JP2020138580A - 車両用空調制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロアモータのオン時に、内気温度センサ付近に配設された発熱源の発熱量、および内気温度センサ付近の放熱量を勘案して内気温度センサの検出内気温度を補正できるようにする。【解決手段】イグニッションスイッチのオン後における発熱源の発熱量が検出され、ブロアモータ3がオフからオンに切り換わったときに、連通管31のダクト2との接続部分における連通管31への流入空気の風速に基づき、内気温度センサ26付近に溜まった発熱源の熱が連通管31を経てダクト2内に放出される放熱量Rが導出され、発熱量から放熱量Rが減算されて内気温度センサ26の検出内気温度の補正値が導出される。【選択図】図1

Description

本発明は、内気温度センサにより車室内温度を検出し、検出した車室内温度が予め設定された温度になるように温度調整手段を制御する車両用空調制御装置に関する。
車両用空調(以下、エアコンという)は、制御手段により、ダクト内に配設されたブロアモータを駆動して空調風を発生し、内気温度センサにより検出される車室内温度が予め設定された目標温度になるように、エアミックスドアなどの温度調整手段により車室に吹き出す空調風の温度を制御するようになっている。
このとき、例えば図6に示すようなエアコンのコントローラPを車室内のインストルメントパネルに設置し、コントローラPの筐体前面に配設された複数のエアコンの操作スイッチSを車両の乗員が操作することにより、目標温度の設定や、空調風の吹き出し強度や吹き出し口の切り替えなどの設定がなされ、コントローラPの筐体前面に配設された液晶ディスプレイDhによりエアコンの作動状況が表示される。
従来、車種によっては、コントローラP筐体内に内気温度センサが配設されることがある。具体的には、図6に示すように、コントローラPの筐体前面の右端部に車室内に連通するスリット状の開口Kが形成され、この開口Kとエアコンのダクト内部とがアスピレータホースなどの連通管により連通され、連通管の開口K側の端部に内気温度センサが配置され、エアコンのブロアモータの作動により、車室に空調風が吹き出されて連通管内が負圧になることによって、車室内の空気が連通管内に流入し、内気温度センサにより開口Kから連通管内に流入する車室内の空気の温度つまり車室内温度が検出される。
ところが、コントローラPの筐体内部にはCPUなどのチップ部品や、操作スイッチSの照明用LED、ディスプレイのバックライト照明用LED、その他の電子部品などが実装されたプリント基板が収容されるとともに、内気温度センサが収容されて、内気温度センサの検出信号がCPUに入力され、CPUによりダクト内に配設された温度調整手段が制御されるようになっているが、CPUやLED、その他の電子部品はイグニッションスイッチのオンにより通電されると熱を発生する発熱源として作用し、イグニッションスイッチのオンの後、ブロアモータが作動されたときには、これら発熱源の熱によりコントローラPの筐体内部の温度は上昇しており、ブロアモータの作動時に検出される内気温度センサによる検出温度が実際の車室内温度と異なるため、車室内の温度を精度よく検出することができないという問題がある。
そこで、特許文献1に記載のように、上記したような発熱源からの熱発生時のセンサ信号誤差による制御誤差を補正するようにし、内気温度センサによる検出温度を発熱源の熱を勘案して補正し、精度よく車室内温度を検出できるようにすることが提案されている。
特開平3−148322号公報(第2頁左上覧第13行〜第3頁右下欄第13行および第1図〜第6図参照)
図6に示すように、コントローラPの筐体内部とエアコンのダクト内部とを連通管により連通し、連通管の開口K側端部に内気温度センサを配設する構造では、イグニッションスイッチのオンにより通電開始されてコントローラPの筐体内部の電子部品や光源など発熱源が通電により発熱して筐体内部に熱がこもり、筐体内部の温度が上昇するため、エアコンのブロアモータオフの状態において、通電開始からの時間と発熱源の発熱量による上昇温度との関係を予め計測しておくことにより、イグニッションスイッチオン後の経過時間における発熱源の熱による筐体内の上昇温度が分かるので、エアコンのブロアモータをオンしたときの発熱源の熱による筐体内の温度上昇に応じて内気温度センサによる検出内気温度に補正を加えることで、車室内の温度を導出することができる。
ところが、エアコンのブロアモータの作動に伴う負圧によって、筐体内にこもっていた熱が筐体からダクト側に放出されるため、筐体内にこもっていた熱が筐体内から放出されることによる影響に加えて、筐体自体の放熱の影響も受けることになり、ブロアモータがオンからオフに切り替わったときに、この放熱による放熱量も考慮した補正を行わなければ、内気温度センサにより車室内の内気温度を精度よく検出できず、空調が効き過ぎた状態や、逆に空調が効かない状態になるおそれがある。なお、コントローラPの筐体内部に内気温度センサを配設する構成に限らず、内気温度センサ付近に、イグニッションスイッチのオンにより熱を発生する何らかの発熱源が配設されていて、イグニッションスイッチのオン後ブロアモータが作動されるまでに内気温度センサ付近に発熱源による熱がこもり、ブロアモータの作動によりこもっていた熱が放出される構成である場合にも、同様の不都合が生じる。
本発明は、ブロアモータのオン時に、内気温度センサ付近に配設された発熱源の発熱量、および内気温度センサ付近の放熱量を勘案して内気温度センサの検出内気温度を補正できるようにすることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の車両用空調制御装置は、空調風を発生するダクト内と車室内とを連通する連通管付近であって、発熱源の熱の影響を受け易い場所に内気温度センサが配設され、前記ダクト内に配設されたブロアモータが作動して前記車室に空調風が吹き出されることにより前記連通管内が負圧になり、車室内の空気が前記連通管内に流入するときに前記内気温度センサにより車室内の内気温度を検出し、検出した内気温度が予め設定された温度になるように温度調整手段を制御する車両用空調制御装置において、イグニッションスイッチのオン後における前記発熱源の発熱量を検出する発熱量検出手段と、前記ブロアモータがオフからオンに切り換わったときに、前記連通管の前記ダクトとの接続部分における前記連通管への流入空気の風速に基づき、前記内気温度センサ付近に溜まった前記発熱源の熱が前記連通管を経て前記ダクト内に放出される放熱量を導出する放熱量導出手段と、前記発熱量検出手段により検出される前記発熱量から、前記放熱量導出手段により導出される前記放熱量を減算して前記内気温度センサの検出内気温度の補正値を導出する補正手段とを備えることを特徴としている(請求項1)。
請求項1に係る発明によれば、イグニッションスイッチのオン後における発熱源の発熱量が発熱量検出手段により検出され、ブロアモータがオフからオンに切り換わったときに、連通管のダクトとの接続部分における連通管への流入空気の風速に基づき、内気温度センサ付近に溜まった発熱源の熱が連通管を経てダクト内に放出される放熱量が放熱量導出手段により導出され、補正手段により、発熱量検出手段により検出される発熱量から、放熱量導出手段により導出される放熱量が減算されて内気温度センサの検出内気温度の補正値が導出されるため、ブロアモータがオンされた際の発熱源の発熱量、およびブロアモータのオンに伴う放熱量を勘案して内気温度センサの検出内気温度を補正でき、車室内の内気温度がより精度よく目標温度になるように温度調整手段を制御することが可能になる。
本発明に係る車両用空調制御装置の一実施形態の概略構成図である。 図1の動作説明図である。 図1の動作説明図である。 図1の動作説明用フローチャートである。 図1の動作説明用フローチャートである。 従来例の一部の概略図である。
本発明に係る車両用空調制御装置の一実施形態である自動車用空調システム(HVAC:Heating Ventilation and Air Conditioning)について、図1ないし図4を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のHVAC(以下、エアコンという)1は、車室内に空調風を送るダクト2内に、後に詳述するエアコンECU(Electronic Control Unit)により複数段の強弱に制御されるブロアモータ3によって駆動されるブロアファン4、エバポレータ5、エアミックスドア6、ヒータコア7が空気流路の上流側から順次配設されている。
ブロアファン4の上流にあたるダクト2の入口側には、空気導入口である内気導入口9および外気導入口10が形成され、エアコンECUに設けられた内外気切替スイッチの車両乗員による操作に基づき、エアコンECUにより制御される内外気切替ダンパサーボモータ11により、両導入口9,10の内側に設けられた内外気切替ダンパ12が駆動され、両導入口9,10のうちいずれか一方が開放されて他方が閉塞され、内気または外気がダクト2内に導入されるようになっている。
エバポレータ5は、冷凍サイクルの途中にあたるブロアファン4の下流側に配設され、エアコンECUに設けられたエアコン電源スイッチ(以下、エアコンスイッチという)の車両乗員によるオン操作により、図示しないコンプレッサがエンジンに接続されてエンジンの回転により駆動されて冷媒が圧縮され、高温高圧状態となった冷媒が図示しないコンデンサで放熱され、図示しない膨張弁を介してエバポレータ5内に放熱された冷媒が流入して気化することにより、エバポレータ5を通過してダクト2内を流れる空気が熱交換されて冷却される。なお、エバポレータ5の下流にはエバポレータフィンの温度を検出するエバフィン温度センサ13が配置され、エバフィン温度センサ13の検出信号がエアコンECUに取り込まれる。
ヒータコア7は、エバポレータ5の下流側であってダクト2の一部を塞ぐように配設され、パイプを介してエンジン冷却水がヒータコア7の内部を流動しており、内気または外気がヒータコア7を通過することにより加熱されるようになっている。このとき、ヒータコア7の通気入口に設けられたエアミックスドア6が、エアコンECUにより制御されるエアミックスドアサーボモータ14により駆動されて、エアミックスドア6が開閉制御され、ヒータコア7の通気入口の開度が調整され、これによりヒータコア7による内気または外気の加熱温度が制御されるようになっている。これらエバポレータ5、エアミックスドア6、ヒータコア7、エアミックスドアサーボモータ14が、本発明における「温度調整手段」に相当する。
ここで、エアミックスドア6によりヒータコア7の通気入口を全閉した状態が、いわゆるMAXクール(開度0%)の制御状態であり、ヒータコア7の通気入口を開いてダクト2内のヒータコア7が配設されていない通路をエアミックスドア6により全閉した状態(通気入口は全開)が、いわゆるMAXホット(開度100%)の制御状態であり、エアミックスドア6がクール側に制御されるとエバポレータ5を通って冷やされた空気がほとんど下流に流れ、エアミックスドア6がホット側に制御されるとエバポレータ5を通った空気がヒータコア7により加熱されてから下流に流れる。
ダクト2の最下流部には、デフロスタ吹出口15、フェイス吹出口16、フット吹出口17が形成され、各吹出口15,16,17はそれぞれエアコンECUにより制御されるサーボモータ18,19,20により駆動されるダンパ21,22,23によって開閉制御されるようになっている。
そして、エアコンECUに設けられた空調動作モード選択スイッチ(以下単に、モード選択スイッチという)の車両乗員による操作により、自動制御モードとマニュアル制御モードのいずれかが選択されるようになっており、いまマニュアル制御モードが選択された場合には、エアコンECUに設けられた吹出モード切替スイッチの操作ごとにエアコンECUによりサーボモータ18,19,20が制御されて各ダンパ21,22,23の開度が制御され、乗員の上半身に向けて空調風をフェイス吹出口16のみから吹き出すフェイスモード、乗員の上半身および乗員の足元に向けてフェイス吹出口16およびフット吹出口17の両方から空調風を吹き出すバイレベルモード、乗員の足元に向けてフット吹出口17のみから空調風を吹き出すフットモード、乗員の足元およびフロントガラスに向けてフット吹出口17およびデフロスタ吹出口15の両方から空調風を吹き出すフットデフモードに、吹出モードが順次(サイリック)に切り替えられ、マニュアル制御モードでの空調制御が行われる。
また、図1に示すように、フロントガラスの内面のルームミラー(図示省略)付近に日射量を検出する日射量センサ25が配置されるとともに、車室内の内気温度を検出する内気温度検出手段である内気温度センサ26、エンジン冷却水の温度を検出するエンジン水温センサ27、車室外の外気温度を検出する外気温度検出手段である外気温度センサ28が設けられており、これら各センサの検出信号がエアコンECUに取り込まれる。
ここで、エアコンECU29は車室内のインストルメントパネルに配設される筐体30内に収容されている。この筐体30前面の右端部には車室内に連通する開口(図示せず)が形成され、該開口内部に内気温度センサ26が配設されるとともに、筐体30とダクト2の内部とがアスピレータホースと称される連通管31により連通され、ブロアモータ3が作動してブロアファン4が回転することにより、各吹出口15,16,17から車室に空調風が吹き出されて連通管31内が負圧になることによって、車室内の空気が連通管31内に流入してダクト2に流れ、内気温度センサ26により連通管31内に流入する車室内の空気の温度つまり内気温度が検出されるようになっている。
ところで、エアコンECU29は、CPUやメモリを有するマイクロコンピュータにより構成され、図1に示すように、エアコンECU29の筐体30の前面パネルには、エアコンを駆動・停止するためのエアコンスイッチ(エアコン電源スイッチ)32のほか、エアコンの動作モードとして自動制御モードおよびマニュアル制御モードそれぞれを選択するための自動モード選択スイッチ33およびマニュアルモード選択スイッチ34が設けられ、これらのスイッチ32〜34の操作信号がエアコンECU29に入力されるとともに、デフロスタ吹出口15、フェイス吹出口16、フット吹出口17の開閉状態を切り替えて上記したフェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフモードの順に吹出しモードを切り替えるための吹出モード切替スイッチ35、空調温度設定用の温度設定スイッチ36が筐体30の前面パネルに設けられ、これらスイッチ35,36の操作信号がエアコンECU29に入力される。
さらに、筐体30の前面パネルには、送風量の強弱を複数段で切り替える風量スイッチ37および内外気切替スイッチ38が設けられ、風量スイッチ37および内外気切替スイッチ38の操作信号がエアコンECU29に入力され、風量スイッチ37の操作信号に応じてエアコンECU29によりブロアモータ3の動作が制御され、内外気切替スイッチ38の操作信号に応じて、内気導入口9および外気導入口10のいずれかを開放すべく内外気切替ダンパサーボモータ11が駆動制御され、内外気切替ダンパ12による内気導入口9および外気導入口10の開閉が行われるとともに、上記したように、エアコンECU29により、エアミックスドアサーボモータ14が駆動制御されてエアミックスドア6が開閉制御され、ヒータコア7の通気入口の開度が調整されることにより、ヒータコア7による内気または外気の加熱温度が制御されるようになっている。なお、39はエアコンの作動状況等を表示する液晶ディスプレイである。
ところで、エアコンECU29を収容した筐体30内部には、CPUや各スイッチの照明用LED、ディスプレイ39のバックライト照明用LED、その他の電子部品が実装されたプリント基板が収容されており、これらCPUなどのチップ部品や電子部品、照明用光源は、イグニッションスイッチ(図示省略)のオンにより通電されることにより熱を発生する。そのため、筐体30の内部の温度を上昇させる発熱源として作用するため、同じプリント基板に実装される内気温度センサ26はこれらの発熱源の熱の影響を受けることになる。
仮に、筐体30内に存在する複数の発熱源を発熱源A,B,C,Dとしたときに、イグニッションスイッチのオンにより発熱源A〜Dに通電が開始されると、各発熱源A〜Dによる発熱量は時間の経過に連れて徐々に上昇するが、このときの各発熱源A〜Dの発熱量を単純に合算した値は、実際の筐体内部にこもる熱量と大きな差がないことを実験的に検証した。ここで、各発熱源A〜Dの発熱量の合計発熱量を実測すると、イグニッションスイッチオンからの経過時間と発熱源A〜Dの発熱量を合算した合計発熱量との関係は、例えば図2に示すようになり、ある程度時間を経過すると最大Hでほぼ一定値となる。
そこで、エアコンECU29を収容した筐体30内に実際に配置されているCPU、LEDその他の電子部品等の発熱源となる全ての部品について、図2に示すようなイグニッションスイッチオンからの経過時間ごとの合計発熱量を予め測定し、測定した合計発熱量データをマップ化してエアコンECU29の内蔵メモリ等に記憶させておく。
続いて、エアコンスイッチ32がオン操作されて、エアコンECU29によりブロアモータ3がオフからオンに切り換わったときに、エアコンECU29は、そのときの風量スイッチ37の操作信号に応じてブロアモータ3の回転速度をどれくらいに制御すべきか分かっているため、ブロアファン4の回転によるブロア風量を導出することができるので、エアコンECU29により、導出したブロア風量、連通管31の口径等に基づいて連通管31のダクト2との接続部分における連通管31への流入空気の風速Vを導出する。
そして、ブロアモータ3のオンによるブロアファン4の作動に伴い、連通管31のダクト2との接続部分における連通管31への流入空気の風速Vと、筐体30の内部にこもっていた発熱源による熱の放熱量Rとは相関関係があり、ブロアファン4の回転によりどれくらいダクト2側に放出されるかを予め実測してデータをメモリに格納しておくことが可能であり、風速Vに応じた放熱量Rを推定することが可能である。そのため、ブロア風量から導出された風速Vに基づき、エアコンECU29により、筐体30自体やプリント基板など筐体30内部の放熱量Rを導出するとともに、そのときのイグニッションスイッチのオンからの経過時間に応じた発熱源の合計発熱量をメモリから読み出し、読み出した合計発熱量から導出した放熱量Rを減算して、内気温度センサ26の検出内気温度の補正値を導出して補正するようになっている。なお、風速Vと放熱量Rとの相関を所定の関係式に基づいて導出するようにしてもよい。
ここで、エアコンECU29による発熱量検出処理が、本発明における「発熱量検出手段」に相当し、エアコンECU29による放熱量導出処理が、本発明における「放熱量導出手段」に相当し、エアコンECU29による検出内気温度の補正処理が、本発明における「補正手段」に相当する。
このような補正により、図3に示すように、時刻t0にイグニッションスイッチがオンされたときに、ブロアモータ3がオフのままであると、筐体30内の複数の発熱源が発熱を開始し、各発熱源の熱が筐体30内にこもるため、筐体30内の温度と内気温度センサ26による検出内気温度はほぼ同じになり、内気温度センサ26の検出内気温度の補正値(℃)は同図中の実線のように時間の経過とともに徐々に上昇する。そして、時刻t1にブロアモータ3のオンによりブロアファン4が回転開始すると、負圧の発生により連通管31を介して筐体30内部の熱が一気に排出されるので、筐体30内部の温度は急激に低下する。
一方、時刻t1にブロアモータ3のオンによりブロアファン4が回転開始すると、筐体30自体やプリント基板等の熱も連通管31を経て筐体30内部からダクト2側に排出されるため、時刻t1以降、発熱源による熱のみを考慮した補正方法で補正された内気温度センサ26の検出内気温度の補正値(℃)は図3中の1点鎖線のように推移するのに対し、放熱量Rをも考慮した場合の内気温度センサ26の検出内気温度の補正値(℃)は、図3中の破線のように補正されて推移し、時刻t2にブロアモータ3のオフによりブロアファン4が回転停止されるタイミングで、放熱量Rを考慮した補正曲線上の点Wを起点にして内気温度センサ26の検出内気温度の補正が継続される。
次に、エアコンECU29の制御手順について図4、図5のフローチャートを参照して説明する。
図4に示すように、エアコンの基本の制御動作として、まず各部の初期設定がなされ(ステップS1)、各スイッチ等からの信号がエアコンECU29に読み込まれ(ステップs2)、後述する内気温度補正処理が実行され(ステップS3)、内気温度センサ26の検出内気温度に基づき目標吹き出し温度(TAO)の算出処理が行われた後(ステップS4)、エバポレータ5の温度である目標エバポレータ温度(TEO)の算出処理が行われる(ステップS5)。
さらに、算出されたTAO,TEOに基づき、エアミックスドア6の開度や各ダンパ21,22,23等が算出され(ステップS6)、内外気切替スイッチ38の操作信号に基づき内外気吸入モードの決定がなされ(ステップS7)、の吹出モード切替スイッチ35の操作信号に基づき吹出しモードの設定がなされ(ステップS8)、自動風量の算出処理がなされ(ステップS9)、エンジンに接続されるコンプレッサの制御が行われ(ステップS10)、各部に制御信号が出力され(ステップS11)、その後エアコンスイッチ32がオフかどうかの判定がなされ(ステップS12)、判定結果がNOであればステップS2に戻り、判定結果がYESであれば動作は終了する。
次に、上記した内気温度補正処理S2について、図5のフローチャートを参照して説明する。
図5に示すように、筐体30内の内気温度センサ26近傍にある各発熱源の発熱量が導出され(ステップS21)、導出された各発熱量それぞれに基づきブロア補正量ゲインaの算出が行われ(ステップS22)、各発熱源の発熱量に、算出されたブロア補正量ゲインaが乗算される(ステップS23)。このとき、図5中に示すように、ブロア補正量ゲインaはブロア量が小さいほど大きく、ブロア量が大きいほど小さい値となる。
続いて、各発熱源の第1補正量が決定され(ステップS24)、各補正量に基づき、検出内気温度のなまし処理つまり時間とともに飽和する処理が行われ(ステップS25)、各補正量が加算処理されて合計補正量が導出される(ステップS26)。これにより、図3中の時刻t1以降の破線のような放熱量Rを加味した検出内気温度の補正量が導出される。
さらに、全体の発熱量に対する補正ゲインを決めるためにブロア補正量ゲインbの算出が行われ(ステップS27)、算出されたブロア補正量ゲインbがステップS26で導出された合計補正量に乗算され(ステップS28)、ゲインbが乗算された合計補正量からブロア補正量が減算される(ステップS29)。このとき、図5中に示すように、ブロア補正量ゲインbはブロア量が小さいほど小さく、ブロア量が大きいほど大きい値となる。
そして、ステップS29で導出された補正量に対してガード処理がなされて最終補正量が導出された後(ステップS30)、内気温度センサ26による実際の検出内気温度から最終補正量が減算され(ステップS31)、その後動作は終了する。
したがって、上記した実施形態によれば、イグニッションスイッチのオン後における発熱源の発熱量が検出され、ブロアモータ3がオフからオンに切り換わったときに、連通管31のダクト2との接続部分における連通管31への流入空気の風速に基づき、内気温度センサ26付近に溜まった発熱源の熱が連通管31を経てダクト2内に放出される放熱量Rが導出され、発熱量から放熱量Rが減算されて内気温度センサ26の検出内気温度の補正値が導出されるため、ブロアモータ3のオン時に、内気温度センサ26付近に配設された発熱源の発熱量だけでなく放熱量Rをも勘案して内気温度センサ26の検出内気温度を補正することができ、車室内の内気温度がより精度よく目標温度になるように温度調整することが可能になる。
また、筐体30内の各発熱源の発熱量は、マップ化してメモリ格納しておくことができるので、リアルタイムで発熱量を検出する場合よりも、エアコンECU29の処理負担を軽減することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記した実施形態では、エアコンECU29を収容した筐体30内に内気温度センサ26を配設し、連通管31により筐体30内分とダクト2とを連通した場合について説明したが、本発明は上記実施形態のように内気温度センサ26が筐体30内に配設された場合に限定されるものではなく、内気温度センサ26付近に、イグニッションスイッチのオンにより熱を発生する何らかの発熱源が配設されていて、イグニッションスイッチのオン後ブロアモータが作動されるまでに内気温度センサ26付近に発熱源による熱がこもり、ブロアモータの作動によりこもっていた熱が放出される構成に対して、本発明を適用することができる。
1 …オートエアコン
26 …内気温度センサ
29 …エアコンECU(発熱量検出手段、放熱量導出手段、補正手段)
31 …連通管

Claims (1)

  1. 空調風を発生するダクト内と車室内とを連通する連通管付近であって、発熱源の熱の影響を受け易い場所に内気温度センサが配設され、前記ダクト内に配設されたブロアモータが作動して前記車室に空調風が吹き出されることにより前記連通管内が負圧になり、車室内の空気が前記連通管内に流入するときに前記内気温度センサにより車室内の内気温度を検出し、検出した内気温度が予め設定された温度になるように温度調整手段を制御する車両用空調制御装置において、
    イグニッションスイッチのオン後における前記発熱源の発熱量を検出する発熱量検出手段と、
    前記ブロアモータがオフからオンに切り換わったときに、前記連通管の前記ダクトとの接続部分における前記連通管への流入空気の風速に基づき、前記内気温度センサ付近に溜まった前記発熱源の熱が前記連通管を経て前記ダクト内に放出される放熱量を導出する放熱量導出手段と、
    前記発熱量検出手段により検出される前記発熱量から、前記放熱量導出手段により導出される前記放熱量を減算して前記内気温度センサの検出内気温度の補正値を導出する補正手段と
    を備えることを特徴とする車両用空調制御装置。
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