JP2969989B2 - 圧延機 - Google Patents

圧延機

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JP2969989B2
JP2969989B2 JP2983591A JP2983591A JP2969989B2 JP 2969989 B2 JP2969989 B2 JP 2969989B2 JP 2983591 A JP2983591 A JP 2983591A JP 2983591 A JP2983591 A JP 2983591A JP 2969989 B2 JP2969989 B2 JP 2969989B2
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bearing
work roll
roll
rolling mill
work
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芳生 高倉
利幸 梶原
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は板材の圧延機に係り、特
に硬質,極薄材の圧延に好適な小径作業ロールを用いた
圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬質,極薄材圧延用の圧延機に於
いては作業ロール駆動が不可能なため、センジマーミル
のような多段圧延機や、作業ロール胴の横方向よりサポ
ートロールを設けて作業ロールの水平撓みを防止する方
法や、作業ロールの軸受箱をパス方向に適宜オフセット
させて、駆動接線力,圧延荷重,前後方張力差等からな
る力学的条件により、作業ロールに加わる水平力を減少
する方法(特開昭63−60006号)が考えられていた。更
には特願平1−231602号に開示される如く、作業ロール
の小径化を図るべく、作業ロールの胴端部で且つ最大板
幅より外側部をサポートロールで支持することにより、
作業ロールの剛性を上げる方法も考えられていた。この
後者の方法は作業ロールの両側すなわち、入出側にサポ
ートロールの出入れ用の複雑な機構が必要であり、ミル
ガイドとの干渉、水切り性を悪くする等の問題があっ
た。又サポートロールは作業ロール径より小径であり従
って、その軸受も小さくならざるを得ず、且つサポート
ロールは両側から油圧シリンダ等により、発生し得る作
業ロールの水平力より、ずっと大きな値(通常は2倍以
上)で押圧される。その結果、片方のサポートロールに
は、作業ロールの発生水平力よりも過大な力(通常3倍
以上)が伝達されることになり、軸受寿命が著しく短い
という欠点があった。
【0003】近年、高形状制御能力を有する圧延機とし
て中間ロールのシフト機能を有する圧延機が開発され、
作業ロールの小径化が強力に推進されており、ステンレ
ス鋼等の圧延の為に、より一層の小径化が望まれてい
る。本発明はその小径化を非常に簡単な機構で実施せん
とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は構造が
複雑で且つサポートロールの軸受寿命も著しく短いとい
う欠点があった。
【0005】以上のように、従来技術の課題としては、
作業ロールの小径化を図る為、且つ、圧延材の表面品質
を高品質に保持する為、最大板幅外で作業ロールを水平
方向に支持し、作業ロールの水平剛性をアップせんとす
こと、そして、それを非常に簡単な構造で実施するこ
とであった。本発明の目的は、簡単な構造で作業ロール
の小径化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、中間ロール
又は補強ロールの駆動によって駆動トルクが伝達される
作業ロールで板材を減厚する圧延機において、該作業ロ
ールの垂直方向の力を受ける軸受部を内蔵する第一の軸
受箱を設け、且つ該作業ロールのネック部で水平力のみ
を受ける軸受部を内蔵する第二の軸受箱を前記第一の軸
受箱とは別に該作業ロール胴端に設置することにより達
成される。そして、作業ロール小径化の為には、作業ロ
ールの水平方向の剛性をアップすること、その水平力自
体を小さくする必要がある。後者の水平力自体を小さく
する為には特願平1−231602号(特開平3−174905号)に開
示されている如く作業ロールの位置をそのバックアップ
している中間ロールあるいは補強ロールに対してオフセ
ットさせる方法がある。
【0007】作業ロールの剛性をアップする方法につき
述べる。図5に示す作業ロールの水平撓みδは次式とな
る。
【0008】
【数1】
【0009】作業ロール径dが小さくなると、撓みδは
dの4乗に比例して急激に増大する。従って、撓みδを
小さくおさえるには支持スパンLを極力小さくする必要
がある。但し、板幅内をサポートロールで支持すれば、
板表面にサポートロールマークと呼ばれる光沢ムラが発
生し、板表面品質を著しく損ねることになる。従って、
支持位置を如何に最大板幅Bmax に近づけ得るかが重要
である。
【0010】従来技術のサポートロールで支持する方法
は、機構が複雑な割にはその効果が小さかった。そこで
本発明者は軸受箱内の軸受が、垂直方向,水平方向及び
軸方向のスラスト荷重を負担していることにより、幅方
向の寸法が極端に大きくなっている為に、支持スパンL
が非常に大きくなっていることに着目した。すなわち、
軸受の負荷分担を分割し、水平力のみを受ける軸受を設
け、これを作業ロール胴端の直通に設ける様にすれば支
持スパンLを著しく小さく出来ることになる。特に垂直
力の主なものは作業ロールのベンダー力であり、これは
形状制御能力を確保する為に大きな値であるが、水平力
は通常適切なオフセット位置で使用される為、小さな値
となり、従って軸受負荷容量も小さくて済み、その結
果、この水平力のみを受ける軸受の幅も小さくてよく、
スパンLを狭めることができるわけである。
【0011】従来B/Lが1/1.4程度であったのに
対し、本発明によれば1/1.15位にすることが出来
るので数1の撓みδを等しくするとすれば、板幅Bを13
00mmとすると、作業ロール径dは数1より次式の如く、
小さく出来る。
【0012】
【数2】
【0013】即ち、2割程作業ロール径を下げ得ること
になる。例えば120φの作業ロール径は100φとし
ても良いことになる。この様に作業ロール径が小さくな
ると圧延荷重も、それにほぼ比例して下がり、更に撓み
も減少することになる。
【0014】
【作用】本発明は、作業ロールの垂直方向の力を受ける
軸受部を内蔵する第一の軸受箱を設け、且つ該作業ロー
ルのネック部で水平力のみを受ける軸受部を内蔵する第
二の軸受箱を前記第一の軸受箱とは別に該作業ロール胴
端に設置することにより、簡単な構造で作業ロールの小
径化を図ることができる。例えば、従来の作業ロール軸
受の負荷機能を分割することにより、水平方向の支持ス
パンを大幅に短縮し、作業ロールの剛性をアップしたも
ので、本発明により、サポートロール等による作業ロー
ルへの傷付きのない方式で、且つ非常に簡単な構造で、
作業ロールの大幅な小径化が計られ、表面品質のすぐれ
た圧延製品を供給することが可能となる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1〜図3により説
明する。
【0016】図1は代表的な6重圧延機で圧延材1は上
下の作業ロール2により圧延される。作業ロール2は中
間ロール3,補強ロール4により支持されている。作業
ロール2が小さいときは圧延に必要なトルクを付加する
ことが出来ないので中間ロール3あるいは補強ロール4
が駆動される。尚ここで本発明は中間ロールの無い4重
圧延機や上又は下の片側のみの小径作業ロールを用いる
圧延機にも適用できることは勿論である。
【0017】作業ロール2に加わる水平方向(ニパス方
向)曲げ力は中間ロール3から伝えられる駆動接線力の
他に、圧延材1の左側及び右側に付与されるパス方向張
力が加わる。これに対向する方向に作業ロール2を中間
ロールよりオフセットさせ(この量が△である)、圧延
荷重の水平分力を生じせしめ、合計の作業ロールに加わ
る水平力を減少におさえ、作業ロール2の水平撓みを小
さい値におさえている。この作業ロールの水平撓みが大
きいと形状不良、果ては絞り込み等を生じ、圧延が不能
になる。
【0018】作業ロール2を小径化するとこの撓みがロ
ール径の4重に比例して増大する為、これが作業ロール
の小径化の障害となっていた。
【0019】そこで、図2に示す如く、作業ロール2の
垂直方向の荷重(これはベンダー力)とスラスト荷重を受
け持つ軸受6の他に、水平力のみを受け持つ軸受9を、
作業ロール胴端に近接して設ける。軸受6は軸空箱5に
取付き、ライナ7を経て、ブロック11で水平方向に支
持される。一方、軸受9は軸受箱8に取付けられライナ
10を経て水平方向を支持されている。こので軸受9の
ラジアル方向のスキマ及びライナ10の両側のスキマを
非常に小さくおさえ、作業ロール2の水平力が軸受9→
軸受箱8→ライナ10→軸受箱5→ライナ7→ブロック
11に伝わる様に構成してある。この様に構成すると軸
受9に伝わる荷重は水平力のみであり、軸受実荷容量的
に余裕がある為、狭幅のものが採用可能となり、作業ロ
ール2の水平支持スパンを従来のL2 からL1 にと著し
く短くすることができる。その結果作業ロールを前に述
べた如く、2割程度の小径化を図ることができるわけで
ある。
【0020】次にオフセット量△の可変機構について述
べる。本発明品を例えばタンデム圧延機に適用する場合
は、圧延スケジュール的に一定値に固定することが可能
なことがある。この場合にはオフセット可変機構は不要
であるが、タンデム圧延機でも圧延スケジュールが多種
にわたる場合はオフセット△を調整(変更)する必要が
ある。又、レバース圧延では圧延方向が変わる為、オフ
セットの変更が必須となる。図4はかかる場合のオフセ
ット変更方法の1例を示したものである。軸受箱5はラ
イナ7を経て油圧ラム12,16で押圧保持されてい
る。オフセット量はラム12の先端のロッド13部の係
合部位置検出器15により検出され、所定の位置に設定
された径はラムシリンダ14内の油を封じ込めて、その
位置に保持される様になっている。
【0021】尚、このオフセット可変機構は上記説明の
油圧シリンダ方式の他に、例えば、ウエッジ方式、ある
いはウォームジャッキ等の機構によっても達成され得る
ことは明らかである。本実施例によると、非常に簡単な
機構で作業ロールの小径化が可能となり、高硬度,薄板
材の高能率生産が可能となる。また、本実施例の機構
は、従来の軸受箱中に納まる程のコンパクトなものであ
り、経済的であると共に、水切り,ガイド等との干渉も
無く非常に実用価値の高いものである。
【0022】
【発明の効果】本発明によると、中間ロール又は補強ロ
ールの駆動によって駆動トルクが伝達される作業ロール
で板材を減厚する圧延機で、簡単な構造で作業ロールの
剛性をアップすることができる。
【0023】そして、簡単な構造で作業ロールの剛性を
アップすることができ、簡単な構造で作業ロールの小径
化が図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】オフセット可変機構図である。
【図5】作業ロールの水平撓みの説明用の図である。
【符号の説明】
F…作業ロールの水平力の合計、L…支持スパン、B…
板幅、d…作業ロール径、δ…水平撓み、△…オフセッ
ト量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−104710(JP,A) 実開 平1−114103(JP,U) 実開 昭64−42705(JP,U) 実開 昭55−122903(JP,U) 実開 昭60−160904(JP,U) 実開 昭61−36304(JP,U) 実開 昭61−36303(JP,U) 実開 昭58−51801(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 13/14 B21B 29/00 B21B 31/07

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間ロール又は補強ロールの駆動によって
    駆動トルクが伝達される作業ロールで板材を減厚する圧
    延機において、該作業ロールの垂直方向の力を受ける軸
    受部を内蔵する第一の軸受箱を設け、且つ該作業ロール
    のネック部で水平力のみを受ける軸受部を内蔵する第二
    の軸受箱を前記第一の軸受箱とは別に該作業ロール胴端
    に設置することを特徴とする圧延機。
  2. 【請求項2】 中間ロール又は補強ロールの駆動によって
    駆動トルクが伝達される作業ロールで板材を減厚する圧
    延機において、該作業ロールの垂直方向の荷重及びスラ
    スト荷重を受ける軸受部を内蔵する第一の軸受箱と、該
    作業ロールの水平力のみを受ける軸受部を内蔵する第二
    の軸受箱とをそれぞれ個別に設け、且つ該第二の軸受箱
    は、前記第一の軸受箱と該作業ロール胴端との間に設置
    し、更に、該第一の軸受箱はブロックによって支持し、
    該第二の軸受箱は該第一の軸受箱を介してブロックによ
    って支持することを特徴とする圧延機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の圧延機にお
    いて、前記第一の軸受箱と前記第二の軸受箱とを水平方
    向に移動する手段を設けることを特徴とする圧延機。
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