JP2020178657A - 水田作業機 - Google Patents
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Abstract
Description
これにより、エンジンの動力が、出力軸及び出力プーリーから伝動ベルトを介して、伝動プーリーに伝達され、伝動プーリーから前輪及び後輪、苗植付装置に伝達される。
このような苗の補給作業において、作業者は、機体の前部を畦に接触させ、機体が畦に対して直交するようにして、苗の補給作業を行うことがある。畦が低い場合には、作業者は、機体をさらに前進させ、機体の前部が畦の上側に乗る状態として、苗の補給作業を行うことがある。
カバーにおいて、少なくとも、出力輪体及び無端回転体に対して前側に配置された前側部と、出力輪体及び無端回転体に対して左右方向の外側に配置された横側部とが設けられている。
本発明によると、カバーにおける横側部の下端部分が、側面視で出力輪体及び無端回転体よりも下側に配置されているので、機体の前部が畦等の上側に乗る状態において、出力輪体及び無端回転体の畦等への接触を避けるという面で有利である。
前述の構成において、本発明によると、カバーにおける前側部の下端部分及び横側部の下端部分が、側面視で支持フレームの下端部分よりも上側に配置されており、カバーが必要以上に下側に延出されていないので、カバーと畦等との不必要な接触が避けられるのであり、カバーのコンパクト化及び軽量化の面で有利になる。
本発明によると、カバーにおける下側部が開放されているので、泥がカバーに当たっても、泥がカバーにおける下側部から落下することが期待できるのであり、カバーでの泥の滞留が少なくなる。
本発明によると、テンションアームが、カバーにおける横側部の下端部分よりも下側に配置された支点周りに上下に揺動可能に支持され、付勢部材によりテンションアームが上側に付勢されて、テンションアームの端部に支持されたテンション輪が、無端回転体に押圧されて、無端回転体の張力が維持される。
これにより、機体の前進に伴って機体の前部が畦等の上側に乗る際に、支点の畦への接触が保護部材により防止される。
本発明によると、カバーにおける後側部が開放され、無端回転体が、カバーにおける開放された後側部から後側に延出されて、伝動輪体に取り付けられているのであり、カバーにおける横側部の後端部分が、側面視で出力輪体と伝動輪体との間に配置されている。
これにより、カバーが必要以上に後側に延出されていないので、カバーのコンパクト化及び軽量化の面で有利になる。
本発明によると、支持部材がフロアフレーム及び予備苗のせ台フレームに亘って連結されることにより、カバーが、十分な強度を持つ支持部材に十分な強度で支持される。
図1に示すように、乗用型田植機は、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2が設けられた機体3の後部に、リンク機構4が上下に揺動可能に支持されて後側に延出され、リンク機構4を上下に昇降操作する油圧シリンダ5が設けられており、苗植付装置6(作業装置に相当)がリンク機構4の後部に支持されている。
図1に示すように、苗植付装置6に、植付伝動ケース12、回転ケース13、植付アーム14、フロート15、苗のせ台16等が設けられている。
図2〜図5に示すように、支持フレーム9が、側面視で前車軸ケース10(前輪1)よりも前側に配置されている。支持フレーム9は、右及び左の縦壁状の横側部18と、右及び左の横側部18に亘って連結された複数の横フレーム19等が設けられて、平面視で長方形の枠状に構成されている。
図1及び図2に示すように、静油圧型式の無段変速装置22が、ミッションケース8の左部の上部に連結されている。
無段変速装置22は、中立位置から前進側及び後進側に無段階に変速可能に構成されている。
図1に示すように、作業者が搭乗可能な合成樹脂製のフロア30が、機体3に支持されている。フロア30の後部に、運転座席32が設けられて、フロア30の前部に、エンジン17を覆うボンネット33が設けられており、前輪1を操向操作する操縦ハンドル34が、ボンネット33の上部に設けられている。
図2,3,5に示すように、丸パイプ状のフレーム38が、フロア30の前後中間部の下側に左右方向に沿って配置されており、前車軸ケース10に連結されたブラケット37に、フレーム38が連結されている。
フレーム38〜45,65と左右対称な形状のフレーム38〜45,65及びブラケット37が、機体3の右側に設けられており、これらのフレーム38〜45,65により、フロア30におけるボンネット33に対して右側の領域が下側から支持されている。
図2〜図5に示すように、丸パイプ状のフレーム47(予備苗のせ台フレームに相当)の下端部分に、ブラケット46(保護部材に相当)が連結されており、ブラケット46が支持フレーム9の左の横側部18に連結されている。
図1に示すように、側面視でチャンネル状に折り曲げられた丸パイプ状のフレーム49が、フレーム48の上端部分とフレーム47の上端部分とに亘って連結されている。
左右方向に沿ったフレーム50が、右及び左のフレーム49の上部に亘って連結されており、自動動走行用のGPSアンテナ51が、フレーム50の左右中央部に連結されている。
フレーム54,55及び支持部57と左右対称な形状のフレーム54,55及び支持部57が、機体3の右側に設けられている。
図5及び図6に示すように、カバー60が設けられている。カバー60において、板材が平面視でアングル状に折り曲げられて形成された前側部61及び横側部62、細長い板材が平面視でアングル状に折り曲げられて形成された補強部63、細長い板材が正面視でアングル状に折り曲げられて形成された取付部64等が設けられている。
以上のようにして、カバー60が構成されている。
図2,3,4に示すように、フロア30が、カバー60、出力プーリー21、入力プーリー23及び伝動ベルト31に対して上側に配置されている。予備苗のせ台52を支持するフレーム47が、カバー60、出力プーリー21、入力プーリー23及び伝動ベルト31に対して下側に配置されている。
予備苗のせ台52を支持するフレーム47に連結された支持部材58及びブラケット59に、カバー60が支持されている。
フロア30を支持するフレーム39と予備苗のせ台52を支持するフレーム47とに亘って連結された支持部材58及びブラケット59に、カバー60が支持されている。
カバー60における前側部61の下端部分61aが、側面視で、支持フレーム9の左の横側部18の上端部分18aよりも上側に配置され、カバー60における横側部62の後の下端部分62bが、側面視で、支持フレーム9の左の横側部18の上端部分18aよりも下側に配置されている。
カバー60の取付部64がブラケット59にボルト連結されるのではなく、フロア30に下面部に設けられたブラケット(図示せず)に、カバー60がボルト連結されて、カバー60がフロア30に支持されるように構成されてもよい。
カバー60において、前側部61及び横側部62に加えて、下側部、後側部及び上側部のうちのいずれか一つ、又はいずれか二つ、又は全てが設けられてもよい。
カバー60の下側に配置されるフレーム47,53について、フレーム47,53がカバー60の下側の範囲に対して前側に配置されて、カバー60とフレーム47,53とが平面視で重複しないように構成されてもよい。
エンジン17のマフラー(図示せず)が、カバー60の反対側である支持フレーム9の右の横側部18に対して外側(右側)を、前後方向に沿って配置されている。
カバー60と左右対称形状のマフラーカバー(図示せず)が、マフラーに対して設けられてもよい。
支持部材58が予備苗のせ台52を支持するフレーム47に連結されない状態で、フロア30を支持するフレーム39に連結された支持部材58及びブラケット59に、カバー60が支持されてもよい。
エンジン17の出力軸(図示せず)が右側に延出されるように、エンジン17が横置きされて、エンジン17の出力軸に、フライホイール20及び出力プーリー21が取り付けられてもよい。
支持フレーム9の右の横側部18に沿って伝動ベルト31及びカバー60が設けられ、テンションアーム26及びテンション輪27、バネ28が、支持フレーム9の右の横側部18に支持されるとよい。
出力プーリー21に代えて、出力スプロケット(図示せず)(出力輪体に相当)が設けられ、入力プーリー23に代えて、入力スプロケット(図示せず)(伝動輪体に相当)が設けられて、伝動ベルト31に代えて、伝動チェーン(図示せず)(無端回転体に相当)が設けられてもよい。
エンジン17、ミッションケース8及び無段変速装置22が、運転座席32に対して下側に配置されて、機体フレーム7に支持されてもよい。
この構成において、エンジン17の出力プーリー21、無段変速装置22の入力プーリー23及び伝動ベルト31に対して、カバー60が設けられるとよい。
2 後輪
6 苗植付装置(作業装置)
9 支持フレーム
10 前車軸ケース
17 エンジン
18b 下端部分
21 出力プーリー(出力輪体)
23 入力プーリー(伝動輪体)
25 支点軸(支点)
26 テンションアーム
27 テンション輪
28 バネ(付勢部材)
30 フロア
31 伝動ベルト(無端回転体)
39 フレーム(フロアフレーム)
46 ブラケット(保護部材)
47 フレーム(予備苗のせ台フレーム)
52 予備苗のせ台
58 支持部材
60 カバー
61 前側部
61a 下端部分
62 横側部
62a 下端部分
62b 下端部分
62c 後端部分
Claims (15)
- エンジンと、前記エンジンから右側又は左側に延出された出力軸に取り付けられた出力輪体と、
前輪及び後輪、作業装置に動力を伝達可能な伝動輪体と、
前記出力輪体と前記伝動輪体とに亘って取り付けられて、前記エンジンの動力を前記出力軸及び前記出力輪体から前記伝動輪体に伝達する無端回転体とが備えられ、
前記出力輪体及び前記無端回転体を覆うカバーが備えられている水田作業機。 - 側面視で前輪を支持する前車軸ケースよりも前側に配置されたエンジンと、前記エンジンから右側又は左側に延出された出力軸に取り付けられた出力輪体と、
前記出力輪体に対して後側に配置されて、前記前輪及び後輪、作業装置に動力を伝達可能な伝動輪体と、
前記出力輪体と前記伝動輪体とに亘って取り付けられて、前記エンジンの動力を前記出力軸及び前記出力輪体から前記伝動輪体に伝達する無端回転体とが備えられ、
少なくとも、前記出力輪体及び前記無端回転体に対して前側に配置された前側部と、前記出力輪体及び前記無端回転体に対して左右方向の外側に配置された横側部とが設けられて、前記出力輪体及び前記無端回転体を覆うカバーが備えられている水田作業機。 - 前記横側部の下端部分が、側面視で、前記出力輪体及び前記無端回転体よりも下側に配置されている請求項2に記載の水田作業機。
- 前記前側部の下端部分が、側面視で、前記横側部の下端部分よりも上側に配置され、
前記横側部の下端部分が、側面視で、前記前側部の下端部分から後側の斜め下側に延出されている請求項2又は3に記載の水田作業機。 - 側面視で前記前輪を支持する前記前車軸ケースよりも前側に配置された支持フレームが備えられて、前記支持フレームに前記エンジンの下部が支持され、
前記前側部の下端部分及び前記横側部の下端部分が、側面視で、前記支持フレームの下端部分よりも上側に配置されている請求項2〜4のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。 - 前記カバーにおける下側部が開放されている請求項2〜5のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。
- 側面視で前記横側部の下端部分よりも下側に配置された支点周りに上下に揺動可能なテンションアームと、前記テンションアームの端部に支持されたテンション輪と、前記テンションアームを上側に付勢する付勢部材とが備えられ、
前記テンションアームが前記カバーにおける開放された下側部から前記無端回転体に接近し、前記テンション輪が前記無端回転体に押圧される請求項6に記載の水田作業機。 - 側面視で前記支点に対して前側に配置されて、前記支点を保護する保護部材が備えられている請求項7に記載の水田作業機。
- 前記カバーにおける後側部が開放されて、
前記横側部の後端部分が、側面視で、前記出力輪体と前記伝動輪体との間に配置されている請求項2〜8のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。 - 前記カバーにおける上側部が開放されて、
作業者が搭乗するフロアが、前記カバーに対して上側に配置されている請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。 - 作業者が搭乗するフロアが、前記カバーに対して上側に配置されて、
前記フロアを支持するフロアフレームに連結された支持部材に、前記カバーが支持されている請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。 - 予備苗のせ台を支持する予備苗のせ台フレームに連結された支持部材に、前記カバーが支持されている請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。
- 作業者が搭乗するフロアが、前記カバーに対して上側に配置されて、
予備苗のせ台を支持する予備苗のせ台フレームが、前記カバーに対して下側に配置され、
前記フロアを支持するフロアフレームと前記予備苗のせ台フレームとに亘って連結された支持部材に、前記カバーが支持されている請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。 - 作業者が搭乗するフロアが、前記カバーに対して上側に配置されて、
前記カバーが、前記フロアに支持されている請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。 - 前記カバー及び前記フロアが、合成樹脂により一体的に形成されている請求項14に記載の水田作業機。
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