JP4679642B2 - 圧延機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧延機に関し、具体的には、帯鋼や棒鋼等の圧延時におけるハウジングやワークロール等に発生する振動を防止する機構を備えた圧延機に関する。
一般的に、圧延機において、ハウジング内には上下一対のワークロールチョックが支持されており、この上下のワークロールチョックにはそれぞれ上下一対のワークロールが回転可能に支持されている。この上下のワークロールは互いに対向するように配置されている。また、上下のワークロールチョックの上方及び下方には上下一対またはそれ以上のバックアップロールチョックが支持されており、この上下のバックアップロールチョックにはそれぞれ上下一対またはそれ以上のバックアップロールが回転可能に支持されている。上ワークロールと上バックアップロールとは互いに対向する一方、下ワークロールと下バックアップロールとは互いに対向するように配置されている。そして、ハウジングの上部には、上バックアップロールを介して上ワークロールに圧延荷重を加える圧下装置が設けられている。
従って、圧延を行う場合には、搬送される帯鋼をハウジングの入側から搬入し、上下のワークロール間(ロールギャップ)に噛み込ませ、上下のワークロール及び上下のバックアップロールを回転させながら圧下装置により所定の圧下荷重を加えることにより、所定の厚さに圧延することができる。
そして、ハウジングと、上下のワークロールチョックまたは上下のバックアップロールチョックとの間には、ギャップが形成されている。このギャップを設けることにより、圧延機を構成する他の部材に干渉することなく、上下のワークロール及び上下のバックアップロールを所定の装置により作業側から引き出し、各ロールを交換できるようにしている。
また、図4に示すように、圧下荷重を加えた圧延時には、圧下荷重の反力Fがハウジングの上部に作用することにより、ハウジングの側部(ハウジングポスト)に内狭まり量δの変形が生じる。このように、ハウジングの側部の間隔が狭まると、ハウジングの側部と各ロールチョックとが接触してしまい、ワークロール及びバックアップロールの上下方向のヒステリシスが増加し、高精度の板厚制御の妨げになることから、上記ギャップを設けている。
ところが、このようなギャップを設けると、圧延機の実効的な水平方向動剛性が低下することがあった。このため、この水平方向動剛性が低い状態において高圧下力、高圧下率で圧延を行うと、圧延される帯鋼とワークロールとの間の摩擦力の変化に起因すると考えられる大きな水平方向の振動(ミル振動)がハウジングやワークロール等に発生し、高能率圧延の妨げとなっていた。
そこで、このような問題を解決するものとして、ハウジングの側部に各ロールチョックを水平方向に押圧可能な油圧シリンダ機構を設けた圧延機が種々提供されている。この圧延機では、圧延時に油圧シリンダ機構を作動させることにより、ハウジングと各ロールチョックとの間のギャップを無くして水平方向動剛性を向上させ、振動を抑制して高能率圧延を可能にしている。
このような、従来の圧延機は、例えば、特許文献1,2に開示されている。
特開2001−113308号公報 特開2003−136114号公報
しかしながら、近年の圧延では、帯鋼の薄肉化、特殊材における高負荷圧延等のニーズにより、更なる水平方向動剛性の向上が求められているが、従来のような圧延機の構造では、それが十分ではなく、まだ改善の余地があると考えられる。
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、圧延時の水平方向動剛性を向上させ、振動を抑制して高能率圧延を可能にすることができる圧延機を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る圧延機は、
ハウジングと、
前記ハウジングに支持される上下一対のワークロールチョックと、
前記上下のワークロールチョックにそれぞれ軸支され互いに対向する上下一対のワークロールと、
ワークロール軸に対して水平方向で、且つ、直交する方向から前記ワークロールチョックを押圧する油圧シリンダと、
前記油圧シリンダのヘッド側及びロッド側にそれぞれ接続されて油を給排する油圧給排管と、
前記各油圧給排管に設けられる縮流部とを備え、
圧延時に前記各油圧給排管から前記油圧シリンダのヘッド側及びロッド側の両側に油を供給するようにした
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る圧延機は、
第1の発明に係る圧延機において、
前記ハウジングと前記ワークロールチョックとの間の変位量と前記油圧シリンダの押圧力との比が減少したときの押圧力以上に、前記油圧シリンダの押圧力を設定するようにした
ことを特徴とする。
第1の発明に係る圧延機によれば、ハウジングと、前記ハウジングに支持される上下一対のワークロールチョックと、前記上下のワークロールチョックにそれぞれ軸支され互いに対向する上下一対のワークロールと、ワークロール軸に対して水平方向で、且つ、直交する方向から前記ワークロールチョックを押圧する油圧シリンダと、前記油圧シリンダのヘッド側及びロッド側にそれぞれ接続されて油を給排する油圧給排管と、前記各油圧給排管に設けられる縮流部とを備え、圧延時に前記各油圧給排管から前記油圧シリンダのヘッド側及びロッド側の両側に油を供給するようにしたことにより、前記油圧シリンダの水平静剛性が向上し、前記ハウジングの変形を低減させることができので、圧延時の水平方向動剛性を向上させることができると共に、油が前記縮流部を通過した際の圧力損失により減衰性能が向上されるので、振動を抑制して高能率圧延を可能にすることができる。
第2の発明に係る圧延機によれば、第1の発明に係る圧延機において、前記ハウジングと前記ワークロールチョックとの間の変位量と前記油圧シリンダの押圧力との比が減少したときの押圧力以上に、前記油圧シリンダの押圧力を設定するようにしたことにより、圧延機の水平方向のガタを無くすことができるので、更に水平方向動剛性を向上させることができる。
本発明の一実施例に係る圧延機の側面図である。 圧延時の油圧シリンダ機構の作用を示した図である。 ワークロール交換時の油圧シリンダ機構の作用を示した図である。 圧延時においてハウジングに作用する応力の様子を示した図である。 従来の圧延機の水平方向動剛性と比較した図である。 押圧力の設定領域を示した図である。
符号の説明
11 ハウジング、 12 上ワークロールチョック、 13 下ワークロールチョック、 14 上ワークロール、 15 下ワークロール、 16 上バックアップロールチョック、 17 下バックアップロールチョック、 18 上バックアップロール、 19 下バックアップロール、 20 圧下装置、 21,22 上ワークロールチョックライナ、 23,24 下ワークロールチョックライナ、 25 油圧シリンダ機構、 26 中間ハウジングライナ、 27,28 上バックアップロールチョックライナ、 29,30 下バックアップロールチョックライナ、 31,32 上ハウジングライナ、 33,34 下ハウジングライナ、 51 シリンダ、 52 蓋部材、 53 ピストン、 54 ロッド部材、 55 シリンダライナ、 56,57 油圧給排管、 58,59 縮流部、 60 油圧ポンプ
以下、本発明に係る圧延機について図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る圧延機の側面図、図2は圧延時の油圧シリンダ機構の作用を示した図、図3はワークロール交換時の油圧シリンダ機構の作用を示した図、図4は圧延時においてハウジングに作用する応力の様子を示した図、図5は従来の圧延機の水平方向動剛性と比較した図、図6は押圧力の設定領域を示した図である。
先ず、図1を用いて圧延機全体の構成について説明する。
図1に示すように、4段圧延機にはハウジング11が設けられており、このハウジング11には、入側に配置される入側ポスト部11aと、出側に配置される出側ポスト部11bとが形成されている。このポスト部11a,11bの上端間は上連結部11cで連結される一方、下端間は下連結部11dで連結されている。即ち、帯鋼Sは入側ポスト部11a側から搬送されて圧延された後、出側ポスト部11b側から排出されるようになっている。
ハウジング11内には上下一対のワークロールチョック12,13が支持されており、この上下のワークロールチョック12,13にはそれぞれ上下一対のワークロール14,15が回転可能に支持されている。上ワークロール14と下ワークロール15とは互いに対向するように配置されている。ワークロールチョック12,13の上方及び下方には上下一対のバックアップロールチョック16,17が支持されており、この上下のバックアップロールチョック16,17にはそれぞれ上下一対のバックアップロール18,19が回転可能に支持されている。上ワークロール14と上バックアップロール18とは互いに対向する一方、下ワークロール15と下バックアップロール19とは互いに対向するように配置されている。ハウジング11の上連結部11cには、上バックアップロール18を介して上ワークロール14に対して圧下荷重を加える圧下装置20が設けられている。
上ワークロールチョック12の入側端部及び出側端部には上ワークロールチョックライナ21,22が設けられている。また、下ワークロールチョック13の入側端部及び出側端部には下ワークロールチョックライナ23,24が設けられている。そして、入側ポスト部11aには、上ワークロールチョックライナ21及び下ワークロールチョックライナ23のそれぞれに対向するように油圧シリンダ機構25が設けられている。一方、出側ポスト部11bには、上ワークロールチョックライナ22及び下ワークロールチョックライナ24に対向するように中間ハウジングライナ26が設けられている。
上バックアップロールチョック16の入側端部及び出側端部には上バックアップロールチョックライナ27,28が設けられている。また、下バックアップロールチョック17の入側端部及び出側端部には下バックアップロールチョックライナ29,30が設けられている。そして、ポスト部11a,11bには、上バックアップロールチョックライナ27,28に対向するように上ハウジングライナ31,32が設けられる一方、下バックアップロールチョックライナ29,30に対向するように下ハウジングライナ33,34が設けられている。
次に、図2を用いて油圧シリンダ機構25の構成について説明する。なお、ワークロールチョックライナ21,23に対向するそれぞれの油圧シリンダ機構25は同様の構成をなしているので、ここでは、上ワークロールチョックライナ21に対応する油圧シリンダ機構25についてのみ説明する。
図2に示すように、油圧シリンダ機構25は入側ポスト部11aに設けられるシリンダ51を有しており、このシリンダ51内は蓋部材52で塞がれることにより油が封入されている。また、シリンダ51内にはピストン53が摺動可能に配置されており、このピストン53には蓋部材52を貫通するようにロッド部54が設けられている。更に、ロッド部54の先端には上ワークロールチョックライナ21と対向するようにシリンダライナ55が設けられている。そして、シリンダ51のヘッド側には油圧給排管56が連通される一方、そのロッド側には油圧給排管57が連通されている。油圧給排管56,57は縮流部58,59を備えると共に油圧ポンプ60に接続されている。
つまり、油圧ポンプ60を駆動することで油圧給排管56,57を介してシリンダ51内に油を給排することができ、この給排量に応じてピストン53がシリンダ51内を摺動することができる。また、ピストン53の摺動によりロッド部54のシリンダライナ55が上ワークロールチョックライナ21に着脱可能、即ち、押圧可能となっている。そして、押圧時においては、油圧シリンダ機構25は、上ワークロールチョックライナ21及び上ワークロールチョック12を介して上ワークロール14に、当該上ワークロールの軸方向に対して水平方向で、且つ、直交する方向から所定の押圧力fで押圧することができる。なお、油圧給排管56,57内を流れる油量は、縮流部58,59よりも油圧ポンプ60側に設けられる図示しない開閉弁により制御されている。
従って、上述した構成をなすことにより、圧延を行う場合には、圧下装置20の上下方向の伸縮によりバックアップロール18,19を介してワークロール14,15のロールギャップを所定値に設定した後、ハウジング11の入側から帯鋼Sを搬入する。次いで、搬入した帯鋼Sをワークロール14,15間(ロールギャップ)に噛み込ませ、ワークロール14,15及びバックアップロール18,19を回転させながら、圧下装置20により所定の圧下荷重を加えて圧延を行う。そして、所定の厚さに圧延された帯鋼Sはハウジング11の出側から排出され次工程に供給される。
このとき、図4に示すように、圧下荷重の反力Fに対してハウジング11のポスト部11a,11bには内狭まり変形量δの変形が発生する。そこで、図2に示すように、油圧シリンダ機構25を作動させて押圧力fを発揮させることにより、入側ポスト部11aに押付力(押圧力fの反力)f’を作用させ、内狭まり変形量δを減少させる。
つまり、油圧ポンプ60を駆動させ、油圧給排管56,57からシリンダ51内のヘッド側及びロッド側に油を同時に、且つ、同圧で供給する。これにより、シリンダ51内のヘッド側及びロッド側に油が充填されシリンダ51の水平方向動剛性が向上される。また、両側からのピストン53への圧力付与面積には差があるため、ピストン53はロッド側に移動する。
即ち、ヘッド側からの付与圧力はロッド側からの付与圧力よりも大きくなるので、ピストン53がロッド側に移動し、ロッド部54のシリンダライナ55はワークロールチョックライナ21,23を押圧力fで押圧する。そして、ワークロールチョック12,13は出側ポスト部11b側に移動し、ワークロールチョックライナ22,24が中間ハウジングライナ26を押圧力fで押圧する。次いで、ワークロールチョックライナ22,24とハウジングライナ26との間のガタがなくなると、入側ポスト部11aに押付力f’が作用し、変形量δはδ’だけ減少する。これにより、ワークロール14,15を回転可能に支持するワークロールチョック12,13とハウジング11のポスト部11a,11bとの間に隙間が生じることがなくなるので、圧延機の水平方向動剛性が向上される。
また、圧延中においては、圧延される帯鋼Sとワークロール13,14との間で摩擦が発生し、この摩擦力が変化すると、ハウジング11やワークロール14,15等に振動が発生してしまうおそれがある。このような振動が発生するとピストン53も水平方向に振動することになるが、ピストン振動に伴って移動した油が縮流部58,59を通過することにより、その圧力損失が増加されるので、ピストン53の振動が抑制される(ダンパー効果)。即ち、圧延時における圧延機の水平方向の振動が低減される。
一方、ロール交換を行う場合には、図3に示すように、圧延停止時において、油圧シリンダ機構25を作動させて、ロッド部54のシリンダライナ55をワークロールチョックライナ21,23から離脱させる。つまり、油圧ポンプ60を駆動させ、油圧給排管57からシリンダ51内のロッド側に油圧を供給するか、または、油圧給排管58からシリンダ51内のヘッド側から油圧を排出する。これにより、ピストン53はヘッド側に移動し、ロッド部54のシリンダライナ55はワークロールチョックライナ21,23から離脱され、ハウジング11の入側ポスト部11aとワークロールチョック12,13のワークロールチョックライナ21,23との間にギャップが形成される。そして、ワークロールチョック12,13及びワークロール14,15を所定の装置により作業側から引き出し、新しいものと交換する。
従って、圧延中において、シリンダ51のヘッド側及びロッド側に同圧で油を充填させることにより、シリンダ51の水平方向静剛性を向上させることができる共に、ポスト部11a,11bに水平方向の押付力f’及び押圧力fを発生させることができる。これにより、圧下荷重の反力Fによる内狭まりの変形量δを減少させることができるので、圧延機の水平方向動剛性を高くすることができ、高圧下力、高圧下率で圧延を行っても、ハウジング11やワークロール14,15等に、圧延される帯鋼Sとワークロール14,15との間の摩擦力の変化に起因すると考えられる大きな振動が生じることがなくなり、高能率圧延を可能にすることができる。
また、圧延される帯鋼Sとワークロール14,15との間の摩擦変化による振動が発生しても、その振動が油圧シリンダ機構25に伝達され、ピストン53の振動により移動した油が縮流部58,59を通過するので、油の圧力損失を増大させることができ、減衰性能を向上させることができる。
なお、押圧力fを適正に制御することにより、ポスト部11a,11bの水平方向の変形量を管理することができるため、圧延時の水平方向動剛性は、従来の構成に比べて格段に大きくなる。
そこで、図5を用いて本発明の構成と従来の構成との水平方向動剛性について比較してみることにする。図5に示すIはスクリュー機構を備えた圧延機、IIは油圧シリンダ機構を備えた圧延機、IIIは油圧給排管に縮流部またはオリフィスを有する油圧シリンダ機構を備えた圧延機(特許文献1,2の圧延機に相当)、IVは本発明に係る圧延機であって、シリンダ51のヘッド側及びロッド側に同圧で油を供給すると共に、油圧給排管56,57にそれぞれ縮流部58,59を備えた圧延機を示している。これより、本発明に係る圧延機は、I〜IIIに示す従来の圧延機よりも水平方向動剛性が向上されることがわかる。
そして、本発明に係る圧延機のように水平方向動剛性が大きくなった場合、以下の理由により、圧延時の振動低減または振動発生の回避が可能となる。振動がロールと帯鋼との間の外力(圧下力)Fによる強制振動である場合、共振点での振動振幅xはx=F/2Kζで表される。ここで、Kは共振モードのモーダル剛性、ζは減衰比と称される量であり、2Kζは動剛性と定義される量である。外力Fが一定の場合、振幅xは動剛性2Kζに反比例して小さくなる。つまり、動剛性2Kζが増大すると共に、振幅xは小さくなることが説明できる。また、振動が自励的である場合、励振の大きさPがP>2Kζを満たすときに振動が発生する。即ち、動剛性が大きくなると、2Kζとなる領域が増え、振動が発生しない安定圧延域が拡がることを意味する。従って、本発明に係る圧延機においては、水平方向動剛性が向上した結果、振動が発生しない安定圧延域が拡大され、安定した圧延を行うことができる。
また、油圧シリンダ機構25の押圧力fを設定するときには、図6に示すように、押圧力f0以上またf0よりも高く設定して圧延を行うようにしている。図6は、押圧力fで押圧したときのハウジング11(入側ポスト部11a)とワークロールチョック12,13(ワークロールチョックライナ21,23)との間の変位量Lを計測したものであるが、押圧力f0(このときの変位量をL0と示す)を境界にして変位量Lを示す特性直線の傾きが変わっている(変曲点)ことがわかる。これは、押圧力f0よりも小さい押圧力のときの変位増加量ΔL1は、押圧力f0よりも大きい押圧力のときの変位増加量ΔL2よりも大きい、即ち、押圧力f0を超えると、ハウジング11とワークロールチョック12,13との変位増加量が減少(ΔL1>ΔL2)している。
押圧力fを徐々に加えていくと、押圧力f0までの特性直線傾きが大きくなる理由として、シリンダライナ55とワークロールチョックライナ21,23との間、ワークロールチョック12と上ワークロールチョックライナ21,22との間、ワークロールチョック13と下ワークロールチョックライナ23,24との間、ワークロールチョックライナ22,24と中間ハウジングライナ26との間、中間ハウジングライナ26とハウジング11との間等には、微小な隙間が存在している。即ち、各部材間で微小な隙間が存在する押圧力f0までは変位量L(変位増加量ΔL1)が大きくなる一方、各部材間が微小な隙間が存在しない密着した状態となる押圧力f0からは変位量L(変位増加量ΔL2)が小さくなる。従って、押圧力fをf0以上またはf0より高く設定することにより、各部材間等のガタをなくすことができるので、更に水平方向動剛性を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、油圧シリンダ機構を入側ポスト部においてワークロールチョックに対向するように設けたが、バックアップロールチョックにも対応するように設けても構わない。また、油圧シリンダ機構を出側ポスト部においてワークロールチョック及びバックアップロールチョックに対向するように設けても構わない。更に、2段圧延機、6段圧延機、及びクロス圧延機等の多機種に亘り適用することができる。
ワークロール間への帯鋼の噛み込み時に発生する衝撃力を抑制して帯鋼の板厚精度の向上を図る圧延機に適用可能である。

Claims (2)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに支持される上下一対のワークロールチョックと、
    前記上下のワークロールチョックにそれぞれ軸支され互いに対向する上下一対のワークロールと、
    ワークロール軸に対して水平方向で、且つ、直交する方向から前記ワークロールチョックを押圧する油圧シリンダと、
    前記油圧シリンダのヘッド側及びロッド側にそれぞれ接続されて油を給排する油圧給排管と、
    前記各油圧給排管に設けられる縮流部とを備え、
    圧延時に前記各油圧給排管から前記油圧シリンダのヘッド側及びロッド側の両側に油を供給するようにした
    ことを特徴とする圧延機。
  2. 請求項1に記載の圧延機において、
    前記ハウジングと前記ワークロールチョックとの間の変位量と前記油圧シリンダの押圧力との比が減少したときの押圧力以上に、前記油圧シリンダの押圧力を設定するようにした
    ことを特徴とする圧延機。
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