JP5059250B1 - 金属板材の圧延機および圧延方法 - Google Patents

金属板材の圧延機および圧延方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5059250B1
JP5059250B1 JP2012524041A JP2012524041A JP5059250B1 JP 5059250 B1 JP5059250 B1 JP 5059250B1 JP 2012524041 A JP2012524041 A JP 2012524041A JP 2012524041 A JP2012524041 A JP 2012524041A JP 5059250 B1 JP5059250 B1 JP 5059250B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
rolling
work roll
force
bending force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012524041A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012128019A1 (ja
Inventor
泰輔 岩城
和宏 西山
邦彦 若月
剛志 比護
茂 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2012524041A priority Critical patent/JP5059250B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5059250B1 publication Critical patent/JP5059250B1/ja
Publication of JPWO2012128019A1 publication Critical patent/JPWO2012128019A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B29/00Counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load, e.g. backing rolls ; Roll bending devices, e.g. hydraulic actuators acting on roll shaft ends
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
    • B21B31/16Adjusting or positioning rolls
    • B21B31/20Adjusting or positioning rolls by moving rolls perpendicularly to roll axis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B37/00Control devices or methods specially adapted for metal-rolling mills or the work produced thereby
    • B21B37/28Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates
    • B21B37/38Control of flatness or profile during rolling of strip, sheets or plates using roll bending
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/14Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/02Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally
    • B21B2013/025Quarto, four-high stands
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B2271/00Mill stand parameters
    • B21B2271/02Roll gap, screw-down position, draft position
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
    • B21B31/16Adjusting or positioning rolls
    • B21B31/18Adjusting or positioning rolls by moving rolls axially
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
    • B21B31/16Adjusting or positioning rolls
    • B21B31/20Adjusting or positioning rolls by moving rolls perpendicularly to roll axis
    • B21B31/203Balancing rolls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Metal Rolling (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

本発明は、ロールチョックを収容し、互いに内方へ突出して下作業ロールに作用する圧延方向力を負担する一対の第1プロジェクトブロックを有し、上作業ロールに作用する圧延方向力を負担するハウジングウィンドウが形成されるハウジングと;前記一対の第1プロジェクトブロックに設けられ、前記上作業ロールにインクリースベンディング力を付与する第1ピストンロッドを有する第1油圧シリンダーと;前記一対の第1プロジェクトブロックに設けられ、前記下作業ロールにインクリースベンディング力を付与する第2ピストンロッドを有する第2油圧シリンダーと;上補強ロールチョックに設けられ、前記上作業ロールにディクリースベンディング力を付与する、又は、前記上作業ロールを上補強ロールに接触させてロールバランス力を発生させる第3ピストンロッドを有する第3油圧シリンダーと;前記下作業ロールにディクリースベンディング力を付与する第4ピストンロッドを有する第4油圧シリンダーと;を備える、金属板材の圧延機を提供する。
【選択図】図1

Description

この発明は、金属板材の圧延機および圧延方法に関する。本発明は特に、厚板圧延機または薄板熱間圧延の粗圧延機若しくは仕上圧延機に好適な、上下作業ロール間の最大開度を大きくとることができるとともに、強力なロールベンディング力を容易に付与することができ、その結果、高応答かつ強力な板クラウン・形状制御機能を付与できる圧延機、およびこの圧延機を用いた圧延方法に関する。
本願は、2011年3月24日に、日本に出願された特願2011−066153号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、図12、図13に示す圧延機1A、1Bのように、大きなロール開度をとるために、補強ロールチョックが作業ロールチョックを抱え込んで、保持する形式の圧延機が知られている。しかしながら、補強ロールチョックから伸びる作業ロールチョック保持用のアーム部にインクリースベンディング装置を組み込むため、大容量の油圧シリンダーを組み込むことが困難であった。
例えば、特許文献1に開示されている圧延機形式は、四段圧延機であり、その圧延機形式は図16に示す構造である。すなわち、上作業ロールチョック3−1を、上補強ロールチョック4−1に繋がるアーム部が保持する形式である。このアーム部に、上作業ロール1−1に作用する上インクリースベンディング装置6−1、6−2を組み込むことで、大きなロール開度を得られるようにしている。
しかしながら、この形式の圧延機では以下の問題点がある。
(1)上作業ロールチョック3−1を抱え込む上補強ロールチョック4−1のアーム部に上インクリースベンディング装置6−1、6−2を組み込まざるを得ない。従って、大容量の油圧シリンダーを組み込むことが困難である。
(2)強力なインクリースベンディング力を上作業ロール1−1に付与した場合、上補強ロールチョック4−1に繋がるアーム部が外側に開く方向のモーメントを受ける。この場合、アーム部がハウジングウィンドウに押し付けられて、ミルヒステリシスの増大に起因する板厚精度悪化を生じる可能性や、チョック−ウィンドウ間摩擦力の左右非対称性から、圧延中の金属板の蛇行やキャンバー発生による圧延操業不安定性増大等の問題を生じる可能性が高くなる。従って、強力な作業ロールベンダーが実質的に使用不可となるおそれがある。
(3)上作業ロールチョック3−1が、上補強ロールチョック4−1のアーム部の内側面に接触し、更に、このアーム部の側面がハウジングウィンドウ内側面に接触する。従って、圧延方向のがたつきが大きくなることによる圧延中の金属板の蛇行・キャンバー発生のおそれが増大する。
(4)スペース的な制約が厳しく、特に補強ロール交換の際の補強ロールチョックからの配線取り廻しが複雑となる。従って、ミルスタビライザーおよび圧延方向力測定用ロードセルを配備することが困難である。
一方、大きなロール開度をとるために、図14に示す圧延機1Cのように、インクリースベンディング装置6−1、6−2が下作業ロールチョック3−2に組み込まれた圧延機が存在する。
例えば、特許文献2には、作業ロールのインクリースベンディング装置が作業ロールチョックに組み込まれた圧延機が開示されている。
同様に、特許文献3には、ロールクロス方式の圧延機が開示されている。この圧延機においても、インクリースベンディング装置が作業ロールチョックに組み込まれている。
この形式の圧延機では以下の問題点がある。
(5)作業ロールを組み替える際に、油圧配管の着脱が必要となる。着脱を容易にしようとすると、フレキシブル配管を採用せざるを得ず、高応答油圧制御のためのサーボバルブを採用することが難しくなる。従って、応答性の高いベンディング装置を構成することが困難となる。
また、応答性の高いベンディング装置とするために、インクリースベンディング装置がプロジェクトブロックに配備される圧延機は周知である。
例えば、特許文献4には、作業ロールシフト機能を有する圧延機が開示されている。この圧延機では、図15に示すように、インクリースベンディング装置6−1〜6−4が、ハウジング9と一体のプロジェクトブロック5−1、5−2に組み込まれている。
図15に示す圧延機1Dでは、下作業ロール1−2に作用する下インクリースベンディング装置6−3、6−4はハウジング9から内方に突出するプロジェクトブロックに組み込まれている。
しかしながら、この形式の圧延機では以下の問題点がある。
(6)プロジェクトブロックと作業ロールチョックとの接触面により、作業ロールに作用する圧延方向力を支持する構造であるため、ロール開度を大きくしていくと、この接触面が小さくなる。従って、作業ロールチョックの適切な支持が不可能となり、大きなロール開度をとることができない。
(7)インクリースベンディング装置の油圧シリンダーの容量は、プロジェクトブロックの高さによって制約される。従って、プロジェクトブロックの高さを十分に確保できない圧延機においては、油圧シリンダーのストローク長を十分に確保できず、大きなロール開度をとることができない。
なお、インクリースベンディング装置とは、ロール開度を大きくする方向の力を作業ロールチョックに与える油圧装置を意味しており、そのアクチュエータである油圧シリンダー及びそのピストンロッドを含む装置の総称である。
しかし、本発明では、説明を簡単にするため、インクリースベンディング装置とは、特に断りのない限り、そのアクチュエータである油圧シリンダー及びそのピストンロッドを指すものとする。インクリースベンディング装置によって作業ロールに付与される力をインクリースベンディング力と称する。
一方、ロール開度を小さくする方向の力を作業ロールチョックに与える油圧装置をディクリースベンディング装置と称する。そして、ディクリースベンディング装置によって作業ロールに付与される力をディクリースベンディング力と称する。また、ディクリースベンディング装置とは、そのアクチュエータである油圧シリンダー及びそのピストンロッドを含む装置の総称である。しかし、本発明では、説明を簡単にするため、ディクリースベンディング装置とは、特に断りのない限り、そのアクチュエータである油圧シリンダー及びそのピストンロッドを指すものとする。
なお、一般的に厚鋼板を製造するための圧延機には、図12〜16に示すようにディクリースベンディング装置が配備されていない(特許文献1〜4参照)。
これは、(A)厚板圧延の場合、薄板圧延に比較して、相対的に大径の作業ロールを使用するため、同じベンディング力を付与してもロールクラウン形状の変化が小さいこと、さらには、(B)薄板圧延機に比較して、相対的に大径の作業ロールチョック周辺の狭隘な部分に小さなディクリースベンディング装置を設置しても、制御範囲が狭く、機械構造を複雑化するだけでコストパフォーマンス的に不利であること等に起因する。
日本国特開平6−87011号公報 日本国特開昭62−220205号公報 日本国特開平6−198307号公報 日本国特開平4−52014号公報
上記のように、ロール開度を大きくとることのできる圧延機において、応答性が高く、強力なロールベンディング装置を組み込むことのできる圧延機形式は、従来技術では存在しない。
本発明の解決すべき課題は、上下作業ロール間の最大開度を大きくとることができるとともに、強力なロールベンディング力を付与することのできる圧延機およびこの圧延機を用いた圧延方法を提供することである。
すなわち、本発明の目的は、広範な厚さの鋼板に対応できる圧延機にするため、薄板圧延機と同様のディクリースベンディング装置を具備することを前提とした上で、上下作業ロール間のロール開度を大きくとることができると共に、強力なロールベンディング力が容易に付与でき、上述した従来の圧延機が有する欠点を克服した圧延機およびこの圧延機を用いた圧延方法を提供することである。
本発明の要旨は、以下のとおりである。
(1)本発明の第一の態様は、金属板材を圧延する上作業ロール及び下作業ロールと;前記上作業ロール及び前記下作業ロールをそれぞれ支持する上補強ロール及び下補強ロールと;前記上作業ロール及び前記下作業ロールをそれぞれ支持する上作業ロールチョック及び下作業ロールチョックと;前記上補強ロール及び前記下補強ロールをそれぞれ支持する上補強ロールチョック及び下補強ロールチョックと;前記上作業ロールチョック、前記下作業ロールチョック、前記上補強ロールチョック、及び前記下補強ロールチョックを収容し、互いに内方へ突出して前記下作業ロールに作用する圧延方向力を負担する一対の第1プロジェクトブロックを有し、前記上作業ロールに作用する圧延方向力を負担するハウジングウィンドウが形成されるハウジングと;前記一対の第1プロジェクトブロックに設けられ、前記上作業ロールチョックを介して前記上作業ロールにインクリースベンディング力を付与する第1ピストンロッドを有する第1油圧シリンダーと;前記一対の第1プロジェクトブロックに設けられ、前記下作業ロールチョックを介して前記下作業ロールにインクリースベンディング力を付与する第2ピストンロッドを有する第2油圧シリンダーと;前記上補強ロールチョックに設けられ、前記上作業ロールにディクリースベンディング力を付与する、又は、前記上作業ロールを前記上補強ロールに接触させてロールバランス力を発生させる第3ピストンロッドを有する第3油圧シリンダーと;前記下作業ロールにディクリースベンディング力を付与する第4ピストンロッドを有する第4油圧シリンダーと;を備える金属板材の圧延機である。
(2)上記(1)に記載の金属板材の圧延機では、前記第1油圧シリンダーと、前記第2油圧シリンダーとが、前記一対の第1プロジェクトブロック内で平面図上の互いに異なる位置に設けられてもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載の金属板材の圧延機では、前記下補強ロールチョックに、前記第4油圧シリンダーが設けられてもよい。
(4)上記(1)又は(2)に記載の金属板材の圧延機では、前記ハウジングが、前記一対の第1プロジェクトブロックの下方において前記ハウジングから内方へ突出する一対の第2プロジェクトブロックを更に備え、前記一対の第2プロジェクトブロックに、前記第4油圧シリンダーが設けられてもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の金属板材の圧延機では、前記第3ピストンロッドの先端部に第1の係合部が形成され、前記上作業ロールチョックに、前記第1の係合部が前記上作業ロールのロール軸方向移動によって係合する第2の係合部が形成されてもよい。
(6)本発明の第二の態様は、上記(1)〜(5)の何れか1項に記載された前記圧延機を用いた金属板材の圧延方法であって、前記第1油圧シリンダーのストロークを超えるロール開度で圧延を行う際には、前記第3ピストンロッドの引き操作によってロールバランス力を発生させる金属板材の圧延方法である。
(7)本発明の第三の態様は、上記(1)〜(5)の何れか1項に記載された前記圧延機を用いた金属板材の圧延方法であって、前記第1油圧シリンダーのストロークを超えないロール開度で圧延を行う際には、圧延開始前に、インクリースベンディング力とディクリースベンディング力の双方を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させることにより、合力としてロールバランス力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させる第1工程と、その後、前記ディクリースベンディング力を圧延中ディクリースベンディング力に相当するディクリースベンディング力に変化させつつ、合力が前記ロールバランス力を維持するように、前記インクリースベンディング力を増加させる第2工程と、圧延開始時に、前記ディクリースベンディング力を保持しつつ、前記インクリースベンディング力を変化させることで、合力として圧延中ロールベンディング力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させる第3工程と、前記圧延中ロールベンディング力を保持して圧延を行う第4工程と、圧延終了時に、前記ディクリースベンディング力を保持しつつ、前記インクリースベンディング力を変化させることで、合力として前記ロールバランス力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させ、この状態で金属板材の圧延を終了する第5工程と、その後、前記ロールバランス力を維持するように、前記ディクリースベンディング力と前記インクリースベンディング力とを減少させる第6工程と、を行う金属板材の圧延方法である。
(8)上記(7)に記載の金属板材の圧延方法では、前記第3油圧シリンダー内の油圧、前記第3油圧シリンダーに繋がる油圧配管内の油圧、前記第4油圧シリンダー内の油圧、及び、前記第4油圧シリンダーに繋がる油圧配管内の油圧の少なくとも一つを連続的に測定し、その測定値に基づき、合力として前記上作業ロールチョック及び前記下作業ロールチョックに作用する前記ロールベンディング力が所定の値になるように前記インクリースベンディング力を制御してもよい。
(9)本発明の第四の態様は、上記(1)〜(5)の何れか1項に記載された前記圧延機を用いた金属板材の圧延方法であって、圧延時に前記第1油圧シリンダーのストロークを超えるロール開度で圧延を行う際には、前記第3ピストンロッドの引き操作によって、前記上作業ロールのロールバランス力を付与し、その後、前記第1油圧シリンダーのストロークを超えないロール開度で圧延を行う際には、圧延開始前に、インクリースベンディング力とディクリースベンディング力の双方を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させることにより、合力としてロールバランス力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させる第1工程と、その後、前記ディクリースベンディング力を圧延中ディクリースベンディング力に相当するディクリースベンディング力に変化させつつ、合力が前記ロールバランス力を維持するように、前記インクリースベンディング力を増加させる第2工程と、圧延開始時に、前記ディクリースベンディング力を保持しつつ、前記インクリースベンディング力を変化させることで、合力として圧延中ロールベンディング力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させる第3工程と、
前記圧延中ロールベンディング力を保持して圧延を行う第4工程と、圧延終了時に、前記ディクリースベンディング力を保持しつつ、前記インクリースベンディング力を変化させることで、合力として前記ロールバランス力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させ、この状態で金属板材の圧延を終了する第5工程と、その後、前記ロールバランス力を維持するように、前記ディクリースベンディング力と前記インクリースベンディング力とを減少させる第6工程と、を行う金属板材の圧延方法である。
(10)上記(9)に記載の金属板材の圧延方法では、前記第3油圧シリンダー内の油圧、前記第3油圧シリンダーに繋がる油圧配管内の油圧、前記第4油圧シリンダー内の油圧、及び、前記第4油圧シリンダーに繋がる油圧配管内の油圧の少なくとも一つを連続的に測定し、その測定値に基づき、合力として前記上作業ロールチョック及び前記下作業ロールチョックに作用する前記ロールベンディング力が所定の値になるように前記インクリースベンディング力を制御してもよい。
上記(1)〜(10)に記載の圧延機及び圧延方法によれば、上下作業ロール間の最大開度を大きくとることができるとともに、応答性の低いディクリースベンディング装置を配備せざるを得ない場合であっても、これを、一対の第1プロジェクトブロックに配備した応答性の高いインクリースベンディング装置が補償して、高応答かつ強力な板クラウン・形状制御機能を付与することができる。
したがって、圧延材入側板厚や圧延材温度等の圧延中に変動する外乱に対しても良好な板クラウン・形状を造り込むことが可能であり、製品品質および歩留を大きく改善することができる。
また、上作業ロールにインクリースベンディング力およびディクリースベンディング力を付与して、強力な板クラウン・形状制御機能を実現することができるだけでなく、上作業ロールディクリースベンディング装置に複動式油圧シリンダーを採用してロールバランス力の発生を可能としたので大開度のロール間隙をも実現できる。すなわち、一台で、板厚の大きな分塊圧延から、正確な板クラウン・形状制御を要求される熱延薄板圧延まで、対応することができる。
また、上作業ロールチョックにかかる圧延方向力を常にハウジングウィンドウで負担するため、安定して上作業ロールチョックを支えることができる。
また、一対の第1プロジェクトブロックに、上下インクリースベンディング装置を組み込むことができる。これにより、大容量・大ストロークの強力ベンディング装置を実現することができる。
また、インクリースベンディング装置を一対の第1プロジェクトブロックに組み込むことで、油圧配管を固定化でき、サーボバルブを適用することができる。これにより、高応答のインクリースベンディング力の制御が可能となる。
応答性の低いディクリースベンディング装置であっても、応答性の高いインクリースベンディング装置との協働により、高応答のロールベンディング力制御が可能となる。これにより、製品品質、圧延歩留が大きく改善される。
本発明の一実施形態に係る圧延機の構造を示す側面図である。 上作業ロールチョックと上ディクリースベンディング装置との接続構造を示す図である。 第3油圧シリンダーの第3ピストンロッドの第1の係合部と上作業ロールチョックの第2の係合部との係合関係の第1の態様を示す断面図である。 第3油圧シリンダーの第3ピストンロッドの第1の係合部と上作業ロールチョックの第2の係合部との係合関係の第2の態様を示す断面図である。 第3油圧シリンダーの第3ピストンロッドの第1の係合部と上作業ロールチョックの第2の係合部との係合関係の第3の態様を示す断面図である。 上下のインクリースベンディング装置の配置例を示す透視平面図である。 上下のインクリースベンディング装置の配置例を示す透視平面図である。 本発明の一実施形態に係る圧延機の構造の別の一例を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る圧延方法の操作フローの一例を示す図である。 図7の操作フローに伴うロールベンディング力等の時系列変化を示す図である。 ディクリースベンディング装置の応答性が極めて低い場合のロールベンディング力等の時系列変化を示す図である。 本発明の一実施形態に係る圧延方法の操作フローの別の一例を示す図である。 図10の操作フローに伴うロールベンディング力等の時系列変化を示す図である。 従来技術に係る圧延機1Aの構造を示す側面図である。 従来技術に係る圧延機1Bの構造を示す側面図である。 従来技術に係る圧延機1Cの構造を示す側面図である。 従来技術に係る圧延機1Dの構造を示す側面図である。 従来技術に係る圧延機1Eの構造を示す側面図である。
以下、上述の知見に基づく本発明に係る圧延機およびこの圧延機を用いた圧延方法について図1〜16を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る圧延機1の構造の一例を示す側面図である。当該図面に示すように、本発明の一実施形態に係る圧延機1は、上作業ロールチョック3−1及び下作業ロールチョック3−2と、上補強ロールチョック4−1及び下補強ロールチョック4−2と、これらのロールチョックを収容するハウジング9とを備える。ハウジング9には、一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2(すなわち、金属板材の入側に設けられる第1プロジェクトブロックと、出側に設けられる第1プロジェクトブロック)が一体に形成され、また、ハウジングウィンドウ12が形成される。
上作業ロールチョック3−1は、金属板材を圧延する上作業ロール1−1を支持し、下作業ロールチョック3−2は、金属板材を圧延する下作業ロール1−2を支持する。
また、上補強ロールチョック4−1は、上作業ロール1−1の上方に配置される上補強ロール2−1を支持し、下補強ロールチョック4−2は、下作業ロール1−2の下方に配置される下補強ロールを支持する。
一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2は、ハウジング9から互いに内方へ突出するように一体形成される。そして、一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2には、上作業ロール1−1に上作業ロールチョック3−1を介してインクリースベンディング力を付与する上インクリースベンディング装置6−1、6−2と、下作業ロール1−2に下作業ロールチョック3−2を介してインクリースベンディング力を付与する下インクリースベンディング装置6−3、6−4とが設けられる。
具体的には、上インクリースベンディング装置6−1、6−2は、そのアクチュエータである第1油圧シリンダー及びそのピストンロッド(第1ピストンロッド)により構成される。第1油圧シリンダーは一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2に内蔵され、第1ピストンロッドはその先端部が一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2の上面から突出して上作業ロールチョック3−1に接触するように設けられる。
また、下インクリースベンディング装置6−3、6−4は、そのアクチュエータである第2油圧シリンダー及びそのピストンロッド(第2ピストンロッド)により構成される。第2油圧シリンダーは一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2に内蔵され、第2ピストンロッドはその先端部が一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2の下面から突出して下作業ロールチョック3−2に接触するように設けられる。
さらに、本実施形態に係る圧延機1には、上作業ロール1−1に上作業ロールチョック3−1を介してディクリースベンディング力を付与する機能と、上作業ロール1−1を上補強ロール2−1に接触させる引き上げ力(ロールバランス力)を作用させる機能とを有する上ディクリースベンディング装置7−1、7−2とが、上補強ロールチョック4−1内に配備される。
上記2つの機能を有する上ディクリースベンディング装置7−1、7−2は、そのアクチュエータである第3油圧シリンダー及びそのピストンロッド(第3ピストンロッド)により構成される。第3油圧シリンダーは上補強ロールチョック4−1内に配備される。第3ピストンロッドは、その先端部が上作業ロールチョック3−1に係合する形状を有する。
また、本実施形態に係る圧延機1は、下作業ロール1−2に下作業ロールチョック3−2を介してディクリースベンディング力を付与する下ディクリースベンディング装置7−3、7−4を有する。
この下ディクリースベンディング装置7−3、7−4は、そのアクチュエータである第4油圧シリンダー及びそのピストンロッド(第4ピストンロッド)により構成される。第4油圧シリンダーは、下補強ロールチョック4−2に配備、又は、後述する一対の第2プロジェクトブロック5−3、5−4に内蔵される。第4ピストンロッドはその先端部が下作業ロールチョック3−2に接触するように設けられる。
プロジェクトブロックにインクリースベンディング装置を設け、上下補強ロールチョックにディクリースベンディング装置を設置する形式は、熱延仕上圧延機に多い形式である。しかし、この形式では、金属板材の出側に設けられるプロジェクトブロックの上流側面と作業ロールチョックとの当接面で、圧延操業時の圧延方向力を支持しなくてはならない。このため、ロール開度を大きくするにしたがい、上作業ロールの回転モーメントの中心位置が前記接触面から上方へ外れていくとともに、前記圧延方向力を支持する接触面の面積が減少していく。したがって、上作業ロールチョックにおいて、一対のプロジェクトブロックの高さを大きくしても、ロール開度を大きくするにしたがって、プロジェクトブロックの上流側面と作業ロールチョックとの接触面が小さくなるとともに、上作業ロールチョックの姿勢が不安定となり、大きなロール開度をとることができない。
その点を改良するのが、図16に示した上補強ロールチョック4−1が、上作業ロールチョック3−1を抱え込むアームを具備する形式の、厚板仕上圧延機に多い形式の圧延機1Eである。このタイプの圧延機では、上補強ロールチョック4−1が上作業ロールチョック3−1を抱え込んでいるので、上補強ロール2−1の引き上げに伴って、上作業ロール1−1も連れ上がり、大きなロール開度をとることができる。
しかしながら、この圧延機の構造は、上作業ロール1−1のためのインクリースベンディング装置およびディクリースベンディング装置の設置場所を十分にとることができない。このため、図16に示すように、通常は、上作業ロール1−1については、小容量のインクリースベンディング装置6−1、6−2を上補強ロールチョック4−1と上作業ロールチョック3−1との間に設置するのみで、上作業ロール1−1用のディクリースベンディング装置は配備されない。したがって、形状制御能力が限られる欠点がある。
さらに、上作業ロール1−1に作用する圧延方向力は、上補強ロールチョック4−1と上作業ロールチョック3−1との圧延方向下流側当接面で受ける。そして、この力がさらに、上補強ロールチョック4−1の圧延方向下流側アームの外側面と、ハウジングウィンドウ12の内側との当接面がなす接触面で、最終的には受け止められる。しかし、上記圧延方向下流側当接面は、スペースが狭く、上作業ロールチョック3−1を十分に支持可能なロードセルを配備することが困難である。また、上記上補強ロールチョック4−1とハウジングウィンドウ12との接触面にもガタツキが残る他、補強ロールチョックごとにスタビライザーやロードセルを必要とし、これらを作動させる配線取り回しについても、その作業性を著しく低下させている。
そこで、本実施形態に係る圧延機1では、図1に示すとおり、ハウジング9からその内側に突出する一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2を、パスラインに対して下側にシフトした位置に配置する。すなわち、図15に示す従来方式とは異なり、パスラインに対して上下非対称な位置に一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2を配置する。さらに、上作業ロールチョック3−1の形状については、前記一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2に挟みこまれる部分の高さを大きくするのではなく、前記一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2に挟みこまれる部分に隣接するベース部分、換言すると、ハウジングウィンドウ12の幅(ハウジングウィンドウ幅)に対応する上側部分の高さを大きくする。
これにより、本実施形態に係る圧延機1では、上作業ロールチョック3−1のハウジングウィンドウ幅に対応する上側部分と、一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2の上方に位置するハウジングウィンドウ12との接触面によって、上作業ロール1−1に作用するオフセット分力等の圧延方向力、すなわち、金属板材10や上補強ロール2−1等から上作業ロール1−1の胴部にかかる圧延方向力を負担する。
このような構造にすれば、圧延機1の圧下装置11を操作してロール開度を大きくしても、上作業ロールチョック3−1とハウジングウィンドウ12とが接触する面の面積は一切変化しない。したがって、上作業ロールチョック3−1の姿勢は、ロール開度にかかわらず常に安定して保持されることになる。
さらに、本実施形態に係る圧延機1では、上作業ロール1−1にインクリースベンディング力を付与する上インクリースベンディング装置6−1、6−2と、下作業ロール1−2にインクリースベンディング力を付与する下インクリースベンディング装置6−3、6−4とを、ハウジング9の内側に突出した一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2に配備している。
そのため、作業ロールの組み換え作業の度にインクリースベンディング装置の油圧配管を着脱する必要がなく、固定配管とすることで、精密なサーボバルブを用いた応答性の高いインクリースベンディング装置とすることができる。
また、上ディクリースベンディング装置7−1、7−2を上補強ロールチョック4−1に内蔵した第3油圧シリンダー及びその第3ピストンロッドで構成する。そして、第3油圧シリンダーの第3ピストンロッドの先端を、ロール交換等に伴うロール軸方向移動操作によって、上作業ロールチョック3−1と接続可能として、ロールバランス力の付与を行う形式としている。
これにより、インクリースベンディング装置のストロークに関係なく、ロール開度を大きくできると共に、板厚約100mm以下の板クラウン制御が必要な場合等においては、強力なディクリースベンディング力を付与することもできる。これにより、800mmを超える板厚の圧延材の圧延から、100mm厚以下の厚板圧延における精密な板クラウン制御を伴う圧延まで、1台の圧延機1で対処することを可能としている。
以下、上記接続部の構造の一例について、詳述する。この例はあくまでも、実施の一形態であって、本願発明の具体的構造を限定するものではない。
図2は、上作業ロール1−1と上作業ロールチョック3−1の見取り図であり、図中、手前が駆動側、奥が作業側となる。上作業ロール1−1のロールチョック3−1の上面左右には、上ディクリースベンディング装置7−1、7−2を構成する第3油圧シリンダーの第3ピストンロッドの先端が嵌合する断面逆T字状の溝31が第1の係合部として形成されており、この溝31は、駆動側に開口するとともに、チョックの中心近傍まで形成されている。
圧延機1へのロールセットの挿入に際しては、操作側から両端部にロールチョックをセットした作業ロールを圧延機1のハウジング内の所定の位置にレール等を用いて搬入するに際して、上補強ロールチョック4−1内にディクリースベンディング装置である油圧シリンダーのピストンロッドを引き込んでおき、搬入の障害とならないようにしておく。
次いで、上作業ロールチョック3−1の溝31が係合すべき第3油圧シリンダーの第3ピストンロッドの拡大部(第2の係合部)の直前に位置した際に、このピストンロッドを所定の位置に下降させる。そして、図3Cに示すように、溝31の内面と第3ピストンロッドの外面とが接触しない位置関係を維持しつつ、駆動側の溝開口部から第3ピストンロッドの拡大部を溝31内に進入させる。これにより、第1の係合部と第2の係合部との係合を実現する。
図3Aは、上ディクリースベンディング装置7−1,7−2の第3油圧シリンダーの第3ピストンロッドの先端に形成された拡大部が溝31と係合している状態を示す図である。具体的には、図3Aは、第3油圧シリンダーの引き動作によって、第3ピストンロッドが上方に引き上げられて、上作業ロールチョック3−1の溝31上面に当接して上昇力fRBを付与している状態を示す。
上昇力fRBは、ロールバランス力として作用する。このため、一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2に配備された上インクリースベンディング装置6−1、6−2の第1ピストンロッドのストロークに頼らずとも、上作業ロール1−1を上補強ロール2−1とともに上昇させることができる。従って、大きなロール開度を無理なくとることができる。
図3Bは、薄板熱間圧延の仕上圧延など、板クラウン・形状制御を行う場合に、上ディクリースベンディング力を付与している状態を示す図である。
すなわち、上ディクリースベンディング装置7−1、7−2の第3油圧シリンダーにより、その第3ピストンロッドは下方に伸長して、上作業ロールチョック3−1の溝31の底面に押圧力fDCを付与することで、ディクリースベンディング力を付与する。
図3Cは、既に述べたように、ロール交換時等に、溝31と第3ピストンロッドとを係合させる場合や、この係合を解除する場合の非接触状態を示す図である。
上述の例においては、溝31を上作業ロールチョック3−1に形成し、溝31に係合する拡大部を上ディクリースベンディング装置7−1、7−2に形成しているが、本発明はこの態様に限定されるものではなく、例えば、溝31を上ディクリースベンディング装置7−1、7−2に形成し、溝31に係合する拡大部を上作業ロールチョック3−1に形成してもよい。
なお、本実施形態に係る圧延機1において、下作業ロール1−2の胴部に付与される圧延方向力は、下作業ロールチョック3−2と、出側に設けられるプロジェクトブロック(5−1又は5−2)との接触面によって負担される。このため、図1に示す本実施形態に係る圧延機1は、下作業ロールチョック3−2の一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2に挟み込まれる部分の高さを大きくしている。
また、ロール開度は、主に上作業ロールチョック3−1を上下に移動させることにより調整するので、下作業ロールチョック3−2の上下の移動量は少ない。そのため、ロール開度が大きくなるにしたがい、下作業ロール1−2の姿勢が不安定になることはない。
図4は、上下のインクリースベンディング装置6−1〜6−4の配置例を示す平面断面図である。つまり、一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2のパスライン高さにおける断面図である。
本実施形態に係る圧延機1では、上下のインクリースベンディング装置6−1〜6−4を、一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2の平面断面図上で、互いにずらして配備することが望ましい。例えば、図4に示すように、上インクリースベンディング装置6−1、6−2と、下インクリースベンディング装置6−3、6−4とを、作業ロール1−2の軸方向にシフトした位置関係となるように配備することが望ましい。このようにすれば、一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2内のそれぞれにおいて、上下のインクリースベンディング装置6−1〜6−4が互いに干渉しない。
すなわち、第1プロジェクトブロック5−1、5−2のそれぞれに内蔵される第1油圧シリンダーと第2油圧シリンダーとが互いに干渉しない。このため、第1油圧シリンダー及び第2油圧シリンダーの容量を大きくし、且つ、第1ピストンロッド及び第2ピストンロッドのストロークを大きくして、インクリースベンディング操作量を大きくすることができる。
なお、図4では、下インクリースベンディング装置6−3、6−4を、入側、出側それぞれ2本の第2油圧シリンダーにより構成している。しかし、第2油圧シリンダーをそれぞれ1本として、第1油圧シリンダーと干渉しないように下作業ロール1−2の軸方向に異なる位置に配置することによっても同様の作用効果を得ることができる。
図5も、上下のインクリースベンディング装置6−1〜6−4の配置例を示す平面断面図である。つまり、一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2のパスライン高さにおける断面図である。当該図に示すように第1油圧シリンダーと、第2油圧シリンダーとを、圧延方向にシフトした位置関係としてもよい。このような配置でも、第1油圧シリンダーと第2油圧シリンダーとは互いに干渉しない。このため、第1油圧シリンダー及び第2油圧シリンダーの容量を大きくし、且つ、第1ピストンロッド及び第2ピストンロッドのストロークを大きくして、ベンディング操作量を大きくすることができる。
ここまでは、主に解決課題の一つである大きなロール開度を得る観点から、本実施形態に係る圧延機1の構造について説明してきた。
次に、この構造によれば、もう一つの解決課題である強力なロールベンディング力の付与についても容易に達成することができることを説明する。
図12、13はいずれも従来技術に係る圧延機1A、1Bであり、何れの圧延機もロール開度を大きくとることができる。
しかしながら、これらの圧延機1A、1Bでは、強力なロールベンディング力を付与することができない。これは、上補強ロールチョック4−1から下方に突出したアーム部に、上インクリースベンディング装置6−1、6−2を組み込む構造であるため、大容量および大ストロークの上インクリースベンディング装置6−1、6−2を配備することができないからである。また、これらの圧延機1A、1Bは、上補強ロールチョック4−1からアーム部を延出するため、上ディクリースベンディング装置7−1、7−2を設置しようとしても、設置スペースがロールの軸心に寄ってしまう。そのため、上補強ロール2−1の軸受けと干渉するので、大容量・大ストロークの上ディクリースベンディング装置7−1、7−2を配備することができない。
一方、図1に示すように、本実施形態に係る圧延機1では、圧延機1のハウジング9から、その内側方向に突出する一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2に、大容量・大ストロークの上インクリースベンディング装置6−1、6−2を配備することができる。
また、本実施形態に係る圧延機1は、上補強ロールチョック4−1には、図12、13に示す圧延機1A、1Bのようなアーム部を備えない。このため、上補強ロールチョック4−1の上補強ロール2−1の軸受けと干渉しない位置に、大容量・大ストロークの上ディクリースベンディング装置7−1、7−2を配備することができ、これによって上作業ロール1−1に大きなディクリースベンディング力を付与することができる。
すなわち、一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2の位置、ならびに上作業ロール1−1の胴部に付与される圧延方向力を、上作業ロールチョック3−1とハウジングウィンドウ12との接触面によって負担する構造とした本実施形態に係る圧延機1によれば、大きなロール開度をとることができるとともに、強力なロールベンディング力の付与もできる。
また、作業ロールの組み換え作業の度に、インクリースベンディング装置の油圧配管を着脱する必要がない。このために、それぞれのインクリースベンディング装置6−1〜6−4には、固定油圧配管を介してそれぞれの油圧制御弁に接続することができ、高応答油圧制御のためのサーボバルブを採用することができる。したがって、応答性の高いインクリースベンディング装置とすることができる。
図6は、本実施形態の変形例に係る圧延機1’を示す側面図である。図6に示す圧延機1’は、上ロール系は図1と同じ構成であるが、下ロール系が異なる構成となっている。図1に示す圧延機1では、下作業ロール1−2にディクリースベンディング力を付与する下ディクリースベンディング装置7−3、7−4を下補強ロールチョック4−2に配備している。それに対し、図6に示す圧延機1’は、下ディクリースベンディング装置7−3、7−4を、一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2の下方に位置する一対の第2プロジェクトブロック5−3、5−4に配備している。
ところで、図1に示す圧延機1のように、下ディクリースベンディング装置7−3、7−4を下補強ロールチョック4−2に配備すると、下補強ロール2−2を組み替える際にはディクリースベンディング装置の油圧配管を着脱しなければならない。つまり、着脱時には油圧配管内に微小な異物が混入する可能性が高い。
このために、一般に高応答油圧制御のためのサーボバルブを採用することが困難となる上、フレキシブル配管を一部に採用しなければならない場合もある。
したがって、固定配管やサーボバルブを採用した場合と比較すると、ロールベンディング装置の応答性は低くならざるを得ない。
これに対し、図6に示す圧延機1’によれば、下補強ロール2−2を組み替える際に生じる上記問題を解決することができる。一対の第2プロジェクトブロック5−3、5−4に配備する下ディクリースベンディング装置7−3、7−4の油圧配管には高応答油圧制御のためのサーボバルブを採用することができ、フレキシブル配管を使用せずに済むからである。このために、下補強ロール2−2の組み換えが容易になるとともに、応答性の高いロールベンディング装置とすることができる。
次に、本実施形態に係る圧延方法について説明する。
図1、6に示すように、上ディクリースベンディング装置7−1、7−2を上補強ロールチョック4−1に配備した場合、上補強ロール2−1を組み替える際には、上ディクリースベンディング装置7−1、7−2の油圧配管を着脱しなければならず、着脱時には油圧配管内に微小な異物が混入する可能性が高い。
このため、一般に高応答油圧制御のためのサーボバルブを採用することが比較的困難となる。また、配管着脱を容易にするために、フレキシブル配管等のように柔構造かつ着脱自在な油圧配管を介してそれぞれの油圧制御弁に接続しなければならない。フレキシブル配管等の柔構造かつ着脱自在な油圧配管を採用する場合には、柔構造であるが故に油圧の変動を吸収し、または緩和してしまうこともある。
したがって、上ディクリースベンディング装置7−1、7−2を上補強ロールチョック4−1に配備したような場合には、固定配管やサーボバルブを採用した場合と比較すると、ロールベンディング装置の応答性は低くならざるを得ない。
ところで、ディクリースベンディング力は、圧延荷重が負荷されていないアイドル時に付与することができない。そのため、ディクリースベンディング力を適用する場合は、ロールバランス力をとるアイドル状態から圧延開始までに、迅速にディクリースベンディング力を設定し、さらに圧延終了時には迅速にロールバランス状態に戻す必要がある。
したがって、ロールベンディング力の変更を応答性に劣るディクリースベンディング装置による制御で実施すると、圧延材の先尾端において、所定のディクリースベンディング力が付与されずに、形状不良部が長くなる可能性がある。
本実施形態に係る圧延方法は、上記問題を解決する。
すなわち、上ディクリースベンディング装置7−1、7−2を上補強ロールチョック4−1に配備した本実施形態に係る圧延機1、1’を用いた圧延方法であって、当該圧延機1、1’に生じ得る上記問題を解決する圧延方法である。
前記したように、上ディクリースベンディング装置7−1、7−2を上補強ロールチョック4−1に配備した圧延機1、1’においては、ディクリースベンディング装置の応答性が悪くなる場合がある。
しかし、本実施形態に係る圧延機1、1’では、ハウジング9からその内側方向に突出する一対の第1プロジェクトブロック5−1、5−2に、上インクリースベンディング装置6−1、6−2を配備する構造であるため、大容量・大ストロークの上インクリースベンディング装置とすることができる。
しかもロール組み換え作業の度に、インクリースベンディング装置の油圧配管を着脱する必要がないので、固定油圧配管やサーボバルブを採用することができ、これにより応答性の高いインクリースベンディング装置とすることができる。
本実施形態に係る圧延方法は、板クラウン・形状制御の目的で、作業ロールにディクリースベンディング力を作用させる場合に、圧延開始時および圧延終了時のロールベンディング力の変更を、応答性の高いインクリースベンディング装置を用いて行い、ディクリースベンディング装置の応答性を補償する。
図7は、本実施形態に係る圧延方法の操作フローの一例を示す図である。つまり、応答性の高いインクリースベンディング装置と、これに比べてやや応答性の低いディクリースベンディング装置の操作フローを示す図である。
また、図8に、この圧延方法における、一本の圧延材に対するロールベンディング力等の時系列変化を示す。図8は上から、圧延荷重、インクリースベンディング装置の出力、ディクリースベンディング装置の出力、それらの合力である作業ロールベンディング力の時系列変化を示している。以下、図7、8に基づいて説明する。
まずは、圧延開始前に、次に圧延する圧延材に対応する圧延中作業ロールベンディング力の設定値FRを演算して求める。ここではFRが負の値、すなわちディクリースベンディング力として演算されたものとする。なお、本実施形態では、インクリースベンディング力(インクリース方向(ロールRを開く方向)の力)を正の値、ディクリースベンディング力(ディクリース方向(ロールを押し付ける方向)の力)を負の値とする。
(第1工程)
圧延開始前は、インクリースベンディング力とディクリースベンディング力の双方を作用させ、合力としてロールバランス力FBに相当するインクリース側のロールベンディング力が作業ロールチョックに作用するようにする。
すなわち、圧延前のアイドル時には、インクリースベンディング装置出力をIB(>0)、ディクリースベンディング装置出力をDB(<0)とし、IB+DBがロールバランス力FB(>0)として作用する。
ロールバランス力FBは、空転状態においても電動機で駆動される作業ロールと、従動となる補強ロールとがスリップしない力として決められている。このときDBは、ディクリースベンディング装置のアクチュエータが作業ロールチョックから離れてしまわない程度の最小の油圧で設定すればよい。
(第2工程)
そして、圧延開始前のあるタイミング(時間軸上のa点)において、圧延中作業ロールベンディング力FRを作用させるのに十分な所定の圧延中ディクリースベンディング装置出力DSをDS=FR−IRによって演算する。そして、ロールバランス力FBが一定となるように、DSおよびISを同時に出力する。ここで、IRは、圧延中のインクリースベンディング装置出力であり、DSの絶対値が過大にならないように、制御可能な最小値に近い値を予め決めておく。ISはIS+DS=Frとなるインクリースベンディング装置出力である。したがって、設定タイミングにおいては、合力としての作業ロールベンディング力はFBのままで、実質的に変化しない。
(第3工程)
次に、圧延開始時に、ディクリースベンディング力は一定値を保持しつつ、インクリースベンディング力を変化(低下)させ、合力として所定の圧延中作業ロールベンディング力FRが作業ロールチョックに作用するようにする。
すなわち、圧延開始時(時間軸上のb点)において、インクリースベンディング装置出力をISからIRに変更する。このようにすることで、応答の遅いディクリースベンディング装置出力はDSのままで、応答の速いインクリースベンディング装置の制御によって、合力としての作業ロールベンディング力をロールバランス力FB(>0)から圧延作業中ロールベンディング力FR(<0)に、迅速に切り換えることができる。
なお、圧延開始時(b)とは、圧延を開始した時点を指し、その検出は、例えば圧延機1、1’の圧延荷重測定用ロードセルによって検出される荷重が、予想圧延荷重の30%を超えた時とする方法で決めることができる。
(第4工程)
そして、この圧延中ロールベンディング力を維持して金属板の圧延を行う。
(第5工程)
圧延終了時に、ロールベンディング力を圧延開始前の状態に戻すため、合力として、ロールバランス力FBに相当するロールベンディング力を作業ロールチョックに作用させ、圧延を終了する。
すなわち、圧延終了時(時間軸上のc点)において、ディクリースベンディング装置出力はDSのままで、応答の速いインクリースベンディング装置出力をIRからISに変化させる。このようにすることで、合力としての作業ロールベンディング力を圧延中作業ロールベンディング力(FR(<0))からロールバランス力(FS(>0))に迅速に切り替えることができる。
なお、圧延終了時(c)とは、圧延終了時点を指し、その検出は、例えば圧延機1、1’の圧延荷重測定用ロードセルによって検出される荷重が、実績圧延荷重平均値の50%を下回ったタイミングとする方法で決めることができる。
(第6工程)
そして、圧延終了時(c)から、例えば1〜3秒経過した時点を、作業完了タイミング(時間軸上のd点)とし、このタイミングで、インクリースベンディング装置出力をIBに、ディクリースベンディング装置出力をDBに変更する。この変更でも、合力としての作業ロールベンディング力はロールバランス力FBにほぼ維持される。
図7、8に示すように、本実施形態に係る圧延方法では、圧延開始時および圧延終了時のロールベンディング力の変更を、応答性の高いインクリースベンディング装置を用いて行う。このために、比較的応答性の低いディクリースベンディング装置を配備せざるを得ない場合であっても、これを応答性の高いインクリースベンディング装置が補償するので、高応答かつ強力な板クラウン・形状制御機能を付与することができる。
さらに、圧延中に種々の要因(外乱)によって圧延力が変化する場合にあっても、高応答なインクリースベンディング装置で、最適な作業ロールベンディング力を維持するように迅速に制御することが可能である。
すなわち、本実施形態に係る圧延方法によれば、圧延材入側板厚や圧延材温度等の圧延中に変動する外乱に対しても、良好な板クラウン・形状を造り込むことが可能である。これにより、製品品質および歩留を大きく改善することができる。
図9は、ディクリースベンディング装置の応答性が極めて低い場合(特に反力が抜けると圧力が下がってしまう油圧特性を持つ場合)のロールベンディング力等の時系列変化を示す図である。図8と同様に、図7に示すインクリースベンディング装置と、ディクリースベンディング装置の操作フローに従い、一本の圧延材に対する圧延操業に伴うロールベンディング力等の時系列変化を示している。すなわち、図7、8の場合に比べて、ディクリースベンディング装置の応答速度が遅い場合の例を示している。
タイミングbおよびcにおいて、応答性の高いインクリースベンディング装置の出力が急激に変化するため、応答性の悪いディクリースベンディング装置の出力が変動する。その結果、合力としての作業ロールベンディング力は、タイミングbでFRに到達するのが送れ、タイミングcでFBに到達するのが遅れることになる。図10に示す圧延方法は、この問題を解決する。
図10は、応答性の高いインクリースベンディング装置と応答性の低いディクリースベンディング装置とを有する場合の操作フローを示す図である。また、図11に、この圧延方法における、一本の圧延材に対するロールベンディング力等の時系列変化を示す。図11は上から、圧延荷重、インクリースベンディング装置の出力、ディクリースベンディング装置の出力、それらの合力である作業ロールベンディング力の時系列変化を示している。以下、図10、11に基づいて説明する。
図10に示す圧延方法では、ディクリースベンディング装置に設置したロードセルでディクリースベンディング力を、あるいはディクリースベンディング装置に繋がる油圧配管内の油圧を常時測定し、この測定値に基づいてインクリースベンディング装置をダイナミック制御する。すなわち、圧延前後は作業ロールベンディング力がロールバランス力FBとなるように、インクリースベンディング装置の出力を、ディクリースベンディング力またはディクリースベンディング装置の油圧に応じて制御する。なお、これ以外の制御は、図7に示す圧延方法と同様であるが、以下に具体的に説明する。
まずは、圧延開始前に、次に圧延する圧延材に対応する圧延中作業ロールベンディング力の設定値FRを演算して求める。
(第1工程)
圧延開始前は、インクリースベンディング力とディクリースベンディング力の双方を作用させ、合力としてロールバランス力FBに相当するインクリース側のロールベンディング力が作業ロールチョックに作用するようにする。
すなわち、圧延前のアイドル時には、インクリースベンディング装置出力をIB(>0)、ディクリースベンディング装置出力をDB(<0)とし、IB+DBがロールバランス力FB(>0)として作用する。
(第2工程)
そして、圧延開始前のあるタイミング(時間軸上のa点)において、圧延中作業ロールベンディング力FRを作用させるのに十分な所定の圧延中ディクリースベンディング装置出力DSをDS=FR−IRによって演算し、ディクリースベンディング力をDBからDSに変更する。また、ISはIS+DS=Frにより定まるインクリースベンディング装置出力であり、Dsと同時に出力する。ここで、ディクリースベンディング力を時々刻々と(すなわち、連続的に)測定することにより得られる測定値DMを用いて、微小に変動し得るロールバランス力FBが常に一定となるようにインクリースベンディング装置出力ISを制御する。
(第3工程)
次に、圧延開始時に、ディクリースベンディング力は一定値を保持しつつ、インクリースベンディング力を変化(低下)させ、合力として所定の圧延中作業ロールベンディング力FRが作業ロールチョックに作用するようにする。
すなわち、圧延開始時(時間軸上のb点)において、インクリースベンディング装置出力をISからIRに変更する。このようにすることで、応答の遅いディクリースベンディング装置出力はDSのままで、応答の速いインクリースベンディング装置の制御によって、合力としての作業ロールベンディング力をロールバランス力FB(>0)から圧延作業中ロールベンディング力FR(<0)に、迅速に切り換えることができる。
(第4工程)
そして、この圧延中ロールベンディング力を維持して圧延を行う。ここで、ディクリースベンディング力を時々刻々と(すなわち、連続的に)に測定することにより得られる測定値DMを用いて、微小に変動し得るロールバランス力FBが常に一定となるようにインクリースベンディング装置出力IRを制御し、ディクリースベンディング装置出力DSと同時に出力する。
(第5工程)
圧延終了時に、ロールベンディング力を圧延開始前の状態に戻すため、合力として、ロールバランス力FBに相当するロールベンディング力を作業ロールチョックに作用させ、圧延を終了する。
すなわち、圧延終了時(時間軸上のc点)において、ディクリースベンディング装置出力はDSのままで、応答の速いインクリースベンディング装置出力をIRからISに変化させる。このようにすることで、合力としての作業ロールベンディング力を圧延中作業ロールベンディング力(FR(<0))からロールバランス力(FS(>0))に迅速に切り替えることができる。
(第6工程)
そして、圧延終了時(c)から、例えば1〜3秒経過した時点を、作業完了タイミング(時間軸上のd点)とし、このタイミングで、インクリースベンディング装置出力をIBに、ディクリースベンディング装置出力をDBに変更する。ここで、ディクリースベンディング力を時々刻々と(すなわち、連続的に)測定することにより得られる測定値DMを用いて、微小に変動し得るロールバランス力FBが常に一定となるようにインクリースベンディング装置出力ISを制御し、DSと同時に出力する。
図10に示す圧延方法で圧延することで、図11に示すように、ディクリースベンディング装置の出力の変動をインクリースベンディング装置が補償して、作業ロールベンディング力を最適に、高応答な制御を実現することができる。
また、圧延中のディクリースベンディング力の測定や、油圧測定によるフィードバック制御をしなくても、ディクリースベンディング装置の出力変動を予め予測し、それを補償するインクリースベンディング装置の出力を設定することでも、同様の効果を得ることができる。
尚、前記第1油圧シリンダーのストロークを超えるロール開度で圧延を行う場合には、前記第3ピストンロッドの引き操作によって、前記上作業ロール1−1のロールバランス力を付与し、その後、前記第1油圧シリンダーのストロークを超えないロール開度で圧延を行う場合には、上述の圧延方法(第1工程から第6工程)を採用することにより、同一圧延機で、板厚の大きな分塊圧延から、正確な板クラウン・形状制御を要求される熱延薄板圧延まで、対応することができる。
本発明は、以下のように表現することもできる。
(1)上下一対の作業ロールと、これらをそれぞれ支持する上下一対の補強ロールを有する金属板材の圧延機であって、上下作業ロールにそれぞれインクリースベンディング力を付与する油圧シリンダーが、圧延機ハウジングの内側に突出したプロジェクトブロックに配備され、下作業ロールに作用する圧延方向力が、該プロジェクトブロックに支持され、上作業ロールに作用する圧延方向力が該プロジェクトブロックの上方に位置する圧延機ハウジングウィンドウによって支持されるとともに、上作業ロールディクリースベンディング力を付与する複動式の油圧シリンダーが上補強ロールチョック内に配備され、そのピストン先端が、上作業ロールチョックに接続し、上補強ロールと上作業ロールとを接触状態に保持するロールバランス出力を有する金属板材の圧延機。
この圧延機では、上作業ロールにインクリースベンディング力を付与する油圧シリンダーと、下作業ロールにインクリースベンディング力を付与する油圧シリンダーとが、前記プロジェクトブロック内において平面図上で異なる位置に配備されてもよい。
この圧延機では、下作業ロールにディクリースベンディング力を付与する油圧シリンダーが、下補強ロールチョックまたは前記プロジェクトブロックの下方に位置する第2のプロジェクトブロックに配備されてもよい。
この圧延機では、上作業ロールディクリースベンディング力を付与する油圧シリンダーのピストン先端断面が拡大部を具備し、上作業ロールチョックには、該拡大部が、上作業ロール交換時のロール軸方向移動によって、係合する凹部が形成されてもよい。
(2)上述の圧延機を用いて、厚板圧延を行う熱間圧延方法。
(3)上述の圧延機を用いて、厚板を製造するに当たり、上作業ロールインクリースベンディング力を付与する油圧シリンダーのストロークを超えるロール開度をとる場合に、上作業ロールディクリースベンディング力を付与する油圧シリンダーの引き操作によって、上作業ロールのロールバランス力を付与する熱間圧延方法。
(4)上述の圧延機を用いて、薄板熱間圧延の粗圧延および/または仕上圧延を行う熱間圧延方法。
(5)上述の熱間圧延方法であって、圧延開始前に、インクリースベンディング力とディクリースベンディング力の双方を作用させ、合力としてロールバランス力に相当するロールベンディング力を作業ロールチョックに作用させ、その後、ディクリースベンディング力を所定の圧延中ディクリースベンディング力となるように変化させつつ、ディクリースベンディング力とインクリースベンディング力の合力がロールバランス力を維持するようにインクリースベンディング力を変化させ、その後、圧延開始時に、ディクリースベンディング力を前記所定の圧延中ディクリースベンディング力を保持する制御を継続しつつ、インクリースベンディング力を変化させ、合力としての所定の圧延中作業ロールベンディング力が作業ロールチョックに作用する状態にし、圧延中は、前記所定の圧延中作業ロールベンディング力を維持するように圧延を行い、その後、圧延終了時に、インクリースベンディング力を変化させ、ディクリースベンディング力との合力としてロールバランス力に相当するロールベンディング力を作業ロールチョックに作用させ、この状態で金属板材の圧延を終了し、その後、前記合力としてのロールバランス力を維持するように、ディクリースベンディング力とインクリースベンディング力を減少させることを特徴とする金属板材の圧延方法。
この金属板材の圧延方法では、ディクリースベンディング力を発生させる油圧シリンダー内あるいは該油圧シリンダーに繋がる油圧配管内の油圧を測定し、その測定値に基づき、合力として作業ロールチョックに作用するロールベンディング力が所定の値になるようにインクリースベンディング力を制御してもよい。
本発明は、鋼板の圧延、特に大開度を必要とするリバース圧延機として、また、強力な板クラウン・形状制御を必要とする圧延機として、極厚の板材から薄板に至る領域までの圧延機および圧延方法を提供することができる。
1−1 上作業ロール
1−2 下作業ロール
2−1 上補強ロール
2−2 下補強ロール
3−1 上作業ロールチョック
3−2 下作業ロールチョック
4−1 上補強ロールチョック
4−2 下補強ロールチョック
5−1、5−2 一対の第1プロジェクトブロック
5−3、5−4 一対の第2プロジェクトブロック
6−1 入側上インクリースベンディング装置
6−2 出側上インクリースベンディング装置
6−3 入側下インクリースベンディング装置
6−4 出側下インクリースベンディング装置
7−1 入側上ディクリースベンディング装置
7−2 出側上ディクリースベンディング装置
7−3 入側下ディクリースベンディング装置
7−4 出側下ディクリースベンディング装置
8−1 入側補強ロールバランス装置
8−2 出側補強ロールバランス装置
9 ハウジング
10 金属板材
11 圧下装置
12 ハウジングウィンドウ
31 溝

Claims (10)

  1. 金属板材を圧延する上作業ロール及び下作業ロールと;
    前記上作業ロール及び前記下作業ロールをそれぞれ支持する上補強ロール及び下補強ロールと;
    前記上作業ロール及び前記下作業ロールをそれぞれ支持する上作業ロールチョック及び下作業ロールチョックと;
    前記上補強ロール及び前記下補強ロールをそれぞれ支持する上補強ロールチョック及び下補強ロールチョックと;
    前記上作業ロールチョック、前記下作業ロールチョック、前記上補強ロールチョック、及び前記下補強ロールチョックを収容し、互いに内方へ突出して前記下作業ロールに作用する圧延方向力を負担する一対の第1プロジェクトブロックを有し、前記上作業ロールに作用する圧延方向力を負担するハウジングウィンドウが形成されるハウジングと;
    前記一対の第1プロジェクトブロックに設けられ、前記上作業ロールチョックを介して前記上作業ロールにインクリースベンディング力を付与する第1ピストンロッドを有する第1油圧シリンダーと;
    前記一対の第1プロジェクトブロックに設けられ、前記下作業ロールチョックを介して前記下作業ロールにインクリースベンディング力を付与する第2ピストンロッドを有する第2油圧シリンダーと;
    前記上補強ロールチョックに設けられ、前記上作業ロールにディクリースベンディング力を付与する、又は、前記上作業ロールを前記上補強ロールに接触させてロールバランス力を発生させる第3ピストンロッドを有する第3油圧シリンダーと;
    前記下作業ロールにディクリースベンディング力を付与する第4ピストンロッドを有する第4油圧シリンダーと;
    を備えることを特徴とする金属板材の圧延機。
  2. 前記第1油圧シリンダーと、前記第2油圧シリンダーとが、前記一対の第1プロジェクトブロック内で平面図上の互いに異なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の金属板材の圧延機。
  3. 前記下補強ロールチョックに、前記第4油圧シリンダーが設けられることを特徴とする請求項1に記載の金属板材の圧延機。
  4. 前記ハウジングが、前記一対の第1プロジェクトブロックの下方において前記ハウジングから内方へ突出する一対の第2プロジェクトブロックを更に備え、
    前記一対の第2プロジェクトブロックに、前記第4油圧シリンダーが設けられることを特徴とする請求項1に記載の金属板材の圧延機。
  5. 前記第3ピストンロッドの先端部に第1の係合部が形成され、
    前記上作業ロールチョックに、前記第1の係合部が前記上作業ロールのロール軸方向移動によって係合する第2の係合部が形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の金属板材の圧延機。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載された前記圧延機を用いた金属板材の圧延方法であって、
    前記第1油圧シリンダーのストロークを超えるロール開度で圧延を行う際には、前記第3ピストンロッドの引き操作によってロールバランス力を発生させる
    ことを特徴とする金属板材の圧延方法。
  7. 請求項1〜5の何れか1項に記載された前記圧延機を用いた金属板材の圧延方法であって、
    前記第1油圧シリンダーのストロークを超えないロール開度で圧延を行う際には、
    圧延開始前に、インクリースベンディング力とディクリースベンディング力の双方を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させることにより、合力としてロールバランス力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させる第1工程と、
    その後、前記ディクリースベンディング力を圧延中ディクリースベンディング力に相当するディクリースベンディング力に変化させつつ、合力が前記ロールバランス力を維持するように、前記インクリースベンディング力を増加させる第2工程と、
    圧延開始時に、前記ディクリースベンディング力を保持しつつ、前記インクリースベンディング力を変化させることで、合力として圧延中ロールベンディング力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させる第3工程と、
    前記圧延中ロールベンディング力を保持して圧延を行う第4工程と、
    圧延終了時に、前記ディクリースベンディング力を保持しつつ、前記インクリースベンディング力を変化させることで、合力として前記ロールバランス力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させ、この状態で金属板材の圧延を終了する第5工程と、
    その後、前記ロールバランス力を維持するように、前記ディクリースベンディング力と前記インクリースベンディング力とを減少させる第6工程と、
    を行うことを特徴とする金属板材の圧延方法。
  8. 前記第3油圧シリンダー内の油圧、前記第3油圧シリンダーに繋がる油圧配管内の油圧、前記第4油圧シリンダー内の油圧、及び、前記第4油圧シリンダーに繋がる油圧配管内の油圧の少なくとも一つを連続的に測定し、その測定値に基づき、合力として前記上作業ロールチョック及び前記下作業ロールチョックに作用する前記ロールベンディング力が所定の値になるように前記インクリースベンディング力を制御する
    ことを特徴とする請求項7に記載された金属板材の圧延方法。
  9. 請求項1〜5の何れか1項に記載された前記圧延機を用いた金属板材の圧延方法であって、
    圧延時に前記第1油圧シリンダーのストロークを超えるロール開度で圧延を行う際には、前記第3ピストンロッドの引き操作によって、前記上作業ロールのロールバランス力を付与し、
    その後、前記第1油圧シリンダーのストロークを超えないロール開度で圧延を行う際には、
    圧延開始前に、インクリースベンディング力とディクリースベンディング力の双方を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させることにより、合力としてロールバランス力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させる第1工程と、
    その後、前記ディクリースベンディング力を圧延中ディクリースベンディング力に相当するディクリースベンディング力に変化させつつ、合力が前記ロールバランス力を維持するように、前記インクリースベンディング力を増加させる第2工程と、
    圧延開始時に、前記ディクリースベンディング力を保持しつつ、前記インクリースベンディング力を変化させることで、合力として圧延中ロールベンディング力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させる第3工程と、
    前記圧延中ロールベンディング力を保持して圧延を行う第4工程と、
    圧延終了時に、前記ディクリースベンディング力を保持しつつ、前記インクリースベンディング力を変化させることで、合力として前記ロールバランス力に相当するロールベンディング力を前記上作業ロール及び前記下作業ロールに作用させ、この状態で金属板材の圧延を終了する第5工程と、
    その後、前記ロールバランス力を維持するように、前記ディクリースベンディング力と前記インクリースベンディング力とを減少させる第6工程と、
    を行うことを特徴とする金属板材の圧延方法。
  10. 前記第3油圧シリンダー内の油圧、前記第3油圧シリンダーに繋がる油圧配管内の油圧、前記第4油圧シリンダー内の油圧、及び、前記第4油圧シリンダーに繋がる油圧配管内の油圧の少なくとも一つを連続的に測定し、その測定値に基づき、合力として前記上作業ロールチョック及び前記下作業ロールチョックに作用する前記ロールベンディング力が所定の値になるように前記インクリースベンディング力を制御する
    ことを特徴とする請求項9に記載された金属板材の圧延方法。
JP2012524041A 2011-03-24 2012-03-05 金属板材の圧延機および圧延方法 Active JP5059250B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012524041A JP5059250B1 (ja) 2011-03-24 2012-03-05 金属板材の圧延機および圧延方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011066153 2011-03-24
JP2011066153 2011-03-24
PCT/JP2012/055515 WO2012128019A1 (ja) 2011-03-24 2012-03-05 金属板材の圧延機および圧延方法
JP2012524041A JP5059250B1 (ja) 2011-03-24 2012-03-05 金属板材の圧延機および圧延方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5059250B1 true JP5059250B1 (ja) 2012-10-24
JPWO2012128019A1 JPWO2012128019A1 (ja) 2014-07-24

Family

ID=46879176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012524041A Active JP5059250B1 (ja) 2011-03-24 2012-03-05 金属板材の圧延機および圧延方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP2626149B1 (ja)
JP (1) JP5059250B1 (ja)
KR (1) KR101392078B1 (ja)
CN (1) CN103237609B (ja)
TW (1) TWI496630B (ja)
WO (1) WO2012128019A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104923564A (zh) * 2014-03-21 2015-09-23 宝山钢铁股份有限公司 可避免工作辊窜动过程中轧辊脱出误报警的方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI499881B (zh) * 2014-04-29 2015-09-11 China Steel Corp Method of establishing the instant compensation system of width compensation and its database
JP7313768B2 (ja) * 2019-05-23 2023-07-25 スチールプランテック株式会社 圧延機、並びに圧延方法及びワークロールの運用方法
WO2021205548A1 (ja) * 2020-04-07 2021-10-14 Primetals Technologies Japan 株式会社 圧延機、圧延機の製造方法、および圧延機の改造方法
CN113787095B (zh) * 2021-09-03 2024-05-03 太原理工大学 一种可施加水平振动的金属复合板轧制装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5942106A (ja) * 1982-09-01 1984-03-08 Hitachi Ltd 圧延機
JPS62142403U (ja) * 1986-02-28 1987-09-08
JPS63199006A (ja) * 1987-02-12 1988-08-17 Nippon Steel Corp 圧延機のワークロールベンディング方法
JPH02280910A (ja) * 1989-04-20 1990-11-16 Kawasaki Steel Corp 圧延機
JPH08215730A (ja) * 1995-02-21 1996-08-27 Nippon Steel Corp 板圧延機ロールベンディング装置及び板圧延方法
JPH11267728A (ja) * 1998-03-24 1999-10-05 Kawasaki Steel Corp 板クラウン制御方法
WO2011122069A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 新日本製鐵株式会社 金属板材の圧延機および圧延方法
WO2011122070A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 新日本製鐵株式会社 金属板材の圧延方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS517635B2 (ja) * 1971-12-10 1976-03-09
JPS6040928B2 (ja) * 1978-08-09 1985-09-13 株式会社日立製作所 圧延機
JPH0749124B2 (ja) 1986-03-20 1995-05-31 株式会社日立製作所 ロールシフト式圧延機
JP2879239B2 (ja) * 1990-02-23 1999-04-05 株式会社ユニシアジェックス 車両用自動変速機の変速制御装置
JPH084812B2 (ja) 1990-06-15 1996-01-24 株式会社日立製作所 圧延機
JPH0687011A (ja) 1992-09-09 1994-03-29 Kawasaki Steel Corp 厚板の圧延方法
JP3040037B2 (ja) 1992-12-28 2000-05-08 株式会社日立製作所 圧延方法及び多段圧延機
CN2936473Y (zh) * 2006-06-27 2007-08-22 宝山钢铁股份有限公司 轧机支撑辊提升活塞杆的改进结构
TW200817109A (en) * 2006-10-03 2008-04-16 Metal Ind Res & Dev Ct Continuous manufacturing method of metal sheet and apparatus of the same

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5942106A (ja) * 1982-09-01 1984-03-08 Hitachi Ltd 圧延機
JPS62142403U (ja) * 1986-02-28 1987-09-08
JPS63199006A (ja) * 1987-02-12 1988-08-17 Nippon Steel Corp 圧延機のワークロールベンディング方法
JPH02280910A (ja) * 1989-04-20 1990-11-16 Kawasaki Steel Corp 圧延機
JPH08215730A (ja) * 1995-02-21 1996-08-27 Nippon Steel Corp 板圧延機ロールベンディング装置及び板圧延方法
JPH11267728A (ja) * 1998-03-24 1999-10-05 Kawasaki Steel Corp 板クラウン制御方法
WO2011122069A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 新日本製鐵株式会社 金属板材の圧延機および圧延方法
WO2011122070A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 新日本製鐵株式会社 金属板材の圧延方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104923564A (zh) * 2014-03-21 2015-09-23 宝山钢铁股份有限公司 可避免工作辊窜动过程中轧辊脱出误报警的方法
CN104923564B (zh) * 2014-03-21 2017-02-22 宝山钢铁股份有限公司 可避免工作辊窜动过程中轧辊脱出误报警的方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2626149A1 (en) 2013-08-14
TWI496630B (zh) 2015-08-21
KR20130069875A (ko) 2013-06-26
CN103237609A (zh) 2013-08-07
EP2626149B1 (en) 2015-04-29
JPWO2012128019A1 (ja) 2014-07-24
KR101392078B1 (ko) 2014-05-07
EP2626149A4 (en) 2014-03-05
WO2012128019A1 (ja) 2012-09-27
CN103237609B (zh) 2014-05-28
TW201304886A (zh) 2013-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5059250B1 (ja) 金属板材の圧延機および圧延方法
WO2011122069A1 (ja) 金属板材の圧延機および圧延方法
KR101300237B1 (ko) 금속 판재의 압연 방법
JP5742703B2 (ja) 金属板材の圧延機および圧延方法
JP5640769B2 (ja) 金属板材の圧延機および圧延方法
JP4679642B2 (ja) 圧延機
JP5712620B2 (ja) 金属板材の圧延機
JP5533754B2 (ja) 金属板材のタンデム圧延設備及び熱間圧延方法
JP5527238B2 (ja) 金属板材の厚板圧延機
JP5673279B2 (ja) 金属板材の圧延機および圧延方法
JP4772934B1 (ja) 金属板材の圧延機および圧延方法
JP4763100B1 (ja) 金属板材の圧延方法
JP5691792B2 (ja) 金属板の圧延方法及び圧延機
JP5428939B2 (ja) 多段クラスタ板圧延機
JPH10314807A (ja) 圧延機の制御方法及び制御装置
KR20020022430A (ko) 강판의 형상 및 연신을 제어하는 2단 압연기 및 그압연기의 제어방법
JP2005118836A (ja) 圧力固定式キーパープレートを備えた圧延機での圧延方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120801

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5059250

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350