JPH11347607A - 板材圧延機 - Google Patents

板材圧延機

Info

Publication number
JPH11347607A
JPH11347607A JP10153347A JP15334798A JPH11347607A JP H11347607 A JPH11347607 A JP H11347607A JP 10153347 A JP10153347 A JP 10153347A JP 15334798 A JP15334798 A JP 15334798A JP H11347607 A JPH11347607 A JP H11347607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
rolling mill
work roll
hydrostatic bearing
rolls
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10153347A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3283823B2 (ja
Inventor
Kenichi Yasuda
健一 安田
Mitsuo Nihei
充雄 二瓶
Yukio Hirama
幸夫 平間
Yoshio Takakura
芳生 高倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP15334798A priority Critical patent/JP3283823B2/ja
Priority to DE19924860A priority patent/DE19924860B4/de
Priority to US09/323,028 priority patent/US6250126B1/en
Priority to KR1019990019974A priority patent/KR20000005794A/ko
Publication of JPH11347607A publication Critical patent/JPH11347607A/ja
Priority to US09/837,425 priority patent/US6446477B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3283823B2 publication Critical patent/JP3283823B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/14Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/14Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls
    • B21B13/145Lateral support devices for rolls acting mainly in a direction parallel to the movement of the product
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
    • B21B31/16Adjusting or positioning rolls
    • B21B31/20Adjusting or positioning rolls by moving rolls perpendicularly to roll axis
    • B21B2031/206Horizontal offset of work rolls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B2203/00Auxiliary arrangements, devices or methods in combination with rolling mills or rolling methods
    • B21B2203/24Hydrostatic bearings or guides

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】圧延開始前後の過渡状態においても、静圧軸受
とロールとの間の距離を常に確保して接触による損傷を
十分かつ確実に防止することにより、歩留まりの低下を
防止する。 【解決手段】上・下作業ロール2,3と、作業ロール
2,3を略水平方向から支持するアイドルロール8〜1
1の胴部を流体圧力を介し非接触で略水平方向から支持
する静圧軸受12〜15とを有する板材圧延機100に
おいて、静圧軸受12〜15とアイドルロール8〜11
との間の間隙が所定値未満になるのを防止する間隙規定
ロール23〜26を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材を圧延する圧
延機に係わり、特に、小径作業ロールを使用した硬質材
や極薄材の圧延に好適な板材圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧延機において、作業ロ
ールの径が小さいほど圧延限界を大きくとれる(より薄
肉にできる)ことから、ステンレス鋼などの硬質材や極
薄材の圧延には、小径の作業ロールが用いられてきた。
しかしながら、作業ロール径が小さくなると作業ロール
自体のねじり強度が低下するため、圧延に必要なトルク
を作業ロールに付加できない場合がある。そこで、この
ような小径作業ロールを用いる場合には、作業ロール以
外のロール(例えば中間ロール等)を駆動ロールとする
のが一般的である。
【0003】ここで、このような構造では、作業ロール
は、圧延中においてそれに接したロール(例えば中間ロ
ール)からの駆動接線力、及び圧延材からの前方張力・
後方張力を受けることとなる。これらはいずれも作業ロ
ールに対し水平方向に作用する力(以下、水平力とい
う)であるが、作業ロールが小径化するほどロール自体
の曲げ剛性が小さくなるため、これら水平力によって水
平面内で作業ロールのたわみが生じることとなる。この
水平たわみが発生すると、板材の形状(平坦度)の乱れ
を大きくする。また、作業ロールが上・下で逆方向(一
方が入側、他方が出側)にたわんだ場合には、上・下の
作業ロールの中央部がお互いに離反する方向の力を受け
て、この逆方向たわみを加速度的に助長させる。この場
合には、圧延荷重を過度に大きくするとロール折損を防
止するのが困難となるため、圧延荷重をあまり大きくす
ることができなかった。
【0004】上記に対応するために、センジマーミルを
初めとするクラスタータイプの圧延機や、例えば特開昭
60−18206号に開示のような作業ロール胴部を水
平方向から支持ロールでサポートする水平たわみ防止機
構を備えた圧延機などが開発されてきた。しかしなが
ら、これらの圧延機においては、ロール胴長方向に分割
された支持ロールを用いているため、その分割された支
持ロールによるマーク転写により、材料の表面性状が悪
化するという新たな問題が生じていた。
【0005】そこで、これを解決するために、例えば特
開平2−147108号公報に開示のように、非分割支
持ロールで水平方向から作業ロール胴部をサポートする
とともに、その支持ロールの胴部をさらに静圧軸受で支
持することにより、作業ロールのたわみを抑制する構成
が提唱されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−147108号公報の圧延機では、以下のよう
な別の課題が存在する。
【0007】この種の圧延機において薄板の圧延を開始
するときの手順は、通常、 作業ロールをパスラインから離した状態で圧延材を通
板(但し圧延材は停止状態); 作業ロールを締め込んで圧延材を所定荷重で圧下; 圧延材に前方張力及び後方張力付与; 中間ロールの回転で作業ロールを駆動して圧延開始; という順番になる。上記〜の手順で明らかなよう
に、圧延開始(手順)の直前においては駆動接線力が
まだ作用していない状態であるのに対し、圧延開始と同
時に急激に作業ロールに駆動接線力が発生する状態とな
る。圧延開始操作はこのような不連続な条件で行われる
ため、圧延開始直後には作業ロールを大きくたわませよ
うとする力が過渡的に発生し、静圧軸受に加わる水平力
が大きくなる。
【0008】ここで、静圧軸受は、流体(例えば油)の
静圧によってロールを浮上させて非接触状態で支持する
という構造上、上記過渡的な水平力によってロール浮上
量(静圧軸受とのギャップ)が瞬間的に小さくなる。ま
た、ロールが回転し始める瞬間は張力等も不安定になり
やすい。これらのため、ロールと静圧軸受との接触によ
る損傷を防止するのが困難となる。ロールが損傷する
と、その傷は板の表面に転写されて板が不良品となるた
め、傷の付いたロール及び静圧軸受をすべて交換しなけ
ればならない。そのため、生産性の低下や歩留まりの低
下といった問題を招く可能性がある。
【0009】なお、この問題を回避するために、初期の
締込み荷重を小さくして静圧軸受に加わる力を小さく
し、ロールが回転を始めてから所定の荷重まで締込む方
法も考えられる。しかしながら、この方法では、圧延開
始直後の板は所定の板厚となっておらず、歩留まりの低
下という問題は残存する。
【0010】一方、例えば特開昭61−193704号
公報に開示のように、ばね等の弾性手段を用いて静圧軸
受とロールとの距離を調整可能とする構成も考えられる
が、弾性手段では、付与する力を大きくしてゆけば変形
量も大きくできるため、ロールと静圧軸受との間の距離
を常にある程度以上確保し、接触による損傷を確実に防
止するには十分でない。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的は、圧延開始前後の過渡
状態においても、静圧軸受とロールとの間の距離を常に
確保して接触による損傷を十分かつ確実に防止すること
により、歩留まりの低下を防止できる板材圧延機を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、上・下作業ロールと、該作業ロー
ルの胴部又は該作業ロールを略水平方向から支持する支
持ロールの胴部を流体圧力を介し非接触で略水平方向か
ら支持する静圧軸受とを有する板材圧延機において、前
記静圧軸受とこの静圧軸受に支持される前記作業ロール
又は前記支持ロールとの間の間隙が所定値未満になるの
を防止するストッパー手段を設ける。これにより、圧延
開始直後に作業ロールを大きくたわませようとする力が
過渡的に発生してその作業ロール(又はこれを支持する
支持ロール)を支持する静圧軸受に加わる水平力が大き
くなり、静圧軸受とロールとの間隙(ロール浮上量)が
瞬間的に小さくなろうとした場合にも、その間隙が所定
値未満になるのを防止することができる。したがって、
静圧軸受と作業ロール(又は支持ロール)との間隙を所
定値以上に常に確保して両者の接触による損傷を十分か
つ確実に防止することができ、歩留まりの低下を防止す
ることができる。
【0013】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記ストッパー手段は、前記作業ロール又は前記支持ロ
ールに略水平方向から接するように設けられたローラー
手段である。
【0014】(3)上記(2)において、さらに好まし
くは、前記静圧軸受は、前記支持ロールの胴部を非接触
で支持しており、前記ローラー手段は、前記作業ロール
に略水平方向から接するように設けられている。
【0015】(4)上記(2)において、また好ましく
は、前記静圧軸受は、前記作業ロールの胴部を非接触で
支持しており、前記ローラー手段は、前記作業ロールに
略水平方向から接するように設けられている。
【0016】(5)上記(2)において、また好ましく
は、前記静圧軸受は、前記支持ロールの胴部を非接触で
支持しており、前記ローラー手段は、前記支持ロールに
略水平方向から接するように設けられている。
【0017】(6)上記(5)において、さらに好まし
くは、前記支持ロールのそれぞれは、対応する前記作業
ロールに直接接触して略水平方向から支持する第1支持
ロールと、この第1支持ロールに上下方向複数箇所で接
触して支持する第2支持ロールとを含み、前記静圧軸受
は、前記第2支持ロールの胴部を非接触で支持してお
り、前記ローラー手段は、前記第1支持ロールに略水平
方向から接するように設けられている。
【0018】(7)上記(2)において、また好ましく
は、前記ローラー手段は、前記作業ロール又は前記支持
ロールに対し上下方向複数箇所で接するように設けられ
ている。
【0019】(8)上記(2)において、また好ましく
は、前記ローラー手段は、前記静圧軸受が接続されたビ
ームに固定されている。
【0020】(9)上記(2)において、また好ましく
は、前記ローラー手段は、該板材圧延機のハウジングに
接続されており、かつ、前記ローラー手段を前記ハウジ
ングに対し進退させるローラー進退手段をさらに設け
る。
【0021】(10)上記(1)において、また好まし
くは、前記ストッパー手段は、前記作業ロール又は前記
支持ロールに向かって突出するように前記静圧軸受に固
定されたブロック部材である。
【0022】(11)上記(2)又は(10)におい
て、好ましくは、前記ローラー手段又はブロック部材
は、圧延材の最大板幅に対応する領域よりも軸方向外側
位置で、前記作業ロール又は前記支持ロールに接触して
いる。これにより、接触によるマーク転写に基づく板材
表面性状悪化を未然に防止できる。
【0023】(12)上記目的を達成するために、また
本発明は、上・下作業ロールと、該作業ロールの胴部又
は該作業ロールを略水平方向からそれぞれ支持する支持
ロールの胴部を流体圧力を介し非接触で略水平方向から
支持する静圧軸受とを有する板材圧延機において、前記
静圧軸受とこの静圧軸受に支持される前記作業ロール又
は前記支持ロールとの間の間隙を所定値に保持する保持
手段を設ける。保持手段で静圧軸受と作業ロール(又は
支持ロール)との間隙が所定値に保持されることによ
り、圧延開始直後に作業ロールを大きくたわませようと
する力が過渡的に発生して、その作業ロール(又はこれ
を支持する支持ロール)を支持する静圧軸受に加わる水
平力が大きくなった場合にも、これに関係なく、静圧軸
受と作業ロール(又は支持ロール)との間隙を常に確保
することができる。したがって、両者の接触による損傷
を十分かつ確実に防止することができ、歩留まりの低下
を防止することができる。
【0024】(13)上記(12)において、好ましく
は、前記保持手段は、前記作業ロール又は前記支持ロー
ルを回転自在に支持するチョックを備えている。
【0025】(14)上記(13)において、さらに好
ましくは、前記チョックは、前記静圧軸受が固定された
ビームに接続されている。
【0026】(15)上記(13)において、また好ま
しくは、前記チョックは、該板材圧延機のハウジングに
接続されており、かつ、前記チョックを前記ハウジング
に対し進退させるチョック進退手段をさらに設ける。
【0027】(16)上記(1)又は(12)におい
て、また好ましくは、前記静圧軸受の軸方向幅は、圧延
材の最大板幅以上となっている。
【0028】(17)上記(1)又は(12)におい
て、また好ましくは、前記静圧軸受と前記作業ロール又
は前記支持ロールとの間の間隙を検出する検出手段と、
この検出手段による検出結果に応じて前記静圧軸受の前
記流体圧力を制御する制御手段とをさらに有する。
【0029】(18)上記目的を達成するために、さら
に本発明は、上・下作業ロールと、該作業ロールの胴部
又は該作業ロールを略水平方向から支持する支持ロール
の胴部を流体圧力を介し非接触で略水平方向から支持す
る静圧軸受とを有する板材圧延機において、前記静圧軸
受とこの静圧軸受に支持される前記作業ロール又は前記
支持ロールとの間の間隙を所定値以上に確保する手段を
設ける。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。
【0031】本発明の第1の実施形態を図1〜図22に
より説明する。図1は、本実施形態による圧延機の上作
業ロール部分の水平断面図であり、図2は、図1中II−
II断面による横断面図であり、図3は図1中III−III断
面による横断面図である。
【0032】図1〜図3において、圧延機100は、板
材1を圧延する上・下作業ロール2,3と、これら作業
ロール2,3を垂直方向に支持する中間ロール4,5お
よび補強ロール6,7と、作業ロール2,3を水平方向
から支持するアイドルロール8,9,10,11と、こ
れらアイドルロール8〜11の胴部を流体(例えば油)
圧力を介して非接触状態で(ギャップをもって)浮上さ
せて略水平方向から支持する静圧軸受12,13,1
4,15と、これら静圧軸受12〜15がそれぞれ取り
付けられ十分な剛性を備えた支持ビーム16,17,1
8,19と、作業ロール2,3の中間ロール4,5に対
する入出側方向位置を変化可能な静圧軸受移動装置2
0,21,22等(以下適宜、単に静圧軸受移動装置2
0,21,22のように称する)と、作業ロール2,3
のうち最大板幅の板材1が通過する領域よりも軸方向外
側位置で、作業ロール2,3に略水平方向から接するよ
うに(微小間隙を介して対向するか、接触してもよい)
設けられた間隙規定ロール23,24,25,26等
(同)とを有している。
【0033】作業ロール2,3は、入側・出側両方向か
らアイドルロール8〜11及び間隙規定ロール23〜2
6で支持されることにより、圧延機100の略中心に配
置されている。中間ロール4、5は図示しないモータに
接続されて駆動され、作業ロール2,3へ駆動力を伝達
するようになっている。静圧軸受12〜15は、その軸
方向幅が、板材1の最大板幅以上となっている。
【0034】静圧軸受移動装置20,21は、ハウジン
グポスト28,29間に渡されたビーム30に設けられ
ており、それぞれモータ20a,21aとこのモータ2
0a,21aの駆動力により進退するスクリューシャフ
ト20b,21bとを備えている。なお、他の静圧軸受
移動装置22等も同様の構造である。これら静圧軸受移
動装置20〜22による移動機能は、この構成に限られ
ず、他の方法で実現してもよい。
【0035】支持ビーム18,19は、静圧軸受移動装
置20〜22で入側・出側方向の位置を規定されるよう
になっており、これによって作業ロール2,3の中間ロ
ール4,5に対する入出側方向位置を変化可能となって
いる。支持ビーム16,17は、ハウジングポスト3
1,32間に渡されたビーム33等(以下適宜、単に間
隙規定ロール23,24,25,26のように称する)
に設けられた押付シリンダ34,35,36等(同)に
よって、作業ロール2にある一定の力で押し付けられる
ようになっている。なお、支持ビーム16,18は、ロ
ール交換時の場合には、後方に退避するようになってい
る。
【0036】間隙規定ロール23,24及び25,26
は、静圧軸受12〜15とアイドルロール8〜11との
間の間隙が所定値未満になるのを防止するものであり、
支持ビーム16及び18にそれぞれ固定されている。こ
のときの固定方法は種々考えられるが、例えば、支持ビ
ーム16,18に切られたネジ孔(図示せず)に、間隙
規定ロール23,24及び25,26がそれぞれ係合さ
れたネジ37,38及び39,40が挿入螺合されてい
る。そして、これらネジ37〜40の繰り出し量を適宜
調節することにより、静圧軸受12〜15とアイドルロ
ール8〜11との間の最小間隙を適宜設定可能になって
いる。
【0037】なお、上記において、アイドルロール8〜
11が、作業ロールを略水平方向から支持する支持ロー
ルを構成し、間隙規定ロール23〜26が、作業ロール
に略水平方向から接するように設けられたローラー手段
を構成し、かつ、静圧軸受とこの静圧軸受に支持される
支持ロールとの間の間隙が所定値未満になるのを防止す
るストッパー手段をも構成する。
【0038】以上のように構成した本実施形態の圧延機
100において、圧延を開始するときは、この種の圧延
機の通常の手順と同様、例えば上作業ロール2を例にと
って図4に示すように、作業ロール2,3をパスライン
から離した状態で板材1を通板(但し圧延材は停止状
態)し、作業ロール2,3を締め込んで板材1を所定荷
重Pで圧下する。そして、圧延材に前方張力Tf及び後
方張力Tbを付与した後、中間ロール4,5をトルクT
で回転させ、その駆動接線力Ftによって作業ロール
2,3を駆動し、圧延を開始する。これらの手順で明ら
かなように、圧延開始の直前においては駆動接線力Ft
がまだ作用していない状態であるのに対し、圧延開始と
同時に急激に作業ロールに駆動接線力Ftが発生する状
態となる。この不連続な条件のため、圧延開始直後には
作業ロール2,3を大きくたわませようとする力が過渡
的に発生し、これによってアイドルロール8〜11を介
し静圧軸受12〜15に加わる水平力が大きくなる。そ
のため、静圧軸受12〜15とアイドルロール8〜11
との間隙(ロール浮上量)が瞬間的に小さくなろうとす
る。しかしながら、本実施形態においては、作業ロール
2,3に略水平方向から接するように間隙規定ロール2
3〜26が設けられていることにより、これがストッパ
ーとなって、作業ロール2,3は常に圧延機100の略
中心に置かれ、静圧軸受12〜15とアイドルロール8
〜11との間隙が、予め設定された所定値未満になるの
を防止することができる。したがって、静圧軸受12〜
15とアイドルロール8〜11との間隙を所定値以上に
常に確保して両者の接触による損傷を十分かつ確実に防
止することができるので、板材1の歩留まりの低下を防
止することができる。またこのとき、間隙規定ロール2
3,24,25,26は、作業ロール2,3のうち最大
板幅の板材1が通過する領域よりも軸方向外側位置で、
作業ロール2,3に略水平方向から接することにより、
接触によるマーク転写に基づく板材表面性状悪化を未然
に防止できる。
【0039】なお、上記第1の実施形態においては、静
圧軸受12〜15で通常時(圧延開始直後の過渡的状態
以外を含む)に行われるアイドルロール8〜11のロー
ル浮上量の制御について特に言及しなかったが、例えば
以下のように行ってもよい。その制御内容を静圧軸受1
2を例にとって図5〜図9により説明する。図5は、静
圧軸受12付近の詳細構造を表す水平断面図であり、図
6は、図5中VI−VI断面による横断面図であり、図7
は、図5中VII−VII断面による横断面図である。これら
図5〜図7において、静圧軸受12は、アイドルロール
8と接する面に、アイドルロール8を浮上させる力を発
生する油溜まりポケット41,42,43,44を備え
ている。図示しない流体源からの浮上用流体(例えば
油)は、給油コントローラ(後述)により制御される流
量制御弁によってその流量を制御された後、主給油孔4
5に導入され、さらに、主給油孔45から枝別れする細
径の従給油孔46,47,48,49,50,51,5
2,53を介してポケット41〜44に送られるように
なっている。このとき、アイドルロール8の浮上量は、
静圧軸受12の中央部に埋め込まれたギャップ検出器5
4で検出されアンプ55で増幅され、図示しない給油コ
ントローラへ出力される。このとき、浮上用流体供給圧
力q=(一定)の条件での、アイドルロール8と静圧軸
受12の間に加わる水平押し付け力Sと両者間のギャッ
プ(浮上量)Gの関係を図8に示す。一般に、このギャ
ップGの最適値Goは、アイドルロール8の直径の約1
/1000とされており、これに基づき、アイドルロー
ル8の半径は静圧軸受12内面の半径よりGoだけ小さ
くなるよう予め設計されている。例えばもし浮上量G<
Goとなると、アイドルロール8と静圧軸受12の底部
が接触する可能性が増加することとなるため、損傷が発
生する確率も高くなる。一方、浮上量Gが逆に大きすぎ
ると、別の問題が発生する。すなわち、浮上量が大きい
とアイドルロール8の位置が不安定となり、図9に示す
ように上下方向にふらつくため、その際に静圧軸受12
の肩部12a,12bと接触しやすくなる。これらのよ
うに、浮上量Gは小さくても大きすぎても傷付きの原因
となるため、図8に示すようなある許容範囲(Gm≦G
≦GM)が存在する。そこで、図8より、上記浮上量の
許容範囲に対応する適正押付力の範囲(S1≦S≦S2)
が決定される。以上のことから、給油コントローラは、
水平押付力Sを上記適正範囲に保つように流量制御を行
い、これによって浮上量G、すなわちアイドルロール8
と静圧軸受12との間隙を適正値に保持する。なお上記
のギャップ検出器54が、静圧軸受と支持ロールとの間
の間隙を検出する検出手段を構成し、給油コントローラ
が、検出手段による検出結果に応じて静圧軸受の流体圧
力を制御する制御手段を構成する。
【0040】また、上記第1の実施形態においては、図
3に例示すように、例えば上作業ロール2に対し、入側
・出側2箇所の操作側・駆動側、合計4箇所においてそ
れぞれ1つの間隙規定ロール25(又は26,27,2
8)を接するように設けたが、これに限られず、図10
に示すように、それぞれ2つの間隙規定ロール(図10
の例では間隙規定ロール25U,25L)としてもよ
い。この場合、設置のためにより大きなスペースが必要
となるが、上下方向の安定性をも考えた場合はこちらの
方がより望ましい。
【0041】さらに、上記を応用して、図11に例示す
るように、例えば上作業ロール2を3つのアイドルロー
ル10a,10b,10cで支持するようにしてもよ
い。詳細には、アイドルロール10aが上作業ロール2
aに直接接触して略水平方向から支持し、このアイドル
ロール10aに対しアイドルロール10b,10cが上
・下方向2箇所で接触して支持し、これらアイドルロー
ル10b,10cの胴部を静圧軸受18Aで非接触支持
する。この場合、以下のような効果がある。すなわち、
一般に、静圧軸受に保持されるロールは、非接触支持の
ために径の微小な変化が浮上量の変化につながり、浮上
性能に大きな影響を与えるため、その構成材料として摩
耗の少ない比較的高硬度のものが用いられることが多
い。また、作業ロールも、圧延ロールとしての機能上、
構成材料として比較的高硬度のものが用いられることが
多い。そのため、図2に示すように静圧軸受12〜15
に支持されるアイドルロール8〜12が作業ロール2,
3に直接接する構造とすると、万が一異物がその接する
ロール間に噛み込んだ場合には、両者共に高硬度である
ことから双方が損傷することとなる。これに対して、図
11に示すように、静圧軸受18Aに支持されるアイド
ルロール10b,10cと作業ロール2との間にアイド
ルロール10aが介在する構造とすれば、このアイドル
ロール10aを比較的低硬度の材質で構成することがで
きるので、上記のような場合には、この低強度のロール
10aのみが傷つくようにすることで、アイドルロール
10b,10c及び作業ロール2を無傷で残存させるこ
とができる。これらの場合も、同様の効果を得る。
【0042】また、上記第1の実施形態では、例えば上
作業ロール2に対して間隙規定ロール23〜26を直接
接するように設ける一方、上作業ロール2自体は、これ
を水平方向から支持するアイドルロール8,10を介し
て静圧軸受12,14で支持したが、これに限られず、
図12に示すように、上作業ロール2自体を、静圧軸受
14A等(片側のみ図示)で非接触支持するようにして
もよい。このようなアイドルロールと作業ロールとの対
応関係(アイドルロールに対する種々の手段は作業ロー
ルに対しても応用可能であること)は、特に繰り返さな
いが、本明細書中の各構造において同様である。また逆
に、図13に示すように、上作業ロール2を、アイドル
ロール8,10を介して静圧軸受12,14で支持する
一方、間隙規定ロール25A,26A等(片側のみ図
示)もアイドルロール8,10に接するように設けても
よい。さらにこのとき、図14に示すように、例えば間
隙規定ロール25A等を上・下2つのロール25U,2
5Lに分け、上・下2箇所でアイドルロール10に接す
るように設けてもよい。これらの場合も、同様の効果を
得る。
【0043】さらに、上記第1の実施形態では、ストッ
パー手段としての間隙規定ロール23〜26を設けるこ
とにより、静圧軸受12〜15とアイドルロール8〜1
1との間隙が予め設定された所定値未満になるのを防止
したが、これに限られず、静圧軸受とこの静圧軸受に支
持される支持ロールとの間の間隙を所定値に保持する保
持手段を設けてもよい。そのような変形例を図15及び
図16に示す。図15は、例えば上作業ロール2の両軸
端に、作業ロール2を回転自在に支持する作業ロールチ
ョック56,57を設け、これらチョック56,57を
静圧軸受12,14が取り付けられた支持ビーム16,
18に連結したものである。なお、ロール交換時にはそ
のチョック56,57と支持ビーム16,18との連結
は開放可能に構成されている。また、図16は、例えば
上作業ロール2を支持するアイドルロール10等(一方
側のみ示す)の両軸端に、アイドルロール10を回転自
在に支持するアイドルロールチョック58,59を設
け、これらチョック58,59を、固定台60,61を
介し、静圧軸受14が取り付けられた支持ビーム18に
連結したものである。これら図15及び図16に示す変
形例によれば、チョック56,57(又は58,59)
によって静圧軸受14等とアイドルロール10等との間
隙が構造的に決定される所定値に保持される。これによ
り、上記第1の実施形態で説明したように圧延開始直後
に作業ロール2等を大きくたわませようとする力が過渡
的に発生して、その作業ロール2等を支持するアイドル
ロール10等を支持する静圧軸受14等に加わる水平力
が大きくなった場合にも、これに関係なく、静圧軸受1
4等とアイドルロール10等との間隙を常に確保するこ
とができる。したがって、両者の接触による損傷を十分
かつ確実に防止することができ、歩留まりの低下を防止
することができる。
【0044】また、上記第1の実施形態では、静圧軸受
12〜15とアイドルロール8〜11との間隙が予め設
定された所定値未満になるのを防止するためのストッパ
ー手段として、間隙規定ロール23〜26を設けたが、
これに限られず、他のストッパー手段を設けても良い。
そのような変形例を図17及び図18により説明する。
図17は、この変形例の構造を表す要部水平断面図であ
り、図18は図17中XVIII−XVIII断面による横断面図
である。これら図17及び図18において、例えば上作
業ロール2に係わるサポートロール10を非接触支持す
る静圧軸受14の軸方向両側(板材1の最大板幅に相当
する領域の外側位置)に、ストッパー手段としての間隙
規定ブロック77a,77bが設けられている。これら
間隙規定ブロック77a,77bは、サポートロール1
0に向かって突出するように固定されており、また間隙
規定ブロック77a,77bと静圧軸受14内面間の段
差は、図示するように、所定の許容最小ギャップ量Gmi
n(図8のGmと同じでも良い)に設定されている。な
お、間隙規定ブロック77a,77bは取り外し可能な
構造となっており、摩耗や肌荒れが生じた場合には交換
することができる。また、これらブロック77a,77
bは瞬間的な接触を防止するのが主目的であり、常時大
きな力で摺動することはないため、その材質は特に金属
に限定されるものではなく、例えばテフロンや樹脂等に
よって構成しても良い。上記構成において、圧延開始直
後に例えば作業ロール2を大きくたわませようとする力
が過渡的に発生し、これによってサポートロール10が
静圧軸受14に接近すると、静圧軸受14に接触する前
にまず両端部の間隙規定ブロック77a,77bに接触
する。これにより、静圧軸受14とアイドルロール10
との間隙が、予め設定された所定値(この場合許容最小
ギャップ量Gmin)未満になるのを防止することができ
る。このとき、サポートロール10の間隙規定ブロック
77a,77bと接触した部分にはスリップ傷が生じる
可能性もあるが、この傷は、板材1の最大板幅に相当す
る領域の外側位置となるため、板材1への悪影響は防止
できる。したがって、第1の実施形態同様、静圧軸受1
4等とアイドルロール10等との間隙を所定値以上に常
に確保して両者の接触による損傷を十分かつ確実に防止
し、板材1の歩留まりの低下を防止することができる。
【0045】さらに、上記第1の実施形態においては、
圧延開始直後の過渡的な水平力発生による静圧軸受14
等とアイドルロール10等との接触を防止することを主
眼とし、図1及び図2において作業ロール2,3は圧延
機100の略中心に配置されていたが、これに限られな
い。すなわち、圧延開始後の圧延中における水平力によ
る水平たわみを抑制することを目的とした公知のオフセ
ット制御を組み合わせてもよい。例えば、静圧軸受移動
装置20,21,22等を用いて作業ロール2,3の中
間ロール4,5に対する入出側方向位置を変化させ、図
19に示すように、作業ロール2,3を中間ロール4,
5に対してyだけオフセットさせてもよい。この場合、
上記第1の実施形態と同様の効果に加え、オフセット制
御に適用した場合に固有の効果もある。その効果を以下
に説明する。すなわち、通常、オフセット制御において
は、そのオフセット量yを、圧延荷重、圧延トルク、前
後張力などによって定まる適当な値に設定し、これによ
って作業ロール2,3にかかる水平方向の力を抑制す
る。そのためのオフセット量yの算出方法を図20によ
り説明する。図20において、例えば上作業ロール2に
加わる水平方向の力SLは、図4と同様、板材1にかか
る後方(入側)張力をTb、前方(出側)の張力をTf、
中間ロール4のトルクTによる駆動接線力をFt、圧延
荷重Pの水平分力をFPとして、 SL=Tf−FP+(Tb−Tf)/2 …(1) となる。このとき、駆動接線力Ft及び荷重水平分力FP
は、中間ロール4の半径をRI、作業ロール2の半径を
RWとして、 Ft=T/RI …(2) FP=P・y/(RI+RW) …(3) となる。そして、式(1)に式(2)及び式(3)を代
入して整理すると、水平力SLの時のオフセット量y
は、 y=(T/RI+(Tb−Tf)/2−SL)(RI+RW)/P …(4) となる。ここで、式(4)のうち、圧延荷重P、トルク
T、張力Tb,Tfは圧延条件が定まれば計算が可能であ
り、ロール径RI,RWも予め構造的にわかっている。し
たがって、圧延開始前に式(4)でSLを許容値以下の
ある値(一般的には0)とすることにより、過大な水平
力がかからない最適なオフセット量yoを予め求めるこ
とができる。したがって、作業ロール2,3の中心を補
強ロール4,5の中心に対して上記yoだけずらせてセ
ットした後に圧延を行えば、作業ロール2,3に過大な
水平力が発生することを防止し、作業ロール2,3の水
平たわみを防止することができる。以上が、オフセット
制御による作業ロールの水平たわみ抑制方法の概要であ
る。
【0046】ここにおいて、その水平力SL=0となる
オフセット量yoは、あくまで圧延中の状態である。と
ころが、実際の作業を行う際には、上記第1の実施形態
において前述したように、圧延開始の直前においては駆
動接線力Ftがまだ作用していない状態である。この状
態では、上記した式(1)において、トルクによる接線
力Tfが存在せず、荷重分力FPのみが存在することか
ら、この時作業ロール2に加わる水平力SL’は式
(1)にTf=0を代入して、 SL’=−FP+(Tb−Tf)/2 …(5) となる。この状態でSL’を0にしようとすると、後方
張力Tbを大きくする以外にないが、後方張力を大きく
すると圧延開始時にスリップを起し、安定した圧延がで
きなくなるため、通常、前後の張力Tb,Tfはほぼ同じ
値に設定される。これにより、圧延荷重P付加後中間ロ
ール4が回転開始するまでの間(通常、例えば数秒間)
はSL’≒−FPとなり、圧延荷重が大きいとSL’も比
較的大きな値となるため、静圧軸受12に加わる水平力
がその間著しく大きくなる。そのため、静圧軸受12に
対するアイドルロール8の浮上量(ギャップ)がその間
小さくなろうとする。しかしながら、本変形例では、上
記第1の実施形態で説明したように、作業ロール2,3
に略水平方向から接するように間隙規定ロール23〜2
6が設けられていることにより、このような圧延開始時
におけるオフセット制御固有の水平力SL’にも対応し
てそれら間隙規定ロール23〜26がその数秒間ストッ
パーとして機能し、静圧軸受12〜15とアイドルロー
ル8〜11との間隙が、予め設定された所定値未満にな
るのを有効に防止できる。なお、上記はオフセットした
作業ロール2,3の入側・出側の両方でアイドルロール
8〜11を介し静圧軸受12〜15で支持したが、これ
に限られず、例えば、図21に示すように、作業ロール
2,3のオフセットした側からのみアイドルロール1
0,11を介し静圧軸受14,15で支持するともに、
この側からのみ間隙規定ロール(図示せず)で支持して
もよい。これにより設備費の低減が図れる。さらに、そ
のオフセットさせる方向を、図22に示すように上下で
逆にしてもよい。
【0047】本発明の第2の実施形態を図23により説
明する。本実施形態は、静圧軸受をアイドルロールに押
し付ける力を調節する機能を合わせ持つ場合の実施形態
である。
【0048】図23は、本実施形態による圧延機200
の上作業ロール部分の水平断面図である。図1と共通の
部分には同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形
態による圧延機200が第1の実施形態の圧延機100
と異なる点は、作業ロール2,3を支持するアイドルロ
ール8〜11を非接触支持する静圧軸受12〜15が、
支持ビーム16〜19に直接固定されるのではなく、支
持ビーム16〜19にそれぞれ設けられた複数の油圧シ
リンダ62,63,64,65及び66,67,68,
69等(支持ビーム16,18に係わる構造のみ図示)
によって、所定の力で作業ロール2,3に押し付けられ
ていることである。
【0049】なお、このときの油圧シリンダ62〜69
等による押付力の制御は、図5〜図9を用いて先に説明
した静圧軸受12〜15への給油コントローラの流量制
御と併せて、最終的に静圧軸受12〜15でのアイドル
ロール8〜11の押付力Sが図8に示す適正押付力の範
囲(S1≦S≦S2)の範囲とすることが好ましい。
【0050】本実施形態によっても、第1の実施形態と
同様の効果を得る。
【0051】本発明の第3の実施形態を図24〜図27
により説明する。本実施形態は、間隙規定ロールをハウ
ジングポストに固定した場合の実施形態である。第1及
び第2の実施形態と共通の部分には同一の符号を付し、
説明を省略する。
【0052】図24は、本実施形態による圧延機300
の上作業ロール部分の水平断面図である。本実施形態に
よる圧延機300が第1の実施形態の圧延機100と異
なる点は、間隙規定ロール23〜26等が支持ビーム1
6〜19等に固定されるのではなく、例えば間隙規定ロ
ール25,26はハウジングポスト28,29に配置さ
れた作業ロール移動装置70,71によって移動可能に
設けられ、他方の間隙規定ロール23,24はハウジン
グポスト31,32に配置された油圧シリンダ72,7
3によって所定の力で作業ロール2に押し付けられるこ
とである。
【0053】作業ロール移動装置70,71側(図24
中左側)については、まず、その作業ロール移動装置7
0,71による作業ロール2の位置設定(例えば圧延機
300の中央)後に、静圧軸受移動装置20,21の位
置設定を行い、アイドルロール10と静圧軸受14との
ギャップが所定の値Go(例えばアイドルロール10の
直径の1/1000)となるように設定される。詳細に
は、例えば、静圧軸受14の浮上用供給圧力を0として
極く弱い力で静圧軸受14とアイドルロール10を接触
させ、この状態をギャップGの0点と定めた上、静圧軸
受移動装置20,21によって静圧軸受14をGoだけ
動かせばよい。
【0054】油圧シリンダ72,73側(図24中右
側)については、ハウジングポスト31,32に配置さ
れ間隙規定ロール23,24を押し付ける油圧シリンダ
72,73は、圧延により発生する水平力に十分対抗で
きる大きな力を加える。なお、静圧軸受12の押付シリ
ンダ34,35による押付力は、上記第2の実施形態で
も前述したように、所定の適正範囲とすることが好まし
い。
【0055】なお、上記構成において、油圧シリンダ7
2,73及び作業ロール移動装置70,71が、ローラ
ー手段をハウジングに対し進退させるローラー進退手段
を構成する。
【0056】本実施形態によっても、第1及び第2の実
施形態と同様の効果を得る。
【0057】なお、上記第3の実施形態においては、間
隙規定ロール23〜26に関して図示左側に作業ロール
移動装置70,71を、右側に油圧シリンダ72,73
を設けたが、これに限られず、両者ともに作業ロール移
動装置としてもよい。また、両者ともに油圧シリンダと
しても良い。この場合、一方の油圧シリンダの油圧を調
整してアイドルロール10の浮上量を調整してもよい。
そのような変形例を図25により説明する。図25に示
す圧延機300Aにおいて、図24における作業ロール
移動装置70,71の代わりに、支持ビーム18を押し
付ける油圧シリンダ74,75が設けられており、例え
ばアイドルロール10と静圧軸受14との間の間隙(浮
上量)Gが測定器76で検出され、アンプ78で増幅さ
れた後に、コントローラ79に入力される。コントロー
ラ79では、検出されたGと図8を用いて前述した許容
下限値Gm及び上限値GMとの大小を比較する。G<Gm
の場合にはコントローラ79は、油圧源(図示せず)か
ら油圧シリンダ74,75への圧油圧力を調整する油圧
制御弁を備えた油圧調節装置80に減圧信号を出力し、
圧油圧力を小さくして静圧軸受14のアイドルロール1
0に対する押付力Sを小さくする。一方、G>GMとな
ると、油圧調節装置80に増圧信号を送り、圧油圧力を
大きくして静圧軸受14のアイドルロール10に対する
押付力Sを増加させる。なお、油圧シリンダ74,75
でなく図24のように作業ロール移動装置70,71を
用い、この作業ロール移動装置70,71の駆動を上記
のように測定器76で検出された間隙Gに応じて制御し
ても良い。本変形例によっても、上記第3の実施形態と
同様の効果を得る。
【0058】さらに、上記図25の変形例をさらに応用
し、上記検出された間隙Gを利用して水平ベンディング
制御を行っても良い。すなわち、圧延開始後の圧延作業
中においては、作業ロール2等の端部位置は間隙規定ロ
ール23〜26等によってほぼ固定されていることか
ら、圧延作業中に浮上量検出器76で間隙Gの変化を検
出したとすれば、それは主として水平力に基づく作業ロ
ール2等のたわみによる可能性が大きい。そこで、水平
ベンディング力を付与すれば、このたわみを抑制可能と
なる。そのような変形例を図26に示す。図26におい
て、圧延機300Bは、例えば上作業ロール2の両軸端
の間隙規定ロール23〜26対向部よりもさらに軸方向
外側に、作業ロール2を回転自在に支持する作業ロール
チョック83,84を設け、これらチョック83,84
に対し、ハウジングポスト28,31にそれぞれ配置さ
れた油圧シリンダ85,88及びハウジングポスト2
9,32にそれぞれ配置された油圧シリンダ86,89
によって水平方向の曲げ力(ベンディング力)を付与す
るようになっている。すなわち、測定器76で検出され
たアイドルロール10と静圧軸受14との間の間隙(浮
上量)Gは、アンプ78で増幅後にコントローラ79に
入力される。G<Gmの場合にはコントローラ79は、
油圧源(図示せず)から油圧シリンダ85,88又は油
圧シリンダ86,89への圧油圧力を調整する油圧制御
弁をそれぞれ備えたベンディング制御装置90,91に
制御信号を出力し、それらを介して油圧シリンダ88,
89に曲げ力を付与する信号を出力し、浮上量を大きく
する方向の水平曲げを加える。一方、G>GMとなる
と、逆に、ベンディング制御装置90,91に制御信号
を介し油圧シリンダ85,86に曲げ力を付与する信号
を出力し、浮上量を小さくする方向の水平曲げを加え
る。本変形例によれば、第3の実施形態と同様の効果に
加え、圧延中の作業ロールの水平たわみをさらに抑制で
きるという効果がある。
【0059】また、上記第3の実施形態においては、ス
トッパー手段としての間隙規定ロール23〜26を設け
ることにより、静圧軸受12〜15とアイドルロール8
〜11との間隙が予め設定された所定値未満になるのを
防止したが、これに限られない。すなわち、第1の実施
形態の変形例として図15及び図16に示した構造と同
様にして、静圧軸受とこの静圧軸受に支持される支持ロ
ールとの間の間隙を所定値に保持する保持手段を設けて
もよい。そのような変形例を図27に示す。図24及び
図25と共通の部分には同一の符号を付し、説明を省略
する。図27において、圧延機300Cは、例えば上作
業ロール2の両軸端に、作業ロール2を回転自在に支持
する作業ロールチョック81,82を設け、これらチョ
ック81,82の位置を、ハウジングポスト28,29
に配置された作業ロール移動装置70,71及びハウジ
ングポスト31,32に配置された油圧シリンダ72,
73によって移動可能に構成したものである。なお、こ
の場合も、静圧軸受12,14等とアイドルロール8,
10等との間の間隙調整は、油圧シリンダ34,35,
74,75等によって行われる。なお、上記において、
作業ロール移動装置70,71及び油圧シリンダ72,
73が、チョックをハウジングに対し進退させるチョッ
ク進退手段を構成する。
【0060】本変形例によっても、第3の実施形態と同
様の効果を得る。
【0061】また、上記第3の実施形態においては、圧
延開始直後の過渡的な水平力発生による静圧軸受14等
とアイドルロール10等との接触を防止することを主眼
とし、作業ロール2等は圧延機の略中心に配置されてい
たが、これに限られない。すなわち、図19を用いて前
述したように、圧延開始後の圧延中における水平力によ
る水平たわみを抑制することを目的とした公知のオフセ
ット制御を、上記第3の実施形態に組み合わせてもよ
い。そのような実施形態を以下、第4の実施形態として
説明する。
【0062】本発明の第4の実施形態を図28〜図33
により説明する。図28は、本実施形態による圧延機4
00の上作業ロール部分の水平断面図である。第3の実
施形態と共通の部分には同一の符号を付し、説明を省略
する。本実施形態による圧延機400が第3の実施形態
の圧延機300と異なる点は、例えば作業ロール移動装
置70,71によって作業ロール2を前述の図19で例
示したような所定のオフセット位置に移動し、そのとき
作業ロール2に加わる水平力を受ける間隙規定ロール2
3〜26の負荷を間隙規定ロール25,26の背後に設
けられたロードセル92,93で検出することである。
それぞれのロードセル92,93で検出された力は、コ
ントローラ94により合計されて水平力SLが求めら
れ、移動装置制御装置95にて水平力SLが0となるよ
う作業ロール2のオフセット位置がフィードバック制御
される。このとき同時に、静圧軸受移動装置20,21
も同じ量だけ動かさねばならないため、同じ信号が移動
装置それら静圧軸受移動装置20,21にも出力され
る。上記のフィードバック制御を行う際のオフセット量
yの設定位置は、予測される圧延荷重Pや張力Tf,Tb
などに基づき、前述した式(4)にて計算することがで
きる。本実施形態によっても、第3の実施形態と同様の
効果を得る。また、図19を用いて前述したように、圧
延開始時におけるオフセット制御固有の水平力SL’に
も対応して、静圧軸受12、14等とアイドルロール
8,10等との間隙が予め設定された所定値未満になる
のを有効に防止できる効果もある。
【0063】なお、上記第4の実施形態においては、例
えば上作業ロール2のオフセット位置の制御を、ロード
セル92,93による検出荷重に基づいて行ったが、こ
れに限られず、他の方法でも良い。そのような変形例を
図29に示す。図29において、圧延機400Aは、例
えばアイドルロール10の静圧軸受14からの浮上量に
基づき上作業ロール2のオフセット位置を制御するもの
である。先に述べたように、アイドルロール10等と静
圧軸受14等の間隙の変化は作業ロール2等の水平たわ
みによる可能性が大きいが、その水平たわみは圧延中に
働く水平力SLによる。そこでオフセット調整により水
平力SLを制御すれば、圧延中においても間隙を一定に
確保できるはずである。この圧延機400Aはこのよう
な目的のものである。すなわち、図26と同様に、測定
器76で検出されたアイドルロール10と静圧軸受14
との間の間隙(浮上量)Gは、アンプ78で増幅後にコ
ントローラ79に入力される。G<Gmの場合には、コ
ントローラ79は、図29中の左方向に働く水平力が大
きくなったと判断し、移動装置制御装置86を介して作
業ロール移動装置70,71に信号を出力し、作業ロー
ル2を右側に移動させる。このとき同時に、静圧軸受移
動装置20,21にも同じ信号を出力する。一方、G>
GMとなると、図29中の右方向に働く水平力が大きく
なったと判断し、移動装置制御装置86及び作業ロール
移動装置70,71を介し作業ロール2を左側に移動さ
せる。同時に、静圧軸受移動装置20,21にも同じ信
号を出力する。本変形例によっても、上記図28の変形
例と同様の効果を得る。
【0064】また、上記第4の実施形態において、オフ
セット量yは中間ロールと作業ロールの相対的な量であ
るため、作業ロール2等を移動させる代わりに、中間ロ
ールの方を逆方向に移動させても同じことになる。この
ような中間ロールを移動させた変形例を図30及び図3
1に示す。図30は、この変形例による圧延機400B
の概略構造を表す正面図であり、図31は、その作業ロ
ール部分の水平断面図である。構造が類似する図27や
図28と共通の部分には同一の符号を付し、適宜説明を
省略する。これら図30及び図31に示す圧延機400
Bにおいて、中間ロール4,5をそれぞれ回転自在に支
持する中間ロールチョック96,97に、オフセット方
向移動装置98,99およびその反対側に油圧シリンダ
101,102が接続されており、例えば図28に示し
たコントローラ94から出力される信号によって中間ロ
ールチョック96,97がオフセット方向に移動するよ
うになっている。一方、例えば作業ロール2を支持する
作業ロールチョック81,82は、ハウジングポスト3
1,28及び32,29にそれぞれ取り付けられたプロ
ジェクトブロック103,104及び105,106に
よって位置が規定されており、作業ロール2,3は常に
同じ位置(通常は圧延機の略中心)に存在するようにな
っている。なおこのとき、作業ロール2に加わる水平力
を測定するロードセル108,109は、チョック8
1,82とプロジェクトブロック103,104及び1
05,106との間に設置される。本変形例によれば、
上記図28及び図29の変形例と同様の効果に加え、以
下のような効果もある。すなわち、例えば単スタンドの
リバース圧延機では、板厚の大きい素材から圧延パスを
重ねて薄板まで製造しなければならない。板厚の大きい
素材を径の小さな作業ロールで圧延すると、噛み込み角
が大きくなる。板を噛み込むためには、摩擦係数が噛み
込み角度以上でなければならず、大きな圧下量を取ろう
とすると噛み込みができない場合がある。小径ロールだ
と圧下率に制限が生じ、パス回数が増加して生産性が悪
くなる。したがって、板厚が大きい時は径の大きなロー
ルが有利であるが、一方で板厚が小さくなると大径ロー
ルでは圧延荷重が大きくなり、小径ロールの方が大きな
圧下率が得られる。また、圧延可能な最小板厚も小径ロ
ールの方が小さい。このように、板厚に応じてロール径
を切り替えることは生産性の向上につながる。ここで、
本変形例においては、作業ロールチョック81,82の
取り付けにプロジェクトブロック103〜106を用い
ることにより、作業ロールチョック81,82周辺に移
動装置や押付シリンダなどの複雑な機構をなくすことが
できる。したがって、上述したように生産性向上の観点
から必要である、静圧軸受による支持を必要とする小径
作業ロールとこれを通常必要としない大径作業ロールの
切り替えを容易に行うことができる。このとき、大径、
小径両方のロールチョック寸法をある程度共通化すれ
ば、さらに切り替えは容易となり、短時間での切り替え
が可能となる。但し、中間ロールチョック96,97周
辺には移動装置98,99や油圧シリンダ101,10
2等が取り付けられるが、取り付けスペースが作業ロー
ルチョック81,82周辺に比べて大きいため、設計上
それらの取り付けは容易であり、切り替えの妨げとなる
ものではない。
【0065】さらに、上記第4の実施形態においては、
例えば上作業ロール2に関して両側に静圧軸受12,1
4が設けられていたが、これに限られず、いずれか1つ
でもよい。このような静圧軸受を片側のみに設置した場
合の変形例を図32により説明する。構造的に類似部分
がある図27、図28、図25と共通の部分には同一の
符号を付し、適宜説明を省略する。図32に示す圧延機
400Cにおいては、上記したように、例えば上作業ロ
ール2は、アイドルロール10を介し一方側の静圧軸受
14によってのみ支持される。この場合、これまで説明
してきたような水平力SL=0とするような作業ロール
オフセット位置制御を行うと、以下のような不具合を生
じる。すなわち、水平力SL=0とするよう制御を行っ
て作業ロール2がたわみがほぼ0となっている状態で、
仮に外乱等により静圧軸受14の無い側(図32中右
側)に向かって水平力がわずかでも作用した場合、その
側には上作業ロール2を支えるものが無いため水平たわ
みが生じ、さらに油圧シリンダ72,73の押し付け力
Qがその水平力SLに負けると、作業ロール2が飛び出
してしまう。そこで、本変形例においては、コントロー
ラ94は、水平力SLを0とするのではなく、水平力SL
が静圧軸受14側に向かう方向(図32中左方向)の所
定の値となるように、作業ロール2のオフセット位置制
御を行う。これにより、作業ロール2は常に静圧軸受1
4側に押しつけられることになるので、ロール位置が安
定する。さらにこのとき、コントローラ94では、急激
な外乱による作業ロール2の飛び出しを防止するため、
水平力SL<0となったときに、油圧制御弁を内蔵した
押し付け力調節装置110によって油圧シリンダ72,
73の圧油圧力を増加させQを増大させる制御も併せて
行う。すなわち、このときのQの増加量ΔQは例えば次
式のように負の水平力の絶対値に比例した量とする。
【0066】ΔQ=α|SL| …(6) ここでαは比例定数である。
【0067】式(6)で算出されたΔQは押し付け力調
節装置110に出力され、これによって油圧源からの圧
油供給量が増大し、油圧シリンダ72,73の押し付け
力が大きくなる。この制御はあくまでSLが負になった
時のみ実行される。なお、ロードセル92,93の測定
値SLoはこのQも含んだ値であり、正確な水平力SLを
算出するためにはQの値を減じる必要があるため、コン
トローラ94は、押し付け力調節装置110から油圧シ
リンダ72,73の圧油圧力Qも取り込んでいる。
【0068】本変形例によれば、例えば上作業ロール2
に関し片側の静圧軸受14のみ設置すればよく、設備費
用の大幅な低減が図れる。また、反対側には支持装置な
どの複雑な機構がなく、冷却用のクーラントをかけるス
ペースが十分確保できるため、ロールの冷却効率が良好
となり、圧延の高速化や高圧下率化が可能となるという
効果もある。
【0069】なお、上記第1〜第4の実施形態において
は、いずれも6段圧延機に本発明を適用した実施形態で
あったが、これに限られず、一般的な4段圧延機や、例
えば図33に示す上下非対称な5段圧延機(但し、符号
は図2に準じて付している)にも適用でき、これらの場
合も同様の効果を得る。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、圧延開始前後の過渡状
態においても、静圧軸受とロールとの間の距離を常に確
保して接触による損傷を十分かつ確実に防止することが
できる。したがって、作業ロールの傷付きが防止でき、
製品品質の低下が無くなり、歩留まりの低下を防ぐこと
ができる。また、静圧軸受やアイドルロールの損傷を防
ぐことができるため、これらの交換のための長時間にわ
たる運転休止もせずにすみ、生産性の低下を防止するこ
とができる。さらに、小径の作業ロールも安定して使用
可能となるため、硬質かつ薄手の板材を効率的に圧延す
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による圧延機の上作業
ロール部分の水平断面図である。
【図2】図1中II−II断面による横断面図である。
【図3】図1中III−III断面による横断面図である。
【図4】圧延開始時の手順を説明するための図である。
【図5】静圧軸受付近の詳細構造の一例を表す水平断面
図である。
【図6】図5中VI−VI断面による横断面図である。
【図7】図5中VII−VII断面による横断面図である。
【図8】浮上用流体供給圧力一定での、アイドルロール
と静圧軸受の間に加わる水平押し付け力Sと両者間のギ
ャップ(浮上量)Gの関係を示す図である。
【図9】浮上量が大きすぎる場合の不都合を説明するた
めの図である。
【図10】間隙規定ロールを増やした変形例を示す図で
ある。
【図11】アイドルロールを増やした変形例を示す図で
ある。
【図12】作業ロールを静圧軸受で非接触支持する変形
例を示す図である。
【図13】アイドルロールに接する間隙規定ロールを設
ける変形例を示す図である。
【図14】間隙規定ロールを増やした変形例を示す図で
ある。
【図15】静圧軸受とアイドルロールとの間の間隙を所
定値に保持する作業ロールチョックを設けた変形例を示
す図である。
【図16】静圧軸受とアイドルロールとの間の間隙を所
定値に保持する作業ロールチョックを設けた変形例を示
す図である。
【図17】ストッパー手段に係わる他の変形例を示す図
である。
【図18】図17中XVIII−XVIII断面による横断面図で
ある。
【図19】作業ロールを中間ロールに対しオフセットさ
せた変形例を示す図である。
【図20】オフセット量の算出方法を説明するための図
である。
【図21】作業ロールのオフセットした側からのみアイ
ドルロールを設ける変形例を示す図である。
【図22】オフセットさせる方向を上・下逆にした変形
例を示す図である。
【図23】本発明の第2の実施形態による圧延機の上作
業ロール部分の水平断面図である。
【図24】本発明の第3の実施形態による圧延機の上作
業ロール部分の水平断面図である。
【図25】油圧シリンダの油圧を調整してアイドルロー
ルの浮上量を調整する変形例を示す図である。
【図26】水平ベンディング力を付与して水平たわみを
抑制する変形例を示す図である。
【図27】静圧軸受とアイドルロールとの間の間隙を所
定値に保持する作業ロールチョックを設けた変形例を示
す図である。
【図28】本発明の第4の実施形態による圧延機の上作
業ロール部分の水平断面図である。
【図29】アイドルロールの静圧軸受からの浮上量に基
づきオフセット位置を制御する変形例を示す図である。
【図30】中間ロールをオフセットさせた変形例による
圧延機の概略構造を表す正面図である。
【図31】図30中作業ロール部分の水平断面図であ
る。
【図32】静圧軸受を片側のみに設置した変形例を示す
図である。
【図33】上下非対称な5段圧延機に適用した変形例を
示す図である。
【符号の説明】
2,3 作業ロール 8〜11 アイドルロール(支持ロール) 10a アイドルロール(第1支持ロール) 10b,c アイドルロール(第2支持ロール) 12〜15 静圧軸受 16〜19 支持ビーム(ビーム) 23〜26 間隙規定ロール(ローラー手段、スト
ッパー手段) 25A,26A 間隙規定ロール(ローラー手段、スト
ッパー手段) 28,29 ハウジングポスト(ハウジング) 31,32 ハウジングポスト(ハウジング) 54 ギャップ検出器(検出手段) 56,57 作業ロールチョック(保持手段) 58,59 アイドルロールチョック(保持手段) 70,71 作業ロール移動装置(ローラー進退手
段、チョック進退手段) 72,73 油圧シリンダ(ローラー進退手段、チ
ョック進退手段) 77a,b 間隙規定ブロック(ブロック部材、ス
トッパー手段) 81,82 作業ロールチョック(保持手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高倉 芳生 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上・下作業ロールと、該作業ロールの胴部
    又は該作業ロールを略水平方向から支持する支持ロール
    の胴部を流体圧力を介し非接触で略水平方向から支持す
    る静圧軸受とを有する板材圧延機において、 前記静圧軸受とこの静圧軸受に支持される前記作業ロー
    ル又は前記支持ロールとの間の間隙が所定値未満になる
    のを防止するストッパー手段を設けたことを特徴とする
    板材圧延機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の板材圧延機において、前記
    ストッパー手段は、前記作業ロール又は前記支持ロール
    に略水平方向から接するように設けられたローラー手段
    であることを特徴とする板材圧延機。
  3. 【請求項3】請求項2記載の板材圧延機において、前記
    静圧軸受は、前記支持ロールの胴部を非接触で支持して
    おり、前記ローラー手段は、前記作業ロールに略水平方
    向から接するように設けられていることを特徴とする板
    材圧延機。
  4. 【請求項4】請求項2記載の板材圧延機において、前記
    静圧軸受は、前記作業ロールの胴部を非接触で支持して
    おり、前記ローラー手段は、前記作業ロールに略水平方
    向から接するように設けられていることを特徴とする板
    材圧延機。
  5. 【請求項5】請求項2記載の板材圧延機において、前記
    静圧軸受は、前記支持ロールの胴部を非接触で支持して
    おり、前記ローラー手段は、前記支持ロールに略水平方
    向から接するように設けられていることを特徴とする板
    材圧延機。
  6. 【請求項6】請求項5記載の板材圧延機において、前記
    支持ロールのそれぞれは、対応する前記作業ロールに直
    接接触して略水平方向から支持する第1支持ロールと、
    この第1支持ロールに上下方向複数箇所で接触して支持
    する第2支持ロールとを含み、前記静圧軸受は、前記第
    2支持ロールの胴部を非接触で支持しており、前記ロー
    ラー手段は、前記第1支持ロールに略水平方向から接す
    るように設けられていることを特徴とする板材圧延機。
  7. 【請求項7】請求項2記載の板材圧延機において、前記
    ローラー手段は、前記作業ロール又は前記支持ロールに
    対し上下方向複数箇所で接するように設けられているこ
    とを特徴とする板材圧延機。
  8. 【請求項8】請求項2記載の板材圧延機において、前記
    ローラー手段は、前記静圧軸受が接続されたビームに固
    定されていることを特徴とする板材圧延機。
  9. 【請求項9】請求項2記載の板材圧延機において、前記
    ローラー手段は、該板材圧延機のハウジングに接続され
    ており、かつ、前記ローラー手段を前記ハウジングに対
    し進退させるローラー進退手段をさらに設けたことを特
    徴とする板材圧延機。
  10. 【請求項10】請求項1記載の板材圧延機において、前
    記ストッパー手段は、前記作業ロール又は前記支持ロー
    ルに向かって突出するように前記静圧軸受に固定された
    ブロック部材であることを特徴とする板材圧延機。
  11. 【請求項11】請求項2又は10記載の板材圧延機にお
    いて、前記ローラー手段又はブロック部材は、圧延材の
    最大板幅に対応する領域よりも軸方向外側位置で、前記
    作業ロール又は前記支持ロールに接触していることを特
    徴とする板材圧延機。
  12. 【請求項12】上・下作業ロールと、該作業ロールの胴
    部又は該作業ロールを略水平方向からそれぞれ支持する
    支持ロールの胴部を流体圧力を介し非接触で略水平方向
    から支持する静圧軸受とを有する板材圧延機において、 前記静圧軸受とこの静圧軸受に支持される前記作業ロー
    ル又は前記支持ロールとの間の間隙を所定値に保持する
    保持手段を設けたことを特徴とする板材圧延機。
  13. 【請求項13】請求項12記載の板材圧延機において、
    前記保持手段は、前記作業ロール又は前記支持ロールを
    回転自在に支持するチョックを備えていることを特徴と
    する板材圧延機。
  14. 【請求項14】請求項13記載の板材圧延機において、
    前記チョックは、前記静圧軸受が固定されたビームに接
    続されていることを特徴とする板材圧延機。
  15. 【請求項15】請求項13記載の板材圧延機において、
    前記チョックは、該板材圧延機のハウジングに接続され
    ており、かつ、前記チョックを前記ハウジングに対し進
    退させるチョック進退手段をさらに設けたことを特徴と
    する板材圧延機。
  16. 【請求項16】請求項1又は12記載の板材圧延機にお
    いて、前記静圧軸受の軸方向幅は、圧延材の最大板幅以
    上となっていることを特徴とする板材圧延機。
  17. 【請求項17】請求項1又は12記載の板材圧延機にお
    いて、前記静圧軸受と前記作業ロール又は前記支持ロー
    ルとの間の間隙を検出する検出手段と、この検出手段に
    よる検出結果に応じて前記静圧軸受の前記流体圧力を制
    御する制御手段とをさらに有することを特徴とする板材
    圧延機。
  18. 【請求項18】上・下作業ロールと、該作業ロールの胴
    部又は該作業ロールを略水平方向から支持する支持ロー
    ルの胴部を流体圧力を介し非接触で略水平方向から支持
    する静圧軸受とを有する板材圧延機において、 前記静圧軸受とこの静圧軸受に支持される前記作業ロー
    ル又は前記支持ロールとの間の間隙を所定値以上に確保
    する手段を設けたことを特徴とする板材圧延機。
JP15334798A 1998-06-02 1998-06-02 板材圧延機 Expired - Fee Related JP3283823B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15334798A JP3283823B2 (ja) 1998-06-02 1998-06-02 板材圧延機
DE19924860A DE19924860B4 (de) 1998-06-02 1999-05-31 Walzwerk für Blech
US09/323,028 US6250126B1 (en) 1998-06-02 1999-06-01 Plate rolling mill
KR1019990019974A KR20000005794A (ko) 1998-06-02 1999-06-01 판재압연기
US09/837,425 US6446477B2 (en) 1998-06-02 2001-04-19 Plate rolling mill

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15334798A JP3283823B2 (ja) 1998-06-02 1998-06-02 板材圧延機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11347607A true JPH11347607A (ja) 1999-12-21
JP3283823B2 JP3283823B2 (ja) 2002-05-20

Family

ID=15560494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15334798A Expired - Fee Related JP3283823B2 (ja) 1998-06-02 1998-06-02 板材圧延機

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6250126B1 (ja)
JP (1) JP3283823B2 (ja)
KR (1) KR20000005794A (ja)
DE (1) DE19924860B4 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017018971A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 Primetals Technologies Japan株式会社 圧延機および圧延方法

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10133314A1 (de) * 2001-07-12 2003-01-23 Ecoroll Ag Verfahren und Werkzeug zum Walzen eines Werkstücks und Anordnung aus einem Walzwerkzeug und einem Werkstück
US6938451B2 (en) * 2002-08-15 2005-09-06 Jon Elmaleh Dynamic tapered extrusion system
DE10257971A1 (de) * 2002-12-12 2004-06-24 Sms Demag Ag Mehrwalzengerüst zum Walzen eines Metallbandes
US7185522B2 (en) * 2005-05-10 2007-03-06 T. Sendzimir, Inc. Side supported 6-high rolling mill
DE102008009902A1 (de) * 2008-02-19 2009-08-27 Sms Demag Ag Walzvorrichtung, insbesondere Schubwalzengerüst
KR101223696B1 (ko) * 2008-03-04 2013-01-21 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 판 압연기 및 판 압연 방법
AU2009222686B2 (en) * 2008-03-11 2011-09-22 Nippon Steel Corporation Rolling mill and rolling method for flat products of steel
US8339475B2 (en) * 2008-12-19 2012-12-25 Qualcomm Incorporated High dynamic range image combining
EP2464470B1 (fr) * 2009-08-12 2016-01-27 Primetals Technologies Austria GmbH Méthode et dispositif de réglage automatique de la position des cylindres de travail d'une installation de laminage
DE102009058358A1 (de) * 2009-12-15 2011-06-16 Sms Siemag Ag Walzgerüst und Verfahren zum Betreiben eines Walzgerüsts
DE102011018874B3 (de) * 2011-04-28 2012-08-30 Saueressig Gmbh + Co. Kg Walzenanordnung mit einer Einrichtung zur Regelung des Walzenspaltes sowie Verfahren zur Regelung des Walzenspaltes in einer Walzenanordnung
JP5821664B2 (ja) * 2012-01-26 2015-11-24 旭硝子株式会社 貼り合わせ装置、及び貼り合わせ方法
EP3381576A1 (fr) 2017-03-31 2018-10-03 Primetals Technologies France SAS Cage de laminoir équipée d'un dispositif de contrôle de stabilité de laminage et méthode associée
WO2020204070A1 (ja) * 2019-04-04 2020-10-08 日本センヂミア株式会社 多段圧延機

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3619013A (en) * 1970-02-16 1971-11-09 Giddings & Lewis Preloaded hydrostatic way-bearing
CH613134A5 (ja) * 1976-11-02 1979-09-14 Escher Wyss Ag
US4270377A (en) * 1978-05-19 1981-06-02 T. Sendzimir, Inc. Eighteen high rolling mill
US4212504A (en) * 1979-02-26 1980-07-15 Bakanov Anatoly I Backing device for a working roll of a roll stand
AT381514B (de) * 1981-01-15 1986-10-27 Escher Wyss Ag Einrichtung an einem walzgeruest
DE3109536C3 (de) * 1981-03-13 1994-04-14 Escher Wyss Ag Regelanordnung für ein Quarto-Metallwalzwerk
CH657547A5 (de) * 1982-08-31 1986-09-15 Escher Wyss Ag Walzwerk fuer ein bahnfoermiges material.
JPS6018206A (ja) * 1983-07-11 1985-01-30 Nippon Roll Seizo Kk エツヂサポ−トサイドロ−ルを備えた直列式圧延機
JPS61193704A (ja) * 1985-02-21 1986-08-28 Kawasaki Steel Corp 多段クラスタ−圧延機
JPS61193708A (ja) * 1985-02-22 1986-08-28 Hitachi Ltd 圧延機
JPH0620561B2 (ja) * 1985-04-03 1994-03-23 株式会社日立製作所 圧延機のロ−ルベンデイング装置
DE8533987U1 (ja) * 1985-12-03 1987-05-07 Sundwiger Eisenhuette Maschinenfabrik Grah & Co, 5870 Hemer, De
JP2714071B2 (ja) * 1988-11-30 1998-02-16 株式会社日立製作所 圧延機
FR2670410B1 (fr) * 1990-12-14 1995-02-24 Cleciml Installation de laminage de produits plats.
FI87485C (fi) * 1991-01-07 1993-01-11 Valmet Paper Machinery Inc Boejningsreglerbar vals
JP2972401B2 (ja) * 1991-08-26 1999-11-08 株式会社日立製作所 圧延機及び圧延方法
JP3249417B2 (ja) 1997-02-24 2002-01-21 株式会社日立製作所 圧延機および圧延方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017018971A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 Primetals Technologies Japan株式会社 圧延機および圧延方法
US10421106B2 (en) 2015-07-08 2019-09-24 Primetals Technologies Japan, Ltd. Rolling mill and rolling method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3283823B2 (ja) 2002-05-20
DE19924860A1 (de) 1999-12-09
KR20000005794A (ko) 2000-01-25
US6446477B2 (en) 2002-09-10
DE19924860B4 (de) 2004-03-11
US20010020380A1 (en) 2001-09-13
US6250126B1 (en) 2001-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3283823B2 (ja) 板材圧延機
CA2712013C (en) Rolling mill and rolling method for flat products of steel
US5560237A (en) Rolling mill and method
JPH0550109A (ja) 圧延機及び圧延方法
CN101428295A (zh) 微尺度静定性四辊轧机
JP3249417B2 (ja) 圧延機および圧延方法
JP4681686B2 (ja) 板圧延機および板圧延方法
EP0338172B1 (en) Variable-crown roll
US3762202A (en) Rolling mill for flat-rolled products
US5007152A (en) Variable-crown roll
JPH0217244B2 (ja)
US20010018840A1 (en) Strip rolling mill and strip rolling method
US6012319A (en) Rolling mill and rolling method
EP3797889A1 (en) Rolling mill and setting method for rolling mill
JP2002205107A (ja) 薄物ブリキ用鋼板の冷間圧延方法
JP3283811B2 (ja) 圧延機および圧延方法
JPH06269812A (ja) 圧延機及び圧延機のロールクロス方法
JP3065788B2 (ja) 圧延機および圧延方法
JPS60255204A (ja) 圧延機
EP0416101A1 (en) Roll stand of rolling mill
JP2002066619A (ja) 鋼帯の冷間圧延方法
JPS63273504A (ja) クラウン調整ロ−ル

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees