジ収容部11dとを連通させる連通路11fが配置される。
電源ユニットケース11の後方には、上面にユーザが操作可能な操作部18が配置され、下面に充電端子43が配置され、上下方向において操作部18と充電端子43との間には、吸気センサ15、及び電源12が配置される。
第二負荷31は、第2カートリッジ収容部11dの周囲に配置された第二負荷収容部70に埋設されている。第二負荷31は、電源12から供給される電力によって、第2カートリッジ収容部11dに収容される第2カートリッジ30(より詳細にはこれに含まれる香味源33)を加熱する。
第二負荷収容部70の下方には、コンデンサ収容部71が設けられる。コンデンサ収容部71には、一対の金属板74、75がカートリッジ収容部26aを挟んで対向するように配置される。一対の金属板74、75は、上下方向に沿って平行に配置され、コンデンサ77を構成する。
(第1カートリッジ)
第1カートリッジ20は、円筒状のカートリッジケース27の内部に、リザーバ23と、第一負荷21と、ウィック24と、エアロゾル流路25と、を備える。第1実施形態とは異なり、第2カートリッジ30の一部を収容するエンドキャップ26及び第二負荷31を備えていない。
(第2カートリッジ)
第2カートリッジ30は、第1実施形態と同様に香味源33と吸口32とを備える。
図16は、第2実施形態のエアロゾル吸引器のハードウエア構成を示す模式図であり、図17は、図16に示す電源ユニット10の具体例を示す図である。第二負荷31が電源ユニット1に設けられている以外は、図6の構成と同様であり、図17に示す回路例において、カプセルセンサ16は、静電容量センサ(CDC56)であってもよく、電源ユニット10への第2カートリッジ30の装着時における第一負荷21又は第二負荷31に印加される電圧を出力するセンサであってもよく、第2カートリッジ30の装着時におけるエアロゾル流路25を含む流路内の圧力変化を出力する吸気センサ15であってもよい。
本実施形態のエアロゾル吸引器1においても、MCU50は、第二負荷31が香味源33を加熱可能と判断される場合、電源12から第一負荷21への放電である第1放電を開始する前に、電源12から第二負荷31への放電である第2放電を開始又は継続するので、香味源33が加熱できない状態で、この香味源33を加熱する第二負荷31への放電が抑制されるため、エアロゾル吸引器1の安全性が向上すると共に、電源12が蓄積する電力の浪費を抑制することができる。
本実施形態によれば、カプセルセンサ16がCDC56から構成される場合に、コンデンサ77が電源ユニット10に設けられるため、頻繁に新品に交換される第1カートリッジ20のコストを低減させることができる。また、本実施形態においても、温度検出用素子T1に代えて第2カートリッジ30の温度を検出するための温度センサを設けてもよいが、この場合にも温度センサを電源ユニット10に設けることで、第1カートリッジ20のコストを低減させることができる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) エアロゾル源(エアロゾル源22)から生成されたエアロゾルを香味源(香味源33)に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器(エアロゾル吸引器1)の電源ユニット(電源ユニット10)であって、
前記エアロゾル源を加熱する第一負荷(第一負荷21)に放電可能、且つ、前記香味源を加熱する第二負荷(第二負荷31)に放電可能に構成された電源(電源12)と、
処理装置(MCU50)と、を備え、
前記処理装置は、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、前記電源から前記第一負荷への放電である第1放電を開始する前に、前記電源から前記第二負荷への放電である第2放電を開始又は継続する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(1)によれば、香味源が加熱できない状態で、この香味源を加熱する第二負荷への放電が抑制されるため、エアロゾル吸引器の安全性が向上すると共に、電源が蓄積する電力の浪費を抑制することができる。
(2) (1)に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記処理装置は、
前記第一負荷が前記エアロゾル源を加熱可能か否かを判断し、
前記第一負荷が前記エアロゾル源を加熱可能と判断され、且つ、前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、前記第1放電を開始する前に、前記第2放電を開始又は継続する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(2)によれば、エアロゾルが生成でき、生成したエアロゾルに香味を付与できるという条件が揃った場合のみ、香味源を加熱する第二負荷への放電が許容されるため、電源が蓄積する電力の浪費をより効果的に抑制することができる。
(3) (1)又は(2)に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記電源ユニットは、通知部(通知部45)をさらに備え、
前記処理装置は、
前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断される場合、前記通知部に第1通知を実行させ、且つ、前記第2放電を開始及び継続しない、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(3)によれば、香味源が加熱できない状態、言い換えると、生成したエアロゾルに香味を付与できない状態を、ユーザが認識できるため、ユーザがエアロゾル吸引器の状態を正確に把握でき、利便性が向上する。
(4) (3)に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記処理装置は、
前記第1通知の実行中に前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、前記第2放電を開始又は再開する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(4)によれば、第1通知中に第二負荷が香味源を加熱可能な状態に移行した場合、香味源の加熱が開始又は再開されるため、ユーザが香味を付与されたエアロゾルを吸引でき、利便性がさらに向上する。
(5) (3)に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記処理装置は、
起動モードと、前記電源ユニットの消費電力が前記起動モードより少ない省電力モードと、で前記電源ユニットを動作可能であり、
前記起動モードおいて、前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断し、
前記第1通知の実行中に前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断されない場合、前記電源ユニットを前記省電力モードで動作させる、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(5)によれば、ユーザが第1通知中に第二負荷を香味源を加熱可能な状態にしないということは、香味が付与されたエアロゾル生成を望まないというユーザの意思であることに鑑み、この場合に電源ユニットを省電力モードへ移行することで、ユーザの意思に反せずに電源ユニットの省電力化を実現することができる。
(6) (1)又は(2)に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記電源ユニットは、
通知部と、
前記第二負荷若しくは前記香味源の温度、又は、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度に関する値を出力する第1センサ(カプセルセンサ16、電圧センサ52)と、をさらに備え、
前記処理装置は、
起動モードと、前記電源ユニットの消費電力が前記起動モードより少なく且つ前記第1放電と前記第2放電が実行不能な省電力モードと、で前記電源ユニットを動作可能であり、
前記第1センサの出力に基づき、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度を取得し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、
目標温度に前記第二負荷若しくは前記香味源の温度が収束するように、前記第2放電を実行し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断される場合、
前記通知部に第1通知を実行させ、
前記第1通知を実行させてから前記電源ユニットを前記省電力モードで動作させる迄の時間である制限時間を、前記第二負荷の温度に応じて異ならせる、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(6)によれば、第二負荷の温度に応じた適切な制限時間の間は、第二負荷が香味源を加熱不能であっても起動モードが継続される。そのため、第二負荷が香味源を加熱不能な時に省電力モードへ移行することで実現される省電力化と、第二負荷が香味源を加熱可能な状態に移行した場合に起動モードを継続しておくことで得られる利便性とのバランスを、適切な状態に保つことができる。
(7) (6)に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記処理装置は、
前記第二負荷の温度が高くなるほど、前記制限時間を短くする、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(7)によれば、起動モードよりも省電力モードの方が電源ユニット内部の発熱が抑えられるので、省電力モードで動作させる迄の時間である制限時間が、第二負荷の温度が高いほど短く継続されることで、第二負荷の温度を早く下げることができ、安全性を高めることができる。
(8) (1)又は(2)に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記電源ユニットは、
通知部と、
前記第二負荷若しくは前記香味源の温度、又は、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度に関する値を出力する第1センサ(カプセルセンサ16、電圧センサ52)と、をさらに備え、
前記処理装置は、
起動モードと、前記電源ユニットの消費電力が前記起動モードより少なく且つ前記第1放電と前記第2放電が実行不能な省電力モードと、で前記電源ユニットを動作可能であり、
前記第1センサの出力に基づき、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度を取得し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、
目標温度に前記第二負荷若しくは前記香味源の温度が収束するように、前記第2放電を実行し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断される場合、
前記通知部に第1通知を実行させ、
前記第1通知の実行中に前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断され、且つ、前記第二負荷の温度が閾値以下の場合、前記第1通知の実行後も前記電源ユニットを前記起動モードで動作させ続ける、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(8)によれば、第二負荷の温度が低い場合は十分に安全性が担保できることから、起動モードが継続され、利便性を向上させることができる。
(9) (1)〜(8)のいずれかに記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記電源ユニットは、
前記エアロゾル源から生成された前記エアロゾルを前記香味源へ輸送するエアロゾル流路(エアロゾル流路25)を含む流路内の圧力を出力する第2センサ(カプセルセンサ16、吸気センサ15)を、さらに備え、
前記処理装置は、
前記第2センサの出力に基づき、前記第1放電の開始を判断し、
前記第2センサの出力に基づき、前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(9)によれば、エアロゾル源からエアロゾルを生成する第一負荷を起動するための第2センサを用いて、第二負荷が香味源を加熱可能か否かを判断することで、第二負荷が香味源を加熱可能かを検出するための専用のセンサが不要になる。したがって、電源ユニットのコスト・重量・体積を小さなものにすることができる。
(10) (1)〜(8)のいずれかに記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記処理装置は、
前記香味源を収容する収容体を第1金属板(金属板74)と前記第1金属板へ対向する第2金属板(金属板75)又は接地面の間へ所定方向で挿入可能なコンデンサの静電容量を取得可能であり、
前記静電容量に基づき、前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(10)によれば、第二負荷が香味源を加熱不能な場合として香味源が挿入されていない時の空気の静電容量と、第二負荷が香味源を加熱可能な場合として香味源が挿入されている時の静電容量の違いから、香味源の挿入を検知でき、第二負荷が香味源を加熱可能か否かを判断することができる。
(11) (10)に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記処理装置は、
前記所定方向における前記第1金属板と前記第2金属板又は接地面の間への前記収容体の挿入が完了した時に、最大値となる前記静電容量を取得する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(11)によれば、香味源の挿入が完了した時と、挿入されていない時の静電容量の差が最大となることで、処理装置がこの差を区別しやすくなる。これにより、香味源が挿入されているか否かをさらに高精度に検知することができる
(12) (10)に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記第1金属板の前記所定方向における長さは、前記収容体の前記所定方向における長さよりも短く、
前記収容体が前記第1金属板と前記第2金属板との間に収容された状態において、前記所定方向における前記収容体の到達端に、前記第1金属板と前記第2金属板の端部が位置する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(12)によれば、香味源の挿入が完了した時と、挿入されていない時の静電容量の差が最大となることで、処理装置がこの差を区別しやすくなる。これにより、香味源が挿入されているか否かをさらに高精度に検知することができる
(13) (1)から(8)のいずれかに記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
前記処理装置は、
前記第一負荷に印加される電圧又は前記第二負荷に印加される電圧を取得可能であり、
前記第一負荷に印加される電圧又は前記第二負荷に印加される電圧に基づき、前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
(13)によれば、電流や電圧といった比較的低コストで検知可能なパラメータで、第二負荷が香味源を加熱可能か否かを判断できるため、電源ユニットのコスト・重量・体積を小さなものにすることができる。
(14) エアロゾル源(エアロゾル源22)から生成されたエアロゾルを香味源(香味源33)に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器(エアロゾル吸引器1)であって、
前記香味源を含む香味源ユニット(第2カートリッジ30)と、
前記エアロゾル源と、前記エアロゾル源を加熱する第一負荷(第一負荷21)と、を含むエアロゾル源ユニット(第1カートリッジ20)と、
前記香味源ユニット及び前記エアロゾル源ユニットが着脱可能に構成される電源ユニット(電源ユニット10)と、を備え、
前記電源ユニットは、
前記香味源を加熱する第二負荷(第二負荷31)と、
前記第一負荷に放電可能、且つ、前記第二負荷に放電可能に構成された電源(電源12)と、
処理装置(MCU50)と、を備え、
前記処理装置は、
前記香味源ユニットの前記電源ユニットへの装着状態を判断し、
前記香味源ユニットの前記電源ユニットへの装着が認められた場合、前記電源から前記第一負荷への放電である第1放電を開始する前に、前記電源から前記第二負荷への放電である第2放電を開始又は継続する、エアロゾル吸引器。
(14)によれば、香味源ユニットの電源ユニットへの装着が認められない状態で、この香味源を加熱する第二負荷への放電が抑制されるため、エアロゾル吸引器の安全性が向上すると共に、電源が蓄積する電力の浪費を抑制することができる。
(15) エアロゾル源(エアロゾル源22)から生成されたエアロゾルを香味源(香味源33)に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器(エアロゾル吸引器1)であって、
前記香味源を含む香味源ユニット(第2カートリッジ30)と、
前記エアロゾル源と、前記エアロゾル源を加熱する第一負荷と、前記香味源を加熱する第二負荷(第二負荷31)と、を含み、前記香味源ユニットが着脱可能に構成されるエアロゾル源ユニット(第1カートリッジ20)と、
前記エアロゾル源ユニットが着脱可能に構成される電源ユニット(電源ユニット10)と、を備え、
前記電源ユニットは、
前記第一負荷に放電可能、且つ、前記第二負荷に放電可能に構成された電源(電源12)と、
処理装置(MCU50)と、を備え、
前記処理装置は、
前記香味源ユニットの前記エアロゾル源ユニットへの装着状態を判断し、
前記香味源ユニットの前記エアロゾル源ユニットへの装着が認められた場合、前記電源から前記第一負荷への放電である第1放電を開始する前に、前記電源から前記第二負荷への放電である第2放電を開始又は継続する、エアロゾル吸引器。
(15)によれば、香味源ユニットのエアロゾル源ユニットへの装着が認められない状態で、この香味源を加熱する第二負荷への放電が抑制されるため、エアロゾル吸引器の安全性が向上すると共に、電源が蓄積する電力の浪費を抑制することができる。
(16) エアロゾル源(エアロゾル源22)から生成されたエアロゾルを香味源(香味源33)に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引システム(エアロゾル吸引器1)であって、
前記エアロゾル源を加熱する第一負荷(第一負荷21)と、
前記香味源を加熱する第二負荷(第二負荷31)と、
前記第一負荷に放電可能、且つ、前記第二負荷に放電可能に構成された電源(電源12)と、
処理装置(MCU50)と、を備え、
前記処理装置は、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断し、
前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、前記電源から前記第一負荷への放電である第1放電を開始する前に、前記電源から前記第二負荷への放電である第2放電を開始又は継続する、エアロゾル吸引システム。
(16)によれば、香味源が加熱できない状態で、この香味源を加熱する第二負荷への放電が抑制されるため、エアロゾル吸引器の安全性が向上すると共に、電源が蓄積する電力の浪費を抑制することができる。
1 エアロゾル吸引器
10 電源ユニット
12 電源
15 吸気センサ(第2センサ)
16 カプセルセンサ(第1センサ、第2センサ)
20 第1カートリッジ(エアロゾル源ユニット)
21 第一負荷
22 エアロゾル源
25 エアロゾル流路
30 第2カートリッジ(香味源ユニット)
31 第二負荷
33 香味源
45 通知部
50 MCU(処理装置)
52 電圧センサ(第1センサ)
74 金属板(第1金属板)
75 金属板(第2金属板)

Claims (15)

  1. エアロゾル源から生成されたエアロゾルを香味源に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記エアロゾル源を加熱する第一負荷に放電可能、且つ、前記香味源を加熱する第二負荷に放電可能に構成された電源と、
    処理装置と、
    通知部と、
    前記第二負荷若しくは前記香味源の温度、又は、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度に関する値を出力する第1センサと、を備え、
    前記処理装置は、
    起動モードと、前記電源ユニットの消費電力が前記起動モードより少なく且つ前記電源から前記第一負荷への放電である第1放電と前記電源から前記第二負荷への放電である第2放電が実行不能な省電力モードと、で前記電源ユニットを動作可能であり、
    前記第1センサの出力に基づき、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度を取得し、
    前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断し、
    前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、前記第1放電を開始する前に、前記第2放電を開始又は継続し、且つ、目標温度に前記第二負荷若しくは前記香味源の温度が収束するように、前記第2放電を実行し、
    前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断される場合、
    前記通知部に第1通知を実行させ、
    前記第1通知を実行させてから前記電源ユニットを前記省電力モードで動作させる迄の時間である制限時間を、前記第二負荷の温度に応じて異ならせる、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  2. 請求項1に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記処理装置は、
    前記第一負荷が前記エアロゾル源を加熱可能か否かを判断し、
    前記第一負荷が前記エアロゾル源を加熱可能と判断され、且つ、前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、前記第1放電を開始する前に、前記第2放電を開始又は継続する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  3. 請求項1又は2に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって
    記処理装置は、
    前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断される場合、前記通知部に第1通知を実行させ、且つ、前記第2放電を開始及び継続しない、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  4. 請求項3に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記処理装置は、
    前記第1通知の実行中に前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、前記第2放電を開始又は再開する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  5. 請求項3に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記処理装置は
    記起動モードおいて、前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断し、
    前記第1通知の実行中に前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断されない場合、前記電源ユニットを前記省電力モードで動作させる、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記処理装置は、
    前記第二負荷の温度が高くなるほど、前記制限時間を短くする、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  7. エアロゾル源から生成されたエアロゾルを香味源に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記エアロゾル源を加熱する第一負荷に放電可能、且つ、前記香味源を加熱する第二負荷に放電可能に構成された電源と、
    処理装置と、
    通知部と、
    前記第二負荷若しくは前記香味源の温度、又は、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度に関する値を出力する第1センサと、をさらに備え、
    前記処理装置は、
    起動モードと、前記電源ユニットの消費電力が前記起動モードより少なく且つ前記電源から前記第一負荷への放電である第1放電と前記電源から前記第二負荷への放電である第2放電が実行不能な省電力モードと、で前記電源ユニットを動作可能であり、
    前記第1センサの出力に基づき、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度を取得し、
    前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断し、
    前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、
    前記第1放電を開始する前に、前記第2放電を開始又は継続し、且つ、目標温度に前記第二負荷若しくは前記香味源の温度が収束するように、前記第2放電を実行し、
    前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断される場合、
    前記通知部に第1通知を実行させ、
    前記第1通知の実行中に前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断され、且つ、前記第二負荷の温度が閾値以下の場合、前記第1通知の実行後も前記電源ユニットを前記起動モードで動作させ続ける、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  8. 請求項1〜のいずれか一項に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記電源ユニットは、
    前記エアロゾル源から生成された前記エアロゾルを前記香味源へ輸送するエアロゾル流路を含む流路内の圧力を出力する第2センサを、さらに備え、
    前記処理装置は、
    前記第2センサの出力に基づき、前記第1放電の開始を判断し、
    前記第2センサの出力に基づき、前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記処理装置は、
    前記香味源を収容する収容体を第1金属板と前記第1金属板へ対向する第2金属板又は接地面の間へ所定方向で挿入可能なコンデンサの静電容量を取得可能であり、
    前記静電容量に基づき、前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  10. 請求項に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記処理装置は、
    前記所定方向における前記第1金属板と前記第2金属板又は接地面の間への前記収容体の挿入が完了した時に、最大値となる前記静電容量を取得する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  11. 請求項に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記第1金属板の前記所定方向における長さは、前記収容体の前記所定方向における長さよりも短く、
    前記収容体が前記第1金属板と前記第2金属板との間に収容された状態において、前記所定方向における前記収容体の到達端に、前記第1金属板と前記第2金属板の端部が位置する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  12. 請求項1からのいずれか一項に記載のエアロゾル吸引器の電源ユニットであって、
    前記処理装置は、
    前記第一負荷に印加される電圧又は前記第二負荷に印加される電圧を取得可能であり、
    前記第一負荷に印加される電圧又は前記第二負荷に印加される電圧に基づき、前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断する、エアロゾル吸引器の電源ユニット。
  13. エアロゾル源から生成されたエアロゾルを香味源に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器であって、
    前記香味源を含む香味源ユニットと、
    前記エアロゾル源と、前記エアロゾル源を加熱する第一負荷と、を含むエアロゾル源ユニットと、
    前記香味源ユニット及び前記エアロゾル源ユニットが着脱可能に構成される電源ユニットと、を備え、
    前記電源ユニットは、請求項1〜12のいずれか一項に記載の電源ユニットである、エアロゾル吸引器。
  14. エアロゾル源から生成されたエアロゾルを香味源に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引器であって、
    前記香味源を含む香味源ユニットと、
    前記エアロゾル源と、前記エアロゾル源を加熱する第一負荷と、前記香味源を加熱する第二負荷と、を含み、前記香味源ユニットが着脱可能に構成されるエアロゾル源ユニットと、
    前記エアロゾル源ユニットが着脱可能に構成される電源ユニットと、を備え、
    前記電源ユニットは、請求項1〜12のいずれか一項に記載の電源ユニットである、エアロゾル吸引器。
  15. エアロゾル源から生成されたエアロゾルを香味源に通過させて、前記エアロゾルに前記香味源の香味成分を付加するエアロゾル吸引システムであって、
    前記エアロゾル源を加熱する第一負荷と、
    前記香味源を加熱する第二負荷と、
    前記第一負荷に放電可能、且つ、前記第二負荷に放電可能に構成された電源と、
    処理装置と、
    通知部と、
    前記第二負荷若しくは前記香味源の温度、又は、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度に関する値を出力する第1センサと、を備え、
    前記処理装置は、
    起動モードと、前記エアロゾル吸引システムの消費電力が前記起動モードより少なく且つ前記電源から前記第一負荷への放電である第1放電と前記電源から前記第二負荷への放電である第2放電が実行不能な省電力モードと、で前記エアロゾル吸引システムを動作可能であり、
    前記第1センサの出力に基づき、前記第二負荷若しくは前記香味源の温度を取得し、
    前記第二負荷が前記香味源を加熱可能か否かを判断し、
    前記第二負荷が前記香味源を加熱可能と判断される場合、前記第1放電を開始する前に、前記第2放電を開始又は継続し、且つ、目標温度に前記第二負荷若しくは前記香味源の温度が収束するように、前記第2放電を実行し、
    前記第二負荷が前記香味源を加熱不能と判断される場合、
    前記通知部に第1通知を実行させ、
    前記第1通知を実行させてから前記エアロゾル吸引システムを前記省電力モードで動作させる迄の時間である制限時間を、前記第二負荷の温度に応じて異ならせる、エアロゾル吸引システム。
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