JP2020189315A - 圧延機、並びに圧延方法及びワークロールの運用方法 - Google Patents

圧延機、並びに圧延方法及びワークロールの運用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小径のワークロールを高いトルクで駆動させることができ、且つ、コストが抑制された圧延機を提供することにある。【解決手段】通板ラインを挟んで上側と下側に配置された2本のワークロールを備え、前記2本のワークロールのそれぞれに対して少なくとも1本のバックアップロールが設けられた4〜6段の圧延機であって、前記2本のワークロールは、軸方向の長さ及びロールネックの形状が同一で互いに入れ替え可能であり、前記2本のワークロールのうち、一方のワークロールである第1ワークロールが回転駆動されず、他方のワークロールである第2ワークロールが回転駆動されるよう構成されており、前記第1ワークロールの胴長L1と径Dw1の比(L1/Dw1)が4.0≦L1/Dw1≦7.0を満たし、且つ前記第2ワークロールの胴長L2と径Dw2の比(L2/Dw2)が4.0≦L2/Dw2≦7.0を満たすことを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、圧延機、並びに圧延方法及びワークロールの運用方法に関する。
通板ラインを挟んで上側と下側に配置された2本のワークロールを備え、2本のワークロールのそれぞれに対して少なくとも1本のバックアップロールが設けられた4〜6段の圧延機は既に良く知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
そして、近年、自動車等の高強度化や軽量化を目的として、より硬い高張力鋼(引張強さが1300MPa以上の高張力鋼など)を圧延できる圧延機が求められている。そのため、従来よりも直径が小さい小径のワークロールを備えることにより、硬い材料をより高い圧下率で圧延することができ、且つ、かかる小径のワークロールを用いても高いトルクに耐えうる駆動装置を持つ圧延機が必要となっている。
特許第3290975号公報 特許第4928653号公報
圧延機のワークロール径が小さくなると、ワークロール中心間距離が短くなるので、上下のワークロールの双方を回転駆動させる場合、双方のワークロールに接続するそれぞれのスピンドルの直径を小さくする必要がある。そのため、従来のクロスピンタイプのユニバーサルジョイントをスピンドルとして小径のワークロールに用いた場合、スピンドルの強度を高める(直径を大きくする)のに限界があり、高いトルク駆動に対するスピンドルの強度が確保できなかった。
スピンドルの強度を確保するため、従来のスピンドルよりも強度が高く高価なギヤスピンドルを用いた場合、コストが増大し、且つ、運転時の傾き角が最大1.5°程度(従来は最大8°から10°程度)しか取れないので、ロール開度を確保するために長さが必要となり、圧延機のコンパクト化を阻害する要因となっていた。さらに重要なことは、ワークロールが小径になるほど回転数が高くなり、スピンドル長さが長いため振動が大きくなって製品精度に影響を及ぼす問題が生ずることである。
また、1台の電動機の動力を分配減速機により分配して双方のワークロールを駆動すると、トルク循環が発生して片側のスピンドルに過大なトルクが集中することがある。これを防ぐためには、厳格なロール径差管理が必要となっていた。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、小径のワークロールを用いても高いトルクに耐えうる駆動装置を持ち、より高い圧下率が実現可能、且つ、コストが抑制された圧延機を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、通板ラインを挟んで上側と下側に配置された2本のワークロールを備え、前記2本のワークロールのそれぞれに対して少なくとも1本のバックアップロールが設けられた4〜6段の圧延機であって、前記2本のワークロールは、軸方向の長さ及びロールネックの形状が同一で互いに入れ替え可能であり、前記2本のワークロールのうち、一方のワークロールである第1ワークロールが回転駆動されず、他方のワークロールである第2ワークロールが回転駆動されるよう構成されており、前記第1ワークロールの胴長Lと径Dw1の比(L/Dw1)が4.0≦L/Dw1≦7.0を満たし、且つ前記第2ワークロールの胴長Lと径Dw2の比(L/Dw2)が4.0≦L/Dw2≦7.0を満たすことを特徴とする圧延機である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、小径のワークロールを用いても高いトルクに耐えうる駆動装置を持ち、より高い圧下率を実現し、且つ、コストが抑制された圧延機を提供することが可能となる。
第1実施形態に係る圧延機1の側面概略図である。 圧延時のワークロール10にかかる力を説明するための断面概略図である。 図1のX部の拡大図であり、ワークロール10のロールネックRnを示した図である。 圧延設備の最大板幅とワークロール10の片駆動廃却径及び公称径の関係を示したグラフである。 各設備仕様の最大板幅に基づいて決定されたワークロール新品径Ds及びワークロール廃却径Dmに対する各パラメータを示した表である。 図4の横軸をワークロール10の胴長Lで表し、図5に示す適用例1〜9のワークロール新品径Ds(三角点)及びワークロール廃却径Dm(丸点)、並びに胴長Lとワークロールの径の比率L/D=4とL/D=7をプロットした図である。 第1ワークロール10aが入側にオフセットされた圧延時の第1ワークロール10aにかかる力を説明するための断面概略図である。 オフセット装置100の断面図である。 オフセット制御部130を示した図である。 オフセット有り無しの両条件で水平力F及び水平力Fを演算した結果である。 ワークロールを軸方向にシフトするタイプの圧延機において、決定されたワークロール新品径Ds及びワークロール廃却径Dmに対する各パラメータを示した表である。 ワークロールを軸方向にシフトするタイプの圧延機において、横軸をワークロール10の胴長Lで表し、図11に示す適用例1〜9のワークロール新品径Ds(三角点)及びワークロール廃却径Dm(丸点)、並びに胴長とワークロールの径の比率L/D=4とL/D=7をプロットした図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
通板ラインを挟んで上側と下側に配置された2本のワークロールを備え、前記2本のワークロールのそれぞれに対して少なくとも1本のバックアップロールが設けられた4〜6段の圧延機であって、前記2本のワークロールは、軸方向の長さ及びロールネックの形状が同一で互いに入れ替え可能であり、前記2本のワークロールのうち、一方のワークロールである第1ワークロールが回転駆動されず、他方のワークロールである第2ワークロールが回転駆動されるよう構成されており、前記第1ワークロールの胴長Lと径Dw1の比(L/Dw1)が4.0≦L/Dw1≦7.0を満たし、且つ前記第2ワークロールの胴長Lと径Dw2の比(L/Dw2)が4.0≦L/Dw2≦7.0を満たすことを特徴とする圧延機。
このような圧延機によれば、小径のワークロールを用いても高いトルクに耐えうる駆動装置にすることができ、且つ、コストが抑制された圧延機を提供することが可能となる。
かかる圧延機であって、第2ワークロールのみに回転軸が接続された電動機を備えることが望ましい。
このような圧延機によれば、第2ワークロールのみが駆動回転する片側駆動の圧延機を容易に実現することが可能となる。
かかる圧延機であって、前記2本のワークロールの径が、200mmから450mmの範囲内にあることが望ましい。
このような圧延機によれば、ワークロール径が200mmから450mmの間において、小径のワークロールを用いても高いトルクに耐えうる駆動装置を持ち、且つ、コストが抑制された圧延機を提供することが可能となる。
かかる圧延機であって、圧延対象である被圧延材の設計上の最大板幅が、900mmから2000mmの範囲内にあることが望ましい。
このような圧延機によれば、ワークロール胴長が900mmから2000mmの間において、小径のワークロールを用いても高いトルクに耐えうる駆動装置にすることができ、且つ、コストが抑制された圧延機を提供することが可能となる。
かかる圧延機であって、2本のワークロールのそれぞれの廃却径の公称径に対する比が0.8以上であることが望ましい。
このような圧延機によれば、ワークロールの長寿命化に寄与するとともに片側駆動異径ロール圧延による圧延荷重やトルクの低減効果を高めることが可能となる。
かかる圧延機であって、前記2本のワークロールのうち、前記第1ワークロールのみを前記圧延機の圧延方向における入側に水平方向に所定のオフセット量でオフセットさせることができるよう構成されたロールオフセット装置と、前記所定のオフセット量だけ前記第1ワークロールを前記入側にオフセットさせるように前記ロールオフセット装置を制御するよう構成されたオフセット量制御装置と、をさらに備えることが望ましい。
このような圧延機によれば、水平力を小さくすることができるので、ワークロールの小径化とより高い圧下率による圧延が可能となる。
かかる圧延機を用いた圧延方法であって、前記第1ワークロールを、前記圧延機の圧延方向における入側に水平方向に前記所定のオフセット量でオフセットさせて圧延を行うことを含むことが望ましい。
このような圧延方法によれば、水平力を小さくすることができるので、ワークロールの小径化とより高い圧下率による圧延が可能となる。
かかる圧延機のワークロールの運用方法であって、2本のワークロールと軸方向の長さ及びロールネックの形状が同一である複数のロール予備品を圧延機で一定期間使用してから取り外して保管することと、
取り外して保管されている複数のロール予備品のうち、公称径に対する径の比が所定の基準値よりも大きなものと小さなものとの2本を取り出すことと、
取り出した2本のロール予備品のうち、径の小さい方を第1ワークロールと交換し、径の大きい方を第2ワークロールと交換することが望ましい。
このような圧延機のワークロールの運用方法によれば、常に異径ロール圧延を行うことができるので、異径ロール圧延による圧延荷重やトルクの低減効果を高めることが可能となる。
かかる圧延機のワークロールの運用方法であって、基準値が0.9であることが望ましい。また、第1ワークロールの径と公称径の比(Dw1/Dw1N)が0.8となった時点で第1ワークロールを廃却することが望ましい。
このような圧延機のワークロールの運用方法によれば、ワークロールの小径化に伴う不具合の発生を抑制しつつ、確実に常に異径ロール圧延を行うことができるので、異径ロール圧延による圧延荷重やトルクの低減効果を高めることが可能となるとともに、ワークロールの長期使用(長寿命化)によるコスト抑制の効果を得ることが可能となる。
===第1実施形態===
第1実施形態に係る圧延機1は、被圧延材3を圧延し、目的の板厚に圧延されたストリップ状(帯状)の被圧延材3を製造する装置である。
図1は、第1実施形態に係る圧延機1の側面概略図である。側面図においては、紙面の横方向(水平方向)を「軸方向」として紙面の左側(右側)を「左(右)」と呼び、紙面の縦方向(鉛直方向)を「上下方向」として紙面の上側(下側)を「上(下)」と呼ぶ。なお、当該図1における「左」は、後述する図9における駆動側に相当し、「右」は操作側に相当する。
圧延機1は、図1に示すように、ワークロール10と、バックアップロール12と、スピンドル5と、駆動部7と、ハウジング8と、ネックベアリング(不図示)とを備えている。
また、圧延機1は、4段の圧延機1であって、2本のワークロール10が通板ラインを挟んで上側と下側に配置されており、2本のワークロール10のそれぞれに対して1本のバックアップロール12が設けられている。
2本のワークロール10は、上下一対の第1ワークロール10aと第2ワークロール10bであり、上側に第1ワークロール10a、下側に第2ワークロール10bが設けられている。そして、第1ワークロール10a及び第2ワークロール10bの軸方向の左右両端部には、それぞれネックベアリングが嵌合しており、第1ワークロール10a及び第2ワークロール10bは、ネックベアリングを介して、ハウジング8に設けられたロールチョック(不図示)に回転可能に支持されている。被圧延材3は、この回転可能な第1ワークロール10a及び第2ワークロール10bの隙間を通過して圧延される。
第2ワークロール10bの左側端部には、スピンドル5を介して駆動部7が接続されている。すなわち、第2ワークロール10bのみに電動機7aの回転軸が接続されている。換言すれば、2本のワークロール10のうち、一方のワークロール10である第1ワークロール10aが回転駆動されず、他方のワークロール10である第2ワークロール10bが回転駆動されるよう構成されている。
つまり、圧延時において、第2ワークロール10bは、駆動部7により回転し、被圧延材3を搬送方向の上流側から下流側へ搬送し、第1ワークロール10aは、被圧延材3の搬送に伴う連れ回りによって回転する。
かかる作動の違いは、圧延時の第1ワークロール10aと第2ワークロール10bの回転数に違いを生じさせる。すなわち、第1ワークロール10aの回転数のほうが、第2ワークロール10bの回転数よりも小さくなる。したがって、第1ワークロール10aと第2ワークロール10bが仮に同じ直径(同じ状態)で圧延を行う場合でも、上下ワークロールの中立点(ロールと圧延材料の速度が一致する点)位置の違いによって、ロールと材料間の摩擦によるせん断力が上下で相殺される領域があるため、一般的な上下ロール駆動の圧延機に比べて圧延荷重やトルクが減少する特性がある。
第1ワークロール10aの胴長Lと第2ワークロール10bの胴長Lは、同じ寸法であり、左右両端部のネックベアリングが取り付けられるロールネックRnの形状(図3参照)も同じである。そのため、第1ワークロール10a(第2ワークロール10b)を取り外して第2ワークロール10b(第1ワークロール10a)に取り付けることが可能となっている。すなわち、第1ワークロール10aと第2ワークロール10bは、軸方向の長さ及びロールネックRnの形状が同一で互いに入れ替え可能となっている。
バックアップロール12は、第1ワークロール10aをバックアップする第1バックアップロール12aと、第2ワークロール10bをバックアップする第2バックアップロール12bと、で構成されている。第1バックアップロール12a(第2バックアップロール12b)は、第1ワークロール10a(第2ワークロール10b)の上側(下側)に接触し、圧延の際に、第1ワークロール10a(第2ワークロール10b)が上側(下側)へ撓まないようにするための撓み抑制部材である。
スピンドル5は、駆動部7の回転を第2ワークロール10bへ伝達するための軸部材であり、一般的なクロスピンタイプのユニバーサルジョイント(自在継手)であって、一方の端が駆動部7と接続され、他方の端が第2ワークロール10bと接続されている。
駆動部7は、電動機7aと、ギヤカップリング7bと、減速機7cと、を有している。電動機7aは、電力を回転運動に変換する所謂モータであって、圧延の際に第2ワークロール10bを回転させる動力源である。ギヤカップリング7bは、電動機7aの回転を減速機7cに伝達する継手部材であり、減速機7cは、電動機7aの回転速度を減速してトルクを増大させる装置である。
ハウジング8に設けられたロールチョック(不図示)は、ワークロール10及びバックアップロール12を支持するための部材であって、上述したように、ネックベアリングを介してワークロール10を回転可能に支持している。
ネックベアリングは、ワークロール10を正確かつ滑らかに回転させるための部材であり、ワークロール10のロールネックRnの形状のみが嵌合するように形成されている。
<<<ワークロール10の使用方法>>>
次に、ワークロール10の使用方法について説明する。本実施形態においては、第1ワークロール10aの胴長Lと径Dw1の比(L/Dw1)が4.0≦L/Dw1≦7.0を満たし、且つ、第2ワークロール10bの胴長Lと径Dw2の比(L/Dw2)が4.0≦L/Dw2≦7.0を満たすように、第1ワークロール10aと第2ワークロール10bを使用する。
前述したように、第1ワークロール10aの胴長L及び第2ワークロール10bの胴長Lは同じ寸法であり、共に圧延設備の仕様上の最大板幅(その圧延設備で圧延することができる最大板幅のことで、通常、圧延機1で圧延することができる最大板幅と同じとなる)に基づいて決定される。一般的には、最大板幅に100mm〜150mm程度加えた値であり、例えば、最大板幅1250mmの場合、150mmを加えた1400mmが、胴長L及び胴長Lの値となる。
そして、第1ワークロール10aの径Dw1及び第2ワークロール10bの径Dw2は、圧延時において共に摩耗して小さくなる。つまり、圧延時のL/Dw1(L/Dw2)の値は、胴長L(胴長L)が圧延時に変わらないので、径DW1(径DW2)の変数となり、ワークロール10の新品時が最小値、ワークロール10の廃却時(摩耗して径が小さくなり廃棄が必要となった時)が最大値となる。
したがって、4.0≦L/Dw1≦7.0及び4.0≦L/Dw2≦7.0を満たすように第1ワークロール10aと第2ワークロール10bを使用するとは、ワークロール10の新品時から廃却時までのL/Dw1(L/Dw2)が上記範囲内(すなわち、4.0以上7.0以下)となるようにワークロール10を使用することである。以下では、かかる事項について、具体的に説明する。
<ワークロール10にかかる力>
ワークロール10の最弱部における応力の計算をするため、先ずは、圧延時のワークロール10にかかる力を算出する。図2は、圧延時のワークロール10にかかる力を説明するための断面概略図である。断面図においては、紙面の横方向(水平方向)を「搬送方向」とし、その一方側(他方側)を「上流(下流)」又は「入側(出側)」と呼び、紙面の縦方向(鉛直方向)を「上下方向」とし、その上側(下側)を「上(下)」と呼ぶ。
本実施形態においては、第2ワークロール10bのみを駆動させ、第1ワークロール10aは無駆動なので、第1ワークロール10aには圧延反力によるトルクが発生しない。つまり、第1ワークロール10aの圧延反力Prは、図2に示すように、ワークロール接触弧長Lpの中央から第1ワークロール10aの回転中心の方向へ働く。
この第1ワークロール10aの圧延反力Prの垂直成分は、第1バックアップロール12aに支えられ、圧延反力Prの水平成分である水平力Phは、ネックベアリングを介してワークロールチョックで支えられることになる。
なお、駆動回転するワークロール10には、圧延反力によるトルクが発生するので、図2の第2ワークロール10bに示す圧延反力(図2の下矢印)のように、ワークロール接触弧長Lpの中央と接触弧長出口間のある地点から上下方向にのみ圧延反力が働く。
したがって、第1ワークロール10a及び第2ワークロール10bが共に回転駆動する場合、上記した水平力Phは発生しない。すなわち、上下のワークロール10が共に駆動する一般的な圧延機による圧延の場合に比べて、本実施形態のような片側駆動の圧延においては、水平力Phの発生がワークロール10の小径化の障壁となる。
そのため、ワークロール10が片側のみ駆動する場合、ワークロール10の径を設計する際の目安として、圧延反力Prの水平力Phが用いられる。そして、圧延反力Prの水平力Phは、ワークロール接触弧長Lp及び圧延反力Prから次式で表すことができる。
ワークロール接触弧長:Lp
Lp=√((DW1+Dw2)/2/2・ΔH)
=1/2・√((DW1+Dw2)・ΔH)
ΔH:1パスあたりの圧下量。入側板厚H1−出側板厚H2の値。
圧延反力:Pr
Pr=C・km・b・√(1/2・DW1・ΔH)
C:摩擦係数、張力等による圧下力係数
km:被圧延材3の平均変形抵抗
b:被圧延材3の板幅(軸方向の寸法)
圧延反力Prの水平力:Ph
Ph=1/2・Lp/DW1・2・Pr
=1/2・√((DW1+Dw2)・ΔH)/DW1・Pr
=1/2・√((DW1+Dw2)・ΔH)/DW1・C・km・
b・√(1/2・DW1・ΔH)
第1ワークロール10aと第2ワークロール10bの直径を同じ寸法(Dw1=DW2)とすると、圧延反力Prの水平力Phは次式で表すことができる。
Ph=1/2・C・km・b・ΔH ・・・(1)
上記(1)式に示すように、圧延反力Prの水平力Phは、簡易的にはワークロール10の径によらず、圧下力係数C、平均変形抵抗km、板幅b、及び圧下量ΔHを用いて表すことができる。
<ワークロール10の最弱部における応力>
次に、ワークロール10の最弱部の応力を求める。ここでいう最弱部とは、圧延時のワークロール10において、最も亀裂等の不具合が発生しやすい部分のことである。
図3は、図1のX部の拡大図であり、ワークロール10のロールネックRnを示した図である。ワークロール10の最弱部は、ロールネックRnに存在し、ネックベアリングの軸方向における中心(図3のZ)から最弱部までの距離Lnだけ内側に離れた段付き肩丸み部(図3のY)となる。
そして、ワークロール10が片側のみ駆動する場合、水平力Phの半分(ワークロール10が左右のロールチョックで支持されているので半分となる)と、最大ベンディング力Fb(ワークロール10の圧延時の撓みを抑制するためにかけられる力)の合力Fcがワークロール10の最弱部に作用する。
ロールチョックに作用する最大ベンディング力Fbは、経験値から次式で表すことができる。
Fb=1/4・Dw1 ・・・(2)
ロールチョックに作用する合力Fcは、次式で表すことができる。
Fc=√((Ph/2)+Fb) ・・・(2−1)
=√((Ph/2)+(1/4・Dw1
ワークロール10の最弱部に作用する応力σは、次式で表すことができる。
σ=α・Fc・Ln/Zn
=α・√((Ph/2)+(1/4・Dw1 )・Ln/
(π/32・(kn・Dw1) ・・・(3)
α:最弱部の応力集中係数
Zn:最弱部の断面係数
kn:ワークロール新品時の径(公称径)Dw1Nに対する最弱部の直径の比
<片駆動廃却径及び公称径の算出>
次に、ワークロール10の径の設計において、ワークロール10の径の目安となる片駆動廃却径と公称径を求める。本明細書においては、ワークロールの公称径とは、使用前の新品時のワークロールの径を意味し、ワークロールの廃却径とは、使用することで摩耗したワークロールを廃却する際のワークロールの径を意味している。
片駆動廃却径は、片側駆動の際に生じる水平力Phに焦点を当て、最大ベンディング力Fbをゼロとして((3)式の合力Fcの代わりに片側駆動時の水平力Phを用いて)演算したワークロール10の廃却径であり、これに対応する公称径は、片駆動廃却径から演算したワークロール10の新品径である。すなわち、片駆動廃却径は、最大ベンディング力Fbが存在しないものとして片側駆動時に発生する水平力Phのみにより計算されたものであるので、ここでは、便宜上「片駆動」廃却径と呼び、後述するワークロール廃却径Dm(この廃却径は、最大ベンディング力Fbも考慮されたものである)とは区別している。
(3)式の合力Fcの代わりに水平力Phを用いると次式となる。
σ=α・Ph/2・Ln/(π/32・(kn・Dw1
=α・1/4・C・km・b・ΔH・Ln/
(π/32・(kn・Dw1) ・・・(4)
そうしたら、(4)式を用いて、基準の圧延設備のσと、ある圧延設備のσと、が同じ値となるときの、基準の圧延設備のワークロール10の片駆動廃却径と、ある圧延設備のワークロール10の片駆動廃却径と、の関係性を導き出す(係数として算出する)。
基準の圧延設備の仕様上の最大板幅bのときの片駆動廃却径をDminとすると、ワークロール10の最弱部に作用する応力σn0は、次式で表すことができる。
σn0=α・1/4・C・km・b・ΔH・Ln
(π/32・(k・Dmin) ・・・(5)
:Dminに対する最弱部の直径の比
ある圧延設備の仕様上の最大板幅bのときの片駆動廃却径をDminとすると、ワークロール10の最弱部に作用する応力σnxは、次式で表すことができる。
σnx=α・1/4・C・km・b・ΔH・Ln
(π/32・(k・Dmin
ここで、β=b/b=Ln/Ln、γ=Dmin/Dminとすると、応力σnxをb、Ln、及びDminを用いて次式で表すことができる。
σnx=α・1/4・C・km・βb・ΔH・βLn
(π/32・(k・γDmin)・・・(6)
そして、次式が成り立つとき、(5)式と(6)式が同一となる。すなわち、基準の圧延設備のワークロール10とある圧延設備のワークロール10の強度(ワークロール10の最弱部の応力)が等しくなる。
β=γ
γ=β2/3=(b/b2/3 ・・・(7)
そうすると、既知の値である、基準の圧延設備の片駆動廃却径Dminと、基準の圧延設備の最大板幅bと、ある圧延設備の最大板幅bと、γ=Dmin/Dminの関係式と、(7)式とから、ある圧延設備におけるワークロール10の片駆動廃却径Dmin(基準の圧延設備の片駆動廃却径Dminと同等の強度を有する片駆動廃却径Dmin)を算出することができる。換言すれば、片駆動方式の各設備仕様のワークロール廃却径は、それぞれの最大板幅比の2/3乗で決定すれば、ワークロールの基本的な強度を確保できることが分かる。
具体的な数値としては、基準の圧延設備の最大板幅b=1250mmとし、硬質材主体のパススケジュール(パス回数及び各パスでの圧延条件等)に対して一般的な鍛鋼ロールの許容応力を22kgf/mm(216MPa)として、限界設計により基準の圧延設備の廃却径Dminを求めると250mmとなる。そして、これを基準として各圧延設備の片駆動廃却径Dminを各圧延設備の最大板幅bより求めたものを図4に示す。
図4は、圧延設備の最大板幅とワークロール10の片駆動廃却径及び公称径の関係を示したグラフである。横軸に圧延設備の最大板幅、縦軸にワークロール10の径を取った場合の片駆動廃却径と公称径について、片駆動廃却径を実線、公称径を破線で示している。
なお、本発明が適用される被圧延材3の最大板幅(圧延設備の仕様上の最大板幅)は、最小で900mm、最大で2000mmとなるので、図4にはかかる範囲の片駆動廃却径と公称径を算出して示している。すなわち、圧延対象である被圧延材3の設計上の最大板幅が、900mmから2000mmの範囲内にある。
また、本実施形態においては、ワークロール10の廃却径(最小径)と新品径(最大径)の比を、近年のワークロール表面硬度深さ特性の改善成果から従来の0.9以上から0.8以上に変更しているので、片駆動廃却径と公称径の比にも、変更後の0.8を適用している。すなわち、ワークロール10の公称径は、先に求めたワークロール10の片駆動廃却径の値を0.8で割ることで算出し、かかる算出結果が図4に破線として示されている。
そして、このようにワークロール10の廃却径と新品径の比を変更することで、従来に比べて、ワークロール原単位の向上(ワークロール10の長寿命化によるコストの抑制)の効果と、片駆動異径ロール圧延による圧延荷重やトルクの低減効果(上下のワークロール10の直径が異なる状態で圧延することを異径ロール圧延といい、片駆動異径ロール圧延は、同径ロール圧延に比べて、同じ圧下量ΔHに対してワークロール10の圧延荷重やトルクが低くなる)と、を得ることが可能となる。
<ワークロール10の径の決定>
次に、ワークロール10の最弱部の応力σとワークロール10の安全率からワークロール廃却径Dm及びワークロール新品径Dsを決定する。具体的には、各圧延設備の硬質材主体のパススケジュールに対して、一般的な鍛鋼ロールの許容応力を22kgf/mm(216MPa)とし、(3)式から合力Fcに対するワークロール10の最弱部の応力σを求め、安全率が所定の値以上(本実施形態では1.3以上)になるように、ワークロール廃却径Dm及びワークロール新品径Dsを決定する。
図5は、各設備仕様の最大板幅に基づいて決定されたワークロール新品径Ds及びワークロール廃却径Dmに対する各パラメータを示した表である。図5の表では、適用例として1〜9の9件の例を記載しており、適用例1が仕様上の最大板幅1050mmの圧延設備、適用例2〜4が仕様上の最大板幅1250mmの圧延設備、適用例5〜7が仕様上の最大板幅1600mmの圧延設備、適用例8と9が仕様上の最大板幅1850mmの圧延設備である。以下では、適用例1を例に挙げて、ワークロール廃却径Dm及びワークロール新品径Dsを決定する手順を説明する。
先ず、ワークロール10の片駆動廃却径を確認する。適用例1の圧延設備において圧延できる被圧延材3の最大板幅は1050mmなので、図4の横軸が1050mmの位置における実線の縦軸の値(ワークロール10の片駆動廃却径)を見ると220mm程度であることが分かる。ワークロール廃却径Dmは、これを目安として下回らないように決定すれば良いので、ワークロール廃却径Dmを225mmと仮決定する。そうしたら、ワークロール廃却径Dmを0.8で割って、ワークロール新品径Dsを280mmと仮決定する。
次に、板幅b(実際に圧延する被圧延材3の板幅b)、圧下量ΔH等のパラメータと、(1)式、(2)式、(2−1)式より合力Fcを算出し、(3)式を用いてワークロール10の最弱部の応力σを算出する。そして、ワークロール10の最弱部の応力σが一般的な鍛鋼ロールの許容応力を22kgf/mm(216MPa)に対して安全率が所定の値以上であるかを確認し、安全率が所定の値以上であれば、仮決定したワークロール新品径Ds及びワークロール廃却径Dmは、強度的には問題が無いといえる。
かかる手順で各圧延設備のワークロール新品径Ds及びワークロール廃却径Dmを決定すると、図5の適用例1〜9に示すようにワークロール10の径は200mmから450mmの範囲に収まる。すなわち、2本のワークロール10の径が、200mmから450mmの範囲内にある。
また、各圧延設備の胴長L(本発明の胴長Lと胴長Lは同じ寸法となるので、以下、胴長L及び胴長Lを胴長Lともいう)とワークロール新品径Dsとの比率L/Dsと、各圧延設備の胴長Lとワークロール廃却径Dmとの比率L/Dmを算出すると、図5に示す表の右側の2列に示す数値となる。なお、胴長Lとワークロール10の径の比率L/Dは、L/Dsが最小値、L/Dmが最大値であり、圧延時において、L/DsとL/Dmの範囲内にある。
図6は、図4の横軸をワークロール10の胴長Lで表し、図5に示す適用例1〜9のワークロール新品径Ds(三角点)及びワークロール廃却径Dm(丸点)、並びに胴長Lとワークロールの径の比率L/D=4とL/D=7をプロットした図である。
図6に示すように、前述した手順でワークロール廃却径Dmを決定し、ワークロール廃却径Dmとワークロール新品径Dsの比が0.8以上になるようにワークロール新品径Dsを決定すると、全てのワークロール新品径Ds(三角点)及びワークロール廃却径Dm(丸点)がL/D=4〜7の範囲内(L/D=4とL/D=7のグラフの間)に収まる。
このように、4.0≦L/Dw1≦7.0及び4.0≦L/Dw2≦7.0を満たすように第1ワークロール10aと第2ワークロール10bが使用され、かかる使用によりワークロール10の強度が確保される。
<<<ワークロール10の運用方法>>>
次に、ワークロール10の運用方法について説明する。第1実施形態においては、第1ワークロール10aと第2ワークロール10bが同じ仕様(少なくとも胴長の寸法及びロールネックRnの形状が同じ)であって入れ替え可能であるので、以下に示すワークロール10の運用方法を適用することができる。
圧延機のワークロールは、使用して摩耗が進むと表面が荒れてくるため、一定期間使用する毎に表面を研磨する必要がある。そのため、通常、圧延工場ではワークロールの予備品が多く用意され、それらはロール毎に番号が付与されてロールショップ設備で管理される。
新品のワークロールを第1ワークロール10aと第2ワークロール10bとして取り付けて圧延を開始した後、ある使用時間を経た時点では、ワークロールの摩耗度の違いによりロール径にバラつきが生ずる。ワークロールは、使用時間に比例してどの程度摩耗して径が減少するかが経験値として知られているため、各ワークロール(ロール予備品)の番号と使用時間が関連付けされてデータベース化され、これによって各ワークロール(ロール予備品)の径が管理されている。
操業期間を経て新品から廃却径近くのロールまで広く分布した時点では、複数のロール予備品のうち、公称径に対する径の比が所定の基準値よりも大きなものと小さなものとの2本を取り出し、取り出した2本のロール予備品のうち、径の小さい方を第1ワークロール10aと交換し、径の大きい方を第2ワークロール10bと交換する。かかる基準値は、0.9程度とすることが好ましい。
また、第1ワークロール10aの径Dw1と公称径Dw1Nとの比(Dw1/Dw1N)が0.8となった時点で当該第1ワークロールを廃却することが好ましい。第1、第2ワークロール及びロール予備品を含む各ロールの径は、使用時間と摩耗の度合いとの関係(経験値)に基づいて計算することが、設備の複雑化を避けられるため好ましい。但し、本発明はこの方法に限られず、第1ワークロールの径を直接測定して径Dw1と公称径Dw1Nとの比(Dw1/Dw1N)が0.8となったことを判断してもよい。
===第1実施形態の有効性について===
上述したとおり、第1実施形態に係る圧延機1は、通板ラインを挟んで上側と下側に配置された2本のワークロール10を備え、2本のワークロール10のそれぞれに対して1本のバックアップロール12が設けられた4段の圧延機1であって、2本のワークロール10は、軸方向の長さ及びロールネックRnの形状が同一で互いに入れ替え可能であり、2本のワークロール10のうち、一方のワークロール10である第1ワークロール10aが回転駆動されず、他方のワークロール10である第2ワークロール10bが回転駆動されるよう構成されており、第1ワークロール10aの胴長Lと径Dw1の比(L/Dw1)が4.0≦L/Dw1≦7.0を満たし、且つ、第2ワークロール10bの胴長Lと径Dw2の比(L/Dw2)が4.0≦L/Dw2≦7.0を満たすことを特徴とする。そのため、小径のワークロール10を用いても高いトルクに耐えうる駆動装置にすることができ、且つ、コストが抑制された圧延機1を提供することが可能となる。
近年、自動車等の高強度化や軽量化を目的として、従来よりも直径が小さい小径のワークロール10を高いトルクでも駆動させることができる圧延機が求められている。しかしながら、従来の方法では、スピンドルの強度不足、圧延機の大型化、高速圧延時の振動、トルク循環の問題等が発生していた。
これに対し、第1実施形態に係る圧延機1においては、第一に、一般的には上下のワークロール10の両方を駆動回転させるところ、ワークロール10の片側(第2ワークロール10b)のみを駆動回転させることとした。これにより、上下でのスピンドル同士の干渉が無くなるので、スピンドル直径を大きくするスペースが生まれ、直径を大きくしてスピンドル強度を高めることが可能となり、大トルクに耐えられ、且つ、高速回転可能なスピンドルとすることが可能となる。
また、スピンドルの強度を確保するための高価な特殊ギヤスピンドルタイプではなく、低廉な一般のクロスピンタイプのユニバーサルジョイントを用いることができるので、コストを抑制することが可能となる。
また、ユニバーサルジョイントの傾き角は、最大8°〜10°程度とギヤスピンドル(傾き角最大1.5°程度)に比べて大きいので、ロール開度を確保するためにギヤスピンドルのような長いスピンドルが必要なくなり、圧延機の大型化を抑制することが可能となる。
また、第2ワークロール10bのみを駆動させて圧延するので、トルク循環が発生せず、厳格な上下ワークロールの径差管理が不要となる。
第二に、第1ワークロール10a及び第2ワークロール10bを同じ仕様のワークロール10とした。つまり、同じ仕様(直径)でも、上下のワークロール10の摩耗量が異なるので、上述した異径ロール圧延の効果を得ることが可能となる。そして、同じ仕様なので、特許文献1(特許第3290975号公報)に示されている一般的な異径ロール圧延機(上下のワークロールの仕様が異なる)よりも、ワークロール、ネックベアリング、ネックシール等の操業予備品(消耗品)の種類と個数を減らすことができる。
第三に、ワークロール10を4.0≦L/Dw1≦7.0及び4.0≦L/Dw2≦7.0の範囲で使用することとした。第1実施形態に係る圧延機1のように、第2ワークロール10bのみを駆動させて圧延すると、大きな水平力Phが発生してワークロール10の強度不足が問題となるが、ワークロール10を4.0≦L/Dw1≦7.0及び4.0≦L/Dw2≦7.0を満たすようにして使用することにより、どの圧延設備においてもワークロール10に十分な強度を確保することが可能となる。
また、第1実施形態においては、それぞれのワークロールの廃却径(最小径)の公称径(最大径、新品径)に対する比を0.8以上とした。
つまり、ワークロールの長寿命化に寄与するとともに片側駆動異径ロール圧延による圧延荷重やトルクの低減効果を高めることが可能となる。
また、第1実施形態においては、2本のワークロール10の径が、200mmから450mmの範囲内にあることとした。
つまり、ワークロール10の径が200mmから450mmの範囲内において、小径のワークロール10を用いても高いトルクに耐えうる駆動装置にすることができ、且つ、コストが抑制された圧延機1を提供することが可能となる。
また、第1実施形態においては、圧延対象である被圧延材3の設計上の最大板幅が、900mmから2000mmの範囲内にあることとした。
つまり、被圧延材3の最大板幅が900mmから2000mmの範囲内で圧延設備が設計されるので、かかる範囲内において、小径のワークロール10を用いても高いトルクに耐えうる駆動装置にすることができ、且つ、コストが抑制された圧延機1を提供することが可能となる。
また、第1実施形態においては、第1ワークロール10aの径Dw1は、第2ワークロールの径Dw2より小径で圧延することと、第2ワークロール10bの径Dw2は、第2ワークロール10bの公称径(新品径)Dw2Nとの比(Dw2/Dw2N)が基準値以上で第2ワークロール位置で使用し、第1ワークロール10aの径Dw1は第1ワークロール10aの公称径(新品径)Dw1Nとの比(Dw1/Dw1N)が基準値未満で第1ワークロール位置で廃却径まで使用するワークロールの運用方法とした。基準値は0.85〜0.95程度の値で適宜設定すればよいが、公称径に対する径の比が0.9程度となった時点で廃却していた従来の方法と比較してより長くロールを使用する観点から、基準値を0.9で設定し、これよりも小さい径まで摩耗したロール予備品も使用するようにすることが好ましい。
かかるワークロール10の運用方法によると、常に第1ワークロール10aの方が第2ワークロール10bよりも直径が小さい状態(異径ロール圧延状態)で圧延が行われる。
つまり、本実施形態に係るワークロール10の運用方法によると、常に片駆動異径ロール圧延を行うことができるので、片駆動異径ロール圧延による圧延荷重の低減効果を高めることが可能となる。
===第2実施形態===
第1実施形態においては、オフセット無し(ワークロール10の回転中心とバックアップロール12の回転中心の搬送方向における位置が同じ位置。図2に示す位置関係)であったが、第2実施形態においては、図7に示すように、オフセット有り(第1ワークロール10aの回転中心及び第2ワークロール10bの回転中心の少なくとも一方がバックアップロール12の回転中心の搬送方向における位置と異なる位置)で圧延が行われる。
図7は、図2に対応する図であり、オフセットされた圧延時のワークロール10にかかる力を説明するための断面概略図である。なお、詳細は計算式を用いて後述するが、ワークロール10がオフセットされた状態で圧延が行われることにより、ワークロール10に生じる水平力を低減させることが可能となる。
第2実施形態に係る圧延機150は、各板幅における軟質材から硬質材まで多岐に渡るパススケジュールに対して、安定して最適な水平力をワークロール10に生じさせるため、オフセット量を変更することができるオフセット装置100(ロールオフセット装置に相当)及びオフセット制御部130(オフセット量制御装置に相当)が、圧延機1の非駆動の第1ワークロール10aに設けられている。
つまり、圧延機150は、圧延機1に加えて、2本のワークロール10のうち、第1ワークロール10aのみを圧延機1の圧延方向における入側に水平方向に所定のオフセット量でオフセットさせることができるよう構成されたロールオフセット装置(オフセット装置100)と、所定のオフセット量だけ第1ワークロール10aを入側にオフセットさせるようにロールオフセット装置(オフセット装置100)を制御するよう構成されたオフセット量制御装置(オフセット制御部130)と、をさらに備えている。
図8は、オフセット装置100の断面図であり、図9は、オフセット制御部130を示した図である。また、図9においては、軸方向の一方側を駆動側と呼び、他方側を操作側と呼ぶ。
オフセット装置100は、図9に示すように、第1ワークロール10aの出側操作側に第1オフセット装置100a、入側操作側に第2オフセット装置100b、出側駆動側に第3オフセット装置100c、入側駆動側に第4オフセット装置100dを有している。そして、第1オフセット装置100a乃至第4オフセット装置100dは同種の装置である。
したがって、以下では、第1オフセット装置100a乃至第4オフセット装置100dの説明が重複する場合、第1オフセット装置100aについて説明し、他の装置の説明は省略する(図面の符号についても省略する)。なお、図8は、操作側からみたオフセット装置100であり、オフセット装置100のうち、第1オフセット装置100aと第2オフセット装置100bが示されている。
第1オフセット装置100aは、第1位置調整シリンダ102aと、第1位置検出センサ104aと、第1上側ベンディングブロック106aと、第1プロジェクトブロック108aと、第1ベンディングシリンダ110aと、第1下側ベンディングブロック112aと、を有している。
第1位置調整シリンダ102aは、第1シリンダ先端102aeで圧延機1のロールチョック9を押し込むことにより、ロールチョック9に支持された第1ワークロール10aを搬送方向の入側に移動させる(オフセットさせる)。また、第1位置調整シリンダ102aは、第1上側ベンディングブロック106a内に設けられており(第1プロジェクトブロック108a内に設けられていても良い)、第1シリンダ先端102aeの反対側には、第1位置検出センサ104aが設けられている。
第1位置検出センサ104aは、第1位置調整シリンダ102aの位置を検出するためのセンサであり、第1シリンダ先端102aeの搬送方向における位置を制御するために用いられる。
第1上側ベンディングブロック106aは、第1プロジェクトブロック108aに上下方向に移動可能に設けられている。そして、第1上側ベンディングブロック106aのロールチョック9側は、凹み形状をしており、対向するロールチョック9の凸形状と嵌め合わされている。つまり、第1上側ベンディングブロック106aは、ロールチョック9を上下方向に拘束しており、第1上側ベンディングブロック106aが上下方向に移動すると、ロールチョック9を介して第1ワークロール10aが上下方向に移動する。
また、第1上側ベンディングブロック106aは、第1下側ベンディングブロック112a内に設けられた第1ベンディングシリンダ110aと接続されており、第1ベンディングシリンダ110aは、第1下側ベンディングブロック112a内において、上下方向に移動可能である。
つまり、第1ベンディングシリンダ110aが上下方向に移動すると、第1上側ベンディングブロック106a及びロールチョック9を介して第1ワークロール10aが上下方向に移動する。
そして、圧延時において、第1ベンディングシリンダ110aは、ワークロール10の撓みに対抗するようにワークロール10を移動させる。そのため、ワークロール10には、上記した最大ベンディング力Fbが発生する。
次に、図7を用いてオフセット有り圧延における水平力の低減効果について説明する。図7に示すように、第2実施形態においては、非駆動の第1ワークロール10aの回転中心が接触するロールの回転中心(第1バックアップロール12a及び第2ワークロール10bの回転中心)に対して入側へオフセットした状態で圧延が行われる。
そして、オフセットにより発生する第1ワークロール10aの水平力Fhは、次式で表すことができる。
Fh=Pr・(2・e1/(Db+Dw1
−2・e2/(Dw1+Dw2)) ・・・(8)
Db:第1バックアップロール12aの直径
e1:第1ワークロール10aと第1バックアップロール12aのオフセット量
e2:第1ワークロール10aと第2ワークロール10bのオフセット量
ワークロール10には、張力、接触するロールからの慣性力や摩擦力等も働くが、前述した圧延反力Prの水平力Phとオフセットによる水平力Fhが主に働くので、第1ワークロール10aに作用する水平力Fは、(1)式と(8)式を合計して次式で表すことができる。
=Ph+Fh
=1/2・C・km・b・ΔH+Pr・(2・e1/(Db+Dw1
−2・e2/(Dw1+Dw2)) ・・・(9)
また、オフセットにより発生する第2ワークロール10bの水平力Fhは、次式で表すことができる。
Fh=Pr・(2・(e1+e2)/(Db+Dw2
+2・e2/(Dw1+Dw2)) ・・・(10)
Db:第2バックアップロール12bの直径
第2ワークロール10bにおいても、水平力Phと水平力Fhが主に働く力となるので、第2ワークロール10bに作用する水平力Fは、(1)式と(10)式を合計して次式で表すことができる。
=-Ph+Fh
=-1/2・C・km・b・ΔH+Pr・(2・(e1+e2)/
(Db+Dw2)+2・e2/(Dw1+Dw2)) ・・・(11)
図10は、上式を用いて、オフセット有り無しの両条件で水平力F及び水平力Fを演算した結果である。図10の左表が、オフセット無しの条件で演算した結果であり、図10の右表が、オフセット有りの条件で演算した結果である。なお、図10は、冷間可逆式圧延機(入側から出側に圧延したら、次のパスの圧延は、出側から入側に圧延する圧延機)を用いた例である。
図10の左表に示すように、オフセット無しの条件においては、奇数パス(入側から出側へ圧延する)、偶数パス(出側から入側へ圧延する)で正負が逆転する大きな水平力が発生している。
これに対し、図10の右表に示すように、第1ワークロール10aのオフセット量をパス毎に変化させたオフセット有りの条件においては、オフセット無しに比べて、水平力F、Fが半分以下に低減している。
つまり、各パスの圧延で第1ワークロール10aを入側の適切な位置にオフセットさせることにより、オフセットさせない場合に比べて、水平力F、Fを半分以下にすることができる。そして、(2)式に示す最大ベンディング力Fb=26.4トン(259kN)との合力Fcは、(2−1)式より、√(26.4+(11.0/2))=27.0トン(265kN)となり、合力Fcの増加を最大ベンディング力Fbの2%程度の増加にまで抑制することが可能となる。
換言すると、ワークロール10のうちの非駆動側のワークロール10(第1ワークロール10a)に、オフセット量を変更することのできるオフセット装置100を設け、非駆動のワークロール10(第1ワークロール10a)の回転中心を接触するロールの回転中心(本実施形態では第1バックアップロール12aと第2ワークロール10bの回転中心)に対して入側の適切な位置にオフセットさせて圧延することにより、各パスにおいてワークロール10の外力を抑制することができ、安定した圧延が可能となる。
また、水平力Fが小さくなれば、1パス当たりの圧下量ΔHを大きくすることができる。すなわち、片側駆動の圧延においては、オフセットすることにより、圧下率(圧下量ΔH/入側板厚H1)を大きくすることができる。
なお、オフセット量e1=−4.5mm、e2=4.5mmは、第1ワークロール10aのみを入側へ4.5mm移動させ、第2ワークロール10bは、バックアップロール12と搬送方向において回転中心が同じ位置にあること(オフセットしていない)を示している。
次に、図8、図9を用いてオフセット有り圧延の圧延方法(圧延制御)について説明する。具体的には、圧延機150を用いて、第1ワークロール10aを圧延機1の圧延方向における入側に水平方向に所定のオフセット量でオフセットさせて圧延を行う圧延方法(圧延制御)について説明する。以下の説明においては、図8、図9に示す入側(左側)から出側(右側)へ向けて被圧延材3が搬送されて圧延することとする。
オフセット制御部130は、第1オフセット装置100a乃至第4オフセット装置100dのそれぞれに対応した、オフセット位置制御盤132に設けられたPIコントローラと、制御弁と、シリンダ圧力検出センサと、を有しており、第1オフセット装置100a乃至第4オフセット装置100dに対してそれぞれ同様な制御を行う。したがって、以下では、第1オフセット装置100a乃至第4オフセット装置100dの説明が重複する場合、第1オフセット装置100aのみについて説明し、他の装置の説明は省略する(図面の符号についても省略する)。
先ず、圧延開始前に、出側操作側の第1オフセット装置100aの第1位置調整シリンダ102aと、出側駆動側の第3オフセット装置100cの第3位置調整シリンダ102cとが、第1ワークロール10aを入側へ押し込んで、バックアップロール12の回転中心より入側の所定の位置となるように、第1ワークロール10aをオフセット(移動)させる。
そうしたら、入側操作側の第2オフセット装置100bの第2位置調整シリンダ102bとロールチョック9との隙間(図8に示すGap)と、入側駆動側の第4オフセット装置100dの第4位置調整シリンダ102dとロールチョック9との隙間が設定される。かかる隙間は、圧延時において、オフセット装置100が圧延機1を過度に拘束しないように設けられるので、例えば、配管系統の圧力検出センサ122aの信号に基づいて、一定の軽微な力でロールチョック9に接触していてもよい。
そして、上記の設定後には圧延が開始され、圧延時においては、第1ワークロール10aのオフセット量が一定値になるように制御される。具体的には、オフセット位置制御盤132に設けられた第1PIコントローラ134aが、第1位置調整シリンダ102aに対応した第1位置検出センサ104aから検出された位置実績値(オフセット位置)と、パススケジュールから予め決められているオフセット指令値とを比較し、オフセット位置がオフセット指令値からずれていないか演算する。
オフセット位置がオフセット指令値からずれていた場合、第1PIコントローラ134aは、オフセット指令値と位置実績値との偏差がゼロとなるよう第1制御弁120aを介して第1位置調整シリンダ102aの位置がオフセット指令値になるように制御する。圧力検出センサ122aは、前もって演算した水平力が正しいかどうか監視するためのモニターとして機能しオフセット指令値の補正に役立てる。
なお、オフセット指令値は、圧延荷重、水平力F、Fだけではなく、入側と出側の被圧延材3の張力の差、バックアップロール12の軸受摩擦トルクからの伝達力、加速減速時のバックアップロール12の慣性力等を考慮して決定される。
===第2実施形態の有効性について===
上述したとおり、第2実施形態に係る圧延機150は、2本のワークロール10のうち、第1ワークロール10aのみを圧延機1の圧延方向における入側に水平方向に所定のオフセット量でオフセットさせることができるよう構成されたロールオフセット装置(オフセット装置100)と、所定のオフセット量だけ第1ワークロール10aを入側にオフセットさせるようにロールオフセット装置(オフセット装置100)を制御するよう構成されたオフセット量制御装置(オフセット制御部130)と、をさらに備えることとし、第1ワークロール10aを、圧延機1の圧延方向における入側に水平方向に所定のオフセット量でオフセットさせて圧延を行うこととした。
そのため、第1ワークロール10aのオフセット量を変更して圧延することができるようになり、水平力F、Fを小さくすることができるので、撓みが抑制されワークロール10を小径化することが可能となる。また、(9)式、(11)式から分かるように、水平力F、Fが小さくなれば、1パス当たりの圧下量ΔHを大きくすることができる。すなわち、片側駆動の圧延においては、所定のオフセット量だけ第1ワークロール10aを入側にオフセットすることにより、圧下率(圧下量ΔH/入側板厚H1)を大きくすることができる。
冷間圧延、特にタンデムミルにおいては、被圧延材3の材質、板厚、板幅bにより多岐に渡るパススケジュールで圧延され、更に、パス数が少ないので、ワークロールを小径化して1パスあたりの圧下量ΔHを大きくする必要がある。つまり、従来においては、ワークロール10の片側のみを駆動させて圧延すると、ワークロール10に大きな水平力Phが発生するので、ワークロール10の小径化が困難であった。
これに対し、圧延機150は、オフセット装置100とオフセット制御部130により、第1ワークロール10aを圧延方向と逆側(入側)にオフセットさせて圧延することができるので、水平力F、Fを小さくすることができ、ワークロール10を小径化することが可能となる。さらにより高い圧下率で圧延することが可能となる。
更に、かかるオフセット量を変更可能とすることにより、第1ワークロール10aを各パススケジュールに応じた適切なオフセット位置に調整できるので、更に水平力F、Fを小さくすることができ、ワークロール10をより一層小径化すること、より高い圧下率で圧延することが可能となる。
また、水平力F、Fを小さくすることにより、ワークロール10の強度、ネックベアリングの強度等を相対的に高めることになるので、ワークロール10とネックベアリングの長寿命化も期待することができる。
また、第2実施形態のように第2ワークロール10bのみが駆動する片側駆動の圧延機150においては、第1ワークロール10aに圧延方向と同じ方向に水平力Phが働き、第2ワークロール10bに圧延方向とは逆向きの水平力Phが働くので、第1ワークロール10aのみ圧延方向とは逆向き(入側)にオフセットすることが有効である。
例えば、第1ワークロール10aと第2ワークロール10bを同時にオフセットした場合には、第1ワークロール10aと第2ワークロール10bとのオフセット量e2がゼロとなるので、水平力F、Fの低減効果が少なく、第2ワークロール10bの水平力Fは増加してしまう。
また、第1ワークロール10aを圧延方向と逆側(入側)に第2ワークロール10bを圧延方向(出側)にオフセットした場合には、水平力F、Fの低減効果は高いが、第2ワークロール10b側にもオフセット装置を設ける必要があるので、設備費とかかる設備のメンテナンス費が増加し、オフセット装置の制御システムも複雑化してしまう。
===その他の実施形態===
以上、上記実施形態に基づき本発明に係る圧延機1及び圧延機150を説明したが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
上記実施形態では、非駆動のワークロール10aを上ロール、駆動するワークロール10bを下ロールで示したが、非駆動のワークロール10aを下ロール、駆動するワークロール10bを上ロールとしてもよい。また、圧延機1は4段の構成であったが、これに限るものではなく、例えば、ワークロール10とバックアップロール12との間に中間ロールを設けた6段の圧延機であってもよい。かかる場合のオフセット量は、ワークロール10とバックアップロール12ではなく、ワークロール10と中間ロールとのオフセット量を演算すればよい。
また、上記実施形態では、被圧延材3が1台の圧延機により圧延される圧延設備を説明したが、これに限るものではなく、1又は複数スタンドからなる逆転式圧延設備、1又は複数スタンドからなる非逆転式圧延設備、及び1又は複数スタンドからなるタンデム式圧延設備のいずれにも適用可能である。
また、上記実施形態では、圧延機1のワークロール10が軸方向にシフトしないタイプの圧延機であったが、ワークロール10が軸方向にシフトするシフトタイプの圧延機でもよい。
図11は、図5に対応する図であり、シフトタイプの圧延機において、決定されたワークロール新品径Ds及びワークロール廃却径Dmに対する各パラメータを示した表であり、図12は、図6に対応する図であり、シフトタイプの圧延機において、横軸をワークロール10の胴長Lで表し、図11に示す適用例1〜9のワークロール新品径Ds(三角点)及びワークロール廃却径Dm(丸点)、並びに胴長とワークロールの径の比率L/D=4とL/D=7をプロットした図である。なお、シフトタイプの圧延機において、ワークロール10の胴長Lは、最大板幅に(最大板幅×0.12〜0.14)程度を加えた値(図11に示す表の右から3列目のシフト量)となる。
シフトタイプの圧延機においても、上記実施形態と同様にワークロール廃却径Dmを決定し、ワークロール廃却径Dmとワークロール新品径Dsの比が0.8以上になるようにワークロール新品径Dsを決定する。そうすると、シフトタイプの圧延機においても、図12に示すように、ワークロール廃却径Dm及びワークロール新品径Dsが、胴長とワークロールの径の比率L/D=4〜7の範囲内に収まることとなる。
1 圧延機
3 被圧延材
5 スピンドル
7 駆動部
7a 電動機
7b ギヤカップリング
7c 減速機
8 ハウジング
9 ロールチョック
10 ワークロール
10a 第1ワークロール
10b 第2ワークロール
12 バックアップロール
12a 第1バックアップロール
12b 第2バックアップロール
w1 第1ワークロールの径
w2 第2ワークロールの径
Ds(Dw1N) ワークロール新品径
Dm ワークロール廃却径
L ワークロールの胴長
第1ワークロールの胴長
第2ワークロールの胴長
Lp ワークロール接触弧長
b 板幅
km 平均変形抵抗
Fb 最大ベンディング力(ベンド力)
Fc 合力
σ 最弱部の応力
L/D 胴長と径の比
L/Ds 胴長と径の比の最小値
L/Dm 胴長と径の比の最大値
Db 第1バックアップロールの径
Db 第2バックアップロールの径
H1 入側板厚
H2 出側板厚
ΔH 圧下量
Pr 圧延反力
Ph 片駆動方式による水平力
Fh 第1ワークロールに作用するオフセットによる水平力
Fh 第2ワークロールに作用するオフセットによる水平力
第1ワークロールに作用する水平力
第2ワークロールに作用する水平力
Ln ロールネックベアリング中心から最弱部までの距離
kn ワークロール新品時の直径(公称径)に対する最弱部の直径の比
Rn ロールネック
e1 第1ワークロールと第1バックアップロールのオフセット量
e2 第2ワークロールと第2バックアップロールのオフセット量
100 オフセット装置(ロールオフセット装置)
100a 第1オフセット装置
100b 第2オフセット装置
100c 第3オフセット装置
100d 第4オフセット装置
102a 第1位置調整シリンダ
102b 第2位置調整シリンダ
102c 第3位置調整シリンダ
102d 第4位置調整シリンダ
102ae 第1シリンダ先端
104a 第1位置検出センサ
106a 第1上側ベンディングブロック
108a 第1プロジェクトブロック
110a 第1ベンディングシリンダ
112a 第1下側ベンディングブロック
120a 第1制御弁
122a 第1シリンダ圧力検出センサ
130 オフセット制御部(オフセット量制御装置)
132 オフセット位置制御盤
134a 第1PIコントローラ
150 圧延機

Claims (10)

  1. 通板ラインを挟んで上側と下側に配置された2本のワークロールを備え、前記2本のワークロールのそれぞれに対して少なくとも1本のバックアップロールが設けられた4〜6段の圧延機であって、
    前記2本のワークロールは、軸方向の長さ及びロールネックの形状が同一で互いに入れ替え可能であり、
    前記2本のワークロールのうち、一方のワークロールである第1ワークロールが回転駆動されず、他方のワークロールである第2ワークロールが回転駆動されるよう構成されており、
    前記第1ワークロールの胴長Lと径Dw1の比(L/Dw1)が4.0≦L/Dw1≦7.0を満たし、且つ前記第2ワークロールの胴長Lと径Dw2の比(L/Dw2)が4.0≦L/Dw2≦7.0を満たすことを特徴とする圧延機。
  2. 請求項1に記載の圧延機であって、
    前記第2ワークロールのみに回転軸が接続された電動機を備えることを特徴とする圧延機。
  3. 請求項1又は2に記載の圧延機であって、
    前記2本のワークロールの径が、200mmから450mmの範囲内にあることを特徴とする圧延機。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧延機であって、
    圧延対象である被圧延材の設計上の最大板幅が、900mmから2000mmの範囲内にあることを特徴とする圧延機。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧延機であって、
    前記2本のワークロールのそれぞれの廃却径の公称径に対する比が0.8以上であることを特徴とする圧延機。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧延機であって、
    前記2本のワークロールのうち、前記第1ワークロールのみを前記圧延機の圧延方向における入側に水平方向に所定のオフセット量でオフセットさせることができるよう構成されたロールオフセット装置と、
    前記所定のオフセット量だけ前記第1ワークロールを前記入側にオフセットさせるように前記ロールオフセット装置を制御するよう構成されたオフセット量制御装置と、
    をさらに備えることを特徴とする圧延機。
  7. 請求項6に記載の圧延機を用いた圧延方法であって、
    前記第1ワークロールを、前記圧延機の圧延方向における入側に水平方向に前記所定のオフセット量でオフセットさせて圧延を行うことを含むことを特徴とする圧延方法。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧延機のワークロールの運用方法であって、
    前記2本のワークロールと軸方向の長さ及びロールネックの形状が同一である複数のロール予備品を前記圧延機で一定期間使用してから取り外して保管することと、
    前記取り外して保管されている前記複数のロール予備品のうち、公称径に対する径の比が所定の基準値よりも大きなものと小さなものとの2本を取り出すことと、
    前記取り出した2本の前記ロール予備品のうち、径の小さい方を前記第1ワークロールと交換し、径の大きい方を前記第2ワークロールと交換することと、
    を含むワークロールの運用方法。
  9. 請求項8に記載のワークロールの運用方法であって、
    前記所定の基準値が0.9であることを特徴とするワークロールの運用方法。
  10. 請求項8又は9に記載のワークロールの運用方法であって、
    前記第1ワークロールの径と公称径の比(Dw1/Dw1N)が0.8となった時点で当該第1ワークロールを廃却すること、を更に含むことを特徴とするワークロールの運用方法。
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