JP2002301928A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
- Publication number
- JP2002301928A JP2002301928A JP2001106414A JP2001106414A JP2002301928A JP 2002301928 A JP2002301928 A JP 2002301928A JP 2001106414 A JP2001106414 A JP 2001106414A JP 2001106414 A JP2001106414 A JP 2001106414A JP 2002301928 A JP2002301928 A JP 2002301928A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- vehicle
- temperature
- cooling
- conditioning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
冷式車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 制御装置5は、蓄冷器34を用いた空調
時に、内気温度センサ35aで検知する車室内空気温度
と外気温度センサ35bで検知する車室外空気温度とを
比較して温度の低い方の空気を選択して導入するよう内
外気切替箱14を制御する。これにより、導入した空気
を空調温度とする上での熱負荷が低減でき、蓄冷器34
の放熱量が抑えられることより、蓄冷器34による冷房
を長く維持できる。又は冷房維持時間が充分であれば、
蓄冷器34を小さくすることができる。
Description
より冷却されて蓄冷する蓄冷手段を備えた蓄冷式の車両
用空調装置に関し、特に蓄冷手段を用いた空調時の空調
制御に関するもので、停車時等に圧縮機の駆動源である
車両エンジンを一時的に停止させる車両に適用して好適
である。
等の停車時(エンジン動力不要時)にエンジンを自動的
に停止する車両(エコラン車、ハイブリッド車等)が実
用化されており、今後、停車時にエンジンを停止する車
両が増加する傾向にある。
凍サイクルの圧縮機を車両エンジンにより駆動している
ので、上記エコラン車等においては信号待ち等で停車し
て、エンジンが停止される毎に、圧縮機も停止して冷房
用熱交換器(蒸発器)の温度が上昇し、車室内への吹出
空気温度が上昇するので、乗員の冷房フィーリングを損
なうという不具合が発生する。
等の蓄冷手段を備え、圧縮機の停止時(冷房用熱交換器
の冷却作用停止時)には蓄冷手段により車室内への吹出
空気を冷却できる蓄冷式の車両用空調装置の必要性が高
まっている。
は、特開平1−153321号公報には、冷房用熱交換
器と暖房用熱交換器との間の空気通路に蓄冷器を配置す
ると共に、冷房用熱交換器下流の冷媒配管を蓄冷器に設
け、この冷媒配管の冷熱により蓄冷器を冷却するものが
提案されている。
おいて、暖房用熱交換器のバイパス通路を通る冷風と暖
房用熱交換器を通る温風との風量割合を調整するエアミ
ックスドアに、冷風により冷却される蓄冷器を一体に設
けるものが提案されている。
には、蒸発器凝縮水の蓄冷量に着目して、エンジン稼働
中(車両走行中)に蒸発器冷却温度(具体的には蒸発器
吹出空気温度)を引き下げて蒸発器凝縮水の蓄冷量を増
大させておき、そして、停車時のエンジン停止時には、
蒸発器凝縮水の蓄冷量の放冷作用を利用して空調空気の
冷却作用を維持することより、冷房フィーリングの悪化
を抑制するシステムが提案されている。
車両用空調装置での空調制御(室温制御)では、冷房負
荷の高い時には高負荷に対応した冷房能力を出すために
風量を増加させる制御となり、蓄冷手段の放熱が促進さ
れて必要な時間だけ冷房感を維持できないという問題が
ある。
たものであり、その目的は、蓄冷手段による冷房感を長
く維持できる蓄冷式車両用空調装置を提供することにあ
る。
め、本発明では以下の技術的手段を採用する。
は、蓄冷手段(34)を用いた空調時に、内気温度検知
手段(35a)で検知する車室内空気温度と外気温度検
知手段(35b)で検知する車室外空気温度とを比較し
て温度の低い方の空気を選択して導入するよう内外気切
替手段(14)を制御することを特徴とする。
る上での熱負荷が低減でき、蓄冷手段(34)の放熱量
が抑えられることより、蓄冷手段(34)による冷房を
長く維持できる。又は冷房維持時間が充分であれば、蓄
冷手段(34)を小さくすることができる。
は、蓄冷手段(34)を用いた空調時に、乗員の入力に
より車室内空気を導入するように設定された場合はこれ
を優先することを特徴とする。
理由で車室内空気の導入を乗員の意思により手動操作で
設定している場合はこれが優先される。
は、蓄冷手段(34)を用いた空調時に、車室外空気が
所定値以上の汚れ度合の時に自動で車室内空気の導入に
切り替える自動内外気切替機能により車室内空気を導入
するように選択された場合はこれを優先することを特徴
とする。
室内空気の導入が選択されている場合はこれが優先さ
れ、車室外空気の臭い等を車室内に導入して乗員を不快
にさせることがない。
は、蓄冷手段(34)の冷房能力に応じたエアミックス
ドア(19)での風量割合による蓄冷冷房時用温度調整
特性を持ち、蓄冷手段(34)を用いた空調時には蓄冷
冷房時用温度調整特性に従って前記エアミックスドア
(19)を制御することを特徴とする。
9)をマックスクール状態として、風量制御だけで車室
温コントロールを行なっていたのに対して、熱負荷に合
ったエアミックス度合いとして過度な冷却、言い換えれ
ば蓄冷手段(34)の過度な放熱を抑えることより、蓄
冷手段(34)による冷房を長く維持できる。
は、蓄冷手段(34)を用いた空調時に、空調風の吹出
口に設けられた吹出方向可変手段(40a〜40d)に
よって空調風の吹出方向を乗員に向けたことを特徴とす
る。
くても、直接乗員に風を当てることで乗員の冷房感を損
なわない。
は、蓄冷手段(34)を用いた空調時に、空調風の吹出
風量がゆらぐように送風手段(11)の風量ゆらぎ制御
を行なうことを特徴とする。
くても、乗員に当る風速の変化により乗員の冷房感が極
端に損なわれないようにする。
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
に基づいて説明する。
態の全体構成図であり、車両用空調装置の冷凍サイクル
Rには冷媒を吸入、圧縮、吐出する圧縮機1が備えられ
ている。圧縮機1は動力断続用の電磁クラッチ2を有
し、圧縮機1には電磁クラッチ2およびベルト3を介し
て車両エンジン4の動力が伝達される。
空調用制御装置5により断続され、電磁クラッチ2が通
電されて接続状態になると、圧縮機1は運転状態とな
る。これに反し、電磁クラッチ2の通電が遮断されて開
離状態になると、圧縮機2は停止する。
ガス冷媒は凝縮器6に流入し、ここで、図示しない冷却
ファンより送風される外気冷却風と熱交換して冷媒は冷
却されて凝縮する。この凝縮器6で凝縮した冷媒は次に
受液器7に流入し、受液器7の内部で冷媒の気液が分離
され、冷凍サイクルR内の余剰冷媒(液冷媒)が受液器
7内に蓄えられる。
手段)8により低圧に減圧され、低圧の気液2相状態と
なる。この膨張弁8からの低圧冷媒は蒸発器(冷房用熱
交換器)9に流入する。この蒸発器9は車両用空調装置
の空調ケース10内に設置され、蒸発器9に流入した低
圧冷媒は空調ケース10内の空気から吸熱して蒸発す
る。
出する感温部8aを有する温度式膨張弁であり、蒸発器
9の出口冷媒の過熱度を所定値に維持するように弁開度
(冷媒流量)を調整するものである。蒸発器9の出口は
圧縮機1の吸入側に結合され、上記したサイクル構成部
品によって閉回路を構成している。
側には送風手段としての送風機11が配置され、送風機
11には遠心式送風ファン12と駆動用モータ13が備
えられている。送風ファン12の吸入側には内外気切替
手段としての内外気切替箱14が配置され、この内外気
切替箱14内の内外気切替ドア14aにより外気導入口
14bと内気導入口14cを開閉する。
(車室外空気)又は内気(車室内空気)が切替導入され
る。内外気切替ドア14aはサーボモータからなる電気
駆動装置14eにより駆動される。
下流側に配置される空調ユニット15部は、通常、車室
内前部の計器盤内側において、車両幅方向の中央位置に
配置され、送風機11部は空調ユニット15部に対して
助手席側にオフセット配置されている。
は、蓄冷手段としての蓄冷器34とエアミックスドア1
9が順次配置されている。蓄冷器34は、アルミニウム
等の薄板材で成形した伝熱プレートを2枚合せて密閉空
間を作り、そのチューブを多数組積層して全体をろう付
け等で接合し熱交換器を構成している。そして、各チュ
ーブにはパラフィン等の蓄冷材を封入している。
と同一の前面面積を有する形状として、蒸発器9通過後
の冷風の全量(空調ケース10内風量の全量)が通過す
ることにより、空調ケース10内の空気流れ方向Aに対
して厚さ寸法の小さい薄型構造となっている。
ンジン4の温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する
温水式ヒータコア(暖房用熱交換器)20が設置されて
いる。そして、この温水式ヒータコア20の側方(上方
部)には、温水式ヒータコア20をバイパスして空気
(冷風)を流すバイパス通路21が形成されている。
ア20を通過する温風とバイパス通路21を通過する冷
風との風量割合を調節するものであって、この冷温風の
風量割合の調節により車室内への吹出空気温度を調節す
る。すなわち、本例においては、エアミックスドア19
により車室内への吹出空気の温度調節手段が構成されて
いる。尚、エアミックスドア19は図1に示すサーボモ
ータからなる電気駆動装置22により駆動される。
ら上方へ延びる温風通路23が形成され、この温風通路
23からの温風とバイパス通路21からの冷風が空気混
合部24付近で混合して、所望温度の空気を作り出すこ
とができる。
4の下流側に吹出モード切替部が構成されている。すな
わち、空調ケース10の上面部にはデフロスタ開口部2
5が形成され、このデフロスタ開口部25は図示しない
デフロスタダクトを介して車両フロントガラス内面に空
気を吹き出すものである。デフロスタ開口部25は、回
動自在な板状のデフロスタドア26により開閉される。
スタ開口部25より車両後方側の部位にフェイス開口部
27が形成され、このフェイス開口部27はフェイスダ
クトを介して車室内乗員の上半身に向けて空気を吹き出
すものである。フェイス開口部27は回動自在な板状の
フェイスドア28により開閉される。
ンターフェイス、助手席センターフェイス、運転席サイ
ドフェイス、助手席サイドフェイスに分かれており、各
吹出口グリル内には図示しない駆動装置によって駆動さ
れ、空調風の吹き出し方向を可変できる吹出方向可変手
段としての可変ルーバー40a〜40dが設けられてい
る。
開口部27の下側部位にフット開口部29が形成され、
このフット開口部29は図示しないフットダクトを介し
て車室内乗員の足元に向けて空気を吹き出すものであ
る。フット開口部29は回動自在な板状のフットドア3
0により開閉される。
は共通のリンク機構(図示せず)に連結され、このリン
ク機構を介してサーボモータからなる電気駆動装置31
により駆動される。
要を説明する。
気温度検知手段としての温度センサ35aと、車室外空
気温度Tamを検知する外気温度検知手段としての温度
センサ35bが設けられている。また、空調ケース10
内の蒸発器9の空気吹出直後の部位には、蒸発器吹出温
度Teを検出する温度センサ32が設けられ、蓄冷器3
4の空気吹出直後の部位には、蓄冷器吹出温度Tcを検
出する温度センサ33が設けられている。
各温度センサ32、33、35a、35bの他にも空調
制御のために、日射量Ts、温水温度Tw等を検出する
周知のセンサ群35から検出信号が入力される。また、
車室内計器盤近傍に設置される空調制御パネル36には
乗員により手動操作される操作スイッチ群37が備えら
れ、この操作スイッチ群37の操作信号も空調用制御装
置5に入力される。
定信号Tsetを発生する温度設定スイッチ37a、風
量切替信号を発生する風量スイッチ37b、吹出モード
信号を発生する吹出モードスイッチ37c、内外気切替
信号を発生する内外気切替スイッチ37d、圧縮機1の
オンオフ信号を発生するエアコンスイッチ37e等が設
けられている。
吹出モードであるフェイスモード、フットモード、バイ
レベルモード、フットデフモード、デフロスタモードの
各モードがマニュアル操作で切り替えられる。
導入する車室外空気の汚れ度合いを検出するガスセンサ
(汚れ度合い検出手段)39を備えており、このガスセ
ンサ39での検出値が所定の基準値を越えた時には自動
的に内気循環モードに切り替える自動内外気切替機能を
持っている。
制御装置38に接続されており、エンジン用電子制御装
置38から空調用制御装置5には車両エンジン4の回転
数信号、車速信号等が入力される。
く車両エンジン4の運転状況等を検出するセンサ群(図
示せず)からの信号に基づいて車両エンジン4への燃料
噴射量、点火時期等を総合的に制御するものである。更
に、本発明の対象とするエコラン車、ハイブリッド車に
おいては、車両エンジン4の回転数信号、車速信号、ブ
レーキ信号等に基づいて停車状態を判定すると、エンジ
ン用電子制御装置38は、点火装置の電源遮断、燃料噴
射の停止等により車両エンジン4を自動的に停止させ
る。
により車両が停車状態から発進状態に移行すると、エン
ジン用電子制御装置38は車両の発進状態をアクセル信
号等に基づいて判定して、車両エンジン4を自動的に始
動させる。尚、空調用制御装置5は、車両エンジン4停
止後の蓄冷器吹出温度Tcの上昇等に基づいてエンジン
再稼働要求の信号を出力する。
装置38はCPU、ROM、RAM等からなる周知のマ
イクロコンピュータと、その周辺回路にて構成されるも
のである。空調用制御装置5は、車両エンジン4の停止
許可、停止禁止の信号やエンジン停止後の再稼動要求の
信号を出力するエンジン制御信号出力部、電磁クラッチ
2による圧縮機断続制御部、内外気切替ドア14aによ
る内外気吸込制御部、送風機11の風量制御部、エアミ
ックスドア19による温度制御部、吹出口25、27、
29の切替による吹出モード制御部、可変ルーバー40
a〜40dによる吹出方向制御部等を有している。
を説明する。
4により圧縮機1を駆動することにより冷凍サイクルR
が運転され、蒸発器9の温度は圧縮機1作動の断続制御
により3℃〜5℃付近の温度に維持され、蒸発器9のフ
ロストを防止する。
て減圧された低温低圧の気液二相冷媒が送風機11の送
風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気が冷却
され、冷風となる。そして、この冷風が次には蓄冷器3
4の多数組のチューブ相互間に形成される空気通路を通
過し、その間に伝熱プレートを介して蓄冷材(パラフィ
ン)が冷却されて、常温時の液相状態から固相状態に凝
固し、融解潜熱の形態で蓄冷を行なう。
等の停車時(エンジン動力不要時)にエンジン4を自動
的に停止する車両において、停車時に冷凍サイクルRの
圧縮機1が停止状態になっても、車室内への吹出空気温
度を蓄冷材(パラフィン)の蓄冷量を用いて、比較的低
温状態に維持することができる。従って、夏期冷房時
に、圧縮機1の停止に伴なう車室内への吹出温度の急上
昇を抑制して、冷房フィーリングの悪化を防止できる。
図2は、第1実施形態における空調制御のフローチャー
トである。
御装置38からの信号とも合せて、信号待ちによる停車
等でエンジン4を停止して冷房している状態、いわゆる
蓄冷冷房であるかどうかを判定し、蓄冷冷房に入ったら
ステップS12へ進む。
と車室外空気温度Tamとを比較して、車室内空気温度
Trの方が低ければステップS13へ進んで車室内空気
を導入し、車室外空気温度Tamの方が低ければステッ
プS14へ進んで車室外空気を導入するよう内外気切替
箱14を切り替える。
感じてもらうため、吹出モードをフェイスモードに切り
替える。また、ステップS16では、ヒータコア20で
のリヒート(再加熱)をなくすため、エアミックスドア
19でヒータコア16側通風路を全閉した状態、いわゆ
るマックスクールの状態とする。
で冷却した吹出温度Tcが目標吹出温度TAOとなるよ
う送風機11で送風量で調節する、いわゆる風量制御で
吹出温度コントロールを行なう。
度とする上での熱負荷が低減でき、蓄冷器34の放熱量
が抑えられることより、蓄冷器34による冷房を長く維
持できる。又は冷房維持時間が充分であれば蓄冷器34
を小さくすることができる。
形態の要部を示すフローチャートである。第2実施形態
は、図2の第1実施形態のフローチャートにおいて、ス
テップS12〜14で車室内空気温度Trと車室外空気
温度Tamとを比較して温度の低い方の空気を導入する
うえで、ステップS18の判定を加えたものである。
室外空気温度Tamの方が低いと判定された場合でも、
乗員が手動操作で内気導入を設定していればこれを優先
してステップS13の内気導入とし、設定されていなけ
ればステップS14へ進んで外気導入を行なう。
内気導入を乗員の意思により手動操作で設定している場
合はこれが優先される。
形態の要部を示すフローチャートである。第3実施形態
は、図2の第1実施形態のフローチャートにおいて、ス
テップS12〜14で車室内空気温度Trと車室外空気
温度Tamとを比較して温度の低い方の空気を導入する
うえで、ステップS19の判定を加えたものである。
室外空気温度Tamの方が低いと判定された場合でも、
車室外空気が所定値以上の汚れ度合の時に自動で車室内
空気の導入に切り替える自動内外気切替機能により車室
内空気を導入するように選択された場合は、これを優先
してステップS13の内気導入とし、設定されていなけ
ればステップS14へ進んで外気導入を行なう。
入が選択される場合はこれを優先することで、外気の臭
い等を車室内に導入して乗員を不快にさせることがな
い。
実施形態のステップS19とを同じ図3中に書き入れて
いるが、これは図3に示すように両ステップの判定を順
次行なっても良いことによる。
形態を図4、図5を用いて説明する。
の一例を示したフローチャートであり、図5は必要吹出
温度TAOとエアミックスドア19の開度との関係を示
す特性図である。
本空調装置の自動制御処理を開始すると、まずステップ
S1で記憶している数値の初期化の処理を行なう。次に
ステップS2で、乗員が温度設定スイッチ37aでセッ
トした設定温度と、各種センサ群35にて検出された温
度等を読み込み、補正等の処理を行なう。ステップS3
では、凍結防止を含むコンプレッサの稼動に関し、電磁
クラッチ2が制御がされる。
れた温度条件から車室内を設定温度にしてゆく上で必要
な吹出風の温度TAOを数式から演算する。ステップS
5では、算出された必要吹出温度TAOと送風機11の
風量(電圧)との関係に基づき、送風機11を駆動する
モータコントローラの電圧が制御される。
れた必要吹出温度TAOと、ステップS2で読み込んだ
センサ群35の値による各熱交換器の状態に基づき、必
要吹出温度TAOとするために必要なエアミックスドア
19の開度SWが数式に従って決定されサーボモータ2
2が制御される。
車室内へ吹き出す空気流の吹出モードとの関係を表わす
吹出モードパターンデータに基づき、ステップS4で算
出された必要吹出温度TAOから吹出モードをフットモ
ード、バイレベルモード、フェィスモードのいずれかに
決定されサーボモータ31が制御される。
空調制御中ステップS6のエアミックスドア制御は、図
5に示す必要吹出温度TAOとエアミックスドアの開度
SWとの関係を示す特性図に従って制御される。通常の
空調制御時は図中に破線で示すように、必要吹出温度T
AO=0〜70℃に対してエアミックスドア開度SW=
0〜100%をほぼ直線の関係で制御される。
中に実線で示すような、30℃以下の温度調節に冷却空
気も必要となる温度域において、蓄冷器34の冷房能力
に応じたエアミックスドア19での風量割合による蓄冷
冷房時用温度調整特性を持ち、この温度調整特性に従っ
てエアミックスドア開度SWを制御する。ちなみに、3
0℃以上のほぼ空気加熱度で温度調節できる温度域にお
いては、通常の温度調整特性に従わせている。
をマックスクール状態として、風量制御だけで車室温コ
ントロールを行なっていたのに対して、熱負荷に合った
エアミックス度合いとして過度な冷却、言い換えれば蓄
冷器34の過度な放熱を抑えることより、蓄冷器34に
よる冷房を長く維持できる。
形態を図6を用いて説明する。図6は第5実施形態を要
約して示すフローチャートであり、上記の各実施形態に
おいて、蓄冷冷房であると判定された場合にステップS
20の作動を加えるものである。
風の吹出口に設けられた可変ルーバ40a〜40dによ
って空調風の吹出方向を乗員に向けるようにする。これ
により、十分な吹出温度が確保できなくても、乗員に当
る風速の変化により乗員の冷房感が極端に損なわれない
ようにする。また、吹出方向をゆらがせることで同様の
効果を得る。
形態を図7を用いて説明する。図7は第6実施形態を要
約して示すフローチャートであり、上記の各実施形態に
おいて、蓄冷冷房であると判定された場合にステップS
21の作動を加えるものである。
風の吹出風量がゆらぐように送風機11の風量ゆらぎ制
御を行なう。これにより、十分な吹出温度が確保できな
くても、乗員に当てる乗員の冷房感を損なわない。
エンジン4が再稼働して通常の運転状態に戻った時に、
蓄冷冷房に入る前の設定や制御に全て戻される。
は、蓄冷材を用いた蓄冷器34で蓄冷を行なっている
が、蓄冷する方法はこれに限るものではなく、例えば蒸
発器9の凝縮水を利用して蓄冷する方法等であっても良
い。
機1の作動の断続制御により行う場合について説明した
が、車両用空調装置では蒸発器吹出温度を圧縮機1の容
量制御により行うことも周知であり、このような圧縮機
容量制御方式のものにおいても本発明を同様に実施でき
る。すなわち、圧縮機1の断続制御の代わりに、蒸発器
目標吹出温度TAOが得られるように、圧縮機1の容量
制御を行えばよい。
20を通過する温風と第2バイパス通路21を通過する
冷風との風量割合を調整するエアミックスドア19によ
り、車室内への吹出空気温度を調節する温度調節手段を
構成しているが、この温度調節手段として、ヒータコア
20へ流入する温水流量を調節する温水弁を用い、この
温水弁により温水流量を調節して、車室内への吹出空気
温度を調節することができる。
全体システム構成図である。
ーチャートである。
ーチャートである。
たフローチャートである。
AOとエアミックスドアの開度との関係を示す特性図で
ある。
ートである。
ートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 車室内の空気の温度を検知する内気温度
検知手段(35a)と、 車室外の空気の温度を検知する外気温度検知手段(35
b)と、 導入する空気を車室内空気又は車室外空気のいずれか一
方に選択切り替えする内外気切替手段(14)と、 導入した空気を車室内へ送風する送風手段(11)と、 前記空気を冷却する冷房用熱交換器(9)と、 前記冷房用熱交換器(9)により冷却されて蓄冷する蓄
冷手段(34)と、 車室内を設定された空調状態となるように前記内外気切
替手段(14)を含む各機器を制御する制御手段(5)
とを備えた車両用空調装置において、 前記制御手段(5)は、前記蓄冷手段(34)を用いた
空調時に、前記内気温度検知手段(35a)で検知する
車室内空気温度と前記外気温度検知手段(35b)で検
知する車室外空気温度とを比較して温度の低い方の空気
を選択して導入するよう前記内外気切替手段(14)を
制御することを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項2】 前記制御手段(5)は、前記蓄冷手段
(34)を用いた空調時に、乗員の入力により車室内空
気を導入するように設定された場合はこれを優先するこ
とを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 【請求項3】 前記制御手段(5)は、前記蓄冷手段
(34)を用いた空調時に、前記車室外空気が所定値以
上の汚れ度合の時に自動で車室内空気の導入に切り替え
る自動内外気切替機能により車室内空気を導入するよう
に選択された場合はこれを優先することを特徴とする請
求項1に記載の車両用空調装置。 - 【請求項4】 空気を導入して車室内へ送風する送風手
段(11)と、 前記空気を冷却する冷房用熱交換器(9)と、 前記冷房用熱交換器(9)より空気流れ下流側に配置さ
れ、前記空気を加熱する暖房用熱交換器(20)と、 前記暖房用熱交換器(20)を通過する温風と前記暖房
用熱交換器(20)をバイパスする冷風との風量割合を
調節するエアミックスドア(19)と、 前記冷房用熱交換器(9)の空気流れ下流側と前記エア
ミックスドア(19)の空気流れ上流側との間に設けら
れ、前記冷房用熱交換器(9)により冷却されて蓄冷す
る蓄冷手段(34)と、 車室内を設定された空調状態となるように前記送風手段
(11)及び前記エアミックスドア(19)を含む各機
器を制御する制御手段(5)とを備えた車両用空調装置
において、 前記制御手段(5)は、前記蓄冷手段(34)の冷房能
力に応じた前記エアミックスドア(19)での風量割合
による蓄冷冷房時用温度調整特性を持ち、前記蓄冷手段
(34)を用いた空調時には前記蓄冷冷房時用温度調整
特性に従って前記エアミックスドア(19)を制御する
ことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項5】 制御手段(5)は、前記蓄冷手段(3
4)を用いた空調時に、空調風の吹出口に設けられた吹
出方向可変手段(40a〜40d)によって空調風の吹
出方向を乗員に向けたことを特徴とする請求項1又は請
求項4に記載の車両用空調装置。 - 【請求項6】 制御手段(5)は、前記蓄冷手段(3
4)を用いた空調時に、空調風の吹出風量がゆらぐよう
に前記送風手段(11)の風量ゆらぎ制御を行なうこと
を特徴とする請求項1又は請求項4に記載の車両用空調
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001106414A JP2002301928A (ja) | 2001-04-04 | 2001-04-04 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001106414A JP2002301928A (ja) | 2001-04-04 | 2001-04-04 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002301928A true JP2002301928A (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=18958925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001106414A Pending JP2002301928A (ja) | 2001-04-04 | 2001-04-04 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002301928A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008143283A1 (ja) * | 2007-05-22 | 2008-11-27 | Calsonic Kansei Corporation | 車両用蓄冷システム |
KR101034017B1 (ko) * | 2008-12-05 | 2011-05-11 | 주식회사 두원공조 | 스톱-스타트 시스템을 탑재한 차량의 공조장치 제어방법 |
KR101040793B1 (ko) * | 2008-12-05 | 2011-06-13 | 주식회사 두원공조 | 스톱-스타트 시스템을 탑재한 차량의 공조장치 제어방법 |
KR101225563B1 (ko) | 2006-09-25 | 2013-01-24 | 한라공조주식회사 | 하이브리드 차량의 공조 제어 방법 |
CN106828012A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-06-13 | 惠州华阳通用电子有限公司 | 一种车载空调循环模式控制方法 |
-
2001
- 2001-04-04 JP JP2001106414A patent/JP2002301928A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101225563B1 (ko) | 2006-09-25 | 2013-01-24 | 한라공조주식회사 | 하이브리드 차량의 공조 제어 방법 |
WO2008143283A1 (ja) * | 2007-05-22 | 2008-11-27 | Calsonic Kansei Corporation | 車両用蓄冷システム |
US8720538B2 (en) | 2007-05-22 | 2014-05-13 | Calsonic Kansei Corporation | Cold energy storage system for vehicle |
KR101034017B1 (ko) * | 2008-12-05 | 2011-05-11 | 주식회사 두원공조 | 스톱-스타트 시스템을 탑재한 차량의 공조장치 제어방법 |
KR101040793B1 (ko) * | 2008-12-05 | 2011-06-13 | 주식회사 두원공조 | 스톱-스타트 시스템을 탑재한 차량의 공조장치 제어방법 |
CN106828012A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-06-13 | 惠州华阳通用电子有限公司 | 一种车载空调循环模式控制方法 |
CN106828012B (zh) * | 2016-12-29 | 2019-06-28 | 惠州华阳通用电子有限公司 | 一种车载空调循环模式控制方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5494312B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4321242B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2003326962A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2005059797A (ja) | 車両用空調装置 | |
US20120152515A1 (en) | Air conditioner for vehicle | |
JP2004131033A (ja) | 空調装置 | |
JP3876762B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3275410B2 (ja) | 車両用ヒートポンプ式空調装置 | |
JPH1142933A (ja) | 空気調和装置 | |
JPH10258629A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4284785B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2001180246A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2006224705A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2002301928A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2004182165A (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH08313123A (ja) | 車両用ヒートポンプ式冷暖房装置 | |
JP2003136944A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2000219028A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2002331820A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2001213151A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP5251741B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2002154319A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3336886B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
WO2023002993A1 (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH08310227A (ja) | 車両用空調装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070619 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20080509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091027 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100309 |