JP4968038B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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本発明は、前席側蒸発器および後席側蒸発器を備える車両用空調装置に関する。
従来、車両用空調装置において、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から吐出される冷媒を冷却するコンデンサと、このコンデンサから排出される冷媒を減圧する前席側膨張弁と、この前席側膨張弁からの冷媒を蒸発して空気を冷却する前席用蒸発器と、圧縮機からの冷媒流れに対して前席側膨張弁に並列に配置される後席側膨張弁と、後席側膨張弁からの冷媒を蒸発して空気を冷却する後席用蒸発器とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいて、前席用蒸発器に向けて送風する前席用送風機と、後席用蒸発器に向けて送風する前席用送風機と、前席用蒸発器からの吹出空気温度Teを検出する温度センサと、この温度センサの検出値Teに基づいて圧縮機を制御して前席用蒸発器の吹出空気温度を目標温度TEOに近づける電子制御装置とを備える。
特開平5−296586号公報
上述の車両用空調装置において、前席側蒸発器の吹出空気温度の目標温度TEOと温度センサの吹出空気温度Teとが離れているときに吹出空気温度Teを目標温度TEOに近づけるために、圧縮機の冷媒の吐出容量を増加させる。このため、前席用蒸発器および後席用蒸発器にそれぞれ流入する冷媒流量も増加する。
このとき、後席側蒸発器の熱負荷が小さい状態、具体的には冬期等で外気温が低く、かつ後席側送風機の送風量が少なく、後席側蒸発器において冷媒が吸熱する熱量が少ない状態であるときには、後席側蒸発器を構成する熱交換フィン等のの表面に霜が発生する。このため、後席側蒸発器の熱交換フィン等が構成する空気流路が狭くなり、後席側蒸発器に空気が通過し難くなる。
本発明は、上記点に鑑み、前席側蒸発器および後席側蒸発器を備える車両用空調装置において、後席側蒸発器に発生する霜を取り除くことを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明では、車室内前席側に向けて空気を送風する前席側送風機(11)および車室内後席側に向けて空気を送風する後席側送風機(21)と、
冷媒を圧縮する圧縮機(2)と、
圧縮機から吐出される冷媒を冷却する冷却器(3)と、
前記冷却器により冷却された冷媒を減圧する前席側減圧器(5)および後席側減圧器(6)と、
前記前席側送風機からの送風空気を前記前席側減圧器により減圧された冷媒の蒸発により冷却する前席側蒸発器(7)と、
前記圧縮機からの冷媒流れに対して前記前席側蒸発器と並列に配置され、前記後席側送風機からの送風空気を前記後席側減圧器により減圧された冷媒の蒸発により冷却する後席側蒸発器(8)と、を備え、
前記前席側蒸発器および前記後席側蒸発器により冷却された空気により車室内の前席側および後席側を空調する車両用空調装置であって、
室外温度を検出する外気温センサ(31)と、
前記前席側蒸発器から吹き出される空気温度を検出する蒸発器吹出温度検出手段(35)と、
前記外気温センサの検出温度に基づいて、前記室外温度が一定温度以下であるか否かを判定する外気温判定手段(123)と、
前記圧縮機からの吐出冷媒流量が一定量以上であるか否かを判定する冷媒量判定手段(122、124)と、
前記後席側送風機の送風量が一定量以下であるか否かを判定する第1の風量判定手段(121)と、
前記後席側蒸発器の管路を開閉する弁(32)と、
前記弁(32)を制御する弁制御手段(130)と、を備え
前記冷却器の冷媒出口側には、前記冷却器の冷媒出口側の管路を前記前席側減圧器を通して前記前席側蒸発器に向かう管路と前記後席側減圧器を通して前記後席側蒸発器に向かう管路とに分岐する分岐部(1a)が設けられており、前記弁(32)は、前記分岐部(1a)よりも下流側であって、かつ、前記後席側蒸発器に向かう管路に設けられており、
前記冷媒量判定手段は、前記前席側送風機の送風量を判定する第2の風量判定手段(122)と、前記蒸発器吹出温度検出手段の検出温度に基づいて前記前席側蒸発器の吹出空気温度を判定する吹出空気温度判定手段(124)とを包含しており、
前記前席側蒸発器の吹出空気温度が一定温度以下であると前記吹出空気温度判定手段(124)が判定し、かつ、前記前席側送風機の送風量が一定量以上であると前記第2の風量判定手段(122)が判定したときに、前記冷媒量判定手段は、前記吐出冷媒流量が一定量以上であると判定するようになっており、
前記室外温度が一定温度以下であると前記外気温判定手段が判定し、かつ前記圧縮機からの吐出冷媒流量が一定量以上であると前記冷媒量判定手段が判定し、さらに前記後席側送風機の送風量が一定量以下であると前記第1の風量判定手段が判定したときには、前記後席側蒸発器の表面に霜が発生しているとして、前記弁制御手段により前記弁を制御して前記後席側蒸発器に流入する冷媒量を減らすことを特徴とする。
これにより、前席側蒸発器(7)および後席側蒸発器(8)により冷却された空気により車室内の前席側および後席側を空調する車両用空調装置において、前席側蒸発器(7)の吹出空気温度が一定温度以下であると吹出空気温度判定手段(124)が判定し、かつ、前席側送風機(11)の送風量が一定量以上であると第2の風量判定手段(122)が判定したときに、冷媒量判定手段は圧縮機(2)からの吐出冷媒流量が一定量以上であると判定する。
そして、室外温度が一定温度以下であると外気温判定手段(123)が判定し、かつ圧縮機(2)からの吐出冷媒流量が一定量以上であると冷媒量判定手段(122、124)が判定し、さらに後席側送風機(21)の送風量が一定量以下であると第1の風量判定手段(121)が判定したときには、後席側蒸発器(8)の表面に霜が発生しているとして、弁制御手段(130)により弁(32)を制御して後席側蒸発器(8)に流入する冷媒量を減らす。これにより、後席側蒸発器(8)の表面に霜が発生している場合には、後席側蒸発器(8)への流入冷媒量の減少により後席側蒸発器(8)の温度を上昇させて後席側蒸発器(8)の表面から霜を取り除くことができる。
請求項2に係る発明では、車室内前席側に向けて空気を送風する前席側送風機(11)および車室内後席側に向けて空気を送風する後席側送風機(21)と、
冷媒を圧縮する圧縮機(2)と、
圧縮機から吐出される冷媒を冷却する冷却器(3)と、
前記冷却器により冷却された冷媒を減圧する前席側減圧器(5)および後席側減圧器(6)と、
前記前席側送風機からの送風空気を前記前席側減圧器により減圧された冷媒の蒸発により冷却する前席側蒸発器(7)と、
前記圧縮機からの冷媒流れに対して前記前席側蒸発器と並列に配置され、前記後席側送風機からの送風空気を前記後席側減圧器により減圧された冷媒の蒸発により冷却する後席側蒸発器(8)と、を備え、
前記前席側蒸発器および前記後席側蒸発器により冷却された空気により車室内の前席側および後席側を空調する車両用空調装置であって、
室外温度を検出する外気温センサ(31)と、
前記前席側蒸発器から吹き出される空気温度を検出する蒸発器吹出温度検出手段(35)と、
前記外気温センサの検出温度に基づいて、前記室外温度が一定温度以下であるか否かを判定する外気温判定手段(123)と、
前記圧縮機からの吐出冷媒流量が一定量以上であるか否かを判定する冷媒量判定手段(122、124)と、
前記後席側送風機の送風量が一定量以下であるか否かを判定する第1の風量判定手段(121)と、
前記後席側送風機の送風量を制御する風量制御手段(130A)と、を備え、
前記冷媒量判定手段は、前記前席側送風機の送風量を判定する第2の風量判定手段(122)と、前記蒸発器吹出温度検出手段の検出温度に基づいて前記前席側蒸発器の吹出空気温度を判定する吹出空気温度判定手段(124)とを包含しており、
前記前席側蒸発器の吹出空気温度が一定温度以下であると前記吹出空気温度判定手段(124)が判定し、かつ、前記前席側送風機の送風量が一定量以上であると前記第2の風量判定手段(122)が判定したときに、前記冷媒量判定手段は、前記吐出冷媒流量が一定量以上であると判定するようになっており、
前記室外温度が一定温度以下であると前記外気温判定手段が判定し、かつ前記圧縮機からの吐出冷媒流量が一定量以上であると前記冷媒量判定手段が判定し、さらに前記後席側送風機の送風量が一定量以下であると前記第1の風量判定手段が判定したときには、前記後席側蒸発器の表面に霜が発生しているとして、前記風量制御手段(130A)により前記後席側送風機の送風量を増加させることを特徴とする。
これにより、前席側蒸発器(7)および後席側蒸発器(8)により冷却された空気により車室内の前席側および後席側を空調する車両用空調装置において、前席側蒸発器(7)の吹出空気温度が一定温度以下であると吹出空気温度判定手段(124)が判定し、かつ、前席側送風機(11)の送風量が一定量以上であると第2の風量判定手段(122)が判定したときに、冷媒量判定手段は圧縮機(2)からの吐出冷媒流量が一定量以上であると判定する。
そして、室外温度が一定温度以下であると外気温判定手段(123)が判定し、かつ圧縮機(2)からの吐出冷媒流量が一定量以上であると冷媒量判定手段(122、124)が判定し、さらに後席側送風機(21)の送風量が一定量以下であると第1の風量判定手段(121)が判定したときには、後席側蒸発器(8)の表面に霜が発生しているとして、風量制御手段(130A)により後席側送風機(21)の送風量を増加させる。これにより、後席側蒸発器(8)の表面に霜が発生している場合には、後席側蒸発器(8)送風される風量の増加により、後席側蒸発器(8)の表面温度を上げることが可能になり、後席側蒸発器(8)の表面から霜を取り除くことができる。
請求項に係る発明では、請求項1または2に記載の車両用空調装置において、前記蒸発器吹出温度検出手段の検出値に基づいて、前記前席側蒸発器から吹き出される空気温度を目標温度(TEO)に近づけるように前記圧縮機を制御する圧縮機制御手段(109、110)を備えることを特徴とする。
請求項に係る発明では、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、前記前席側送風機および前記前席側蒸発器を収納し、前記前席側蒸発器を通過した空気を車室内前席側に向けて吹き出す前席側吹出口(16、17、31)を有する前席側空調ケーシング(10d)と、
前記前席側空調ケーシング内に配置され、前記前席側蒸発器から冷風を加熱するヒータユニット(13)と、
前記前席側空調ケーシング内に配置され、前記ヒータユニットをバイパスして前記前席側蒸発器からの冷風を流すバイパス通路(14)と、
前記前席側空調ケーシング内に配置され、前記ヒータユニットに流入する空気量と前記バイパス通路に流入する空気量との比率を調整して、前記前席側吹出口から車室内前席側に吹き出す吹出空気温度を調整するエアミックスドア(15)と、を備えることを特徴とする。
請求項に係る発明では、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、前記後席側送風機および前記後席側蒸発器を収納し、前記後席側蒸発器を通過した空気を車室内後席側に向けて吹き出す後席側吹出口(22、23)を有する後席側空調ケーシング(20a)を備えることを特徴とする。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の車両用空調装置について図1に基づいて説明する。本実施形態では車両用空調装置の全体構成を示している。
車両用空調装置は、冷凍サイクル装置1を備えている。冷凍サイクル装置1は、コンプレッサ2、コンデンサ3、レシーバ4、前席側膨張弁5、後席側膨張弁6、前席側蒸発器7、および後席側蒸発器8から構成されている。コンプレッサ2は、プーリー2cおよびベルト2bを介して車両走行用エンジン13aから伝わる動力によって、冷媒を吸入し、圧縮し、吐出する周知の斜板式の可変容量型コンプレッサである。コンプレッサ2は、後述する電子制御装置45からの指令信号に基づいて冷媒吐出容量を略0〜100%の範囲で変化させる電磁式の制御弁2dを備える。
コンデンサ3は、コンプレッサ2からの冷媒を送風機(図示省略)からの送風空気により冷却、凝縮する冷却器である。レシーバ4は、コンデンサ3から排出される冷媒を気液分離して余剰冷媒を蓄える。前席側膨張弁5は、レシーバ4から排出される冷媒を減圧する減圧器であって、前席側蒸発器7の出口側冷媒の温度を検出する検温部5aを備え、この検温部5aの検出温度に基づいて冷媒流量を調整する。
前席側蒸発器7は、第1の蒸発器であって、前席側空調ユニット10内に設置されているものである。前席側蒸発器7は、前席側膨張弁5から排出される冷媒の蒸発により前席側送風機11から送風空気を冷却する。
前席側空調ユニット10は、前席側空調ケーシング10dを備えている。前席側空調ケーシング10dの最上流側には、内気を導入する内気導入口10aと、外気を導入する外気導入口10bとが設けられている。前席側空調ケーシング10dには、導入口10a、10bのうち一方を選択的に開閉する内外気切替ドア12が支持されている。内外気切替ドア12はサーボモータ(図示省略)により駆動される。
これにより、内外気切替ドア12の開閉により、吸込口モードとして外気導入モード、内気導入モード、および内外気モードのうちいずれか1つが実施される。外気導入モードは外気導入口10bを開口するモードであり、内気導入モードは内気導入口10aを開口するモードであり、内外気モードは外気導入口10bおよび内気導入口10aをそれぞれ開閉するモードである。
前席側空調ケーシング10d内において前席側蒸発器7の上流側には前席側送風機11(第1の送風機)が配置され、前席側蒸発器7の下流側には、ヒータユニット13が設けられている。ヒータユニット13は、走行用エンジン13aからの温水(エンジン冷却水)により前席側蒸発器7から吹き出される冷風を加熱する。ヒータユニット13の側方には、前席側蒸発器7からの冷風をヒータユニット13をバイパスして流すバイパス通路14が設けられている。
ヒータユニット13の上流側には、エアミックスドア15が設けられている。エアミックスドア15は、その開度の調整により、ヒータユニット13に流入する空気量とバイパス通路14に流入する空気量との比率を変えることにより車室内に吹き出す吹出空気温度を調整する。エアミックスドア15はサーボモータ(図示省略)により駆動される。
前席側空調ケーシング10dの最下流側には、フット吹出口16、フェイス吹出口17、およびデフロスタ吹出口31が前席側吹出口として設けられており、吹出口16、17の上流側にはそれぞれを開閉する吹出口ドア18が設けられている。デフロスタ吹出口31の上流側にはデフロスタ吹出口31を開閉する吹出口ドア30が設けられている。吹出口ドア18、31は、サーボモータにより駆動される。
これにより、吹出口ドア18、31の開閉により、フットモード、フェイスモード、バイレベルモード、デフモードのいずれかが吹出モードとして実施されることになる。フットモードはフット吹出口16を開口するモードであり、フェイスモードはフェイス吹出口17を開口するモードであり、バイレベルモードは吹出口16、17をそれぞれ開閉するモードであり、デフモードはデフロスタ吹出口30を開口するモードである。
一方、後席側膨張弁6は、コンプレッサ2からの冷媒流れに対して前席側膨張弁5と並列に配置されている。後席側膨張弁6は、レシーバ4から排出される冷媒を減圧する減圧器であって、後席側蒸発器8の出口側冷媒の温度を検出する検温部6aを備え、この検温部6aの検出温度に基づいて冷媒流量を調整する。
後席側蒸発器8は、後席側空調装置20内の後席側空調ケーシング20a内に設置されているものである。後席側蒸発器8(第2の蒸発器)は、後席側膨張弁6から排出される冷媒の蒸発により後席側送風機21から送風空気を冷却する。
図1に図示されているように、コンデンサ3の冷媒出口側、より具体的には、レシーバ4の冷媒出口側には冷媒管路の分岐部1aが設けられている。この分岐部1aは、コンデンサ3の冷媒出口側の管路を前席側膨張弁5を通して前席側蒸発器7に向かう管路と後席側膨張弁6を通して後席側蒸発器8に向かう管路とに分岐するものである。そして、コンデンサ3の冷媒出口側の分岐部1aと後席側膨張弁6の冷媒口との間に、電磁弁32が配置されている。電磁弁32はコンデンサ3の冷媒出口側の分岐部1aと後席側膨張弁6の冷媒口との間を開閉する。なお、電磁弁32は、特許請求の範囲に記載の弁に相当する。
一方、後席側送風機21は、内気(車室内空気)を後席側空調ケーシング20a内に吸い込んで後席側蒸発器8側に吹き出す。後席側空調ケーシング20aの最下流側には、フット吹出口22およびフェイス吹出口23が後席側吹出口として設けられている。これにより、後席側蒸発器8からの冷風が吹出口22、23から車室内に吹き出される。吹出口22、23の上流側には吹出口22、23を選択的に開閉する吹出口ドア24が設けられている。吹出口ドア24はサーボモータ(図示省略)により駆動される。
次に、本実施形態の車両用空調装置の電気的概略構成について説明する。
車両用空調装置は、水温センサ30、外気温センサ31、内気温センサ32、33、日射センサ34、蒸発器吹出空気温センサ35、流量センサ36、操作パネル40、41、および電子制御装置45を備えている。
水温センサ30はヒータユニット13に流入する温水温度(エンジン冷却水温度)Twを検出する。外気温センサ31は、車室外の空気温度Tamを検出する。内気温センサ32は車室内の前席側空気温度FrTrを検出する。内気温センサ33は、車室内の後席側空気温度RrTrを検出する。日射センサ34は車室内に照射される日射量Tsを検出する。蒸発器吹出空気温センサ35は前席側蒸発器7の吹出空気温度Teを検出する。流量センサ36は、コンプレッサ2の吐出口側に配置され、コンプレッサ2から吐出される冷媒流量を検出する。
操作パネル40には、エアコンスイッチ40a、オートスイッチ40b、および希望温度設定器40cに加えて、前席側吸込口モード、前席側吹出モード、前席側吹出温度(エアミックスドア15の開度)、および前席側送風機11の送風量(回転数)等をマニュアル操作で設定できる操作部40dが設けられている。
エアコンスイッチ40aは使用者の操作により電源のオン、オフを設定する。オートスイッチ40bは、使用者の操作によりオートモードの実行開始および停止を設定する。希望温度設定器40cは使用者の操作により前席側室内の希望温度FrTsetを設定する。
操作パネル41は、リアスイッチ41aおよび温度設定器41bに加えて、後席側吹出モード、および後席側送風機21の送風量(回転数)等をマニュアル操作で設定できる操作部41cが設けられている。リアスイッチ41aは使用者の操作により電磁弁32の開閉を設定する。温度設定器41bは後席側室内の希望温度RrTsetを設定する。
電子制御装置45は、コンピュータ、メモリ等からなるもので、操作パネル40、41の検出信号、およびセンサ30〜35の検出信号に基づいて、マニュアルモードの空調制御、オートモードの空調制御、および後席側蒸発器8の除霜処理を実行する。
以下、マニュアルモードの空調制御、オートモードの空調制御、および後席側蒸発器8の除霜処理のそれぞれについて説明する。
マニュアルモードは、エアコンスイッチがオンで、かつオートスイッチがオフ状態であるときに開始されるもので、電磁弁32の開閉制御およびコンプレッサ2の吐出容量制御に加えて、上述の如くマニュアル設定された送風機11、21の送風量、前席側吸込モード、前席側吹出モード、後席側吹出モード、前席側吹出温度(エアミックスドア15の開度)を満たすように上述のドア12、14、17、31の各サーボモータ、および送風機11、21の電動モータを制御する。
ここで、電磁弁32は、リアスイッチがオン状態であるときには開弁され、リアスイッチがオフ状態であるときには電磁弁32を閉弁される。コンプレッサ2の吐出容量制御では、制御弁2dに対して吹出空気温度Teが目標温度TEOに近づけるようにコンプレッサ2の冷媒吐出容量を変化させる。
オートモードは、エアコンスイッチがオンで、かつオートスイッチがオン状態であるときに開始される。以下、オートモードについて図2を参照して説明する。
図2はオートモードの制御処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ100において、操作パネル40、41のそれぞれから各操作信号を読み込む。次のステップ101において、センサ30、31、32、33、34、35のそれぞれから検出信号を読み込む。
次にステップ102において車室内の前席側に吹き出される目標吹出温度FrTAOを数式(1)により算出する。FrTAOは、車室内の空調熱負荷の変化にかかわらず、車室内の前席側の室内空気温度を設定温度FrTsetに維持するために必要な吹出温度である。
FrTAO=FrKset×FrTset−FrKr×FrTr−FrKam×Tam−FrKs×Ts+FrC・・・(1)
FrTrは前席側の内気温センサ32の検出値、Tsは日射センサ34の検出値、Tamは外気温センサ31の検出値である。FrKset、FrKr、FrKam、FrKsは制御ゲイン、FrCは補正用の定数である。
続いて、車室内の後席側に吹き出される目標吹出温度RrTAOを数式(2)により算出する。RrTAOは、車室内の空調熱負荷の変化にかかわらず、車室内の後席側の空気温度を設定温度RrTsetに維持するために必要な吹出温度である。
RrTAO=RrKset×RrTset−RrKr×RrTr−RrKam×TAM−RrKs×Ts+RrC・・・(2)
RrTrは後席側の内気温センサ33の検出温度である。RrKset、RrKr、RrKam、RrKsは制御ゲイン、RrCは補正用の定数である。
次に、ステップ103において、図3の特性グラフを参照して、上述のFrTAOに対応する前席側送風機11の送風量FrOBを求める。続いて、ステップ104において、図3の特性グラフを参照して、上述のRrTAOに対応する後席側送風機21の送風量RrOBを求める。
目標吹出温度FrTAOが中間温度域のとき前席側送風機11の送風量FrOBを最小風量とし、目標吹出温度FrTAOが中間温度域よりも大きいとき、および目標吹出温度FrTAOが中間温度域よりも小さいときには、前席側送風機11の送風量FrOBを最小風量よりも大きな風量とする。
目標吹出温度RrTAOが中間温度域のとき後席側送風機21の送風量RrOBを最小風量とし、目標吹出温度RrTAOが中間温度域よりも大きいとき、および目標吹出温度RrTAOが中間温度域よりも小さいときには、後席側送風機21の送風量RrOBよりも大きな風量とする。
次に、ステップ105において、上述のFrTAOに対応する前席側の吸込口モードを決定する。吸込口モードとして、内気モード、内外気モード、外気モードのうちいずれか1つが選択される。
次に、ステップ106にて前席側の吹出口モードをFrTAOに基づいて決定する。吹出口モードとしては、フェイスモード、バイレベルモード、およびフェイスモードのうちいずれか1つが選択される。続いて、後席側の吹出口モードをRrTAOに基づいて決定する。
次に、ステップ107において、エアミックスドア15の目標開度SWを数式(3)に基づいて算出する。
SW={(FrTAO−Te)/(Tw−Te)}×100(%)・・・(3)
Teは蒸発器吹出空気温センサ35の検出温度、Twは水温センサ30の検出温度を算出する。
次のステップ108において電磁弁32の開閉を決定する。リアスイッチがオン状態であるときには開弁を決定し、リアスイッチがオフ状態であるときには閉弁を決定する。
次のステップ109においてコンプレッサ2の冷媒吐出容量を決める。具体的には、冷媒吐出容量は吹出空気温度Teが目標温度TEOに近づけるように決められる。
次のステップ110において以上のステップ103〜109で決められた制御信号を各アクチューエタに出力する。すなわち、以上のステップ103〜109で決められた前席側送風量FrOB、後席側送風量RrOB、前席側吸込口モード、前席側吹出口モード、後席側吹出口モード、エアミックスドア15の目標開度SW、電磁弁32の開閉、およびコンプレッサ2の冷媒吐出容量を指令するための制御信号を、ステップ110においてそれぞれ対応するアクチューエタに出力する。
これにより、アクチューエタとしてのドア12、14、17、24、31の各サーボモータ、送風機11、21の電動モータ、電磁弁32、およびコンプレッサ2の制御弁2dは、それぞれ、対応する制御信号に基づいて制御されることになる。その後、ステップ100〜110の各処理を繰り返す。なお、ステップ109、110が特許請求の範囲に記載の圧縮機制御手段に相当する。
次に、後席側蒸発器8の除霜処理について図を参照して説明する。図は後席側蒸発器8の除霜処理を示すフローチャートである。
後席側蒸発器8の除霜処理はエアコンスイッチ40aがオン状態であるときには実行が開始される。すなわち、除霜処理はマニュアルモードの空調制御およびオートモードの空調制御のうち一方の処理に対して時分割で実施される
まず、ステップ116において、リアスイッチ41aがオン状態であるか否かを判定する。リアスイッチ41aがオン状態であるときにはYESと判定して、ステップ120に進んで、後席側蒸発器8の表面に霜が付いているか否かを判定する。
例えば、エアコンスイッチ40aがオン操作された直後で吹出空気温度Teが目標温度TEOから離れているときには、コンプレッサ2の吐出冷媒容量が大きく設定される。このため、コンプレッサ2から多くの冷媒が吐出され、前席側蒸発器7と後席側蒸発器8とのそれぞれに多くの冷媒が流入する。このとき、後席側蒸発器の熱負荷が小さい状態であるときには、後席側蒸発器8の表面に霜が付く。
これに対し、ステップ120では、後席側蒸発器8の表面に霜が付いているか否かを判定することにより、コンプレッサ2の吐出冷媒流量が多く、かつ後席側蒸発器8の熱負荷が小さい状態である否かを判定する。
具体的には、ステップ121において、図5のグラフに基づいて、後席側送風量RrOBが設定値B以下であるか否かを判定する。図5のグラフには、B、(B+α(>0))を用いてヒステリシス特性が設定されており、後席側送風量RrOBが設定値B以下であるときにはYESと判定して、後席側風量判定値=1とする。後席側送風量RrOBが設定値(B+α)以上であるときに後席側風量判定値=0とする。なお、ステップ121は特許請求の範囲に記載の第1の風量判定手段に相当する。
次のステップ122において、図6のグラフに基づいて、前席側送風量FrOBが設定値A以下であるか否かを判定する。図6のグラフには、A、(A+α(>0))を用いてヒステリシス特性が設定されており、前席側送風量FrOBが設定値A以下であるときにはYESと判定して、前席側風量判定値=0とする。
前席側送風量FrOBが設定値(A+α)以上であるときにNOと判定して前席側風量判定値=1とする。なお、ステップ122が特許請求の範囲に記載の第2の風量判定手段に相当する。
次のステップ123において、図7のグラフに基づいて、外気温Tamが設定値TAMa以下であるか否かを判定する。図7のグラフには、TAMa、TAMb(>TAMa)を用いてヒステリシス特性が設定されており、外気温Tamが設定値TAMa以下であるときにはYESと判定して、外気温判定値=1とする。
外気温Tamが設定値TAMb以上であるときにはNOと判定して外気温判定値=0とする。なお、ステップ123は特許請求の範囲に記載の外気温判定手段に相当する。
次のステップ124において、図8のグラフに基づいて、前席側蒸発器7の吹出空気温度Teが設定値TEa以下であるか否かを判定する。図8のグラフには、TEa、TEb(>TEa)を用いてヒステリシス特性が設定されており、吹出空気温度Teが設定値TEa以下であるときにはYESと判定して、蒸発器吹出空気温判定値=1とする。吹出空気温度Teが設定値TEb以上であるときにはNOと判定して、蒸発器吹出空気温判定値=0とする。ステップ122、124が特許請求の範囲に記載の冷媒量判定手段に相当する。
以上のステップ121〜124において、後席側風量判定値および外気温判定値がそれぞれ「1」であるときには後席側蒸発器の熱負荷が小さい状態であると判定し、前席側風量判定値および蒸発器吹出空気温判定値がそれぞれ「1」であるときには、コンプレッサ2の吐出冷媒流量が多いと判定する。
そこで、後席側風量判定値、外気温判定値、前席側風量判定値、および蒸発器吹出空気温判定値の全てが「1」あるとき、後席側蒸発器8の表面に霜が付いていると判定することになる。
これに伴い、ステップ130(制御手段)において電磁弁32を間欠的に閉弁する。すなわち、コンデンサ3の冷媒出口と後席側膨張弁6の冷媒出口との間を間欠的に閉鎖する。これにより、コンデンサ3から後席側膨張弁6を通して後席側蒸発器8に流入する冷媒量が少なくなる。このため、後席側蒸発器8の温度が上昇して、後席側蒸発器8の表面に付いた霜が取り除かれる。なお、電磁弁32の閉弁時間、閉弁回数は、後席側の空調フィーリングの影響が少なくなるように設定されている。
一方、以上のステップ121〜124において、後席側風量判定値、前席側風量判定値、外気温判定値、蒸発器吹出空気温判定値のいずれの判定値が「0」であるときには、後席側蒸発器8の表面に霜が付いていないと判定して、ステップ117において電磁弁32の開弁状態を維持する。
なお、上述のステップ116において、リアスイッチ41aがオフ状態であるであるときにはNOと判定して、ステップ110に進んで、電磁弁32の閉弁状態を維持する。
以上説明した本実施形態によれば、コンプレッサ2から前席側蒸発器7と後席側蒸発器8とのそれぞれに多くの冷媒が流入し、後席側蒸発器の熱負荷が小さい状態であると判定したときには、後席側蒸発器8の表面に霜が付いていると判定して、電磁弁32を間欠的に閉弁して、後席側蒸発器8に流入する冷媒量が少なくする。このため、後席側蒸発器8の温度が上昇して、後席側蒸発器8の表面に付いた霜が取り除くことができる。
(第2の実施形態)
上述の第1実施形態では、後席側蒸発器8の表面に付いた霜が取り除くために、電磁弁32を閉弁して後席側蒸発器8に流入する冷媒量を少なくした例について説明したが、これに代えて、本第2の実施形態では、後席側送風機21の送風量を増加させて、後席側蒸発器8の表面に付いた霜が取り除く。
以下、本実施形態の後席側蒸発器8の除霜処理について説明する。
図9に本実施形態の後席側蒸発器8の除霜処理のフローチャートを示す。図9において、図4と同一符号は、同一ステップを示す。
まず、ステップ116において、リアスイッチ41aがオン状態であるときにはYESと判定して、ステップ121〜124(ステップ120)に進んで、後席側蒸発器8の表面に霜が付いているか否かを判定する。
ここで、上述と同様に、ステップ121〜124のそれぞれでYESと判定して、後席側風量判定値、外気温判定値、前席側風量判定値、および蒸発器吹出空気温判定値の全てが「1」あるとして、後席側蒸発器8の表面に霜が付いていると判定する場合には、ステップ130Aに移行する。
このステップ130Aにおいて、後席側送風機21の送風量を所定風量増加させる。これにより、後席側蒸発器8に送風される、氷点下よりも空気温度の高い車室内空気の送風量を増加できるので、後席側蒸発器8の表面温度を上げることが可能になり、後席側蒸発器8に付いた霜を取り除くことができる。このため、第2実施形態では、冷凍サイクル装置1に電磁弁32を用いなくてもよい。
なお、ステップ116において、リアスイッチ41aがオフ状態であるときにはNOと判定して後席側送風機21の送風量をゼロに維持する(ステップ117A)。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、前席側送風機11の送風量と、前席側蒸発器7の吹出空気温度Teとに基づいて、コンプレッサ2の吐出冷媒流量が多い状態であるか否かを判定した例について説明したが、これに代えて、流量センサ36を用いて、コンプレッサ2の吐出冷媒流量が多い状態であるか否かを判定してもよい。
上述の実施形態では、ステップ130において、コンデンサ3から後席側膨張弁6を通して後席側蒸発器8に流入する冷媒量が少なくするために、電磁弁32を間欠的に閉弁した例について説明したが、これに限らず、電磁弁32を所定期間継続的に閉弁して、後席側蒸発器8に対する冷媒量の流入を停止してもよい。
上述の実施形態では、コンプレッサ2として、車両走行用エンジン13aの動力により駆動される斜板式の可変容量型コンプレッサを用いた例について説明したが、これに限らず、固定容量型のコンプレッサを用いてもよい。また、電動コンプレッサを用いても良い。
本発明の第1実施形態の車両用空調装置の全体構成を示す図である。 図1の電子制御装置の制御処理を示すフローチャートである。 図2の制御処理に用いる特性グラフである。 図1の電子制御装置の制御処理を示すフローチャートである。 図4の制御処理に用いる特性グラフである。 図4の制御処理に用いる特性グラフである。 図4の制御処理に用いる特性グラフである。 図4の制御処理に用いる特性グラフである。 本発明の第2実施形態の制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…冷凍サイクル装置、2…コンプレッサ、3…コンデンサ、
4…レシーバ、5…前席側膨張弁、6…後席側膨張弁、7…前席側蒸発器、
8…後席側蒸発器、30…水温センサ、31…外気温センサ、
32、33…内気温センサ、34…日射センサ、
35…蒸発器吹出空気温センサ、40、41…操作パネル、
45…電子制御装置。

Claims (5)

  1. 車室内前席側に向けて空気を送風する前席側送風機(11)および車室内後席側に向けて空気を送風する後席側送風機(21)と、
    冷媒を圧縮する圧縮機(2)と、
    前記圧縮機から吐出される冷媒を冷却する冷却器(3)と、
    前記冷却器により冷却された冷媒を減圧する前席側減圧器(5)および後席側減圧器(6)と、
    前記前席側送風機からの送風空気を前記前席側減圧器により減圧された冷媒の蒸発により冷却する前席側蒸発器(7)と、
    前記圧縮機からの冷媒流れに対して前記前席側蒸発器と並列に配置され、前記後席側送風機からの送風空気を前記後席側減圧器により減圧された冷媒の蒸発により冷却する後席側蒸発器(8)と、を備え、
    前記前席側蒸発器および前記後席側蒸発器により冷却された空気により室内の前席側および後席側を空調する車両用空調装置であって、
    室外温度を検出する外気温センサ(31)と、
    前記前席側蒸発器から吹き出される空気温度を検出する蒸発器吹出温度検出手段(35)と、
    前記外気温センサの検出温度に基づいて、前記室外温度が一定温度以下であるか否かを判定する外気温判定手段(123)と、
    前記圧縮機からの吐出冷媒流量が一定量以上であるか否かを判定する冷媒量判定手段(122、124)と、
    前記後席側送風機の送風量が一定量以下であるか否かを判定する第1の風量判定手段(121)と、
    前記後席側蒸発器の管路を開閉する弁(32)と、
    前記弁(32)を制御する弁制御手段(130)と、を備え
    前記冷却器の冷媒出口側には、前記冷却器の冷媒出口側の管路を前記前席側減圧器を通して前記前席側蒸発器に向かう管路と前記後席側減圧器を通して前記後席側蒸発器に向かう管路とに分岐する分岐部(1a)が設けられており、前記弁(32)は、前記分岐部(1a)よりも下流側であって、かつ、前記後席側蒸発器に向かう管路に設けられており、
    前記冷媒量判定手段は、前記前席側送風機の送風量を判定する第2の風量判定手段(122)と、前記蒸発器吹出温度検出手段の検出温度に基づいて前記前席側蒸発器の吹出空気温度を判定する吹出空気温度判定手段(124)とを包含しており、
    前記前席側蒸発器の吹出空気温度が一定温度以下であると前記吹出空気温度判定手段(124)が判定し、かつ、前記前席側送風機の送風量が一定量以上であると前記第2の風量判定手段(122)が判定したときに、前記冷媒量判定手段は、前記吐出冷媒流量が一定量以上であると判定するようになっており、
    前記室外温度が一定温度以下であると前記外気温判定手段が判定し、かつ前記圧縮機からの吐出冷媒流量が一定量以上であると前記冷媒量判定手段が判定し、さらに前記後席側送風機の送風量が一定量以下であると前記第1の風量判定手段が判定したときには、前記後席側蒸発器の表面に霜が発生しているとして、前記弁制御手段により前記弁を制御して前記後席側蒸発器に流入する冷媒量を減らすことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 車室内前席側に向けて空気を送風する前席側送風機(11)および車室内後席側に向けて空気を送風する後席側送風機(21)と、
    冷媒を圧縮する圧縮機(2)と、
    前記圧縮機から吐出される冷媒を冷却する冷却器(3)と、
    前記冷却器により冷却された冷媒を減圧する前席側減圧器(5)および後席側減圧器(6)と、
    前記前席側送風機からの送風空気を前記前席側減圧器により減圧された冷媒の蒸発により冷却する前席側蒸発器(7)と、
    前記圧縮機からの冷媒流れに対して前記前席側蒸発器と並列に配置され、前記後席側送風機からの送風空気を前記後席側減圧器により減圧された冷媒の蒸発により冷却する後席側蒸発器(8)と、を備え、
    前記前席側蒸発器および前記後席側蒸発器により冷却された空気により室内の前席側および後席側を空調する車両用空調装置であって、
    室外温度を検出する外気温センサ(31)と、
    前記前席側蒸発器から吹き出される空気温度を検出する蒸発器吹出温度検出手段(35)と、
    前記外気温センサの検出温度に基づいて、前記室外温度が一定温度以下であるか否かを判定する外気温判定手段(123)と、
    前記圧縮機からの吐出冷媒流量が一定量以上であるか否かを判定する冷媒量判定手段(122、124)と、
    前記後席側送風機の送風量が一定量以下であるか否かを判定する第1の風量判定手段(121)と、
    前記後席側送風機の送風量を制御する風量制御手段(130A)と、を備え、
    前記冷媒量判定手段は、前記前席側送風機の送風量を判定する第2の風量判定手段(122)と、前記蒸発器吹出温度検出手段の検出温度に基づいて前記前席側蒸発器の吹出空気温度を判定する吹出空気温度判定手段(124)とを包含しており、
    前記前席側蒸発器の吹出空気温度が一定温度以下であると前記吹出空気温度判定手段(124)が判定し、かつ、前記前席側送風機の送風量が一定量以上であると前記第2の風量判定手段(122)が判定したときに、前記冷媒量判定手段は、前記吐出冷媒流量が一定量以上であると判定するようになっており、
    前記室外温度が一定温度以下であると前記外気温判定手段が判定し、かつ前記圧縮機からの吐出冷媒流量が一定量以上であると前記冷媒量判定手段が判定し、さらに前記後席側送風機の送風量が一定量以下であると前記第1の風量判定手段が判定したときには、前記後席側蒸発器の表面に霜が発生しているとして、前記風量制御手段(130A)により前記後席側送風機の送風量を増加させることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 前記蒸発器吹出温度検出手段の検出値に基づいて、前記前席側蒸発器から吹き出される空気温度を目標温度(TEO)に近づけるように前記圧縮機を制御する圧縮機制御手段(109、110)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記前席側送風機および前記前席側蒸発器を収納し、前記前席側蒸発器を通過した空気を車室内前席側に向けて吹き出す前席側吹出口(16、17、31)を有する前席側空調ケーシング(10d)と、
    前記前席側空調ケーシング内に配置され、前記前席側蒸発器から冷風を加熱するヒータユニット(13)と、
    前記前席側空調ケーシング内に配置され、前記ヒータユニットをバイパスして前記前席側蒸発器からの冷風を流すバイパス通路(14)と、
    前記前席側空調ケーシング内に配置され、前記ヒータユニットに流入する空気量と前記バイパス通路に流入する空気量との比率を調整して、前記前席側吹出口から車室内前席側に吹き出す吹出空気温度を調整するエアミックスドア(15)と、を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 前記後席側送風機および前記後席側蒸発器を収納し、前記後席側蒸発器を通過した空気を車室内後席側に向けて吹き出す後席側吹出口(22、23)を有する後席側空調ケーシング(20a)を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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