JP2020504110A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020504110A5 JP2020504110A5 JP2019533396A JP2019533396A JP2020504110A5 JP 2020504110 A5 JP2020504110 A5 JP 2020504110A5 JP 2019533396 A JP2019533396 A JP 2019533396A JP 2019533396 A JP2019533396 A JP 2019533396A JP 2020504110 A5 JP2020504110 A5 JP 2020504110A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibody
- pharmaceutical composition
- subject
- seq
- antigen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 102000004965 antibodies Human genes 0.000 claims description 100
- 108090001123 antibodies Proteins 0.000 claims description 100
- 239000000427 antigen Substances 0.000 claims description 56
- 102000038129 antigens Human genes 0.000 claims description 56
- 108091007172 antigens Proteins 0.000 claims description 56
- 125000003275 alpha amino acid group Chemical group 0.000 claims description 44
- 239000008194 pharmaceutical composition Substances 0.000 claims description 40
- 206010018987 Haemorrhage Diseases 0.000 claims description 25
- 230000000740 bleeding Effects 0.000 claims description 24
- 231100000319 bleeding Toxicity 0.000 claims description 24
- 206010003658 Atrial fibrillation Diseases 0.000 claims description 21
- 238000000502 dialysis Methods 0.000 claims description 17
- 208000009863 Chronic Kidney Failure Diseases 0.000 claims description 14
- 208000005189 Embolism Diseases 0.000 claims description 14
- 201000000523 end stage renal failure Diseases 0.000 claims description 14
- 238000001631 haemodialysis Methods 0.000 claims description 13
- 230000000322 hemodialysis Effects 0.000 claims description 13
- 208000001435 Thromboembolism Diseases 0.000 claims description 11
- 206010038444 Renal failure chronic Diseases 0.000 claims description 8
- 201000000522 chronic kidney disease Diseases 0.000 claims description 8
- 239000003146 anticoagulant agent Substances 0.000 claims description 7
- 208000008313 Contusions Diseases 0.000 claims description 4
- 206010018852 Haematoma Diseases 0.000 claims description 4
- 208000007536 Thrombosis Diseases 0.000 claims description 4
- 206010044390 Transient ischaemic attack Diseases 0.000 claims description 4
- 230000000702 anti-platelet Effects 0.000 claims description 4
- 238000002560 therapeutic procedure Methods 0.000 claims description 4
- 201000010875 transient cerebral ischemia Diseases 0.000 claims description 4
- 108010074864 Factor XI Proteins 0.000 claims description 3
- 108010080805 Factor XIa Proteins 0.000 claims 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 claims 1
- 102100011229 F11 Human genes 0.000 description 17
- 230000003197 catalytic Effects 0.000 description 13
- 239000003814 drug Substances 0.000 description 8
- 239000003937 drug carrier Substances 0.000 description 6
- 210000002381 Plasma Anatomy 0.000 description 4
- 229940079593 drugs Drugs 0.000 description 4
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 4
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 4
- 230000002429 anti-coagulation Effects 0.000 description 3
- 102000004169 proteins and genes Human genes 0.000 description 3
- 108090000623 proteins and genes Proteins 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000004023 fresh frozen plasma Substances 0.000 description 2
- 102100001249 ALB Human genes 0.000 description 1
- 101710027066 ALB Proteins 0.000 description 1
- 210000004369 Blood Anatomy 0.000 description 1
- 210000001124 Body Fluids Anatomy 0.000 description 1
- 210000003743 Erythrocytes Anatomy 0.000 description 1
- 102100015239 F2 Human genes 0.000 description 1
- 108010054218 Factor VIII Proteins 0.000 description 1
- 229960000301 Factor VIII Drugs 0.000 description 1
- 102000001690 Factor VIII Human genes 0.000 description 1
- 108010054265 Factor VIIa Proteins 0.000 description 1
- 108010094028 Prothrombin Proteins 0.000 description 1
- 229940039716 Prothrombin Drugs 0.000 description 1
- 210000003324 RBC Anatomy 0.000 description 1
- 229940050528 albumin Drugs 0.000 description 1
- 239000008280 blood Substances 0.000 description 1
- 239000010839 body fluid Substances 0.000 description 1
- 239000000084 colloidal system Substances 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 230000001419 dependent Effects 0.000 description 1
- 238000002618 extracorporeal membrane oxygenation Methods 0.000 description 1
- 239000003112 inhibitor Substances 0.000 description 1
- 230000002401 inhibitory effect Effects 0.000 description 1
- 230000000977 initiatory Effects 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000014508 negative regulation of coagulation Effects 0.000 description 1
- 230000002441 reversible Effects 0.000 description 1
- 238000007920 subcutaneous administration Methods 0.000 description 1
Description
同等物
前出の明細書は、当業者が、本発明を実施することを可能とするのに十分であると考えられる。前出の記載および実施例は、本発明のある種の好ましい実施形態について詳述し、本発明者らにより企図される最良の方式について記載する。しかし、前出の記載および実施例が、本文中でいかに詳述されているように見えるとしても、本発明は、多くの様式で実施することができ、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの任意の同等物に従うとみなされるべきであることが察知されるであろう。
本発明は、以下の態様を提供し得る。
[1]
脳卒中または血栓塞栓症の危険性を防止、処置、または管理、または低減する方法であって、末期腎疾患に罹患している対象へと、第XI因子(「FXI」)および/または活性化FXI(「FXIa」)の触媒ドメイン内に結合する抗体または抗原結合性断片を含む、有効量の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
[2]
前記対象が、透析を施されている、上記[1]に記載の方法。
[3]
前記対象が、血液透析、または腹膜透析など、他の種類の透析を施されている、上記[1]または[2]に記載の方法。
[4]
前記対象が、心房細動に罹患している、上記[1]、[2]、または[3]に記載の方法。
[5]
前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、上記[4]に記載の方法。
[6]
脳卒中または血栓塞栓症の危険性を防止または低減する方法であって、心房細動および末期腎疾患に罹患しており、血液透析などの透析を受けている対象へと、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体または抗原結合性断片を含む、有効量の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
[7]
前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、上記[6]に記載の方法。
[8]
カテーテル関連血栓症の危険性を防止、処置、または管理、または低減する方法であって、末期腎疾患に罹患しており、トンネル型カテーテルを挿入して、血液透析を開始した対象へと、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体または抗原結合性断片を含む、有効量の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
[9]
前記対象が、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記項のいずれかに記載の方法。
[10]
脳卒中または全身性塞栓症などの血栓塞栓症の危険性を防止または低減する方法であって、心房細動に罹患している対象へと、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体または抗原結合性断片を含む、有効量の医薬組成物を投与するステップを含み、前記対象が、≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアにより特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有する、方法。
[11]
前記対象が、少なくとも55歳である、上記[1]から[10]のいずれかに記載の方法。
[12]
前記対象が、≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアと、以下の危険性因子:
(a)65歳を超えること;
(b)脳卒中または一過性虚血性発作の既往歴;
(c)既往の大規模出血または臨床的に問題となる(clinically relevant)出血;
(d)慢性腎疾患(CKD)の病期が3〜4であること;
(e)単剤または二剤の抗血小板療法による処置;および
(f)血腫によるあざと関連する転倒または他の症状の履歴
のうちの、1つ、2つ、またはこれを超える危険性因子とを有することとして特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[9]から[11]のいずれかに記載の方法。
[13]
前記抗体または断片が、配列番号9および29からなる群から選択されるVH、またはそれに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列;ならびに配列番号19および39からなる群から選択されるVL、またはそれに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[1]から[12]のいずれかに記載の方法。
[14]
前記抗体または断片が、配列番号9および29からなる群から選択されるVH、またはそれに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列;ならびに配列番号19および39からなる群から選択されるVL、またはそれに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[13]に記載の方法。
[15]
前記抗体または断片が、配列番号9および29からなる群から選択されるVH、またはそれに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列;ならびに配列番号19および39からなる群から選択されるVL、またはそれに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[13]に記載の方法。
[16]
前記抗体または断片が、配列番号9および29からなる群から選択される可変重鎖;ならびに配列番号19および39からなる群から選択される可変軽鎖配列を含む、上記[13]に記載の方法。
[17]
前記抗体または断片が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、上記項のいずれかに記載の方法。
[18]
前記抗体または断片が、(i)配列番号9の可変重鎖および配列番号19の可変軽鎖配列を含む抗体もしくは断片;(ii)配列番号29の可変重鎖および配列番号39の可変軽鎖配列を含む抗体もしくは断片;(iii)配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む抗体;または(iv)配列番号11のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号21のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む抗体である、上記[13]に記載の方法。
[19]
前記抗体または断片が、(i)配列番号46のアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域のCDR1;配列番号4のアミノ酸配列を含むCDR2;および配列番号5のアミノ酸配列を含むCDR3;ならびに(ii)配列番号33のアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域のCDR1;配列番号14のアミノ酸配列を含むCDR2;および配列番号15のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、上記[1]から[18]のいずれかに記載の方法。
[20]
前記抗体または断片が、(i)配列番号3および23からなる群から選択される重鎖可変領域のCDR1;配列番号4および24からなる群から選択されるCDR2;5および25からなる群から選択されるCDR3;ならびに(ii)配列番号13および33からなる群から選択される軽鎖可変領域のCDR1;配列番号14および34からなる群から選択されるCDR2;ならびに配列番号15および35からなる群から選択されるCDR3を含む、上記[1]から[18]のいずれかに記載の方法。
[21]
前記抗体または断片が、配列番号6および26からなる群から選択される重鎖可変領域のCDR1;配列番号7および27からなる群から選択されるCDR2;8および28からなる群から選択されるCDR3;配列番号16および36からなる群から選択される軽鎖可変領域のCDR1;配列番号17および37からなる群から選択されるCDR2;ならびに配列番号18および38からなる群から選択されるCDR3を含む、上記[1]から[18]のいずれかに記載の方法。
[22]
前記抗体または断片が、(i)配列番号3の重鎖可変領域のCDR1;配列番号4の重鎖可変領域のCDR2;配列番号5の重鎖可変領域のCDR3;配列番号13の軽鎖可変領域のCDR1;配列番号14の軽鎖可変領域のCDR2;および配列番号15の軽鎖可変領域のCDR3;
(ii)配列番号23の重鎖可変領域のCDR1;配列番号24の重鎖可変領域のCDR2;配列番号25の重鎖可変領域のCDR3;配列番号33の軽鎖可変領域のCDR1;配列番号34の軽鎖可変領域のCDR2;および配列番号35の軽鎖可変領域のCDR3;
(iii)配列番号6の重鎖可変領域のCDR1;配列番号7の重鎖可変領域のCDR2;配列番号8の重鎖可変領域のCDR3;配列番号16の軽鎖可変領域のCDR1;配列番号17の軽鎖可変領域のCDR2;および配列番号18の軽鎖可変領域のCDR3;または
(iv)配列番号26の重鎖可変領域のCDR1;配列番号27の重鎖可変領域のCDR2;配列番号28の重鎖可変領域のCDR3;配列番号36の軽鎖可変領域のCDR1;配列番号37の軽鎖可変領域のCDR2;および配列番号38の軽鎖可変領域のCDR3を含む、上記[1]から[18]のいずれかに記載の方法。
[23]
前記抗体または断片が、配列番号9の可変重鎖および配列番号19の可変軽鎖配列を含む抗体、または配列番号29の可変重鎖および配列番号39の可変軽鎖配列を含む抗体と同じエピトープに結合する、上記[1]から[22]のいずれかに記載の方法。
[24]
前記抗体または断片が、ヒトFXIタンパク質および/またはヒトFXIaタンパク質への結合について、配列番号9の可変重鎖および配列番号19の可変軽鎖配列を含む基準抗体、または配列番号29の可変重鎖および配列番号39の可変軽鎖配列を含む基準抗体と競合し、前記抗体または断片が、以下:Pro410、Arg413、Leu415、Cys416、His431、Cys432、Tyr434、Gly435、Glu437、Tyr472、Lys473、Met474、Ala475、Glu476、Tyr521、Arg522、Lys523、Leu524、Arg525、Asp526、Lys527、Arg548、His552、Ser575、Ser594、Trp595、Gly596、Glu597、Arg602、Glu603、およびArg604から選択される、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、もしくは10、またはこれを超える残基に接触する、上記[1]から[22]のいずれかに記載の方法。
[25]
前記抗体または断片が、NOV1090、NOV1401、またはNOV1401の配列番号29の3つのVH CDRと配列番号39の3つのVL CDRとを含む抗体からなる群から選択される、上記[1]から[24]のいずれかに記載の方法。
[26]
末期腎疾患に罹患している対象であり、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗FXI/FXIa抗体または抗原結合性断片で処置されるか、またはこれを投与された対象における、出血または出血危険性を管理または低減する方法であって、それを必要とする対象へと、前記抗FXI/FXIa抗体に特異的に結合し、前記抗FXI/FXIa抗体の、FXIおよび/またはFXIaへの結合を遮断する抗イディオタイプ抗体またはその断片を投与するステップを含み、前記抗イディオタイプ抗体またはその断片が、前記抗FXI/FXIa抗体の抗凝固活性を反転させる、方法。
[27]
前記抗イディオタイプ抗体またはその断片を、前記対象へと、1回または数回(例えば、2回、3回、または4回)にわたり投与して、前記抗FXI/FXIa抗体の抗凝固効果を反転させる、上記[26]に記載の方法。
[28]
末期腎疾患に罹患している対象であり、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗FXI/FXIa抗体または抗原結合性断片で処置されるか、またはこれを投与された対象における、出血または出血危険性を管理または低減する方法であって、以下:(i)コロイド、晶質、ヒト血漿、もしくはアルブミンなどの血漿タンパク質を使用する体液の置きかえ;(ii)濃厚赤血球もしくは全血液による輸血;または(iii)新鮮凍結血漿(FFP)、プロトロンビン複合体濃縮物(PCC)、第VIII因子インヒビターなどの活性化PCC(APCC)、および/もしくは組換え活性化型第VII因子の投与のうちの1つにより、前記出血を管理するのに十分な時間にわたる、抗凝固効果の一時的な反転を含む方法。
[29]
前記対象が、血液透析などの透析、または体外式膜型人工肺を施されている、上記[26]から[28]のいずれかに記載の方法。
[30]
前記対象が、心房細動に罹患している、上記[26]から[28]のいずれかに記載の方法。
[31]
前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、上記[30]に記載の方法。
[32]
前記対象が、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[30]または[31]に記載の方法。
[33]
前記抗FXI/FXIa抗体または抗原結合性断片が、配列番号9および29からなる群から選択されるVH、またはそれに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列;ならびに配列番号19および39からなる群から選択されるVL、またはそれに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[26]から[32]のいずれかに記載の方法。
[34]
前記抗FXI/FXIa抗体または抗原結合性断片が、ヒトFXIタンパク質および/またはヒトFXIaタンパク質への結合について、配列番号9の可変重鎖および配列番号19の可変軽鎖配列を含む抗体、または配列番号29の可変重鎖および配列番号39の可変軽鎖配列を含む抗体と、濃度依存的に競合する、上記[26]から[32]のいずれかに記載の方法。
[35]
前記抗FXI/FXIa抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、上記[1]から[34]のいずれかに記載の方法。
[36]
前記抗FXI/FXIa抗体またはその抗原結合性断片が、前記対象へと、皮下投与される、上記[1]から[35]のいずれかに記載の方法。
[37]
末期腎疾患に罹患している対象における、脳卒中または血栓塞栓症の危険性の、防止、処置、または管理、または低減における使用のための、FXIおよび/もしくはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
[38]
前記対象が、透析を施されている、上記[37]に記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[39]
前記対象が、血液透析、または腹膜透析など、他の種類の透析を施されている、上記[37]または[38]に記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[40]
前記対象が、非弁膜症性心房細動などの心房細動に罹患している、上記[37]から[39]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[41]
心房細動および末期腎疾患に罹患しており、血液透析などの透析を受けている対象における、脳卒中または血栓塞栓症の危険性の、防止または低減における使用のための、FXIおよび/もしくはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
[42]
前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、上記[37]から[41]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[43]
末期腎疾患に罹患しており、カテーテルによる血液透析を開始した対象における、カテーテル関連血栓症の危険性の、防止、処置、または管理、または低減における使用のための、FXIおよび/もしくはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片を含む医薬組成物であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片を含む医薬組成物。
[44]
前記対象が、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[37]から[43]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[45]
心房細動に罹患している対象における、脳卒中または全身性塞栓症などの血栓塞栓症の危険性の、防止または低減における使用のための、FXIおよび/もしくはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物であって、前記対象が、≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアにより特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有し、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
[46]
前記対象が、少なくとも55歳である、上記[37]から[45]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[47]
前記対象が、(i)≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアと、(ii)以下の危険性因子:
(a)65歳を超えること;
(b)脳卒中または一過性虚血性発作の既往歴;
(c)既往の大規模出血または臨床的に問題となる出血;
(d)慢性腎疾患(CKD)の病期が3〜4であること;
(e)単剤または二剤の抗血小板療法による処置;および
(f)血腫によるあざと関連する転倒または他の症状の履歴
のうちの、1つ、2つ、またはこれを超える危険性因子とを有することとして特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[37]から[46]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[48]
前記抗体またはその抗原結合性断片が、前記対象へと、皮下投与される、上記[37]から[47]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[49]
前記抗体またはその抗原結合性断片が、少なくとも90mg、120mg、150mg、180mg、または210mgの用量で投与される、上記[37]から[48]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[50]
前記抗体またはその抗原結合性断片が、120mg、150mg、または180mgの用量で投与される、上記[37]から[48]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[51]
前記抗体またはその抗原結合性断片が、毎月1回投与される、上記[37]から[50]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[52]
末期腎疾患に罹患している対象における、脳卒中または血栓塞栓症の危険性を、防止、処置、または管理、または低減するための医薬の製造のための、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体またはその抗原結合性断片の使用であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、使用。
[53]
前記対象が、透析を施されている、上記[52]に記載の使用。
[54]
前記対象が、血液透析、または腹膜透析など、他の種類の透析を施されている、上記[52]または[53]に記載の使用。
[55]
前記対象が、非弁膜症性心房細動などの心房細動に罹患している、上記[52]から[54]のいずれかに記載の使用。
[56]
心房細動および末期腎疾患に罹患しており、血液透析などの透析を受けている対象における、脳卒中または血栓塞栓症の危険性を、防止または低減するための医薬の製造のための、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体またはその抗原結合性断片の使用であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、使用。
[57]
前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、上記[52]から[56]のいずれかに記載の使用。
[58]
末期腎疾患に罹患しており、カテーテルによる血液透析を開始した対象における、カテーテル関連血栓症の危険性を、防止、処置、または管理、または低減するための医薬の製造のための、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体またはその抗原結合性断片の使用であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、使用。
[59]
前記対象が、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[52]から[58]のいずれかに記載の使用。
[60]
心房細動に罹患している対象における、脳卒中または全身性塞栓症などの血栓塞栓症の危険性を、防止または低減するための医薬の製造のための、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体またはその抗原結合性断片の使用であって、前記対象が、≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアにより特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有し、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、使用。
[61]
前記対象が、少なくとも55歳である、上記[52]から[60]のいずれかに記載の使用。
[62]
前記対象が、(i)≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアと、(ii)以下の危険性因子:
(a)65歳を超えること;
(b)脳卒中または一過性虚血性発作の既往歴;
(c)既往の大規模出血または臨床的に問題となる出血;
(d)慢性腎疾患(CKD)の病期が3〜4であること;
(e)単剤または二剤の抗血小板療法による処置;および
(f)血腫によるあざと関連する転倒または他の症状の履歴
のうちの、1つ、2つ、またはこれを超える危険性因子とを有することとして特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[52]から[60]のいずれかに記載の使用。
[63]
前記医薬が、前記対象への皮下投与に適する、上記[52]から[62]のいずれかに記載の使用。
[64]
前記医薬が、前記対象への、少なくとも90mg、120mg、150mg、180mg、または210mgの用量における投与に適する、上記[52]から[63]のいずれかに記載の使用。
[65]
前記医薬が、前記対象への、120mg、150mg、または180mgの用量における投与に適する、上記[52]から[63]のいずれかに記載の使用。
[66]
前記医薬が、前記対象への、毎月1回の投与に適する、上記[52]から[65]のいずれかに記載の使用。
前出の明細書は、当業者が、本発明を実施することを可能とするのに十分であると考えられる。前出の記載および実施例は、本発明のある種の好ましい実施形態について詳述し、本発明者らにより企図される最良の方式について記載する。しかし、前出の記載および実施例が、本文中でいかに詳述されているように見えるとしても、本発明は、多くの様式で実施することができ、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの任意の同等物に従うとみなされるべきであることが察知されるであろう。
本発明は、以下の態様を提供し得る。
[1]
脳卒中または血栓塞栓症の危険性を防止、処置、または管理、または低減する方法であって、末期腎疾患に罹患している対象へと、第XI因子(「FXI」)および/または活性化FXI(「FXIa」)の触媒ドメイン内に結合する抗体または抗原結合性断片を含む、有効量の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
[2]
前記対象が、透析を施されている、上記[1]に記載の方法。
[3]
前記対象が、血液透析、または腹膜透析など、他の種類の透析を施されている、上記[1]または[2]に記載の方法。
[4]
前記対象が、心房細動に罹患している、上記[1]、[2]、または[3]に記載の方法。
[5]
前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、上記[4]に記載の方法。
[6]
脳卒中または血栓塞栓症の危険性を防止または低減する方法であって、心房細動および末期腎疾患に罹患しており、血液透析などの透析を受けている対象へと、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体または抗原結合性断片を含む、有効量の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
[7]
前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、上記[6]に記載の方法。
[8]
カテーテル関連血栓症の危険性を防止、処置、または管理、または低減する方法であって、末期腎疾患に罹患しており、トンネル型カテーテルを挿入して、血液透析を開始した対象へと、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体または抗原結合性断片を含む、有効量の医薬組成物を投与するステップを含む方法。
[9]
前記対象が、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記項のいずれかに記載の方法。
[10]
脳卒中または全身性塞栓症などの血栓塞栓症の危険性を防止または低減する方法であって、心房細動に罹患している対象へと、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体または抗原結合性断片を含む、有効量の医薬組成物を投与するステップを含み、前記対象が、≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアにより特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有する、方法。
[11]
前記対象が、少なくとも55歳である、上記[1]から[10]のいずれかに記載の方法。
[12]
前記対象が、≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアと、以下の危険性因子:
(a)65歳を超えること;
(b)脳卒中または一過性虚血性発作の既往歴;
(c)既往の大規模出血または臨床的に問題となる(clinically relevant)出血;
(d)慢性腎疾患(CKD)の病期が3〜4であること;
(e)単剤または二剤の抗血小板療法による処置;および
(f)血腫によるあざと関連する転倒または他の症状の履歴
のうちの、1つ、2つ、またはこれを超える危険性因子とを有することとして特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[9]から[11]のいずれかに記載の方法。
[13]
前記抗体または断片が、配列番号9および29からなる群から選択されるVH、またはそれに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列;ならびに配列番号19および39からなる群から選択されるVL、またはそれに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[1]から[12]のいずれかに記載の方法。
[14]
前記抗体または断片が、配列番号9および29からなる群から選択されるVH、またはそれに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列;ならびに配列番号19および39からなる群から選択されるVL、またはそれに対して少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[13]に記載の方法。
[15]
前記抗体または断片が、配列番号9および29からなる群から選択されるVH、またはそれに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列;ならびに配列番号19および39からなる群から選択されるVL、またはそれに対して少なくとも97%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[13]に記載の方法。
[16]
前記抗体または断片が、配列番号9および29からなる群から選択される可変重鎖;ならびに配列番号19および39からなる群から選択される可変軽鎖配列を含む、上記[13]に記載の方法。
[17]
前記抗体または断片が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、上記項のいずれかに記載の方法。
[18]
前記抗体または断片が、(i)配列番号9の可変重鎖および配列番号19の可変軽鎖配列を含む抗体もしくは断片;(ii)配列番号29の可変重鎖および配列番号39の可変軽鎖配列を含む抗体もしくは断片;(iii)配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む抗体;または(iv)配列番号11のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号21のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む抗体である、上記[13]に記載の方法。
[19]
前記抗体または断片が、(i)配列番号46のアミノ酸配列を含む、重鎖可変領域のCDR1;配列番号4のアミノ酸配列を含むCDR2;および配列番号5のアミノ酸配列を含むCDR3;ならびに(ii)配列番号33のアミノ酸配列を含む、軽鎖可変領域のCDR1;配列番号14のアミノ酸配列を含むCDR2;および配列番号15のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、上記[1]から[18]のいずれかに記載の方法。
[20]
前記抗体または断片が、(i)配列番号3および23からなる群から選択される重鎖可変領域のCDR1;配列番号4および24からなる群から選択されるCDR2;5および25からなる群から選択されるCDR3;ならびに(ii)配列番号13および33からなる群から選択される軽鎖可変領域のCDR1;配列番号14および34からなる群から選択されるCDR2;ならびに配列番号15および35からなる群から選択されるCDR3を含む、上記[1]から[18]のいずれかに記載の方法。
[21]
前記抗体または断片が、配列番号6および26からなる群から選択される重鎖可変領域のCDR1;配列番号7および27からなる群から選択されるCDR2;8および28からなる群から選択されるCDR3;配列番号16および36からなる群から選択される軽鎖可変領域のCDR1;配列番号17および37からなる群から選択されるCDR2;ならびに配列番号18および38からなる群から選択されるCDR3を含む、上記[1]から[18]のいずれかに記載の方法。
[22]
前記抗体または断片が、(i)配列番号3の重鎖可変領域のCDR1;配列番号4の重鎖可変領域のCDR2;配列番号5の重鎖可変領域のCDR3;配列番号13の軽鎖可変領域のCDR1;配列番号14の軽鎖可変領域のCDR2;および配列番号15の軽鎖可変領域のCDR3;
(ii)配列番号23の重鎖可変領域のCDR1;配列番号24の重鎖可変領域のCDR2;配列番号25の重鎖可変領域のCDR3;配列番号33の軽鎖可変領域のCDR1;配列番号34の軽鎖可変領域のCDR2;および配列番号35の軽鎖可変領域のCDR3;
(iii)配列番号6の重鎖可変領域のCDR1;配列番号7の重鎖可変領域のCDR2;配列番号8の重鎖可変領域のCDR3;配列番号16の軽鎖可変領域のCDR1;配列番号17の軽鎖可変領域のCDR2;および配列番号18の軽鎖可変領域のCDR3;または
(iv)配列番号26の重鎖可変領域のCDR1;配列番号27の重鎖可変領域のCDR2;配列番号28の重鎖可変領域のCDR3;配列番号36の軽鎖可変領域のCDR1;配列番号37の軽鎖可変領域のCDR2;および配列番号38の軽鎖可変領域のCDR3を含む、上記[1]から[18]のいずれかに記載の方法。
[23]
前記抗体または断片が、配列番号9の可変重鎖および配列番号19の可変軽鎖配列を含む抗体、または配列番号29の可変重鎖および配列番号39の可変軽鎖配列を含む抗体と同じエピトープに結合する、上記[1]から[22]のいずれかに記載の方法。
[24]
前記抗体または断片が、ヒトFXIタンパク質および/またはヒトFXIaタンパク質への結合について、配列番号9の可変重鎖および配列番号19の可変軽鎖配列を含む基準抗体、または配列番号29の可変重鎖および配列番号39の可変軽鎖配列を含む基準抗体と競合し、前記抗体または断片が、以下:Pro410、Arg413、Leu415、Cys416、His431、Cys432、Tyr434、Gly435、Glu437、Tyr472、Lys473、Met474、Ala475、Glu476、Tyr521、Arg522、Lys523、Leu524、Arg525、Asp526、Lys527、Arg548、His552、Ser575、Ser594、Trp595、Gly596、Glu597、Arg602、Glu603、およびArg604から選択される、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、もしくは10、またはこれを超える残基に接触する、上記[1]から[22]のいずれかに記載の方法。
[25]
前記抗体または断片が、NOV1090、NOV1401、またはNOV1401の配列番号29の3つのVH CDRと配列番号39の3つのVL CDRとを含む抗体からなる群から選択される、上記[1]から[24]のいずれかに記載の方法。
[26]
末期腎疾患に罹患している対象であり、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗FXI/FXIa抗体または抗原結合性断片で処置されるか、またはこれを投与された対象における、出血または出血危険性を管理または低減する方法であって、それを必要とする対象へと、前記抗FXI/FXIa抗体に特異的に結合し、前記抗FXI/FXIa抗体の、FXIおよび/またはFXIaへの結合を遮断する抗イディオタイプ抗体またはその断片を投与するステップを含み、前記抗イディオタイプ抗体またはその断片が、前記抗FXI/FXIa抗体の抗凝固活性を反転させる、方法。
[27]
前記抗イディオタイプ抗体またはその断片を、前記対象へと、1回または数回(例えば、2回、3回、または4回)にわたり投与して、前記抗FXI/FXIa抗体の抗凝固効果を反転させる、上記[26]に記載の方法。
[28]
末期腎疾患に罹患している対象であり、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗FXI/FXIa抗体または抗原結合性断片で処置されるか、またはこれを投与された対象における、出血または出血危険性を管理または低減する方法であって、以下:(i)コロイド、晶質、ヒト血漿、もしくはアルブミンなどの血漿タンパク質を使用する体液の置きかえ;(ii)濃厚赤血球もしくは全血液による輸血;または(iii)新鮮凍結血漿(FFP)、プロトロンビン複合体濃縮物(PCC)、第VIII因子インヒビターなどの活性化PCC(APCC)、および/もしくは組換え活性化型第VII因子の投与のうちの1つにより、前記出血を管理するのに十分な時間にわたる、抗凝固効果の一時的な反転を含む方法。
[29]
前記対象が、血液透析などの透析、または体外式膜型人工肺を施されている、上記[26]から[28]のいずれかに記載の方法。
[30]
前記対象が、心房細動に罹患している、上記[26]から[28]のいずれかに記載の方法。
[31]
前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、上記[30]に記載の方法。
[32]
前記対象が、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[30]または[31]に記載の方法。
[33]
前記抗FXI/FXIa抗体または抗原結合性断片が、配列番号9および29からなる群から選択されるVH、またはそれに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列;ならびに配列番号19および39からなる群から選択されるVL、またはそれに対して少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列を含む、上記[26]から[32]のいずれかに記載の方法。
[34]
前記抗FXI/FXIa抗体または抗原結合性断片が、ヒトFXIタンパク質および/またはヒトFXIaタンパク質への結合について、配列番号9の可変重鎖および配列番号19の可変軽鎖配列を含む抗体、または配列番号29の可変重鎖および配列番号39の可変軽鎖配列を含む抗体と、濃度依存的に競合する、上記[26]から[32]のいずれかに記載の方法。
[35]
前記抗FXI/FXIa抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、上記[1]から[34]のいずれかに記載の方法。
[36]
前記抗FXI/FXIa抗体またはその抗原結合性断片が、前記対象へと、皮下投与される、上記[1]から[35]のいずれかに記載の方法。
[37]
末期腎疾患に罹患している対象における、脳卒中または血栓塞栓症の危険性の、防止、処置、または管理、または低減における使用のための、FXIおよび/もしくはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
[38]
前記対象が、透析を施されている、上記[37]に記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[39]
前記対象が、血液透析、または腹膜透析など、他の種類の透析を施されている、上記[37]または[38]に記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[40]
前記対象が、非弁膜症性心房細動などの心房細動に罹患している、上記[37]から[39]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[41]
心房細動および末期腎疾患に罹患しており、血液透析などの透析を受けている対象における、脳卒中または血栓塞栓症の危険性の、防止または低減における使用のための、FXIおよび/もしくはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
[42]
前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、上記[37]から[41]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[43]
末期腎疾患に罹患しており、カテーテルによる血液透析を開始した対象における、カテーテル関連血栓症の危険性の、防止、処置、または管理、または低減における使用のための、FXIおよび/もしくはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片を含む医薬組成物であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片を含む医薬組成物。
[44]
前記対象が、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[37]から[43]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[45]
心房細動に罹患している対象における、脳卒中または全身性塞栓症などの血栓塞栓症の危険性の、防止または低減における使用のための、FXIおよび/もしくはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物であって、前記対象が、≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアにより特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有し、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、抗体もしくはその抗原結合性断片、または前記抗体もしくはその抗原結合性断片と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
[46]
前記対象が、少なくとも55歳である、上記[37]から[45]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[47]
前記対象が、(i)≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアと、(ii)以下の危険性因子:
(a)65歳を超えること;
(b)脳卒中または一過性虚血性発作の既往歴;
(c)既往の大規模出血または臨床的に問題となる出血;
(d)慢性腎疾患(CKD)の病期が3〜4であること;
(e)単剤または二剤の抗血小板療法による処置;および
(f)血腫によるあざと関連する転倒または他の症状の履歴
のうちの、1つ、2つ、またはこれを超える危険性因子とを有することとして特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[37]から[46]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[48]
前記抗体またはその抗原結合性断片が、前記対象へと、皮下投与される、上記[37]から[47]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[49]
前記抗体またはその抗原結合性断片が、少なくとも90mg、120mg、150mg、180mg、または210mgの用量で投与される、上記[37]から[48]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[50]
前記抗体またはその抗原結合性断片が、120mg、150mg、または180mgの用量で投与される、上記[37]から[48]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[51]
前記抗体またはその抗原結合性断片が、毎月1回投与される、上記[37]から[50]のいずれかに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物。
[52]
末期腎疾患に罹患している対象における、脳卒中または血栓塞栓症の危険性を、防止、処置、または管理、または低減するための医薬の製造のための、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体またはその抗原結合性断片の使用であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、使用。
[53]
前記対象が、透析を施されている、上記[52]に記載の使用。
[54]
前記対象が、血液透析、または腹膜透析など、他の種類の透析を施されている、上記[52]または[53]に記載の使用。
[55]
前記対象が、非弁膜症性心房細動などの心房細動に罹患している、上記[52]から[54]のいずれかに記載の使用。
[56]
心房細動および末期腎疾患に罹患しており、血液透析などの透析を受けている対象における、脳卒中または血栓塞栓症の危険性を、防止または低減するための医薬の製造のための、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体またはその抗原結合性断片の使用であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、使用。
[57]
前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、上記[52]から[56]のいずれかに記載の使用。
[58]
末期腎疾患に罹患しており、カテーテルによる血液透析を開始した対象における、カテーテル関連血栓症の危険性を、防止、処置、または管理、または低減するための医薬の製造のための、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体またはその抗原結合性断片の使用であって、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、使用。
[59]
前記対象が、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[52]から[58]のいずれかに記載の使用。
[60]
心房細動に罹患している対象における、脳卒中または全身性塞栓症などの血栓塞栓症の危険性を、防止または低減するための医薬の製造のための、FXIおよび/またはFXIaの触媒ドメイン内に結合する抗体またはその抗原結合性断片の使用であって、前記対象が、≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアにより特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有し、前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含む、使用。
[61]
前記対象が、少なくとも55歳である、上記[52]から[60]のいずれかに記載の使用。
[62]
前記対象が、(i)≧2のCHA 2 DS 2 VASc危険性スコアと、(ii)以下の危険性因子:
(a)65歳を超えること;
(b)脳卒中または一過性虚血性発作の既往歴;
(c)既往の大規模出血または臨床的に問題となる出血;
(d)慢性腎疾患(CKD)の病期が3〜4であること;
(e)単剤または二剤の抗血小板療法による処置;および
(f)血腫によるあざと関連する転倒または他の症状の履歴
のうちの、1つ、2つ、またはこれを超える危険性因子とを有することとして特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有する、上記[52]から[60]のいずれかに記載の使用。
[63]
前記医薬が、前記対象への皮下投与に適する、上記[52]から[62]のいずれかに記載の使用。
[64]
前記医薬が、前記対象への、少なくとも90mg、120mg、150mg、180mg、または210mgの用量における投与に適する、上記[52]から[63]のいずれかに記載の使用。
[65]
前記医薬が、前記対象への、120mg、150mg、または180mgの用量における投与に適する、上記[52]から[63]のいずれかに記載の使用。
[66]
前記医薬が、前記対象への、毎月1回の投与に適する、上記[52]から[65]のいずれかに記載の使用。
Claims (14)
- 末期腎疾患に罹患している対象における、脳卒中または血栓塞栓症の危険性を、防止、処置、または管理、または低減する方法に使用するための医薬組成物であって、
抗第XI因子(FXI)および/または活性化型第XI因子(FXIa)抗体またはその抗原結合性断片を含み、
前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含み、
前記方法が、前記抗体またはその抗原結合性断片を前記対象に投与することを含む、医薬組成物。 - 前記対象が、透析を施されている、請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記対象が、血液透析、または腹膜透析など、他の種類の透析を施されている、請求項1または2に記載の医薬組成物。
- 前記対象が、非弁膜症性心房細動などの心房細動に罹患している、請求項1から3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 心房細動および末期腎疾患に罹患しており、血液透析などの透析を受けている対象における、脳卒中または血栓塞栓症の危険性を、防止または低減する方法に使用するための医薬組成物であって、
抗FXIまたはFXIa抗体またはその抗原結合性断片を含み、
前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含み、
前記方法が、前記抗体またはその抗原結合性断片を前記対象に投与することを含む、医薬組成物。 - 前記対象が、非弁膜症性心房細動に罹患している、請求項1から5のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 末期腎疾患に罹患しており、カテーテルによる血液透析を開始した対象における、カテーテル関連血栓症の危険性を、防止、処置、または管理、または低減する方法に使用するための医薬組成物であって、
抗FXIおよび/またはFXIa抗体またはその抗原結合性断片を含み、
前記抗体が、配列番号31のアミノ酸配列を含む重鎖と、配列番号41のアミノ酸配列を含む軽鎖とを含み、
前記方法が、前記抗体またはその抗原結合性断片を前記対象に投与することを含む、医薬組成物。 - 前記対象が、裏付けられた、出血の高危険性を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記対象が、以下の危険性因子:
(a)65歳を超えること;
(b)脳卒中または一過性虚血性発作の既往歴;
(c)既往の大規模出血または臨床的に問題となる出血;
(d)慢性腎疾患(CKD)の病期が3〜4であること;
(e)単剤または二剤の抗血小板療法による処置;および
(f)血腫によるあざと関連する転倒または他の症状の履歴
のうちの、1つ、2つ、またはこれを超える危険性因子を有することとして特徴付けられる、裏付けられた、出血の高危険性を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の医薬組成物。 - 前記方法が、前記抗体またはその抗原結合性断片を前記対象に皮下投与することを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記方法が、前記抗体またはその抗原結合性断片を前記対象の静脈内へ投与することを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記方法が、前記抗体またはその抗原結合性断片を前記対象に、少なくとも90mg、120mg、150mg、180mg、または210mgの用量で投与することを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記方法が、前記抗体またはその抗原結合性断片を前記対象に、120mg、150mg、または180mgの用量で投与することを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記方法が、前記抗体またはその抗原結合性断片を前記対象に、毎月1回投与することを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022115212A JP2022141831A (ja) | 2016-12-23 | 2022-07-20 | 抗第XI/XIa因子抗体による処置法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201662438654P | 2016-12-23 | 2016-12-23 | |
US62/438,654 | 2016-12-23 | ||
US201762589851P | 2017-11-22 | 2017-11-22 | |
US62/589,851 | 2017-11-22 | ||
PCT/IB2017/058345 WO2018116267A2 (en) | 2016-12-23 | 2017-12-22 | Methods of treatment with anti-factor xi/xia antibodies |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022115212A Division JP2022141831A (ja) | 2016-12-23 | 2022-07-20 | 抗第XI/XIa因子抗体による処置法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020504110A JP2020504110A (ja) | 2020-02-06 |
JP2020504110A5 true JP2020504110A5 (ja) | 2021-04-30 |
JP7110199B2 JP7110199B2 (ja) | 2022-08-01 |
Family
ID=61022382
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019533396A Active JP7110199B2 (ja) | 2016-12-23 | 2017-12-22 | 抗第XI/XIa因子抗体による処置法 |
JP2022115212A Pending JP2022141831A (ja) | 2016-12-23 | 2022-07-20 | 抗第XI/XIa因子抗体による処置法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022115212A Pending JP2022141831A (ja) | 2016-12-23 | 2022-07-20 | 抗第XI/XIa因子抗体による処置法 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US20200231701A1 (ja) |
EP (1) | EP3558370A2 (ja) |
JP (2) | JP7110199B2 (ja) |
KR (1) | KR20190099256A (ja) |
CN (1) | CN110325211A (ja) |
AU (1) | AU2017383537A1 (ja) |
CA (1) | CA3048157A1 (ja) |
IL (1) | IL267519A (ja) |
WO (1) | WO2018116267A2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MX2017004196A (es) | 2014-10-01 | 2017-07-19 | Medimmune Ltd | Anticuerpos contra ticagrelor y metodos de uso. |
JOP20200312A1 (ar) | 2015-06-26 | 2017-06-16 | Novartis Ag | الأجسام المضادة للعامل xi وطرق الاستخدام |
TW201802121A (zh) | 2016-05-25 | 2018-01-16 | 諾華公司 | 抗因子XI/XIa抗體之逆轉結合劑及其用途 |
CA3048156A1 (en) | 2016-12-23 | 2018-06-28 | Novartis Ag | Factor xi antibodies and methods of use |
AU2019342755A1 (en) | 2018-09-20 | 2021-05-06 | SFJ Pharma X, Inc. | Methods of reversing ticagrelor activity |
EP3957652A4 (en) * | 2019-04-16 | 2023-06-21 | Sichuan Kelun-Biotech Biopharmaceutical Co., Ltd. | ANTI-FXI/FXIA ANTIBODIES AND THEIR USE |
CN110423278B (zh) * | 2019-08-08 | 2020-07-17 | 上海博槿生物科技有限公司 | 一种抗凝血因子XI活化形式因子XIa的抗体及其制备方法和应用 |
CN115003325A (zh) * | 2019-12-20 | 2022-09-02 | 安托斯治疗股份有限公司 | 因子xi/xia抗体的药物制剂和剂量方案 |
TW202405022A (zh) * | 2022-06-24 | 2024-02-01 | 美商安瑟斯治療公司 | 與抗因子xi/因子xia抗體之組合療法 |
Family Cites Families (40)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4458066A (en) | 1980-02-29 | 1984-07-03 | University Patents, Inc. | Process for preparing polynucleotides |
EP0154316B1 (en) | 1984-03-06 | 1989-09-13 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | Chemically modified lymphokine and production thereof |
US5225539A (en) | 1986-03-27 | 1993-07-06 | Medical Research Council | Recombinant altered antibodies and methods of making altered antibodies |
AU600575B2 (en) | 1987-03-18 | 1990-08-16 | Sb2, Inc. | Altered antibodies |
US5336603A (en) | 1987-10-02 | 1994-08-09 | Genentech, Inc. | CD4 adheson variants |
KR900005995A (ko) | 1988-10-31 | 1990-05-07 | 우메모또 요시마사 | 변형 인터류킨-2 및 그의 제조방법 |
ATE135370T1 (de) | 1988-12-22 | 1996-03-15 | Kirin Amgen Inc | Chemisch modifizierte granulocytenkolonie erregender faktor |
US5530101A (en) | 1988-12-28 | 1996-06-25 | Protein Design Labs, Inc. | Humanized immunoglobulins |
US5112946A (en) | 1989-07-06 | 1992-05-12 | Repligen Corporation | Modified pf4 compositions and methods of use |
FR2650598B1 (fr) | 1989-08-03 | 1994-06-03 | Rhone Poulenc Sante | Derives de l'albumine a fonction therapeutique |
WO1991006570A1 (en) | 1989-10-25 | 1991-05-16 | The University Of Melbourne | HYBRID Fc RECEPTOR MOLECULES |
US5349053A (en) | 1990-06-01 | 1994-09-20 | Protein Design Labs, Inc. | Chimeric ligand/immunoglobulin molecules and their uses |
ATE145428T1 (de) | 1990-12-14 | 1996-12-15 | Cell Genesys Inc | Chimärische ketten zur transduktion von rezeptorverbundenen signalwegen |
CA2507749C (en) | 1991-12-13 | 2010-08-24 | Xoma Corporation | Methods and materials for preparation of modified antibody variable domains and therapeutic uses thereof |
US5622929A (en) | 1992-01-23 | 1997-04-22 | Bristol-Myers Squibb Company | Thioether conjugates |
FR2686899B1 (fr) | 1992-01-31 | 1995-09-01 | Rhone Poulenc Rorer Sa | Nouveaux polypeptides biologiquement actifs, leur preparation et compositions pharmaceutiques les contenant. |
FR2686901A1 (fr) | 1992-01-31 | 1993-08-06 | Rhone Poulenc Rorer Sa | Nouveaux polypeptides antithrombotiques, leur preparation et compositions pharmaceutiques les contenant. |
US5447851B1 (en) | 1992-04-02 | 1999-07-06 | Univ Texas System Board Of | Dna encoding a chimeric polypeptide comprising the extracellular domain of tnf receptor fused to igg vectors and host cells |
US5605793A (en) | 1994-02-17 | 1997-02-25 | Affymax Technologies N.V. | Methods for in vitro recombination |
US5834252A (en) | 1995-04-18 | 1998-11-10 | Glaxo Group Limited | End-complementary polymerase reaction |
US5837458A (en) | 1994-02-17 | 1998-11-17 | Maxygen, Inc. | Methods and compositions for cellular and metabolic engineering |
MX9700764A (es) | 1994-07-29 | 1997-05-31 | Smithkline Beecham Plc | Compuestos novedosos. |
US5641870A (en) | 1995-04-20 | 1997-06-24 | Genentech, Inc. | Low pH hydrophobic interaction chromatography for antibody purification |
US20030235587A1 (en) * | 1998-08-07 | 2003-12-25 | Feuerstein Giora Z. | Anticoagulant agents useful in treatment of thrombosis |
MA24512A1 (fr) * | 1996-01-17 | 1998-12-31 | Univ Vermont And State Agrienl | Procede pour la preparation d'agents anticoagulants utiles dans le traitement de la thrombose |
US20070190059A1 (en) * | 1996-01-17 | 2007-08-16 | Smithkline Beecham Corporation | Antithrombotic agents |
EP0904107B1 (en) | 1996-03-18 | 2004-10-20 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Immunoglobin-like domains with increased half lives |
WO1998023289A1 (en) | 1996-11-27 | 1998-06-04 | The General Hospital Corporation | MODULATION OF IgG BINDING TO FcRn |
US6277375B1 (en) | 1997-03-03 | 2001-08-21 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Immunoglobulin-like domains with increased half-lives |
ES2301198T3 (es) | 1997-06-12 | 2008-06-16 | Novartis International Pharmaceutical Ltd. | Polipeptidos artificiales de anticuerpos. |
WO2000007626A1 (en) * | 1998-08-07 | 2000-02-17 | Smithkline Beecham Corporation | Use of anti-coagulation factor antibodies as long-lasting protective agents |
JP4638035B2 (ja) * | 1998-08-28 | 2011-02-23 | ジェネンテック, インコーポレイテッド | ヒト抗−IX/IXa因子抗体 |
AU2001266557A1 (en) | 2000-04-12 | 2001-10-23 | Human Genome Sciences, Inc. | Albumin fusion proteins |
WO2001087339A1 (en) * | 2000-05-15 | 2001-11-22 | Smithkline Beecham Corporation | Antithrombotic agents |
US8236316B2 (en) * | 2007-11-21 | 2012-08-07 | Oregon Health & Science University | Anti-factor XI monoclonal antibodies and methods of use thereof |
EP2297207B1 (en) * | 2008-06-19 | 2018-10-03 | Prothix BV | Use of anti-factor xi antibodies for prevention or treatment of thrombus formation |
SI2373691T1 (sl) * | 2008-12-18 | 2019-05-31 | Oregon Health & Science University | Protitelesa proti FXI in postopki uporabe |
IL212911A0 (en) * | 2011-05-16 | 2011-07-31 | Omrix Biopharmaceuticals Ltd | Immunoglobulin reduced in thrombogenic contaminants and preparation thereof |
EP2847228B1 (en) * | 2012-05-10 | 2018-07-25 | Bayer Pharma Aktiengesellschaft | Antibodies capable of binding to the coagulation factor xi and/or its activated form factor xia and uses thereof |
JOP20200312A1 (ar) * | 2015-06-26 | 2017-06-16 | Novartis Ag | الأجسام المضادة للعامل xi وطرق الاستخدام |
-
2017
- 2017-12-22 WO PCT/IB2017/058345 patent/WO2018116267A2/en unknown
- 2017-12-22 JP JP2019533396A patent/JP7110199B2/ja active Active
- 2017-12-22 AU AU2017383537A patent/AU2017383537A1/en active Pending
- 2017-12-22 CN CN201780087088.7A patent/CN110325211A/zh active Pending
- 2017-12-22 US US16/472,641 patent/US20200231701A1/en not_active Abandoned
- 2017-12-22 CA CA3048157A patent/CA3048157A1/en active Pending
- 2017-12-22 KR KR1020197021024A patent/KR20190099256A/ko not_active Application Discontinuation
- 2017-12-22 EP EP17832998.3A patent/EP3558370A2/en active Pending
-
2019
- 2019-06-19 IL IL267519A patent/IL267519A/en unknown
-
2022
- 2022-02-11 US US17/670,270 patent/US20230002507A1/en active Pending
- 2022-07-20 JP JP2022115212A patent/JP2022141831A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2020504110A5 (ja) | ||
JP2017506626A5 (ja) | ||
RU2020142517A (ru) | Антитела к фактору xi и способы их применения | |
RU2013149792A (ru) | Способы лечения состояний, связанных с masp-2 зависимой активацией комплемента | |
JP2019513726A5 (ja) | ||
PT1949915E (pt) | Método e sistema para remover rfnt1,rfnt2, e ril2 solúveis em pacientes | |
RU2014106652A (ru) | Ингибирующие моноклональные антитела против фактора xii/xiia и их применения | |
WO2017064615A1 (en) | Use of c5 inhibitors in transplant associated microangiopathy | |
JP2018523684A5 (ja) | ||
JP2020513757A5 (ja) | ||
JP2016537380A5 (ja) | ||
JP2015096065A5 (ja) | ||
JP2019514974A5 (ja) | ||
Ikegami et al. | Feasible usage of ABO incompatible grafts in living donor liver transplantation | |
JP2023002547A (ja) | 慢性腎疾患の治療のためのデュラグルチド | |
JP7317827B2 (ja) | 腎線維症および/または慢性腎臓疾患の治療におけるFXIIaインヒビターの使用 | |
JP2013193995A (ja) | 特発性炎症性筋疾患の予防又は治療剤 | |
JP2019512472A5 (ja) | ||
US20020094332A1 (en) | Method of prophylaxis against large myocardial infractions | |
AU2019429147A1 (en) | Treatment of AL amyloidosis with the combination of monoclonal antibodies against immunoglobulin light chains and the CD38 cell membrane molecule on antibody-producing and other immune cells | |
EP3345924A1 (en) | Use of cd47 antibodies | |
WO2021213523A1 (zh) | 抗pd-1抗体和抗ctla-4抗体的组合在预防或治疗癌症中的用途 | |
Bujnowska et al. | Outcomes of Prolonged Treatment with Intravenous Immunoglobulin Infusions for Acute Antibody-mediated Rejection in Kidney Transplant Recipients | |
Kykalos et al. | Successful Simultaneous Pancreas-Kidney Re-transplantation in a Highly Human Leukocyte Antigen–Sensitized Patient | |
JP2020143156A (ja) | 心血管リスクを低減させる方法 |