JP2003136944A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003136944A
JP2003136944A JP2001333022A JP2001333022A JP2003136944A JP 2003136944 A JP2003136944 A JP 2003136944A JP 2001333022 A JP2001333022 A JP 2001333022A JP 2001333022 A JP2001333022 A JP 2001333022A JP 2003136944 A JP2003136944 A JP 2003136944A
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air
vehicle
temperature
outside air
cooling
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Yuji Kamiya
勇治 神谷
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄冷モードおよび放冷モードを実行するもの
において、乗員に対する冷房効果を損なうこと無く、放
冷モードを長時間維持可能とする車両用空調装置を提供
する。 【解決手段】 車両エンジン4の稼動中に、蒸発器9に
おける凝縮水の蓄冷量を増加させる蓄冷モードが実行さ
れ、車両エンジン4の停止時に、圧縮機1が停止される
のに伴って、蒸発器9の凝縮水蓄冷量の放冷により空気
を冷却する放冷モードが実行される車両用空調装置にお
いて、制御装置5は、送風機11の目標風量BLW設定
にあたって、車両エンジン4停止時の停止時目標風量B
LW1が、圧縮機1停止直前の停止前目標風量BLW2
以下となるようにし、且つ、停止時目標風量BLW1を
基準として時間と共に増減するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両が信号待ち等
で停車した時に冷凍サイクル装置内の圧縮機が一時的に
停止され、事前の蓄冷分を放冷して冷房機能をまかなう
車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境保護を目的にして、信号待ち
等の停車時(車両エンジン動力不要時)に車両エンジン
を自動的に停止する車両(エコラン車、ハイブリッド
車)が実用化されており、今後、このように停車時に車
両エンジンを停止する車両が増加する傾向にある。
【0003】このような車両に対応する空調装置とし
て、特開2000−71734号公報に開示されるもの
が知られている。この空調装置は、エンジン稼動中に蒸
発器における凝縮水の蓄冷量を増加させる蓄冷モード
と、エンジン停止時に凝縮水蓄冷量の放冷により空気を
冷却する放冷モードとを実行するものであり、放冷モー
ド時に蒸発器への送風空気量を低下させることで、冷房
負荷を減少させて凝縮水の蓄冷量の放冷による冷房効果
を長時間維持できるようにしている。即ち、それに伴う
エンジン停止時間を延ばして、省燃費効果の向上をはか
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、送風空
気量を低下することにより乗員に対する冷房効果は低下
するので、実質的に有効な放冷時間を長く確保するのは
難しい。
【0005】本発明の目的は、上記問題に鑑み、蓄冷モ
ードおよび放冷モードを実行するものにおいて、乗員に
対する冷房効果を損なうこと無く、放冷モードを長時間
維持可能とする車両用空調装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の技術的手段を採用する。
【0007】請求項1に記載の発明では、車両エンジン
(4)により駆動され、冷媒を圧縮、吐出する圧縮機
(1)と、圧縮機(1)からの冷媒を蒸発させ、送風機
(11)によって送風される空気を冷却する蒸発器
(9)と、送風機(11)の吹出し風量が目標風量(B
LW)となるように制御する制御装置(5)とを有し、
制御装置(5)によって、車両エンジン(4)の稼動中
に、蒸発器(9)における凝縮水の蓄冷量を増加させる
蓄冷モードが実行され、車両エンジン(4)の停止時
に、圧縮機(1)が停止されるのに伴って、蒸発器
(9)の凝縮水蓄冷量の放冷により空気を冷却する放冷
モードが実行される車両用空調装置において、制御装置
(5)は、送風機(11)の目標風量(BLW)設定に
あたって、車両エンジン(4)停止時の停止時目標風量
(BLW1)が、圧縮機(1)停止直前の停止前目標風
量(BLW2)以下となるようにし、且つ、停止時目標
風量(BLW1)を基準として時間と共に増減するよう
にしたことを特徴としている。
【0008】これにより、停止時目標風量(BLW1)
を従来技術に対して更に少なくしても、増減される風量
(揺らぎ)によって乗員に対しては良好な冷房効果を与
えることができ、停止時目標風量(BLW1)を少なく
した分、蒸発器(9)への熱負荷が低減されるので、放
冷モードを長時間維持することが可能となる。
【0009】請求項2に記載の発明では、車両エンジン
(4)により駆動され、冷媒を圧縮、吐出する圧縮機
(1)と、圧縮機(1)からの冷媒を蒸発させ、送風機
(11)によって送風される空気を冷却する蒸発器
(9)と、蒸発器(9)で冷却された空気を吹出し方向
可変に車室内に吹出すスインググリル(29)と、送風
機(11)の吹出し風量が目標風量(BLW)となるよ
うに制御すると共に、スインググリル(29)の吹出し
方向を制御する制御装置(5)とを有し、制御装置
(5)によって、車両エンジン(4)の稼動中に、蒸発
器(9)における凝縮水の蓄冷量を増加させる蓄冷モー
ドが実行され、車両エンジン(4)の停止時に、圧縮機
(1)が停止されるのに伴って、蒸発器(9)の凝縮水
蓄冷量の放冷により空気を冷却する放冷モードが実行さ
れる車両用空調装置において、制御装置(5)は、送風
機(11)の目標風量(BLW)設定にあたって、車両
エンジン(4)停止時の停止時目標風量(BLW1)
が、圧縮機(1)停止直前の停止前目標風量(BLW
2)以下となるようにし、且つ、スインググリル(2
9)の吹出し方向を乗員およびその周囲にスイングする
スイングモードを形成するようにしたことを特徴として
いる。
【0010】これにより、停止時目標風量(BLW1)
を従来技術に対して更に少なくしても、乗員に対する冷
却空気の強弱(揺らぎ)が与えられ良好な冷房効果を得
ることができるので、停止時目標風量(BLW1)を少
なくした分、蒸発器(9)への熱負荷が低減され、放冷
モードを長時間維持することが可能となる。
【0011】請求項3に記載の発明では、蒸発器(9)
で冷却された空気を車室内に吹出すと共に、制御装置
(5)によって冷却空気の吹出し方向が可変されるスイ
ンググリル(29)を有し、制御装置(5)は、停止時
目標風量(BLW1)が所定値(BLWs)よりも大き
い時に、スインググリル(29)を乗員側に向けるよう
にしたことを特徴としている。
【0012】これにより、乗員に対して冷却空気の強弱
をより効果的に与えることができ、停止時目標風量(B
LW1)を更に少なくして、放冷モードの時間を引き延
ばすことができる。
【0013】請求項4に記載の発明では、車両内部の内
気と車両外部の外気を選択的に送風機(11)に導入す
る内外気切替え手段(12)を有し、制御装置(5)
は、放冷モード実行時に、内気を内外気切替え手段(1
2)から導入するようにしたことを特徴としている。
【0014】これにより、冷房時において通常温度の低
い内気が蒸発器(9)に送風されることになるので、蒸
発器(9)における熱負荷を低減して、放冷モードの時
間を引き延ばすことができる。
【0015】請求項5に記載の発明では、車両内部の内
気と車両外部の外気を選択的に送風機(11)に導入す
る内外気切替え手段(12)と、内気の温度を検出する
内気温度検出手段と、外気の温度を検出する外気温度検
出手段とを有し、制御装置(5)は、内気温度検出手段
によって検出される内気温度(Tr)と、外気温度検出
手段によって検出される外気温度(Tam)とを比較し
て、温度の低い方の空気を内外気切替え手段(12)か
ら導入するようにしたことを特徴としている。
【0016】これにより、確実に温度の低い側の空気を
蒸発器(9)に送風でき、熱負荷を低減できるので、放
冷モードの時間を引き延ばすことができる。
【0017】請求項6に記載の発明では、車両内部の内
気と車両外部の外気を選択的に送風機(11)に導入す
る内外気切替え手段(12)と、内気の温度を検出する
内気温度検出手段と、外気の温度を検出する外気温度検
出手段と、内気の湿度を検出する内気湿度検出手段と、
外気の湿度を検出する外気湿度検出手段とを有し、制御
装置(5)は、内気温度検出手段によって検出される内
気温度(Tr)と、外気温度検出手段によって検出され
る外気温度(Tam)とを比較して、内気温度(Tr)
と外気温度(Tam)との差が所定温度よりも小さい時
は、内気湿度検出手段によって検出される内気湿度と、
外気湿度検出手段によって検出される外気湿度とを比較
して、湿度の低い方の空気を内外気切替え手段(12)
から導入するようにしたことを特徴としている。
【0018】これにより、温度条件に加えて湿度のより
低い空気が蒸発器(9)に送風され、熱負荷を低減でき
るので、放冷モードの時間を引き延ばすことができる。
【0019】尚、請求項7に記載の発明のように、停止
時目標風量(BLW1)およびこの停止時目標風量(B
LW1)を基準に増減する増減幅の少なくとも一方は、
外気温度(Tam)、日射量(Ts)、冷房熱負荷(T
AO)のいずれかに応じて可変されるようにするのが良
い。
【0020】尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述す
る実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態を示す全体構成図であり、車両用空調装置
100の冷凍サイクルRには冷媒を吸入、圧縮、吐出す
る圧縮機1が備えられている。圧縮機1は動力断続用の
電磁クラッチ2を有し、圧縮機1には電磁クラッチ2お
よびベルト3を介して車両エンジン4の動力が伝達され
る。
【0022】電磁クラッチ2への通電は空調用電子制御
装置(以下、ECU)5により断続され、電磁クラッチ
2が通電されて接続状態になると、圧縮機1は運転状態
となる。これに反し、電磁クラッチ2の通電が遮断され
て開離状態になると、圧縮機1は停止する。
【0023】圧縮機1から吐出された高温、高圧の過熱
ガス冷媒は凝縮器6に流入し、ここで、図示しない冷却
ファンより送風される外気と熱交換して冷媒は冷却され
て凝縮する。この凝縮器6で凝縮した冷媒は次に受液器
7に流入し、受液器7の内部で冷媒の気液が分離され、
冷凍サイクルR内の余剰冷媒(液冷媒)が受液器7内に
蓄えられる。
【0024】この受液器7からの液冷媒は膨張弁(減圧
手段)8により低圧に減圧され、低圧の気液2相状態と
なる。この膨張弁8からの低圧冷媒は蒸発器(冷房用熱
交換器)9に流入する。この蒸発器9は車両用空調装置
100の空調ケース10内に設置され、蒸発器9に流入
した低圧冷媒は空調ケース10内の空気から吸熱して蒸
発する。
【0025】膨張弁8は蒸発器9の出口冷媒の温度を感
知する感温部8aを有する温度式膨張弁であり、蒸発器
9の出口冷媒の過熱度を所定値に維持するように弁開度
(冷媒流量)を調整するものである。蒸発器9の出口は
圧縮機1の吸入側に結合され、上記したサイクル構成部
品によって閉回路を構成している。
【0026】空調ケース10において、蒸発器9の上流
側には送風機11が配置され、送風機11には遠心式の
送風ファン11aと駆動用のモータ11bが備えられて
いる。送風ファン11aの吸入側には内外気切替え箱
(内外気切替え手段)12が配置され、内気導入口1
3、外気導入口14を通して車室内の空気(内気)また
は車室外の空気(外気)が内外気切替えドア15によっ
て切替え導入される。
【0027】次に、空調装置通風系のうち、送風機11
の下流側に配置される空調ユニット部101は、通常、
車室内前部の計器盤内側において、車両幅方向の中央位
置に配置される。これに対して、送風機11は空調ユニ
ット部101に対して助手席側にオフセット配置され
る。
【0028】空調ケース10内で、蒸発器9の下流側に
はエアミックスドア18が配置されている。このエアミ
ックスドア18の下流側には車両エンジン4の温水(冷
却水)を熱源として空気を加熱する温水式ヒータコア
(暖房用熱交換器)16が設置されている。そして、こ
の温水式ヒータコア16の側方(上方部)にはバイパス
通路17が形成されている。このバイパス通路17は温
水式ヒータコア16をバイパスして空気を流すためのも
のである。
【0029】エアミックスドア18は回動可能な板状ド
アであり、サーボモータからなる電気駆動装置(図示せ
ず)により駆動される。エアミックスドア18は、温水
式ヒータコア16を通過する温風とバイパス通路17を
通過する冷風との風量割合を調節するものであって、こ
の冷温風の風量割合の調節により車室内への吹出し空気
温度を調節する。
【0030】温水式ヒータコア16の下流側には空気混
合部24が形成され、温水式ヒータコア16の温風とバ
イパス通路17からの冷風がこの空気混合部24で混合
して、所望温度の空気を作り出すことができる。
【0031】更に、空調ケース10内で、空気混合部2
4の下流側に吹出しモード切替え部が構成されている。
即ち、空調ケース10の上面部にはデフロスタ開口部2
1が形成され、このデフロスタ開口部21は図示しない
デフロスタダクトを介して車両フロントガラス内面に空
気を吹出すものである。デフロスタ開口部21は、回動
自在な板状のデフロスタドア21aにより開閉される。
【0032】また、空調ケース10の上面部で、デフロ
スタ開口部21より車両後方側の部位にフェイス開口部
19が形成され、このフェイス開口部19はフェイスダ
クト19bを介して車室内乗員の上半身に向けて空気を
吹き出すものである。フェイス開口部19は回動自在な
板状のフェイスドア19aにより開閉される。そして、
フェイスダクト19の車室内への開口部にはスインググ
リル29が設けられている。スインググリル29は、E
CU5によって文字通りスイング(回動)され、空調さ
れた空気の吹出し方向を乗員に向けて固定したり、ある
いは乗員およびその周囲の間で可変するように作動され
る。
【0033】また、空調ケース10において、フェイス
開口部19の下側部位にフット開口部20が形成され、
このフット開口部20は図示しないフットダクトを介し
て車室内乗員の足元に向けて空気を吹き出すものであ
る。フット開口部20は回動自在な板状のフットドア2
0aにより開閉される。
【0034】上記した各吹出しモードドア19a、20
a、21aは共通のリンク機構(図示せず)に連結さ
れ、このリンク機構を介して図示しないサーボモータか
らなる電気駆動装置により駆動される。同様に、スイン
ググリル29も図示しないリンク機構を介してサーボモ
ータからなる電気駆動装置により駆動される。
【0035】次に、本実施形態における電気制御部の概
要を説明すると、空調ケース10内で、蒸発器9の空気
吹出し直後の部位に、サーミスタからなる複数の蒸発器
吹出し温度センサ22、23が設けられ、蒸発器吹出し
温度Teを検出すると共に、蒸発器9におけるフロスト
(着霜)の発生状況を判定する。
【0036】ところで、前記したECU5には、上記し
たセンサ22、23の他に、空調制御のために、内気温
Tr、外気温Tam、日射量Ts、温水温度等を検出す
る周知のセンサ群25から検出信号が入力される。ま
た、車室内計器盤近傍に設置される空調制御パネル26
には乗員により手動操作される操作スイッチ群27が備
えられ、この操作スイッチ群27の操作信号もECU5
に入力される。
【0037】この操作スイッチ群27としては、設定温
度信号Tsetを発生する温度設定スイッチ、蓄冷モー
ド信号を発生する蓄冷スイッチ、風量切替え信号を発生
する風量スイッチ、吹出しモード信号を発生する吹出し
モードスイッチ、内外気切替え信号を発生する内外気切
替えスイッチ、圧縮機1のオンオフ信号を発生するエア
コンスイッチ等が設けられている。
【0038】更に、ECU5は、車両エンジン用電子制
御装置(以下、エンジンECU)28に接続されてお
り、エンジンECU28からECU5には車両エンジン
4の回転数信号、車速信号等が入力される。
【0039】エンジンECU28は、周知のごとく車両
エンジン4の運転状況等を検出するセンサ群(図示せ
ず)からの信号に基づいて車両エンジン4への燃料噴射
量、点火時期等を総合的に制御するものである。さら
に、本発明の対象とするエコラン車、ハイブリッド車に
おいては、車両エンジン4の回転数信号、車速信号、ブ
レーキ信号等に基づいて停車状態を判定すると、エンジ
ンECU28は燃料噴射の停止等により車両エンジン4
を自動的に停止させる。
【0040】また、運転者の運転操作により車両が停車
状態から発進状態に移行すると、エンジンECU28は
車両の発進状態をアクセル信号等に基づいて判定して、
車両エンジン4を自動的に始動させる。尚、ECU5
は、車両エンジン4の稼働中に、蒸発器9の凝縮水蓄冷
量(後述)、あるいは車両エンジン停止後における蒸発
器吹出し温度Teの挙動等に基づいて車両エンジン4の
停止許可、停止禁止の信号を出力したり、また、車両エ
ンジン4停止後の蒸発器吹出し温度Teの上昇等に基づ
いて車両エンジン4の再稼働要求の信号を出力する。
【0041】ECU5およびエンジンECU28は、C
PU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピ
ュータと、その周辺回路にて構成されるものである。E
CU5は、上記のごとき車両エンジン制御信号を出力す
る車両エンジン制御信号出力部、電磁クラッチ2による
圧縮機断続制御部、内外気切替えドア15による内外気
切替え制御部、送風機11の風量制御部、エアミックス
ドア18による温度制御部、吹出し開口部19、20、
21の切替えによる吹出しモード制御部等を有してい
る。
【0042】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明する。図2、図3のフローチャートは、ECU5
のマイクロコンピュータにより実行される制御処理の概
要を示し、その制御ルーチンは、車両エンジン4のイグ
ニッションスイッチがオンされてECU5に電源が供給
された状態において、空調制御パネル26の操作スイッ
チ群27のオートスイッチあるいは風量スイッチが投入
されるとスタートする。
【0043】まず、ステップS100ではフラグ、タイ
マー等の初期化がなされ、次のステップS110で、セ
ンサ22、23、センサ群25からの検出信号、操作ス
イッチ群27の操作信号、エンジンECU28からの車
両運転信号等を読み込む。
【0044】続いて、ステップS120にて、下記数式
1に基づいて、車室内へ吹き出される空調風の目標吹出
し温度TAO(以下、TAO)を算出する。このTAO
は車室内を温度設定スイッチの設定温度Tsetに維持
するために必要な吹出し温度である。
【0045】(数式1) TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×T
am−Ks×Ts+C 但し、Tr :センサ群25の内気センサにより検出さ
れる内気温 Tam:センサ群25の外気センサにより検出される外
気温 Ts :センサ群25の日射センサにより検出される日
射量 Kset、Kr、Kam、Ks:制御ゲイン C :補正用の定数 次に、ステップS130にて、目標蒸発器吹出し温度T
EO(以下、TEO)を算出する。このTEOは、次に
述べる第1目標蒸発器吹出し温度TEO1(以下、TE
O1)、第2目標蒸発器吹出し温度TEO2(以下、T
EO2)、および第3目標蒸発器吹出し温度TEO3
(以下、TEO3)に基づいて算出する。
【0046】まず、TEO1の決定方法を具体的に説明
すると、図4はマイクロコンピータのROMに予め設定
され、記憶されている制御特性図であり、この制御特性
図に基づいて、TAOが高くなる程、TEO1が高くな
るように決定する。従って、TEO1=f(TAO)と
して表すことができる。なお、TEO1は本例では12
℃が上限となっている。
【0047】次に、TEO2も、マイクロコンピータの
ROMに予め設定され、記憶されている図5の制御特性
図に基づいて決定する。TEO2は、外気温度Tamに
対応して決定されるものであって、外気温度Tamの中
間温度域(図5の例では、18℃〜25℃)では冷房、
除湿の必要性が低下するので、TEO2を高く(図5の
例では12℃)して、圧縮機1の稼働率を低減すること
により、車両エンジン4の省動力を図る。一方、外気温
度Tamが25℃を越える夏期の高温時には冷房能力確
保のため、TEO2は外気温度Tamの上昇に反比例し
て低下する。また、外気温度Tamが18℃より低くな
る低温域では、窓ガラス曇り防止のための除湿能力確保
のために、TEO2は外気温度Tamの低下と共に低下
する。外気温度Tamが10℃より低くなると、TEO
2は0℃となる。従って、TEO2=f(Tam)とし
て表すことができる。
【0048】次に、TEO3は、蓄冷スイッチの投入時
に予め設定された氷点下の所定値Tf(例えば、−2
℃)に決められる。
【0049】そして、車両エンジン稼働中における通常
モード時(蓄冷モードでないとき)では、上記TEO
1、TEO2に基づいて、最終的に、TEOを下記の数
式2に基づいて決定する。
【0050】(数式2) TEO=MIN{f(TAO)、f(Tam)} すなわち、上記TEO1=f(TAO)、TEO2=f
(Tam)のうち、低い方の温度を最終的に、TEOと
して決定する。一方、蓄冷スイッチの投入された蓄冷モ
ード時には、TEOは強制的に、氷点下の所定値Tfに
引下げられる。
【0051】次に、ステップS140にて、送風機11
により吹出される空気の目標風量BLWをTAOに基づ
いて算出する。この目標風量BLWの算出方法は周知で
あり、図6に示すように、TAOの高温側(最大暖房
側)および低温側(最大冷房側)で目標風量BLWを大
きくし、TAOの中間温度域で目標風量BLWを小さく
する。そして、送風機11のモータ11bの回転数は、
この目標風量BLWが得られるようにECU5の出力に
より制御される。
【0052】次に、ステップS150にて、TAOに応
じて内外気モードを決定する。この内外気モードは周知
のごとく、図7に示すように、TAOが低温側から高温
側へ上昇するにつれて、全内気モード→内外気混入モー
ド→全外気モードと切替え設定され、この内外気モード
が得られるように内外気切替えドア15の操作位置がE
CU5の出力により制御される。
【0053】次に、ステップS160にて、TAOに応
じて吹出しモードを決定する。この吹出しモードは周知
のごとく、図8に示すように、TAOが低温側から高温
側へ上昇するにつれてフェイスモード→バイレベルモー
ド→フットモードと切替え設定され、この吹出しモード
が得られるように吹出しモードドア19a、20a、2
1aの操作位置がECU5の出力により電気駆動装置を
介して制御される。
【0054】次に、ステップS170にて、スインググ
リルモードを決定する。このスインググリルモードは周
知のごとく、図9に示すように、TAOが低温側から高
温側へ上昇するにつれて空調風の吹出し方向を乗員に固
定して向ける乗員固定モード→乗員とその周囲に可変し
て向けるスイングモードと切替え設定され、このスイン
ググリルモードが得られるようにスインググリル29の
吹出し方向がECU5の出力により電気駆動装置を介し
て制御される。
【0055】次に、ステップS180にて、エアミック
スドア18の目標開度Swを所定の演算式より算出し
て、エアミックスドア18の開度を決定する。この目標
開度Swは周知のごとくTAOが低温側から高温側へ上
昇するにつれて、温水式ヒータコア16を全閉状態とす
る開度0%→温水式ヒータコア16を全開状態(バイパ
ス通路17を全閉状態)とする開度100%と切替え設
定され、この目標開度Swが得られるようにエアミック
スドア18の操作位置がECU5の出力により電気駆動
装置を介して制御される。
【0056】次に、ステップS190にて、TEOと実
際の蒸発器吹出し温度Teとを比較し、圧縮機作動を断
続制御する。すなわち、蒸発器吹出し温度TeがTEO
より低下すると、ECU5により電磁クラッチ2の通電
を遮断して圧縮機1を停止させ、逆に、蒸発器吹出し温
度TeがTEOより上昇すると、ECU5により電磁ク
ラッチ2に通電して圧縮機1を作動させる。これによ
り、蒸発器吹出し温度TeがTEOに維持される。通常
制御時では、この蒸発器吹出し温度TeをTAOと外気
温Tamに応じたTEO(図4、図5)とで制御するこ
とにより、蒸発器9でのフロスト(着霜)防止と、冷房
除湿能力の確保と、圧縮機稼働率の低下による車両エン
ジン省動力とを達成する。
【0057】次に、ステップS200に進み、空調側条
件に基いて車両エンジン制御信号(前述の車両エンジン
4の停止許可、停止禁止、および車両エンジン4停止後
の再稼働要求の信号)を出力する。
【0058】次に、ステップS210にて、空調モード
が蓄冷、放冷、通常のいずれのモードであるか選定す
る。本例では、車両エンジン4(圧縮機1)の稼働時に
蓄冷スイッチが投入されているときは蓄冷モードを選定
し、合せて、空調作動時(送風機11の作動時)におい
てエンジン4が停止し、圧縮機1が停止したときは放冷
モードを選定する。また、車両エンジン4(圧縮機1)
の稼働時に蓄冷スイッチが投入されていないときは通常
モードを選定する。
【0059】ここで、蓄冷モードとは、前述のごとく蓄
冷スイッチが投入されて、TEOが氷点下の所定値Tf
に引き下げられている状態であり、蒸発器9の凝縮水を
凍結させて、蒸発器9の凝縮水蓄冷量を増大させるモー
ドである。また、放冷モードとは、蓄冷スイッチが投入
されている状態において、車両が信号待ち等で停車し
て、エンジンECU28から車両エンジン停止の要求信
号が出されて、車両エンジン4(圧縮機1)が停止する
状態である。つまり、圧縮機1の停止により蒸発器9で
は凝縮水の蓄冷量の放冷作用により空気を冷却するモー
ドである。
【0060】次に、ステップS220にて、上記ステッ
プS210で選定されたモードがいずれのモードかを判
定し、通常モードの場合は、ステップS110に戻り、
上記ステップS110〜ステップS210が繰り返えさ
れることになる。
【0061】一方、ステップS220で蓄冷、放冷モー
ドと判定されると、まずステップS230で蓄冷モード
が実行される。即ち、上記したようにTEOを氷点下の
所定値Tfに引き下げることにより、蒸発器9の凝縮水
を凍結させて、蒸発器9の凝縮水蓄冷量を増大させる。
【0062】更に、ステップS240で車両エンジン4
が稼動状態にあるか否かが判定され、車両エンジン4が
稼動状態にあればステップS110に戻り、上記のステ
ップが繰り返される。一方、ステップS240で否、即
ち、車両エンジン4が停止状態にあると判定されると、
ステップS250に進み、放冷モードが実行される。本
発明においては、この放冷モードを実行する以下のステ
ップS251〜ステップS254(図3)に特徴を持た
せており、有効な冷房効果が長時間維持できるようにし
ている。
【0063】まず、ステップS251で、目標風量BL
Wに設定において、車両エンジン4停止時の停止時目標
風量BLW1を決定する。この停止時目標風量BLW1
は、図10(a)に示すように、車両エンジン停止直前
の停止前目標風量BLW2に対して同等以下(BLW1
≦BLW2)となるように設定している。尚、停止時目
標風量BLW1の設定にあたっては、例えば図11
(a)〜(c)に示すように、停止前目標風量BLW2
の小量域では、BLW1=BLW2とし、そして、停止
前目標風量BLW2の大量域では、BLW1<BLW2
として、送風機11の目標風量BLWを低下することに
より、車両エンジン停止時における冷房負荷の低減を図
って、車両エンジン停止時における車室内吹出し温度の
上昇をより効果的に抑制するようにしている。
【0064】次に、ステップS252にて、揺らぎ制御
を行なう。これは図10(a)に示すように、停止時目
標風量BLW1を基準として目標風量BLWが時間と共
に増減するようにしたものである。この揺らぎを持たす
ことで風量の変化が与えられ乗員に対する冷房効果を高
めるようにしている。尚、この時の増減幅は、例えばT
AOが低い領域になるに従って増減幅を大きくするとい
うように、冷房熱負荷に応じて可変させてやると良い。
【0065】次に、ステップS253にて、強制内気モ
ードとする。これは内外気モードをその時のTAOの値
如何にかかわらず内気モードに固定するものである。こ
れにより、通常冷房時においては、外気よりも低い温度
となる内気を導入することで、蒸発器9に対する熱負荷
を低減するようにしている。
【0066】更にはステップS254にて、強制スイン
グモードを行なう。これは図10(b)に示すように、
停止時目標風量BLW1が所定値BLWsよりも大きい
時に、スインググリル29が乗員側に向けられる乗員固
定モードとなるようにしたものである。これにより更に
乗員に対する冷房効果を高めるようにしている。
【0067】以上の、構成および作動より本発明の作用
効果について説明する。まず、放冷モード時における停
止時目標風量BLW1を従来技術に対して更に少なくし
ても、増減される風量(揺らぎ)によって乗員に対して
は良好な冷房効果を与えることができ、停止時目標風量
BLW1を少なくした分、蒸発器9への熱負荷が低減さ
れるので、放冷モードを長時間維持することが可能とな
る。
【0068】また、増減される停止時目標風量BLW1
が所定値BLWsよりも大きい時に、スインググリル2
9を乗員側に向けるようにしているので、乗員に対して
冷却空気の強弱をより効果的に与えることができ、停止
時目標風量BLW1を更に少なくして、放冷モードの時
間を引き延ばすことができる。
【0069】更に、放冷モード実行時に、強制内気モー
ドによって内外気切替え箱12から内気が導入されるよ
うにしているので、冷房時において通常温度の低い内気
が蒸発器9に送風されることになり、蒸発器9における
熱負荷を低減して、放冷モードの時間を引き延ばすこと
ができる。
【0070】(第2実施形態)本発明の第2実施形態を
図12に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態にお
ける放冷モード実行の制御フローのステップS250を
ステップS250aに変更したものである。放冷モード
の実行にあたっては、第1実施形態同様にステップS2
51で停止時目標風量BLW1を設定した後に、ステッ
プS255として、スインググリル29の作動モードを
乗員およびその周囲に冷却空気の向きを可変させるスイ
ングモードとするようにしても良い。
【0071】これにより、停止時目標風量BLW1を従
来技術に対して更に少なくしても、乗員に対する冷却空
気の強弱(揺らぎ)が与えられ良好な冷房効果を得るこ
とができるので、停止時目標風量BLW1を少なくした
分、蒸発器9への熱負荷が低減され、放冷モードを長時
間維持することが可能となる。
【0072】(その他の実施形態)上記第1実施形態で
は、放冷モード時の制御として、導入する空気を内気に
固定する強制内気モードとして説明したが、冷房時の環
境条件によっては、一概に内気温Trが外気温Tamよ
り低くなるとは限らないので、内気温Trと外気温Ta
mとを比較して、温度の低い方の空気を内外気切替え箱
12から導入するようにしてやると良い。これによっ
て、確実に温度の低い側の空気を蒸発器9に送風でき、
熱負荷を低減できるので、放冷モードの時間を引き延ば
すことができる。
【0073】また、内気、外気の温度に加えて湿度を検
出できるようにセンサ群25にそれぞれ湿度センサを設
け、内気温Trと外気温Tamとを比較した時に両者の
差が所定温度よりも小さい時は、内気湿度と外気湿度と
を比較して湿度の低い方の空気を内外気切替え箱12か
ら導入するようしてやれば、温度条件に加えて湿度のよ
り低い空気が蒸発器9に送風され、熱負荷を低減できる
ので、放冷モードの時間を引き延ばすことができる。
【0074】尚、停止時目標風量BLW1およびこの停
止時目標風量BLW1を基準に増減する増減幅は、冷房
熱負荷としてのTAOに応じて決定されるものとして説
明したが、これに限らず、外気温Tamや日射量Ts等
に応じて可変されるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における全体構成を示す
模式図である。
【図2】図1における制御フローを示すフローチャート
である。
【図3】図2における放冷モード実行時の制御フローを
示すフローチャートである。
【図4】TAOに対するTEO1を決定する制御特性図
である。
【図5】Tamに対するTEO2を決定する制御特性図
である。
【図6】TAOに対する目標風量を決定する制御特性図
である。
【図7】TAOに対する内外気モードを決定する制御特
性図である。
【図8】TAOに対する吹出しモードを決定する制御特
性図である。
【図9】TAOに対するスインググリルモードを決定す
る制御特性図である。
【図10】放冷モード時の(a)は停止時目標風量を示
すタイムチャート、(b)はスインググリルモードを示
すタイムチャートである。
【図11】停止前目標風量に対する停止時目標風量を決
定する(a)はパターン1、(b)はパターン2、
(c)はパターン3の制御特性図である。
【図12】第2実施形態における放冷モード実行時の制
御フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 車両用空調装置 1 圧縮機 4 車両エンジン 5 空調用電子制御装置(制御装置) 9 蒸発器 11 送風機 12 内外気切替え箱(内外気切替え手段) 29 スインググリル
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60H 1/32 B60H 1/32 626C 626D F24F 5/00 102 F24F 5/00 102T

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両エンジン(4)により駆動され、冷
    媒を圧縮、吐出する圧縮機(1)と、 前記圧縮機(1)からの冷媒を蒸発させ、送風機(1
    1)によって送風される空気を冷却する蒸発器(9)
    と、 前記送風機(11)の吹出し風量が目標風量(BLW)
    となるように制御する制御装置(5)とを有し、 前記制御装置(5)によって、前記車両エンジン(4)
    の稼動中に、前記蒸発器(9)における凝縮水の蓄冷量
    を増加させる蓄冷モードが実行され、 前記車両エンジン(4)の停止時に、前記圧縮機(1)
    が停止されるのに伴って、前記蒸発器(9)の凝縮水蓄
    冷量の放冷により空気を冷却する放冷モードが実行され
    る車両用空調装置において、 前記制御装置(5)は、前記送風機(11)の前記目標
    風量(BLW)設定にあたって、前記車両エンジン
    (4)停止時の停止時目標風量(BLW1)が、前記圧
    縮機(1)停止直前の停止前目標風量(BLW2)以下
    となるようにし、且つ、前記停止時目標風量(BLW
    1)を基準として時間と共に増減するようにしたことを
    特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 車両エンジン(4)により駆動され、冷
    媒を圧縮、吐出する圧縮機(1)と、 前記圧縮機(1)からの冷媒を蒸発させ、送風機(1
    1)によって送風される空気を冷却する蒸発器(9)
    と、 前記蒸発器(9)で冷却された空気を吹出し方向可変に
    車室内に吹出すスインググリル(29)と、 前記送風機(11)の吹出し風量が目標風量(BLW)
    となるように制御すると共に、前記スインググリル(2
    9)の吹出し方向を制御する制御装置(5)とを有し、 前記制御装置(5)によって、前記車両エンジン(4)
    の稼動中に、前記蒸発器(9)における凝縮水の蓄冷量
    を増加させる蓄冷モードが実行され、 前記車両エンジン(4)の停止時に、前記圧縮機(1)
    が停止されるのに伴って、前記蒸発器(9)の凝縮水蓄
    冷量の放冷により空気を冷却する放冷モードが実行され
    る車両用空調装置において、 前記制御装置(5)は、前記送風機(11)の前記目標
    風量(BLW)設定にあたって、前記車両エンジン
    (4)停止時の停止時目標風量(BLW1)が、前記圧
    縮機(1)停止直前の停止前目標風量(BLW2)以下
    となるようにし、且つ、前記スインググリル(29)の
    吹出し方向を乗員およびその周囲にスイングするスイン
    グモードを形成するようにしたことを特徴とする車両用
    空調装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸発器(9)で冷却された空気を車
    室内に吹出すと共に、前記制御装置(5)によって冷却
    空気の吹出し方向が可変されるスインググリル(29)
    を有し、 前記制御装置(5)は、前記停止時目標風量(BLW
    1)が所定値(BLWs)よりも大きい時に、前記スイ
    ンググリル(29)を乗員側に向けるようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 車両内部の内気と前記車両外部の外気を
    選択的に前記送風機(11)に導入する内外気切替え手
    段(12)を有し、 前記制御装置(5)は、前記放冷モード実行時に、前記
    内気を前記内外気切替え手段(12)から導入するよう
    にしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか
    に記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 車両内部の内気と前記車両外部の外気を
    選択的に前記送風機(11)に導入する内外気切替え手
    段(12)と、 前記内気の温度を検出する内気温度検出手段と、 前記外気の温度を検出する外気温度検出手段とを有し、 前記制御装置(5)は、前記内気温度検出手段によって
    検出される内気温度(Tr)と、前記外気温度検出手段
    によって検出される外気温度(Tam)とを比較して、
    温度の低い方の空気を前記内外気切替え手段(12)か
    ら導入するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 車両内部の内気と前記車両外部の外気を
    選択的に前記送風機(11)に導入する内外気切替え手
    段(12)と、 前記内気の温度を検出する内気温度検出手段と前記外気
    の温度を検出する外気温度検出手段と、 前記内気の湿度を検出する内気湿度検出手段と、 前記外気の湿度を検出する外気湿度検出手段とを有し、 前記制御装置(5)は、前記内気温度検出手段によって
    検出される内気温度(Tr)と、前記外気温度検出手段
    によって検出される外気温度(Tam)とを比較して、
    前記内気温度(Tr)と前記外気温度(Tam)との差
    が所定温度よりも小さい時は、前記内気湿度検出手段に
    よって検出される内気湿度と、前記外気湿度検出手段に
    よって検出される外気湿度とを比較して、湿度の低い方
    の空気を前記内外気切替え手段(12)から導入するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記停止時目標風量(BLW1)および
    この停止時目標風量(BLW1)を基準に増減する増減
    幅の少なくとも一方は、外気温度(Tam)、日射量
    (Ts)、冷房熱負荷(TAO)のいずれかに応じて可
    変されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれ
    かに記載の車両用空調装置。
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JP2016097745A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 株式会社デンソー 空調装置
WO2023002993A1 (ja) * 2021-07-21 2023-01-26 サンデン・オートモーティブクライメイトシステム株式会社 車両用空調装置

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