JP5428939B2 - 多段クラスタ板圧延機 - Google Patents

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Description

本発明は、多段クラスタ板圧延機に関するものである。
ワークを圧延する板圧延機として、下記特許文献1に記載の多段クラスタ板圧延機が知られている。
この多段クラスタ板圧延機は、第1控えロールと第2控えロールとを共通に軸支する控えロール軸箱を備え、さらに、中央控えロールを軸支する中央控えロール軸箱を抱え込む構成を採用することにより、機械的構造と操作を簡単にし、保守作業に手間がかからないようにしている。また、この多段クラスタ板圧延機では、中央控えロールが控えロール軸箱が圧下される圧下力に対応した圧下力で圧下されるように、控えロール軸箱内に中央控えロール専用の圧下装置を内蔵し、中央控えロールに対しては第1、第2控えロールとは別に圧下力を加え得るようにしている。
特開2000−210705号公報
しかしながら、上記構成の中央控えロールは、第1、第2控えロールを軸支する控えロール軸箱内に支持荷重を経由する形で支承されているために、中央控えロール用の軸箱、中央控えロール専用の圧下装置を大きくできないため、中央控えロールの強度、出力荷重が小さくしかできず、中央控えロールへの個別荷重を大きくできない。また、第1、2控えロールは、中央控え軸箱の圧下力変動のガタツキを直接受けるため、外乱による控えロールの変動が大きくなるという問題がある。また、控えロール軸箱が中央控えロール軸箱を抱え込むようにしているため、例えばロール研磨のために取り外し作業をする際には、控えロール軸箱に内蔵された中央控えロール専用の圧下装置の配線についても取り外しを行わなければならず作業が煩雑となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、中央控えロールの強度、出力荷重を大きくできる多段クラスタ板圧延機の提供を目的とする。また、第2の目的として、外乱によるロールのガタツキを低減でき、さらに、取り外し作業に手間のかからない多段クラスタ板圧延機の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、ワークロールと、該ワークロールの背後に設けられた第1中間ロール及び第2中間ロールと、該第1中間ロールの背後に設けられた第1控えロール及び該第2中間ロールの背後に設けられた第2控えロール及び該第1中間ロールと該第2中間ロールとの背後に設けられた中央控えロールと、を備えるクラスタ構造が対向してなる多段クラスタ板圧延機であって、上記クラスタ構造は、上記第1控えロールと上記第2控えロールとを共通に軸支する控えロール軸箱と、上記中央控えロールを軸支すると共に、上記控えロール軸箱と独立して設けられた中央控えロール軸箱と、上記中央控えロール軸箱を支持すると共に、上記中央控えロール軸箱と一体となって上記対向方向にスライド自在な梁部材と、上記梁部材を支持すると共に、上記梁部材をスライドさせて上記中央控えロール軸箱を上記対向方向に圧下する第1圧下装置と、上記梁部材に搭載されて上記控えロール軸箱を支持すると共に、上記中央控えロール軸箱と独立して上記控えロール軸箱を上記対向方向にスライドさせて圧下する第2圧下装置と、を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、中央控えロール専用の第1圧下装置を、第1、第2控えロールを軸支する控えロール軸箱に内蔵せずに、中央控えロール軸箱と一体となって対向方向にスライド自在な梁部材に設置する。これにより、中央控えロールを、第1、第2控えロールを軸支する控えロール軸箱内に支持荷重を経由する形で支承せずに梁部材を介して圧下することができ、設置スペースの制限を受けなくなるため、中央控えロール軸箱、第1圧下装置を大きくすることが可能となる。
また、本発明においては、上記控えロール軸箱には、上記対向方向において上記中央控えロール軸箱と重なる位置に空間を形成する凹部が形成されているという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、控えロール軸箱に対し、中央控えロール軸箱とは独立して圧下力を加える際に、控えロール軸箱と中央控えロール軸箱との干渉を避けると共に、対向方向における相対移動を可能にすることができる。
また、本発明においては、上記中央控えロールに加わる圧下力と上記第1控えロール及び上記第2控えロールに加わる圧下力とを所定の比率になるように、上記第1圧下装置及び上記第2圧下装置の駆動を制御する制御装置を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、第1、第2控えロールには中央控えロールとは独立に圧下力を加えるようにし、且つ、第1、第2控えロールに加わる圧下力は中央控えロールに加わる圧下力に対し所定の比率になるようにすることにより、3本の控えロールに適切な圧下力を加えることができる。
また、本発明においては、上記第1中間ロールと上記第2中間ロールとを共通に軸支する中間ロール軸箱と、上記中間ロール軸箱に連結されて上記第1中間ロールと上記第2中間ロールとを共に軸方向にシフトする中間ロールシフト装置と、を有するという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、中間ロールを軸方向にシフトさせることにより、ワークへの形状制御能力を増加させることができる。また、第1、第2中間ロールは共通の軸箱に取り付けられているので、シフト装置の機械的構造と操作が簡単になり、保守作業に手間がかからない。
また、本発明においては、上記控えロール軸箱には、上記軸方向において上記中間ロール軸箱と重なる位置に空間を形成する第2凹部が形成されているという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、中間ロール軸箱を軸方向にシフトさせる際に、中間ロール軸箱と控えロール軸箱との干渉を避けると共に、軸方向における相対移動を可能にすることができる。
また、本発明においては、上記対向してなるクラスタ構造の一方の上記第1圧下装置は、油圧式圧下装置であり、上記対向してなるクラスタ構造の他方の上記第1圧下装置は、電動式圧下装置であるという構成を採用する。
この構成を採用することによって、本発明では、対向してなるクラスタ構造の第1圧下装置が同一の構成であると、圧下力を調節するには好ましくない。このため、一方のクラスタ構造が備える第1圧下装置を油圧式にし、他方のクラスタ構造が備える第1圧下装置を電動式にすることにより、圧下力の調整を行い易くする。
本発明によれば、ワークロールと、該ワークロールの背後に設けられた第1中間ロール及び第2中間ロールと、該第1中間ロールの背後に設けられた第1控えロール及び該第2中間ロールの背後に設けられた第2控えロール及び該第1中間ロールと該第2中間ロールとの背後に設けられた中央控えロールと、を備えるクラスタ構造が対向してなる多段クラスタ板圧延機であって、上記クラスタ構造は、上記第1控えロールと上記第2控えロールとを共通に軸支する控えロール軸箱と、上記中央控えロールを軸支すると共に、上記控えロール軸箱と独立して設けられた中央控えロール軸箱と、上記中央控えロール軸箱を支持すると共に、上記中央控えロール軸箱と一体となって上記対向方向にスライド自在な梁部材と、上記梁部材を支持すると共に、上記梁部材をスライドさせて上記中央控えロール軸箱を上記対向方向に圧下する第1圧下装置と、上記梁部材に搭載されて上記控えロール軸箱を支持すると共に、上記中央控えロール軸箱と独立して上記控えロール軸箱を上記対向方向にスライドさせて圧下する第2圧下装置と、を有するという構成を採用することによって、中央控えロール専用の第1圧下装置を、第1、第2控えロールを軸支する控えロール軸箱に内蔵せずに、中央控えロール軸箱と一体となって対向方向にスライド自在な梁部材に設置する。これにより、中央控えロールを、第1、第2控えロールを軸支する控えロール軸箱内に支持荷重を経由する形で支承せずに梁部材を介して圧下することができ、設置スペースの制限を受けなくなるため、中央控えロール軸箱、第1圧下装置を大きくすることが可能となる。
したがって、本発明では、中央控えロールの強度、出力荷重を大きくでき、中央控えロールへの個別荷重を大きくできる。また、第1、2控えロールは、中央控え軸箱の圧下力変動のガタツキを直接受けることが無くなり、外乱による控えロールの変動が大きくなることはなく、外乱によるガタツキを低減できる。さらに、第1圧下装置が控えロール軸箱に内蔵されていないため、取り外し作業に手間がかからなくなる。
本発明の実施形態における多段クラスタ板圧延機を示す側面図である。 図1における線視A−A断面図である。 本発明の実施形態における中間ロール軸箱、控えロール軸箱及び中央控えロール軸箱の配置関係を示す斜視図である。 本発明の実施形態における控えロール軸箱を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるクラスタ構造が備えるロール群の配置関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態の多段クラスタ板圧延機について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態における多段クラスタ板圧延機1を示す側面図である。図2は、図1における線視A−A断面図である。図3は、本発明の実施形態における中間ロール軸箱11、控えロール軸箱12及び中央控えロール軸箱13の配置関係を示す斜視図である。図4は、本発明の実施形態における控えロール軸箱12を示す斜視図である。図5は、本発明の実施形態におけるクラスタ構造10が備えるロール群の配置関係を示す図である。
図1に示すように、多段クラスタ板圧延機1は、ワークロール2と、このワークロール2を圧延方向前方斜めから圧下する第1中間ロール3と、後方斜めから圧下する第2中間ロール4と、第1中間ロール3を前方斜めから圧下する第1控えロール5と、第2中間ロール4を後方斜めから圧下する第2控えロール6と、第1中間ロール3及び第2中間ロール4を圧下する中央控えロール7とを備えるクラスタ構造10が天地方向(上下方向)で対向して構成され、その間においてワーク(圧延材)W(図2参照)を圧延する構成となっている。
なお、以下の説明で、クラスタ構造10と対向するクラスタ構造10´については、重複説明を避けるため、クラスタ構造10と同一又は同等の構成部分については同一の符号に符号´を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第1中間ロール3及び第2中間ロール4は、共通の中間ロール軸箱11で軸支されている。また、第1控えロール5及び第2控えロール6は、共通の控えロール軸箱12で軸支されている。そして、中央控えロール7は、控えロール軸箱12と独立して設けられた中央控えロール軸箱13に軸支されている。
すなわち、第1中間ロール3及び第2中間ロール4は、それらを共通に軸支する中間ロール軸箱11により位置決めされ、第1控えロール5及び第2控えロール6は、それらを共通に軸支する控えロール軸箱12により位置決めされ、中央控えロール7は、中央控えロール軸箱13により位置決めされる。
なお、ワークロール2及びワークロール2´の両端は、その端面に周面が接すると共に天地方向に延びる軸周りに回転自在な小竪ロール2aによって、水平方向両側から押さえられて位置決めされている。ちなみに、小竪ロール2aは、軸2bによって支承され、軸2bはハウジングフレーム17に設けられた不図示のアームで支承されている。
図3及び図4に示すように、控えロール軸箱12には、天地方向(対向方向)において、中央控えロール軸箱13と重なる位置に空間を形成する第1凹部(凹部)12aが形成されており、控えロール軸箱12と中央控えロール軸箱13とが天地方向において相対移動可能に組み合わされる構成となっている。また、控えロール軸箱12には、軸方向(水平方向)において、中間ロール軸箱11と重なる位置に空間を形成する第2凹部12bが形成されており、中間ロール軸箱11と控えロール軸箱12とが軸方向において相対移動可能に組み合わされる構成となっている。
図2に示すように、中間ロール軸箱11と中間ロール軸箱11´との間には、ロールベンディング装置14が設けられている。ロールベンディング装置14は、天地方向に伸縮自在なシリンダ機構を備え、第1中間ロール3,3´及び第2中間ロール4,4´に曲げ荷重を与える構成となっている。
また、中間ロール軸箱11には、第1中間ロール3及び第2中間ロール4を軸方向にシフトさせる中間ロールシフト装置15が連結されている。中間ロールシフト装置15は、中間ロール軸箱11に連結された第1シフトアーム15aと、シフト装置本体側の第2シフトアーム15bとを備える。第2シフトアーム15bは、第1シフトアーム15aを、図2において紙面垂直方向に延びる軸周りに回転自在なコロで挟持しており、第1シフトアーム15a(中間ロール軸箱11)が天地方向に移動可能な構成となっている。なお、第2シフトアーム15bは、構成部材21,22,23,24でハウジングフレーム17に支承されている。
中央控えロール軸箱13は、水平方向に延びるビーム(梁部材)16の下向き面側に支持されている。ビーム16は、図1に示すように、ハウジングフレーム17に設けられたビーム吊り下げ用シリンダ18に接続されると共に、両端がハウジングフレーム17にガイドされており、中央控えロール軸箱13と一体となって天地方向にスライド自在な構成となっている。
ビーム16の上向き面側には、ビーム16を支持すると共に、ビーム16を天地方向にスライドさせて中央控えロール軸箱13を圧下する第1圧下装置19が設けられている。本実施形態の第1圧下装置19は、電動式圧下装置であり、ハウジングフレーム17の天部に設けられている。第1圧下装置19は、不図示の制御装置の制御の下に、ウォーム19a及びウォームホイール(不図示)を駆動させてロッド19bを天地方向に移動させる構成となっている。また、本実施形態では、全体の圧延力を計測する荷重計25を設けている。
なお、クラスタ構造10´の第1圧下装置19´は、油圧式圧下装置であり、不図示の制御装置の制御の下に、ロッドを天地方向に移動させる構成となっている。
控えロール軸箱12は、図2に示すように、ビーム16に搭載された第2圧下装置20に支持され、ビーム16の下向き面側に設けられている。本実施形態の第2圧下装置20は、油圧式圧下装置であり、油圧ピストンのロッド26、シールカバー27、油圧室28を備える。この第2圧下装置20は、不図示の制御装置の制御の下に、ロッド26を天地方向に移動させることにより、中央控えロール軸箱13と独立して控えロール軸箱12を圧下する構成となっている。また、第2圧下装置20は、ロッド26のストロークを検出するセンサ(不図示)と組み合わせて圧下位置制御を行う構成となっている。
この構成によれば、控えロール軸箱12及び中央控えロール軸箱13は、共にビーム16に搭載されているが、控えロール軸箱12は、第2圧下装置20を介してビーム16に支持され、中央控えロール軸箱13は、ビーム16に剛的に支持されることとなる。つまり、クラスタ構造10が備えるロール群の天地方向における圧下位置、すなわちワークWに対する圧延力は、ビーム16のスライドストロークによって定まることになる。したがって、ワークWの板厚を設定するギャップセットは、第1圧下装置19におけるロッド19bの位置決め、あるいは圧力設定によって定まる。なお、本実施形態では、ワークWの板厚を調節する天地方向の圧下位置調整は、上側の第1圧下装置19のみで行う構成を採用する。ちなみに、下側の第1圧下装置19´は、ロール組み換え等でビーム16´を上下動させる際に用い、圧延時にはプリセットされている。
また、本構成は、第2圧下装置20の圧下ストロークを設定することにより、第1控えロール5及び第2控えロール6と、中央控えロール7との相対高さY(図5参照)を可変設定する仕様となっている。相対高さYを可変することにより、第1中間ロール3及び第2中間ロール4の水平撓みを制御することができるため、ワークロール2の垂直撓みが変化して、ワークWの形状を有効に制御することができる。例えば、第2圧下装置20による荷重(ストローク)を大きくすると、相対高さYが小さくなり、ワークWに対する中央圧下力を大きくすることができる。一方、第2圧下装置20による荷重を小さくすると、相対高さYが大きくなり、ワークWの中央圧下力を小さくすることができる。この圧下力の調節は、第1控えロール5及び第2控えロール6に加わる圧下力と中央控えロール7に加わる圧下力が所定の比率になるように、不図示の制御装置が制御することで行う。第2圧下装置20の油圧を設定する方式としては、上記の相対高さYを設定する方式と、上記の圧下力の比率を設定する方式とがある。
なお、上記構成で圧下制御を行う場合、具体的には以下のように制御する。
第1控えロール5及び第2控えロール6と、中央控えロール7との相対高さYは、制御レンジから決まる望ましい基準位置がある。先ず、この基準位置になるように、第2圧下装置20のロッド26のストローク位置をプリセットする。なお、下方側の第2圧下装置20´も同様に制御する。
次に、ワークWの圧延条件からワークロール2,2´のギャップを定めるべく、第1圧下装置19のロッド19bのストローク位置を定める。なお、このストローク位置は、予想圧延荷重に基づく機械の弾性変形分も反映した値とする。
次に、ワークWの圧延を開始して、圧延されたワークWの板厚を厚み計で測定し、該測定結果から板厚み偏差を求め、該偏差が大きければAGC(Auto Gauge Control)操作として、第1圧下装置19のストローク位置を修正する。
なお、圧延開始後に制御形態をロールギャップ制御ではなく、圧延荷重制御(圧延圧力制御)に切り替えている場合は、第1圧下装置19の圧力設定を修正する。ちなみに、張力AGC、速度AGCを行っているときは、第1圧下装置19の設定変更は行わない。
圧延出口側に設けた形状計測センサにおいて、ワークWに端伸びや、中伸び等の1次モードの形状不良が観測されたときは、上記の相対高さYのストローク目標位置を変更すべく、第2圧下装置20,20´のストローク位置を修正する。なお、圧延開始後に制御形態をロールギャップ制御ではなく、圧延荷重制御に切り替えている場合も、第2圧下装置20,20´のストローク位置を修正すべくフィードバック制御する。ちなみに、第2圧下装置20,20´に対する制御量は、原則同一量である。
また、上記の圧下力比率制御をしている時は、ワークWの形状不良に応じて、圧下力比率を変更して、第2圧下装置20の圧力を設定変更する。ワークWの形状不良程度と上記の相対高さYのストロークの関係、あるいは、ワークWの形状不良程度と上記の圧下力の比率の関係は、予め理論計算や操業で関係式を定めておく。
第2圧下装置20,20´のストローク位置を修正したときは、中間ロール及びワークロールが共に天地方向の位置が変わるので、ワークロール2の天地方向における位置が変わらないように、第1圧下装置19のストローク位置を同時に補償修正する。なお、補償修正係数は、予め不図示の制御装置内に演算ロジックを記憶させておいたデータを用いる。
本実施形態では、このようにして圧下制御を行う。
以上説明した本実施形態によれば、ワークロール2と、該ワークロール2の背後に設けられた第1中間ロール3及び第2中間ロール4と、該第1中間ロール3の背後に設けられた第1控えロール5及び該第2中間ロール4の背後に設けられた第2控えロール6及び該第1中間ロール3と該第2中間ロール4との背後に設けられた中央控えロール7と、を備えるクラスタ構造10が対向してなる多段クラスタ板圧延機1であって、クラスタ構造10は、第1控えロール5と第2控えロール6とを共通に軸支する控えロール軸箱12と、中央控えロール7を軸支すると共に、控えロール軸箱12と独立して設けられた中央控えロール軸箱13と、中央控えロール軸箱13を支持すると共に、中央控えロール軸箱13と一体となって対向方向にスライド自在なビーム16と、ビーム16を支持すると共に、ビーム16をスライドさせて中央控えロール軸箱13を天地方向に圧下する第1圧下装置19と、ビーム16に搭載されて控えロール軸箱12を支持すると共に、中央控えロール軸箱13と独立して控えロール軸箱12を天地方向にスライドさせて圧下する第2圧下装置20と、を有するという構成を採用することによって、従来のように中央控えロール専用の第1圧下装置を、第1、第2控えロールを軸支する控えロール軸箱に内蔵する構成を採用せずに、第1圧下装置19を、中央控えロール軸箱13と一体となって天地方向にスライド自在なビーム16に設置する。これにより、中央控えロール7を、第1控えロール5及び第2控えロール6を軸支する控えロール軸箱12内に支持荷重を経由する形で支承せずにビーム16を介して圧下することができ、設置スペースの制限を受けなくなるため、中央控えロール軸箱13、第1圧下装置19を大きくすることが可能となる。
したがって、本実施形態では、中央控えロール7の強度、出力荷重を大きくでき、中央控えロール7への個別荷重を大きくできる。また、第1控えロール5及び第2控えロール6は、中央控え軸箱の圧下力変動のガタツキを直接受けることが無くなり、外乱による控えロールの変動が大きくなることはなく、外乱によるガタツキを低減できる。さらに、第1圧下装置19が控えロール軸箱12に内蔵されていないため、取り外し作業に手間がかからなくなる。
また、本実施形態においては、中央控えロール7に加わる圧下力と第1控えロール5及び第2控えロール6に加わる圧下力とを所定の比率になるように、第1圧下装置19及び第2圧下装置20の駆動を制御する制御装置を有するという構成を採用することによって、第1控えロール5及び第2控えロール6には中央控えロール7とは独立に圧下力を加えるようにし、且つ、第1控えロール5及び第2控えロール6に加わる圧下力は中央控えロール7に加わる圧下力に対し所定の比率になるように制御することにより、3本の控えロールに適切な圧下力を加えることができる。あるいは、ワークWの圧延形状不良と相対高さYとの関係に基づいて、第2圧下装置20の圧下ストロークを定めることができる。
また、本実施形態においては、控えロール軸箱12には、天地方向において中央控えロール軸箱13と重なる位置に空間を形成する第1凹部12aが形成されているという構成を採用することによって、控えロール軸箱12に対し、中央控えロール軸箱13とは独立して圧下力を加える際に、控えロール軸箱12と中央控えロール軸箱13との干渉を避けると共に、天地方向における相対移動を可能にすることができる。
また、本実施形態においては、第1中間ロール3と第2中間ロール4とを共通に軸支する中間ロール軸箱11と、中間ロール軸箱11に連結されて第1中間ロール3と第2中間ロール4とを共に軸方向にシフトする中間ロールシフト装置15と、を有するという構成を採用することによって、第1中間ロール3と第2中間ロール4とを軸方向にシフトさせることにより、ワークWへの形状制御能力を増加させることができる。また、第1中間ロール3と第2中間ロール4とは共通の軸箱に取り付けられているので、シフト装置の機械的構造と操作が簡単になり、保守作業に手間がかからない。
また、本実施形態においては、控えロール軸箱12には、軸方向において中間ロール軸箱11と重なる位置に空間を形成する第2凹部12bが形成されているという構成を採用することによって、中間ロール軸箱11を軸方向にシフトさせる際に、中間ロール軸箱11と控えロール軸箱12との干渉を避けると共に、軸方向における相対移動を可能にすることができる。
また、本実施形態においては、クラスタ構造10の第1圧下装置19は、電動式圧下装置であり、クラスタ構造10´の第1圧下装置19´は、油圧式圧下装置であるという構成を採用することによって、対向してなるクラスタ構造10,10´の第1圧下装置19,19´が同一の構成であると、圧下力を調節するには好ましくない。このため、一方のクラスタ構造10が備える第1圧下装置19を電動式にし、他方のクラスタ構造10´が備える第1圧下装置19´を油圧式にすることにより、圧下力の調整を行い易くすることができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1…多段クラスタ板圧延機、2,2´…ワークロール、3,3´…第1中間ロール、4,4´…第2中間ロール、5,5´…第1控えロール、6,6´…第2控えロール、7,7´…中央控えロール、10,10´…クラスタ構造、11,11´…中間ロール軸箱、12,12´…控えロール軸箱、12a…第1凹部(凹部)、12b…第2凹部、13,13´…中央控えロール軸箱、15,15´…中間ロールシフト装置、16,16´…ビーム(梁部材)、19,19´…第1圧下装置、20,20´…第2圧下装置

Claims (6)

  1. ワークロールと、該ワークロールの背後に設けられた第1中間ロール及び第2中間ロールと、該第1中間ロールの背後に設けられた第1控えロール及び該第2中間ロールの背後に設けられた第2控えロール及び該第1中間ロールと該第2中間ロールとの背後に設けられた中央控えロールと、を備えるクラスタ構造が対向してなる多段クラスタ板圧延機であって、
    前記クラスタ構造は、
    前記第1控えロールと前記第2控えロールとを共通に軸支する控えロール軸箱と、
    前記中央控えロールを軸支すると共に、前記控えロール軸箱と独立して設けられた中央控えロール軸箱と、
    前記中央控えロール軸箱を支持すると共に、前記中央控えロール軸箱と一体となって前記対向方向にスライド自在な梁部材と、
    前記梁部材を支持すると共に、前記梁部材をスライドさせて前記中央控えロール軸箱を前記対向方向に圧下する第1圧下装置と、
    前記梁部材に搭載されて前記控えロール軸箱を支持すると共に、前記中央控えロール軸箱と独立して前記控えロール軸箱を前記対向方向にスライドさせて圧下する第2圧下装置と、を有することを特徴とする多段クラスタ板圧延機。
  2. 前記控えロール軸箱には、前記対向方向において前記中央控えロール軸箱と重なる位置に空間を形成する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の多段クラスタ板圧延機。
  3. 前記中央控えロールに加わる圧下力と前記第1控えロール及び前記第2控えロールに加わる圧下力とを所定の比率になるように、前記第1圧下装置及び前記第2圧下装置の駆動を制御する制御装置を有することを特徴とする請求項1または2に記載の多段クラスタ板圧延機。
  4. 前記第1中間ロールと前記第2中間ロールとを共通に軸支する中間ロール軸箱と、
    前記中間ロール軸箱に連結されて前記第1中間ロールと前記第2中間ロールとを共に軸方向にシフトする中間ロールシフト装置と、を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の多段クラスタ板圧延機。
  5. 前記控えロール軸箱には、前記軸方向において前記中間ロール軸箱と重なる位置に空間を形成する第2凹部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の多段クラスタ板圧延機。
  6. 前記対向してなるクラスタ構造の一方の前記第1圧下装置は、油圧式圧下装置であり、
    前記対向してなるクラスタ構造の他方の前記第1圧下装置は、電動式圧下装置であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の多段クラスタ板圧延機。
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