JP7045773B2 - ベンディングロール機 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の加工ロール間に板材を挟み込んで曲げるベンディングロール機に関する。
例えば、船舶の側壁並びに船首や船尾などの船殻には湾曲形状を有する金属製板材が用いられるが、これらの湾曲した板材はベンディングロール機を用いて製作される。このベンディングロール機は、例えば、トップロールやボトムロールなどからなる複数の加工ロールの間に板材を挟み込ませた状態で同ロールを回転させることにより板材を湾曲させる機能を有する。
ところで、他の加工ロールとの間で板材を挟み込むことによって加工ロールには撓みによる変形が生じるが、この変形が大きくなると加工ロールから板材に作用する圧力にバラツキが生じ曲げ加工の精度を低下させる要因となる。このため、ベンディングロール機の中には、加工ロールを接触支持する支持ロール群を設けることにより加工ロールの撓みを抑制するように構成されたものもある。
特許文献1には、ボトムロール対を構成するいずれか一方のロールのみ接触支持する2つの支持ロールと、これら2つの支持ロールの間に配置されボトムロール対を構成する双方のロールを接触支持する1つの支持ロールとによって構成される支持ロール群をボトムロール対の中央部に配置したベンディングロール機が開示されている。
特開昭59-225822号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のベンディングロール機では、ボトムロールに大きな荷重が作用すると支持ロール群がボトムロールとともに撓んで変形してしまうため曲げ加工時におけるボトムロールの変形を充分に抑制することができないという問題がある。
本発明は、曲げ加工時における加工ロールの変形を充分に抑制できるベンディングロール機を提供することを目的とする。
本発明のベンディングロール機は、両端が各々軸支されトップロールとともに板材を挟み込むボトムロール部と、ボトムロール部の両端よりも内側の中間部を各々接触支持する複数の支持ロール群とを備えるベンディングロール機であって、複数の支持ロール群を各々軸支するロール支持部と、複数のロール支持部を各々昇降させる複数のロール位置調節機構と、複数のロール位置調節機構の駆動を制御するとともにトップロールおよびボトムロール部の駆動を制御する制御部と、を備え、制御部は、ボトムロール部がトップロールとの間で板材を挟み込んだときに作用する荷重によって複数の支持ロール群が各々設されている箇所におけるボトムロール部に生じる予定撓み量に基づいて複数のロール位置調節機構を介して複数のロール支持部を各々昇降させた状態でトップロールとボトムロール部の間に板材を挟み込ませて曲げ加工を実施することを特徴とする。
本発明のベンディングロール機において、制御部は、ボトムロール部に生じる予定撓み量を相殺するようにロール支持部の上下方向における変位量を各々設定してもよい。
また、本発明のベンディングロール機において、制御部は、曲げ加工において予定される曲げ形状に基づいて複数のロール支持部の上下方向における変位量を各々設定してもよい。
また、本発明のベンディングロール機において、ロール支持部は、支持ロール群を構成する各ロールの両端を各々軸支する第1ロール支持部及び第2ロール支持部から構成され、ロール位置調節機構は、第1ロール支持部及び第2ロール支持部の昇降を同期させるように構成されていてもよい。
また、本発明のベンディングロール機において、支持ロール群およびボトムロール部は、正面視において両端部よりも中間部の方が上下方向の幅が幅広となるように形成された撓み低減構造を有するガーダーによって支持されてもよい。
本発明のベンディングロール機によれば、昇降手段を介してロール支持部を昇降させることで支持ロール群を加工ロールに押し当て、加工ロールを他の加工ロールの方に突き出して湾曲させることができる。このようにして加工ロールを予め湾曲させることにより、他の加工ロールとの間で加工ロールが板材を挟み込んだときに撓んで生じる加工ロールの変形を抑制できる。このため、曲げ加工時における加工ロールの変形を抑制しつつ板材に曲げ加工を実施することが可能となり、曲げ加工の精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態であるベンディングロール機の全体構成図である。 図2(a)は、図1に含まれるボトムロール対および支持ロール群の正面視における部分拡大図である。図2(b)は、図2(a)に示す支持ロール群の上面視における構成を示す図である。 図3(a)は、図2(b)に含まれるロール位置調節機構によって支持ロール群を最も上方まで上昇させた状態を示す位置である。図3(b)は、図2(b)に含まれるロール位置調節機構によって支持ロール群を最も下方まで下降させた状態を示す図である。 各支持ロール群の昇降位置を示すグラフである。 図5(a)は、図2(b)に含まれるロール位置調節機構によって中間部が上方に突き出すようにボトムロール対を湾曲させた状態を1点鎖線で示す図である。図5(b)は、図5(a)に示す状態で保持されたボトムロール対がトップロールとの間で板材を挟み込んだときに当該ボトムロール対を介し作用する荷重により下ガーダ―上面に生じる変形を1点鎖線で示す図である。
本発明の一実施形態であるベンディングロール機について図面を参照しながら説明する。以下の説明において、ベンディングロール機におけるトップロールの軸方向と直交する水平方向と平行な方向を「前後方向X」とし、前後方向Xと直交する水平方向を「左右方向Y」とし、前後方向X及び左右方向Yと直交する方向を「上下方向Z」とする。また、床面の上下方向位置を「床レベルL」と表現する。
図1は、ベンディングロール機の全体構成図である。図1に示すように、ベンディングロール機10は、上部に手すり12などが設置された門型フレーム14と、この門型フレーム14に含まれるシリンダ等からなる昇降機構14A,14Bによって昇降可能に支持された上ガーダー(桁)16と、上ガーダー16の直下方に設置された下ガーダー(支持体)18とを備える。上ガーダー16は、トップロール20と、トップロール20を接触支持する支持ロール対22-1,22-2,22-3が下端部に各々設けられる。
上ガーダー16は、荷重が作用したときに生じる撓みを低減するため正面視において両端部よりも中間部の方が幅広に形成された撓み低減構造を有する。これにより、トップロール20が板材を押圧するときに作用する押圧力によって生じる撓みを低減できるようにしている。トップロール20の両端は、上ガーダー16の両端側で各々軸支されており、門型フレーム14に設置された駆動モータM1により回転駆動される。また、各支持ロール対22-1~22-3は、トップロール20が降下してボトムロール対30との間で板材を挟み込むときに撓むのを規制する役割を有する。
図1に示すように、下ガーダー18は、上ガーダー16と同様に左右両端を門型フレーム14に支持されており、その上面が床レベルLよりもやや低い位置となるように埋設状態で設置される。また、下ガーダー18は、上述した上ガーダー16とほぼ同一の構成からなる撓み低減構造を有してもよい。そして、下ガーダー18は、同ガーダー18の幅方向両端で各々軸支されるボトムロール対30を備える。このボトムロール対30は、前側に配置されたボトムロール30A(図3(a)参照)と後側に配置されたボトムロール30B(図3(a)参照)から構成されており、門型フレーム14の外側に設置された駆動モータM2によってトップロール20の回転方向と反対の方向に回転駆動される。そして、ボトムロール対30は、トップロール20との間で板材を挟み込んで曲げる機能を有する。
また、図1に示すように、下ガーダー18の上面には、ボトムロール対30を下方から接触支持する支持ロール群32-1~32-9が設けられている。各支持ロール群32-1~32-9の構成は同一であるため、特に区別する必要がない場合には以下の説明において「支持ロール群32」と表記する。
図2(a)は、図1に含まれる下ガーダー18の上面に配置されたボトムロール対30および支持ロール群32の正面視における部分拡大図である。図2(a)では、背面側の構成を示すため正面側に配置された軸受台を1点鎖線で示している。図2(b)は、同図(a)に示す支持ロール群32の上面視における構成を示す図である。図2(a)および図2(b)に示すように、支持ロール群32は、同ロール群32の両端を各々軸支する第1ロール支持部42及び第2ロール支持部44と、同支持部42,44を上下動させるロール位置調節機構(昇降手段)50とを含む。
図2(a)および図2(b)に示すように、支持ロール群32は、支持ロール32Aと、支持ロール32Bと、支持ロール32Cから構成される。上面視において、支持ロール32Aはボトムロール30Aよりもやや前方に配置され同ロール30Aを接触支持する機能を有し、支持ロール32Cはボトムロール30Bよりもやや後方に配置され同ロール30Bを接触支持する機能を有する。また、支持ロール32Bは、両支持ロール32A,32Cの間に配置されており、ボトムロール30A,30Bの双方を接触支持する機能を有する。
また、第1ロール支持部42および第2ロール支持部44は、固定フレームFL1,FL2によって連結されており、上述した支持ロール群32の両端を各々軸支する。ここで、第1ロール支持部42および第2ロール支持部44の構成および周辺構成は実質的に同一であるため、以下の説明では第2ロール支持部44の構成および周辺構成について主に説明を行い、第1ロール支持部42については適宜説明を省略する。
図3(a)および図3(b)に示すように、第2ロール支持部44の底部は中央部が最も下方に突き出しており、その突出部の前方側および後方側に各々斜面42B-1,42B-2が設けられ、側面視において略二等辺三角形状の外観形状を呈する。そして、第2ロール支持部44は各斜面42B-1,42B-2と摺動可能に接するとともに、ロール位置調節機構50の一部を構成する移動体52,54によって支持される。ここで、移動体52,54の構成は同一であるため、以下の説明では、主として移動体52についてのみ説明し、移動体54については適宜説明を省略する。
移動体52は、側面視において上面52Aが斜辺となる略台形状の外観を有し、第2ロール支持部44における底部の斜面42B-1を摺動可能に支持する。また、移動体52は、前後方向Xに移動可能な状態で、第2ロール支持部44とガイドレールGL1の間に挟み込まれる。移動体52の上面には長手方向に沿ってガイド溝52B(図2(a)参照)が形成されており、このガイド溝52Bに第2ロール支持部44の底部が移動可能に嵌まり込むよう構成される。また、移動体52は、ガイドレールGL1から脱落しないように底部内側に脱落防止用突起52C(図2(a)参照)が設けられている。これにより、移動体52がガイドレールGL1から脱落するのを防止できる。
また、ロール位置調節機構50は、図2(b)に示すように、上述した移動体52,54の他、移動体52,54と実質的に同一構成を有し第1ロール支持部42に対応して設けられている移動体56,58と、各移動体52~58を前後方向Xに移動させる駆動ユニット60を含み、両ロール支持部42,44を昇降させる機能を有する。
駆動ユニット60は、移動体52,54を前後方向Xに貫通するねじ軸62と、ねじ軸62と同様に移動体56,58を貫通するねじ軸61を備える。両ねじ軸61,62の構成は実質的に同一であるため、ねじ軸62についてのみ説明を行う。このねじ軸62は、第1ねじ部62Aが前部に、第2ねじ部62Bが後部に各々設けられ、両ねじ部62A,62Bのうちいずれか一方が右ねじ、他方が左ねじによって構成される。そして、第1ねじ部62Aが移動体52のねじ孔に、第2ねじ部62Bが移動体54のねじ孔に各々螺合する。
上記構成により、ねじ軸62の回転に伴って両移動体52,54は互いに反対向きに移動する。すなわち、第1の方向にねじ軸62が回転することにより、図3(a)に示すように互いに接近する方向、換言すると内側に両移動体52,54が移動し、これに伴って第2ロール支持部44が上昇する。一方、第2の方向にねじ軸62が回転することにより、図3(b)に示すように互いに離間する方向、換言すると、外側に両移動体52,54が移動し、これに伴って第2ロール支持部44が下降する。
また、上述した駆動ユニット60は、図2(b)に示すように、駆動モータM3と、駆動モータM3の駆動力を伝達する連動軸65-1,65-2とを含む。駆動モータM3は、両ロール支持部42,44の背面側中間部に設置されているギアボックス67に一端が接続された駆動軸M3-1を有し、この駆動軸M3-1がギアボックス67内に設置されたギアを介して連動軸65-1,65-2を回転駆動することで両連動軸65-1,65-2を同期回転させる。連動軸65-2は上述したギアボックス67と、第2ロール支持部44の背面側に設置されたギアボックス64とに両端が各々軸支され、ギアボックス64内に設けられたギアを介してねじ軸62を回転駆動する機能を有する。連動軸65-1は、上述した連動軸65-2と実質的に同一の構成を備え、ねじ軸61を回転駆動する。
これらの構成により、駆動モータM3の駆動力を用いて両ロール支持部42,44を昇降させるねじ軸61,62を各々同期した状態で回転駆動して両ロール支持部42,44の昇降距離を一致させることが可能となる。
また、ベンディングロール機10は、上述した駆動モータM1,M2,M3や昇降機構14A,14Bの駆動を統括制御する制御部70を備える。この制御部70は、図1に示すように、トップロール20およびボトムロール対30の回転数(送り量)を制御する機能を有する制御ユニット72を含む。
この制御ユニット72は、トップロール20を駆動する駆動モータM1の駆動軸(不図示)に取り付けられたロータリーエンコーダ(不図示)の出力値に基づいて同モータM1の駆動を制御する。制御ユニット72は、駆動モータM1と同様に、ボトムロール対30を駆動する駆動モータM2の駆動も制御する。
また、制御部70は、昇降機構14A,14Bの昇降動作を制御することによりトップロール20の上下方向位置を制御する機能を有する制御ユニット74を備える。この制御ユニット74は、昇降機構14A,14Bを昇降させる駆動モータ(不図示)の駆動を制御することにより、トップロール20の上下方向位置を制御する。
さらに、制御部70は、各支持ロール群32-1~32-9に各々設置されている駆動モータM3の駆動制御を行うことにより各支持ロール群32-1~32-9の上下方向位置を制御する制御ユニット76を含む。この制御ユニット76は、各駆動モータM3の駆動軸M3-1に取り付けられているロータリーエンコーダ(不図示)の出力値に基づいて同モータM3の駆動を制御する。
上述した各制御ユニット72,74,76は、CPU,ROM,RAM等を実装した制御基板を含み、ROMやその他の記憶媒体、例えばHDDに格納された制御プログラムがCPUによって演算処理されることにより各種の制御処理を実行するよう構成される。なお、各制御ユニット72~76は、CPUやROM,RAM等を実装した単一の制御基板によって構成してもよい。
制御部70は、トップロール20がボトムロール対30との間で板材を挟み込んだときに昇降機構14A,14Bがトップロール20に作用させる予定荷重からボトムロール対30に作用する荷重を算出し、算出した荷重から支持ロール群32-1~32-9が設置されている箇所におけるボトムロール対30の予定撓み量E1~E9を各々算出する。ボトムロール対30の予定撓み量E1~E9は、有限要素法などを用いて厳密に算出してもよいし、近似曲線などを用いて簡略的に算出してもよい。また、板材を挟み込んだときのボトムロール対30の撓み量を予め実験的に測定してもよい。
そして、制御部70は、算出されたボトムロール対30の予定撓み量E1~E9を相殺、或いは、低減させるため駆動モータM3を駆動して上記の予定撓みの生じる方向と反対の方向、すなわち、上方に各支持ロール群32-1~32-9を各々に設定された変位量U1~U9だけ昇降させる。
本実施形態における支持ロール群32-1~32-9の変位量U1~U9は、上述したボトムロール対30の予定撓み量をE1~E9との関係において、Un=-En×α(1≦n≦9,定数α=1)として求めればよい。なお、定数αは「1」に限らず、ボトムロール対30の材質や設置状態などを考慮して適宜設定すればよい。
図4は、上述した各支持ロール群32-1~32-9の変位量U1~U9の一例を示すグラフである。トップロール20との間でボトムロール対30が板材を挟み込むとボトムロール対30の両端側よりも中央部における撓みの方が大きくなる。このため、図4に示すようにボトムロール対30の中央部に設置されている支持ロール群32-3~32-7の方が両端側の支持ロール群32-1,32-2,32-8,32-9よりも変位量Unの値が大きくなるように設定される。
このため、図5(a)に1点鎖線で示すようにボトムロール対30の両端よりも中央部の方が上方に突き出すようにボトムロール対30が湾曲する。そして、図5(b)に示すように、この湾曲状態でトップロール20の押圧力が板材を介して作用すると、同図(b)に1点鎖線で示すように下ガーダー18の上面は中央部が最も下方に突き出すように湾曲する、一方で、上方に凸となるように予め湾曲状態で保持されていたボトムロール対30は撓みによって変形が相殺され直線状に保持される。この結果、板材を挟み込んだ状態におけるボトムロール対30の変形を低減できる。
本実施形態のベンディングロール機10によれば、ロール位置調節機構50を介して両ロール支持部42,44を昇降させることで支持ロール群32-1~32-9をボトムロール対30に押し当て、ボトムロール対30をトップロール20の方に突き出して湾曲させることができる。このようにしてボトムロール対30を予め湾曲させることにより、トップロール20との間で板材を挟み込んだときにボトムロール対30が撓むことで生じる同ロール対30の変形を抑制することができる。このため、曲げ加工時におけるボトムロール対30の変形を抑制しつつ板材に曲げ加工を実施することが可能となり、曲げ加工の精度を向上させることができる。
ところで、トップロール20との間で板材を挟み込んだときのボトムロール対30の撓みを低減する方法として下ガーダー18の剛性を高めるということも考えられるが、この場合には下ガーダー18をより大きくする必要があり、その結果、ベンディングロール機の大型化を招くという問題がある。
これに対して、本実施形態では、ボトムロール対30を支持ロール群32-1~32-9を用いて予め湾曲させることにより、トップロール20との間で板材を挟み込んだときのボトムロール対30の撓みを相殺できる。このため、下ガーダー18の剛性を高めなくともボトムロール対30の変形を抑制でき、その結果、ベンディングロール機10の大型化を抑制できるという利点もある。
本実施形態では、制御部70は、ボトムロール対30における中央部が最も上方に突き出して湾曲するように支持ロール群32-1~32-9の変位量U1~U9を制御する例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ボトムロール対30が挟み込む板材形状や材質、或いは、製作したい曲げ形状に応じてボトムロール対30の撓み方も異なる。このため、ボトムロール対30の撓み方に応じて支持ロール群32-1~32-9の変位量を設定すればよい。
また、本実施形態では、ボトムロール対30の予定撓み量E1~E9に基づいて支持ロール群32-1~32-9の変位量U1~U9を算出しているが、板材をトップロール20との間で挟み込んだときのボトムロール対30の変形度合いを基に変位量U1~U9を設定してもよい。
上記実施形態では、ボトムロール対30を接触支持する支持ロール群32にロール位置調節機構50を設け、そして、制御部70がロール位置調節機構50を用いてボトムロール対30を湾曲させる例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、トップロール20を接触支持する支持ロール対22-1~22-3を軸支する支持部にロール位置調節機構を設け、ボトムロール対30に向かって凸となるようにトップロール20を湾曲させてもよい。
また、上記実施形態では、連動軸65-1,65-2を介して駆動ユニット60のねじ軸61,62に駆動モータM3の駆動力を伝達しているが、連動軸の代わりにチェーンなどを用いて駆動モータM3の駆動力を伝達するようにしてもよい。
上記実施形態では、支持ロール群32-1~32-9を備えるベンディングロール機10を例に挙げて説明しているが、支持ロール群を1つだけ備えるベンディングロール機に本発明を適用してもよいし、支持ロール群を複数備えるベンディングロール機に本発明を適用してもよい。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
10 ベンディングロール機
16 上ガーダー
18 下ガーダー(支持体)
20 トップロール(他の加工ロール)
30 ボトムロール対
30A,30B ボトムロール(加工ロール)
32,32-1,32-2,32-3,32-4,32-5,32-6,32-7,32-8,32-9 支持ロール群
42 ロール支持部
50 ロール位置調節機構(昇降手段)
70 制御部

Claims (5)

  1. 両端が各々軸支されトップロールとともに板材を挟み込むボトムロール部と、前記ボトムロール部の両端よりも内側の中間部を各々接触支持する複数の支持ロール群とを備えるベンディングロール機であって、
    複数の前記支持ロール群を各々軸支する複数のロール支持部と
    複数の前記ロール支持部を各々昇降させる複数のロール位置調節機構と、
    複数の前記ロール位置調節機構の駆動を制御するとともに前記トップロールおよび前記ボトムロール部の駆動を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記ボトムロール部が前記トップロールとの間で板材を挟み込んだときに作用する荷重によって複数の前記支持ロール群が各々設置されている箇所における前記ボトムロール部に生じる予定撓み量に基づいて複数の前記ロール位置調節機構を介して複数の前記ロール支持部を各々昇降させた状態で前記トップロールと前記ボトムロール部の間に板材を挟み込ませて曲げ加工を実施する、
    ベンディングロール機。
  2. 前記制御部は、前記ボトムロール部に生じる予定撓み量を相殺するように前記ロール支持部の上下方向における変位量を各々設定する、
    請求項1に記載のベンディングロール機。
  3. 前記制御部は、前記曲げ加工において予定される曲げ形状に基づいて複数の前記ロール支持部の上下方向における変位量を各々設定する、
    請求項1または2に記載のベンディングロール機。
  4. 前記ロール支持部は、前記支持ロール群を構成する各ロールの両端を各々軸支する第1ロール支持部及び第2ロール支持部から構成され、
    前記ロール位置調節機構は、前記第1ロール支持部及び前記第2ロール支持部の昇降を同期させるように構成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のベンディングロール機。
  5. 前記支持ロール群および前記ボトムロール部は、正面視において両端部よりも中間部の方が上下方向の幅が幅広となるように形成された撓み低減構造を有するガーダーによって支持されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のベンディングロール機。
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