JP4675229B2 - 車両用空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調システムに関する。
車両用空調システムは、車室前方のインストルメントパネル内に配置された空調ユニットを備え、空調ユニットのハウジングの内部には、車室に調和空気を吹出させるための風路の一部が規定されている。
より詳しくは、空調ユニットハウジングには、その空気取入口から空気送出口に向かう空気流を生成するブロワ及び空気流を冷却するための蒸発器が収容されている。また、空調ユニットハウジング内には、ブロワの上流に位置してフィルタが配置され、フィルタは、空気流中の塵や埃を除去する
各空気送出口からは、エアダクトが延び、これらエアダクトは車室に開口した吹出口として、例えば、フロントガラスに向けて開口したデフロスト用吹出口、乗員の上半身に向けて開口したフェース用吹出口又は乗員の足元に向けて開口したフット用吹出口を有する。
なお、各空気送出口の近傍には複数のドアが設けられ、これらドアによってエアダクトが開閉される。すなわち、ドアの開閉位置に対応して、特定の吹出口から車室内に調和空気が吹出し、フェース用吹出口からのみ吹出すモードは、フェースモードと称される。そして、フット用吹出口からのみ吹出すモードはフットモードと、フェース用吹出口及びフット用吹出口の2つの吹出口からのみ吹出すモードはバイレベルモードとそれぞれ称される。
また、車両用空調システムは、フィルタの目詰まり量を検知する検知手段を備え、フィルタが目詰まりした場合、乗員にフィルタの交換を促すことにより、その空調能力の低下が防止されている。
例えば、特許文献1が開示する車両用空調装置は、フィルタの目詰まり検知手段として、ブロワとフィルタとの間に圧力センサを備えている。また、室内用ではあるが、特許文献2が開示する空気調和機の制御装置は、ブロワのモータに供給する電流値を測定する電流検出計を備えている。これらの文献によれば、ブロワとフィルタとの間の空間の圧力又はブロワのモータに供給する電流値の変化に基づいて、フィルタの目詰まり量を検知することができるものと考えられる。
特許第3588887号明細書 特開昭61-259043号公報
ところで、特許文献1の車両用空調装置においては、フェースモード又はバイレベルモードでも目詰まり量が判断されるけれども、これらの吹き出しモードの場合、目詰まり量を正確に検知することは困難である。理由は以下の通りである。
一般に、フェース用吹出口には、乗員が風向や風量を自由に変えられるよう、可動ルーバーが取付けられており、可動ルーバーの開度は、フィルタの目詰まり量の変化と同様に、風路での通気抵抗の変化をもたらす。このため、可動ルーバーの開度も、ブロワモータの電流値変化や、フィルタとブロワとの間での圧力変化をもたらし、このような変化要因が加わる結果として、フェースモード及びバイレベルモードでは、フィルタの目詰まり量を正確に検知することは困難になる。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、フィルタの目詰まりが確実に検知される車両用空調システムを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明によれば、空気取入口及び複数の空気送出口を有する空調ユニットハウジングと、前記空調ユニットハウジングに蒸発器とともに収容され、前記空気取入口から前記蒸発器を経て前記空気送出口に向かう空気流を生成するためのブロワと、前記空気取入口と前記ブロワとの間に配置され、前記空気流を浄化するフィルタと、前記各空気送出口から延び、車両のフロントガラスを向くように開口した吹出口を有するデフロスト用ダクトと、乗員の足元を向くように開口したフット吹出口を有するフット用ダクトと、乗員の上半身を向くように開口したフェース吹出口を有するフェース用ダクトとからなる複数のエアダクトと、前記各空気送出口の近傍に設けられ、前記エアダクトを開閉するための複数のドアと、前記フェース用ダクトフェース吹出口に取り付けられた可動ルーバーと、前記ドアのうち前記可動ルーバー付きのフェース用ダクトを開閉するドアが閉位置にあるときのみ、前記フィルタの目詰まりを判断する目詰まり検知装置とを備え、前記目詰まり検知装置は、前記フェース用ダクトが閉じられ且つ前記デフロスト用ダクト及びフット用ダクトのうち少なくとも一方が開いているときのみ、前記フィルタの目詰まりを判断することを特徴とする車両用空調システムが提供される(請求項1)。
好適な態様として、前記目詰まり検知装置は、前記ブロワのモータに供給される電流値、前記フィルタの下流側における圧力及び前記フィルタ近傍での前記空気流の風速のうち少なくとも一つを測定し、得られた測定結果に基づいて前記フィルタの目詰まりを判断する(請求項)。
好適な態様として、前記検知装置は、前記測定を繰り返し行い、得られた測定結果における初期値からの変化量が所定値を超えたときに、前記フィルタにおいて目詰まりが発生したと判断する(請求項)。
本発明の請求項1の車両用空調システムでは、目詰まり検知装置は、可動ルーバー付きのフェース用ダクトが閉じられ且つデフロスト用ダクト及びフット用ダクトのうち少なくとも一方が開いているときのみフィルタの目詰まりを判断する。このため、目詰まり判断時に風路の通気抵抗が可動ルーバーの開度によって変化することはなく、目詰まり検知装置によって、フィルタの目詰まりが確実に検知される。
請求項の車両用空調システムでは、目詰まり検知装置が、ブロワを駆動するブロワモータに供給される電流値、フィルタの下流側における圧力及びフィルタ近傍での空気流の風速のうち少なくとも一つを測定し、得られた測定結果に基づいてフィルタの目詰まりを判断する。これらの測定値は、可動ルーバー付のフェース用ダクトが開いているときには、可動ルーバーの開度によって増減してしまうが、この車両用空調システムでは、目詰まり検知装置が、可動ルーバー付のフェース用ダクトが閉じているときに目詰まりを判断するので、可動ルーバーの開度によって測定値が増減することはなく、フィルタの目詰まりが確実に検知される。
請求項の車両用空調システムでは、目詰まり検知装置が測定を繰り返し行い、得られた測定結果における初期値からの変化量が所定値を超えたときに、フィルタにおいて目詰まりが発生したと判断する。この車両用空調システムでは、繰り返される全ての測定が、可動ルーバー付のフェース用ダクトが閉じているときに行われるので、初期値を含む全ての測定値が正確に測定され、この結果として、フィルタの目詰まりが確実に検知される。
図1は、本発明の第1実施形態の車両用空調システムの概略を示し、空調システムは空調ユニット2を備えている。
具体的には、車両のエンジンルーム4と車室6との間は隔壁8によって区画され、車室6の前方部分には、隔壁8とインストルメントパネル10との間に機器室12が確保されている。この機器室12に空調ユニット2は配置されている。
空調ユニット2はハウジング14を有し、ハウジング14の内部には、車室6に調和空気を吹出させるための風路の一部が規定されている。
より詳しくは、ハウジング14の一端部には、外気導入用及び内気循環用の2つの空気取入口16a,bが開口し、空気取入口16a,bには、車外に開口した外気導入口17aを有する外気用エアダクト18a、又は、車室6に開口した内気導入口17bを有する内気用エアダクト18bが接続されている。
ハウジング14の他端部には3つの空気送出口20a,b,cが開口し、空気送出口20a,b,cには、デフロスト用エアダクト22a、フェース用エアダクト22b、又は、フット用エアダクト22cが接続されている。これらデフロスト用、フェース用、フット用エアダクト22a,b,cは、車室6の異なる位置に開口した吹出口を有し、デフロスト用エアダクト22aの吹出口(デフロスト用吹出口)24aは、図2に示したように、フロントガラス26に向けて開口している。フェース用エアダクト22bの吹出口(フェース用吹出口)24bは4つあるけれども、いずれも運転席側又は助手席側の乗員の上半身に向かうよう開口し、フット用エアダクト22cの吹出口24cは、乗員の足元に向かうよう開口している。
なお、吹出口24のうち、デフロスト用吹出口24aには、固定ルーバー、即ち、複数の羽根板28が固定した状態で取付けられており、また、フェース用吹出口24bには、可動ルーバー30、即ち、複数の縦横の羽根板30a,bが可動状態で取付けられている。
再び図1を参照すると、ハウジング14内にはブロワ32が配置され、ブロワ32は空気取入口16側に位置している。ブロワ32は、ブロワモータ34により回転駆動されることで、空気取入口16から空気送出口20に向かう空気流を生成する。
ハウジング14内には、空気取入口16とブロワ32との間に位置してフィルタ35が配置され、フィルタ35の面積は、フィルタ35が取付けられたハウジング14の部位の横断面積に略等しい。このため、ブロワ32によって生成される空気流はフィルタ35を必ず通過し、この際、空気流中の塵や埃がフィルタ35に付着し、空気流が浄化される。つまり、フィルタ35はダストフィルタである。
また、ハウジング14内には蒸発器36が配置され、蒸発器36は、空気流の流動方向でみてブロワ32の下流に配置されている。ブロワ32側の蒸発器36の前面は、全ての空気流が蒸発器36の隙間(熱交換部)を通過するよう、蒸発器36が設置されたハウジング14の部位の横断面積に略等しい面積を有する。
なお、蒸発器36は、図示しないけれども、エンジンルーム4から機器室12に渡る冷媒の循環流路に介挿され、冷媒循環流路には、圧縮機、凝縮器、レシーバ及び膨張弁も介挿されている。エンジンから電磁クラッチを介して圧縮機に動力が伝達されると、圧縮機は冷媒循環流路内で冷媒を循環させ、冷媒は蒸発器で気化する。冷媒が気化しているときに蒸発器の隙間を空気流が通過すると、空気流は気化熱を奪われて冷却される。
更に、ハウジング14内にはヒータコア38が配置され、ヒータコア38は、空気流の流動方向でみて蒸発器36よりも下流に配置されている。蒸発器36側のヒータコア38の前面は、蒸発器36を通過した空気流の一部のみがヒータコア38の隙間(熱交換部)を通過するよう、ヒータコア38が設置されたハウジング14の部位の横断面積よりも小さい面積を有する。
なお、ヒータコア38は、図示しないけれども、エンジンルーム4から機器室12に渡るエンジン冷却水の分流路に温水バルブとともに介挿され、分流路は、エンジンとラジエータとの間を循環するエンジン冷却水の循環流路に、ヒータコア38とラジエータとが並列になるよう接続されている。エンジン冷却水が循環流路を循環しているときに温水バルブが開かれると、エンジンで加熱された冷却水(温水)が分流路に流入し、ヒータコア38が温水によって加熱される。加熱されたヒータコア38の隙間を空気流が流れると、空気流は加熱される。
また、ハウジング14内には、風路、即ち、ブロワ32により生成される空気流の流路を切り換えるための複数のダンパ(ドア)が配置されている。
より詳しくは、空気取入口16近傍には、空気取入口16即ち外気用及び内気用エアダクト18a,bを開閉する内気/外気切換ダンパ40が設置され、空気送出口20近傍には、空気送出口20即ちデフロスト用、フェース用及びフット用エアダクト22a,b,cをそれぞれ開閉するデフロスト用、フェース用及びフット用ダンパ42a,42b,42cが設置されている。ヒータコア38の前面近傍には、ヒータコア用ダンパ44が設置され、ヒータコア用ダンパ44は、その開度によってヒータコア38を通過する空気流の流量を調整する。
一方、機器室12内には、車両用空調システムの制御装置50も配置され、制御装置50は、例えばマイクロコンピュータにより構成される。制御装置50は、図3に示したように、CPU(中央演算装置)52、入力回路54、出力回路56及びメモリ58を含み、入力回路54には、車室6に面した操作スイッチ60及びセンサ群62が接続されている。なお、センサ群62には、車室温度、外気温度、日射量、蒸発器下流での空気流の温度及びエンジン冷却水の温度を測定するための複数のセンサが含まれている。
制御装置50の出力回路56には、ブロワモータ34、温水バルブ64、圧縮機の電磁クラッチ66、サーボモータ68及びファンモータ70が接続されている。
更に、車両用空調システムは、塵や埃によるフィルタ35の目詰まりを検知するための目詰まり検知手段(装置)を備え、目詰まり検知手段は、目詰まり検知センサとしての電流計72を有する。電流計72は、制御装置50の出力回路56とブロワモータ34との間を接続する給電線に介挿され、ブロワモータ34へ供給される電流値を測定可能である。電流計72の信号出力端子は入力回路54に接続され、電流計72で測定された電流値は入力回路54に入力される。
また、目詰まり検知手段は、制御装置50のCPU52に内蔵されたタイマ74及び割り込みコントローラ76を有し、タイマ74及び割り込みコントローラ76は、メモリ58に格納された目詰まり検知のための割り込みルーチンをCPU52に定期的に実行させる。
更に、目詰まり検知手段は、フィルタ35の目詰まりを乗員に知らせるための出力手段として、目詰まり警告灯78を有する。目詰まり警告灯78は、車室6に面するようインストルメントパネル10上に配置され、目詰まり警告灯78は、割り込みルーチンにおいてフィルタ35が目詰まりしていると判断されると点灯される。また、目詰まり検知手段は、機器室12内に配置されたリセットスイッチ80を有し、リセットスイッチ80は、制御装置50の入力回路54に接続されている。リセットスイッチ80は、フィルタ35の交換直後に、例えば交換作業者によってON状態にされる。
上述した車両用空調システムにおいては、その制御装置50が、操作スイッチ60を介した乗員からの指示、センサ群62から得た情報、並びに、メモリ58に格納されたメインプログラム及びデータに基づき、ブロワモータ34、温水バルブ64、圧縮機の電磁クラッチ66、サーボモータ68及びファンモータ70を必要に応じて駆動し、車室6の空調制御を行う。
一方、制御装置50では、定期的にメインプログラムの実行が中断され、フィルタ35の目詰まり検知のための割り込みルーチンが実行される。
より詳しくは、図4に示したように、割り込みルーチンでは、まず、フェース用ダンパ42bの開閉位置が判断される(ステップ10)。この判断の結果、フェース用ダンパ42bが開位置にあってフェース用エアダクト22bが開かれているときには、割り込みルーチンは終了し、メインプログラムに戻る。一方、フェース用ダンパ42bが閉位置にあってフェース用エアダクト22bが閉じられているときには、電流計72によって測定された電流値Ixが、入力回路54を介してCPU52に読み込まれる(ステップ20)。
電流値Ixが読み込まれた後、リセットスイッチ80の状態が判断され(ステップ30)、リセットスイッチ80がON状態の場合、電流値Ixは初期値Ioに代入される(ステップ40)。この後、目詰まり警告灯78は消灯され(ステップ50)、割り込みルーチンが終了する。
ステップ30でリセットスイッチ80がOFF状態の場合、初期値Ioからの電流値Ixの変化量が所定値を超えているか否かが判断される(ステップ60)。この判断の結果、変化量が所定値以下であれば、割り込みルーチンはステップ50を経て終了する。一方、変化量が所定値を超えている場合、目詰まり警告灯78が点灯された後(ステップ70)、割り込みルーチンが終了する。
上述した車両用空調システムでは、目詰まり検知手段が、可動ルーバー30付きのフェース用エアダクト22bを開閉するフェース用ダンパ42bが閉位置にあるときのみフィルタ35の目詰まりを判断する。換言すれば、目詰まり検知手段は、吹き出しモードが、デフロストモード(デフロスト用ダンパ42aのみ開)、フットモード(フット用ダンパ42cのみ開)、又は、フット/デフロストモード(フット用及びデフロスト用ダンパ42a,42cが開)のときのみ、フィルタ35の目詰まりを判断する。このため、目詰まり判断時の風路の通気抵抗が、乗員によって自由に変えられてしまう可動ルーバー30の開度によって変化することはなく、目詰まり検知手段によって、フィルタ35の目詰まりが確実に検知される。
なお、図5のグラフは、フェース用ダンパ42bが開いているとき、可動ルーバー30の開度によって電流値Ixが変化することを示しており、可動ルーバー30が閉じられていると、フィルタ35が目詰まりしていると誤検知される虞のあることがわかる。
より詳しくは、図5中、風路抵抗曲線Xa,Xbは、フェース用ダンパ42bが開いている風路における風量と通気抵抗との関係をそれぞれ示し、風路抵抗曲線Xaは、フィルタ35の目詰まりが少量であるか又は可動ルーバー30が開いている場合Aの同関係を示し、風路抵抗曲線Xbは、フィルタ35の目詰まりが多量であるか又は可動ルーバー30が閉じている場合Bの同関係を示す。
ブロワ32は、それぞれの場合A,Bにおいて、ブロワ特性曲線Yと風路抵抗曲線Xa,Xbとの交点で示される風量で作動し、これらの風量を運転電流曲線Zにあてはめることで、ブロワモータ34には電流値Ia,Ibの電流が供給されるのがわかる。つまり、ブロワモータ34に供給される電流値は、フィルタ35の目詰まり量のみならず、可動ルーバー30の開度にも依存し、このため、フェース用ダンパ42bが開いていると、フィルタ35が目詰まりしていると誤検知される虞が生じるのである。
上述した車両用空調システムでも、目詰まり検知手段が、ブロワモータ34に供給される電流値Ixに基づいてフィルタ35の目詰まりを判断するが(ステップ60)、この車両用空調システムでは、目詰まり検知手段が、可動ルーバー30付のフェース用エアダクト22bが閉じているときのみ目詰まりを判断するので、可動ルーバー30の開度によって電流値Ixが増減することはなく、フィルタ35の目詰まりが確実に検知される。
また、上述した車両用空調システムでは、目詰まり検知手段が測定を定期的に繰り返し行い、得られた測定結果における初期値Ioからの変化量が所定値を超えたときに、フィルタ35において目詰まりが発生したと判断される。この車両用空調システムでは、繰り返される全ての目詰まり判断(ステップ60)が、可動ルーバー30付のフェース用エアダクト22bが閉じているときに行われるので、初期値Ioを含む全ての電流値Ixが正確に測定され、この結果として、フィルタ35の目詰まりが確実に検知される。
本発明は、上記した第1実施形態に限定されることはなく、種々変形が可能であり、例えば、割り込みルーチンを他の周辺機器からの要求に基づいて不定期に実行するようにしてもよい。
第1実施形態の割り込みルーチンでは、フェース用ダンパ42bが閉位置にあることを判断して分岐したけれども(ステップ10)、このステップ10に代えて、サーボモータ68を駆動してフェース用ダンパ42bを閉位置に積極的に位置づけ、割り込みルーチン実行時に常にフィルタ35の目詰まりを判断するようにしてもよい。
第1実施形態では、空調のためのメインプログラムを実行する制御装置50が割り込みルーチンとして目詰まり検知のためのプログラムを実行したけれども、目詰まり検知専用の制御装置を設けてもよい。
また、目詰まりを検知するセンサは電流計72に限定されず、電流計72に代えて、図1に示したように、圧力センサ82をフィルタ35とブロワ32との間に配置してもよく、この第2実施形態の場合も、フィルタ35の目詰まりが確実に検知される。
ここで、図6の圧力曲線Wa,Wbは、フェース用ダンパ42bが開位置にある場合における、フィルタ35とブロワ32との間の空間での圧力Pと目詰まり量との関係を示し、圧力曲線Waは、可動ルーバー30が開いている場合Aの同関係を示し、圧力曲線Wbは、可動ルーバー30が閉じている場合Bの同関係を示している。
図6からわかるように、フェース用ダンパ42bが開位置にある場合、フィルタ35の目詰まり量が同一であっても、圧力Pは、可動ルーバー30が開いているときのほうが、閉じているときよりも低くなる(Pa<Pb)。しかし、この第2実施形態の場合も、目詰まり検知手段が、可動ルーバー30付のフェース用エアダクト22bが閉じているときのみ目詰まりを判断するので、可動ルーバー30の開度によって圧力センサ82により測定される圧力Pが増減することはなく、フィルタ35の目詰まりが確実に検知される。
なお、図6は、圧力曲線Wa,Wbは、ブロワモータ34に供給する電流の電流値を同一にして得られた曲線である。
更に、電流計72に代えて、風速センサをフィルタ35とブロワ32との間に配置してもよく、この第3実施形態の場合も、目詰まり検知手段が、可動ルーバー30付のフェース用エアダクト22bが閉じているときのみ目詰まりを判断するので、フィルタ35の目詰まりが確実に検知される。
第1実施形態の車両用空調システムの概略構成図である。 図1の車両用空調システムを適用した車両における車室のインストルメントパネル周辺を示す概略図である。 図1の車両用空調システムに適用された制御回路の概略構成を示すブロック図である。 図3の制御装置が実行する割り込みルーチンのフローチャートである。 図1の車両用空調システムにおける、風路特性曲線、ブロワ特性曲線、及び、運転電流曲線を示すグラフである。 第2実施形態の車両用空調システムにおける、圧力曲線を示すグラフである。
符号の説明
22b フェース用エアダクト
32 ブロワ
34 ブロワモータ
35 フィルタ
42 フェース用ダンパ
50 制御装置
72 電流計

Claims (3)

  1. 空気取入口及び複数の空気送出口を有する空調ユニットハウジングと、
    前記空調ユニットハウジングに蒸発器とともに収容され、前記空気取入口から前記蒸発器を経て前記空気送出口に向かう空気流を生成するためのブロワと、
    前記空気取入口と前記ブロワとの間に配置され、前記空気流を浄化するフィルタと、
    前記各空気送出口から延び、車両のフロントガラスを向くように開口した吹出口を有するデフロスト用ダクトと、乗員の足元を向くように開口したフット吹出口を有するフット用ダクトと、乗員の上半身を向くように開口したフェース吹出口を有するフェース用ダクトとからなる複数のエアダクトと、
    前記各空気送出口の近傍に設けられ、前記エアダクトを開閉するための複数のドアと、
    前記フェース用ダクトフェース吹出口に取り付けられた可動ルーバーと、
    前記ドアのうち前記可動ルーバー付きのフェース用ダクトを開閉するドアが閉位置にあるときのみ、前記フィルタの目詰まりを判断する目詰まり検知装置とを備え、
    前記目詰まり検知装置は、前記フェース用ダクトが閉じられ且つ前記デフロスト用ダクト及びフット用ダクトのうち少なくとも一方が開いているときのみ、前記フィルタの目詰まりを判断することを特徴とする車両用空調システム。
  2. 前記目詰まり検知装置は、前記ブロワのモータに供給される電流値、前記フィルタの下流側における圧力及び前記フィルタ近傍での前記空気流の風速のうち少なくとも一つを測定し、得られた測定結果に基づいて前記フィルタの目詰まりを判断することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調システム。
  3. 前記検知装置は、前記測定を繰り返し行い、得られた測定結果における初期値からの変化量が所定値を超えたときに、前記フィルタにおいて目詰まりが発生したと判断することを特徴とする請求項に記載の車両用空調システム。
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