JPH11254955A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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- JPH11254955A JPH11254955A JP6007798A JP6007798A JPH11254955A JP H11254955 A JPH11254955 A JP H11254955A JP 6007798 A JP6007798 A JP 6007798A JP 6007798 A JP6007798 A JP 6007798A JP H11254955 A JPH11254955 A JP H11254955A
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Abstract
11の駆動源が切り替わる少し前にエバポレータ9の目
標エバ後温度およびブロワ風量を予め下げておくこと
で、その切り替え時の吹出温度の上昇を抑えることので
きるハイブリッド駆動方式の車両用空調装置を提供す
る。 【解決手段】 コンプレッサ11の駆動源をエンジン動
力からモータ動力に切り替える少し前から所定の時間が
経過するまでエバポレータ9の目標エバ後温度を定常の
値よりも下げ、またはブロワ風量を定常の値よりも下げ
た後に、コンプレッサ11の駆動源をエンジン動力から
モータ動力に切り替えることで、エンジン1を停止して
コンプレッサ11の駆動が一時的に停止した場合でも、
エバポレータ9の冷え具合の低下が抑えられる。これに
より、車室内に吹き出す空気の吹出温度の上昇が抑えら
れ、乗員の冷房感の低下を抑えることができる。
Description
ンプレッサの駆動源としてエンジン動力とモータ動力と
の2種類使用することが可能なハイブリッド駆動方式の
車両用空調装置に関するものである。
リより電力が供給されるモータとの2つの駆動源を有
し、これらの両駆動源と選択的に連結されて圧縮部の回
転軸が駆動されるコンプレッサを備えたハイブリッド駆
動方式の車両用空調装置(例えば実開平6−87678
号公報等)がある。この車両用空調装置は、エンジンの
停止時にも、空調(特に冷房)できるようにすることを
目的としている。
用空調装置においては、エンジン動力からモータ動力へ
コンプレッサの駆動源が切り替わる時に、コンプレッサ
のOFF時間(エンジンの停止後にモータが立ち上がり
所定のモータ回転速度に到達するまでに必要な時間)が
存在する。このため、そのコンプレッサのOFF時間が
長い程、エバポレータの下流直後の空気温度(所謂エバ
後温度)が上昇することで、車室内に吹き出す空気の吹
出温度が上昇する。これにより、車室内の温度が乗員の
希望温度よりも上昇することで、乗員の冷房感を低下さ
せるという問題が生じている。
タ動力へ冷媒圧縮機の駆動源が切り替わる少し前に冷却
用熱交換器の目標冷却度合または送風機の送風量を予め
下げておくことで、その切り替え時の吹出温度の上昇を
抑えることのできる車両用空調装置を提供することにあ
る。
よれば、冷媒圧縮機の駆動源をエンジン動力からモータ
動力に切り替える少し前から所定の時間が経過するまで
冷却用熱交換器の目標冷却度合を定常の値よりも下げた
後に、冷媒圧縮機の駆動源をエンジン動力からモータ動
力に切り替えることにより、冷却用熱交換器の空気冷却
度合が増す。その後に、エンジンを停止して冷媒圧縮機
の駆動が一時的に停止した場合でも、冷却用熱交換器の
空気冷却度合の低下が抑えられることで、車室内に吹き
出す空気の吹出温度の上昇を抑えることができる。
空調負荷が大きい程、冷却用熱交換器の目標冷却度合を
定常の値よりも下げる量を大きく設定することにより、
エンジンを停止して冷媒圧縮機の駆動が一時的に停止す
る前の、冷却用熱交換器の空気冷却度合が車室内の空調
負荷が大きい程増す。それによって、請求項1に記載の
発明と同様な効果を達成することができる。また、請求
項3に記載の発明によれば、車室内の空調負荷が大きい
程、所定の時間を長く設定することにより、エンジンを
停止して冷媒圧縮機の駆動が一時的に停止する前の、冷
却用熱交換器の空気冷却度合が車室内の空調負荷が大き
い程増す。それによって、請求項2に記載の発明と同様
な効果を達成することができる。
機の駆動源をエンジン動力からモータ動力に切り替える
際、送風機の送風量を定常の値よりも下げた後に、冷媒
圧縮機の駆動源をエンジン動力からモータ動力に切り替
えることにより、送風機の送風量が減る。これにより、
冷却用熱交換器に吸い込まれる、空調負荷の大きい空気
の吸込量が少なくなる。それによって、エンジンを停止
して冷媒圧縮機の駆動が一時的に停止した場合でも、冷
却用熱交換器の表面温度の上昇が抑えられるので、車室
内に吹き出す空気の吹出温度の上昇を抑えることができ
る。
空調負荷が大きい程、送風機の送風量を定常の値よりも
下げる量を大きく設定することにより、送風機の送風量
が減る。これにより、冷却用熱交換器の表面温度の上昇
が車室内の空調負荷が大きい程少なくなる。それによっ
て、請求項4に記載の発明と同様な効果を達成すること
ができる。
3は本発明の実施形態を示したもので、図1はハイブリ
ッド駆動方式の車両用空調装置の全体構成を示した図で
ある。
用空調装置は、内燃機関(エンジン)1および電動機
(モータ)2を搭載するハイブリッド自動車等の車両の
車室内を空調(特には冷房)するエアコンユニット(空
調ユニット)3における各空調手段(アクチュエータ)
を、空調制御装置(以下エアコンECUと呼ぶ)4によ
って制御するように構成されている。
に、車室内に空調風を導く空気通路を形成する空調ダク
ト5を備えている。この空調ダクト5の最も空気上流側
には、図示しない内外気切替箱が連結されている。この
内外気切替箱には、車室内空気(以下内気と言う)を取
り入れる内気吸込口(図示せず)、および車室外空気
(以下外気と言う)を取り入れる外気吸込口(図示せ
ず)が形成されている。そして、内外気切替箱の内部に
は、吸込口モードを、少なくとも、内気吸込口のみを開
口させる内気循環モードと外気吸込口のみを開口させる
外気導入モードとに切り替える内外気切替ドア(図示せ
ず)等が回動自在に取り付けられている。
は、図示しない吹出口切替箱が連結されている。この吹
出口切替箱には、フロントウインドの内面に向けて主に
温風を吹き出すためのデフロスタ吹出口(図示せず)、
乗員の頭胸部に向けて主に冷風を吹き出すためのフェイ
ス吹出口(図示せず)、乗員の足元部に向けて主に温風
を吹き出すためのフット吹出口(図示せず)が形成され
ている。そして、吹出口切替箱の内部には、吹出口モー
ドを、少なくとも、フェイス(FACE)モード、バイ
レベル(B/L)モード、フット(FOOT)モード、
フットデフ(F/D)モード、デフロスタ(DEF)モ
ードに切り替える複数個のモード切替ドア等が回動自在
に取り付けられている。
間の空調ダクト5内には、空調ダクト5内において車室
内に向かう空気流を発生させる遠心式送風機と、空調ダ
クト5内を流れる空気を冷却するための冷却用熱交換器
としてのエバポレータ9と、空調ダクト5内を流れる空
気を加熱するための加熱用熱交換器としてのヒータコア
(図示せず)と、このヒータコアの空気加熱量を調整す
るエアミックスドア等の加熱量調整手段(図示せず)と
が配設されている。なお、ヒータコアと加熱用調整手段
は設けなくても良い。
構成されたスクロールケーシングに回動自在に収容され
た遠心式ブロワ6、およびこの遠心式ブロワ6を回転駆
動するブロワモータ7等を有している。そして、ブロワ
モータ7は、ブロワ制御回路8を介して印加されるブロ
ワ端子電圧(以下ブロワ制御電圧と言う)に基づいて、
ブロワ風量(遠心式ブロワ6の回転速度)が制御され
る。
構成部品を成すもので、空調ダクト5内の空気通路を全
面塞ぐようにして配設されている。ここで、冷凍サイク
ル10には、エンジン1の動力またはモータ2の動力に
よってエバポレータ9より吸入したガス冷媒を圧縮する
ハイブリッド駆動方式のコンプレッサ(本発明の冷媒圧
縮機に相当する)11と、このコンプレッサ11で圧縮
された冷媒を凝縮液化させるコンデンサ(冷媒凝縮器)
12と、このコンデンサ12で凝縮液化された冷媒を気
液分離して液冷媒のみを下流側に流すレシーバ(気液分
離器)13とが設けられている。
13より流出した液冷媒を減圧膨張させる減圧手段を成
すエキスパンションバルブ(膨張弁)14と、このエキ
スパンションバルブ14で減圧膨張された気液二相状態
の冷媒を蒸発気化させる上記のエバポレータ9と、これ
らを環状に連結する冷媒配管とから構成されている。そ
して、本実施形態の冷凍サイクル10には、コンデンサ
12の室外空気(冷却風)を強制的に送風するための冷
却ファン15、およびこの冷却ファン15を回転駆動す
る電動機(モータ)16が設けられている。
は、エンジン1の出力軸17に装着されたクランクプー
リ18とモータ2の出力軸19に装着されたプーリ20
とのそれぞれに対して、ベルト21、22、ダブルプー
リ23、24および電磁クラッチ25、26を介して駆
動連結されている。エンジン1は、車両の走行用エンジ
ンを兼ねている。また、モータ2の回転速度(Nm)
は、エアコン用インバータ(モータ制御回路)27によ
って車載電源としての車載バッテリ(図示せず)から供
給される電力が連続的または段階的に可変制御される。
プレッサ11へ伝達される回転動力を断続する動力断続
手段であって、クラッチ制御回路28によって通電(O
N)と通電停止(OFF)とが制御される。電磁クラッ
チ26は、モータ2からコンプレッサ11へ伝達される
回転動力を断続する動力断続手段であって、クラッチ制
御回路18によって通電(ON)と通電停止(OFF)
とが制御される。
(TE)が目標エバ後温度(TEO1:例えば12℃ま
たはTEO2:3℃)以下に低下すると、電磁クラッチ
25、26がOFFされてコンプレッサ11の駆動が停
止される。また、後記する実際のエバ後温度(TE)が
目標エバ後温度(TEO1:例えば13℃またはTEO
2:4℃)以上に上昇すると、電磁クラッチ25、26
がONされてコンプレッサ11の駆動が再開される。な
お、電磁クラッチ25のON条件は、エンジン回転速度
(Ne)がアイドル回転速度(例えば850rpm)以
上の時であり、電磁クラッチ26のON条件は、モータ
回転速度(Nm)が設定回転速度(例えば1000rp
m)以上の時である。
制御系の構成を図1に基づいて説明する。エアコンEC
U4には、車室内前面に設けられたコントロールパネル
(図示せず)上の各スイッチからのスイッチ信号、およ
び車室内を空調(特に冷房)するのに必要な各空調環境
因子を検出する各センサからのセンサ信号が入力され
る。
チとしては、車室内の温度を所望の温度に設定するため
の温度設定手段としての温度設定スイッチ30、冷凍サ
イクル10の運転および運転停止を指令するためのA/
Cスイッチ(図示せず)、遠心式ブロワ6のブロワ風量
をOFF、LO、ME1、ME2、HI等のように切り
替えるためのブロワ風量切替スイッチ(図示せず)、吸
込口モードを切り替えるための吸込口切替スイッチ(図
示せず)、および吹出口モードを切り替えるための吹出
口切替スイッチ(図示せず)等がある。なお、冷凍サイ
クル10は、A/CスイッチがONされていても、ブロ
ワ風量切替スイッチがOFFされた場合には運転が停止
するように構成されている。
3の状態(冷房状態)を検出する冷房状態検出手段(空
調負荷検出手段)としては、図1に示したように、車室
内の空気温度(内気温度)を検出する内気温度検出手段
としての内気温度センサ31、車室外の空気温度(外気
温度)を検出する外気温度検出手段としての外気温度セ
ンサ32、車室内に照射される日射量を検出する日射検
出手段としての日射センサ33、およびエバポレータ9
の空気冷却度合を検出する冷却度合検出手段としてのエ
バ後温度センサ34等がある。
度センサ32およびエバ後温度センサ34にはサーミス
タが使用され、日射センサ33にはフォトダイオードが
使用されている。また、エバ後温度センサ34は、具体
的にはエバポレータ9を通過した直後の空気温度(エバ
後温度:TE)を検出するエバ後温度検出手段である。
また、実際のエバ後温度(TE)は、エバポレータ9の
空気下流側にヒータコア等の加熱用熱交換器が配設され
ていない場合や、エアミックスドアによりヒータコアが
全閉されている(MAX・COOL)場合には、空調ダ
クト5の吹出口から車室内に吹き出す空気の吹出温度
(実際の吹出温度)でもある。
PU、ROM、RAMおよびタイマー回路等からなるマ
イクロコンピュータが設けられ、各センサ31〜34か
らのセンサ信号は、エアコンECU4の入力回路によっ
てA/D変換された後にマイクロコンピュータに入力さ
れるように構成されている。また、エアコンECU4
は、車両のキースイッチがIG位置に設定されたとき
に、車載バッテリから直流電流が供給されて作動する。
そして、エアコンECU4には、エンジン制御装置(以
下エンジンECUと呼ぶ)35からエンジン回転速度信
号を入力する。すなわち、エンジンECU35には、エ
ンジン1の回転速度を検出する回転速度センサ(図示せ
ず)が接続されている。
タは、図1に示したように、目標エバ後温度(TEO)
設定部41、目標ブロワ風量(BLW)設定部42およ
び動力切替制御部43等を有している。TEO設定部4
1は、本発明の目標冷却度合決定手段に相当するもの
で、各センサにて検出した車室内の冷房熱負荷が大きい
程、目標エバ後温度を定常の値(TEO1)よりも下げ
る量(ΔTEO)を大きく設定する。具体的には、後記
する表1に示したように、外気温度、内気温度、日射
量、エバ後温度、冷媒流量、コンプレッサ11の吸入側
圧力、温度またはブロワ風量が大きい程、目標エバ後温
度を定常の値(TEO1:例えば12℃)よりも下げる
下げ幅(ΔTEO)を大きく設定すると良い。また、目
標吹出温度(TAO)が小さい程、目標エバ後温度を定
常の値よりも下げる下げ幅を大きく設定すると良い。
定手段に相当するもので、各センサにて検出した車室内
の冷房熱負荷が大きい程、ブロワモータ7に印加される
ブロワ制御電圧(遠心式ブロワ6の回転速度、ブロワ風
量)を定常の値(BLW1)よりも下げる下げ幅(ΔB
LW)を大きく設定する。具体的には、表1に示したよ
うに、外気温度、内気温度、日射量、エバ後温度、冷媒
流量、コンプレッサ11の吸入側圧力、温度またはブロ
ワ風量が大きい程、ブロワ風量を定常の値(BLW1)
よりも下げる下げ幅(ΔBLW)を大きく設定すると良
い。また、目標吹出温度(TAO)が小さい程、ブロワ
風量を定常の値よりも下げる下げ幅を大きく設定すると
良い。
制御手段に相当するもので、エンジン回転速度(Ne)
がアイドル回転速度になると、所定の時間(τ:例えば
5秒間〜20秒間)が経過するまで、TEO設定部41
およびBLW設定部42に設定値変更を要求する信号を
出すと共に、所定の時間(τ)が経過してからコンプレ
ッサ11の駆動源をエンジン1の動力からモータ2の動
力に切り替える。なお、所定の時間(τ)は、後記する
表2に示したように、外気温度、内気温度、日射量、エ
バ後温度、冷媒流量、コンプレッサ11の吸入側圧力、
温度またはブロワ風量が大きい程、長く設定すると良
い。また、目標吹出温度(TAO)が小さい程、所定の
時間を定常の値よりも下げる下げ幅を大きく設定すると
良い。
の車両用空調装置の制御方法を図1ないし図3に基づい
て簡単に説明する。ここで、図2はエアコンECU4の
制御プログラムの一例を示したフローチャートで、図3
はエンジン回転速度およびモータ回転速度を示したタイ
ムチャートである。
み込む(ステップS1)。具体的には、内気温度センサ
31にて検出した内気温度(TR)、外気温度センサ3
2にて検出した外気温度(TAM)、日射センサ33に
て検出した日射量(TS)、エバ後温度センサ34にて
検出したエバ後温度(TE)等のセンサ信号を読み込
む。また、エンジンECU35からエンジン1の回転速
度(Ne)等のエンジン回転速度信号を読み込む。さら
に、温度設定スイッチ30にて設定した設定温度(Ts
et)、ブロワ風量切替スイッチにて設定したブロワ風
量(LO、ME1、ME2、HIのいずれか)等のスイ
ッチ信号を読み込む。
の式に基づいて、車室内に吹き出す空気の目標吹出温度
(TAO)を演算する(ステップS2)。
AM×TAM−KS×TS+C
にて設定した設定温度で、TRは内気温度センサ31に
て検出した内気温度で、TAMは外気温度センサ32に
て検出した外気温度で、TSは日射センサ33にて検出
した日射量である。また、Kset、KR、KAMおよ
びKSはゲインで、Cは補正用の定数である。
目標エバ後温度(TEO1)に設定する(目標エバ後温
度決定手段:ステップS3)。具体的には、実際のエバ
後温度(TE)が12℃以下に低下したら電磁クラッチ
25をOFFし、実際のエバ後温度(TE)が13℃以
上に上昇したら電磁クラッチ25をONするようにコン
プレッサ制御を行う。
気温度(TAM)、目標吹出温度(TAO)、内気温度
(TR)と設定温度(Tset)との温度偏差、日射量
(TS)、防曇、省消費動力または省消費電力等の各目
的に応じた最適な目標エバ後温度(TEO1)を設定す
るようにしても良い。
ワ風量(BLW1)に設定する(ブロワ風量決定手段:
ステップS4)。例えば、オート制御の場合には、上記
のステップS2で求めた目標吹出温度(TAO)に基づ
いてブロワモータ7に印加するブロワ制御電圧VAを演
算する。すなわち、目標吹出温度(TAO)に基づいて
遠心式ブロワ6のブロワ風量(BLW1)を設定する。
マニュアル制御の場合には、ブロワ風量切替スイッチに
て設定したブロワ風量(BLW1)に固定する。具体的
には、決定されたブロワ風量(BLW1)となるように
ブロワモータ7に印加するブロワ制御電圧VAを制御す
る。
ジン1の動力からモータ2の動力に切り替える少し前で
あるか否かを判定する。具体的には、エンジン1のOF
F条件を満足しているか否かを判定する。すなわち、エ
ンジン回転速度(Ne)がアイドル回転速度(例えば8
50rpm)以下であるか否かを判定する(ステップS
5)。この判定結果がNOの場合には、ステップS1の
制御処理に戻る。また、ステップS5の判定結果がYE
Sの場合、すなわち、エンジン回転速度(Ne)がアイ
ドル回転速度以下の場合には、目標エバ後温度(TE
O)を、定常の目標エバ後温度(TEO1)よりも低い
目標エバ後温度(TEO2)に設定する(目標エバ後温
度決定手段:ステップS6)。具体的には、実際のエバ
後温度(TE)が3℃以下に低下したら電磁クラッチ2
5をOFFし、実際のエバ後温度(TE)が4℃以上に
上昇したら電磁クラッチ25をONするようにコンプレ
ッサ制御を行う。
量(BLW1)よりも少ないブロワ風量(BLW2)に
設定する(ブロワ風量決定手段:ステップS7)。具体
的には、決定されたブロワ風量(BLW2)となるよう
にブロワモータ7に印加するブロワ制御電圧VAを制御
する。例えば、ブロワ風量(BLW1)の時にHIなら
ばブロワ風量(BLW2)の時にME2、ME1または
LOにする。ブロワ風量(BLW1)の時にME2なら
ばブロワ風量(BLW2)の時にME1またはLOにす
る。ブロワ風量(BLW1)の時にME1ならばブロワ
風量(BLW2)の時にLOにする。ここで、BLW1
の時にブロワ風量がLOレベルの場合には、BLW2の
時でもブロワ風量をLOレベルとする。
所定の時間(τ)が経過したか否かを判定する(ステッ
プS8)。この判定結果がNOの場合には、ステップS
5に戻る。また、ステップS8の判定結果がYESの場
合には、エンジン1が停止したか否かを判定する(ステ
ップS9)。この判定結果がNOの場合には、電磁クラ
ッチ26をOFFし、モータ2を起動しない(ステップ
S10)。その後に、ステップS1の制御処理に戻る。
場合には、電磁クラッチ25をOFFし、電磁クラッチ
26をONし、モータ2を起動することで、コンプレッ
サ11をモータ2の動力で駆動する(ステップS1
1)。次に、目標エバ後温度(TEO)を元の目標エバ
後温度(TEO1)に戻す(ステップS12)。次に、
ブロワ風量(BLW)を元のブロワ風量(BLW1)に
戻す(ステップS13)。その後に、ステップS9の制
御処理に戻る。
形態の車両用空調装置は、コンプレッサ11の駆動源が
エンジン1の動力からモータ2の動力に切り替わる時
に、図3のタイムチャートに示したように、エンジン回
転速度(Ne)がアイドル回転速度まで下がった際に目
標エバ後温度の設定値を下げることで、エンジン1の停
止前にエバポレータ9による空気冷却度合を増して空調
ダクト5内を流れる空気を良く冷やしておくことができ
る。
で、エンジン1の停止後に冷房熱負荷の高い外気のエバ
ポレータ9を通過する空気量を減らすことにより、エバ
ポレータ9の表面温度の上昇を抑えることができる。し
たがって、エンジン1の停止からモータ回転速度(N
m)が所定の回転速度に到達するまでのコンプレッサ1
1のOFF時間中、実際のエバ後温度(TE)の上昇を
抑えることができる。これにより、車室内に吹き出す空
気の吹出温度の上昇を抑えることができるので、内気温
度が設定温度よりも上昇し難くなり、乗員の冷房感の低
下を抑えることができる。
レッサ11とモータ2とを別体で設けているが、コンプ
レッサ11とモータ2とを一体化しても良い。本実施形
態では、ダブルプーリ23の電磁クラッチ25をコンプ
レッサ11に装着しているが、電磁クラッチ25をエン
ジン1に装着しても良い。
ロワ風量(BLW)をBLW1に戻しているが、引き続
きブロワ風量(BLW)をBLW2のままでも良い。こ
の場合には、エンジン駆動時よりもコンプレッサ動力を
落とすことができ、モータ駆動時の省動力に繋がる。本
実施形態では、モータ2の起動後に、目標エバ後温度
(TEO)をTEO1に戻し、ブロワ風量(BLW)を
BLW1に戻しているが、モータ駆動時での省動力に繋
がるなら、TEO=TEO3、BLW=BLW3として
第3の目標値を設定するようにしても良い。本実施形態
では、モータ2の起動後に、目標エバ後温度(TEO)
をTEO1に戻し、ブロワ風量(BLW)をBLW1に
戻しているが、所定の時間を置いてからTEO1、BL
W1に戻しても良い。
O)とブロワ風量(BLW)の設定値を下げるか否かの
判断をエンジン回転速度がアイドル回転速度まで下がっ
たか否かで判断しているが、車両の速度(車速)で判断
しても良い。例えば車速が0km/hまで下がると、目
標エバ後温度(TEO)とブロワ風量(BLW)の設定
値を下げるようにする。また、エンジン回転速度が(ア
イドル回転速度+100rpm)以下、あるいは車速が
低車速(例えば10km/h)以下になった時に、目標
エバ後温度(TEO)とブロワ風量(BLW)の設定値
を下げるようにしても良い。そして、ブロワ風量(BL
W)の設定値を下げる場合に、所定の時間(τ)=0に
しても良い。
源を、エンジン1の動力からモータ2の動力を切り替え
る際に、所定の時間が経過するまで目標エバ後温度(T
EO)とブロワ風量(BLW)の設定値を下げる制御を
行ってからエンジン1を停止し、モータ2を起動するよ
うにしたが、コンプレッサ11の駆動源を、モータ2の
動力からエンジン1の動力を切り替える際に、所定の時
間が経過するまで目標エバ後温度(TEO)とブロワ風
量(BLW)の設定値を下げる制御を行ってからモータ
2を停止し、その後にエンジン1を始動する制御を行っ
ても良い。なお、車室内の空調負荷(車室内熱負荷)を
検出する空調負荷検出手段としては、内気温度、外気温
度、日射量およびエバ後温度の他に、設定温度と内気温
度との温度偏差、冷却水温度、車速、送風量または乗員
数等が考えられ、これらの値を検出するセンサや、温度
を設定する温度設定手段をも空調負荷検出手段として使
用できる。
る(実施形態)。
示したフローチャートである(実施形態)。
たタイムチャートである(実施形態)。
Claims (5)
- 【請求項1】(a)車室内に空気を送るための空調ダク
トと、 (b)この空調ダクト内において車室内に向かう空気流
を発生させる送風機と、 (c)前記空調ダクト内を流れる空気を冷媒と熱交換し
て冷却する冷却用熱交換器、およびこの冷却用熱交換器
より吸入した冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機を有す
る冷凍サイクルと、 (d)前記冷却用熱交換器の目標冷却度合に応じて前記
冷媒圧縮機の運転状態を制御すると共に、 前記冷媒圧縮機の駆動源をエンジン動力からモータ動力
に切り替える少し前から所定の時間が経過するまで前記
冷却用熱交換器の目標冷却度合を定常の値よりも下げた
後に、前記冷媒圧縮機の駆動源をエンジン動力からモー
タ動力に切り替える空調制御装置とを備えた車両用空調
装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の車両用空調装置におい
て、 前記空調制御装置は、車室内の空調負荷を検出する空調
負荷検出手段、およびこの空調負荷検出手段にて検出し
た車室内の空調負荷が大きい程、前記冷却用熱交換器の
目標冷却度合を定常の値よりも下げる量を大きく設定す
る目標冷却度合決定手段を有することを特徴とする車両
用空調装置。 - 【請求項3】請求項2に記載の車両用空調装置におい
て、 前記空調制御装置は、前記空調負荷検出手段にて検出し
た車室内の空調負荷が大きい程、前記所定の時間を長く
設定する動力切替制御手段を有することを特徴とする車
両用空調装置。 - 【請求項4】(a)車室内に空気を送るための空調ダク
トと、 (b)この空調ダクト内において車室内に向かう空気流
を発生させる送風機と、 (c)前記空調ダクト内を流れる空気を冷媒と熱交換し
て冷却する冷却用熱交換器、およびこの冷却用熱交換器
より吸入した冷媒を圧縮して吐出する冷媒圧縮機を有す
る冷凍サイクルと、 (d)前記冷媒圧縮機の駆動源をエンジン動力からモー
タ動力に切り替える際、前記送風機の送風量を定常の値
よりも下げた後に、前記冷媒圧縮機の駆動源をエンジン
動力からモータ動力に切り替える空調制御装置とを備え
た車両用空調装置。 - 【請求項5】請求項4に記載の車両用空調装置におい
て、 前記空調制御装置は、車室内の空調負荷を検出する空調
負荷検出手段、およびこの空調負荷検出手段にて検出し
た車室内の空調負荷が大きい程、前記送風機の送風量を
定常の値よりも下げる量を大きく設定する目標風量決定
手段を有することを特徴とする車両用空調装置。
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