JP4466635B2 - 動力出力装置およびその制御方法並びに車両 - Google Patents

動力出力装置およびその制御方法並びに車両 Download PDF

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Description

本発明は、動力出力装置およびその制御方法並びに車両に関し、詳しくは、駆動軸に動力を出力する動力出力装置およびその制御方法並びにこうした動力出力装置を搭載する車両に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、エコノミーモードとパワーモードとを選択可能な車両に搭載された装置において、エコノミーモードを選択したときにはアクセル操作量に対するスロットル弁の開度変化率を小さくするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、エコノミーモードを選択したときにはアクセル操作量に対するスロットル弁の開度変化率を小さくして車両の加速性能を低下させることにより、燃費の向上を図ろうとしている。
特開昭63−109254
しかしながら、上述の動力出力装置では、アクセル操作量に対するスロットル弁の開度変化率を小さくしても、エンジンを効率の悪い運転ポイントで運転すれば、装置のエネルギ効率の向上はあまり図ることができない。
本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに車両は、エコノミーモードなどの省エネルギを指示したときにおける装置や車両のエネルギ効率を更に向上させることを目的とする。
本発明の動力出力装置およびその制御方法並びに車両は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と,
前記内燃機関からの動力を回転数を変換して前記駆動軸に伝達可能な動力伝達手段と、
アクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、
所定の省エネルギ運転条件が成立していないときには前記検出されたアクセル操作量に対して第1の関係を用いて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定し、前記所定の省エネルギ運転条件が成立しているときには前記検出されたアクセル操作量に対して前記第1の関係より前記内燃機関の運転効率が高い領域の駆動力が設定される範囲が多い第2の関係を用いて前記要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記設定された要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する制約とに基づいて前記内燃機関の目標運転ポイントを設定する目標運転ポイント設定手段と、
前記内燃機関が前記目標運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記動力伝達手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、所定の省エネルギ運転条件が成立していないときには、アクセル操作量に対して第1の関係を用いて駆動軸に要求される要求駆動力を設定すると共に設定した要求駆動力と内燃機関を効率よく運転する制約とに基づいて内燃機関の目標運転ポイントを設定し、内燃機関が目標運転ポイントで運転されると共に要求駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と動力伝達手段とを制御する。そして、所定の省エネルギ運転条件が成立しているときには、アクセル操作量に対して第1の関係より内燃機関の運転効率が高い領域の駆動力が設定される範囲が多い第2の関係を用いて要求駆動力を設定すると共に設定した要求駆動力と内燃機関を効率よく運転する制約とに基づいて内燃機関の目標運転ポイントを設定し、内燃機関が目標運転ポイントで運転されると共に要求駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と動力伝達手段とを制御する。このように制御することにより、所定の省エネルギ運転条件が成立しているときには内燃機関をその運転効率が高い領域の運転ポイントで運転する頻度が高くなるから、装置のエネルギ効率を向上させることができる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記第2の関係は、前記内燃機関の運転効率が高い領域の駆動力の範囲では前記アクセル操作量の変化量に対する駆動力の変化量が前記第1の関係より小さい関係であるものとすることもできる。こうすれば、広い範囲のアクセル操作量に対して内燃機関の運転効率が高い領域の駆動力を要求駆動力として設定することができ、装置のエネルギ効率を向上させることができる。
また、本発明の動力出力装置において、前記内燃機関の運転効率が高い領域は、前記内燃機関の運転ポイントのうち最も効率が高い運転ポイントを含む領域であるものとすることもできる。こうすれば、装置のエネルギ効率をより向上させることができる。
さらに、本発明の動力出力装置において、省エネルギ運転を指示する省エネルギ運転指示スイッチを備え、前記要求駆動力設定手段は、前記省エネルギ運転指示スイッチがオフされているときには前記所定の省エネルギ運転条件が成立していないとして要求駆動力を設定し、前記省エネルギ運転指示スイッチがオンされているときには前記所定の省エネルギ運転条件が成立しているとして要求駆動力を設定する手段である、ものとすることもできる。こうすれば、省エネルギ運転指示スイッチをオンすることにより、装置のエネルギ効率を向上させることができる。
本発明の動力出力装置において、前記動力伝達手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する手段であるものとすることもできる。この場合、前記動力伝達手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と該出力軸および該駆動軸とは異なる第3の軸との3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する第1電動機と、前記駆動軸に動力を入出力する第2電動機と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、前記内燃機関からの動力を回転数を変換して前記駆動軸に伝達可能な動力伝達手段と、アクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、所定の省エネルギ運転条件が成立していないときには前記検出されたアクセル操作量に対して第1の関係を用いて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定し、前記所定の省エネルギ運転条件が成立しているときには前記検出されたアクセル操作量に対して前記第1の関係より前記内燃機関の運転効率が高い領域の駆動力が設定される範囲が多い第2の関係を用いて前記要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、前記設定された要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する制約とに基づいて前記内燃機関の目標運転ポイントを設定する目標運転ポイント設定手段と、前記内燃機関が前記目標運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記動力伝達手段とを制御する制御手段と、を備える動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる、ことを要旨とする。
この本発明の車両では、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、所定の省エネルギ運転条件が成立しているときには内燃機関をその運転効率が高い領域の運転ポイントで運転する頻度を高くして装置のエネルギ効率を向上させることができる効果を車両に適用した効果を奏することができる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関からの動力を回転数を変換して駆動軸に伝達可能な動力伝達手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって
所定の省エネルギ運転条件が成立していないときにはアクセル操作量に対して第1の関係を用いて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定し、前記所定の省エネルギ運転条件が成立しているときには前記アクセル操作量に対して前記第1の関係より前記内燃機関の運転効率が高い領域の駆動力が設定される範囲が多い第2の関係を用いて前記要求駆動力を設定し、前記設定した要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する制約とに基づいて前記内燃機関の目標運転ポイントを設定し、前記内燃機関が前記目標運転ポイントで運転されると共に前記設定した要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記動力伝達手段とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の動力出力装置の制御方法では、所定の省エネルギ運転条件が成立していないときには、アクセル操作量に対して第1の関係を用いて駆動軸に要求される要求駆動力を設定すると共に設定した要求駆動力と内燃機関を効率よく運転する制約とに基づいて内燃機関の目標運転ポイントを設定し、内燃機関が目標運転ポイントで運転されると共に要求駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と動力伝達手段とを制御する。そして、所定の省エネルギ運転条件が成立しているときには、アクセル操作量に対して第1の関係より内燃機関の運転効率が高い領域の駆動力が設定される範囲が多い第2の関係を用いて要求駆動力を設定すると共に設定した要求駆動力と内燃機関を効率よく運転する制約とに基づいて内燃機関の目標運転ポイントを設定し、内燃機関が目標運転ポイントで運転されると共に要求駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と動力伝達手段とを制御する。このように制御することにより、所定の省エネルギ運転条件が成立しているときには内燃機関をその運転効率が高い領域の運転ポイントで運転する頻度が高くなるから、装置のエネルギ効率を向上させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御、吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,運転席近傍に設けられ通常時より更に燃費を優先して車両を制御するよう指示するエコスイッチ89からのエコスイッチ信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の入出力制限Win,Wout,エコスイッチ89からのエコスイッチ信号など制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neはクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したエコスイッチ信号がオンとされているか否かを判定し(ステップS110)、エコスイッチ信号がオフとされていると判定したときには、通常時における制御を行なうと判断し、通常時要求トルク設定用マップを用いてアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定すると共に(ステップS120)、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和として要求パワーPe*を設定し(ステップS140)、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS150)。ここで、通常時要求トルク設定用マップは、車両の動特性と燃費とを両立するものとしてアクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を実験などにより定めて得られるマップであり、例えば図3に例示されるものである。実施例では、要求トルクTr*は、上述した通常時要求トルク設定用マップを予めROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出することにより設定するものとした。また、要求パワーPe*を設定する際のリングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。さらに、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*との設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図4に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS160)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS170)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS180)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS190)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図5の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS200)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
一方、ステップS110でエコスイッチ89がオンとされていると判定したときには、車両の動特性を若干低下させることにより車両の燃費を更に良くする制御を行なうと判断し、省エネルギ時要求トルク設定用マップを用いてアクセル開度Accと車速Vとに基づいてリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を設定し(ステップS130)、設定した要求トルクTr*に基づいて上述したステップS140からS200までの処理を実行して本ルーチンを終了する。ここで、省エネルギ時要求トルク設定用マップは、通常時要求トルク設定用マップに比して、車両の動特性を若干低下させることにより車両の燃費が良くなるように、エンジン22が最も効率よく運転できる最高効率の運転ポイントを含む高効率領域におけるアクセル開度Accに対する要求トルクTr*の変化率が小さく抑制されるようアクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を実験などにより求めたものである。省エネルギ時要求トルク設定用マップの一例を図6に示し、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと最高効率の運転ポイントおよび高効率領域との関係を図7に示し、省エネルギ時要求トルク設定用マップにおける低車速と高車速におけるアクセル開度Accと要求トルクTr*との関係の一例を図8に示す。図6中、破線は通常時要求トルク設定用マップにおけるアクセル開度Accが100%のときのものであり、図7中の破線P1,P2は高効率領域の上下限に相当するパワーが一定の曲線であり、図8中の破線は通常時要求トルク設定用マップにおける低車速と高車速におけるアクセル開度Accと要求トルクTr*との関係である。図8の低車速および高車速における低アクセル開度Acc側の折れ点のパワーが値P1に一致しており、高アクセル開度Acc側の折れ点のパワーが値P2に一致している。図8に示すように、省エネルギ時要求トルク設定用マップでは高効率領域におけるアクセル開度Accに対する要求トルクTr*の変化率は、通常時要求トルク設定用マップに比して小さく設定されている。このため、エンジン22を高効率領域内で運転する頻度が高くなり、車両のエネルギ効率(燃費)を向上させることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エコスイッチ89をオンとすることにより、通常時要求トルク設定用マップに比してエンジン22を高効率に運転する高効率領域におけるアクセル開度Accに対する要求トルクTr*の変化率を小さくした省エネルギ時要求トルク設定用マップを用いて要求トルクTr*を設定すると共にこの要求トルクTr*をエンジン22を効率よく運転しながら駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するようエンジン22とモータMG1,MG2を制御するから、エンジン22を高効率領域内で運転する頻度を高くして車両のエネルギ効率(燃費)を向上させることができる。もとより、エコスイッチ89をオフとすることにより、動特性と燃費とを両立した通常時要求トルク設定用マップを用いて要求トルクTr*を設定すると共にこの要求トルクTr*をエンジン22を効率よく運転しながら駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するようエンジン22とモータMG1,MG2を制御するから、動特性と燃費とを両立した走行を行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22を最も効率よく運転する最高効率の運転ポイントを含む高効率領域におけるアクセル開度Accに対する要求トルクTr*の変化率を小さくしたものとして省エネルギ時要求トルク設定用マップを設定したが、エンジン22を最も効率よく運転する最高効率の運転ポイントを含まない高効率領域におけるアクセル開度Accに対する要求トルクTr*の変化率を小さくしたものとして省エネルギ時要求トルク設定用マップを設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エコスイッチ89がオンとされたときに、車両の動特性を若干低下させることにより車両の燃費を更に良くする制御を行なうと判断して、省エネルギ時要求トルク設定用マップを用いて制御するものとしたが、エコスイッチ89がオンとされ、且つ、他の条件が成立したときに、省エネルギ時要求トルク設定用マップを用いて制御するものとしてもよい。この場合、他の条件としては、燃料タンクにおける燃料の残量が所定量未満になった条件や市街地を走行している条件,所定車速(例えば50km/hなど)以下で走行している条件などを用いることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エコスイッチ89がオンとされたときに、バッテリ50の充放電要求パワーPb*に拘わらず、省エネルギ時要求トルク設定用マップを用いて要求トルクTr*を設定し、この要求トルクTr*をエンジン22を効率よく運転しながら駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するようエンジン22とモータMG1,MG2を制御するものとしたが、バッテリ50の充放電要求パワーPb*を考慮して要求トルクTr*を設定し、設定した要求トルクTr*をエンジン22を効率よく運転しながら駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するようエンジン22とモータMG1,MG2を制御するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図9における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される動力出力装置の形態や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた動力出力装置の形態としても構わない。さらに、こうした動力出力装置の制御方法の形態としてもよい。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、エンジン22からの動力をトルク変換して駆動軸としてのリングギヤ軸32aに伝達することができる動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とが「動力伝達手段」に相当し、アクセルペダルポジションセンサ84が「アクセル操作量検出手段」に相当し、エコスイッチ89がオフとされているときには図5に例示する通常時要求トルク設定用マップを用いて要求トルクTr*を設定する図2の駆動制御ルーチンのステップS120の処理を実行し、エコスイッチ89がオンとされているときには通常時要求トルク設定用マップに比してエンジン22を高効率に運転する高効率領域におけるアクセル開度Accに対する要求トルクTr*の変化率を小さくした図6および図8に例示する省エネルギ時要求トルク設定用マップを用いて要求トルクTr*を設定する図2の駆動制御ルーチンのステップS130の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「要求駆動力設定手段」に相当し、要求トルクTr*に基づいて要求パワーPe*を設定すると共にこの設定した要求パワーPe*をエンジン22から効率よく出力する動作ラインを用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する図2の駆動制御ルーチンのステップS140,S150の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「目標運転ポイント設定手段」に相当し、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とで運転されると共に要求トルクTr*が駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定してエンジン22とモータMG1,MG2を制御するハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とが「制御手段」に相当する。また、エコスイッチ89が「省エネルギ運転指示スイッチ」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、モータMG1が「第1電動機」に相当し、モータMG2が「第2電動機」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、実施例の要素をもって課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、動力出力装置や車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 通常時要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 省エネルギ時要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと最高効率の運転ポイントおよび高効率領域との関係の一例を示す説明図である。 省エネルギ時要求トルク設定用マップにおける低車速と高車速におけるアクセル開度Accと要求トルクTr*との関係の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 エコスイッチ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と,
    前記内燃機関からの動力を回転数を変換して前記駆動軸に伝達可能な動力伝達手段と、
    アクセル操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、
    所定の省エネルギ運転条件が成立していないときには前記検出されたアクセル操作量に対して第1の関係を用いて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定し、前記所定の省エネルギ運転条件が成立しているときには前記検出されたアクセル操作量に対して前記第1の関係より前記内燃機関の運転効率が高い領域の駆動力が設定される範囲が多い第2の関係を用いて前記要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記設定された要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する制約とに基づいて前記内燃機関の目標運転ポイントを設定する目標運転ポイント設定手段と、
    前記内燃機関が前記目標運転ポイントで運転されると共に前記設定された要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記動力伝達手段とを制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 前記第2の関係は、前記内燃機関の運転効率が高い領域の駆動力の範囲では前記アクセル操作量の変化量に対する駆動力の変化量が前記第1の関係より小さい関係である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 前記内燃機関の運転効率が高い領域は、前記内燃機関の運転ポイントのうち最も効率が高い運転ポイントを含む領域である請求項1または2記載の動力出力装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の動力出力装置であって、
    省エネルギ運転を指示する省エネルギ運転指示スイッチを備え、
    前記要求駆動力設定手段は、前記省エネルギ運転指示スイッチがオフされているときには前記所定の省エネルギ運転条件が成立していないとして要求駆動力を設定し、前記省エネルギ運転指示スイッチがオンされているときには前記所定の省エネルギ運転条件が成立しているとして要求駆動力を設定する手段である
    動力出力装置。
  5. 前記動力伝達手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する手段である請求項1ないし4いずれか記載の動力出力装置。
  6. 前記動力伝達手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と該出力軸および該駆動軸とは異なる第3の軸との3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力する第1電動機と、前記駆動軸に動力を入出力する第2電動機と、を備える手段である請求項5記載の動力出力装置。
  7. 請求項1ないし6いずれか記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる車両。
  8. 内燃機関と、前記内燃機関からの動力を回転数を変換して駆動軸に伝達可能な動力伝達手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって
    所定の省エネルギ運転条件が成立していないときにはアクセル操作量に対して第1の関係を用いて前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定し、前記所定の省エネルギ運転条件が成立しているときには前記アクセル操作量に対して前記第1の関係より前記内燃機関の運転効率が高い領域の駆動力が設定される範囲が多い第2の関係を用いて前記要求駆動力を設定し、前記設定した要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する制約とに基づいて前記内燃機関の目標運転ポイントを設定し、前記内燃機関が前記目標運転ポイントで運転されると共に前記設定した要求駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記動力伝達手段とを制御する、
    ことを特徴とする動力出力装置の制御方法。
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