JP4086042B2 - 自動車およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車およびその制御方法に関する。
従来、この種の自動車としては、エンジンとモータとが搭載され、アクセル操作に基づいてモータからの動力のみを用いて走行するモータ走行モードとエンジンからの動力を用いて走行するエンジン走行モードとを切り換えて走行し、運転者によりスポーツ走行モードが選択されたときにはモータ走行モードに拘わらずエンジンを駆動したままとして走行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、スポーツ走行モードが選択されているときには、モータ走行モードに拘わらずエンジンの駆動を維持するから、モータ走行モード時にエンジンを停止させるものに比してアクセル操作に対してモータ走行モードからエンジン走行モードへ移行する際にも高い動力応答性を得ることができる。
特開平10−89116号公報
ところで、こうした制御を、プラネタリギヤのサンギヤに第1モータ,キャリアにエンジン,リングギヤに駆動軸が接続されると共に駆動軸に第2モータが接続された自動車に適用する場合を考えると、エンジンを駆動させたままであってもエンジンの運転状態によっては駆動軸に出力する動力の増減を迅速に行なえない場合が生じる。例えば、エンジンが低い回転数で運転されている場合にアクセルペダルが大きく踏み込まれたときには、エンジンの回転数はゆっくりとしか上昇しないから、エンジンから出力される動力が不足して駆動軸に出力される動力が不足する場合がある。バッテリの出力を用いて第2モータから動力を出力することによりこうしたエンジンからの動力の不足に対応することもできるが、バッテリからの出力を充分に用いることができないときには対応することができない。
本発明の自動車およびその制御方法は、第1走行モードと第2走行モードとを選択できる自動車において、第2走行モードが選択されたときには蓄電手段の蓄電状態に拘わらずより迅速に内燃機関から動力の増減をさせて走行できるようにすることを目的とする。
本発明の自動車およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
駆動軸が車軸に接続されて走行する自動車であって、
内燃機関と、
該内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
該蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電状態検出手段と、
前記駆動軸に要求される要求動力を設定する要求動力設定手段と、
第1走行モードと第2走行モードとを含む複数の走行モードを選択的に設定するモード設定手段と、
前記モード設定手段により第1走行モードが設定されたときには前記内燃機関の運転に対する制約として第1の制約を設定し、前記モード設定手段により第2走行モードが設定されたときには前記検出された蓄電状態に基づいて前記内燃機関の運転に対する制約として前記第1の制約より該内燃機関から出力する動力の増減を迅速に行なうことができる第2の制約を設定する運転制約設定手段と、
該運転制約設定手段により設定された制約に基づいて前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
本発明の自動車では、モード設定手段により第1走行モードが設定されたときには内燃機関の運転に対する制約として第1の制約を設定し、モード設定手段により第2走行モードが設定されたときには検出された蓄電手段の蓄電状態に基づいて内燃機関の運転に対する制約として第1の制約より内燃機関から出力する動力の増減を迅速に行なうことができる第2の制約を設定し、設定された制約に基づいて内燃機関が運転されると共に要求動力に基づく動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。この結果、第2走行モードが選択されたときには、蓄電手段の蓄電状態に拘わらずより迅速に駆動軸に出力する動力を増減させて走行できるようにすることができる。
また、本発明の自動車において、前記第2の制約は、前記蓄電手段から瞬時に供給できる蓄電量が小さいほど前記内燃機関の回転数の下限制限が大きくなる傾向を有する制約であるものとすることもできる。こうすれば、蓄電手段の蓄電量が少ないほど、即ち、電動機から出力できる動力の幅が小さいほど迅速に内燃機関から出力する動力を増減できるから、蓄電手段の蓄電量に拘わらず迅速に駆動軸に出力する動力を増減させて走行できるようにすることができる。
そして、本発明の自動車において、前記第2の制約は、車速が大きくなるほど前記内燃機関の回転数の下限制限が大きくなる傾向を有する制約であるものとすることもできる。こうすれば、第2走行モードが選択されたときには、車速が大きくなるほど内燃機関を高めの回転数で運転することができる。
さらに、本発明の自動車において、前記制御手段は、前記第1走行モードが設定されているときには、前記第1の制約に基づいて前記内燃機関を運転すべき実行用運転ポイントを設定すると共に該設定した実行用運転ポイントで前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを運転制御し、前記第2走行モードが設定されているときには、前記第1の制約に基づいて前記内燃機関を運転すべき仮運転ポイントを設定し、該設定した仮運転ポイントにおける回転数が前記第2の制約を満たしているときには該設定した仮運転ポイントを実行用運転ポイントして設定すると共に該設定した実行用運転ポイントで前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、該設定した仮運転ポイントにおける回転数が前記第2の制約を満たしていないときには該仮運転ポイント近傍の該第2の制約を満たす運転ポイントを実行用運転ポイントとして設定すると共に該設定した実行用運転ポイントで前記内燃機関が運転されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の自動車において、前記第1の制約は、前記内燃機関を効率よく運転する制約であるものとすることもできる。こうすれば、第1走行モードが選択されたときには内燃機関を効率よく運転することができる。
そして、本発明の自動車において、前記蓄電手段は、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能なキャパシタと、前記電力動力入出力手段および前記電動機に対して前記キャパシタと並列接続され直流電力を電圧変換する電圧変換器と、該電圧変換器による電圧変換を介して前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な二次電池と、を備える手段であり、前記蓄電状態検出手段は、前記蓄電状態として前記キャパシタの蓄電状態を検出する手段であるものとすることもできる。
さらに、本発明の自動車において、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する発電機とを備える手段であるものとすることもできるし、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に取り付けられた第1の回転子と前記駆動軸に取り付けられた第2の回転子とを備え、該第1の回転子と該第2の回転子との電磁作用による電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する対回転子電動機であるものとすることもできる。
本発明の自動車の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され、電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、該蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電状態検出手段と、を備え、前記駆動軸が車軸に接続されて走行する自動車の制御方法であって、
(a)前記駆動軸に要求される要求動力を設定し、
(b)第1走行モードと第2走行モードとを含む複数の走行モードを選択的に設定し、
(c)第1走行モードが設定されたときには前記内燃機関の運転に対する制約として第1の制約を設定し、第2走行モードが設定されたときには前記検出された蓄電状態に基づいて前記内燃機関の運転に対する制約として前記第1の制約より該内燃機関から出力する動力の増減を迅速に行なうことができる第2の制約を設定し、
(d)該設定された制約に基づいて前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する
ことを要旨とする。
本発明の自動車の制御方法では、第1走行モードが設定されたときには内燃機関の運転に対する制約として第1の制約を設定し、第2走行モードが設定されたときには検出された蓄電手段の蓄電状態に基づいて内燃機関の運転に対する制約として第1の制約より内燃機関から出力する動力の増減を迅速に行なうことができる第2の制約を設定し、設定された制約に基づいて内燃機関が運転されると共に要求動力に基づく動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。この結果、第2走行モードが選択されたときには、蓄電手段の蓄電状態に拘わらずより迅速に駆動軸に出力する動力を増減させて走行できるようにすることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2とDC/DCコンバータ50を介して電力のやり取りを行なう二次電池52と、モータMG1,MG2に対してDC/DCコンバータ50と並列に接続されたキャパシタ55と、モータMG1,MG2と装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。このエンジンECU24には、クランクシャフト26に取り付けられたクランクポジションセンサなど図示しない各種センサなどから信号が入力されている。また、エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してDC/DCコンバータ50(二次電池52)やキャパシタ55と電力のやり取りを行なう。インバータ41,42とDC/DCコンバータ50とキャパシタ55とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、二次電池52やキャパシタ55は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、二次電池52やキャパシタ55は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。また、モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
二次電池52(DC/DCコンバータ50),キャパシタ55は、電源用電子制御ユニット(以下、電源ECUという)56によって管理されている。電源ECU56には、二次電池52を管理するのに必要な信号、例えば,二次電池52の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,二次電池52の出力端子に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,二次電池52に取り付けられた温度センサ58からの電池温度Tbや、キャパシタ55を管理するのに必要な信号、例えば、キャパシタ55の端子間に取り付けられた電圧センサ59からの端子間電圧などが入力されており、DC/DCコンバータ50のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、電源ECU56は、必要に応じて二次電池52の状態やキャパシタ55の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、電源ECU56では、二次電池52を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量SOC1を演算したり、キャパシタ55を管理するために電圧センサ59により検出されたキャパシタ55の端子間電圧に基づいて残容量SOC2を演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V、運転者の操作により走行モードを燃費重視の通常走行モードまたは加速重視のスポーツ走行モードに設定する走行モード設定スイッチ89からのモード設定信号Mなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,電源ECU56と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,電源ECU56と各種制御信号やデータのやり取りを行なっている。
実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力と二次電池52の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共に二次電池52の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に走行モードが通常走行モードまたはスポーツ走行モードに設定されたときの駆動制御の動作について説明する。図2は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制
御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,二次電池52の残容量SOC1,キャパシタ55の残容量SOC2,走行モード設定スイッチ89からのモード設定信号Mなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、二次電池52の残容量SOC1やキャパシタ55の残容量SOC2は、電源ECU56で演算されたものを電源ECU56から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22から出力すべき要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものに二次電池52の充放電要求量Pb*およびキャパシタ55の充放電要求量Pcap*を加えたものとして計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。二次電池52の充放電要求量Pb*は、二次電池52の残容量SOC1などにより設定するものとする。また、キャパシタ55の充放電要求量Pcap*は、キャパシタ55の残容量SOC2などにより設定するものとする。なお、要求パワーPe*は、説明を容易とするためにロス(Loss)がないものとして計算したが、実際には、ロスを考慮して計算される。
次に、キャパシタ55の充放電要求量Pcap*に基づいてDC/DCコンバータ50の電圧指令Vc*を設定する(ステップS120)と共にステップS110の処理で設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の仮目標回転数Netmpと仮目標トルクTetmpとを設定する(ステップS130)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ライン(例えば、最適燃費ライン)と要求パワーPe*とに基づいて行なう。エンジン22の動作ラインの一例と仮目標回転数Netmpと仮目標トルクTetmpとを設定する様子を図4に示す。図示するように、仮目標回転数Netmpと仮目標トルクTetmpとは、動作ラインと要求パワーPe*(Netmp×Tetmp)が一定の曲線との交点により求めることができる。
続いて、走行モードがスポーツ走行モードに設定されているか否かを判定する(ステップS140)。この走行モードの判定は、走行モード設定スイッチ89からのモード設定信号Mに基づいて行なう。走行モードがスポーツ走行モードに設定されていないと判定されたときには、走行モードが通常走行モードに設定されていると判断して、ステップS150処理に進み、エンジン22の目標回転数Ne*に仮目標エンジン回転数Netmpを設定し(ステップS150)、目標トルクTe*に仮目標エンジントルクTetmpを設定する(ステップS160)。このように、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とは、エンジン22が効率よく(例えば、最適燃費で)運転できる動作ラインの回転数とトルクとになるような制約を課されている。
続いて、設定したエンジン22の目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS210)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2に減速ギヤ35のギヤ比Grを乗じたリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の二つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ−Nm2/(Gr・ρ) …(1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*−Nm1)+k2∫(Nm1*−Nm1)dt …(2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、二次電池52の出力制限Wboutおよびキャパシタ55の出力制限Wcoutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上限としてのトルク制限Tmaxを次式(3)により計算する(ステップS220)と共に要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(4)により計算し(ステップS230)、計算したトルク制限Tmaxと仮モータトルクTm2tmpとを比較して小さい方をモータMG2のトルク指令Tm2*として設定する(ステップS240)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、二次電池52の出力制限Wboutおよびキャパシタ55の出力制限Wcoutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(3)は、前述した図5の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmax=(Wbout+Wcout−Tm1*・Nm1)/Nm2 …(3)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr …(4)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*やモータMG1の目標回転数Nm1*およびトルク指令Tm1*,モータMG2のトルク指令Tm2*,DC/DCコンバータ50の電圧指令Vc*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてはエンジンECU24に、モータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とモータMG2のトルク指令Tm2*についてはモータECU40に、DC/DCコンバータ50の電圧指令Vc*は電源ECU56にそれぞれ送信して(ステップS230)、本ルーチンを終了する。エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。ここで、エンジン22が出力するトルクの制御は、図示しないスロットルバルブの開度を制御することで行なってもよいし、エンジン22に吸排気バルブの開閉タイミングを連続的に変更することができる連続可変バルブタイミング機構を設け、吸排気バルブのタイミングを変更することで行ってもよい。また、目標回転数Nm1*やトルク指令Tm1*,トルク指令Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。そして、電圧指令Vc*を受信した電源ECU56は、電力ライン54に作用する電圧が電圧指令Vc*となるようDC/DCコンバータ50のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
このように通常走行モードが設定されているとき、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに対してエンジン22が効率よく運転できる動作ラインの回転数とトルクとになるよう制約を課すので、エンジン22を効率よく運転すると共に運転者が要求
する動力を駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力することができる。
一方、ステップS140で走行モードがスポーツ走行モードに設定されていると判定されたとき、即ち、運転者が迅速に動力を出力したいために走行モード設定スイッチ89を操作し走行モードをスポーツ走行モードに設定したときには、下限エンジン回転数設定マップによりエンジン22の回転数の下限値としての下限エンジン回転数Neminを設定する(ステップS170)。ここで、下限エンジン回転数設定マップは、車速Vとキャパシタ55の残容量SOC2とその車速およびその残容量でのエンジン22の回転数の下限値との関係として求められるものであり、図6にその一例を示す。下限エンジン回転数設定マップにおいて、下限エンジン回転数Neminは、エンジン22が増減できる動力の幅が充分広く、且つ、動力の増減を迅速にできる回転数になるよう設定されており、キャパシタ55の残容量SOC2が小さいほど、また、車速Vが大きくなるほど大きくなるよう設定されている。なお、下限回転数Neminは、車速Vが参照車速Vref(例えば、60[km/h])以上であるときには一定値となるよう設定されている。これは、その回転数以上であれば、エンジン22が増減できる動力の幅が充分広く、且つ、動力の増減も充分迅速に行なうことができるからである。
下限エンジン回転数Neminが入力されると、下限エンジン回転数Neminと仮目標エンジン回転数Netmpとを比較し(ステップS180)、下限エンジン回転数Neminが仮目標エンジン回転数Netmpより大きいときには、エンジン22の回転数を下限エンジン回転数Neminに設定した方がエンジン22が増減できる動力の幅が広く、且つ、動力の増減を迅速に行なうことができるので、エンジン22の目標回転数Ne*に下限エンジン回転数Neminを設定し(ステップS190)、設定された下限エンジン回転数Neminと要求パワーPe*とからエンジン22の目標トルクTe*(Pe*/Ne*)を計算し(ステップS200)、ステップS210以降へ進み、本ルーチンを終了する。一方、下限エンジン回転数Neminが仮目標エンジン回転数Netmpより低いときは、仮目標エンジン回転数Netmpによる運転でエンジン22の動力の増減を迅速に行なうことができるから、ステップS150へ進み、エンジン22の目標回転数Ne*に仮目標エンジン回転数Netmpを設定する(ステップS150)と共に目標トルクTe*に仮目標エンジントルクTetmpを設定し(ステップS160)、ステップS210以降へ進み、本ルーチンを終了する。
このように、スポーツ走行モードが設定されているときに下限エンジン回転数Neminを下限としてエンジン22の目標回転数Ne*を設定すると、アクセルペダル83が踏み込まれていなくてもエンジン22の回転数は下限エンジン回転数Neminに保持されるから下限エンジン回転数Neminが大きいほど次にアクセルペダル83が大きく踏み込まれたときにエンジン22から迅速に動力を出力できるようになるし、アクセルペダル83が戻されたときにエンジン22のフリクションにより駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力される動力を迅速に減らすことができるようになる。今、キャパシタ55の残容量SOC2が比較的多いときにアクセルペダル83が大きく踏み込まれた場合を考える。この場合、下限エンジン回転数Neminとしては比較的小さな値が設定されるから、エンジン22から出力される動力はそれほど迅速には大きくならない。しかし、このときにエンジン22から出力される動力では要求パワーPe*に不足する動力が主に二次電池52より応答が良いキャパシタ58からの放電によって賄われるから、リングギヤ軸32aには要求トルクTr*が出力される。このとき、下限エンジン回転数Neminに小さな値を設定することにより、エンジン22を効率の良い運転ポイント(仮目標エンジンNetmpと仮目標トルクTetmpとで示されるポイント)にできる限り近い運転ポイントで運転させることができるから、燃費の悪化を抑制することができる。次に、キャパシタ58の残容量SOC2が比較的少ないときにアクセルペダル83が大きく踏み込まれた場合を考える。この場合、下限エンジン回転数Neminとしては比較的大きな値が設定されるから、エンジン22から出力される動力は迅速に大きくなる。したがって、キャパシタ58が充分に放電できないときでもリングギヤ軸32aには要求トルクTr*が出力される。キャパシタ58の残容量SOC2に基づいて下限エンジン回転数Neminを設定するのはこうした理由による。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、スポーツ走行モードが設定されているときには、キャパシタ55の残容量SOC2を考慮してエンジン22を高めの回転数で運転するからより迅速にエンジン22から出力される動力の増減を行なうことができると共に迅速に駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力される動力の増減を行なうことができる。また、通常走行モードが設定されているとき、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに対してエンジン22が効率よく運転できる動作ラインの回転数とトルクとになるよう制約を課すので、エンジン22を効率よく運転すると共に運転者が要求する動力を駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、スポーツ走行モードが設定されたときには、下限エンジン回転数Neminをキャパシタ55の残容量SOC2と車速Vとに基づいて設定するものとしたが、キャパシタ55の残容量SOC2だけに基づいて設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、スポーツ走行モードが設定されたときには、キャパシタ55の残容量SOC2に基づいて下限エンジン回転数Neminを設定するものとしたが、二次電池52の残容量SOC1に基づいて設定したり、キャパシタ55の残容量SOC2と二次電池52の残容量SOC1とに基づいて設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、スポーツ走行モードが設定されたときには、エンジン22の目標回転数Ne*は、キャパシタ55の残容量SOC2と車速Vと基づいて設定される下限エンジン回転数Neminまたは仮目標エンジン回転数Netmpのいずれか大きい方の値に設定されるものとしたが、下限エンジン回転数Neminと仮目標エンジン回転数Netmpとを比較することなく下限エンジン回転数Neminをエンジン22の目標回転数Ne*として設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、通常走行モードが設定されているとき、エンジン22に効率よく運転できる回転数およびトルクになるよう制約を課したが、エンジン22に効率よりトルクの出力を優先するような制約など他の制約を課すものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行モードとして通常走行モードとスポーツ走行モードと二つの走行モードを設定できるものとしたが、走行モードの数はいくつでもよく必要に応じて三つ以上の走行モードを設定できるものしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行モードを運転者からの操作により設定されるものとしたが、走行履歴やカーナビゲーションシステムからの道路勾配情報などに基づいて自動的に設定したり、運転者の操作から運転者の意図する走行モードを推定して自動的に設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、二次電池52とキャパシタ55とを備えるものとしたが、キャパシタ55のみを備えるものとしてもよいし、応答性は若干落ちるものの二次電池50のみを備えるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図7の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図7における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と仮目標回転数Netmpと仮目標トルクTetmpとを設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。 下限エンジン回転数設定マップの一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 DC/DCコンバータ、52 二次電池、54 電力ライン、55 キャパシタ、56 電源用電子制御ユニット(電源ECU)、58 温度センサ、59 電圧センサ、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b, 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89,走行モード設定スイッチ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 駆動軸が車軸に接続されて走行する自動車であって、
    内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、
    前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
    該蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電状態検出手段と、
    前記駆動軸に要求される要求動力を設定する要求動力設定手段と、
    第1走行モードと第2走行モードとを含む複数の走行モードを選択的に設定するモード設定手段と、
    前記モード設定手段により第1走行モードが設定されたときには前記内燃機関の運転に対する制約として第1の制約を設定し、前記モード設定手段により第2走行モードが設定されたときには前記検出された蓄電状態に基づいて前記内燃機関の運転に対する制約として前記第1の制約より該内燃機関から出力する動力の増減を迅速に行なうことができる第2の制約を設定する運転制約設定手段と、
    前記第1走行モードが設定されているときには、前記第1の制約に基づいて前記内燃機関を運転すべき実行用運転ポイントを設定して該設定した実行用運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを運転制御し、前記第2走行モードが設定されているときには、前記第1の制約に基づいて前記内燃機関を運転すべき仮運転ポイントを設定し、該設定した仮運転ポイントにおける回転数が前記第2の制約を満たしているときには該設定した仮運転ポイントを実行用運転ポイントして設定して該設定した実行用運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、該設定した仮運転ポイントにおける回転数が前記第2の制約を満たしていないときには該仮運転ポイント近傍の該第2の制約を満たす運転ポイントを実行用運転ポイントとして設定して該設定した実行用運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える自動車。
  2. 前記第2の制約は、前記蓄電手段から瞬時に供給できる蓄電量が小さいほど前記内燃機関の回転数の下限制限が大きくなる傾向を有する制約である請求項1記載の自動車。
  3. 前記第2の制約は、車速が大きくなるほど前記内燃機関の回転数の下限制限が大きくなる傾向を有する制約である請求項1または2記載の自動車。
  4. 前記第1の制約は、前記内燃機関を効率よく運転する制約である請求項1ないしいずれか記載の自動車。
  5. 請求項1ないしいずれか記載の自動車であって、
    前記蓄電手段は、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能なキャパシタと、前記電力動力入出力手段および前記電動機に対して前記キャパシタと並列接続され直流電力を電圧変換する電圧変換器と、該電圧変換器による電圧変換を介して前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な二次電池と、を備える
    手段であり、
    前記蓄電状態検出手段は、前記蓄電状態として前記キャパシタの蓄電状態を検出する手段である
    自動車。
  6. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸との3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力した動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する発電機とを備える手段である請求項1ないしいずれか記載の自動車。
  7. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に取り付けられた第1の回転子と前記駆動軸に取り付けられた第2の回転子とを備え、該第1の回転子と該第2の回転子との電磁作用による電力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する対回転子電動機である請求項1ないしいずれか記載の自動車。
  8. 内燃機関と、該内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って該内燃機関からの動力の少なくとも一部を該駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、該蓄電手段の蓄電状態を検出する蓄電状態検出手段と、を備え、前記駆動軸が車軸に接続されて走行する自動車の制御方法であって、
    (a)前記駆動軸に要求される要求動力を設定し、
    (b)第1走行モードと第2走行モードとを含む複数の走行モードを選択的に設定し、
    (c)第1走行モードが設定されたときには前記内燃機関の運転に対する制約として第1の制約を設定し、第2走行モードが設定されたときには前記検出された蓄電状態に基づいて前記内燃機関の運転に対する制約として前記第1の制約より該内燃機関から出力する動力の増減を迅速に行なうことができる第2の制約を設定し、
    (d)前記第1走行モードが設定されているときには、前記第1の制約に基づいて前記内燃機関を運転すべき実行用運転ポイントを設定して該設定した実行用運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを運転制御し、前記第2走行モードが設定されているときには、前記第1の制約に基づいて前記内燃機関を運転すべき仮運転ポイントを設定し、該設定した仮運転ポイントにおける回転数が前記第2の制約を満たしているときには該設定した仮運転ポイントを実行用運転ポイントして設定して該設定した実行用運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、該設定した仮運転ポイントにおける回転数が前記第2の制約を満たしていないときには該仮運転ポイント近傍の該第2の制約を満たす運転ポイントを実行用運転ポイントとして設定して該設定した実行用運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記要求動力に基づく動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する
    自動車の制御方法。

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