JP4522458B2 - 車両用暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の冷却液を用いて生成した暖房風によって車室内を暖房する車両用暖房装置に関する。
走行用の駆動源として内燃機関(以下、エンジンとする)を備えた車両では、一次停止時などでエンジンがアイドリング状態(最低回転数で駆動される状態、以下、アイドル状態とする)となるときに、エンジンの駆動を停止することにより、燃料消費の削減(燃費の向上)、エミッションの低減を図るエコラン制御、アイドルストップ制御などのエンジン制御(以下、エコラン制御とする)が行われる。
また、エンジンによって走行する車両では、エンジン冷却液(例えば、水、以下、冷却水とする)を用いて車室内の暖房が行われる。冷却水を用いて車室内を暖房する空調装置などの暖房装置(以下、エアコンとする)では、エンジンによって加熱された冷却水との間で熱交換が行われることにより空気を加熱して、所定温度の空調風を生成し、生成した空調風を足元吹出し口などの吹出し口から車室内に吹き出すようにしている。
このようなエアコンとしては、吹出し口に温度センサを設けて、温度センサによって検出される吹出し口の温度と設定温度に基づいて、冷暖房モードの選択、吹出し口の選択、吹出し風量の調整などを行う提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
また、車室内の暖房のみならず冷房も行うエアコンでは、コンプレッサがエンジンによって駆動されるものがあり、エンジンが停止すると冷房能力が低下する。ここから、エバポレータ後温度を検出して、エバポレータ後温度が所定の温度以下である時に、エンジン始動停止を許可する提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。
ところで、冷却水は、エンジンが停止されることにより温度(水温)が低下し、エアコンは、冷却水の水温低下によって暖房能力が低下する。このために、エコラン制御が行われる車両では、エンジンが停止されることにより暖房能力が低下する。これにより、車室内へ吹き出される空調風の温度が下がり、乗員に不快感を生じさせてしまうことがある。
ここから、エコラン制御が行われる車両において、車室内を空調するときの設定温度、外気温、室温に基づいてアイドルストップ水温を演算し、冷却水の水温がアイドルストップ水温以上となっているときに、エンジン停止を許可する提案がなされている(例えば、特許文献3参照。)。
また、冷却水の水温に基づいてエンジン停止禁止、停止許可を行うときに、冷却水の水温の閾値にヒステリシス幅を持たせると共に、この閾値を可変とすることにより、エコラン制御を行うときの暖房能力の低下を抑制する提案がなされている(例えば、特許文献4参照。)。
さらに、エンジン自動停止による省エネを図るときに、ブロワファンがオンしていると、外気温度、空気吹出温度及び空気吸込温度に基づいて、暖房、冷房、除湿の必要性を判定すると共に、アイドルストップの許可/禁止を設定する提案がなされている(例えば、特許文献5参照。)。
特開平1−223013号公報 特開平10−246131号公報 特開2001−263123号公報 特開2002−211238号公報 特開2001−341515号公報
しかしながら、エンジン冷却液の温度を基準とした場合、実際には、乗員に暖房不足感を感じさせない暖房能力が確保されているにもかかわらずエンジン停止が禁止されたり、また、乗員に暖房不足を感じさせてしまう状態であるにもかかわらずエンジンが停止されたままとなってしまうことがある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、内燃機関の停止条件が成立したときに内燃機関を停止するエコラン制御を行って燃費向上やエミッション低減を図られているときに、不必要に内燃機関が始動されてしまうのを防止しながら、乗員に暖房不足感を生じさせることのない車両用暖房装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、走行用の駆動源として内燃機関を備え、予め設定された停止条件が成立したときに内燃機関を停止すると共に、始動条件が成立したとき及び始動要求に基づいて内燃機関を始動する内燃機関制御手段を含む車両に設けられて、内燃機関の冷却液を用いて加熱した暖房風を吹出し口から吹き出して車室内の暖房を行う車両用暖房装置であって、前記吹出し口から吹き出される前記暖房風の温度である吹出し温度を検出する吹出し温度検出手段と、少なくとも前記内燃機関の駆動停止時に前記吹出し温度検出手段によって吹出し温度を検出し、検出された吹出し温度から予め設定された許容温度だけ下げた第1の基準温度を設定する第1の設定手段と、前記内燃機関の駆動停止中に前記吹出し温度検出手段によって検出される吹出し温度が前記第1の設定手段によって設定された前記第1の基準温度より下がったときに、前記内燃機関制御手段に対して前記内燃機関の駆動要求を行う駆動要求手段と、を含み、前記第1の設定手段が、前記内燃機関の駆動停止時に前記吹出し温度検出手段によって前記吹出し温度を検出し、検出した前記吹出し温度を最高吹出し温度として、前記第1の基準温度の設定に適用する前記吹出し温度とする吹出し温度設定手段と、前記内燃機関の駆動停止中に前記吹出し温度を検出し、検出した前記吹出し温度が前記最高吹出し温度より高いか否かを判定し、前記最高吹出し温度より高い場合に、前記最高吹出し温度を更新する更新手段と、を含み、前記検出された吹出し温度に代えて前記吹出し温度設定手段によって設定された前記吹出し温度から前記第1の基準温度を設定する、ことを特徴とする。
この発明によれば、少なくとも内燃機関の停止時に、吹出し温度検出手段によって吹出し温度を検出し、検出した吹出し温度と許容温度に基づいて第1の基準温度を設定する。また、駆動要求手段は、内燃機関の停止されている状態で吹出し温度検出手段によって検出される吹出し温度が、第1の設定温度より下がったときに、内燃機関の始動要求を行う。
これによって内燃機関が始動されて吹出し温度の上昇が図られることにより、乗員に不快感を生じさせてしまうのを確実に防止することができる。
また、内燃機関の停止時を含む内燃機関の駆動停止中で吹出し温度が最も高い最高吹出し温度を随時更新し、第1の基準温度を設定するときの吹出し温度とし、この吹出し温度(最高吹出し温度)に基づいて第1の基準温度を設定する。これにより、吹出し温度検出手段に、検出遅れが生じても、第1の基準温度を適切に設定することができる。
請求項2に係る発明は、車外の温度である外気温度を検出する外気温検出手段と、前記外気温検出手段によって検出される外気温に基づいて第2の基準温度を設定する第2の設定手段と、を含み、前記駆動要求手段が、前記吹出し温度検出手段によって検出される吹出し温度が、前記第1の基準温度又は前記第2の基準温度の何れか低い温度より低下したときに、前記内燃機関の駆動要求を行う、ことを特徴とする。
この発明によれば、外気温検出手段によって検出される外気温度に基づいて第2の基準温度を設定する。このときの第2の基準温度は、乗員に不快感が生じることのない吹出し温度の下限値(最も低い吹出し温度)とすることが好ましい。
駆動要求手段は、第1の基準温度と第2の基準温度の何れか低い温度を基準温度として、吹出し温度が、この基準温度より下がったときに、内燃機関の始動要求を行う。これにより、内燃機関が不必要に駆動されてしまうのを確実に抑制することができる。
請求項に係る発明は、前記第1の設定手段が、前記第1の基準温度の設定に適用する前記吹出し温度が高くなるほど前記許容温度を大きくして第1の基準温度を設定する、ことを特徴とする。
この発明によれば、吹出し温度が高くなるほど許容温度を大きくすることにより、吹出し温度に対して第1の基準温度が低くなるように設定する。これにより、吹出し温度が高いにもかかわらず内燃機関が始動されたり、吹出し温度が低くなっているにもかかわらず内燃機関が始動されなくなってしまうのを防止することができる。
以上説明したように本発明によれば、少なくとも内燃機関の停止時の吹出し温度に基づいて第1の基準温度を設定し、吹出し温度が第1の基準温度よりも低下したときに、内燃機関の駆動要求を行うので、内燃機関を不必要に駆動することなく、乗員に暖房不足感が生じてしまうのを防止することができるとい優れた効果が得られる。
また、本発明は、外気温度に基づいて第2の基準温度を設定し、吹出し温度が第1又は第2の基準温度の何れか低い温度より低下したときに、内燃機関の始動要求を行うので、内燃機関の停止時間を長く保つことができる。
さらに、本発明では、内燃機関の停止時から停止中に検出される最も高い吹出し温度に基づいて第1の基準温度を設定するので、乗員に暖房不足感が生じるのを抑えることができる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に車両用暖房装置として適用する車両用空調装置(以下、エアコン10とする)の概略構成が示されている。
エアコン10は、コンプレッサ12、コンデンサ14、エキスパンションバルブ16及びエバポレータ18によって冷媒が循環される冷凍サイクルが形成されている。エアコン10では、冷媒がコンプレッサ12の回転駆動によって圧縮されて高温高圧となってコンデンサ14へ送られ、冷却されて液化される。
液化された冷媒は、エバポレータ18へ送り込まれることにより気化する。このときに、エバポレータ18では、気化する冷媒とエバポレータ18を通過する空気との間で熱交換が行われ、これにより、エアコン10では、エバポレータ18を通過する空気の冷却及び水分除去が行われる。エキスパンションバルブ18は、エバポレータ18へ送られる冷媒を急激に減圧することにより霧状とし、エバポレータ18での冷媒の気化効率(エバポレータ18での冷却効率)の向上が図られるようにしている。
このエアコン10は、空調風の流路が形成されたエアコンユニット20を備えており、このエアコンユニット20内に、エバポレータ18が配設されている。また、このエアコンユニット20には、空調風の流路の一端側に空気の導入口22が形成され、他端側に空調風の吹出し口が接続されている。
エアコン10では、空気の導入モードとして車室内の空気を導入する内気循環モード及び、車外の空気を導入する外気導入モードが設定されており、エアコンユニット20には、導入口22として車室内に開口された内気導入口22Aと、車外に開口された外気導入口22Bが形成されている。また、エアコンユニット20には、内気導入口22Aと外気導入口22Bを開閉する切換ドア24及びブロワファン26が設けられている。
エアコン10では、空気の導入モードに応じて切換ドア24が作動されて内気導入口22A、外気導入口22Bが開閉され、ブロワモータ28によって回転駆動されるブロワファン26によって、導入口22(内気導入口22Aないし外気導入口22B)から導入された空気がエバポレータ18へ送り込まれる。
エアコン10には、空調風の吹出し口として、図示しないウインドシールドガラスへ向けて開口されたデフロスタ吹出し口30(例えば、センタデフロスタ吹出し口30A、サイドデフロスタ吹出し口30B)、車室内の乗員へ向けて開口されたレジスタ吹出し口32(例えば、センタレジスタ吹出し口32A、サイドレジスタ吹出し口32B)及び、乗員の足元に向けて開口された足元吹出し口34(例えば、前席の乗員の足元に向けて開口された前席足元吹出し口34A、後席の乗員の足元に向けて開口された後席足元吹出し口34B)が設けられている。
エアコンユニット20には、デフロスタ吹出し口30、レジスタ吹出し口32及び足元吹出し口34のそれぞれが連通され、デフロスタ吹出し口30、レジスタ吹出し口32及び足元吹出し口34のそれぞれを開閉するモード切換ドア36が設けられている。
エアコン10では、空調風の吹出しモードとして、デフロスタ吹出し口30から吹き出すDEFモード、レジスタ吹出し口32から吹き出すFACEモード、足元吹出し口34から吹き出すFOOTモード、デフロスタ吹出し口30と足元吹出し口34から吹き出すFOOT/DEFモード及び、レジスタ吹出し口32と足元吹出し口34から吹き出すBI−LEVELモードが設定されている。エアコン10では、吹出しモードが設定されると、設定された吹出しモードに応じてモード切換ドア36が作動され、吹出しモードに応じた吹出し口から空調風が吹き出される。
また、エアコンユニット20には、ヒータコア38及びエアミックスドア40が設けられている。エアコン10では、エバポレータ18を通過した空気がヒータコア38を通過可能となっており、ヒータコア38を通過する空気が、ヒータコア38で加熱される。
エアコン10では、ヒータコア38を通過して加熱された空気と、ヒータコア38をバイパスされた空気が混合されて空調風が生成される。このときに、エアコン10では、エアミックスドア40の開度Sによって、ヒータコア38を通過する空気量とヒータコア38をバイパスされる空気量を制御して、所望の温度の空調風が生成されるようにしている。これにより、エアミックスドア40の開度Sを大きくすることにより、空調風として車室内を暖房する暖房風が生成される。
一方、図2に示されるように、エアコン10が設けられる車両には、内燃機関としてエンジン42が設けられており、このエンジン42の駆動によって走行される。エンジン42は、エンジン冷却液として水(以下、冷却水とする)を用いた一般的構成の水冷式内燃機関となっている。
車両には、エンジンラジエータ44、サーモスタット46及びウォータポンプ48によって、エンジン42とエンジンラジエータ44との間で冷却水が循環される循環路が形成されている。本実施の形態では、エンジン42によってウォータポンプ48が回転駆動されるようになっており、このウォータポンプ48の回転駆動によってエンジン42とエンジンラジエータ44との間で冷却水が循環される。
エンジンラジエータ44には、車両走行ないし図示しない冷却ファンの作動によって車両前方の空気が導入されるようになっている。エンジンラジエータ44では、この空気と冷却水との間で熱交換が行われて冷却水が冷却され、この冷却水がエンジン42へ循環されることにより、排熱によるエンジン42の温度上昇の抑制が可能となっている。
サーモスタット46は、冷却水の温度(水温)に応じてエンジンラジエータ44への冷却水の流路を開閉することにより、エンジン42の駆動中は、冷却水の水温を予め設定された温度範囲に維持するようにしている。すなわち、サーモスタット46は、冷却水の水温Twが予め設定された温度Tよりも高くなると、エンジンラジエータ44への冷却水の流路を全開として、冷却水の冷却が促進されるようにする。また、サーモスタット46は、水温Twが温度Tよりも低くなると、エンジンラジエータ44への流路を徐々に狭め、温度T(T>T)に達するとエンジンラジエータ44への流路を閉じ、冷却水の冷却が抑えられるようにしている。これにより、エンジン44の駆動状態では、冷却水の水温Twが、温度Tから温度Tの範囲の所定の温度Ts(T<Ts<T)に維持される。なお、本発明が適用される車両は、走行用の駆動源として内燃機関を含むものであれば良く、内燃機関のみの駆動力によって走行する所謂コンベンショナル車に限らず、内燃機関に加えて電気モータを備えたハイブリッド車などであっても良い。
一方、エアコン10のヒータコア38には、ウォータポンプ48の駆動によってエンジン42の冷却水が循環されるようになっている。エアコン10では、ヒータコア38に冷却水が循環されることにより、ヒータコア38を通過する空気と冷却水との間で熱交換が行われる。これにより、エアコン10では、ヒータコア38によって空気が加熱される。
図3に示されるように、エアコン10には、空調運転の作動を制御するエアコンECU50が設けられている。このエアコンECU50は、CPU、ROM、RAM等がバスによって接続されたマイクロコンピュータ及び、各種の入出力インターフェイス、駆動回路(何れも図示省略)を含む一般的構成となっている。
エアコンECU50には、コンプレッサ12が接続されており、エアコンECU50では、冷房負荷に基づいてコンプレッサ12の冷媒吐出能力を制御する。なお、コンプレッサ12は、エンジン42によって回転駆動されるものであっても良く、また、電気モータ(コンプレッサモータ)によって回転駆動されるものであっても良い。
エアコンECU50には、ブロワモータ28が接続されており、エアコンECU50は、ブロワモータ28の駆動によってブロワファン26の回転数を制御することにより、空調風の吹出し風量(ブロワ風量)を制御する。
また、エアコンECU50は、切換ドア24を作動するアクチュエータ52A、モード切換ドア36を作動するアクチュエータ52B及び、エアミックスドア40を作動するアクチュエータ52Cが接続されている。エアコンECU50は、空調風の導入モード、吹出しモードに応じてアクチュエータ52A、52Bを作動すると共に、車室内を設定温度とする空調風が得られるようにアクチュエータ52Cを作動する。
エアコンECU50には、車室内の温度(室温Tr)を検出する室温センサ54、車外の温度(外気温To)を検出する外気温センサ56、日射量STを検出する日射センサ58、エバポレータ18を通過した空気の温度(エバポレータ後温度Te)を検出するエバポレータ後温度センサ60及び、ヒータコア38を通過するエンジン42の冷却水の水温Twを検出する水温センサ62等が接続されている。
エアコンECU50は、図示しない操作パネルのスイッチ操作によって設定温度等の運転条件が設定されると、これらのセンサによって環境条件、運転状態を検出し、運転条件、環境条件、運転状態に基づいて、車室内が設定温度となるように空調運転を行う。
このときに、エアコンECU50は、例えば、車室内を設定温度TSETとするのに必要な空調風の温度である目標吹出し温度TAOを設定する。この目標吹出し温度TAOは、公知の一般的演算式によって求めることができる。
AO=K・TSET−K・To−K・Tr−K・ST+C
(ただし、K〜K及びCは予め設定された定数)
エアコンECU50は、この目標吹出し温度TAOに基づいてエアミックスドア40の開度を制御する。また、エアコンECU50では、オートモードでの空調運転が設定されていると、目標吹出し温度TAOに基づいてブロワ風量、空調風の吹出しモード等の設定を行う。
ブロワ風量は、例えば、室温Trや設定温度TSETなどを基準となる温度とし、この温度と目標吹出し温度TAOの差に基づいて設定する。このときに、基準としている温度と目標吹出し温度TAOの差が小さければブロワ風量を少なくし、基準としている温度と目標吹出し温度TAOの差が大きくなるほどブロワ風量が増加するように設定する。
一般に、空調風の吹出しモードは、室温Trに対して設定温度TSETないし目標吹出し温度TAOが低い房モードのときにFACEモードに設定され、室温Trに対して設定温度TSETないし目標吹出し温度TAOが高い暖房モードのときに、FOOTモード又はBI−LEVELモードに設定される。
エアコンECU50は、このようにして設定される運転条件に基づいて、車室内を設定温度TSETとする空調運転を行う。なお、エアコンECU50による空調制御の基本的構成は、公知の構成を適用でき、ここでは詳細な説明を省略する。
一方、車両には、エンジン42の駆動を制御するエンジンECU64が設けられている。エンジンECU64は、CPU、ROM、RAM等がバスによって接続されたマイクロコンピュータ、各種の入出力インターフェイス及び駆動回路(何れも図示省略)を含む一般的構成となっている。エンジンECU64は、図示しない各種のセンサ等によって車両の運転操作状態、走行環境、走行状態などを検出し、適正な車両走行が行われるようにエンジン42の駆動を制御する。このときに、本実施の形態に適用したエンジンECU64は、予め設定されたエンジン始動条件が成立することによりエンジン42を始動し、エンジン停止条件が成立するとエンジン42の駆動を停止するエコラン制御を行う。
これにより、車両では、例えば、走行停止(車速がゼロ)状態で、エンジン42の駆動が停止するアイドルストップがなされる。エンジンECU64は、エンジン42のエコラン制御を行うことにより、燃費の向上、騒音やエミッションの抑制を行う。なお、エンジンECU64によるエンジン42の駆動制御の基本的構成は、公知の一般的構成を適用でき、ここでは詳細な説明を省略する。
ところで、エンジンECU64は、エンジン停止条件が成立してエンジン42が停止されているとき(エコラン)に、エアコンECU50からエンジン42の始動要求が入力されると、このエンジン始動要求に基づいてエンジン42を始動するようにしている。
エアコン10は、暖房モードで空調運転が行われているときに、空調風が吹き出される足元吹出し口34が形成されるダクト66内に、吹出し温度検出手段として吹出し温度センサ68が設けられている。
一般に、暖房モードで空調運転が行われるときは、主として足元吹出し口34から空調風が吹き出され、これにより、快適な暖房感が得られる。ここから、暖房モードで空調運転が行われるときに、吹出し温度センサ68によって足元吹出し口34から吹き出される空調風の温度を検出する。なお、吹出し温度センサ68は、暖房モードで空調運転が行われるときに、車室内に吹き出される空調風の温度を検出可能であれば、任意の位置に設けることができる。
図3に示されるように、エアコンECU50には、吹出し温度センサ68が接続されている。エアコンECU50は、この吹出し温度センサ68によって足元吹出し口34から吹き出される空調風の温度(以下、吹出し温度Taとする)を検出する。
エアコンECU50では、水温センサ62によって検出される冷却水の水温Tw等に基づいてエアミックスドア40の開度Sを設定し、設定した開度Sが得られるようにアクチュエータ52Cを作動するようにしている。
エアミックスドア40の開度Sは、例えば、全風量(ブロワ風量)に対して、ヒータコア38を通過した空気の風量の比を混合比rとしたときに、この混合比rから得られる。この混合比rは、エバポレータ後温度Te、ヒータコア36を通過した空気の温度(ヒータコア後温度Th)及び、目標吹出し温度TAOから得られる。
r=(TAO−Te)/(Th−Te)
このときに、エバポレータ後温度Teは、エバポレータ後温度センサ60によって検出でき、また、ヒータコア後温度Thは、ヒータコア38の下流側に温度センサを設けることによって検出することができる。また、ヒータコア後温度Thは、ヒータコア38へ供給される冷却水の水温Tw及び流量(ウォータポンプ48の回転数、すなわち、エンジン42の回転数)、ヒータコア38ごとに定まる温度効率から得ることができ、エアコン10では、このエアミックスドア40の開度Sが最大となった時に、その時点での冷却水の水温Twにおける暖房能力が最大となる。
一方、エンジン42が停止されている状態では、少なからず、冷却水の水温低下が生じる。エアコン10では、冷却水の水温Twが低下すると、暖房能力が低下する。このために、エアミックスドア40を最大開度とした状態でも、目標吹出し温度TAOとなる温度の空調風が得られなくなり、乗員に暖房不足感を生じさせてしまうことがある。
ここから、エアコンECU50では、エンジン42が停止されているときに、暖房運転中に吹出し温度センサ68によって検出される空調風の吹出し温度Taに基づいて、暖房能力の変化を判断して、エンジン42の始動要求を行うことにより、乗員に暖房不足感が生じるのを防止するようにしている。
このときに、エアコンECU50では、外気温センサ56によって検出される外気温Toから車室内の暖房が必要な環境状態(外気温)か否かを判定する。
エアコンECU50には、第2の基準温度として、エンジン42の停止を許可するときの外気温Toに対する水温Twの下限値(以下、基準温度Tsoとする)が設定されている。
また、エアコンECU50では、エンジン停止(エコラン)が開始されてからの吹出し温度Taの最高温度(最高吹出し温度Tamax)を検出し、この最高吹出し温度Tamaxに基づいて、第1の基準温度とするエンジン停止を許可するときの吹出し温度Taの下限値(以下、基準温度Tsa)を設定する。この基準温度Tsaは、最高吹出し温度Tamaxから、予め設定される許容温度ΔTだけ下げた温度となるようにしている。
エアコンECU50は、エコラン(エンジン停止)が開始されると、基準温度Tso、Tsaの何れか低い温度を、吹出し温度Taに基づいてエンジン始動要求を行うときの基準温度Tafを設定し、吹出し温度センサ68によって検出される空調風の吹出し温度Taが基準温度Tafより下がると、エンジンECU64に対して、エンジン始動要求を行うようにしている。
これによりエンジン42が始動されると、エンジン42による冷却水の昇温と、昇温された冷却水がヒータコア38へ循環されることによる暖房能力の増加が図られる。
以下に、本実施の形態の作用として、エアコン10(エアコンECU50)がエンジン始動要求を行うことによる暖房能力の維持を説明する。
エアコン10に設けられているエアコンECU50は、空調運転の開始が指示されると、設定温度TSETなどの運転条件と、室温Tr、外気温Toなどの環境条件を読み込み、運転条件、環境条件及び運転状態に基づいて、車室内を設定温度とするための目標吹出し温度TAOを設定する。
また、エアコンECU50は、操作パネルから入力された運転条件ないし目標吹出し温度TAOに基づいて設定される運転条件に基づいて、導入モード、ブロワ風量、吹出しモードを設定し、目標吹出し温度TAOの空調風が吹き出されるように空調運転を開始する。すなわち、エアコンECU50は、車室内を設定温度TSETとするようにエアミックスドア40の開度Sを制御して空調運転を行う。
一方、エンジンECU64は、図示しないイグニッションスイッチがオンされて車両走行が開始されると、運転操作、走行環境、運転状態などを検出し、これらに基づいてエンジン42の駆動制御を行う。これにより、乗員の運転操作に応じた車両走行がなされる。
このとき、エンジンECU64では、予め設定されているエンジン停止条件が成立したときに、エンジン42の駆動を停止するエコランを行い、燃費向上、騒音やエミッションの抑制が図られるようにしている。
ところで、エアコン10は、エンジン42を停止するエコランが行われることにより、ヒータコア38への冷却水の循環が停止して暖房能力が低下する。エアコン10の暖房能力が低下しすぎると、車室内に吹き出される空調風の温度(吹出し温度Ta)が低下して、乗員に不快感を生じさせてしまうことがある。
ここから、エアコンECU50は、暖房能力が低下したときに、適切なタイミングでエンジン42の始動要求を行うことにより、乗員に不快感を生じさせてしまうのを防止するようにしている。
ここで、図4乃至図8を参照しながら、エアコンECU50での処理を説明する。図4には、乗員に不快感を生じない範囲で暖房能力を維持するときの処理の概略を示している。このフローチャートは、車両の図示しないイグニッションスイッチがオンされて走行が開始されると、所定の時間間隔で実行され、最初のステップ100で外気温センサ56によって車外の温度である外気温Toを検出し、外気温Toから車室内の暖房が必要な環境下であるか否かを判断する(ステップ102)。
図6(A)には、このときの判定に用いる外気温フラグFTOの概略を示している。外気温フラグFTOは、外気温Toが温度Toまで低下するとセットされ(FTO=1)、温度Toまで上昇するとリセットされる(FTO=0)。ここで、温度To、Toの間では、温度Toを温度Toよりも高くしてヒシテリシスを持たせている。
このときの温度To、Toは、暖房が要求される一般的な外気温Toが適用されており、例えば、温度To=20°C、温度To=15°C程度の温度を適用することができる。これにより、外気温フラグFTOがセット(FTO=1)されている状態では、エアコン10の暖房運転が要求される環境であると判断しうるようになっている。
図4のフローチャートでは、外気温センサ56によって検出される外気温Toが、暖房運転が要求される環境状態であると(FTO=1)、ステップ102で肯定判定してステップ104へ移行し、外気温Toに基づくエンジン42の始動要求水温Cwを設定する。
図6(B)には、外気温Toに対する始動要求水温Cwの一例を示している。一般に、始動要求水温Cwは、外気温Toにかかわらず一定となっているが、本実施の形態では、外気温Toが高くなると、始動要求水温Cwを下げるようにしている。これにより、外気温Toが低く大きな暖房能力が要求されると想定されるときには、エンジン42の始動要求を行う水温Tw(始動要求水温Cw)が高く設定され、外気温Toが高くなるにしたがって、始動要求水温Cwが低く設定されるようにしている。これにより、暖房能力が確保されているにもかかわらず、エンジン42が始動されてしまうのを防止するようにしている。
図4では、外気温Toに基づいてエンジン42の始動要求水温Cwを設定すると、ステップ106では、水温センサ62によってヒータコア38内の冷却水の水温Twを検出し、次ぎのステップ108では、水温Twが始動要求水温Cwより下がっているか否かを確認する。ここで、水温Twが始動要求水温Cwより低下していると(Tw<Cw)、ステップ108で肯定判定する。
ステップ108で肯定判定されると、ステップ110では、エンジン42の駆動が停止されたか否か、すなわち、エコランが行われているか否かを確認する。このときに、エンジン停止条件が成立して、エンジン42の駆動が停止されていると、ステップ110で肯定判定してステップ112へ移行する。
このステップ112では、ブロワモータ28(ブロワファン26)がオンしているか否かを確認する。すなわち、ステップ112では、エアコン10の空調運転(暖房運転)が行われているか否かを確認する。
ここで、エアコン10の空調運転が行われてブロワファン26がオンされていると、ステップ112で肯定判定してステップ114へ移行する。このステップ114では、最高吹出し温度Tamaxを読み込む。
図5には、最高吹出し温度Tamaxの設定処理の概略を示している。このフローチャートは、エアコン10が空調運転を行うときに、図4の処理と並行して、所定の時間間隔で実行される。なお、図5のフローチャートは、例えば、暖房運転(暖房モードでの空調運転)などで実行されるものであっても良い。
このフローチャートでは、最初のステップ130で、吹出し温度センサ68によって検出する空調風の吹出し温度Taを読み込む。また、次のステップ132では、エンジン停止条件が成立してエンジン42が停止されたか否かを確認する。
ここで、エンジン42が停止されてエコランが開始されると、ステップ132で肯定判定してステップ134へ移行する。このステップ134では、吹出し温度センサ68によって検出した吹出し温度Taを最高吹出し温度Tamaxに設定する。すなわち、エコランが開始された時点で吹出し温度センサ68によって検出される吹出し温度Taを、最高吹出し温度Tamaxの初期値として設定する。
この後、ステップ136では、吹出し温度センサ68によって検出される吹出し温度Taを読込み、次のステップ138では、この吹出し温度Taが、最高吹出し温度Tamaxより高いか否かを確認する。このときに、検出された吹出し温度Taが、既に設定されている最高吹出し温度Tamaxより高くなっていると、ステップ138で肯定判定して、ステップ136へ移行し、最高吹出し温度Tamaxを更新する。
すなわち、図7に示されるように、エコランが開始されたとき(E/G ONからE/G OFFに移行したとき)に、実際の空調風の温度(図7に破線で示す)が急激に高くなることがある。このときに、吹出し温度センサ68に検出遅れが生じていると、吹出し温度センサ68から出力される吹出し温度Taが実際の温度より低くなる。
このために、エコラン開始時の吹出し温度Taを基準として、吹出し温度Taが許容温度ΔTだけ下がったときにエンジン始動要求を行うと、エンジン42の始動が遅れ、乗員に暖房不足感を生じさせてしまうことがある。
これに対して、エアコンECU50では、吹出し温度センサ68によって検出される吹出し温度Taが高くなると、最高吹出し温度Tamaxを更新するので、エコランが開始された時点からの範囲で、最高吹出し温度Tamaxを適切に設定することができる。すなわち、エンジン42の停止中に検出される吹出し温度Taが、最高吹出し温度Tamaxから許容温度ΔTだけ下がったときにエンジン42の始動要求を行うことにより、暖房不足感が生じる前にエンジン42を始動することができる。
なお、図5のフローチャートでは、ステップ140でエコランが終了したか否か(エンジン42が始動されたか否か)を確認し、エコランが終了すると、ステップ140で肯定判定して、最高吹出し温度Tamaxの設定処理を、一旦、終了する。
一方、図4のフローチャートでは、ステップ112で肯定判定されると、ステップ114で、図5の処理で設定された最高吹出し温度Tamaxを読み込む。これと共に、ステップ116では、外気温度センサ56によって検出される外気温Toに基づく始動要求温度Tsoを設定する。
図8(A)には、本実施の形態に係る外気温Toに基づく始動要求温度Tsoの一例を示している。エアコンECU50には、図8(A)に相当する外気温Toに基づく始動要求温度Tsoのマップが記憶されており、このマップに基づいて、外気温Toから始動要求温度Tsoを設定する。
この始動供給温度Tsoは、その温度の空調風が吹き出されたときに、一般に暖房不足と感じる境界の温度としており、外気温Toが、温度Toよりも高いと始動要求温度Tsoが温度Caに設定されるが、外気温Toが温度Toより低い温度Toであると、始動要求温度Tsoが、温度Caよりも高い温度Caに設定される。
また、外気温Toが、温度Toと温度Toの間の温度To(To<To<To)では、始動要求温度Tsoが温度Caと温度Caの間の温度Ca(Ca<Ca<Ca)に設定される。すなわち、外気温Toが温度Toから温度Toの範囲では、外気温Toが高くなるにしたがって始動要求温度Tsoが低くなるように設定される。
図4のフローチャートでは、ステップ116で外気温Toに基づく始動要求温度Tsoを設定すると共に、ステップ118では、最高吹出し温度Tamaxに基づく始動要求温度Tsaを設定する。
この始動要求温度Tsaは、最高吹出し温度Tamaxから予め設定している許容温度ΔT(例えば、ΔT=7°C)を一律に差し引いた温度として設定することができる(Tsa=Tamax−ΔT)。
また、これに限らず、最高吹出し温度Tamaxに基づいて許容温度ΔTを変化させって、始動要求温度Tsaを設定するようにしても良い。図8(B)には、本実施の形態で適用する最高吹出し温度Tamaxに対する始動要求温度Tsaを示しており、エアコンECU50には、図8(B)に相当するマップが記憶されている。
図8(B)に示されるように、本実施の形態では、最高吹出し温度Tamaxが高くなるにしたがって許容温度ΔTを大きくする。このようにして、始動要求温度Tsaを設定することにより、最高吹出し温度Tamaxが低いときには、許容温度ΔTを小さくして、吹出し温度Taが下がりすぎてしまうのを防止することができる。
また、最高吹出し温度Tamaxが高くなるにしたがって、許容温度ΔTを大きくして、吹出し温度Taが低くなる前にエンジン42が始動されてしまうのを防止することができる。
図4のフローチャートでは、始動要求温度Tso、Tsaを設定すると、ステップ120で、吹出し温度Taを用いて始動要求を行うときの基準温度Tafを設定する。この基準温度Tafとしては、始動要求温度Tso又は、始動要求温度Tsaの何れか低い温度を適用する。
この後、ステップ122では、吹出し温度センサ68によって検出される吹出し温度Taを読込み、ステップ124では、この吹出し温度Taが基準温度Tafよりも低くなっているか否かを確認する。
ここで、エンジン42を停止した状態で暖房運転を継続することにより、ヒータコア38内の冷却水の水温Twが低下し、これに伴って低下した吹出し温度Taが、基準温度Tafよりも低くなる(Ta<Taf)と、ステップ124で肯定判定してステップ126へ移行する。
このステップ126では、エンジンECU64に対してエンジン42の始動要求を行う。これにより、エンジン42が駆動されると、ヒータコア38への冷却水の循環が開始されると共に、エンジン42によって冷却水の昇温が図られ、車室内へ吹き出される空調風の温度である吹出し温度Taが上昇される。
このように、エアコン10では、吹出し温度Taに基づいて、エンジン42の始動要求を行うときに、エンジン停止時点を含めてエンジン停止中で最も高い吹出し温度Taである最高吹出し温度Tamaxを基準としているので、吹出し温度センサ68の検出遅れのために、エンジン42の始動要求を行う前に、吹出し温度Taが下がりすぎてしまって、乗員に暖房不足感を生じるのを防止することができる。
また、本実施の形態では、最高吹出し温度Tamaxから許容温度ΔTを差し引いて始動要求温度Tsaを設定するときに、最高吹出し温度Tamaxが高ければ、許容温度ΔTを大きくし、最高吹出し温度Tamaxが低ければ、許容温度ΔTを小さくするようにしている。
これにより、適切なタイミングでエンジン42の始動要求を行うことができる。すなわち、設定温度TSETと室温Trの差が大きいと目標吹出し温度TAOが高くなって最高吹出し温度Tamaxも高くなるが、このときに、許容温度ΔTを一定にしていると、吹出し温度Taが高いにもかかわらず、エンジン42が始動されてしまうことがある。
また、設定温度TSETと室温Trの差が小さいと目標吹出し温度TAOが低くなり、これに伴って、最高吹出し温度Tamaxが低くなるが、このときに、許容温度ΔTを一定にしていると、吹出し温度Taが低くなってもエンジン42が始動されなくなってしまうことがある。
これに対して、最高吹出し温度Tamaxが高くなるにしたがって許容温度ΔTを大きくして始動要求温度Tsaを設定することにより、適切なタイミングでエンジン42の始動要求を行うことができる。
一方、エアコン10では、外気温Toに基づいて設定される始動要求温度Tsoと、最高吹出し温度Tamaxに基づいて設定される始動要求温度Tsaの何れか低い温度を基準温度Tafとして、エンジン42の始動要求を行う吹出し温度Taを判断するので、吹出し温度Taが下がる前にエンジン42が始動される抑制し、エンジン42の停止時間を長くすることができる。
したがって、エアコン10では、車室内を暖房するときに、エンジン42の燃費向上、騒音やエミッションの低減を図りながら、乗員に不快感を生じさせてしまうのを確実に防止することができる。
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、エンジン42によって駆動されるウォータポンプ48を用いて冷却水の循環を行うようにしたが、電気モータで駆動されるウォータポンプ(以下、電動ポンプとする)を用いても良い。
このときには、エンジン42を停止したときに、エアコンECU50からの要求に応じた流量の冷却水が循環されるように電動ポンプを駆動することにより、吹出し温度Taの低下を抑え、エンジン42の停止時間を長くすることができる。
また、エンジン停止直後は、冷却水の循環を停止し、吹出し温度Taが下がったときに、先ず、電動ポンプを駆動して冷却水の循環を開始して、エンジン42内で温度が維持されている冷却水を用いた暖房運転を行った後、吹出し温度Taに基づいてエンジン42の始動要求を行うようにしても良い。
また、ウォータポンプ48と電動ポンプを併設したものであっても良い。このときには、例えば、ヒータコア38への冷却水の循環を電動ポンプによって行うようにしても良く、また、エンジン42が停止した時に、ウォータポンプ48に換えて電動ポンプによって冷却水の循環を行う構成であっても良い。
また、以上説明した本実施の形態では、車両用暖房装置として、冷房運転が可能なエアコン10を例に説明したが、本発明が適用される車両用暖房装置は、冷房機能を備えていない構成であっても良い。
本実施の形態に車両用暖房装置として適用したエアコンの要部の概略構成図である。 冷却液の循環系統を示す要部の概略構成図である。 エアコンとエンジンの制御系統の要部を示すブロック図である。 エンジンの始動要求制御の概略を示す流れ図である。 最高吹出し温度の設定の一例を示す流れ図である。 (A)は、外気温フラグのセット/リセットの概略を示す線図、(B)は、外気温に対するエンジンの始動要求水温の一例を示す線図である。 エンジンを停止したときの吹出し温度と吹出し温度センサによって検出される吹出し温度の変化の一例を示す線図である。 (A)は、外気温に基づく始動要求温度の一例を示す線図、(B)は、最高吹出し温度に対する始動要求温度の一例を示す線図である。
符号の説明
10 エアコン(車両用暖房装置)
12 コンプレッサ
34 足元吹出し口
38 ヒータコア
40 エアミックスドア
42 エンジン(内燃機関)
48 ウォータポンプ
50 エアコンECU(第1の設定手段、第2の設定手段、駆動要求手段)
56 外気温センサ(外気温検出手段)
62 水温センサ
64 エンジンECU
68 吹出し温度センサ(吹出し温度検出手段)

Claims (3)

  1. 走行用の駆動源として内燃機関を備え、予め設定された停止条件が成立したときに内燃機関を停止すると共に、始動条件が成立したとき及び始動要求に基づいて内燃機関を始動する内燃機関制御手段を含む車両に設けられて、内燃機関の冷却液を用いて加熱した暖房風を吹出し口から吹き出して車室内の暖房を行う車両用暖房装置であって、
    前記吹出し口から吹き出される前記暖房風の温度である吹出し温度を検出する吹出し温度検出手段と、
    少なくとも前記内燃機関の駆動停止時に前記吹出し温度検出手段によって吹出し温度を検出し、検出された吹出し温度から予め設定された許容温度だけ下げた第1の基準温度を設定する第1の設定手段と、
    前記内燃機関の駆動停止中に前記吹出し温度検出手段によって検出される吹出し温度が前記第1の設定手段によって設定された前記第1の基準温度より下がったときに、前記内燃機関制御手段に対して前記内燃機関の駆動要求を行う駆動要求手段と、
    を含み、
    前記第1の設定手段が、前記内燃機関の駆動停止時に前記吹出し温度検出手段によって前記吹出し温度を検出し、検出した前記吹出し温度を最高吹出し温度として、前記第1の基準温度の設定に適用する前記吹出し温度とする吹出し温度設定手段と、前記内燃機関の駆動停止中に前記吹出し温度を検出し、検出した前記吹出し温度が前記最高吹出し温度より高いか否かを判定し、前記最高吹出し温度より高い場合に、前記最高吹出し温度を更新する更新手段と、を含み、前記検出された吹出し温度に代えて前記吹出し温度設定手段によって設定された前記吹出し温度から前記第1の基準温度を設定する、ことを特徴とする車両用暖房装置。
  2. 車外の温度である外気温度を検出する外気温検出手段と、
    前記外気温検出手段によって検出される外気温度に基づいて第2の基準温度を設定する第2の設定手段と、
    を含み、前記駆動要求手段が、前記吹出し温度検出手段によって検出される吹出し温度が、前記第1の基準温度又は前記第2の基準温度の何れか低い温度より低下したときに、前記内燃機関の駆動要求を行う、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の車両用暖房装置。
  3. 前記第1の設定手段が、前記第1の基準温度の設定に適用する前記吹出し温度が高くなるほど前記許容温度を大きくして第1の基準温度を設定する、
    ことを特徴とする前記請求項1又は請求項2に記載の車両用暖房装置。
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