JP3211650B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
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- B60K6/00—Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
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- B60K6/50—Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
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Description
モータを車両走行時の動力源として備えているハイブリ
ッド車両に係り、特に、所定の運転条件でエンジンの作
動を停止するハイブリッド車両に関するものである。
と、電気エネルギーによって作動する電動モータとを車
両走行時の動力源として備えているハイブリッド車両が
知られている。このようなハイブリッド車両によれば、
運転状態に応じてエンジンと電動モータとを使い分けて
走行することにより、燃料消費量や排出ガス量が低減さ
れる。特開平6−80048号公報に記載されている装
置はその一例で、アクセル操作量および車速が小さい低
負荷領域では電動モータを用いて走行し、車速が大きい
高車速領域ではエンジンを用いて走行し、アクセル操作
量が大きい高負荷領域ではエンジンおよび電動モータの
両方を用いて走行するようになっている。
ハイブリッド車両のエンジンは、一般に空調設備の熱源
としても利用されているため、電動モータのみを用いて
走行する運転領域では暖房できなくなるという問題があ
った。エンジン以外の熱源を設けることも考えられる
が、スペース的にもエネルギー効率的にも無駄が多いと
ともにコスト高となって好ましくない。
もので、その目的とするところは、所定の運転条件でエ
ンジンの作動を停止するハイブリッド車両において、必
要十分な暖房性能が得られるようにすることにある。
めに、第1発明は、(a) 燃料の燃焼によって作動するエ
ンジンと、電気エネルギーによって作動する電動モータ
とを車両走行時の動力源として備えており、所定の運転
条件で前記エンジンの作動を停止する一方、(b) 前記エ
ンジンの発熱を利用して車室内を暖房する空調設備を有
するハイブリッド車両において、(c) 車室内の暖房の必
要性および前記エンジンの温度に基づいて暖房のために
そのエンジンを作動させるか否かを考慮してそのエンジ
ンを作動させる暖房用エンジン作動手段を設けたことを
特徴とする。
リッド車両において、前記暖房用エンジン作動手段は、
(a) 前記車室内の温度を検出する室温検出手段と、(b)
前記エンジンの温度を検出するエンジン温検出手段と、
(c) 前記空調設備の設定温度と前記室温検出手段によっ
て検出された車室内の温度との温度差と、前記エンジン
温検出手段によって検出されたエンジンの温度とに基づ
いて、暖房のためにエンジンを作動させるか否かを判断
する作動判断手段とを有するものであることを特徴とす
る。
は、車室内の暖房の必要性およびエンジンの温度に基づ
いて暖房のためにエンジンを作動させるか否かを考慮し
てエンジンが作動させられるため、エンジンの作動を停
止する運転状態であっても暖房が必要な時にはエンジン
が作動させられるようになり、必要十分な暖房性能が得
られるようになる。
内の温度との温度差と、エンジンの温度とに基づいて、
暖房のためにエンジンを作動させるか否かを判断するよ
うになっているため、例えばエンジン停止直後でエンジ
ン温度が高く、そのままでも熱源として十分に利用でき
る場合は必ずしも直ちにエンジンを作動させる必要はな
いなど、暖房性能を損なうことなくエンジンの作動を必
要最小限に抑えることが可能で、排出ガス量や燃料消費
量などの増加を抑制できる。
チにより動力伝達を接続、遮断することによって動力源
を切り換える切換タイプや、遊星歯車装置などの合成、
分配機構によってエンジンおよび電動モータの出力を合
成したり分配したりするミックスタイプなど、少なくと
もエンジンと電動モータとを車両走行時の動力源として
備えているとともに、所定の運転条件でエンジンの作動
を停止する種々のタイプのハイブリッド車両に適用され
得る。駆動輪毎に電動モータが配設されている場合であ
っても良い。
備は、例えばエンジンの周辺の暖気をファンなどでダク
トを介して車室内へ取り込むように構成される。その場
合、第2発明のエンジン温検出手段は、エンジン周辺の
雰囲気温度すなわち実際に車室内に取り込む空気の温度
を検出するものでも良いが、エンジン水温すなわちエン
ジンを冷却するためにエンジンブロックなどに形成され
た流路を流れる冷却水の温度を検出するエンジン水温セ
ンサを利用することもできる。
めにエンジンをアイドル状態等で作動させるものでも良
いが、電動モータを動力源とする車両走行中であれば電
動モータの代わりにエンジンを動力源として走行するよ
うに構成することもできる。また、かかる暖房用エンジ
ン作動手段は、第2発明のように構成することが望まし
いが、エンジン温度が暖房の熱源として機能しない所定
温度(例えば20℃など)以下となった場合は、空調設
備の設定温度と室内温度との温度差と無関係にエンジン
を作動させるなど、種々の態様を採用できる。第2発明
についても、単に温度差とエンジンの温度だけで判断す
るよりも、更に他の条件を加味してより極め細かい判断
を行うことが望ましく、例えば運転状態に応じてエンジ
ンおよび電動モータを使い分けて走行するようになって
いる場合には、車両走行中であれば近い将来にエンジン
を動力源として走行するようになる可能性が高いため、
車両停止中よりも暖房のためのエンジン作動条件を厳し
くすることが可能である。
度と室内温度との温度差がエンジン温度に応じて設定さ
れる所定の判定値以上の場合にエンジンを作動させるよ
うに構成される。所定の判定値は、例えばエンジン温度
が高い程高い値に設定され、更に車両走行中は車両停止
中に比べて高い値とすることが望ましい。
細に説明する。図1は、本発明が適用されたハイブリッ
ド車両の駆動制御装置10を説明するブロック線図で、
機械的な結合関係は太い実線で示され、電気的な結合関
係は細線で示されている。かかる駆動制御装置10は、
燃料の燃焼によって作動するガソリンエンジン等の内燃
機関12と、電気エネルギーによって作動する電動モー
タ14とを動力源として備えており、それ等の内燃機関
12および電動モータ14の動力は、同時に或いは択一
的に変速機16へ伝達され、更に差動機能を有する減速
機18を介して左右の駆動輪20へ伝達される。内燃機
関12と変速機16との間には、動力伝達を遮断するク
ラッチ22が設けられており、クラッチ制御用アクチュ
エータ38によって断続制御される。また、変速機16
は、前進(FWD),後進(REV),ニュートラル
(N)を切り換える前後進切換機構や変速比を変化させ
る変速機構を有しており、運転者によってシフトレバー
40が操作され、切換アクチュエータ42によって油圧
回路が機械的に切り換えられることにより、前進,後
進,ニュートラルが成立させられる。
から成る車両用駆動装置の一例を具体的に説明する図
で、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両
のように車両の幅方向と略平行に搭載される横置きタイ
プのものである。内燃機関12および電動モータ14は
共通の第1軸線上に直列に対向して配設され、それ等の
出力軸12aおよび14aはクラッチ22を介して相対
回転不能に連結されるようになっているとともに、電動
モータ14の出力軸14aにはチェーンドライブ(スプ
ロケット)100が取り付けられ、それ等の動力をチェ
ーン102を介して動力伝達装置104に伝達する。動
力伝達装置104は、上記第1軸線と平行な第2軸線上
に直列に配設されたトロイダル型無段変速機構106、
遊星歯車式の減速・逆転機構108、および傘歯車式の
ディファレンシャル装置110を備えており、上記動力
はチェーンドリブン(スプロケット)112を介してト
ロイダル型無段変速機構106に伝達され、減速・逆転
機構108およびディファレンシャル装置110を介し
て、それ等の中心すなわち第2軸線上に配設された一対
の伝達軸114、116から前記駆動輪20へ出力され
る。トロイダル型無段変速機構106および減速・逆転
機構108は前記変速機16の具体例で、ディファレン
シャル装置110は前記減速機18の具体例である。
粘弾性の高いトラクションオイルを介してトルク伝達を
行うもので、図はダブルキャビティ型のフルトロイダル
型であり、バリエータ(ローラ)118a,118bの
傾斜角度が油圧アクチュエータなどによって連続的に制
御されることにより、出力シャフト120に対する変速
比が連続的に変化させられる。減速・逆転機構108
は、3組のシンプル遊星歯車装置122,124,12
6と、後進用ブレーキB1と、前進用ブレーキB2とを
有して構成されており、トロイダル型無段変速機構10
6の出力シャフト120はシンプル遊星歯車装置12
2,124のサンギヤに一体的に連結されている。そし
て、前記シフトレバー40のシフト操作に伴って切換ア
クチュエータ42により油圧回路が切り換えられ、後進
用ブレーキB1が係合させられ且つ前進用ブレーキB2
が解放されることにより車両を後進走行させる後進段が
成立させられ、前進用ブレーキB2が係合させられ且つ
後進用ブレーキB1が解放されることにより車両を前進
走行させる前進段が成立させられ、両ブレーキB1およ
びB2が共に解放されることにより動力伝達を遮断する
中立段(ニュートラル)が成立させられる。
段および後進段共にそれぞれ所定の変速比で減速(変速
比>1)するようになっており、シンプル遊星歯車装置
126のキャリアからディファレンシャル装置110に
動力を出力する。なお、図2では3組のシンプル遊星歯
車装置122,124,126の各歯車の径寸法(ギヤ
比)が互いに等しいが、その径寸法は所望する変速比等
に応じて適宜設定される。また、動力伝達装置104は
中心線(第2軸線)に対して略対称的に構成されてお
り、図2では中心線から下半分が省略されている。
(モータ)/G(ジェネレータ)制御装置24を介して
バッテリ,コンデンサ等の蓄電装置26に接続されてお
り、蓄電装置26から電気エネルギーが供給されて所定
のトルクで回転駆動される回転駆動状態と、回生制動
(電動モータ14自体の電気的な制動トルク)により発
電機として機能することにより蓄電装置26に電気エネ
ルギーを充電する充電状態と、モータ軸が自由回転する
ことを許容する無負荷状態とに切り換えられる。また、
前記内燃機関12は、燃料噴射量制御用アクチュエータ
30、スロットル制御用アクチュエータ32、点火時期
制御用アクチュエータ34、吸・排気バルブ制御用アク
チュエータ36などによってその作動状態が制御される
ようになっており、これ等のアクチュエータは上記M/
G制御装置24と共にコントローラ50によって制御さ
れる。
補機と機械的に駆動できる補機とがある。これ等のうち
電気的補機、すなわち蓄電装置26や補機駆動用の蓄電
装置46の放電出力により電気的に駆動される補機につ
いては図示を省略している。図中の電圧変換制御装置4
8は例えばチョッパ回路であり、コントローラ50の制
御の下に蓄電装置26の放電出力をより低い電圧に変換
して蓄電装置46側に供給する。コントローラ50は、
この電圧変換制御装置48を用いて蓄電装置46の蓄電
量SOCを管理する。また、機械的補機には、内燃機関
12に連結された補機51、電動モータ14に連結され
た補機52、および電動モータ54に連結された補機5
6がある。補機51および52は、それぞれ内燃機関1
2および電動モータ14により駆動できる他、クラッチ
22を繋げば何れも内燃機関12,電動モータ14の双
方により駆動できる。電動モータ54は蓄電装置46の
放電出力により駆動されているから、補機56は内燃機
関12、電動モータ14およびクラッチ22の状態如何
によらず駆動できる。図中、電動モータ制御装置58は
コントローラ50の制御の下に電動モータ54の出力を
制御する。
M等を有するマイクロコンピュータを含んで構成され、
予め設定されたプログラムに従って信号処理を実行する
ようになっており、例えば内燃機関12のみを動力源と
して走行するICE単独モード、電動モータ14のみを
動力源として走行する電動モータ単独モード、内燃機関
12および電動モータ14の両方を動力源として走行す
るICE・電動モータ併用モード、内燃機関12により
電動モータ14を回転駆動して発電させながら走行する
発電モードの4つの走行モードで走行させる。ICE単
独モード,電動モータ単独モード,および併用モード
は、例えば燃料消費量や排出ガス量などが少なくなるよ
うに回転速度やトルクなどに応じて設定され、低負荷領
域では電動モータ単独モード、中負荷領域ではICE単
独モード、高負荷領域では併用モードで走行するよう
に、予め要求トルクおよび回転速度などをパラメータと
する動力源切換マップなどで領域が定められている。図
6はその一例で、E1 が電動モータ単独モードの運転領
域、E2 がICE単独モードの運転領域、E3 が併用モ
ードの運転領域である。
タ併用モード、発電モードにおける内燃機関12は、車
両停止時であってもクラッチ22を解放するか変速機1
6をニュートラルとすることにより、必要に応じて作動
状態(回転状態)が維持される。また、電動モータ単独
モードではクラッチ22が解放される。なお、電動モー
タ14は内燃機関12を始動するスタータとして用いる
ことも可能で、クラッチ22を接続した上で電動モータ
14を作動させて内燃機関12を回転駆動すれば良い
が、クラッチ22を解放したまま別置のスタータ(モー
タ)で始動するようにしても良い。
ョンスイッチ44からシフトレバー40のシフトポジシ
ョンを表す信号が供給され、車速/車輪速センサ28か
ら車速/車輪速を表す信号が供給され、発進/パワーモ
ードスイッチ60からON・OFF信号が供給される。
発進/パワーモードスイッチ60は車両乗員によってO
N・OFFされるスイッチで、例えば坂道発進したり他
の車両を牽引したり車載重量が重い場合など、高トルク
を必要とすることが予め判っている場合などにON操作
される。この他、車載重量信号、路面勾配信号、牽引重
量信号、高速道進入信号、外気温信号、室内温信号、ブ
レーキ信号、ブレーキ踏力信号、アクセル操作量信号
や、エンジン回転速度NE 、モータ回転速度NM 、エン
ジントルク、モータトルク、変速機16の出力回転速度
NO 、各蓄電装置の蓄電量SOCなどを表す信号が、各
種の検出手段などから供給される。
から得られる信号であり、車両、乗員、荷物などの重量
または合計重量を示している。路面勾配信号は勾配セン
サ64やナビゲーションシステム66から得られる信号
であり、車両の現在地点または間もなく通過するであろ
う地点の路面勾配を表している。特に、勾配センサ64
を利用した場合には現在地点の路面勾配を得ることがで
き、ナビゲーションシステム66を利用した場合には現
在地点の路面勾配および/または間もなく通過するであ
ろう地点の路面勾配を得ることができる。牽引重量信号
は牽引センサ68により得られ、自車が牽引している他
車の重量を表している。当該他車から通信により入力し
ても良い。高速道進入信号は、ナビゲーションシステム
66から得られる信号であり、車両が高速道に進入した
こと、進入しつつあること、或いは間もなく進入するこ
とを表している。外気温信号および室内温信号は、それ
ぞれ外気温センサ70、室内温センサ72から得られる
信号であり、車両の外および車室内の温度を表してい
る。室内温センサ72は室温検出手段に相当する。な
お、ナビゲーションシステム66は、路面勾配信号、高
速道進入信号等の外部信号を、内蔵する地図データベー
ス上の地図情報に基づき、或いは路側・ゲートのビーコ
ン、VICS等のインフラストラクチャからの情報に基
づいて生成している。
水温を表す信号がエンジン水温センサ74から供給され
るとともに、空調設備としてのエアコン76からON・
OFF信号や設定温度を表す信号が供給される。エアコ
ン76のON・OFF信号は、エアコン76の作動のO
N・OFFを表す信号で、乗員によって操作されるスイ
ッチから供給される。また、設定温度は、車室内の温度
として乗員によって設定された温度で、エアコン76は
車室内の温度すなわち前記室内温信号が表す室内温度が
設定温度となるように冷暖房を制御する。室内温度が設
定温度より低くて暖房が必要な時には、内燃機関12の
周辺の暖気をファンなどでダクトを介して車室内へ取り
込むようになっている。上記エンジン水温センサ74は
エンジン温検出手段に相当する。
の信号処理のうち、運転状態に応じて前記各走行モード
を切り換える部分のフローチャートであり、所定のサイ
クルタイムで繰り返し実行される。ステップS1では、
発進/パワーモードスイッチ60のON・OFF信号、
エアコン76のON・OFF信号など前述した各種の信
号を読み込み、ステップS2では車室内の暖房のために
内燃機関12を作動させる必要があるか否かを判断す
る。コントローラ50による一連の信号処理のうちステ
ップS2を実行する部分は暖房用エンジン作動手段に相
当し、具体的には例えば図4のフローチャートに従って
行われる。
ON(作動)状態か否かをON・OFF信号に基づいて
判断し、ONの場合はステップR2以下を実行するが、
OFF(非作動)の場合はステップR8で「ICE非作
動」、すなわち暖房のために内燃機関12を作動させる
必要はない旨の判断を行う。ステップR2では室内温セ
ンサ72から供給される信号に基づいて室内温度を検出
し、ステップR3ではエンジン水温センサ74から供給
される信号に基づいてエンジン水温を検出する。また、
ステップR4では、前記エアコン76の設定温度と上記
室内温度との温度差ΔT(=設定温度−室内温度)を算
出し、ステップR5では上記エンジン水温および車両が
走行中か否かに基づいて判定値T(x)を設定する。そ
して、次のステップR6では、温度差ΔTが判定値T
(x)以上か否かを判断し、ΔT≧T(x)の場合には
ステップR7で「ICE作動」、すなわち暖房のために
内燃機関12を作動させる旨の判断を行い、ΔT<T
(x)の場合はステップR8で「ICE非作動」の判断
を行う。
えば図5に示すようにエンジン水温が高い程高い値とさ
れ、車両走行中は停止中よりも高い値とされる。すなわ
ち、内燃機関12の停止直後等でエンジン水温が高い場
合は、そのままでも暖房の熱源として十分に利用できる
ため必ずしも直ちに内燃機関12を作動させる必要はな
いのであり、また、車両走行中であれば運転状態によっ
てICE単独モードや併用モードとなって内燃機関12
が作動させられる可能性が高いため、暖房のために直ち
に内燃機関12を作動させることは、燃料消費量や排出
ガス量等の点で必ずしも好ましくないのである。コント
ローラ50による一連の信号処理のうちステップR4、
R5、R6、R7、およびR8を実行する部分は請求項
2の作動判断手段に相当する。なお、上記図5のような
判定値T(x)を求めるためのデータマップ、演算式な
どは、予め記憶装置に記憶されている。
YES、すなわち暖房のために内燃機関12を作動させ
る必要がある場合はステップS7を実行するが、そうで
ない場合にはステップS3を実行する。ステップS3で
は、発進/パワーモードスイッチ60がONか否かを判
断し、NOすなわちOFFの場合にはステップS4を実
行し、前記ナビゲーションシステム66によって得られ
る情報等に基づいて近い将来の車両負荷/電動モータ負
荷を予測する。次のステップS5では、その予測した負
荷が予め定められた高負荷領域か否かを判断し、高負荷
領域でなければステップS6で、アクセル操作量やブレ
ーキ踏力により与えられる運転者からの要求、各種補機
の動作状態、各蓄電装置の蓄電量SOCなどに基づい
て、例えば図6の動力源切換マップを基本として車両の
走行モードを決定し、ステップS9ではその決定された
走行モードに応じてステップS10〜S13の何れかを
実行させる。すなわち、電動モータ単独モードであれば
ステップS10で電動モータ14を作動させ、ICE単
独モードであればステップS11で内燃機関12を作動
させ、併用モードであればステップS12で内燃機関1
2および電動モータ14の両方を作動させ、発電モード
であればステップS13で内燃機関12を作動させて走
行するとともに電動モータ14を回生制動して発電す
る。
れかの判断がYESの場合にはステップS7を実行し、
内燃機関12を始動してアイドル状態とした後、ステッ
プS8で前記ステップS6と同様にして走行モードを決
定し、ステップS9以下を実行する。この場合に、前記
図6の運転領域E1 は電動モータ単独モードであるが、
ステップS7で内燃機関12が作動させられることによ
って併用モードとなり、ステップS12ではクラッチ2
2を解放したまま内燃機関12をアイドル状態で作動さ
せる。また、上記ステップS7では、車両停止時であっ
てもクラッチ22を解放して内燃機関12をアイドル状
態で作動させる。なお、このステップS7は、電動モー
タ単独モードである前記ステップS10に続いて実行す
るステップS14の判断がYESの場合、すなわちアク
セル操作量の変化率が大きい場合にも実行される。
ON状態を検出し、これに応じて内燃機関12を予めア
イドル状態(待機運転)としているため、その後の運転
者のアクセル操作に応じて速やかに内燃機関12を動力
源とする走行状態へ移行できる。また、アクセル操作量
の変化率が大きい場合も予め内燃機関12をアイドル状
態とするため、各瞬間瞬間における運転者の急加速意志
等に迅速に応えることができる。更に、内燃機関12を
作動させない限り駆動輪20に十分な出力を供給できな
いとき、すなわち近い将来の車両負荷が大きい場合も、
同様に内燃機関12をアイドル状態とするため、急発
進、坂道発進等の際に必要なトルクを直ちに発生させる
ことができ、トルク不足が解消する。また、内燃機関1
2を運転しない限り補機52(例えばエアコン76な
ど)に十分な出力を供給できないとき、すなわち近い将
来の電動モータ負荷が大きい場合も、同様に内燃機関1
2をアイドル状態とするため、補機52の出力の不足に
よる車内居住環境の悪化等を防ぐことができる。
車室内の暖房のために内燃機関12を作動させる必要が
あるか否かを判断し、必要がある場合にはステップS7
で上記と同様に内燃機関12がアイドル状態とされるた
め、必要十分な暖房性能が得られるようになる。特に、
本実施例では、エアコン76の設定温度と室内温度との
温度差ΔTと比較すべき判定値T(x)が、図5のよう
にエンジン水温が高い程高い値とされ、車両走行中は停
止中よりも高い値とされるため、暖房性能を損なうこと
なく内燃機関12の作動を必要最小限に抑えることがで
き、排出ガス量や燃料消費量などの増加が抑制される。
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
装置104はあくまでも一例であり、変速機構などは適
宜変更され得るとともに、FR(フロントエンジン・リ
ヤドライブ)型のハイブリッド車両にも同様に適用され
得る。
電機を兼ねていたが、電動モータ14とは別個に発電機
を設けることもできる。
個であったが、電動モータ14を駆動輪毎に有するもの
など、本発明は種々のハイブリッド車両に適用できる。
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
動制御装置の構成を説明するブロック線図である。
機の具体例を示す図である。
換える際の作動を説明するフローチャートである。
明するフローチャートである。
る際の一例を説明する図である。
の一例を説明する図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料の燃焼によって作動するエンジン
と、電気エネルギーによって作動する電動モータとを車
両走行時の動力源として備えており、所定の運転条件で
前記エンジンの作動を停止する一方、前記エンジンの発
熱を利用して車室内を暖房する空調設備を有するハイブ
リッド車両において、 車室内の暖房の必要性および前記エンジンの温度に基づ
いて暖房のために該エンジンを作動させるか否かを考慮
して該エンジンを作動させる暖房用エンジン作動手段を
設けたことを特徴とするハイブリッド車両。 - 【請求項2】 前記暖房用エンジン作動手段は、 前記車室内の温度を検出する室温検出手段と、 前記エンジンの温度を検出するエンジン温検出手段と、 前記空調設備の設定温度と前記室温検出手段によって検
出された車室内の温度との温度差と、前記エンジン温検
出手段によって検出されたエンジンの温度とに基づい
て、暖房のためにエンジンを作動させるか否かを判断す
る作動判断手段とを有するものであることを特徴とする
請求項1に記載のハイブリッド車両。
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---|---|---|---|
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JP04284096A JP3211650B2 (ja) | 1996-02-29 | 1996-02-29 | ハイブリッド車両 |
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ID=12647194
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1996
- 1996-02-29 JP JP04284096A patent/JP3211650B2/ja not_active Expired - Lifetime
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