JP2007153055A - 車両用空調システム - Google Patents
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Abstract
【課題】より快適な車両用空調システムを提供する。
【解決手段】車両用空調システムは、蒸発器20を通過してから車室10に流入する空気流を生成するブロワファン44と、ブロワファン44を制御して空気流の流量を調整するコントローラ62と、蒸発器20内の冷媒の圧力を検知する冷媒圧力センサ60fとを備える。コントローラ62は、冷媒圧力センサ60fにより検知された冷媒の圧力が所定の上限値を超えたとき、空気流の流量を減少させる。
【選択図】図1
【解決手段】車両用空調システムは、蒸発器20を通過してから車室10に流入する空気流を生成するブロワファン44と、ブロワファン44を制御して空気流の流量を調整するコントローラ62と、蒸発器20内の冷媒の圧力を検知する冷媒圧力センサ60fとを備える。コントローラ62は、冷媒圧力センサ60fにより検知された冷媒の圧力が所定の上限値を超えたとき、空気流の流量を減少させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用空調システムに関する。
車両用空調システムの冷凍回路は、冷媒が循環する循環流路を備え、循環流路には蒸発器が介挿される。蒸発器は、車室のインストルメントパネル内に配置された空調ユニットハウジングに収容され、このユニットハウジングにはブロワファンも収容されている(例えば、特許文献1参照)。ブロワファンは、蒸発器を通過してから車室に流入する空気流を生成するが、空気流の流量は、車両用空調システムのコントローラによって制御される。具体的には、コントローラは、車室に吹出す空気流の目標吹出し温度を演算した後、目標吹出し温度と車室の実際の温度との間の偏差が大きいほど流量を大きく設定し、この逆に、偏差が小さいほど流量を小さく設定する。
特開2003-306022号公報
ところで、車両用空調システムへの熱負荷が高くなる夏場に、車両が渋滞に巻き込まれたり或いは駐停車していると、凝縮器を冷却するための風量が少ないため、凝縮器での冷媒の圧力が上昇し易い。凝縮器での冷媒圧力の上昇は、蒸発器での冷媒の圧力及び温度の上昇をもたらし、蒸発器を通過した空気流が十分に冷却されなくなってしまう。この結果として、車室の乗員は冷風を感じることができなくなり、車室の快適性が損なわれる。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、より快適な車両用空調システムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明によれば、蒸発器を通過してから車室に流入する空気流を生成するファンと、前記ファンを制御して前記空気流の流量を調整するコントローラと、前記蒸発器内の前記冷媒の状態量を検知するセンサとを備えた車両用空調システムであって、前記コントローラは、前記センサにより検知された前記冷媒の状態量が所定の上限値を超えたとき、前記空気流の流量を減少させることを特徴とする車両用空調システムが提供される(請求項1)。
好適な態様として、前記センサは、圧力センサ及び温度センサのうち一方であり、且つ、前記蒸発器に取り付けられている(請求項2)。
好適な態様として、前記センサは、温度センサであり、且つ、前記空気流の流動方向でみて前記蒸発器の直下流に配置されている(請求項3)。
好適な態様として、前記センサは、温度センサであり、且つ、前記空気流の流動方向でみて前記蒸発器の直下流に配置されている(請求項3)。
本発明の請求項1の車両用空調システムでは、例えば夏場の渋滞時や駐停車時、凝縮器で冷媒が十分に冷却されず、蒸発器での冷媒の状態量が所定の上限値を超えて増大すると、コントローラは、ブロワファンを制御して空気流の流量を減少させ、蒸発器での冷媒の状態量を低下させる。この結果として、このシステムによれば、蒸発器を通過するときに空気流が十分に冷却され、乗員は冷風を感じることができ、車室の快適性が確保される。
請求項2の車両用空調システムでは、蒸発器に取付けられた圧力センサ又は温度センサによって蒸発器での冷媒の状態量が直接的に測定される。従って、このシステムでは、蒸発器での冷媒の状態量の増加が確実に検知され、車室の快適性が確保される。
請求項3の車両用空調システムでは、蒸発器の直下流に配置された温度センサによって蒸発器での冷媒の状態量が間接的に測定される。すなわち、温度センサは、蒸発器を通過した空気流の温度を検知し、検知した空気流の温度に基づき、蒸発器での冷媒の状態量が推定される。このシステムによれば、蒸発器に温度センサを直接取付ける必要がなく、簡単な構成によって車室の快適性が確保される。
請求項3の車両用空調システムでは、蒸発器の直下流に配置された温度センサによって蒸発器での冷媒の状態量が間接的に測定される。すなわち、温度センサは、蒸発器を通過した空気流の温度を検知し、検知した空気流の温度に基づき、蒸発器での冷媒の状態量が推定される。このシステムによれば、蒸発器に温度センサを直接取付ける必要がなく、簡単な構成によって車室の快適性が確保される。
図1は、本発明の一実施形態の車両用空調システムの概略を示し、空調システムは冷凍回路2を備えている。
冷凍回路2は、冷媒として例えばHFC系のR134aが循環する冷媒循環流路4を有し、冷媒循環流路4は、ダッシュパネル6を貫通してエンジンルーム8から車室10に渡る。冷媒循環流路4には、冷媒の流動方向でみて、圧縮機12、凝縮器14、レシーバ16、膨張弁18及び蒸発器20が順次介挿されている。
冷凍回路2は、冷媒として例えばHFC系のR134aが循環する冷媒循環流路4を有し、冷媒循環流路4は、ダッシュパネル6を貫通してエンジンルーム8から車室10に渡る。冷媒循環流路4には、冷媒の流動方向でみて、圧縮機12、凝縮器14、レシーバ16、膨張弁18及び蒸発器20が順次介挿されている。
圧縮機12は、エンジンルーム8のエンジン22近傍に配置され、エンジン22からの動力を断続的に受取るための電磁クラッチ24を有する。エンジン22からの動力によって作動した圧縮機12は、冷媒循環流路4を通じて蒸発器20から気相状態の冷媒を吸入する。そして、圧縮機12は、吸入した冷媒を圧縮した後、圧縮した冷媒を冷媒循環流路4を通じて凝縮器14に向けて吐出する。
凝縮器14は、エンジンルーム8の前方側に配置され、フロントグリルを通過した風や、凝縮器14近傍のコンデンサファン(図示せず)からの風により空冷される。この空冷によって、圧縮機12から吐出された冷媒は、凝縮器14の内部を通過する間に凝縮する。
レシーバ16は、エンジンルーム8の凝縮器14近傍に配置され、凝縮器14を通過した冷媒のうち、液相成分のみを膨張弁18に向けて通過させる。
レシーバ16は、エンジンルーム8の凝縮器14近傍に配置され、凝縮器14を通過した冷媒のうち、液相成分のみを膨張弁18に向けて通過させる。
膨張弁18は、エンジンルーム8のダッシュパネル6側に配置され、その内部を通過する冷媒を膨張させる。冷媒の温度及び圧力は膨張により低下し、冷媒は気液混合状態になる。
蒸発器20は、車室10内に配置され、蒸発器20の内部で気液混合状態の冷媒の液相成分が蒸発する。
蒸発器20は、車室10内に配置され、蒸発器20の内部で気液混合状態の冷媒の液相成分が蒸発する。
より詳しくは、車室10の前方側の部分は、インストルメントパネル26によって区画され、ダッシュパネル6とインストルメントパネル26との間に、空調ユニットハウジング28が収容されている。冷媒循環流路4の一部分は空調ユニットハウジング28内を延び、この冷媒循環流路4の一部分に蒸発器20が介挿されている。
また、車両用空調システムは、暖房回路30を備えている。暖房回路30は、バイパス流路32を有し、バイパス流路32の上流端は、エンジン22で加熱された冷却水(温水)が流れる冷却水循環流路34の流域に、温水バルブ36を介して接続されている。温水バルブ36は例えば電磁開閉弁により構成され、温水の一部をバイパス流路32に断続的に流入させる。
また、車両用空調システムは、暖房回路30を備えている。暖房回路30は、バイパス流路32を有し、バイパス流路32の上流端は、エンジン22で加熱された冷却水(温水)が流れる冷却水循環流路34の流域に、温水バルブ36を介して接続されている。温水バルブ36は例えば電磁開閉弁により構成され、温水の一部をバイパス流路32に断続的に流入させる。
バイパス流路32の下流端はポンプ38に接続され、ポンプ38は、ラジエータ40で放熱した冷却水が流れる冷却水循環流路34の流域に介挿されている。ポンプ38は、矢印Aで示したように冷却水循環流路で冷却水を流動させるのみならず、温水バルブ36が開状態にあるときには、矢印Bで示したようにバイパス流路32で温水を流動させる。
バイパス流路32の中間部には、ヒータコア42が介挿され、ヒータコア42も空調ユニットハウジング28内に配置されている。
バイパス流路32の中間部には、ヒータコア42が介挿され、ヒータコア42も空調ユニットハウジング28内に配置されている。
更に、車両用空調システムは、送風手段として、空調ユニットハウジング28内に配置されたブロワファン44を備えている。
より詳しくは、図2に示したように、空調ユニットハウジング28は車幅方向に長く、ユニットハウジング28の一端部に、外気導入用及び内気循環用の2つの吸入ダクト46a,46bが開口し、ブロワファン44は、吸入ダクト46の開口端近傍に配置されている。また、ユニットハウジング28の他端部には、デフ用、フェース用、フット用の3つの吹出しダクト48a,48b,48cがそれぞれ開口し、ブロワファン44は、吸入ダクト46の開口端から吹出しダクト48の開口端に向かう空気流を生成する。
より詳しくは、図2に示したように、空調ユニットハウジング28は車幅方向に長く、ユニットハウジング28の一端部に、外気導入用及び内気循環用の2つの吸入ダクト46a,46bが開口し、ブロワファン44は、吸入ダクト46の開口端近傍に配置されている。また、ユニットハウジング28の他端部には、デフ用、フェース用、フット用の3つの吹出しダクト48a,48b,48cがそれぞれ開口し、ブロワファン44は、吸入ダクト46の開口端から吹出しダクト48の開口端に向かう空気流を生成する。
蒸発器20は、空気流の流動方向でみてブロワファン44の下流に配置され、ブロワファン44側の蒸発器20の前面は、全ての空気流が蒸発器20の隙間(熱交換部)を通過するよう、蒸発器20が設置された空調ユニットハウジング28の部位の横断面積に略等しい面積を有する。
ヒータコア42は、空気流の流動方向でみて蒸発器20よりも下流に配置され、蒸発器20側のヒータコア42の前面は、蒸発器20を通過した空気流の一部のみがヒータコア42の隙間(熱交換部)を通過するよう、ヒータコア42が設置された空調ユニットハウジング28の部位の横断面積よりも小さい面積を有する。
ヒータコア42は、空気流の流動方向でみて蒸発器20よりも下流に配置され、蒸発器20側のヒータコア42の前面は、蒸発器20を通過した空気流の一部のみがヒータコア42の隙間(熱交換部)を通過するよう、ヒータコア42が設置された空調ユニットハウジング28の部位の横断面積よりも小さい面積を有する。
また、送風手段は、空調ユニットハウジング28内に、ブロワファン44により生成される空気流の流路を変えるための複数のダンパを有する。
より詳しくは、吸入ダクト46の開口端近傍には、これらの開口端を開閉する内気/外気切換ダンパ50が設置され、各吹出しダクト48の開口端近傍には、これらの開口端をそれぞれ開閉する風向切換ダンパ52a,52b,52cが設置されている。ヒータコア42の前面近傍には、ヒータコア用ダンパ54が設置され、ヒータコア用ダンパ54は、その開度によってヒータコア42を通過する空気流の流量を調整する。図1を再び参照すると、これらダンパは、リンク56a,56b,56cを介してサーボモータ58a,58b,58cによりそれぞれ駆動される。
より詳しくは、吸入ダクト46の開口端近傍には、これらの開口端を開閉する内気/外気切換ダンパ50が設置され、各吹出しダクト48の開口端近傍には、これらの開口端をそれぞれ開閉する風向切換ダンパ52a,52b,52cが設置されている。ヒータコア42の前面近傍には、ヒータコア用ダンパ54が設置され、ヒータコア用ダンパ54は、その開度によってヒータコア42を通過する空気流の流量を調整する。図1を再び参照すると、これらダンパは、リンク56a,56b,56cを介してサーボモータ58a,58b,58cによりそれぞれ駆動される。
また更に、車両用空調システムは、種々の情報を収集するための手段として、図1に示したように複数のセンサを有する。
より詳しくは、車室10内には、車室10の温度を検知する車室温度センサ60a、日射量を検知する日射量センサ60bが配置され、エンジンルーム8内には、エンジン22の直下流の冷却水循環流路34の部分に、温水の温度を検知する温水温度センサ60cが配置され、エンジンルーム8のフロントグリル近傍に、外気温度を検知する外気温度センサ60dが配置されている。
より詳しくは、車室10内には、車室10の温度を検知する車室温度センサ60a、日射量を検知する日射量センサ60bが配置され、エンジンルーム8内には、エンジン22の直下流の冷却水循環流路34の部分に、温水の温度を検知する温水温度センサ60cが配置され、エンジンルーム8のフロントグリル近傍に、外気温度を検知する外気温度センサ60dが配置されている。
また、空調ユニットハウジング28内には、空気流の流動方向でみて、蒸発器20の直下流に空気流温度センサ60eが配置され、空気流温度センサ60eは、蒸発器20を通過した直後の空気流の温度を検知する。蒸発器20には、冷媒圧力センサ60fが気密に取付けられ、冷媒圧力センサ60fは、蒸発器20内の冷媒の圧力を検知する。
その上更に、この車両用空調システムは、冷凍回路2、暖房回路30及び送風手段を制御する制御回路を備え、制御回路はコントローラ(電子コントローラ)62を有する。
その上更に、この車両用空調システムは、冷凍回路2、暖房回路30及び送風手段を制御する制御回路を備え、制御回路はコントローラ(電子コントローラ)62を有する。
コントローラ62の入力部には、各センサ60、インストルメントパネル26に嵌め込まれた操作パネル64及びメモリ66が電気的に接続されている。また、コントローラ62の出力部には、圧縮機12の電磁クラッチ24、ブロワファン44を駆動するブロワモータ68、温水バルブ36及びサーボモータ58がそれぞれ電気的に接続されている。従って、コントローラ62は、操作パネル64を介した乗員からの指示、各センサ60から得た情報及びメモリ66に格納されたデータに基づき車両用空調システム全体の動作を制御可能である。
より詳しくは、コントローラ62は、車室10を冷房すべく電源を入れると、冷凍回路2を作動させる。すなわち、コントローラ62は、電磁クラッチ24を連結作動させ、圧縮機12を駆動させるとともに、コンデンサファンに電力を供給し、凝縮器14を空冷する。ただし、コントローラ62は、システムの電源が入っていても、空気流温度センサ60eによって得られた蒸発器20の直下流での空気流の温度が所定の下限値より小さくなると、蒸発器20のフロストを防止すべく、電磁クラッチ24の連結を解除する。
冷凍回路2の作動後、コントローラ62は、図4に示したように、吹出しダクト48から車室10内に吹出す空気流の目標温度(目標吹出し温度)を設定する(S10)。すなわち、乗員により指示された車室10の設定温度、車室温度センサ60a、日射量センサ60b及び外気温度センサ60dにより得られた車室10の実際の温度、日射量及び外気温度、並びに、メモリ66のデータに基づき、目標吹出し温度を演算する。
それから、コントローラ62は、必要に応じて、温水バルブ36を開閉させるとともにヒータコア用ダンパ54の開度を設定する。これにより、蒸発器20を通過した風の一部がヒータコア42によって加熱され、加熱された空気流とヒータコア42を通過しなかった空気流とがヒータコア42の下流で合流し、車室10に実際に吹出す空気流の温度が目標吹出し温度に近付く。
なお、コントローラ62は、目標吹出し温度、内気/外気切換ダンパ50の開閉位置によって車室10の実際の温度若しくは外気温度、温水温度センサ60cにより得られた温水温度、空気流温度センサ60eにより得られた蒸発器20の直下流での空気流の温度、及び、メモリ66のデータに基づいて、ヒータコア用ダンパ54の目標開度を演算する。そして、コントローラ62は、ヒータコア用ダンパ54の実際の開度が目標開度になるよう、サーボモータ58cを駆動する。
一方、コントローラ62は、ヒータコア用ダンパ54の開度を設定するのと同時か若しくはその前後に、吹出しダクト48から車室10に吹出す空気流の目標流量(目標吹出し風量)を設定する(S12)。
より詳しくは、図5に示したように、目標吹出し風量を決定するには、まず、冷媒圧力センサ60fによって蒸発器20内の冷媒圧力(低圧側圧力)が検知される(S20)。検知された冷媒圧力は、上限値としての542kPaよりも大きいか否かが判断され(S22)、冷媒圧力が542kPa以下の場合、ノーマル設定モードにより目標吹出し風量が設定される(S24)。
より詳しくは、図5に示したように、目標吹出し風量を決定するには、まず、冷媒圧力センサ60fによって蒸発器20内の冷媒圧力(低圧側圧力)が検知される(S20)。検知された冷媒圧力は、上限値としての542kPaよりも大きいか否かが判断され(S22)、冷媒圧力が542kPa以下の場合、ノーマル設定モードにより目標吹出し風量が設定される(S24)。
より詳しくは、ノーマル設定モードS24では、車室10の実際の温度と目標吹出し温度との間の偏差が大きいほど、目標吹出し風量は大きく設定され、この逆に、偏差が小さいほど、目標吹出し風量は小さく設定される。
一方、冷媒圧力が542kPaよりも大の場合、車室10の実際の温度と目標吹出し温度との間の偏差に関係なく、目標吹出し風量は最小に設定される(S26)。
一方、冷媒圧力が542kPaよりも大の場合、車室10の実際の温度と目標吹出し温度との間の偏差に関係なく、目標吹出し風量は最小に設定される(S26)。
目標吹出し風量が設定されると、コントローラ62は、実際の吹出し風量が目標吹出し風量になるよう、ブロワモータ68への電力供給量を増減し、ブロワファン44の回転数を調整する。
上述した車両用空調システムにあっては、例えば夏場のように熱負荷が高い時であっても、フロントグリルを通過した風及びコンデンサファンからの風により凝縮器14で冷媒が十分に空冷されるので、蒸発器20での冷媒圧力は上限値としての542kPaを超えることはない。このため、車両が通常の走行状態にあれば、蒸発器20を通過する際に十分に冷却された空気流が、コントローラ62のノーマル設定モードS24によって設定された目標吹出し流量に基づき、車室10に十分に供給される。
上述した車両用空調システムにあっては、例えば夏場のように熱負荷が高い時であっても、フロントグリルを通過した風及びコンデンサファンからの風により凝縮器14で冷媒が十分に空冷されるので、蒸発器20での冷媒圧力は上限値としての542kPaを超えることはない。このため、車両が通常の走行状態にあれば、蒸発器20を通過する際に十分に冷却された空気流が、コントローラ62のノーマル設定モードS24によって設定された目標吹出し流量に基づき、車室10に十分に供給される。
しかし、熱負荷が高い時に、フロントグリルからの風が少なくなると、凝縮器14で冷媒が十分に冷却されず、蒸発器20での冷媒の圧力が542kPaを超えて増大する。この場合、コントローラ62は、ブロワファン44のブロワモータ68を制御して空気流の流量を最小に設定することで(S26)、蒸発器20での冷媒の圧力、すなわち冷媒の温度を低下させる。この結果として、このシステムによれば、例えば夏場の渋滞時や駐停車時であっても、蒸発器20を通過するときに空気流が十分に冷却され、乗員は、冷風を感じることができ、車室10の快適性が確保される。
また、空気流の流量を最小に設定することにより、蒸発器20での冷媒の圧力が542kPa以下に保たれる。この結果として、圧縮機12への負荷が低下し、圧縮機12の信頼性及び寿命が向上する。
なお、空気流の流量を最小に設定したことで、蒸発器20での冷媒の圧力が542kPa以下になると、コントローラ62はノーマル設定モードS24によって目標吹出し風量を設定するようになる。
なお、空気流の流量を最小に設定したことで、蒸発器20での冷媒の圧力が542kPa以下になると、コントローラ62はノーマル設定モードS24によって目標吹出し風量を設定するようになる。
本発明は、上記した一実施形態に限定されることはなく、種々変形が可能であり、例えば、冷媒の種類は、R134aに限定されることはない。
一実施形態では、蒸発器20での冷媒の圧力の上限値は542kPaに設定されていたが、上限値は適宜選択可能である。
一実施形態では、蒸発器20に取付けた冷媒圧力センサ60fによって、冷媒の状態量としての圧力を検知したけれども、冷媒圧力センサ60fに代えて、冷媒の状態量として温度を検知すべく、サーミスタ等の温度センサを蒸発器20に取付けてもよい。また、蒸発器20での冷媒の状態量を、冷媒圧力センサ60fに代えて、空気流温度センサ60eによって検知してもよい。この場合、冷媒の状態量を間接的に検知することになるが、システムの構成が簡単になる。
一実施形態では、蒸発器20での冷媒の圧力の上限値は542kPaに設定されていたが、上限値は適宜選択可能である。
一実施形態では、蒸発器20に取付けた冷媒圧力センサ60fによって、冷媒の状態量としての圧力を検知したけれども、冷媒圧力センサ60fに代えて、冷媒の状態量として温度を検知すべく、サーミスタ等の温度センサを蒸発器20に取付けてもよい。また、蒸発器20での冷媒の状態量を、冷媒圧力センサ60fに代えて、空気流温度センサ60eによって検知してもよい。この場合、冷媒の状態量を間接的に検知することになるが、システムの構成が簡単になる。
一実施形態では、コントローラ62は、蒸発器20での冷媒の圧力が上限値としての542kPaを超えたときにブロワファン44の風量を最小に設定したが、必ずしも最小に設定する必要はなく、少なくとも、冷媒の圧力が上限値を超えた時点での風量よりも小さく設定すればよい。ただし、蒸発器20での冷媒の温度をより早く低下させるには、最小に設定するのが好ましい。
10 車室
20 蒸発器
44 ブロワファン
62 コントローラ
60f 冷媒圧力センサ
20 蒸発器
44 ブロワファン
62 コントローラ
60f 冷媒圧力センサ
Claims (3)
- 蒸発器を通過してから車室に流入する空気流を生成するファンと、
前記ファンを制御して前記空気流の流量を調整するコントローラと、
前記蒸発器内の前記冷媒の状態量を検知するセンサと、
を備えた車両用空調システムであって、
前記コントローラは、前記センサにより検知された前記冷媒の状態量が所定の上限値を超えたとき、前記空気流の流量を減少させる
ことを特徴とする車両用空調システム。 - 前記センサは、圧力センサ及び温度センサのうち一方であり、且つ、前記蒸発器に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調システム。
- 前記センサは、温度センサであり、且つ、前記空気流の流動方向でみて前記蒸発器の直下流に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調システム。
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